JP5274311B2 - ドア錠 - Google Patents
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このドア錠にあっては、アーマーフロントと、このアーマーフロントに形成されたラッチ挿通孔から出退自在に突出するラッチヘッドを有するラッチボルトと、このラッチボルトを出退方向に移動自在に支持する錠ケースとを有する。
前記ラッチボルトは錠ケース内に収納されたラッチスプリングによって突出方向に付勢され、ラッチボルトは、該ラッチボルトに設けたストッパが、該ラッチボルトの突出方向への移動を規制する当り部に接当することにより錠ケースから突出した位置に保持される。
また、このドア錠にあっては、アーマーフロントのラッチ挿通孔に内嵌された筒状の本体部を有する樹脂製のスリーブが設けられていて、ラッチヘッドは、このスリーブの本体部を介して出退する。
に接当すると、ストライク5からラッチヘッド13へと側圧Fが作用するが、ラッチヘッド13に側圧Fが作用すると、ラッチヘッド13のドア開閉方向A開き側の面13bがスリーブに接当し、ラッチヘッド13とストライク5との接当音がアーマーフロントからドア2や錠ケース等に伝播する。
なお、ラッチヘッドとスリーブとの隙間をなくして、ラッチヘッドをスリーブに摺動自在に接当させるようにしても、ラッチヘッドとストライクとの接当音が固体伝達音としてドアや錠ケース等に伝達される。
また、前記スリーブの側壁をラッチ挿通孔の内面から離反させることにより該側壁に弾性をもたせて側圧吸収部とするのがよい。
図6及び図7において、1はドア2の自由端側に取り付けられるドア錠である。
なお、以下の説明において、ドア2の厚さ方向を左右方向とし、ドア2の厚さ方向と上下方向とに直交する方向を前後方向Bとし且つドア2の自由端側(可動端側)を前側とすると共にドア2の回転端側(ドア2がヒンジによって枢支される側)を後側として説明す
る。
ケース本体10の前面側には、該ケース本体10の前壁を構成するフェイスフロント10Aが設けられ、このフェイスフロント10Aはその前面に重ね合わされたアーマーフロント9と共にドア2の自由端側の端面にネジ12によって止められている。
アーマーフロント9には、ラッチヘッド13を突出させるための矩形状のラッチ挿通孔16が形成されている。
ラッチシャフト14の後端側の鍔部15の前側には、ゴム又は軟質樹脂製の板材でリング状に形成された接当部材19が外嵌されている。
ラッチヘッド13はスリーブ18の本体部17に挿通されていて、該本体部17に前後方向B(ラッチボルト6の出退方向)に移動自在にガイドされ、ラッチシャフト14はケース本体10に固定されたシャフトガイド20に前後方向Bに移動自在にガイドされている。これによってラッチボルト6が錠ケース3側に出退自在に支持されている。
また、ラッチヘッド13の後部側(基部側)には、上下一対のストッパ22が設けられ、このストッパ22がアーマーフロント9の背面側に設けられた後述する当り部43に接当することにより、ラッチボルト6の前方移動が規制されるよう構成されている。
また、ラッチヘッド13のドア開閉方向A開き側の面13bが突出方向に沿う平坦状とされている。
ラッチハブ25は錠ケース3に左右方向の軸芯X回りに回動自在に支持され、該ラッチハブ25の回動軸芯X部分には、ドア2に設けられたハンドルレバーやノブ等のラッチ操作体24によって左右軸回りに回動操作される角芯が挿通される係合孔28が形成されている。
操作部30と該中央部分29から下方に延出された戻し操作部31とが設けられている。
後退操作部30は二股状に形成されており、この二股状の後退操作部30でラッチシャフト14後部の、シャフトガイド20より後方側を前後方向B相対移動可能に挟んでいる。
すると、ラッチボルト6がラッチスプリング21の付勢力に抗して後方移動し、ラッチヘッド13がストライクボックス23から抜け出る。ラッチヘッド13がストライクボックス23から抜け出ると、ドア2を開くことができる。
したがって、ラッチ操作体24に対する操作力を解除すると、戻しスプリング27の付勢力によって戻し部材26が戻し操作部31を後方に押動してラッチハブ25を反時計回りに回動させ、ラッチハブ25を非操作位置に戻す。ラッチハブ25が非操作位置に戻ると、ラッチボルト6はラッチスプリング21の付勢力によって突出方向に移動する。
この減速部材36は、ゴム(又は軟質樹脂等のゴム様弾性材)によってリング状に形成されてラッチシャフト14に密着状に外嵌されていて、その内周面がラッチシャフト14に密着している(本実施形態では、0リングが採用されている)。
ロックピース32は上位位置ではラッチハブ25の回動を許容し、下位位置ではラッチハブ25の回動を規制する。
前記スリーブ18は樹脂によって形成され、図1〜図5に示すように、前述した筒状の本体部17と、この本体部17がアーマーフロント9のラッチ挿通孔16から抜け出ないようにアーマーフロント9に係合する抜止め部36,37とから主構成されている。
本体部17は、上壁38と、下壁39と、これら上下壁38,39の端部同士を連結する左右の側壁40とからラッチ挿通孔16の周縁に略沿う略四角筒状に形成されている。
これによって、側壁40に弾性をもたせている。また、側壁40の上下方向中央部はラッチヘッド13に摺動自在に接触(又は近接)している。
正面側抜止め部36は上下一対設けられ、上側の正面側抜止め部36は本体部17の上壁38の前端中央側から上方に向けて延出され、下側の正面側抜止め部36は本体部17の下壁39の前端中央側から下方に向けて延出されている。
各背面側抜止め部37には、アーマーフロント9の背面側に接当することによりアーマーフロント9に対するスリーブ18のガタ止めを図るための突部41が設けられている。
このバネ板材42には、アーマーフロント9のラッチ挿通孔16に一致する形状の開口45が形成されていて、この開口45をスリーブ18の本体部17が挿通している。
また、このバネ板材42には、該バネ板材42の一部を後方側に切り起こされることによって形成されたバネ片43が設けられ、このバネ片43は、上側の左右背面側抜止め部37間と、下側の左右背面側抜止め部37間とに左右一対ずつ設けられている。
前記構成のドア錠1にあっては、ドア2を閉じる際においてラッチヘッド13のドア開閉方向A閉じ側13aの面がストライク5に接当すると共に、それによってストライク5からラッチヘッド13に側圧Fが作用する。
これによって、ラッチヘッド13がストライク5に接当することに起因する、ドア2を閉じる際の音の減少を図ることができる。
なお、前記スリーブ18の本体部17の側壁40は、少なくともラッチヘッド13のドア開閉方向A開き側の面13bに対応する側の側壁40が弓形状に形成されていればよいが、本実施形態のように、両方の側壁40を弓形状に形成することにより、ラッチヘッド13の向きをドア2の右開き・左開きに対応させる場合に、ラッチヘッド13の向きと側圧吸収部40との関係を考えなくてよく至便である。
前記バネ鋼からなる側圧吸収部44は、その上下端部がスリーブ18の本体部17に取付固定される。
なお、スリーブ18が設けられない場合は、前記バネ鋼で形成された側圧吸収部44はラッチ挿通孔16の内面とラッチヘッド13との間に設けられる。
5 ストライク
9 アーマーフロント
13 ラッチヘッド
16 ラッチ挿通孔
17 本体部
18 スリーブ
38 上壁
39 下壁
40 側圧吸収部(側壁)
44 側圧吸収部
F 側圧
Claims (4)
- ドア(2)の自由端側に取り付けられるアーマーフロント(9)と、
このアーマーフロント(9)に設けられたラッチ挿通孔(16)を介してドア(2)から出退自在に突出してドア枠(4)のドア(2)の自由端側と対向する部分に設けられたストライク(5)のストライクボックス(23)に挿入することでドア(2)の開き方向への移動を規制するラッチヘッド(13)とを有し、
前記ラッチヘッド(13)のドア開閉方向(A)開き側の面(13b)と、該開き側の面(13b)に対応する前記ラッチ挿通孔(16)の内面との間に、ドア(2)を閉じる際においてラッチヘッド(13)が前記ストライクボックス(23)に挿入する前に該ラッチヘッド(13)のドア開閉方向(A)閉じ側の面(13a)がストライク(5)に接当することにより該ラッチヘッド(13)に作用する側圧(F)を弾性によって吸収する側圧吸収部(40,44)が設けられていることを特徴とするドア錠。 - 前記ラッチヘッド(13)が挿通可能とされ且つ前記アーマーフロント(9)のラッチ挿通孔(16)に内嵌される筒状の本体部(17)を有するスリーブ(18)を備え、このスリーブ(18)の本体部(17)は上下壁(38,39)と該上下壁(38,39)の端部同士を連結する一対の側壁(40)とから筒状に形成され、この本体部(17)の側壁(40)に弾性をもたせることにより前記側圧吸収部が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドア錠。
- 前記スリーブ(18)の側壁(40)をラッチ挿通孔(16)の内面から離反させることにより該側壁(40)に弾性をもたせて側圧吸収部としたことを特徴とする請求項2に記載のドア錠。
- 前記スリーブ(18)の本体部(17)の側壁(40)をラッチ挿通孔(16)の内面から離反させるようにラッチヘッド(13)に向けて凸となる弓形状に形成することによって該側壁(40)に弾性をもたせて側圧吸収部としたことを特徴とする請求項2に記載のドア錠。
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JP2000096885A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-04 | Kikaku Hashimoto:Kk | ラッチ受け |
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2009
- 2009-03-10 JP JP2009056515A patent/JP5274311B2/ja active Active
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