JP5290720B2 - 2位置切替え装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁ソレノイドのオン、オフに伴う駆動軸の進退により2ポジション間で循環的に位置切替して機械的に保持する2位置切替え装置及びカムロック機構に関する。
従来、電磁ソレノイドにより機械的に2つの位置を切替える2位置切替え装置にあっては、電磁ソレノイドに設けたコイルに通電してプランジャを磁気的に吸引し、プランジャに固定した軸を吸引方向に移動して位置を切替えており、切替位置を保持するために吸引後もコイルに通電を続けており、切替位置に保持するための保持電力を必要とし、消費電力が増大する問題がある。
この問題を解決するため、固定配置したコイルに対し、可動側に永久磁石を配置し、コイルの通電により可動側を移動し、切替位置に近づくと永久磁石の磁束作用により吸着し、自己保持のためにコイルの流す電流を少なくしている(特許文献1)。
また、別の電磁ソレノイドを用いた切換得装置にあっては、切換え移動のための作動用コイルと、切換位置にて保持するだけの吸引力を得る保持用コイルとを設けている(特許文献2)。
特開昭58−89804号公報 特開平8−20262号公報
しかしながら、このような従来の電磁ソレノイドを用いた自己保持型の2位置切替え装置にあっては、次の問題がある。
まず、永久磁石を用いた装置にあっては、永久磁石による吸着力を利用することで、コイルに流す保持電力を小さくすることができるが、永久磁石を設けたことで電磁ソレノイドが大型化してコストが高くなり、また、切換位置から初期位置に戻す際に、永久磁石による保持力を解除するため大きな解除電力を流す必要があるという問題がある。
また作動用コイルと保持用コイルを設けた装置にあっては、保持電力を小さくすることはできるが、コイルが2個必要となることで、電磁ソレノイドが大型化し、構造が複雑化してコストも高くなるという問題がある。
本発明は、特別な電磁ソレノイドを必要とすることなく、電磁ソレノイドのオン、オフによる駆動軸の進退を利用して機械的に2ポジションの切替え位置を保持して保持電力を必要としない2位置切替え装置及びカムロック機構を提供することを目的とする。
発明は2位置切替え装置に於いて、
通電オンにより駆動軸を前進し、通電オフにより駆動軸を後退する電磁ソレノイドと、
動軸の前進と後退により第1切替位置第2切替位置とを切り替えて保持するカムロック機構と、
一体構造としてカバー部材内に組み込んだ2位置切替え装置に於いて、
カバー部材は、
電磁ソレノイドを組み込む大径部と、
カムロック機構を組み込む小径部と、
を備え
カムロック機構は、
駆動軸と一体に形成した第1カム軸と、
小径部の内部に固定され、第1カム軸を挿通する軸穴を有した固定ケース部材と、
第1カム軸に相対して軸穴に挿入された第2カム軸と、
小径部の内部に配置され、第2カム軸を固定ケース部材側に付勢する弾性部材と、
を備え、
第1カム軸は、外周軸方向に先端を山形に形成した複数の第1スライド突条部を円周方向に均等に形成し、軸先端面に第1スライド突条部の隣接する山形頂部間に相対して頂部、谷底部、頂部、谷底部及び頂部を結ぶ4斜面からなり隣接する頂部間をピッチとする第1山形カムを形成して円周方向に連接し、
固定ケース部材は、第1スライド突条部を係合して第1カム軸を軸方向に移動させるガイド溝を軸穴の内周軸方向に形成し、第1山形カムと同一ピッチで且つ第1スライド突条部の第1山形カムから一定量位相のずれた楔カムを軸穴の第1カム軸出口側の端面に円周方向に連接し、
第2カム軸は、軸先端面に第1山形カムに相対して同一ピッチの第2山形カムを形成し、ガイド溝に係合して第2カム軸を軸方向に移動すると共に軸先端面側の移動端直前でガイド溝との係合を解除可能な複数の第2スライド突条部を外周に形成し、第2スライド突条部の先端部に第2山形カムの1斜面に連なる先端カムを楔カムに相対して形成し、
電磁ソレノイドの通電オフにより第1カム軸を後退させ、第2スライド突条部がガイド溝に係合した状態で、第2山形カムを第1山側カムに当接させて第2カム軸を第1切替位置に保持し、
電磁ソレノイドの通電オンにより第1カム軸を前進させ、第1山形カムにより第2山形カムを押圧前進させて第2スライド突条部をガイド溝から押出して係合解除し、第2山形カムの頂部を第1山形カムの斜面に沿って谷底部まで回転させ、
電磁ソレノイドの通電オフにより第1カム軸を後退させ、先端カムを楔カムの斜面に沿って楔カムの谷底部まで回転させ、第1切替位置方向の移動を制限して第2切替え位置に保持し、
電磁ソレノイドの通電オンにより第1カム軸を前進させ、第1山形カムにより第2山形カムを押圧前進させて先端カムを楔カムの頂部から押出し、第2山形カムの頂部を第1山形カムの斜面に沿って谷底部まで回転させ、
電磁ソレノイドの通電オフにより第1カム軸を後退させ、先端カムを楔カムの斜面に沿ってスライド溝に移動させ、第2スライド突条部がガイド溝に係合した状態で第2山形カムを第1山側カムに当接させて第2カム軸を第1切替え位置に保持し、
以後これを繰り返すことを特徴とする。

第2カム軸の第1山形カムのカム角θを、次式を満足する角度に設定する
(数2)
θ>tan -1 {μ2・r2+μ1・r1}/r1
但し、
μ1はカム面摩擦係数
μ2はリターンスプリング座面摩擦係数
r1はカム面有効半径
r2はバネ部材座面有効半径

本発明によれば、電磁ソレノイドの通電オン、オフによる駆動軸の前進と後退により、固定ケース部材の軸穴に対し第1カム軸を進退させると、軸穴の反対側に配置した第2カム軸がカムテーパ面同士の接触で段階的に回転しながら進退することで、軸方向に配置した第1切替位置と第2切替位置に循環的に切り替り、電磁ソレノイドの通電オフにより切り替わった後の各切替位置ではカムロック機構により機械的に保持され、このため電磁ソレノイドの保持電力は全く不要となり、全体としての駆動電力を大幅に低減できる。
また電磁ソレノイドは特別な構造を必要とせず、通常の電磁ソレノイドをそのまま使用することができ、装置の小型化とコストの低減を図ることができる。
図1は本発明による2位置切替え装置の実施形態を示した断面図であり、電磁ソレノイドとカムロック機構を分離構造としたことを特徴とする。図1において、2位置切替え装置10は取付け側となるボディ11に対しケーシング12を装着し、ケーシング12の外側にはスペーサ13を介して、カバー18に収納された電磁ソレノイド14をボルト52による締付けで装着している。
電磁ソレノイド14はプッシュプル型であり、ケーシング12側に摺動自在に設けている駆動軸20を前進または後退させる。電磁ソレノイド14の外側端部には、内蔵したプランジャの端部が突出しており、その先端にストッパ15を装着し、電磁ソレノイド14によるストロークを決めている。
電磁ソレノイド14は、コイルの通電オフのとき図示の後退位置にあり、コイルに対し通電オンとすると、ストッパ15が電磁ソレノイド14の左側端部に当接するストローク(L1+α)だけ前進し、これに伴い、同じストロークだけ駆動軸20を左側に前進させる。
ケーシング12の内部には、電磁ソレノイド14の前進と後退により動作して軸方向の第1切替位置と第2切替位置との2位置を切替え保持するカムロック機構16が設けられている。
カムロック機構16は電磁ソレノイド14の駆動軸20に続いて設けられた第1カム軸32を有するピン部材22、ピン部材22の第1カム軸32を挿入するケース軸穴25を備えた固定ケース部材24、ケース軸穴25に第2カム軸34を挿入したプラグ部材26、更にプラグ部材26を電磁ソレノイド14側に付勢するボディ11に組み込まれた弾性部材としてのリターンスプリング28で構成される。
このうちプラグ部材26が軸方向に定めた第1切替位置と第2切替位置との2位置で切替保持される作動部材として機能する。例えばプラグ部材26の動きは4輪駆動車の4輪駆動で駆動力が伝達され、2輪駆動で駆動力が切り離される車輪に対するアクスルシャフトに設けたクラッチに伝達され、4輪駆動時にクラッチを結合し、2輪駆動時にクラッチを切り離す制御に使用される。
固定ケース部材24は、ケース軸穴25を形成した中央の軸部に対し円盤状のフランジ部材として構成しており、外周側をボディ11にねじ込み固定したスペーサ付ボルト56に対し、ボルト54によりねじ込み固定している。
カムロック機構16は、電磁ソレノイド14の通電オフによる後退位置となる図示の第1切替え位置での電磁ソレノイド14のオンによる駆動軸20の前進と、これに続く電磁ソレノイド14のオフによる駆動軸20の後退により、第1カム軸32、ケース軸穴25及び第2カム軸34のカム噛合い回転作用により、図示の第1切替え位置から後の説明で明らかにする第2切替え位置に切り替わって、切り替わった第2切替え位置を機械的に保持する。
第2切替え位置に切り替わって保持した状態において、同様に電磁ソレノイド14の通電オンにより駆動軸20を前進し、続いて電磁ソレノイド14のオフにより駆動軸20を後退させると、この駆動軸20の前進と後退に伴う第1カム軸32、ケース軸穴25及び第2カム軸34のカム噛合い回転作用により、第2切替え位置から第1切替え位置に切り替わって、切替え後に第1切替え位置を機械的に保持する。
以後同様に電磁ソレノイド14のオン、オフを繰り返すことで、第1切替え位置から第2切替え位置への切替え保持、第2切替え位置から第1切替え位置への切替え保持を、循環的に行うことになる。
図2は図1のカムロック機構16を取り出して示している。ピン部材22の左側には第1カム軸32が一体に形成され、第1カム軸32の外周には、3箇所に分かれて均等に第1スライド突条部38が形成されている。第1カム軸32の先端面には、所定ピッチで円周方向に第1山形カム44が形成されている。
固定ケース部材24に設けたケース軸穴25には、第1カム軸32の外周に形成している第1スライド突条部38を挿入するガイド溝40が円周方向の3箇所に形成されており、このガイド溝40に第1カム軸32の第1スライド突条部38が嵌合して、ケース軸穴25に対し第1カム軸32を軸方向に案内移動する。
第1カム軸32に相対して設けられたプラグ部材26の第2カム軸34には、第1カム軸32の外周の第1スライド突条部38に相対して、同じくケース軸穴25のガイド溝40に挿入可能な第2スライド突条部42が円周方向の3箇所に形成されている。第2スライド突条部42の先端は、第2カム軸34の先端に設けた後の説明で明らかにする第2山形カムのカム面に繋がる先端カムを形成している。
図3は図2のカムロック機構における第1カム軸32、ケース軸穴25及び第2カム軸34を周方向で平面に展開して示した説明図である。図3において、ピン部材22に設けた第1カム軸32は、円周方向の3箇所に第1スライド突条部38を形成しており、第1スライド突条部38の先端は山型に形成されている。
第1カム軸32の先端面には、円周方向に一定ピッチPで第1山形カム44が形成されている。第1山形カム44は、円周方向の3箇所に均等配置した第1スライド突条部38の先端の山型の隣接する頂点の間について、頂部、谷底部、頂部、谷底部、頂部となる山型形状を連接している。この実施例では、円周方向に第1スライド突条部38を均等に3箇所に配置しており、これに対し第1山形カム44のカム数は、その2倍の6つとなっている。
固定ケース部材24に設けたケース軸穴25には、第1カム軸32の第1スライド突条部38に相対して円周方向の3箇所にガイド溝40を軸方向に形成している。ケース軸穴25の第1カム軸32に対する出口側即ち第2カム軸34に相対した軸端には、楔カム46が形成されている。
楔カム46は、軸方向に沿った面と、軸方向に対し所定の角度を持ったテーパ面を持つ楔型のカムであり、第1カム軸32の第1山形カム44のカム山の数に対応して6つのカム山を形成している。
またケース軸穴25のガイド溝40に第1カム軸32の第1スライド突条部38が軸方向から挿入した状態において、第1山形カム44の頂部から一定量Sだけの位相ずれを持ち、一定量Sは例えば第1スライド突条部38の幅Wの半分となるS=(W/2)の位相ずれを持っている。
第2カム軸34のケース軸穴25に相対した端面円周方向には第2山形カム48が形成されている。第2山形カム48は第1カム軸32の第1山形カム44と同一ピッチPを持っている。また第2カム軸34の外周部には、第1カム軸32の外周の第1スライド突条部38に相対して第2スライド突条部42が設けられている。
第2スライド突条部42はケース軸穴25のガイド溝40に挿入される高さを持ち、第2スライド突条部42の先端は、その内側に形成している第2山形カム48のカム面に繋がるカム面を形成している。なお、以下の説明では第2スライド突条部42の先端カム面をスライドカム面50と呼ぶ。
図4は図3のカムロック機構における第1カム軸32のカム形成端面を示した説明図である。第1カム軸32の外周の3箇所には第1スライド突条部38が円周方向の均等位置となるように形成され、第1カム軸32の軸端円周方向には6つのカム山を持つ第1山形カム44が形成されている。
図5は図3のカムロック機構におけるケース軸穴の構造を示した説明図である。図5(A)は図3の第1カム軸32側から見たケース軸穴25であり、ケース軸穴25の内周の3箇所にガイド溝40が形成されており、このガイド溝40に図4に示した第1カム軸32の第1スライド突条部38が軸方向に挿入されて摺動する。
図5(B)は図3のケース軸穴25を第2カム軸34側から見た説明図であり、ケース軸穴25の内周側の3箇所にはガイド溝40が形成され、ガイド溝40の間となる端面部分に、円周方向に6つのカム山を連接した楔カム46が形成されている。
図6は図3のカムロック機構における第2カム軸34のカム形成端面を示した説明図である。第2カム軸34は、図6のケース軸穴25に挿入可能な軸部の端面に6つのカム山を連接した第2山形カム48を形成している。また外周の3箇所には固定ケース部材24のガイド溝40に挿入される第2スライド突条部42が形成されている。第2スライド突条部42の先端のテーパ面は、内側に位置する第2山形カム48のカム山のカム面と一体化され、これによって先端側にスライドカム面50を形成している。
図7は図2のカムロック機構における第1切替え位置での噛合い状態を示した説明図である。図7において、第1切替え位置にあっては、ピン部材22の第1カム軸32の外周3箇所に形成した第1スライド突条部38は固定ケース部材24におけるケース軸穴25のガイド溝40に図示のように挿入されており、第1カム軸32の先端に形成した第1山形カム44の頂部に対し、プラグ部材26側に形成している第2カム軸34の外周3箇所に形成した第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50が当接した位置関係となっている。
この図7の第1切替え位置の保持状態から、電磁ソレノイドの通電オンによる第1カム軸32のストローク(L1+α)の前進と、前進した後の電磁ソレノイドの通電オフによる同じストローク(L1+α)の後退により、図8に示す第2切替え位置に切り替わる。
図8の第2切替え位置の状態にあっては、プラグ部材26に一体に設けている第2カム軸34の第2スライド突条部42がケース軸穴25のガイド溝40から抜け出し、右回りに回動して、ケース軸穴25の端面に形成した楔カム46に噛み合っている。
この図7の第1切替え位置と図8の第2切替え位置を比較してみると、固定側となる固定ケース部材24のケース軸穴25に対し、図7の第1切替え位置では、プラグ部材26は第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50が第1カム軸32の先端の第1山形カム44の頂部に当接した位置にある。これに対し図8の第2切替え位置にあっては、プラグ部材26の第2カム軸34に設けた第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50が、ケース軸穴25の軸端の楔カム46に噛み合った位置にある。この結果、図7の第1切替え位置でプラグ部材26は右側に位置し、図8の第2切替え位置ではプラグ部材26は左側に移動した切替え位置となっている。
図9,図10及び図11は、図3に展開して示した第1カム軸、ケース軸穴及び第2カム軸を用いて本実施形態の2位置切替え装置の動作を示した説明図である。
図9(A)は本実施形態の2位置切替え装置により、例えば4WD走行と2WD走行を切り替える車両において、2WD走行で駆動力が切り離される例えば車輪のアクスルシャフトに設けたクラッチを4WDで結合し、2WDで切り離すクラッチ操作を例にとると、第1切替え位置でクラッチ接続を切り離して2WDとし、第2切替え位置でクラッチを結合して4WDとする場合を例に取っている。
図9(A)は第1切替え位置となる2WDにおけるカムロック機構の噛合い状態を示している。このとき電磁ソレノイドは通電オフにより後退位置にあり、第1カム軸32は後退した初期位置に置かれている。第1カム軸32の第1スライド突条部38は、ケース軸穴25のガイド溝40に先端が挿入されており、第1カム軸32の先端に形成した第1山形カム44がケース軸穴25の中に位置している。
一方、第2カム軸34にあっては、リターンスプリングによる押圧を受けて第2スライド突条部42がケース軸穴25のガイド溝40に挿入されており、第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50が第1カム軸32の第1山形カム44のカム面にガイド溝40の中で当接し、第1カム軸32を2WDとなる第1切替え位置に保持している。
ここで、以下の説明における第2カム軸34の動きを明確にするため、図9(A)で中央に位置している第2スライド突条部42の先端側に黒丸の印を付けて、第1カム軸32側の動きを明確に分かるようにしている。
図9(A)の第1切替え位置となる2WDから第2切替え位置となる4WDに切り替えるためには、電磁ソレノイドを通電オンにより前進した後、通電オフにより後退させる動作を行う。
図9(B)は電磁ソレノイドのオンにより第1カム軸32を矢印Aに示す方向に一定ストローク(L1+α)だけ移動した場合の説明図である。第1カム軸32が矢印A方向に移動すると、先端の第1山形カム44に押され、第2カム軸34がケース軸穴25から押し出され、第2スライド突条部42がガイド溝40から外れると、第1山形カム44のカム面にスライドカム面50で接触していた第2カム軸34の第2スライド突条部42は、矢印Bに示すように第1山形カム44のカム面に沿って、カム谷底部に噛み合うように軸周りにスライドする。
この状態で電磁ソレノイドの通電をオフすると、図9(C)に示すように、第1カム軸32は矢印C1に示すように後退する。この第1カム軸32の後退に伴い、第1山形カム44の谷底部に噛み合っている第2カム軸34のスライドカム面50は、その外周部がケース軸穴25の端面に形成している楔カム46のカム面に接触する。
続いて図10(D)に示すように、第1カム軸32は矢印C2に示すように更に後退し、このときケース軸穴25の楔カム46のカム面に先端のスライドカム面50が接触した第2スライド突条部42を持つ第2カム軸34は、第1カム軸32の第1山形カム44との接触が断たれ、楔カム46側に接触することで、そのテーパ面に沿って楔カム46の谷底部に矢印Dに示すようにスライドして噛み合う。
そして図10(E)に示すように、第1カム軸32が電磁ソレノイドのオフにより完全に初期位置に後退したとき、第2カム軸34のスライドカム面50は、ケース軸穴25の楔カム46の谷底部に嵌合した第2切替え位置となる4WD位置に切り替わって機械的に保持される。
図10(E)に示す第2切替え位置としての4WDから第1切替え位置としての2WDに切り替える場合には、同様にして電磁ソレノイドの通電オンと通電オフによる第1カム軸32の前進と後退を行えばよい。
図10(F)は図10(E)の第2切替え位置としての4WDの切替え状態で電磁ソレノイドを通電オンとして、矢印Eに示すように第1カム軸32を前進させた場合である。この第1カム軸32の前進により、楔カム46の谷底部に噛み合っていた第2カム軸34の第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50は、第1カム軸32の先端の第1山形カム44に押されてガイド溝40から押し出され、ガイド溝40から押し出されると、第1山形カム44の谷底部にスライドして嵌合した状態となる。この第2カム軸34の動きが矢印Fに示すようになる。
続いて図11(G)に示すように、電磁ソレノイドの通電オフにより矢印Gに示すように第1カム軸32を後退させると、第2カム軸34のスライドカム面50は、第1山形カム44の後退に伴いケース軸穴25の楔カム46の一部に接触し、この状態で第2カム軸34側を残したまま第1カム軸32が後退し、第2カム軸34は楔カム46に対する先端のスライドカム面50の接触で残されることから、テーパ面に沿って楔カム46の谷底部にスライドし、図11(H)に示すように、第1切替え位置としての2WDに切り替わって機械的に保持される。
以下同様に、電磁ソレノイドの通電オンと通電オフを繰り返すごとに、図9(A)の第1切替え位置としての2WDから、図10(E)の第2切替え位置としての4WDへの切り替え、続いて電磁ソレノイドを通電オンして通電オフすることにより、図10(E)の第2切替え位置としての4WDから、図11(H)の第1切替え位置としての2WDへの切替えが循環的に繰り返されることになる。
図12は本実施形態のカムロック機構による第1切替え位置と第2切替え位置の切替えに必要な電磁ソレノイド14による第1カム軸32のストロークを示した説明図である。図12にあっては、カムロック機構における第1カム軸32側の第1山形カム44の1つと、これに相対した第2カム軸34側の第2スライド突条部42の1つと、これに隣接するケース軸穴25の楔カム46の一部を示している。
図12は第1カム軸32の第1山形カム44に第2カム軸34の第2スライド突条部42のスライドカム面50が当接する第1切替え位置の噛合い状態を示している。この第1切替え位置の噛合い状態から第2スライド突条部42の先端のスライドカム面50がケース軸穴25の楔カム46に噛合う第2切替え位置に切り替えるためのストロークは、第2カム軸34のスライドカム面50の頂部Pが楔カム46の頂部Qまでの距離L1に微小距離αを加えた距離だけ移動する必要があり、したがって第1カム軸32を移動するための電磁ソレノイドによるストロークは(L1+α)に設定すればよい。
また、図示の第1切替え位置となるP点から第2切替え位置となるR点に第2カム軸34のスライドカム面50が移動したときの軸方向の移動量L2が、第1切替え位置を与えるP点と第2切替え位置を与えるQ点の切替え位置移動距離を設定している。
したがって第1切替え位置と第2切替え位置の移動量は、適宜の切替え移動距離L2となるように、ケース軸穴25のガイド溝40内における第1山形カム44とスライドカム面50の接触位置を設定すればよい。また切替え移動距離L2は、電磁ソレノイド14によりストローク可能な距離の範囲内に収まることはもちろんである。
図13は本実施形態のカムロック機構16におけるリターンスプリング28の力と各部の抵抗の関係から、第1カム軸32の第1山形カム44と、第2カム軸34のスライドカム面50との接触で、カムをスライド回転させるために必要な条件を説明するための説明図である。
図13はカムロック機構16における第1切替え位置での第1カム軸32と第2カム軸34のカム噛合い状態を示しており、噛合い部分を図14に拡大して示している。即ち図14に示すように、第1カム軸32の第1山形カム44のカム面に、第2カム軸34側の第2スライド突条部42の先端に形成したスライドカム面50が接触した状態にあり、この状態からスライドカム面50が第1山形カム44の谷底部にスライドするに必要な条件としてのカム角θを求める。
ここで、第1カム軸32に対し第2カム軸34がカム接触により回転するための条件となるカム角θを求めるため、次表(1)に示すパラメータを定義する。
Figure 0005290720
ここで、図14のベクトルは次式で表すことができる。

F=P/cosθ (1)
f=F・μ1 (2)
S=P・tanθ・r1 (3)
s=F・μ1・cosθ・r1 (4)
G=P・μ2・r2 (5)

第1山形カム44に当接したスライドカム面50がスライドして谷底部に嵌合するためには次の関係が成立すればよい。
S−s>G (6)
そこで(6)式に前記(3)(4)(5)式を代入すると、
{(P・tanθ・r1)−(F・μ1・cosθ・r1)}>(P・μ2・r2)
となる。続いて(1)式を代入すると
[(P・tanθ・r1)−{(P/cosθ)・μ1・cosθ・r1}>(P・μ2・r2)
となり、整理すると
{(tanθ・r1)−(μ1・r1)}>(μ2・r2)
が得られる。
続いて
(tanθ)>{(μ2・r2)+(μ1・r1)}/r1
とすると、次式のカム角θの設定条件が得られる。
θ>tan−1[{(μ2・r2)+(μ1・r1)}/r1] (7)
この(7)式を満足するカム角θの設定は、ケース軸穴26の左側に形成した楔カム46に対するスライドカム面50の当接についても同様である。
図15は本発明による2位置切替え装置の他の実施形態を示した断面図であり、電磁ソレノイドとカムロック機構を一体構造としたことを特徴とする。図15において、電磁ソレノイド14はカバー18の内部にコイル14aを配置し、コイル14aの中心の通し穴に駆動軸20を摺動自在に配置している。
カムロック機構は電磁ソレノイド14のカバー18内に一体に組み込まれている。即ち、第1カム軸32を備えたピン部材を電磁ソレノイド14の駆動軸20と一体に形成し、ケース軸穴25を有する固定ケース部材240を電磁ソレノイド14のカバー部材20の内部に固定し、電磁ソレノイド14の駆動軸20に戻し力を与える弾性部材としてのリターンスプリング28を、プラグ部材26を介してピン部材を一体化した駆動軸20を付勢するようにカバー18の内部に配置している。
第1カム軸25、ケース軸穴25及びプラグ部材26で構成されるカムロック機構の詳細は、図3〜図14に示した図1の実施形態の場合と同じになる。
このように電磁ソレノイドとカムロック機構を一体化することで、2位置切替え装置を小型化でき、ユニットに対する組付けが容易で組付けスペースも低減できる。
なお上記の実施形態は4WDと2WDを切り替える車両のアクセルシャフトに設けたクラッチの断接に使用する2位置切替え装置を例に取るものであったが、本発明はこれに限定されず、2つの位置の切替えに使用するものであれば、適宜の装置につき本発明による2位置切替え装置をそのまま適用することができる。
また本発明はカムロック機構そのものを提供するものであり、上記の実施形態にあっては電磁ソレノイドのオンオフによりカムロック機構を切替え動作しているが、電磁ソレノイド以外に適宜のアクチュエータ例えば油圧アクチュエータなどによるカムロック機構の切替え動作としてもよいことはもちろんである。
また上記の実施形態にあっては、電磁ソレノイド14とカムロック機構16を分離配置して組み合わせて2位置切替え装置を実現する場合を例に取っているが、電磁ソレノイド14とカムロック機構16を一体構造とした1つのユニットとしてもよいことはもちろんである。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による2位置切替え装置の実施形態を示した断面図 図1のカムロック機構を取り出して示した断面図 図2のカムロック機構における第1カム軸、ケース軸穴および第2カム軸を周方向で平面に展開して示した説明図 図3のカムロック機構における第1カム軸のカム形成端面を示した説明図 図3のカムロック機構におけるケース軸穴の構造を示した説明図 図3のカムロック機構における第2カム軸のカム形成端面を示した説明図 図2のカムロック機構における第1切替位置(2WD)での噛合い状態を示した説明図 図2のカムロック機構における第2切替位置(4WD)での噛合い状態を示した説明図 本実施形態の2位置切替え装置の動作を図8に展開した第1カム軸、ケース軸穴および第2カム軸を用いて示した説明図 図9に続く本実施形態の2位置切替え装置の動作を示した説明図 図10に続く本実施形態の2位置切替え装置の動作を示した説明図 図2のカムロック機構の位置切替えに必要なストロークを示した説明図 本実施形態のカムロック機構まカム回転に必要なカム角を設定するパラメータを示した説明図 図14のカムか見合い部分を拡大してカム角の設定に関連するベクトル関係を示した説明図 本発明による2位置切替え装置の他の実施形態を示した断面図
符号の説明
10:2位置切替え装置
11:ボディ
12:ケーシング
14:電磁ソレノイド
16:カムロック機構
18:カバー
20:駆動軸
22:ピン部材
24:固定ケース部材
25:軸穴
26:プラグ部材
28:スプリング
30:作動部材
32:第1カム軸
34:第2カム軸
38:第1スライド突条部
40:ガイド溝
42:第2スライド突条部
44:第1山形カム
46:楔カム
48:第2山形カム
50:スライドカム面
52,54:ボルト
56:スペーサ付ボルト

Claims (2)

  1. 通電オンにより駆動軸を前進し、通電オフにより前記駆動軸を後退する電磁ソレノイドと、
    記駆動軸の前進と後退により第1切替位置第2切替位置とを切り替えて保持するカムロック機構と、
    一体構造としてカバー部材内に組み込んだ2位置切替え装置に於いて、
    前記カバー部材は、
    前記電磁ソレノイドを組み込む大径部と、
    前記カムロック機構を組み込む小径部と、
    を備え、
    前記カムロック機構は、
    前記駆動軸と一体に形成した第1カム軸と、
    前記小径部の内部に固定され、前記第1カム軸を挿通する軸穴を有した固定ケース部材と、
    前記第1カム軸に相対して前記軸穴に挿入された第2カム軸と、
    前記小径部の内部に配置され、前記第2カム軸を前記固定ケース部材側に付勢する弾性部材と、
    を備え、
    前記第1カム軸は、外周軸方向に先端を山形に形成した複数の第1スライド突条部を円周方向に均等に形成し、軸先端面に前記第1スライド突条部の隣接する山形頂部間に相対して頂部、谷底部、頂部、谷底部及び頂部を結ぶ4斜面からなり隣接する頂部間をピッチとする第1山形カムを形成して円周方向に連接し、
    前記固定ケース部材は、前記第1スライド突条部を係合して前記第1カム軸を軸方向に移動させるガイド溝を前記軸穴の内周軸方向に形成し、前記第1山形カムと同一ピッチで且つ前記第1スライド突条部の第1山形カムから一定量位相のずれた楔カムを前記軸穴の第1カム軸出口側の端面に円周方向に連接し、
    前記第2カム軸は、軸先端面に前記第1山形カムに相対して同一ピッチの第2山形カムを形成し、前記ガイド溝に係合して前記第2カム軸を軸方向に移動すると共に前記軸先端面側の移動端直前で前記ガイド溝との係合を解除可能な複数の第2スライド突条部を外周に形成し、前記第2スライド突条部の先端部に前記第2山形カムの1斜面に連なる先端カムを前記楔カムに相対して形成し、
    前記電磁ソレノイドの通電オフにより前記第1カム軸を後退させ、前記第2スライド突条部が前記ガイド溝に係合した状態で、前記第2山形カムを前記第1山側カムに当接させて前記第2カム軸を第1切替位置に保持し、
    前記電磁ソレノイドの通電オンにより前記第1カム軸を前進させ、前記第1山形カムにより前記第2山形カムを押圧前進させて前記第2スライド突条部を前記ガイド溝から押出して係合解除し、前記第2山形カムの頂部を前記第1山形カムの斜面に沿って前記谷底部まで回転させ、
    前記電磁ソレノイドの通電オフにより前記第1カム軸を後退させ、前記先端カムを前記楔カムの斜面に沿って前記楔カムの谷底部まで回転させ、前記第1切替位置方向の移動を制限して第2切替え位置に保持し、
    前記電磁ソレノイドの通電オンにより前記第1カム軸を前進させ、前記第1山形カムにより前記第2山形カムを押圧前進させて前記先端カムを前記楔カムの頂部から押出し、前記第2山形カムの頂部を前記第1山形カムの斜面に沿って前記谷底部まで回転させ、
    前記電磁ソレノイドの通電オフにより前記第1カム軸を後退させ、前記先端カムを前記楔カムの斜面に沿って前記スライド溝に移動させ、前記第2スライド突条部が前記ガイド溝に係合した状態で前記第2山形カムを前記第1山側カムに当接させて前記第2カム軸を第1切替え位置に保持し、
    以後これを繰り返すことを特徴とする2位置切替え装置。
  2. 請求項記載の2位置切替え装置に於いて、前記第2カム軸の第1山形カムのカム角θを、次式を満足する角度に設定したことを特徴とする2位置切替え装置。
    (数1)
    θ > tan−1{μ2・r2+μ1・r1}/r1
    但し、
    μ1はカム面摩擦係数
    μ2はリターンスプリング座面摩擦係数
    r1はカム面有効半径
    r2はバネ部材座面有効半径
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