JP5285365B2 - 受光素子および表示装置 - Google Patents

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本発明は、制御電極を含んで構成された受光素子およびそのような受光素子を備えた表示装置に関する。
近年、液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示装置において、表示画像の明るさやコントラストを検出して制御するためにフォトダイオードなどの受光素子が広く用いられている。このフォトダイオードは、上記したような表示装置において、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)などの駆動回路を有する表示素子と共に搭載されるようになっている。
このようなフォトダイオードの一種として、平面形状のPIN型フォトダイオードが知られている。このPIN型フォトダイオードは、透明基板面上に形成された多結晶シリコンからなるp型半導体領域およびn型半導体領域と、その間の透明基板面上に形成された多結晶シリコンからなるi型半導体(中間半導体)領域とを備えている。
また、例えば特許文献1には、PIN型フォトダイオードにおいて、第3の電極(ゲート電極)を用いて閾値電圧を制御するようにしたものが提案されている。
特開2004−119719号公報
ところで、上記のように表示装置において、TFTと共に同一基板上に形成されたフォトダイオードでは、TFTのオフ時の漏れ電流を抑制するため、半導体膜厚を薄くする必要があった。したがって、それに伴って受光部としての中間半導体領域の厚み(体積)も小さくなり、受光感度が十分に確保できないという問題があった。
そこで、受光部としての中間半導体領域の体積を増加させて受光感度を向上させる方法として、ゲート電極のW長やL長を大きくする試みがなされてきた。ところが、W長を大きくした場合、それに伴って、ゲート電極とp型半導体領域またはn型半導体領域とのオーバラップ領域において、寄生容量も増大する。そのため、発生した光電流がこの寄生容量に吸収されてしまい、実効的に光感度を向上させる効果は限定的であった。また、L長を大きくした場合には、L長が例えば8〜10μm程度となると光電流は飽和してしまい、それ以上L長を大きくしても光電流を増加させることはできなかった。
このように従来の技術では、受光素子において発生する光電流を増大させるには限界があったため、受光感度を十分に向上させることが困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、受光感度を十分に向上させることが可能な受光素子およびそのような受光素子を備えた表示装置を提供することにある。
本発明の第1の受光素子は、基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、中間半導体領域に対向する領にて中間半導体領域よりも基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極とを備えたものである。また、上記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がp型であり、第1電極がアノード電極であると共に、第2電極がカソード電極であり、アノード電極またはこのアノード電極と電気的に接続された電極の一部が制御電極に対向する領域と部分的に重なっている。
本発明の第1の表示装置は、配列された複数の表示素子および本発明の第1の受光素子を備えたものである。
本発明の第1の受光素子および第1の表示装置では、制御電極に電圧が印加されることにより、受光部としての中間半導体領域に光が照射された際に生ずる光電流の制御が可能となる。また、上記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がp型であると共に、上記制御電極に印加される電圧が正電位であることにより、中間半導体領域では、受光素子の厚み方向に沿って、n−i−p型の構造となる。したがって、空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離されるため、再結合中心に電子−正孔対がトラップされる確率が低くなり、中間半導体領域のL長の増大分が、光電流に寄与するようになる。
本発明の第2の受光素子は、基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、中間半導体領域に対向する領にて中間半導体領域よりも基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極とを備えたものである。また、上記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がn型であり、第1電極がアノード電極であると共に、第2電極がカソード電極であり、カソード電極またはこのカソード電極と電気的に接続された電極の一部が制御電極に対向する領域と部分的に重なっている。
本発明の第2の表示装置は、配列された複数の表示素子および本発明の第2の受光素子を備えたものである。
本発明の第2の受光素子および第2の表示装置では、制御電極に電圧が印加されることにより、受光部としての中間半導体領域に光が照射された際に生ずる光電流の制御が可能となる。また、上記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がn型であると共に、上記制御電極に印加される電圧が負電位であることにより、中間半導体領域では、受光素子の厚み方向に沿って、p−i−n型の構造となる。したがって、空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離されるため、再結合中心に電子−正孔対がトラップされる確率が低くなり、中間半導体領域のL長の増大分が、光電流に寄与するようになる。
本発明の第1の受光素子または第1の表示装置によれば、中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がp型であると共に、制御電極に印加される電圧が正電位となるようにしたので、中間半導体領域における空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離され、光電流を発生しやすくすることができる。よって、中間半導体領域のL長を増加させても光電流が飽和しなくなり、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
また、本発明の第2の受光素子または第2の表示装置によれば、中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がn型であると共に、制御電極に印加される電圧が負電位となるようにしたので、中間半導体領域における空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離され、光電流を発生しやすくすることができる。よって、中間半導体領域のL長を増加させても光電流が飽和しなくなり、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(受光素子の構成例)
図1は、本発明の一実施の形態に係る受光素子(受光素子1)の平面構成を表したものであり、図2は、図1における受光素子1のII−II線に沿った断面構成を表したものである。
この受光素子1は、いわゆるPIN型フォトダイオードを有する光センサであり、ガラス基板10と、その一面側に設けられた第1導電型半導体領域としてのp+層11と、このp+領域11と基板10の同一面側に設けられた第2導電型半導体領域としてのn+層12と、これらp+域11およびn+領域12の間に設けられた中間半導体領域としての受光部13とを備えている。p+層11はコンタクト部241を介してアノード電極21と電気的に接続され、n+層12はコンタクト部242を介してカソード電極22と電気的に接続されている。また、ガラス基板10のp+層11、n+層12および受光部13と同一面側において、受光部13に対向する領域には、L長L1およびW長W1であるゲート電極23が形成されている。なお、ガラス基板10およびゲート電極23と、p+層11、n+層12および受光部13との間には、ゲート絶縁膜14が形成されている。また、p+層11、n+層12および受光部13と、アノード電極21およびカソード電極22との間には、層間絶縁膜15が形成されている。また、アノード電極21は配線層251と電気的に接続され、カソード電極22は配線層252と電気的に接続されている。
ガラス基板10は、光透過性を有する透明基板である。なお、このガラス基板10の代わりに、例えば、プラスチック、石英、酸化アルミニウムなどの透明(光透過性)材料を用いて基板を構成してもよい。
ゲート絶縁膜14および層間絶縁膜15は、例えば、酸窒化シリコン(SiN)や酸化シリコン(SiO)などの絶縁性材料により構成されている。これらは単独層を積層してもよいし、複数の材料を用いて混合層としてもよい。
p+層11は、ゲート絶縁膜14の上に受光部13と接して形成されており、p型不純物が高濃度に注入されたp型半導体により構成されている。p型不純物は、例えば、ホウ素などである。このp型半導体は、例えば、結晶質半導体により構成されているのが好ましい。キャリヤの移動度を高くすることができるからである。結晶質半導体としては、多結晶シリコン(ポリシリコン)が挙げられる。多結晶シリコンによりなるp+層11は、例えば、非晶質シリコン(アモルファスシリコン)をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより製膜し、エキシマレーザなどのレーザ光を照射し、溶融固化することにより形成することができる。このため、後述する表示装置が受光素子1を搭載する場合、TFTなどの駆動回路と共に同一基板上に製造することができるので好ましい。
n+層12は、ゲート絶縁膜14の上に受光部13と接して形成されており、n型不純物が高濃度に注入されたn型半導体により構成されている。n型不純物は、例えば、リンなどである。このn型半導体は、例えば、結晶質半導体により構成されているのが好ましい。p型半導体の場合と同様に、キャリヤの移動度を高くすることができるからである。結晶質半導体としては、多結晶シリコンが挙げられる。多結晶シリコンによりなるn+層12は、例えば、p+層11と同様の製造方法により形成することができるので好ましい。
受光部13は、受光素子1の受光領域であり、p+層11およびn+層12の間のゲート絶縁膜14の上に、これらの層と接して形成されている。この受光部13は、n+層12よりも不純物(n型不純物)濃度が低く(例えば、1×1017〜5×1018(atm/cm)程度)なるように形成された中間半導体領域(n−層)である。この受光部13は、非単結晶半導体層を含んでいてもよい。この非単結晶半導体層の材料としては、例えば非晶質シリコン、微結晶シリコンまたは多結晶シリコンが挙げられる。
なお、非単結晶半導体層の膜厚はなるべく大きいほうが好ましく、例えば、30〜60nm程度が望ましい。膜厚が小さい場合には受光部13に生ずる光電流が減少する一方、膜厚が大きい場合には漏れ電流が増えてしまうからである。また、多結晶シリコンの結晶粒径は、50nm〜1μm程度が望ましい。また、上記のようなレーザ照射を用いずに、CVD法により形成された微結晶シリコンを用いる場合には、結晶粒径は、10〜100nm程度が望ましい。
アノード電極21は、p+層11と電気的に接続されており、導電性の材料により構成されている。
カソード電極22は、n+層12と電気的に接続されており、アノード電極21と同様に導電性の材料により構成されている。
ゲート電極23は、ゲート絶縁膜14を介して受光部13に対向する領域に形成されている。このゲート電極23は、電圧を印加することにより、受光部13に光が照射された際に生ずる光電流の制御を可能とする制御電極として機能している。また、本実施の形態では、受光部13に注入されている不純物(n型不純物)の導電型がn型であると共に、ゲート電極23に印加される電圧が負電位となっている。
(受光素子の作用および効果)
次に、図1および図2に加えて図3〜図8を参照して、本実施の形態の受光素子1の作用および効果について、比較例と比較しつつ詳細に説明する。
まず、図1および図2を参照して、受光素子1の基本的な作用について説明する。この受光素子1では、受光部13に対して光が照射される(光が入射する)と、その光量に応じて受光部13において光電流が発生し、p+層11とn+層12との間に流れることにより、受光素子として機能する。
次に、図3〜図8を参照して、受光素子1の特徴的な作用および効果について、比較例と比較しつつ説明する。ここで、図3は、比較例に係る受光素子(受光素子100)の平面構成を表したものであり、図4は、図3における受光素子1のIII−III線に沿った断面構成を表したものである。
この比較例に係る受光素子100では、本実施の形態の受光素子1とは異なり、ゲート電極23に印加される電圧が負電位である。また、受光部103に注入されている不純物(p型不純物)の導電型がp型となっているか、あるいは受光部103がイントリンシック層(I層)となっている。
これにより、この受光素子100では、光が照射されたときに、受光部103に注入されている不純物(p型不純物)の導電型がp型となっている場合には、この中間半導体領域としての受光部103には空乏層が発生しないため、光電流も発生しない。また、受光部103がイントリンシック層(I層)となっている場合には、この中間半導体領域としての受光部103中での再結合中心が多くなる。このため、受光部103中で発生した電子−正孔対が長いL長を走るような状況では、この電子−正孔対が再結合中心に容易にトラップされることとなり、光電流としては寄与しない。よって、ゲート電極23のL長L1を増加させて受光部のL長を増加させた場合、例えば図5に示した符号G100のように、ある程度(ここでは、L1=10μm程度)のところで光電流が飽和してしまうことになる。
これに対し、本実施の形態の受光素子1では、受光部13に注入されている不純物(n型不純物)の導電型がn型であると共に、ゲート電極23に印加される電圧が負電位となっている。これにより、光が照射されたときに、中間半導体領域としての受光部13では、受光素子1の厚み方向に沿って、p−i−n型の構造となる。したがって、空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離されるため、再結合中心に電子−正孔対がトラップされる確率が低くなり、受光部13のL長の増大分が光電流に寄与するようになる(光電流が発生しやすくなる)。したがって、例えば図5に示した符号G1のように、L長の増加に対して広い範囲(L1=200〜400μm程度まで)で光電流を線型に増加させることが可能となり(符号G12)、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
また、例えば図6に示したように、可変電圧電源V1を用いると共に、受光素子1のアノード電極21とカソード電極22との間に逆バイアス電圧を印加することにより、以下のことが分かる。すなわち、例えば図7に示したように、発生する光電流の大きさ(受光感度)は、n+層12とゲート電極23との間の電圧Vng(ゲート電圧Vg)の大きさにおいて、最適な範囲(ここでは、−6〜−9V程度)があることが分かる。
また、L長L1を増加させた場合でも、ゲート電極23とp+層11またはn+層12との間のオーバラップ領域である寄生容量発生領域は増加しないため、受光素子1の形状の自由度も向上する。
またこの場合、例えば図8に示したように、受光部13における不純物濃度は、2×1018(atm/cm)以下程度であるのが望ましい。これ以上の不純濃度となると、ゲート電圧Vgを印加したときの耐圧(降伏電圧)が急激に低下してしまうからである。
以上のように本実施の形態では、受光部13に注入されている不純物の導電型がn型であると共に、ゲート電極23に印加される電圧が負電位となるようにしたので、受光部13における空乏層内で発生した電子−正孔対が即座に分離され、光電流を発生しやすくすることができる。よって、L長を増加させても光電流が飽和しなくなり(L長の増加に対して広い範囲で光電流を線型に増加させることが可能となり)、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
(変形例)
以下、本発明の変形例をいくつか挙げて説明する。なお、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
図9は、変形例1に係る受光素子(受光素子1A)の平面構成を表したものであり、図10は、図9における受光素子1AのIV−IV線に沿った断面構成を表したものである。この受光素子1Aでは、受光部13Aに注入されている不純物(p型不純物)の導電型がp型であると共に、ゲート電極23に印加される電圧が正電位となっている。すなわち、受光部13Aがp−層となっている。
このような構成により本変形例の受光素子1Aにおいても、上記実施の形態と同様の作用により、光電流を発生しやすくすることができ、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
[変形例2]
図11は、変形例2に係る受光素子(受光素子1B)の断面構成を表したものである。上記実施の形態および変形例1においては、ゲート電極23が、p+層11、n+層12および受光部13よりも下層に形成されているボトムゲート型の受光素子について説明した。これに対し、この受光素子1Bは、ゲート電極23Bが、p+層11、n+層12および受光部13よりも上層に形成されているトップゲート型の受光素子である。なお、この受光素子1Bでは、層間絶縁膜160〜162、ゲート絶縁膜14Bが形成されている。
また、この受光素子1Bにおいても、受光部13に注入されている不純物(p型不純物)の導電型がp型である場合には、ゲート電極23Bに印加される電圧が正電位となっている。一方、受光部13に注入されている不純物(n型不純物)の導電型がn型である場合には、ゲート電極23Bに印加される電圧が負電位となっている。
このような構成により本変形例の受光素子1Bにおいても、上記実施の形態および変形例1と同様の作用により、光電流を発生しやすくすることができ、受光感度を十分に向上させることが可能となる。
[変形例3,4]
図12(A)および図12(B)は、変形例3,4に係る受光素子(受光素子1C,1D)の断面構成を表したものである。
受光素子1Cでは、カソード電極22Cにおいて、受光部13の少なくとも一部の領域を介してゲート電極23に対向する対向領域d12が設けられている。また、受光部13が、n+層12よりも不純物(n型不純物)濃度が低くなるように(n−層として)形成されると共に、光照射の際に、ゲート電極23に対し、負電位のゲート電圧Vgが印加されるようになっている。
また、受光素子1Dでは、アノード電極21Dにおいて、受光部13Aの少なくとも一部の領域を介してゲート電極23に対向する対向領域d11が設けられている。また、受光部13Aが、p+層11よりも不純物(p型不純物)濃度が低くなるように(p−層として)形成されると共に、光照射の際に、ゲート電極23に対し、正電位のゲート電圧Vgが印加されるようになっている。
このような構成により変形例3,4に係る受光素子1C,1Dでは、例えば図13に示した受光素子1Cのように、ゲート電極23に負極性の電圧を印加した場合、カソード電極22Cにおける対向領域d12での印加電圧により、バックチャネル側が負極側に際限なく持ち上げられることがなくなる。そのため、n−層である受光部13において、p化される領域13Pが抑えられる。これにより、受光部13中のp化された領域13Pと、n+層12との間に生ずる電界が緩和され、ブレークダウン現象が発生しにくくなる。よって、製造の際の歩留りを向上させることも可能となる。なお、受光素子1Dにおいても同様の作用により同様の効果が得られる。
[変形例5,6]
図14(A)および図14(B)は、変形例5,6に係る受光素子(受光素子1E,1F)の断面構成を表したものである。これら受光素子1E,1Fは、上記変形例3,4において説明した対向領域を、トップゲート型の受光素子において設けたものに対応する。
受光素子1Eでは、カソード電極22Eとコンタクト部244を介して電気的に接続された電極262において、受光部13の少なくとも一部の領域を介してゲート電極23Bに対向する対向領域d22が設けられている。また、受光素子1Fでは、アノード電極21Fとコンタクト部243を介して電気的に接続された電極261において、受光部13Aの少なくとも一部の領域を介してゲート電極23Bに対向する対向領域d21が設けられている。
このような構成により変形例5,6に係る受光素子1E,1Fにおいても、上記変形例3,4と同様の作用により、ブレークダウン現象を発生しにくくすることができ、製造の際の歩留りを向上させることが可能となる。
[変形例7]
図15は、変形例7に係る受光素子(受光素子1G)の平面構成を表したものであり、図16は、図15における受光素子1GのV−V線に沿った断面構成を表したものである。
本変形例の受光素子1Gでは、受光部13が、n+層12よりも不純物(n型不純物)濃度が低くなるように(n−層として)形成されると共に、光照射の際に、ゲート電極23に対し、負電位のゲート電圧Vgが印加されるようになっている。
また、この受光素子1Gでは、受光部13(n−層)とn+層12との境界部Bnが、ゲート電極23におけるn+層12側の端辺Enよりも、n+層12側(外側)に位置している。なお、この境界部Bnは、端辺En上に位置しているようにしてもよい。
これは、以下説明するような耐圧の問題を回避するための構造である。すなわち、受光部13(n−層)に注入されている不純物の導電型がn型であり、ゲート電極23に印加される電圧Vgが負電位である場合に、このゲート電圧Vgが一定電圧以上になると、n+層12と受光部13(n−層)との間の耐圧に、問題が生じる。
具体的には、この場合、ゲート電極23上の受光部13(n−層)にはホールが誘起され、p−nジャンクションは、n+層12と受光部13(n−層)との境界(境界部Bn)付近で形成される。ここで、この誘起されたホールによって形成されたp−nジャンクションにおけるp−n+間では、内部電界が強いため、耐圧の問題が生じる。
このため、このp−nジャンクション部分において、ゲート電極23による電界の影響を受けにくいn−層をp−n+間に挿入できれば、p−n+間の内部電界が緩和され、耐圧の改善が可能となる。
したがって、本変形例の受光素子1Gでは、上記したように、境界部Bnが、ゲート電極23におけるn+層12側の端辺Enよりもn+層12側(外側)に位置しており、これにより、ゲート電極23からの電界の影響が少なくなるようになっている。よって、n+領域とn−領域との間の電界を緩和することによって耐圧の問題を回避することができ、受光素子の感度を高くして安定な動作が可能となる。
ここで、図17は、受光素子1Gにおけるゲート電圧Vgnと光電流Inpとの関係を表したものである。ここでは、Vnp=6.0Vであり、受光部13における不純物濃度は、1×1018(atm/cm)となっている。また、この図17では、境界部Bnの位置を、+1.5μmから−0.25μmまで変化させた場合のものとなっている。なお、図15中に示したように、「+方向」とは、境界部Bnが、端辺Enよりもn+層12側(外側)に位置していることを意味している。また、同様に「−方向」とは、境界部Bnが、端辺Enよりも受光部13(n−層)側(内側)に位置していることを意味している。
図17において、Vgn=−8V印加時の光電流Inpに着目すると、境界部Bnが、端辺Enよりも受光部13(n−層)側(内側)に位置している場合には、1.0×10−9A以上の光電流Inpが流れてしまっており、耐圧に問題があることが分かる。一方、境界部Bnが、端辺Enよりもn+層12側(外側)に位置している場合には、耐圧の問題が生じていないことが分かる。
また、図18は、受光素子1Gにおける受光部13の不純物濃度と光電流Inpとの関係を表したものである。ここでは、ゲート電圧Vgn=−8Vとなっている。また、境界部Bnの位置は、0.0μmとなっている(すなわち、端辺En上に位置している)。
図18より、不純物の導電型がn型の場合に不純物濃度は、2×1018(atm/cm)以下である必要があることが分かる。
[変形例8]
図19は、変形例8に係る受光素子(受光素子1H)の平面構成を表したものであり、図20は、図19における受光素子1HのVI−VI線に沿った断面構成を表したものである。
本変形例の受光素子1Hでは、受光部13Aが、p+層11よりも不純物(p型不純物)濃度が低くなるように(p−層として)形成されると共に、光照射の際に、ゲート電極23に対し、正電位のゲート電圧Vgが印加されるようになっている。
また、この受光素子1Hでは、受光部13A(p−層)とp+層11との境界部Bpが、ゲート電極23におけるp+層11側の端辺Epよりも、p+層11側(外側)に位置している。なお、この境界部Bpは、端辺Ep上に位置しているようにしてもよい。
これは、変形例7における受光素子1Gと同様に、変形例7において説明した耐圧の問題を回避するための構造である。
すなわち、本変形例の受光素子1Hでは、上記したように、境界部Bpが、ゲート電極23におけるp+層11側の端辺Epよりもp+層11側(外側)に位置しており、これにより、ゲート電極23からの電界の影響が少なくなるようになっている。よって、p+領域とp−領域との間の電界を緩和することによって耐圧の問題を回避することができ、受光素子の感度を高くして安定な動作が可能となる。
ここで、図21は、受光素子1Hにおけるゲート電圧Vgnと光電流Inpとの関係を表したものである。ここでは、Vnp=6.0Vであり、受光部13Aにおける不純物濃度は、1×1018(atm/cm)となっている。また、この図21では、境界部Bpの位置を、+1.5μmから−0.25μmまで変化させた場合のものとなっている。なお、図19中に示したように、「+方向」とは、境界部Bpが、端辺Epよりもp+層11側(外側)に位置していることを意味している。また、同様に「−方向」とは、境界部Bpが、端辺Epよりも受光部13A(p−層)側(内側)に位置していることを意味している。
図21において、Vgn=2V印加時の光電流Inpに着目すると、境界部Bpが、端辺Epよりも受光部13A(p−層)側(内側)に位置している場合には、1.0×10−9A以上の光電流Inpが流れてしまっており、耐圧に問題があることが分かる。一方、境界部Bpが、端辺Epよりもp+層11側(外側)に位置している場合には、耐圧の問題が生じていないことが分かる。
また、図22は、受光素子1Hにおける受光部13Aの不純物濃度と光電流Inpとの関係を表したものである。ここでは、ゲート電圧Vgn=8Vとなっている。また、境界部Bpの位置は、0.0μmとなっている(すなわち、端辺Ep上に位置している)。
図22より、不純物の導電型がp型の場合に不純物濃度は、2×1018(atm/cm)以下である必要があることが分かる。
[変形例9]
図23は、変形例9に係る受光素子の回路構成を表したものである。本変形例の受光素子の回路は、2つの受光素子1a,1b(それぞれ、これまで説明した受光素子1等からなるもの)により構成されている。具体的には、電源VDDとグランド(接地)GNDとの間に、互いに直列接続された2つの受光素子1a,1bが配置されている。
受光素子1aでは、カソード電極22が電源VDDに接続され、アノード電極21が端子Bおよび出力端子に接続され、ゲート電極23がA端子に接続されている。また、受光素子1bでは、カソード電極22が端子Bおよび出力端子に接続され、アノード電極21がグランドGNDに接続され、ゲート電極23がC端子に接続されている。
受光素子1bは、環境的外乱を補償するため、ブラックマトリックスBMの下(ブラックマトリクスBMの形成領域内)に配置されている。一方、受光素子1aは、照度を測定できるようにするため、ブラックマトリックスBMの形成領域以外の部分に配置されている。
なお、受光素子1a,1bにおける受光部13では、p型になるようにホウ素がイオン注入されている。また、このホウ素の濃度は、耐圧の制限から、2×1018(atm/cm)以下であることが必要であり、1.5×1016〜3.5×1017(atm/cm)範囲の濃度となるようにするのが好ましい。
ここで、図23中に示された、端子A,B,Cにおける電位VA,VB,VC、電源VDDおよびグランドGNDでは、以下の(1)式を満たすようにするのが好ましい。これにより、安定的に光電流を出力することが可能となるからである。
GND<VC<VB<VA<VDD ……(1)
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態で説明した、カソード電極またはこのカソード電極と電気的に接続された電極、ならびにアノード電極またはこのアノード電極と電気的に接続された電極における、少なくとも対向領域(対向領域d11,d12,d21,d22)の部分は、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ))などの透明材料により構成された透明電極であるのが好ましい。そのように構成した場合、受光部に対する光の入射効率が向上するため、受光感度をより向上させることが可能となる。
また、本発明は、可視光における効果に限定されるものではなく、不可視光(例えば、X線、電子線、紫外光、赤外光)においても効果を奏するものである。特に、半導体層のバンドギャップ近傍の光に対して本発明を用いれば、効果的な受光素子を構成することが可能となる。
また、本発明では、主にシリコン薄膜を半導体層として用いているが、電界により制御可能な半導体材料であればなんでも良く、他にも例えば、SiGe、Ge、Se、有機半導体膜、酸化物半導体膜などを用いることが可能である。
また、本発明の受光素子は、例えば図24〜図27に示した液晶表示装置4や有機EL表示装置5のように、表示素子および受光素子を備えた表示装置に適用することが可能である。これにより、外部からの環境光や表示部48等からの表示光を受光することが可能となり、表示データやバックライトの光量等を制御したり、タッチパネル機能や指紋入力機能、スキャナ機能などを有する多機能ディスプレイとして機能させることが可能となる。具体的には、図24に示した液晶表示装置4には、上記実施の形態等で説明した受光素子1等と、ソース電極3N21、ドレイン電極3N22、ゲート電極3N231,3N232、チャネル層3N131,3N132、n+層3N12およびLDD(Lightly Doped Drain)層3N14を有するN型TFT3Nと、ソース電極3P22、ドレイン電極3P21、ゲート電極3P23、チャネル層3P13およびp+層3P11を有するP型TFT3Pと、平坦化膜41と、画素電極421と、共通電極422と、液晶層43と、スペーサ44と、オーバーコート層45と、ブラックマトリクス層46と、カラーフィルタ層47と、ガラス基板40とを備えている。また、表示部48内の各画素49には、例えば図25に示したように、データラインDL、ゲートラインGL1〜GL3、電源ラインVDD、接地ラインGND、共通ラインCOM、リードラインRL、液晶素子LC、受光素子1、画素選択用TFT素子SW1,SW3、容量素子C1およびソースフォロワ素子SFを有する画素回路が形成されている。また、図26に示した有機EL表示装置5には、上記実施の形態等で説明した受光素子1等と、N型TFT3Nと、P型TFT3Pと、平坦化膜51と、アノード電極521と、カソード電極522と、発光層53と、樹脂層54と、オーバーコート層55と、ブラックマトリクス層56と、カラーフィルタ層57と、ガラス基板50とを備えている。なお、受光素子1等は、各画素49内に設ける場合には限られず、例えば図27に示した液晶表示装置4Aのように、表示部48の外縁部に設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等で説明した構成等を組み合わせるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る受光素子の構成を表す平面図である。 図1に示した受光素子の構成を表す断面図である。 比較例に係る受光素子の構成を表す平面図である。 図3に示した比較例に係る受光素子の構成を表す断面図である。 図1および図3に示した受光素子におけるゲート電極のL長と光電流との関係を表す特性図である。 図1に示した受光素子の受光特性を測定する回路を説明するための回路図である。 図1に示した受光素子におけるゲート電圧と光電流との関係を表す特性図である。 図1に示した受光素子における受光部の不純物濃度と降伏電圧との関係を表す特性図である。 本発明の変形例1に係る受光素子の構成を表す平面図である。 図9に示した変形例1に係る受光素子の構成を表す断面図である。 本発明の変形例2に係る受光素子の構成を表す断面図である。 本発明の変形例3および変形例4に係る受光素子の構成を表す断面図である。 図12に示した変形例3に係る受光素子の特徴的な作用を説明するための断面図である。 本発明の変形例5および変形例6に係る受光素子の構成を表す断面図である。 本発明の変形例7に係る受光素子の構成を表す平面図である。 図15に示した変形例7に係る受光素子の構成を表す断面図である。 図15に示した変形例7に係る受光素子におけるゲート電圧と光電流との関係を表す特性図である。 図15に示した変形例7に係る受光素子における受光部の不純物濃度と光電流との関係を表す特性図である。 本発明の変形例8に係る受光素子の構成を表す平面図である。 図19に示した変形例8に係る受光素子の構成を表す断面図である。 図19に示した変形例8に係る受光素子におけるゲート電圧と光電流との関係を表す特性図である。 図19に示した変形例8に係る受光素子における受光部の不純物濃度と光電流との関係を表す特性図である。 本発明の変形例9に係る受光素子の構成を表す回路図である。 図1に示した受光素子を備えた液晶表示装置の一例を表す断面図である。 図24に示した液晶表示装置における画素回路の一例を表す平面図および回路図である。 図1に示した受光素子を備えた有機EL表示装置の一例を表す断面図である。 図1に示した受光素子を備えた液晶表示装置の他の例を表す平面図である。
符号の説明
1,1A〜1H,1a,1b…受光素子、10…ガラス基板、11…p+層、12…n+層、11C,12C…寄生容量発生領域、13…受光部(n−層)、13A…受光部(p−層)、13P…p化領域、14,14C…ゲート絶縁膜、15,160〜162…層間絶縁膜、21,21D,21F…アノード電極、22,22C,22E…カソード電極、23,23B…ゲート電極、241〜244…コンタクト部、251,252…配線層、261,262…電極、3N…N型TFT、3P…P型TFT、4,4A…液晶表示装置、40…ガラス基板、41…平坦化膜、421…画素電極、422…共通電極、43…液晶層、44…スペーサ、45…オーバーコート層、46…ブラックマトリクス層、47…カラーフィルタ層、48…表示部、49…画素、5…有機EL表示装置、50…ガラス基板、51…平坦化膜、521…アノード電極、522…カソード電極、53…発光層、54…樹脂層、55…オーバーコート層、56…ブラックマトリクス層、57…カラーフィルタ層、L1…ゲート電極のL長、W1…ゲート電極のW長、V1…可変電圧電源、d11,d12,d21,d22…オーバラップ領域(対向領域)、En,Ep…端辺、Bn,Bp…境界部、BM…ブラックマトリクス。

Claims (12)

  1. 基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、
    前記素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
    前記第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
    記中間半導体領域に対向する領にて前記中間半導体領域よりも前記基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極と
    を備え、
    前記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がp型であり、
    前記第1電極がアノード電極であると共に、前記第2電極がカソード電極であり、
    前記アノード電極またはこのアノード電極と電気的に接続された電極の一部が前記制御電極に対向する領域と部分的に重なっている
    受光素子。
  2. 前記中間半導体領域の不純物濃度が、2×10 18 (atm/cm 3 )以下である
    請求項1に記載の受光素子。
  3. 前記第1導電型半導体領域、前記第2導電型半導体領域および前記中間半導体領域は、多結晶シリコンにより構成された非単結晶半導体層を含む
    請求項1に記載の受光素子。
  4. 前記非単結晶半導体層の膜厚が、30nm以上かつ60nm以下である
    請求項3に記載の受光素子。
  5. 前記中間半導体領域と前記第1導電型半導体領域との境界部が、前記制御電極における第1導電型半導体領域側の端辺上、またはこの端辺よりも第1導電型半導体領域側に位置している
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の受光素子。
  6. 基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、
    前記素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
    前記第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
    前記中間半導体領域に対向する領域にて前記中間半導体領域よりも前記基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極と
    を備え、
    前記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がn型であり、
    前記第1電極がアノード電極であると共に、前記第2電極がカソード電極であり、
    前記カソード電極またはこのカソード電極と電気的に接続された電極の一部が前記制御電極に対向する領域と部分的に重なっている
    受光素子。
  7. 前記中間半導体領域の不純物濃度が、2×10 18 (atm/cm 3 )以下である
    請求項6に記載の受光素子。
  8. 前記第1導電型半導体領域、前記第2導電型半導体領域および前記中間半導体領域は、多結晶シリコンにより構成された非単結晶半導体層を含む
    請求項6に記載の受光素子。
  9. 前記非単結晶半導体層の膜厚が、30nm以上かつ60nm以下である
    請求項8に記載の受光素子。
  10. 前記中間半導体領域と前記第2導電型半導体領域との境界部が、前記制御電極における第2導電型半導体領域側の端辺上、またはこの端辺よりも第2導電型半導体領域側に位置している
    請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の受光素子。
  11. 配列された複数の表示素子および受光素子を備え、
    前記受光素子は、
    基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、
    前記素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
    前記第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
    前記中間半導体領域に対向する領域にて前記中間半導体領域よりも前記基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極と
    を有し、
    前記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がp型であり、
    前記第1電極がアノード電極であると共に、前記第2電極がカソード電極であり、
    前記アノード電極またはこのアノード電極と電気的に接続された電極の一部が前記制御電極に対向する領域と部分的に重なっている
    表示装置。
  12. 配列された複数の表示素子および受光素子を備え、
    前記受光素子は、
    基板の一面側における素子形成面上に形成された第1導電型半導体領域と、
    前記素子形成面上に形成された第2導電型半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と前記第2導電型半導体領域との間の素子形成面上に、これらの2つの半導体領域よりも不純物濃度が低く形成された中間半導体領域と、
    前記第1導電型半導体領域と電気的に接続された第1電極と、
    前記第2導電型半導体領域と電気的に接続された第2電極と、
    前記中間半導体領域に対向する領域にて前記中間半導体領域よりも前記基板側に絶縁膜を介して形成された制御電極と
    を有し、
    前記中間半導体領域に注入されている不純物の導電型がn型であり、
    前記第1電極がアノード電極であると共に、前記第2電極がカソード電極であり、
    前記カソード電極またはこのカソード電極と電気的に接続された電極の一部が前記制御電極に対向する領域と部分的に重なっている
    表示装置。
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