JP5280652B2 - リニアモータ用コイルユニット及びリニアモータ - Google Patents

リニアモータ用コイルユニット及びリニアモータ Download PDF

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Description

本発明は、リニアモータ用コイル、リニアモータ用コイルユニット、リニアモータ、リニアモータ用コイルの製造方法及びリニアモータ用コイルユニットの製造方法に関する。
リニアモータでは、複数のコイルがリニアモータの可動方向に配列されている。そして、リニアモータに利用されるコイル、そのコイルを配列したコイルユニット、これらコイルやコイルユニットの製造方法について、種々の技術が提案されている。
特許文献1では、扁平型の複数のコイルを互いに重ならないように配列してコイルユニットを構成する技術が開示されている。このようなコイルユニットにおいては、各コイルの開口に線材が配置されていないから、線積率が低い。その結果、リニアモータの駆動力が低くなる。なお、特許文献1では、コイルの形成方法について開示されていない。一般的には、このようなコイルユニットのコイルは、線材が整列巻きされることにより形成されている。
特許文献2では、複数のコイルを互いに一部が重なるように配列してコイルユニットを構成する技術が開示されている。このコイルユニットでは、各コイルの開口に、隣接するコイルの一部が配置されることから、特許文献1の技術に比較して線積率が高い。なお、特許文献2には、コイルユニットを樹脂によりモールドする方法は記載されているが、コイルやコイルユニットの形成方法については開示されていない。一般的には、このようなコイルユニットにおいては、まず、線材が乱巻きされることにより平面状のコイルが形成される。そして、複数の平面状のコイルが、互いに一部が重なるように配列され、その後、押し潰されて整形されることにより、コイルユニットが形成される。
特許文献3では、平面状の複数のコイルをそれぞれU字状に折り曲げ、U字状の複数のコイルを組み立てることによりコイルユニットを形成する技術が開示されている。
特開平11−122904号公報 特開2003−234235号公報 特開2001−103725号公報
特許文献2のように、線材の乱巻きにより構成された複数のコイルが、互いに重なるように配列され、その後、押し潰されて整形されることにより構成されたコイルユニットは、押し潰されて整形されるときに、各コイルの各部が複数のコイル間の隙間において不規則に変形する。従って、コイルの形状にばらつきが生じる。また、押し潰される際に一部のコイル同士の接触圧が高くなり、短絡や断線が生じるおそれがある。すなわち、特許文献2のような技術は、不良品が生じる可能性が高い。
特許文献3のコイルユニットは、特殊な形状であることから、設計が困難であるとともに汎用性が低い。例えば、コイルユニットは、各コイルの開口が連通されない構成であることから、コイルユニットに対して、回路基板や補強・放熱等を目的とした板状部材を挿入することができない。また、各コイルは積層された状態で直角に折り曲げられることから、折り曲げ部の外周側の線材は大きな変形を強いられることになり、破断するおそれがある。すなわち、不良品が生じる可能性が高い。さらに、コイルを直角に曲げるためには、高度な設備が必要である。
本発明の目的は、線積率を高くしつつ不良品の発生を抑制できるリニアモータ用コイル、リニアモータ用コイルユニット、リニアモータ、リニアモータ用コイルの製造方法及びリニアモータ用コイルユニットの製造方法を提供することにある。
本発明のリニアモータ用コイルは、線材が複数回巻かれることにより構成されたリニアモータ用コイルであって、前記線材は、当該コイルの軸方向及び径方向に配列されるように整列巻きされており、前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部と、が形成されており、当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されており、前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とは互いに平行であり、前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面は、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置している。
好適には、前記第1平行部の両端及び前記第2平行部の両端には、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向に見て、前記第1連結部及び前記第2連結部が直線的に前記第1平行部と前記第2平行部との間において延びるように、捩れ部が形成されている。
好適には、当該コイルの開口の中央の点に対して点対称の形状に、且つ、前記開口の中央の点を通り、前記第1平行部及び前記第2平行部に直交する面に対して面対称に構成されている。
本発明のリニアモータ用コイルユニットは、線材が複数回巻かれることにより構成された複数のコイルが所定方向に配列されたリニアモータ用コイルユニットであって、前記複数のコイルは、互いに同一の形状であり、前記複数のコイルそれぞれにおいて、前記線材は、当該コイルの軸方向及び径方向に配列されるように整列巻きされており、前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部と、が形成されており、当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されており、前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とは互いに平行であり、前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面は、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置しており、前記複数のコイルは、互いに同一の向き、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部が前記所定方向に直交する向きで、前記所定方向に配列され、前記複数のコイルの前記第1平行部は同一平面上において互いに隣接して配列され、前記複数のコイルの前記第2平行部は同一平面上において互いに隣接して配列されている。
好適には、前記複数のコイルは、隣接するコイルの前記第1連結部同士及び前記第2連結部同士が、前記軸方向に見て重ならないように、交互に、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向において逆方向へずれて配列されている。
好適には、前記複数のコイルの前記第1平行部と前記複数のコイルの前記第2平行部との間に挿入された板状部材を更に有する。
本発明のリニアモータは、所定方向にN極及びS極が交互に配列された磁石ユニットと、線材が複数回巻かれることにより構成された複数のコイルが前記所定方向に配列されたコイルユニットと、を有し、前記複数のコイルは、互いに同一の形状であり、前記複数のコイルそれぞれにおいて、前記線材は、当該コイルの軸方向及び径方向に配列されるように整列巻きされており、前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部と、が形成されており、当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されており、前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とは互いに平行であり、前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面は、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置しており、前記複数のコイルは、互いに同一の向き、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部が前記所定方向に直交する向きで、前記所定方向に配列され、前記複数のコイルの前記第1平行部は同一平面上において互いに隣接して配列され、前記複数のコイルの前記第2平行部は同一平面上において互いに隣接して配列されている。
本発明のリニアモータ用コイルの製造方法は、線材が複数回巻かれることにより構成されたリニアモータ用コイルの製造方法であって、前記線材が当該コイルの軸方向及び径方向に配列され、前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部とが、同一平面上に形成され、当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されるように、前記線材を整列巻きする工程と、前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とが互いに平行になり、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面が、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置するように、前記整列巻きする工程により形成されたコイルを、他のコイルと組み合わせてコイルユニットを構成する前に整形する工程と、を有する。
本発明のリニアモータ用コイルユニットの製造方法は、線材が複数回巻かれることにより構成された複数のコイルが所定方向に配列されたリニアモータ用コイルユニットの製造方法であって、前記線材が当該コイルの軸方向及び径方向に配列され、前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部とが、同一平面上に形成され、当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されるように、前記線材を整列巻きする工程と、前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とが互いに平行になり、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面が、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置するように、前記整列巻きする工程により形成されたコイルを整形する工程と、前記整列巻きする工程及び前記整形する工程を繰り返して得られた複数のコイルを、互いに同一の向きで、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部が前記所定方向に直交する向きで、前記複数のコイルの前記第1平行部が同一平面上において互いに隣接して配列され、前記複数のコイルの前記第2平行部が同一平面上において互いに隣接して配列されるように、前記所定方向に配列する工程と、前記配列する工程により配列された前記複数のコイルを前記複数のコイルの前記軸方向において挟み込む圧力を加える工程と、を有する。
好適には、前記配列する工程では、前記複数のコイルの、隣接する前記第1平行部同士の間隔及び前記第2平行部同士の間隔が、前記線材の半径以上、且つ、前記線材の直径の2倍以下になるように、前記複数のコイルを配列する。
本発明によれば、線積率を高くしつつ不良品の発生を抑制できる。
図1は、本発明の実施形態のリニアモータ用コイル1の斜視図である。図2は、コイル1の正面図である。図3は、コイル1の側面図である。図4は、コイル1の底面図である。図5は、図2のV−V線における断面図である。
コイル1は、後述するリニアモータ31(図8参照)において、リニアモータの可動方向(y方向)に複数配列されて使用されるものである。
コイル1は、図5に示すように、線材3が複数回巻かれることにより構成されている。線材3は、例えば、導電性部材が絶縁性部材により被覆されて構成されている。導電性部材は、例えば、銅により構成され、絶縁性部材は、例えば、樹脂により構成されている。
具体的には、線材3は、コイル1の軸方向(回転軸方向。図ではz軸方向)及び径方向に配列されるように整列巻きされている。線材3の径、巻き回数、コイル1の径等は適宜に設定されてよい。例えば、巻き回数は、50回程度である。
コイル1の表面側において径方向へ配列された線材3の束は、軸方向の一方側(図1の紙面上方側、z軸方向の正側)に向く第1面5と、軸方向の他方側(図1の紙面下方側、z軸方向の負側)に向く第2面7とを構成している。また、コイル1の内周面側において軸方向へ配列された線材3の束は、内周面9を構成している。コイル1の外周面側において軸方向へ配列された線材3の束は、外周面11を構成している。
線材3は、線材3の束の断面が概ね矩形になるように整列巻きされている。従って、第1面5と第2面7とは、コイル1全体に亘って概ね平行である。また、内周面9と外周面11とは、コイル1全体に亘って概ね平行である。
コイル1は、線材3の束により形成された、互いに平行に延びる第1平行部13A及び第2平行部13B(以下、単に「平行部13」といい、これらを区別しないことがある。)と、第1平行部13A及び第2平行部13Bの端部同士を連結する第1連結部15A及び第2連結部15B(以下、単に「連結部15」といい、これらを区別しないことがある。)とを有している。すなわち、コイル1は、概ね矩形状に形成されている。なお、コイル1は、連結部15が弧状に形成されることにより、長円状に形成されてもよい。
平行部13や連結部15の厚さ(線材3の束の軸方向の厚さ。以下、「コイル厚さ」という。)は、例えば、平行部13や連結部15の幅(線材3の束の径方向の幅。以下、「コイル幅」という。)よりも小さい。ただし、コイル厚さがコイル幅よりも大きくてもよい。
コイル1は、一部が捩れるように形成されており、平行部13や連結部15は、同一平面上に配置されていない。具体的には、以下に説明するとおりである。
なお、線材3の第1端部3a、第2端部3b(図2においてのみ示す。)や後述するターンオーバーする部分等における微小な形状を除けば、コイル1は、コイル1の開口の中央の中心点CP(図1〜図3)に対して点対称の形状に、且つ、中心点CPを通り、平行部13に直交する面(図1〜図3においては、当該面に代えて、当該面の一部である中心線CLを示す。)に対して面対称に構成されている。従って、コイル1の形状については、以下の説明において、第1平行部13Aの語と第2平行部13Bの語とを入れ替えたり、第1連結部15Aの語と第2連結部15Bの語とを入れ替えたり、第1面5の語と第2面7の語とを入れ替えたりしても、同様のことが成立する。
第1平行部13Aにおける、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11それぞれと、第2平行部13Bにおける、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11それぞれとは、互いに平行である。
第1平行部13Aは、第2平行部13Bよりもz軸方向(平行部13の第1面5及び第2面7に直交する方向)の正側(図1の紙面上方側)に位置している。図3及び図4に示すように、第1平行部13Aにおける第2面7は、第2平行部13Bにおける第1面5よりもz軸方向の正側に位置している。図3に示すように、平行部13に直交し、且つ、第1面5及び第2面7に平行な方向に見て、第1平行部13Aにおける第2面7と第2平行部13Bにおける第1面5との間には、隙間SKが形成されている。隙間SKの幅(z軸方向の長さ)は、適宜に設定されてよいが、例えば、コイル厚さと概ね同等である。
第1連結部15Aにおける、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11それぞれと、第2連結部15Bにおける、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11それぞれとは、互いに平行である。
図3及び図4に示すように、平行部13の延びる方向(x軸方向)に見て、第1連結部15A及び第2連結部15Bは、同位置に位置している。図4に示すように、平行部13の延びる方向(x軸方向)に見て、連結部15は、第1平行部13Aと第2平行部13Bとの間において直線的に延びている。すなわち、連結部15における、第1面5及び第2面7は、平面であり、曲面にはなっていない。なお、上述のように、第1平行部13A及び第2平行部13Bは、z軸方向(平行部13における第1面5及び第2面7に直交する方向)の位置が互いにことなるから、連結部15(より厳密には連結部15における第1面5及び第2面7)は、平行部13における第1面5及び第2面7に対して傾斜している。
第1平行部13A及び第2平行部13Bの両端には、第1平行部13A及び第2平行部13Bを平行に保ちつつz軸方向の位置を異ならせ、且つ、第1連結部15A及び第2連結部15Bが、第1平行部13Aと第2平行部13Bとの間において直線的に延びるように、第1〜第4捩れ部17A〜17D(以下、単に「捩れ部17」といい、これらを区別しないことがある。)が形成されている。すなわち、捩れ部17における、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11は、平行部13における、第1面5、第2面7、内周面9及び外周面11に対して、平行部13回り(x軸回り)に、連結部15の平行部13に対する傾斜方向へ捩れて形成されている。
なお、捩れ部17は、x軸回りに捩れているだけでもよいし、連結部15を平行部13に対して連結部15が傾斜する側に位置させるように段差が形成されていてもよい。具体的には、第1捩れ部17A及び第2捩れ部17Bに、第1連結部15A及び第2連結部15Bが第1平行部13Aに対してz軸方向の負側に位置するように段差が形成され、第3捩れ部17C及び第4捩れ部17Dに、第2連結部15B及び第1連結部15Aが第2平行部13Bに対してz軸方向の正側に位置するように段差が形成されてもよい。なお、本実施形態では、段差が形成されている場合を例示している。段差が形成される場合、段差の大きさ(z軸方向の高さ)は、例えば、隙間SKの幅(z軸方向の長さ)以下又は未満である。
図6は、複数のコイル1の配列方法を説明する図である。
複数のコイル1は、互いに同一の形状に形成されている。複数のコイル1は、互いに同一の向きで、平行部13に直交する方向に配列されている。複数のコイル1は、一のコイル1の開口に他のコイル1の一部を配置することにより、コイル全体の線積率が高くなるように、z軸方向に見て一部を互いに重複させて配列されている。
具体的には、複数のコイル1の第1平行部13Aは、同一平面上において隣接して配列され、同様に、複数のコイルの第2平行部13Bは、同一平面上において隣接して配列されている。複数のコイル1の第1平行部13Aにおける第1面5(第2面7)は同一平面を構成し、同様に、複数のコイル1の第2平行部13Bにおける第1面5(第2面7)は同一平面を構成している。複数の第1平行部13Aの構成する平面と、複数の第2平行部13Bの構成する平面とはz軸方向の位置が異なっている。隙間SK(図3)は、複数のコイル1間で連通され、複数の第1平行部13Aの構成する平面と、複数の第2平行部13Bの構成する平面との間に孔部を形成している。
なお、一のコイル1の開口をz軸方向へ投影した投影面積内には、適宜な数の平行部13が配置されてよいが、本実施形態では、2本の平行部13が配置される場合を例示している。換言すれば、コイル1は、開口の、平行部13に直交する方向における直径が、コイル幅の概ね2倍になるように形成されている。
複数のコイル1は、隣接するコイル1の第1連結部15A同士及び前記第2連結部15B同士が、z軸方向に見て重ならないように、交互に、平行部13の延びる方向(x軸方向)において逆方向へずれて配置されている。なお、複数のコイル1は、一つ置きに、平行部13の延びる方向において同一の位置に配置されており、1つ離れたコイル1の第1連結部15A同士及び第2連結部15B同士は、z軸方向に見て重なっている。
複数のコイル1は、第1平行部13A側(y軸方向の正側、図6の紙面左上側)から第2平行部13B側(y軸方向の負側、図6の紙面右下側)へ、順次一部をz軸方向の正側(図6の紙面手前側)に積層していくように配列されている。従って、一のコイル1の第1平行部13Aは、自己のy軸方向の正側に隣接する他のコイル1の第1連結部15A又は第2連結部15Bのz軸方向の正側に当接している。また、一のコイル1の第2平行部13Bは、自己のy軸方向の負側に隣接する他のコイル1の第1連結部15A又は第2連結部15Bのz軸方向の負側に当接している。また、一のコイル1の第1連結部15A及び第2連結部15Bは、自己のy軸方向の正側に一つ離れて配置された他のコイル1の第1連結部15A及び第2連結部15Bのz軸方向の正側に当接している。なお、一つ離れたコイル1の第1連結部15A同士及び第2連結部15B同士は、互いに当接していなくてもよい。
図7は、複数のコイル1を用いたコイルユニット21を示す図である。
複数のコイル1は、図6を参照して説明したように配列されている。複数のコイル1の数は、要求される機能等に応じて適宜に設定される。図7では、27個のコイル1が配列されている場合を例示している。
複数のコイル1は、適宜な方法により互いに電気的に接続されている。例えば、コイル1を構成する線材3の第1端部3a及び第2端部3b(図2)は、隣接する他のコイル1を構成する線材3の第1端部3a又は第2端部3bと、半田により固定される。なお、複数のコイル1は、隙間SKが連通されて構成された孔部25に挿入された回路基板やコイル1の外部に配置された回路基板等を介して互いに接続されてもよい。複数のコイル1は、要求される機能等に応じて、並列接続、直列接続、又は、これらを組み合わせた接続で接続される。換言すれば、隣接するコイル1間においては、第1端部3a同士の接続、第2端部3b同士の接続、第1端部3aと第2端部3bとの接続が適宜に選択されてよい。
コイルユニット21は、孔部25に挿入された板状部材23を有している。板状部材23は、例えば、ステンレスや樹脂等の非磁性の部材により構成されている。板状部材23の大きさは、例えば、孔部25に嵌合する幅及び厚さを有するとともに、コイルユニット21と同等又はそれ以上の長さを有している。板状部材23は、コイルユニット21の放熱性向上や強度の補強に寄与している。
図8(a)は、コイルユニット21を用いたリニアモータ31を模式的に示す、リニアモータ31の可動方向(y軸方向)に直交する断面図である。図8(b)は、リニアモータ31の一部を模式的に示す平面図である。図9は、リニアモータ31の一部を模式的に示すリニアモータ31の可動方向に沿う断面図である。
リニアモータ31は、いわゆる同期型のリニアモータにより構成されている。図8(a)に示すように、リニアモータ31は、コイルユニット21に対して対向配置される磁石ユニット33と、磁石ユニット33を保持するヨーク35とを有している。
ヨーク35と、コイルユニット21とは、不図示のスライダ等を介して、互いにリニアモータ31の可動方向(y軸方向)に相対移動可能に連結されている。コイルユニット21及び磁石ユニット33は、一方がリニアモータ31の可動子を構成し、他方がリニアモータ31の固定子を構成する。
磁石ユニット33は、図8(a)、図8(b)及び図9に示すように、リニアモータ31の可動方向に沿って複数配列された磁石37を有している。図8(a)に示すように、磁石37は、例えば、U字型磁石であり、コイルユニット21を挟んでN極とS極とが対向している。図8(b)及び図9に示すように、複数の磁石37は、リニアモータ31の可動方向に沿って、N極とS極とが交互に配列されるように配列されている。
図8(a)及び図8(b)に示すように、複数の磁石37の各磁極は、例えば、コイル1の平行部13と同等の長さを有している。図9に示すように、複数の磁石37は、例えば、磁石37のピッチPmが、コイル1のピッチPcの3倍になるように配列されている。
図9に示すように、複数のコイル1は、隣接する3つのコイルにU相、V相、W相の電力が供給される。すなわち、複数のコイル1には、位相が120°ずつずれた交流電力が供給される。これにより、平行部13と磁石37との間に、コイルユニット21と磁石ユニット33とを可動方向に相対移動させる推力が発生する。
図10は、コイルユニット21の製造方法(コイル1の製造方法を含む)の概略を示すフローチャートである。
ステップST1では、線材3を巻き取って、コイル1の元になる、整形前コイル2(図11参照)を形成する。
図11(a)は、整形前コイル2の正面図(図2に対応する図)、図11(b)は、整形前コイル2の側面図(図3に対応する図)である。なお、図解を容易にするために、整形前コイル2の各部には、コイル1の対応する各部の符号を付している。また、線材3の図示は省略している。
整形前コイル2は、平板状に形成されている。すなわち、第1面5及び第2面7は、それぞれ、第1平行部13A、第2平行部13B、第1連結部15A及び第2連結部15Bに亘って一平面を形成している。
図12(a)は、整形前コイル2の形成方法の原理を説明する図である。
線材3は、コイルボビン41に巻かれている。また、線材3の一端は、巻き型43に固定されている。巻き型43の回転軸RA回りの外周の形状は、整形前コイル2の内周と同一形状(本実施形態では矩形)である。そして、線材3は、巻き型43が回転軸RA回りに回転されることにより、コイルボビン41の回転を伴ってコイルボビン41から引き出され、巻き型43に巻きつけられていく。この際、線材3の回転軸RA方向の位置は、アーム45により調整され、整列巻きが実現される。
図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線における断面図である。
矢印y1で示すように、線材3は、まず、巻き型43に当接して巻かれていく。この際、線材3のうち、新たに巻き型43に巻かれる部分の位置は、アーム45により、巻き型43の一回転に対して線材3の直径に相当する量だけ、回転軸RA方向(整形前コイル2の軸方向)の一方側(図12(b)の紙面下方側)へずらされていく。これにより、整形前コイル2の最も内周側の層が形成されていく。
整形前コイル2の最も内周側の層が形成されると、アーム45は、線材3のうち新たに巻き型43に巻かれる部分の位置を、回転軸RA方向の他方側(図12(b)の紙面上方側)へずらしていく。これにより、整形前コイル2の内周側から2層目の部分が形成されていく。同様の動作を繰り返すことにより、線材3は、整形前コイル2の径方向に積層されていくことになる。
なお、線材3のうち内周側の層から外周側の層へ移動する部分(矢印y1の折り返し部分)においては、線材3は整列しない。すなわち、いわゆるターンオーバーが生じる。その結果、当該部分の付近においては、整形前コイル2に膨らみが生じる。一方、コイル1のうち、リニアモータ31の駆動力に寄与する部分は、平行部13である。従って、ターンオーバーは、連結部15において生じるようにすることが好ましい。
線材3の、整形前コイル2の径方向や軸方向等において隣接する部分同士は、適宜な方法で互いに固定される。例えば、線材3が巻き型43に巻き取られた後に、線材3を通電加熱することにより線材3の外周に予め塗布しておいた接着剤を溶融し、その後、乾燥することにより、各部は固定される。また、例えば、線材3が巻き型43に巻き取られている間に、アルコール等の溶剤を塗布したり、熱風を吹き付けたりすることにより、線材3の外周に塗布されている接着剤を溶融し、その後、乾燥することにより、各部は固定される。また、例えば、線材3が巻き型43に巻き取られた後に接着剤を塗布することにより各部は固定される。なお、接着剤が予め塗布されている線材3は、いわゆる融着電線である。
図10のステップST2では、整形前コイル2を整形してコイル1を形成する。すなわち、第1平行部13Aと第2平行部13Bとの軸方向の位置が互いにずれるようにコイル1を捩る。
なお、厳密には、後述するように、ステップST4でも整形が行われるから、ステップST2において整形がなされたコイルは、図1〜図7を参照して説明した最終的なコイル1の形状とは若干異なるが、本実施形態では、コイル1の形状は、概ねステップST2で形成されることから、以下の説明では、ステップST2以降のコイルに符号1を付す。
図12(c)は、整形前コイル2を整形してコイル1を形成する方法の一例を示す模式図である。
この例では、第1型46及び第2型47により整形前コイル2をプレスすることにより、整形前コイル2を整形してコイル1を形成している。第1型46及び第2型47の一方には、他方に対向する面に、整形前コイル2を位置決めする不図示の位置決め部が設けられている。また、第1型46及び第2型47の互いに対向する面には、第1型46及び第2型47を型締したときに、整形後のコイル1が嵌合する隙間が形成されるように、凹部や突部が形成されている。
図10のステップST3では、ステップST1及びステップST2を繰り返し行うことにより形成された複数のコイル1を、図6や図7を参照して説明したように、平行部13に直交する方向(リニアモータ31の可動方向)に、一部を重ねつつ配列する。また、複数のコイル1の隙間SKには、板状部材23が挿入される。
図13(a)は、複数のコイル1を配列したときの一部拡大図である。
上述のように、平行部13(図13(a)では、第2平行部13Bを例示)は、隣接するコイル1の平行部13に対して隣接して配置される。ただし、平行部13は、隙間tが形成されるように隣接して配置される。
図13(b)は、隙間t付近(図13(a)の領域XIIIb)の拡大図である。
隙間tは、比較的微小な隙間である。そこで、隙間tの大きさは、例えば、コイルユニット21全体の可動方向の長さ、複数のコイル1の数、複数のコイル1のコイル幅、線材3の径、及び、線材3の巻き数が一旦設計された後に、複数のコイル1の巻き数を1又は2回分程度増減する調整により設定される。
従って、隙間tの大きさは、概ね線材3の直径の2倍以下となる。一方、図13(b)に示すように、線材3の各部は、コイル1の径方向(図13(b)の紙面左右方向)において隣接する線材3の各部に対して、半径分、コイル1の軸方向(図13(b)の紙面上下方向)にずれて配置されている。従って、隙間tを形成する調整前の設計において、複数のコイル1の平行部13同士が丁度当接している場合には、巻き数を1回減らしたときの隙間は、概ね線材3の直径よりも小さく、半径より大きいことになる。
図10のステップST4では、ステップST3により配列された複数のコイル1をまとめて整形する。
図13(c)は、配列された複数のコイル1の整形方法の一例を示す模式図である。
この例では、第3型49及び第4型51により、複数のコイル1をプレスすることにより、複数のコイル1を整形している。なお、プレスする前の整形前コイルユニット22は、図7を参照して説明したコイルユニット21と概ね同等の形状をしている。このプレスにより、複数のコイル1の比較的微小な整形を伴う最終調整がなされる。
第3型49及び第4型51の一方には、他方に対向する面に、整形前コイルユニット22を位置決めする不図示の位置決め部が設けられている。また、第3型49及び第4型51の互いに対向する面には、第3型49及び第4型51を型締したときに、整形後のコイルユニット21が嵌合する隙間が形成されるように、凹部や突部が形成されている。
なお、複数のコイル1同士の接着は、適宜な時期に適宜な方法で行われる。例えば、ステップST3において、複数のコイル1を配列している途中、又は、配列した直後に、接着剤を塗布したり、コイル1が融着電線により構成されていることを利用して融着したりしてもよい。また、ステップST4において、整形前コイルユニット22に対してプレスする際に、接着剤を塗布したり、コイル1が融着電線により構成されていることを利用して融着したりしてもよい。
以上の実施形態によれば、コイル1は、線材3が複数回巻かれることにより構成されたリニアモータ用コイルであって、線材3は、コイル1の径方向及び軸方向に配列されるように整列巻きされており、線材3の束により、互いに平行に延びる第1平行部13A及び第2平行部13Bと、第1平行部13A及び第2平行部13Bの端部同士を連結する第1連結部15A及び第2連結部15Bと、が形成されており、コイル1の表面側に位置する線材3の束により軸方向の一方側に向く第1面5と、軸方向の他方側に向く第2面7とが形成されており、第1平行部13Aにおける第1面5及び第2面7と、第2平行部13Bにおける第1面5及び第2面7とは互いに平行であり、第1平行部13A及び第2平行部13Bの第1面5及び第2面7に直交する方向において、第1平行部13Aにおける第2面7は、第2平行部13Bにおける第1面5よりも軸方向の一方側(z軸方向の正側)に位置していることから、複数のコイル1の第1平行部13Aを一平面において隣接して配列するとともに、複数のコイル1の第2平行部13Bを他の一平面において隣接して配列してコイル1の開口にも他のコイル1の一部分を配置することができる。さらに、線材3は整列巻きされていることから、平行部13内においても線材3が密に配置されている。従って、全体として線積率が高いコイル1が実現される。しかも、複数の第1平行部13A及び複数の第2平行部13Bが互いに異なる平面において配列されることが可能な範囲で第1平行部13A及び第2平行部13Bの位置をずらせばよいだけであるから、コイルを直角に曲げるような無理な整形をする必要はなく、線材3の断線等の破損が防止されるとともに、汎用性も高い。
第1平行部13Aの両端及び第2平行部13Bの両端には、第1平行部13A及び第2平行部13Bの延びる方向に見て、第1連結部15A及び第2連結部15Bが直線的に第1平行部13Aと第2平行部13Bとの間において延びるように、捩れ部が形成されていることから、連結部15は、平行部13とはz軸方向において異なる位置に配置されることになり、図6や図7を参照して説明したように、連結部15を平行部13に重ねて配置し、コイルユニット21の小型化を図ることができる。なお、複数の整形前コイル2を図6及び図7に示した複数のコイル1と同様に配列して、複数の整形前コイル2を纏めてプレスした場合、平行部13と連結部15とは、プレス毎に不規則に、互いに力を及ぼしあい、平行部13及び連結部15の双方とも直線状の形状を維持することが難しい。
コイル1は、コイル1の開口の中央の中心点CPに対して点対称の形状に、且つ、中心点CPを通り、第1平行部13A及び第2平行部13Bに直交する面(中心線CL参照)に対して面対称に構成されていることから、単一の形状のコイル1を形成すれば、図6や図7を参照して説明したように、複数のコイル1を重ねて配列することができることになる。その結果、コイル1の生産コストが抑制される。
また、コイルユニット21やリニアモータ31は、上述したようなコイル1を有するものであり、上述したコイル1の奏する効果を奏する。
本実施形態における、線材3が複数回巻かれることにより構成されたリニアモータ用コイル1の製造方法は、線材3がコイル1の径方向及び軸方向に配列され、線材3の束により、互いに平行に延びる第1平行部13A及び第2平行部13Bと、第1平行部13A及び第2平行部13Bの端部同士を連結する第1連結部15A及び第2連結部15Bとが、同一平面上に形成され、コイル1の表面側に位置する線材3の束により軸方向の一方側に向く第1面5と、軸方向の他方側に向く第2面7とが形成されるように、線材3を整列巻きする工程(ステップST1、すなわち、整形前コイル2を形成する工程)と、第1平行部13Aにおける第1面5及び第2面7と、第2平行部13Bにおける第1面5及び第2面7とが互いに平行になり、且つ、第1平行部13A及び第2平行部13Bの第1面5及び第2面7に直交する方向において、第1平行部13Aにおける第2面7が、第2平行部13Bにおける第1面よりも軸方向の一方側(z軸方向の正側)に位置するように、整形前コイル2を、他のコイルと組み合わせてコイルユニットを形成する前に整形する工程(ステップST2)と、を有することから、複数の整形前コイル2を配列してコイルユニットを形成してからプレス等により整形する場合に比較して、各整形前コイル2の変形を制御しやすい。例えば、複数の整形前コイル2をまとめて押し潰すときのように、各整形前コイル2の各部が複数の整形前コイル2間の隙間において不規則に変形してばらつきが生じたり、一部の整形前コイル2同士の接触圧が高くなり、線材3が破断するおそれが低減される。特に、整形前コイル2は整列巻きされていることから、乱巻きされた複数のコイルを配列して整形する場合に比較して、短絡や断線のおそれがない。さらに、上述のように、コイル1は直角に曲げられるような無理な整形は不要であり、線材3の断線等が一層防止される。
本実施形態のコイルユニット21の製造方法は、上述のコイル1の製造方法を含むものであるから、上述のコイル1の製造方法の奏する効果を奏する。
さらに、コイルユニット21の製造方法においては、コイル1は配列前に既に整形されているから(ステップST2)、複数のコイル1を配列しただけでも(ステップST3)線積率が高くなるように好適に組み立てられた整形前コイルユニット22が構成されるところ、配列後においても再度整形することから(ステップST4)、一層、線積率が高くなる。
また、配列する工程(ステップST3)では、複数のコイル1の、隣接する第1平行部13A同士の間隔及び第2平行部13B同士の間隔(隙間t)が、線材3の半径以上、且つ、線材3の直径の2倍以下になるように、複数のコイル1を配列することから、配列後に整形されても(ステップST4)、一部の整形前コイル2同士の接触圧が高くなり、線材3が破断することが防止される。しかも、隙間tは、比較的小さい隙間であるから、コイルユニット21の線積率は高く維持される。
なお、以上の実施形態において、ステップST4の前のコイル1及びステップST4の後のコイル1は、いずれも本発明のリニアモータ用コイルの一例である。ステップST4の前の整形前コイルユニット22及びステップST4の後のコイルユニット21は、いずれも本発明のリニアモータ用コイルユニットの一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
コイルの数、一のコイルに重ねあわされる他のコイルの数、複数のコイルに印加される電圧の位相、複数のコイルのピッチと複数の磁石のピッチとの比、磁石の形状等は、適宜に設定されてよく、実施形態に例示したものに限定されない。
板状部材(25)は、設けられなくてもよい。また、第1平行部(13A)の第2面(7)と第2平行部(13B)の第1面(5)とは、第1面及び第2面に平行な方向に見て、これらの間に隙間(SK)が形成されなくてもよい。
整形後のコイル(1)を配列した後の再度の整形(ステップST4)は、行われなくてもよい。すなわち、配列前のコイルの整形において、コイルを最終的な形状に整形してよい。
本発明の実施形態のリニアモータ用コイルの斜視図。 図1のコイルの正面図。 図1のコイルの側面図。 図1のコイルの底面図。 図1のコイルの断面図。 複数の図1のコイルの配列方法を説明する図。 複数の図1のコイルを用いたリニアモータ用コイルユニットを示す図。 図7のコイルユニットを用いたリニアモータの模式図。 図8のリニアモータを模式的に示す断面図。 図7のコイルユニットの製造方法の概略を示すフローチャート。 図1のコイルの元となる整形前コイルを示す模式図。 図1のコイルの製造方法を説明する模式図。 図7のコイルユニットの製造方法を説明する模式図。
符号の説明
1…コイル(リニアモータ用コイル)、3…線材、5…第1面、7…第2面、13A…第1平行部、13B…第2平行部、15A…第1連結部、15B…第2連結部。

Claims (3)

  1. 線材が複数回巻かれることにより構成された複数のコイルが所定方向に配列されたリニアモータ用コイルユニットであって、
    前記複数のコイルは、互いに同一の形状であり、
    前記複数のコイルそれぞれにおいて、
    前記線材は、当該コイルの軸方向及び径方向に配列されるように整列巻きされており、
    前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部と、が形成されており、
    当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されており、
    前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とは互いに平行であり、
    前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面は、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置しており、
    前記第1平行部の両端及び前記第2平行部の両端には、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向に見て、前記第1連結部及び前記第2連結部が直線的に前記第1平行部と前記第2平行部との間において延びるように、捩れ部が形成されており、
    前記複数のコイルそれぞれは、各コイルの開口の中央の点に対して点対称の形状に、且つ、前記開口の中央の点を通り、前記第1平行部及び前記第2平行部に直交する面に対して面対称に構成されており、
    前記複数のコイルは、
    互いに同一の向き、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向が前記所定方向に直交するとともに前記第1平行部及び前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面が前記所定方向に平行になる向きで、前記所定方向に配列され、
    当該複数のコイルの前記第1平行部同一平面上において互いに隣接するように配列され、
    当該複数のコイルの前記第2平行部同一平面上において互いに隣接するように配列され
    隣接するコイルの前記第1連結部同士及び前記第2連結部同士が、前記軸方向に見て重ならないように、交互に、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向において逆方向へずれて配列されている
    リニアモータ用コイルユニット。
  2. 前記複数のコイルの前記第1平行部と前記複数のコイルの前記第2平行部との間に挿入された板状部材を更に有する
    請求項に記載のリニアモータ用コイルユニット。
  3. 所定方向にN極及びS極が交互に配列された磁石ユニットと、
    線材が複数回巻かれることにより構成された複数のコイルが前記所定方向に配列されたコイルユニットと、
    を有し、
    前記複数のコイルは、互いに同一の形状であり、
    前記複数のコイルそれぞれにおいて、
    前記線材は、当該コイルの軸方向及び径方向に配列されるように整列巻きされており、
    前記線材の束により、互いに平行に延びる第1平行部及び第2平行部と、前記第1平行部及び前記第2平行部の端部同士を連結する第1連結部及び第2連結部と、が形成されており、
    当該コイルの表面側に位置する線材の束により、前記軸方向の一方側に向く第1面と、前記軸方向の他方側に向く第2面とが形成されており、
    前記第1平行部における前記第1面及び前記第2面と、前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面とは互いに平行であり、
    前記第1平行部及び前記第2平行部の前記第1面及び前記第2面に直交する方向において、前記第1平行部における前記第2面は、前記第2平行部における前記第1面よりも前記軸方向の前記一方側に位置しており、
    前記第1平行部の両端及び前記第2平行部の両端には、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向に見て、前記第1連結部及び前記第2連結部が直線的に前記第1平行部と前記第2平行部との間において延びるように、捩れ部が形成されており、
    前記複数のコイルそれぞれは、各コイルの開口の中央の点に対して点対称の形状に、且つ、前記開口の中央の点を通り、前記第1平行部及び前記第2平行部に直交する面に対して面対称に構成されており、
    前記複数のコイルは、
    互いに同一の向き、且つ、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向が前記所定方向に直交するとともに前記第1平行部及び前記第2平行部における前記第1面及び前記第2面が前記所定方向に平行になる向きで、前記所定方向に配列され、
    当該複数のコイルの前記第1平行部同一平面上において互いに隣接するように配列され、
    当該複数のコイルの前記第2平行部同一平面上において互いに隣接するように配列され
    隣接するコイルの前記第1連結部同士及び前記第2連結部同士が、前記軸方向に見て重ならないように、交互に、前記第1平行部及び前記第2平行部の延びる方向において逆方向へずれて配列されている
    リニアモータ。
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