JP5284344B2 - 血栓摘出システムのための方法および装置 - Google Patents

血栓摘出システムのための方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5284344B2
JP5284344B2 JP2010501041A JP2010501041A JP5284344B2 JP 5284344 B2 JP5284344 B2 JP 5284344B2 JP 2010501041 A JP2010501041 A JP 2010501041A JP 2010501041 A JP2010501041 A JP 2010501041A JP 5284344 B2 JP5284344 B2 JP 5284344B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lumen
pressure
opening
liquid
fragmentation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010501041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010523173A (ja
Inventor
ホア ディー. グエン、
マイケル エス. ミリッツィ、
Original Assignee
コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コヴィディエン リミテッド パートナーシップ filed Critical コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
Publication of JP2010523173A publication Critical patent/JP2010523173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5284344B2 publication Critical patent/JP5284344B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3205Excision instruments
    • A61B17/3207Atherectomy devices working by cutting or abrading; Similar devices specially adapted for non-vascular obstructions
    • A61B17/320783Atherectomy devices working by cutting or abrading; Similar devices specially adapted for non-vascular obstructions through side-hole, e.g. sliding or rotating cutter inside catheter
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3203Fluid jet cutting instruments
    • A61B17/32037Fluid jet cutting instruments for removing obstructions from inner organs or blood vessels, e.g. for atherectomy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/320016Endoscopic cutting instruments, e.g. arthroscopes, resectoscopes
    • A61B17/32002Endoscopic cutting instruments, e.g. arthroscopes, resectoscopes with continuously rotating, oscillating or reciprocating cutting instruments
    • A61B2017/320028Endoscopic cutting instruments, e.g. arthroscopes, resectoscopes with continuously rotating, oscillating or reciprocating cutting instruments with reciprocating movements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/03Automatic limiting or abutting means, e.g. for safety
    • A61B2090/033Abutting means, stops, e.g. abutting on tissue or skin
    • A61B2090/034Abutting means, stops, e.g. abutting on tissue or skin abutting on parts of the device itself
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/08Accessories or related features not otherwise provided for
    • A61B2090/0801Prevention of accidental cutting or pricking
    • A61B2090/08021Prevention of accidental cutting or pricking of the patient or his organs

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本出願は、2007年3月30日に出願された「METHODS AND APPARATUSES FOR THROMBECTOMY SYSTEM」という名称の米国仮出願第60/921,122号の35U.S.C.§119(e)の優先権の利益を主張するものである。上記の仮出願の全体が参照により本明細書に組み込まれており、本明細書の一部であるとみなされる。
本明細書に開示するいくつかの技術は、概して医療デバイスに関し、より詳細には、血栓すなわち血の塊などの物質を血管から除去するための医療デバイスに関する
一般に、血栓すなわち血の塊は、通常、たとえば長時間にわたり座って作業するために起こる循環不良による血液凝固によって発生する。血栓形成の初期段階では、血栓は一般に軟性かつ/または海綿状の稠度を有する。血栓は時間がたつと、凝固カスケードとして知られる現象によってより硬く繊維質になり、次第に繊維組織が血栓内に成長し始める。とりわけ、血栓により罹患血管を通る血流が減少し、または場合によっては血流が遮断されて、血管によって血液が供給される組織が死亡する恐れがある。さらに、血栓が血管壁から遊離して自由に浮動すると栓子になる。場合によっては、栓子が塞栓症すなわち血管の閉塞を引き起こし、たとえば卒中、心臓発症、あるいは肺動脈塞栓症を招く恐れがある。
いくつかの実施態様では、物質を血管腔から除去するための装置は、前記血管腔内に挿入されるサイズのシャフトであって断片化管腔および吸引管腔を有するシャフトと、前記断片化管腔の近位端と流体連通状態の液体圧力源と、前記吸引管腔の近位端と流体連通状態の吸引源と、前記シャフト内での繰り返し液体圧力パターンとを含み、前記圧力パターンは、(i)前記断片化管腔内の正圧インパルスの繰り返し、および(ii)前記正圧インパルスと交互の前記吸引管腔内の負圧インパルスの繰り返しを含む。
いくつかの実施態様では、液体圧力源は、前記正圧インパルスを前記断片化管腔に繰り返し与えるように構成された第1のポンプを備える。いくつかの実施態様では、吸引源は、前記負圧インパルスを前記吸引管腔に繰り返し与えるように構成された第2のポンプを備える。いくつかの実施態様では、第1のポンプはシリンダ内に配置された往復動ピストンを備え、ピストンは吸入工程および排出工程を有し、排出工程中に第1のポンプは正圧インパルスを断片化管腔に与える。いくつかの実施態様では、第2のポンプはシリンダ内に配置された往復動ピストンを備え、ピストンは排出工程および吸入工程を有し、吸入工程中に第2のポンプは負圧インパルスを吸引管腔に与える。
いくつかの実施態様では、第1のポンプの排出工程および第2のポンプの吸入工程は、ポンプの動作サイクルの異なる位相中に発生する。いくつかの実施態様では、装置はさらに、前記第1のポンプと前記第2のポンプの両方を駆動する単一のモータを備える。いくつかの実施態様では、装置はさらにポンプ駆動モジュールを備え、ポンプ駆動モジュールは第1のポンプおよび第2のポンプを取り外し可能に受け入れる。いくつかの実施態様では、ポンプ駆動モジュールは、第1および第2のポンプのピストンと係合して、ポンプ駆動モジュールによってポンプを作動しやすくする駆動連結器を備える。
いくつかの実施態様では、装置はさらにポンプ駆動モジュールを備え、第1のポンプおよび第2のポンプは前記ポンプ駆動モジュールに取り外し不可能に連結される。いくつかの実施態様では、ポンプ駆動モジュールは空気ポンプ駆動装置を備える。いくつかの実施態様では、装置はさらに断片化管腔から出る液体噴霧を含む。いくつかの実施態様では、装置はさらにシャフトの遠位部分にある開口部を含み、液体噴霧は前記開口部を横切るように通り、または通過する。いくつかの実施態様では、開口部はシャフトの側壁または先端部に配置される。
いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は前記噴霧のすぐ上流で100PSI未満の最大圧力を有する。いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は前記噴霧のすぐ上流で20〜70PSIの最大圧力を有する。いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は噴霧のすぐ上流で30〜50PSIの最大圧力を有する。
いくつかの実施態様では、噴霧は概ね円筒形状を有する。いくつかの実施態様では、噴霧は概ね平坦な形状を有する。いくつかの実施態様では、正圧インパルスと負圧インパルスの繰り返し率は可変である。
いくつかの実施態様では、血管腔から物質を除去するための装置は、断片化管腔および吸引管腔を有する血管内シャフトと、前記シャフトと流体連通状態の駆動ユニットとを備え、駆動ユニットは、断片化管腔と流体連通状態の液体圧力源と、吸引管腔と流体連通状態の吸引源とを有し、液体圧力源は正圧を断片化管腔に繰り返し加えるように構成され、吸引源は、断片化管腔への正圧の印加と交互に負圧を吸引管腔に繰り返し加えるように構成される。
いくつかの実施態様では、液体圧力源は第1のポンプを備える。いくつかの実施態様では、吸引源は第2のポンプを備える。いくつかの実施態様では、第1のポンプはシリンダ内に配置された往復動ピストンを備え、ピストンは吸入工程および排出工程を有し、排出工程中に第1のポンプは正圧を断片化管腔に加える。いくつかの実施態様では、第2のポンプはシリンダ内に配置された往復動ピストンを備え、ピストンは排出工程および吸入工程を有し、吸入工程中に第2のポンプは負圧を吸引管腔に加える。
いくつかの実施態様では、第1のポンプの排出工程および第2のポンプの吸入工程がポンプの動作サイクルの異なる位相中に発生する。いくつかの実施態様では、第1のポンプと第2のポンプの往復速度は可変である。いくつかの実施態様では、装置はさらに断片化管腔から出る液体噴霧を含む。いくつかの実施態様では、装置はさらにシャフトの遠位部分にある開口部を含み、液体噴霧が開口部を横切るように通り、または通過する。いくつかの実施態様では、開口部が前記シャフトの側壁または先端部に配置される。
いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は噴霧の上流で100PSI未満の最大圧力を有する。いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は噴霧の上流で20〜70PSIの最大圧力を有する。いくつかの実施態様では、断片化管腔内の液体は噴霧の上流で30〜50PSIの最大圧力を有する。
いくつかの実施態様では、方法は、動作サイクルの第1の部分中に、血管腔内に挿入されるサイズのシャフトの圧力管腔内の液体に正圧を加えること、前記動作サイクルの第2の部分中に前記シャフトの吸引管腔内の液体に負圧を加えること、動作サイクルの第1の部分中に負圧の印加を停止すること、動作サイクルの第2の部分中に正圧の印加を停止すること、および動作サイクルを複数回繰り返すことを含む。
いくつかの実施態様では、方法はさらに、圧力管腔から液体噴霧を出すことを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、液体を100PSI未満の最大圧力で噴霧の上流の圧力管腔を通して送出することによって噴霧を出すことを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、シャフトの側壁または端部の開口部を横切るように、または通るように噴霧を出すことを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、血管内閉塞物質を噴霧で断片化することを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、前記動作サイクルの速度を変えることを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、動作サイクルの第1の部分中に、正圧の印加と同時に、吸引管腔から吸い込まれた廃棄物質を廃棄物容器に排出することを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、動作サイクルの第2の部分中に、負圧の印加と同時に、圧力管腔に連結されたポンプ内に液体を吸い込ませることを含む。
いくつかの実施態様では、負圧の印加の停止は、吸引管腔への負圧のさらなる印加を停止することを含む。いくつかの実施態様では、正圧の印加の停止は、圧力管腔への正圧のさらなる印加を停止することを含む。
いくつかの実施態様では、物質を血管腔から除去するための装置は、前記血管内に挿入されるサイズのカテーテルシャフトであって圧力管腔および排除管腔を有するカテーテルシャフトと、前記圧力管腔を通って流れる液体と、前記圧力管腔から出る液体噴霧とを備え、前記圧力管腔内の前記液体は前記噴霧の上流で100PSI未満の最大圧力を有し、前記液体噴霧は前記排除管腔内の開口部付近に位置し、前記液体噴霧によって切断または断片化された物質が前記排除管腔に容易に入ることができる。
いくつかの実施態様では、最大圧力は20から70PSIの間である。いくつかの実施態様では、最大圧力は30から50PSIの間である。いくつかの実施態様では、装置はさらに、排除管腔内の50mmHg以上の真空を含む。いくつかの実施態様では、圧力管腔はさらに、先細りのノズル部分を備え、液体噴霧はノズル部分から出され、ノズル部分および液体噴霧がカテーテルシャフトの内側部分に向けられる。いくつかの実施態様では、カテーテルシャフトはさらにシャフトの側壁に開口部を含み、液体噴霧は開口部のそばを通り、液体噴霧は開口部のそばを通る唯一の液体噴霧であり、液体噴霧はカテーテルシャフトの内側部分に向けられる。いくつかの実施態様では、カテーテルシャフトはさらにシャフトの側壁または先端部に開口部を含み、液体噴霧は開口部のそばを通り、または通過し、液体噴霧は開口部のそばを通るまたは通過する唯一の液体噴霧であり、液体噴霧は圧力管腔から遠位に出る。
いくつかの実施態様では、圧力管腔はさらに、圧力管腔の近位部分と比較して縮小した管腔の断面積を有するノズル部分を備え、液体噴霧はノズル部分から出され、カテーテルシャフトはさらに、カテーテルシャフトの側壁に開口部を含み、液体噴霧は開口部のそばを通り、液体噴霧はシャフト内の他の側壁開口部のそばを通らない。いくつかの実施態様では、装置はさらに、シャフト内の繰り返し液体圧力パターンを含み、圧力パターンは、(i)圧力管腔内の液体の正圧インパルスの繰り返し、および(ii)正圧インパルスと交互の排除管腔内の液体の負圧インパルスの繰り返しを含む。
いくつかの実施態様では、装置はさらに、圧力管腔内の液体に正圧インパルスを繰り返し与えるように構成された圧力源と、排除管腔に負圧インパルスを繰り返し与えるように構成された吸引源とを備える。いくつかの実施態様では、圧力源は第1のポンプを備え、吸引源は第2のポンプを備える。いくつかの実施態様では、圧力管腔はさらに、概ね円形の出口ポートを有するノズル部分を備える。いくつかの実施態様では、圧力管腔はさらに、平坦な形状の出口ポートを有するノズル部分を備える。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管から除去するための方法は、圧力管腔および排除管腔を有する細長いシャフトを血管内に挿入すること、排除管腔を介して負圧を加えて圧力管腔付近の閉塞物質の一部を吸い込むこと、液体を100PSI未満の最大圧力で圧力管腔を通して送出することによって圧力管腔から液体噴霧を出すこと、および液体噴霧で閉塞物質の一部を断片化することを含む。
いくつかの実施態様では、方法はさらに排除管腔を介して断片化した物質を排除することを含む。いくつかの実施態様では、最大圧力は20〜70PSIである。いくつかの実施態様では、最大圧力は30〜50PSIである。
いくつかの実施態様では、方法は、血管に挿入されるサイズの細長いシャフトの断片化管腔を通して液体を100PSI以下の最大圧力で送出すること、液体を液体噴霧として断片化管腔から出すこと、および液体噴霧付近で細長いシャフトの排除管腔を介して吸引を行うことを含む。いくつかの実施態様では、送出は、20〜70PSIの最大圧力で液体を送出することを含む。いくつかの実施態様では、送出は、30〜50PSIの最大圧力で液体を送出することを含む。いくつかの実施態様では、吸引の実行は50mmHg以上の吸引の実行を含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、液体噴霧によって断片化した物質を、排除管腔を介して排除することを含む。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管から除去するための方法は、圧力管腔および排除管腔を有する細長いシャフトを血管内に挿入すること、正圧を圧力管腔に、負圧を排除管腔に交互に加えること、閉塞物質の一部を負圧によってシャフト内に吸い込むこと、および閉塞物質の吸い込まれた部分を正圧によって断片化することを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、圧力管腔から液体噴霧を出すことを含む。いくつかの実施態様では、正圧は100PSI未満の最大圧力を有する。いくつかの実施態様では、方法はさらに、シャフトの側壁または端部の開口部を横切るようにまたは通るように噴霧を出すことを含む。
いくつかの実施態様では、正圧の印加は、圧力管腔と流体連通状態の第1のポンプを作動させることを含む。いくつかの実施態様では、負圧の印加は、排除管腔と流体連通状態の第2のポンプを作動させることを含む。いくつかの実施態様では、第1のポンプは、シリンダ内に配置された往復動ピストンを備える。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管腔から除去するための装置は、前記血管腔内に挿入されるサイズのシャフトであって断片化管腔および吸引管腔を有するシャフトを備え、シャフトはシャフトの側壁に断片化開口部を有し、断片化開口部は断片化開口部を通して閉塞物質の少なくとも一部が入ることができるサイズであり、断片化開口部はシャフトの長手方向軸に対して傾斜されて、シャフトを側面から見たときに、断片化開口部の縦方向の長さがシャフトの長手方向軸に対して非垂直かつ非平行とされる。
いくつかの実施態様では、断片化管腔は、断片化開口部の縁部に隣接して配置された噴霧開口部を含む。いくつかの実施態様では、断片化開口部は噴霧開口部の反対側の縁部を形成し、その縁部はシャフトの長手方向軸に対して傾斜して、シャフトを側面から見たときに、縁部がシャフトの長手方向軸に対して非垂直かつ非平行とされる。いくつかの実施態様では、装置はさらに、断片化開口部を横切るように、または通過するように、断片化管腔から出る液体噴霧を含む。
いくつかの実施態様では、装置はさらに、液体噴霧の上流の圧力管腔内の正圧下の液体を含み、液体の最大圧力は100PSI以下である。いくつかの実施態様では、最大圧力は20〜70PSIである。いくつかの実施態様では、最大圧力は30〜50PSIである。いくつかの実施形態では、断片化開口部は噴霧の発生点の反対側の縁部を形成し、縁部は噴霧の方向に対して傾斜して、縁部は前記噴霧の方向に対して非垂直かつ非平行とされる。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管腔から除去するための装置は、血管腔内に挿入されるサイズのシャフトであって圧力管腔および吸引管腔を有するシャフトを備え、シャフトはシャフトの側壁または先端部に断片化開口部を有し、断片化開口部は断片化開口部を通して閉塞物質の少なくとも一部が入ることができるサイズであり、断片化開口部は斜縁形状を有する少なくとも1つの縁部を形成する。
いくつかの実施態様では、断片化管腔は、断片化開口部に隣接して配置された噴霧開口部を含む。いくつかの実施態様では、斜縁形状を有する少なくとも1つの縁部が噴霧開口部の反対側に配置される。いくつかの実施態様では、装置はさらに、断片化開口部を横切るように、または通過するように断片化管腔から出る液体噴霧を含む。いくつかの実施態様では、装置はさらに、液体噴霧の上流の断片化管腔内の正圧下の液体を含み、液体の最大圧力は100PSI以下である。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管腔から除去するための装置は、血管腔内に挿入されるサイズのシャフトであって、断片化管腔および吸引管腔を有し、シャフトの側壁または先端部に断片化開口部を有し、断片化開口部は断片化開口部を通して閉塞物質の少なくとも一部が入ることができるサイズであるシャフトと、断片化開口部を横切るように延びる概ね剛性の切断部材とを備え、切断部材は閉塞物質が断片化開口部を通過するときに閉塞物質を切断するように構成される。
いくつかの実施態様では、切断部材は少なくとも1つのワイヤを備える。いくつかの実施態様では、断片化開口部は縦方向の長さを有し、切断部材は前記縦方向の長さに沿って延びる。いくつかの実施態様では、断片化開口部は縦方向の長さを有し、切断部材は縦方向の長さに沿って延びる第1の部材、および断片化開口部の縁部から第1の部材まで延びる少なくとも1つの第2の部材を備える。いくつかの実施態様では、装置はさらに、断片化開口部を横切るように、または通過するように断片化管腔から出る液体噴霧を含む。いくつかの実施態様では、装置はさらに、液体噴霧の上流の断片化管腔内の正圧下の液体を含み、液体の最大圧力は100PSI以下である。
いくつかの実施態様では、閉塞物質を血管腔から除去するための装置は、血管腔内に挿入されるサイズのシャフトであって、断片化管腔および吸引管腔を有し、シャフトの側壁に断片化開口部を有し、断片化開口部は断片化開口部を通して閉塞物質の少なくとも一部が入ることができるサイズであるシャフトと、断片化開口部上に延びる隔離部材とを備え、隔離部材は、断片化開口部から半径方向に外側に延び、少なくとも1つの隔離開口部を含んで、閉塞物質が隔離部材を通過することができるようにする。
いくつかの実施態様では、隔離部材はドームを含む。いくつかの実施態様では、ドームはワイヤメッシュを含む。いくつかの実施態様では、ドームは有孔ポリマーを含む。いくつかの実施態様では、隔離部材は少なくとも1つの弓状部材を備える。いくつかの実施態様では、装置はさらに、断片化開口部を横切るように、または通過するように断片化管腔から出る液体噴霧を含む。いくつかの実施態様では、装置はさらに、液体噴霧の上流の断片化管腔内の正圧下の液体を含み、液体の最大圧力は100PSI以下である。
いくつかの実施態様では、方法は、閉塞物質を、静脈腔から静脈に挿入されるサイズの細長いシャフトの吸引管腔内に吸い込むこと、および前記閉塞物質付近の前記静脈腔内に位置する前記静脈の弁への損傷を回避することを含む。いくつかの実施態様では、損傷の回避は、前記シャフトの断片化開口部上に半径方向に外側に延びる隔離部材を用いることを含む。いくつかの実施態様では、隔離部材はドームを含む。いくつかの実施態様では、隔離部材は少なくとも1つの弓状部材を含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、細長いシャフトを静脈腔内に挿入してから吸い込むことを含む。いくつかの実施態様では、弁が閉塞物質の中に位置付けられる。
いくつかの実施態様では、方法はさらに、シャフトの断片化開口部を静脈腔内の閉塞物質の付近に位置付けることを含み、閉塞物質の吸い込みは、断片化開口部を通して閉塞物質を吸い込むことを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、断片化管腔を横切るように、または通過するように液体噴霧を向けることを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、液体噴霧で閉塞物質を断片化することを含む。いくつかの実施態様では、閉塞物質を吸引管腔内に吸い込むことは、閉塞物質をシャフト内の1つまたは複数の断片化開口部を通して吸い込むことを含み、損傷の回避は、1つまたは複数の断片化開口部付近のシャフトの領域が弁に付着するのを阻止することを含む。
いくつかの実施態様では、方法はさらに、1つまたは複数の断片化開口部を静脈腔内の閉塞物質の付近に位置付けることを含む。いくつかの実施態様では、閉塞物質を吸引管腔内に吸い込むことは、シャフト内の1つまたは複数の断片化開口部を通して閉塞物質を吸い込むことを含み、損傷の回避は、弁が1つまたは複数の断片化開口部のいずれかに入るのを阻止することを含む。いくつかの実施態様では、方法はさらに、1つまたは複数の断片化開口部を静脈腔内の閉塞物質の付近に位置付けることを含む。いくつかの実施態様では、閉塞物質を吸い込むことは、シャフトの側壁内に配置された断片化開口部を通して閉塞物質を吸い込むことを含み、損傷の回避は、シャフトの屈曲または湾曲した遠位部分を用いることを含み、断片化開口部は屈曲または湾曲した遠位部分の内側部分に配置される。
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、いくつかの実施形態の例を示すものであるが、他の実施形態も図面および記載から当業者には明らかであろう。図面および記載は共に本明細書に開示されたいくつかの実施形態の説明の助けになるが、それらを限定するものではない。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
物質を血管腔から除去するための装置であって、
上記血管内に挿入されるサイズのカテーテルシャフトであって圧力管腔および排除管腔を有するカテーテルシャフトと、
上記圧力管腔を通って流れる液体と、
上記圧力管腔から出る液体噴霧とを備え、上記圧力管腔内の上記液体が上記噴霧の上流で100PSI未満の最大圧力を有し、
上記液体噴霧によって切断または断片化された物質が上記排除管腔に容易に入ることができるように、上記液体噴霧が上記排除管腔内の開口部付近に位置した装置。
(項目2)
最大圧力は20から70PSIである、項目1に記載の装置。
(項目3)
上記最大圧力は30から50PSIである、項目1に記載の装置。
(項目4)
上記排除管腔内の50mmHg以上の真空をさらに含む、項目1に記載の装置。
(項目5)
上記圧力管腔は先細りのノズル部分をさらに備え、
上記液体噴霧は上記ノズル部分から出され、
上記ノズル部分および上記液体噴霧は上記カテーテルシャフトの内側部分に向けられる、項目3に記載の装置。
(項目6)
上記カテーテルシャフトは上記シャフトの側壁に開口部をさらに含み、
上記液体噴霧は上記開口部のそばを通り、上記開口部のそばを通る唯一の液体噴霧であり、
上記液体噴霧は上記カテーテルシャフトの内側部分に向けられる、項目3に記載の装置。
(項目7)
上記カテーテルシャフトは上記シャフトの側壁または先端部に開口部をさらに含み、
上記液体噴霧は、上記開口部のそばを通り、または上記開口部を通過し、上記開口部のそばを通りまたは上記開口部を通過する唯一の液体噴霧であり、
上記液体噴霧は上記圧力管腔から遠位に出る、項目3に記載の装置。
(項目8)
上記圧力管腔は、上記圧力管腔の近位部分と比較して縮小した管腔の断面積を有するノズル部分をさらに備え、
上記液体噴霧は上記ノズル部分から出され、
上記カテーテルシャフトは上記カテーテルシャフトの側壁に開口部をさらに含み、
上記液体噴霧は、上記開口部のそばを通り、上記シャフト内の他の側壁開口部のそばを通らない、項目3に記載の装置。
(項目9)
上記シャフト内での繰り返し液体圧力パターンをさらに含み、上記圧力パターンが(i)上記圧力管腔内の液体の正圧インパルスの繰り返し、および(ii)上記正圧インパルスと交互の上記排除管腔内の液体の負圧インパルスの繰り返しを含む、項目1に記載の装置。
(項目10)
上記正圧インパルスを上記圧力管腔内の上記液体に繰り返し与えるように構成された圧力源および上記負圧インパルスを上記排除管腔に繰り返し与えるように構成された吸引源をさらに備える、項目9に記載の装置。
(項目11)
上記圧力源は第1のポンプを備え、上記吸引源は第2のポンプを備える、項目10に記載の装置。
(項目12)
上記圧力管腔は概ね円形の出口ポートを有するノズル部分をさらに備える、項目1に記載の装置。
(項目13)
上記圧力管腔は平坦な形状の出口ポートを有するノズル部分をさらに備える、項目1に記載の装置。
(項目14)
液体を血管に挿入されるサイズの細長いシャフトの断片化管腔を通して100PSI以下の最大圧力で送出することと、
上記液体を液体噴霧として上記断片化管腔から出すことと、
上記液体噴霧の付近で、上記細長いシャフトの排除管腔を介して吸引を行うこととを含む方法。
(項目15)
上記送出は、上記液体を20〜70PSIの最大圧力で送出することを含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記送出は、上記液体を30〜50PSIの最大圧力で送出することを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記吸引を行うことは、50mmHg以上の吸引を行うことを含む、項目14に記載の方法。
(項目18)
上記排除管腔を介した上記液体噴霧により断片化された物質を排除することをさらに含む、項目14に記載の方法。
血管腔から物質を除去するための血栓摘出システムを示す平面図である。 図2はカテーテルシステムの縦断面図であり、図2A〜2Eはカテーテルシステムの横断面図である。 ノズルが角度を付けた構成を備える、断片化開口部内に血栓を含む血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 液体噴霧が角度を付けて向けられ、液体噴霧が血栓を断片化するところを示す、血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 ノズルが直線構成を備える、断片化開口部内に血栓を含む血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 液体噴霧が断片化開口部を真直ぐに横切るように向けられ、液体噴霧が血栓を断片化するところを示す、血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 断片化開口部が断片化管腔の先端に位置し、ノズルが角度を付けた構成を備える、断片化開口部内に血栓を含む血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 液体噴霧が角度を付けて向けられ、液体噴霧が血栓を断片化するところを示す、血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 複数の断片化開口部、および様々な角度を付けた構成を有する複数のノズルを備える血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 複数の血栓の断片化を示す血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 図11Aは、複数の断片化開口部を有する断片化管腔を示す部分側面図であり、図11B〜11Eは、様々なノズル形状構成を示す断片化管腔を示す横断面図である。 断片化開口部の側面に沿った斜縁を有する断片化管腔を示す縦断面図である。 断片化管腔の長手方向軸に対して角度を付けて位置した断片化開口部を有する断片化管腔を示す部分上面図である。 切断部材を有する断片化開口部を示す部分上面図である。 複数の切断部材を有する断片化開口部を示す部分上面図である。 隔離部材を備える断片化管腔を示す縦断面図である。 弁を保護するように構成された隔離部材を有する血栓摘出システムの動作を示す縦断面図である。 湾曲した遠位端を有する断片化管腔を示す部分上面図である。 ディスポーザブルポンプシリンジを示す縦断面図である。 再使用可能なハウジングまたはベースを示す側面図である。 ディスポーザブル一体型往復動空気駆動装置、複式ポンプ、およびカテーテルシステムを示す平面図である。
以下の記載および例は、本発明の好ましい実施形態を詳細に示す。本発明のいくつかの変形形態および修正形態があり、それらは本発明の範囲に包含される。したがって、好ましい実施形態の記載は本発明の範囲を限定するものであると考えられるべきではない。
血栓摘出システムを使用して、患者または被検者の血管内の物質を除去または断片化するための方法、システムおよび装置(たとえば図1)が提供される。本明細書で使用される用語「被検者」および「患者」は、ヒト、霊長類、イヌ、ネコ、ヒツジ、ウシ、ヤギ、ブタ、ウマ、マウス、ラット、ウサギ、モルモットなどを含む哺乳類など動物を指す。用語「被検者」および「患者」は交換可能に使用される。
本明細書で使用される用語「血栓摘出システム」または「システム」は単に便宜上の用語であり、限定的ではないが、たとえばアテローム切除術、血栓摘出術、または他の同様の処置など様々な医療処置の関連で血管から物質を除去するように構成されたシステムを含むものと考えられるべきである。システムで除去すべき物質または閉塞のタイプには、限定的ではないが、たとえば、血栓、プラーク沈着、カルシウム沈着、コレステロール結晶、脂質などが含まれる。いくつかの好ましい実施形態では、システムは、たとえば脚の大静脈など血管内の初期段階の血栓の治療に使用される。
本明細書で使用される用語「断片化」または「断片にすること」、あるいは「断片」は、限定的ではないが、切断、剪断、スライス、粉砕、切り込みを入れること、傷を付けること、凹ますこと、除去、分解などを含む。用語「血管」は、限定的ではないが、動脈、(深静脈を含む)静脈、または他の同様の血管、並びに、移植ステント、移植片、またはシャントを有する、あるいは含む血管を含む。
いくつかの実施形態、たとえば図1および2では、血栓摘出システム100は、カテーテルシステム101、駆動ユニット102、液体源103、廃棄物容器104、および配管システム105を備える。液体を、液体源103から配管システム105を通して、その液体をカテーテルシステム101内に向けることができる駆動ユニット102に供給することができる。カテーテルシステム101は、血管内に挿入され、カテーテルシステム101の遠位端101aが手術部位に位置付けられ、加圧液体噴霧7(たとえば図4)が放出されて、血栓8を切断または破片化するように構成することができる。さらに、いくつかの実施形態では、駆動ユニット102は、物質および/または液体をカテーテルシステム101から排除し、その物質および/または液体を、配管システム105を通して廃棄物レセプタクル104内に向けるように構成される。
図2〜2Eは、遠位端1aおよび近位端1bを有するシャフト1と、遠位端1a付近に配置された作動部分2とを備えるカテーテルシステム101の一実施形態を示す図である。図で示したシャフト1はさらに断片化管腔3を備える。断片化管腔3は、吸引管腔または排除管腔4に対して概ね平行に断片化管腔連結部11aからノズル5まで遠位に延びる。吸引管腔4は吸引管腔連結部11bからノズル5付近の吸引管腔開口部4aまで遠位に延びる。図2に示す実施形態では、シャフト1の作動部分2は、シャフト1の側壁に形成された断片化開口部6、断片化開口部6に隣接して位置したノズル5、および吸引管腔開口部4aを備える。断片化開口部6は、シャフト1の側壁の、任意の適したサイズまたは形状(たとえば、長方形、正方形、円形など)を有する開口部、あるいは窓、もしくはスリットなどを含むことができる。システム100の作動中に、加圧液体が断片化管腔3を通るように向けられて、液体噴霧7がノズル5から出て、断片化開口部6を横切り、または通過する(たとえば図4)。いくつかの実施形態では、液体噴射などを含むことができる液体噴霧7は、たとえば円筒形、丸みを付けた形状、楕円形、平坦な形状、扇形状、細い形状、または幅の広い形状、あるいは任意の他の変形、および/もしくは上記の組み合わせなど、ある形状を有する。ノズル5は、たとえば広い平坦な開口部を有して所望の液体噴霧形状を生成するように適切に構成することができる。
カテーテルシステム101は、カテーテルシステム101の材料内または表面上に放射線不透過性物質または色素様のものを任意に含んでおり、血管内のカテーテルシステム101の位置を可視化させることができる。図1および2〜2Eを参照すると、一部の実施形態では、カテーテルシステム101は、ガイドワイヤ9、およびシャフト1内に配置されてガイドワイヤ9を受けるように構成されたガイドワイヤ管腔10をさらに備える。ガイドワイヤ管腔は、圧力管腔3および排除管腔4に対して概ね平行に、近位端10aから遠位端10bまで遠位に延びる。好ましくは、ガイドワイヤ管腔10の近位端10aはシャフト1の近位端1bの十分遠位に配置されて、ガイドワイヤ管腔10がシャフト1の遠位部分だけに沿って延びるようにする。ガイドワイヤ9は、ガイドワイヤ管腔10の近位端10aに入り、カテーテルシステム101を患者の血管を通って手術部位に向けやすくすることができる。
断片化管腔連結部11aおよび吸引管腔連結部11bは、それぞれ配管システム105の断片化管23aおよび吸引管23bを介して、カテーテルシステム101を駆動ユニット102に解放可能に連結しやすくする。
以下に、カテーテルシステム101の構成に使用することができるいくつかの寸法の非限定的な例を示す。これらの寸法は必須ではなく、寸法の変更も本開示の範囲内であると考えられる。カテーテルシャフト1および作動部分2は、5Fから9F(0.066インチから0.118インチ)の外径を有することができ、圧力管腔3は0.028インチの内径を有することができる。ノズル5は遠位開口部で0.010インチから0.015インチの径を有することができ、断片化開口部6は長さ0.200インチで幅0.060インチでもよい。
図に示す実施形態では、駆動ユニット102はポンプ12およびモータシステム13を備える。駆動ユニット102内のポンプ12は、流体および他の物質をカテーテルシステム101の内外に向けるように構成される。いくつかの実施形態では、駆動ユニット102は、少なくとも断片化ポンプ12aおよび吸引ポンプ12bを備える。図で示したポンプ12は(蠕動ポンプなど他のタイプのポンプを使用することもできるが)、それぞれシリンダおよびピストンを備え、ポンプ12のサイズは同じでも異なるものでもよい。
駆動ユニット102は、一部の実施形態では、対の逆止弁14aおよび14b(たとえば図19A)をさらに備え、本明細書に記載したシステム100の機能により、液体の流れを方向付ける。図示したように、断片化側の対の逆止弁14aは、液体源103から断片化ポンプ12a内に一方向だけに流れることができるようにする、断片化ポンプ12aと液体源103の間に配置された第1の逆止弁、および、断片化ポンプ12aから断片化管23a内に一方向だけに流れることができるようにする、断片化ポンプ12aと配管システム105の断片化管23aの間に配置された第2の対の逆止弁を含む。図示したように、吸引側の対の逆止弁14bは、吸引ポンプ12bから廃棄物容器104に一方向だけに流れることができるようにする、吸引ポンプ12bと廃棄物容器104の間に配置された第3の逆止弁、および、吸引管23bから吸引ポンプ12b内に一方向だけに流れることができるようにする、吸引ポンプ12bと配管システム105の吸引管23bの間に配置された第4の逆止弁を含む。
再び図1を参照すると、モータシステム13の図で示した実施形態は、動力源15、モータ16、およびリンク機構17を備える。図1に示したものを含むいくつかの実施形態では、動力源15は、たとえば、複数の電池15a、または通常の壁付きコンセントなどの電気コンセントなどの電力源である。他の実施形態では、動力源15は、たとえば圧縮空気源(図20)など空気式である。動力源は、電気モータ(たとえば図1)または空気駆動モータ(たとえば図20)などでもよいモータ16にエネルギを供給する。図1に示した実施形態では、モータ16はリンク機構17に連結され、リンク機構17はモータ16によって生成される回転運動を往復線形運動に変換して、複式ピストンアクチュエータ22と係合する往復動アーム21を駆動するように構成される。複式ピストンアクチュエータ22は、ポンプ12のシリンダ内のピストンに連結され、ピストンを駆動する。
図1に示したように、断片化ポンプ12aは、それぞれ断片化管23aおよび流体源管23cによって断片化管腔3と液体源103の両方に連結される。いくつかの実施形態では、液体源103は、バッグ、タンクなど容器24を備える。あるいは、液体源103は、設備配管システムを備えることもできる。液体としては、たとえば、食塩水、リンガー溶液、1つまたは複数の薬物、造影剤、またはその組み合わせが挙げられる。コントラスト流体を使用する場合、造影剤は、血栓(特に興味の対象となる可能性がある近位の凝血塊面を含む)および手術部位の周囲の組織を可視化することができるようにする。造影剤などを、圧力管腔3を通して、またはカテーテル101に統合された別の造影剤管腔(図示せず)を通して、手術部位に送出することができる。
作動中、血栓摘出システム100の図示した実施形態は、吸引の半サイクルと断片化の半サイクルを繰り返す。吸引の半サイクル中、駆動ユニット102は、吸引ポンプ12bを駆動して吸引管腔4内に吸引を生成し、液体を液体源103から断片化ポンプ12a内に吸い込ませる。図1に示した実施形態のように、ポンプ12がピストンポンプを備える場合、駆動ユニット102は、吸引の半サイクル中にピストンをそれぞれ吸引ポンプ12bおよび断片化ポンプ12aのシリンダから引き込めて吸引を生成し、液体を液体源からこの方法で吸い出す。吸引の半サイクル中、対の逆止弁14bは、吸引ポンプ12bによって生成された真空を、吸引管23bを介して吸引管腔4に加えることができるようにし、吸引ポンプ12bを廃棄物容器104から一時的に密閉する。対の逆止弁14aは、液体を液体源103から断片化ポンプ12a内に吸い込ませることができるようにし、断片化ポンプを断片化管腔3および断片化管23aから一時的に密閉する。
図3に示したように、吸引ポンプ12bによって吸引管腔4内に生成された真空により、血栓8が断片化開口部6を通ってカテーテルシャフト1の内部に、断片化管腔2の端部にあるノズル5を横切って吸い込まれる。さらに、吸引ポンプ12bによって生成される真空により、液体および他の物質も排除管腔を通って、吸引管23bおよび吸引ポンプ12bのシリンダに向かい、またはそれを通って吸い出される。
断片化の半サイクル中、駆動ユニット102は断片化ポンプ12aを駆動して、断片化管腔3内に圧力を生成する。図1に示した実施形態のように、ポンプ12がピストンポンプを備える場合、駆動ユニット102はシリンダ内に断片化ポンプ12aおよび吸引ポンプ12bのピストンを前進させて、断片化ポンプ12a内に断片化圧力を生成し、吸引ポンプ12bのシリンダ内の液体および物質を廃棄物容器104に排出する。対の逆止弁14aは、断片化ポンプ12aのシリンダ内の液体がノズル5を通って圧力下で断片化管23aおよび断片化管腔3内に向かうことができるようにし、断片化ポンプ12aを液体源103から一時的に密閉する。対の逆止弁14bは、吸引ポンプ12bが吸引ポンプ12bのシリンダ内の液体および他の物質を全て廃棄物容器104内に排出することができるようにし、吸引ポンプ12aを吸引管腔4および吸引管23bから一時的に密閉する。
図4からわかるように、断片化ポンプ12aによって圧力管腔3に向けられた加圧液体は、血栓8を断片化、切断などするように構成された液体噴霧7としてノズル5から出る。液体噴霧7の作用によって、シャフト1の内部に配置された血栓8の1つまたは複数の片が血栓8の主な塊から切り離される。断片化の半サイクルが完了し、システムが吸引の半サイクルに代わると、血栓8から断片化された1つまたは複数の片が吸引管腔4内に吸い込まれ、実際に吸引管腔4、吸引管23b、および吸引ポンプ12bを通って廃棄物容器104内に吸い出される。長期の動作によって、システムは十分な数のサイクルを実行して、血栓8の実質的に全てまたは所望の部分を破砕し除去する。
図3〜4に示した実施形態では、ノズル5がシャフト1の長手方向軸に対して傾斜し、液体噴霧7も長手方向軸に対して傾斜する。よって液体噴霧7は、図4に示したように、断片化開口部6を半径方向に外向きに通過する。こうした液体噴霧7は、血栓8を通り、またはその中に切れ込み、より大きい片を除去しやすくし、血栓8をより速く除去できるようにする。以下でさらに詳細に述べるように、ノズル5および液体噴霧7の代替構成を他の実施形態で使用することができる。
いくつかの実施形態では、血栓摘出システム100は、吸引の半サイクルと断片化の半サイクルを連続して交互に行うように構成される。その結果として得られる繰り返しの圧力パターンは、断片化管腔3内の、正の最大圧力の繰り返しを含むことができる。断片化管腔3内での最大圧力(たとえばノズル5のすぐ上流で測定される)の繰り返しは、様々な実施形態で、100PSI未満、20〜70PSI、または30〜50PSIの大きさを有することができる。
繰り返しの圧力パターンは、吸引管腔4内の真空、または50mmHg以上の負圧をさらに含むことができる。こうした実施形態のいくつかでは、吸引ポンプ12bが上記のように吸引の半サイクル中だけ真空を加えても、血栓摘出システム100の作動中に、ある程度(たとえば最大50mmHg以上)の真空が吸引管腔4内に連続的に存在する。吸引ポンプ12bと吸引管腔4の間に逆止弁が存在することによって、吸引ポンプ12bによる吸引が行われなくても、吸引管腔4内に真空を有利に維持しやすくなる。
いくつかの実施形態では、吸引の半サイクル中の正圧の印加の停止は、断片化管腔3への正圧のさらなる印加を停止して、断片化管腔3内に圧力がいくらか残るが、断片化管腔内の圧力レベルが停止中に増大しないようにすることを含む。いくつかの実施形態では、断片化の半サイクル中の真空または負圧の印加の停止は、排除管腔4への負圧のさらなる印加を停止して、吸引管腔4内に真空がいくらか残るが、吸引管腔4内の真空のレベルが停止中に増大しないようにすることを含む。
上記のように、血栓摘出システム100は、いくつかの実施形態では、真空の吸引管腔4への印加と、断片化管腔3内を通るように液体を方向付け、または脈動させることを繰り返し、または交互に行うように構成される。動作サイクルまたは交互の動作を連続的または断続的に行うことができる。他の実施形態では、交互の動作の速度は可変であり、交互の動作の速度の変化を操作者が手動で制御することができ、または、たとえば、システムが排除管腔内に血栓物質を検出したかどうか、あるいはシステムが手術部位もしくは断片化開口部6内に血栓、血管弁、またはその両方を検出したかどうかなど、少なくとも1つの要因に基づいて血栓摘出システム100によって自動的かつ/または動的に制御することができる。
吸引ポンプ12bと断片化ポンプ12aの交互の使用は、本明細書で開示したいくつかの実施形態の一部であるが、いくつかの理由で有利である。吸引ポンプ12bの使用によって、血栓の除去された部分の排除に使用するポンプとは無関係に、血栓8の断片化に使用する流体圧力を選択することができるようになる。これは、血栓8の断片化と排除の両方に、かつ/または血栓を断片化開口部6に向け、それを通して吸い込むのに適した流体圧力を選択するのとは対照的である。こうした機能を全て行うことができる圧力は、血栓8の切断に必要とされる圧力よりも大きくなることが多いため、血管壁など周囲の組織に損傷を与える可能性が不必要に高くなる。実際、本明細書で述べるいくつかの実施形態では、液体噴霧7は、血栓8の断片化に使用されるが、血栓8の排除には使用されない。こうした実施形態では、流体圧力の独立した選択によって、血栓摘出システム100が低い流体圧力で作動することができるようになる。
上述したように、断片化の半サイクル中、断片化開口部6内の血栓8は、カテーテル101の作動部分2内に位置したノズル5から出る液体噴霧7によって断片化される。作動部分2の様々な構成が図2〜10に示されている。
図2〜4に示した実施形態を参照すると、作動部分2は、断片化開口部6、およびカテーテルシャフト1の長手方向軸28に角度を付けて向けられた液体噴霧7を生成するように構成されたノズル5を備える。この実施形態では、断片化開口部6は、作動部分2内のカテーテル101の側面または側壁に配置される。したがって、ノズル軸を断片化管腔4の長手方向軸に対して角度が付けられるように構成することもできる。図2〜4で示した構成では、液体噴霧7は、カテーテルシャフト1および断片化管腔3の長手方向軸に対して角度を付けて外側に長手方向軸から離れるようにノズル5から出る。カテーテルシャフト1から離れるように、または断片化管腔4から外側に角度が付けられた液体噴霧7は、たとえば慢性の血栓など、強い、すなわち硬い、あるいは繊維性の稠度を有する血栓8の除去に有用である。あるいは、液体噴霧7の角度を作動部分2内のカテーテルシャフト1の内部に内側に向けることもできる。
図5〜6に示した作動部分2では、ノズル5の軸はカテーテルシャフト1の長手方向軸28に対して実質的に平行である。上記の実施形態と同様に、血栓8は吸引管腔4によって導かれる真空により断片化開口部6内に吸い込まれる。さらに、液体が圧力下で断片化管腔3およびノズル5を通るように方向付けられ、液体噴霧7がノズル5から出る。図6に示したように、液体噴霧7はノズル5から出て、カテーテルシャフト1および断片化管腔3の長手方向軸に対して実質的に平行の方向に断片化開口部6を横切るように方向付けられる。
図7〜8で示した作動部分2では、断片化開口部6がカテーテルシャフト1の遠位端すなわち先端部に配置され、ノズル5は作動部分2の長手方向軸28に対して角度が付けられたノズル軸を有する。この例示の実施形態では、ノズル軸はカテーテルシャフト1の中心長手方向軸28に向かって内側に向けられる。あるいは、ノズル5はカテーテルシャフト1の長手方向軸に対して実質的に平行のノズル軸を有することもできる。上記の実施形態と同様に、血栓8は、吸引管腔4によって導かれる真空によって断片化開口部6内に吸い込まれる。さらに、液体が、圧力下で断片化管腔3およびノズル5を通るように向けられ、液体噴霧7がノズル5から出る。図6に示したように、液体噴霧7はノズル5から出て、カテーテルシャフト1の長手方向軸に対して角度を付けて断片化開口部6を横切るように向けられる。図示した実施形態では、ノズル軸は半径方向に内側に向けられる。さらに液体噴霧7は、断片化開口部6を横切り、血栓8内に遠位に半径方向に内側に向けられる。
いくつかの実施形態では、図9〜10および11Aに示すように、作動部分2は複数の断片化開口部6を備える。1つのこうした実施形態では、図9〜10に示すように、作動部分2は、作動部分2内のカテーテルシャフト1の側面または側壁上の第1の断片化開口部6a(図5および6に示した実施形態と同様)、およびカテーテルシャフト1の遠位端すなわち先端部にある第2の断片化開口部6b(図7および8に示した実施形態と同様)を備える。
図5〜6と同様、吸引の半サイクル中に吸引管腔4によって与えられる真空により、血栓8aが断片化開口部6a内に吸い込まれて、断片化の半サイクル中に、ノズル5aから出る液体噴霧7aが断片化開口部6aを横切り、血栓8a内に向けられる。図7および8と同様、吸引の半サイクル中に吸引管腔4によって加えられる真空により、血栓8bが断片化開口部6b内に吸い込まれて、断片化の半サイクル中に、ノズル5bから出る液体噴霧7bが半径方向に内向きに断片化開口部6bを横切り、血栓8b内に向けられる。この実施形態では、液体噴霧7がノズル5から実質的に同時に出ることが好ましいが、他の実施形態では、液体噴霧7は、異なる時刻、または交互に、あるいはそうではなく、ユーザの血栓摘出システム100への制御に基づいて出ることができる。
本明細書に開示した実施形態のいずれにおいても、ノズル5(たとえば出口オリフィス)は、たとえば、円形(図11Bおよび11C)、楕円形、平坦な形状(図11E)、扇形状、長方形、正方形、細い形状、または幅の広い形状、あるいは広い湾曲した形状(図11D)、もしくは任意の他の変形形状、および/または上記の組み合わせなど、任意の様々な形状を有することができる。ノズル5の上記の様々な形状によって液体噴霧7の形状および効果が変わる。たとえば、細い形状および小さい断面積を有する液体噴霧7は、比較的大きい破砕力を有するが、破砕面積が比較的小さく、扇形状(たとえば、ノズルの先端部から延びるに従って幅が広くなる幅広の平坦な断面形状をもつ)を有する液体噴霧7は、破砕力が低下するが、破砕面積が比較的大きい。いくつかの実施形態では、ノズル領域25は複数のノズル5(たとえば図11E)を備える。複数のノズル5を有する作動部分2は、血栓8を断片化するための複数の液体噴霧7を有するように構成される。
本明細書で開示した実施形態のいずれにおいても、断片化開口部6は少なくとも1つの斜縁形状部26(たとえば図12)を備えることができる。斜縁形状部26は、図に示したような丸みをつけた切れ刃26または角度を付けた切れ刃を備えることができる。斜縁形状部26の表面は、限定的ではないが、たとえば、平滑な、粗い、畝を付けた、研磨の、またはテクスチャを付けた表面、あるいはその任意の組み合わせ、もしくは変形形態を含むことができる。上記の実施形態と同様、血栓8は、吸引管腔4内の真空によって断片化開口部6内に吸い込まれる。断片化の半サイクル中、斜縁形状部26は、鋭い縁部または表面が設けられてそれに噴霧7で血栓8が押し付けられることによって、液体噴霧7が血栓8を断片化する際の助けをする。斜縁26は、したがって、液体噴霧7から離れた1つまたは複数の側面で血栓8を切り込むことができ、断片化動作を向上させることができる。
いくつかの実施形態では、斜縁形状部26の少なくとも一部は、超音波を血栓8の接触部分内に、またはそれを通るように向け、または送り、あるいは送出するように構成される。いくつかの実施形態では、超音波は、血栓8を振動させて、血栓8の少なくとも一部を血管壁から剥がすように構成される。
図13を参照すると、本明細書で開示した血栓摘出システム100の実施形態のいずれにおいても、1つまたは複数の断片化開口部6(または断片化開口部6の少なくとも遠位縁部29)を、断片化管腔3もしくはカテーテルシャフト1の長手方向軸28に対して角度27で位置付け、または傾斜させ、あるいは傾けることができる。いくつかの実施形態では、図12に示したように、こうした断片化開口部6の少なくとも遠位縁部29が斜縁形状部26を備える。断片化の半サイクル中、液体噴霧7が血栓8を傾斜した遠位縁部29に押し付けて、遠位縁部29の先端部分30(概ね近位に配置される)が血栓8への切り込みを開始するようにする。血栓が遠位縁部29に押し付けられると、切断作用がギロチン式に先端部分30から遠位縁部29を横切って遠位に進み、流体噴射7に必要とされる押し出す力を低減して、血栓8が効率的にスライスされる。
本明細書に開示した血栓摘出システム100の実施形態のいずれにおいても、断片化開口部6は、断片化開口部6に配置された、または断片化開口部6を横切って延びる少なくとも1つの切断部材31(たとえば図14)を備えることができる。いくつかの実施形態では、切断部材31は概ね剛性であり、断片化開口部6の長手方向軸28に対して平行、または垂直、あるいは横方向に延びる。図15に示したように、いくつかの実施形態では、断片化開口部6は、断片化開口部6を横切るように延びる少なくとも1つの主な切断部材31a、および断片化開口部6の1つの縁部から主な切断部材31aまで延びる少なくとも1つの第2の切断部材31bを備える。いくつかの実施形態では、切断部材31は、血栓8を断片化、または切断、あるいは剪断するように適切に構成されたワイヤまたはナイロン部材などである。好ましくは、血栓8は、吸引の半サイクル中に血栓8が吸引管腔4内の真空によって断片化開口部6内に吸い込まれるときに、切断部材31によって断片化、または切断、あるいは剪断される。
本明細書で開示した血栓摘出システム100の実施形態のいずれにおいても、断片化開口部6のサイズおよび/または形状を、血栓摘出システム100によって治療すべき状態に適するように変えることができる。比較的小さい、かつ/または細い断片化開口部6(たとえば図13のようなスリット構成)を、比較的硬い、または強い血栓8を治療または除去する際に使用することができる。なぜなら、こうした断片化開口部6は、血栓8の小さい部分だけが液体噴霧7を横切ることができるようにするため、液体噴霧7が血栓8を比較的容易に断片化することができるようになるからである。
いくつかの実施形態では(たとえば図17を参照)、作動部分2は、血管弁33を保護し、かつ/または血栓8の除去中に血管壁32を隣接する組織から離して吸い込むのを回避するように構成される。図16および17に示した実施形態では、作動部分2は隔離部材34を備える。隔離部材34は、断片化開口部6上に位置付けられ、またはその上に延びて、血管弁33を保護し、または血管弁33への損傷を回避し、かつ/または血管壁32を隣接する組織から離して吸い込むのを回避しながら、血栓を除去する方法を容易にする。隔離部材34は、吸引の半サイクル中に血栓8が作動部分2内の真空のために断片化開口部6内に吸い込まれる間、血管弁33を断片化開口部6から離れるようにそらすように構成される(図17を参照)。
隔離部材34は、様々な実施形態で、断片化開口部6を横切るように延び、そこから半径方向に外側に延びることができる、たとえばワイヤのケージまたはドーム、ワイヤまたはナイロンのメッシュドーム、有孔ドーム、1つまたは複数の弓状ワイヤ、または他の1つまたは複数の部材など、横断部材を備えることができる。隔離部材34は、血管壁32の組織、血管弁33の組織などが断片化開口部6に入るのを阻止しながら、血栓8物質が隔離部材34を通過することができるように構成することができる。隔離部材34は、血管弁33の組織または血管壁32などの構造を保護し、損傷を回避する傾向がある点で有利である。隔離部材34は、断片化開口部6が最も近い血管壁32などに付着するのを阻止する傾向もあり、操作者が血栓摘出システム100をより良好に制御できるようにするものである。
いくつかの実施形態では、上述したように、複数のスタンドオフ部材34または作動部分2を取り囲む単一のスタンドオフ部材34を使用して、血管壁の崩壊を阻止し、自然の弁を全て保護することができる。
一部の実施形態では、カテーテル1は、作動部分2の付近(かつ好ましくは断片化開口部の反対側)に配置された少なくとも1つの支持部材を備え、作動部分2を手術部位または血栓8内に位置付けやすくする。支持部材は、たとえば、膨張可能/収縮可能なバルーン、展開可能/引込可能なアーム、または他の手段、あるいは機構を備え、作動部分2および断片化開口部6を手術部位または血栓8に接触するように移動させることができる。
本明細書に開示した血栓摘出システム100の実施形態のいずれにおいても、カテーテルシステム101はさらに、血管弁33または血管壁32を保護し、あるいは損傷を回避しながら、血栓8を除去する方法(図17を参照)を容易にするためのさらなる代替形態として、図18に示したように、湾曲した作動部分35を任意に備えることができる。図示した実施形態では、カテーテルシャフト1の遠位端は、断片化開口部6よりも遠位の領域で断片化開口部6が存在する側に向かって半径方向に外側に湾曲される。他の実施形態では、シャフト1の遠位端は断片化開口部6の反対側で半径方向に外側に湾曲される。図18に示したように、シャフト1の湾曲した遠位端は、断片化開口部6が全てのすぐ近くの血管弁33および/または血管壁32から離れて位置するように構成され、それによって、血栓摘出システム100の作動中に血管弁33および/または血管壁32への損傷を回避し、または最小限に抑える。
湾曲した作動部分35は、操作者が湾曲した断片化管腔35および/またはカテーテルシステム101を回転させ、あるいはねじったときに、血管体積のより大きい部分を一掃する方法を容易にすることもできる。湾曲した作動部分35は、血管の標的治療部位にさらに接近しやすくする。一部の実施形態では、湾曲した断片化管腔35の曲率は、たとえばカテーテルシャフト1に組み込まれた1つまたは複数の舵取り(steerer)ワイヤなど、または剛性の遠位シースによって可変である。遠位シースは、カテーテル101の湾曲した遠位部分を露出するように引き込めることができ、このように露出されると、湾曲した構成の少なくとも一部が回復される。
図19A〜19Bを参照すると、本明細書に記載した血栓摘出システム100の実施形態のいずれにおいても、駆動ユニット102は、再使用可能な駆動モジュール102bに解放可能に連結または係合される、ディスポーザブル、使い捨て、限定的使用、または患者一人に使用のモジュール102aを任意に備えることができる。ディスポーザブルモジュール102aの図で示したバージョンは、断片化ポンプ12aおよび吸引ポンプ12bとして働く(特注または市販の規格の)ディスポーザブルシリンジを備える。使用される場合、シリンジ12a、12bは再使用可能な駆動モジュール102bに解放可能に連結または係合される。図に示した構成では、駆動モジュール102bは、複式のポンプアクチュエータ22、およびアクチュエータ22を駆動するモータシステム13を含む。シリンジ12a、12bはそれぞれピストンおよびシリンダを備え、ピストンの引き込みによって流体または他の物質がシリンダ内に吸い込まれ、ピストンの前進によって流体および他の物質がシリンダから排出される。
図に示した実施形態では、再使用可能な駆動モジュール102bはさらにベース39を備えることができ、ベース39上に、モータ16とリンク機構17とを含むモータシステム13、およびアクチュエータ22が取り付けられる。ベース39はさらに、シリンジ12a、12bをベース39に対してしっかりと、かつ解放可能に保持することができるシリンジホルダ39aを備えている。アクチュエータ22は、シリンジ12a、12bのプランジャと相互作用する1つまたは複数のプランジャクリップ22aを含み、シリンジ12a、12bがホルダ39a内に設置されると、クリップ22aがシリンジのプランジャを受け、それによって、シリンジ12a、12bのピストンをモータシステム13によって駆動しやすくする。
図19A〜19Bに示した血栓摘出システム100の実施形態では、駆動システム102のディスポーザブルモジュール102a(シリンジ12a、12bを含む)、およびカテーテルシステム101、並びに配管システム105を単一のディスポーザブルユニットとして組み合わせることができる。こうしたディスポーザブルモジュールを再使用可能な駆動モジュール102b、および適切な液体源103、並びに廃棄物容器104に解放可能に連結することができる。廃棄物容器104は、本明細書に開示した任意の方法により一人または数人の患者の治療に使用され、こうした使用の後に駆動モジュール102bから取り外され、廃棄される。ディスポーザブルモジュールはさらに、液体源103および/または廃棄物容器104を任意に備えることができる。いずれの場合も、ディスポーザブルモジュール102aを任意でキットとして無菌包装して、便利に貯蔵し、臨床的に使用しやすくすることができる。無菌包装では、ディスポーザブルモジュール102aを含むキットを完全に、または部分的に事前に組立てることができ、または完全に分解することができる。
図20に、血栓摘出システム100の他の実施形態が概略的に示されている。図では、駆動ユニット102は、空気動力源18に連結可能な空気駆動ユニット40を備える。空気駆動ユニット40は、空気駆動モータ20、ポンプ12(たとえば図1および19の複式ポンプ12a、12b)、リンク機構17(たとえば図1のリンク機構17)、および空気動力源18に連結可能な空気ホース41を備えることができる。空気動力源18は、たとえば、設備圧縮空気システム、空気圧縮器、圧縮空気タンクまたは任意の他の適切な圧縮空気源を備えることができ、空気モータ20は、往復動空気駆動装置、タービン、または任意の他の適切な空気駆動システムを備えることができる。したがって、空気モータ20は、空気ホース41によって送られる力により、たとえばリンク機構17を介して機械的駆動運動を出力する。リンク機構17は、図に示したように、回転シャフト、1つまたは複数の歯車、駆動チェーン、ベルトなど任意の他の適切な動力送出システムにより往復運動することができる。
図20に示したように、往復運動出力は、本明細書の他の箇所で記載したポンプ12a、12bを備えることができる往復動ポンプの駆動に適している。一実施形態では、本明細書に記載したように、ポンプ12a、12bはシリンジポンプを備えることができる。図20の血栓摘出システム100はさらに、本明細書に記載した変形形態のいずれにおいても、たとえば、断片化管23a、吸引管23b、液体源管23c、および廃棄物管23dを含む配管システム105を備えることができる。断片化管23aおよび吸引管23bはカテーテルシステム101を空気駆動ユニット40に連結する。断片化管23aは加圧液体をカテーテルシステム101に送り、吸引管23bはカテーテルシステム101の吸引を行う。液体源管23cは空気駆動ユニット40を液体源103に連結し、廃棄物管23dは空気駆動ユニット40を廃棄物容器104に連結する。カテーテルシステム101は、図1に示したカテーテルシステム、または他の本明細書に開示した任意の他の実施形態、あるいは任意の他の適したカテーテルシステムを備えることができる。
図20に示した血栓摘出システム100は、単一のディスポーザブルユニット、たとえば内臓式ディスポーザブル血栓摘出システムを備えることができる。こうしたディスポーザブル血栓摘出システムを空気動力源18、および適切な液体源103、並びに廃棄物容器104に連結することができる。廃棄物容器104は、本明細書に開示した任意の方法により一人または数人の患者の治療に使用され、こうした使用の後に空気動力源18から取り外され、廃棄される。内臓式ディスポーザブル血栓摘出システム100(たとえば少なくとも空気駆動ユニット40、カテーテルシステム101、および管23a、23bを含む)はさらに、液体源103および/または廃棄物容器104、並びに対応する管23cおよび/または23dを任意に備えることができる。いずれの場合も、ディスポーザブル血栓摘出システム100を任意でキットとして無菌包装して、便利に貯蔵し、臨床的に使用しやすくすることができる。無菌包装では、血栓摘出システム100を含むキットを完全に、または部分的に事前に組立てることができ、または完全に分解することができる。
一部の技術では、血栓摘出システム100は以下のように機能することができる。動作サイクルの第1の部分(たとえば断片化の半サイクル)中に、システム100は正圧(たとえば遠位に向けた圧力)を血管腔内に挿入されるサイズのシャフトの圧力管腔内の液体に加える。圧力管腔は、たとえば図2〜10、または12〜13に示した任意の断片化管腔3を備えることができる。シャフトは、たとえば本明細書に開示した任意のシャフト1を備えることができる。圧力下の液体がノズル5(たとえば図2〜13)を通るように方向付けられて、液体噴霧7(たとえば図4、6、8、10)が生成される。次いで、動作サイクルの第2の部分(たとえば吸引の半サイクル)中に、血栓摘出システム100は負圧(たとえば近位に向けた圧力)をシャフトの吸引管腔内の液体に加える。吸引管腔は、限定的ではないが、たとえば図2〜10に示した任意の吸引管腔4を備えることができる。吸引管腔に加えた負圧によって、吸引管腔内の液体および他の物質が廃棄物容器104内に排除される。血栓摘出システム100は、動作サイクルの第1の部分中は吸引管腔への負圧の印加、または負圧のさらなる印加を停止する。また、動作サイクルの第2の部分中に、血栓摘出システム100は、圧力管腔への正圧の印加、または正圧のさらなる印加を停止する。上記の動作サイクルを複数回繰り返すことができる。
他の技術では、血栓摘出システム100は以下のように機能することができる。システム100は、液体を血管に挿入されるサイズの細長いシャフトの断片化管腔を通して100PSI以下の最大圧力で送出する。さらに、血栓摘出システム100は液体を断片化管腔から液体噴霧として出す。液体噴霧の付近で、血栓摘出システムは細長いシャフトの排除管腔を介して吸引を行う。図1〜10に示したように、シャフト1は、断片化管腔3および吸引管腔4を備えることができ、加圧液体が断片化管腔を通して送出されて、ノズル5を通る液体噴霧が生成される。一部の実施形態では、図6および10に示したように、液体噴霧は断片化開口部6を横切るように出され、吸引管腔4に加えられる真空により液体および他の物質が吸引管腔4から排除される。
いくつかの技術では、血栓摘出システム100を以下のように使用して、たとえば図2〜10に示したように、血栓8など閉塞物質を血管から除去することができる。閉塞物質を除去するこうした方法は、細長いシャフト(たとえば図1〜8の任意のシャフト1)を血管内に挿入することを含むことができ、シャフトは圧力管腔および吸引管腔を備える。さらに、その方法は、排除管腔を介して負圧を加えて、圧力管腔付近の閉塞物質の一部を吸い込むことを含むことができる。さらにその方法は、液体を100PSI未満の最大圧力で圧力管腔を通して送出することによって、圧力管腔から液体噴霧を出し、その液体噴霧で閉塞物質の一部を断片化することを含むことができる。圧力管腔は、たとえば図2〜10、または12〜13に示した任意の断片化管腔3を備えることができる。吸引管腔は、たとえば、図2〜10に示した任意の吸引管腔4を備えることができる。
閉塞物質を血管から除去するための他の技術では、方法は、細長いシャフト(たとえば本明細書に開示した任意のシャフト1)を血管に挿入することを含み、シャフトは圧力管腔および吸引管腔を有する。さらにその方法は、圧力管腔への正圧(たとえば遠位に向けた圧力)と、排除管腔への負圧(たとえば近位に向けた圧力)とを交互に加え、閉塞物質の一部を負圧によってシャフト内に吸い込むことを含むことができる。方法はさらに、吸い込まれた閉塞物質の一部を正圧によって断片化することを含むことができる。
閉塞物質を除去するための上記の技術(並びに本明細書で開示した他の方法)は、限定的ではないが、たとえば、動脈、静脈(深静脈を含む)、または他の同様の血管、並びに移植ステント、移植片、またはシャントを含む任意のタイプの血管内の任意のタイプの閉塞の治療に使用することができる。血栓摘出システム100の様々な開示の実施形態をこうした技術および方法で使用することができる。さらに、上記の技術(並びに本明細書に開示した他の方法)を、深静脈血栓の治療に使用することができ、血栓摘出システム100の様々な開示の実施形態をこうした技術および方法で使用することができる。
追加の実施形態は滅菌法を含む。いくつかのこうした方法は、患者の体内への挿入(または他の接触)が意図され、患者の治療中の手術分野またはその付近での使用が意図された、本明細書に開示した任意の装置の端末または端末部分を滅菌することを含むことができる。現在知られている、または後に開発される滅菌の任意の適切な方法を使用することができる。
したがって、いくつかの方法は、限定的ではないが、本明細書で開示したディスポーザブルモジュール102aの任意の実施形態を含む、本明細書に開示した血栓摘出システム100の任意の実施形態、その任意の構成要素、またはサブシステムの端末または端末部分の滅菌を含む。現在知られている、または後に開発される滅菌の任意の適切な方法を使用することができる。たとえば、この方法は、シクロデキストリン(Cidex(商標))、エチレンオキシド(EtO)、水蒸気、過酸化水素蒸気、電子ビーム(E−beam)、ガンマ線照射、X線、またはこうした滅菌剤の任意の組み合わせなど、滅菌剤の有効適用量での任意の上記に挙げた装置の滅菌を含むことができる。
滅菌法を問題の装置に施すことができ、装置は部分的あるいは完全に組立てられる(または部分的もしくは完全に分解される)。したがって、方法はさらに、選択した滅菌剤を適用する前に、装置を部分的または完全に組立てること(または部分的あるいは完全に分解すること)を含むことができる。滅菌法は、装置を滅菌剤に曝す前に、装置に生物的または化学的インジケータを与えて、露出後のインジケータの死亡率または反応状態を評価することを任意に含むこともできる。さらに、滅菌法は、滅菌剤の濃度、相対的湿度、圧力、および/または装置の温度など、装置を収容する滅菌室内の関連したパラメータの監視を含むことができる。
滅菌法の上記の記述を考慮して、他の実施形態は滅菌装置を備える。滅菌装置は、患者の体内への挿入(または他の接触)が意図され、患者の治療中の手術分野またはその付近での使用が意図された、本明細書に開示した任意の装置を備えることができる。より具体的には、以下の任意の1つまたは組み合わせを滅菌装置として提供することができる。すなわち、限定的ではないが、本明細書に開示したディスポーザブルモジュール102aの任意の実施形態を含む、本明細書に開示した血栓摘出システム100の任意の実施形態、その任意の構成要素、またはサブシステムである。
上記の開示をいくつかの実施例に関して記載したが、当業者には本明細書の開示から他の実施形態も明らかであろう。さらに、記載した実施形態は単に例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。実際、本明細書に記載した新規の方法およびシステムを、本発明の精神から逸脱することなく、様々な他の形態で実施することができる。したがって本明細書の開示を考慮すれば、他の組み合わせ、省略、代替、および修正が、当業者には明らかであろう。

Claims (9)

  1. 物質を血管腔から除去するための装置であって、
    前記装置は、
    前記血管内に挿入されるサイズのカテーテルシャフトであって、前記シャフトは、圧力管腔および排除管腔を有し、前記圧力管腔は、先細りのノズル部分をさらに含む、カテーテルシャフトと、
    前記圧力管腔を通して液体を流すための液体源と、
    前記排除管腔および前記圧力管腔に結合された駆動ユニットであって、
    前記駆動ユニットは、
    圧力ポンプと、
    吸引ポンプと、
    前記カテーテルシャフトにおいて正圧インパルスと負圧インパルスとの間で交互する繰り返し液体圧力パターンを生じさせるように、前記圧力ポンプおよび前記吸引ポンプを駆動するように構成された複式ピストンアクチュエータであって、前記負圧インパルスは、前記排除管腔において生じるように構成されており、前記正圧インパルスは、前記圧力管腔において生じるように構成されている、複式ピストンアクチュエータと
    を含む、駆動ユニットと、
    前記圧力管腔のノズルであって、前記ノズルは、前記ノズルの液体噴霧によって切断または断片化された物質が前記排除管腔に容易に入ることができるように、前記排除管腔の開口部付近に位置しており、前記圧力管腔は、前記ノズルの上流で30から50PSIの圧力の液体を前記ノズル部分から送出するように構成されており、前記ノズル部分および前記液体噴霧は、前記カテーテルシャフトの内側部分に向けられる、ノズル
    を含み、
    前記液体噴霧によって切断または断片化された物質が前記排除管腔に容易に入ることができるように、前記液体噴霧が前記排除管腔内の開口部付近に位置しており、
    前記複式ピストンアクチュエータは、物質が前記排除管腔において検出されるか、または、物質が前記排除管腔内の開口部において検出されるかに基づいて、正圧インパルスと負圧インパルスとの間で交互する速度を調整するように構成されている、装置。
  2. 前記排除管腔内の50mmHg以上の真空をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記カテーテルシャフトは前記シャフトの側壁に開口部をさらに含み、
    前記液体噴霧は前記開口部のそばを通り、前記開口部のそばを通る唯一の液体噴霧である、請求項に記載の装置。
  4. 前記カテーテルシャフトは前記シャフトの側壁または先端部に開口部をさらに含み、
    前記液体噴霧は、前記開口部のそばを通り、または前記開口部を通過し、前記開口部のそばを通りまたは前記開口部を通過する唯一の液体噴霧であり、
    前記液体噴霧は前記圧力管腔から遠位に出る、請求項に記載の装置。
  5. 前記ノズル部分は、前記圧力管腔の近位部分と比較して縮小した管腔の断面積を有し、
    前記カテーテルシャフトは前記カテーテルシャフトの側壁に開口部をさらに含み、
    前記液体噴霧は、前記開口部のそばを通り、前記噴霧は、前記シャフト内の他の側壁開口部のそばを通らない、請求項に記載の装置。
  6. 前記ノズル部分概ね円形の出口ポートを有する請求項1に記載の装置。
  7. 前記ノズル部分平坦な形状の出口ポートを有する請求項1に記載の装置。
  8. 前記液体源から前記圧力ポンプまでの一方向のみの流れを可能にする、前記液体源と前記圧力ポンプとの間に位置した第1の逆止弁をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  9. 前記吸引ポンプから廃棄物容器までの一方向のみの流れを可能にする、前記廃棄物容器と前記吸引ポンプとの間に位置した第2の逆止弁をさらに含む、請求項に記載の装置。
JP2010501041A 2007-03-30 2008-02-29 血栓摘出システムのための方法および装置 Expired - Fee Related JP5284344B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US92112207P 2007-03-30 2007-03-30
US60/921,122 2007-03-30
US11/957,238 US9254144B2 (en) 2007-03-30 2007-12-14 Methods and apparatus for thrombectomy system
US11/957,238 2007-12-14
PCT/US2008/055520 WO2008121481A1 (en) 2007-03-30 2008-02-29 Methods and apparatus for thrombectomy system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010523173A JP2010523173A (ja) 2010-07-15
JP5284344B2 true JP5284344B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=39795666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010501041A Expired - Fee Related JP5284344B2 (ja) 2007-03-30 2008-02-29 血栓摘出システムのための方法および装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9254144B2 (ja)
EP (1) EP2131759B1 (ja)
JP (1) JP5284344B2 (ja)
CN (1) CN101730507B (ja)
AU (1) AU2008233030B2 (ja)
CA (1) CA2681585A1 (ja)
WO (1) WO2008121481A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3689274A1 (en) 2007-02-05 2020-08-05 Boston Scientific Limited Thrombectomy system
US9510854B2 (en) 2008-10-13 2016-12-06 Boston Scientific Scimed, Inc. Thrombectomy catheter with control box having pressure/vacuum valve for synchronous aspiration and fluid irrigation
US20100204712A1 (en) 2009-02-11 2010-08-12 Mark Mallaby Neurovascular microcatheter device, system and methods for use thereof
JP2011177407A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
US9750517B2 (en) * 2011-04-25 2017-09-05 Cook Medical Technologies Llc Method of aspirating a thrombus accumulation between a venous valve and a vein wall
JP5838635B2 (ja) * 2011-08-01 2016-01-06 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置用制御装置
US9238122B2 (en) 2012-01-26 2016-01-19 Covidien Lp Thrombectomy catheter systems
US9763692B2 (en) * 2012-09-14 2017-09-19 The Spectranetics Corporation Tissue slitting methods and systems
US9737328B2 (en) 2013-03-14 2017-08-22 Boston Scientific Limited Hydrodynamic eccentrically pivoting catheter
CN103622729B (zh) * 2013-12-10 2016-02-17 上海理工大学 用于血栓取除器的动力装置
CN106659874B (zh) 2014-03-26 2021-01-05 文科罗斯公司 静脉疾病治疗
US9883877B2 (en) * 2014-05-19 2018-02-06 Walk Vascular, Llc Systems and methods for removal of blood and thrombotic material
CA2955841C (en) * 2014-09-10 2017-06-27 Vascular Solutions, Inc. Capture assembly and method
CN104997550B (zh) * 2015-02-15 2019-11-15 首都医科大学宣武医院 一种血管自动溶栓系统
US10561440B2 (en) 2015-09-03 2020-02-18 Vesatek, Llc Systems and methods for manipulating medical devices
US10492805B2 (en) * 2016-04-06 2019-12-03 Walk Vascular, Llc Systems and methods for thrombolysis and delivery of an agent
CN109475355B (zh) 2016-06-09 2022-03-22 C·R·巴德股份有限公司 用于矫正和防止导管阻塞的系统和方法
CN110650695B (zh) * 2017-05-23 2023-05-12 朝日英达科株式会社 辅助射流抽吸血栓清除术导管及其使用方法
CN109316224B (zh) * 2017-08-01 2024-02-09 上海蓝脉医疗科技有限公司 血栓去除装置
US10716880B2 (en) 2018-06-15 2020-07-21 Incuvate, Llc Systems and methods for aspiration and monitoring
US11678905B2 (en) 2018-07-19 2023-06-20 Walk Vascular, Llc Systems and methods for removal of blood and thrombotic material
US10531883B1 (en) 2018-07-20 2020-01-14 Syntheon 2.0, LLC Aspiration thrombectomy system and methods for thrombus removal with aspiration catheter
US11759219B2 (en) * 2018-07-24 2023-09-19 Penumbra, Inc. Apparatus and methods for controlled clot aspiration
CN112770792B (zh) 2018-09-28 2024-09-27 皇家飞利浦有限公司 用于从身体管腔中抽吸生物物质的系统、设备和方法
US12029445B2 (en) 2019-10-18 2024-07-09 Meditrina, Inc. Surgical instrument and method of use
US20220047294A1 (en) * 2020-08-17 2022-02-17 Meditrina, Inc. Surgical instrument and method of use
WO2022221177A1 (en) * 2021-04-11 2022-10-20 Khurana Vikas Diagnosis and treatment of congestive colon failure (ccf)
JP2024524386A (ja) 2021-06-28 2024-07-05 インクイス メディカル,インコーポレーテッド 閉塞性物質の除去を制御するための装置および方法
EP4432937A1 (en) * 2022-04-18 2024-09-25 Boston Scientific Medical Device Limited Device and method for mechanical thrombectomy
US20240108796A1 (en) * 2022-10-04 2024-04-04 Boston Scientific Scimed, Inc. Thrombectomy system including a roller pump actuated valve
WO2024176124A1 (en) * 2023-02-22 2024-08-29 Neuravi Limited Cyclic aspiration system producing a cyclic aspiration pressure waveform using a dual pressure generator receptacle in lieu of a vacuum pump
WO2024176125A1 (en) * 2023-02-22 2024-08-29 Neuravi Limited Pulsatile aspiration system using a static vacuum source with intermittent injection of a pressure pulse
WO2024176123A1 (en) * 2023-02-22 2024-08-29 Neuravi Limited Aspiration catheter with stabilizing structural member minimizing risk of damage to an inner wall of a vessel during aspiration
WO2024176129A1 (en) * 2023-02-22 2024-08-29 Neuravi Limited Cyclic aspiration system with a non-powered internal structural impediment engaging with a clot assisting in capture

Family Cites Families (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3930505A (en) 1974-06-24 1976-01-06 Hydro Pulse Corporation Surgical apparatus for removal of tissue
US4493698A (en) 1980-11-03 1985-01-15 Cooper Medical Devices Method of performing opthalmic surgery utilizing a linear intra-ocular suction device
FR2521014B1 (fr) 1982-02-05 1988-06-03 Matburn Holdings Ltd Instrument chirurgical tubulaire, notamment catheter de thrombectomie
DE8426270U1 (de) * 1984-09-06 1985-02-14 Veltrup, Elmar Michael, Dipl.-Ing., 4150 Krefeld Vorrichtung zum entfernen von festkoerpern oder ablagerungen aus koerpergefaessen
US4646736A (en) 1984-09-10 1987-03-03 E. R. Squibb & Sons, Inc. Transluminal thrombectomy apparatus
US4706687A (en) 1985-02-28 1987-11-17 Alcon Instrumentation, Inc. Linear suction control system
US4715848A (en) 1985-04-15 1987-12-29 Beroza Gregory A Gastro-intestinal lavage system and method
CH667996A5 (fr) * 1985-12-31 1988-11-30 Arnold Neracher Dispositif hydrodynamique pour la chirurgie.
US5135482A (en) * 1985-12-31 1992-08-04 Arnold Neracher Hydrodynamic device for the elimination of an organic deposit obstructing a vessel of a human body
JPH01198539A (ja) 1987-10-26 1989-08-10 Marui Ika:Kk 脳外科用ウオータージェットメス装置
DE8714529U1 (de) 1987-10-31 1988-12-08 Lindenberg, Josef, 7500 Karlsruhe Vorrichtung zur Thromboembolectomie
US5011488A (en) 1988-12-07 1991-04-30 Robert Ginsburg Thrombus extraction system
US5338292A (en) * 1989-11-06 1994-08-16 Mectra Labs, Inc. Disposable lavage with instrument shield
NL9000356A (nl) 1990-02-14 1991-09-02 Cordis Europ Drainage-catheter.
CA2048120A1 (en) 1990-08-06 1992-02-07 William J. Drasler Thrombectomy method and device
US6129697A (en) 1990-08-06 2000-10-10 Possis Medical, Inc. Thrombectomy and tissue removal device
US6676627B1 (en) * 1990-08-06 2004-01-13 Possis Medical, Inc. Crossflow thrombectomy catheter and system
US5496267A (en) 1990-11-08 1996-03-05 Possis Medical, Inc. Asymmetric water jet atherectomy
US5192268A (en) 1991-06-27 1993-03-09 Samuel Shiber Flexible thrombectomy system
US5261877A (en) 1991-07-22 1993-11-16 Dow Corning Wright Method of performing a thrombectomy procedure
DE4126886A1 (de) * 1991-08-14 1993-02-18 Hp Medica Gmbh Spuelkatheter
DE4201992A1 (de) * 1992-01-25 1993-07-29 Hp Medica Gmbh Fuer Medizintec Hochdruck-fluessigkeitsdispensor zur abgabe von steriler fluessigkeit
US5308673A (en) 1992-05-07 1994-05-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Stitchbonded absorbent articles and method of making same
NL9300626A (nl) 1993-04-13 1994-11-01 Cordis Europ Hydrodynamische zuigcatheter.
NL9301181A (nl) 1993-07-05 1995-02-01 Cordis Europ Werkwijze voor het vervaardigen van een catheter met ten minste één hoge-druklumen en catheter.
US5419774A (en) 1993-07-13 1995-05-30 Scimed Life Systems, Inc. Thrombus extraction device
CA2127637C (en) 1993-07-26 2006-01-03 Scott Bair Fluid jet surgical cutting tool
US6135977A (en) 1994-02-16 2000-10-24 Possis Medical, Inc. Rheolytic catheter
JPH07265319A (ja) * 1994-03-28 1995-10-17 Surgical Syst & Instr Inc 閉塞した血管を開放するアテレクトミー装置
US5846219A (en) 1994-05-26 1998-12-08 Vancaillie; Thierry G. Variable backflow suction-hydraulic curet
US5527330A (en) * 1994-08-18 1996-06-18 United States Surgical Corporation Fluid cutting instrument
US5520635A (en) 1994-12-16 1996-05-28 Gelbfish; Gary A. Method and associated device for removing clot
US5827229A (en) 1995-05-24 1998-10-27 Boston Scientific Corporation Northwest Technology Center, Inc. Percutaneous aspiration thrombectomy catheter system
US5944686A (en) 1995-06-07 1999-08-31 Hydrocision, Inc. Instrument for creating a fluid jet
US5871462A (en) 1995-06-07 1999-02-16 Hydrocision, Inc. Method for using a fluid jet cutting system
US5843022A (en) 1995-10-25 1998-12-01 Scimied Life Systems, Inc. Intravascular device utilizing fluid to extract occlusive material
NL1003226C2 (nl) 1996-05-29 1997-12-03 Cordis Europ Zuigkatheter met voorgevormd einddeel.
US5788667A (en) 1996-07-19 1998-08-04 Stoller; Glenn Fluid jet vitrectomy device and method for use
US5766194A (en) * 1996-12-23 1998-06-16 Georgia Skin And Cancer Clinic, Pc Surgical apparatus for tissue removal
US5989210A (en) 1998-02-06 1999-11-23 Possis Medical, Inc. Rheolytic thrombectomy catheter and method of using same
US6224570B1 (en) 1998-02-06 2001-05-01 Possis Medical, Inc. Rheolytic thrombectomy catheter and method of using same
US6676637B1 (en) 1998-02-06 2004-01-13 Possis Medical, Inc. Single operator exchange fluid jet thrombectomy method
US6482217B1 (en) 1998-04-10 2002-11-19 Endicor Medical, Inc. Neuro thrombectomy catheter
FR2780268B1 (fr) 1998-06-24 2000-09-29 Saphir Medical Sa Appareil de distribution a deux voies d'un liquide sterile de travail selon des sequences predeterminees pour des applications chirurgicales ou medicales a l'aide d'au moins une piece a main
US5989271A (en) 1998-11-09 1999-11-23 Possis Medical, Inc. Flexible tip rheolytic thrombectomy catheter and method of constructing same
US6767353B1 (en) 2002-03-01 2004-07-27 Samuel Shiber Thrombectomy catheter
US6375635B1 (en) 1999-05-18 2002-04-23 Hydrocision, Inc. Fluid jet surgical instruments
US6572578B1 (en) 2000-08-25 2003-06-03 Patrick A. Blanchard Fluid-jet catheter and its application to flexible endoscopy
US6572579B1 (en) * 2000-09-13 2003-06-03 Image-Guided Neurologics, Inc. Drug delivery and catheter systems, apparatus and processes
US20020133111A1 (en) * 2001-03-19 2002-09-19 Shadduck John H. Neuro-thrombectomy catheter and method of use
US6635070B2 (en) 2001-05-21 2003-10-21 Bacchus Vascular, Inc. Apparatus and methods for capturing particulate material within blood vessels
JP2003010194A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Nippon Clean Engine Lab Co Ltd 液流の逆噴射技術を用いたカテーテルによる血管内施術方法、並びにその装置
EP1441777A4 (en) * 2001-07-17 2007-05-30 Kerberos Proximal Solutions LIQUID EXCHANGE SYSTEM FOR CONTROLLED AND LOCALIZED IRRIGATION AND ASPIRATION
FR2831823B1 (fr) 2001-11-07 2004-07-23 Saphir Medical Appareil de liposuccion a jet de liquide sous pression et procede de liposuccion utilisant cet appareil
IL149706A0 (en) 2002-05-16 2002-11-10 Dolopaz Technologies Ltd Multipurpose fluid jet surgical device
US7566318B2 (en) 2003-04-11 2009-07-28 Cardiac Pacemakers, Inc. Ultrasonic subcutaneous dissection tool incorporating fluid delivery
US20060100606A1 (en) 2004-11-10 2006-05-11 Dobak John D Iii Method and device for liposuction
US7540873B2 (en) * 2005-06-21 2009-06-02 Inasurgica, Llc. Four function microsurgery instrument
US20070060888A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-15 Kerberos Proximal Solutions, Inc. Methods and apparatus for assisted aspiration

Also Published As

Publication number Publication date
EP2131759A1 (en) 2009-12-16
AU2008233030A1 (en) 2008-10-09
EP2131759B1 (en) 2017-10-04
WO2008121481A1 (en) 2008-10-09
AU2008233030B2 (en) 2013-06-06
US20080243153A1 (en) 2008-10-02
CN101730507B (zh) 2013-06-26
CN101730507A (zh) 2010-06-09
JP2010523173A (ja) 2010-07-15
CA2681585A1 (en) 2008-10-09
US9254144B2 (en) 2016-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5284344B2 (ja) 血栓摘出システムのための方法および装置
CN110198678B (zh) 用于凝块和组织去除的方法和装置
JP4326942B2 (ja) 液体量を制御しつつ局所的な灌注及び吸引を行うための液体交換システム
US11497523B2 (en) Thrombectomy catheter
JP5980383B2 (ja) 遠位吸引機能付き外科用切削器具
US5370609A (en) Thrombectomy device
JPH06205785A (ja) 患者の脈管内の堆積物を除去する装置および方法
EP2574294A1 (en) Rotating occlusion treatment system
US20070239182A1 (en) Thrombus removal device
JP2001509411A (ja) 空気式組織除去器
KR20090084851A (ko) 중재 카테터
JP7462616B2 (ja) 体腔から生物学的物質を吸引するためのシステム、デバイス及び方法
US20210338255A1 (en) Catheter for thrombus removal
CN216317841U (zh) 一种血栓清除设备
US12053193B2 (en) Aspiration pump for removal of fluids, blood clots and other materials from human body
US11490911B2 (en) Catheter assembly for blood clot removal
JP3205565B2 (ja) 噴流ジェット手術用の噴流ノズル備えた内視鏡装置
JP2024139247A (ja) 吸引システムおよび吸引方法
CN113855160A (zh) 一种血栓清除设备

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20101203

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110328

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120208

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130529

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees