JP5282411B2 - 無線測位システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばTDOA(到達時間差)方式の無線測位システムに用いられる無線システムに関する。
例えば特許文献1に記載されるように、TDOA方式の無線測位システムは広く知られる。この無線測位システムでは、移動端末の位置検出にあたって1つのメイン基地局から2つのサブ基地局に向けて時刻情報が発信される。こうしてメイン基地局およびサブ基地局の間で時刻が合わせられる。時刻合わせ後、移動端末から発信される電波が各基地局で受信される。メイン基地局の受信時刻を基準にしてサブ基地局の受信時刻の時間差が検出される。時間差は距離差に変換される。双曲線航法の原理に基づき距離差から移動端末の位置が検出される。
特開2007−187639号公報 特開2000−165959号公報 特開平7−250024号公報 特開2000−22700号公報
こうした無線測位システムが例えば屋内で実現される場合、屋内の物や人といった遮蔽物の影響の抑制にあたって各基地局は天井にできる限り近い位置に配置されることが好ましい。しかしながら、例えばメイン基地局から発信される電波は、サブ基地局まで直線的に伝搬する直接波と、天井に反射する反射波とに分けられる。こうした直接波と反射波とが相互に干渉すると、直接波と反射波とは打ち消し合う。その結果、メイン基地局から発信された電波はサブ基地局に到達することができない。メイン基地局およびサブ基地局の間で時刻合わせは実現されない。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、送信アンテナおよび受信アンテナの間で確実に電波を送受信することができる無線システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明によれば、送信アンテナと、送信アンテナから発信される電波を受信する受信アンテナと、送信アンテナおよび受信アンテナの間に規定される直接波の直線経路、および、送信アンテナおよび受信アンテナの間に規定される反射波の反射経路のうちのいずれか一方に配置されて電波を遮断する電波吸収体とを備えることを特徴とする無線システムが提供される。
こうした無線システムでは、直線経路および反射経路のうちのいずれか一方に電波吸収体が配置される。例えば電波吸収体が直線経路に配置されると、電波吸収体は直接波を遮断する。その結果、受信アンテナには反射波が到達する。こうして送信アンテナおよび受信アンテナの間で確実に電波が送受信される。
無線システムは、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの間に配置されて、前記反射経路と異なる補助反射経路を確立する少なくとも1以上の反射板をさらに備える。こうした無線システムでは、例えば直線経路および反射経路でいずれも電波が送受信されない場合に、受信アンテナには補助反射経路を介して確実に電波が到達することができる。送信アンテナおよび受信アンテナの間で確実に電波が送受信される。
このとき、前記直線経路で伝送される直接波の伝送路と前記補助反射経路で伝送される反射波の伝送路との行路差は前記直接波の波長の整数倍に設定される。こうした無線システムは、例えば反射経路に電波吸収体が配置される場合に有用に利用される。直接波の伝送路と補助反射経路の反射波の伝送路との行路差が直接波の波長の整数倍に設定されることから、直接波と反射波との打ち消し合いは回避される。その結果、受信アンテナには直接波と反射波とが到達する。こうした無線システムは、送信アンテナおよび受信アンテナの距離の増大に対応することができる。
同様に、前記反射経路で伝送される反射波の伝送路と前記補助反射経路で伝送される反射波の伝送路との行路差は前記直接波の波長の整数倍に設定される。こうした無線システムは、例えば直線経路に電波吸収体が配置される場合に、有用に利用される。反射経路の反射波の波長と補助反射経路の反射波の波長との行路差が直接波の波長の整数倍に設定されることから、反射波同士の打ち消し合いは回避される。その結果、受信アンテナには2つの反射波が到達する。こうした無線システムは、送信アンテナおよび受信アンテナ間の距離の増大に対応することができる。
第2発明によれば、送信アンテナと、送信アンテナから発信される電波を受信する受信アンテナと、送信アンテナおよび受信アンテナの間で送受信される直接波の直線経路、および、送信アンテナおよび受信アンテナの間で送受信される反射波の反射経路のうちのいずれか一方に配置されて電波の位相を変化させる位相変化板とを備えることを特徴とする無線システムが提供される。
こうした無線システムでは、直線経路および反射経路のうちのいずれか一方に位相変化板が配置される。例えば位相変化板が直線経路に配置されると、位相変化板は直接波の位相を変化させる。こうして直接波の波長および反射波の波長の位相は揃えられる。その結果、直接波および反射波は相互に強め合う。送信アンテナおよび受信アンテナの距離が増大しても、送信アンテナから受信アンテナに確実に電波は到達することができる。こうした無線システムは、送信アンテナおよび受信アンテナ間の距離の増大に対応することができる。
無線システムは、前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの間に配置されて、前記反射経路と異なる補助反射経路を確立する少なくとも1以上の反射板を備える。このとき、前記直線経路で伝送される直接波の波長と前記補助反射経路で伝送される反射波の波長との行路差は前記直接波の波長の整数倍に設定される。位相変化板では前記位相の変化は180度に設定される。
こうした無線システムでは、受信アンテナには補助反射経路を介してさらに電波が到達する。補助反射経路の反射波の位相と直接波の波長の位相が揃えられれば、反射波は、受信アンテナに到達する電波を一層強める。送信アンテナおよび受信アンテナの距離が増大しても、送信アンテナから受信アンテナに確実に電波は到達することができる。こうした無線システムは、送信アンテナおよび受信アンテナ間の距離の増大に対応することができる。
以上のように本発明によれば、送信アンテナおよび受信アンテナの間で確実に電波を送受信することができる無線システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る無線システム11の構成を概略的に示す。無線システム11はいわゆるTDOA方式の無線測位システムを構成する。この無線システム11は屋内の例えば空間12内に確立される。ここでは、空間12は例えば直方体空間を区画する。空間12は床面13、4つの壁面14および天井面15で囲まれる。床面13および天井面15は相互に平行に広がる。相互に向き合う壁面14同士は相互に平行に広がる。ここでは、床面13から天井面15までの高さは例えば2.5mに設定される。
無線システム11はメイン基地局16およびサブ基地局17〜19を備える。ここでは、各基地局17〜19は天井面15に近い位置で天井面15の四隅に配置される。各基地局17〜19は床面13から同一の高さに配置される。メイン基地局16およびサブ基地局17は、天井面15に規定される対角線に沿って配置される。メイン基地局16および各サブ基地局18、19は、天井面15の輪郭線に沿って配置される。こうしてメイン基地局16および各サブ基地局18、19は壁面14に隣接しつつ配置される。
各基地局16〜19はアンテナ21を備える。アンテナ21は電波を発信したり受信したりすることができる。ここでは、電波には例えばマイクロ波が用いられる。各基地局16〜19では、天井面15から各基地局16〜19のアンテナ21の給電点までの距離は等しく設定される。こうした距離は例えば0.1mに設定される。同様に、各壁面14から各基地局16〜19までの距離は等しく設定される。こうした距離は例えば0.1mに設定される。
各基地局16〜19は空間12内に電波を発信することができる。ここでは、メイン基地局16から各サブ基地局17〜19に電波が発信される。電波は各サブ基地局17〜19に最短距離で到達する直接波と、壁面14や天井面15で反射する反射波とに分けられる。メイン基地局16およびサブ基地局17の間には電波吸収体22が配置される。ここでは、電波吸収体22は、メイン基地局16からサブ基地局17に向かう直接波の電波を遮断する。電波吸収体22には例えばフェライト混合樹脂製の電波吸収材が用いられる。
空間12内には移動端末23が配置される。空間12内には複数の移動端末23が配置されてもよい。移動端末23はアンテナ24を備える。アンテナ24は電波を発信することができる。移動端末23は各基地局16〜19に向かって電波を発信する。こうした電波には各移動端末23を識別する固有の識別子が含まれる。識別子に基づき各基地局16〜19は移動端末23を識別する。各移動端末23には例えばノートパソコンや携帯電話端末といった電子機器が含まれる。
各基地局16〜19には例えば有線でサーバ25が接続される。各基地局17〜19やサーバ25は、例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった電子回路素子を備える。CPUは、例えばメモリに一時的に格納されるソフトウェアプログラムやデータに基づき様々な演算処理を実行する。各基地局17〜19のメモリには、例えばメイン基地局16から各基地局17〜19までの距離を特定する距離情報が格納される。距離情報の詳細は後述される。各基地局16〜19はサーバ25に向かって様々な情報を出力することができる。
図2に示されるように、メイン基地局16とサブ基地局17との間には、直接波の直線経路31と、天井面15で反射する反射波の反射経路32とが確立される。直線経路31には前述の電波吸収体22が配置される。メイン基地局16とサブ基地局17との間で電波吸収体22は直接波を遮断する。サブ基地局17に直接波は到達しない。こうして直接波および反射波の相互干渉に基づく直接波および反射波の打ち消し合いは確実に回避される。その結果、サブ基地局18には反射経路32に基づき反射波が到達する。ここでは、サブ基地局17のメモリに格納される距離情報は反射経路32の距離を特定する。
その一方で、メイン基地局16と各サブ基地局18、19との間には、直接波の直線経路33、天井面15で反射する第1反射波の第1反射経路34、および、壁面14で反射する第2反射波の第2反射経路35が確立される。こうして3つの経路33〜35が確立されることから、たとえ相互干渉に基づき直接波と第1反射波とが打ち消し合っても、サブ基地局18、19には第2反射波が到達する。ここでは、サブ基地局18、19のメモリに格納される距離情報は第2反射経路35の距離を特定する。
いま、無線システム11で移動端末23の位置を検出する場面を想定する。まず、各基地局16〜19の間で時刻合わせが実施される。メイン基地局16は、メイン基地局16の時刻を特定する時刻情報を発信する。サブ基地局17は反射経路32に基づき時刻情報を受信する。サブ基地局18、19は第2反射経路35に基づき時刻情報を受信する。各サブ基地局17〜19では、受信した時刻情報で特定されるメイン基地局16の時刻に時刻が合わせられる。ただし、時刻は、メイン基地局16から各サブ基地局17〜19まで電波が伝搬する時間分だけ補正される。
時刻合わせ後、各基地局16〜19は移動端末23からの電波を待ち受ける。移動端末23は例えば定期的に各基地局16〜19に電波を発信する。各基地局16〜19は移動端末23から電波を受信する。各基地局16〜19で電波の受信時刻が特定される。各基地局16〜19から受信時刻を特定する受信時刻情報がサーバ25に出力される。サーバ25では、メイン基地局16の受信時刻を基準に、各サブ基地局17〜19の受信時刻の進み具合や遅れ具合を特定する。こうした受信時刻の時間差に光速が乗じられる。時間差は距離差に変換される。その結果、双曲線航法の原理に基づき移動端末23の位置が検出される。
以上のような無線システム11では、例えばメイン基地局16すなわち送信アンテナと、サブ基地局17すなわち受信アンテナとの間に電波吸収体22が配置される。電波吸収体22は直接波を遮断する。その結果、サブ基地局17には反射経路32に基づき反射波が確実に到達する。各基地局16〜19が天井面15に近い位置に配置されても、メイン基地局16およびサブ基地局17の間で確実に電波が送受信されることができる。しかも、各基地局16〜19は床面13から高い位置に配置されることから、空間12内で移動端末23の位置の検出の精度は高められる。
本発明者はシミュレーションに基づき電波吸収体22の効果を検証した。検証にあたって空間12内でメイン基地局16から発信される電波のメイン基地局16から発信される電波の受信可能エリアすなわちサービスエリアが計測された。計測にあたって具体例に係る空間12および比較例に係る空間12が確立された。具体例には前述の電波吸収体22が組み込まれた。比較例では電波吸収体22の組み込みは省略された。床面13から天井面15までの高さは2.5mに設定された。メイン基地局16は天井面15から0.1mの距離に配置された。
その結果、図3に示されるように、具体例に係る空間12では比較例と同様のサービスエリアが確立された。このとき、メイン基地局16と同じ高さで空間12内を伝搬する電波は14mの距離まで到達した。電波吸収体22の働きで直接波が遮断される結果、電波の到達距離が増大することが確認された。その一方で、図4に示されるように、比較例に係る空間12では、高さ1.4mおよび距離14mのサービスエリアが確立された。このとき、メイン基地局16と同じ高さで空間12内を伝搬する電波は3mの距離までしか到達しなかった。
図5は本発明の第2実施形態に係る無線システム11aの構成を概略的に示す。この無線システム11aでは、メイン基地局16およびサブ基地局17の間に反射板41が配置される。反射板41は反射面で、メイン基地局16から発信される電波をサブ基地局17に向かって反射する。こうしてメイン基地局16およびサブ基地局17の間で反射波の補助反射経路42が確立される。反射板41は例えば金属製の電波反射板から構成される。前述と同様に、直接波は電波吸収体22で遮断される。その他、前述の無線システム11と均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。なお、サーバ25の図示は省略された。
こうした無線システム11aは、例えば電波吸収体22の配置条件に基づき前述の反射経路32が確立されない場合に有用に適用される。すなわち、無線システム11aでは、前述の反射経路32に代えて、メイン基地局16およびサブ基地局17の間に補助反射経路42が確立される。こうした補助反射経路42に基づきサブ基地局17に反射波が確実に到達する。メイン基地局16およびサブ基地局17の間で確実に電波が送受信されることができる。その他、無線システム11aは前述の無線システム11と同様の作用効果を実現することができる。
図6は本発明の第3実施形態に係る無線システム11bの構成を概略的に示す。この無線システム11bでは、前述の無線システム11aに加えて、さらに前述の反射経路32が確立される。反射経路32の反射波の位相と補助反射経路42の反射波の位相とは揃えられる。ここでは、反射経路32の反射波の伝送路と補助反射経路42の反射波の伝送路との行路差は直接波の波長の整数倍に設定される。前述と同様に、直接波は電波吸収体22で遮断される。その他、前述の無線システム11、11aと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした無線システム11bでは、反射経路32および補助反射経路42が同時に確立される。それぞれ伝送される反射波の行路差は直接波の波長の整数倍に設定される。その結果、反射波同士は相互に強め合う。したがって、メイン基地局16およびサブ基地局17の距離が増大しても、メイン基地局16からサブ基地局17に確実に電波は到達することができる。こうした無線システム11bは、メイン基地局16およびサブ基地局17の距離の増大に対応することができる。その他、無線システム11bは前述の無線システム11と同様の作用効果を実現することができる。
図7は本発明の第4実施形態に係る無線システム11cの構成を概略的に示す。この無線システム11cには、前述の無線システム11bに加えて、反射板43がさらに組み込まれる。反射板43は、メイン基地局16から発信される電波をサブ基地局17に向かって反射する。ここでは、反射板43は例えば反射面で反射板41の反射面に向き合わせられればよい。こうしてメイン基地局16およびサブ基地局17の間で反射波の補助反射経路44が確立される。こうした反射板43は反射板41と同様に構成される。
この無線システム11cでは、反射経路32の反射波の位相と補助反射経路42、44の反射波の位相とは揃えられる。例えば反射経路32の反射波の波長と補助反射経路42、44の反射波の波長との行路差は直接波の波長の整数倍に設定される。ここでは、補助反射経路42、44の距離は相互に等しく設定される。したがって、補助反射経路42の反射波の波長と補助反射経路44の反射波の波長との行路差は相互に一致する。その他、前述の無線システム11〜11bと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
こうした無線システム11cでは、反射経路32、補助反射経路42、44が確立される。それぞれ伝送される反射波の波長同士の行路差は直接波の波長の整数倍に設定される。その結果、反射波同士は相互に強め合う。メイン基地局16およびサブ基地局17の距離が増大しても、メイン基地局16からサブ基地局17に確実に電波は到達することができる。こうした無線システム11cは、メイン基地局16およびサブ基地局17の距離の増大に対応することができる。その他、無線システム11cは前述の無線システム11と同様の作用効果を実現することができる。
図8は本発明の第5実施形態に係る無線システム11dの構成を概略的に示す。この無線システム11dは、メイン基地局16およびサブ基地局17の間に前述の電波吸収体223に代えて位相変化板51が配置される。位相変化板51は例えばポリカーボネート板といった誘電体から形成される。位相変化板51は直接波の直線経路31に配置される。位相変化板51は直接波を透過させることができる。直接波の透過時、位相変化板51は直接波の位相を変化させる。位相は例えば180度ずらされる。こうして直接波および反射波の位相は揃えられる。その他、前述の無線システム11〜11cと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
図9に示されるように、位相変化板51には所定の条件が必要とされる。直線経路31の距離L、天井面15に基づき確立される反射経路32の距離L’、位相変化板51から天井面15までの高さh、位相変化板51の比誘電率ε、位相変化板51の厚みd、使用される電波の波長λに基づき次式が確立される。ただし、nは整数に設定される。
Figure 0005282411
例えば距離L=12m、高さh=0.2m、波長λ=7.5cmの条件が設定されるとき、位相変化板51には比誘電率ε=3、厚みd=6cmのポリカーボネート板が用いられればよい。このとき、n=−1が設定されればよい。
こうした無線システム11dでは、直線経路31および反射経路32が確立される。位相変化板51の働きで直接波の波長および反射波の波長の位相は揃えられる。その結果、直接波および反射波は相互に強め合う。メイン基地局16およびサブ基地局17の距離が増大しても、メイン基地局16からサブ基地局17に確実に電波は到達することができる。こうした無線システム11dは、メイン基地局16およびサブ基地局17の距離の増大に対応することができる。その他、無線システム11dは前述の無線システム11と同様の作用効果を実現することができる。
図10は本発明の第6実施形態に係る無線システム11eの構成を概略的に示す。この無線システム11eには、前述の無線システム11dに加えて、反射板52が組み込まれる。反射板52は、メイン基地局16から発信される電波をサブ基地局17に向かって反射する。こうしてメイン基地局16およびサブ基地局17の間で反射波の補助反射経路53が確立される。こうした反射板52は前述の反射板41、43と同様に構成される。反射経路32の反射波の位相と補助反射経路53の反射波の位相とは揃えられる。例えば反射経路32の反射波の波長と補助反射経路53の反射波の波長との行路差は直接波の波長の整数倍に設定される。その他、前述の無線システム11〜11dと均等な構成や構造には同一の参照符号が付される。
この無線システム11eでは、直線経路31に加えて反射経路32および補助反射経路53が確立される。前述と同様に、位相変化板51の働きで直接波および反射波の波長の位相は揃えられる。その結果、直接波および反射波は相互に強め合う。メイン基地局16およびサブ基地局17の距離が増大しても、メイン基地局16からサブ基地局17に確実に電波は到達することができる。こうした無線システム11dは、メイン基地局16およびサブ基地局17の距離の増大に対応することができる。その他、無線システム11eは前述の無線システム11と同様の作用効果を実現することができる。
以上のような無線システム11〜11eでは、電波吸収体22は、直線経路31の直接波に代えて反射経路32の反射波を遮断してもよい。こうして電波吸収体22は直線経路31および反射経路32のうちのいずれか一方に配置されればよい。同様に、位相変化板51は、直線経路31の直接波に代えて反射経路32の反射波の位相を変化させてもよい。こうして位相変化板51は直線経路31および反射経路32のうちのいずれか一方に配置されればよい。
本発明の第1実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。 電波の経路を概略的に示す斜視図である。 本発明の具体例に係る無線システムのサービスエリアを概略的に示す図である。 比較例に係る無線システムのサービスエリアを概略的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。 位相変化板に設定される条件を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る無線システムの構成を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
11〜11e 無線システム、16 送信アンテナ(メイン基地局)、17〜19 受信アンテナ(サブ基地局)、22 電波吸収体、31 直線経路、32 反射経路、41 反射板、42 補助反射経路、43 反射板、44 補助反射経路、51 位相変化板、52 反射板、53 補助反射経路。

Claims (4)

  1. 天井面を有する屋内空間内で端末の位置を検出する無線測位システムであって、
    前記屋内空間に配置されて、送信アンテナを有するメイン基地局と、
    前記屋内空間に配置されて、前記送信アンテナから発信される電波を受信する受信アンテナを有するサブ基地局と、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの間に規定される直接波の直線経路に配置されて電波を遮断する電波吸収体と、
    前記送信アンテナおよび前記受信アンテナの間に配置されて、前記天井面で反射する反射波の反射経路以外に反射波の補助反射経路を確立する少なくとも1以上の反射板と
    を備えることを特徴とする無線測位システム。
  2. 請求項1に記載の無線測位システムにおいて、前記反射経路で伝送される反射波の伝送路と前記補助反射経路で伝送される反射波の伝送路との行路差は前記直接波の波長の整数倍に設定されることを特徴とする無線測位システム。
  3. 請求項1または2に記載の無線測位システムにおいて、前記メイン基地局から発信され前記メイン基地局の時刻を特定する時刻情報は前記反射経路および前記補助反射経路に基づき前記サブ基地局に送り込まれることを特徴とする無線測位システム。
  4. 請求項3に記載の無線測位システムにおいて、前記サブ基地局は、前記メイン基地局と前記サブ基地局との距離を特定する距離情報を格納するメモリを備えることを特徴とする無線測位システム。
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