JP2003022130A - 搬送台車及び搬送台車の操舵制御方法 - Google Patents

搬送台車及び搬送台車の操舵制御方法

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JP2003022130A
JP2003022130A JP2001205355A JP2001205355A JP2003022130A JP 2003022130 A JP2003022130 A JP 2003022130A JP 2001205355 A JP2001205355 A JP 2001205355A JP 2001205355 A JP2001205355 A JP 2001205355A JP 2003022130 A JP2003022130 A JP 2003022130A
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steering
steered
traveling
wheel
collation
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JP2001205355A
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English (en)
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Hiroyuki Taike
広幸 田池
Tadashi Morita
忠 森田
Hisao Nishii
久雄 西井
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の中心位置から台車の走行速度に応じた
距離部分を有する仮想線図を想定し、目標経路と仮想線
図との進行方向側交点位置を算出し、交点位置に応じて
前記操舵輪の操舵角を制御することにより、走行速度の
変動に柔軟に対応し、滑らかな走行軌跡を実現する走行
速度可変制御方式の台車の走行制御方法を提供する。 【解決手段】 予め設定されている目標経路4に対し、
搬送台車1の走行速度VがV1、V2の場合(V2>V
1)、前方操舵車輪2の前方操舵車輪中心部位O2か
ら、走行速度に応じた距離にある照合位置を、走行速度
V1においては半径R1の円C1、走行速度V2におい
ては半径R2(R2>R1)の円C2として各々算出
し、円C1、lC2と目標経路4との交点の内、進行方
向側の交点Pt1、Pt2の位置に応じて前方操舵車輪
2の操舵角θ1、θ2を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、目標経路
に対し自動追従走行するように操舵される操舵車輪を備
えた搬送台車及び搬送台車の操舵制御方法に関し、特
に、搬送台車の走行速度の変動に対応させて操舵角の操
舵を制御するようにした搬送台車及び搬送台車の操舵制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】倉庫等において、荷物の積み卸し作業を
自動化するために、自動制御により所定の目標経路を自
動追従走行するAGV(Automatic Guid
edVehicle)方式の搬送台車が利用されてい
る。
【0003】このような搬送台車において、搬送台車に
おける基準部位から算出した一定距離にある位置と目標
経路の位置とが一致する交点を算出し、搬送台車の進行
方向側の交点に向けて操舵車輪の操舵方位を設定制御
し、自動追従走行させる搬送台車が公知である(例え
ば、特開平7−248819号公報)。
【0004】図16は、目標経路に対し自動追従走行す
る従来の搬送台車の操舵制御方法の説明図である。図に
おいて、101a、101b、101cは搬送台車であ
り、例えば、前方操舵車輪102a、102b、102
c、後方操舵車輪103a、103b、103cを備え
ており、各操舵車輪は各々独立して駆動・操舵される。
【0005】図16(a)は、搬送台車における基準部
位から算出した一定距離が走行速度に対し相対的に短く
設定された場合(逆に言えば、算出した一定距離に対
し、走行速度が相対的に速い場合)を示す。図示するよ
うに、搬送台車101aが目標経路に対し右側の位置に
あり、この位置で操舵制御をされる場合、例えば前方操
舵車輪102aの操舵車輪の中心部位から算出した一定
距離の部分104aと目標経路105との進行方向側の
交点Ptaが前方操舵車輪102aの操舵目標として求
まり、前方操舵車輪102aから交点Ptaに向かう矢
印106aで示される操舵方向が定まる。
【0006】搬送台車101aは矢印106aで示され
る操舵方向に従い交点Pta方向に向けて走行するが、
走行速度に対し、算出した一定距離が相対的に短いこと
から、交点Ptaを通り過ぎ、搬送台車101aは、搬
送台車101bで示されるように目標経路105の左側
の位置に到達する。
【0007】搬送台車101bが、この位置で操舵制御
をされる場合、例えば前方操舵車輪102bの操舵車輪
の中心部位から算出した一定距離の部分104bと目標
経路105との進行方向側の交点Ptbが前方操舵車輪
102bの操舵目標として求まり、前方操舵車輪102
bから交点Ptbに向かう矢印106bで示される操舵
方向が定まる。
【0008】搬送台車101bは矢印106bで示され
る操舵方向に従い交点Ptb方向に向けて走行するが、
走行速度に対し、算出した一定距離が相対的に短いこと
から、交点Ptbを通り過ぎ、搬送台車101bは、再
度、目標経路の右側の位置に進行する。
【0009】このような操舵を繰り返す結果、図16
(b)に示すように、目標経路105に対し左右に蛇行
したオーバーシュートを伴う走行軌跡107となる。
【0010】図16(c)は、搬送台車における基準部
位から算出した一定距離が走行速度に対し相対的に長く
設定された場合(逆に言えば、算出した一定距離に対
し、走行速度が相対的に遅い場合)を示す。搬送台車1
01cが目標経路に対し右側にあり、この位置で操舵制
御をされる場合、例えば前方操舵車輪102cの操舵車
輪中心から算出した一定距離の部分104cと目標経路
105との進行方向側の交点Ptcが前方操舵車輪10
2cの操舵目標として求まり、前方操舵車輪102cか
ら交点Ptcに向かう矢印106cで示される操舵方向
が定まる。
【0011】搬送台車101cは矢印106cで示され
る操舵方向に従い交点Ptc方向に向けて走行するが、
走行速度に対し、算出した一定距離が相対的に長いこと
から、搬送台車101cは交点Ptcに迅速に接近でき
ず、図16(d)に示すように、目標経路105を外れ
た状態が長く続く走行軌跡108となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の搬送台車の操舵
制御では、一般に走行速度を目標経路の状況により変動
させている。即ち、目標経路が直線状の部分では走行速
度を速くし、又、円弧部分では走行速度を遅くする等の
走行速度制御をすることにより、システム全体の高速
化、効率化、安定化等を図っている。
【0013】このような、走行速度可変制御方式の搬送
台車の操舵制御において、搬送台車上の基準部位から一
定距離にある位置と目標経路の位置とが一致する交点を
算出し、進行方向側の交点に向けて操舵車輪の操舵方向
を設定制御する場合、搬送台車上の基準部位から一定距
離にある部分の算出に際し、一定距離を搬送台車の走行
速度に無関係に固定値としていることから、走行速度の
変動に柔軟に対応することができず、一定距離が走行速
度に対し相対的に短い場合は、大きなオーバーシュート
を伴うジグザグな乱れた走行軌跡となり、逆に、一定距
離が走行速度に対し相対的に長い場合は、目標経路から
外れた状態が長く続く緩慢な走行軌跡になるという問題
がある。
【0014】本発明は、斯かる事情に鑑みなされたもの
であり、目標経路に対し自動追従走行する搬送台車及び
搬送台車の操舵制御方法において、搬送台車における基
準部位(例えば、操舵車輪の中心部位、または操舵車輪
間の中心部位)から搬送台車の走行速度に対応させて設
定された照合距離(例えば、走行速度が速い場合には長
い距離、走行速度が遅い場合には短い距離)にある照合
位置を、例えば、円図形、楕円図形、直線図形等を用い
て算出し、前記目標経路の位置と前記照合位置とが一致
する交点位置を算出し、搬送台車の進行方向側の交点
(例えば、交点位置が1個の場合は該交点、交点位置が
2個の場合は搬送台車の進行方向側の交点)位置に応じ
て前記操舵車輪の操舵角を制御(例えば、交点位置を操
舵車輪の目標方向としてその方向に操舵制御)すること
により、操舵制御をする場合に、搬送台車の走行速度が
変動しても、その変動を補償して過不足のない適切な操
舵制御をして、走行速度の変動による走行軌跡の乱れを
低減でき、迅速に目標経路に追従できる搬送台車及びそ
の操舵制御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る搬送台車
は、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路に対
し自動追従走行する操舵車輪を備えた搬送台車におい
て、搬送台車の走行速度を認識する走行速度認識手段
と、前記走行速度に対応させて設定された照合距離と搬
送台車における基準部位とに基づいて照合位置を算出す
る照合位置算出手段と、前記照合位置と前記目標経路の
位置とが一致する交点位置を算出する交点位置算出手段
と、前記交点位置が2つ以上の場合に搬送台車の進行方
向の交点位置を選択する交点位置選択手段と、前記交点
位置に応じて操舵車輪の操舵角を算出する操舵角算出手
段と、算出された操舵角に基づいて操舵車輪を操舵する
操舵制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】第1発明によれば、マップ情報と位置情報
とから特定した目標経路に対し自動追従走行する操舵車
輪を備えた搬送台車において、搬送台車の走行速度を認
識する走行速度認識手段と、走行速度に対応させて設定
された照合距離と搬送台車における基準部位とに基づい
て照合位置を算出する照合位置算出手段と、照合位置と
目標経路の位置とが一致する交点位置を算出する交点位
置算出手段と、交点位置が2つ以上の場合に搬送台車の
進行方向の交点位置を選択する交点位置選択手段と、交
点位置に応じて操舵車輪の操舵角を算出する操舵角算出
手段と、算出された操舵角に基づいて操舵車輪を操舵す
る操舵制御手段とを備える構成としたことにより、搬送
台車の走行速度に拘わらず、適切な操舵制御ができ、滑
らかな走行軌跡(スプライン曲線)を実現する搬送台車
を提供できる。
【0017】第2発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路に対
し自動追従走行する操舵車輪を備えた搬送台車の操舵制
御方法において、搬送台車の走行速度を認識し、前記走
行速度に対応させて設定された照合距離と搬送台車にお
ける基準部位とに基づいて照合位置を算出し、前記照合
位置と前記目標経路の位置とが一致する交点位置を算出
し、搬送台車の進行方向の交点位置に応じて前記操舵車
輪の操舵角を制御することを特徴とする。
【0018】第2発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路
に対し自動追従走行する操舵車輪を備えた搬送台車の操
舵制御方法において、搬送台車の走行速度を認識し、搬
送台車における基準部位から搬送台車の走行速度に対応
させて設定された照合距離に基づいて算出された照合位
置と目標経路の位置とが一致する交点位置を算出し、進
行方向側の交点位置に向けて操舵車輪の操舵方向を設定
制御して操舵するので、搬送台車の走行速度に拘わら
ず、適切な操舵ができ、滑らかな走行軌跡(スプライン
曲線)を実現できる。
【0019】第3発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路に対
し自動追従走行するように各々独立して操舵される第1
操舵車輪と第2操舵車輪とを備えた搬送台車の操舵制御
方法において、搬送台車の走行速度を認識し、前記走行
速度に対応させて設定された照合距離と第1操舵車輪及
び第2操舵車輪の間の操舵車輪間中心部位とに基づいて
照合位置を算出し、前記照合位置と前記目標経路の位置
とが一致する交点位置を算出し、搬送台車の進行方向の
交点位置における搬送台車方位に基づいて第1操舵車輪
の操舵目標位置と第2操舵車輪の操舵目標位置を各々算
出し、各操舵目標位置に応じて第1操舵車輪の操舵角と
第2操舵車輪の操舵角を各々制御することを特徴とす
る。
【0020】第3発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路
に対し自動追従走行するように各々独立して操舵される
第1操舵車輪と第2操舵車輪とを備えた搬送台車の操舵
制御方法において、搬送台車の走行速度を認識し、前記
走行速度に対応させて設定された照合距離と第1操舵車
輪及び第2操舵車輪の間の操舵車輪間中心部位とに基づ
いて照合位置を算出し、前記照合位置と前記目標経路の
位置とが一致する交点位置を算出し、搬送台車の進行方
向の交点位置における搬送台車方位に基づいて第1操舵
車輪の操舵目標位置と第2操舵車輪の操舵目標位置を各
々算出し、各操舵目標位置に応じて第1操舵車輪の操舵
角と第2操舵車輪の操舵角を各々制御するので、搬送台
車の走行速度に拘わらず、適切な操舵ができ、滑らかな
走行軌跡(スプライン曲線)を実現でき、スプライン曲
線の走行軌跡を実現できる。更に、進行方向の交点位置
における搬送台車方位に基づいて第1操舵車輪の操舵目
標位置と第2操舵車輪の操舵目標位置を各々算出し、各
操舵目標位置に応じて第1操舵車輪と第2操舵車輪の操
舵角を制御するので、操舵車輪が2個の場合でも照合位
置と目標経路の位置とが一致する交点位置の算出は1つ
でよく、また、交点位置における搬送台車方位に基づい
て操舵車輪の操舵目標位置を算出することから操舵角の
算出が簡単にでき、従って、操舵角の制御が簡単にでき
ると共にパラレル走行、アンチパラレル走行いずれにも
適用できる。
【0021】第4発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、マップ情報と位置情報とから特定した目標経路に対
し自動追従走行するように各々独立して操舵される第1
操舵車輪と第2操舵車輪とを備えた搬送台車の操舵制御
方法において、搬送台車の走行速度を認識し、前記走行
速度に対応させて設定された照合距離と第1操舵車輪及
び第2操舵車輪の間の操舵車輪間中心部位とに基づいて
照合位置を算出し、前記照合位置と前記目標経路の位置
とが一致する交点位置を算出し、搬送台車の進行方向の
交点位置と第1操舵車輪の中心部位と第2操舵車輪の中
心部位との3点を結ぶ誘導線図を算出し、第1操舵車輪
の操舵角を第1操舵車輪の中心部位における前記誘導線
図の接線方向に応じて制御し、第2操舵車輪の操舵角を
第2操舵車輪の中心部位における誘導線図の接線方向に
応じて制御することを特徴とする。
【0022】第4発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、2個の操舵車輪相互間の中心部位から搬送台車
の走行速度に対応させて設定された照合距離に基づいて
算出された照合位置と目標経路の位置とが一致する交点
位置を算出し、進行方向側の交点に向けて操舵車輪の操
舵方向を設定制御して操舵するので、搬送台車の走行速
度に拘わらず、適切な操舵ができ、滑らかな走行軌跡
(スプライン曲線)を実現でき、スプライン曲線の走行
軌跡を実現できる。更に、進行方向側の交点位置と第1
操舵車輪の中心部位と第2操舵車輪の中心部位との3点
を結ぶ誘導線図を導出し、第1操舵車輪の操舵角を第1
操舵車輪の中心部位における前記誘導線図の接線方向に
応じて制御し、第2操舵車輪の操舵角を第2操舵車輪の
中心部位における前記誘導線図の接線方向に応じて制御
するので、操舵車輪が2個の場合でも、操舵角の算出が
簡単にでき、操舵角の制御が簡単になる。又、誘導線図
の接線方向に操舵角を制御するので、操舵車輪相互の操
舵に整合性が取れ、確実なアンチパラレル走行ができ
る。
【0023】第5発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、第2発明乃至第4発明のいずれかにおける照合位置
が、円、楕円、又は直線のいずれかを用いて算出された
ことを特徴とする。円、楕円、又は直線はその方程式が
明確であり、これらを用いて照合位置を算出することに
より交点位置算出の演算が簡単かつ確実にできる。又、
照合位置(搬送台車における基準部位からの距離)は連
続的に変えることができるので、搬送台車の走行速度の
変動への対応が容易にできる。
【0024】第6発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、第2発明乃至第4発明のいずれかにおける照合距離
が、搬送台車の走行質量に応じたオフセット値を有する
ことを特徴とする。前記距離に搬送台車の走行質量に応
じたオフセット値を持たせることにより、走行質量Mの
変動による操舵制御特性の変動に対応でき、積載量に応
じた操舵制御が可能となり、スプライン曲線の走行軌跡
を実現できる。
【0025】第7発明に係る搬送台車の操舵制御方法
は、第4発明における誘導線図が、円又は直線のいずれ
かであることを特徴とする。円、又は直線はその方程式
が明確であり、演算が簡単で確実になると共に、これら
の接線方向に操舵制御をすることから、操舵車輪相互の
操舵に整合性が取れ、確実なアンチパラレル走行ができ
ると共に、スプライン曲線の走行軌跡を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に
係る搬送台車及び搬送台車の操舵制御方法を説明する原
理図である。1は搬送台車であり、例えば、前方操舵車
輪2、後方操舵車輪3が設けられ、各々独立して駆動・
操舵される。尚、操舵車輪は最低1個あれば、搬送台車
1の操舵は可能である。予め特定されている目標経路4
に対し、搬送台車1が右側に離れて位置し、走行速度V
がV1、V2(V2>V1)の場合、前方操舵車輪2の
前方操舵車輪中心部位O2から搬送台車の走行速度に対
応させて設定された照合距離にある照合位置を、例えば
円により算出したとき、走行速度V1においては半径R
1の円C1(部分のみ示す。以下同様)、走行速度V2
においては半径R2(R2>R1)の円C2が、算出で
きることを示す。円C1、C2と目標経路4との交点
(以下、交点には交点位置の意味も含める)の内、進行
方向側の交点Pt1、Pt2の位置に応じて前方操舵車
輪2の操舵角を制御する。
【0027】例えば、前方操舵車輪2の操舵前の車輪進
行方向(操舵車輪の進行方向を表し、車軸と直行する方
向)が搬送台車方向(搬送台車における進行方向中心軸
を表し、図では矢印5で示される)と同一の場合、矢印
5を基準に、交点Pt1、Pt2方向に操舵する。走行
速度V1のときは、前方操舵車輪2の操舵角θは、交点
Pt1と前方操舵車輪中心部位O2とで定まる線分と搬
送台車方向(矢印5)とがなす角θ1となる。また、走
行速度V2のときは、前方操舵車輪2の操舵角θは、交
点Pt2と前方操舵車輪中心部位O2とで定まる線分と
搬送台車方向(矢印5)とがなす角θ2となる。
【0028】尚、操舵角θの求め方は図2において更に
詳細に説明する。操舵角θの制御は交点Pt1、Pt2
の方向に対応してなされるが、交点Pt1、Pt2の方
向に完全に一致させても良いし、適宜、いわゆる遊びを
設けることもできる。前方操舵車輪2、後方操舵車輪3
は操舵車輪としてのみ説明するが、同時に駆動車輪とし
ての働きをする。又、ここでは簡単のため、前方操舵車
輪2についてのみ説明するが、後方操舵車輪3について
も同様に制御することができる。一方の操舵車輪のみの
制御、または両方の操舵車輪の同時制御いずれも可能で
ある。
【0029】図2は、本発明に係る操舵角の求め方の説
明図である。例えば、目標経路4に対し、絶対座標X
軸、Y軸を、直行座標として定める。搬送台車1、前方
操舵車輪2が図示位置にある場合、搬送台車方位は絶対
座標上の角α(搬送台車における進行方向中心軸と絶対
座標X軸とのなす角)、前方操舵車輪2の搬送台車1に
対する車輪相対方位は角β(搬送台車における進行方向
中心軸と操舵車輪の進行方向とのなす角)、前方操舵車
輪2の車輪方位は絶対座標上の角α+β(操舵車輪の進
行方向と絶対座標X軸とのなす角)で各々表される。照
合位置を例えば円を用いて算出し、前方操舵車輪2の車
輪中心部位O2からの走行速度に応じた距離の照合位置
が円Cであるとき、円Cと目標経路4とが交わる交点P
tが前方操舵車輪2の操舵目標位置となり、操舵目標方
位は絶対座標上の角γ(交点Ptと前方操舵車輪中心部
位O2とで定まる線分が絶対座標X軸となす角)で表さ
れ、前方操舵車輪2の操舵角θは式(1)で算出され
る。尚、後方操舵車輪3の操舵角については、前方操舵
車輪2の場合と全く同様に算出できるので、説明は省略
する。 θ=γ−(α+β) …(1)
【0030】図3は、本発明に係る操舵車輪の制御系シ
ステムを示すブロック図である。現在位置確定装置2
1、走行速度認識装置22、走行質量認識装置23、マ
ップ情報記憶部24、演算装置25、操舵制御装置26
等で構成され、通常は搬送台車1の本体部分に装備され
る。この制御系システムで、必要な情報の特定、特定し
た情報に基づく必要な演算、演算結果に基づく操舵角の
制御等を行う。
【0031】現在位置確定装置21により、現在位置が
絶対座標において特定される。現在位置確定装置21
は、例えば、光反射手段に光を照射し、その反射光の受
光角度等に基づく演算処理により位置を特定する三角測
量法、操舵駆動車輪の回転に応じて発生するパルス数に
基づく演算処理により位置を特定する推測航法等、公知
の種々の方法による装置が適用できる。
【0032】走行速度認識装置22は、走行中の搬送台
車1の走行速度を認識するものである。走行速度は、通
常、目標経路の状況に応じ、適宜プログラム設定される
ものであり、例えば、目標経路の直線部では高速に、目
標経路の円弧部では低速に設定される。又積載物、障害
物の多さ、大きさ等により変更することもできる。特別
な専用の測定装置は通常不要であり、プログラムされて
いる速度を認識できれば良い。
【0033】走行質量認識装置23は、走行中の搬送台
車1の質量(走行質量)を認識するものである。搬送台
車1への積載量により走行質量は変動するが、通常、積
載量は事前に分ることから予めプログラムしておいても
良いし、又積載時に各ステーションにおいて設定しても
良く、走行質量が認識できれば、どのような方法によっ
ても良い。
【0034】マップ情報記憶部24は、ステーション
(あるいは通信点)間の走行させたい目標経路の状況を
直線データ(始点、終点データで規定)と円弧データ
(半径、中心、始点、終点データで規定)とに分解し、
更に合成することでマップ情報(経路情報)として記憶
保持するもので、通常は半導体メモリ等が利用される。
【0035】位置情報とマップ情報とが現在位置確定装
置21及びマップ情報記憶部24により特定される。演
算装置25は、位置情報とマップ情報とを比較して目標
経路を特定し、搬送台車1の走行速度に対応させて設定
された照合距離と搬送台車における基準部位とに基づい
て照合位置を算出し、照合位置と目標経路の位置との交
点位置を算出し、式(1)に基づき、該交点位置に応じ
た操舵角を算出する。該操舵角に応じて、操舵制御装置
26が操舵車輪を操舵制御する。尚、演算装置25は通
常はCPU等で構成し、適宜必要なプログラムが設定さ
れているが、専用の演算装置等で構成することもでき
る。
【0036】図4は、本発明の実施の形態に係る搬送台
車の操舵制御方法のフローチャートである。これらのプ
ログラムフローの実行は、例えば周期10msの割り込
み処理により適宜なされる。この割り込み周期は固定し
ても良いし、走行速度に応じて、高速時は短く、低速時
は長く設定することにより可変とすることもできる。
尚、このフローチャートは一例に過ぎず、同様な結果を
得られるものであれば、これ以外のものでも良い。
【0037】現在位置確定装置21により、絶対座標に
よる現在位置を特定する(ステップS1)。位置情報と
マップ情報とを比較して目標経路を特定する(ステップ
S2)。最終目的地点(例えば、次のステーション)に
到達しているか否かを判定する(ステップS3)。最終
目的地点であれば、操舵車輪の駆動を終了する(ステッ
プS4)。最終目的地点に到達していなければ、走行速
度認識装置22により走行速度を認識する(ステップS
5)。別途プログラムされている、走行速度と走行速度
に対応させて設定された照合距離との関係から、搬送台
車1の走行速度に対応させて設定された照合距離と搬送
台車の基準部位(ここでは、前方操舵車輪の中心部位)
とに基づいて照合位置を算出するが、ここでは照合位置
は円を用いて算出することとし、走行速度に応じた距離
の円の半径を算出する(ステップS6)。
【0038】前方操舵車輪の中心部位を中心とする円と
目標経路とが交わる交点位置を算出する(ステップS
7)。次に、交点の数を判定する(ステップS8)。交
点数が0(交点がない)の場合は、目標経路から逸脱し
たと判断し(ステップS9)、エラー処理をする(ステ
ップS10)。交点数が1の場合は、図2において説明
した方法により操舵角を算出する(ステップS11)。
交点数が2の場合は、進行方向側の交点を選択し(ステ
ップS12)、交点数が1の場合と同様に操舵角を算出
する(ステップS11)。算出された操舵角に基づいて
操舵制御装置26により前方操舵車輪の操舵角を制御す
る(ステップS13)。各ステップにおける算出、判定
等は主に演算装置25において実行される。
【0039】以上は前方操舵車輪の場合におけるステッ
プ(S7〜S13)を示したが、操舵車輪が前後2個あ
る場合は、後方操舵車輪についても前方操舵車輪と全く
同様なフローで処理をする(ステップ14)。
【0040】図5は、本発明に係る照合位置の算出に円
を用いた場合の走行速度Vと円の半径Rとの相関例を示
す説明図である。同図(a)において、直線アは、半径
Rを走行速度Vに比例させた例、直線イは、半径Rを走
行速度Vに比例させると共に走行速度Vが零のときに半
径Rにいわゆるオフセット値(初期値)R0を持たせた
ものである。直線アでは、走行速度V1、V2に対し、
半径R1、R3となり、直線イでは、走行速度V1、V
2に対し、半径R2、R4となる。両者の相関はこれら
に限らず、図5(b)において、例えば曲線ウ(オフセ
ット値なし)及び曲線エ(オフセット値R0)に示すよ
うに、2次関数その他の関係を持たせることもできる。
【0041】オフセット値(初期値)R0の大きさは搬
送台車形状、操舵車輪形状等を考慮して適宜設定でき
る。又、後で述べるように、搬送台車の走行質量に応じ
て設定することもできる。更に、搬送台車形状、操舵車
輪形状等と走行質量との双方に応じて設定しても良い。
【0042】図6は、本発明に係る走行速度Vと円の半
径Rとの相関を経時的に表した説明図である。同図
(a)は、横軸を時間Tとし、走行速度Vの経時変化
(時間T0〜T1:走行速度Vが0からV1に加速され
る期間、時間T1〜T2:走行速度VがV1と一定の期
間、時間T2〜T3:走行速度VがV1からV2に加速
される期間、時間T3〜T4:走行速度VがV2と一定
の期間、時間T4〜T5:走行速度VがV2から0に減
速される期間)を表し、同図(b)は、図5(a)にお
ける直線ア上での走行速度V1、V2と半径R1、R3
の関係を、同図(c)は、図5(a)における直線イ上
での走行速度V1、V2と半径R0、R2、R4の関係
をそのまま適用したものである。
【0043】図7は、本発明の実施の形態に係る搬送台
車の操舵制御方法の説明図である。搬送台車1には、前
方操舵車輪2、後方操舵車輪3が設けられている。前方
操舵車輪2の前方操舵車輪中心部位O2と後方操舵車輪
3の後方操舵車輪中心部位O3との中央に操舵車輪間中
心部位O1を設定し、この操舵車輪間中心部位O1か
ら、走行速度に対応させて設定された照合距離にある照
合位置を、例えば円により算出したとき、算出した円C
と目標経路4とが交わる交点の内、進行方向側の交点P
tを算出し、その座標をPt(Xt,Yt)とする。交
点Ptを搬送台車1の次の目標位置として、搬送台車1
が交点Ptに位置したときの絶対座標での搬送台車方位
の角αを用いて、前方操舵車輪2の目標位置Pfの座標
Pf(Xf,Yf)、後方操舵車輪3の目標位置Prの
座標Pr(Xr,Yr)の各座標を式(2)乃至式
(5)により算出する。尚、Lは前方操舵車輪中心部位
O2と後方操舵車輪中心部位O3との間の長さである。 Xf=Xt+(1/2)Lcosα …(2) Yf=Yt+(1/2)Lsinα …(3) Xr=Xt−(1/2)Lcosα …(4) Yr=Yt−(1/2)Lsinα …(5)
【0044】ここで、X軸、Y軸は絶対座標を示し、搬
送台車1が制御される場、例えば、ステーション間の
場、あるいは複数のステーションを含む場において予め
設定され、マップ情報としてマップ情報記憶部24に記
憶されている。又、搬送台車方位の角αも、目標経路4
の各点に対応して、マップ情報として予め設定記憶され
ている。
【0045】本発明の実施の形態では、操舵車輪間中心
部位O1から、円Cを算出し、目標経路4とが交わる交
点Ptを求め、その交点Ptを搬送台車1の次の目標位
置とし、この搬送台車1の目標位置を基準に、目標位置
における搬送台車方位の角αを用いて前方操舵車輪2の
目標位置Pf、後方操舵車輪3の目標位置Prの位置座
標を求めるので、照合位置としての円を前後2個の操舵
車輪別に算出する必要がなく、算出する円は一つで良い
から、計算がより簡単になる。目標位置Pf、目標位置
Prの位置座標から、各操舵車輪2,3の操舵目標方位
が、前方操舵車輪2の前方操舵車輪中心部位O2から目
標位置Pfに向かう線分(図の矢印Df)及び後方操舵
車輪3の後方操舵車輪中心部位O3から目標位置Prに
向かう線分(図の矢印Dr)により確定し、この操舵目
標方位と車輪方位との差が各操舵車輪2,3の操舵角と
して算出される。尚、操舵角の制御は、前方操舵車輪2
の前方操舵車輪中心部位O2から目標位置Pfに向かう
線分(図の矢印Df)及び後方操舵車輪3の後方操舵車
輪中心部位O3から目標位置Prに向かう線分(図の矢
印Dr)に対応してなされるが、完全に一致させても良
いし、適宜いわゆる遊びを設けても良いことは図1の場
合と同様である。
【0046】尚、前後2個の操舵車輪の場合を説明した
が、前後2個の操舵車輪が、更に、左右に平行して設け
られ、例えば、全体で4個の操舵車輪の場合にも同様に
適用できる。
【0047】図8は、本発明の実施の形態に係る搬送台
車の操舵制御方法をパラレル走行とアンチパラレル走行
に適用した例を示す説明図である。操舵車輪が少なくと
も2個ある場合には搬送台車1の走行パターンとして、
パラレル走行とアンチパラレル走行があるが、これらの
走行を例えば円弧部において適用した場合について説明
する。尚、図7と同じ部分についての説明は省略する。
【0048】図8(a)は、パラレル走行の場合の説明
図である。交点Ptの座標から、各操舵車輪2,3の目
標位置Pf、Prの座標が式(2)乃至式(5)により
算出される。ここでは、円弧部でのパラレル走行である
から、交点Ptにおける搬送台車方位の角αは90°と
設定されている。
【0049】図8(b)は、アンチパラレル走行の場合
の説明図である。交点Ptの座標から、各操舵車輪2,
3の目標位置Pf、Prの座標が式(2)乃至式(5)
により算出される。ここでは、円弧部でのアンチパラレ
ル走行であるから、交点Ptにおける搬送台車方位の角
αは目標経路4の接線方向として算出される。
【0050】本発明の実施の形態では、パラレル走行、
アンチパラレル走行いずれにおいても、目標の交点Pt
の座標から、搬送台車方位の角αを用いて、各操舵車輪
2,3の目標位置Pf、Prの座標が式(2)乃至式
(5)により簡単に算出できるから、搬送台車1が目標
経路4から外れても、軌道修正が容易にできる。尚、以
上は前後2個の操舵車輪の場合を説明したが、前後2個
の操舵車輪が、さらに、左右に平行して設けられた場合
(全体で4個の操舵車輪の場合にも)にも同様に適用可
能である
【0051】図9は、本発明の実施の形態に係る搬送台
車の操舵制御方法のフローチャートである。基本的には
図4における操舵制御方法のフローチャートと同様であ
り、異なる部分のみ説明する。図9において、ステップ
S21〜S26、S28〜S30、S32〜S34は図
3のステップS1〜S6、S8〜S10、S11〜S1
3に各々対応する。
【0052】前方操舵車輪中心部位O2と後方操舵車輪
中心部位O3との中央に位置する操舵車輪間中心部位O
1を中心とする円と目標経路4とが交わる交点Ptの位
置を算出するステップ(S27)、式(2)〜(5)に
基づき各操舵車輪の目標位置Pf、Prの座標を算出す
るステップ(S31)が、図4のフローチャートに更に
追加されたステップである。尚、各操舵車輪の操舵角を
算出するステップ(S32)、各操舵車輪の操舵角を制
御するステップ(S34)は、操舵角の算出および制御
の対象となる操舵車輪の数が異なるのみで、図4のステ
ップS11、S13と実質的に同一である。
【0053】図10は、本発明の実施の形態に係る搬送
台車の操舵制御方法の説明図である。時刻T=Taの
時、搬送台車1aにおいて、前方操舵車輪2aの前方操
舵車輪中心部位O2aと後方操舵車輪3aの後方操舵車
輪中心部位O3aから求まる操舵車輪間中心部位O1a
から走行速度に対応させて設定された照合距離に基づい
て照合位置として円Caを算出し、この円Caと目標経
路4とが交わる交点の内、進行方向側の交点Ptaを算
出する。次に、交点Ptaと前方操舵車輪中心部位O2
aと後方操舵車輪中心部位O3aとを通る誘導線図を算
出する。この誘導線図の算出は、交点Pta、前方操舵
車輪中心部位O2a、後方操舵車輪中心部位O3aの座
標に対し、まず、円の方程式を適用して、その当否を判
定する。これら3点の座標が円の方程式を満足しないと
きは、直線を誘導線図とする。図では、誘導線図として
交点Pta、前方操舵車輪中心部位O2a、後方操舵車
輪中心部位O3aの3点を通る円Imaが算出できてい
る状況を示す。
【0054】時刻T=Tbの時、搬送台車1aは搬送台
車1bの位置に移動しており、搬送台車1bにおいて、
前方操舵車輪2bの前方操舵車輪中心部位O2bと後方
操舵車輪3bの後方操舵車輪中心部位O3bから求まる
操舵車輪間中心部位O1bから走行速度に対応させて設
定された照合距離に基づいて照合位置として円Cbを算
出し、この円Cbと目標経路4とが交わる交点の内、進
行方向側の交点Ptbを算出する。次に、交点Ptbと
前方操舵車輪中心部位O2bと後方操舵車輪中心部位O
3bとを通る誘導線図を、時刻Taの場合と同様にして
算出する。図では、誘導図形として交点Ptb、前方操
舵車輪中心部位O2b、後方操舵車輪中心部位O3bの
3点を通る円Imbが算出できている状況を示す。
【0055】誘導線図が円である場合は、各中心部位O
2a、O3a、O2b、O3bにおける各円Ima、I
mbの接線方向を各操舵車輪の目標方位として各操舵車
輪の操舵角を算出し、前方操舵車輪2a、2b、後方操
舵車輪3a、3bを操舵する。誘導線図として円が算出
できず直線(円の半径を無限大として定義できる。通常
は誘導円の半径が予め設定した一定の数値を越えた場合
に適用すれば良い。)を適用する場合は、直線の接線方
向、つまり、その搬送台車方位をそのまま各操舵車輪の
目標方位として各操舵車輪の操舵角を算出し、前方操舵
車輪2a、2b、後方操舵車輪3a、3bを操舵する。
尚、操舵角の制御は接線方向に対応してなされるが、完
全に一致させても良いし、適宜いわゆる遊びを設けても
良いことは図1の場合等と同様である。
【0056】本発明の実施の形態では、照合位置として
の円Ca、Cbと目標経路4とが交わる交点の内、進行
方向側の交点Pta、Ptbを通る円または直線からな
る誘導線図を各々算出することにより、前方、後方の2
個の操舵車輪を常に、目標方向に向かう誘導線図の接線
方向に操舵することから操舵角の算出が容易になる。
又、誘導線図の接線方向に操舵する結果、常にアンチパ
ラレル走行とすることができ、操舵車輪の操舵角に整合
性が取れ、より滑らか走行軌跡を実現することができ
る。尚、以上は前後2個の操舵車輪の場合を説明した
が、前後2個の操舵車輪が、さらに、左右に平行して設
けられた場合(全体で4個の操舵車輪の場合にも)にも
同様に適用可能である。但し、この場合は、前方の2つ
の操舵車輪の中心を結んだ線分の中心点を前方の中心部
位とし、後方の操舵車輪についても同様として、誘導線
図を算出する。
【0057】図11および図12は、本発明の実施の形
態に係る搬送台車の操舵制御方法のフローチャートであ
る。基本的には図9の本発明の実施の形態に係る操舵制
御方法のフローチャートと同様であり、異なる部分のみ
説明する。図11および図12において、ステップS4
1〜S50、S52、S56は、図9のステップS21
〜S30、S33、S34に各々対応する。
【0058】例えば、時刻T=Taの場合で、交点位置
が1つであれば、誘導図形として、円の方程式を適用し
て、交点Pta、前方操舵車輪2aの前方操舵車輪中心
部位O2a、後方操舵車輪3aの後方操舵車輪中心部位
O3aの3点を通る円を算出する(ステップS51)。
次に誘導線図としての円が算出できたか否かを判定する
(ステップS53)。円が算出できない場合は、誘導直
線を適用する(ステップS54)。円または直線として
算出した誘導線図に基づき、各操舵車輪の操舵角を算出
する(ステップS55)。ステップS55では、誘導線
図として円を算出できた場合はその接線方向を各操舵車
輪の目標方位として各操舵車輪の操舵角を算出し、誘導
線図を直線とした場合は、搬送台車方位に車輪方位を一
致させるように各操舵車輪の操舵角を算出すれば良い。
【0059】図13は、本発明に係る搬送台車の操舵制
御方法における照合位置の説明図である。同図(a)
は、搬送台車における基準部位から算出した照合位置が
円の場合を示す。円Cの円周上の各位置は、式(6)に
示すように、半径Rを定数とする円の方程式を適用して
特定される。 (X−x02 +(Y−y02 =R2 …(6) 但し、X、Yは絶対座標を、x0 、y0 は搬送台車の基
準部位の座標を表す。
【0060】円は方程式が明確であり、計算が確実で容
易になるので、第2発明乃至第4発明において、半径R
を走行速度に比例させることで容易に適用でき、操舵車
輪を簡単に操舵できるようになる。
【0061】同図(b)は、搬送台車における基準部位
から算出した照合位置が楕円の場合を示す。楕円Ce上
の各位置は、式(7)に示す、長軸a及び短軸bを定数
とする楕円の方程式を適用して特定される。 (X−x02 /a2 +(Y−y02 /b2 =1 …(7) 但し、X、Yは絶対座標を、x0 、y0 は搬送台車の基
準部位の座標を表す。
【0062】楕円も円同様方程式が明確であり、計算が
確実で容易になるので、第2発明乃至第4発明におい
て、例えば長軸a及び短軸bの両方を走行速度に比例さ
せることで容易に適用でき、操舵車輪を簡単に操舵でき
るようになる。楕円の大きさの設定は、長軸aと短軸b
の比を固定し、例えば長軸aを走行速度に比例させるよ
うにしても良い。
【0063】同図(c)は、搬送台車における基準部位
から算出した照合位置が直線の場合を示す。仮想直線L
i(中心からの距離d、直線の長さ2l)上の各位置
は、距離dとXの値により特定される。直線も円、楕円
と同様方程式が明確であり、計算が確実で容易になるの
で、第2発明乃至第4発明において、距離dを走行速度
に比例させることで容易に適用でき、操舵車輪を簡単に
操舵できるようになる。この際、距離dと直線長さlと
の比を固定しても良い。尚、前進する場合は前方(例え
ば、Yが正の領域)の直線が有効となり、後進する場合
は後方(例えば、Yが負の領域)の直線が有効となる。
これらは必要に応じて切り替えることができる。
【0064】図14は、本発明に係る搬送台車の操舵制
御方法における走行質量Mと円の半径Rとの相関例を示
す説明図である。横軸を走行質量M、縦軸を円の半径R
とし、走行速度Vをパラメーターとして、走行速度Vが
0の場合、走行速度VがVnの場合を例として示す。
【0065】横軸の走行質量Mは、例えば、搬送台車へ
の積載量がゼロのときMo(搬送台車自体の質量)、搬
送台車への積載量が少ないときMa、搬送台車への積載
量が多いときMbとする。走行速度Vが0の場合におけ
る各走行質量Mo、Ma、Mbに応じた距離に基づく照
合位置、つまり円の半径Ro、Ra、Rbがオフセット
値となる。走行速度VがVnの場合において、半径R
は、走行速度に応じて大きくなり、各走行質量Mo、M
a、Mbに各々対応する値Ron(>Ro)、Ran
(>Ra)、Rbn(>Rb)となる。尚、ここでは、
簡単のため、半径Rが走行質量Mに比例する場合のみを
示すが、2次関数その他の関係を持たせることもでき
る。
【0066】照合位置のオフセット値を走行質量Mに応
じて変動させることにより、走行質量Mの変動による操
舵制御特性の変動に対応できる。すなわち、走行質量M
が大きい場合は、それに応じて慣性が大きくなることか
ら、操舵制御特性等が悪くなるが、オフセット値を予め
大きく設定することで搬送台車における基準部位から算
出した照合位置(例えば、円の半径)をより遠方に設定
できるため、操舵制御特性等の悪化に対応でき、より滑
らかな走行軌跡を実現できる。
【0067】図15は、本発明に係る走行速度Vと円の
半径Rとの相関を走行質量Mの状況に応じて経時的に表
した説明図である。図14における各走行質量Mo、M
a、Mbに対する、走行速度V=0の場合の各半径R
o、Ra、Rb、走行速度V=Vnの場合の各半径Ro
n、Ran、Rbnの関係をそのまま適用したものであ
る。即ち、図15(a)は走行質量Moの場合、図15
(b)は走行質量Maの場合、図15(c)は、走行質
量Mbの場合を各々示す。
【0068】図15(a)は、走行速度Vの経時変化
(時間T0〜T1:走行速度Vが0からVnに加速され
る期間、時間T1〜T2:走行速度VがVnと一定の期
間、時間T2〜T3:走行速度VがVnから0に減速さ
れる期間)を表すと共に、円の半径のオフセット値がR
oであり、走行速度の変動に応じて円の半径がRoから
Ronの間で変動することを示す。
【0069】図15(b)は、走行速度Vの経時変化を
表すと共に、円の半径のオフセット値がRaであり、走
行速度の変動に応じて円の半径がRaからRanの間で
変動することを示す。又、走行質量Maによる慣性が働
き、走行速度に時間遅れΔTaが生じることを示す。
【0070】図15(c)は、走行速度Vの経時変化を
表すと共に、円の半径のオフセット値がRbであり、走
行速度の変動に応じて円の半径がRbからRbnの間で
変動することを示す。又、走行質量Mbによる慣性が働
き、走行速度に時間遅れΔTbが生じることを示す。
【0071】走行質量Ma<走行質量Mbであることか
ら、時間遅れΔTa<時間遅れΔTbとなり、走行質量
が大きい場合は、操舵制御特性等が悪化するが、オフセ
ット値を予め大きく設定しておくことで、操舵制御特性
等の悪化に対応でき、走行質量の変動に左右されない、
滑らかな走行軌跡を実現できる。
【0072】
【発明の効果】第1発明の搬送台車によれば、搬送台車
の走行速度を認識する走行速度認識手段と、走行速度に
対応させて設定された照合距離と搬送台車における基準
部位とに基づいて照合位置を算出する照合位置算出手段
と、照合位置と目標経路の位置とが一致する交点位置を
算出する交点位置算出手段と、交点位置が2つ以上の場
合に搬送台車の進行方向の交点位置を選択する交点位置
選択手段と、交点位置に応じて操舵車輪の操舵角を算出
する操舵角算出手段と、算出された操舵角に基づいて操
舵車輪を操舵する操舵制御手段とを備える構成としたの
で、搬送台車の走行速度に拘わらず、適切な操舵制御が
でき、滑らかな走行軌跡(スプライン曲線)を実現する
搬送台車を提供できる。
【0073】第2発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、搬送台車の走行速度を認識し、搬送台車におけ
る基準部位から搬送台車の走行速度に対応させて設定さ
れた照合距離に基づいて算出された照合位置と目標経路
の位置とが一致する交点位置を算出し、進行方向側の交
点位置に向けて操舵車輪の操舵方向を設定制御して操舵
するので、搬送台車の走行速度に拘わらず、適切な操舵
ができ、滑らかな走行軌跡(スプライン曲線)を実現で
きる。
【0074】第3発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、搬送台車の走行速度を認識し、走行速度に対応
させて設定された照合距離と第1操舵車輪及び第2操舵
車輪の間の操舵車輪間中心部位とに基づいて照合位置を
算出し、照合位置と目標経路の位置とが一致する交点位
置を算出し、搬送台車の進行方向の交点位置における搬
送台車方位に基づいて第1操舵車輪の操舵目標位置と第
2操舵車輪の操舵目標位置を各々算出し、各操舵目標位
置に応じて第1操舵車輪の操舵角と第2操舵車輪の操舵
角を各々制御するので、搬送台車の走行速度に拘わら
ず、適切な操舵ができ、滑らかな走行軌跡(スプライン
曲線)を実現でき、スプライン曲線の走行軌跡を実現で
きる。更に、交点位置における搬送台車方位に基づいて
第1操舵車輪の操舵目標位置と第2操舵車輪の操舵目標
位置を各々算出し、各操舵目標位置に応じて第1操舵車
輪と第2操舵車輪の操舵角を制御するので、操舵車輪が
2個の場合でも照合位置と目標経路の位置とが一致する
交点位置の算出は1つでよく、また、交点位置における
搬送台車方位に基づいて操舵車輪の操舵目標位置を算出
することから操舵角の算出が簡単にでき、従って、操舵
角の制御が簡単にできると共にパラレル走行、アンチパ
ラレル走行いずれにも適用できる。
【0075】第4発明に係る搬送台車の操舵制御方法に
よれば、2個の操舵車輪相互間の中心部位から搬送台車
の走行速度に対応させて設定された照合距離に基づいて
算出された照合位置と目標経路の位置とが一致する交点
位置を算出し、進行方向側の交点に向けて操舵車輪の操
舵方向を設定制御して操舵するので、搬送台車の走行速
度に拘わらず、適切な操舵ができ、滑らかな走行軌跡
(スプライン曲線)を実現でき、スプライン曲線の走行
軌跡を実現できる。更に、進行方向側の交点位置と第1
操舵車輪の中心部位と第2操舵車輪の中心部位との3点
を結ぶ誘導線図を導出し、第1操舵車輪の操舵角を第1
操舵車輪の中心部位における誘導線図の接線方向に応じ
て制御し、第2操舵車輪の操舵角を第2操舵車輪の中心
部位における前記誘導線図の接線方向に応じて制御する
ので、操舵車輪が2個の場合でも、操舵角の算出が簡単
にでき、操舵角の制御が簡単になる。又、誘導線図の接
線方向に操舵角を制御するので、操舵車輪相互の操舵に
整合性が取れ、確実なアンチパラレル走行ができる。
【0076】第5発明の搬送台車の操舵制御方法によれ
ば、第2発明乃至第4発明における照合位置を、円、楕
円、又は直線のいずれかとすることにより、交点位置の
算出が簡単かつ確実にできる。又、円、楕円、又は直線
は、その大きさ(中心からの距離、即ち照合位置)を連
続的に変えることができるので、搬送台車の走行速度の
変動への対応が簡単かつ確実にできる。
【0077】第6発明の搬送台車の操舵制御方法によれ
ば、第2発明乃至第4発明における前記距離に搬送台車
の走行質量に応じたオフセット値を持たせることによ
り、走行質量Mの変動による操舵制御特性の変動に対応
でき、積載量に応じた操舵制御が可能となり、スプライ
ン曲線の走行軌跡を実現できる。
【0078】第7発明の搬送台車の操舵制御方法によれ
ば、第4発明における前記誘導線図を、円又は直線のい
ずれかとすることにより、誘導線図の算出、ひいては操
舵角の算出が簡単で確実になると共に、これらの接線方
向に操舵制御をすることから、操舵車輪相互の操舵に整
合性が取れ、確実なアンチパラレル走行ができ、スプラ
イン曲線の走行軌跡を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送台車及び搬送台車の操舵制御
方法を説明する原理図である。
【図2】本発明に係る操舵角の求め方の説明図である。
【図3】本発明に係る操舵車輪の制御系システムを示す
ブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制御
方法のフローチャートである。
【図5】本発明に係る照合位置の算出に円を用いた場合
の走行速度Vと円の半径Rとの相関例を示す説明図であ
る。
【図6】本発明に係る走行速度Vと円の半径Rとの相関
を経時的に表した説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制御
方法の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制御
方法をパラレル走行とアンチパラレル走行に適用した例
を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制御
方法のフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制
御方法の説明図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制
御方法のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る搬送台車の操舵制
御方法のフローチャートである。
【図13】本発明に係る搬送台車の操舵制御方法におけ
る照合位置の説明図である。
【図14】本発明に係る搬送台車の操舵制御方法におけ
る走行質量Mと円の半径Rとの相関例を示す説明図であ
る。
【図15】本発明に係る走行速度Vと円の半径Rとの相
関を走行質量Mの状況に応じて経時的に表した説明図で
ある。
【図16】目標経路に対し自動追従走行する従来の搬送
台車の操舵制御方法の説明図である。
【符号の説明】
1 搬送台車 2 前方操舵車輪 4 目標経路 O2 前方操舵車輪中心部位 O3 後方操舵車輪中心部位 O1 操舵車輪間中心部位 C、C1、C2、Ca、Cb、Ima、Imb 円 Pt、Pt1、Pt2、Pta、Ptb 交点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西井 久雄 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内 Fターム(参考) 5H301 AA01 AA10 BB08 CC03 CC06 DD01 FF10 FF11 GG12 GG14 HH02 MM07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マップ情報と位置情報とから特定した目
    標経路に対し自動追従走行する操舵車輪を備えた搬送台
    車において、搬送台車の走行速度を認識する走行速度認
    識手段と、前記走行速度に対応させて設定された照合距
    離と搬送台車における基準部位とに基づいて照合位置を
    算出する照合位置算出手段と、前記照合位置と前記目標
    経路の位置とが一致する交点位置を算出する交点位置算
    出手段と、前記交点位置が2つ以上の場合に搬送台車の
    進行方向の交点位置を選択する交点位置選択手段と、前
    記交点位置に応じて操舵車輪の操舵角を算出する操舵角
    算出手段と、算出された操舵角に基づいて操舵車輪を操
    舵する操舵制御手段とを備えたことを特徴とする搬送台
    車。
  2. 【請求項2】 マップ情報と位置情報とから特定した目
    標経路に対し自動追従走行する操舵車輪を備えた搬送台
    車の操舵制御方法において、搬送台車の走行速度を認識
    し、前記走行速度に対応させて設定された照合距離と搬
    送台車における基準部位とに基づいて照合位置を算出
    し、前記照合位置と前記目標経路の位置とが一致する交
    点位置を算出し、搬送台車の進行方向の交点位置に応じ
    て前記操舵車輪の操舵角を制御することを特徴とする搬
    送台車の操舵制御方法。
  3. 【請求項3】 マップ情報と位置情報とから特定した目
    標経路に対し自動追従走行するように各々独立して操舵
    される第1操舵車輪と第2操舵車輪とを備えた搬送台車
    の操舵制御方法において、搬送台車の走行速度を認識
    し、前記走行速度に対応させて設定された照合距離と第
    1操舵車輪及び第2操舵車輪の間の操舵車輪間中心部位
    とに基づいて照合位置を算出し、前記照合位置と前記目
    標経路の位置とが一致する交点位置を算出し、搬送台車
    の進行方向の交点位置における搬送台車方位に基づいて
    第1操舵車輪の操舵目標位置と第2操舵車輪の操舵目標
    位置を各々算出し、各操舵目標位置に応じて第1操舵車
    輪の操舵角と第2操舵車輪の操舵角を各々制御すること
    を特徴とする搬送台車の操舵制御方法。
  4. 【請求項4】 マップ情報と位置情報とから特定した目
    標経路に対し自動追従走行するように各々独立して操舵
    される第1操舵車輪と第2操舵車輪とを備えた搬送台車
    の操舵制御方法において、搬送台車の走行速度を認識
    し、前記走行速度に対応させて設定された照合距離と第
    1操舵車輪及び第2操舵車輪の間の操舵車輪間中心部位
    とに基づいて照合位置を算出し、前記照合位置と前記目
    標経路の位置とが一致する交点位置を算出し、搬送台車
    の進行方向の交点位置と第1操舵車輪の中心部位と第2
    操舵車輪の中心部位との3点を結ぶ誘導線図を算出し、
    第1操舵車輪の操舵角を第1操舵車輪の中心部位におけ
    る前記誘導線図の接線方向に応じて制御し、第2操舵車
    輪の操舵角を第2操舵車輪の中心部位における前記誘導
    線図の接線方向に応じて制御することを特徴とする搬送
    台車の操舵制御方法。
  5. 【請求項5】 前記照合位置が円、楕円、又は直線のい
    ずれかを用いて算出されたことを特徴とする請求項2な
    いし請求項4のいずれかに記載の搬送台車の操舵制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記照合距離が、搬送台車の走行質量に
    応じたオフセット値を有することを特徴とする請求項2
    ないし請求項4のいずれかに記載の搬送台車の操舵制御
    方法。
  7. 【請求項7】 前記誘導線図が、円又は直線のいずれか
    であることを特徴とする請求項4に記載の搬送台車の操
    舵制御方法。
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