JP5291579B2 - 集線装置 - Google Patents

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本発明は、集線装置に関するものである。
従来から、複数個の端末に対してそれぞれ通信線を介して接続される集線装置が提供されている。端末は例えばパーソナルコンピューターであり、通信線は例えばLANケーブルであって、上記のような集線装置としては例えばハブやルーターなどがある。
この種の集線装置では、通信線が接続される接続部の近傍に、その通信線を介した通信の状態を点灯状態によって表示する通信表示灯が設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−316751号公報
ここで、通信表示灯によって表示される可能性のある状態としては、通信の有無のほか、通信速度(ビットレート)や、全二重通信か半二重通信かといった通信の種別などがある。
しかしながら、表示される状態の種別毎に通信表示灯を設けた場合、必要な通信表示灯の個数が多くなってしまい、消費電力の増大や、集線装置の大型化や、製造コストの増大につながる。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、必要な通信表示灯の個数を少なくした集線装置を提供することにある。
請求項1の発明は、それぞれ通信線が接続される複数個の接続部と、接続部に一対一に対応する複数個の通信表示灯と、各通信表示灯をそれぞれ制御する表示制御部とを備え、表示制御部は、対応する接続部における通信の有無を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する通信表示モードと、対応する接続部における通信の通信速度を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する速度表示モードと、対応する接続部において全二重通信が確立しているか否かを点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する全二重表示モードとのうちの複数個に加えて、通信表示灯を一切点灯させない消灯モードを含む、複数個の動作モードでの動作が可能であって、表示制御部の動作モードの設定の入力を受け付ける設定入力部と、設定入力部において設定された動作モードを保持する設定保持部と、通信表示モードと速度表示モードと全二重表示モードとに一対一に対応し表示制御部の動作モードを点灯状態によって表示する複数個の設定表示灯とを備え、表示制御部は、設定保持部に保持された動作モードで動作するとともに、動作モードが通信表示モードと速度表示モードと全二重表示モードとのいずれかであれば動作モードに対応する設定表示灯を点灯させ、動作モードが消灯モードであれば設定表示灯を点滅させることを特徴とする。
この発明によれば、通信表示モードで制御される通信表示灯と、速度表示モードで制御される通信表示灯と、全二重表示モードで制御される通信表示灯とを、それぞれ別途に設ける場合に比べ、必要な通信表示灯の個数が減少する。また、動作モードを消灯モードとすることにより、消費電力を抑えるとともに、通信表示灯の点灯が使用者に不快感を与えることを避けることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、設定保持部は、電源のオンオフに関わらず動作モードを保持することを特徴とする。
この発明によれば、電源がいったんオフされた後に再度オンされた際にも、設定入力部への設定の入力を再度行う必要がない。
請求項1の発明によれば、表示制御部は、対応する接続部における通信の有無を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する通信表示モードと、対応する接続部における通信の通信速度を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する速度表示モードと、対応する接続部において全二重通信が確立しているか否かを点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する全二重表示モードとのうちの複数個に加えて、通信表示灯を一切点灯させない消灯モードを含む、複数個の動作モードのうち、設定入力部に入力されて設定保持部に保持された動作モードで動作するので、通信表示モードで制御される通信表示灯と、速度表示モードで制御される通信表示灯と、全二重表示モードで制御される通信表示灯とを、それぞれ別途に設ける場合に比べ、必要な通信表示灯の個数が減少する。また、動作モードを消灯モードとすることにより、消費電力を抑えるとともに、通信表示灯の点灯が使用者に不快感を与えることを避けることができる。
請求項2の発明によれば、設定保持部は、電源のオンオフに関わらず動作モードを保持するので、電源がいったんオフされた後に再度オンされた際にも、設定入力部への設定の入力を再度行う必要がない。
(a)〜(d)はそれぞれ本発明の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は扉体が閉位置にある状態での右側面図、(d)は扉体が開位置にある状態での右側面図である。 同上を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の集線装置1は、それぞれ通信線としてのLANケーブル(図示せず)を介して端末(図示せず)に接続される複数個(図では8個)の接続部(ポート)2を有し、接続部2に接続された端末間の通信を制御する、いわゆるスイッチングハブである。端末は例えばパーソナルコンピューターである。各接続部2は、それぞれ、一端が端末に接続されたLANケーブルの他端に設けられたモジュラプラグ(図示せず)が挿入接続される周知の8極8芯のモジュラジャックからなる。
また、本実施形態は直方体形状のハウジング10を備える。以下、機械的な構造の説明では、上下左右は図1(a)を基準とし、図1(b)の上下方向を前後方向と呼ぶ。すなわち、ハウジング10において左右の面が最も面積が狭く、前後の面が最も面積が広く、上下の面は上記の中間の面積となっている。また、各接続部2は、それぞれ、下方からのモジュラプラグの挿入を可能とする向きで、左右に並んでハウジング10の下面に露出する形で、ハウジング10に収納及び保持されている。なお、上記の方向はあくまで説明の便宜上のものであって、実際の使用状態での方向とは必ずしも一致しない。
ハウジング10の左面からは、電源コード11がコードブッシュ12を通じて引き出されており、電源コード11の先端には商用電源のコンセントに挿入接続される電源プラグ13が設けられている。すなわち、本実施形態の電源は電源コード11を通じて商用電源から供給されるのであり、本実施形態はコンセントへの電源プラグ13の挿抜により電源をオンオフされる。また、本実施形態は、電源コード11を通じた電力の供給がある期間(つまり電源がオンされている期間)にのみ点灯される電源表示灯14を有する。電源表示灯14は例えば発光ダイオードからなり、ハウジング10の前面に露出する形でハウジング10に保持されている。
また、本実施形態は、図2に示すように、各接続部2(図2には1個のブロックとして図示)に入力されたデータをそれぞれ解釈するとともに解釈の結果に応じた適宜の接続部2に該データを出力する通信制御部3を備える。通信制御部3は周知の電子回路で構成され、ハウジング10内に収納及び保持されている。さらに、本実施形態は、複数個のディップスイッチからなり通信制御部3の動作の設定に用いられる通信設定部30を有する。通信設定部30への操作入力で行われる設定としては、例えば、接続部2に受信されたデータが一旦格納される通信制御部3のバッファの容量が不足しているときにデータの送信の一時停止を指示する信号を端末に対して送信する動作(いわゆるフローコントロール)を行うか否かの設定や、接続部2での入出力の方式をMDIとするかMDI−Xとするかの切り替えを自動的に行うか否か(つまり、いわゆるAutoMDI/MDI-X機能を有効にするか否か)の設定などがある。通信設定部30はハウジング10の右面に設けられた凹部15内に収納されており、ハウジング10には、図1(c)のように凹部15を閉塞して通信設定部30を覆う閉位置と、閉位置からハウジング10に対して上方に平行移動(スライド)して図1(d)のように通信設定部30を露出させる開位置との間で、ハウジング10に対して上下にスライド可能なスライド扉31が保持されている。スライド扉31の前端において前後方向(図1(c)(d)での左右方向)の中央部には、左右方向と下方とに開放されたスリット31aが設けられている。上記の凹部15の下端にはハウジング10に対して右側から扉固定ねじ16が螺合しており、スライド扉31が閉位置にある状態ではスリット31aに対して上記の扉固定ねじ16が左右に貫通する形となる。つまり、上記の扉固定ねじ16を締め付けることで、スライド扉31を閉位置に固定することができる。
さらに、本実施形態は、動作状態を表示するための表示部4と、表示部4を駆動制御する表示制御部5とを備える。表示部4は複数個の例えば発光ダイオードのような電気的光源で構成され、通常は消灯され接続部2のうちいずれかでの通信で衝突が発生したときに点灯される衝突表示灯40と、接続部2に一対一に対応して複数個(図では8個)設けられ対応する接続部2における通信の状態を点灯状態により表示する通信表示灯41とを含む。衝突表示灯40は、電源表示灯14の下側においてハウジング10の前面に露出する形でハウジング10に保持されている。各通信表示灯41は、それぞれ、ハウジング10の前面において対応する接続部2の前側に露出する形で、電源表示灯14の右側において左右に並べてハウジング10に保持されている。表示制御部5は、各接続部2における通信の状態を示す電気信号を通信制御部3から入力され、この電気信号に基いて衝突表示灯40と各通信表示灯41とをそれぞれ制御する。上記のような表示制御部5は周知の電子回路で実現可能であるので、具体的な構成についての詳細な図示並びに説明は省略し、動作についてのみ説明する。
ここで、表示制御部5は、対応する接続部2における通信の有無を点灯状態により表示するように各通信表示灯41をそれぞれ制御する通信表示モードと、対応する接続部2に接続されたLANケーブルを介した通信の通信速度を点灯状態により表示するように各通信表示灯41をそれぞれ制御する速度表示モードと、対応する接続部2に接続されたLANケーブルを介した通信が全二重通信か否かを点灯状態により表示するように各通信表示灯41をそれぞれ制御する全二重表示モードと、通信表示灯41を一切点灯させない消灯モードとの、合計4個の動作モードでの動作が可能となっている。
個々の動作モードについて具体的に説明すると、通信表示モードでは、表示制御部5は、データが現に入出力されている接続部2に対応する通信表示灯41を点滅させ、データの入出力中ではないものの通信が確立している接続部2に対応する通信表示灯41を点灯させ、通信が確立していな接続部2に対応する通信表示灯41を消灯させる。
また、速度表示モードでは、表示制御部5は、通信速度(ビットレート)が100Mb/sでの通信が確立している接続部2に対応する通信表示灯41を点灯させ、その他の接続部2(すなわち、通信は確立しているが通信速度が10Mb/sである接続部2や、通信が確立していない接続部2)に対応する通信表示灯41を消灯させる。
さらに、全二重表示モードでは、表示制御部5は、全二重通信が確立している接続部2に対応する通信表示灯41を点灯させ、その他の接続部2(すなわち、半二重通信が確立している接続部2や、通信が確立していない接続部2)に対応する通信表示灯41を消灯させる。
消灯モードでは、全ての通信表示灯41が消灯した状態に維持されることにより、消費電力が抑えられる。
表示制御部5が実行する動作モードは、使用者による操作で切替可能となっている。具体的には、本実施形態は、押釦スイッチからなる設定入力部としての設定切替釦6を備えている。そして、設定切替釦6が押操作される度に、表示制御部5は、実行する動作モードを、通信表示モード、速度表示モード、全二重表示モード、消灯モードの順で、サイクリックに切り替える。つまり、動作モードが消灯モードとされている状態で設定切替釦6が押操作されると、動作モードは通信表示モードに戻される。ハウジング10の前面には、動作モードが切り替わる上記の順番を示す表示(図示せず)が例えば印刷によって付されている。設定切替釦6は、押力を受ける面を、ハウジング10の下面において左端の接続部2の左側に露出させる形でハウジング10に保持されている。さらに、本実施形態は、不揮発性メモリからなり表示制御部5が実行すべき動作モードの設定内容を保持(記憶)する設定保持部7を備える。表示制御部5は、設定切替釦6が押操作されて動作モードの設定が切り替えられる度に、設定保持部7における設定内容の動作モードを上記切替後の動作モードに書き換える。電源がオフされている期間中(すなわちプラグ13がコンセントから抜かれている期間中)にも、上記の設定内容は、設定保持部7において保持される。そして、電源が投入された(すなわちプラグ13がコンセントに挿入接続された)直後には、表示制御部5は、設定保持部7に保持された設定内容を読み出し、読み出された設定内容の動作モードで動作する。これにより、電源がオフされている期間の前後で同じ動作モードで動作させたい場合には、電源のオン後に改めて設定切替釦6を操作する必要がない。なお、設定入力部として、上記の設定切替釦6に代えて、例えば周知のロータリースイッチやスライドスイッチのように、操作力を受けるまで接点状態が維持されるような多接点の切替スイッチを用いてもよく、この場合において設定入力部となるスイッチは請求項における設定保持部を兼ねる。
さらに、表示部4は、表示制御部5が実行中の動作モードを点灯状態によって表示する設定表示灯42を含む。設定表示灯42は、通信表示モードと速度表示モードと全二重表示モードとに一対一に対応して3個設けられており、表示制御部5は、上記3個の動作モードのいずれかを実行中であるときには、上記3個の設定表示灯42のうち実行中の動作モードに対応する1個の設定表示灯42のみを点灯させることで、実行中の動作モードを表示させる。また、動作モードが消灯モードである期間には、表示制御部5は、通信表示モードに対応する設定表示灯42を点滅させることで、動作モードが消灯モードであることを表示させる。各設定表示灯42は、それぞれ衝突表示灯40の下側においてハウジング10の前面に露出する形で、上下に並べてハウジング10に保持されている。ハウジング10の前面において、電源表示灯14と衝突表示灯40と設定表示灯42との近傍には、それぞれ、表示灯14,40,42毎に、その点灯が示す情報の表示(図示せず)が例えば印刷によって付されている。
上記構成によれば、通信の有無と、通信速度が100Mb/sか否かと、全二重通信か否かとを、それぞれ別々の通信表示灯41で表示する場合に比べ、必要な通信表示灯41の個数が少なくなるから、消費電力と製造コストとがそれぞれ低く抑えられる。
また、例えば夜間など、通信表示灯41による表示が不要な期間には、動作モードを消灯モードとすることにより、消費電力を抑えるとともに、表示灯14,40,41,42の点灯や点滅が使用者に与える可能性がある不快感を低減することができる。
1 集線装置
2 接続部
6 設定切替釦(請求項における設定入力部)
7 設定保持部
41 通信表示灯

Claims (2)

  1. それぞれ通信線が接続される複数個の接続部と、
    接続部に一対一に対応する複数個の通信表示灯と、
    各通信表示灯をそれぞれ制御する表示制御部とを備え、
    表示制御部は、対応する接続部における通信の有無を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する通信表示モードと、対応する接続部における通信の通信速度を点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する速度表示モードと、対応する接続部において全二重通信が確立しているか否かを点灯状態により表示するように各通信表示灯をそれぞれ制御する全二重表示モードとのうちの複数個に加えて、通信表示灯を一切点灯させない消灯モードを含む、複数個の動作モードでの動作が可能であって、
    表示制御部の動作モードの設定の入力を受け付ける設定入力部と、
    設定入力部において設定された動作モードを保持する設定保持部と
    通信表示モードと速度表示モードと全二重表示モードとに一対一に対応し表示制御部の動作モードを点灯状態によって表示する複数個の設定表示灯とを備え、
    表示制御部は、設定保持部に保持された動作モードで動作するとともに、動作モードが通信表示モードと速度表示モードと全二重表示モードとのいずれかであれば動作モードに対応する設定表示灯を点灯させ、動作モードが消灯モードであれば設定表示灯を点滅させることを特徴とする集線装置。
  2. 設定保持部は、電源のオンオフに関わらず動作モードを保持することを特徴とする請求項1記載の集線装置。
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