JP5290673B2 - 体操用ゆか構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、主として体操競技のゆか運動に用いられる弾性ゆか構造物、更に具体的には、下面に弾性支脚部材を備えた単位床パネルを、体育館等の建築物躯体の床面上に多数個敷き並べて連結一体化することにより反発弾性に富んだ集合ゆか基板を形成し、その上にクッションシート、カーペットなどを敷設して所定面積の演技面を構成する組立式の体操用ゆか構造物に関する。
従来、この種の体操用ゆかとしては、下記特許文献1,2に見られるようなものが公知であり、実用されている。
特開2004−81838号公報 アメリカ特許第4,648,592号明細書
これらの体操用ゆかは、一般に次のような構成を有している。
即ち、図11,12に示すように、下面に多数個の弾性支脚部材(102)を取り付けた長方形の合板等の剛性の単位床パネル(101)を建築物の躯体床面(F)上に縦横配列に多数個敷き並べ、かつこれらを相互に一体的に締結連結して所定面積の集合ゆか基板を構成し、その上面に合成樹脂発泡体の一層または複数層(103a)(103b)の積層からなる弾性層(103)を設け、更にその上面にカットパイルカーペット等の繊維敷物(104)を敷いて、垂直荷重に対して所要の強力な弾力性を発現する体操用の弾性ゆか面を提供するものとなされている。
図11に示す体操用ゆかでは、弾性支脚部材(102)の主体材料に、金属製のコイルばね(102a)が用いられている。これに対し、図12に示すゆかでは、上記コイルばねに代えて、5〜6倍の低発泡の合成樹脂発泡体からなる短柱状の樹脂発泡体(102b)が用いられている。
弾性支脚部材(102)に樹脂発泡体(102b)を用いた図12の体操用ゆかは、比較的軽量であり、高さが低く、コスト安であり、また緩衝性に優れていてジムナストの足や腕に与える負担が小さく、着地安定性が良く、更には使用中に異音を発生するおそれが少ない等の種々の利点がある。これらの利点から、従来、世界中で数多く使用されてきた。
ところが、樹脂発泡体(102b)を用いたゆかは、一方において、金属スプリング(102a)製の弾性支脚部材(102)を用いた図11に示されるような体操用ゆかに較べると、ジムナストに与える反発弾性、跳ね力の点で20〜30%劣るという本質的な特性がある。
近時、各種ゆか体操演技においても、益々高度な演技が多用されるようになってきている。このため、体操選手からも、より高く跳躍して一層難度の高い技を行うために、跳ね性能に更に一段と優れたゆかの提供を求める強い要望がある。
このような要望に応えるため、最近では、競技場や練習場において、図11に示されるような弾性支脚部材(102)に金属製のコイルスプリングを用いたスプリング型の体操用ゆかが多く用いられるようになってきている。
ところが、ここに1つの重大な問題点が生じてきている。それは、古くから認識されていたころではあるが、スプリング型の弾性ゆかは、とかく反発弾性が鋭敏になり、演技者の着地時に床面の振動状態が続く傾向があり、演技者に不快感を与えるのみならず、振動による演技者の関節への負担も大きいものとなる。そしてまた、スプリングによる小刻みな反動、共振状態の発生により、ジムナストが行う高度な連続演技の正確性に支障を来すおそれがあることである。
従来、上記のようなスプリング特有の床面の振動を抑えるために、基板面上に積層する緩衝用クッション材、即ち発泡合成樹脂弾性層の厚みを増大することが試みられてきた。この試みはある程度成功をおさめ得ている。ところが、振動を効果的に抑えるために、クッション層の厚さを増大し、かつ柔軟で圧縮反力の小さいものにすると、いわゆる跳ねの悪いものとなり、高度の演技を行いにくいものとなる。そこで逆に、クッション層を薄く、かつ硬くすると、制振効果が低下するのみならず、着地時の緩衝効果に劣るものとなり、負傷の危険性が増大するというジレンマがある。
一方、上述したように、樹脂発泡体(102b)からなる弾性支脚部材(102)を用いたゆかは金属スプリング(102a)を用いたゆかよりも着地安定性が良いという特性があり、ジムナストの年令、性別、技の内容(種類、難度等)、技量等によっては、今なお樹脂発泡体(102b)を用いたゆかが使用されている。しかも、反発弾性の適正値はジムナストの年令、性別、技の内容、技量等によって相違があるために、反発弾性値を可変調節しうるゆかが求められている。
以上のように、体操用ゆかは、使用される場面に応じて、反発弾性、制振性、着地安定性、緩衝性において多様な機能が求められている。
本発明は、上記のような従来技術の背景下において、ジムナストに極めて高度な技を行い易くする優れた反発弾性を有し、それでいて着地時の振動を効果的に抑制して着地安定性を向上しうる体操用ゆか構造物を提供することを目的とする。
従ってまた、使用感に優れ、演技者の身体に有害な影響、負担を与えることが少ない、安全性に優れた体操用ゆかを提供することを目的とする。
更には、ジムナストの年令、性別、技の内容、技量等によって、反発弾性を適正値に可変調節しうる汎用性に優れた体操用ゆかを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的において、従来の弾性支脚部材を用いた弾性ゆか構造物に対してこれに改良を加えたものである。
この改良点の主要事項は、下面に弾性支脚部材を固着した合板等からなる剛性の単位床パネルの集合体によって構成される集合ゆか基板上に設けられる積層クッション材料中に、特有構成のクッション性のエアマットを装備したことである。
更に具体的に本発明の構成を説明すると、次のとおりである。
本発明に係る体操用ゆか構造物は、その基本的構成として、建築物の床面上に所定間隔おきに分散配置される多数個の弾性支脚部材と、この弾性支脚部材群上に載置支承されて敷き並べられかつ相互に一体的に連結された多数個の剛性単位床パネルと、この剛性単位床パネル群上に敷設された緩衝用エアマットと、更にこのエアマット上に積層状に敷設された繊維敷物とを含み、前記緩衝用エアマットは、2枚の内部シートの対向面間に多数の連繋糸が渡されることによって該対向面間に空間を有する連繋体となされるとともに、前記連繋体が非通気性の外部シートに被覆されることによって前記空間を気密状態とするマット本体が形成され、さらに前記マット本体の所要位置に前記空間内に空気を給排する閉塞可能な給排気口を備えたものであることを特徴とする。
より好ましい構成として、前記剛性単位床パネルと緩衝用エアマットとの間に、合成樹脂発泡体からなる下部弾性層が介在されたものとなされる。
また、前記緩衝用エアマットと上面の繊維敷物との間に、合成樹脂発泡体からなる上部弾性層が介在されたものとなされる。
従って、最も好ましい構成態様としては、エアマットの上下にそれぞれ上記上部弾性層と下部弾性層との両者が配置され、これらの両弾性層によってエアマットがサンドウィッチ状に挟み込まれたものとなされる。
更に各部材についての一般的な好ましい具体例を挙示すると次のとおりである。
前記弾性支脚部材としては、コイルスプリング型支脚部材または合成樹脂発泡体型支脚部材が好適に採用される。
前記剛性単位床パネルは、合板製である。この合板は、強度向上のために、内部に抗張性シート材料、特にガラス繊維クロス層を積層したものであることが望ましい。
また、前記緩衝用エアマットにおける前記内部シートは、織り地であり、前記連繋糸は、前記織り地に織り込まれており、更に当該連繋糸の密度は1〜5本/cm2の範囲に設定されたものとなされる。
また、緩衝用エアマットにおける前記外部シートは、伸縮性の気密シートであり、好ましくはウレタン系樹脂からなるものである。
次に、前記繊維敷物は、カットパイルカーペットからなるものである。
また、前記下部弾性層は、厚さ10〜30mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)6.86〜9.80N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)50〜60%の合成樹脂発泡体が好適採用される。前記下部弾性層は、例えばポリオレフィン樹脂発泡体またはゴム変性エチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなるものが好適採用される。
一方、前記上部弾性層は、厚さ20〜50mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)2.94〜4.90N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)60〜70%の合成樹脂発泡体が好適採用される。前記前記上部弾性層は、例えばポリオレフィン樹脂発泡体またはエチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体からなるものが好適採用される。
本発明の体操用ゆか構造物によれば、剛性の単位床パネルの下面配置された弾性支脚部材により優れた反発弾性を有する。加えて、上記単位床パネル群上、即ち集合ゆか基板面上の弾性層中には、エアマットが設けられていることにより、このエアマットによる反発弾性と相俟って益々上記の高反発弾性力を助長する。従って、ジムナストにとっては高い位置まで跳躍でき高難度の演技を行い易い。
しかも、上記エアマットは、その特性の1つとして、振動吸収作用に優れる。このため上記のような高い反発弾性を有するものでありながら、弾性支脚部材の振動が、上面側の演技面にまで及ぶのを防止し、着地時における使用感に優れた演技面を提供しうる。
また、上記エアマットは、マット本体内のエアー圧の調整によって反発弾性を自在に制御でき、ジムナストの年令、性別、技の内容、技量等に適した反発弾性を有するゆか面を提供しうる。しかも何度でも所望の反発弾性を再現でき、いろいろな人が使う体操用ゆかとしての汎用性に優れる。
また、エアマット部分は、それ自体軽量であり、空気を排出すると折畳み可能なコンパクトなものとすることができる。従って、運搬、保管上も有利である。
また、前記剛性単位床パネルと緩衝用エアマットとの間に、合成樹脂発泡体からなる下部弾性層を介在せしめるものとした場合には、該下部弾性層がエアマットを保護し、下側の剛性の単位床パネルやその連結金具との接触により強い摩擦を受けて破れを生じるのを防止しうる。かつ上記下部弾性層は、ゆか面の反発弾性を助長する。
更に、緩衝用エアマットと上面の繊維敷物との間に、合成樹脂発泡体からなる上部弾性層が介在されたものとなされる場合には、上面側からもエアマットを被覆保護して、該エアマットの破損、エアー漏れの事態の発生を防止しうると共に、弾性支脚部材の弾性力、エアマット、更には下部弾性層との協働作用によって、ゆかの上面に極めて優れた反発弾性を保有せしめ得る。
各構成部材についての好ましい前記例示は、それぞれ次のような利点によるものである。
前記弾性支脚部材としてコイルスプリング型支脚部材または合成樹脂発泡体型支脚部材を用いることにより、それぞれの固有の反発弾性に基づいた、異なる反発弾性を有する体操用ゆかとなる。そして、それぞれの弾性支脚部材とエアマットとの協働作用、あるいはさらには下部弾性層、上部弾性層との協働作用によってゆか構造物としての反発弾性が得られる。
前記弾性支脚部材としてコイルスプリング型支脚部材を用いる場合は、スプリングに起因した特に優れた反発弾性を有する体操用ゆかとなる。そして、エアマットによる反発弾性と相俟って益々上記の高反発弾性力が助長される。このような体操用ゆかは、高度な演技を行うジムナストにとって、高い位置まで跳躍でき高難度の演技を行い易くなる。しかも、上記エアマットの使用によって振動吸収作用に優れたものとなり、上記のような高い反発弾性を有するものでありながら、弾性支脚部材のスプリングの振動が、上面側の演技面にまで及ぶのを防止し、着地時における使用感に優れた演技面を提供しうる。
前記弾性支脚部材として合成樹脂発泡体型支脚部材を用いる場合は、コイルスプリング型支脚部材を用いた場合よりも反発弾性が小さいが、その反面着地安定性の良い体操用ゆかとなる。なお、体操用ゆかとしての反発弾性はエアマット、あるいはさらに下部弾性層、上部弾性層によって高められるので、図12に示した従来の体操用ゆかよりも高い反発弾性が得られる。
剛性単位床パネルを合板製とする場合、比較的安価で、しかも優れた耐衝撃強度を有し、耐久性に富む。
エアマットの前記内部シートが織り地である場合には外部シートの伸びを抑制してマットの良好なフラット性を保ち得るとともに、連繋体の織成に有利である。また、前記連繋糸が前記織り地に織成されている場合はこれらの強い結合力が得られる。
前記連繋糸の密度が1〜5本/cm2である場合は、適切な強度が得られる。
前記外装シートがウレタン系樹脂からなる場合は、弾性率、耐荷重性、機械的強度、耐油性、耐薬品性、耐摩擦性の諸性質に優れたエアーマットとなし得る。
上面の繊維敷物として、カットパイルカーペットを用いる場合、ジムナストに擦過傷を与えるおそれがなく、使用感に優れ、耐久性に富む。
前記下部弾性層は、厚さ10〜30mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)6.86〜9.80N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)50〜60%の合成樹脂発泡体からなるものとし、好ましくはポリオレフィン樹脂発泡体またはゴム変性エチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなるものとし、特に好ましくはゴム変性エチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなるものとすることにより、反発弾性、使用感、安全性、耐久性の諸点で、十分な満足度が得られる体操用ゆかを提供しうる。
前記上部弾性層を、厚さ20〜50mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)2.94〜4.90N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)60〜70%の合成樹脂発泡体からなるものとし、好ましくはポリオレフィン樹脂発泡体またはエチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなるものとし、特に好ましくはエチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなるものとするときも上記同様の利点が得られる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明に係る体操用ゆか構造物の好適な実施例の構成を分かり易く示した一部の断面図であり、図2は同体操用ゆか構造物の全体を上面側から見た平面図であって、一部を切欠いて下部の構成部材を露出させて示している。また、図3〜図8は同体操用ゆか構造物の要部を拡大した図である。
本発明に係る体操用ゆか構造物(1)は、最も基本的な構成要素として、体育館等の建築物の躯体の床面(F)上に、所定間隔おきに分散状態に配置される多数個の弾性支脚部材(2)と、この支脚部材群上に支承され、縦横配列に整然と敷き並べられかつ一体的に相互連結された多数枚の剛性単位床パネル(3)と、この単位床パネル(3)の集合体からなる集合ゆか基板(30)面上に具備された複数個の緩衝用のエアマット(4)と、最上面に敷設された繊維敷物(5)とを具備する。
そして、単位床パネル(3)とエアマット(4)との間には、下部弾性層(6)が介在配置され、エアマット(4)と繊維敷物(5)との間には、上部弾性層(7)が介在配置されている。
弾性支脚部材(2)は、金属製のコイルスプリング(21)を主体部材として含むコイルスプリング型支脚部材である。前記コイルスプリング(21)の下端には、ゴム製の下部台座部材(22)が嵌合状態に結合され、この台座部材(22)の下面が床面(F)に当接されることによって該床面(F)を傷付けないものとなされている。コイルスプリング(21)の上面には、合成樹脂製の上部キャップ部材(23)が取り付けられている。そしてこの上部キャップ部材(23)の中心部を、下面側から取付用ビス(24)で単位床パネル(3)の下面に強固に固着されたものとなされている(図5参照)。
支脚部材(2)の設置密度は、特に限定されないが、一般的には図3に示すような配置態様で12〜16個/m2程度に設定される。
剛性の単位床パネル(3)は、例えば幅1200mm×長さ2400mm×厚さ14mmの木質合板製である。好ましくは、その積層の中間部分に抗張性補強層として、例えばガラス繊維クロスが積層される。
単位床パネル(3)は、図2に示すように体操用ゆかの所要面積に応じて、多数枚が縦横規則配列に敷き並べられ、隣接するもの同士で相互に側縁部を強固に一体的に連結される。この連結のために、単位床パネル(3)の周縁には、連結金具(31)を具備する。
連結金具(31)による連結部の構造を図4及び図5に詳しく示している。
これらの図に示されるように、連結金具(31)は、両側面に背中合わせ状に互いに反対向きのコ字状嵌合部(31a)(31b)を有する断面略H字状のものである。そして一方の嵌合部(31a)に隣接する一方の単位床パネル(3)の側縁部が嵌合され、リベット(32)で固着されると共に、他方の嵌合部(31b)に他方の単位床パネル(3)の対応側縁部が嵌合され、差し込みピン(33)で取外し自在に結合されている。
尚、連結金具(31)は、図3に示すように隣接する単位床パネル(3)(3)のうちの一方の側縁に設けられた切欠部(34)に垂直ウェブ部(31c)が嵌め込まれて取付けられており、これによって隣接する単位床パネル(3)(3)間に隙間ができないようにされている。
また、連結金具(31)は、図3に示すように、単位床パネル(3)の隣接する2辺のうち長辺側に5個、短辺側に2個それぞれ等間隔に取付けられると共に、コーナー部にも1個取付けられている。
多数個の単位床パネル(3)(3)が敷き並べられ、かつ上記連結金具(31)で相互に一体的に連結されることによって、図2に示されるように所要面積の集合ゆか基板(30)が形成されている。この集合ゆか基板(30)は、例えば12m四方の正方形に構成される。尚、図2に示す締結部材(35)は、集合ゆか基板(30)の周縁部四辺を緊締して、単位床パネル(3)(3)が不本意に分離するのを防止するものである。その具体的な構成の一例は、例えば前記特許文献2に示されているものである。
集合ゆか基床(30)面上には、被覆弾性層が設けられる。この被覆弾性層中には、必須のものとして、緩衝用のエアマット(4)と、繊維敷物(5)とが含まれる。好ましくはその他に前述の下部弾性層(6)と上部弾性層(7)とが含まれる。
先ず、上記エアマット(4)は、気密性を有するマット本体(40)内に圧縮空気を封入することによって反発弾性を得、振動を吸収するとともに衝撃を緩和するものであり、その具体的な構成の一例を図6〜図8に示している。
前記マット本体(40)は、マットの平面寸法及び厚さを決定する連繋体(41)と、この連繋体(41)を被覆して気密性および強度を確保する外部シート(42)とによって構成されている。
前記連繋体(41)は、マットの平面寸法に対応する長方形の織り地からなる2枚の内部シート(41a)(41b)と、これらの内部シート(41a)(41b)の対向面を連繋する所定長さの多数の連繋糸(43)によって構成されている。前記連繋糸(43)は、一方の内部シートの(41a)の織り糸の一部が引き出されて他方の内部シート(41b)の織り糸として織り込まれ、他方の内部シート(41b)から引き出されて再び一方の内部シート(41a)の織り糸として織り込まれる。そして、この織り糸の引き出しと織り込みによる織成が内部シート(41a)(41b)の全面において繰り返されることによって、2枚の内部シート(41a)(41b)が連繋糸(43)の長さに相当する距離で互いに離間して対向状態に連繋され、内部に空間(44)を形成している。即ち、連繋糸(43)の長さが空間(44)の厚さ、ひいてはマット本体(40)の厚さを規定するものとなっている。
前記内部シート(41a)(41b)は、マットの平面寸法を規定するとともに連繋糸(43)を保持するものであって、これらの機能を有する限り任意のものを使用できる。また、内部シート(41a)(41b)は後述する外部シート(42)に被覆されて補強されるため、単独でマットの内部圧力に耐える強度や連繋糸保持力を必要としない。従って、前記内部シート(41a)(41b)を構成する織り地は薄く目の粗いものでも十分に使用できる。また、各種織り地の他、編地、不織布等も使用できる。これらのなかでも、マット本体(40)の内部圧力による外部シート(42)の伸びを規制してマットのフラット性を保ち得るとともに、多数の連繋糸(43)の織成に有利な織り地を推奨できる。
また、連繋糸(43)は、内部圧力によって連繋糸(43)に張力が付与された状態で、2枚の内部シート(41a)(41b)の間隔である空間(44)の厚さ、ひいてはマット本体(40)の厚さを規定するものであるから、均一な厚さを確保するために内部シート(41a)(41b)の全面に略均一に存在していることが好ましい。連繋体(41)の密度は1〜5本/cm2が好ましい。前記範囲よりも少ないと厚さの均一化または内部圧力に対する強度維持が困難であり、一方前記範囲を超えて多くしても連繋体(41)の製作工数が増すばかりで格別の効果を期待できない。特に好ましい連繋糸(43)の密度は2〜3本/cm2である。また、本実施形態では連繋糸(43)を内部シート(41a)(41b)に織成することによって内部シート(41a)(41b)と連繋糸(43)とを強く結合させているが、単に刺し縫いしたものであっても良い。また、連繋糸(43)の長さは所望のマット厚さに応じて自在に設定することができる。更に、多数の連繋糸(43)は、図7に示すように内部シート(41a)(41b)間を平行にわたす他、交差させて渡しても良い。
上述した連繋体(41)において、内部シート(41a)(41b)および連繋糸(43)の材質は特に限定されず、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の天然繊維または合成繊維を用いることができる。また、内部シート(41a)(41b)と連繋糸(43)とは同一繊維、異種繊維の何れでも良い。
前記連繋体(41)は、非通気性の上下面用外部シート(42)(42)および側面用外部シート(42a)によって全体が気密状態に被覆され、内部に密閉空間(44)をもったマット本体(40)が形成されている。
上下面用外部シート(42)(42)は前記内部シート(41a)(41b)と同寸法に形成され、内部シート(41a)(41b)の各外面全体に接合されている。一方、側面用外部シート(42a)は連繋体(41)の厚さよりも幅の広いテープ状に形成され、幅方向の両端部を前記上下面用外部シート(42)(42)の周縁部に重ねて接合しながら連繋体(41)の側面を周回し、4つの側面を被覆している。これにより、前記連繋体(41)の上下面および4つの側面の全てが気密状態に被覆され、内部に空間(44)を有するマット本体(40)が形成されている。
なお、内部シート(41a)(41b)および上下面用外部シート(42)は、マットの平面寸法に一致させる必要はない。例えば図8に示すように、これらの寸法をマットの平面寸法よりも若干大きく形成し、周縁部(42c)を側面部にまで延長させることもできる。これによりマット(4)の側面部を補強することができる。
前記上下面用外部シート(42)および側面用外部シート(42a)は、非通気性であり、ジムナストの着地時の衝撃や内部圧力に耐える強度を有するとともに、自在に折曲げできる程度の柔軟性を有する材料で構成されている。具体的には塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂からなるシートを例示でき、弾性率、耐荷重性、機械的強度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性の諸性質に優れている点で特にウレタン系樹脂を推奨できる。ウレタン系樹脂としては特に弾性率の優れたポリウレタンエラストマーを推奨できる。また、シートの強度等の諸性質改善を目的として各種フィラーの混合も許容される。シート(42)(42a)の厚さは、強度と軽量性とを両立させるという観点から0.3〜1.5mmが好ましい。
前記上下面用外部シート(42)および側面用外部シート(42a)の接合は、圧着、溶着、接着剤による接着等の気密性を保持できる方法によって行う。また、内部シート(41a)(41b)に接合する場合は、流動性を付与した合成樹脂を内部シート(41a)(41b)上に塗布したのち養生固化させてシート成形することもできる。また、2枚の内部シートの継ぎ目部分では気密性が損なわれやすいため、図8に示すように外部シートを二重貼りにして気密性を確保することも好ましい。図示例は、継ぎ目部分(45)に幅の狭い補助外部シート(42b)を貼り、その上に幅の広い側面部用外部シート(42a)を貼設したものである。
さらに、前記マット本体(40)の上面の角部近くには、図6に示すように、外部シート(42)および内部シート(41a)を貫通し、かつ蓋体またはバルブ等(図示省略)により気密状態に閉塞可能な給排気口(46)が設けられている。前記給排気口(46)は図外の空気注入ポンプに着脱自在に接続され、該給排気口(46)を介してマット本体(40)の空間(44)内への空気の給排が行われる。前記給排気口(46)は1箇所に設置されていれば足りるが、空気の給排作業を迅速に行うために2箇所以上に設置することが好ましい。給排気口(46)はエアマット(4)の寸法に応じて任意の数を設置すれば良い。また、設置位置も限定されず、上下面または側面の任意位置に設けることができる。図6ではエアマット(4)の上面に設けた給排気口(46)を例示しているが、複数枚のエアマット(4)を敷き並べる場合は、給排気口(46)側面に設けておけば給排作業を行い易い。
上述の緩衝用エアマット(4)は、給排気口(46)を介してマット本体(40)の空間(44)内に圧縮空気を供給すると、2枚の内部シート(41a)(41b)が連繋糸(43)の長さに相当する距離まで離間してマット本体(40)は一定の厚さとなる。さらに空気を供給すると、内部シート(41a)(41b)の離間距離は連繋糸(43)によって規制されているため、連繋糸(43)に付与される張力が増大しつつ一定の厚さを保持した状態でエアー圧が上昇する。エアー圧は反発弾性に反映されるため、エアー圧の設定に応じてマットの反発弾性を自在に制御することができる。しかも、マット本体(40)の気密性が損なわれない限り、何度でも所望の反発弾性を再現できる。
上記のエアマット(4)は、必要な複数枚を敷き並べることによって、図2に示すように集合ゆか基板(30)面の全体を覆うものとなされる。この際、隣接するエアマット(4)(4)は、図1に示すように相互の側縁部に設けられた面ファスナ連結部材(47)を利用して互いに離れないように連結される。
前記複数枚のエアマット(4)は、各給排気口(46)に連通するわたり管を取り付けておくことが好ましい。前記わたり管に空気注入ポンプを接続すれば、1つ、あるいはエアマット数よりも少ないポンプで複数枚のエアマット(4)に同時に空気の供給を行うことができるので、効率良く空気を供給することができる。しかも、複数枚のエアマット(4)がわたり管を介して連通しているので、複数枚のエアマット(4)のエアー圧を均等にすることが容易である。また、各給排気口(46)がゆか構造物の1つの辺に並ぶように敷き並べるとわたり管の長さを最短にできるので、圧力損失が少なく、空気の供給を効率良く行うことができる。また、空気の供給を迅速に行うために1枚のエアマット(4)に対して複数箇所に給排気口(46)を設けて複数のラインから同時に供給するようにしても良い。側面に給排気口(46)を設ける場合は口径が制限されるために、口径を大きくして供給速度を上げることができないので、上述したような方法等を適宜採用して効率良く供給するようにすることが好ましい。
また、エアマット(4)は、上述のように空間(44)内に圧縮空気を充満して膨らませた状態において、その厚さは30〜100mmの範囲に設定される。好ましくは、50〜80mmの範囲に設定される。これが厚すぎるときは、反発弾性が大きくなりすぎる傾向があるのに加えて、ジムナストによる斜め上方からの蹴りに対して演技面が横ずれを起こし易く、不安定要因が増大して演技が行いにくいものとなり、また着地安定性も損なわれるおそれがある。また薄すぎるときは、制振効果、反発力が不十分なものとなるため、好ましくない。
エアマット(4)の内部のエアー圧は、10〜30kPaの範囲に設定される。
エアマットの反発弾性の適正値はジムナストの年令や練習内容によって異なり、反発弾性の適正値例をエアー圧で表現すると、幼児体育用で10.3kPa(1.5psi)、小学生体育用で12.4kPa(1.8psi)、女子ジュニア選手のタンブリング練習用で13.8kPa(2.0psi)、男子選手のタンブリング練習で27.6kPa(4.0psi)を目安とする。
一方、マット本体(40)内の空気を排出すると、連繋糸(43)に付与されていた張力がなくなって緩み、内部シート(41a)(41b)の離間距離の拘束が無くなって反発弾性も消失する。このため、マット(4)を自在に折り畳むことができる。従って、搬送作業が容易であり、収納スペースも小さくてすむ。
下部弾性層(6)は、集合ゆか基板(30)面上にこれを覆って直接敷設され、集合ゆか基板(30)とエアマット(4)との間に介在される。
前記下部弾性層(6)は、ゆかの反発弾性を補い、またエアマット(4)の下面が剛性の単位床パネル(3)や連結金具(31)に擦れて損傷するのを防止する役目を果たすものであって、合成樹脂発泡体のシートからなる。
この下部弾性層(6)の好適な厚さは10〜30mmの範囲である。特に好ましくは15〜25mm程度である。厚すぎると、反発弾性が強くなりすぎる傾向があり、薄すぎると、十分な反発弾性を得難い。
また、好ましい物性値としては、反発弾性、制振性、着地安定性等の要求される諸特性を総合的に満足する上で次のような設定とすることが好ましい。即ち、JIS K6767に準拠する25%圧縮硬さ6.86〜9.80N/cm2(0.7kgf/cm2〜1.0kgf/cm2)、JIS K6301に準拠する反発弾性50〜60%の材料を用いることが好ましい。このような物性を容易に満足する材料として、例えば発泡倍率5〜6倍の合成樹脂発泡体を例示できる。さらに具体的には、ポリオレフィン樹脂発泡体またはゴム変性されたエチレンビニルアセテート樹脂発泡体の使用が推奨され、特に好ましくはゴム変性されたエチレンビニルアセテート樹脂発泡体の使用が推奨される。
一方、上部弾性層(7)は、ゆかの表面部の特性を強く支配する。特に、この上部弾性層(7)の如何によって、ゆかの跳ねの良否、着地安定性の良否が大きく支配される傾向がある。
この上部弾性層(7)は、これも弾性合成樹脂発泡体シートからなるものである。好適な厚さとしては、下部弾性層(6)より相対的にやや厚手のもので、20〜50mmのものを用いるのが良い。特に30〜40mm程度のものが好適である。これが厚すぎるときは、ゆか面の反発弾性が劣るものとなる傾向が見られる。逆に薄すぎるときは良好な着地の安定性を得難くなる。また、厚くなると衝撃吸収性が高まる反面、柔らかくなって床面を蹴る力が低下する傾向が見られる。
多くの実用テストによって選手が感取し得た結果から言えば、上部弾性層(7)の好ましい物性値は次のとおりである。
即ち、JIS K6767に準拠する25%圧縮硬さにおいて、2.94〜4.90N/cm2(0.3〜0.5kgf/cm2)、JIS K6301に準拠する反発弾性において、60〜70%の物性値を有するものを用いるのが好適である。このような物性を容易に満足する材料として合成樹脂発泡体を例示でき、ポリオレフィン樹脂発泡体またはエチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体の使用が推奨され、とくに好ましくはエチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体の使用が推奨される。
なお、前記下部弾性層(6)および上部弾性層(7)を構成する合成樹脂発泡体は上記のものに限定されることなく、所期する物性値を有するものを適宜使用することができる。
最上面に敷設される繊維敷物(5)は、ジムナストの足裏と直接接触して感触の良否を決定づけるとともに、ジムナストの足とか腕に擦過傷を生じる危険を防止するものである。具体的には、一般にパイルカーペット、ターポリンカバー、ニードルパンチカーペット等が用いられ、好ましくはカットパイルカーペットが用いられる。
前記体操用ゆか構造物(1)について、複数人の体操選手による試験的使用の結果、シニア男子体操競技のゆか種目で使用する場合に好ましいとされた構成例は、下記のとおりであった。
(構成例1)
下層弾性層
材 料:エチレンプロピレンゴム及びブタジエンゴムによって変性されたエチレンビニルアセテート樹脂低発泡体(発泡倍率約5倍)
厚 さ:20mm
25%圧縮硬さ(JIS K6767):7.94N/cm2(0.81kgf/cm2)
反発弾性(JIS K6301):55%
エアマット
厚 さ:70mm
エアー圧:27.6kPa(4.0psi)
上部弾性層
材 料:エチレンビニルアセテート樹脂発泡体(発泡倍率約15倍)
厚 さ:30mm
25%圧縮硬さ(JIS K6767):4.0N/cm2(0.41kgf/cm2)
反発弾性(JIS K6301):65%
(構成例2)
下部弾性層(6)および上部弾性層(7)は構成例1で使用したものと同じものである。
下部弾性層:厚さ20mm
エアマット:厚さ70mm、エアー圧:20.7kPa(3.0psi)
上部弾性層:厚さ30mm
(構成例3)
下部弾性層(6)は構成例1で使用したものと同じものであり、上部弾性層(7)は構成例1で使用したものとは厚さのみが異なる。
下部弾性層:厚さ20mm
エアマット:厚さ70mm、エアー圧27.6kPa(4.0psi)
上部弾性層:厚さ40mm
前記構成例1と構成例3との比較において、エアマット(4)のエアー圧が27.6kPa(4.0psi)の場合は上部弾性層(7)の厚さを30mm(構成例1)とするよりも40mm(構成例3)とした方が跳ね(反発弾性)と着地安定性のバランスが良い、という結果を得た。また、エアマット(4)のエアー圧を20.7kPa(3.0psi)とした場合は、上部弾性層(7)の厚さを30mmとしたもの(構成例2)が、20mmmまたは40mmよりも跳ね(反発弾性)と着地安定性のバランスが良い、という結果を得た。
さらに、前記エアマット(4)のエアー圧を27.6kPa(3.0psi)とした構成例2の体操用ゆか構造物(1)を、図11の弾性支脚部材(102)として金属製のコイルスプリング(102a)を用いた従来のゆか構造物と比較した。比較した従来のゆか構造物は、コイルスプリング(102a)を取り付けた床パネル(101)上に、厚さ20mmのエチレンプロピレンゴム及びブタジエンゴムによって変性されたエチレンビニルアセテート樹脂低発泡体(発泡倍率約5倍)(103a)、厚さ40mmのエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(発泡倍率約15倍)(103b)、繊維敷物(104)を積層したものである。この従来の積層構造は、前記構成例3からエアマット(4)を取り除いたものと同じである。これら2種類のゆか構造物を複数人の体操選手が試験的に使用したところ、構成例2の体操用ゆか構造物(1)はエアマットを使用しない従来のゆか構造物よりも跳ね(反発弾性)が20%以上高まる、という結果を得た。
図9に示した体操用ゆか構造物(8)は、弾性支脚部材(2)として縦4cm×横4cm×高さ6cmの角柱形の合成樹脂発泡体(25)を用いたものである。前記発泡樹脂体(25)は、単位床パネル裏面に接着剤によって固定されている。この体操用ゆか構造物(8)は、図1の体操用ゆか構造物(1)とは弾性支脚部材(2)として合成樹脂発泡体型支脚部材を用いたことを除いて同一の積層態様であり、図9において図1〜8と同じ符号を付したものは、同一物を示すものである。
前記合成樹脂発泡体(25)は、それ自体からはコイルスプリング(21)のような高い反発弾性や跳ね力が得られないが、その反面着地安定性に優れるという特性を有する。ゆか構造物全体としての反発弾性や跳ね力は、エアマット(4)の厚さや内部のエアー圧の設定値によって高めることができ、さらに下部弾性層(6)および上部弾性層(7)によってもとして特性や厚さの異なる材料を組み合わせることによっても調節することができる。このため、合成樹脂発泡体型支脚部材を用いた体操用ゆか構造物(8)においても、反発弾性を高め、かつ反発弾性を調節可能とすることができる。そして、その反発弾性は、エアマット(4)を使用したことにより、図12のゆか基板(101)上に合成樹脂発泡体シートからなる弾性層(103)を敷いた従来の体操用ゆかよりも向上することは言うまでもなく、図11の弾性支脚部材(102)として金属スプリング(102a)を用いた体操用ゆかよりも向上させることができる。発明が解決しようとする課題の欄で記載したように、弾性支脚部材(102)として樹脂発泡体(102b)を用いたゆか(図12)は金属スプリング(102a)を用いたゆか(図11)よりも反発弾性が20〜30%劣るとされているので、エアマット(4)の使用がゆか構造物としての反発弾性を20〜30%あるいはそれ以上に向上させることが可能であることを示している。
前記合成樹脂発泡体(25)としては、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体、ゴム変性ポリオレフィン発泡体、エチレンプロピレンゴム変性およびブタジエンゴム変性エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体を例示でき、発泡倍率が5〜20倍、好ましくは5〜15倍、反発弾性50〜60%程度に製作されたものが用いられる。特に好ましい合成樹脂発泡体(25)として、発泡倍率が15倍程度のエチレンビニルアセテート樹脂(EVA)発泡体を推奨できる。合成樹脂発泡体は発泡倍率が高いほど反発弾性が高くなるが、その反面耐久性が低下する傾向があるので、弾性支脚部材として使用する合成樹脂発泡体は反発弾性と耐久性とを勘案して適宜選択すれば良い。また、合成樹脂発泡体の高さや断面積、あるいは数も適宜設定すれば良い。
前記体操用ゆか構造物(8)において、複数人の体操選手による試験的使用の結果、シニア男子体操競技のゆか種目で使用する場合に最も好ましいとされた構成の一例は、下記のとおりであった。また、下部弾性層(6)および上部弾性層(7)は構成例1で使用したものと同じものである。
(構成例4)
下部弾性層:厚さ20mm
エアマット:厚さ70mm、エアー圧20.7kPa(3.0psi)
上部弾性層:厚さ:30mm
エアマット(4)のエアー圧を20.7kPa(3.0psi)とした場合は、上部弾性層(7)の厚さを30mmとしたもの(構成例4)が、20mmおよび40mmよりも跳ね(反発弾性)と着地安定性のバランスが良く、蹴りも良い、という結果を得た。
さらに、前記構成例4の体操用ゆか構造物(8)を、図11の弾性支脚部材(102)として金属製のコイルスプリング(102a)を用いた従来のゆか構造物と比較した。比較した従来のゆか構造物は、コイルスプリング(102a)を取り付けた床パネル(101)上に、厚さ20mmのエチレンプロピレンゴム及びブタジエンゴムによって変性されたエチレンビニルアセテート樹脂低発泡体(発泡倍率約5倍)(103a)、厚さ40mmのエチレンビニルアセテート樹脂発泡体(発泡倍率約15倍)(103b)、繊維敷物(104)を積層したものである。この従来の積層構造は、前記構成例3からエアマット(4)を取り除いたものと同じである。これら2種類のゆか構造物を複数人の体操選手が試験的に使用したところ、構成例4の体操用ゆか構造物(8)は従来のコイルスプリング(102a)を用いたゆか構造物よりも跳ね(反発弾性)が10〜20%高まり、着地時の安定性はほぼ同等である、という結果を得た。
なお、前記構成例1〜4で示した各層の組合せは、シニア男子体操競技のゆか種目で使用した場合に好ましい結果を得た例である。個々のジムナストや技の内容等に適したゆか構造物は各層の厚さやエアマットのエアー圧を適宜変更すれば良い。
以上の次第で、前記体操用ゆか構造物(1)(8)においては、弾性支脚部材(2)の種類、エアマット(4)の厚さおよびエアー圧、下部弾性層(6)および上部弾性層(7)の材料特性および厚さを種々選択して組み合わせることにより、多様な反発弾性、跳ね力を実現できる。そして特にエアマット(4)を用いたことで高い反発弾性を有しつつ振動吸収作用に優れたものとなり、高度な演技に適しかつ使用感に優れたゆかとなる。また、エアマット(4)による高い緩衝性により、脚、足首、手首、膝等の関節への負担が軽減される。身体への負担が軽減されることによって、負傷が防止され、疲労も軽減される。疲労の軽減は練習量の増加につながり、技量の向上にも寄与する。さらに、ジムナストの年令、性別、技の内容、技量等に応じて、反発弾性を適正値に調節可能でかつ何度でも再現可能であることから、いろいろな人が使う体操用ゆかとしての汎用性に優れている。
図1および図9においては、上記に説明したこの発明のゆか構造物の最も好ましい実施態様を示しているが、本発明は、この図1の積層態様に限定されるものではない。下部弾性層(6)や上部弾性層(7)のいずれか一方、あるいは両者を省いたものとすることが可能であるし、図10に示す変形例のように、下部弾性層(7)に代えて、薄い軟質合成樹脂シート(61)を敷設したものとしても良い。この軟質合成樹脂シート(61)は、例えば厚さ1〜3mm程度の塩化ビニル樹脂シート、ポリエチレン樹脂シート等を用い得る。
また、上部弾性層(7)を省略して、エアマット(4)上に直接繊維敷物(5)を敷設したものとしても良いし、中間に上記のような軟質合成樹脂シートを介在配置したものとしても良い。あるいは、前記の下部弾性層(6)に用いた合成樹脂低発泡体シートを上部弾性層(7)に用いたものとしても良い。
その他、集合ゆか基板(30)上の弾性層の積層態様は、その中にエアマットと繊維敷物とを含む限り、種々の変更が許容される。 ここに用いられた用語および表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではなく、ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、この発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。
本発明は、狭義のゆか体操用のほか、跳躍をともなうような床面上での演技、たとえばタンブリング、エアロビクス、チアリーディング等の広く床面演技用のゆかとして利用可能である。
本発明の好適な実施例に係る体操用ゆか構造物の要部の断面図である。 同上のゆか構造物の全体を示した平面図であり、一部を切欠いて示している。 弾性支脚部材を装備した単位床パネルを裏面側から見た下面図である。 単位床パネルの連結部の平面図である。 図4のV−V線の断面図である。 緩衝用エアマットの斜視図である。 図6のVII−VII線の断面図であり、中間の一部を省略して示している。 緩衝用エアマットの端縁部の断面図である。 本発明の他の実施態様を示す要部の断面図である。 本発明のさらに他の実施態様を示す要部の断面図である。 弾性支脚部材にスプリングを用いた従来の体操用ゆか構造物の一部断面図である。 弾性支脚部材に合成樹脂発泡体を用いた従来の体操用ゆか構造物の一部断面図である。
符号の説明
1、8…体操用ゆか構造物
2…弾性支脚部材
3…単位床パネル
4…緩衝用エアマット
5…繊維敷物
6…下部弾性層
7…上部弾性層
21…コイルスプリング(コイルスプリング型支脚部材)
25…角柱形の合成発泡樹脂体(合成発泡樹脂型支脚部材)
30…集合ゆか基板
31…連結金具
35…締結部材
40…エアマット本体
41…連繋体
42、42a…内部シート
42、42a…外部シート
43…連繋糸
44…空間
46…給排気口
47…面ファスナー

Claims (15)

  1. 建築物の床面上に所定間隔おきに分散配置される多数個の弾性支脚部材と、この弾性支脚部材群上に載置支承されて敷き並べられかつ相互に一体的に連結された多数個の剛性単位床パネルと、この剛性単位床パネル板群上に敷設された緩衝用エアマットと、更にこのエアマット上に敷設された繊維敷物とを含み、
    更に、前記剛性単位床パネルと緩衝用エアマットとの間に介在配置され合成樹脂発泡体からなる下部弾性層、および前記緩衝用エアマットと上面の繊維敷物との間に介在配置され合成樹脂発泡体からなる上部弾性層のうちの少なくとも一方を含み、
    前記緩衝用エアマットは、
    2枚の内部シートの対向面間に多数の連繋糸が渡されることによって該対向面間に空間を有する連繋体となされるとともに、
    前記連繋体が非通気性の外部シートに被覆されることによって前記空間を気密状態とするマット本体が形成され、
    さらに前記マット本体の所要位置に前記空間内に空気を給排する閉塞可能な給排気口を備えたものである、
    ことを特徴とする体操用ゆか構造物。
  2. 前記下部弾性層および上部弾性層の両方を含む請求項1に記載の体操用ゆか構造物。
  3. 前記弾性支脚部材はコイルスプリング型支脚部材または合成樹脂発泡体型支脚部材である請求項1または2に記載の体操用ゆか構造物。
  4. 前記剛性単位床パネルが合板製である請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  5. 緩衝用エアマットにおける前記内部シートは、織り地である請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  6. 緩衝用エアマットにおける前記連繋糸は、前記織り地に織り込まれている請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  7. 緩衝用エアマットにおける前記連繋糸の密度が1〜5本/cm2である請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  8. 緩衝用エアマットにおける前記外部シートは、ウレタン系樹脂からなる請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  9. 緩衝用エアマットは、厚さ30〜100mmである請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  10. 緩衝用エアマットは、内部のエアー圧が10〜30kPaに設定されている請求項1〜のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  11. 前記繊維敷物は、カットパイルカーペットからなる請求項1〜10のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  12. 前記下部弾性層は、厚さ10〜30mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)6.86〜9.80N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)50〜60%の合成樹脂発泡体からなる請求項1〜11のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  13. 前記下部弾性層は、ポリオレフィン樹脂発泡体またはゴム変性エチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなる請求項12に記載の体操用ゆか構造物。
  14. 前記上部弾性層は、厚さ20〜50mm、25%圧縮硬さ(JIS K6767準拠)2.94〜4.90N/cm2、反発弾性(JIS K6301準拠)60〜70%の合成樹脂発泡体からなる請求項1〜13のいずれか1項に記載の体操用ゆか構造物。
  15. 前記上部弾性層は、ポリオレフィン樹脂発泡体またはエチレンビニルアセテート樹脂発泡体からなる請求項14に記載の体操用ゆか構造物。
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