JP5277190B2 - 面実装型コネクタ及び電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板の表面上に実装され、ハウジングの長手方向に延びる第一側面側(片側)のみに接続端子を有する面実装型コネクタであって、特に半田のみで基板上に固定される面実装型コネクタと、これを半田付けにより表面に実装した電子装置とに関する。
ハウジングの長手方向に延びる第一側面側(片側)にのみ接続端子を有する面実装型のコネクタを基板表面上に固定する場合には、特許文献1のように、ハウジング長手方向の両端側に、先端を外側に折り曲げたL字金具を装着して、接続端子とこのL字金具とを基板に対し半田付けして固定する方法がある。これにより、コネクタに相手コネクタを嵌合する際の力が接続端子にかからないようにしている。また、副次的な効果として、基板表面にコネクタを半田固定した後にこれを裏返して裏面への半田付け処理を行う場合に、下側となったコネクタが半田付け処理の熱で脱落することを防ぐという効果も得られる。
特開平9−274949号公報
しかしながら、上記のような固定方法の場合、L字金具を取り付けるための取付部がハウジングの長手方向両端に必要となり、その分だけコネクタの基板に占める面積が増大するという課題があった。また、取付部に取り付けられるL字金具は外側に突出し、その突出部分が半田固定されるため、その突出部分も、基板に占める面積を増大する要因になっており、基板の大型化を引き起こしていた。
本発明の課題は、基板表面に半田固定した後、これを裏返して裏面への半田付け処理を行う際に脱落しないよう固定可能であり、かつ実装される基板の小型化を可能とする面実装型コネクタ、及びこれを基板表面に実装した電子装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の面実装型コネクタは、
基板表面上に実装される面実装型コネクタであって、
絶縁性ハウジングと、
前記絶縁性ハウジングの底面を覆う形で、該絶縁性ハウジングの長手方向に延びる第一側面側に向けて延出し、その先端が該第一側面側から突出する接続端子を前記長手方向に連続的に配列した形で有した接続端子群と、
前記絶縁性ハウジングに取り付けられた基板固定用の固定金具であって、少なくとも該絶縁性ハウジングの前記第一側面側とは逆側の第二側面の一部を覆う金具立部と、該金具立部の底部から該絶縁性ハウジングの第一側面に向けて突出し、前記接続端子とは非接触となる形で該絶縁性ハウジングの底面の一部を覆う金具底部と、を有したL字状の固定金具と、
を備え、前記絶縁性ハウジングの前記第一側面側にて前記接続端子群の各接続端子が前記基板表面に対し半田固定可能であり、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面側にて前記固定金具が前記基板表面に対し半田固定可能であることを特徴とする。
上記本発明の構成によると、接続端子がハウジングの第一側面側に、L字状の固定金具がそれとは真逆の第二側面側に配置されることで、接続端子と固定金具とがコネクタ全体の重心位置の両側に振り分けられ、バランスよく配置された状態となるから、互いに加わる外力の負荷を均等に分配することが可能となる。このため、後に基板が裏返されて再度の半田付けによる熱処理がなされたとしても、多少の振動でコネクタが脱落してしまうようなことはない。特許文献1のコネクタは、接続端子が形成されるハウジング側面に対し隣接するハウジング側面に固定金具が取り付けられているため、本発明よりもコネクタの支持する支持部(接続端子と固定金具)の配置バランスが悪く、本発明ほど安定して基板に固定することはできない。
また、本発明の構成によると、L字状の固定金具の金具底部が絶縁性ハウジングの底面を覆う形で該絶縁性ハウジングの内側に延出しているため、基板表面に実装した際に無駄な基板占有部を要さず、これにより、基板の小型化が可能となる。特許文献1のように、固定金具が絶縁性ハウジングの外側に突出すると、この外側の突出部分も基板表面を占有し、この部分が無駄となる。
本発明の固定金具は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面に設けられた固定金具取付部に対し前記金具立部の係合部を係合させる形で、該絶縁性ハウジングに固定されるものとできる。具体的にいえば、絶縁性ハウジングの固定金具取付部は、前記金具立部を底面側から上方に挿入させるポケット部であり、前記金具立部の係合部は、前記ポケット部の内部に設けられた係合受け部に対し係合固定する形で、前記固定金具取付部に取り付けることができる。これにより、ポケット部にL字状の固定金具の金具立部を挿入するだけで、絶縁性ハウジングに対し固定金具を容易に取り付けることができる。また、ポケット構造は、金具立部が板状であればそれほど厚みを要することなく形成できるため、絶縁性ハウジングの第二側面側が大きく突出して基板占有部を拡大するようなことはなく、コンパクトに形成できる。
本発明においては、弾性変形を生じる形で前記金具立部の係合部が前記ポケット部の係合受け部を乗り越え、その後弾性復帰して該係合受け部と係合することにより、前記金具立部が前記ポケット部に対し抜け止め結合するように構成できる。これにより、絶縁性ハウジングに対しL字状の固定金具を強固に固定することができる。具体的にいえば、金具立部の係合部は、絶縁性ハウジングのポケット部への挿入方向側の面を、該金具立部の挿入方向側ほど狭幅となる傾斜面として設け、他方、前記挿入方向とは逆側の面を、前記ポケット部に対し抜け止め結合された際に前記係合受け部に対し前記挿入方向とは逆向きに当接する当接面として設けることができる。これにより、一度ポケット部への金具立部の挿入が容易に可能となる一方、金具立部が挿入された後には、固定金具は容易に外れないように固定される。
本発明における接続端子は、絶縁性ハウジングの内部から絶縁性ハウジングの底面に向けて延出し、該底面の一部を覆う形で絶縁性ハウジングの第一側面側に突出する形で設けることができる。この構成によると、半田接合面は、絶縁性ハウジングの第一側面側に突出した部分の露出面だけでなく、絶縁性ハウジングの底面を覆う部分の底面も含むことができるため、基板に対しより強固に固定することができる。
本発明における金具底部は、前記接続端子の前記第二側面側の端部に非接触となる形で近接する凹部と、当該接続端子とこれに隣接する別の接続端子との間を前記第一側面側に向けて延出する凸部と、を繰り返し有する形状をなすものとできる。表面にコネクタを半田固定した後、これを裏返して裏面への半田付け処理を行う際、下側となったコネクタを固定している半田は、炉の中で約260度に再加熱されて再び液化するから、実際のところコネクタは、液化した半田の表面張力により支持されただけの状態となる。この表面張力を増すためには半田接合面の面積を拡大することが有効となるし、さらに絶対的な半田付け強度を確保するためには半田接合面の外周長さを長くとることが有効となる。本発明においては、上記のように金具底部が凹凸を繰り返し有する形状をなすことで、半田接合面の面積が拡大されるのみならず、その外周長さも長くなるため、半田による固定力を大きく得ることができ、コネクタをより安定的に支持できる。これは、接続端子側においても同様であり、半田接合面の面積を拡大し、さらにはその外周長さを長くとることで、コネクタをより安定的に支持できる。
上記の凹凸構成を有する場合、金具立部は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面において前記長手方向の両端部に取り付けられており、それら双方に取り付けられる前記金具底部に形成された前記凸部の合計数をT、前記接続端子群における接続端子の数をNとした場合に、
1/11<T/N<1/2
を満たすようにすることができる。表面にコネクタを半田固定した後、これを裏返して裏面への半田付け処理を行う際、コネクタの脱落を防ぐための重要な要素の一つに、支持バランスがある。即ち、接続端子側にて大きな表面張力でコネクタを支持しても、逆の固定金具側の表面張力がそれに釣り合わない表面張力でコネクタを支持している場合は、炉内の振動によって一方に過剰な負荷がかかって支持バランスが崩れ、コネクタが脱落してしまう可能性がある。上記構成及び数値範囲を満たすようにすることにより、コネクタの脱落を防ぐより安定した支持バランスを得ることが可能となる。
本発明において、金具立部は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面において前記長手方向の両端部に取り付けることができる。これにより、絶縁性ハウジングの第二側面側にて、基板に対しバランスよく固定することができる。
上記課題を解決するために、本発明の電子装置は、上記した面実装型コネクタを基板表面に実装した電子装置であって、前記絶縁性ハウジングの前記第一側面側にて前記接続端子群の各接続端子が前記基板表面に対し半田固定され、かつ、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面側にて前記固定金具が前記基板表面に対し半田固定されてなることを特徴とする。これにより、上記した本発明の効果を有する電子装置を得ることができる。
本発明の一実施形態である面実装型コネクタの背面図。 図2の断面A−Aを模式的に示す段面図。 図2の断面B−Bを模式的に示す断面図。 文字入力画面の表示処理の流れを示すフローチャート。 図2の部分拡大図。 図5の断面C−Cを模式的に示す断面図。 図1の面実装型コネクタのコネクタハウジングに対し固定金具を組み付け中の状態を示す斜視図。 基板表面に本発明の面実装型コネクタを半田固定した後に、これを裏返し、基板裏面に半田付け処理を行ったときのコネクタ脱落状況を調べた実験結果。 基板表面上に図1のコネクタを半田付けした電子装置の断面A−Aを模式的に示す断面図。 基板表面上に図1のコネクタを半田付けした電子装置の断面B−Bを模式的に示す断面図。
以下、本発明の操作装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態である面実装型コネクタの背面図であり、図2は、図1の面実装型コネクタの底面図であり、図3は、図2の断面A−Aを模式的に示す段面図であり、図4は、図2の断面B−Bを模式的に示す断面図であり、図5は、図2の部分拡大図であり、図6は、図5の断面C−Cを模式的に示す断面図であり、図7は、図1の面実装型コネクタのコネクタハウジングに対し固定金具を組み付け中の状態を示す斜視図である。
図1の面実装コネクタ(以下、単にコネクタと略する)1は、フラットケーブルやフレキシブルプリント板、リードが一列に並んだ電子部品(例えば液晶パネル等)のリード端子群等のような並列多芯電線の一端を、回路基板(以下、基板という)10に導通させるために基板10の表面10a上に実装される面実装型のコネクタであり、樹脂射出成形体である絶縁性のコネクタハウジング(絶縁性ハウジング)2と、基板接続用の接続端子群30と、固定金具4とを有して構成される。
接続端子群30は、金属製の複数の接続端子3をコネクタハウジング2の長手方向に連続的に一列に配列した形で有する。各接続端子3は、コネクタハウジング2の底面2cを覆う形で、コネクタハウジング2の長手方向(以下、ハウジング長手方向という)に延びるコネクタハウジング2の第一側面(以下、ハウジング第一側面という)2a側に向けて延出し、その先端がハウジング第一側面2a側から外側に突出する。ここでの接続端子3は、コネクタハウジング2の内部からハウジング底面2cに向けて延出し、そのハウジング底面2cの一部を覆う形でハウジング第一側面2a側に屈曲する形でハウジング第一側面2aよりも外側に突出している。
固定金具4は、コネクタハウジング2に取り付けられ、基板10への半田固定のために設けられた金属製のL字状板部材である。ここでの固定金具4は、コネクタハウジング2に装着された状態において、ハウジング第一側面2a側とは逆側に位置するハウジング第二側面2bの一部(ハウジング底面2c側)を覆う板状の金具立部4Bと、金具立部4Bの底端部4B2からハウジング第一側面2aに向けて突出(ここでは屈曲)し、接続端子3とショートしないよう非接触となる形でハウジング底面2cの一部(ハウジング第二側面2b側)を覆う板状の金具底部4Cと、を有してL字状に構成される。即ち、固定金具4は、ハウジング第二側面2bとハウジング底面2cとが形成するコネクタハウジング2の角部を覆う形で配置される。
コネクタハウジング2は、ハウジング底面2cに、ハウジング長手方向に連続する形で下方に開口し、その開口内で接続端子3を固定する端子固定用開口部2Hを有する。他方、ハウジング上面2dには、上記したフラットケーブルやフレキシブルプリント板、リード線群等の並列多芯電線の一端をなす外部電極部(図示なし)を挿入するための外部接続用開口部2Iを有する。本実施形態における各接続端子3は、コネクタハウジング2の内部にて、外部接続用開口部2Iから挿入された上記外部電極部に対し接続可能となるようハウジング第二側面2b側に突出する外部電極接続部3Bと、その外部電極接続部3Bのハウジング第一側面2a側の端から下方に屈曲し、端子固定用開口部2Hの内壁面2hのうちの第一側面側の内壁面2haに沿ってハウジング底面2cに達する端子中間部3Cと、その端子中間部3Cのハウジング底面2c側(下端側)の端部からハウジング底面2cを覆う形でハウジング第一側面2a側に向けて延出し、その先端部3Aaが第一側面2a側から突出し、後の半田付けにより基板10に接続される基板接続部3Aと、を有する。また、ハウジング底面2cには、ハウジング長手方向の第一側端縁から第二側端縁かけて溝部23が形成されており、ハウジング第一側面2a側の溝内面が端子固定用開口部2Hの内壁面2haから連続している。
また、コネクタハウジング2は、ハウジング第二側面2bに固定金具取付部20を有し、固定金具取付部20に対し固定金具4の金具立部4Bの係合部41を係合させる形で、該固定金具4を取り付けることができる。固定金具取付部20は、金具立部4Bの上端部4B1側をハウジング底面2c側から上方に挿入させるポケット部20として形成されており、金具立部4Bの係合部41がポケット部20の内部に設けられた係合受け部21に対し係合固定する形で、固定金具取付部20に取り付けられる。
具体的にいえば、固定金具4の金具立部4Bには、上記係合部41として、ハウジング長手方向両端側の外面から外向きに突出する爪部が形成されており、他方、コネクタハウジング2のポケット部20には、ハウジング長手方向両端側に、金具立部4Bの上方への挿通をガイドするガイド溝22が形成されるとともに、当該ガイド溝22のハウジング長手方向両端側の溝内面22aには、ポケット内側に向けて突出し、固定金具4の係合部41を挿入方向逆向きに当接・係止させる係合受け部21が形成されている。固定金具4の金具立部4Bがコネクタハウジングのポケット部20内に挿入される際には、固定金具4の係合部41及びポケット部20の係合受け部21のいずれかまたは双方に弾性変形を生じる形で、金具立部4Bの係合部41がポケット部20の係合受け部21を乗り越え、その後弾性復帰することにより係合部41と係合受け部21と係合し、金具立部4Bがポケット部20に対し抜け止め結合する。これにより、固定金具4はコネクタハウジング2に装着された状態となる。
なお、本実施形態においては、金具立部4Bの係合部41が、ポケット部20への挿入方向側の面41aが、金具立部4Bの挿入方向側ほど狭幅となる傾斜面41aとして設けられ、挿入方向とは逆側の面41bが、ポケット部20に対し抜け止め結合された際に係合受け部21に対し挿入方向とは逆向きに当接する当接面41bとして設けられており、傾斜面41aが弾性変形を伴う金具立部4Bのポケット部20への挿入を容易とし、その後弾性復帰した際には、当接面41bにおいて、金具立部4Bがポケット部20に対し抜け止め状態にて保持される。
また、図7に示すように、金具立部4Bの底端部4B2は、ハウジング長手方向の側面が該ハウジング長手方向から外向きに突出しており、この突出部42がポケット部20の底面20cと当接する形で、固定金具4のポケット部20への挿入位置の位置決めがなされている。
また、コネクタハウジング2は、基板10の表面10aに半田付けにより固定される際、位置決めを行うための位置決め部2Xが設けられている。本実施形態においては、コネクタハウジング2の長手方向両端部2Yに設けられており、それら両端部2Yを除くコネクタハウジング2の本体2Zの底面2cよりも下方に突出する突起部として形成されている。
このコネクタ1を半田付けにより基板10の表面10aに固定した後には、その基板10を裏返し、基板10の裏面10bへの半田付け処理が実施される。このとき、下側となったコネクタ1を固定している半田5は、炉の中で約260度に再加熱されて再び液化するから、このとき基板表面10aに既に半田固定されていたコネクタ1は、液化した半田5の表面張力により支持されただけの状態となる。本実施形態においては、上記の固定金具4を使用することにより,コネクタハウジング2の重心に対し、その片側において、複数の接続端子3の半田付けの表面張力により支えられる一方、その逆側においては、ハウジング長手方向両端に設置した固定金具4の半田付けの表面張力により支えられている。
このとき、コネクタ1の脱落を防ぐための重要な要素の一つに、支持バランスがある。即ち、接続端子3側(ハウジング第一側面2a側)にて大きな表面張力でコネクタ1を支持しても、逆の固定金具4側(ハウジング第二側面2b側)の表面張力がそれに釣り合わない弱い表面張力でコネクタを支持している場合は、炉内の振動によって一方に過剰な負荷がかかって支持バランスが崩れ、コネクタ1が脱落してしまう可能性がある。従って、接続端子3側と固定金具4側での双方の表面張力が釣り合うような支持バランスが得られるように固定金具の横方向の寸法を決める必要がある。本実施形態においては、仮に接続端子3の数がさらに多いコネクタであったとしても、固定金具の長さを可変するだけで、コネクタに対し接続端子3側と固定金具4側での双方の表面張力が釣り合うようにすることが可能である。
なお、コネクタ1の脱落を防ぐためには、接続端子3側と固定金具4側での表面張力を増すことも重要であり、基板10と、接続端子3及び固定金具4とにおける半田接合面(ここでは半田5を介して基板表面10aと対面する接続端子3及び固定金具4の面:半田塗布面)の面積を拡大することが有効である。さらには絶対的な半田付け強度を確保するために、その外周長さを長くとることも有効となる。
このため、固定金具4の金具底部4Cは、コネクタハウジング2に装着された状態において、接続端子3のハウジング第二側面2b側とは非接触となる形で近接する凹部4C2と、接続端子3とこれに隣接する別の接続端子3との間をハウジング第一側面2a側に向けて延出する凸部4C1と、を繰り返し有した形状を有しており、上記半田接合面の面積が拡大されるとともに、さらにその半田接合面の外周長さも長くなっている。本実施形態における固定金具4は、ハウジング第二側面2bに対しハウジング長手方向の両端部2Y,2Yの、計2箇所に取り付けられており、ここでは、それら2つの固定金具のそれぞれにおいて、凸部4C1を3個(T)、凹部4C2を2個有して形成されている。
なお、固定金具4については、ハウジング第二側面2bに対しハウジング長手方向の両端部2Y,2Yの、計2箇所に取り付けられる金具底部4Cのそれぞれに形成された凸部4C1の合計数をT(すなわち両端部の2個の金具底部4Cにおける凸部4C1の数の和)、接続端子群30における接続端子3の数をN(接続端子3の総数)とした場合に、以下の(式1)を満たすように調整されている。
1/11<T/N<1/2 ・・・ (式1)
図8には、凸部4C1の数Tと、接続端子3の数Nを様々に変更した上で、基板10の表面10aへのコネクタ1の半田付け処理を行い、さらに基板10を裏返して裏面10bへの半田付け処理を行って、2回目の裏面10b側の半田付け処理が終わった時にコネクタ1が脱落したか否かを調べた実験結果である。これによると、コネクタ1の片側に設けられた接続端子の数Nが22個のとき、その逆側の両端に設けた固定金具4の凸部4Aの数Tが2〜4個の時はコネクタ1の脱落が生じなかったが、Tが1個になると脱落が生じた。これは、固定金具4側の半田5の表面張力が不足し、表面張力のバランスが接続端子3側に偏りすぎた結果、半田付け処理の振動時に固定金具4側に大きな荷重負担がかかったことにより生じたものと推測できる。また、コネクタ1の片側に設けられた接続端子の数Nが16個のとき、その逆側の両端に設けた固定金具4の凸部4Aの数Tが1〜3個の時はコネクタ1の脱落が生じなかったが、Tが4個のときには脱落が生じた。これは、固定金具4側の半田5の表面張力が過剰となって、表面張力のバランスが固定金具4側に偏りすぎた結果、半田付け処理時の振動時に接続端子3側に大きな荷重負担がかかったことにより生じたものと推測できる。上記(式1)については、より望ましくは下記の(式2)を満たすことが望ましい。
1/8<T/N<3/8 ・・・ (式2)
図9及び図10は、基板10の表面10a上にコネクタ1を半田付けした電子装置100を、図3及び図4と同様の断面A−A及び断面B−Bを模式的に示す断面図である。半田付けは、基板10の表面10a上における接続端子3の接合予定面と固定金具4の接合予定面とに対し半田5をパターン塗布(印刷)し、その上で、コネクタ1の位置決め部(位置決め嵌合部)2Xを、基板10の表面10a上の位置決め部(位置決め嵌合受け部)10Xに対し嵌合させる形で位置合わせしながら、パターン塗布された半田5上に、コネクタ1の接続端子3と固定金具4の双方の接合予定面を接触させる形で置き、その接触状態のまま冷却する。
これにより、接続端子3は、図9及び図10に示すように、基板10との密着面(半田5を介して基板10の接触予定面に密着する面)だけでなく、ハウジング第一側面2a側に突出した基板接続部3Aの露出面にも半田5が回り込んで接触した球状の形で固定されされる。また、固定金具4も、基板10との密着面(半田5を介して基板10の接触予定面に密着する面)だけでなく、金具立部4Bにおけるハウジング第二側面2bのハウジング底面2c側にも半田5が回り込んで接触した球状の形で固定される。つまり、L字状の固定金具4における基板10との半田接合面は、金具底部4Cの露出面(底面:コネクタハウジング2とは逆側の主表面)のみならず金具立部4Bの露出面(外表面:コネクタハウジング2とは逆側の主表面)も含まれるので、半田接合面を広く取ることができ、より強固に固定される。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態におけるコネクタは、基板表面に実装される面実装コネクタであるが、コネクタ以外であってもよい。即ち、基板表面に実装される他の面実装型部品にも適用可能である。
1 面実装型コネクタ(面実装型部品)
2 コネクタハウジング(絶縁性ハウジング)
2a ハウジング第一側面(第一側面)
2b ハウジング第二側面(第二側面)
2c ハウジング底面
2d ハウジング上面
2I 外部接続用開口部
2H 端子固定用開口部
20 固定金具取付部(ポケット部)
21 固定金具取付部の係合受け部
22 ガイド溝
22a ガイド溝のハウジング長手方向両端側の溝内面
2Y コネクタハウジングの長手方向端部
2ha 端子固定用開口部の第一側面側の内壁面
3 接続端子
3A 基板接続部
3Aa 基板接続部の先端部
3B 外部電極接続部
3C 端子中間部
30 接続端子群
4 固定金具
4B 金具立部
4B1 金具立部の上端部
4B2 金具立部の底端部
4C 金具底部
4C1 凸部
4C2 凹部
41 金具立部の係合部
41a 傾斜面
41b 当接面
5 半田
10 回路基板(基板)
10a 基板表面
10b 基板裏面
10X 位置決め部(位置決め嵌合受け部)
100 電子装置
T 固定金具4の凸部4C1の数T
N 接続端子3の数

Claims (10)

  1. 基板表面上に実装される面実装型コネクタであって、
    絶縁性ハウジングと、
    前記絶縁性ハウジングの底面を覆う形で、該絶縁性ハウジングの長手方向に延びる第一側面側に向けて延出し、その先端が該第一側面側から突出する接続端子を前記長手方向に連続的に配列した形で有した接続端子群と、
    前記絶縁性ハウジングに取り付けられた基板固定用の固定金具であって、少なくとも該絶縁性ハウジングの前記第一側面側とは逆側の第二側面の一部を覆う金具立部と、該金具立部の底部から該絶縁性ハウジングの第一側面に向けて突出し、前記接続端子とは非接触となる形で該絶縁性ハウジングの底面の一部を覆う金具底部と、を有したL字状の固定金具と、
    を備え、前記絶縁性ハウジングの前記第一側面側にて前記接続端子群の各接続端子が前記基板表面に対し半田固定可能であり、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面側にて前記固定金具が前記基板表面に対し半田固定可能であることを特徴とする面実装型コネクタ。
  2. 前記固定金具は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面に設けられた固定金具取付部に対し前記金具立部の係合部を係合させる形で、該絶縁性ハウジングに固定される請求項1に記載の面実装型コネクタ。
  3. 前記絶縁性ハウジングの固定金具取付部は、前記金具立部を底面側から上方に挿入させるポケット部であり、前記金具立部の係合部は、前記ポケット部の内部に設けられた係合受け部に対し係合固定する形で、前記固定金具取付部に取り付けられる請求項2に記載の面実装型コネクタ。
  4. 弾性変形を生じる形で前記金具立部の係合部が前記ポケット部の係合受け部を乗り越え、その後弾性復帰して該係合受け部と係合することにより、前記金具立部が前記ポケット部に対し抜け止め結合する請求項3に記載の面実装型コネクタ。
  5. 前記金具立部の係合部は、前記ポケット部への挿入方向側の面が、該金具立部の挿入方向側ほど狭幅となる傾斜面として設けられ、前記挿入方向とは逆側の面が、前記ポケット部に対し抜け止め結合された際に前記係合受け部に対し前記挿入方向とは逆向きに当接する当接面として設けられる請求項4に記載の面実装型コネクタ。
  6. 前記接続端子は、前記絶縁性ハウジングの内部から前記絶縁性ハウジングの底面に向けて延出し、該底面の一部を覆う形で前記第一側面側に突出する形で設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の面実装型コネクタ。
  7. 前記金具底部は、前記接続端子の前記第二側面側の端部に非接触となる形で近接する凹部と、当該接続端子とこれに隣接する別の接続端子との間を前記第一側面側に向けて延出する凸部と、を繰り返し有する形状をなす請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の面実装型コネクタ。
  8. 前記金具立部は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面において前記長手方向の両端部に取り付けられており、それら双方に取り付けられる前記金具底部にそれぞれ形成されている前記凸部の合計数をT、前記接続端子群における接続端子の数をNとした場合に、
    1/11<T/N<1/2
    を満たす請求項7記載の面実装型コネクタ。
  9. 前記金具立部は、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面において前記長手方向の両端部に取り付けられてな修正る請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の面実装型コネクタ。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の面実装型コネクタを基板表面に実装した電子装置であって、前記絶縁性ハウジングの前記第一側面側にて前記接続端子群の各接続端子が前記基板表面に対し半田固定され、かつ、前記絶縁性ハウジングの前記第二側面側にて前記固定金具が前記基板表面に対し半田固定されてなることを特徴とする電子装置。
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