JP5280187B2 - リオニレシノール又はその類似体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、天然由来のものと同一の特定の立体配置を有するリオニレシノール又はその類似体の製造方法に関する。
リグナン類の1種であるリオニレシノール(Lyoniresinol)は、ブナ科コナラ属植物等多くの植物、梅酒及び梅酢等にも含まれることが知られ、抗菌作用、抗酸化作用、香気増強作用等を有する化合物である(特許文献1)。リオニレシノールには3つの不斉中心が存在し、(+)及び(−)−リオニレシノールの他に、同じ平面構造を有する6つの立体異性体が存在する。特許文献2は、天然物由来の特定の立体配置の(+)及び(−)−リオニレシノールが、それぞれ高いメラニン生成阻害活性及びチロシナーゼ阻害活性を有することを記載する。また、リオニレシノールの合成方法としては、非特許文献1及び2に開示の手法が知られており、関連中間体の製造法が、非特許文献3に記載されている。
特開2003−128568号公報 WO2006/068254 Indian J. Chem.,14B,127−128(1976) Chem. Ber.,94,2522−2533(1961) Chem. Ber.,91,581−590(1958)
リオニレシノールの合成方法について、非特許文献1は方法の骨子しか記載しておらず、さらには天然に存在する特定の立体配置を有する(+)及び(−)−リオニレシノールが選択的に得られない方法であることを本発明者らは確認した。また、非特許文献2に記載の方法によれば、図1に示す通り、シリンガレシノールから、還元工程及び閉環工程を経て天然型立体配置を有するリオニレシノールが得られるものの、その収率、特に還元工程における収率が低いことも本発明者らは確認した。さらに、図1に示す通り、非特許文献3には、シナピルアルコールからシリンガレシノールを得る方法が記載されているが、この方法においては、水に難溶なシナピルアルコールを分散させるためにTHFを用いる結果、溶媒量が反応基質に対し非常に多量となる点、及び反応の進行のために長時間の酸素バブリングが必要である点(酸素と可燃性溶媒の接触は危険である)に、大きな問題がある。
上記の事情に鑑みて、本発明は、抗菌剤、美白剤等の成分として有用な、天然型立体配置を有するリオニレシノールを、大量かつ簡便に得るための製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、シリンガレシノールを効率よく還元する工程を含むリオニレシノールの合成方法を見出した。さらには、該還元において生じる中間副生物を再利用してリオニレシノールを合成できることも見出し、これによって製造方法全体の収率を向上させることを可能とした。また、シリンガレシノールの安全で高い収率を達成することのできる合成方法も見出した。これらの知見は、リオニレシノールの製造だけでなく、リオニレシノールのフェニル基上のメトキシ基が他のアルコキシ基に置換された類似体の製造にも適用できる。
すなわち、本発明は、
1.c)式IVの化合物:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、フェリシアン化カリウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素からなる群から選択される少なくとも一種の酸化剤の存在下での、
式IIIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への酸化工程
を含む、式IIIの化合物の製造方法。
2.工程c)が、フェリシアン化カリウムの存在下で行なわれる、1に記載の方法。
3.1又は2に記載の工程c);及び
a)式IIIの化合物の、式IIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への還元工程
を含む、式(II)の化合物の製造方法。
4.1又は2に記載の工程c);及び
3に記載の工程a);及び
b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
5.c’)式IVの化合物:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、フェリシアン化カリウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素からなる群から選択される少なくとも一種の酸化剤の存在下での、式IIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への酸化工程
を含む、式IIの化合物の製造方法。
6.工程c’)が、フェリシアン化カリウムの存在下で行なわれる、5に記載の方法。
7.5又は6に記載の工程c’);及び
b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
8.a’)式IIIの化合物:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、水酸化パラジウム/炭素、酸化パラジウム、パラジウム黒、パラジウム/炭素から選択される少なくとも1種の触媒の存在下における、式IIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への接触還元工程
を含む、式IIの化合物の製造方法。
9.水酸化パラジウム/炭素の存在下、THF中で工程a’)を行なう、8に記載の方法。
10.8又は9に記載の工程a’);及び
b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
11.e)式Vの化合物:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、式IIIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への、フェリシアン化カリウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素からなる群から選択される少なくとも一種の酸化剤の存在下における、又はPt電極酸化による酸化工程;
を含む、式IIIの化合物の製造方法。
12.工程e)が、フェリシアン化カリウムの存在下で行なわれる、11に記載の方法。
13.11又は12に記載の工程e);及び
a)式IIIの化合物の、式IIの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への還元工程
を含む、式IIの化合物の製造方法。
14.d)式VIの化合物:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、式Vの化合物:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への還元工程;
11又は12に記載の工程e);
13に記載の工程a);及び
b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
(式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
15.R及びRが、共にメチルである、1〜14のいずれか1項に記載の方法。
16.1〜15のいずれか1項に記載の方法で製造されたリオニレシノールを含み、チロシナーゼ阻害作用又はメラニン生成阻害作用を有する美白剤。
17.飲食品、香粧品又は医薬品である、16に記載の美白剤。
本発明によれば、これまで主に天然物から抽出することで得られていた、特定の立体配置を有するリオニレシノールを簡便にかつ大量に提供することが可能となる。特に、天然物から抽出したリオニレシノールは、他の各種立体異性体との混合物であったため、特定の立体配置を有するリニオレシノールを得るためには、キラルカラム等を用いた精製分離工程を要したが、本発明の製造方法によれば、そのような工程が殆ど必要でない。
本発明は、図2に示すように、式Ia〜式Id:
(式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)
の化合物の製造のための優れた方法を提供する。
本願明細書において用いられる「C1〜6アルキル基」との用語は、炭素原子1〜6個を有する直鎖又は分岐鎖のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、3−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、及びn−ヘキシル基等が含まれる。
以下に本発明の製造方法における各工程を詳細に説明する(図2参照)。
工程a)
本発明の製造方法は、式IIIの化合物を式IIの化合物に還元する工程を含む。
工程a)において用いられる化合物IIIは、後述する工程d)及びe)により製造することもできるし、非特許文献3に記載されているような公知の方法によって製造することもできる。
還元工程a)は、非特許文献2に記載の手法のような当業者に公知の手法を用いて行うことができるし、後述の工程a’)におけるような本発明者によって見出された条件を用いて行なうこともできる。具体的には、例えば、酢酸エチル、酢酸、THF、メタノール、エタノール等の溶媒中、パラジウム、パラジウム/炭素、水酸化パラジウム/炭素、パラジウム黒、酸化パラジウム等の接触還元触媒を用い、20〜50℃で、水素ガス導入下で接触還元を行なう。反応時間は特に限定されないが、典型的には2時間程度である。
上記の還元工程においては、通常、式IIIの化合物から、目的とする中間体である式IIの化合物のみならず、還元がさらに進行した式IVの化合物が副生物として得られる。例えば、本願発明者は、非特許文献2におけるように、酢酸エチル中でパラジウムを用いて水素ガス導入下で式IIIの化合物の一つであるシリンガレシノールの還元工程を行う場合、対応する式IIの化合物と式IVの化合物の収率はそれぞれ29%及び46.2%であることを確認した。
工程a’)
式IIの化合物の選択性および収率を高めるためには、上記の還元工程は、好ましくは、触媒として水酸化パラジウム/炭素、酸化パラジウム、パラジウム黒又はパラジウム/炭素を使用して、水素ガス導入下で行う。特に好ましい触媒は、水酸化パラジウム/炭素である(さらに好ましくは20%水酸化パラジウム/炭素である)。また、好ましくは、溶媒としてTHFを用い、反応温度は、好ましくは35〜37℃である。工程a’)におけるこの条件は、もちろん、工程a)において用いてもよい。
工程a)及びa’)において得られた混合物(未反応化合物III+化合物II+化合物IV)は、当業者に公知の手法を用いて分離することができ、たとえば、シリカゲルクロマトグラフィーにより、効率よく分離することができる。クロマトグラフィーに用いる溶媒系は、これらの化合物を分離できる限り特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン/テトラヒドロフラン/メタノール系や、酢酸エチル/ヘキサン系を用いることができる。中でも、ジクロロメタン/テトラヒドロフラン/メタノール系は、化合物II〜IVの溶解性が高く、大量処理に有効である。
工程a)及びa’)の反応は、式IVの化合物を得るために用いることもできる。この場合には、式IVの化合物の収率を向上させることのできる条件ことが好ましい。得られた式IVの化合物は、工程c)又はc’)に付すことができる。
工程b)
本発明の製造方法における最終目的物である式Ia〜Idの化合物は、式IIの化合物を、非特許文献2に記載されているような当業者に公知の手法を用いて閉環することで得ることができる。具体的には、例えば、ギ酸、酢酸、クエン酸等の有機酸の水溶液(1〜2%程度)、あるいは、リン酸、塩酸、硫酸等の無機酸水溶液等の適切な溶媒中で加熱還流し、熱的閉環反応を行うことができる。反応時間は、式Ia〜Idの化合物が得られる限り特に限定されないが、典型的には、1.5時間である。
上記のようにして工程b)を行なうことにより、式Ia〜Idの内の少なくとも一つの化合物が得られる。例えば、式IIの化合物としてジメトキシラリシレシノールを用い、2%酢酸中で閉環すると、リオニレシノールを得ることができる。このように得られたリオニレシノールは、天然型立体配置を有するものであった((+)及び(−)−リオニレシノールの混合物)。
工程c)及びc’)
上記工程a)(または工程a’))において式IIIの化合物を還元した際に得られる副生物である式IVの化合物を、酸化的閉環反応に付すことにより、式III又はIIの化合物を得ることができる。そして、得られる式III及びIIの化合物をそれぞれ工程a)又はa’)及びb)に再利用することで、式Iの化合物の収率向上が可能となる。
このような酸化的閉環工程c)又はc’)に用いられる酸化剤としては、フェノール性化合物の酸化的カップリング反応に有用な、塩化第二鉄、フェリシアン化カリウム、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素が好ましく、特にフェリシアン化カリウムが好ましい。本工程において酸化剤は、式IVの化合物に対して、例えばモル比で2.0〜3.0倍、特に2.0〜2.1倍の量で使用することができる。
本工程における酸化反応においてフェリシアン化カリウムを用いる場合には、次式に示すように、フェリシアン化カリウムに対して1当量のアルカリを必要とする。
2K3Fe(CN)6 + 2KOH = 2K4Fe(CN)6 + H2O + O
使用するアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが挙げられ、本工程では特に水酸化カリウムが好ましい。
本工程に使用することができる溶媒は、反応に対して不活性な溶媒であれば特に限定されないが、例えば、アセトニトリル、メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルフォルムアミド等の水と任意の割合で混合できる溶媒が好ましく、これを水と混合して用いることができる。特に、アセトニトリルと水の混合溶媒(1:1)を使用することが好ましい。本工程における反応温度は、例えば0℃〜25℃であり、特に、5℃〜22℃において行われ得る。反応時間は特に限定されないが、典型的には約1〜2時間である。
工程c)の反応の一例として、式IVの化合物の一つであるジメトキシセコイソラリシレシノールを用いて行なった反応を以下に示す。式IIに相当するジメトキシイソラリシレシノール及び式IIIに相当するシリンガレシノールが、それぞれ51.5%及び37%の収率で得られた。
式IVの化合物の酸化によって得られた式IIの化合物を、その後、工程b)に付して式Iの化合物を得ることができる。また、本酸化的閉環工程で得られる式IIIの化合物は、再度工程a)の還元工程に付すことが出来る。工程c’)の式IVの化合物から式IIの化合物への酸化反応の収率が高いため、工程a)においてあえて式IVの化合物を優先的に生成させ、次に工程c’)を行なえば、効率よく式IIの化合物を得ることも可能である。
工程d)
式IIIの化合物は、式VIの化合物を還元する工程d)により得られる式Vの化合物を、さらに酸化する工程e)に付すことにより得られる。
式VIの化合物を還元して式Vの化合物を得る工程d)において用いることのできる還元剤としては、当該技術分野でカルボン酸エステルを還元するために通常用いられる還元剤を使用することができ、例えば、DIBAL(水素化ジイソブチルアルミニウム)、水素化リチウムアルミニウム等の金属水素化物を使用することができる。特に本工程においては、DIBALによる還元が好ましい。本工程において還元剤は、式VIの化合物に対して、例えばモル比で2〜3倍、特に2.1〜2.3倍の量を使用することができる。
本工程に使用することができる溶媒は、反応に対して不活性な溶媒であれば特に限定されないが、例えば、ヘキサン、トルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロエタンを単独で、またはこれらを混合して用いることができる。特に、ジクロロメタンを使用することが好ましい。本工程における反応温度は、好ましくは、例えば−60℃〜−30℃であり、特に、好ましくは−56℃〜−40℃である。反応時間は特に限定されないが、典型的には1時間程度である。
上記の還元反応を行なった後、後処理を行なう。具体的には、必要に応じてメタノールなどを用いて過剰の金属水素化物を分解し、反応液に酸を加えて式Vのアルコール体を生成させる。次いで、有機溶媒による抽出等の操作によって式Vのアルコール体を分離する。酸としては、酢酸、クエン酸等の有機酸あるいは希硫酸、希塩酸等の無機酸を用いることができる。好ましくはクエン酸を用いる。塩酸は、シナピルアルコールのような式VIの化合物の二重結合へ付加し得るため、必ずしも好ましくない(データは示さないが、NMRで確認されている)が、場合によっては用いてもよい。
工程d)に用いる式VIの化合物は、当業者に公知の手法を用いて得ることが出来る。例えば、式VIの化合物がシナピン酸メチルである場合、市販のシナピン酸を、当業者に公知の手法を利用してメチルエステル化して得ることが出来る。具体的には、例えば、実施例1に示されているように、アセトンを溶媒とし、炭酸水素カリウム(KHCO)および硫酸ジメチル(MeSO)とともにシナピン酸を65℃で加熱還流して、シナピン酸メチルを得ることができる他、メタノール中、濃硫酸触媒下に加熱還流するエステル化法でも得ることが出来る。
工程e)
上述の手法を用いて得られた式Vの化合物を酸化することにより、式IIIの化合物を得ることができ、これを工程a)に付すことができる。式Vの化合物の式IIIの化合物への酸化工程e)は、塩化第二鉄、フェリシアン化カリウム、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼー過酸化水素等のフェノール性化合物の酸化的カップリング反応に有用であることが知られている酸化剤を用いて、又はPt電極酸化により行うことが出来る。本工程において酸化剤は、式Vの化合物に対して、2当量使用することが好ましい。
例えば、酸化剤として、酸化的フェノールカップリングを誘導するアリルオキシラジカル発生剤であるフェリシアン化カリウムを用いる場合には、フェリシアン化カリウムを式Vの化合物の2当量使用することによって工程eを行うことができる。
本工程に使用することができる溶媒は、反応に対して不活性な溶媒であれば特に限定されないが、例えば、ジクロロメタン、ヘキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロエタンまたはこれらの混合溶媒などを用いることができ、特に、ジクロロメタン、ヘキサン、酢酸エチルの混合溶媒を使用することができる。さらに水を加えてもよい。本工程における反応温度は、例えば0℃〜25℃であり、特に、5℃〜22℃において行われ得る。
本発明の工程e)の反応時間は非常に短く、典型的には10分程度である。
上記した通り、本法における式Vの化合物の酸化工程e)により、短時間で、かつ高収率で式IIIの化合物が得られる。
尚、非特許文献3には、式Vの化合物に相当するシナピルアルコールを用い、硫酸銅を含む水溶液中での酸素による酸化反応により式IIIの化合物を得る方法が記載されているが、シナピルアルコールは水に難溶であるため、分散剤として1/3容量のTHFが必要であり、結果として、溶媒量が反応基質に対し多量となる(約140倍)。また、非特許文献3に記載された方法においては酸素を用いる必要があるが、遮蔽系では酸素ガスの吸収は全く進行せず、酸素バブリングをする必要があり、しかもそれを長時間(7時間)行なわなければ反応が進行しなかった。酸素と可燃性溶媒の接触は危険であるため、このような条件は好ましくない。一方、本願発明の工程e)においては、これらの問題が解消されている。例えば、反応時間は短く、また酸素のバブリングの必要性もない。
工程d)および工程e)
工程d)で得られ、その後工程e)で用いられるアルコール化合物Vは、対応するアルデヒドに酸化され易く、また、二重結合部分への親電子付加反応や当該部分の重合反応が生じやすいと考えられる。このことを考慮し、工程d)で得られる式Vの化合物は、後処理によって生成された後に単離精製することなく工程e)に用いて式IIIの化合物に誘導することが好ましい。
従って、好ましくは、工程d)で得られた酸などによる後処理の後の反応液を有機溶媒(例えば酢酸エチル)で抽出し、得られた抽出液(例えば、ジクロロメタン、ヘキサンを含む酢酸エチル抽出液)に酸化剤(フェリシアン化カリウム水溶液)を加え、pHを5に保ちながら1当量の炭酸水素カリウムを添加するという簡便な方法で、好収率に式IIIの化合物を得ることができる。この方法に従う実施例2においては、高収率で化合物IIIが得られた。
各工程で得られる化合物(例えばリオニレシノール)の構造および純度はH−NMR、13C−NMR、HPLC、TLC等で確認することができる。
本発明の製造方法によって得られる化合物の一つであるリオニレシノールは、当業者に公知の様々な用途に用いることが出来る。例えば天然型立体配置の(+)−リオニレシノール及び(−)−リオニレシノールは、それぞれメラニン生成阻害作用及びチロシナーゼ阻害活性を有し、美白剤の有効成分として使用することができる。当該美白剤は、経口用および非経口用のいずれであってもよく、当業者に公知の手法を用いて、各種飲食品、香粧品、医薬品等の形態とすることができる。上記美白剤へのリオニレシノールの配合量は、その形態や用途によって異なるが、例えば、一般に0.0001〜10重量%の量で配合することができ、好ましくは約0.05〜5重量%の量で配合することができる。
以下の実施例で本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。種々の変更、修飾が当業者には可能であり、これらの変更、修飾も本発明に含まれる。
実施例1 シナピン酸メチル(化合物VI)の合成
シナピン酸(慣用名:Sinapinic acidまたはSinapic acid、化学名:3,5−Dimethoxy−4−hydroxy−trans−cinnamic acid)(2000g,8.92mol、ランカスター社)(化合物VII)、炭酸水素カリウム(KHCO)(982.4g,1.1eq.)、アセトン(18L)の懸濁溶液に硫酸ジメチル(MeSO)(1237.6g,1.1eq.)を加え、65℃の油浴中で13時間加熱還流した。反応液をろ過し、その後ろ液を減圧下で濃縮した。濃縮物を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液ついで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で濃縮し、シナピン酸メチル(Methyl sinapinate)(化合物VI)の粗結晶1976gを得た(収率93%)。
H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δH(ppm):3.86(3H,s),3.90(6H,s),6.30(1H,d,J=18.3Hz),7.63(1H,d,J=18.3Hz)。
実施例2 シリンガレシノール(化合物III)の合成
アルゴン気流下、シナピン酸メチル(化合物VI)(1265g,5.31mol)を脱水ジクロロメタン(CHCl)(12.7L)に溶解し、ドライアイス/アセトンにて−56℃(内温)に冷却した。撹拌しながら19molのジイソブチルアルミニウムハイドライドのヘキサン溶液(0.95M DIBAL/Hex soln.(20L,1.15eq.))を1時間半かけて滴下し(内温−41℃)、得られるスラリーを同温度でさらに1時間攪拌した。その後、発泡に注意しながら、メタノール(5.3L)を45分間かけて滴下した(内温0℃)。さらに、20%クエン酸水溶液(40L)を45分間で加えた(内温10℃以下)後食塩(10.6kg)および酢酸エチル(AcOEt)(10.6L)を加えた。有機層を分離し、水層をさらに酢酸エチル(AcOEt)(4.8L)で抽出した。この工程を4回繰り返した(このステップでシナピルアルコールが抽出される)。有機層を合わせ、イオン交換水(16L)およびフェリシアン化カリウム(KFe(CN))(2kg,1.14eq.)を加えた。次いで、激しく攪拌しながらpH5となるように炭酸水素カリウム(KHCO)(900g)を1時間かけて4回に分割して加えた。有機層を分離し、水層をさらに酢酸エチル(AcOEt)(10L)で2回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水(8L)で洗浄後、無水硫酸マグネシウム(2kg)で乾燥させた。減圧下で濃縮し、得られた粗結晶をジクロロメタン/メタノールから再結晶して、シリンガレシノール(Syringaresinol)(化合物III)(980g,88%)を白色結晶として得た。
シナピルアルコール(化合物V)[3,5−Dimethoxy−4−hydroxycinnamyl alcohol]
H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δH(ppm):3.91(6H,s),4.32(2H,m),5.52(1H,s),6.24(1H,m),6.55(1H,d,J=15.6Hz),6.63(2H,s).
シリンガレシノール(化合物III)
H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ(ppm):3.10(2H,m),3.85(12H,s),3.85(2H,m),4.30(2H,m),4.70(2H,m),5.50(2H,s),6.58(4H,s).
13C−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ(ppm):54.1(CH),56.2(OMe),71.6(CH),85.8(CH),102.6(C),131.9(C),134.2(C),147.0(C).
mp:169−170℃。
実施例3 ジメトキシラリシレシノール(化合物II)の合成
シリンガレシノール(化合物III)(748g)をテトラヒドロフラン(THF)(7.5L)に懸濁し、37℃に加温して均一溶液としたのち、20%水酸化パラジウム/炭素(Pd(OH)/C)(50%含水、187g、川研ファインケミカル)を加えた。攪拌下内温35℃〜37℃に保ちながら水素ガス(H)を4時間導入した。反応液をろ過し、触媒をテトラヒドロフラン(THF)で洗浄後、ろ液を減圧下に濃縮した。濃縮物は2等分してシリカゲル(9L)のフラッシュカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン/テトラヒドロフラン/メタノール(100:10:1)で展開して、未反応原料を回収した後、さらにジクロロメタン/テトラヒドロフラン/メタノール(170:30:20)で展開して、ジメトキシラリシレシノール(Dimethoxylariciresinol)(化合物II)およびジメトキシセコイソラリシレシノール(Dimethoxy−seco−isolariciresinol(化合物IV)を得た。残り半量分についても同様に処理して、未反応原料を回収した後、シリンガレシノール(化合物III)(328g,43.9%)、目的のジメトキシラリシレシノール(化合物II)(256g,34.2%)およびジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV)(106g,14.2%)を得た。
ジメトキシラリシレシノール(化合物II)
H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ(ppm):2.43(1H,m),2.54(1H,m),2.73(1H,m),2.93(1H,dd,J=13.3,4.9Hz),3.72−3.86(3H,m),4.05(1H,m),4.79(1H,d,J=6.3Hz),5.39(1H,s),5.46(1H,s),6.41(2H,s),6.57(2H,s).
ジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV)
H−NMR(300MHz,DMSO−d6)δ(ppm):1.83(2H,br.s),2.48−2.79(4H,m),3.54(2H,m),3.83(2H,m),6.23(2H,s),6.35(4H,s).
実施例4 リオニレシノール(化合物I)の合成
ジメトキシラリシレシノール(化合物II)(256g)を酢酸(1L)、イオン交換水(49L)に懸濁し、攪拌下に2時間加熱還流した。その後すぐに常圧ろ過し放冷した。減圧下に濃縮し(約1Lまで)、析出した結晶をろ過後、エタノールついで酢酸エチルで洗浄した。減圧下(50℃)で一晩乾燥して、(+)及び(−)−リオニレシノールの混合物(Lyoniresinol)(化合物I)(220g,86%)を得た。
得られたリオニレシノールについて、種々の機器分析を行なったが、いずれのデータも、後述する参考例1で得られた天然由来のものとよく一致した。
H−NMRスペクトルおよび13C−NMRスペクトルは、それぞれ、Bruker Biospin社製の DMX-750(1H−NMR)および DMX-500(13C−NMR)を用いて測定した(共鳴周波数:750.13MHz及び500.13MHz)。測定溶媒は、それぞれ、DMSO−d6及びアセトン−d6であった。H−NMRスペクトルを図3に、13C−NMRスペクトルを図4に示す。
マススペクトルは、溶媒としてH2O:MeOH:HCOOH(50:50:0.1)を用い、測定装置としてMicromass社 Q-TOFを用いて測定した。測定されたマススペクトルを図5に示す。
また、リオニレシノールの逆相HPLC分析も行なった。具体的には、Inertsil ODS-2カラム(250×4.6mm I.D.;ジーエルサイエンス株式会社)を用い、溶離剤としてCH3CN:H2O(40:60)を用いて、流速0.6ml/分で、40℃で約12分測定を行なった。測定波長は254nmであった。得られたHPLCチャートを、図6に示す。5分付近のメインピークが、(±)−リオニレシノールである。
また、リオニレシノールの、光学カラムを用いたHPLC分析も行なった。具体的には、CHIRALCEL OD-Hカラム(250×4.6mm I.D.;ダイセル化学工業株式会社)を用い、溶離剤としてIPA:Hex:TFA(500:500:1)を用いて、流速0.7ml/分、35℃で約24分測定を行なった。測定波長は254nmであった。得られたHPLCチャートを、図7に示す。8分付近のメインピークが、(+)−リオニレシノールであり、12分付近のメインピークが、(−)−リオニレシノールである。
実施例5 ジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV)からのジメトキシラリシレシノール(化合物II)およびシリンガレシノール(化合物III)の合成
ジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV)(422mg,1mmol)をアセトニトリル:水(1:1)の混合溶媒(22ml)に溶解し、氷冷下にフェリシアン化カリウム(758mg,2.3mmol)を加えた。淡黄色均一溶液となった後、内温5℃で1N 水酸化カリウム水溶液(2.3ml,2.3mmol)を加え,序々に室温(22℃)に戻した。減圧下に溶媒を留去したのち、残留部を食塩で飽和し酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧下に濃縮して、淡褐色の泡状物0.41gを得た。シリカゲル(30ml)をヘキサンで充填し、濃縮物を少量のジクロロメタンでチャージした。酢酸エチル:ヘキサン(4:1)で展開し、シリンガレシノール(化合物III)の溶出後、ついで酢酸エチルのみで展開して、ジメトキシラリシレシノール(化合物II)を溶出した。最後に、酢酸エチル:メタノール(5:1)で展開して、未反応原料のジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV)を回収した。それぞれの得量と収率は以下のとおりである。
シリンガレシノール(化合物III) 140mg(37%)、ジメトキシラリシレシノール(化合物II) 197mg(51.8%)、ジメトキシセコイソラリシレシノール(化合物IV) 40mg(9.5%)。
参考例1 天然由来のリオニレシノールの単離及び精製
WO2006/068254 A1に記載の手法に準じ、ブナ科コナラ属植物由来の(+)及び(−)−リオニレシノールを得た。簡潔には、ブナ科(Fagaceae)コナラ属(Quercus)植物を炭素数1〜4の低級アルコール水溶液で抽出し、Pharmacia社製のセファデックス等の樹脂を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、更にキラルカラムを用いて高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により単離精製した。
図1は、非特許文献2及び3に記載された合成経路を示した図である。 図2は、本発明の製造方法における合成経路を示した図である。 図3は、実施例4で合成したリオニレシノールのH−NMRスペクトルである。 図4は、実施例4で合成したリオニレシノールの13C−NMRスペクトルである。 図5は、実施例4で合成したリオニレシノールのマススペクトルである。 図6は、実施例4で合成したリオニレシノールのInertsil ODS-2カラムを用いたHPLC分析のチャートである。 図7は、実施例4で合成したリオニレシノールのCHIRALCEL OD-Hカラムを用いたHPLC分析のチャートである。

Claims (7)

  1. c)式IVの化合物:
    (式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、フェリシアン化カリウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素からなる群から選択される少なくとも一種の酸化剤の存在下での、
    式IIIの化合物:
    (式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への酸化工程
    を含む、式IIIの化合物の製造方法。
  2. 工程c)が、フェリシアン化カリウムの存在下で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  3. 請求項1又は2に記載の工程c);及び
    a)式IIIの化合物の、式IIの化合物:
    (式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への還元工程;及び
    b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
    (式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
    を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
  4. c’)式IVの化合物:
    (式中、R及びRは、同じか又は異なっており、C1〜6アルキル基である。)の、フェリシアン化カリウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄−過酸化水素、ペルオキシダーゼ−過酸化水素からなる群から選択される少なくとも一種の酸化剤の存在下での、式IIの化合物:
    (式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)への酸化工程
    を含む、式IIの化合物の製造方法。
  5. 工程c’)が、フェリシアン化カリウムの存在下で行なわれる、請求項4に記載の方法。
  6. 請求項4又は5に記載の工程c');及び
    b)式IIの化合物の、式Ia〜式Id:
    (式中、R及びRは、上記で定義した通りである。)の少なくとも一つの化合物への閉環工程
    を含む、式Ia〜式Idのいずれかの化合物の製造方法。
  7. 及びRが、共にメチルである、請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
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