JP5274550B2 - デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5274550B2
JP5274550B2 JP2010510970A JP2010510970A JP5274550B2 JP 5274550 B2 JP5274550 B2 JP 5274550B2 JP 2010510970 A JP2010510970 A JP 2010510970A JP 2010510970 A JP2010510970 A JP 2010510970A JP 5274550 B2 JP5274550 B2 JP 5274550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
amplitude
timing
test apparatus
amplitude data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010510970A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009136427A1 (ja
Inventor
大輔 渡邊
俊幸 岡安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Publication of JPWO2009136427A1 publication Critical patent/JPWO2009136427A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5274550B2 publication Critical patent/JP5274550B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • G01R31/31917Stimuli generation or application of test patterns to the device under test [DUT]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • G01R31/31917Stimuli generation or application of test patterns to the device under test [DUT]
    • G01R31/31928Formatter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/24Testing correct operation
    • H04L1/242Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica
    • H04L1/244Testing correct operation by comparing a transmitted test signal with a locally generated replica test sequence generators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0008Modulated-carrier systems arrangements for allowing a transmitter or receiver to use more than one type of modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2032Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner
    • H04L27/2053Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner using more than one carrier, e.g. carriers with different phases
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits

Description

本発明は、デジタルデータ伝送技術に関する。
デジタル有線通信は従来、時間分割多重(TDM)方式による2値伝送が主流であり、大容量伝送を行う場合は、パラレル伝送、高速伝送によって実現してきた。パラレル伝送の物理的な限界に直面すると、シリアル伝送つまり、高速インタフェース(I/F)回路による数Gbps〜10Gbps以上のデータレートでの高速伝送が行われる。しかしながら、データレートの高速化にも限界があり、伝送線路の高周波損失や反射によるBER(Bit Error Rate)の劣化が問題となる。
一方、デジタル無線通信方式は、キャリア信号に多ビットの情報をのせて送受信する。つまり、データレートはキャリア周波数に直接的に制限されない。例えば、最も基本的な直交変復調方式であるQAM(Quadrature Amplitude Modulation)伝送方式は4値伝送を一つのチャネルで実現することが出来る。64QAMにいたっては、64値伝送がワンキャリアで実現できる。つまり、キャリア周波数を高めなくてもこのような多値変調方式によって、転送容量を向上させることが出来る。
このような変復調方式は、無線通信に限らず有線通信でも可能であり、PAM(Pulse Amplitude Modulation)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)あるいはDQPSK(Differential QPSK)方式として既に適用され始めている。特に、光通信分野においては、1本の光ファイバにどれだけ多くの情報をのせられるかがコスト的にも重要であり、2値TDMからこれらのデジタル変調を利用した伝送へと技術トレンドがシフトしている。
近い将来、このようなデジタル多値変復調方式が、メモリやSoC(System On a Chip)をはじめとするデバイス間の有線インタフェースに適用される可能性があるところ、現状ではそのようなデバイスを量産試験できる多チャンネルの試験装置は存在しない。
従来の無線通信デバイスを試験するミクスド試験装置やRF(Radio Frequency)試験モジュールは存在するが、そもそも従来の無線通信デバイスは、I/O(入出力)用の通信ポート(I/Oポート)が通常ひとつ、または数個に限られるため、これまでの試験装置や試験モジュールも、数個の通信ポートしか備えていない。したがってこれらの試験装置や試験モジュールを、メモリなどの数十〜百チャンネル以上のI/Oポートを有するデバイスの試験に使用することは困難である。
また、従来のRF信号の試験装置では、DUT(Device Under Test)から出力された信号をA/D(アナログデジタル)変換して、その結果得られる膨大なデータを信号処理(ソフトウェア処理も含む)することで期待値判定する。よって、試験時間が長くなる。
さらに従来の試験装置のデジタルピンは、基本的には、2値(場合によってはこれにハイインピーダンス状態Hi-Zが加わった3値)の信号の試験しか想定しておらず、デジタル変調信号の復調機能を有していない。
メモリやMPU(Micro Processing Unit)のようなデバイスのI/Oがすべてデジタル多値変調方式に置き換わったとすれば、数十〜百チャネル以上のI/Oがひとつのデバイスに存在し、それを数百個同時に試験することが求められる。つまり、デジタル多値変復調信号の入出力を数千チャネル有する試験装置が必要であり、試験装置のCPUリソースにも限界があるので、全てハードウェアレベルでのリアルタイム試験が求められる。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、その目的のひとつは、デジタル多値変調機能もしくはデジタル多値復調機能を搭載した試験装置の提供にある。
本発明のある態様は、被試験デバイスにデジタル多値変調された試験信号を供給する試験装置に関する。この試験装置は、送信すべき試験データを生成するパターン発生器と、試験データに対応する被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成する符号化回路と、符号化回路により生成される複数の振幅データを受け、各振幅データを対応するサンプリングタイミングでラッチし、順次出力するデータレート設定部と、データレート設定部から順次出力される振幅データを受け、その値に応じたレベルを有する試験信号を生成する多値ドライバと、を備える。
一般的な試験装置には、任意のパターン信号を生成可能なパターン発生器と、任意の周波数、位相特性を有するタイミング信号を生成可能なタイミング発生器が搭載されるため、これらのアーキテクチャに加えて、符号化回路およびデータレート設定部、多値ドライバを設けることにより、ハードウェアの構成の巨大化を抑制しつつ、デジタル多値変調されたデータを被試験デバイスに供給できる。この態様では、所望の形式の被変調信号を、同相キャリア信号と直交キャリア信号を振幅変調して合成する直交変調方式ではなく、ダイレクトに生成することができる。
符号化回路は、振幅データとともにサンプリング点の時間間隔を示すタイミングデータを出力し、データレート設定部は、タイミングデータの値に応じたサンプリングタイミングごとに、振幅データをラッチしてもよい。
この場合、サンプリングレートを任意に設定することができる。
ある態様の試験装置は、タイミングデータを受け、所定期間を周期とする複数のパルスエッジ列であって、それぞれがタイミングデータに応じた位相遅延を有する複数のパルスエッジ列を生成するタイミング発生器をさらに備えてもよい。データレート設定部は、タイミング発生器からのパルスエッジ列を利用して各振幅データをラッチしてもよい。
タイミング発生器は、パルスエッジ列の周波数および各エッジのタイミングを任意に設定可能に構成されてもよい。
この場合、キャリア周波数に任意のジッタを与えることができ、試験を多様化できる。
多値ドライバは、その出力レベルが調節可能に構成されてもよい。
多値ドライバの出力レベルを調節可能とすることにより、さまざまなデジタル多値変調方式に対応することができる。また、試験信号(被変調信号)に任意のエラーを与えることができ、あるいは、プレディストーションを与えることにより、後段のブロックにおいて発生する非線形歪みをキャリブレートすることができる。
多値ドライバは、Nビット(Nは整数)の振幅データを差動形式で受けるM値(M=2)のドライバであって、N個の差動増幅器を含み、各差動増幅器はそれぞれ、振幅データの各ビットが差動形式で入力される差動対と、差動対をバイアスするテール電流源と、差動対に対する出力負荷回路と、を含んでもよい。N個の差動増幅器の出力負荷回路は共有されており、N個の差動増幅器のテール電流源により生成されるテール電流は、独立に制御可能に構成されてもよい。
ある態様の試験装置は、多値ドライバの出力信号をフィルタリングするフィルタを更に備えてもよい。フィルタを設けることにより、量子化された波形をなめらかな理想波形に近づけることができる。
所定期間は、1シンボル時間の整数倍または整数分の1であってもよい。
所定期間は、キャリア信号の周期の整数倍または整数分の1であってもよい。
本発明の別の態様は、デジタル多値変調された被変調信号を生成する変調器に関する。この変調器は、送信すべきデータに対応した被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成する符号化回路と、符号化回路により生成される複数の振幅データを受け、各振幅データを対応するサンプリングタイミングでラッチし、順次出力するデータレート設定部と、データレート設定部から順次出力される振幅データを受け、その値に応じたレベルを有する被変調信号を生成する多値ドライバと、を備える。
この態様によると、試験装置に搭載されるタイミング発生器のアーキテクチャを転用することにより、ハードウェアの構成の巨大化を抑制しつつ、デジタル多値変調されたデータを生成できる。この態様では、所望の形式の被変調信号を、同相キャリア信号と直交キャリア信号を振幅変調して合成する直交変調ではなく、ダイレクトに生成される。
本発明のさらに別の態様は、半導体装置である。この装置は、複数の入出力ポートを有する機能デバイスと、機能デバイスの入出力ポートから出力されるデータをデジタル変調し、外部へと出力する複数の上述の変調器と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、デジタル多値変調された被変調信号を生成する変調方法に関する。この方法は、送信すべきデータを生成するステップと、データに対応した被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成するステップと、複数の振幅データのそれぞれを、対応するサンプリングタイミングでラッチし、シリアル形式のデータに変換するステップと、シリアル形式の振幅データの値に応じたレベルを有する被変調信号を生成するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、デジタル多値変調機能もしくはデジタル多値復調機能を搭載した試験装置が提供できる。
本発明の実施の形態に係る試験装置の全体構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るデジタル変調器を含む送信回路の構成を示すブロック図である。 16QAMの場合の各シンボルに対応する被変調信号波形を示す図である。 16QAMの場合の被変調信号の量子化規則を示す図である。 多値ドライバの構成例を示す回路図である。 実施の形態に係る試験装置の動作状態を示すタイムチャートである。 実施の形態に係る試験装置により生成される被変調信号の波形を示す図である。 関連技術に係る試験装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るデジタル変調器を備えた半導体装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係るデジタル復調器を含む受信回路の構成を示すブロック図である。 図10のデジタル復調器の具体的な構成例を示す回路図である。 判定部における、振幅期待値データと判定データの比較処理を概念的に示す図である。 試験装置とDUTの接続形態の一例を示すブロック図である。
符号の説明
100…試験装置、102…I/O端子、110…DUT、BUF1…出力バッファ、BUF2…入力バッファ、10…データ送受信部、12…判定部、14…パターン発生器、16…タイミング発生器、20…デジタル変調器、22…パターン発生器、24…タイミング発生器、26…符号化回路、27…データレート設定部、30…多値ドライバ、32…ドライバレベル制御部、35…フィルタ、40…基準信号源、60…デジタル復調器、62…多値コンパレータ、64…しきい値レベル設定部、66…ラッチアレイ、68…リタイミング処理部、70…タイミング発生器、72…期待値パターン発生器、74…符号化回路、76…振幅期待値データ生成部、78…判定部、200…半導体装置、210…機能デバイス。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
実施の形態に係る試験装置は、デジタル多値変調(以下、単にデジタル変調という)されたデジタルデータの送受信インタフェースを備える被試験デバイス(DUT)を試験対象とする。つまりパターン信号をデジタル変調してDUTに供給し、またDUTから出力されるデジタル変調されたデータを期待値と比較し、良否判定を行う。試験装置は、良否判定の他、デジタル変調されたデータの波形解析、コンスタレーションマップの生成機能等を備えてもよい。
デジタル変調は、APSK(振幅位相偏移変調)、QAM(直交振幅変調)、QPSK(4値位相偏移変調)、BPSK(2値位相偏移変調)などを含む。DUTは、たとえばメモリやMPUをはじめとする多チャンネルのI/Oポートを有するデバイスが想定されるが、特に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る試験装置100の全体構成を示すブロック図である。図1の試験装置100は、DUTのI/Oポートごとに設けられた複数のI/O端子102a、102b、102c、…を備える。I/Oポートの個数は任意であるが、メモリやMPUの場合、数十〜百個以上設けられる。試験装置100の複数のI/O端子102はそれぞれ、DUT110の対応するI/Oポートと伝送路を介して接続されている。
試験装置100は、複数のI/O端子102a、102b、102c、…ごとに設けられた複数のデータ送受信部10a、10b、10c…および判定部12a、12b、12c、…を備える。複数のデータ送受信部10および判定部12は同一の構成であるため、データ送受信部10aおよび判定部12aの構成のみが詳細に示される。
各データ送受信部10は、DUT110に供給すべきパターンデータを変調信号として、キャリア信号(搬送波)をデジタル変調し、DUT110の対応するI/Oポートへと出力する機能と、DUT110から出力される被変調データを受け、これを復調する機能と、を備える。復調されたデータは、期待値と比較され、DUT110の良否が判定される。
データ送受信部10は、パターン発生器14、タイミング発生器16、出力バッファBUF1、入力バッファBUF2、デジタル変調器20、デジタル復調器60を備える。
パターン発生器14は、DUT110に対して供給すべき試験パターンを生成する。試験パターンの各データ(パターンデータともいう)は、DUT110と試験装置100の間のデータ伝送に使用されるデジタル変復調のフォーマットに応じたビット数を有している。たとえば16QAMの場合、各データは4ビットであり、64QAMの場合6ビット、QPSKの場合2ビット、BPSKの場合1ビットである。以下では理解の容易化のために16QAMを例に説明する。つまりパターン発生器14は4ビットのパターンデータを生成する。
タイミング発生器16は、タイミング信号を生成し、デジタル変調器20へと出力する。タイミング発生器16は、パターンデータのサイクルごとにタイミング信号の位相を細かく、たとえば数ps〜数nsのオーダーで調節可能である。タイミング発生器16およびパターン発生器14は、従来の2値伝送を行うシステムに使用される試験装置に使用される公知の回路を利用することができる。
デジタル変調器20は、パターンデータに応じて、直交振幅変調(たとえば16QAM)された被変調信号を生成し、試験信号として出力する。試験信号は、出力バッファBUF1によってDUT110へと出力される。
入力バッファBUF2はDUT110から出力される被試験信号を受け、デジタル復調器60へと出力する。デジタル復調器60は被変調データを復調し、デジタルのデータを抽出する。判定部12aは、デジタル復調器60により復調されたデータを、パターン発生器14から出力される期待値データと比較する。出力バッファBUF1および入力バッファBUF2は、双方向バッファとして構成されてもよい。
以上が試験装置100の全体の構成と動作の概略である。上述したように、試験装置100は数十〜百以上のデータを処理する必要があり、入出力ポートごとにデータ送受信部10が設けられる。したがってデータ送受信部10はCMOSプロセスあるはその他のプロセスを用いて半導体基板上に集積化可能に設計することが必要である。
以下、デジタル変調器20を第1の実施の形態として、デジタル復調器60を第2の実施の形態として詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、実施の形態に係るデジタル変調器20を含む送信回路の構成を示すブロック図である。試験装置100の送信回路は、デジタル変調器20、パターン発生器22、リアルタイムタイミング発生器(以下、単にタイミング発生器という)24、基準信号源40を備える。パターン発生器22は図1のパターン発生器14に、タイミング発生器24は図1のタイミング発生器16に対応する。
基準信号源40は、基準クロックREFCLKを生成する。パターン発生器22は、この基準クロックREFCLKに応じた周波数で、DUT110に供給すべきパターンデータPD[3:0]を生成する。図2に示される信号線のビット数は、16QAMを例としたものであるが、本発明はそのビット数に限定されるものではない。デジタル変調器20は、パターンデータPD[3:0]のシンボルに応じた被変調信号波形を生成する。
図3は、16QAMの場合の各シンボルに対応する被変調信号波形を示す図である。16QAMの場合、同相成分Iのデータは、(00)、(01)、(10)、(11)のいずれかの値をとり、それぞれの波形は、cosωt、−cosωt、2cosωt、−2cosωtのいずれかとなる。同様に直交成分Qのデータは、(00)、(01)、(10)、(11)のいずれかの値をとり、それぞれの波形は、sinωt、−sinωt、2sinωt、−2sinωtのいずれかとなる。データと波形の対応関係は、符号化形式に応じて決定される。16QAMの被変調信号は、同相成分Iと直交成分Qを加算して得られ、すなわちI−Qのデータの組み合わせに応じて4×4=16通りの波形が規定される。図3には、4つのシンボル(0000)、(0001)、(0010)、(1101)に対応する4通りの合成波形(被変調信号波形)が示される。
各シンボルに対応する被変調信号波形は所定の規則にしたがって量子化される。図4は、16QAMの場合の被変調信号の量子化規則を示す図である。図4には、16QAMの被変調信号の波形のアイダイアグラムが示される。16個のシンボルは三角関数の線形和で表現されるため、いずれも三角関数となる。被変調信号の波形は、時間軸方向に対して、シンボルレートのn倍(nは整数)のサンプリングレートで、レベル方向(振幅方向)に対してk値で量子化される。図4は、n=8、k=13の場合を示す。k=13の場合、各サンプリング点のデータは、4ビット以下で表現することができる。
振幅方向の量子化のしきい値レベルは、等間隔でなくてもよく、図4に示すように、サンプリング点(サンプリングタイミング)と期待されるアイパターンとのクロスポイントに設定してもよい。アイパターンは一見すると複雑であるが、おのおのは三角関数の振幅と位相が異なったものであり、直交変調の場合は90度ずれた三角関数の加算信号なので、レベル設定ポイントの数、つまり分解能はそれほど高くする必要がない。回路規模の観点から、振幅方向の分解能(階調数)は、多くても6ビット(つまりk≦32)が望ましい。
図2に戻る。デジタル変調器20は、符号化回路26、データレート設定部27、多値ドライバ30、ドライバレベル制御部32、フィルタ35を含む。
符号化回路26は、パターンデータPD[3:0]を受ける。符号化回路26は、所定期間Tpを単位として動作する。所定時間Tpは、シンボル周期とすることが好ましいが、その1/2倍、あるいは2倍であってもよい。符号化回路26は、パターンデータPD[3:0]に対応する被変調信号波形(被変調信号波形)の各サンプリング点の振幅を示すデータ(振幅データ)DATA_1[m:0]〜DATA_n[m:0]を並列的に生成する。
整数mは、サンプリング波形の振幅の分解能に応じて設定される。たとえばサンプリング波形が振幅方向に13階調で量子化される場合、4ビットの振幅データDATA[3:0]が生成される。また、整数nは、所定期間Tp内の時間軸方向のサンプリング点の個数を示す。つまり、所定期間Tpが8つのサンプリング点(サンプリングタイミング)t1〜t8を含む場合、サンプリングタイミングt1〜t8ごとの振幅データDATA_1[3:0]〜DATA_8[3:0]は同時並列的に生成される。
データレート設定部27は、符号化回路26により生成されるサンプリングタイミングt1〜t8ごとの複数の振幅データDATA_1〜DATA_8を受ける。データレート設定部27は、各振幅データDATA_1〜DATA_8を、対応するサンプリングタイミングでラッチし、順次出力する。つまり、所定時間Tpごとにシンボルレートでパラレル入力される8個のデータを、サンプリングレートでシリアル形式にて出力する。データレート設定部27の出力データを、波形データWD[3:0]という。
符号化回路26は、振幅データDATA_1〜DATA_8とともに、サンプリング点の時間間隔を示すタイミングデータTDを出力する。タイミング発生器24は、複数のサンプリングタイミングt1〜t8を示す複数のパルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8を生成する。タイミング発生器24は、パルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8の周波数および各エッジのタイミングを任意に設定可能に構成される。複数のパルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8はそれぞれ、所定時間Tpを周期としており、i番目のパルスエッジ列EDGE_iは、i−1番目のパルスエッジ列EDGE_(i−1)に対して、タイミングデータTDに応じた位相遅延を有している。
データレート設定部27は、タイミング発生器24からのパルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8を利用して、対応する各振幅データDATA_1〜DATA_8をラッチするラッチアレイ(不図示)と、ラッチアレイからパラレル出力される振幅データOUT_DATA_1〜OUT_DATA_8をシリアル変換するパラレルシリアル変換部(不図示)を含んでもよい。かくしてデータレート設定部27は、シリアル形式の波形データWD[3:0]を生成する。
多値ドライバ30は、データレート設定部27からサンプリングタイミングt1〜t8ごとに順次出力される波形データWD[3:0]を受ける。多値ドライバ30は、波形データWD[3:0]の値に応じた信号レベル(たとえば電圧値)を有する試験信号を生成する。波形データWDの値と信号レベルの関係は、図4の量子化規則に応じて設定される。
多値ドライバ30は、ある波形データの値に対する信号レベルの関係が、任意に調節可能に構成されることが望ましい。図5は、多値ドライバ30の構成例を示す回路図である。多値ドライバ30は複数の差動増幅器を含む。M値ドライバはn個(ここでM=2である)の入力データDATAを差動信号として受ける。図5のデータDATA[0:n]は、図2における波形データWD[0:3]に対応する。
複数の差動増幅器は、出力負荷回路R1、R2が共通となるように並列に接続されている。抵抗負荷R1、R2に代えてカレントミラー回路が出力負荷回路として設けられてもよい。i番目の差動増幅器は、差動対Mip、Minおよびテール電流源CSiおよび負荷抵抗R1、R2を含んでいる。差動対を構成する複数のトランジスタのドレインは共通に接続されており、共通接続されたドレインの信号が差動信号として後段へと出力される。なお、多値ドライバはシングルエンドで構成されてもよく、またPチャンネルMOSFETを用いて構成されてもよく、公知の任意の回路が利用できる。
各テール電流源CS1〜CSnは電流D/Aコンバータである。つまりテール電流源CS1〜CSnは、それぞれに入力される制御信号に応じたテール電流(バイアス電流)を、対応する差動対に供給する。テール電流源CS1〜CSnにより生成されるテール電流を変化させることにより、多値ドライバ30cの出力のレベルを任意に調節することができる。ドライバレベル制御部32は、テール電流源CS1〜CSnの値をデジタル制御する。つまりドライバレベル制御部32およびテール電流源CS1〜CSnは、電流D/Aコンバータを構成する。多値ドライバとしてD/Aコンバータを用いてもよい。
図2に戻る。多値ドライバ30から出力される被変調信号Smodは、振幅値(レベル)が離散的に設定されたアナログ信号となる。このアナログ信号からキャリア周波数帯以外の周波数成分を除去することにより、目的とする被変調信号Smod’が生成される。そこで多値ドライバ30の後段には、被変調信号Smodをフィルタリングするためのフィルタ35が設けられる。フィルタ35は、ローパスフィルタやトムソンフィルタ等であってもよく、そのカットオフ周波数は、被変調信号Smodのキャリア周波数に応じて設定される。
なお、多値ドライバ30の出力に配線や寄生容量等による寄生フィルタが形成される場合、この寄生フィルタを積極的に利用することにより多値ドライバ30の出力を試験信号としてDUT110に供給してもよい。
以上が試験装置100の構成である。続いて、試験装置100の動作を説明する。
図6は、実施の形態に係る試験装置100の動作状態を示すタイムチャートである。図6のタイムチャートは、基準クロックREFCLK、振幅データDATA_1[m:0]〜DATA_n[3:0]、OUT_DATA_1[3:0]〜OUT_DATA_n[3:0]、パルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8、波形データWD[3:0]を示す。
パターン発生器22および符号化回路26は、基準クロックREFCLKの周波数ドメインで動作し、基準クロックREFCLKの所定のエッジごとに、パターンデータPD[3:0]を生成する。符号化回路26はパターンデータPD[3:0]を受け、これを符号化して、サンプリング点t1〜t8それぞれの振幅データDATA_1〜DATA_8を各4ビットで生成する。
タイミング発生器24は、基準クロックREFCLKと同期して、タイミングデータTDの値に応じた位相遅延τを有する複数のパルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8を生成する。位相遅延τは、サンプリング点の時間間隔である。データレート設定部27は、振幅データDATA_1〜DATA_8をそれぞれ、対応するパルスエッジ列EDGE_1〜EDGE_8を利用してラッチする。ラッチされた各振幅データOUT_DATA_1〜OUT_DATA_8は、シリアル形式の波形データWD[3:0]に変換される。
図7は、実施の形態に係る試験装置100により生成される被変調信号Smodの波形を示す図である。図7は、図4に示した16QAMの量子化規則を用いた場合のシンボル(0000)、(0001)、(0010)、(1101)に対応する被変調信号波形を示す。
以上、実施の形態に係るデジタル変調器20を備える試験装置100の構成および動作を説明した。実施の形態に係るデジタル変調器20によれば、16QAMのフォーマット、もしくはこれに類するさまざまな変調方式で変調された試験データを簡易な構成で生成することができる。
この試験装置100の従来技術に対する利点や優れた効果は、従来アーキテクチャを利用した試験装置との対比によって明らかになる。図8は、関連技術に係る試験装置400の構成を示すブロック図である。試験装置400は、任意波形発生器として構成される。
試験装置400は、波形データメモリ402、D/Aコンバータ404、周波数シンセサイザ406、フィルタ408を備える。波形データメモリ402には、DUT110に供給すべき波形がデジタル値にて記録される。D/Aコンバータ404は、波形データメモリから読み出されるデジタル値を逐次、アナログ信号に変換する。周波数シンセサイザ406によってD/Aコンバータの動作周波数が制御される。フィルタ408はD/Aコンバータ404の出力をフィルタリングする。
つまり従来のアーキテクチャを利用して同じ機能を有する試験装置を構成しようとすれば、16QAMのデジタルデータをDSP(Digital Signal Processor)を用いて生成し、あるいは波形データメモリに格納しておき、これをD/Aコンバータによってアナログ電圧に変換する必要がある。試験装置ではDUT110のポートごとに被変調信号を生成する必要があるところ、DSPをポートごとに設けると、膨大なリソースが必要となってしまい現実的ではない。さらにキャリア周波数がGHz帯となると、非常に高速なD/Aコンバータが必要になるという問題がある。
DSPの代わりに波形データメモリを用いる場合、被変調信号波形を振幅方向に少なくとも8ビット、好ましくは10ビット以上で量子化する必要があり、さらに波形データがシンボルの個数分必要であるため、膨大なメモリ領域が必要とされる。またD/Aコンバータ404を、数GHzの高速かつ高精度に設計する必要がある。これらの事情から、メモリやMPUなどの多チャンネルI/Oごとに、同様の構成を用いることは回路規模や消費電力の観点から現実的ではない。
これに対して実施の形態に係る試験装置100では、多値ドライバにはせいぜい16値、あるいは32値程度の分解能しか必要とされず、D/Aコンバータに換算すると、4ビット、あるいは5ビットの精度しか必要とされない。その代わりに、キャリア周波数の1周期、あるいはシンボル時間内に、8個、あるいはそれ以上のサンプリング点を設けて、時間軸方向の分解能を高めている。
その結果、非常に簡易な構成の試験装置が提供でき、あるいは試験装置の消費電力を低減することができる。多チャンネルのI/Oポートを有するDUT110を検査対象とする場合、ピンごとに図2のデジタル変調器20を設けることが可能であり、CMOSプロセスを用いて数百チャンネルにもおよぶデジタル変調器を単一、もしくは複数の半導体基板上に容易に集積化することができる。したがって、DUT110の複数のI/Oポートに、高速で並列的に試験データを供給できる。
実施の形態では、16QAMを例に説明したが、図2の回路によれば、QPSK、BPSK、オフセットQPSK、DPSK、シフトPSKなどのフォーマットで変調されたデータを生成できる。この場合変調方式に応じて符号化回路26の処理を変更すればよい。
続いて、デジタル変調器20の変形例を説明する。
実施の形態では、所定期間Tpは、1シンボル時間であったが、本発明はこれに限定されない。たとえば、符号化回路26は、1シンボル時間を時分割し、分割された時間単位を所定期間Tpとして、振幅データDATA_1〜DATA_nを生成してもよい。つまり所定時間Tpは、シンボル時間の整数分の1であってもよい。
反対に、符号化回路26は、複数のシンボル時間を所定期間Tpとして、振幅データDATA_1〜DATA_nを生成してもよい。つまり所定時間Tpは、シンボル時間の整数倍であってもよい。
また実施の形態では、キャリア周波数がシンボルレートに等しい場合を説明したが、キャリア周波数はシンボルレートの整数倍であってもよい。
別の観点から見れば、実施の形態では、所定時間Tpがキャリア信号の周期に等しい場合を説明したが、所定時間Tpは、キャリア信号の周期の整数倍、もしくは整数分の1であってもよい。なお、所定時間Tpがキャリア信号の周期の整数倍である場合、所定時間Tp内に被変調信号波形が同じ波形が繰り返し現れるため、同じ1周期分の振幅データDATA_1〜DATA_nを生成して繰り返し利用してもよい。
実施の形態では、図2のデジタル変調器20を試験装置100に実装する場合を説明したが、これを半導体装置のインタフェースとして実装してもよい。図9は、実施の形態に係るデジタル変調器20を備えた半導体装置200の構成を示すブロック図である。
半導体装置200は、その内部に機能デバイス210および複数のデジタル変調器20および複数のデジタル復調器60を備え、さらに外部と信号伝送を行うための入出力ピンPio1、Pio2、…を備える。機能デバイス210は、メモリやMPUなどであって、複数の入出力ポートP1、P2、P3、P4…を有し、各ポートを介して2値のデータを入出力する。
デジタル変調器20およびデジタル復調器60は、いくつかの入出力ポートごとに、図9では2つの入出力ポートごとに設けられる。各デジタル変調器20は、機能デバイス210の複数の入出力ポートから出力されるデータをデジタル変調し、外部へと出力する。また、各デジタル復調器60は、外部から入力されたデータを復調し、機能デバイス210の対応するポートに出力する。
ある態様において複数のデジタル変調器20および複数のデジタル復調器60は機能デバイス210に集積化されてもよい。
別の態様において、複数のデジタル変調器20および複数のデジタル復調器60が機能デバイス210とは別の半導体基板に、インタフェースモジュール220(I/Oモジュール)として集積化されてもよい。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態に係るデジタル復調器60を含む受信回路の構成を示すブロック図である。受信回路は、DUT110からのデジタル多値変調された被試験信号Stを試験する。
試験装置100の受信回路は、デジタル復調器60、タイミング発生器70、振幅期待値データ生成部76、判定部78を備える。図10の振幅期待値データ生成部76および判定部78は、それぞれ図1のパターン発生器14およびタイミング発生器16に対応する。
振幅期待値データ生成部76は、DUT110からのデータの期待値(以下、期待値データという)に対応する被変調信号波形を示す振幅期待値データAEDを生成する。
まず、振幅期待値データAEDについて説明する。受信回路においては、被変調信号波形は、仮想的に振幅(レベル)方向に量子化、つまりセグメント化され、さらに時間軸方向にも所定のサンプリングレートでサンプリングされる。振幅セグメントの個数nは任意でよいが、回路規模の観点から、nは十数個程度、多くても32個以下が望ましい。その代わりに、サンプリングレートを、キャリア周波数よりも十分に高く、たとえば16倍、あるいは32倍以上に設定することが望ましい。
振幅期待値データAEDは、期待値データに対応する被変調信号波形のサンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントSEG1〜SEGnのいずれに属するかを示すデータである。
デジタル復調器60は、DUT110からの被試験信号波形Stを所定のサンプリングレートでサンプリングし、サンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントSEG1〜SEGnのいずれに属するかを示す判定データDDを生成する。
判定部78は、サンプリング点ごとの振幅期待値データAEDと判定データDDを比較する。
以上が受信回路の全体構成である。直交復調を行ってベースバンドデータを抽出し、ベースバンドの期待値と比較する従来手法と、実施の形態に係る受信回路の処理は大きく異なっている点に着目すべきである。直交復調を行う代わりに、被試験信号を振幅方向に粗く、時間軸方向に密に、たとえば数psの時間分解能でサンプリングし、期待値データに応じた振幅期待値データと一致するかを判定する。その結果、キャリア周波数をダウンコンバージョンし、I成分とQ成分に分解する処理が不要となるため、高周波アナログ回路が不要となり、フルデジタルで信号処理を行うことができる。
以下、受信回路の詳細な構成例を説明する。
振幅期待値データ生成部76は、期待値パターン発生器72および符号化回路74を含む。
期待値パターン発生器72は、DUT110からの期待値データを示す期待値パターンEPを生成する。期待値パターンEPは、1シンボルに相当するデータであり、16QAMの場合4ビットとなる。期待値パターンEPのビット数は、変調方式に応じて設定される。
符号化回路74は、期待値パターンEP[3:0]を符号化する。符号化処理は、以下のように実行される。
1. 期待値パターンEPに応じた被変調信号波形をサンプリング点ごとに量子化する。この量子化は仮想的なものであり、符号化回路74において被変調信号波形が生成されるものではない。
2. 被変調信号波形のサンプリング点ごと振幅レベルが、複数の振幅セグメントSEG1〜SEGnのいずれに属するかを示す振幅期待値データAEDを生成する。
符号化処理は、期待値パターンEPの値ごとに予め用意された振幅期待値データAEDをメモリから読み出すことにより行ってもよい。あるいは、数値的な演算処理によって行ってもよい。
デジタル復調器60は、被試験信号Stを、振幅期待値データAEDと比較可能な信号形式に変換する。本明細書では、この変換処理を復調と呼んでおり、周波数ミキシングによってベースバンド信号を抽出する一般的な復調処理とは異なっている。
デジタル復調器60は、多値コンパレータ62、しきい値レベル設定部64、ラッチアレイ66、リタイミング処理部68を備える。
多値コンパレータ62は、被試験信号Stを、複数の振幅セグメントSEG1〜SEGnに応じたしきい値と比較し、複数の判定データDD1〜DDnを生成する。i(iは整数)番目の判定データDDiは、被試験信号Stがi番目の振幅セグメントSEGiに含まれるかを示すデータである。
しきい値レベル設定部64は、振幅セグメント数n、入力される被試験信号Stの電圧範囲やデジタル変調方式に応じて、多値コンパレータ62のしきい値レベルを設定する。
ラッチアレイ66は、多値コンパレータ62から出力される振幅セグメントSEG1〜SEGnごとの判定データDD1〜DDnを所定のサンプリングタイミングごとにラッチする。サンプリングレートは、被試験信号のキャリア周波数(もしくはシンボルレート)よりも十分に高く設定される。ラッチアレイ66は、複数の判定データDD1〜DDnそれぞれを、サンプリングレートのデータを所定のレートにシリアル/パラレル変換する。所定のレートは、シンボルレートであってもよいしその整数倍、または整数分の1であってもよい。パラレル形式の判定データを、DD1p〜DDnpと称する。
リタイミング処理部68は、後段の判定部78との同期処理のために、判定データDD1p〜DDnpをリタイミング処理し、振幅期待値データAEDのレートと一致させる。
図11は、図10のデジタル復調器60の具体的な構成例を示す回路図である。
多値コンパレータ62は、セグメントごとに設けられた複数のウィンドウコンパレータCMP1〜CMPnを含む。i番目のウィンドウコンパレータCMPiは、被試験信号Stを上側しきい値電圧VIHiと比較するハイサイドコンパレータCMPHiと、被試験信号Stを下側しきい値電圧VILiと比較するローサイドコンパレータCMPLiと、を含む。
したがって、i番目のセグメントの判定データDDiは、ハイサイドコンパレータCMPHiの出力データDDiHと、ローサイドコンパレータCMPLiの出力データDDiLの2ビットで構成される。
しきい値レベル設定部64は、D/Aコンバータであって、セグメントごとのハイサイド、ローサイドコンパレータCMPH、CMPLに供給すべきしきい値電圧を生成する。しきい値レベル設定部64によって多値コンパレータ62のしきい値レベルが調節される。
なお、隣接する振幅セグメントの上側しきい値電圧VIHと下側しきい値電圧VILが等しい場合、同じ電圧を共有することができる。
ラッチアレイ66は、デマルチプレクサもしくはシリアルパラレル変換回路として機能し、コンパレータCMPH、CMPLごとに、複数のラッチ回路L1〜Lmを備える。mはシンボル当たりのサンプリング点の個数であってもよい。複数のラッチ回路L1〜Lmには、対応するコンパレータCMPH(もしくはCMPL)の出力信号が入力される。i番目のラッチ回路Liは、シンボル期間内のi番目のサンプリングタイミングにて、対応するコンパレータの出力信号をラッチする。つまり、複数のラッチ回路L1〜Lmのクロック端子には、互いにサンプリング間隔に応じた位相遅延を有する複数のパルスエッジ列が入力される
ラッチアレイ66によって、パラレル形式の判定データDD1p〜DDnpが生成される。
リタイミング処理部68は、ラッチ回路ごとに設けられた複数のFIFO(First In First Out)を含んでもよい。リタイミング処理部68によってリタイミングされた判定データDDは、後段の判定部78に供給され、振幅期待値データAEDと比較されて論理判定される。
図10に戻る。符号化回路74は、振幅期待値データAEDとともに、サンプリング点の時間間隔を示すタイミングデータTDを出力する。タイミング発生器70は、タイミングデータTDに応じた間隔を有する第1パルスエッジ列PE1を生成する。第1パルスエッジ列PE1は、図11の各ラッチ回路L1〜Lmのクロック端子に供給される。タイミング発生器70は、第1パルスエッジ列PE1の周波数および各エッジのタイミングを任意に設定可能に構成される。
符号化回路74は、振幅期待値データAEDのレートを示すレート設定データRATEを出力する。タイミング発生器70は、レート設定データRATEを受け、その値に応じた周波数を有する第2パルスエッジ列PE2を生成する。リタイミング処理部68は、ラッチアレイ66からの複数の判定データDD1p〜DDnを、第2パルスエッジ列PE2のタイミングに同期させる。
以上が試験装置100の受信回路の構成である。続いて試験装置100の動作を説明する。
図12は、判定部78における、振幅期待値データAEDと判定データDDの比較処理を概念的に示す図である。図12において、実線の波形は被試験信号Stを示す。振幅は複数のセグメントSEG1〜SEGnに分割されている。
セグメントSEGごとに、判定データDDが生成される。i番目の判定データDDiは、パルスエッジPE1の各エッジタイミングにおいて、被試験信号Stがi番目のセグメントSEGiに含まれるか否かを示す。
一点鎖線は、期待されるシンボルの被変調信号波形に応じたウィンドウを示すものであり、振幅期待値データAEDによって定義される。16QAMの場合、16個のシンボルに応じたウィンドウを定義する振幅期待値データAEDが、符号化回路74から出力される。シンボルごとのウィンドウは、変調方式、グレイコーディングなどの符号化方式、予期される振幅エラー、位相エラーに応じて設定すればよい。
判定部78は、ウィンドウを定義する振幅期待値データAEDと、判定データDD1〜DDnを比較する。その結果、被試験信号Stのシンボルが、期待値と一致するかどうかを判定することができる。
たとえば振幅期待値データAEDは、行が振幅セグメントに、列がサンプリングタイミングに対応したマトリクス状のデータであってもよい。マトリクス状のデータのうち、ウィンドウに囲まれるデータに1を格納し、それ以外のデータに0を格納して生成してもよい。同様に、複数の判定データDD1〜DDnは、それぞれが列方向にサンプリングタイミングに対応した複数のデータを含み、したがって判定データDD全体として、マトリクス状のデータを形成してもよい。この場合、マトリクス状の振幅期待値データAEDと、マトリクス状の判定データDDの対応しあう各ビットを比較することにより、パス/フェイルが判定できる。
パルスエッジPE1aに示すように、サンプリングタイミングは、ウィンドウの時間幅Twの中央に1個配置されてもよい。あるいはパルスエッジPE1bに示すように、ウィンドウの両端に配置されてもよい。この場合、文字通りのウィンドウ試験を実施することができる。また、PE1で示されるように、パルスエッジの周波数をなるべく高く設定し、被試験信号Stを高度にデジタイジングしてもよい。
以上が試験装置100の動作である。
また、本実施の形態に係る試験装置100の受信回路には、以下の変形例が認められる。
(第1の変形例)
ラッチアレイ66は、期待値パターンEPの値に応じて、判定データDD1〜DDnをラッチするタイミングを変化させる。図11のラッチアレイ66は、コンパレータCMPH、CMPLごとに単一、もしくは複数のラッチ回路を含む。
具体的には、以下の処理を行ってもよい。
1. 期待値パターンEPに対応する被変調信号波形にもとづいて図12のウィンドウを定義する。
2. 各ウィンドウに囲まれるセグメントの判定データDDを、そのウィンドウに対応するパルスエッジでラッチする。
つまりi番目のセグメントSEGiに対応する判定データDDiを、その判定データDDiが被変調信号波形を包含すべきタイミングでラッチする。ラッチされたすべての判定データが、被変調信号を含む値を示す場合、被変調信号波形がウィンドウに含まれることを意味するから、パス判定がなされる。つまり判定データDDそのものが、期待値との比較結果を示すデータとなり、判定部78での比較処理を省略もしくは簡略化できる。またこの変形例によれば、すべての判定データを同じタイミングでラッチしなくてもよいため、ラッチアレイの構成を簡略化できる。
(第2の変形例)
多値コンパレータ62は、期待値パターンEPの値に応じて、しきい値電圧VIH、VILの値を変化させる。図11のラッチアレイ66は、コンパレータCMPH、CMPLごとに単一、もしくは複数のラッチ回路を含む。i番目のコンパレータCMPHiおよびCMPLiに対応するラッチLiは、シンボル内のi番目のサンプリングタイミングのエッジを受ける。
i番目のコンパレータCMPHi、CMPLiのしきい値電圧VIHi、VILiは、以下のように設定する。
1. 期待値パターンEPに対応する被変調信号波形にもとづいて図12のウィンドウを定義する。
2. i番目のエッジのタイミングに対応するウィンドウの上限レベルをしきい値電圧VIHiに、ウィンドウの下限レベルをしきい値電圧VILiに設定する。
第2の変形例においても、ラッチされたすべての判定データが、被変調信号を含む値を示す場合、被変調信号波形がウィンドウに含まれることを意味するから、パス判定がなされる。つまり判定データDDそのものが、期待値との比較結果を示すデータとなり、判定部78での比較処理を省略もしくは簡略化できる。またこの変形例によれば、すべての判定データを同じタイミングでラッチしなくてもよいため、ラッチアレイの構成を簡略化できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、試験装置100とDUT110が信号ラインで接続される場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。試験装置100とDUT110の端子(ポート)間を電気的に接触させずに、図13に示すように容量結合や誘導結合によって非接触試験することも可能である。たとえば、試験装置100とDUT110の間でキャリア変調信号が送受信される場合、そのキャリア変調信号の直流成分は無視しうるほど十分に小さいため、試験装置100とDUT110の間をAC結合させることができる。
本明細書には、特許請求の範囲に記載された技術的思想に加えて、以下の技術的思想が開示されている。
本発明の別の態様は、被試験デバイスからのデジタル多値変調された被試験信号を試験する試験装置に関する。この試験装置は、被試験デバイスからのデータの期待値に対応する被変調信号波形のサンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す振幅期待値データを生成する振幅期待値データ生成部と、被試験デバイスからの被試験信号波形をサンプリングし、サンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す判定データを生成する復調器と、サンプリング点ごとの振幅期待値データと判定データを比較する判定部と、を備える。
振幅期待値データ生成部は、被試験デバイスからのデータの期待値を示す期待値パターンを生成する期待値パターン発生器と、期待値パターンを、それに対応する被変調信号波形のサンプリング点ごと振幅が複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す振幅期待値データに符号化する符号化回路と、を含んでもよい。
復調器は、被試験信号を複数の振幅セグメントに応じたしきい値と比較して複数の判定データを生成する多値コンパレータと、多値コンパレータからの複数の判定データを、所定のサンプリングタイミングごとにラッチするラッチアレイと、を含んでもよい。
復調器は、ラッチアレイによりラッチされたサンプリング点ごとの複数の判定データを、振幅期待値データと同期させるリタイミング処理部をさらに含んでもよい。
振幅期待値データ生成部は、被試験デバイスからのデータの期待値を示す期待値パターンを生成する期待値パターン発生器と、期待値パターンを、それに対応する被変調信号波形のサンプリング点ごと振幅が複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す振幅期待値データに符号化するとともに、サンプリング点の時間間隔を示すタイミングデータを出力する符号化回路と、を含んでもよい。復調器は、被試験信号を複数の振幅セグメントに応じたしきい値と比較して複数の判定データを生成する多値コンパレータと、多値コンパレータからの複数の判定データを、タイミングデータの値に応じたサンプリングタイミングごとにラッチするラッチアレイと、を含んでもよい。
試験装置は、タイミングデータを受け、当該タイミングデータに応じた間隔を有する第1パルスエッジ列を生成するタイミング発生器をさらに備えてもよい。ラッチアレイは、タイミング発生器からの第1パルスエッジ列を利用して各判定データをラッチしてもよい。
タイミング発生器は、第1パルスエッジ列の周波数および各エッジのタイミングを任意に設定可能に構成されてもよい。
振幅期待値データ生成部は、被試験デバイスからのデータの期待値を示す期待値パターンを生成する期待値パターン発生器と、期待値パターンを、それに対応する被変調信号波形のサンプリング点ごと振幅が複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す振幅期待値データに符号化するとともに、振幅期待値データのレートを示すレート設定データを出力する符号化回路と、を含んでもよい。復調器は、被試験信号を複数の振幅セグメントに応じたしきい値と比較して複数の判定データを生成する多値コンパレータと、多値コンパレータからの複数の判定データを、所定のサンプリングタイミングごとにラッチするラッチアレイと、ラッチアレイによりラッチされたサンプリング点ごとの複数の判定データを、前記レート設定データの値に応じたタイミングでラッチし、振幅期待値データと同期させるリタイミング処理部と、を含んでもよい。
試験装置は、レート設定データを受け、当該レート設定データに応じた周波数を有する第2パルスエッジ列を生成するタイミング発生器をさらに備えてもよい。リタイミング処理部は、ラッチアレイからの複数の判定データを、第2パルスエッジ列のタイミングに同期させてもよい。
多値コンパレータは、しきい値レベルが調節可能に構成されてもよい。
多値コンパレータのしきい値レベルを調節可能とすることにより、さまざまなデジタル多値変調方式に対応することができる。あるいは、被試験デバイスからのデータを受信するデバイスをエミュレートすることができる。
本発明の別の態様は、被試験デバイスからのデジタル多値変調された被試験信号を試験する方法に関する。この試験方法は、被試験デバイスからのデータの期待値に対応する被変調信号波形のサンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す振幅期待値データを生成するステップと、被試験デバイスからのデータに対応する被試験信号波形をサンプリングし、サンプリング点ごとの振幅が、複数の振幅セグメントのいずれに属するかを示す判定データを生成するステップと、サンプリング点ごとの振幅期待値データと判定データを比較するステップと、を備える。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明は、半導体デバイスの試験に利用できる。

Claims (12)

  1. 被試験デバイスにデジタル多値変調された試験信号を供給する試験装置であって、
    送信すべき試験データを生成するパターン発生器と、
    前記試験データに対応する被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成する符号化回路と、
    前記符号化回路により生成される前記複数の振幅データを受け、各振幅データを対応するサンプリングタイミングでラッチし、順次出力するデータレート設定部と、
    前記データレート設定部から順次出力される振幅データを受け、その値に応じたレベルを有する試験信号を生成する多値ドライバと、
    を備えることを特徴とする試験装置。
  2. 前記符号化回路は、前記振幅データとともにサンプリング点の時間間隔を示すタイミングデータを出力し、
    前記データレート設定部は、前記タイミングデータの値に応じたサンプリングタイミングごとに、前記振幅データをラッチすることを特徴とする請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記タイミングデータを受け、前記所定期間を周期とする複数のパルスエッジ列であって、それぞれが前記タイミングデータに応じた位相遅延を有する複数のパルスエッジ列を生成するタイミング発生器をさらに備え、
    前記データレート設定部は、前記タイミング発生器からの複数のパルスエッジ列を利用して各振幅データをラッチすることを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記タイミング発生器は、前記パルスエッジ列の周波数および各エッジのタイミングを任意に設定可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の試験装置。
  5. 前記多値ドライバは、その出力レベルが調節可能に構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の試験装置。
  6. 前記多値ドライバは、Nビット(Nは整数)の振幅データを差動形式で受けるM値(M=2)のドライバであって、N個の差動増幅器を含み、各差動増幅器はそれぞれ、
    前記振幅データの各ビットが差動形式で入力される差動対と、
    前記差動対をバイアスするテール電流源と、
    前記差動対に対する出力負荷回路と、
    を含み、N個の差動増幅器の出力負荷回路は共有されており、
    N個の差動増幅器のテール電流源により生成されるテール電流は、独立に制御可能に構成されることを特徴とする請求項5に記載の試験装置。
  7. 前記多値ドライバの出力信号をフィルタリングするフィルタを更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の試験装置。
  8. 前記所定期間は、1シンボル時間の整数倍または整数分の1であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の試験装置。
  9. 前記所定期間は、キャリア信号の周期の整数倍または整数分の1であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の試験装置。
  10. デジタル多値変調された被変調信号を生成する変調器であって、
    送信すべきデータに対応した被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成する符号化回路と、
    前記符号化回路により生成される前記複数の振幅データを受け、各振幅データを対応するサンプリングタイミングでラッチし、順次出力するデータレート設定部と、
    前記データレート設定部から順次出力される振幅データを受け、その値に応じたレベルを有する被変調信号を生成する多値ドライバと、
    を備えることを特徴とする変調器。
  11. 複数の入出力ポートを有する機能デバイスと、
    前記機能デバイスの入出力ポートから出力されるデータをデジタル変調し、外部へと出力する複数の請求項10に記載の変調器と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  12. デジタル多値変調された被変調信号を生成する変調方法であって、
    送信すべきデータを生成するステップと、
    前記データに対応した被変調信号波形を示すデータを、所定期間を単位として、当該所定期間内の複数のサンプリング点ごとの複数の振幅データとして並列的に生成するステップと、
    前記複数の振幅データのそれぞれを、対応するサンプリングタイミングでラッチし、シリアル形式のデータに変換するステップと、
    シリアル形式の振幅データの値に応じたレベルを有する被変調信号を生成するステップと、
    を備えることを特徴とする変調方法。
JP2010510970A 2008-05-09 2008-05-09 デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置 Active JP5274550B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/001179 WO2009136427A1 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009136427A1 JPWO2009136427A1 (ja) 2011-09-01
JP5274550B2 true JP5274550B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=41264489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010510970A Active JP5274550B2 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8456170B2 (ja)
JP (1) JP5274550B2 (ja)
TW (1) TWI408915B (ja)
WO (1) WO2009136427A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9170290B1 (en) 2013-08-23 2015-10-27 Audyssey Laboratories, Inc. Method for asynchronous impulse response measurement between separately clocked systems
US9772378B2 (en) * 2014-08-28 2017-09-26 Teradyne, Inc. Multi-stage equalization
US11442098B2 (en) * 2019-06-20 2022-09-13 Teradyne, Inc. Generating a waveform based on digital pulses
US11255900B2 (en) * 2019-10-30 2022-02-22 Keysight Technologies, Inc. System and method for measuring repetitive complex and pulse modulated RF signals

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06213970A (ja) * 1992-11-30 1994-08-05 Yokogawa Electric Corp Icテスト装置
WO2005026759A1 (ja) * 2003-09-09 2005-03-24 Advantest Corporation キャリブレーション用比較回路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0984291A1 (en) 1998-09-03 2000-03-08 Texas Instruments Incorporated Capture and conversion of mixed-signal test stimuli
US6114858A (en) 1998-10-28 2000-09-05 Credence Systems Corporation System for measuring noise figure of a radio frequency device
US6499121B1 (en) 1999-03-01 2002-12-24 Formfactor, Inc. Distributed interface for parallel testing of multiple devices using a single tester channel
WO2003104826A1 (ja) * 2002-06-10 2003-12-18 株式会社アドバンテスト 半導体試験装置
US7181663B2 (en) 2004-03-01 2007-02-20 Verigy Pte, Ltd. Wireless no-touch testing of integrated circuits

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06213970A (ja) * 1992-11-30 1994-08-05 Yokogawa Electric Corp Icテスト装置
WO2005026759A1 (ja) * 2003-09-09 2005-03-24 Advantest Corporation キャリブレーション用比較回路

Also Published As

Publication number Publication date
US20110057665A1 (en) 2011-03-10
JPWO2009136427A1 (ja) 2011-09-01
TW201010309A (en) 2010-03-01
US8456170B2 (en) 2013-06-04
TWI408915B (zh) 2013-09-11
WO2009136427A1 (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8269569B2 (en) Test apparatus for digital modulated signal
WO2011024394A1 (ja) 変調された被試験信号の試験装置および試験方法
JP5274551B2 (ja) デジタル変調信号の試験装置および試験方法
US9049075B2 (en) Adaptive modal PAM2/PAM4 in-phase (I) quadrature (Q) phase detector for a receiver
US20170317855A1 (en) Vector signaling codes for densely-routed wire groups
US9584154B2 (en) System and method for digital signaling
JPWO2010046957A1 (ja) 直交振幅復調器、復調方法およびそれらを利用した半導体装置および試験装置
JP5289736B2 (ja) 送受信装置
JP4373111B2 (ja) テスト回路
JP5274550B2 (ja) デジタル変調信号の試験装置、ならびにデジタル変調器、変調方法およびそれを用いた半導体装置
CN108418628A (zh) 用于光学测试的可编程光子电子集成电路
CN108880666B (zh) 基于微波光子技术的串行通信分析仪及其波形重构方法
CN114720743A (zh) 探头、示波器及数字信号测试系统
TWI584129B (zh) 用於多頻帶串列化器解串列化器輸入/輸出電路之追蹤方案
JP2014016196A (ja) デジタル変調信号の試験装置および試験方法
JP5314732B2 (ja) 試験装置
JP4941738B2 (ja) 超高速ad変換におけるビットアラインメント補正機構
US20150244547A1 (en) Circuitry and Method for Multi-Level Signals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5274550

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250