JP5286926B2 - 異種材料部品の接合品の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1においては、回転部材である第1の部材と、かしめによって第1の部材と接合された回転部材である第2の部材とからなり、第2の部材の接合部分にローレット加工を施してなるかしめ構造体が開示されている。このかしめ構造体は、かしめローラによって第2の部材においてローレット加工を施した接合部分を押し潰し、ローレット加工を施した接合部分を第1の部材に食い込ませることによって製造している。
しかしながら、セレーションを設けた圧入を行う際には、圧入荷重を大きくする必要があり、圧入を行うプレス機が大型化し、部品の製造コストが高くなってしまう。
上記高硬度材料から構成した一方の部品における上記外周端部又は上記内周端部を固定用端部とし、上記低硬度材料から構成した他方の部品における上記内周端部又は上記外周端部を変形用端部としたとき、
上記固定用端部の全周には、上記変形用端部に対して径方向に隣接して配置された部位に、該変形用端部を当該固定用端部に重ねた軸方向の一方側へ突出する円環状段部が形成してあり、
該円環状段部は、上記変形用端部に対向する面に、軸方向に対して凹凸を形成する抜止用凹凸と、周方向に対して凹凸を形成する回止用凹凸とを有しており、
上記変形用端部における素材部分が、上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動していることにより、上記内周側部品と上記外周側部品とを接合してなることを特徴とする異種材料部品の接合品にある。
本発明の内周側部品と外周側部品とは、いずれか一方の部品を高硬度材料から構成し、他方の部品を高硬度材料よりも硬度が低い低硬度材料から構成している。また、一方の部品における外周端部又は内周端部を固定用端部とし、他方の部品における内周端部又は外周端部を変形用端部としたとき、固定用端部の全周には、抜止用凹凸と回止用凹凸とを設けた円環状段部が形成してある。
また、上記軸方向への抜止め及び周方向への回止めを行ったことにより、内周側部品と外周側部品との接合強度を高く維持することができる。
上記高硬度材料から構成した一方の部品における上記外周端部又は上記内周端部を固定用端部とし、上記低硬度材料から構成した他方の部品における上記内周端部又は上記外周端部を変形用端部としたとき、
上記固定用端部の全周には、上記変形用端部に対して径方向に隣接して配置される部位に、当該固定用端部に上記変形用端部を重ねる側である軸方向の一方側へ突出する円環状段部を形成しておき、
該円環状段部には、上記変形用端部に対向する面に、軸方向に対して凹凸を形成する抜止用凹凸と、周方向に対して凹凸を形成する回止用凹凸とを設けておき、
上記変形用端部の全周に上記軸方向の一方側から接触する円環状接触加工部を備えた接触加工工具を用い、
上記固定用端部における上記軸方向の一方側に上記変形用端部を重ねて互いに組み合わせた状態の上記内周側部品及び上記外周側部品と、上記変形用端部に対して上記円環状接触加工部を接触させた上記接触加工工具とを、上記円環状段部の円中心の回りに相対的に回転させながら互いに接近させることにより、
上記変形用端部に対して上記円環状接触加工部が回転接触する際の摩擦熱によって、当該変形用端部を軟化させ、該変形用端部における素材部分を、上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることにより、上記内周側部品と上記外周側部品とを接合することを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法にある(請求項1)。
本発明においては、互いに硬度が異なる内周側部品と外周側部品との接合を行う前には、高硬度材料から構成した内周側部品又は外周側部品である一方の部品における固定用端部の全周に、抜止用凹凸と回止用凹凸とを設けた円環状段部を予め形成しておく。
また、上記軸方向への抜止め及び周方向への回止めを行ったことにより、内周側部品と外周側部品との接合強度を高く維持することができる。
上記外周端部の全周には、上記内周端部に対して径方向に隣接して配置される部位に、当該外周端部に上記内周端部を重ねる側である軸方向の一方側へ突出する円環状段部を形成しておき、
該円環状段部には、上記内周端部に対向する面に、軸方向に対して凹凸を形成する抜止用凹凸と、周方向に対して凹凸を形成する回止用凹凸とを設けておき、
上記内周端部の先端部の全周には、上記円環状段部の上記軸方向の一方側の端面よりも該軸方向の一方側へ突出する高さで押潰用円環状突起を形成しておき、
上記製造装置は、上記内周端部の全周に上記軸方向の一方側から接触する円環状接触加工部を備えた接触加工工具と、該接触加工工具を回転させる駆動源と、上記外周端部における上記軸方向の一方側に上記内周端部を重ねて互いに組み合わせた状態の上記内周側部品及び上記外周側部品を保持する保持具とを備えており、
上記円環状接触加工部における軸方向の他方側の端面には、当該接触加工工具の回転方向に向かって径方向外方へ拡がる向きで加工用渦巻状溝が形成してあり、
該加工用渦巻状溝の形成部位に対する径方向外方の部位の全周には、上記軸方向の他方側へ突出する加工用円環状壁部が形成してあり、
上記保持具に保持した上記外周側部品における上記内周端部の上記押潰用円環状突起に対して、上記接触加工工具の上記円環状接触加工部の上記加工用渦巻状溝を回転接触させ、当該押潰用円環状突起を含む内周端部を軟化させる際に、上記加工用渦巻状溝によって上記押潰用円環状突起における素材部分が径方向外方へ塑性流動しようとする力を上記加工用円環状壁部によって受け止め、該加工用円環状壁部によって受け止めるときに生ずる反力によって、上記内周端部の先端部における素材部分を、径方向内方へ向けて上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることにより、上記内周側部品と上記外周側部品とを接合するよう構成したことを特徴とする異種材料部品の接合品の製造装置にある(請求項6)。
本発明においても、互いに硬度が異なる内周側部品と外周側部品との接合を行う前には、高硬度材料から構成した内周側部品における外周端部(上記固定用端部となる。)の全周に、抜止用凹凸と回止用凹凸とを設けた円環状段部を予め形成しておく。
また、上記軸方向への抜止め及び周方向への回止めを行ったことにより、内周側部品と外周側部品との接合強度を高く維持することができる。
上記第2、第3の発明において、上記高硬度材料は、焼入れを行った鋼材料とし、上記低硬度材料は、アルミニウム材料とし、上記内周側部品は、上記高硬度材料から構成すると共に、外周面に歯面を有する筒状のギヤ部品とし、上記外周側部品は、上記低硬度材料から構成すると共に、上記ギヤ部品よりも大きな外径を有する筒状のドラム部品とすることが好ましい(請求項5)。
この場合には、ドラム部品をアルミニウム材料から構成することにより、異種材料部品の接合品の軽量化を図ることができる。また、アルミニウム材料の融点が鋼材料の融点よりも低いことより、低硬度材料としてのアルミニウム材料を摩擦熱によって容易に軟化させることができる。なお、焼入れは、例えば、浸炭焼入れにより行うことができる。
また、異種材料部品の接合品は、内周側部品を低硬度材料から構成すると共に外周側部品を高硬度材料から構成した種々の部品とすることもできる。
この場合には、押潰用円環状突起に対して重点的に摩擦熱を発生させることができ、押潰用円環状突起から優先して変形用端部を軟化させることができる。これにより、変形用端部を軟化させ易くすることができ、変形用端部の先端部における素材部分を、抜止用凹凸及び回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させ易くすることができる。
また、上記軸方向への抜止め及び周方向への回止めを行ったことにより、内周側部品と外周側部品との接合強度を高く維持することができる。
また、上記第3の発明においては、上記加工用円環状壁部における内周面には、上記内周側部品及び上記外周側部品に対して上記接触加工工具を接近させる際に、該接触加工工具の回転方向とは逆方向へ向けた螺旋を形成する逆ねじ部を設けておき、該逆ねじ部によって、当該加工用円環状壁部に接触する素材部分を上記外周端部に向けた上記軸方向の他方側へ塑性流動させるよう構成することが好ましい(請求項7)。
(実施例1)
本例の異種材料部品の接合品1は、図1に示すごとく、外周側に円形状の外周端部21を有する内周側部品2と、内周側に設けた円形穴300の縁部に外周端部21と軸方向Lに重なる内周端部31を有する外周側部品3とを、外周端部21と内周端部31とにおいて接合してなる。また、本例の内周側部品2は、高硬度材料としての浸炭焼入れを行った鋼材料から構成してあり、本例の外周側部品3は、高硬度材料よりも硬度が低い低硬度材料としてのアルミニウム材料から構成してある。
図2、図6に示すごとく、外周端部(固定用端部)21の全周には、内周端部(変形用端部)31に対して径方向内方R2に隣接して配置された部位に、内周端部31を外周端部21に重ねた軸方向一方側L1へ突出する円環状段部22が形成してある。
なお、本例において、軸方向Lは鉛直方向を向いており、軸方向一方側L1は鉛直方向の上側であり、軸方向他方側L2は鉛直方向の下側である。
図1に示すごとく、本例の異種材料部品の接合品1は、自動車の自動変速機に用いる遊星歯車機構のサンギヤを構成する。浸炭焼入れ後の鋼材料からなる内周側部品2は、外周面に歯面201を有する筒状のギヤ部品であり、アルミニウム材料からなる外周側部品3は、ギヤ部品よりも大きな外径を有する筒状のドラム部品である。ドラム部分をアルミニウム材料から構成することにより、上記サンギヤの軽量化を図っている。
円環状段部22は、外周端部21の内周側部分において、軸方向一方側L1へ突出する円環状突出部の外周面(内周端部31に対向する面)に形成されている。
また、本例の円環状段部22の外周面に形成された回止用凹凸24は、外周面の全周において、軸方向Lに平行に形成した山部242及び谷部(凹部)241を繰り返し形成してなるスプライン形状によって形成されている。
本例の内周端部31の先端部の全周には、円環状段部22の軸方向一方側L1の端面よりも軸方向一方側L1へ突出する高さで押潰用円環状突起32が形成してある。
また、本例の押潰用円環状突起32は、内周側部品2と外周側部品3とを組み合わせたときに、円環状段部22の外周面に当接しない状態で形成してある。
この製造装置4は、図3に示すごとく、内周端部31の全周に軸方向一方側L1から接触する円環状接触加工部51を備えた接触加工工具5と、接触加工工具5を回転させる駆動源(モータ)と、外周端部21における軸方向一方側L1に内周端部31を重ねて互いに組み合わせた状態の内周側部品2及び外周側部品3を保持する保持具6とを備えている。
そして、製造装置4は、駆動源によって回転させる接触加工工具5を、保持具6に保持した内周側部品2及び外周側部品3に対して接近させるよう構成してあり、加工用渦巻状溝52を内周端部31に形成した押潰用円環状突起32に当接させて、この押潰用円環状突起32を押し潰す際に生じる摩擦熱によって内周端部31を軟化させて塑性加工(塑性流動)させるよう構成してある。
図3、図6に示すごとく、内周側部品2と外周側部品3との接合を行う際には、外周端部21と内周端部31とを互いに重ねて内周側部品2及び外周側部品3を保持具6に保持し、この保持具6に保持した内周側部品2及び外周側部品3に対して、接触加工工具5を駆動源によって回転させながら接近させる。また、接触加工工具5は、駆動源によって円環状接触加工部51の円中心の回りに回転させ、円環状接触加工部51の円中心と、内周側部品2の外周端部21における円環状段部22の円中心とが合わさる状態で接近させる。
本例は、図8に示すごとく、上記実施例1に示した接触加工工具5の加工用円環状壁部53における内周面に、内周側部品2及び外周側部品3に対して接触加工工具5を接近させる際にこの接触加工工具5の回転方向Dとは逆方向へ向けた螺旋を形成する逆ねじ部531を設けた例である。また、本例の接触加工工具5は、加工用円環状壁部53に接触する素材部分を、逆ねじ部531によって外周端部21に向けた軸方向他方側L2へ塑性流動させるよう構成してある。
本例の押潰用円環状突起32の外径は、押潰用円環状突起32が逆ねじ部531に接触し易くするように、逆ねじ部531の内径よりも大きくしてある。
本例においても、その他の内周側部品2及び外周側部品3の形状、製造装置4、製造方法については上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、上記実施例1、2で示した構成以外にも考えられる種々の実施のバリエーションを示す例である。
例えば、図10に示すごとく、上記外周側部品3の内周端部31には上記押潰用円環状突起32を形成し、上記接触加工工具5の円環状接触加工部51は、押潰用円環状突起32に接触する部分の全体を、加工用円環状平坦凸部54として軸方向他方側L2へ突出させて形成することができる。この場合には、押潰用円環状突起32の外周面321を先端側(軸方向一方側L1)に向かって縮径するテーパ形状に形成しておくことにより、加工用円環状平坦凸部54によって押潰用円環状突起32を押し潰しながら摩擦熱を生じさせ、軟化した押潰用円環状突起32を含む内周端部31を径方向内方R2へ流動させることができると考える。
また、この場合には、図12に示すごとく、加工用円環状凸部55の内周面には、上記実施例2に示した構成と同様の逆ねじ部551を形成し、内周端部31における素材部分を外周端部21に向けた軸方向他方側L2に効果的に塑性流動させることができると考える。
これに対し、図13に示すごとく、外周側部品3Aを高硬度材料から構成し、内周側部品2Aを低硬度材料から構成した場合には、外周側部品3Aの内周端部31Aに円環状段部22Aを形成し、内周側部品2Aの外周端部21Aに押潰用円環状突起32Aを形成することができる。この場合には、接触加工工具5の円環状接触加工部51の形状は、径方向Rに逆転させて実施例1、2に示したものと同様にすることができる。
本例においても、その他の内周側部品2及び外周側部品3の形状、製造装置4、製造方法については上記実施例1、2と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
2 内周側部品
21 外周端部
22 円環状段部
23 抜止用凹凸
231 凹部
24 回止用凹凸
241 凹部
3 外周側部品
30 本体部
300 円形穴
31 内周端部
32 押潰用円環状突起
4 製造装置
5 接触加工工具
51 円環状接触加工部
52 加工用渦巻状溝
53 加工用円環状壁部
531 逆ねじ部
6 保持具
L1 軸方向一方側
L2 軸方向他方側
R1 径方向外方
R2 径方向内方
Claims (7)
- 外周側に円形状の外周端部を有する内周側部品と、内周側に設けた円形穴の縁部に上記外周端部と軸方向に重なる内周端部を有する外周側部品とを、上記外周端部と上記内周端部とにおいて接合してなり、上記内周側部品と上記外周側部品とは、いずれか一方の部品を高硬度材料から構成すると共に、他方の部品を上記高硬度材料よりも硬度が低い低硬度材料から構成してなる異種材料部品の接合品を製造する方法において、
上記高硬度材料から構成した一方の部品における上記外周端部又は上記内周端部を固定用端部とし、上記低硬度材料から構成した他方の部品における上記内周端部又は上記外周端部を変形用端部としたとき、
上記固定用端部の全周には、上記変形用端部に対して径方向に隣接して配置される部位に、当該固定用端部に上記変形用端部を重ねる側である軸方向の一方側へ突出する円環状段部を形成しておき、
該円環状段部には、上記変形用端部に対向する面に、軸方向に対して凹凸を形成する抜止用凹凸と、周方向に対して凹凸を形成する回止用凹凸とを設けておき、
上記変形用端部の全周に上記軸方向の一方側から接触する円環状接触加工部を備えた接触加工工具を用い、
上記固定用端部における上記軸方向の一方側に上記変形用端部を重ねて互いに組み合わせた状態の上記内周側部品及び上記外周側部品と、上記変形用端部に対して上記円環状接触加工部を接触させた上記接触加工工具とを、上記円環状段部の円中心の回りに相対的に回転させながら互いに接近させることにより、
上記変形用端部に対して上記円環状接触加工部が回転接触する際の摩擦熱によって、当該変形用端部を軟化させ、該変形用端部における素材部分を、上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることにより、上記内周側部品と上記外周側部品とを接合することを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法。 - 請求項1において、上記変形用端部の先端部の全周には、上記円環状段部の上記軸方向の一方側の端面よりも該軸方向の一方側へ突出する高さで押潰用円環状突起を形成しておき、
該押潰用円環状突起に対して上記円環状接触加工部を回転接触させ、当該押潰用円環状突起を押し潰す際に生ずる摩擦熱によって、該押潰用円環状突起を形成した上記変形用端部を軟化させ、該変形用端部の先端部における素材部分を、上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法。 - 請求項1又は2において、上記内周側部品を上記高硬度材料から構成した一方の部品とすると共に、上記外周側部品を上記低硬度材料から構成した他方の部品とし、
上記円環状接触加工部における軸方向の他方側の端面には、当該接触加工工具の相対的な回転方向に向かって径方向外方へ拡がる向きで加工用渦巻状溝を形成しておき、
該加工用渦巻状溝の形成部位に対する径方向外方の部位の全周には、上記軸方向の他方側へ突出する加工用円環状壁部を形成しておき、
上記押潰用円環状突起に対して上記円環状接触加工部における上記加工用渦巻状溝を回転接触させ、当該押潰用円環状突起を軟化させながら押し潰す際に、上記加工用渦巻状溝によって上記押潰用円環状突起における素材部分が径方向外方へ塑性流動しようとする力を上記加工用円環状壁部によって受け止め、該加工用円環状壁部によって受け止めるときに生ずる反力によって、上記変形用端部の先端部における素材部分を、径方向内方へ向けて上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法。 - 請求項3において、上記加工用円環状壁部における内周面には、上記内周側部品及び上記外周側部品と上記接触加工工具とが互いに接近する際に、これらの相対的な回転方向とは逆方向へ向けた螺旋を形成する逆ねじ部を設けておき、
該逆ねじ部によって、当該加工用円環状壁部に接触する素材部分を上記固定用端部に向けた上記軸方向の他方側へ塑性流動させることを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項において、上記高硬度材料は、焼入れを行った鋼材料であり、上記低硬度材料は、アルミニウム材料であり、
上記内周側部品は、上記高硬度材料からなると共に、外周面に歯面を有する筒状のギヤ部品であり、
上記外周側部品は、上記低硬度材料からなると共に、上記ギヤ部品よりも大きな外径を有する筒状のドラム部品であることを特徴とする異種材料部品の接合品の製造方法。 - 外周側に円形状の外周端部を有する内周側部品と、内周側に設けた円形穴の縁部に上記外周端部と軸方向に重なる内周端部を有する外周側部品とを、上記外周端部と上記内周端部とにおいて接合してなり、上記内周側部品を高硬度材料から構成すると共に、上記外周側部品を上記高硬度材料よりも硬度が低い低硬度材料から構成してなる異種材料部品の接合品を製造する装置において、
上記外周端部の全周には、上記内周端部に対して径方向に隣接して配置される部位に、当該外周端部に上記内周端部を重ねる側である軸方向の一方側へ突出する円環状段部を形成しておき、
該円環状段部には、上記内周端部に対向する面に、軸方向に対して凹凸を形成する抜止用凹凸と、周方向に対して凹凸を形成する回止用凹凸とを設けておき、
上記内周端部の先端部の全周には、上記円環状段部の上記軸方向の一方側の端面よりも該軸方向の一方側へ突出する高さで押潰用円環状突起を形成しておき、
上記製造装置は、上記内周端部の全周に上記軸方向の一方側から接触する円環状接触加工部を備えた接触加工工具と、該接触加工工具を回転させる駆動源と、上記外周端部における上記軸方向の一方側に上記内周端部を重ねて互いに組み合わせた状態の上記内周側部品及び上記外周側部品を保持する保持具とを備えており、
上記円環状接触加工部における軸方向の他方側の端面には、当該接触加工工具の回転方向に向かって径方向外方へ拡がる向きで加工用渦巻状溝が形成してあり、
該加工用渦巻状溝の形成部位に対する径方向外方の部位の全周には、上記軸方向の他方側へ突出する加工用円環状壁部が形成してあり、
上記保持具に保持した上記外周側部品における上記内周端部の上記押潰用円環状突起に対して、上記接触加工工具の上記円環状接触加工部の上記加工用渦巻状溝を回転接触させ、当該押潰用円環状突起を含む内周端部を軟化させる際に、上記加工用渦巻状溝によって上記押潰用円環状突起における素材部分が径方向外方へ塑性流動しようとする力を上記加工用円環状壁部によって受け止め、該加工用円環状壁部によって受け止めるときに生ずる反力によって、上記内周端部の先端部における素材部分を、径方向内方へ向けて上記抜止用凹凸及び上記回止用凹凸における各凹部内に塑性流動させることにより、上記内周側部品と上記外周側部品とを接合するよう構成したことを特徴とする異種材料部品の接合品の製造装置。 - 請求項6において、上記加工用円環状壁部における内周面には、上記内周側部品及び上記外周側部品に対して上記接触加工工具を接近させる際に、該接触加工工具の回転方向とは逆方向へ向けた螺旋を形成する逆ねじ部を設けておき、
該逆ねじ部によって、当該加工用円環状壁部に接触する素材部分を上記外周端部に向けた上記軸方向の他方側へ塑性流動させるよう構成したことを特徴とする異種材料部品の接合品の製造装置。
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JP2009274131A (ja) | 2009-11-26 |
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