JP5280168B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関する。
X線CT装置により被検体を撮像する方法として、被検体の心拍を表す信号に同期した1回の高速なハイピッチヘリカルスキャン(high pitch helical scan)を行う方法が知られている。例えば、スキャン(scan)幅40mm、ガントリ(gantry)回転周期0.35秒、ヘリカルピッチ1以上のヘリカルスキャンにより被検体を撮像する。また、このとき、心臓の動きが最も穏やかになると考えられる心拍周期の75±5%位相にて撮像範囲の中心がスキャンされるよう、所定のタイミング(timing)にてヘリカルスキャンを行う(例えば、特許文献1,図25等参照)。
この方法によれば、プロスペクティブ(prospective)撮像法に見られるような被曝量が増大する問題や、マルチセグメント(multi-segment)撮像法に見られるような撮像時間が長くなる問題、バンディングアーチファクト(banding artifact)が多数発生する問題等を解消し、被検体の心臓の拍動に同期して変動する部位(心臓そのものを含む)を、低被曝で高速に高画質にて撮像することができる。
特開2007−275314号公報
しかしながら、1回の高速なハイピッチヘリカルスキャンにより撮像する上記の方法によれば、心拍数が比較的大きい被検体を撮像する場合に、スキャン中における心臓の変動量が大きくなり、被検体のぶれによる画質の低下が無視できないことがある。
本発明は、上記事情に鑑み、心拍数が比較的大きい被検体についても、被検体の心臓の拍動に同期して変動する部位を、低被曝で高速に高画質にて撮像することができるX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、X線管およびX線検出器を有しており、前記X線管およびX線検出器を用いて被検体をスキャンすることによりX線投影データ(data)を収集するX線データ収集手段と、前記収集されたX線投影データに基づいて画像データを再構成する再構成手段とを備えるX線CT装置において、前記X線データ収集手段が、前記被検体の体軸方向に設定された撮像範囲を分割してなる複数の分割範囲の各々を、前記被検体の心拍を表す信号に同期して1心拍以内にヘリカルスキャンすることにより、前記撮像範囲の各位置に対応するスライス(slice)の画像データを再構成するのに用いるX線投影データを収集しており、前記複数の分割範囲における互いに隣接する2つの分割範囲の各々に対するヘリカルスキャンの向きが、前記体軸方向において互いに逆向きであるX線CT装置を提供する。
ここで、「信号に同期して」とは、その信号の特徴的な波形が検出されてから、所定時間経過後に何らかの事項を実行することを含む。
また、「1心拍以内」とは、1心拍周期に相当する時間内を意味する。
第2の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記互いに隣接する2つの分割範囲の間の分割位置が前記信号の同一位相でスキャンされるタイミングにて、該2つの分割範囲をヘリカルスキャンする上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記撮像範囲の所定位置が、心電波形におけるR波を基準としたときの心拍周期の35%から50%までの間または65%から80%までの間の所定位相に相当する位相でスキャンされるタイミングにて、前記所定位置を含む分割範囲をヘリカルスキャンする上記第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記所定位置が前記撮像範囲の中央位置である上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記複数の分割範囲が、実質的に均等な大きさを有する上記第1の観点から第4の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記撮像範囲が前記被検体の心臓を含む上記第1の観点から第5の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記撮像範囲の一端を含む分割範囲に対するヘリカルスキャンの向きが、前記撮像範囲の一端から他端への向きである上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方を包含する第1の範囲と該2つの分割範囲の他方を包含する第2の範囲とを一部重複して設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして第1のX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして第2のX線投影データを収集しており、前記再構成手段が、収集された前記第1および第2のX線投影データに基づいて、前記重複する範囲の位置に対応するスライスの画像データを再構成する上記第1の観点から第7の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方を包含する第1の範囲と該2つの分割範囲の他方を包含する第2の範囲とを一部重複して設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして第1のX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして第2のX線投影データを収集しており、前記再構成手段が、前記第1のX線投影データに基づいて前記重複する範囲の位置に対応するスライスの第1の画像データを再構成するとともに、前記第2のX線投影データに基づいて該スライスの第2の画像データを再構成し、前記第1および第2の画像データを用いて該スライスの第3の画像データを生成する上記第1の観点から第7の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方の一部である第1の範囲と該2つの分割範囲の他方の一部である第2の範囲とを所定範囲を間に挟んで設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして所定のX線投影データを二分したときの一方を含むX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして前記所定のX線投影データを二分したときの他方を含むX線投影データを収集しており、前記再構成手段が、収集された前記二分したときの一方と他方のX線投影データを用いて前記所定のX線投影データを生成し、該生成された所定のX線投影データに基づいて前記所定範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する上記第1の観点から第7の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
ここで、「所定のX線投影データ」は、例えば、前記所定範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに必要なビュー角度分、例えば180°+X線ビームのファン角分、あるいは360°分のX線投影データである。ヘリカルスキャンでは、一般に、収集したX線投影データの最初の部分と最後の部分に、単独では画像データの再構成に必要なビュー角度分に満たないX線投影データが含まれる。そこで、前記再構成手段が、例えば前記第1の範囲をヘリカルスキャンして収集されるX線投影データの最後の部分と、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして収集されるX線投影データの最初の部分とを用いて、前記所定範囲の位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに必要なビュー角度分のX線投影データを生成する。
第11の観点では、本発明は、前記複数の分割範囲に対する各ヘリカルスキャンが、スキャン幅20ミリメートル(millimeter)以上、前記体軸方向周りの回転周期を0.5秒以下、前記体軸方向における移動速度を毎秒80ミリメートル以上とする条件により行われる上記第1の観点から第10の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
ここで、「スキャン幅」とは、ヘリカルスキャンの回転軸上におけるX線ビームの体軸方向の幅である。
また、「回転周期を0.5秒以下」にするとは、回転周期が0.5秒であるときの速さか、それより速い速さで回転することを意味する。
第12の観点では、本発明は、前記複数の分割範囲が、前記撮像範囲を二分割してなる第1および第2の分割範囲である上記第1の観点から第11の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記被検体または前記X線管およびX線検出器の前記体軸方向における往復移動の往路にて前記第1の分割範囲をヘリカルスキャンし、前記往復移動の復路にて前記第2の分割範囲をヘリカルスキャンする上記第12の観点のX線CT装置を提供する。
第14の観点では、本発明は、前記X線データ収集手段が、前記往復移動による前記第1および第2の分割範囲に対するヘリカルスキャンを複数回繰り返し行う上記第13の観点のX線CT装置を提供する。
本発明によれば、被検体の撮像範囲を複数の範囲に分割し、各分割範囲を心拍に同期して1心拍以内でヘリカルスキャンし、その際、互いに隣接する2つの分割範囲に対するヘリカルスキャンの向きを互いに逆向きにするので、撮像範囲におけるスキャンの連続性を極力保ちつつ、撮像範囲全体をより少ない心位相変化でスキャンすることができ、心拍数が比較的大きい被検体についても、被検体の心臓の拍動に同期して変動する部位を、低被曝で高速に高画質にて撮像することができる。
(第1の実施形態)
以下、図を参照しながら本発明にかかる実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置100を示すブロック(block)図である。X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮像テーブル(table)10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、入力装置2、中央処理装置3、データ収集バッファ(buffer)5、モニタ(monitor)6、および記憶装置7を具備している。
入力装置2は、不図示のキーボード(keyboard)やマウス(mouse)等を有しており、操作者から種々の情報の入力を受け付ける。入力装置2は、例えば、被検体Hの撮像範囲、X線管電圧、X線管電流等のスキャン条件を設定するための情報の入力を受け付ける。
データ収集バッファ5は、走査ガントリ20のデータ収集装置25から送られてくるビュー(view)毎のX線投影データを収集する。なお、ここでは、ビューは、データ収集装置25がX線投影データを収集するときの、ビュー方向(回転部15の回転位置)とクレードル12の位置との組合せとして規定する。
モニタ6は、CRT(cathode ray tube)や液晶パネル(panel)等で構成されており、操作画面や断層像などを表示する。
記憶装置7は、ハードディスク(hard disk)やメモリ(memory)等で構成されており、各種のデータやプログラム(program)等を記憶する。
中央処理装置3は、被検体Hのスカウトスキャンやヘリカルスキャンを実施するためのスキャン制御処理を実行する。また、中央処理装置3は、入力装置2により入力されたデータや、データ収集バッファ5により収集されるX線投影データを記憶装置7に記憶させたり、モニタ6に操作画面や断層像等を表示させたりする。
撮像テーブル10は、被検体Hを載置して走査ガントリ20の開口部Bに出し入れするクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮像テーブル10に内蔵するモータで昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、クレードル12の水平直線移動方向すなわち被検体Hの体軸方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、撮像空間を含む開口部Bを有し、その開口部Bを中心に回転する回転部15と、回転部15を回転可能に支持する走査ガントリ本体20aとを有しており、回転部15と走査ガントリ本体20aとはスリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
回転部15には、X線管21、X線コントローラ22、X線コリメータ(collimator)23、X線検出器24、データ収集装置(DAS)25、および回転部コントローラ26が搭載されている。
X線管21とX線検出器24とは、開口部Bを挟んで相対向して配置される。X線管21は、回転陽極式であり、回転陽極上のX線焦点からX線を射出する。X線検出器24は、X線を検出する検出素子がチャネル(channel)方向に複数配設されてなる検出器列を、スライス方向に複数有する多列検出器である。なお、これ以降、X線管21およびX線検出器24をデータ収集系ともいう。
X線コントローラ22は、設定されたスキャン条件によって定まるX線管電圧やX線管電流の設定値などの情報を回転部コントローラ26から受け取り、X線管電圧やX線管電流がこれらの設定値となるようX線管21を制御する。また、X線コントローラ22は、回転部コントローラ26からの制御信号によりX線の発生タイミング(timing)を制御する。
コリメータ23は、回転部コントローラ26からの制御信号によりその開口の位置や幅を制御する。
データ収集装置25は、ビュー毎に、X線検出器24の各検出素子の出力信号をアナログ−デジタル(analog-digital)変換して得られるデータをX線投影データとして収集し、データ収集バッファ5に送る。
回転部コントローラ26は、回転部15の不図示のモータ(motor)、X線コントローラ22、コリメータ23、データ収集装置25などを制御する。
走査ガントリ本体20aは、回転部コントローラ26や撮像テーブル10を制御する制御コントローラ29を具備する。制御コントローラ29は、中央処理装置3からの制御信号により制御される。
心電計31は、被検体Hに接続された不図示のセンサからの出力を基に、被検体Hの心拍を表す心電信号を生成する。心電計31は、制御コントローラ29と接続されている。これにより、制御コントローラ29が被検体Hの心拍に同期したスキャン動作を可能にする。
なお、中央処理装置3および走査ガントリ20は、本発明におけるX線データ収集手段の一例である。
ここで、被検体Hとデータ収集系との位置関係について説明する。
図2は、データ収集系をx方向に向かって見たときの図である。被検体Hは、クレードル12に載置されて開口部Bに出し入れされる。X線管21のX線焦点から射出されたX線は、コリメータ23によりコーンビーム(cone beam)X線Xbに整形され、X線検出器24の検出面に向けて照射される。X線検出器24は、被検体Hを透過したX線を検出する。回転部15が回転すると、X線管21、コリメータ23およびX線検出器24は、xy平面内で開口部Bの周りを回転する。
なお、ここでは、回転部15の回転を停止させ、クレードル12をz方向に移動させながら、X線管21から低線量のX線を被検体Hに照射することにより、スカウトスキャンが実行される。また、回転部15を回転させ、クレードル12をz方向に移動させながら、X線管21からX線を被検体Hに照射することにより、ヘリカルスキャンが実行される。
これより、本実施形態における心臓撮像の処理の流れについて説明する。なお、以下の説明では、スキャン幅(アイソセンタ(iso-center)におけるX線ビームのz方向の幅)は40mm、ガントリ回転周期(回転部15の回転周期)は0.35秒/回転、クレードル12の移動速度は157mm/秒、被検体Hの心拍数は75回/分(心拍周期は0.8秒)、ヘリカルスキャンのヘリカルピッチは1.375とする。ここで、ヘリカルピッチとは、データ収集系の1回転当たりの被検体移動量Sを、アイソセンタにおけるX線ビームのz方向の幅すなわちスキャン幅Dで割った比S/Dである。
図3は、本実施形態における心臓撮像のフローチャート(flowchart)である。
ステップ(step)S1では、スカウトスキャン(scout scan)を実施する。具体的には、中央処理装置3からの制御信号を受信した制御コントローラ29が、回転部コントローラ26を介して回転部15を制御するとともに撮像テーブル10を制御し、上述のスカウトスキャンを実施する。これにより、被検体Hのスカウト像、例えば、被検体Hのコロナル(coronal)像あるいはサジタル(sagittal)像が得られる。被検体Hのスカウト像はモニタ6に表示される。
ステップS2では、撮像範囲を設定する。
図4は、スカウト像上に設定された撮像範囲の一例を示す図である。
ステップS2では、モニタ6に表示された被検体Hのスカウト像SG上において、被検体Hの心臓HHを含むz方向の範囲を、操作者が入力装置2を用いて、あるいは画像認識により自動で指定する。例えば、図4に示すように、被検体Hのスカウト像SG上において、z方向における位置P11と位置P12を指定する。中央処理装置3は、この指定された位置P11から位置P12までの範囲を撮像範囲ZR1として設定する。
ステップS3では、撮像範囲の分割設定を行う。すなわち、撮像範囲ZR1を複数の分割範囲を分け、各分割範囲に基づくスキャン範囲を設定する。
例えば、中央処理装置3が、図4に示すように、撮像範囲ZR1の中央位置C1に分割位置B1を1つだけ設定して撮像範囲ZR1を2分割する。すなわち、撮像範囲ZR1を、撮像範囲ZR1の一端の位置P11から分割位置B1までの範囲である第1の分割範囲BR11と、撮像範囲ZR1の他端の位置P12から分割位置B1までの範囲である第2の分割範囲BR12とに分ける。
そして、第1の分割範囲BR11を包含する第1のスキャン範囲と第2の分割範囲BR12を包含する第2のスキャン範囲とを一部重複して設定する。ここでは、図4に示すように、位置P11から分割位置B1を位置P12側に僅かに超える位置P13までの範囲を第1のスキャン範囲SR11に設定し、位置P12から分割位置B1を位置P11側に僅かに超える位置P14までの範囲を第2のスキャン範囲SR12に設定する。つまり、第1のスキャン範囲SR11と第2のスキャン範囲SR12とは、分割位置B1を含む微小な範囲TR1で重複する。この重複する範囲TR1の幅は、被曝低減の観点から、スライス数枚分の厚さ程度が好適であり、ここでは一例として、スライス1枚分の厚さ程度にする。
これにより、第1のスキャン範囲SR11と第2のスキャン範囲SR12とをそれぞれヘリカルスキャンすることにより、撮像範囲ZR1の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りるX線投影データが全体として収集される。
ステップS4では、撮像範囲ZR1における基準位置(所定位置)と、その基準位置をスキャンするときの目標心位相(所定位相)を設定する。例えば、まず、中央処理装置3が、制御コントローラ29を介して心電計31の心電信号を得て被検体Hの心電波形を観測し、心拍周期Pを算出する。次に、中央処理装置3が、操作者から入力装置2を介して入力された情報に基づいて、撮像範囲ZR1における基準位置K1と、この基準位置K1に対する目標心位相TP1を設定する。
基準位置K1および目標心位相TP1に特に制限はないが、目標心位相TP1としては、心臓の収縮期または拡張期に相当する心位相が好適である。例えば、心電波形におけるR波を基準としたときの、心拍周期Pの35%〜50%の間または心拍周期Pの65%〜80%の間の心位相がよい。なお、目標心位相TP1は心時相として設定してもよい。
ここでは、基準位置K1を中央位置C1に設定し、目標心位相TP1を、R波を基準としたときの心拍周期Pの75%±5%に設定する。
ステップS5,S6では、第1のスキャン範囲SR11を、撮像範囲ZR1の一端の位置P11から他端の位置P12への向きにヘリカルスキャンする第1のヘリカルスキャンと、第2のスキャン範囲SR12を、撮像範囲ZR1の他端の位置P12から一端の位置P11への向きにヘリカルスキャンする第2のヘリカルスキャンとを実行する。なお、第1のヘリカルスキャンを実行するときには、X線管21が例えば図 の第1の移動範囲XR11を相対移動するように行う。また、第2のヘリカルスキャンを実行するときには、X線管21が例えば図 の第2の移動範囲XR12を相対移動するように行う。
ステップS5では、例えば、中央処理装置3が、制御コントローラ29を介して回転部コントローラ26を制御し、回転部15の回転速度を制御する。次に、中央処理装置3は、制御コントローラ29を介して心電計31の心電信号を得る。そして、中央処理装置3は、第1のヘリカルスキャンを実行する際に、基準位置K1(=分割位置B1=中央位置C1)を目標心位相TP1にてスキャンするのに必要な条件として、クレードル12の移動を開始する第1の移動開始位置M11および第1の移動開始心位相J11を、クレードル12の助走(加速)に要する時間と距離を考慮して逆算する。また、第2のヘリカルスキャンを実行する際に、基準位置K1を目標心位相TP1にてスキャンするのに必要な条件として、クレードル12の移動を開始する第2の移動開始位置M12および第2の移動開始心位相J12を、クレードル12の助走に要する時間と距離を考慮して逆算する。
中央処理装置3は、制御コントローラ29を介して撮像テーブル10を制御し、クレードル12を第1の移動開始位置M11に移動させる。そして、心電波形を観測しつつ、操作者からのスキャン開始の指令に応答して、所定の待機時間経過後である第1の移動開始心位相J11にてクレードル12の移動を−z方向に開始する。そして、制御コントローラ29が、中央処理装置3からの制御を受けて、回転部コントローラ29およびX線コントローラ22を介してX線管21を制御し、X線の照射タイミングを制御することにより、第1のヘリカルスキャンを実行する。これにより、重複範囲TR1を含む第1のスキャン範囲SR11の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りる第1のX線投影データPD11を収集する。
なお、第1のヘリカルスキャンを実行する際、この後実行される第2のヘリカルスキャンのことを考え、クレードル12は、第1のヘリカルスキャンが終了しても直ちに移動を止めず、先に逆算した第2の移動開始位置M12まで移動させる。
ステップS6では、例えば、中央処理装置3が、心電信号を得つつ、所定の待機時間経過後である第2の移動開始心位相J12にてクレードル12の移動を+z方向に開始する。そして、制御コントローラ29が、中央処理装置3からの制御を受けて、回転部コントローラ29およびX線コントローラ22を介してX線管21を制御し、X線の照射タイミングを制御することにより、第2のヘリカルスキャンを実行する。これにより、重複範囲TR1を含む第2のスキャン範囲SR12の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りる第2のX線投影データPD12を収集する。
なお、第2のヘリカルスキャンを実行する際、この後実行される可能性のある次の第1のヘリカルスキャンのことを考え、クレードル12は、第2のヘリカルスキャンが終了しても直ちに移動を止めず、第1の移動開始位置M11まで移動させる。
図5は、本実施形態の心臓撮像における心電信号と第1および第2のヘリカルスキャンとの関係の一例を示す図である。
ステップS5,S6における第1および第2のヘリカルスキャンは、例えば、図5に示すような関係を持って実行される。図5では、横軸を時間tとして、心電計31により得られる心電波形HWと、心電波形HWのR波に同期した心拍同期信号HBと、ヘリカルスキャンのオンオフ(on/off)状態SCと、クレードル12の移動速度TVとの時間変化を示している。
クレードル12は、既に第1のヘリカルスキャンにおける第1の移動開始位置M11に停止している。この状態で、スキャン開始の指令を受けると、クレードル12は、所定の心拍同期信号tr1から、最新の平均心拍周期Th1(例えば、直近の4心拍周期の平均)を基に算出された待機時間Ttw1の経過後である時刻Tks1にて、−z方向に移動を開始する。クレードル12は所定の加速度で加速し、心拍同期信号tr1から待機時間Tsw1経過後である時刻Tss1にて、一定速度−V1に達する。それと同時に、時刻Tss1にて、ヘリカルスキャンのオンオフ状態SCはオンになり、第1のヘリカルスキャンを開始する。そして、第1のヘリカルスキャンを開始してから時間Ts1経過後の時刻Tse1にて、ヘリカルスキャンのオンオフ状態SCはオフになり、第1のヘリカルスキャンを終了する。これにより、重複範囲TR1を含む第1のスキャン範囲SR11の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りる第1のX線投影データPD11が収集される。
その後もクレードル12は、−V1の速度で移動し続け、時刻Tgs1にて減速し始め、時刻Tge1にて完全に停止する。これにより、クレードル12は、第2の移動開始位置M12となる。
クレードル12は、第1のヘリカルスキャンが終了した直後の心拍同期信号tr3から、最新の平均心拍周期Th1を基に算出された待機時間Ttw2の経過後である時刻Tks2にて、第1のヘリカルスキャンとは逆向きである+z方向に移動を開始する。クレードル12は所定の加速度で加速し、心拍同期信号tr3から待機時間Tsw2経過後である時刻Tss2にて、一定速度+V1に達する。それと同時に、時刻Tss2にて、ヘリカルスキャンのオンオフ状態SCはオンになり、第2のヘリカルスキャンを開始する。そして、第2のヘリカルスキャンを開始してから時間Ts2経過後の時刻Tse2にて、ヘリカルスキャンのオンオフ状態SCはオフになり、第2のヘリカルスキャンを終了する。これにより、重複範囲TR1を含む第2のスキャン範囲SR12の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りる第2のX線投影データPD12が収集される。
その後もクレードル12は、+V1の速度で移動し続け、時刻Tgs2にて減速し始め、時刻Tge2にて完全に停止する。これにより、クレードル12は、第1の移動開始位置M11に戻る。
ステップ7では、撮像範囲全体の画像を生成する。
図6は、第1および第2のX線投影データと撮像範囲全体の画像との対応関係の一例を示す図である。
第1および第2のX線投影データPD11,PD12は、例えば、図6の上段に示すような模式図として表すことができる。ここで、横軸は撮像範囲ZR1の一端の位置P11をゼロ基準としたときのz方向の座標z(座標1つ分は実空間1mmに相当する)であり、縦軸はビュー角度方向θ(X線管21のy方向の座標が最大となるときのビュー角度方向を0°方向とする)である。
この例において、撮像範囲ZR1はz座標が0から120までの範囲であり、撮像範囲ZR1の一端の位置P11はz座標が0である位置に対応し、撮像範囲ZR1の他端の位置P12はz座標が120である位置に対応する。また、分割位置B1は撮像範囲ZR1の中央位置C1と同じ位置であり、z座標が60である位置に対応する。
また、第1の移動範囲XR11は、z座標が−20から80までの範囲であり、第2の移動範囲XR12は、z座標が140から40までの範囲である。
図6の上段において、第1のヘリカルスキャンによる第1のX線投影データPD11は、スキャン幅Dを40mmとしたとき、z座標の幅40の線分を右斜め方向に向かって直線移動したときの軌跡部分として表すことができる。同様に、第2のヘリカルスキャンによる第2のX線投影データPD11は、スキャン幅Dを40mmとしたとき、z座標の幅40の線分を左斜め方向に向かって直線移動したときの軌跡部分として表すことができる。
画像データを再構成するには、少なくとも180°+α(X線ビームのファン角)のビュー角度分のX線投影データが必要である。従って、第1のX線投影データPD11は、例えば、図6の上段に示すように、縦の幅がビュー角度方向θの180°+α分に相当するX線投影データuが、第1のスキャン範囲SR11、すなわち位置P11から位置P13までの範囲において確保されるようなX線投影データとして表される。同様に、第2のX線投影データPD12は、例えば、図6の上段に示すように、X線投影データuが、第2のスキャン範囲SR12、すなわち位置P12から位置P14までの範囲において確保されるようなX線投影データとして表される。なお、ここでは、第1および第2のヘリカルスキャンは、スキャン開始時のビュー角度方向θを0°として実行している。
中央処理装置3は、このような第1および第2のX線投影データPD11,PD12に基づいて、撮像範囲ZR1内の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。
例えば、第1のX線投影データPD11に基づいて、位置P11から位置P13までの範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するとともに、第2のX線投影データPD12に基づいて、位置P12から位置P14までの範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。そして、これら2つの範囲の重複範囲TR1の位置に対応するスライスの画像データについては、第1のX線投影データPD11に基づいて再構成された当該スライスの画像データと、第2のX線投影データPD12に基づいて再構成された当該スライスの画像データとを平均化処理することにより、当該スライスの最終的な画像データを生成する。なお、ここでの平均化処理は、例えば、対応する画素の画素値同士の平均値をその画素の新たな画素値とする処理である。
また、例えば、第1のX線投影データPD11と第2のX線投影データPD12とを合成処理して新たなX線投影データを生成し、この新たなX線投影データに基づいて、撮像範囲ZR1の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。なお、ここでの合成処理は、例えば、z座標の位置に応じた加重加算係数による加重加算処理である。これにより、重複するビューのX線投影データにおいて、SN比を向上させ、画質をよりよくすることも可能になる。
中央処理装置3は、上記のような処理により、例えば、図6の下段に示すような撮像範囲ZR1全体の画像G1を生成する。この画像G1は、撮像範囲ZR1内の各位置に対応するスライスの画像をy方向に投影して得られた画像である。
なお、第1のヘリカルスキャンにおける心位相Ph11は、X線管21が第1の移動範囲XR11を相対移動する間に、例えば、図6の下段に示すように、1心拍以内である心拍周期Pの11%〜91%で変化する。また、第2のヘリカルスキャンにおける心位相Ph12は、X線管21が第2の移動範囲XR12を相対移動する間に、例えば、図6の下段に示すように、1心拍以内である心拍周期Pの11%〜91%で変化する。
従って、画像G1は、撮像範囲SR1の両端から中央に向かう各位置に対応する心位相が、例えば、心拍周期Pの27%〜75%で変化するような画像となる。また、画像G1は、第1のX線投影データPD11から得られる画像と第2のX線投影データPD12から得られる画像とが中央位置C1付近において滑らかに繋がり、バンディングアーチファクトが抑制される。
以上、このような本実施形態によれば、被検体の撮像範囲を2つの範囲に分割し、第1の分割範囲を包含する第1のスキャン範囲と第2の分割範囲を包含する第2のスキャン範囲とを一部重複するよう設定し、第1および第2のスキャン範囲をそれぞれ心拍に同期して1心拍以内でヘリカルスキャンし、その際、この2つのスキャン範囲に対するヘリカルスキャンの向きを互いに逆向きにするので、撮像範囲におけるスキャンの連続性を極力保ちつつ、撮像範囲全体をより少ない心位相変化でスキャンすることができ、心拍数が比較的大きい被検体についても、被検体の心臓の拍動に同期して変動する部位を、低被曝で高速に高画質にて撮像することができる。
また、本実施形態では、基準位置K1である中央位置C1が同一位相でスキャンされるタイミングにて、第1および第2のヘリカルスキャンを実行している。これにより、第1のヘリカルスキャンから得られる画像と第2のヘリカルスキャンから得られる画像とのつなぎ目のずれを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記の同一位相を、心電波形におけるR波を基準としたときの心拍周期の35%から50%までの間または65%から80%までの間の所定位相に相当するものとしている。これにより、第1のヘリカルスキャンから得られる画像と第2のヘリカルスキャンから得られる画像とのつなぎ目のずれをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、分割位置B1は、撮像範囲ZR1の中央位置C1の位置である。これにより、撮像範囲ZR1全体を最も少ない心位相変化でスキャンすることができる。
また、本実施形態では、第1のヘリカルスキャンの向きは、撮像範囲ZR1の一端の位置P11から他端の位置P12への向きであり、第2のヘリカルスキャンの向きは、撮像範囲ZR1の他端の位置P12から一端の位置P11への向きである。これにより、第1および第2のヘリカルスキャンを実行する際に、被検体Hの移動を効率よく行うことができる。
また、上記の実施形態では、被検体Hが載置されたクレードル12のz方向における往復移動の往路にて第1のヘリカルスキャンを実行し、この往復移動の復路にて第2のヘリカルスキャンを実行している。これにより、被検体Hが載置されたクレードル12の移動方向の無駄な切換えがなく、被検体の連続的な撮像を高速に行うことができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、図7に示すように、撮像範囲ZR2の中央位置C2に分割位置B2を1つだけ設定して撮像範囲ZR2を2分割する。すなわち、撮像範囲ZR2を、撮像範囲ZR2の一端の位置P21から分割位置B2までの範囲である第1の分割範囲BR21と、撮像範囲ZR2の他端の位置P22から分割位置B2までの範囲である第2の分割範囲BR22とに分ける。
次に、第1の分割範囲BR21の一部である第1のスキャン範囲と第2の分割範囲BR22の一部である第2のスキャン範囲とを所定範囲TR2を間に挟んで設定する。ここでは、図7に示すように、位置P21から分割位置B2に達する前の位置P23までの範囲を第1のスキャン範囲SR21に設定し、位置P22から分割位置B1に達する前の位置P24までの範囲を第2のスキャン範囲SR22に設定する。つまり、第1のスキャン範囲SR21と第2のスキャン範囲SR22とは、位置P23から位置P24までの範囲である所定範囲TR2を間に挟んで並ぶ。この所定範囲TR2の設定可能な大きさは、スキャン条件によって異なるが、ここでは一例としてスライス20〜30枚分の厚さ程度にする。
なお、第1のスキャン範囲SR21は、ヘリカルスキャンしたときに、所定範囲TR2の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに必要なビュー角度分のX線投影データ(所定のX線投影データ)を二分したときの一方を含むX線投影データが収集される範囲として設定する。また、第2のスキャン範囲SR22は、ヘリカルスキャンしたときに、上記所定のX線投影データを二分したときの他方を含むX線投影データが収集される範囲として設定する。画像データを再構成するのに必要なビュー角度分は、例えば180°+X線ビームのファン角分、あるいは360°分のX線投影データである。
次に、第1のスキャン範囲SR21をヘリカルスキャンして第1のX線投影データPD21を収集するとともに、第2のスキャン範囲SR22をヘリカルスキャンして第2のX線投影データPD22を収集する。これにより、所定範囲TR2を含む撮像範囲ZR2の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りるX線投影データが全体として収集される。なお、第1のヘリカルスキャンを実行するときには、X線管21が例えば図7の第1の移動範囲XR21を相対移動するように行う。また、第2のヘリカルスキャンを実行するときには、X線管21が例えば図7の第2の移動範囲XR22を相対移動するように行う。
そして、第1のX線投影データPD21に基づいて第1のスキャン範囲SR21の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するとともに、第2のX線投影データPD22に基づいて第2のスキャン範囲SR22の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。また、第1のX線投影データPD21に含まれる上記二分したときの一方のX線投影データと、第2のX線投影データPD22に含まれる上記二分したときの他方のX線投影データとを用いて、所定範囲TR2の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに必要なビュー角度分のX線投影データを生成し、生成された当該X線投影データに基づいて、所定範囲TR2の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。
図8は、本実施形態における第1および第2のX線投影データと撮像範囲全体の画像との対応関係の一例を示す図である。
第1および第2のX線投影データPD21,PD22は、例えば、図8の上段に示すような模式図として表すことができる。ここで、横軸は撮像範囲ZR2の一端の位置P21をゼロ基準としたときのz方向の座標z(座標1は実空間1mmに相当する)であり、縦軸はビュー角度方向θ(X線管21のy方向の座標が最大となるときのビュー角度方向を0°方向とする)である。撮像範囲ZR2はz座標が0から120の範囲であり、撮像範囲ZR2の一端の位置P21はz座標が0の位置に対応し、撮像範囲ZR2の他端の位置P22はz座標が120の位置に対応し、撮像範囲ZR2の中央位置C2はz座標が60の位置にそれぞれ対応する。
また、第1の移動範囲XR21は、z座標が−20から73までの範囲であり、第1のX線投影データPD21のみで画像データを再構成できる範囲は、z座標が0から53までの範囲である。また、第2の移動範囲XR22は、z座標が140から47までの範囲であり、第2のX線投影データPD22のみで画像データを再構成できる範囲は、z座標が120から66までの範囲である。そして、第1のX線投影データPD21のみ、または第2のX線投影データPD22のみでは画像データを再構成できない範囲TR2は、z座標が53から66までの範囲である。
画像データを再構成するには、少なくとも180°+α(X線ビームのファン(fan)角)のビュー角度分のX線投影データが必要である。従って、第1のX線投影データPD21は、例えば、図8の上段に示すように、縦の幅がビュー角度方向θの180°+α分に相当するX線投影データuが、z座標が0から53までの範囲において確保されるようなX線投影データとして表される。同様に、第2のX線投影データPD22は、例えば、図8の上段に示すように、X線投影データuが、z座標が120から66までの範囲において確保されるようなX線投影データとして表される。なお、ここでは、第1のヘリカルスキャンは、スキャン開始時のビュー角度方向θを120°として実行しており、第2のヘリカルスキャンは、スキャン開始時のビュー角度方向θを0°として実行している。
中央処理装置3は、このような第1および第2のX線投影データPD21,PD22に基づいて、撮像範囲ZR2内の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。
第1のX線投影データPD21のうち、位置P21から−z方向側の三角部分TD211と、位置Q21から+z方向側の三角部分TD212とは、画像データを再構成するのに不十分なビュー角度分のX線投影データである。また、第2のX線投影データPD22のうち、位置P22から+z方向側の三角部分TD221と、位置Q22から−z方向側の三角部分TD222とは、画像データを再構成するのに不十分なビュー角度分のX線投影データである。これら三角部分のX線投影データは、それぞれ単独では画像データの再構成に寄与しない。
しかし、三角部分TD212と三角部分TD222とはz方向において一部重複しており、これらを組み合わせることにより、範囲TR2内の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りるビュー角度分のX線投影データを新たに生成することができる。
そこで、本実施形態では、これら両方の三角部分TD212とTD222の一部同士を組み合わせて、範囲R23内の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに足りるビュー角度分のX線投影データu′を新たに生成する。そして、新たに生成されたX線投影データu′に基づいて、範囲R23内の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する。なお、z座標が0から53までの範囲内の各位置に対応するスライスの画像データは、第1のX線投影データPD21のうち三角部分TD211,TD212を除く部分に基づいて再構成する。同様に、z座標が120から66までの範囲内の各位置に対応するスライスの画像データは、第2のX線投影データPD22のうち三角部分TD221,TD222を除く部分に基づいて再構成する。
中央処理装置3は、上記のような処理により、例えば、図8の下段に示すような撮像範囲ZR2全体の画像G2を生成する。この画像G2は、撮像範囲ZR2内の各位置に対応するスライスの画像をy方向に投影して得られた画像である。
なお、第1のヘリカルスキャンにおける心位相Ph21は、X線管21が第1の移動範囲XR21を相対移動する間に、例えば、図8の下段に示すように、1心拍以内である心拍周期Pの11%〜83%で変化する。また、第2のヘリカルスキャンにおける心位相Ph22は、X線管21が第2の移動範囲XR22を相対移動する間に、例えば、図8の下段に示すように、1心拍以内である心拍周期Pの11%〜83%で変化する。このように、第1の実施形態と比較して、第1および第2の移動範囲が短くなった分だけ、心位相の変化範囲も小さくなる。
従って、画像G2は、撮像範囲ZR2の両端から中央に向かう各位置に対応する心位相が、例えば、心拍周期Pの27%〜75%で変化するような画像となる。また、画像G2は、第1のX線投影データPD21から得られる画像と第2のX線投影データPD22から得られる画像とが中央位置C2付近において滑らかに繋がり、バンディングアーチファクトが抑制される。
ちなみに、撮像範囲ZR2の両端から中央に向かう各位置に対応する心位相の変化範囲は、第1の実施形態と比較すると、一見変化がないように見える。しかし、実は、中央位置C2付近の画像データは、三角部分TD212とTD222の一部同士を組み合わせて生成したX線投影データu′を基に再構成しているので、再構成に用いるX線投影データに対応する心位相の変化幅は、第1の実施形態のときより小さい。
このような実施形態によれば、単独では画像の再構成に寄与しないX線投影データを有効利用して無駄なX線投影データを少なくし、第1および第2のスキャン範囲SR21,SR22を小さくすることができ、被検体Hの撮像範囲ZR2をより少ない被曝量で撮像することができる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、撮像範囲を2分割した場合を例に述べたが、3分割、4分割等、3分割以上で分割してもよい。この場合にも、互いに隣接する2つの分割範囲の各々に対するヘリカルスキャンの向きは、z方向において互いに逆向きとなるようにする。さらに好適には、各分割範囲は実質的に均等な大きさを有するようにする。これにより、各分割位置で心位相のずれが発生し難くなり、また、各分割範囲を順次ヘリカルスキャンするときの被検体またはX線管およびX線検出器のz方向の相対移動を効率よく行うことができる。
上記の実施形態では、心臓撮像を例に述べたが、これに限らない。すなわち、撮像範囲は心臓を含む範囲に限定されず、心臓の拍動に同期して変動する部分を含む範囲であればいかなる範囲であってもよい。このような心臓の拍動に同期して変動する部分も、心臓の動きと共に移動するため、断層像においてその移動に伴うアーチファクトが生じ易く、同様の効果を発揮する。例えば、心臓の表面には心筋に栄養を与えるための2本の冠状動脈が走っており、この冠状動脈は、心臓の表面で心臓の動きと共に大きく移動する。そのため、本発明は、特に冠状動脈の撮像にも効果を発揮する。
また、上記の実施形態では、造影剤を注入していない被検体Hを撮像しているが、もちろん、本発明は、造影剤が注入された被検体Hを撮像する造影撮像に適用できる。
また、上記の実施形態では、撮像テーブル10が移動するヘリカルスキャンの場合を述べたが、逆に走査ガントリ20が被検体の体軸方向に移動するようなX線CT装置でも本発明を適用できる。
また、上記の実施形態では、心拍に同期したヘリカルスキャンを実行するために、心電計31により生成された心電信号を用いているが、心拍に同期した他の信号、例えば脈拍計により生成される信号等を用いてもよい。
また、上記の実施形態では、被検体Hの撮像を1回だけ行っているが、クレードル12の往復移動とともに第1および第2のヘリカルスキャンを複数回連続的に行うことにより被検体Hの撮像を連続的に行い、被検体Hの時系列的な画像を取得するようにしてもよい。この場合、クレードル12の往復移動すなわち被検体Hの往復移動を無駄なく行うことができるので効率的である。
また、上記の実施形態では、一般的なヘリカルスキャンの場合を述べたが、スキャン中にヘリカルピッチが変化する可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルスキャンの体軸方向の向きを繰り返し切り換えながら被検体を連続的にスキャンするヘリカルシャトルスキャンの場合も同様に効果を出すことができる。
また、上記の実施形態では、走査ガントリ20が傾斜していない場合で書かれているが、走査ガントリ20が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。
また、上記の実施形態では、撮像範囲の分割位置を、その撮像範囲の中央位置付近としているが、もちろん撮像範囲内の他の位置付近としてもよい。また、撮像範囲の分割位置は、設定された撮像範囲に基づいて自動で設定してもよいし、操作者からの指定により設定してもよい。
また、上記の実施形態では、第1のヘリカルスキャンの向きを撮像範囲の一端から他端への向きとし、第2のヘリカルスキャンの向きをその他端から一端の向きとしているが、それぞれ向きを逆にしてもよい。すなわち、第1のヘリカルスキャンの向きを撮像範囲の他端から一端への向きとし、第2のヘリカルスキャンの向きをその一端から他端の向きとしてもよい。
また、上記の実施形態では、第1および第2のヘリカルスキャンにおいて、スキャン幅を40mm、ガントリ回転周期を0.35秒/回転、クレードル12の移動速度を157mm/秒としている。しかし、第1および第2のヘリカルスキャンにおいて、スキャン幅を20mm以上、ガントリ回転周期を0.5秒以下、クレードル12の移動速度を80mm/秒以上とすれば、本発明の効果は十分発揮できる。
また、上記の実施形態では、被検体の心拍数に関係なく同一のスキャン方法を用いているが、被検体の心拍数に応じてスキャン方法を変えるようにしてもよい。例えば、心拍数が所定のしきい値以下のときには、従来の1回のハイピッチヘリカルスキャンによる方法(特許文献1にて提案されている方法)を用い、心拍数が上記所定のしきい値を超えるときには、ヘリカルスキャンを2回に分けて実行する上記の実施形態による方法を用いる。 また、上記の実施形態では、医用X線CT装置を元に書かれているが、産業用X線CT装置または他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置、X線CT−SPECT装置装置などでも利用できる。
本発明の一実施形態であるX線CT装置を示すブロック図である。 データ収集系をx方向に向かって見たときの図である。 心臓撮像のフローチャートである。 第1の実施形態における撮像範囲、分割範囲およびスキャン範囲の一例を示す図である。 心臓撮像における心電信号と第1および第2のヘリカルスキャンとの関係の一例を示す図である。 第1の実施形態における第1および第2のX線投影データと撮像範囲全体の画像との対応関係の一例を示す図である。 第2の実施形態における撮像範囲、分割範囲およびスキャン範囲の一例を示す図である。 第2の実施形態における第1および第2のX線投影データと撮像範囲全体の画像との対応関係の一例を示す図である。
符号の説明
100 X線CT装置
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮像テーブル
12 クレードル
20 走査ガントリ
20a 走査ガントリ本体
21 X線管
22 X線コントローラ
23 X線コリメータ
24 X線検出器
25 データ収集装置
26 回転部コントローラ
29 制御コントローラ
30 スリップリング

Claims (13)

  1. X線管およびX線検出器を有しており、前記X線管およびX線検出器を用いて被検体をスキャンすることによりX線投影データを収集するX線データ収集手段と、前記収集されたX線投影データに基づいて画像データを再構成する再構成手段とを備えるX線CT装置において、

    前記X線データ収集手段は、前記被検体の体軸方向に設定された撮像範囲を分割してなる複数の分割範囲の各々を、前記被検体の心拍を表す信号に同期して1心拍以内にヘリカルスキャンすることにより、前記撮像範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成するのに用いるX線投影データを収集しており、

    前記複数の分割範囲における互いに隣接する2つの分割範囲の各々に対するヘリカルスキャンの向きは、前記体軸方向において互いに逆向きであり

    前記複数の分割範囲における互いに隣接する2つの分割範囲の各々に対するヘリカルスキャンは、前記互いに隣接する2つの分割範囲の間の分割位置が前記信号の同一位相でスキャンされるタイミングにて行われるX線CT装置。
  2. 前記X線データ収集手段は、前記撮像範囲の所定位置が、心電波形におけるR波を基準としたときの心拍周期の35%から50%までの間または65%から80%までの間の所定位相に相当する位相でスキャンされるタイミングにて、前記所定位置を含む分割範囲をヘリカルスキャンする請求項に記載のX線CT装置。
  3. 前記所定位置は前記撮像範囲の中央位置である請求項に記載のX線CT装置。
  4. 前記複数の分割範囲は、実質的に均等な大きさを有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  5. 前記撮像範囲は、前記被検体の心臓を含む請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  6. 前記撮像範囲の一端を含む分割範囲に対するヘリカルスキャンの向きは、前記撮像範囲の一端から他端への向きである請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  7. 前記X線データ収集手段は、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方を包含する第1の範囲と該2つの分割範囲の他方を包含する第2の範囲とを一部重複して設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして第1のX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして第2のX線投影データを収集しており、

    前記再構成手段は、収集された前記第1および第2のX線投影データに基づいて、前記重複する範囲の位置に対応するスライスの画像データを再構成する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  8. 前記X線データ収集手段は、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方を包含する第1の範囲と該2つの分割範囲の他方を包含する第2の範囲とを一部重複して設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして第1のX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして第2のX線投影データを収集しており、

    前記再構成手段は、前記第1のX線投影データに基づいて前記重複する範囲の位置に対応するスライスの第1の画像データを再構成するとともに、前記第2のX線投影データに基づいて該スライスの第2の画像データを再構成し、前記第1および第2の画像データを用いて該スライスの第3の画像データを生成する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  9. 前記X線データ収集手段は、前記互いに隣接する2つの分割範囲の一方の一部である第1の範囲と該2つの分割範囲の他方の一部である第2の範囲とを所定範囲を間に挟んで設定し、前記第1の範囲をヘリカルスキャンして所定のX線投影データを二分したときの一方を含むX線投影データを収集するとともに、前記第2の範囲をヘリカルスキャンして前記所定のX線投影データを二分したときの他方を含むX線投影データを収集しており、

    前記再構成手段は、収集された前記二分したときの一方と他方のX線投影データを用いて前記所定のX線投影データを生成し、該生成された所定のX線投影データに基づいて前記所定範囲の各位置に対応するスライスの画像データを再構成する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  10. 前記複数の分割範囲に対する各ヘリカルスキャンは、スキャン幅20ミリメートル以上、前記体軸方向周りの回転周期を0.5秒以下、前記体軸方向における移動速度を毎秒80ミリメートル以上とする条件により行われる請求項1から請求項のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  11. 前記複数の分割範囲は、前記撮像範囲を二分割してなる第1および第2の分割範囲である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  12. 前記X線データ収集手段は、前記被検体または前記X線管およびX線検出器の前記体軸方向における往復移動の往路にて前記第1の分割範囲をヘリカルスキャンし、前記往復移動の復路にて前記第2の分割範囲をヘリカルスキャンする請求項11に記載のX線CT装置。
  13. 前記X線データ収集手段は、前記往復移動による前記第1および第2の分割範囲に対するヘリカルスキャンを複数回繰り返し行う請求項12に記載のX線CT装置。
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