JP5289925B2 - 施錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、進出した施錠状態のデッドボルトに、ストッパを係止,ロックして後退を規制する二重ロック機構の設けられた施錠装置に関する。
扉に設けられる施錠装置は、扉側の錠箱から進出させたデッドボルトを、開口枠側のストライクに進入させ、扉を開放不能な施錠状態とする。ストライクに進入したデッドボルトは、錠箱内において、進退機構部品である駆動腕にて突出状態にロックされる。しかし、駆動腕は、デッドボルトの後退動作にも利用されるため、より確実な施錠状態とするには、さらに別部材により、デッドボルトの後退を阻止することが望ましい。このような観点から、進出状態のデッドボルトを、二重にロックして信頼性の高い施錠を可能にした二重ロック機構の設けられた施錠装置が知られている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
二重ロック機構を備えた施錠装置では、錠箱内において、デッドボルトの上方でダルマ軸が回転自在に配置される。ダルマ軸は、扉屋外面に表出するシリンダ錠や、扉屋内面に表出するサムターンと接続され、これらの施解錠操作にて回転される。ダルマ軸には回転半径方向外側に向かって突出する駆動腕が設けられ、駆動腕は先端部をデッドボルトの凹部に進入させて、ダルマ軸の回転に伴いデッドボルトを進退させる。
錠箱内には、デッドボルトを挟みダルマ軸と反対側となる下方に、ストッパが揺動自在に設けられる。ストッパは、ダルマ軸と連結手段(ダルマ駆動バネ、可動ピン、又は解除ピン等)を介して連動自在となり、デッドボルトの進出状態ではデッドボルトのロック部に揺動先端をロックしてデッドボルトの後退を規制する一方、ダルマ軸が解錠方向に回転されると、連結手段を介してロック解除方向に揺動されてロック部から外れ、デッドボルトの後退を可能とする。つまり、進出したデッドボルトには、駆動腕とストッパの双方が二重にロックすることで、防犯性の高い施錠が可能となった。
特開2002−250160号公報 特開2003−148023号公報 特開2007−198054号公報
しかしながら、従来の二重ロック機構を備えた施錠装置は、デッドボルトの上側にダルマ軸、デッドボルトを跨いで連結手段、デッドボルトの下側にストッパが配設されるため、錠箱内においてデッドボルトの上側と下側の双方に収容空間を確保する必要があり、大きな占有スペースが必要となった。このため、他の機構を増設すると、施錠装置全体が大型となることから、二重ロック機構に対するコンパクト化の要請があった。また、デッドボルトを挟んで、ダルマ軸の反対側にストッパが設けられていたため、ダルマ軸とストッパを連動させる連結手段を、デッドボルトを跨いで設けなければならず、連結手段の大きな可動スペースが必要となり、これも二重ロック機構の占有スペースを大きくする要因となった。さらに、連結手段が大きな可動スペースを要して動作することは、外部からの部材の挿入による不正なロック解除の危険にさらされる虞が生じ、防犯性上好ましくなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、複数の構成部品をコンパクトに収容できる施錠装置を提供し、もって、二重ロック機構を設置するための空間の省スペース化、防犯性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施錠装置は、扉面25に垂直な回転中心Gで錠箱31に回転自在に支持され回転半径の外側に向かって突出する駆動腕37を有したダルマ軸35と、
前記駆動腕37の先端部37aを凹部63に進入させて前記ダルマ軸35の回転に伴い前記錠箱31内でスライド移動しフロント板15から進退されるデッドボルト21と、
前記錠箱31に揺動自在に設けられ、進出状態における該デッドボルト21の前記凹部63と同一側に形成されたロック部73に揺動先端67aを配置して、前記デッドボルト21の後退を規制するストッパ67と、
前記デッドボルト21に揺動自在に支持され前記駆動腕37のデッドボルト後退方向の回転にて一端部75aが押下されるとともに、上昇する他端部75bが前記ストッパ67を押し上げて該ストッパ67の前記ロック部73に対するロックを解除する押し板75と、
を具備し、
施錠時には、前記ダルマ軸35を回転して駆動腕37を揺動させることで、該駆動腕37の先端部37aが前記凹部63を介し前側内壁63aを押圧して前記デッドボルト21を進出させ、前記凹部63に形成される係合面65aに当接して前記デッドボルト21の後退を不能とするとともに、前記ストッパ67が前記ロック部73に係合して、前記デッドボルト21の後退を規制して、前記駆動腕37とともに二重ロックを行い、
解錠時には、前記ダルマ軸35を回転して前記駆動腕37を揺動させることで、該駆動腕37が前記押し板75の一端部75aを押下し、該押し板75の他端部75bを上昇させて前記ストッパ67を押し上げ、該ストッパ67の揺動先端67aと前記ロック部73との係合を解除するとともに、前記駆動腕37の先端部37aが前記凹部63を介し後側内壁63bを押圧して前記デッドボルト21を後退させ、前記凹部63に形成される係合面65bに当接して前記デッドボルト21の進出を不能とすることを特徴とする。
この施錠装置では、従来、デッドボルト21を挟み、ダルマ軸35の反対側に配置されていたストッパ67が、デッドボルト21とダルマ軸35の間に配置され、さらに、デッドボルト21に対するストッパ67のロックを解除する押し板75をデッドボルト21に設けたので、複数の構成部品がコンパクトに収容可能となる。また、従来の連結手段の代わりとなって動作する押し板75が小さくなり、デッドボルト21を跨ぐ必要がないので、外部からの部材の挿入による不正なロック解除の危険にさらされる虞が低減する。
請求項2記載の施錠装置は、請求項1記載の施錠装置であって、
錠箱内における前記デッドボルトの上側の空間部に、前記ダルマ軸35と前記ストッパ67とが並設され、且つ前記押し板75が配設されることを特徴とする。
この施錠装置では、デッドボルト21の上側の空間部に、二重ロック機構の構成部品が全て収容され、従来、デッドボルト21の下側に必要であった、ストッパ67を設置するための占有スペースが不要となる。
請求項3記載の施錠装置は、請求項1又は2記載の施錠装置であって、
前記デッドボルト21には、上部が開口し、後方に前記凹部63の連続する断面U字状の収容部83が形成され、
該収容部83に、前記押し板75の一部分が揺動自在に収容されたことを特徴とする。
この施錠装置では、押し板75の一部分がデッドボルト21の内部に収容されることで、その分の収容空間を錠箱内に別途確保する必要がなくなる。つまり、押し板75の収容空間とデッドボルト21の収容空間の共用が可能となる。また、押し板75の殆どが収容部83に囲われ、外部から部材を挿入することによる不正なロック解除がし難くなる。
請求項4記載の施錠装置は、請求項1,2,3のいずれか1つに記載の施錠装置において、
前記ストッパ67における前記押し板75との接触面87に、該ストッパ67の押し上げ量を増加させるための凸部89が垂設されたことを特徴とする。
この施錠装置では、押し板75の他端部75bが、ストッパ67の接触面87に接している状態から凸部89に接近し、凸部89の裾部から凸部89の頂部に摺接する際、他端部75bが単に接触面87のみに摺接する場合に比べ、裾部から頂部までの高低差分、ストッパ67の揺動角度が増大する。これにより、押し板75の少ない揺動量で、ストッパ67の押し上げ量を大きく、すなわち、ロックの解除を確実にできる。
本発明に係る請求項1記載の施錠装置によれば、駆動腕を有したダルマ軸と、駆動腕の先端部を凹部に進入させて進退するデッドボルトと、ロック部に揺動先端を配置してデッドボルトの後退を規制するストッパと、駆動腕の回転にて他端部が上昇してストッパのロックを解除する押し板とを備えたので、複数の構成部品をコンパクトに収容でき、錠箱内における二重ロック機構を設置するための空間を省スペース化できる。また、二重ロックの解除をし難くして、防犯性を高めることができる。
請求項2記載の施錠装置によれば、錠箱内におけるデッドボルトの上側の空間部に、ダルマ軸、ストッパ、及び押し板を配設したので、デッドボルトの下側の空間部を他部材の収容空間に有効利用することができる。
請求項3記載の施錠装置によれば、デッドボルトに、上部が開口し、後方に凹部の連続する断面U字状の収容部を形成し、この収容部に、押し板の一部分を揺動自在に収容したので、押し板をデッドボルトに収容する分、錠箱内における二重ロック機構の占有スペースを小さくできる。また、押し板が収容部にて囲えるので、防犯性を向上させることができる。
請求項4記載の施錠装置によれば、ストッパにおける押し板との接触面に、ストッパの押し上げ量を増加させるための凸部を垂設したので、押し板の少ない揺動量で、ストッパをロック部から確実にロック解除することができ、二重ロック機構のコンパクト化に有効となる。
以下、本発明に係る施錠装置の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る施錠装置の設けられた扉の外観図である。
本実施の形態による施錠装置100は、扉11の開閉先端(戸先)側に内蔵され、固定ネジ13,13によって取り付けられたフロント板15によって覆われている。フロント板15にはデッドボルト用開口穴17、ラッチボルト用開口穴19が形成され、それぞれの開口穴17、19はデッドボルト21、ラッチボルト23を進退可能に突出させる。扉11の屋外面25にはラッチボルト23を進退操作するレバー27、施錠装置100に施解錠操作力を入力するシリンダ錠29が設けられている。なお、扉11の屋内面には施錠装置100に上記同様の施解錠操作力を入力する不図示のサムターンが設けられている。
図2は図1に示した施錠装置の内部側面図である。
施錠装置100は、錠箱31を有し、錠箱31の前面にはフロント裏板33が固定される。錠箱31は、扉11の戸先に内蔵され、フロント裏板33が扉11の小口にネジ固定される。フロント裏板33は、上記のフロント板15にて表面が覆われることとなる。なお、施錠装置100は、上記ラッチボルト23の進退機構を備えるが、本明細書ではその説明は省略し、本発明の特徴である二重ロック機構の構成部分について説明する。
錠箱31内には扉面(屋外面25)に垂直な回転中心Gで回転自在にダルマ軸35が支持され、ダルマ軸35は回転半径の外側に向かって突出する駆動腕37を有している。ダルマ軸35には嵌合穴39が形成され、嵌合穴39はシリンダ錠29の出力軸であるテールピース(図示せず)や、サムターンのサムターン軸(図示せず)を嵌入する。ダルマ軸35は、嵌入したテールピースの回転によって、デッドボルト21を進退させる入力部材となる。嵌合穴39は、テールピース等に対し所定の遊び角度を有して相対回転を規制するため、十字穴の中心を点対称に一対の扇部で切除した形状、所謂ダルマ形状で形成される。
ダルマ軸35の外周には突部41が突設され、突部41はクリック板43の先端に接する。クリック板43は、基端が支持軸45によって回動自在に支持され、クリックバネ47にて同図の時計回りに付勢される。つまり、ダルマ軸35は、突部41が、回転中心Gを通る仮想鉛直線の右側、又は左側に節度感(クリック感)を生じさせて選択的に付勢配置されるようになっている。選択的に付勢配置される駆動腕37は、ダルマ軸35を挟む左右に設けられた一対の規制軸49,51によって回転が規制される。
錠箱31内には、ダルマ軸35の下方に、デッドボルト21が横方向(図2の左右方向)にスライド自在に設けられる。デッドボルト21は、進退方向に長いガイド穴53を錠箱内壁面31aに植設したガイドピン55に係合し、横方向の移動がガイドされる。また、デッドボルト21は錠箱内壁面31aに突設された突条57に側面が支持され、錠箱内壁面31aに対して接触面積を小さくしている。さらに、デッドボルト21の後端(図中右端)側面には、ガイド片59bが突設され、上記突条57にて横方向の移動がガイドされる。また、このデッドボルト21の先端は、カバー61によって覆われる。
図3は二重ロック機構の分解側面図である。
デッドボルト21は、駆動腕37の先端部37aを凹部63に進入させて、ダルマ軸35の回転に伴い錠箱31から進退される。駆動腕37は、凹部63の前側内壁63aを先端部37aにて押圧することによりデッドボルト21を進出させる。また、駆動腕37は、凹部63の後側内壁63bを先端部37aにて押圧することによりデッドボルト21を後退させる。また、前側内壁63a及び後側内壁63bの上部には、駆動腕37の先端部37aに当接してデッドボルト21の後退及び進出を不能にする(ロックする)係合面65a,65bが形成されている。
デッドボルト21の上方には、ストッパ67が設けられ、ストッパ67は錠箱内壁面31aに固定されたストッパ軸69に基端が揺動自在に支持される。本実施の形態ではデッドボルト21とクリック板43との間に位置し、ダルマ軸35に並設している。ストッパ67は、ストッパバネ71によって図2の反時計回りに付勢される。反時計回りに付勢されたストッパ67は、凹部63と同一側(図2の上側)に形成されたロック部73に揺動先端67aを配置する。進出状態におけるデッドボルト21は、ロック部73にストッパ67の揺動先端67aが配置されることで、後退が規制される。つまり、図2に示すように、係合面65aに駆動腕37が当接するとともに、ロック部73にストッパ67の揺動先端67aが配置されて、デッドボルト21が二重ロックされるようになっている。
デッドボルト21には押し板75が揺動自在に支持される。押し板75は、デッドボルト21に穿設された支持穴77に挿入された支持ピン79を、中央部の揺動穴81に貫通して支持される。揺動穴81にて支持された押し板75は、一端部75aと、他端部75bが交互に昇降、すなわち、シーソーのように揺動する。
本実施の形態では、デッドボルト21は、底板59aを備え上部が開口し、後方に凹部63の連続する断面U字状の収容部83が形成される。この収容部83は、デッドボルト21を断面U字状に形成することで得ることができる。収容部83には、押し板75の一部分が揺動自在に収容される。押し板75の一部分がデッドボルト21の内部に収容されることで、その分の収容空間を錠箱内に別途確保する必要がなくなる。つまり、押し板75の収容空間とデッドボルト21の収容空間の共用が可能となる。また、押し板75の殆どが収容部83に囲われ、外部から部材を挿入することによる不正なロック解除がし難くなる。この結果、押し板75をデッドボルト21に収容する分、錠箱内における二重ロック機構の占有スペースを小さくできる。また、押し板75が収容部83にて囲えるので、防犯性を向上させることができる。
収容部83に収容された押し板75は、一端部75aが凹部63に配置される。デッドボルト21を進退させるために凹部63に進入した駆動腕37は、同時に、押し板75の一端部75aも押下可能としている。すなわち、押し板75は、駆動腕37のデッドボルト後退方向の回転にて一端部75aが押下されるとともに、上昇する他端部75bがストッパ67を押し上げて、ストッパ67のロック部73に対するロックを解除するようになっている。押し板75は、押し板バネ85にて図2の反時計回りに付勢されている。
ストッパ67における押し板75との接触面87には、ストッパ67の押し上げ量を増加させるための山形状の凸部89が下方に向かって突出して、すなわち垂設されている。押し板75の他端部75bが、ストッパ67の接触面87に接している状態から凸部89に接近し、凸部89の裾部から凸部89の頂部に摺接する際、他端部75bが単に接触面87のみに摺接する場合に比べ、裾部から頂部までの高低差分、ストッパ67の揺動角度が増大する。これにより、押し板75の少ない揺動量で、ストッパ67の押し上げ量を大きく、すなわち、ロックの解除を確実にできる。このことは、二重ロック機構のコンパクト化にも寄与する。
本実施の形態による施錠装置100では、錠箱内におけるデッドボルト21の上側の空間部に、ダルマ軸35、ストッパ67、及び押し板75が配設される。すなわち、デッドボルト21の上側の空間部に、二重ロック機構の構成部品が全て収容され、従来、デッドボルト21の下側に必要であった、ストッパ67を設置するための占有スペースが不要となる。これにより、デッドボルト21の下側の空間部を他部材の収容空間に有効利用することができる。
次に、上記のように構成された施錠装置100の作用を説明する。
図4は施錠状態を(a)、解錠開始状態を(b)に表した動作説明図である。
デッドボルト21が進出した施錠状態では、図4(a)に示すように、駆動腕37の先端部37aが係合面65aに当接するとともに、ストッパ67の揺動先端67aがロック部73に配置され、デッドボルト21が二重ロックされる。図4(b)に示すように、シリンダ錠29等による解錠操作にて、ダルマ軸35が図中反時計回りに回転されると、まず、駆動腕37の先端部37aが押し板75の一端部75aを押下する。これにより、押し板75の他端部75bが上昇し、ストッパ67の凸部89を押圧し、ストッパ67を押し上げることでロック部73に対するロックを解除する。
図5はデッドボルトの後退開始状態を(a)、デッドボルトの後退途中状態を(b)に表した動作説明図である。
図5(a)に示すように、駆動腕37は、係合面65aから離れると、凹部63に進入し、押し板75の一端部75aを凹部63の底部まで押下する。さらに、ダルマ軸35が解錠方向に回転すると、図5(b)に示すように、駆動腕37の先端部37aが凹部63の後側内壁63bを押圧し、デッドボルト21を後退させ始める。
図6はデッドボルトの後退完了直前状態を(a)、デッドボルトの後退完了(解錠)状態を(b)に表した動作説明図である。
図6(a)に示すように、後側内壁63bが駆動腕37によって押圧され、駆動腕37が規制軸51に接近すると、デッドボルト21は殆どが錠箱31内に収容される。図6(b)に示すように、駆動腕37の基部が規制軸51に当接すると、ダルマ軸35の回転が規制される。これにより、駆動腕37の先端部37aが、デッドボルト21の係合面65bに当接することで、デッドボルト21の進出が規制(ロック)され、解錠が完了する。
図7は施錠開始状態を(a)、デッドボルトの進出開始状態を(b)に表した動作説明図である。
次に、解錠状態から施錠状態への移行について説明する。図7(a)に示すように、シリンダ錠29等の施錠操作にてダルマ軸35が図中時計回りである施錠方向へ回転されると、駆動腕37がデッドボルト21の係合面65aを押圧する。ダルマ軸35がさらに回転されると、駆動腕37が凹部63の前側内壁63aを押圧してデッドボルト21を進出させる。このとき、押し板75は、一端部75aが凹部63の底部まで押下された状態となる。
図8は施錠時におけるストッパ押し上げ開始状態を(a)、ストッパ押し上げ完了状態を(b)に表した動作説明図である。
図8(a)に示すように、前側内壁63aが駆動腕37にて押圧され、デッドボルト21の進出が進むと、上昇した押し板75の他端部75bがストッパ67の凸部89に接触する。図8(b)に示すように、駆動腕37の先端部37aが係合面65aを押圧し始めると、他端部75bが凸部89を押し上げ、ストッパ67を、デッドボルト21との干渉位置から退避させる。
図9はデッドボルト進出完了直前、及びストッパのロック直前状態の動作説明図である。
デッドボルト21がさらに進出されると、押し板75の他端部75bが、凸部89の頂部から裾部へ向かってスライドし、これに伴ってストッパ67がストッパバネ71の付勢力によって反時計回りに回転され、揺動先端67aがロック部73に接近し始める。駆動腕37が規制軸49に当接すると、デッドボルト21の進出が完了し、図4(a)に示したように、駆動腕37の先端部37aが係合面65aに当接するとともに、ストッパ67の揺動先端67aがロック部73に配置され、デッドボルト21が二重ロックされる。
施錠装置100では、従来、デッドボルト21を挟み、ダルマ軸35の反対側に配置されていたストッパ67が、デッドボルト21とダルマ軸35の間に配置され、さらに、デッドボルト21に対するストッパ67のロックを解除する押し板75をデッドボルト21に設けたので、複数の構成部品がコンパクトに収容可能となる。すなわち揺動角度を得るために必要であった従来のような長尺なストッパではなく、短尺でコンパクトに構成され、またストッパ67を確実に揺動できる押し板75とストッパ67の凸部89によりデッドボルト21の動作時に干渉を起こすことがない。また、従来の連結手段の代わりとなって動作する押し板75が小さくなり、デッドボルト21を跨ぐ必要がないので、外部からの部材の挿入による不正なロック解除の危険にさらされる虞が低減する。
したがって、上記施錠装置100によれば、駆動腕37を有したダルマ軸35と、駆動腕37の先端部37aを凹部63に進入させて進退するデッドボルト21と、ロック部73に揺動先端67aを配置してデッドボルト21の後退を規制するストッパ67と、駆動腕37の回転にて他端部75bが上昇してストッパ67のロックを解除する押し板75とを備えたので、複数の構成部品をコンパクトに収容でき、錠箱内における二重ロック機構を設置するための空間を省スペース化できる。また、二重ロックの解除をし難くして、防犯性を高めることができる。
なお、上記実施の形態では、従来、デッドボルト21の下方空間に設けられていたストッパ67をデッドボルト21の上方空間に設けたが、従来同様のストッパを、下方空間に追加して設けてもよい。このような構成とすることで、下方空間は省スペース化されないが、複数のストッパによるより確実なロックが行え、防犯性はさらに向上させることができる。
本発明に係る施錠装置の設けられた扉の外観図である。 図1に示した施錠装置の内部側面図である。 二重ロック機構の分解側面図である。 施錠状態を(a)、解錠開始状態を(b)に表した動作説明図である。 デッドボルトの後退開始状態を(a)、デッドボルトの後退途中状態を(b)に表した動作説明図である。 デッドボルトの後退完了直前状態を(a)、デッドボルトの後退完了(解錠)状態を(b)に表した動作説明図である。 施錠開始状態を(a)、デッドボルトの進出開始状態を(b)に表した動作説明図である。 施錠時におけるストッパ押し上げ開始状態を(a)、ストッパ押し上げ完了状態を(b)に表した動作説明図である。 デッドボルト進出完了直前、及びストッパのロック直前状態の動作説明図である。
符号の説明
15…フロント板
21…デッドボルト
25…扉面(屋外面)
31…錠箱
35…ダルマ軸
37…駆動腕
37a…駆動腕の先端部
63…凹部
67…ストッパ
67a…揺動先端
73…ロック部
75…押し板
75a…一端部
75b…他端部
83…断面U字状の収容部
87…押し板との接触面
89…凸部
100…施錠装置
G…回転中心

Claims (4)

  1. 扉面に垂直な回転中心で錠箱に回転自在に支持され回転半径の外側に向かって突出する駆動腕を有したダルマ軸と、
    前記駆動腕の先端部を凹部に進入させて前記ダルマ軸の回転に伴い前記錠箱内でスライド移動しフロント板から進退されるデッドボルトと、
    前記錠箱に揺動自在に設けられ、進出状態における該デッドボルトの前記凹部と同一側に形成されたロック部に揺動先端を配置して、前記デッドボルトの後退を規制するストッパと、
    前記デッドボルトに揺動自在に支持され前記駆動腕のデッドボルト後退方向の回転にて一端部が押下されるとともに、上昇する他端部が前記ストッパを押し上げて該ストッパの前記ロック部に対するロックを解除する押し板と、
    を具備し、
    施錠時には、前記ダルマ軸を回転して駆動腕を揺動させることで、該駆動腕の先端部が前記凹部を介し前側内壁を押圧して前記デッドボルトを進出させ、前記凹部に形成される係合面に当接して前記デッドボルトの後退を不能とするとともに、前記ストッパが前記ロック部に係合して、前記デッドボルトの後退を規制して、前記駆動腕とともに二重ロックを行い、
    解錠時には、前記ダルマ軸を回転して前記駆動腕を揺動させることで、該駆動腕が前記押し板の一端部を押下し、該押し板の他端部を上昇させて前記ストッパを押し上げ、該ストッパの揺動先端と前記ロック部との係合を解除するとともに、前記駆動腕の先端部が前記凹部を介し後側内壁を押圧して前記デッドボルトを後退させ、前記凹部に形成される係合面に当接して前記デッドボルトの進出を不能とすることを特徴とする施錠装置。
  2. 請求項1記載の施錠装置であって、
    錠箱内における前記デッドボルトの上側の空間部に、前記ダルマ軸前記ストッパとが並設され、且つ前記押し板が配設されることを特徴とする施錠装置。
  3. 請求項1又は2記載の施錠装置であって、
    前記デッドボルトには、上部が開口し、後方に前記凹部の連続する断面U字状の収容部が形成され、
    該収容部に、前記押し板の一部分が揺動自在に収容されたことを特徴とする施錠装置。
  4. 請求項1,2,3のいずれか1つに記載の施錠装置において、
    前記ストッパにおける前記押し板との接触面に、該ストッパの押し上げ量を増加させるための凸部が垂設されたことを特徴とする施錠装置。
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