JP5275152B2 - 走行方向制御装置および移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、自律走行する移動体の走行方向を制御する技術に関する。
移動体が、与えられた経路を追従し、目的地に到達するためには、以下の2つの機能が必要となる。
(1)目的地および通過点などから与えられる経路を追従する機能
(2)移動体の周囲に存在する障害物を回避する機能
移動体は、通過すべき理想的な経路が与えられ、理想的な経路の走行を試みる。移動体が理想的な経路を走行中、あらかじめ知ることのできない障害物を検出した場合には、衝突を回避する必要がある。移動体は、経路を修正し、障害物を回避したのち再び理想的な経路に復帰する。このような制御を繰り返し、目的地に到達する。
従来、機能(1)については、連続関数で記述された経路に対して非線形制御理論を適用し、誤差なく追従する方法が非特許文献1に示されている。非特許文献1では、また、通過点または通過点を結ぶ線分と移動体の位置から目標方向を定め、これに追従するように方向を制御する方法が示されている。以下、後者の方法を単にLine Of Sight(LOS)と呼ぶ。
機能(2)については、移動体の周囲をメッシュ状に分割し、障害物の有無により回避経路をA*探索アルゴリズムなどのグラフ探索手法を用いて決定する方法が知られている。また、障害物からは斥力が、目標位置からは引力が発生すると設定することでポテンシャルの勾配方向に移動体の経路を設定する方法が知られている。
特許文献1では、障害物を検出した場合に新たな通過点を設定し、先に与えられた理想的な経路を修正してこれに追従するように車両を制御する技術が示されている。さらに、障害物と移動体の幅を考慮し、通過可能な方向に経路を修正する方法が特許文献2および非特許文献2に示されている。
以上説明したように、さまざまな手法が提案されているが、実際の運用に際しては、前述の機能(1)および機能(2)を組みあわせることとなる。組み合わせによっては計算手順の複雑化やメモリ使用量が増加する。アルゴリズムの複雑化に伴い移動体の動作の予測が困難となる。
非特許文献2には目標経路を追従するための通常走行モードおよび障害物回避をするための回避モードを切り替える方法が開示されている。しかし、経路追従あるいは障害物回避のどちらを重視し、どのような選択、制御するかについては開示されていない。
特許第3844247号公報 特開2008−234447号公報
T.I.Fossen、"Marine Control Systems"、Marine Cybernetics(2002) 油谷 篤志、他4名、"落ち葉の多い路面における測域センサ情報に基づく障害物回避"、ロボットメカトロニクス講演会2008 資料2P2−D20
本発明は上記の問題に鑑み、経路追従あるいは障害物回避という2つの機能を状況に応じて選択し、より目的に沿った自律走行を可能とすることを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明の走行方向制御装置は、移動体の現在位置を計測する位置計測部と、前記移動体が向いている現在の方向を計測する方向計測部と、前記移動体の現在位置を基準として障害物の方向および距離を計測する障害物計測部と、前記移動体の出発点と、前記移動体が前記出発点に位置するときに目的地として設定される第1の目的地との位置情報を記憶する目的地記憶部と、前記位置計測部と前記方向計測部と前記障害物計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて前記移動体の目標方向を算出する自律走行制御部と、前記自律走行制御部において算出された前記目標方向に従い、前記移動体の走行方向を制御する走行方向制御部とを備える。
前記自律走行制御部は、前記自律走行制御部が前記第1の目的地を前記移動体の目的地に設定している場合、前記位置計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて、現在位置を中心として所定の半径を有する円と、前記第1の目的地と前記出発点とを結ぶ線分との交点のうち前記第1の目的地に近い方の点の方向を第1の方向に決定する第1方向決定部と、前記障害物計測部の出力に基づいて前記障害物までの距離が第1しきい値を超える方向の集合である第2方向集合を決定する第2方向決定部と、前記第1方向と前記第2方向集合とから前記目標方向を決定する目標方向決定部とを備える。
前記目標方向決定部は、前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値以下の場合には、現在の方向との差が最小となる前記第2方向集合から選択された第3方向と、前記第1方向との差が最小となる前記第2方向集合から選択された第4方向とを決定し、現在の方向と前記第3方向との差が前記第1方向と前記第4方向との差よりも小さい場合は前記第3方向を前記目標方向として決定し、現在の方向と前記第3方向との差が前記第1方向と前記第4方向との差よりも大きい場合は前記第4方向を前記目標方向として決定する第1決定部を含む。
経路追従と現在方位角の保持とを適切に選択し、無理のない走行を維持して目的地へ向かうことができる。
本発明の好ましい実施の形態において、前記目標方向決定部は、現在の方向と前記第1方向との差が第2しきい値を下回る場合であって、前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超える場合には、前記第4方向を前記目標方向として決定する第2決定部を含む。
前方に障害物が存在しない場合には、精度よく経路を追従できる。
本発明の好ましい実施の形態によれば、走行方向制御装置はさらに、現在、障害物を回避走行中であるか否かを設定する回避フラグを管理する回避フラグ管理部を備え、前記自律走行制御部は、前記第2方向集合の中で現在方向との差が第3しきい値以下となる方向の集合である第5方向集合を決定する第5方向決定部を含み、前記目標方向決定部は、現在の方向と前記第1方向の差が第2しきい値以上の場合であって、かつ、前記移動体の現在方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超え、さらに、前記回避フラグがONである場合には、現在方向との差が最小となる前記第5方向集合から選択された第6方向を前記目標方向として決定する第3決定部を含む。
障害物の回避中には、前方に障害物がない場合であっても、現在方位角が経路に追従するための方位角に近づくまでは緩やかに針路変更が行われる。
本発明の好ましい実施の形態によれば、前記目標方向決定部は、現在方向と前記第1方向の差が第2しきい値以上の場合であって、かつ、前記移動体の現在方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超え、さらに、前記回避フラグがOFFである場合には、前記第4方向を前記目標方向として決定する第4決定部を含む。
障害物の回避中でない場合には、精度よく経路を追従できる。
自律走行制御により移動体が走行するルートを示す図である。 実施の形態に係る移動体のブロック図である。 通過点情報テーブルを示す図である。 自律走行制御部のブロック図である。 局所座標系とLOSアルゴリズムにより決定される初期目標方向θsを示す図である。 自律走行制御のフローチャートである。 LOS半径Rと初期目標方向θsとの関係を示す図である。 LOS半径Rと初期目標方向θsとの関係を示す図である。 現在方向θc、初期目標方向θs、最終目標方向θdおよび車体幅Aを示す図である。 各候補方向における走行可能距離Diを示す図である。 各候補方向と走行可能距離Diとを表すテーブルを示す図である。 最終目標方向θdを決定するためのフローチャートである。 最終目標方向θdとして選択される方向ΨおよびΨsを示す図である。 しきい値Lと走行可能距離Diとの関係を示す図である。 しきい値Lと走行可能距離Diとの関係を示す図である。 ステップS304において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS306において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS307において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS310において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS311において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS313において選択される最終目標方向θdを示す図である。 ステップS314において選択される最終目標方向θdを示す図である。 重み付け係数wと最終目標方向θdとの関係を示す図である。 重み付け係数wと最終目標方向θdとの関係を示す図である。 周囲を障害物で包囲された場合に移動体の動作を制御するフローチャートである。
{1.自律走行制御の概要}
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る自律走行制御に基づいて移動体1が走行するルートを示す図である。移動体1は、出発点31を出発し、最終目的地36を目指して走行する。移動体1は、途中、通過点32、33、34、35を通過する。移動体1は、理想的には、出発点31と通過点32、通過点32と通過点33、通過点33と通過点34、通過点34と通過点35、通過点35と最終目的地36とを結ぶ直線上を走行する。つまり、移動体1は、出発点31と通過点32とを結ぶ線分41、通過点32と通過点33とを結ぶ線分42、通過点33と通過点34とを結ぶ線分43、通過点34と通過点35とを結ぶ線分44、通過点35と最終目的地36とを結ぶ線分45上を走行する。
しかし、実際の環境では、理想的に線分41〜45上のルート、つまり理想ルートを走行できるとは限らない。理想ルート上には、予期していなかった状況が発生する。図1には、理想ルート上に障害物2、3が出現している状態を示している。移動体1は、後述する自律走行アルゴリズムに従い、障害物2および障害物3を回避しつつ最終目的地36を目指して走行する。
{2.システムの全体構成}
本実施の形態の移動体1は、車体の左右に独立して駆動可能な車輪を備える差動二輪型の車両である。左右の車輪にはそれぞれモータが取り付けられており、独立して車輪速度を制御することができる。左右の車輪の回転速度を調整することで、走行速度および走行方向の設定を行うことができる。また、左右の車輪の回転速度を調整することで、移動体1に旋回動作を行わせることができる。
図2は移動体1のブロック図である。移動体1は、自律走行制御部11、DGPS(Differential Global Positioning System)12、慣性計測装置13、レーザレンジファインダ14、通過点情報記憶部15、車輪制御部16および左右の車輪17,17を備えている。
DGPS12と慣性計測装置13とは外界情報計測部として機能する。DGPS12は、移動体1の現在の緯度・経度情報を取得する。精度はやや劣るものの通常のGPSを利用することもできる。慣性計測装置13は、移動体の方向、加速度および角速度を計測するIMU(Inertial Measurement Unit)である。
車輪制御部16は、左右の車輪17,17の駆動制御を行う機能とあわせて、内部情報計測部としての機能を備える。車輪制御部16は、車輪17,17を駆動するモータに取り付けられたパルスエンコーダから車輪17,17の回転速度を算出する。車輪制御部16により得られた左右の車輪17,17の回転速度から、オドメトリと呼ばれる手法を用い、移動体1の現在位置を算出することができる。
レーザレンジファインダ14は、障害物計測部として機能する。レーザレンジファインダ14は、移動体1から周囲の障害物までの距離、移動体1から見た障害物の方向を計測する。本実施の形態ではレーザレンジファインダ14は、車体前部に取り付けられている。レーザレンジファインダ14は、様々な方向に対して順に赤外線レーザーを照射し、障害物2からの反射光を解析することで、障害物2までの距離と方向を計測する。
通過点情報記憶部15は、出発点31、通過点32〜35および最終目的地36の位置情報(たとえば、緯度・経度情報)を記憶した記憶媒体であり、本実施の形態ではフラッシュメモリを利用している。
図3は、通過点情報記憶部15に格納された通過点情報テーブルを示す図である。No1、2、・・・は、それぞれ出発点31、通過点32〜35および最終目的地36に付与されたNoである。通過点情報テーブルは、出発点31、通過点32〜35および最終目的地36の緯度・経度情報(座標)を記録している。
自律走行制御部11は、外界情報計測部、内部情報計測部、障害物計測部から出力された情報と、通過点情報記憶部15に記憶された通過点情報とから移動体1の目標速度および目標角速度を算出する。
車輪制御部16は、自律走行制御部11から出力された目標速度および目標角速度を左右車輪速度に変換し、目標車輪速度に追従するようにモータを制御する。
{3.自律走行制御部の詳細}
図4は、自律走行制御部11をより詳細に説明するためのブロック図である。自律走行制御部11は大きく分けてナビゲーション部、ガイダンス部、制御部の3つのブロックで構成される。
<3−1.ナビゲーション部>
ナビゲーション部は、拡張カルマンフィルタ(Extended Kalman Filer、EKF)116を備える。
DGPS12および慣性計測装置13から得られた情報は、図5に示すように、北方向をx軸、東方向をy軸とする局所平面座標系へ変換される。DGPS12から得られた緯度・経度情報は、局所平面座標系における座標(X,Y)へ変換される。慣性計測装置13から得られた移動体1の方向は、x軸方向を0とし時計回りに正の値をとる方向θ(rad)へ変換される。
車輪制御部16で計測された左右の車輪17,17の回転速度、慣性計測装置13で計測された移動体1の現在の方向θ、DGPS12で計測された移動体1の現在の座標(X,Y)は、拡張カルマンフィルタ116に入力される。拡張カルマンフィルタ116は、入力情報に基づいて推定情報(Xc,Yc,θc)を算出する。Xc,Yc,θcは、それぞれ推定された現在の移動体1のx座標、y座標、方向である。移動体1の現在の座標(Xc,Yc)は、DGPS12から得られた緯度・経度情報と左右の車輪17,17の回転速度から予測される。移動体1の現在の方向θcは、慣性計測装置13から得られた現在の方向θと左右の車輪17,17の回転速度から予測される。拡張カルマンフィルタ116は、数1式で示される差動二輪車両の運動学モデルに基づいて適用される。
Figure 0005275152
数1式において、tはサンプリング時刻、T(s)はサンプリング周期、vは前進速度、ωは角速度である。
<3−2.ガイダンス部>
ガイダンス部は、目標方向算出部111を備える。目標方向算出部111は、大域的な経路追従と局所的な障害物回避とを組み合わせ、最終目標方向θd(rad)を算出する。
目標方向算出部111のフローチャートを図6に示す。目標方向算出部111は、まず、LOS(Line of Sight)アルゴリズムにより初期目標方向θsを算出する(ステップS1)。大域的な経路追従手法としてLOSを用い、経路追従のための初期目標方向θsを数2式により求める。
Figure 0005275152
数2式において、関数atan2は、座標(X,Y)を入力し、逆正接(アークタンジェント)をラジアン(角度)を単位として−π〜πの範囲で出力する関数である。
(Xs,Ys)は数3式の関係より得られる。
Figure 0005275152
(Xk,Yk)(k=1,・・・,n)は通過点32〜35(Way Point)の座標であり、RはLOS半径と呼ぶパラメータである。
再び図5を参照し、LOSの概念を説明する。図に示すように、移動体1は、理想ルートから離れた場所を走行している。このとき、移動体1を中心とした半径R(LOS半径)の円を考える。移動体1は、半径Rの円の中に出発点31、通過点32〜35、最終目的地36のいずれかの点が入ると、その次の通過点32〜35、または最終目的地36を目的地として設定する。図5の場合は、通過点32が一旦半径Rの円内に入ったため、通過点33が現時点での目的地となっている。これは数4式の様に表される。つまり(Xk,Yk)がLOS半径の内部に含まれた場合には、現在目標としている通過点(Xk,Yk)を次の通過点(Xk+1,Yk+1)に変更するのである。図5の場合、さらに移動体1が進行し、半径Rの円内に通過点33が入れば、次の目的地が通過点34となる。そして半径Rの円と線分42との交点のうち、現時点での目的地33に近い点を復帰点RPとすると、移動体1の現在の座標(Xc,Yc)から復帰点RPに向かう方向が初期目標方向θsである。
Figure 0005275152
図7に示すように、LOS半径Rを大きく設定すると、経路から多少ずれていても、現在の方向θcと初期目標方向θsとの差は比較的小さい。図8に示すように、LOS半径Rを小さく設定すると、経路からわずかに離れるだけで現在方向θcと初期目標方向θsの差が大きくなる。
再び図6を参照する。次に、目標方向算出部111は、障害物までの走行可能距離を算出する。局所的な障害物回避を行うために、非特許文献2のSensor−Based Navigation法を利用して障害物2までの走行可能距離Di(i=1,・・・,n)を算出する。
図9に示すように、左右たとえば30cmずつマージンを加えた車体幅Aを考える。そして、図10に示すように、様々な候補方向に関して車体幅Aを横幅、候補方向を高さとする長方形Bを考える。長方形Bの高さは、長方形Bの領域が障害物2と接触するまで延伸することによって決定される。この長方形Bの高さが走行可能距離Diとなる。ある候補方向に対して障害物2が十分遠方である場合には、走行可能距離Diをある規定値(10m、100mなど)に設定すればよい。
本実施の形態では、レーザレンジファインダ14のスキャンデータから、31方向の候補方向を考える。具体的には、車両正面方向を中心に左右π/2(rad)の範囲にπ/30(rad)刻みで、31方向の候補方向を考える。31の候補方向それぞれについて、前進可能な走行可能距離Di(m)(i=1,・・・,31)を取得する。目標方向算出部111は、図11に示すように、各候補方向の走行可能距離Diをメモリに記憶する。
再び図6を参照する。次に、目標方向算出部111は、現在方向θc、初期目標方向θs、および走行可能距離Di(i=1,・・・,n)から、最終目標方向θdを算出する(ステップS3)。
ステップ3の詳細なフローチャートを図12に示す。ステップ3の処理の中で用いる用語の定義は、次のとおりである。
図13に示すように、31の候補方向の中で走行可能距離Diがしきい値Lを超えている方向であって、θsとの差が局所平面座標系で最小となるものを方向Ψsとする。また、31の候補方向の中で走行可能距離Diがしきい値Lを超えている方向であって、現在方向θcとの差が局所平面座標系で最小となるものを方向Ψとする。方向ΨおよびΨsは、現在方向θcを基準とする相対角度である。
図14に示すように、しきい値Lを比較的小さく設定すれば、走行可能距離Diがしきい値Lを超える方向を多く選択可能となる。比較的障害物2の近くまで近づくことを可とする制御となる。走行可能な距離が少しでもあれば少しずつ方位を変更して前進し、細かな進路変更を行いながら経路追従を行わせることができる。
図15に示すように、しきい値Lを比較的大きく設定すれば、走行可能距離Diがしきい値Lを超える方向が減少する。障害物2をより早く回避しようとする制御である。ゆったりとした進路変更を行いながら、最終目的地36を目指す制御に向いている。
図12のフローチャートを参照する。目標方向算出部111は、まず、31の候補方向の中で走行可能距離Diがしきい値Lを超えるものがあるかどうかを判定する(ステップS301)。
走行可能距離Diの中でしきい値Lを超えるものがある場合(ステップS301でYES)、初期目標方向θsと現在方向θcとの差がしきい値εを下回るか否かを判定する(ステップS302)。ここで、しきい値εは充分に小さい値(例えば3°)が設定される。ステップS302の条件を満たす場合とは、初期目標方向θsと現在方向θcとのずれが十分に小さい場合である。
初期目標方向θsと現在方向θcとの差がしきい値εを下回る場合(ステップS302でYES)、候補方向の中で正面方向(i=16)に対応する走行可能距離D16がしきい値Lを超えるかどうかを判定する(ステップS303)。
走行可能距離D16がしきい値Lを超える場合(ステップS303でYES)、すなわち、現在方向θcについて継続して走行可能と判断できる場合には、図16に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψsを設定する(ステップS304)。さらに、目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをOFFに設定する。
障害物回避フラグObst_flagは、現在、移動体1が障害物を回避するための動作を行っているか否かを設定するフラグである。ステップS304に遷移するケースは、正面前方に障害物が存在しない場合(ステップS303でYES)であるので、障害物回避フラグObst_flagはOFFに設定される。目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをメモリに格納している。
走行可能距離D16がしきい値L以下である場合(ステップS303でNO)には、Ψs−(θs−θc)と重み付け係数wが乗算されたΨとの大小関係を比較する(ステップS305)。走行可能距離D16がしきい値L以下である場合とは、正面前方に障害物が存在し、現在方向θcについて継続して走行不可能と判断できる場合である。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨ以下である場合(ステップS305でYES)、図17に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψsを設定する(ステップS306)。ステップS306に遷移するのは、正面前方に障害物2が存在し、障害物回避をしている状態である(ステップS303でNO)。目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをONに設定し、移動体1が現在、障害物2を回避動作中であることを設定する。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨ以下である場合とは、障害物2を回避するにあたって、現在方向θcの維持を重視するよりも、初期目標方向θsに近づくことを目標としつつ回避動作を行うことが有利と判断される場合である。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨより大きい場合(ステップS305でNO)、図18に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψを設定する(ステップS307)。ステップS307に遷移するのは、正面前方に障害物4が存在し、障害物回避をしている状態である(ステップS303でNO)。目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをONに設定し、移動体1が現在、障害物4を回避動作中であることを設定する。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨより大きい場合とは、障害物4を回避するにあたって、初期目標方向θsに近づくことを重視するよりも、現在方向θcを維持しつつ回避動作を行うことが有利と判断される場合である。
ステップS302に戻る。初期目標方向θsと現在方向θcの差がしきい値ε以上である場合(ステップS302でNO)、走行可能距離D16がしきい値Lを超えるかどうかを判定する(ステップS308)。ステップS302の条件を満たさない場合とは、初期目標方向θsと現在方向θcとが比較的大きくずれている場合である。
走行可能距離D16がしきい値Lを超える場合(ステップS308でYES)、すなわち、現在方向θcについて継続して走行可能と判断できる場合には、障害物回避フラグObst_flagがONになっているかどうかを判定する(ステップS309)。
障害物回避フラグObst_flagがONである場合(ステップS309でYES)、図19に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψaを設定する(ステップS310)。
現在方向θcを中心として、制限領域LAが設定される。31の候補方向の中で制限領域LAに属する方向を制限方向とする。方向Ψaは、制限方向の中で走行可能距離Diがしきい値Lを超える方向であって、かつ、初期目標方向θsとの差が最小となる方向である。障害物回避動作中には、初期目標方向θsに向かって、極端に方向が変更されることを回避し、滑らかな走行が行われるよう制御する。
障害物回避フラグObst_flagがOFFである場合(ステップS309でNO)、図20に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψsを設定する(ステップS311)。障害物回避動作中でない場合には、初期目標方向θsになるべく追従するよう制御を行い、早期に理想ルートへの復帰を試みる。
走行可能距離D16がしきい値L以下である場合(ステップS308でNO)には、Ψs−(θs−θc)と重み付け係数wが乗算された方向Ψとの大小関係を比較する(ステップS312)。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨ以下である場合(ステップS312でYES)、図21に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψsを設定する(ステップS313)。ステップS313に遷移するのは、正面前方に障害物2が存在し、障害物回避をしている状態である(ステップS308でNO)。目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをONに設定し、移動体1が現在、障害物2を回避動作中であることを設定する。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨ以下である場合とは、障害物2を回避するにあたって、現在方向θcの維持を重視するよりも、初期目標方向θsに近づくことを目標としつつ回避動作を行うことが有利と判断される場合である。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨより大きい場合(ステップS312でNO)、図22に示すように、最終目標方向θdとして、θc+Ψを設定する(ステップS314)。ステップS314に遷移するのは、正面前方に障害物4が存在し、障害物回避をしている状態である(ステップS308でNO)。目標方向算出部111は、障害物回避フラグObst_flagをONに設定し、移動体1が現在、障害物4を回避動作中であることを設定する。
Ψs−(θs―θc)が重み付けされた方向wΨより大きい場合とは、障害物4を回避するにあたって、初期目標方向θsに近づくことを重視するよりも、現在方向θcを維持しつつ回避動作を行うことが有利と判断される場合である。
ステップS306、S307、S313およびS314において、重み付け係数wを利用した。重み付け係数wは、前方に障害物があるときに現在方向θcを極力保持すべきか、あるいはできるだけ経路追従を行うかの優先度合いを規定するパラメータである。重み付け係数wが大きい場合は経路追従を、小さい場合は現在方向θcの保持を優先的に行う制御となる。
経路の大半を直線が占めているような状況では、直進性を高めるために重み付け係数wを小さめ、たとえば0.5〜2程度に設定することが好ましい。一方で、経路の大半を曲線が占めているような状況では、経路追従性を高めるために重み付け係数wを大きめ、たとえば2以上に設定することが好ましい。wを1以下に設定すれば、現在方向θcの保持をより優先させることができる。wを4以上あるいは5以上などに設定すれば、経路追従性を非常に高くすることができる。
図23は、w=2を設定した例である。この場合、ステップS305あるいはS312の条件を比較的満たし易くなり、経路追従性に少し重点をおいた制御となる。図24は、w=0.5を設定した例である。この場合、ステップS305あるいはステップS312の条件を満たすことが難しくなり、現在方向θcの保持に重点が置かれる。
ステップS301に戻る。31の候補方向の中でいずれの方向についても走行可能距離Diがしきい値L以下である場合(ステップS301でNO)、ステップS315の停止処理に推移する。
図25は、ステップS301の停止処理のフローチャートである。周囲が障害物2で囲まれて移動不可となった場合とは、たとえばしきい値Lが0.5mであって、走行可能距離Diがすべて0.5m未満になったような場合である。
目標方向算出部111は、一定時間、たとえば10秒間の停止(vd=0)を車輪制御部16に指示する(ステップS3151)。10秒間経過後(ステップS3152でYES)、角速度ωdで移動体1を旋回させる(ステップS3153)。この後、図12のステップS301に復帰し、前進可能な方向を探索する。一周して前進可能な方向が見つからなかった場合は、さらにこのプロセスを繰り返してもよいし、走行不可能として停止してもよい。
目標方向算出部111は、以上説明したステップS301〜S315までの処理を終えると、図6のフローチャートを終了する。目標方向算出部111は、ステップS1〜S3の処理を終えた後、所定のタイミングで図6のフローチャートで示す処理を再開する。このようにしてステップS1〜S3を繰り返しながら最終目的地33へと向かう。
<3−3.制御部>
再び図4を参照する。目標方向算出部111において算出された最終目標方向θdは、演算部112に入力される。また、演算部112は、拡張カルマンフィルタ116から出力された現在方向θcを入力する。演算部112は、最終目標方向θdから現在方向θcを減算する。この減算値は、増幅部113において増幅されて目標角速度ωd(rad/s)として出力される。
速度制御部114は、レーザレンジファインダ14から障害物2〜4の情報(角度、距離)を、目標方向算出部111から最終目標方向θdを入力する。速度制御部114は、障害物2〜4の情報と最終目標方向θdとから目標速度vd(m/s)を算出し、車輪制御部16に出力する。
vdは、走行可能距離の統計量(最大値、平均値)や経路からのクロストラック誤差などの状態量に応じて前進速度マップから決定される速度を採用する。ただし、経路に設定された最大速度は超えないよう設定される。また、ωdは単純な比例制御則ωd=Kp(θd−θc)を用いる。ここでKpは比例ゲインである。
算出されたvdおよびωdは車輪制御部16に与えられ、左右の車輪17,17の速度が制御される。このようにして、経路追従と障害物を回避しつつ、左右の車輪17,17を制御し、最終目的地36へ向かって移動体1は走行する。
{4.各種パラメータの調整}
図7、図8等を用いて説明したLOS半径Rは、経路追従のための初期目標方向θsの変化の度合いを規定するパラメータである。LOS半径Rが大きい場合は、移動体1が経路から多少離れても初期目標方向θsが現在方向θcから急激に変化することはない。経路追従精度は低下するが、左右に振れることなく滑らかな走行が可能となる。LOS半径Rが小さい場合は、移動体1が経路からわずかでも離れると初期目標方向θsが大きく変化する。経路上で左右に振れる割合が大きくなるが、経路追従精度は向上する。
LOS半径Rは追従精度と滑らかな走行動作のトレードオフを定めるパラメータである。比較的道幅が広く、追従精度がそれほど要求されない場所では、LOS半径Rを大きめ、たとえば車両の全長の3〜5倍程度に設定することが好ましい。道幅が狭く、追従精度が要求される場所では、LOS半径Rを小さめ、たとえば車両の全長の2倍程度に設定することが好ましい。
走行可能距離Diのしきい値Lは、障害物回避をどの時点で開始するかの度合いを規定するパラメータである。しきい値Lが大きい場合は障害物2〜4を遠くから回避するようになるが、周囲に障害物が増えた場合は走行可能方向が限られる。しきい値Lが小さい場合は障害物2〜4の間近で回避するようになるが、周囲に障害物が増えても走行可能方向が多く存在する可能性が高い。
しきい値Lは障害物回避と経路追従の優先の度合いを規定するパラメータである。たとえば、周囲に障害物が少ないような状況であっては、しきい値Lを大きめ、たとえば5〜10m程度に設定することで、余裕を持って障害物を回避することができる。周囲に障害物が多いような状況であっても、しきい値Lを小さめ、たとえば1〜3m程度に設定することで、可能な限り経路追従を行うことができる。
以上述べたように、各パラメータは周囲の環境に応じて定められるべきである。たとえば、通過すべき経路の道幅や障害物の有無などが事前に判明しているような場合は、GPSなどの緯度・経度情報に対応させてLOS半径R、しきい値Lおよび重み付け係数wを変化させればよい。環境に応じて好適な経路追従ならびに障害物回避を実現することができる。
また、自律走行制御部11は、周囲の障害物2〜4との距離、周囲に存在する障害物2〜4の数、最終目的地36までの距離、理想ルートからのずれ幅などに応じてLOS半径R、しきい値Lおよび重み付け係数wを決定してもよい。もちろん、これらパラメータを走行ルートに応じて決定し、走行中は一定としてもよい。
また、本発明では現在位置に応じて各パラメータを調整するように構成したが、これ以外の方法で調整するように構成してもよい。移動体1にカメラを搭載し、周囲の道路状況(道幅、交通量)などが認識可能であれば、この情報に基づいて各パラメータを調整してもよい。
1 移動体
11 自律走行制御部
12 DGPS
13 慣性計測装置
14 レーザレンジファインダ
15 通過点情報記憶部
θc 現在方向
θd(Ψ,Ψs) 最終目標方向
θs 初期目標方向

Claims (14)

  1. 走行方向を制御する装置であって、
    移動体の現在位置を計測する位置計測部と、
    前記移動体が向いている現在の方向を計測する方向計測部と、
    前記移動体の現在位置を基準として障害物の方向および距離を計測する障害物計測部と、
    前記移動体の出発点と、前記移動体が前記出発点に位置するときに目的地として設定される第1の目的地との位置情報を記憶する目的地記憶部と、
    前記位置計測部と前記方向計測部と前記障害物計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて前記移動体の目標方向を算出する自律走行制御部と、
    前記自律走行制御部において算出された前記目標方向に従い、前記移動体の走行方向を制御する走行方向制御部とを備え、
    前記自律走行制御部は、
    前記自律走行制御部が前記第1の目的地を前記移動体の目的地に設定している場合、前記位置計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて、現在位置を中心として所定の半径を有する円と、前記第1の目的地と前記出発点とを結ぶ線分との交点のうち前記第1の目的地に近い方の点の方向を第1の方向に決定する第1方向決定部と、
    前記障害物計測部の出力に基づいて前記障害物までの距離が第1しきい値を超える方向の集合である第2方向集合を決定する第2方向決定部と、
    前記第1方向と前記第2方向集合とから前記目標方向を決定する目標方向決定部とを備え、
    前記目標方向決定部は、
    前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値以下の場合には、現在の方向との差が最小となる前記第2方向集合から選択された第3方向と、前記第1方向との差が最小となる前記第2方向集合から選択された第4方向とを決定し、現在の方向と前記第3方向との差が前記第1方向と前記第4方向との差よりも小さい場合は前記第3方向を前記目標方向として決定し、現在の方向と前記第3方向との差が前記第1方向と前記第4方向との差よりも大きい場合は前記第4方向を前記目標方向として決定する第1決定部を含む走行方向制御装置。
  2. 請求項1に記載の走行方向制御装置であって、
    前記目標方向決定部は、
    現在の方向と前記第1方向との差が第2しきい値を下回る場合であって、前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超える場合には、前記第4方向を前記目標方向として決定する第2決定部を含む走行方向制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の走行方向制御装置であって、さらに、
    現在、障害物を回避走行中であるか否かを設定する回避フラグを管理する回避フラグ管理部を備え、
    前記自律走行制御部は、
    前記第2方向集合の中で現在方向との差が第3しきい値以下となる方向の集合である第5方向集合を決定する第5方向決定部を含み、
    前記目標方向決定部は、
    現在の方向と前記第1方向の差が第2しきい値以上の場合であって、かつ、前記移動体の現在方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超え、さらに、前記回避フラグがONである場合には、前記第1方向との差が最小となる前記第5方向集合から選択された第6方向を前記目標方向として決定する第3決定部を含む走行方向制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の走行方向制御装置であって、さらに、
    現在、障害物を回避走行中であるか否かを設定する回避フラグを管理する回避フラグ管理部を備え、
    前記目標方向決定部は、
    現在方向と前記第1方向の差が第2しきい値以上の場合であって、かつ、前記移動体の現在方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超え、さらに、前記回避フラグがOFFである場合には、前記第4方向を前記目標方向として決定する第4決定部を含む走行方向制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の走行方向制御装置において、
    前記第1決定部は、
    現在の方向と前記第3方向との差あるいは前記第1方向と前記第4方向との差のうち、一方の差に重み付けをした上で前記目標方向を決定する重み付け決定部を含む走行方向制御装置。
  6. 請求項3または4に記載の走行方向制御装置であって、
    前記回避フラグ管理部は、
    前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値以下である場合、前記回避フラグをONに設定するフラグON設定部を含む走行方向制御装置。
  7. 請求項3または4に記載の走行方向制御装置であって、
    前記回避フラグ管理部は、
    現在の方向と前記第1方向との差が第2しきい値を下回る場合であって、前記移動体の現在の方向における前記障害物までの距離が前記第1しきい値を超える場合、前記回避フラグをOFFに設定するフラグOFF設定部を含む走行方向制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の走行方向制御装置であって、
    前記第2方向決定部は、
    前記移動体の幅に所定のマージンを加えた幅を横幅、候補方向を高さとする長方形領域を考え、前記長方形領域が障害物とはじめて接触する位置で前記候補方向の高さを決定し、前記候補方向の高さが前記第1しきい値を超える場合、前記候補方向を前記第2目標方向集合に含める車体幅考慮部を含む走行方向制御装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の走行方向制御装置であって、
    前記目標方向決定部は、
    前記移動体の現在位置に応じて前記第1しきい値を決定する第1しきい値決定部を含む走行方向制御装置。
  10. 請求項5に記載の走行方向制御装置であって、
    前記目標方向決定部は、
    前記移動体の現在位置に応じて前記重み付け値を決定する重み付け値決定部を含む走行方向制御装置。
  11. 請求項1に記載の走行方向制御装置であって、
    前記第1方向決定部は、
    前記移動体の現在位置に応じて所定の半径を決定する半径決定部を含む走行方向制御装置。
  12. 請求項1に記載の走行方向制御装置であって、
    前記目的地記憶部は、前記第1の目的地の次に目的地として設定される第2の目的地の位置情報をさらに記憶し、
    前記自律走行制御部は、
    前記自律走行制御部が前記第1の目的地を移動体の目的地に設定している場合でかつ、前記位置計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて、現在位置を中心として所定の半径を有する円の中に前記第1の目的地が入ったとき、前記第2の目的地を前記移動体の目的地に変更する目的地変更部をさらに備える走行方向制御装置。
  13. 請求項12に記載の走行方向制御装置であって、
    前記第1の方向決定部は、前記自律走行制御部が前記第2の目的地を前記移動体の目的地に設定している場合、前記位置計測部と前記目的地記憶部との出力に基づいて、現在位置を中心として所定の半径を有する円と、前記第2の目的地と前記第1の目的地とを結ぶ線分との交点のうち前記第2の目的地に近い方の点の方向を前記第1方向に決定する走行方向制御装置。
  14. 請求項1〜請求項13のいずれかに記載の走行方向制御装置を備える移動体。
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