JP5290139B2 - ラック保持ユニット - Google Patents

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Description

本発明はピニオンと噛合されるラックを保持するためのラック保持ユニットに関し、特に、上吊り引戸の戸枠上部に水平に固定されて、引戸が閉止位置に近づいたときなどに、該引戸に設定された制動装置のピニオンが係合して回転され該制動装置を駆動するようにするためのラックを保持するのに適したラック保持ユニットに関する。
上吊り引戸は、戸枠の上部枠部に水平方向で設定されるレールに回転自在に係合される戸車を有し、レールから吊るした状態に設定される。この上吊り引戸においては、引戸を開いたときに、該引戸に閉じる方向への力を付与するための力を蓄勢し、引戸から手が離されたときに、該引戸が自動的に閉じられるようにする自動閉扉装置や、この自動閉扉される引戸に対して制動をかけるための制動装置が設けられるようにしたものがある。
制動装置としては、ピニオンを備え、引戸が閉扉位置に近づいたときなどに、上記レールに平行に設定されているラックに該ピニオンが噛合することにより回転して当該制動装置を作動するようにしたものがある。通常は、レールを備えたレール部材が、該レールと平行に延びるラック保持溝を備えており、ラックは、該ラック保持溝の一端から挿入して適切な位置まで摺動し固定される(特許文献1参照)。従って、このラックの取り付けに当たっては、レール部材を引戸の戸枠上部に取り付ける前に、ラックを予めラック保持溝内に設定しておく必要がある。また、このラックを交換する必要が生じたときなどには、レール部材全体を戸枠上部から取り外す必要がある。
レール部材が取り付けられている狭い場所でそのような作業を行うことは煩雑であり、時間を要する。このため、ラックをラック保持溝の一端から挿入するのではなく、ラック保持溝の細長い開口におけるその長さ方向での所要の位置からラック全体をラック保持溝内にはめ込むようにしたものも開発されている(特許文献2参照)。しかし、そのようにするためにはラック及びラックを受け入れるラック保持溝にそれを可能とする手段を加工する必要があり、構造的に複雑となり、コスト増などをきたしやすく、製品化するには難しい点がある。
特開2005−320858号 特開2002−180734号
本発明は、上記に鑑み、簡単な構造で、ラックを極めて簡単に取付け及び取外しのできるようにしたラック保持ユニットを提供することを目的としている。
本発明では、直線状に配列されたラック歯を有する細長いラック本体及び該ラック本体の左右側面に設けられ該ラック本体の長さ方向に延びる一対のフランジを有するラックを、保持するためのラック保持ユニットであって、
ラック保持部材と、
該ラック保持部材にラックを固定する固定具と
を有し、
該ラック保持部材は、該ラック保持部材に対して固定されるときに、該ラックが載置される底壁と、該ラックの一方のフランジに隣接し該フランジに沿って延びる第1保持用壁と、該第1保持用壁から対向する該ラックの側面に向かって延びて該底壁との間に、該ラックの該側面に向いた開口を有する該ラックの長さ方向に延びる第1係止用凹部を画定する抑え壁と、を有し、該開口を通して該一方のフランジを、当該ラックをその幅方向で動かすことにより、該第1係止用凹部内に挿入して当該ラックが該底壁上に載置されるようになされており
該固定具は、該一方のフランジが該第1係止用凹部に収納され該底壁上に載置された状態の該ラックの長さ方向両端に隣接配置されて該ラック保持部材に固定されることにより、該ラックのその長さ方向での変位を阻止するための一対の固定用部材を有し、該固定用部材は、それぞれ、該ラックの他方のフランジを該底壁との間で挟んで、該抑え壁とともに、該ラックが該底壁から離れる方向で変位するのを阻止すると共に該他方のフランジが設けられているラックの側面に係合することにより、該ラックが幅方向で動いて該一方のフランジが該第1係止用凹部からはずれるのを阻止するラック抑え部を有することを特徴とするラック保持用ユニットを提供する。
このラック保持用ユニットにおいては、構造が簡単で、しかも、ラックをラック保持部材の長さ方向における所要の位置で簡単に取付け取外しすることができるようにするものであり、特許文献2とは異なり、構造が簡単であるために、そのような利便性のある製品の実用化を可能にするものである。換言するならば、特許文献2に開示された如きラック保持のための技術はその構造が複雑となるために製品化が難しく、実用化の困難性があり、実際に用いられているラック保持技術は、ラック交換などをするのに、当該ラックを保持するラック保持部材全体を、それが取り付けられている戸枠上部部分などから取り外す必要のある、例えば特許文献1にあるような技術を用いざるを得なかったが、本発明に係るラック保持用ユニットでは、その実用化が容易で、作業効率を飛躍的に向上することを可能にしている。
具体的には、該ラック保持部材は、該開口を通して該一方のフランジを該係止用凹部内に挿入して当該ラックが該底壁上に載置されるのを許容するように該第1保持用壁から間隔をあけて該第1保持用壁に平行に延びる第2保持用壁を有し、該第2保持用壁は該長さ方向で延びて該第1保持用壁に面する開口を有する第2係止用凹部を有し、該固定用部材は該第1係止用凹部内に挿入される第1係止部と、該第2係止用凹部に挿入される第2係止部とを有するようにすることができる。
固定用部材は、第1及び第2係止用凹部に沿って変位可能とされるので、ラックの取付取外しに応じて任意に変位することが可能となる。
更に具体的には、該固定具は、該固定用部材に形成されたネジ穴にネジ係合され、先端がラック保持部材の底壁面に当接されて該底壁面に対して垂直方向に延びるネジを有し、該先端を底壁面に当接させながら該ネジを回転することにより該固定用部材に該底壁面から離れる方向での力を加えて該固定用部材の該第1係止部及び第2係止部をそれぞれ第1係止用凹部の抑え壁及び第2係止用凹部を画定する壁に押圧することにより当該固定用部材を該ラック保持部材に対して固定するようにすることができる。
このようにすることにより、上記ネジと係合するためのネジ穴などをラック保持部材に設ける必要がないために、固定用部材をラック保持部材上の任意の位置で固定することができる。
また、該固定用部材は、該第1及び第2係止用凹部に沿って摺動可能とされて、該一方のフランジが該第1係止用凹部に挿入されて該底壁上に載置されたラックの両端側から当該ラックに向けて摺動することにより該ラック抑え部が、該他方のフランジ上に重なるようにすることができる。
すなわち、固定用部材をラック保持部材の底壁上に配置したラックの両端側から近づけて当接するようにするだけで、ラックの長さ方向及び底壁から離れる方向での動きを阻止する状態とすることが可能となる。
具体的には、該ラックの該他方のフランジが、その両端において、該ラックの両側から摺動されてくる固定用部材の抑え部が該他方のフランジ上に進むのを阻止しないような厚さとされており、該抑え部は該他方のフランジに形成された隆起部上に重なって当該他方のフランジを押さえるようにすることができる。
すなわち、固定用部材の抑え部が他方のフランジ上に抵抗なく進み、且つ、最終的には隆起部に重なって、当該他方のフランジを押さえるようにするものである。
該ラックの一端と該一端に対応する該固定用部材との間に挟着される樹脂製の消音ラック部材を有し、該消音ラック部が、該ラックと共に該固定用部材との間に挟着されたときに、該ラックのラック歯と整列して配置されるラック歯を有するようにすることができる。
前述の引戸における制動装置のピニオンが閉扉位置などに近づいたときにラックとの噛合いが始まるときに、ピニオンの歯とラック歯との係合によって比較的大きな音が発生氏やするため、このピニオンとラックとの噛合が始まる位置にこのような消音ラック部材を設定するようにすることにより、そのような騒音発生を低減することが可能となる。
具体的には、該消音ラック部材が、その左右側面から突出し、該ラックと共に該固定用部材との間に挟着されてときに、該ラック保持部材の第1係止用凹部に嵌合される第1凸部と、該固定用部材の該抑え部によって抑えられる第2凸部とを有するようにすることができる。
消音ラック部材がこのような第1及び第2凸部を有するものとすることにより、ラックと同様に、この消音ラック部材をラック保持部材の長さ方向における任意の位置からラック保持部材に取り付けることが可能となる。
より具体的には、該ラック保持部材が、引戸の戸枠上部に水平に固定されるようになされ、該引戸の戸車を転動可能に支持するレールを有し、該第1保持用壁が該レールと平行に延びるようにされ、該引戸に設定される制動装置を駆動するためのピニオンと噛合されるラックを該ラック保持部材の長さ方向における任意の位置に固定できるようにすることができる。
本発明に係るラック保持ユニットを、引戸の制動装置のピニオンを回転させるためのラックを保持するようにするようにする場合、ラック保持部材がレールを備えるものとすることができる。レールとラック保持部材とを一体的にすることにより、それらの戸枠への取り付け取外しが容易になる。
第1係止用凹部は、ラックをその幅方向で動かすことにより第1係止用凹部内に挿入することができるようにすることも、該一方のフランジを該開口から傾斜した状態で受け入れ、そのように受け入れられたフランジを中心に該ラックを回動することにより該ラックが該底壁上に載置されるのを可能とするようにすることもできる。
以下、本発明に係るラック保持ユニットの実施形態に付き添付図面を用いて説明する。
本発明に係るラック保持ユニットの斜視図である。 図1のラック保持ユニットをその端面から見た図であり、ラック保持ユニットのラック保持部材とラックとの関係を明確にするためにラックをラック保持部材に固定する固定具を想像線で示している。 図1のラック保持ユニットの分解斜視図である。 図3のラック保持ユニットを左側から見た図であり、ラック及び該ラックをラック保持部材に固定するための固定具のみを実線で示してある。 図4のラック保持ユニットの平面図である。 図1のラック保持ユニットで用いられる消音ラック部材の側面図である。
図示のラック保持ユニット10は、前述した技術的背景で述べた上吊り引戸の制動装置のピニオン(図示せず)が、引戸の動きに伴って、噛合して転動するようにするためのラック12を保持するためのものであり、制動装置のピニオンとラックとの相互の関係は当業者には周知であるのでその説明は省略する。ラック保持ユニット10は、ラック保持部材14と、該ラック保持部材14にラック12を固定する固定具16とを有する。ラック保持部材14は、アルミ製で、引戸の上部縁に設定された戸車A(図2)を回転自在に支持するレール18が一体的に成形されており、該レールが水平に設定されるようにして、戸枠上部部材BにネジCにより固定される。
図示のラック12は、広く用いられているものであり、図3に最もよく示されるように、直線状に配列されたラック歯12Aを有する細長いラック本体12B及び該ラック本体12Bの左右側面に設けられ該ラック本体の長さ方向に延びる一対のフランジ12C、12Dを有する。
図3に示すように、ラック保持部材14は、ラック12が該ラック保持部材14に固定されるときに、該ラック12が載置される底壁14Aと、該ラック12の一方のフランジ12Cに隣接し該フランジ12Cに沿って延びる第1保持用壁14Bと、該第1保持用壁14Bから対向する該ラック12の側面に向かって延びて底壁14Aとの間に、該ラックの側面に向いた開口を有し該ラックの長さ方向に延びる第1係止用凹部14Cを画定する抑え壁14Dと、を有する。ラック保持部材14は、更に、該第1保持用壁14Bから間隔をあけて底壁14Aから立ち上がり第1保持用壁14Bに平行に延びる第2保持用壁14Eを有する。第2保持用壁14Eは、ラック12の一方のフランジ12Cが第1係止用凹部14Cの第2保持用壁14Eに面する開口を通して該第1係止用凹部14C内に挿入されて当該ラック12が、図2に示すように、ラック保持部材14の底壁14A上に載置されるようになるのを阻止しないように、第1保持用壁14Bから間隔をあけられている。すなわち、ラック12は、図2に矢印で示すように、ラック保持部材の上方から該ラック保持部材に近づけながら上記一方のフランジ12Cが抑え壁14Dの下にある第1係止用凹部14C内に入るようにして該ラック保持部材の底壁14Aに載置するようにするが、そのとき、第2保持用壁14Eが、ラックのそのような動きを阻止しないように設定されている。この場合、第2保持用壁14Eの位置は、ラックを水平な状態にしたまま底壁14Aに載置し、その後で、該ラックをその幅方向で動かしてフランジ12Cを第1係止用凹部14C内に挿入することができるような位置とすることも、又、それよりも第1保持用壁14Cに近い位置として、ラックをラック保持部材に近づけるときに、該ラックを傾けて先ずフランジ12Cが第1係止用凹部内に入るようにして、そのラックを水平位置に回転すると同時に幅方向へも動かして最終的設定位置とすることができるようにすることも可能である。
固定具16は、ラック12がその一方のフランジ12Cが第1係止用凹部14Cに挿入され当該ラック12がラック保持部材14の底壁14A上に載置されたときの当該ラック12の長さ方向両端に隣接配置されてラック保持部材14に固定されることにより、ラック12のその長さ方向での変位を阻止するための一対の固定用部材16Aを有する。該固定用部材16Aは、それぞれ、ラック12のフランジ12Dをラック保持部材14の底壁14Aとの間で挟んで、抑え壁14Dとともに、ラック12が底壁14Aから離れる方向で変位するのを阻止すると共に、フランジ12Dが設けられているラック12の側面と係合することにより、該ラック12が幅方向で変位するのを阻止するラック抑え部16Bを有する。
固定用部材16Aは、ラック保持部材14の第1係止用凹部14C内に挿入される第1係止部16Cと、ラック保持部材14の第2保持用壁14Eに当該第2保持用壁14Eの長さ方向に延びるように形成された第2係止用凹部14Fに挿入される第2係止部とを有しており、この第2係止部は、図示の例では、ラック抑え部16B及び該ラック抑え部からラック12から離れる方向に延長している延長部分16Dとにより形成されている。このため、第1係止部16Cは第2係止部に対して底壁14A側に段差をもって連結されており、図示の固定用部材16Aは平面視でT字状となっており、また、第1係止用凹部14Cは第2係止用凹部14Fに対して底壁14A側にずれた位置にある。
固定用部材16Aは、それぞれ、その中央部分を上下方向で貫通するように設けられたネジ穴が形成されており、該ネジ穴にはネジ16Fが係合され、該ネジの先端がラック保持部材14の底壁14Aに当接するようになされている。このネジ16Fを、その先端が底壁14Aに当接した状態で回転することにより該固定用部材16Aに底壁14Aから離れる方向での力を固定用部材16Aに加えて、該固定用部材16Aの第1係止部16C及び第2係止部(ラック抑え部16B及び延長部16D)をそれぞれ第1係止用凹部14Cの抑え壁14D及び第2係止用凹部14Fを画定する上部壁14Gに押圧することにより当該固定用部材16Aをラック保持部材14に対して固定するようにしてある。
固定用部材16Aは、第1及び第2係止用凹部14C,14Fに沿って摺動可能とされており、ラック12の一方のフランジ12Cが該第1係止用凹部14Cに挿入されて底壁14A上に載置されたラック12の両端側から当該ラック12に向けて摺動することにより該ラック抑え部16Bが、ラック12の他方のフランジ12D上に重なるようにされている。図4に示すように、上記他方のフランジ12Dは、固定用部材16Aがラック12に近づくときに、ラック抑え部16Bが支障なく該フランジ12D上に進むことができるような厚さとされており、該固定用部材16Aが第1係止部16Cにおいてラック12の端部に係合するようになった状態では、該ラック抑え部16Bが上方から押圧係合するようになる隆起部12Eを有している。本実施形態では図3から分かるように、この隆起部12Eは第1係止用凹部14C内に挿入される上記フランジ12Cにも設けられており、ラック保持部材の抑え壁14Dは、この隆起部12Eを介してフランジ12Cを押圧するようになっている。すなわち、フランジ12C、12Dは同じ厚さとされ、同じ隆起部12Eが設けられ、当該ラック12が左右対称に形成されており、該ラックをラック保持部材上に設定するときに、当該ラックの向きに関係なく設定することができる。図示の例では、該隆起部12Eは微小な突起状に形成されているが、例えば、フランジ部12Dがその端部から内側に向かうに従って徐々に厚さが増すような傾斜の付けられたものとすることもできる。固定用部材16Aは、通常は、予めその第1及び第2係止部をそれぞれラック保持部材14の第1及び第2係止用凹部14C、14F内に係合させてラック保持部材14に取り付けておき、ラックを固定するときに、上述のように摺動するようにするが、該固定用部材はラックに比べて短いので、ラック保持部材の取付場所によっては、ラックをラック保持部材14に固定するときに、該ラック保持部材14に対してその端部から挿入するようにすることもできる。
図示のラック保持ユニット10は、ラック12の一端(図2の右端)と該一端に対応する固定用部材16Aとの間に挟着されるゴムなどの樹脂製の消音ラック部材20を有し、消音ラック部材20が、ラック12と共に該固定用部材16Aとの間に挟着されたときに、該ラックのラック歯12Aと整列して配置されるラック歯20Aを有するようにされている。すなわち、図示の例では、図1及び図3における左側が引戸の閉扉方向であり、引戸が閉扉方向に動かされて閉扉位置に近づいたときに、ラック12に対して右側から近づいてくる引戸の戸車の制動装置のピニオンが該ラック12のラック歯12Aと噛合をはじめるときに先ず、該消音ラック部材20のラック歯20Aと噛合するようにし、ラック歯とピニオンの歯との噛み合いの初めの時点で生じる該噛合いの音を低くするようにしている。尚、図示のラック歯20Aは、ラック12のラック歯とはその形状を異にしているが、これは、上述の消音作用を目的としたものであるためである。
消音ラック部材20は、その左右側面から突出し、ラック保持部材14の第1係止用凹部14Cに嵌合される第1凸部20Bと、固定用部材16Aの該抑え部16Bによって抑えられる第2凸部20Cとを有する。
以上、本発明に係るラック保持ユニットにつき述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上述の説明では、ラック保持ユニットが引戸の制動装置のピニオンと噛合されるラックを保持するものとされているが、他の装置におけるピニオンと噛合されるラックの保持にも適用することができる。
戸車A;戸枠上部部材B;ネジC;ラック保持ユニット10;ラック12;ラック歯12A;ラック本体12B;フランジ12C、12D;隆起部12E;ラック保持部材14;底壁14A;第1保持用壁14B;第1係止用凹部14C;抑え壁14D;第2保持用壁14E;第2係止用凹部14F;固定具16;固定用部材16A;ラック抑え部16B;第1係止部16C;延長部分16D;ネジ16F;レール18;消音ラック部材20;ラック歯20A

Claims (10)

  1. 直線状に配列されたラック歯を有する細長いラック本体及び該ラック本体の左右側面に設けられ該ラック本体の長さ方向に延びる一対のフランジを有するラックを、保持するためのラック保持ユニットであって、
    ラック保持部材と、
    該ラック保持部材にラックを固定する固定具と
    を有し、
    該ラック保持部材は、該ラック保持部材に対して該ラックが固定されるときに、該ラックが載置される底壁と、該ラックの一方のフランジに隣接し該フランジに沿って延びる第1保持用壁と、該第1保持用壁から対向する該ラックの側面に向かって延びて該底壁との間に、該ラックの該側面に向いた開口を有する該ラックの長さ方向に延びる第1係止用凹部を画定する抑え壁と、を有し、該開口を通して該一方のフランジを、該第1係止用凹部内に挿入して当該ラックが該底壁上に載置されるようになされており、
    該固定具は、該一方のフランジが該第1係止用凹部に収納され該底壁上に載置された状態の該ラックの長さ方向両端に隣接配置されて該ラック保持部材に固定されることにより、該ラックのその長さ方向での変位を阻止するための一対の固定用部材を有し、該固定用部材は、それぞれ、該ラックの他方のフランジを該底壁との間で挟んで、該抑え壁とともに、該ラックが該底壁から離れる方向で変位するのを阻止するラック抑え部を有することを特徴とするラック保持用ユニット。
  2. 該ラック保持部材は、該開口を通して該一方のフランジを該係止用凹部内に挿入して当該ラックが該底壁上に載置されるのを許容するように該第1保持用壁から間隔をあけて該第1保持用壁に平行に延びる第2保持用壁を有し、該第2保持用壁は該長さ方向で延びて該第1保持用壁に面する開口を有する第2係止用凹部を有し、該固定用部材は該第1係止用凹部内に挿入される第1係止部と、該第2係止用凹部に挿入される第2係止部とを有する請求項1に記載のラック保持用ユニット。
  3. 該固定具は、該固定用部材に形成されたネジ穴にネジ係合され、先端がラック保持部材の底壁面に当接されて該底壁面に対して垂直方向に延びるネジを有し、該先端を底壁面に当接させながら該ネジを回転することにより該固定用部材に該底壁面から離れる方向での力を加えて該固定用部材の該第1係止部及び第2係止部をそれぞれ第1係止用凹部の抑え壁及び第2係止用凹部を画定する壁に押圧することにより当該固定用部材を該ラック保持部材に対して固定するようにした請求項2に記載のラック保持用ユニット。
  4. 該固定用部材は、該第1及び第2係止用凹部に沿って摺動可能とされて、該一方のフランジが該第1係止用凹部に挿入されて該底壁上に載置されたラックの両端側から当該ラックに向けて摺動することにより該ラック抑え部が、該他方のフランジ上に重なるようにされている請求項2又は3に記載のラック保持用ユニット。
  5. 該他方のフランジが、該他方のフランジ上に重なるように摺動してくるラック抑え部の障害にならないような厚さとされており、且つ、該固定用部材が該ラックの端部に係止されるようになった状態では、該ラック抑え部が重なって押圧する隆起部を有する請求項4に記載のラック保持用ユニット。
  6. 該ラックの一端と該一端に対応する該固定用部材との間に挟着される樹脂製の消音ラック部材を有し、該消音ラック部材が、該ラックと共に該固定用部材との間に挟着されたときに、該ラックのラック歯と整列して配置されるラック歯を有するようにした請求項1乃至5のいずれかに記載のラック保持用ユニット。
  7. 該消音ラック部材が、その左右側面から突出し、該ラック保持部材の第1係止用凹部に嵌合される第1凸部と、該固定用部材の該抑え部によって抑えられる第2凸部とを有する請求項6に記載のラック保持用ユニット。
  8. 該ラック保持部材が、引戸の戸枠上部に水平に固定されるようになされ、該引戸の戸車を回転可能に支持するレールを有し、該第1保持用壁が該レールと平行に延びるようにされ、該引戸に設定される制動装置を駆動するためのピニオンと噛合されるラックを該ラック保持部材の任意の位置に固定できるようにした請求項1乃至7に記載のラック保持用ユニット。
  9. 該第1係止用凹部は、該ラックをその幅方向で動かすことにより該第1係止用凹部内に挿入することができるようにされている請求項1乃至8のいずれかに記載のラック保持用ユニット。
  10. 該第1係止用凹部は、該一方のフランジを該開口から傾斜した状態で受け入れ、そのように受け入れられたフランジを中心に該ラックを回動することにより該ラックが該底壁上に載置されるのを可能とするようにされている請求項1乃至8のいずれかに記載のラック保持用ユニット。
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