JP5285372B2 - 放射線検出装置 - Google Patents

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この発明は、被写体を透過した放射線を検出し、検出した前記放射線を放射線画像情報を持つ信号電荷に変換する放射線検出装置に関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線検出器に導いて放射線画像情報を撮影する放射線画像撮影システムが広汎に使用されている。前記放射線検出器としては、前記放射線画像情報が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像情報としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像情報を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線検出器は、前記放射線画像情報が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線検出器から直ちに放射線画像情報を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線検出器として、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
特許文献1には、この固体検出素子を用いたカセッテ型の放射線検出装置が提案されている。
しかしながら、カセッテ型であるため、全体として剛性体であることから患者の表面形状に整合させることができない。
特許文献2には、患者の表面形状に整合させることが可能な可撓性を有する放射線検出装置が提案されている。
特開2003−172783号公報 特開2003−70776号公報
しかしながら、特許文献2に開示された放射線検出装置では、可撓性を有する方向に駆動回路が配置されているので、十分な可撓性を得ることができない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、良好な可撓性が得られる放射線検出装置を提供することを目的とする。
この発明に係る放射線検出装置は、可撓部と、剛性部とに分割された放射線検出装置であって、前記可撓部に、一方の信号電極に信号線が接続され、ゲート電極にゲート線が接続され、他方の信号電極に、被写体を透過した放射線を検出して信号電荷に変換する各画素が形成される行列配置のスイッチング素子のアレイを有する放射線検出回路部が配置され、前記剛性部に、前記ゲート線を通じて前記スイッチング素子を駆動するゲート駆動回路と、駆動された前記スイッチング素子から前記信号線を通じて供給される前記画素からの信号電荷を読み出す信号読出回路と、を有する制御回路部が配置される構成を有する。
この場合、前記可撓部は四角形状とされ、前記剛性部は前記四角形状の一辺部側又は対向する両辺部側に設けられることが好ましい。
また、前記信号読出回路には、前記信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、前記制御回路部には、前記ゲート駆動回路及び前記信号読出回路の他、さらに、前記デジタル信号を格納する画像メモリと、さらに、前記画像メモリから読み出されたデジタル信号を無線信号として送出する送受信機又は当該放射線検出装置全体に電気を供給するバッテリの少なくとも一方と、が配置されることが好ましい。
この発明によれば、可撓部に放射線検出回路部を配置し、剛性部に放射線検出回路部のスイッチング素子を駆動するゲート駆動回路と前記スイッチング素子を通じて前記放射線検出回路部の画素から供給される信号電荷を読み出す信号読出回路を配置するように構成したので、前記放射線検出回路部、すなわち可撓部においていわゆるディスクリート部品が配置されることがなく良好な可撓性が得られ、その可撓部が被写体の表面形状に沿うように放射線検出装置を配することができる。
図1は、この実施形態に係る無線式の放射線検出装置11が適用された放射線画像撮影システム12の構成ブロック図である。
放射線画像撮影システム12は、例えば、手術室内等に配置され、基本的には、撮影条件に従った線量からなる放射線Rを患者等の被写体14に照射するための放射線源16と、被写体14を透過した放射線Rを検出する放射線検出装置11と、放射線検出装置11によって検出された放射線Rに基づく放射線画像情報を表示する表示装置18と、放射線検出装置11、放射線源16及び表示装置18を制御するコンソール(制御装置)20とを備える。
コンソール20と、放射線検出装置11、放射線源16及び表示装置18との間は、無線通信による信号の送受信が行われる。
なお、コンソール20には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)22が院内通信網を介して接続され、RIS22には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)24が前記院内通信網を介して接続される。
放射線検出装置11は、寝台26、例えば、手術台上に配されたマットレス28と被写体14との間に介装される。放射線検出装置11は、長さ方向yに可撓性を有しているので、マットレス28上で被写体14の自重により被写体14の表面形状に沿って湾曲する。このように、放射線検出装置11は、柔軟性があるので、被写体14に痛みを与えることなく、寝台撮影に適している。
図2に示すように、放射線検出装置11は、主面が四角形状とされ、この四角形の大きさの可撓性(柔軟性)を有する樹脂製の基板40を含めて構成される長さ方向yの中央部の薄くて可撓性(柔軟性)のある可撓部30と、長さ方向yの両辺部(両端部)の厚くて剛性のある剛性部32、34とが設けられた構成とされている。剛性部32、34は、硬質の樹脂により形成される。
中空でないソリッドの一方の剛性部32には、開口により把手33が設けられている。他方の剛性部34は、後述する制御回路部62の回路部品が実装される中空部を有する角筒状の構造とされ、角筒の長さ方向両端の開口は蓋36により閉じられ、剛性部34の中空部は密封状態にされている。剛性部34の基板40と接している面の大部分は開口37とされ、この開口37を通じて前記中空部内に、前記回路部品が実装される。
このように、放射線検出装置11は、可撓性を有する長さ方向yの両辺部に剛性部32、34が設けられているので、長さ方向(可撓性方向ともいう。)yに可撓性を有し、この長さ方向yに直交する幅方向(剛性方向)xに剛性を有する。
図3は、図2のIII−III線一部省略断面図を示している。図3から分かるように、剛性部32と、図3では図示していない剛性部34との上に厚みのあるシート状の放射線検出回路部10が架け渡された構成とされている。
放射線検出回路部10は、放射線検出装置11の全面の大きさに対応する大きさの基板40を有し、基板40の裏面側の両端部(対向する両辺部)に剛性部32、34が取り付けられている。
基板40の表面側に、被写体14(図1参照)を透過した放射線Rを可視光に変換するシンチレータ52と、行列状に形成され一方の信号電極に信号線66(図6参照)が接続されゲート電極にゲート線64(図6参照)が接続される薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)68(図6参照)のアレイを含み放射線R及び可視光を透過可能なTFT層48と、前記TFT68(図6参照)の他方の信号電極上にそれぞれ形成されアモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素という。)50(図6参照)を用いて前記可視光を信号電荷である電気信号に変換する光電変換層46と、被写体14による放射線Rの散乱線を除去するグリッド42と、樹脂製の保護膜層41と、が順に設けられる。保護膜層41側から放射線Rが照射され、シンチレータ52によって放射線Rが変換された前記可視光が前記画素50により信号電荷(電気信号)に変換され当該画素50に蓄積される。
なお、シンチレータ52は、図4に示すように、グリッド42と光電変換層46との間に介装してもよい。
また、画素50としては、a−Siに代替して、温度許容範囲はa−Siより狭いがアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層を行列状のTFT68のアレイ上に配置した構成に代替することができる。この場合、シンチレータ52は不要である。
さらに、スイッチング素子として機能するTFT68は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。さらにまた、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
図3において、放射線検出回路部10の保護膜層41の表面は放射線Rの照射面56とされている。
基板40は、放射線吸収率の高い材料、例えばタングステンの粉末を混合して構成することが好ましい。この構成により、より詳しく説明すると、タングステンの粉末が混合された基板40が放射線検出装置11の裏面側の全面をカバーする構成とすることにより、放射線検出装置11からのバック散乱が防止されるとともに、剛性部34の中空部内に配置される制御回路部62(図2参照)に搭載される回路部品の放射線Rによる損傷が防止される。なお、剛性部34の表面をカバーする鉛製の板を剛性部34の表面に張り付けることにより制御回路部62に搭載される回路部品の放射線Rによる損傷を一層防止することができる。
図5は、放射線検出装置11の実体配線構成図を示している。
図6は、放射線検出装置11の回路図を示している。
図5から分かるように、放射線検出装置11は、全体が四角形状とされ、可撓性を有する方向yの両端部側が剛性部32、34とされ、剛性部32、34間の四角形板状部分が可撓部30とされている。
可撓部30には、放射線検出回路部10が配置され、剛性部32、34中、一方の剛性部34には、制御回路部62が配置される。
可撓部30に配置された放射線検出回路部10は、上述したように、行列状に画素50が配置され、さらに、図5、図6に示すように、各画素50に信号電極の一方が接続され他方の信号電極に信号線66が接続されゲート電極にゲート線64が接続されたゲート素子であるTFT68と、を有する。なお、図5において、TFT68は、○印で描いている。
図5、図6に示すように、制御回路部62は、ゲート線64を通じてTFT68を駆動するゲート駆動回路73と、駆動されたTFT68及び信号線66を通じて供給される信号電荷を読み出す信号読出回路93と、画素50にバイアス線72を通じてバイアス電圧を与えるバイアス回路74とを含む駆動回路110と、放射線検出装置11の電源であるバッテリ92と、バッテリ92から供給される電力により放射線検出装置11全体を駆動制御する制御部100と、放射線検出回路部10によって検出され信号読出回路93により読み出され画像メモリ96に格納された放射線Rの情報を含む信号をコンソール20との間で送受信する送受信機(無線通信手段)102と、が配置される。
なお、制御回路部62の一部は、分割して他方の剛性部32側に配置してもよい。例えば、他方の剛性部32に制御回路部62中、信号読出回路93を配置してもよい。
図6に示すように、信号読出回路93は、各信号線66に対して直列に接続される、それぞれが集積回路からなる積分増幅器82と、サンプルホールド回路84と、マルチプレクサ76を構成するFET(電界効果トランジスタ)スイッチ78と、を有し、さらに、FETスイッチ78の出力側が共通接続され信号線88を通じて接続されるA/D変換器90と、から構成される。
マルチプレクサ駆動回路79は、マルチプレクサ76を構成する各FETスイッチ78を信号線66毎{行方向(幅方向x)毎}に順次駆動(オン)する。
ゲート駆動回路73は、一端がゲート線64に接続され他端が共通接続され抵抗器を介して電圧Vccに接続されるFETスイッチ71からなるゲートIC69と、ゲートIC69を構成する各FETスイッチ71(のゲート電極)を駆動するゲートIC駆動回路70とから構成される。なお、ゲートIC69のFETスイッチ71のTFT68側の信号電極には、すなわちゲート線64には、それぞれ接地との間にプルダウン抵抗器が接続される。
ゲートIC駆動回路70によりFETスイッチ71がオン状態にされると、そのゲート線64に接続された列方向(長さ方向y)に並ぶTFT68が駆動されオン状態とされる。
制御部100には、ゲートIC駆動回路70及びマルチプレクサ駆動回路79にアドレス信号を供給するアドレス信号発生回路94と、A/D変換器90によりA/D変換された画素50毎のデジタル信号を格納する画像メモリ96と、当該放射線検出装置11を特定するための識別符号である検出装置ID情報を格納するIDメモリ98が設けられている。
上述したように、各画素50では、可視光を電気信号に変換することにより発生した信号電荷が蓄積され、幅方向xの各列毎にTFT68を順次オンにする一方、マルチプレクサ76のFFTスイッチ78を各行毎に順次オンすることにより前記信号電荷を画像信号として読み出すことができる。
制御部100に接続される送受信機102は、IDメモリ98に記憶された検出装置ID情報及び画像メモリ96に記憶された放射線画像情報をまとめて無線通信によりコンソール20に送信する。
この実施形態に係る放射線検出装置11及び放射線画像撮影システム12は、以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
放射線画像撮影システム12は、手術室等に設置され、例えば、医師による被写体14(患者)の施術中において、放射線画像の撮影が必要となった際に使用される。そのため、撮影対象である被写体14の患者情報は、撮影に先立ち、コンソール20に予め登録される。撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件も予めコンソール20に登録しておく。以上の準備作業が終了した状態において、被写体14に対する施術が遂行される。
施術中において放射線画像の撮影を行う場合、医師又は担当する放射線技師は、被写体14と寝台26上のマットレス28との間の所定位置に、放射線検出装置11の照射面56(図3、図4参照)を放射線源16側とした状態で放射線検出装置11を設置する。
次いで、放射線源16を放射線検出回路部10に対向する位置に移動させた後、図示しない撮影スイッチを操作して撮影を行う。
この場合、放射線源16は、コンソール20より当該被写体14の撮影部位に係る撮影条件を無線通信により取得し、取得した撮影条件に従って放射線源16内の線量調整部を制御することにより、所定の線量からなる放射線Rを被写体14に照射する。
被写体14を透過した放射線Rは、放射線検出回路部10に照射され、放射線検出回路部10のグリッド42によって散乱線が除去された後、放射線検出回路部10を構成する各画素50によって電気信号に変換され、電荷(信号電荷)として保持される。次いで、各画素50に保持された被写体14の放射線画像情報である信号電荷は、制御部100を構成するアドレス信号発生回路94からゲートIC駆動回路70及び及びマルチプレクサ駆動回路79に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ゲートIC駆動回路70は、アドレス信号発生回路94から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力して対応するFETスイッチ71をオンしてゲート線64を選択し、該ゲート線64に接続されたTFT68のゲート電極にオン信号を供給する。一方、マルチプレクサ駆動回路79は、アドレス信号発生回路94から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してマルチプレクサ76を構成するFETスイッチ78を順次切り替え、ゲートIC駆動回路70によって選択されたゲート線64に接続された各画素50に保持された放射線画像情報としての信号電荷を信号線66を介して順次読み出す。
各画素50から読み出された放射線画像情報としての信号電荷は、各積分増幅器82によって増幅された後、各サンプルホールド回路84によってサンプリングされ、マルチプレクサ76(FETスイッチ78)を介し信号線88を通じてA/D変換器90に供給され、A/D変換器90によりデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像情報は、制御部100の画像メモリ96に一旦記憶される。
同様にして、ゲートIC駆動回路70は、アドレス信号発生回路94から供給されるアドレス信号に従ってゲート線64に接続されたTFT68を順次切り替え、各画素50に保持された電荷情報である放射線画像情報としての信号電荷を信号線66を介して読み出し、積分増幅器82、サンプルホールド回路84、マルチプレクサ76、信号線88及びA/D変換器90を介して制御部100の画像メモリ96に記憶させる。
画像メモリ96に記憶された放射線画像情報は、送受信機102を介して無線通信によりコンソール20に送信される。コンソール20に送信された放射線画像情報は、当該コンソール20の図示しない送受信機によって受信され、図示しない画像処理部において所定の画像処理が施された後、コンソール20に登録されている被写体14の患者情報と関連付けられた状態でコンソール20の画像メモリに記憶される。
コンソール20内で所定の画像処理の施された放射線画像情報は、コンソール20から表示装置18に送信され、放射線画像情報を受信した表示装置18は、放射線画像を表示する。
図示しない医師は、表示装置18に表示された放射線画像を確認しながら施術を遂行する。
この場合、放射線画像撮影システム12では、放射線検出装置11とコンソール20との間、放射線源16とコンソール20との間、及び、コンソール20と表示装置18との間は無線により通信されることから、信号を送受信するためのケーブルが連結されていないため、例えば、手術室等の床面にこれらのケーブルが配設されることがなく、医師等の作業に支障を来すおそれがない。
以上説明したように上述した実施形態に係る放射線検出装置11は、可撓部30と、剛性部34とに分割され、可撓部30に、一方の信号電極に信号線66が接続され、ゲート電極にゲート線64が接続され、他方の信号電極に、被写体14を透過した放射線Rを検出して信号電荷に変換する各画素50が形成される行列配置のTFT68のアレイを有する放射線検出回路部10が配置され、剛性部34に、ゲート線64を通じてTFT68を駆動するゲート駆動回路73と、駆動されたTFT68及び信号線66を通じて供給される信号電荷を読み出す信号読出回路93と、が配置される構成を有する。
このように、可撓部30に放射線検出回路部10を配置し、剛性部34に放射線検出回路部10のTFT68を駆動するゲート駆動回路73とTFT68を通じて放射線検出回路部10の画素50から供給される信号電荷を読み出す信号読出回路93を備える制御回路部62を配置するように構成したので、シート状の放射線検出回路部10、すなわち被写体14に接触される可撓部30においていわゆるディスクリート部品が配置されることがなく良好な可撓性が得られ、その可撓部30が被写体14の表面形状に沿うように放射線検出装置11を配することができる。
この場合、信号読出回路93には、各画素50から信号線66、88を通じて供給される前記信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換器90が含まれ、剛性部34には、ゲート駆動回路73及び信号読出回路93の他、さらに、前記デジタル信号を格納する画像メモリ96と、画像メモリ96から読み出されたデジタル信号を無線信号として送出する送受信機102と、放射線検出装置11全体に電気を供給するバッテリ92と、が配置されている。これにより一方向である長さ方向yに可撓性を有する携帯可能な無線式の放射線検出装置11を提供することができる。ただし、信号読出回路93には、送受信機102及びバッテリ92の両方を配置するのではなく、送受信機102(無線式ではなく、有線式になる。)又はバッテリ92の少なくとも一方を配置するように構成を変更してもよい。例えば、バッテリ92の方を配置することで、一方向に可撓性を有し携帯可能でバッテリ駆動できる放射線検出装置を提供することができる。送受信機102の方を配置することで、一方向に可撓性を有し携帯可能で外部電源により動作可能なより軽量の無線式の放射線検出装置を提供することができる。
図7、図8は、さらに他の実施形態に係る放射線検出装置11Aの、それぞれ実体配線構成図と、回路図を示している。
この放射線検出装置11Aにおいても、全体が四角形状とされ、可撓性を有する方向yの両端部側が剛性部32、34とされ、剛性部32、34間の四角形板状部分が可撓部30とされている。
可撓部30には、放射線検出回路部10Aが配置され、剛性部32、34中、一方の剛性部34には、制御回路部62が配置される。剛性部34に配置された図7、図8例の放射線検出装置11Aの制御回路部62の構成は、上述した図5、図6例の放射線検出装置11の制御回路部62の構成と同内容であるので、その説明を省略する。
その一方、可撓部30に配置された放射線検出回路部10Aは、行列状に画素50が配置され、さらに、各画素50に信号電極の一方が接続され他方の信号電極に信号線66が接続されゲート電極にゲート線64が接続されたゲート素子であるTFT68と、を有する点については、放射線検出回路部10と同一であるが、放射線検出回路部10Aでは、特に、信号線66の全てが可撓性を有する長さ方向yに沿って平行に配置されている点で異なる。
信号線66には、画素50からアナログ信号の信号電荷が流れることから、アナログ信号に歪を与えないために信号線66を短く幅広で厚く、換言すれば低インピーダンスで引き回せるように形成している。
実際上、各信号線66は、信号線88を含めてA/D変換器90の入力ポートまでの長さが最短となるように基板40上での配線パターンとすることが好ましい。
この放射線検出装置11Aにおいても、制御回路部62の一部は、分割して他方の剛性部32側に配置してもよい。例えば、他方の剛性部32に制御回路部62中、信号読出回路93を配置してもよい。
以上説明したように上述した他の実施形態に係る放射線検出装置11Aは、可撓部30と、剛性部34とに分割され、可撓部30に、一方の信号電極に信号線66が接続され、ゲート電極にゲート線64が接続され、他方の信号電極に、被写体14を透過した放射線Rを検出して信号電荷に変換する各画素50が形成される行列配置のTFT68のアレイを有する放射線検出回路部10Aが配置され、剛性部34に、ゲート線64を通じてTFT68を駆動するゲート駆動回路73と、駆動されたTFT68及び信号線66を通じて供給される信号電荷を読み出す信号読出回路93と、が配置される構成を有する。
そして、可撓部30の放射線検出回路部10Aに配置される各信号線66を可撓性を有する長さ方向yに沿って且つ剛性部34まで平行に(直線で)パターンニングするように構成したので、当該信号線66を低インピーダンス(短く、太く、厚くパターンニングすることで達成される。特に、短くすることが重要である。)で可撓部30から剛性部34の信号読出回路93まで引き回すことができる。この構成により、信号線66を通じて各画素50から信号読出回路93まで伝送されるアナログ信号である信号電荷の波形歪や雑音の混入を最小化することができる。放射線画像において、S/Nがよい信号(放射線画像情報)が得られることは診断読影上極めて好ましい。
この図6、図7例の放射線検出装置11Aにおいても、シート状に形成された放射線検出回路部10A、すなわち被写体14に接触される可撓部30においていわゆるディスクリート部品が配置されることがなく良好な可撓性が得られ、その可撓部30が被写体14の表面形状に沿うように放射線検出装置11Aを配することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、放射線画像撮影システム12を施術中に使用して放射線画像を表示装置18で表示するものとしたが、当該放射線画像撮影システム12は施術中以外において通常の放射線画像の撮影のみを行う場合にも適用可能であることは言うまでもない。例えば、検診や病院内での回診にも適用することができる。
放射線検出装置11、11Aは、手術室等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、放射線検出装置11を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線検出装置11を繰り返し続けて使用することができる。
また、放射線検出装置11、11Aと外部機器であるコンソール20との間での無線通信は、通常の電波による通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよい。
この実施形態に放射線検出装置を備える放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。 放射線検出装置の斜視図である。 図2に示す放射線検出装置のIII−III線一部省略断面図である。 他の実施形態に係る放射線検出装置の一部省略断面図である。 放射線検出装置の実体配線構成図である。 放射線検出装置の回路図である。 さらに他の実施形態に係る放射線検出装置の実体配線構成図である。 さらに他の実施形態に係る放射線検出装置の回路図である。
符号の説明
10、10A…放射線検出回路部 11、11A…放射線検出装置
14…被写体 30…可撓部
34…剛性部 40…基板
50…画素 62…制御回路部
64…ゲート線 66…信号線
68…TFT 73…ゲート駆動回路
90…A/D変換器 92…バッテリ
93…信号読出回路 96…画像メモリ
102…送受信機

Claims (3)

  1. 四角形状の可撓部と、前記四角形状の可撓部の一辺部側又は対向する両辺部側に設けられた剛性部と、を備える放射線検出装置であって、
    前記可撓部に、一方の信号電極に信号線が接続され、ゲート電極にゲート線が接続され、他方の信号電極に、被写体を透過した放射線を検出して信号電荷に変換する各画素が形成される行列配置のスイッチング素子のアレイを有する放射線検出回路部が配置され、
    前記剛性部に、前記ゲート線を通じて前記スイッチング素子を駆動するゲート駆動回路と、駆動された前記スイッチング素子から前記信号線を通じて供給される前記画素からの信号電荷を読み出す信号読出回路と、を有する制御回路部が配置され
    前記可撓部は、前記被写体の自重により前記被写体の表面形状に沿って湾曲する
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  2. 請求項1記載の放射線検出装置において、
    前記信号読出回路には、前記信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、
    前記制御回路部には、前記ゲート駆動回路及び前記信号読出回路の他、さらに、前記デジタル信号を格納する画像メモリと、さらに、前記画像メモリから読み出されたデジタル信号を無線信号として送出する送受信機又は当該放射線検出装置全体に電気を供給するバッテリの少なくとも一方と、が配置される
    ことを特徴とする放射線検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の放射線検出装置において、
    前記各画素の信号電極に接続される各前記信号線は、前記各画素の信号電極から前記剛性部まで前記可撓部内で可撓性を有する方向に沿って平行にパターンニングされている
    ことを特徴とする放射線検出装置
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