JP5286025B2 - 電源装置および燃料電池車両の電源システム - Google Patents

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Description

この発明は、電源装置および燃料電池車両の電源システムに関する。
従来、例えば複数のチョッパ装置を並列に接続した装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば燃料電池に接続された第1DC−DCコンバータと、蓄電装置に接続された第2DC−DCコンバータとを備え、2つの第1および第2DC−DCコンバータから車両駆動用電動機などの負荷に電力を供給する電源システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−38136号公報 特開2007−318938号公報
ところで、上記従来技術に係る装置においては、各チョッパ装置のリアクトルが並列に接続されることで、例えば単一のリアクトルではコイル線径が過大に増大してしまうことを防止しているが、リアクトル全体としてのインダクタンスが並列数に反比例して低下してしまい、電流リップルが増大し、スイッチング損失またはノイズが増大してしまうという問題が生じる。また、このような問題に対して、リアクトル全体としてのインダクタンスを増大させるために各リアクトルのインダクタンスを増大させると、装置のサイズおよび重量と構成に要する費用が増大してしまうという問題が生じる。
しかも、上記従来技術に係る電源システムのように、複数の電源(つまり、燃料電池および蓄電装置)毎に具備されるDC−DCコンバータにおいて、上記従来技術に係る装置のようにチョッパ装置が並列に接続されると、より一層、電流リップルおよびスイッチング損失またはノイズが増大したり、電源システムのサイズおよび重量と構成に要する費用が増大してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することが可能な電源装置および燃料電池車両の電源システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る電源装置(例えば、実施の形態での電源装置10)は、電位の異なる第1ライン(例えば、実施の形態での第1ラインL1)および第2ライン(例えば、実施の形態での第2ラインL2)および第3ライン(例えば、実施の形態での第3ラインL3)と、燃料電池スタック(例えば、実施の形態での燃料電池スタック11)と蓄電装置(例えば、実施の形態でのバッテリ12)とが直列に接続されてなる電池回路(例えば、実施の形態での電池回路10a)と、チョッパ型のDC−DCコンバータ(例えば、実施の形態での第1DC−DCコンバータ13)とを備え、前記電池回路の両端は前記第1ラインと前記第3ラインとに接続され、前記電池回路の前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との接続点は前記第2ラインに接続され、前記DC−DCコンバータの1次側は前記第2ラインと前記第3ラインとに接続され、前記DC−DCコンバータの2次側は前記第1ラインと前記第3ラインとに接続され、前記第1ラインおよび前記第3ラインから電力を出力しており、前記DC−DCコンバータは複数のチョークコイル(例えば、実施の形態での3相のチョークコイル32)を備え、前記複数のチョークコイルはコモンモード巻きであり、動作モードとして、少なくとも第1モードおよび第2モードを有し、前記第1モードは、前記蓄電装置の放電電流が前記燃料電池スタックの発電電流よりも大きい状態で負荷に電力を供給する動作モードであり、前記第2モードは、前記蓄電装置の放電電流が前記燃料電池スタックの発電電流よりも小さい状態で負荷に電力を供給する動作モードであり、前記DC−DCコンバータのスイッチングデューティーを変化させて前記動作モードを変化させる制御装置を備える。
さらに、本発明の第2態様に係る電源装置では、前記DC−DCコンバータは、スイッチング素子(例えば、実施の形態での各トランジスタAH,AL,BH,BL,CH,CL)がブリッジ接続されてなる3相のブリッジ回路(例えば、実施の形態でのブリッジ回路31)と、前記複数のチョークコイルとして3相のチョークコイル(例えば、実施の形態での3相のチョークコイル32)とを備え、前記コモンモード巻きのコア(例えば、実施の形態でのコア41)は矩形であり、前記3相のうち何れか1相の前記チョークコイルは、前記矩形のコアをなす2対の対辺のうち一方の1対の対辺(例えば、実施の形態での対辺41a)に分散して巻回され、前記3相のうち前記1相以外の2相の前記チョークコイルは、前記矩形のコアをなす2対の対辺のうち他方の1対の対辺(例えば、実施の形態での対辺41b)にぞれぞれ集中して巻回されている。
また、本発明の第3態様に係る燃料電池車両の電源システム(例えば、実施の形態での燃料電池車両の電源システム20)は、上記第1態様または第2態様の電源装置(例えば、実施の形態での電源装置10)と、前記電源装置から電力が供給される車両駆動用電動機(例えば、実施の形態での駆動モータ22)とを備える
本発明の電源装置によれば、複数のチョークコイルはコモンモード巻きであって同一方向に通電されることで磁束が増幅され、例えば複数のチョークコイルを単に並列に接続する場合に比べて、インダクタンスの低下を抑制することができ、電流リップルおよびスイッチング損失およびノイズを低減することができると共に、DC−DCコンバータを小型化かつ軽量化することができる。しかも、燃料電池スタックと蓄電装置とが直列に接続されてなる電池回路に対して単一のDC−DCコンバータを備えるだけで複数の動作モードを切り換えることができ、例えば燃料電池スタックと蓄電装置毎に個別にDC−DCコンバータを備える場合に比べて、構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができる。
本発明の燃料電池車両の電源システムによれば、単一DC−DCコンバータのみを備えることで電源装置の構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができることに加えて、燃料電池スタックと蓄電装置とが直列に接続されることから、例えば燃料電池スタックと蓄電装置とが並列に接続される場合に比べて、車両駆動用電動機の駆動回路の動作電圧を増大させ、かつ、電流を低下させることができ、車両駆動用電動機および駆動回路のサイズを小型化することができると共に運転効率を向上させることができ、燃料電池車両の電源システムの構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができる。
またDC−DCコンバータの異常時(例えば、開放故障時など)であっても、電池回路から車両駆動用電動機の駆動回路に電源を供給することができ、燃料電池車両を走行させることができる。
以下、本発明の実施形態に係る電源装置および燃料電池車両の電源システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による電源装置10は、例えば図1に示すように、燃料電池スタック(FC)11と、バッテリ12と、第1DC−DCコンバータ13と、エアポンプインバータ14とを備えて構成されている。そして、電源装置10は、例えば駆動モータインバータ15に接続されている。
電源装置10は、例えば燃料電池車両の電源システム20に具備され、この燃料電池車両の電源システム20は、例えば図2および図3に示すように、電源装置10と、エアポンプ(AP)21と、駆動モータ22と、第2DC−DCコンバータ23と、空調機器24と、制御装置25と、地絡センサ26と、出力電流センサ27と、相電流センサ28と、角度センサ29とを備えて構成されている。
燃料電池スタック11は、陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)とで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成され、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池スタック11のカソードには酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアポンプ21から供給され、アノードには水素を含む燃料ガス(反応ガス)が、例えば高圧の水素タンク(図示略)から供給されている。
そして、アノードのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用される。このときカソードにおいては、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
なお、エアポンプ21は、例えば車両の外部から空気を取り込んで圧縮し、この空気を反応ガスとして燃料電池スタック11のカソードに供給する。このエアポンプ21を駆動するモータ(図示略)の回転数は、制御装置25から出力される制御指令に基づき、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータなどからなるエアポンプインバータ14により制御されている。
なお、電源装置10ではバッテリ12の代わりに蓄電装置として、例えば電気二重層コンデンサや電解コンデンサなどからなるキャパシタを備えてもよい。
第1DC−DCコンバータ13は、例えばチョッパ型のDC−DCコンバータであって、図3に示すように、複数のスイッチング素子(例えば、IGBT:Insulated Gate Bipolar mode Transistor)がブリッジ接続されてなる3相のブリッジ回路31と、3相のチョークコイル32と、平滑コンデンサ33とを備えて構成されている。
なお、第1DC−DCコンバータ13を簡略化して示す図1および図2においては、3相のうち1相分のみのスイッチング素子とチョークコイル32のみを図示している。
ブリッジ回路31は、後述する3相の駆動モータインバータ15を構成する3相のブリッジ回路51と同等であって、例えば各相毎に対をなすハイ側およびロー側第1トランジスタAH,ALと、ハイ側およびロー側第2トランジスタBH,BLと、ハイ側およびロー側第3トランジスタCH,CLとがブリッジ接続されている。そして、各トランジスタAH,BH,CHはコレクタが2次側正極端子P2に接続されてハイサイドアームを構成し、各トランジスタAL,BL,CLはエミッタが2次側負極端子N2に接続されてローサイドアームを構成している。そして、各相毎に、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHのエミッタはローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLのコレクタに接続され、各トランジスタAH,AL,BH,BL,CH,CLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるようにして、各ダイオードDAH,DAL,DBH,DBL,DCH,DCLが接続されている。
そして、このブリッジ回路31は、制御装置25から出力されて各トランジスタのゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって駆動され、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオンかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオフとなる状態と、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオフかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオンとなる状態とが、交互に切り替えられる。
平滑コンデンサ33は、2次側正極端子P2および2次側負極端子N2に接続されている。
3相のチョークコイル32は、各チョークコイル32の一端がブリッジ回路31の各相毎のコレクタ−エミッタ間、つまり各トランジスタAH,ALのコレクタ−エミッタ間および各トランジスタBH,BLのコレクタ−エミッタ間および各トランジスタCH,CLのコレクタ−エミッタ間のそれぞれに接続され、各チョークコイル32の他端は互いに1次側正極端子P1に接続されている。
3相のチョークコイル32は、例えば図4に示すように、単一の矩形のコア41にコモンモード巻きで巻回され、通電時に各チョークコイル32から発生する磁束の方向が同方向となるように設定されている。
そして、3相のうち何れか1相のチョークコイル32は、矩形のコア41をなす2対の対辺のうち一方の1対の対辺41aに分散して巻回され、3相のうち他の2相のチョークコイル32は、矩形のコア41をなす2対の対辺のうち他方の1対の対辺41bにぞれぞれ集中して巻回されている。
なお、3相の各チョークコイル32は、例えば図5に示すように、矩形のコア41をなす4辺のうち何れか3辺にぞれぞれ集中して巻回されてもよいし、他の巻線構造であってもよい。
第1DC−DCコンバータ13は、例えば図3に示すように、電位の異なる3つの各ラインL1,L2,L3(例えば、L1の電位>L2の電位>L3の電位)に対して、1次側が第2ラインL2と第3ラインL3とに接続され、2次側が第1ラインL1と第3ラインL3とに接続されている。つまり、第1ラインL1は2次側正極端子P2に接続され、第2ラインL2は1次側正極端子P1に接続され、第3ラインL3は1次側負極端子N1および2次側負極端子N2に接続されている。
この第1DC−DCコンバータ13は、例えば駆動モータ22の駆動時などにおける1次側から2次側への昇圧動作時には、先ず、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオフかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオンとされ、1次側から入力される電流によってチョークコイル32が直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。
そして、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオンかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオフとされ、チョークコイル32に流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてチョークコイル32の両端間に起電圧(誘導電圧)が発生し、チョークコイル32に蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧が1次側の入力電圧に上積みされて1次側の入力電圧よりも高い昇圧電圧が2次側に印加される。この切換動作に伴って発生する電圧変動は平滑コンデンサ33により平滑化され、昇圧電圧が2次側から出力される。
一方、例えば駆動モータ22の回生時などにおける2次側から1次側への回生動作時には、先ず、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオフかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオンとされ、2次側から入力される電流によってチョークコイル32が直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。
そして、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオンかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオフとされ、チョークコイル32に流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてチョークコイル32の両端間に起電圧(誘導電圧)が発生する。このチョークコイル32に蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧は、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHのオン/オフの比率に応じて2次側の入力電圧が降圧された降圧電圧となり、降圧電圧が1次側に印加される。
第1DC−DCコンバータ13は、制御装置25から出力されて各トランジスタのゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって駆動され、例えばPWM信号の1周期におけるハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHのオンの比率として定義されるスイッチングデューティーに応じて、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHとローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLとのオン/オフを切り換える。
なお、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHと、ローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLとは、オン/オフの切り換え時に、同時にオンとなることが禁止され、同時にオフとなる適宜のデッドタイムが設けられている。
そして、燃料電池スタック11は正極側および負極側に配置されたコンタクタ11aとコンデンサ11bとを介して第2ラインL2と第3ラインL3とに接続され、バッテリ12は正極側および負極側に配置されたコンタクタ12aおよび正極側に配置された電流制限回路12bを介して第1ラインL1と第2ラインL2とに接続されている。これにより、第1ラインL1と第3ラインL3との間で燃料電池スタック11とバッテリ12とは直列に接続されて電池回路10aを形成している。
そして、第1ラインL1および第3ラインL3から負荷(例えば、駆動モータ22など)に電力が出力されるようにして第1ラインL1と第3ラインL3とは駆動モータインバータ15に接続されている。
そして、エアポンプ21の駆動回路であるエアポンプインバータ14は第1ラインL1と第2ラインL2とに接続されている。
3相の駆動モータ22の駆動回路をなす駆動モータインバータ15は、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータであって、複数のスイッチング素子(例えば、IGBT:Insulated Gate Bipolar mode Transistor)がブリッジ接続されてなる3相のブリッジ回路51を備えて構成されている。
ブリッジ回路51は、第1DC−DCコンバータ13を構成する3相のブリッジ回路31と同等であって、例えば各相毎に対をなすハイ側およびロー側U相トランジスタUH,ULと、ハイ側およびロー側V相トランジスタVH,VLと、ハイ側およびロー側W相トランジスタWH,WLとがブリッジ接続されている。そして、各トランジスタUH,VH,WHはコレクタが第1DC−DCコンバータ13の2次側正極端子P2に接続されてハイサイドアームを構成し、各トランジスタUL,VL,WLはエミッタが第1DC−DCコンバータ13の2次側負極端子N2に接続されてローサイドアームを構成している。そして、各相毎に、ハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHのエミッタはローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLのコレクタに接続され、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのコレクタ−エミッタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向となるようにして、各ダイオードDUH,DUL,DVH,DVL,DWH,DWLが接続されている。
この駆動モータインバータ15は、制御装置25から出力されてブリッジ回路51の各トランジスタのゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって駆動され、例えば駆動モータ22の駆動時には、各相毎に対をなす各トランジスタのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り替えることによって、電源装置10から出力される直流電力を3相交流電力に変換し、3相のステータ巻線への通電を順次転流させることで、各相のステータ巻線に交流のU相電流IuおよびV相電流IvおよびW相電流Iwを通電する。一方、例えば駆動モータ22の回生時には、駆動モータ22から出力される3相交流電力を直流電力に変換して第1DC−DCコンバータ13に供給し、バッテリ12の充電および第1DC−DCコンバータ13に接続された負荷に対する給電などをおこなう。
なお、駆動モータ22は、例えば界磁として永久磁石を利用する永久磁石式の3相交流同期モータとされており、駆動モータインバータ15から供給される3相交流電力により駆動制御されると共に、車両の減速時において駆動輪側から駆動モータ22側に駆動力が伝達されると、駆動モータ22は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。
第2DC−DCコンバータ23は、例えばチョッパ型のDC−DCコンバータであって、燃料電池車両に搭載される車両用補機の少なくとも一部(例えば、処理装置と、電磁バルブと、12V系負荷となど)が負荷として接続されている。
第2DC−DCコンバータ23は、第1ラインL1と第2ラインL2とに接続され、制御装置25から出力される制御指令に応じたチョッピング動作により、第1ラインL1と第2ラインL2との間に印加される電圧を降圧して、第2DC−DCコンバータ23に接続された負荷に供給する。
また、燃料電池車両に搭載される車両用補機の少なくとも一部をなす空調機器24は、例えば燃料電池車両に搭載されるヒータと、コンプレッサー用のモータおよび駆動回路(例えば、インバータなど)となどを備えて構成されている。
空調機器24は、第1ラインL1と第2ラインL2とに接続され、第1ラインL1および第2ラインL2から電力が供給される。
制御装置25は、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーを制御するデューティー制御をおこなうとともに、駆動モータインバータ15の電力変換動作を制御する。
制御装置25には、例えば、第1ラインL1と第3ラインL3とに接続されて地絡の発生を検知する地絡センサ26と、燃料電池スタック11の出力電流IFCを検出する出力電流センサ27と、駆動モータインバータ15と駆動モータ22との間において3相の各相電流を検出する相電流センサ28と、駆動モータ22の回転子の回転角(つまり、所定の基準回転位置からの回転子の磁極の回転角度であって、駆動モータ22の回転軸の回転位置)を検出する角度センサ29との各センサから出力される検出信号が入力されている。
制御装置25は、例えば、消費電力算出部61と、目標電力配分設定部62と、目標電流設定部63と、デューティー制御部64と、駆動モータ制御部65とを備えて構成されている。
消費電力算出部61は、電源装置10から電力が供給される負荷(例えば、電源装置10の外部の負荷である駆動モータ22および空調機器24および車両用補機など、および、電源装置10の内部の負荷であるエアポンプインバータ14など)の総消費電力を算出する。
目標電力配分設定部62は、例えば駆動モータ22の駆動時においては、燃料電池スタック11の状態(例えば、発電指令に応じた燃料電池スタック11の状態変化の変化率など)と、バッテリ12の残容量SOCとなどに基づき、電源装置10の電池回路10aを形成する燃料電池スタック11とバッテリ12との電力配分、つまり消費電力算出部61により算出された総消費電力を燃料電池スタック11から出力される電力とバッテリ12から出力される電力とを加算して得た値とする際の配分を設定する。
例えば駆動モータ22の駆動時における電力配分は、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティー(つまり、PWM信号の1周期におけるハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHのオンの比率)に応じた値となり、スイッチングデューティー(duty)は燃料電池スタック11の電圧(VFC)とバッテリ12の電圧(VB)とにより以下に示すように記述される。
duty=VFC/(VFC+VB)
これにより、以下に示すようにスイッチングデューティー(duty)によって燃料電池スタック11の電圧(VFC)とバッテリ12の電圧(VB)との比が記述される。
VB/VFC=(1−duty)/duty
燃料電池スタック11の電圧(VFC)とバッテリ12の電圧(VB)とは、例えば図6および図7に示すように、それぞれ燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)および電力とバッテリ12の電流(Ib)および電力と所定の対応関係を有することから、スイッチングデューティー(duty)により、燃料電池スタック11の動作点(例えば、電圧または電流または電力)とバッテリ12の動作点(例えば、電圧または電流または電力)との比が記述される。
また、目標電力配分設定部62は、例えば駆動モータ22の回生時においては、燃料電池スタック11の状態(例えば、発電指令に応じた燃料電池スタック11の状態変化の変化率など)と、バッテリ12の残容量SOCと、駆動モータ22の回生電力となどに基づき、燃料電池スタック11と駆動モータインバータ15との電力供給側の電力配分、および、バッテリ12と負荷(例えば、空調機器24および車両用補機およびエアポンプインバータ14など)との電力受給側の電力配分を設定する。
目標電流設定部63は、例えば駆動モータ22の駆動時においては、スイッチングデューティー(duty)により、燃料電池スタック11の動作点(例えば、電圧または電流または電力)とバッテリ12の動作点(例えば、電圧または電流または電力)との比が記述されることから、燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点と第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーと負荷の総消費電力との対応関係を示す所定マップを参照して、燃料電池スタック11の出力電流Ifcに対する目標電流を取得する。
この所定マップは、例えば図8に示すように、燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点とを直交座標とする2次元座標上において、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーの複数の値毎に対して設定された燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点との対応関係(D(1),…,D(k),…)と、負荷の総消費電力の複数の値毎に対して設定された燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点との対応関係(P(1),…,P(k),…)とを備えている。
そして、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーの複数の値毎に対して設定された対応関係では、スイッチングデューティーに応じた比率で燃料電池スタック11の動作点の増大に伴いバッテリ12の動作点が増大傾向に変化するように設定されている。
また、負荷の総消費電力の複数の値毎に対して設定された燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点との対応関係では、燃料電池スタック11の動作点に応じた電力とバッテリ12の動作点に応じた電力との和が負荷の総消費電力と等しくなるような動作点の組み合わせが設定されている。
目標電流設定部63は、燃料電池スタック11の動作点とバッテリ12の動作点とを直交座標とする2次元座標上において、消費電力算出部61により算出された負荷の総消費電力に応じた対応関係P(k)と目標電力配分設定部62により設定された電力配分に応じた第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーに応じた対応関係D(k)との交点を燃料電池スタック11およびバッテリ12の動作点とし、この動作点に応じた燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)を目標電流として出力する。
また、目標電流設定部63は、例えば駆動モータ22の回生時においては、目標電力配分設定部62により設定された電力配分に応じて、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の目標電流として零あるいは正の値を出力する。
デューティー制御部64は、燃料電池スタック11とバッテリ12との実際の電力配分(実電力配分)が目標電力配分設定部62により設定された電力配分(目標電力配分)に一致するようにして、例えば出力電流センサ27から出力される燃料電池スタック11の出力電流IFCの検出値が目標電流設定部63から出力される燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の目標電流に一致するようにして、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーを制御する。
デューティー制御部64は、例えば、電流偏差算出部71と、フィードバック処理部72と、PWM信号生成部73とを備えて構成されている。
電流偏差算出部71は、出力電流センサ27から出力される燃料電池スタック11の出力電流IFCの検出値と、目標電流設定部63から出力される燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の目標電流との電流偏差を算出して出力する。
フィードバック処理部72は、例えばPID(比例積分微分)動作により、電流偏差算出部71から出力される電流偏差を制御増幅して電圧指令値を算出する。
PWM信号生成部73は、フィードバック処理部72から出力される電圧指令値に応じた出力電流Ifcを燃料電池スタック11から出力するために、第1DC−DCコンバータ13のハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHおよびローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLをオン/オフ駆動させるゲート信号(つまり、PWM信号)を生成して出力する。
駆動モータ制御部65は、例えば駆動モータ22の駆動時においては、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御(ベクトル制御)をおこなうものであり、運転者のアクセル操作および駆動モータ22の回転数などに基づくトルク指令に応じた目標d軸電流及び目標q軸電流を演算し、目標d軸電流及び目標q軸電流に基づいて3相の各相出力電圧Vu,Vv,Vwを算出し、各相出力電圧Vu,Vv,Vwに応じて駆動モータインバータ15のブリッジ回路51へゲート信号であるPWM信号を入力すると共に、実際にF駆動モータインバータ15から駆動モータ22に供給される各相電流Iu,Iv,Iwの検出値をdq座標上に変換して得たd軸電流及びq軸電流と、目標d軸電流及び目標q軸電流との各偏差がゼロとなるように制御をおこなう。
また、駆動モータ制御部65は、例えば駆動モータ22の回生時においては、角度センサ29から出力される駆動モータ22の回転子の回転角θmの出力波形に基づいて同期がとられたパルスに応じて駆動モータインバータ15のブリッジ回路51の各トランジスタをオン/オフ駆動させ、駆動モータ制御部65から出力される3相交流電力を直流電力に変換する。このとき、駆動モータ制御部65は、ブリッジ回路51の各トランジスタをオン/オフ駆動させるゲート信号のデューティーに応じた回生電圧のフィードバック制御をおこない、所定の電圧値を駆動モータインバータ15の1次側つまり第1DC−DCコンバータ13の2次側正極端子P2と2次側負極端子N2との間に出力する。
つまり、制御装置25は、例えば駆動モータ22の駆動時においては、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の検出値が目標電流と一致するようにしてフィードバック制御をおこなうことによって、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーを制御することにより、例えば図9に示すように、電源装置10の動作モードを連続的に制御する。
例えば第1DC−DCコンバータ13の昇圧比が2〜3程度の値となる状態で、スイッチングデューティーが最大となる電源装置10の動作モードは、例えば図10(A),(B)に示すように、バッテリ12の出力のみが駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14に供給されるEVモードとなる。
そして、EVモードからスイッチングデューティーが低下傾向に変化することに伴い、電源装置10の動作モードは、例えば図11(A),(B)〜図13(A),(B)に示すように、順次、バッテリ12の出力が駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14に供給されると共に燃料電池スタック11の出力が駆動モータインバータ15に供給されてバッテリ12の電流(Ib)が燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)よりも大きくなる第1の(FC+バッテリ)モードと、バッテリ12の出力が駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14に供給されると共に燃料電池スタック11の出力が駆動モータインバータ15に供給されてバッテリ12の電流(Ib)が燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)とエアポンプインバータ14に通電される電流(IAP)との和に等しくなる第2の(FC+バッテリ)モードと、バッテリ12および燃料電池スタック11の出力が駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14に供給されてバッテリ12の電流(Ib)が燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)よりも小さくなる第3の(FC+バッテリ)モードとに推移する。
これに伴い、例えば図9に示すように、バッテリ12の電流(Ib)が減少傾向に変化し、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)及び目標電流(Ifcコマンド)は増大傾向に変化する。そして、駆動モータインバータ15の1次側の入力電圧(VPIN)はほぼ一定に維持されつつ、バッテリ12の電圧(VB)は増大傾向に変化し、燃料電池スタック11の電圧(VFC)は減少傾向に変化する。
そして、第3の(FC+バッテリ)モードからスイッチングデューティーが最小まで低下傾向に変化することに伴い、電源装置10の動作モードは、例えば図14(A),(B)〜図15(A),(B)に示すように、順次、燃料電池スタック11の出力のみが駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14に供給される第1のFCモードと、燃料電池スタック11の出力のみが駆動モータインバータ15およびエアポンプインバータ14およびバッテリ12に供給されてバッテリ12が充電される第2のFCモードとに推移する。
これに伴い、例えば図9に示すように、バッテリ12の電流(Ib)が零から負の値へと減少傾向に変化し、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)及び目標電流(Ifcコマンド)は増大傾向に変化する。そして、駆動モータインバータ15の1次側の入力電圧(VPIN)はほぼ一定に維持されつつ、バッテリ12の電圧(VB)は増大傾向に変化し、燃料電池スタック11の電圧(VFC)は減少傾向に変化する。
また、制御装置25は、例えば駆動モータ22の回生時においては、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の検出値が目標電流(零あるいは正の値)と一致するようにしてフィードバック制御をおこなうとともに、回生電圧のフィードバック制御をおこなうことによって、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーを制御する。
例えば燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の目標電流が零とされる電源装置10の動作モードは、例えば図16(A),(B)に示すように、駆動モータインバータ15の回生電力によりバッテリ12が充電される回生モードとなる。
また、例えば燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の目標電流が正の値とされる電源装置10の動作モードは、例えば図17(A),(B)に示すように、駆動モータインバータ15の回生電力および燃料電池スタック11の出力がエアポンプインバータ14およびバッテリ12に供給されてバッテリ12が充電される(回生+FCによるバッテリ充電)モードとなる。
なお、制御装置25は、例えば、燃料電池車両の運転状態や、燃料電池スタック11のアノードに供給される反応ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池スタック11のアノードから排出される排出ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池スタック11の発電状態、例えば各複数の燃料電池セルの端子間電圧や、燃料電池スタック11の電圧VFCや、燃料電池スタック11の出力電流Ifcや、燃料電池スタック11の内部温度などに基づき、燃料電池スタック11に対する発電指令として、燃料電池スタック11へ供給される反応ガスの圧力および流量に対する指令値を出力し、燃料電池スタック11の発電状態を制御する。
また、制御装置25は、燃料電池スタック11の発電状態などに応じてコンタクタ11aのオン/オフを切り換え、燃料電池スタック11と第2ラインL2および第3ラインL3との接続を制御する。
また、制御装置25は、バッテリ12の残容量SOCなどに応じてコンタクタ12aおよび電流制限回路12bのオン/オフを切り換え、バッテリ12と第1ラインL1および第2ラインL2との接続を制御する。
上述したように、本発明の実施形態による電源装置10によれば、3相のチョークコイル32はコモンモード巻きであって同一方向に通電されることで磁束が増幅され、例えば複数のチョークコイル32を単に並列に接続する場合に比べて、インダクタンスの低下を抑制することができ、電流リップルおよびスイッチング損失およびノイズを低減することができると共に、第1DC−DCコンバータ13を小型化かつ軽量化することができる。しかも、燃料電池スタック11とバッテリ12とが直列に接続されてなる電池回路10aに対して単一の第1DC−DCコンバータ13を備えるだけで複数の動作モードを切り換えることができ、例えば燃料電池スタック11とバッテリ12毎に個別にDC−DCコンバータを備える場合に比べて、構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができる。
さらに、本発明の実施形態による燃料電池車両の電源システム20によれば、単一の第1DC−DCコンバータ13のみを備えることで電源装置10の構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができることに加えて、燃料電池スタック11とバッテリ12とが直列に接続されることから、例えば燃料電池スタック11とバッテリ12とが並列に接続される場合に比べて、駆動モータインバータ15の動作電圧を増大させ、かつ、電流を低下させることができ、駆動モータ22および駆動モータインバータ15のサイズを小型化することができると共に運転効率を向上させることができ、燃料電池車両の電源システム20の構成に要する費用を削減すると共にサイズを小型化することができる。
また、バッテリ12からエアポンプインバータ14に直接的に電源を供給することができ、燃料電池スタック11の運転を適切におこなうことができる。
また、第1DC−DCコンバータ13の異常時(例えば、開放故障時など)であっても、電池回路10aから駆動モータインバータ15に電源を供給することができ、燃料電池車両を走行させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、燃料電池車両に搭載される車両用補機の少なくとも一部(例えば、第2DC−DCコンバータ23とは独立した空調機器24など、および、第2DC−DCコンバータ23に接続される負荷(処理装置と、電磁バルブと、12V系負荷となど))は、直接あるいは第2DC−DCコンバータ23を介して、第1ラインL1と第2ラインL2とに接続されるとしたが、これに限定されず、例えば図18に示すように、第2ラインL2と第3ラインL3とに接続されてもよいし、例えば図19に示すように、第1ラインL1と第3ラインL3とに接続されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、エアポンプ21の駆動回路であるエアポンプインバータ14は第1ラインL1と第2ラインL2とに接続されているとしたが、これに限定されず、燃料電池スタック11に反応ガスを供給するポンプ(例えば、エアポンプ21など)および冷媒を供給するポンプ(図示略)のうち少なくとも1つのポンプの駆動回路が第1ラインL1と第2ラインL2とに接続されてもよい。
また、燃料電池スタック11に反応ガスを供給するポンプ(例えば、エアポンプ21など)および冷媒を供給するポンプ(図示略)のうち少なくとも1つのポンプの駆動回路が、第2ラインL2と第3ラインL3に接続されてもよいし、第1ラインL2と第3ラインL3に接続されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、バッテリ12は第1ラインL1と第2ラインL2とに接続され、燃料電池スタック11は第2ラインL2と第3ラインL3とに接続されるとしたが、これに限定されず、燃料電池スタック11は第1ラインL1と第2ラインL2とに接続され、バッテリ12は第2ラインL2と第3ラインL3とに接続されてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、制御装置25は燃料電池スタック11とバッテリ12との実電力配分が目標電力配分に一致するようにして、例えば燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の検出値が目標電流に一致するようにしてフィードバック制御をおこなうことによって、第1DC−DCコンバータ13のスイッチングデューティーを制御するとしたが、これに限定されず、例えば燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の代わりに、バッテリ12の電流(Ib)が目標値に一致するようにしてフィードバック制御をおこなってもよい。また、電流の代わりに、燃料電池スタック11の電圧(VFC)またはバッテリ12の電圧(VB)の検出値が目標値に一致するようにしてフィードバック制御をおこなってもよいし、燃料電池スタック11とバッテリ12との出力比が目標値に一致するようにしてスイッチングデューティーをフィードバック制御してもよい。
また、例えば駆動モータ22の回生時においては、燃料電池スタック11の電流(出力電流Ifc)の代わりに、燃料電池スタック11の出力が目標値に一致するようにしてフィードバック制御をおこなってもよい。
なお、上述した実施の形態においては、第1DC−DCコンバータ13は、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオフかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオンの状態と、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオンかつローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオフの状態とを交互に切り換えるとしたが、これに限定されず、例えば駆動モータ22の駆動時などにおける1次側から2次側への昇圧動作時には、ハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHがオフに維持された状態でローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLのオンとオフとを交互に切り換え、例えば駆動モータ22の回生時などにおける2次側から1次側への回生動作時には、ローサイドアームの各トランジスタAL,BL,CLがオフに維持された状態でハイサイドアームの各トランジスタAH,BH,CHのオンとオフとを交互に切り換えてもよい。
本発明の実施形態に係る電源装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の電源システムの構成図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の電源システムの構成図である。 本発明の実施形態に係る3相のチョークコイルの構成図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る3相のチョークコイルの構成図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの動作点の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るバッテリの動作点の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの動作点とバッテリの動作点と第1DC−DCコンバータのスイッチングデューティーと負荷の総消費電力との対応関係を示す所定マップの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における第1DC−DCコンバータのスイッチングデューティーの変化に応じた電源装置の動作モードの変化と燃料電池スタックおよびバッテリの電流および電圧の変化の一例とを示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(EVモード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(第1の(FC+バッテリ)モード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(第2の(FC+バッテリ)モード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(第3の(FC+バッテリ)モード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(第1のFCモード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの駆動時における電源装置の動作モード(第2のFCモード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの回生時における電源装置の動作モード(回生モード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る駆動モータの回生時における電源装置の動作モード((回生+FCによるバッテリ充電)モード)での通電状態を示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る燃料電池車両の電源システムの構成図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る燃料電池車両の電源システムの構成図である。
符号の説明
10 電源装置
10a 電池回路
11 燃料電池スタック
12 バッテリ(蓄電装置)
13 第1DC−DCコンバータ(DC−DCコンバータ)
14 エアポンプインバータ
15 駆動モータインバータ
20 燃料電池車両の電源システム
21 エアポンプ
22 駆動モータ(車両駆動用電動機)
23 第2DC−DCコンバータ
24 空調機器
25 制御装置
31 ブリッジ回路
32 チョークコイル
41 コア

Claims (3)

  1. 電位の異なる第1ラインおよび第2ラインおよび第3ラインと、
    燃料電池スタックと蓄電装置とが直列に接続されてなる電池回路と、
    チョッパ型のDC−DCコンバータとを備え、
    前記電池回路の両端は前記第1ラインと前記第3ラインとに接続され、
    前記電池回路の前記燃料電池スタックと前記蓄電装置との接続点は前記第2ラインに接続され、
    前記DC−DCコンバータの1次側は前記第2ラインと前記第3ラインとに接続され、
    前記DC−DCコンバータの2次側は前記第1ラインと前記第3ラインとに接続され、
    前記第1ラインおよび前記第3ラインから電力を出力しており、
    前記DC−DCコンバータは複数のチョークコイルを備え、
    前記複数のチョークコイルはコモンモード巻きであり、
    動作モードとして、少なくとも第1モードおよび第2モードを有し、
    前記第1モードは、前記蓄電装置の放電電流が前記燃料電池スタックの発電電流よりも大きい状態で負荷に電力を供給する動作モードであり、
    前記第2モードは、前記蓄電装置の放電電流が前記燃料電池スタックの発電電流よりも小さい状態で負荷に電力を供給する動作モードであり、
    前記DC−DCコンバータのスイッチングデューティーを変化させて前記動作モードを変化させる制御装置を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記DC−DCコンバータは、スイッチング素子がブリッジ接続されてなる3相のブリッジ回路と、前記複数のチョークコイルとして3相のチョークコイルとを備え、
    前記コモンモード巻きのコアは矩形であり、
    前記3相のうち何れか1相の前記チョークコイルは、前記矩形のコアをなす2対の対辺のうち一方の1対の対辺に分散して巻回され、前記3相のうち前記1相以外の2相の前記チョークコイルは、前記矩形のコアをなす2対の対辺のうち他方の1対の対辺にぞれぞれ集中して巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電源装置と、
    前記電源装置から電力が供給される車両駆動用電動機と
    を備えることを特徴とする燃料電池車両の電源システム。
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