JP5276141B2 - 歯科用定規 - Google Patents

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Description

本発明は、天然歯の診断および義歯の製作や診断時に使用する歯科用定規に関する。
従来の義歯製作技術として歯槽頂間線法がある。一般的に抜歯すると、歯槽骨が吸収する。この吸収を起こした歯槽骨の上に人工歯が並べられる。そのため、個人毎にそれぞれ異なった吸収の度合いにより、一人ずつ異なった歯列となる。
また、上記の歯槽頂間線法では、各個人の噛み合わせ具合や、あるいは術者(歯科医師)の決め方、思い込み等によって、咬合口径がまちまちとなり、歯槽頂に沿って人工歯を並べると、上下の歯槽骨の吸収度合が異なるため、上下の人工歯の咬合が不自然になる。これを何らかの方法で矯正しなければならない。
そこで、この個々の歯槽吸収にとらわれずに抜歯される前の状態の位置に配列をするため、どの人も歯槽吸収に関係なく変化をしないポイントを基準として配列する方法が案出された。これは、人の顎と歯との位置関係においては、その平均的な位置関係に75%程度の人があてはまることを利用したものである。
人の歯の平均的な位置関係が、義歯製作時における人工歯の位置決め用の目安として使用できる。実際に、顎模型上での人工歯の位置決めを行う場合は、基準となる部分、例えば切歯乳頭の位置を顎模型上に先ず設定した後、その基準となる部分からの主要な歯の位置をそれぞれ求め、更にその主要な歯の位置から残りの各歯の位置を定めることが行われている。
このような人工歯の位置決めなどの義歯の製作に使用するための歯科用定規が特許文献1に開示されている。この定規には、人工歯位置決め用の目安として、人の歯の平均的な位置関係を示す第1図形が描かれている。そして、天然歯の歯列、総義歯の歯列、天然歯と局部義歯とからなる歯列、天然歯の一部を歯冠修復したものの歯列等の左右対称を見極めるための第2図形も描かれている。また、定規には、各種の基準寸法を表す直線や目盛も描かれている。
特開平10−33575号公報
上記の定規に描かれた直線や目盛を利用することにより、義歯作成時に歯の位置や咬合平面の基準点を決めることができる。しかし、上記の直線や目盛は定規内に描かれているため、顎模型に定規を当てて、顎模型上の所定の位置に直線や目盛を位置合わせしなければならない。そのため、定規をずらしたり傾けたりする作業が生じ、この作業が煩雑となり、定規を効率よく利用できるとは言い難い。
そこで、本発明は、上記に鑑み、義歯作成時の基準点を決める作業を容易に行える歯科用定規を提供することを目的とする。
本発明の歯科用定規は、透視可能な多角形の平板に、人の歯の平均的な位置関係の少なくとも一部を示す第1図形と、歯列の左右対称を確認するための第2図形とが描かれ、平板の一角に、義歯作成用の基準点を決めるための基準辺が形成されたものである。基準辺の長さが基準点を割り出すときの基準の長さとされ、第2図形として、平板に升目が描かれ、基準辺は升目の対角線を利用して形成される。
義歯作成のために顎模型に対して、定規が使用される。第1図形に基づいて、顎模型上に人工歯の位置が決められる。また、第2図形の升目は左右対称に描かれているので、この升目に基づいて、天然歯や義歯の歯列の左右対称を確認できる。さらに、天然歯や義歯が正常な位置にあるかを診断する際にも、定規を使用できる。
特に、顎模型において、義歯作成用の基準点を決めるとき、定規の基準辺を模型上の所定の位置に合わせることにより、距離を測定することなく、容易に基準点を位置決めすることができる。この基準辺は升目の対角線に基づいて形成されるので、升目の大きさにしたがった長さを有する。したがって、升目の大きさを調整することにより、任意の基準長さに対応可能となる。
そして、基準辺は、第1図形における基準点に対応する位置に近い一角に形成されている。第1図形を使用しているとき、定規を少しずらすだけで基準辺を使用することが可能となる。
本発明によると、義歯作成のための基準の長さを有する定規の基準辺を所定の位置にあてがうことにより、簡単に顎模型上に基準点を決めることができ、義歯の作成作業を効率よく行うことができる。
本発明の歯科用定規を示し、(a)は側面図、(b)は平面図 咬合平面を示した上下顎模型の側面図 上歯における定規の使用状態を示す図 下歯における定規の使用状態を示す図
本実施形態の歯科用定規を図1に示す。この定規は、透視可能な薄い平板1からなり、平板1は、四角形とされる。定規には、人の歯の平均的な位置関係の少なくとも一部を示す第1図形2と、歯列の左右対称を確認するための第2図形3とが描かれている。各図形2,3は、トレース紙に描かれ、平板1が2枚の透明板を重ねたものとされ、透明板によりトレース紙を挟むことにより、定規が形成される。あるいは、平板1が1枚の透明板とされ、平板1の表面に各図形2,3を印刷してもよい。
第1図形2は、上顎模型用の上図形4および下顎模型用の下図形5からなる。両図形4,5は、図1において上下逆になっている。これらの図形4,5および以下の寸法は、人間の平均的数値に基づいて設定されている。
図1中、Aは切歯乳頭、B,Cは上犬歯の先端頂、D,Eは下犬歯の先端頂である。上図形4は、点A,B,Cを通る台形状に描かれる。一側の短辺4aはBCを結ぶ。他側が長辺とされる。下図形5は、点D,Eを通る台形状に描かれる。他側の短辺5aがDEを結ぶ。一側が長辺とされる。なお、定規の一側は図面における上側、他側は下側に対応する。
そして、BC間は左右の上犬歯の平均的な切端頂間距離(35mm)、DE間は左右の下犬歯の平均的な切端頂間距離(28mm)とされる。
上図形4の斜辺4cは、第一小臼歯から第二大臼歯までのほぼ中央窩を結び、斜辺4cの長さは犬歯から第二臼歯までの距離(40mm)とされる。歯列の開き具合により、斜辺4cの他側に円弧6が描かれている。この円弧6の位置が第二大臼歯の遠心部に当たる。下図形5の斜辺5cも同様である。
切歯乳頭Aを通る縦線が正中線7であり、正中線7は切歯乳頭AとDE間の中央とを結ぶ直線である。正中線7と直交する中直線8は、平板1の一端から25mmの位置にあり、鼻下から中切歯の切端までを測定するのに使用する。
下図形5の短辺5aと平行に外直線9が描かれ、この外直線9と短辺5aとの距離は5mmとされる。下顎前歯列の配列がこの外直線9を越えないことを確認するために使用する。また、上図形4の短辺4aと平行に外直線10が描かれ、この外直線10と短辺4aとの距離は7mmとされる。中切歯の歯頚部がAより約3mm離れた外側の位置でAの両側に並ぶようにして、なおかつ上顎歯列がこれ以上になるように配列するときに使用する。
短辺4aと短辺5a間の距離は、上図形4の斜辺4cに相当する長さ(40mm)である。両鼻翼間が41mmであるのが一応の基準であるが、両第二大臼歯間の近心舌側部の測定の基準となる。また、点B、Cを上前歯の歯根尖部(齦唇移行部)に合わせ、点D、Eを下前歯の歯根尖部(齦唇移行部)に合わせると、前方よりの咬合口径の目安となる(25才男子基準)。
短辺5aの左右の目盛11は正中線7からの距離を示し、ハーミュラナッチ間の距離、鼻翼間距離などを測るために使用する。なお、ハーミュラナッチ間距離をαとすると、男性では、上前中切歯巾は2α/10であり、女性では、2α/11となる。
また、定規には、第一大臼歯と第二大臼歯との境界の第六遠心部の並び位置を示す第1基準短線12が描かれている。この第1基準短線12は、第二大臼歯と第三大臼歯との境界の第七遠心部を結ぶ直線より基準寸法(約10mm)だけ前方に位置し、正中線7を挟んで左右対称に描かれる。なお、第1基準短線12は、この短線12中に第六遠心部があることを示すものであるが、第1基準短線12中のどの点に頬骨下陵の位置があるかは即座に確定するものではない。したがって、第1基準短線12中に目盛を刻印しておき、第六遠心部のポイントを点で確定できる構成としている。左右対称であるので、一方が決まると、その点の目盛値から他方の位置も決まってくる。なお、頬骨下陵の位置は、一般に正中線7から31〜34mmの距離にある。図示するように、その目安となる数値(例えば30mm)を刻印しておくのが望ましい。
さらに、定規の他側には、頬骨下陵の平らになる部分から第六遠心部の歯先までの高さ方向の離間距離を表示する第2基準短線13が描かれている。この第2基準短線13は、定規の左右の側縁から基準寸法として約18mmの位置にある。しかも、第2基準短線13は、第二大臼歯がこれより内側へはこないという限界領域を示している。すなわち、上顎骨が吸収し痩せても、義歯を製作するときに、人工歯が基準短線13を越えて正中線7に近づくことはない。具体的には、第2基準短線13は正中線7より23mm離れた位置にある。
第2図形3は、上下左右に描かれた升目とされる。升目は、1辺が5mmの正方形とされる。第2図形3は、正中線7を基準に描かれている。
そして、四角形の定規の一角が切り欠かれ、義歯作成用の基準点を決めるための基準辺14が形成されている。この基準辺14を利用することにより、図2に示すように、下顎模型20の咬合平面21の位置および高さの基準点22を決めることができる。下顎の咬合平面21は、下顎切歯点と左右両側の第三大臼歯の遠心頬側咬頭頂との三点を結んだ仮想平面である。下顎の第三大臼歯の遠心部にレトロモラルパッド23があり、レトロモラルパッド23の立ち上がり部24から斜面に沿って基準長さの位置が咬合平面21における咬合堤後縁の基準点22とされる。基準長さは、人の歯および顎の関係における平均値として7mmとされる。
そのため、この基準辺14は、下図形5の第三大臼歯に対応する位置に近い一角、すなわち平板1の一側の左側の一角に形成される。そして、基準辺14は、1つの升目の対角線を利用して形成される。升目の対角線に沿って平板1の一角を切断することにより、簡単に基準辺14を作成できる。
これにより、基準辺14の長さは、約7mmとなる。定規の基準辺14をレトロモラルパッド23の立ち上がり部24に合わせることにより、咬合堤後縁の基準点22(第三大臼歯の遠心頬側咬頭頂)を定めることができる。
なお、基準辺14は、平板1の一側の右側の一角に形成してもよく、あるいは左右両側に形成してもよい。しかし、右手で定規を扱う場合、基準辺14は左側にあるほうが使い勝手がよく、左手で定規を扱う場合、基準辺14は右側にあるほうが使い勝手がよい。定規に描かれた図形は表から見ても裏から見ても同じように見えるので、使う手に応じて定規を裏返して使用してもよい。
上記の定規を使用して、例えば天然歯の診断を行う場合、まず天然歯の上顎側および下顎側の歯形模型をとって、定規をこれら歯形模型にあてる。そして、第1図形2に基づいて各歯が正常な位置にあるか否かを見極めるのと同時に第2図形3に基づいて歯列の左右対称や各歯の形状寸法を見極める。これにより、天然歯における歯列および咬合不全の診断を精密かつ簡単に行うことができる。
義歯、特に総義歯の診断を行う場合、定規を義歯にあて、第1図形2に基づいて各人工歯が正常な位置にあるか、同時に第2図形3に基づいて歯列の左右対称や各歯の形状寸法を見極める。これにより、義歯における歯列および咬合不全の診断を精密かつ簡単に行うことができる。なお、天然歯と局部義歯からなる場合や、天然歯の一部を歯冠修復している場合には、天然歯のときと同様にこれらの歯形模型をとって診断する。
また、義歯、特に総義歯を製作するときには、定規を上顎模型にあてて、図3に示すように、第1図形2の上顎模型用の上図形4および第2図形3に基づいて上顎の主要の人工歯の位置決めを行う。その後、定規をスライドさせた上で、この定規を下顎模型にあてて、図4に示すように、第1図形2の下顎模型用の下図形5および第2図形3に基づいて下顎の主要の人工歯の位置決めを行う。なお、義歯を制作する場合、第二大臼歯まで作るが、第三大臼歯は作らない。
定規を総義歯の診断に使用する場合、まず定規を患者の前方よりあてて、定規の一側の升目により鼻翼幅(平均約41mm)を測る。この鼻翼幅は患者の永久歯のときの第二臼歯近心舌側間距離にほぼ等しいので、義歯における第二臼歯舌側間の距離と比較するときに役立つ。
上床の診断時には、上床の咬合面より定規をあて、義歯の歯列の全体像を第1図形2の上図形4により確認する。例えば、犬歯間距離は平均35mmであり、これを確認するとき、BC間が35mmに設定されているので、点B、Cが両犬歯上に位置すれば、犬歯の位置が正しいと判断できる。そして、この状態から中切歯の前方まで平均7mmであるので、定規の外直線10に中切歯の前縁が重なれば、中切歯の位置が正しいことを確認できる。
さらに、上図形4の斜辺4cは第一小臼歯〜第二大臼歯のほぼ中央を結ぶため、これらの歯がほぼこの線上にあれば、各歯の頬側咬頭位置が正しいことを確認できる。また、一般的に、第一小臼歯は頬側に比べ舌側の咬頭高がやや低く、第二小臼歯の頬側および舌側の咬頭高が等しいため、定規をこの上に載せるだけでその咬頭高が正しいか否かの確認もできる。
下床の診断時には、定規を咬合面よりあてがって、配列の全体像を確認する。例えば、下図形5の点D、Eを犬歯の咬頭頂に合わせ、その距離28.0mmを確認する。この状態で、切歯の中心位置が5mm離れた他側に位置する外直線9上に位置すればよい。下図形5の斜辺5cの長さは40mmであり、これにより下犬歯切端頂から第二大臼歯の遠心位置までの距離が確認できる。
また、上床および下床において、定規を咬合面よりあてがって歯列の全体像を確認するとき、第2図形3に基づき義歯における正中線7を挟んで対向する左右の人工歯が対称の位置関係にあるか否かを厳密に見極めることができる。しかも、第2図形3が5mm角の升目に描かれているので、各人工歯の寸法形状も具体的に認識できる。
石膏無歯顎模型に定規を使用する場合、まず上顎模型において、鼻下を基準点とし、定規の一側の側縁から中直線8までの距離25mmを測定することにより、中切歯の切端点を決定する。
次に、定規の一側を奥側にして上顎模型にあてがう。この際、定規の点Aを先に決定された切歯乳頭中央点に合わせ、左右骨縫合部(スーチャー)を正中線7に合わせる。その後、定規の一側の側縁を使って前方7mmに線を引く。同様に乳頭を通る線を引き、犬歯の先端頂部を確認し、印を付ける。この印の位置は、図2における歯肉移行部26から中切歯乳頭中央点までの距離22mmの位置に相当する。
また、第二大臼歯の中央窩を模型上で確認する。これと同時に、第1基準短線12を第一大臼歯と第二大臼歯との境界の第六遠心部の並び位置に当て、さらに円弧6を第二大臼歯の遠心部にあてて、第二大臼歯の中切歯に対する並び位置関係を確認し、印を付ける。
ここで、第一大臼歯の高さ位置を明確にするために、第六遠心部の高さ位置を確定する。すなわち、図2に示すように、上顎模型25の頬骨下陵の平らになる部分27を基準点とし、定規の第2基準短線13を使用して、上記の基準点からの距離(17mm)を測定し、先に測定した第六遠心部の中切歯に対する並び位置を合わせ見ながら、第六遠心部を立体的に位置決めし、印を付ける。
これらの印を結び、模型上に上図形4と同様の図形を描く。すなわち、咬み合いのよい歯の並びは、上述のようにして立体的に求めた切歯乳頭中央点と左右の第六遠心部を含む咬合平面21内に限定されるので、定規上の第1図形2により上顎の歯の位置を決定できる。
下顎においては、左右の中切歯の舌側の歯根せん付近にあるオトガイ棘より上方(咬合面の方向)に定義上の定点をとると、定点の先端点が決まる。これと、後述の左右のレトロモラルパッド23から求めた基準点22とを結ぶ平面が下顎の咬合平面21となる。このとき、上顎模型のBACを通る直線と下顎模型のDEを通る直線が一致することにより、上下模型の前後的な位置関係が決まる。なお、上記定点は、年齢、性別、生活活動状況等により変化がある。
また、上下顎を咬合させた状態を顔面前方向つまり前歯部方向から見るとき、短辺4aを上顎齦唇移行部にあてがい、下顎齦唇移行部に短辺5aをあてがう。これによって、顎位の良否を判断できる。
なお、定規はガラス製の平板1であるから、面一の咬合平面の測定に使用でき、また即時重合レヂンとくっつかないので、咬頭への盛り足しをした後、圧接をして咬合平面21を作るのにも適している。
そして、定規を用いれば、顎位(咬合口径)の状態、義歯における人工歯配列の位置関係、咬合平面の状態、その傾き等、上下顎のそれぞれ、そして一体となった上下顎の良否が即座に診断できる。
また、上記測定に加えて、定規の他側の目盛11にてハーミュラナッチ間の距離を読みとる。その数値を公式により計算すると上顎中切歯巾となり、人工歯の選択の一助となる。なお、ハーミュラナッチ間距離をαとすると、男性では上前中切歯巾は2α/10であり、女性では、2α/11となる。また、ここには、公式により計算された目盛を刻んでもよい。
次に、第2図形3の前歯部を手前にして下顎模型に定規を使用する場合、第2図形3にて各歯を位置決めする。この際、定規の短辺5aとこれに平行な外直線9を用いて、下顎前歯列の配列がこれを越えないことを確認する。
そして、定規の基準辺14を用いて、咬合平面21の基準点22を決める。定規をずらして、基準辺14を咬合堤後縁まで移動させる。図2に示すように、下顎の中心咬合の後方のレトロモラルパッド23の斜面に基準辺14をあてて、レトロモラルパッド23の立ち上がり部24に基準辺14の一端を合わる。基準辺14の他端の位置が基準点22となり、模型に印を付ける。この基準点22と口腔前庭溝28から18mm上方の下顎切歯点、すなわち前述の定点の先端点とを通る平面が咬合平面21となる。
したがって、義歯における各人工歯の位置決めを立体的に確定することができ、より精巧に義歯を製作することが可能となる。
このように、定規には、人の歯の平均的な位置関係を示す第1図形2と、歯列の左右対称を確認するための第2図形3とが描かれているので、天然歯や義歯の歯列および咬合不全等の精密な診断を簡単に行うことができる。また、総義歯、局部義歯を含めた、いわゆる欠損補綴物および歯冠修復された歯を含む義歯の新規製作時における各人工歯の正常な位置決め、それによる全身状態の改善にも寄与する。
しかも、升目に描かれた第2図形3により、天然歯や義歯における各歯の寸法形状を具体的に認識できる。しかも、咬合力学的中心点の見極めも容易となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。第2図形の升目は正方形に限らず、長方形としてもよい。任意の一角の付近に、長方形の升目を描き、この長方形の升目の対角線を利用して基準辺を形成すると、その他の基準点を決めるための任意の基準長さを有する基準辺が得られる。例えば、5mm角の升目において、縦に2つの升目(10mm)、横に3つの升目(15mm)を使うと、斜辺が18mmとなる。すなわち、基準長さが18mmの基準辺を形成できる。この基準辺を用いて、口腔前庭溝から18mmの位置にある下顎切歯点を決めることができる。このように、異なる長さの複数の基準辺をそれぞれの角に形成してもよい。また、定規の平板は、四角形に限らず、三角形、六角形等の多角形であってもよい。
1 平板
2 第1図形
3 第2図形
4 上図形
5 下図形
7 正中線
8 中直線
9 外直線
10 外直線
11 目盛
12 第1基準短線
13 第2基準短線
21 咬合平面
22 基準点
23 レトロモラルパッド
24 立ち上がり部

Claims (2)

  1. 透視可能な多角形の平板に、人の歯の平均的な位置関係の少なくとも一部を示す第1図形と、歯列の左右対称を確認するための第2図形とが描かれ、平板の第1図形における基準点に対応する位置に近い一角を切り欠いて、義歯作成用の基準点を決めるための基準辺が形成され、基準辺の長さが基準点を割り出すときの基準の長さとされ、第2図形として、平板に升目が描かれ、基準辺は升目の対角線に沿って切断されたことを特徴とする歯科用定規。
  2. 基準辺の長さは、下顎模型におけるレトロモラルパッドの立ち上がり部から咬合平面の基準点までの長さとされたことを特徴とする請求項1記載の歯科用定規。
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