JP5277697B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

本発明は、表示装置に関する。

従来、ＥＬ（Electro-Luminescence）バックライトやタイル式フラットパネルなどの面発光するバックライト（以下、「面発光体」という。）が知られている（例えば、特許文献１参照）。
このような面発光体個々の大型化には限界があるため、面発光体を用いて大型ディスプレイに対応するバックライト装置を構成するためには、例えば、複数の面発光体を並べて配置する必要がある。
特表２００７−５３６７０８号公報

しかしながら、複数の面発光体を並べて配置する場合、面発光体同士の間の隙間は発光しないため、面発光体部分と比較して隙間部分が暗くなり、全ての面発光体が均一に発光したとしても、バックライト装置全体の輝度が均一にならないという問題がある。

本発明の課題は、複数の面発光体が並べられて配置されたバックライトを備える表示装置において輝度ムラを抑制することにある。

請求項１に記載の発明は、
パネルに光を出射するバックライトを含む表示装置であって、
所定の隙間を有して格子状に配置され、前方に光を出射する複数の略矩形状の面発光体と、
前記複数の略矩形状の面発光体同士の前記所定の隙間に配置される導光部材と、
前記所定の隙間における交差点であって前記複数の略矩形状の面発光体のそれぞれの頂点近傍に配置される点状発光素子とを備え、
前記点状発光素子から出射される少なくとも光の一部は、前記導光部材により拡散され前方に出射されることを特徴とする。

請求項２に記載の発明は、請求項１の表示装置において、
前記面発光体は、その面発光体自体が発光することを特徴とする。
また、請求項３に記載の発明は、請求項１または２に記載の表示装置において、
前記点状発光素子から出射される光の一部は前記バックライトの前方に出射されることを特徴とする。

本発明によれば、表示装置におけるバックライトは、並べられて配置された複数の略矩形状の面発光体と、面発光体同士の間の隙間に配置された複数の点状発光素子と、を備えている。
したがって、発光素子によって、面発光体同士の間の隙間を明るくすることができるため、バックライトの輝度ムラを抑えることができる。

以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。

＜液晶ディスプレイ＞
本発明の液晶ディスプレイ１００は、例えば、入力された画像情報に基づく画像を表示する大型液晶ディスプレイである。
具体的には、液晶ディスプレイ１００は、例えば、図１に示すように、液晶パネル１と、液晶パネル１の後方に配置されたバックライト装置２と、などを備えて構成される。

液晶パネル１は、図示は省略するが、例えば、一対の透明電極と、一対の透明電極の間に封入された液晶からなる液晶層と、一対の透明電極の外側に配置された一対のガラス基板と、一対のガラス基板の外側に配置された一対の偏光板と、などを備えて構成される。

＜バックライト装置２＞
バックライト装置２は、例えば、図２に示すように、バックライト装置２の正面に並べられて配置された複数の面発光体３，３，…と、面発光体３，３同士の間の隙間に配置された複数の発光素子４，４，…と、面発光体３，３同士の間の隙間における、発光素子４，４同士の間に配置された複数の導光部材５，５，…と、などを備えて構成される。

面発光体３は、例えば、所定の大きさ及び形状に形成された面状に発光する発光体（面状に発光するタイル）である。
面発光体３は、所定の大きさ及び形状に形成された面状に発光する発光体であれば任意であり、具体的には、例えば、ＥＬ（Electro-Luminescence）バックライト、ＬＥＤ（Light-Emitting Diode）や導光板などから構成されるＬＥＤバックライト等である。
すなわち、例えば、面発光体１３がＥＬバックライトである場合は、バックライト装置２は、並べられて配置された複数のＥＬバックライトを備えて構成されていることになる。

具体的には、面発光体３は、例えば、略矩形状に形成されているとともに、面発光体３，３同士の間の隙間が格子状の隙間となるように、タイル状に並べられて配置されている。
より具体的には、例えば、図２に示すバックライト装置２においては、面発光体３は、縦に３枚、横に３枚、合計９枚の面発光体３が配置されるように並べられている。

発光素子４は、例えば、所定の大きさに形成されたＬＥＤ等の点状発光素子である。また、導光部材５は、例えば、所定の大きさに形成された棒状のアクリル樹脂等の導光部材である。
発光素子４及び導光部材５は、例えば、発光素子４と導光部材５とで、バックライト装置２の正面（少なくとも液晶ディスプレイ１００のバックライトとして使用される領域Ｒ）の、面発光体３が配置されていない部分の略全てを埋め尽くすように配置されている。

具体的には、発光素子４は、例えば、面発光体３，３同士の間の格子状の隙間の交点に配置されている。
より具体的には、例えば、図２に示すバックライト装置２においては、発光素子４は、縦に４個、横に４個、合計１６個の発光素子４が配置されるように並べられている。
また、導光部材５は、例えば、面発光体３，３同士の間の隙間における、発光素子４が配置されていない部分に配置されている。
より具体的には、例えば、図２に示すバックライト装置２においては、導光部材５は、バックライト装置２の長手方向に沿って縦の４本、横に３本、合計１２本の導光部材５が配置されるとともに、バックライト装置２の短手方向に沿って縦に３本、横に４本、合計１２本の導光部材５が配置されるように並べられている。

したがって、面発光体３を発光させる際に、発光素子４も発光させると、発光素子４から発生された光によって、面発光体３，３同士の間の格子状の隙間の交点（交点近傍）が明るくなるとともに、発光素子４から発生された光が導光部材５により分散されることによって、当該交点同士の間の領域も当該交点と略同一の明るさとなるため、バックライト装置２における液晶ディスプレイ１００のバックライトとして使用される領域Ｒ（液晶パネル１）の輝度を略均一化することができる。

以上説明した本発明のバックライト装置２及び液晶ディスプレイ１００によれば、並べられて配置されたタイル形状をなす複数の面発光体３，３，…と、面発光体３，３同士の間の隙間に配置された複数の発光素子４，４，…と、を備えている。
したがって、発光素子４によって、面発光体３，３同士の間の隙間を明るくすることができるため、バックライト装置２の輝度ムラを抑えることができる。

また、以上説明した本発明のバックライト装置２及び液晶ディスプレイ１００によれば、面発光体３，３同士の間の隙間における、発光素子４，４同士の間に配置された複数の導光部材５，５，…を備えている。
したがって、導光部材５によって、面発光体３，３同士の間の隙間における発光素子４が配置されていない部分を補完することができるため、効率良くバックライト装置２の輝度ムラを抑えることができる。

なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

発光素子４は、点状発光素子に限ることはなく、所定の大きさに形成された蛍光管等の線状発光素子であっても良い。
また、発光素子４の配置位置は、格子状の隙間の交点に限ることはなく、任意である。

導光部材５の形状や個数、配置位置は、面発光体３，３同士の間の隙間における、発光素子４が配置されていない部分を略全て埋め尽くすことができるのであれば、任意である。
また、導光部材５は、必ずしも備えられていなくても良い。この場合、発光素子４（点状発光素子や線状発光素子）で、液晶ディスプレイ１００のバックライトとして使用される領域Ｒの、面発光体３が配置されていない部分を略全て埋め尽くすようすると良い。

本発明の液晶ディスプレイを説明するための図である。 本発明のバックライト装置の正面図である。

符号の説明

１ 液晶パネル
２ バックライト装置
３ 面発光体
４ 発光素子（点状発光素子）
５ 導光部材（線状導光部材）
１００ 液晶ディスプレイ

Claims (3)

1. パネルに光を出射するバックライトを含む表示装置であって、
   所定の隙間を有して格子状に配置され、前方に光を出射する複数の略矩形状の面発光体と、
   前記複数の略矩形状の面発光体同士の前記所定の隙間に配置される導光部材と、
   前記所定の隙間における交差点であって前記複数の略矩形状の面発光体のそれぞれの頂点近傍に配置される点状発光素子とを備え、
   前記点状発光素子から出射される少なくとも光の一部は、前記導光部材により拡散され前方に出射されることを特徴とする、表示装置。
2. 前記面発光体は、その面発光体自体が発光することを特徴とする請求項１記載の表示装置。
3. 前記点状発光素子から出射される光の一部は前記バックライトの前方に出射されることを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。

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