JP5274528B2 - 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置 - Google Patents

擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5274528B2
JP5274528B2 JP2010229123A JP2010229123A JP5274528B2 JP 5274528 B2 JP5274528 B2 JP 5274528B2 JP 2010229123 A JP2010229123 A JP 2010229123A JP 2010229123 A JP2010229123 A JP 2010229123A JP 5274528 B2 JP5274528 B2 JP 5274528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
irradiation
guide member
irradiation device
light guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010229123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012084365A (ja
Inventor
篤 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2010229123A priority Critical patent/JP5274528B2/ja
Priority to CN2011800037922A priority patent/CN102575821A/zh
Priority to EP11819148.5A priority patent/EP2626618A4/en
Priority to BR112012005009A priority patent/BR112012005009A2/pt
Priority to US13/392,031 priority patent/US20120287599A1/en
Priority to PCT/JP2011/004806 priority patent/WO2012046378A1/ja
Publication of JP2012084365A publication Critical patent/JP2012084365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5274528B2 publication Critical patent/JP5274528B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S8/00Lighting devices intended for fixed installation
    • F21S8/006Solar simulators, e.g. for testing photovoltaic panels
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02SGENERATION OF ELECTRIC POWER BY CONVERSION OF INFRARED RADIATION, VISIBLE LIGHT OR ULTRAVIOLET LIGHT, e.g. USING PHOTOVOLTAIC [PV] MODULES
    • H02S50/00Monitoring or testing of PV systems, e.g. load balancing or fault identification
    • H02S50/10Testing of PV devices, e.g. of PV modules or single PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Description

本発明は、被照射物に対して指向性の高い擬似太陽光を照射するための擬似太陽光照射装置、この擬似太陽光照射装置を用いて太陽電池パネルの出力特性を測定して良否判定を行う太陽電池パネル用検査装置に関する。
従来、太陽光のスペクトル分布を高精度に再現するための光源装置としての従来の擬似太陽光照射装置では、所望のスペクトルを有する光を得るために、キセノンランプなどを点灯して光学フィルタ(エアマスフィルタ)を通過した擬似太陽光を、反射板で反射拡散させることによって被測定対象における照度分布を均一にする試みが為されてきた。
図15は、特許文献1に開示されている従来の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
図15において、従来の擬似太陽光照射装置100は、複数の角柱状のフレーム101を組んで構成された格子状の枠体102を有している。この枠体102の中央部に、擬似太陽光を放射する擬似太陽光照射ボックス103が設けられている。この擬似太陽光照射ボックス103の下面103Aに対向させて反射面104を配置すると共に、擬似太陽光照射ボックス103の上面103Bに対向させて太陽電池パネルなどの平坦な被照射面105Aを有する被照射体105を配置して構成されている。枠体102の四方の各側面は遮光板で覆われている。被照射物105は、枠体102の上に取り付けられた試料支持枠106に載置されることにより、上記擬似太陽光照射ボックス103から所定の距離Lだけ離間した位置に被照射面105Aが配置されている。
擬似太陽光照射ボックス103内には光源ランプ107が設けられており、光源ランプ107からの擬似太陽光が、擬似太陽光照射ボックス103の上面103Bを介して被照射物105に直接到達する直射光と、光源ランプ107から擬似太陽光照射ボックス103の下面103Aを介して反射面104で反射されて被照射物105に間接的に到達する反射光とがある。
反射面104は、複数の反射装置108で構成されており、反射装置108は、反射鏡であるミラー109と、ミラー109を個別に傾動自在に保持する保持具110とを有している。光源ランプ107から被照射面105Aに到達する直接光と、被照射面105Aとは反対側に放射された光を複数のミラー109によって反射させて、被照射面105Aの照射を行う。被照射面105Aにおける照度の均一化を図るための光量調整は、複数個のミラー109によって反射される光により調整されている。即ち、被照射面105Aの照度分布の調整には、ミラー109の角度を調整することによって行っている。
特開2009−145254号公報
特許文献1に開示されている上記従来の構成では、光源ランプ107から拡散した光を複数枚のミラー109を用いて被照射面105Aに導くため、照度の均一性を確保するためには、全てのミラー109の調整を行う必要が有り、これには多くの調整時間を要するだけではなく、精度のよい照度の均一性を確実に得るのは困難であった。また、複数枚のミラー109を用いてより広範囲を照射するためには、より多くのミラーを必要とするため、モジュールサイズ拡大に適応することが困難であった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、照射面が広範囲になっても、照射面の照度の調整に時間を要することなく、照射面に対して精度のよい均一な照度を得ることができる擬似太陽光照射装置、この擬似太陽光照射装置を用いて太陽電池パネルの出力特性を測定して良否判定を行う太陽電池パネル用検査装置を提供することを目的とする。
本発明の擬似太陽光照射装置は、発光波長帯の異なる少なくとも一つの光源と、該少なくとも一つの光源からの光をその一方端面から取り込んで内部を伝搬させて指向性の高い平行光として他方端面から出射するテーパ導光部材と、該テーパ導光部材からの出射光に所定のスペクトル分布を与える光学素子と、該光学素子を介して得られた出射光を伝搬させて光を被照射物に対して一部面照射する面照射用の導光部材とを有した光学系が複数配設され、該少なくとも一つの光源および該光学素子と該導光部材とが一対一に対応し、該少なくとも一つの光源および該光学素子のうちの少なくともいずれかを調整することにより該面照射用の導光部材に入射する光量を、該光学系毎に個別に調整可能として、該複数の光学系の各面照射用の導光部材により該被照射物の被照射面全体に光が照射されるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置における光学系は、第1光源と、該第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する導光部材と、該導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する光学フィルタとを有する光照射装置と、該光照射装置からの太陽光に類似した擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材とが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置において、前記光照射装置および前記面照射用の導光部材を有する前記光学系を1ユニットとし、該1ユニット同士を左右方向に対向配置して、該面照射用の導光部材の他方端面同士を当接した2ユニットを、前記被照射物のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置において、前記光照射装置を左右に配置し、左側の前記光学フィルタからの光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の前記光学フィルタからの光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材が設けられ、これを1ユニットとし、被照射物のサイズに応じて、該1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置における光学系は、第1光源と、該第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第1導光部材と、該第1導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第1光学フィルタとを有する第1光照射装置と、第2光源と、該第2光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第2導光部材と、該第2導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第2光学フィルタとを有する第2光照射装置と、該第1光照射装置からの光と該第2光照射装置からの光を混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る光混合部材と、該光混合部材からの擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第3導光部材とを有する第3光照射装置とが設けられている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置において、前記第1光照射装置、前記第2光照射装置および前記第3光照射装置を有する前記光学系を1ユニットとし、該1ユニット同士を左右方向に対向配置して、該第3光照射装置の第3導光部材の他方端面同士を当接した2ユニットを、前記被照射物のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置において、前記第1光照射装置、前記第2光照射装置および前記光混合部を配置した左側セットと、該第1光照射装置、該第2光照射装置および該光混合部を配置した右側セットとの間に、左側の光混合部からの混合光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部からの混合光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第4導光部材が設けられ、これを1ユニットとし、被照射物のサイズに応じて、該1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の擬似太陽光照射装置において、前記第1光照射装置、前記第2光照射装置および前記光混合部を配置した左側セットと、該第1光照射装置、該第2光照射装置および該光混合部を配置した右側セットとの間に、左側の光混合部からの混合光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部からの混合光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第4導光部材が前記第3光照射装置に代えて設けられ、これを1ユニットとし、被照射物のサイズに応じて、該1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている。
本発明の太陽電池パネル用検査装置は、本発明の上記擬似太陽光照射装置を用いて太陽電池パネルの出力特性を測定して良否判定を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、発光波長帯の異なる少なくとも一つの光源と、少なくとも一つの光源からの出射光に所定のスペクトル分布を与える光学素子と、光学素子を介して得られた出射光を伝搬させて光を被照射物に対して一部面照射する導光部材とを有した光学系が複数配設され、少なくとも一つの光源および光学素子と該導光部材とが一対一に対応し、少なくとも一つの光源および光学素子のうちの少なくともいずれかを調整することにより導光部材に入射する光量を、光学系毎に個別に調整可能として、複数の光学系の各導光部材により被照射物の被照射面全体に光が照射される。
これによって、少なくとも一つの光源および光学素子としての光学フィルタと面照射用の導光部材とが一対一に対応し、面照射用の導光部材の照射領域と被照射物への一部照射面とが直に対応しているため、面照射用の導光部材内に入射する光量を変更することにより、被照射物への照射面のうち他の一部照射面に比べて一部照射面の照度調整を精度よく行って照射面全体で均一な照度を容易に得ることが可能となる。具体的には、光源としてのランプ毎の出力を調整したり、光学フィルタとして光透過率の異なるエアフィルタに変更したりして、被照射物への一部照射面の照度調整を精度よく行って照射面全体で均一な照度を容易に得ることが可能となる。また、前後方向両端の面照射用の導光部材に対応する光源出力を高くすることにより、被照射物への照射面のうち照射領域両端部の照度低下を容易に調整して防ぐことが可能となる。したがって、被照射物への照射面が広範囲になっても、従来のように被照射物への照射面の照度の調整に時間を要することなく、被照射物への照射面に対して精度のよい均一な照度を素早く得ることが可能となる。
以上により、本発明によれば、少なくとも一つの光源および光学素子としての光学フィルタと面照射用の導光部材とが一対一に対応し、面照射用の導光部材の照射領域と被照射物への一部照射面とが直に対応しているため、面照射用の導光部材内に入射する光量を変更することにより、被照射物への照射面が広範囲になっても、従来のように被照射物への照射面の照度の調整に時間を要することなく、被照射物への照射面に対して精度のよい均一な照度を素早く得ることができる。
本発明の実施形態1における擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す斜視図である。 図1の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。

(a)および(b)は、本実施形態1の擬似太陽光照射装置の光量調整についてさらに説明するための斜視図である。 図1の擬似太陽光照射装置の平面図である。 図1のキセノン光源、これが収容されるリフレクタおよびその前方の開口板を示す斜視図である。 (a)は図1のキセノン光源、リフレクタ、開口板およびテーパ導光部材の縦断面図、(b)は図5の開口板の開口部を示す平面図である。 迷光が隣のテーパ導光部材内に進入するのを防ぐテーパ導光部材の第1の構造を模式的に示す断面図である。 図7のテーパ導光部材の第1の構造の外観を模式的に示す斜視図である。 (a)は、キセノンランプの波長に対する照度を示す図、(b)は、ハロゲンランプの波長に対する照度を示す図である。 本発明の実施形態2における擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す斜視図である。 図10の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。 (a)および(b)は、本実施形態2の擬似太陽光照射装置の光量調整についてさらに説明するための斜視図である。 図10の擬似太陽光照射装置の平面図である。 図1の擬似太陽光照射装置における要部構成例の変形例を模式的に示す縦断面図である。 特許文献1に開示されている従来の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
以下に、本発明の擬似太陽光照射装置および、この擬似太陽光照射装置を太陽電池パネル用検査装置に適用した場合の実施形態1、2について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。
図1および図2において、本実施形態1の擬似太陽光照射装置1には、キセノンランプのキセノン光源2と、キセノン光源2を内部に収容する内面が反射面のリフレクタ3aおよびその前方部分を覆う開口板3bと、この開口板3bの開口部(図示せず)からのキセノン出射光をその下端面から取り込んで内部を伝搬させることにより指向性を良くするテーパカプラであるテーパ導光部材4と、このテーパ導光部材4からのキセノン光をフィルタリングして短波長側の擬似太陽光のスペクトルとする第1光学フィルタ(スペクトル調整用フィルタ)としてのエアマスフィルタ5とを有する第1光照射装置6が設けられている。このように、第1光照射装置6は、キセノン光源2からの出射光がリフレクタ3aによって反射され集光されて、開口板3bの開口部から出射され、このキセノン出射光を、テーパカプラと呼ばれるテーパ導光部材4の下端面から取り込んでその内部を伝搬させて指向性の高い平行光とし、テーパ導光部材4の上端面からエアマスフィルタ5を通して指向性の高いキセノン光を出射する。このエアマスフィルタ5からのキセノン光は擬似太陽光の短波長側のスペクトルに相当している。
また、この擬似太陽光照射装置1には、ハロゲンランプなどのハロゲン光源7と、ハロゲン光源7を収容する内面が反射面のリフレクタ8と、このリフレクタ8の内面で反射したハロゲン出射光をその下端面から取り込んで内部を伝搬させることにより指向性を良くするテーパ導光部材9と、このテーパ導光部材9の端面からのハロゲン出射光をフィルタリングして長波長側の擬似太陽光とする第2光学フィルタ(スペクトル調整用フィルタ)としてのエアマスフィルタ10とを有する第2光照射装置11が設けられている。このように、第2光照射装置11は、ハロゲン光源7の出射光がリフレクタ8で反射し集光して出射され、このハロゲン出射光を、テーパカプラと呼ばれるテーパ導光部材9の一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて指向性の高い平行光とし、テーパ導光部材9の他方端面からスペクトル調整用のエアマスフィルタ10を通して指向性の高いハロゲン出射光を出射する。このエアマスフィルタ10からのハロゲン光は擬似太陽光の長波長側のスペクトルに相当している。ハロゲン光源7は1フィラメントタイプでもよいが、パワーを稼ぐために、ここでは、ハロゲン光源7は2フィラメントタイプを用い、二つのハロゲンランプに対応してそれぞれテーパ導光部材9をそれぞれ用いている。
さらに、この擬似太陽光照射装置1には、第1光照射装置6のスペクトル調整用のエアマスフィルタ5からの短波長のキセノン出射光を反射させると共に、第2光照射装置11のスペクトル調整用のエアマスフィルタ10からの長波長のハロゲン出射光を透過させることにより光混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る反射・透過手段としての波長選択ミラー(または波長混合ミラー)などの光混合部12と、この光混合部12からの拡散光である擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて例えば太陽電池パネルなどの被照射物13に対して指向性の高い光Lを均一に面照射する導光部材14とを有する第3光照射装置15が設けられている。また、図2に示すように、第3光照射装置15が左右に配置されているが、導光部材14同士はお互いの端面を当接している。
ここで、光量調整についてさらに説明する。
キセノン光源2およびハロゲン光源7と導光部材14とを1対1に対応させ、キセノン光源2やハロゲン光源7をランプを交換したり、ランプに流れる電流を調整したりすることにより、キセノン光源2およびハロゲン光源7から出射される光量を制御して、導光部材14からの出力光量を個別に精度よく制御することができる。また同様に、エアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10と導光部材14とを1対1に対応させ、エアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10を、光透過率の異なるエアマスフィルタに取替えて各導光板14に入射される光量を制御して、導光部材14からの出力光量を個別に精度よく制御することができる。
このように、キセノン光源2およびハロゲン光源7と導光部材14とを1対1に対応させ、かつ、エアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10と導光部材14とを1対1に対応させたため、従来のように、ランプ光源からの出射光を多数のミラーにより被照射物に照射する照度を面全体で均一に調整するものに比べて、照射面への照度の調整に時間を要することなく、被照射物13の照射面に対して精度のよい照度の調整が可能となって、被照射物13の照射面に対する均一な照度を得ることができる。
次に、第1光照射装置6および第2光照射装置11のいずれか一方を用いるかまたは、別の一つの光照射装置を用いて、ランプ光源と導光部材14とを1対1に対応させ、かつ、エアマスフィルタと導光部材14とを1対1に対応させた方が、光照射装置が一つになった分だけ、光量調整がさらに容易になる。これを図3(a)および図3(b)に示している。
図3(a)および図3(b)は、本実施形態1の擬似太陽光照射装置1の光量調整について説明するための斜視図である。図3(a)および図3(b)では、図1の上記第1光照射装置6や光混合部12(波長選択ミラー)は図示されていない。光量調整だけについて、図3(a)および図3(b)を用いた説明では、上記第1光照射装置6や光混合部12(波長選択ミラー)はなくてもよい。同様に、ランプ光源やリフレクタについても各種構造を取り得る。
図3(a)に示すように各導光板14と光源ランプ2Cとを一対一に対応させ、ランプを交換したり電流を調整することにより、光源ランプ2Cからの出力光量を個別に制御することができる。この場合、もちろん、光透過率の異なるエアマスフィルタ10C(スペクトル調整用フィルタ)に取替えて各導光板14に入射される光量を調節することもできる。
また、図3(b)に示すように各導光板14に対して、分割せず光源ランプ2Dのように一括照射型とし、各導光板14とエアマスフィルタ10Dとを一対一に対応させ、エアマスフィルタ10D(スペクトル調整用フィルタ)だけを取替えて各フィルタ透過率を個別に制御するようにしてもよく、または透過率制御用に補正用のフィルタを、エアマスフィルタ10D(スペクトル調整用フィルタ)とは別に光透過フィルタを追加することによっても、導光板14に入射する光量を抑えて調整することができる。
また、光量調整の具体例として両端側の光量を増やして照射光量を照射面全体で均一にする場合について更に説明する。なお、これを、第1光照射装置6および第2光照射装置11のいずれか一方を用いるかまたは、別の一つの光照射装置を用いた図3(a)および図3(b)の場合にも、適用することができるが、ここでは、図1の擬似太陽光照射装置1の場合について説明する。
図4は、図1の擬似太陽光照射装置1の平面図である。
第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組を1ユニットとして、左右に2組設け、これを前後方向に8セット設けているが、前後方向の両端(最も手前と最も奥側)の照射光量が少なくなる傾向にあるので、図4の平面図に示すように、両端側の照射光量を、それ以外の中央部側の照射光量よりも、被照射物13への照射光量が均一になるようにここでは増やしている。ここでは、キセノン光およびハロゲン光の光量を共に両端側で増やしているが、ハロゲン光のみについて説明している。この前後方向の両端側において、上記ハロゲン光源7を少し大きい出力のハロゲン光源7Aを用いることができるようにしている。
この擬似太陽光照射装置1には、前後方向の両端側において、上記ハロゲン光源7よりも出力光量が高いハロゲン光源7Aと、ハロゲン光源7Aを収容する内面が反射面のリフレクタ8Aと、このリフレクタ8Aの内面で反射したハロゲン出射光をその一方端面から取り込んで内部を伝搬させることにより指向性を良くするテーパ導光部材9と、このテーパ導光部材9の他方端面からのハロゲン出射光をフィルタリングして長波長側の擬似太陽光とする第2光学フィルタとしてのエアマスフィルタ10とを有する第2光照射装置11Aを設けている。この場合、リフレクタ8A、テーパ導光部材9およびエアマスフィルタ10は、ハロゲン光源7Aの出力光量に適合したものとし、出力光量に適合していれば、リフレクタ8、8Aは同じものであってもよい。
また、本実施形態1の擬似太陽光照射装置1において、上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組がユニット化されて左右2組配設されたものが、例えば8セット(左右の2ユニットで1セット;全16ユニット)だけ前後方向に並べられて設けられているが、少なくともユニットは、照射強度(光量)が調整できるように、出力光量の異なるランプまたは、光透過率の異なるエアマスフィルタ5(スペクトル調整用フィルタ)を取替え可能としておくことにより、導光板14に入射する照射強度(光量)を個別に調整可能とすることができる。前記した上記ハロゲン光源7とこれよりも出力光量が高いハロゲン光源7Aとの取り付け部(共通を含む)を設けることにより、出力光量の異なる光源を取替え自在にしておけばよい。
図5は、図1のキセノン光源2、これが収容されるリフレクタ3aおよびその前方の開口板3bを示す斜視図である。図6(a)は図1のキセノン光源2、リフレクタ3a、開口板3bおよびテーパ導光部材4の縦断面図、図6(b)は図5の開口板3bの開口部を示す平面図である。
図5、図6(a)および図6(b)に示すように、キセノン光源2からの出射光を反射して集光するためのリフレクタ3aおよび、その前方に開口板3bが設けられており、開口板3bに所定間隔を置いて開口部31が形成されている。この開口部31から指向性のよいキセノン光を取り出して、テーパカプラであるテーパ導光部材4の下端面に入射させるように構成している。
ここで、本発明者らは、太陽電池パネルの良否検査を行うために、擬似太陽光として太陽光のスペクトル分布を高精度に再現する際に、被照射物13としての太陽電池パネルに照射する擬似太陽光のスペクトル分布の乱れの原因が、光源側とテーパ導光部材の端面側との間の隙間から漏れる指向性の悪い迷光が隣のテーパ導光部材内にその側面から進入することが原因であることを見出した。迷光が隣のテーパ導光部材内にその側面から進入するのを防ぐために、遮光部材を、例えば、キセノン光源2とテーパ導光部材4の下端面側との間の隙間と、隣のテーパ導光部材4との間に配設する。
図7は、迷光が隣のテーパ導光部材内に進入するのを防ぐテーパ導光部材の第1の構造を模式的に示す断面図である。図8は、図7のテーパ導光部材の第1の構造を模式的に示す斜視図である。なお、図5のキセノンランプのランプ光源2やリフレクタ3aは、図1では複数一括して設けられているが、ここでは隣接2セット毎の構成になっている。ランプ光源2やリフレクタ3aは、所望の出射光量を得るため、各種構造を取り得る。さらに、この第1の構造および第2の構造は、ハロゲン光用のテーパ導光部材9にも適用することができる。
第1光照射装置6において、キセノン出射光の指向性を高めるテーパカプラであるテーパ導光部材4の上端面と下端面以外の外周側面は、図7(a)および図8のように独立した遮光部材41で覆っている。このように、遮光部材41でテーパ導光部材4の周囲(側壁)を囲ったことによって、テーパ導光部材4の下端面と開口板3bの開口部との間の隙間から漏れた指向性の悪い迷光L1,L2が遮光部材41に照射され、従来のようにテーパ導光部材4の側面から内部に取り込まれて、光混合部12の波長選択ミラーに反射して導光板14側に迷光L2として入るのを防止することができる。
一方、ハロゲン光源7側での迷光も、ハロゲン出射光の指向性を高めるテーパカプラであるテーパ導光部材9の一方端面と他方端面以外の外周側面が、図7および図8のように独立した遮光部材91で覆われていてもよいが、ハロゲン光は、熱線であるため温度が高くなり、できるだけ周囲を覆わない方がよい。要するに、ハロゲン光源7側では遮光率が高いと高温になり易いので、ハロゲン光源7側では遮光率を低く設定する。ハロゲン光源7からの出射光の指向性を高める、隣接したテーパ導光部材9間に配置された遮断部材の遮光率が、キセノン光源2からの出射光の指向性を高める、隣接したテーパ導光部材4間に配置された遮光部材の遮光率よりも小さく設定する。これによって、遮光部材の反射でハロゲン光が吸収されることによる部材温度の上昇を防ぐことができる。このため、遮光部材の反射は可能な範囲で低い方がよい。
次に、照射面積変更自在なユニット化について説明する。
本実施形態1の擬似太陽光照射装置1は、図1に示すように、上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組が左右2組配設され、この2組が、本実施形態1では前後方向に8セット(16ユニット)隙間なく並べられて設けられている。上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組がユニット化されて精度よく製造することができ、上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15のユニットが組み合わされて、所望の大きさの太陽電池パネルに対応した擬似太陽光の照射面の大きさとすることができる。したがって、上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組の左右2組が、前後方向に8セット(16ユニット)に全く限ることはない。これによって、照射面積変更自在な光学系としてユニット化とすることができる。なお、この場合、第1光照射装置6において、キセノン光源2と、リフレクタ3aおよび開口板3bは一括照射型であるので、これらについては共通に用いることになる。これらのキセノン光源2とリフレクタ3aおよび開口板3bを、テーパ導光部材4毎に設けることもできる。
このように、上記第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組を1単位としてユニット化すると、1単位の照射面の照射強度のばらつきを抑えて精度よく所望の照射強度(光量)とすることができて、ユニット化した1単位の照射面を組み合わせて大きい照射面とする場合にも、大きい照射面全体で照射強度のばらつきを抑えて均一な所望の照射強度(光量)とすることができる。要するに、大面積の照射面の照射強度を高精度で均一にすることは難しいが、大面積の照射面を複数に分割し、その小面積の照射面の照射強度を高精度に均一化すれば、それらを組み合わせるだけで、大面積の照射面の照射強度(光量)を高精度に均一化することができる。
したがって、第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15の組を1ユニットとして、1ユニットの照射強度(光量)を高精度に製造しておけば、太陽電池パネルのサイズに合わせて組み立てるだけで、従来、時間かけて行っていた照射強度(光量)の光量調整を不要とすることができる。即ち、従来は、太陽電池パネルのサイズに応じて、各要所に基準撮像セルが設けられた照射強度検査装置により、大面積の照射面全体のうちのどの部分の照射強度が低いかを測定し、その照射強度が低い部分の照射強度を上げるように照射強度の調整をする必要があったが、それも不要とすることができる。また、定期的なメンテナンス時にも、照射強度調整が不要である。ユニット化した1単位の光照射装置をばらつきなく精度よく製造しておけば、照射強度調整が不要であり、メンテナンス性に優れている。従来はこの照射面全体の照射強度調整(光量調整)に時間がかかっていた。
次に、擬似太陽光を均一に太陽電池パネルに面照射して得られる発電量の良否を精密に検査することができる太陽電池パネル検査装置について説明する。
図9(a)は、キセノンランプの波長に対する照度を示す図、図9(b)は、ハロゲンランプの波長に対する照度を示す図である。
キセノンランプからの出射光は、図9(a)に示すように、温度上昇に寄与する熱線成分はハロゲン光よりも少なく太陽光の短波長側のスペクトルを有し、ハロゲンランプからの出射光は、図9(b)に示すように、温度上昇に寄与する熱線成分が多く、太陽光の長波長側のスペクトルを有している。キセノンランプとハロゲンランプとの各出射光を光混合部12を通して混合することにより、太陽光に類似した擬似太陽光を得ることができる。この擬似太陽光を波長選択ミラー(または波長混合ミラー)などの光混合部12から拡導光部材14,14内に導いて、擬似太陽光を伝搬させて被照射物13(太陽電池パネル)に対して指向性の高い光を均一に面照射することができる。
これによって、被照射物13としての太陽電池パネルが規定以上の発電量を有するかどうかを発電量検出装置にて検出することにより、被照射物13(例えば太陽電池パネルなど)の良否検査を行うことができる。これらの擬似太陽光照射装置1および発電量検出装置により太陽電池パネル検査装置が得られる。
以上により、本実施形態1によれば、擬似太陽光を照射する擬似太陽光照射装置1として、キセノン光源2のように短波長帯が使用され、ハロゲン光源7のように太陽光の長波長帯に相当する波長帯の光が使用されるため、太陽電池パネルの出力特性を精度よく測定する検査を行うことができる。かつそれより長波長の光が使用されない光源とを用いる場合のテーパ導光部材4,9の遮光方法として、遮光部材を隣接テーパ導光部材間に設けたことにより、迷光L2が隣のテーパ導光部材内にその側面から進入するのを防ぐことができ、キセノン光源2を導入するための開口板3bの開口部31から漏れた指向性が悪い迷光L2が、キセノン光源2用のテーパ導光部4に入り、導光部材14,14内に導かれ、照射面の均一性が低下するのを防ぐことができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、第3光照射装置15が左右に配置され、導光部材14同士がお互いの端面を当接している場合について説明したが、本実施形態2では、左右の導光部材14が一体となったことにより、上記実施形態1の左右の第3光照射装置15が一体化した場合について説明する。
即ち、上記実施形態1では、擬似太陽光照射装置1として、第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15を1セットとしてユニット化され、ユニット化された1セット同士を左右方向に対向配置して、第3光照射装置15の第3導光部材14、14の他方端面同士を当接した2ユニットを、被照射物13のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置された場合について説明したが、本実施形態2では、後述する擬似太陽光照射装置1Aとして、第1光照射装置6、第2光照射装置11および光混合部12をそれぞれ配置した左側セットと、第1光照射装置6、第2光照射装置11および光混合部12をそれぞれ配置した右側セットとの間に、左側の光混合部12からの混合光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部12からの混合光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第4導光部材14Aが設けられ、これを1セットとしてユニット化され、被照射物のサイズに応じて、ユニット化された1セットが前後方向に複数並べてられて配置された場合について説明する。
図10は、本発明の実施形態2における擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す斜視図である。図11は、図10の擬似太陽光照射装置の要部構成例を模式的に示す縦断面図である。なお、図10および図11では、図1および図2の構成部材と同様の作用効果を奏する構成部材には同一の符号を付して説明する。
図10および図11において、本実施形態2の擬似太陽光照射装置1Aでは、上記実施形態1の第1光照射装置6および第2光照射装置11(または11A)と同一の構成であるが、左側の第1光照射装置6および第2光照射装置11(または11A)と、右側の第1光照射装置6および第2光照射装置11(または11A)とを1ユニットとして用いる点で異なっている。また、上記実施形態1の第3光照射装置15の構成に代えて第4光照射装置15Aを用いる。要するに、本実施形態2の擬似太陽光照射装置1Aは、上記実施形態1の左右の導光部材14が一体となった導光部材14Aを用いる点が、上記実施形態1の擬似太陽光照射装置1の場合とは異なっている。したがって、左右の二つの第3光照射装置15が一体化した第4光照射装置15Aを用いる。
この第4光照射装置15Aには、左側の第1光照射装置6のスペクトル調整用のエアマスフィルタ5からの短波長のキセノン出射光を反射させると共に、左側の第2光照射装置11のスペクトル調整用のエアマスフィルタ10からの長波長のハロゲン出射光を透過させることにより光混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る反射・透過手段としての波長選択ミラー(または波長混合ミラー)などの左側の光混合部12と、右側の第1光照射装置6のスペクトル調整用のエアマスフィルタ5からの短波長のキセノン出射光を反射させると共に、右側の第2光照射装置11のスペクトル調整用のエアマスフィルタ10からの長波長のハロゲン出射光を透過させることにより光混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る反射・透過手段としての波長選択ミラー(または波長混合ミラー)などの右側の光混合部12と、左側の光混合部12からの拡散光である擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部12からの拡散光である擬似太陽光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて、例えば太陽電池パネルなどの被照射物13に対して指向性の高い光Lを均一に面照射する導光部材14Aとが設けられている。この場合、第4光照射装置15Aでは、導光部材14Aが一体化されている。
導光部材14Aは、上記実施形態1の導光部材14、14のように二つに分かれていない方が、その間の端面での反射がないので、光を効率よく活用することができる。また、上記実施形態1のように導光部材を並べる方式であれば、他方端面で反射させる際に、反射鏡を使えばスペクトルに悪影響する。これに対して、導光部材14Aは、上記実施形態1の導光部材14のように左右二つに分ける必要がないため、真ん中の端面での光調整がなくなって、スペクトル特性を良好なものにすることができる。導光部材14Aがガラス材とした場合、面積が大きくなると、製造上、作るのが困難になるが、面積がある程度小さいものに最適に適用することができる。
次に、照射面積変更自在なユニット化について説明する。
本実施形態2の擬似太陽光照射装置1Aは、図10に示すように、左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aが1ユニットで構成される。この1ユニットが、本実施形態2では前後方向に8セット隙間なく並べられて設けられている。上記左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aが、1単位として、ユニット化されて精度よく製造することができ、上記左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aが1ユニットとして前後方向に組み合わされて、所望の大きさの太陽電池パネルに対応した擬似太陽光の照射面の大きさとすることができる。したがって、上記左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aの1ユニットが、前後方向に8ユニットに全く限ることはない。これによって、照射面積変更自在なユニット化とすることができる。なお、この場合も、第1光照射装置6において、キセノン光源2と、リフレクタ3aおよび開口板3bは一括照射型であるので、これらについては共通に用いることになる。これらのキセノン光源2とリフレクタ3aおよび開口板3bを、テーパ導光部材4毎に設けることもできる。
このように、上記左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aを1単位としてユニット化すると、1単位の照射面の照射強度のばらつきを抑えて精度よく所望の照射強度(光量)とすることができて、ユニット化した1単位の照射面を組み合わせて大きい照射面とする場合にも、大きい照射面全体で照射強度のばらつきを抑えて均一な所望の照射強度(光量)とすることができる。要するに、大面積の照射面の照射強度を高精度で均一にすることは難しいが、大面積の照射面を複数に分割し、その小面積の照射面の照射強度を高精度に均一化すれば、それらを組み合わせるだけで、大面積の照射面の照射強度(光量)を高精度に均一化することができる。
したがって、左右の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aを1ユニットとして、1ユニットの照射強度(光量)を高精度に製造しておけば、太陽電池パネルのサイズに合わせて組み立てるだけで、従来、時間かけて行っていた照射強度(光量)の光量調整を不要とすることができる。即ち、従来は、太陽電池パネルのサイズに応じて、各要所に基準撮像セルが設けられた照射強度検査装置により、大面積の照射面全体のうちのどの部分の照射強度が低いかを測定し、その照射強度が低い部分の照射強度を上げるように照射強度の調整をする必要があったが、それも不要とすることができる。
次に、照射面全体の照射強度調整(光量調整)について更に説明する。
左右両側のキセノン光源2およびハロゲン光源7と導光部材14Aとを1対1に対応させ、キセノン光源2やハロゲン光源7をランプを交換したり、ランプに流れる電流を調整したりすることにより、左右両側のキセノン光源2およびハロゲン光源7から出射される光量を制御して、導光部材14Aからの出力光量を個別に精度よく制御することができる。また同様に、左右両側のエアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10と導光部材14Aとを1対1に対応させ、左右両側のエアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10を、光透過率の異なるエアマスフィルタに取替えて、一体化した導光板14Aに入射される光量を制御して、一体化した導光部材14Aからの出力光量を個別に精度よく制御することができる。
このように、左右両側のキセノン光源2およびハロゲン光源7と導光部材14Aとを1対1に対応させ、かつ、左右両側のエアマスフィルタ5およびエアマスフィルタ10と導光部材14Aとを1対1に対応させたため、従来のように、ランプ光源からの出射光を多数のミラーにより被照射物に照射する照度を面全体で均一に調整するものに比べて、照射面への照度の調整に時間を要することなく、被照射物13の照射面に対して精度のよい照度の調整が可能となって、被照射物13の照射面に対する均一な照度を得ることができる。
次に、第1光照射装置6および第2光照射装置11のいずれか一方を用いるかまたは、別の一つの光照射装置を用いて、左右両側のランプ光源と導光部材14Aとを1対1に対応させ、かつ、左右両側のエアマスフィルタと導光部材14Aとを1対1に対応させた方が、光照射装置が一つになった分だけ光量調整がさらに容易になる。これを図12(a)および図12(b)に示している。
図12(a)に示すように導光板14Aと左右両側の光源ランプ2Cとを一対一に対応させ、ランプを交換したり電流を調整することにより、左右両側の光源ランプ2Cからの出力光量を個別に制御することができる。この場合、もちろん、光透過率の異なるエアマスフィルタ10C(スペクトル調整用フィルタ)に取替えて導光板14Aに入射される光量を調節することもできる。
また、図12(b)に示すように導光板14Aに対して、分割せず光源ランプ2Dのように一括照射型とし、各導光板14と左右両側のエアマスフィルタ10Dとを一対一に対応させ、左右両側のエアマスフィルタ10D(スペクトル調整用フィルタ)だけを取替えて左右両側の各フィルタ透過率を個別に制御するようにしてもよく、または透過率制御用に補正用のフィルタを、左右両側のエアマスフィルタ10D(スペクトル調整用フィルタ)とは別に各光透過フィルタを追加することによっても、導光板14Aに両側から入射する光量を抑えて調整することができる。
また、光量調整の具体例として平面視両端側の光量を増やして照射光量を照射面全体で均一にする場合について更に説明する。なお、これを、第1光照射装置6および第2光照射装置11のいずれか一方を用いるかまたは、別の一つの光照射装置を用いた図13(a)および図13(b)の場合にも、適用することができるが、ここでは、図1の擬似太陽光照射装置1の場合について説明する。
図14は、図10の擬似太陽光照射装置1Aの平面図である。
左右両側の第1光照射装置6、左右の第2光照射装置11および真ん中の第4光照射装置15Aを1ユニットとして、これを前後方向に8セット設けているが、前後方向の両端(最も手前と最も奥側)の照射光量が少なくなる傾向にあるので、図4の平面図の場合と同様、図14の平面図に示すように、両端側の照射光量をそれ以外の中央部側の照射光量よりも、被照射物13への照射光量が均一になるように、ここでは増やしている。ここでは、キセノン光およびハロゲン光を共に増やしているが、ハロゲン光のみについて説明する。この前後方向の両端側において、上記ハロゲン光源7を少し大きい出力のハロゲン光源7Aを用いることができるようにしている。
この擬似太陽光照射装置1Aには、前後方向の両端側において、上記ハロゲン光源7よりも出力光量が高いハロゲン光源7Aと、ハロゲン光源7Aを収容する内面が反射面のリフレクタ8Aと、このリフレクタ8Aの内面で反射したハロゲン出射光をその一方端面から取り込んで内部を伝搬させることにより指向性を良くするテーパ導光部材9と、このテーパ導光部材9の他方端面からのハロゲン出射光をフィルタリングして長波長側の擬似太陽光とする第2光学フィルタとしてのエアマスフィルタ10とを有する左右二つの第2光照射装置11Aを設けた構成とする。この場合、リフレクタ8A、テーパ導光部材9およびエアマスフィルタ10は、ハロゲン光源7Aの出力光量に適合したものとし、出力光量に適合していれば、リフレクタ8、8Aは同じものであってもよい。
また、本実施形態2の擬似太陽光照射装置1Aにおいて、上記左右の第2光照射装置11および第4光照射装置15Aがユニット化されて、例えば8ユニットが前後方向に並べられて設けられているが、少なくともユニットは、照射強度(光量)が調整できるように、出力光量の異なるランプまたは、光透過率の異なるエアマスフィルタ5(スペクトル調整用フィルタ)を取替え可能としておくことにより、導光板14Aに入射する照射強度(光量)を個別に調整可能とすることができる。前記した上記ハロゲン光源7とこれよりも出力光量が高いハロゲン光源7Aとの取り付け部を設けることにより、出力光量の異なる光源を取替え自在にしておけばよい。
以上により、本実施形態1、2によれば、少なくとも一つの光源(キセノン光源2やハロゲン光源7など)および光学素子としての光学フィルタ(エアマスフィルタ5や10など)と導光体14または14Aとが一対一に対応し、面照射用の導光体14または14Aの照射領域と被照射物13への一部照射面(小照射面)とが対応しているため、面照射用の導光体14または14A内に入射する光量を変更することにより、被照射物13への一部照射面(小照射面)の照度調整を精度よく行うことができる。具体的には、光源としてのランプ毎の出力を調整したり、光学フィルタとして透過率の異なるエアフィルタに変更したりして、被照射物13への一部照射面(小照射面)の照度調整を精度よく行うことができる。また、前後方向両端の面照射用の導光体14または14Aに対応する光源出力を高くすることにより、被照射物13への照射面のうち照射領域端部の照度低下を防ぐことができる。したがって、被照射物13への照射面が広範囲になっても、従来のように被照射物13への照射面の照度の調整に時間を要することなく、被照射物13への照射面に対して精度のよい均一な照度を素早く得ることができる。
また、キセノン光とハロゲン光をスペクトル調整して混合して得られる擬似太陽光が入射される導光部材14,14Aのパターン(散乱体)により、導光14,14Aからは均一照度の光を照射することができるが、被照射物13としての太陽電池パネルに照射する照射面を複数に仮想分割して、その分割した小照射面に対応して各導光部材14,14Aがそれぞれ配置されているため、各導光部材14,14Aに対する小照射面の照射光量のみを調整することにより、複数の小照射面全体の照度の均一化が容易かつ確実に素早く実現できる。太陽電池パネルが大面積であれば、それに合わせて光学系を複数並べることにより、大面積であっても、均一照度の照射光を容易かつ確実に素早く作り出すことができる。また、ランプ交換時、ランプの個体差によるランプ単体での照度ムラがあっても、ユニット化した光学系毎の光量を調整するだけで、均一な照射光を得ることができるので、再調整は必要なくなる。
本実施形態1、2では、特に詳細には説明しなかったが、導光部材14、14Aには散乱体(パターン)が印刷されており、導光部材14、14Aに入射した光は散乱体で散乱され、被照射物13としての太陽電池パネルに均一に面照射される。この導光部材14、14Aの散乱体(パターン)は、照射面全体で照度が均一になるようなパターンを有して印刷されている。太陽電池パネルを設置する照射面上で左右に照度ムラが発生した場合には、ユニット化した左右の光源光学系(1ユニット)毎の出力光量を調整することによって、照度ムラを容易かつ確実に低減することができる。左右の光源光学系の導光体14、14が導光体14Aのように一体であると、照射面上で照度ムラが発生した場合には、一体化した光源光学系の導光体14Aからの照射光は照射面全体に照射されるので、光量調整のみでは、左右の光源光学系の導光体14、14に比べて、照射面上の照度を部分的に調整することが難しくなる。また、導光体14Aとして左右の導光体14、14が一体化すれば、より広い面積で均一な光を作り出し、更に導光体の両端から入射しても均一な光が照射されるような散乱体の印刷パターンが必要となるので、印刷パターンの設計も困難となるため、左右の導光体14、14の一体化は、均一光を作るのに支障のない程度の射射面積において行う必要がある。左右の導光体14、14の方がそれらを一体化したものよりも、照射面上での照度ムラ調整が容易になる。更に、太陽電池パネルが大型化すれば、本発明の光学系を多数並列するだけで、広範囲の均一光を作り出すだけでなく、各光学系にある光源光学系からの照射光量を調整するだけで、大面積であっても照射面上での照度を均一に調整することが可能となる。
さらに、上記実施形態1の場合と同様、迷光が隣のテーパ導光部材4,9内にその側面から進入するのを防ぐために、遮光部材を、例えば、キセノン光源2とテーパ導光部材4の下端面側との間の隙間と、隣のテーパ導光部材4との間に配設する。例えば図7に示すように、遮光部材41でテーパ導光部材4の周囲(側壁)を囲うことによって、テーパ導光部材4の下端面と開口板3bの開口部との間の隙間から漏れた指向性の悪い迷光L1,L2が遮光部材41に照射され、従来のようにテーパ導光部材4の側面から内部に取り込まれて、光混合部12の波長選択ミラーに反射して導光板14側に迷光L2として入るのを防止することができ、照射面での均一性を高めることができる。
なお、上記実施形態1では、特に説明していないが、擬似太陽光照射装置1において、発光波長帯の異なる少なくとも一つの光源(キセノンランプ2またはハロゲンランプ7、それ以外のランプ)と、少なくとも一つの光源からの出射光に所定のスペクトル分布を与える光学素子としての光学フィルタ(エアマスフィルタ5またはエアマスフィルタ10、それ以外のエアマスフィルタ)と、この光学素子を介して得られた出射光を伝搬させて被照射物13に対して面照射する導光体14または14Aとを有した光学系が複数配設され、少なくとも一つの光源および光学素子と導光体14または14Aとが一対一に対応し、少なくとも一つの光源および光学素子のうちの少なくともいずれかを調整することにより導光体14または14Aに入射する光量を、光学系毎に個別に調整可能として、複数の光学系の各導光体14または14Aにより被照射物13の被照射面全体に照射されるようになっている。これによって、照射面が広範囲になっても、照射面の照度の調整に時間を要することなく、照射面に対して精度のよい均一な照度を得ることができる本発明の目的を達成することができる。
上記実施形態1では、この光学系は、図2に示すように、第1光源(キセノンランプ2)と、第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第1導光部材(テーパ導光部材4)と、第1導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第1光学フィルタ(エアマスフィルタ5)とを有する第1光照射装置6と、第2光源(ハロゲンランプ7)と、第2光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第2導光部材(テーパ導光部材9)と、第2導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第2光学フィルタとを有する第2光照射装置11と、第1光照射装置6からの光と第2光照射装置11からの光を混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る光混合部材12と、光混合部材12からの擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第3導光部材(導光部材14)とを有する第3光照射装置15とが設けられている場合について説明した。これに限らず、光学系は、図14に示すように、第1光源(キセノンランプ2)と、第1光源から出射される光のスペクトルを調整する前記光学素子としての第1光学フィルタ(エアマスフィルタ5)とを有する第1光照射装置6と、第2光源(ハロゲンランプ7)と、第2光源から出射される光のスペクトルを調整する該光学素子としての第2光学フィルタ(エアマスフィルタ10)とを有する第2光照射装置11と、第1光照射装置6からの光と第2光照射装置11からの光を混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る光混合部材12と、光混合部材12からの擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第3導光部材14とを有する第3光照射装置15とが設けられていてもよい。ここでは、上記実施形態1の場合と比べて、第1導光部材(テーパ導光部材4)と第2導光部材(テーパ導光部材9)とがないだけである。
上記実施形態1では、第1光照射装置6、第2光照射装置11および第3光照射装置15を1ユニットとし、1ユニット同士を左右方向に対向配置して、第3光照射装置15の第3導光部材(導光部材14)の他方端面同士を当接した2ユニットを、被照射物13のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置する。これに対して、上記実施形態2では、第1光照射装置6、第2光照射装置11および光混合部12を配置した左側セットと、第1光照射装置6、第2光照射装置11および光混合部12を配置した右側セットとの間に、左側の光混合部12からの混合光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部12からの混合光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第4導光部材(導光部材14A)が設けられ、これを1ユニットとし、被照射物13のサイズに応じて、1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている。
次に、上記光学系は、第1光源(キセノンランプ2またはハロゲンランプ7、その他のランプ)と、この第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する導光部材(テーパ導光部材4またはテーパ導光部材9、その他のテーパ導光部材)と、この導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する光学フィルタ(エアマスフィルタ5またはエアマスフィルタ10、それ以外のエアマスフィルタ)とを有する光照射装置と、この光照射装置からの太陽光に類似した擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材14または14aとが設けられていてもよい。この導光部材(テーパ導光部材4またはテーパ導光部材9、その他のテーパ導光部材)を用いない場合であってもよい。即ち、上記光学系は、第1光源(キセノンランプ2またはハロゲンランプ7、その他のランプ)と、この第1光源から出射される光のスペクトルを調整する光学素子としての光学フィルタとを有する光照射装置と、この光照射装置からの太陽光に類似した擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材とが設けられていてもよい。
以上の場合も、前述したように、上記実施形態1のように、上記光照射装置および上記面照射用の導光部材を有する光学系を1ユニットとし、1ユニット同士を左右方向に対向配置して、面照射用の導光部材の他方端面同士を当接した2ユニットを、被照射物13のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置されている。また、上記実施形態2のように、上記光照射装置を左右に配置し、左側の光学フィルタからの光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光学フィルタからの光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物13に対して光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材14または14aが設けられ、これを1ユニットとし、被照射物13のサイズに応じて、1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されていてもよい。
なお、本実施形態2では、特に説明していないが、上記実施形態1の場合と同様、開口板3bの開口部31自体の大きさを変化させることにより、面照射の導光部材14Aからの出射光量のバランスを調整する際に、導光部材14Aに両側から光を入射させるための途中の光学系の状態を変化させないで、光量だけを変化させることができる。つまり、擬似太陽光のスペクトル分布を固定した後でも、擬似太陽光のスペクトル分布を変化させることなく、導光部材14Aからの出射光量を調整することができる。
なお、本実施形態1、2では、第1光照射装置6と、第2光照射装置11と、第3光照射装置15または15Aとのセットが複数設けられ、第1テーパ導光部材4同士および第2テーパ導光部材9同士がそれぞれ隣接して並べられており、隣接した第1テーパ導光部材4間および/または、隣接した第2テーパ導光部材9間に遮光部材が配置されている。
なお、本実施形態1、2では、特に説明しなかったが、第1光学フィルタとしてエアマスフィルタ5は、キセノン光源2のスペクトルを調整する複数枚で構成され、かつそのうちの1枚が近赤外光のみ反射する反射鏡であり、かつキセノン光源2からの出射光の指向性を高めるテーパ導光部材4の光の入出射面以外の面を覆うように遮光部材41または42が配置されている。これによって、近赤外線反射鏡による迷光を防止することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1、2を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1、2に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1、2の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、被照射物に対して指向性の高い擬似太陽光を照射するための擬似太陽光照射装置、この擬似太陽光照射装置を用いて太陽電池パネルの出力特性を測定して良否判定を行う太陽電池パネル用検査装置の分野において、被照射物が大面積であってもランプ交換時であっても、照射面全体にわたって均一照度の照射光を容易かつ確実に照射することができる。
1、1A 擬似太陽光照射装置
2 キセノン光源
3a リフレクタ
3b 開口板
31 開口部
32 遮光部材
4 テーパ導光部材
41,91 遮光部材
42,92 遮光部材
5 エアマスフィルタ(第1光学フィルタ;スペクトル調整用フィルタ)
6 第1光照射装置
7,7A,2C,2D ハロゲン光源
8,8A,3C,3D リフレクタ
9,9C,9D テーパ導光部材
93 遮光部材(遮光板)
10,10C,10D エアマスフィルタ(第2光学フィルタ;スペクトル調整用フィルタ)
11 第2光照射装置
12 光混合部(波長選択ミラー)
13 被照射物(太陽電池パネル)
14,14A 導光部材
15 第3光照射装置
15A 第4光照射装置
L1,L2 迷光

Claims (8)

  1. 発光波長帯の異なる少なくとも一つの光源と、該少なくとも一つの光源からの光をその一方端面から取り込んで内部を伝搬させて指向性の高い平行光として他方端面から出射するテーパ導光部材と、該テーパ導光部材からの出射光に所定のスペクトル分布を与える光学素子と、該光学素子を介して得られた出射光を伝搬させて光を被照射物に対して一部面照射する面照射用の導光部材とを有した光学系が複数配設され、
    該少なくとも一つの光源および該光学素子と該導光部材とが一対一に対応し、該少なくとも一つの光源および該光学素子のうちの少なくともいずれかを調整することにより該面照射用の導光部材に入射する光量を、該光学系毎に個別に調整可能として、該複数の光学系の各面照射用の導光部材により該被照射物の被照射面全体に光が照射される擬似太陽光照射装置。
  2. 前記光学系は、
    第1光源と、該第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する導光部材と、該導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する光学フィルタとを有する光照射装置と、
    該光照射装置からの太陽光に類似した擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材とが設けられている請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  3. 前記光照射装置および前記面照射用の導光部材を有する前記光学系を1ユニットとし、該1ユニット同士を左右方向に対向配置して、該面照射用の導光部材の他方端面同士を当接した2ユニットを、前記被照射物のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置されている請求項2に記載の擬似太陽光照射装置。
  4. 前記光照射装置を左右に配置し、左側の前記光学フィルタからの光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の前記光学フィルタからの光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して光を平坦面から均一に面照射する面照射用の導光部材が設けられ、これを1ユニットとし、被照射物のサイズに応じて、該1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている請求項2に記載の擬似太陽光照射装置。
  5. 前記光学系は、
    第1光源と、該第1光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第1導光部材と、該第1導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第1光学フィルタとを有する第1光照射装置と、
    第2光源と、該第2光源からの出射光を一方端面から取り込んで指向性が高められた光を他方端面から出射する第2導光部材と、該第2導光部材の他方端面から出射される光のスペクトルを調整する第2光学フィルタとを有する第2光照射装置と、
    該第1光照射装置からの光と該第2光照射装置からの光を混合して太陽光に類似した擬似太陽光を得る光混合部材と、該光混合部材からの擬似太陽光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第3導光部材とを有する第3光照射装置とが設けられている請求項1に記載の擬似太陽光照射装置。
  6. 前記第1光照射装置、前記第2光照射装置および前記第3光照射装置を有する前記光学系を1ユニットとし、該1ユニット同士を左右方向に対向配置して、該第3光照射装置の第3導光部材の他方端面同士を当接した2ユニットを、前記被照射物のサイズに応じて、前後方向に複数並べて配置されている請求項5に記載の擬似太陽光照射装置。
  7. 前記第1光照射装置、前記第2光照射装置および前記光混合部を配置した左側セットと、該第1光照射装置、該第2光照射装置および該光混合部を配置した右側セットとの間に、左側の光混合部からの混合光を一方端面から取り込んでその内部を伝搬させると共に、右側の光混合部からの混合光を他方端面から取り込んでその内部を伝搬させて被照射物に対して指向性の高い光を平坦面から均一に面照射する第4導光部材が前記第3光照射装置に代えて設けられ、これを1ユニットとし、被照射物のサイズに応じて、該1ユニットが前後方向に複数並べてられて配置されている請求項5に記載の擬似太陽光照射装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の擬似太陽光照射装置を用いて太陽電池パネルの出力特性を測定して良否判定を行う太陽電池パネル用検査装置。
JP2010229123A 2010-10-08 2010-10-08 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置 Expired - Fee Related JP5274528B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010229123A JP5274528B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置
CN2011800037922A CN102575821A (zh) 2010-10-08 2011-08-29 光照射装置、伪阳光照射装置、以及太阳能电池板检验装置
EP11819148.5A EP2626618A4 (en) 2010-10-08 2011-08-29 LIGHT RADIATION APPARATUS, PSEUDOSONIC LIGHT BEAM AND SOLAR TABLE CHECKER
BR112012005009A BR112012005009A2 (pt) 2010-10-08 2011-08-29 aparelho de irradiação de luz, aparelho de irradiação da pseudo-luz solar e aparelho de inspeção solar do painel.
US13/392,031 US20120287599A1 (en) 2010-10-08 2011-08-29 Light irradiation apparatus, pseudo-sunlight irradiation apparatus and solar panel inspection apparatus
PCT/JP2011/004806 WO2012046378A1 (ja) 2010-10-08 2011-08-29 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010229123A JP5274528B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012084365A JP2012084365A (ja) 2012-04-26
JP5274528B2 true JP5274528B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=45927387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010229123A Expired - Fee Related JP5274528B2 (ja) 2010-10-08 2010-10-08 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20120287599A1 (ja)
EP (1) EP2626618A4 (ja)
JP (1) JP5274528B2 (ja)
CN (1) CN102575821A (ja)
BR (1) BR112012005009A2 (ja)
WO (1) WO2012046378A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5355525B2 (ja) * 2010-10-08 2013-11-27 シャープ株式会社 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置
CN209014148U (zh) 2015-12-09 2019-06-21 菲力尔系统公司 机载审查系统
CN109121808B (zh) * 2018-08-23 2021-07-13 深圳佰城邦品牌发展有限公司 一种模拟太阳光的全光谱植物用灯具

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4933813A (en) * 1986-04-14 1990-06-12 Berger Daniel S Sunlight simulator
US5217285A (en) * 1991-03-15 1993-06-08 The United States Of America As Represented By United States Department Of Energy Apparatus for synthesis of a solar spectrum
JPH05342904A (ja) * 1992-06-09 1993-12-24 Photonics:Kk 照明方法および照明装置
DE10036300A1 (de) * 2000-07-26 2002-02-07 Philips Corp Intellectual Pty Beleuchtungssystem und -verfahren sowie Fahrzeug mit einem Beleuchtungssystem
CA2487853A1 (en) * 2002-10-09 2004-04-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Illuminator and projection image display employing it
CN100559260C (zh) * 2002-10-09 2009-11-11 松下电器产业株式会社 照明装置以及使用该照明装置的投影图像显示器
JP4242810B2 (ja) * 2004-07-07 2009-03-25 オリンパス株式会社 導光部材、照明装置、プロジェクタ
CN101248384B (zh) * 2005-02-09 2013-04-10 微阳有限公司 多光源光束扩展量的有效组合
US20080074898A1 (en) * 2006-06-02 2008-03-27 Bookham Technology Plc Light source assemblies
JP2008216840A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp 投写型表示装置
JP4973479B2 (ja) * 2007-12-17 2012-07-11 岩崎電気株式会社 擬似太陽光照射装置
US8085359B2 (en) * 2008-04-16 2011-12-27 Honeywell International Inc. Folded backlight systems having low index regions that prevent light failing to meet total internal reflection conditions from entering a plate portion and liquid crystal displays using the same
WO2010004610A1 (ja) * 2008-07-07 2010-01-14 桐生株式会社 導光板ユニット及びこの導光板ユニットを用いた照明器具
US7839503B2 (en) * 2008-07-16 2010-11-23 The Boeing Company Method and system for a solar simulator
JP2010027826A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Nisshinbo Holdings Inc ソーラシミュレータ及び多接合型太陽電池の測定方法
TW201030284A (en) * 2008-10-30 2010-08-16 Zeon Corp Light source device and liquid cristal display device

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012046378A1 (ja) 2012-04-12
EP2626618A4 (en) 2014-04-02
CN102575821A (zh) 2012-07-11
US20120287599A1 (en) 2012-11-15
JP2012084365A (ja) 2012-04-26
EP2626618A1 (en) 2013-08-14
BR112012005009A2 (pt) 2016-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5314653B2 (ja) 光照射装置および擬似太陽光照射装置、太陽電池パネル用検査装置
JP4570680B1 (ja) 光照射装置および検査装置
JP5826597B2 (ja) 擬似太陽光照射装置
EP2554894A1 (en) Pseudo-sunlight irradiating apparatus
JP2011181298A5 (ja)
JP5274528B2 (ja) 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置
JP5583468B2 (ja) 擬似太陽光照射装置
JP5355525B2 (ja) 擬似太陽光照射装置および太陽電池パネル用検査装置
JP5053448B1 (ja) 擬似太陽光照射装置
JP5178610B2 (ja) 光照射装置
JP5274530B2 (ja) 光照射装置および擬似太陽光照射装置、太陽電池パネル用検査装置
US20140176179A1 (en) Pseudo-solar radiation device
WO2013038769A1 (ja) 擬似太陽光照射装置
JP5863392B2 (ja) 擬似太陽光照射装置
JP2012094248A (ja) 光ファイバー束導光部材および光ファイバーレンズを有するソーラーシミュレーター
KR20170060924A (ko) Lcd 및 oled 용 노광장치

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees