JP5286353B2 - 移動通信システムにおける基地局装置及び方法 - Google Patents

移動通信システムにおける基地局装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信の技術分野に関し、特に移動通信システムにおける基地局装置及び方法に関する。
この種の技術分野では、W-CDMAやHSDPAの後継となる次世代通信方式が、W-CDMAの標準化団体3GPPにより検討されている。次世代通信システムの代表例は、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)システムや、IMTアドバンストシステム(第4世代移動通信システム)である。例えば、LTEの概要は、非特許文献1に記載されている。
LTEでは、上り及び下りリンクともに1つないし2つ以上の物理チャネルを複数の移動局(ユーザ装置)で共有して通信が行われる。複数の移動局で共有されるチャネルは、一般に共有チャネルと呼ばれ、上りリンクにおいては物理上りリンク共有チャネル(PUSCH: Physical Uplink Shared Channel)であり、下りリンクにおいては物理下りリンク共有チャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)である。また、PUSCHおよびPDSCHにマッピングされるトランスポートチャネルは、それぞれ、Uplink-Shared Channel(UL-SCH)およびDownlink-Shared Channel(DL-SCH)と言及される。
このような共有チャネルを用いた通信システムにおいては、サブフレーム毎に、どの移動局に対して上記共有チャネルを割り当てるかのシグナリングする必要がある。このように無線リソースの割当を計画することは、スケジューリングと呼ばれる。サブフレームは例えば1msであり(当然に、別の数値が使用されてもよい)、送信時間間隔(TTI: Transmission Time Interval)と呼ばれてもよい。シグナリングに用いられる制御チャネルは、LTEでは、下り物理制御チャネル(PDCCH: Physical Downlink Control Channel)と呼ばれる。尚、PDCCHは、下りL1/L2制御チャネル(Downlink L1/L2 Control Channel)、DL L1/L2制御チャネル、または下りリンク制御情報(DCI: Downlink Control Information)と呼ばれてもよい。PDCCHには、例えば、下り/上りスケジューリンググラント(DL/UL Scheduling Grant)、送信電力制御(TPC: Transmission Power Control)ビットが含まれる。
より具体的には、DLスケジューリンググラントには、例えば、
下りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報、
ユーザ装置(UE)のID、
ストリームの数、
プリコーディングベクトル(Precoding Vector)に関する情報、
データサイズ及び変調方式に関する情報
HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)に関する情報
等が含まれてよい。DLスケジューリンググラントは、DLアサイメント情報(DL Assignment Information)、DLスケジューリング情報等と呼ばれてもよい。
また、ULスケジューリンググラントにも、例えば、
上りリンクのリソースブロックの割り当て情報、
ユーザ装置(UE)のID、
データサイズ及び変調方式に関する情報、
上りリンクの送信電力情報、
復調用のリファレンス信号(Demodulation Reference Signal)の情報
CQIリクエストビット
等が含まれてよい。
スケジューリングはチャネル状態の良否に基づいて行われる。上りリンクのチャネル状態は、ユーザ装置が送信したリファレンス信号(又はパイロットチャネル)の受信品質に基づいて基地局で測定できる。下りリンクのチャネル状態はユーザ装置で測定され、測定結果が基地局に報告される。具体的には、基地局は下りリンクでリファレンス信号(又はパイロットチャネル)を送信し、そのリファレンス信号の受信品質に基づいて、ユーザ装置は下りリンクのチャネル状態を測定する。下りリンクのチャネル状態は、受信レベルやSINRのような品質測定値を量子化することで、チャネル品質インジケータ(CQI: Channel Quality Indicator)として表現されてもよい。尚、CQIは、CQIやPMI(Pre-coding Matrix indicator), RI (Rank indicator)をまとめたインディケータであるCSI (Channel State Information)と呼ばれてもよい。
CQIを基地局に報告する方法は概して2通りある。第1の方法は、ユーザ装置に予め専用の制御リソースを割り当てておき、基地局からの明示的な指示なしに、周期的にCQIを報告することである。専用の制御リソースは上りリンク物理制御チャネル(PUCCH: Physical Uplink Control CHannel)と呼ばれる。なお、上りリンクで共有チャネルを送信することが許可された場合、PUCCHの代わりに、PUSCHでCQIが送信されてもよい。
第2の方法は、基地局からの明示的な指示に応じてCQIを報告することである。上述したように、上りスケジューリンググラントには、CQIリクエストビットというビットが含まれ、上りスケジューリンググラントを送信することにより、前記CQIリクエストビットがユーザ装置に通知される。CQIリクエストビットが所定値(例えば、「1」)であった場合、上りリンクで許可された共有チャネルは、CQIを報告するために使用される。すなわち、前記上りリンクで許可された共有チャネルは、CQIとユーザのトラフィックデータの両方を伝送する。一方、CQIリクエストビットが所定値でなかった場合(例えば、「0」であった場合)、上りリンクで許可された共有チャネルは、そのユーザのトラフィックデータ等の送信に使用される。第2の方法は、第1の方法の場合よりも多くの情報を一度に報告するような場合に有利である。このようにCQIリクエストビットを用いてCQIの報告の要否をユーザ装置に明示することについては、例えば非特許文献2に記載されている。
3GPP TS36 300(V8.4.0),"E-UTRA and E-UTRAN Overall description", 2008年2月 3GPP TS36 213(V8.2.0),"E-UTRA Physical layer procedures",7.2.1, 2008年2月
基地局が下りリンクの最新のチャネル状態を正確に知る観点からは、CQIがユーザ装置から頻繁に報告されることが望ましい。一方、下りリンクのデータ伝送が頻繁に行われないユーザについて、最新のチャネル状態を詳細に知る実益は少ない。このようなユーザからCQIを頻繁に報告させることは、上りリンクのリソースを無駄に消費することになる。また、上りリンクのリソースを過剰に消費することは、システムが混雑している場合、特に好ましくない。上りリンクで通信を希望する他ユーザの迷惑になってしまうからである。
すなわち、ユーザからCQIを報告させるべきである場合と、ユーザからCQIを報告させるべきではない場合とがあり、それぞれの状況に応じて、ユーザからCQIを報告させる/させないを制御する必要がある。
本発明の課題は、CQIの報告をユーザ装置に明示的に要求する頻度の適正化を図ることである。
実施の形態による基地局装置は、
1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューラと、
下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成する手段と、
前記制御信号を下りリンクで送信する手段と、
を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し
前記スケジューラによるスケジューリングの際、ユーザ装置のスケジューリング係数が上位所定数番以内に入っていた場合に、該ユーザ装置の累計値が更新される、基地局装置である。

本発明によれば、CQIの報告をユーザ装置に明示的に要求する頻度の適正化を図ることができる。
移動通信システムの概念図を示す。 本発明の一実施例による基地局装置で行われる動作例のフローチャートを示す。 基地局装置で行われる第1の動作例のフローチャートを示す。 本実施例による効果を模式的に示す図である。 基地局装置で行われる第2の動作例のフローチャートを示す。 累計値の増え方の相違を説明するための図である。 本実施例による効果を模式的に示す図である。 本発明の一実施例による基地局装置の機能ブロック図を示す。
本発明の一形態によれば、累計値が所定に達したか否かに応じて、CQIの報告を要求するか否かが決定されるので、混雑時及び閑散時それぞれに応じて適切な頻度でCQIがユーザ装置から報告されるようにできる。
累計値の更新は、下り共有チャネルがユーザ装置に送信された場合になされてもよい。
累計値の更新は、スケジューリングの際、ユーザ装置のスケジューリング係数が上位所定数番以内に入っていたことに応じてなされてもよい。これは、混雑時及び閑散時それぞれの状況に応じてCQI報告頻度を変えるだけでなく、バースト状に発生するデータについてもCQI報告タイミングの適正化を図る観点から好ましい。
所定値に達した累計値は、次回のスケジューリングの前にリセットされる。
ユーザ装置のスケジューリング係数は、該ユーザ装置の平均伝送レート及び瞬時伝送レートの比率に比例してもよい。
説明の便宜上、本発明が幾つかの項目に分けて説明されるが、それらの区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された内容が、必要に応じて(適切ならば)組み合わせられてもよい。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。
<システム>
図1は、本発明の実施例に係る基地局装置を使用する移動通信システムを示す。移動通信システム1000は、例えばEvolved UTRA and UTRANが適用されるシステムでもよいし、IMTアドバンストシステムでもよいし、他のシステムでもよい。なお、Evolved-UTRA and UTRANは、LTE(Long Term Evolution)又はSuper 3Gとも呼ばれる。本システムは、基地局装置(eNB: eNode B)200と複数のユーザ装置(UE: User Equipment)100n(1001、1002、1003、・・・100n、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200は、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装置300と接続され、アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク400と接続される。ここで、ユーザ装置100はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA and UTRANにより通信を行う。各ユーザ装置(1001、1002、1003、・・・100n)は、基地局装置と無線通信する何らかの装置であり、移動端末だけでなく固定端末も含む。アクセスゲートウェイ装置は、MME/SGW(Mobility Management Entity/Serving Gateway)と呼ばれてもよい。
移動通信システム1000では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC-FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC-FDMAは、周波数帯域を端末毎に分割し、複数の端末が互いに異なる周波数帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、このような無線アクセス方式が使用されることは本発明に必須ではなく、適切な如何なる無線アクセス技術が使用されてもよい。例えば上りリンクにマルチキャリア方式が使用されてもよい。
<通信チャネル>
次に、本システムで使用される通信チャネルを概説する。下りリンクについては、各ユーザ装置100nで共有される物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)とが用いられる。下りリンクでは、物理下りリンク制御チャネルにより、下りリンクの共有チャネルに関するユーザの情報やトランスポートフォーマットの情報、上りリンクの共有チャネルに関するユーザの情報やトランスポートフォーマットの情報、上りリンクの共有チャネルの送達確認情報などが通知される。また、物理下りリンク共有チャネルによりユーザデータが伝送される。ユーザデータに対応するトランスポートチャネルは、下りリンク共有チャネル(DL-SCH: DownLink-Shared CHannel)である。
上りリンクについては、各ユーザ装置100nで共有される物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)と制御チャネルとが用いられる。尚、制御チャネルには、物理上りリンク共有チャネルと時間多重されるチャネルと、周波数多重されるチャネルの2種類があってよい。物理上りリンク共有チャネルと周波数多重される制御チャネルは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)と呼ばれる。PUCCHは、個々のユーザ装置が特定の制御情報を確実に伝送できるように、周期的に予め専用に確保されている。特定の制御情報は、具体的には、下りリンクの品質情報CQI及び下りリンクの共有チャネルの送達確認情報(ACK/NACK)等である。CQIは、下りリンクにおける共有チャネルのスケジューリングや、適応変復調及び符号化(AMC: Adaptive Modulation and Coding)に使用される。上りのユーザデータに対応するトランスポートチャネルは、上りリンク共有チャネル(UL-SCH: UpLink-Shared CHannel)である。
なお、本実施例において、論理チャネルは、例えば無線ベアラ(Radio Bearer)に対応する。また、プライオリティクラス(Priority Class)は例えば優先度に対応する。
<第1の動作例>
図2は基地局装置で行われる動作例を示す。概してこのフローはダウンリンクMACデータの送信手順に関連している。フローの開始前に、基地局装置200では、ダウンリンクMACデータに関する最大多重数NDLMAXが設定される。スケジューリングはサブフレーム毎に行われ、最大多重数NDLMAXは、1サブフレームに含められるユーザ多重数の最大値である。なお、このスケジューリングは、パーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)と区別して、ダイナミックスケジューリング(Dynamic Scheduling)と呼ばれてもよい。この最大多重数は外部インタフェース(I/F)により指定されてもよい。最大多重数の他に、ページングチャネル(PCH)、ランダムアクセスチャネル応答(RACH response)等の数も把握されてよいが、簡明化の観点からそれらの説明は省略される。
基地局装置200は、アクティブ(ACTIVE)状態、例えばRRC(Radio Resource Control)接続状態にある全てのUEに対して図2の処理を実行する。
ステップS2では、パラメータn,Nschedulingが初期設定される。
n=1,Nscheduling=0。
ここで、nは特定のユーザ装置を指すインデックスであり、n=1,...,N(N>0の整数)である。NSchedulingは、後述のスケジューリング係数(Scheduling Coefficient)の計算の済んだユーザ装置UEの数を指す。
ステップS4では、HARQエンティティステータスの更新(Renewal of HARQ Entity Status)が行われる。対象としているユーザ装置UEから、下りリンク共有チャネルに対する送達確認情報としてACKが受信された場合、その共有チャネルに関するHARQのプロセスは解放される(リリースされる)。最大再送回数に達したプロセスも解放され、プロセス内のユーザデータは廃棄される。最大再送回数は、優先度クラス(Priority Class)毎に外部入力インタフェース(I/F)より設定されてもよい。また、複数の論理チャネルが多重されているMAC−PDUの最大再送回数は、最も優先度の高い優先度クラスの論理チャネルの最大再送回数に設定されてもよい。
ステップS6では、考察対象のユーザ装置が、スケジューリングの対象のユーザ装置であるか否かが確認される。スケジューリングの対象でないユーザ装置は、例えば以下の(a)〜(f)の何れかに該当するユーザ装置である。(a)〜(f)の何れかに該当するユーザ装置を無線リソースの割り当ての対象(スケジューリングの対象)から除外するのは、それらのユーザ装置に無線リソースを割り当てたとしても、その無線リソースは有意義に活用できないからである。
(a)下りの無線リソースが割り当てられた場合、下りの共有チャネルを送信することになるそのサブフレームが、そのユーザ装置で異周波測定(異なる周波数のセルの測定)を行う時間間隔と重なっているユーザ装置;
(b)下りの共有チャネルに対する送達確認情報を送信するタイムフレームが、そのユーザ装置で異周波測定を行う時間間隔と重なっているユーザ装置;
(c)間欠受信のスリープ状態にあるユーザ装置;
(d)同期が外れているユーザ装置;
(e)パーシステントスケジューリングの対象となっているユーザ装置;
(f)送信すべきデータ(新規パケットだけでなく、再送パケットも含まれる)が送信バッファに蓄積されてないユーザ装置。
なお(a)、(b)の異周波測定(異なる周波数のセルの測定)を行う時間間隔は、異なるRAT測定(異なるRAT(Radio Access Technology)のセルの測定)を行う時間間隔であってもよい。RATとは、一般に、WCDMAやLTE、GSMといった移動通信システムのことを指す。
考察対象のユーザ装置が、これらの何れにも該当しなかった場合、フローはステップS8に進む。言い換えれば、基地局装置は、スケジューリングの対象から除外されないように確認されたユーザ装置UEの中でスケジューリングの処理を行い、共有チャネルを送信するユーザ装置UEを選択し、そのUEに下り共有チャネルを送信する。
ステップS8では、スケジューリング対象であることが確認されたユーザ装置用の下り送信バッファから適切な論理チャネルが取り出される。取り出される論理チャネルは、概して、そのユーザ装置にとって最優先の論理チャネルである。より具体的には、以下の選択論理に基づいて、送信可能データになる論理チャネルの中から最高優先度(Highest Priority)の論理チャネルが選択される:
(選択論理1) 最も優先度の高い論理チャネルが、最高優先度の論理チャネルになる。
(選択論理2) 選択論理1を満たす論理チャネルが複数個存在した場合、それらの内、再送データになる論理チャネルが、最高優先度の論理チャネルになる。
(選択論理3) 選択論理2を満たす論理チャネルも複数個存在した場合、もしあれば、個別制御チャネル(DCCH: Dedicated Control CHannel)が最高優先度の論理チャネルになる。DCCHが無ければ、それら複数の論理チャネルの内、任意の論理チャネルが最高優先度の論理チャネルになってよい(ランダムに選ばれてもよいし、若番順に選ばれてもよい)。
このような判断基準を適用する場合、優先度の低い論理チャネルの再送データよりも、優先度の高い論理チャネルの新規データの方が選択されることになる。
ステップS10では、最高優先度の論理チャネルとして選択された論理チャネルを下りリンクで送信することに備えて、スケジューリング係数(Scheduling Coefficient)が算出される。すなわち、あるユーザ装置UEに送信すべき論理チャネルが複数存在していた場合、その複数の論理チャネル全てではなく、最も優先度の高い論理チャネルに対してスケジューリング係数が計算される。これにより、基地局装置の処理負荷が軽減される。
尚、上述した例においては、そのユーザ装置に対して設定されている複数の論理チャネルの中から最も優先度の高い論理チャネルが選択され、その最も優先度の高い論理チャネルに関してスケジューリング係数の計算が行われているが、代わりに、そのユーザ装置に対して設定されている全ての論理チャネルに対して、スケジューリング係数の計算処理が行われてもよい。
スケジューリング及びスケジューリング係数は、当該技術分野で既知の適切な如何なる方法で用意されてもよい。本実施例では、プロポーショナルフェアネス(Proportional Fairness)法に基づいて、スケジューリングが行われる。この方法では、n番目のユーザ装置のk番目の論理チャネルに関するスケジューリング係数Cn,kは、平均データレートARn,kと瞬時データレートRn,kとの比率に比例する量である(比例係数は、当該技術分野で既知の何らかの方法で決定される。)。
Cn,k∝Rn,k/ARn,k
ここで、瞬時データレートRn,kは、ユーザ装置から報告される無線品質情報(CQI)から算出されてもよい。
ここで、平均データレートARn,kは、次式で定義される量である:
ARn,k(TTI)=δn,k×ARn,k(TTI−1)+(1−δn,k)×rn,k
TTIはサブフレームを表し、TTI-1はTTIよりも1サブフレーム前のサブフレームを示す。
δn,kは忘却係数を表し、次式により算出される。
δn,k=min(1−1/Nn,k,δ'PCn,k)
δ'PCn,kは、忘却係数のための収束値を表す。平均データレートARn,kの更新周期は、基地局装置の論理チャネル#kの送信バッファ内に送信すべきデータが蓄積しているサブフレーム毎である。尚、rn,kは、
「送信されたMACサービスデータユニット(MAC SDU)のサイズ」
として算出される。すなわち、平均データレートARn,kは、その更新機会の度に、以下のいずれかのrn,kを用いて更新される。
1.下り共有チャネル(PDSCH)の割り当てられたユーザ装置UEに対しては、
rn,k=(送信されたMAC SDUのサイズ)
が使用される。
2.下り共有チャネル(PDSCH)の割り当てられなかったユーザ装置UEに対しては、
rn,k=0
が使用される。Cn,k及びARn,kの数式から理解できるように、PDSCHが割り当てられると(1.の場合)、ARn,kはいくらか大きくなるように更新され((1−δn,k)×rn,kの分だけ大きくなる)、更新後のARn,kを用いて導出されるスケジューリング係数Cn,kはいくらか小さくなる。その結果、次回のスケジューリングでは、PDSCHが割り当てられにくくなる。これに対して、PDSCHが割り当てられなかった場合(2.の場合)、(1−δn,k)×rn,kの寄与はゼロなので、ARn,kはいくらか小さくなるように更新され、更新後のARn,kを用いて導出されるスケジューリング係数Cn,kはいくらか大きくなる。その結果、次回のスケジューリングでは、PDSCHが割り当てられやすくなる。
ステップS12では、スケジューリング係数Cn,kの計算が行われたユーザ装置UEの数を示すNSchedulingを1つ増やす。
ステップS14では、ユーザ装置UEを指すインデックスnを1つ増やす。ステップS6でユーザ装置UEがスケジューリング対象でなかった場合も、フローはこのステップS14に至る。
ステップS16では、nがN以下であるか否かが判定される。Nはnの上限値であり、ステップS2で登場した数である。従って、有効な数値範囲の中では、n≦NかつNScheduling≦Nである。ステップS14でnを増やしても、Nがnより小さくなかった場合、フローはステップS4に戻り、別のユーザ装置について説明済みの処理が反復される。ステップS14でnを増やした結果、Nよりnが大きくなった場合、フローはステップS18に進む。
ステップS18では、Nscheduling個のスケジューリング係数を用いて、次のサブフレームで下り共有チャネルの割り当てを受けるユーザ装置が選択される。
まず、以下の式により、無線リソースの割り当てを受けるユーザ数(ユーザ多重数)、すなわち、下りリンクの共有チャネルが送信されるユーザ装置UEの数NDL−SCHが用意される。
NDL-SCH=min(NScheduling,NDLMAX−NPCH−NRACHres−ND-BCH−NRACHm4−NMCH)
上述したように、NSchedulingは、スケジューリング係数の計算の行われたユーザ装置の数を指す。NDLMAXは、最大多重数を示す。NPCHはページングチャネル数を示す。NRACHresはランダムアクセスチャネル応答のチャネル数を示す。ND-BCHはダイナミック報知チャネル数を示す。NRACHm4はランダムアクセス手順におけるメッセージ4のチャネル数を示す。NMCHはMBMSチャネル数を示す。尚、上記の数式において、NDL-SCH<0になった場合、ランダムアクセスチャネルメッセージ(RACH message4)、ランダムアクセスチャネル応答(RACH response)、MBMSチャネル(MCH)、ページングチャネル(PCH)、及びダイナミック報知チャネル(D-BCH)の順番で、そのサブフレームにおける送信処理が禁止される。そうすることで、最大多重数を超えるチャネルが送信されないようにする。
次に、最高優先度の論理チャネルのスケジューリング優先度グループ毎に、NDL-SCH個のユーザ装置が選択される。当然に、スケジューリング係数の大きい順に選択される。ここで、スケジューリング優先度グループ(Scheduling priority group)とは、スケジューリングにおける優先度付けがされたグループであり、論理チャネルの各々は、何れかのスケジューリング優先度グループに属している。
一例として、高(High)、中(Middle)、低(Low)の3通りのグループが用意されていたとすると、以下の順序でユーザ装置UEが選択される。
High(1st),High(2nd) ,...,Middle(1st) ,Middle(2nd) ,... ,Low(1st) ,Low(2nd) ,...
尚、ユーザ装置UEが或るサブフレームで送信すべきMACレイヤの制御情報を有する場合、そのスケジューリング優先度グループは、最高優先度の論理チャネルのスケジューリング優先度グループに関係なく、「High」に設定される。すなわち、基地局装置は、当該サブフレームにおいて、送信すべきMACレイヤの制御情報が存在するユーザ装置UEを、優先度の高いスケジューリング優先度グループに属するとみなしてスケジューリングを行う。
尚、上述した例においては、スケジューリング優先度グループは、高(High)、中(Middle)、低(Low)の3通りであったが、必要に応じて、4通り以上のスケジューリング優先度グループが用意されてもよいし、或いは2通り以下のスケジューリング優先度グループしか用意されなくてもよい。
ステップS20では、上記のようにして選択されたユーザ装置に対して、下りスケジューリンググラント情報が用意される。ユーザ装置の選択に際して、ユーザ装置に割り当てられる無線リソースも共に決定される。無線リソースは、リソースブロック、データ伝送フォーマット、電力等の観点から特定される。データ伝送フォーマットは、データ変調方式及びチャネル符号化率により、又はデータ変調方式及びデータサイズにより表現されてもよい。データ伝送フォーマットは、適応変調及びチャネル符号化(AMC)法で使用される番号(MCS番号)で特定される。なお、基地局装置のスケジューラは、下りリンクだけでなく上りリンクのスケジューリングも行っている。従ってスケジューラは下り及び上りのスケジューリンググラント情報を用意する。
ステップS22では、スケジューリンググラントを少なくとも含む下り制御信号が用意され、下りリンクで送信される。下り制御信号は、典型的には下りL1/L2制御チャネル(PDCCH)であるが、名称を問わず、スケジューリングの内容をユーザ装置に通知する適切な如何なる低レイヤ制御信号が使用されてもよい。
また、ステップS24において、ステップS22における下り制御信号に対応する物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)が送信される。そして、フローは終了する。
本実施例では、上りリンクの無線リソースの割り当て内容に加えて、CQIリクエストビット(報告指示情報)も用意される。CQIリクエストビットは、ユーザ装置に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)の送信を許可する際、そのPUSCHでCQIを報告すべきか否かを指定する。例えば、CQIリクエストビットが「1」に設定されていた場合、送信の許可されたPUSCHでCQIとユーザトラフィックデータが基地局装置に送信される。尚、CQIのデータサイズが大きい場合には、送信の許可されたPUSCHでCQIのみが送信されてもよい。また、例えば、CQIリクエストビットが「0」に設定されていた場合、送信の許可されたPUSCHでユーザトラフィックデータが基地局装置に送信される。CQIリクエストビットは、上りスケジューリンググラント情報の一部分として定義されてもよいし、上りスケジューリンググラント情報とは別の情報項目として用意されてもよい。いずれにせよ、基地局装置がユーザ装置に許可したPUSCHを使って、基地局装置にCQIが報告されるべきか否かを明示する情報が、ユーザ装置に適切に通知できればよい。
図3はCQI報告頻度の適正化を図る本実施例による動作例のフローチャートを示す。このフローは、典型的には、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について行われるが、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の各々についてだけ行われてもよい。
図3のステップS32では、考察対象のユーザ装置に対して、下り共有チャネルが送信されたか否かが確認される。より具体的には、そのユーザ装置宛のDL-SCHとして言及されるトランスポートチャネルが、PDSCHとして言及される物理チャネルで実際にそのユーザ装置に送信されたか否かが確認される。この確認は、一般的には図2のステップS22と平行して行われてよいが、図2のステップS20やS18で行われてもよい。ステップS22以前に行われる場合、図3のステップS32で確認される条件は、
「DL-SCHが実際に送信されか否か」ではなく、
「DS-SCHが実際に送信されか否か」である。
DL-SCHが実際に送信された又はされる場合、フローはステップS34に進む。ステップS34では、考察対象のユーザ装置毎に数えられる累計値(図3では、"Count"として言及されている。)が1つインクリメントされる。
ステップS36では、累計値(Count)が所定の閾値("Threshold"として言及されている。)と比較される。累計値はユーザ毎に別々に計数されるが、原則として閾値は全ユーザに共通である(但し、あるユーザと別のユーザで閾値が異なるようにすることも技術的には可能である。)。一例として、閾値は「4」に設定されてもよい。今回のスケジューリングでDL-SCHが送信された(送信される)ユーザ装置については(ステップS32でYESの場合)、1つ増やされた累計値が閾値と比較される。今回のスケジューリングでDL-SCHが送信されないユーザ装置については(ステップS32でNOの場合)、増やされていない累計値が閾値と比較される。比較の結果、累計値(Count)が閾値(Threshold)より大きかった場合(YESの場合)、フローはステップS38に進む。
ステップS38では、CQIリクエストビットが所定値(例えば、「1」)に設定される。このCQIリクエストビットは、基地局装置がユーザ装置に許可したPUSCHを使って、基地局装置にCQIが報告されるべきことを示す。この所定値に設定されたCQIリクエストビットは、上りスケジューリンググラント情報の一部として又はそれとは別にユーザ装置に通知される。CQIリクエストビットが所定値(目下の例では「1」)に設定されるべきことが決定された後、累計値は、ゼロにリセットされる(Count=0)。以後フローはステップS32に戻り、別のユーザについて説明済みの手順を反復する。
ステップS36での比較の結果、累計値(Count)が閾値(Threshold)以下であった場合(NOの場合)も、フローはステップS32に戻り、別のユーザについて説明済みの手順を反復する。なお、図示のフローでは明示されていないが、ステップS36でNOの場合であってそのユーザ装置にPUSCHの送信が許可される場合、CQIリクエストビットは別の所定値(例えば、「0」)に設定される。この所定値に設定されたCQIリクエストビットも、上りスケジューリンググラント情報の一部として又はそれとは別にユーザ装置に通知される。従って、ステップS36の判断結果が何れであっても、ユーザ装置は、上りスケジューリンググラント情報を受けた際、CQIリクエストビットを確認することで、許可されたPUSCHを使ってCQIを報告すべきか或いはユーザトラフィックデータを送信してよいかを簡易に確認できる。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、低速移動状態にあるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、低速移動状態にあるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。
尚、低速移動状態にあるユーザ装置とは、例えば、移動速度が3km/h以下であるユーザ装置であってもよい。尚、前記移動速度は、ユーザ装置により推定されてもよいし、あるいは、基地局装置により推定されてもよい。より具体的には、前記移動速度は、例えば、GPSから取得されるデータにより、ユーザ装置により取得され、その取得された移動速度が、基地局装置に報告されてもよい。
あるいは、前記低速移動状態とは、無線の伝搬環境の変動が遅い状態、あるいは、フェージング周波数が小さい状態と言い換えられてもよい。例えば、低速移動状態にあるユーザ装置とは、フェージング周波数が5Hz以下であるユーザ装置であってもよい。ここで、前記フェージング周波数は、ユーザ装置により推定されてもよいし、あるいは、基地局装置により推定されてもよい。より具体的には、前記移動速度は、例えば、下りリンクのリファレンス信号の時間変動、あるいは、時間相関値に基づき、ユーザ装置により取得され、その取得されたフェージング周波数が、基地局装置に報告されてもよい。あるいは、前記フェージング周波数は、例えば、上りリンクのリファレンス信号の時間変動、あるいは、時間相関値に基づき、基地局装置により取得されてもよい。ここで、前記上りリンクのリファレンス信号とは、サウンディング用のリファレンス信号であってもよいし、PUSCHまたはPUCCH内のDemodulation用のリファレンス信号であってもよい。
あるいは、基地局装置は、当該ユーザ装置が低速移動状態であるか否かの判定を、前記ユーザ装置から送信される前記リファレンス信号の時間相関値が高いか否かで判定してもよい。すなわち、基地局装置は、前記ユーザ装置から送信される前記リファレンス信号の時間相関値が高い場合に、低速移動状態であると判定し、それ以外の場合に、低速移動状態にないと判定してもよい。時間相関値は高いということは、無線の伝搬環境の変動が小さいということを意味し、結果として、低速移動状態であることを意味する。
尚、以下に、低速移動状態にあるユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することの効果を示す。
一般に、当該ユーザ装置が高速移動状態にある場合には、無線の伝搬環境の変動が大きく、当該ユーザ装置から報告されるCQIに基づいて、スケジューリング処理や送信フォーマットの決定処理を行ったとしても、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。すなわち、当該ユーザ装置が高速移動状態にある場合には、CQIが算出される時の無線の伝搬環境と、実際に下りリンクの共有チャネル(PUSCH)が送信される時の無線の伝搬環境との間に乖離が存在するため、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。これは、言い換えれば、高速移動状態にあるユーザ装置に対しては、PUSCHを使って、基地局装置にCQIを頻繁に報告させる必要がない、あるいは、周波数方向の所定の大きさのリソース毎に測定されたCQIを報告させる必要がないことを意味する。すなわち、高速移動状態にあるユーザ装置に対しては、周波数方向に平均化されたCQIを、より長い周期で報告させるだけで十分であることを意味する。よって、CQIを報告させる必要のある低速移動状態にあるユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することにより、上りリンクで消費される無線リソースを低減することが可能となる。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。
尚、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置とは、例えば、パスロスの値が100dB以下であるユーザ装置であってもよい。ここで、100dBという値は一例であり、100dB以外の値であってもよい。
尚、前記パスロスは、ユーザ装置と基地局装置の間のパスロスであり、ユーザ装置から報告されるパワーヘッドルーム(Power headroom)から算出されてもよい。より具体的には、前記パスロス(Pahtloss)は、以下の式:
Figure 0005286353
により算出されてもよい。ここで、
Pmax:当該UEの最大送信電力
PH:当該UEより報告されるPower Headroom
MPUSCH:上記PHに対応するPUSCHの送信帯域幅
f(i):UEにて保持されていると予想されるTPC commandの累積値
α:NWより指定されるパラメータ
0_PUSCH:NWより指定されるパラメータ
ΔTF(TF(i)):NWより指定されるパラメータ
である。尚、上述の式は、Power headroomが、ユーザ装置内部で算出されるPathlossに基づいて算出される、という前提に基づいている。すなわち、Power headroomが、Pathlossに基づいて算出され、かつ、前記Power headroomがユーザ装置から基地局装置に通知される場合、基地局装置は、そのPathlossからPower headroomを算出する式を変換することにより、Power headroomからPathlossを算出することが可能となる。尚、Power headroomの代わりに、送信電力そのものがユーザ装置から基地局装置に報告され、かつ、送信電力がPathlossから算出される場合にも、同様の処理によりPathlossを算出することが可能となる。
あるいは、前記パスロスは、ユーザ装置の上りリンクの信号の送信電力と、基地局装置における上りリンクの信号の受信電力との差から算出されてもよい。尚、前記上りリンクの信号の送信電力は、前記Power headroom(PH)から算出されてもよい。すなわち、前記上りリンクの信号の送信電力は、「UEの最大送信電力−PH」に基づいて算出されてもよい。
あるいは、前記パスロスは、ユーザ装置から報告された値が用いられてもよい。
尚、以下に、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することの効果を示す。
一般に、当該ユーザ装置のパスロスが大きい状態にある場合には、CQIの推定精度も小さく、当該ユーザ装置から報告されるCQIに基づいて、スケジューリング処理や送信フォーマットの決定処理を行ったとしても、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。これは、言い換えれば、パスロスが大きい状態にあるユーザ装置に対しては、PUSCHを使って、基地局装置にCQIを頻繁に報告させる必要がない、あるいは、周波数方向の所定の大きさのリソース毎に測定されたCQIを報告させる必要がないことを意味する。すなわち、パスロスが大きい状態にあるユーザ装置に対しては、周波数方向に平均化されたCQIを、より長い周期で報告させるだけで十分であることを意味する。よって、CQIを報告させる必要のある、パスロスが小さいユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することにより、上りリンクで消費される無線リソースを低減することが可能となる。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、低速移動であり、かつ、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、低速移動であり、かつ、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。
図4は本実施例による効果を模式的に示す。図示の例では、多くのDL-SCHが送信バッファに蓄積されている或るユーザ装置にPDSCHが割り当てられるものとする。基地局装置は、例えば1msのサブフレーム毎にスケジューリングを行っているものとする。システムが混雑しておらず、そのユーザ装置に関するチャネル状態が特に悪くなければ、PDSCHのリソース割当を頻繁に受けることができる。図中、<閑散時>として表現されているように、このユーザ装置にはサブフレーム毎に毎回PDSCHが送信される。この場合、基地局装置は下りリンクの最新のチャネル状態を正確に知ることが望ましい。図3で説明された累計値(Count)の閾値(Threshold)が「4」に設定されていたとする。図3のフローによれば、DL-SCHの送信される毎に累計値がインクリメントされるので、図4の<閑散時>の場合、1msのサブフレーム毎に累計値がインクリメントされている。累計値が閾値「4」より大きくなると、CQIリクエストが所定値(上記の例では、「1」)に設定され、CQIの報告がユーザ装置に要求される。図4の<閑散時>の場合、5ms毎に所定値のCQIリクエストがユーザ装置に通知されるので、ユーザ装置は5ms毎にCQIを報告することになる。
これに対して、システムが混雑していた場合、そのユーザ装置は、閑散時の場合ほど頻繁にはPDSCHの割当を受けることはできない。図中<混雑時>として示されているように、このユーザ装置には5サブフレーム毎(5ms毎)にしかPDSCHは送信されていない。従って累計値の増え方も緩やかになり、図示の例では20ms経過してようやく所定値のCQIリクエストがユーザ装置に通知される。システムが混雑(又は輻輳)している場合、ユーザ装置がCQIを頻繁には報告しないようにすることで(低頻度で報告するようにすることで)、上りリンクのリソース消費量を節約できる。節約できた分は、CQI報告以外の用途に使用できる。
<第2の動作例>
図5はCQI報告頻度の適正化を図る別の動作例のフローチャートを示す。概して図3と同様であるが、ステップS32の代わりにステップS52が行われる点が異なる。ステップS52では、考察対象のユーザ装置のスケジューリング係数Cn,kが(図2のステップS10で計算されている)、Nscheduling個のスケジューリング係数の中でどの程度良い値であったかが確認される。図2で説明されたように、スケジューリング対象のユーザ装置はNscheduling個存在し、それらのスケジューリング係数の良否に基づいて、PDSCH(DL-SCH)を実際に送信するか否かが決定される(図2のステップS18)。図5のステップS52では、そのユーザ装置にDL-SCHを実際に送信するか否かとは別に、スケジューリング係数が上位所定数番以内(上位X番以内)に入っているか否かが判定される。例えば、Nscheduling=20台のユーザ装置の内、上位10番以内に入っているか否かが判定される。実際にDL-SCHを送信できるほど良いスケジューリング係数は、例えば上位3位以内のユーザ装置である。スケジューリング係数の値が上位X番目以内に入っていればフローはステップS34に進み、そうでなければフローはステップS36に進む。
ステップS34、ステップS36及びステップS38の動作は説明済みであるため省略する。本動作例では、実際にDL-SCHを送信できるほどスケジューリング係数が良くなかったとしても、スケジューリング係数値が比較的良い範囲に入っていれば、ステップS34で累計値はインクリメントされる。従って、実際にDL-SCHの割当を受けた場合だけでなく、割当を受けそうな可能性の生じた時点で累計値が増やされるので、CQIの報告頻度を事前に高めることができる。
尚、上述した例において、Xの値は絶対値として定義されてもよいし、相対値として定義されてもよい。絶対値として定義される場合には、上述したように、上記10番以内といった絶対値で定義される。また、相対値として定義される場合には、例えば、Nscheduling台のユーザ装置の中の上位20%と定義されてもよい。あるいは、例えば、RRC connectedであるユーザ装置の中の上位30%と定義されてもよい。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図5で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、低速移動状態にあるユーザ装置の各々ついて、図5で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図5で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、低速移動状態にあるユーザ装置の各々ついて、図5で示される制御方法が適用されてもよい。
尚、低速移動状態にあるユーザ装置とは、例えば、移動速度が3km/h以下であるユーザ装置であってもよい。尚、前記移動速度は、ユーザ装置により推定されてもよいし、あるいは、基地局装置により推定されてもよい。より具体的には、前記移動速度は、例えば、GPSから取得されるデータにより、ユーザ装置により取得され、その取得された移動速度が、基地局装置に報告されてもよい。
あるいは、前記低速移動状態とは、無線の伝搬環境の変動が遅い状態、あるいは、フェージング周波数が小さい状態と言い換えられてもよい。例えば、低速移動状態にあるユーザ装置とは、フェージング周波数が5Hz以下であるユーザ装置であってもよい。ここで、前記フェージング周波数は、ユーザ装置により推定されてもよいし、あるいは、基地局装置により推定されてもよい。より具体的には、前記移動速度は、例えば、下りリンクのリファレンス信号の時間変動、あるいは、時間相関値に基づき、ユーザ装置により取得され、その取得されたフェージング周波数が、基地局装置に報告されてもよい。あるいは、前記フェージング周波数は、例えば、上りリンクのリファレンス信号の時間変動、あるいは、時間相関値に基づき、基地局装置により取得されてもよい。ここで、前記上りリンクのリファレンス信号とは、サウンディング用のリファレンス信号であってもよいし、PUSCHまたはPUCCH内のDemodulation用のリファレンス信号であってもよい。
あるいは、基地局装置は、当該ユーザ装置が低速移動状態であるか否かの判定を、前記ユーザ装置から送信される前記リファレンス信号の時間相関値が高いか否かで判定してもよい。すなわち、基地局装置は、前記ユーザ装置から送信される前記リファレンス信号の時間相関値が高い場合に、低速移動状態であると判定し、それ以外の場合に、低速移動状態にないと判定してもよい。時間相関値は高いということは、無線の伝搬環境の変動が小さいということを意味し、結果として、低速移動状態であることを意味する。
尚、以下に、低速移動状態にあるユーザ装置に対してのみ、図5で示される制御方法を適用することの効果を示す。
一般に、当該ユーザ装置が高速移動状態にある場合には、無線の伝搬環境の変動が大きく、当該ユーザ装置から報告されるCQIに基づいて、スケジューリング処理や送信フォーマットの決定処理を行ったとしても、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。すなわち、当該ユーザ装置が高速移動状態にある場合には、CQIが算出される時の無線の伝搬環境と、実際に下りリンクの共有チャネル(PUSCH)が送信される時の無線の伝搬環境との間に乖離が存在するため、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。これは、言い換えれば、高速移動状態にあるユーザ装置に対しては、PUSCHを使って、基地局装置にCQIを頻繁に報告させる必要がない、あるいは、周波数方向の所定の大きさのリソース毎に測定されたCQIを報告させる必要がないことを意味する。すなわち、高速移動状態にあるユーザ装置に対しては、周波数方向に平均化されたCQIを、より長い周期で報告させるだけで十分であることを意味する。よって、CQIを報告させる必要のある低速移動状態にあるユーザ装置に対してのみ、図5で示される制御方法を適用することにより、上りリンクで消費される無線リソースを低減することが可能となる。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。
尚、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置とは、例えば、パスロスの値が100dB以下であるユーザ装置であってもよい。ここで、100dBという値は一例であり、100dB以外の値であってもよい。
尚、前記パスロスの算出方法は、上述の説明と同一であるため、省略する。
尚、以下に、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することの効果を示す。
一般に、当該ユーザ装置のパスロスが大きい状態にある場合には、CQIの推定精度も小さく、当該ユーザ装置から報告されるCQIに基づいて、スケジューリング処理や送信フォーマットの決定処理を行ったとしても、精度良く制御を行うことができないという問題が存在する。これは、言い換えれば、パスロスが大きい状態にあるユーザ装置に対しては、PUSCHを使って、基地局装置にCQIを頻繁に報告させる必要がない、あるいは、周波数方向の所定の大きさのリソース毎に測定されたCQIを報告させる必要がないことを意味する。すなわち、パスロスが大きい状態にあるユーザ装置に対しては、周波数方向に平均化されたCQIを、より長い周期で報告させるだけで十分であることを意味する。よって、CQIを報告させる必要のある、パスロスが小さいユーザ装置に対してのみ、図3で示される制御方法を適用することにより、上りリンクで消費される無線リソースを低減することが可能となる。
尚、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の内、低速移動であり、かつ、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。あるいは、上述した例においては、図2で考察された全てのユーザ装置(n=1,...,N)の各々について、図3で示される制御方法が適用されたが、代わりに、図2のステップS6で除外されなかったユーザ装置(Nscheduling個のスケジューリング対象のユーザ装置)の内、低速移動であり、かつ、パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置の各々ついて、図3で示される制御方法が適用されてもよい。
図6は第1及び第2の動作例で累計値の増え方の相違を説明するための図である。尚、同図を用いた以下の説明においては、説明の簡単化のため、ユーザ装置がCQIを基地局装置に報告し、基地局装置が該CQIに基づいて、スケジューリングや周波数方向のリソース選択、送信フォーマットを決定する場合のユーザ装置及び基地局装置の処理遅延を0msと見なして説明を行う。図表最上行は1ms毎に訪れるサブフレームを特定する便宜上のインデックスを示す。第2行は、或るユーザ装置のスケジューリング係数が各サブフレームで何番目に良かったかを示す。説明の便宜上、全部でNscheduling=20台のユーザ装置の内、上位3位以内に入っていれば、DS-SCHが実際に送信され第1の動作例の累計値(I)がインクリメントされる。上位3位に入ってはいないが上位10番以内に入っていれば、第2の動作例の累計値(II)がインクリメントされる。
図2のステップS10で説明されたように、本実施例では、プロポーショナルフェアネス法に基づいてスケジューリングが行われ、スケジューリング係数Cn,kは、平均データレートARn,kと瞬時データレートRn,kとの比率に比例する。
Cn,k∝Rn,k/ARn,k
ここで、瞬時データレートRn,kは、ユーザ装置から報告される無線品質情報(CQI)から算出されてもよい。
ここで、平均データレートは、次式で定義される量である:
ARn,k(TTI)=δn,k×ARn,k(TTI−1)+(1−δn,k)×rn,k
TTIはサブフレームを表し、TTI-1はTTIよりも1サブフレーム前のサブフレームを示す。
δn,kは忘却係数を表す。平均データレートARn,kは、その更新機会の度に、以下のいずれかのrn,kを用いて更新される。
1.下り共有チャネル(PDSCH)の割り当てられたユーザ装置UEに対しては、
rn,k=(送信されたMAC SDUのサイズ)
が使用される。
2.下り共有チャネル(PDSCH)の割り当てられなかったユーザ装置UEに対しては、
rn,k=0
が使用される。Cn,k及びARn,kの数式から理解できるように、PDSCHが割り当てられると(1.の場合)、ARn,kはいくらか大きくなるように更新され、更新後のARn,kを用いて導出されるスケジューリング係数Cn,kはいくらか小さくなる。このため、DL-SCHの割当を受けた後、スケジューリング係数Cn,kは悪くなり、その後順位が徐々に上昇する傾向がある。これに対して、PDSCHが割り当てられなかった場合(2.の場合)、ARn,kはいくらか小さくなるように更新され、更新後のARn,kを用いて導出されるスケジューリング係数Cn,kはいくらか大きくなる。このため、DL-SCHの割当を受けていない場合、スケジューリング係数Cn,kは徐々に良くなり、順位も上昇傾向になる。
図6の第2行には、このようなスケジューリング係数の性質が反映されている。第1の累計値(I)は、DL-SCHが実際に送信された場合にインクリメントされるので、スケジューリング係数は3位以内に入っていなければインクリメントされない。従って、TTI=6,15でしかインクリメントされない。第2の累計値(II)は、スケジューリング係数が上位10位以内に入っていればインクリメントされるので、TTI=1〜6,10〜15,18のような多数のサブフレームでインクリメントされる。累計値の閾値(Threshold)が「4」であったとすると、TTI=5,13のタイミングでユーザ装置にCQIの報告が要求される。図示の例では、TTI=5でCQIが要求及び報告され、次のTTI=6でDL-SCHが送信されるので、TTI=6に関するスケジューリングはかなり適切なCQIに基づいて実行できる。同様に、TTI=13でCQIが要求及び報告され、次のTTI=15でDL-SCHが送信されるので、TTI=15に関するスケジューリングもかなり適切なCQIに基づいて実行できる。この点、第1の動作例に比べて第2の動作例は有利である。
図7は本実施例による効果を模式的に示す。尚、同図を用いた以下の説明においては、説明の簡単化のため、ユーザ装置がCQIを基地局装置に報告し、基地局装置が該CQIに基づいて、スケジューリングや周波数方向のリソース選択、送信フォーマットを決定する場合のユーザ装置及び基地局装置の処理遅延を0msと見なして説明を行う。第1の動作例も第2の動作例も明示的に要求するCQI報告の頻度の適正化を図ることができる。以下、第1及び第2の動作例を対比する。
あるユーザ装置のDL-SCHが多数のサブフレームにわたって連続的に発生している場合、そのユーザ装置のDL-SCHは定期的に伝送される傾向がある。図7上段に示されるように、DL-SCH(PDSCH)が定期的に送信され、それに応じてCQI報告も定期的になされがちになる。システムが混雑していてもしていなくてもこのような傾向がある。システムが混雑していなければ、DL-SCHの伝送頻度やCQIの報告頻度が短くなり、システムが混雑していれば、DL-SCHの伝送頻度やCQIの報告頻度は長くなりがちである。図中、■は新しいCQIに基づいてスケジューリングされたPDSCHのタイミングを示す。□は新しいCQIに基づいていることが保証されてない状況でスケジューリングされたPDSCHのタイミングを示す。この場合、第1の動作例でも第2の動作例でも大差はない。
図7中段に示されているように、DL-SCHがバースト状に発生している場合であって、第1の動作例が行われる場合を考察する。バースト状とは、図示のようにデータが断続的に発生している様子を意味する。第1の動作例の場合、DL-SCHが送信されると、累計値が増やされ、累計値が4より大きくなると、基地局装置はユーザ装置にCQIの報告を求める。従って図示のように新しいCQIに基づいてスケジューリングされたPDSCHは比較的少なくなってしまう。
図7下段に示されているように、DL-SCHがバースト状に発生している場合であって、第2の動作例が行われる場合を考察する。データの発生状況は中段の場合と同じである。第2の動作例の場合、スケジューリング係数が上位10以内に入る程度に良好であれば、累計値が増やされ、累計値が4より大きくなると、基地局装置はユーザ装置にCQIの報告を求める。実際にDL-SCHが送信されてもされなくても、DL-SCHが送信されやすくなった時点でCQIの報告が要求される。図中太枠で囲まれている「CQI報告指示」のように、バースト状のDL-SCHが実際に送信される直近で、基地局装置はCQIの報告を要求できるかもしれない。第1の動作例とは異なり、第2の動作例ではこのような好都合な動作を実行できる可能性がかなり大きい。
尚、上述したステップS38の処理において、基地局装置は、CQIリクエストビットがマッピングされる上りスケジューリンググラント情報に対応するPUSCHの送信タイミングが、該ユーザ装置が上りリンクのサウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングと一致する場合に、前記CQIリクエストビットを所定値(例えば、「1」)に設定しないという処理を行ってもよい。この場合、CQIリクエストビットとして「0」が設定され、結果として、ユーザ装置は、前記PUSCHにおいて、CQIを送信しない。この場合、例えば、その次の、当該ユーザ装置に対して上りスケジューリンググラント情報を送信する場合に、前記CQIリクエストビットを所定値(例えば、「1」)に設定するという処理が行われてもよい。
上述した、CQIリクエストビットがマッピングされる上りスケジューリンググラント情報に対応するPUSCHの送信タイミングが、該ユーザ装置が上りリンクのサウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングと一致する場合に、前記CQIリクエストビットを所定値(例えば、「1」)に設定しない、という処理の効果を以下に示す。
一般に、下りリンクの送信アンテナの数が2である場合、MIMOのランクを示すインディケータRank Indicatorが、CQIの一部として、ユーザ装置より基地局装置に送信される。ここで、前記Rank Indicatorがマッピングされるシンボルは、時間的に、前記サウンディング用のリファレンス信号がマッピングされるシンボルと隣接するため、前記Rank Indicatorの信号の品質が劣化する、という問題が生じる。これは、ユーザ装置は、サウンディング用のリファレンス信号の品質を守るため、サウンディング用のリファレンス信号に時間的に隣接する信号の品質が劣化するように、送信電力の変更を行うためである。よって、CQIリクエストビットがマッピングされる上りスケジューリンググラント情報に対応するPUSCHの送信タイミングが、該ユーザ装置が上りリンクのサウンディング用のリファレンス信号の送信タイミングと一致する場合には、前記CQIリクエストビットを用いたCQIの送信指示を行わないことにより、上述したRank Indicatorの品質の劣化を防ぐことが可能となる。尚、上述した処理は、当該セルにおいてMIMOが適用される場合にのみ適用されてもよい。
尚、上述したステップS36において、基地局装置は、当該ユーザ装置が、ランダムアクセス手順を行った直後である場合には、常にステップS38に進む、という処理を行ってもよい。
上述した、ステップS36において、当該ユーザ装置がランダムアクセス手順を行った直後である場合には、常にステップS38に進む、という処理の効果を以下に示す。
一般に、ランダムアクセス手順を行った直後においては、基地局装置は、ユーザ装置から報告されたCQIを保持していない。この場合、基地局装置が、前記ユーザ装置からのCQIを受信するタイミングを早めることにより、基地局装置は、適切なCQIに基づいたスケジューリング処理、周波数リソースの選択処理、送信フォーマットの決定処理を行うことが可能となり、結果として、システムの伝送特性を向上させることが可能となる。
尚、上述したステップS38の処理において、基地局装置は、CQIリクエストビットがマッピングされる上りスケジューリンググラント情報に対応するPUSCHのリソースブロック数が所定の値以下である場合に、前記CQIリクエストビットを所定値(例えば、「1」)に設定しないという処理を行ってもよい。この場合、CQIリクエストビットとして「0」が設定され、結果として、ユーザ装置は、前記PUSCHにおいて、CQIを送信しない。
上述した、CQIリクエストビットがマッピングされる上りスケジューリンググラント情報に対応するPUSCHのリソースブロック数が所定の値以下である場合に、前記CQIリクエストビットを所定値(例えば、「1」)に設定しない、という処理の効果を以下に示す。
例えば、PUSCHのリソースブロック数が4以下である場合、PUSCHを用いてCQIが報告されるとすると、前記PUSCHには、CQIのみがマッピングされる可能性がある。この場合、前記PUSCHにおいて、通常のデータ信号がマッピングされないことになる。上記例において、CQIとデータ信号の重要度を比較して、データ信号の重要度が高いと仮定する場合には、上述した処理により、データ信号が送信されないという問題を回避することが可能となる。
<基地局装置>
図8は本発明の一実施例による基地局装置の機能ブロック図を示す。図8には、レイヤー1処理部252と、ユーザ装置状態管理部254と、スケジューリング係数計算部256と、UE選択部258と、TFR選択部268と、MAC制御信号生成部260と、共通CH/MCHリソース管理部262と、周波数リソース管理部264と、パーシステントリソース管理部266と、HARQ制御部270(2701,2702,...,270n)と、RLC/PDCPP処理部272とを備える。
HARQ制御部270は、UE#1,UE#2,...,UE#nの各々に関するHARQ制御部2701,HARQ制御部2702,...,HARQ制御部270nから構成される。
RLC/PDCP処理部272は、
UE#1の論理チャネル#1〜#kの各々に関するRLCバッファ(RLC Buf)27221,1〜27221,k
UE#2の論理チャネル#1〜#kの各々に関するRLCバッファ(RLC Buf)27222,1〜27222,k
...
UE#nの論理チャネル#1〜#kの各々に関するRLCバッファ(RLC Buf)2722n,1〜2722n,k
から構成される。
尚、図8においては、各ユーザ装置のHARQ制御部をUE毎に備えているが、UE毎に備えることは必須ではなく、複数のUEについて1つのHARQ制御部が備わっていてもよく、全てのUEについて1つのHARQ制御部しか備わってなくてもよい。RLCバッファ(RLC Bufn,k)についても同様である。RLCバッファがUE毎に備わっていることは必須ではなく、複数のUEについて1つのRLCバッファが備わっていてもよく、全てのUEについて1つのRLCバッファしか備わってなくてもよい。
レイヤー1処理部252は、レイヤー1に関する処理を行う。具体的には、レイヤー1処理部252では、下りリンクで送信される共有チャネルのチャネル符号化やIFFT処理、上りリンクで送信される共有チャネルのFFT処理、IDFT処理やチャネル復号化等の受信処理などが行われる。また、レイヤー1処理部252は、下りスケジューリンググラント情報(下りリンクの共有チャネルのための制御情報)や、上りスケジューリンググラント情報(上りリンクの共有チャネルのための制御情報)の送信処理を行う。
レイヤー1処理部252は、上りリンクで送信される制御情報の受信処理も行う。制御情報には、例えば、チャネル品質インジケータ(CQI)や、下りリンクの共有チャネルに関する送達確認情報(ACK/NACK)等が含まれる。CQIや送達確認情報は、ユーザ装置状態管理部254に通知される。また、レイヤー1処理部252は、上りリンクで送信されるサウンディング用のリファレンス信号や上記CQIの信号に基づき、上りリンクの同期状態を判定し、判定結果をユーザ装置状態管理部254に通知する。
レイヤー1処理部252は、上りリンクで送信されるサウンディング用のリファレンス信号や上記CQIの信号に基づいて、上りリンクの受信タイミングを推定してもよい。上りリンクの受信タイミングの推定結果は、例えば、ユーザ装置状態管理部254を介して、MAC制御信号生成部269に通知される。
尚、レイヤー1処理部252は無線インタフェースに接続されている。より具体的には、下りリンクに関しては、レイヤー1処理部252で生成されたベースバンド信号が無線周波数帯に変換され、その後、アンプにおいて増幅され、アンテナを介して、UEに信号が送信される。一方、上りリンクに関しては、アンテナで受信された無線周波数信号がアンプで増幅された後に、周波数変換されてベースバンド信号として、レイヤー1処理部252に入力される。
ユーザ装置状態管理部254は、各ユーザ装置UEの状態管理を行う。例えば、ユーザ装置状態管理部254は、HARQエンティティの状態の管理や、ユーザ装置UEの移動度又はモビリティの管理及び制御や、間欠受信(DRX: Discontinuous Reception)状態の管理、上り同期状態の管理、パーシステントスケジューリングを適用するか否かの管理、MACコントロールブロックの送信の有無の管理、下りリンク送信状態の管理、バッファ状態の管理等を行う。ユーザ装置状態管理部254は、スケジューリング係数の計算を行うための各メトリックの算出、及び、スケジューリング係数を計算するべきか否かの判定を行う。すなわち、ユーザ装置状態管理部254は、図2におけるステップS4〜S8の処理を行う。
上記ユーザ装置の移動度(モビリティ)の管理とは、具体的には、ユーザ装置UEが通信するセルを切り替える際のハンドオーバの管理であり、同周波のハンドオーバだけでなく、異周波のハンドオーバや、異なるシステム(異なる無線アクセス技術のシステム)とのハンドオーバをも含む。異周波のハンドオーバ及び異システム間のハンドオーバを行う場合、メジャーメントギャップの管理及び制御が、このユーザ装置状態管理部254で管理される。
ユーザ装置状態管理部254は、スケジューリング対象のサブフレームにおける最大ユーザ多重数を設定し、そのサブフレームにおけるMBMSチャネル(MCH)数、ダイナミック報知チャネル(D-BCH)数、ページングチャネル(PCH)数、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答のチャネル数及びランダムアクセスチャネル(RACH)メッセージ4のチャネル数等をカウントする。
特に、ユーザ状態管理部254は、スケジューリング対象のユーザ装置各々について上記の累計値(Count)を管理する。具体的には、所定の条件を満たしたことに応じて、累計値のインクリメントを行うこと、累計値と閾値とを比較すること、比較結果に応じてCQIリクエストビットの値を決定すること等が行われる。第1の動作例の場合、所定の条件は、累計値に関連付けられているユーザ装置にDL-SCHが送信されたこと(図3のステップS32)である。第2の動作例の場合、所定の条件は、累計値に関連付けられているユーザ装置のスケジューリング係数が上位所定数番以内に入ったこと(図5のステップS52)である。所定の条件が満たされたか否かの確認は、ユーザ装置状態管理部254で行われてもよいし、スケジューリング係数計算部256で行われてもよいし、UE選択部258で行われてもよい。累計値が閾値より大きいことが比較結果から確認された場合、所定値(例えば、「1」)に設定されたCQIリクエストビットが上りスケジューリンググラント情報と共にユーザ装置に通知される(CQIの報告が指示される)。そうでなければ、別の所定値(例えば、「0」)に設定されたCQIリクエストビットが上りスケジューリンググラント情報と共にユーザ装置に通知される。
スケジューリング係数計算部256は、図2のステップS2,S10,S12の処理を行う。具体的には、スケジューリング係数計算部256は、そのサブフレームにおける各ユーザ装置のスケジューリング係数Cn,kを計算する。
UE選択部258は、スケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割り当てを受けるユーザ装置を選択する。UE選択部258は、スケジューリングによる無線リソースの割り当てが行われるユーザ装置UEの数NDL−SCHをトランスポートフォーマット・リソースブロック選択部(TFR Selection)部268に入力する。
TFR選択部268は、実際に送信されるDL-SCHの送信フォーマットの決定と無線リソースの割り当てを行う。
共通CH/MCHリソース管理部262は、MCHや共通チャネル(Common Channel)、例えば同期チャネル(SCH)、物理報知チャネル(P-BCH(Physical Broadcast Channel))、ダイナミック報知チャネル(D-BCH)、ページングチャネル(PCH)、ランダムアクセスチャネル応答(RACH response)、RACHメッセージ4に関する送信フォーマットの決定と無線リソースの割り当てを行う。そして、その無線リソースの内、周波数リソースに関する情報を周波数リソース管理部264に通知する。
周波数リソース管理部264は、TFR選択部268、共通CH/MCHリソース管理部262、パーシステントリソース管理部266と通信することで、周波数リソースの管理を行う。より具体的には、スケジューリングの対象となる下りリンクの共有チャネルに利用可能な残りの周波数リソースを監視し、TFR選択部268における処理に必要な情報を提供する。
パーシステントリソース管理部266は、パーシステントスケジューリングが適用されるDL−SCHの状態管理及び無線リソースの管理を行う。より具体的には、パーシステントリソース管理部266は、パーシステントスケジューリングが適用されるDL−SCHに関する送信フォーマットの決定と無線リソースの管理を行う。そして、無線リソースの内、周波数リソースを周波数リソース管理部264に通知する。パーシステントリソース管理部266は、ユーザ装置状態管理部254におけるステップS6の処理を行うための情報を、ユーザ装置状態管理部254に与える。
MAC制御信号生成部260は、各ユーザ装置UEに関して、MAC制御信号を送信すべきか否かを判定し、MAC制御信号を送信すべきであると判定した場合、その情報をユーザ装置状態管理部254に通知する。また、MAC制御信号が実際にMACプロトコルデータユニット(MAC PDU)にマッピングされる場合には、TFR選択部268に、MAC制御信号を与える。
尚、MAC制御信号には、上りリンクの信号の送信タイミングを調節するタイミングアドバンスや上り同期の確立を指示する制御信号やDRX状態に入ることを指示する制御信号等がある。各制御信号を送信するか否かの判断は、ユーザ装置状態管理部254やレイヤー1処理部252からの情報に基づいて行われる。
HARQ制御部270は、各ユーザ装置のハイブリッド再送制御(HARQ)の処理を行う。
RLC/PDCP処理部272は、各ユーザ装置UEのRLCレイヤ及びPDCPレイヤの制御を行う。RLC/PDCP処理部272は、n台のユーザ装置各々についてk個の論理チャネルのRLCバッファを用意し、各種の論理チャネルのバッファリングを行う。尚、RLCバッファ(RLC Buf n,k)は、上述の例では、RLCレイヤのデータのバッファリングを行っているが、その代わりに、RLCレイヤとPDCPレイヤのデータのバッファリングを行ってもよい。
本発明は、CQI報告頻度の適正化を図ることが望ましい適切な如何なる移動通信システムに適用されてもよい。例えば本発明は、HSDPA/HSUPA方式のW-CDMAシステム、GSM方式のシステム、TDD-CDMA方式のシステム、CDMA2000方式のシステム、WiMAX方式のシステム, Wi-Fi方式のシステム、LTE方式のシステム、IMT-Advancedシステム等に適用されてもよい。
以上本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。各項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された内容が必要に応じて使用されてもよい。例えば、第1の動作例と第2の動作例が併用されてもよい。例えば、スケジューリング係数が上位10位以内に入った場合は1ポイント累計値が加算され、実際に共有チャネルが割り当てられた場合は更に1ポイント累計値が加算されてもよい。累計値は徐々に増やされるように説明されてきたが、所定値から減って行くように動作してもよい。
また、PUCCHを用いた周期的なCQIの報告と、明示的な要求に応じてなされるCQIの報告とが併用されてもよい。例えば、全周波数帯域にわたる平均的なCQIが、周期的にPUCCHで報告され、その平均的なCQIと個々の周波数帯域のCQIとの差分が、基地局からの明示的な要求に応じて報告されてもよい。
説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。発明の理解を促すため具体的な数式を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数式は単なる一例に過ぎず適切な如何なる数式が使用されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本国際出願は2008年4月25日に出願した日本国特許出願第2008-115486号に基づく優先権を主張するものであり、その日本国特許出願の全内容を本国際出願に援用する。
50 セル
100,100,100,100 ユーザ装置
200 基地局装置
252 レイヤー1処理部
254 ユーザ装置状態管理部
256 スケジューリング係数計算部
258 UE選択部
260 MAC制御信号生成部
262 共通CH、MCHリソース管理部
264 周波数リソース管理部
266 パーシステントリソース管理部
268 TFR 選択部
270(270,270,...,270)HARQ制御部
272 RLC/PDCP処理部
2721n,k RLCバッファ
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク

Claims (11)

  1. 1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューラと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成する手段と、
    前記制御信号を下りリンクで送信する手段と、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し
    前記スケジューラによるスケジューリングの際、ユーザ装置のスケジューリング係数が上位所定数番以内に入っていた場合に、該ユーザ装置の累計値が更新される、基地局装置。
  2. 1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューラと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成する手段と、
    前記制御信号を下りリンクで送信する手段と、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し、前記累計値はスケジューリング係数が所定の条件を満たした場合に更新され
    ユーザ装置の前記スケジューリング係数は、該ユーザ装置の平均伝送レート及び瞬時伝送レートの比率に比例している、基地局装置。
  3. 1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューラと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成する手段と、
    前記制御信号を下りリンクで送信する手段と、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し、前記累計値は前記スケジューリング係数が所定の条件を満たした場合に更新され
    前記下りリンクのチャネル状態情報が送信されるタイミングと、上りリンクのサウンディング用のリファレンス信号が送信されるタイミングが一致する場合には、前記ユーザ装置に対して、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことを指示しない、基地局装置。
  4. 前記所定値に達した前記累計値は、次回のスケジューリングの前にリセットされる請求項1ないし3の何れか1項に記載の基地局装置。
  5. 伝搬環境の変動が小さいユーザ装置に対してのみ、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことを指示する請求項1ないし3の何れか1項に記載の基地局装置。
  6. パスロスが所定の閾値以下であるユーザ装置に対してのみ、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことを指示する請求項1ないし3の何れか1項に記載の基地局装置。
  7. ンダムアクセス手順を行った直後のユーザ装置に対して、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことを指示する請求項1ないし3の何れか1項に記載の基地局装置。
  8. 前記下りリンクのチャネル状態情報が送信される上りリンクの信号の周波数リソースの大きさが所定の閾値以下である場合には、前記ユーザ装置に対して、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことをない請求項1ないし3の何れか1項に記載の基地局装置。
  9. 移動通信システムの基地局装置が実行する方法であって、
    1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューリングステップと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を下りリンクで送信するステップと、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し
    スケジューリングステップにおいてユーザ装置の前記スケジューリング係数が上位所定数番以内に入っていた場合、該ユーザ装置の累計値が更新される、方法。
  10. 移動通信システムの基地局装置が実行する方法であって、
    1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューリングステップと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を下りリンクで送信するステップと、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し、前記累計値は前記スケジューリング係数が所定の条件を満たした場合に更新され
    ユーザ装置の前記スケジューリング係数は、該ユーザ装置の平均伝送レート及び瞬時伝送レートの比率に比例している、方法。
  11. 移動通信システムの基地局装置で使用される方法であって、
    1つ以上のユーザ装置各々のスケジューリング係数に基づいて、無線リソースの割当を計画するスケジューリングステップと、
    下りリンクのチャネル状態情報をユーザ装置が報告すべきか否かを示す報告指示情報と、無線リソースの割当計画を示すスケジューリンググラント情報とを含む制御信号を生成するステップと、
    前記制御信号を下りリンクで送信するステップと、
    を有し、ユーザ装置毎に累計値が計測され、所定値に達した累計値のユーザ装置に通知される報告指示情報は、該ユーザ装置が下りリンクのチャネル状態情報を報告すべきことを示し、前記累計値は前記スケジューリング係数が所定の条件を満たした場合に更新され
    前記下りリンクのチャネル状態情報が送信されるタイミングと、上りリンクのサウンディング用のリファレンス信号が送信されるタイミングが一致する場合には、前記ユーザ装置に対して、下りリンクのチャネル状態を報告すべきことを指示しない、方法。
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