JP5273149B2 - デジタル位相比較器と方法 - Google Patents

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Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2008−241171号(2008年9月19日出願)及び特願2009−059903号(2009年3月12日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、位相比較器に関して、特に位相差を検知してデジタル信号に変換する、デジタル位相比較器と方法に関する。
近年、微細CMOS(Complementary MOS(Metal−Oxide−Semiconductor))プロセスを適用した無線通信用LSI(Large Scale Integrated circuit)の集積化が進められている。従来の無線通信用LSIでは、PLL(Phase Locked Loop;位相同期ループ)回路として一般的にアナログ方式のPLL回路が用いられる。
アナログ方式PLL回路では、位相比較器(PD)から位相差情報をパルス幅として出力し、チャージポンプ回路(CP)にてパルス幅に応じて出力される電荷をループフィルタにより電圧情報に変換した上で、VCO(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発振器)の制御電圧端子に入力することにより、発振周波数の制御を行う。
このようなアナログ方式のPLLは、ループフィルタなどで抵抗や容量の素子を使用するため、回路の小型化や低コスト化といった微細化の恩恵を受けることができない。
また、微細化による低電圧化のため、電源ノイズなどの影響による特性劣化などが課題として挙げられる。
一方、近年では、PLL回路をデジタル構成にする全デジタルPLL回路の研究開発が進められている。
全デジタルPLL回路では、VCOの制御として、微小バラクタをデジタル的に切り替えることで周波数の制御を行う。
そのため、従来のアナログ方式で用いられていた位相差情報をパルス幅として出力するような位相比較器ではなく、デジタル値として出力するようなデジタル位相比較器が必要となる。
このようなデジタル位相比較器の構成としては、例えば図19に示すような構成が知られている(例えば特許文献1参照)。図20は、図19の回路の動作を説明するタイミングチャートである。VCOの出力CLK1を縦列接続されたインバータ列で順次遅延させ、基準信号CLK2をクロックとするフリップフロップでインバータ列の各段の出力信号を取り込むことにより、位相差をデジタル値で出力するデジタル位相比較器を実現する。CLK2の立ち上がりエッジでインバータ列の各段の出力信号をサンプルした結果Q(1)〜Q(8)(図20のQ(1:8))が比較結果となる。論理回路はQ(1)〜Q(8)の論理の変化を検出してデジタルコードを出力する。
また、デジタル位相比較器の別の構成としては、図21に示すような構成がある(特許文献2)。図21の構成では、VCOからの信号CLK1を順次遅延させる第1のインバータ列に加え、基準信号CLK2も第2のインバータ列により順次遅延させてフリップフロップに取り込む。第1のインバータ列の各段の出力D(1)、D(2)、〜D(n)を第2のインバータ列の各段の出力CK(1)、CK(2)、〜CK(n)のエッジ(1、3、・・・等の奇数段目は立ち上がりエッジ、2、4、・・・の偶数段目は立ち下がりエッジ)を用いてフリップフロップでサンプルしQ(1)、Q(2)、Q(n)が出力される。図22のタイミングチャートに示すように、第1のインバータ列と第2のインバータ列の遅延時間差の分解能での位相比較を行う。論理回路は、Q(1)〜Q(8)の論理の変化(Q(1)、Q(2)が1、Q(3)〜Q(8)が0)を検出してデジタルコードを出力する。
特開2002−076886号公報 特開2007−110370号公報
上記非特許文献1及び2の全開示内容はその引用をもって本書に繰込み記載する。
以下に、本発明による関連技術の分析を与える。
図19の構成では、インバータ列に入力される信号は、VCOから出力される高速信号であるため、インバータ列での消費電力が大きくなる。また、検出される位相差の時間分解能は、インバータの遅延時間によって決定されるため、分解能を上げるためには、インバータ遅延を著しく小さくしなければならない。
VCOの信号周波数が高い場合には、消費電力が増大してしまう、あるいは、分解能が不十分である、といった課題がある。
また、図21の構成では、所望の位相差範囲をカバーするためには、著しくインバータ列及びフリップフロップの段数が増加してしまうため、回路面積及び消費電力が増大する。
したがって、本発明の目的は、回路面積及び消費電力の増大を招くことなく高分解能のデジタル位相比較器と方法を提供することにある。
本発明の第1の側面(aspect)においては、遅延素子を複数段縦列接続することにより、第1のパルス入力信号を順次遅延させる第1の遅延素子列と、前記第1の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力とし、第2のパルス信号を遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む複数段の保持回路からなる第1の保持回路群と、前記第1の保持回路群の出力を論理和演算することにより、第2のパルス入力信号の遷移タイミング直後に最初に出力された遅延出力タイミングを抽出する第1の論理和演算回路と、前記第1の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第2のパルス信号を順次遅延させる第2の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力とし、遅延信号の遷移タイミングに従って前記第1のパルス信号を順次取り込む複数段の保持回路からなる第2の保持回路群と、前記第2のデータ保持回路群の出力を論理和演算することにより、前記第1の論理和演算回路の出力に対して、前記第2のパルス入力信号と、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミング直後の最初の遅延出力との位相関係を保った信号を出力する第2の論理和演算回路と、からなる、前記第1の遅延素子の遅延時間精度で前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値を出力する第1の時間デジタル変換回路と、遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第1の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第3の遅延素子列と、第3の遅延素子列とは異なる遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより前記第2の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第4の遅延素子列と、前記第3の遅延素子列の遅延出力を、前記第4の遅延素子列の遅延出力の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数段の保持回路からなる第3の保持回路群と、からなる、前記第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を、前記第3の遅延素子列の遅延出力と前記第4の遅延素子列の遅延出力の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第3の遅延素子列と前記第4の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する第2の時間デジタル変換回路と、を備え、前記第1の時間デジタル変換回路において、前記第2のパルス入力信号をクロックとし、前記第1の遅延素子列により順次遅延された遅延出力を、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路からなる第4の保持回路群を備え、前記第4の保持回路の出力を、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する。
本発明によれば、前記第2の時間デジタル変換回路における時間分解能の精度は、前記第3の遅延素子列と前記第4の遅延素子列の遅延時間差によるため、前記第1の時間デジタル変換回路の、前記第1の遅延素子列による遅延時間精度よりも、微小な位相差の比較が可能である。また、第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差は、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差に比べ十分小さな位相差となるため、前記第2の時間デジタル変換回路の遅延素子列及び保持回路群の段数を増やすことなく、高精度な位相比較が可能となり、回路面積及び消費電力の増大を招くことなく高分解能のデジタル位相比較器を提供することが可能となる。
本発明の第2の側面においては、デジタル位相比較器は、前記第1の時間デジタル変換回路において、前記第1の保持回路群の出力を、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する。
本発明によれば、前記第1の遅延素子列の遅延時間精度の位相比較と、遅延時間未満の位相差の抽出の回路を兼ねることが可能となり、回路面積及び消費電力をさらに抑えた、高分解能のデジタル位相比較器を提供することが可能となる。
本発明の第3の側面においては、前記第1の側面の時間デジタル変換回路に、前記第2のパルス信号に代わり、前記第1のパルス信号を前記第2の信号によるリタイミング動作より得られる、前記第2のパルス信号の遷移タイミングに同期した第3のパルス信号を入力する。
本発明によれば、前記第1のパルス信号が比較的低速な信号で、前記第2のパルス信号が高速な信号であるような場合に、リタイミングされた第3のパルス信号は、第1のパルス信号と同程度の低速信号となるため、デジタル位相比較器全体の消費電力の増加を抑えることが可能となる。
本発明の第4の側面においては、前記第1の遅延素子列の少なくとも1段の遅延素子の入出力信号をとりだし、前記第3の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記出力信号を順次遅延させる第5の遅延素子列と、前記第4の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記入力信号を順次遅延させる第6の遅延素子列と、前記第5の遅延素子列の遅延出力を、前記第6の遅延素子列の遅延出力の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数段の保持回路からなる第5の保持回路群と、からなる、前記第1の遅延素子列における遅延素子の入出力信号における相対的な位相差を、前記第5の遅延素子列の遅延出力と前記第6の遅延素子列の遅延出力の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第5の遅延素子列と前記第6の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する第3の時間デジタル変換回路を備え、前記第1の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第1の論理回路と、前記第2の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第2の論理回路と、前記第3の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1の遅延素子列における遅延素子の入出力信号における相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第3の論理回路と、を備え、前記第2及び第3の論理回路の数値化結果を元に、前記第1の論理回路で数値化された、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号の相対的な位相差を補正する。
本発明によれば、前記第3の時間デジタル変換回路により、前記第1の遅延素子列の遅延時間を、前記第3と第4の遅延素子列及び前記第5と第6の遅延素子列の遅延時間差で表現することが可能となるため、前記第1の遅延素子列の遅延時間に要求される設計精度が緩和される。
本発明の第5の側面において、前記第1の側面に係る時間デジタル変換回路が、第4のパルス信号を、前記第1の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力として前記遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む複数段の保持回路からなる第6の保持回路群と、前記第6のデータ保持回路群の出力を論理和演算することにより、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミング直後に最初に出力された遅延出力タイミングを抽出する第3の論理和演算回路と、前記第1の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第4のパルス信号を順次遅延させる第7の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力とし、遅延信号の遷移タイミングに従って前記第1のパルス信号を順次取り込む複数段の保持回路からなる第7のデータ保持回路群と、前記第7のデータ保持回路群の出力を論理和演算することにより、前記第3の論理和演算回路の出力に対して、前記第4のパルス入力信号と、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミング直後の最初の遅延出力との位相関係を保った信号を出力する第4の論理和演算回路と、をさらに備え、前記第1の遅延素子の遅延時間精度で前記第1のパルス信号と第4のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値をさらに出力する時間デジタル変換回路であって、前記第3の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第3の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第8の遅延素子列と、前記第4の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第4の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第9の遅延素子列と、前記第8の遅延素子列の遅延出力を、前記第9の遅延素子列の遅延出力の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路からなる第8の保持回路群と、からなる、前記第3の論理和演算回路の出力と前記第4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を、前記第8の遅延素子列の遅延出力と前記第9の遅延素子列の遅延出力の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第8の遅延素子列と前記第9の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する第4の時間デジタル変換回路を備え、前記第1の時間デジタル変換回路において、前記第4のパルス入力信号をクロックとし、前記第1の遅延素子列により順次遅延された遅延出力を、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路からなる第9の保持回路群を備え、前記第9の保持回路の出力を、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する。
本発明によれば、前記第1のパルス信号に対する、2つのパルス信号の位相比較を同時に行うことが可能となる。
本発明の第6の側面においては、デジタル位相比較器は、前記第1の側面に係る時間デジタル変換回路において、前記第6の保持回路群の出力を、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する。
本発明によれば、前記第1の側面に係る時間デジタル変換回路における、第4のパルス信号の位相比較と遅延時間未満の位相差の抽出の回路を兼ねることが可能となり、回路面積及び消費電力をさらに抑えた、高分解能のデジタル位相比較器を提供することが可能となる。
本発明の第7の側面においては、前記第4のパルス信号が、前記第1のパルス信号を前記第2のパルス信号の反転信号によるリタイミング動作から得られ、前記第2のパルス信号の反転信号の遷移タイミングに同期した信号であり、前記第1の論理回路が、前記第1の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差を示すデジタル値をさらに数値化し、前記第4の時間デジタル変換回路から出力される、前記第3の論理和演算回路の出力と前記第4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第4の論理回路と、を備え、前記第3及び第4の論理回路の数値化結果を元に、前記第1の論理回路で数値化された、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差を補正し、前記第1のパルス信号と前記第3のパルス信号の相対的な位相差と、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差の差により、前記第2のパルス信号の半周期を求め、前記第1のパルス信号と前記第3のパルス信号の相対的な位相差または、前記第1のパルス信号と前記第4のパルス信号の相対的な位相差を正規化する。
本発明によれば、前記第1のパルス信号が比較的低速な信号で、前記第2のパルス信号が高速な信号であるような場合に、リタイミングされた第4のパルス信号も、第1のパルス信号と同程度の低速信号となるため、デジタル位相比較器全体の消費電力の増加を抑えることが可能となる。また、第2のパルス信号の周期で、正規化を行うため、第1から第9の遅延素子列における遅延時間の正確な値を用いる必要がないため、遅延時間の設計精度への要求が緩和される。
また、本発明のさらに別の側面においては、
(a)第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、第2の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、前記サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算(例えば論理和演算)を施して第1の信号を合成し、
(b)前記第2の入力信号を、前記第1の入力信号と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第2の入力信号及び前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、前記サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算(例えば論理和演算)を施して第2の信号を合成し、
(c)前記第1の信号を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、前記第2の信号を、前記第1の信号とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、前記第1の信号を等間隔に遅延させた遅延信号群と、前記第2の信号を等間隔に遅延させた遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルし、前記(a)又は(b)でサンプルされた信号と、前記(c)でサンプルされた信号を、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号の位相差を表す値として用いる、位相比較方法が提供される。
本発明のさらに別の側面においては、前記第2の時間デジタル変換回路の前記第4の遅延素子列の各段の遅延信号を、前記第3の遅延素子列の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第5の保持回路群と、
前記第5の保持回路群の出力を受ける第3の論理和演算回路と、
前記第3の保持回路群の出力を受ける第4の論理和演算回路と、
を備え、さらに、
遅延素子を複数段縦列接続し、前記第3の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号を出力する第5の遅延素子列と、
前記第5の遅延素子列とは異なる遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第4の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号を出力する第6の遅延素子列と、
前記第5の遅延素子列の各段の遅延信号を、前記第6の遅延素子列の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第6の保持回路群と、を備える第3の時間デジタル変換器を備え、前記第6の保持回路群の出力が前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として用いられる。前記第5の遅延素子列と前記第6の遅延素子列は、前記第3の遅延素子列と前記第4の遅延素子列の遅延時間差よりもさらに小さい遅延時間差を持つ。前記第3の時間デジタル変換回路は、前記第3および前記4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を、第5および第6の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する。
本発明によれば、前記第3の時間デジタル変換回路は、前記第2の時間デジタル変換回路よりもさらに微小な位相の比較が可能であるため、より高精度な位相比較が可能となる。また、本発明による効果を言い換えれば、前記第3の時間デジタル変換回路により前記第1および第2の時間デジタル変換回路に要求される時間分解能の設定を緩和することが可能となるため、前記第1および第2の時間デジタル変換回路における遅延素子列および保持回路群の段数を減らすことが可能となり、結果として回路面積及び消費電力をさらに抑えた、高時間分解能のデジタル位相比較器を提供することが可能となる。
本発明によれば、位相差を検知してデジタル信号に変換する、デジタル位相比較器において、回路面積及び消費電力の増大を招くことなく高分解能のデジタル位相比較器を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第4の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器10’の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の小位相差検出器20及び時間デジタル変換器50の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の小位相差検出器30及び時間デジタル変換器60動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器70動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器40の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器50の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器60の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器70の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 関連技術(特許文献1)のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 関連技術(特許文献1)のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 関連技術(特許文献2)のデジタル位相比較器の構成を示す図である。 関連技術(特許文献2)のデジタル位相比較器の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第7の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器50の構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態のデジタル位相比較器時間のデジタル変換器50の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第7の実施の形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器50の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、本発明の基本構成を説明する。本発明の1つの態様(mode)において、図3を参照すると、保持回路群(22_1〜22_n)では、第1の入力信号(CLK1)を、第2の入力信号(CLK2)及び第2の入力信号(CLK2)を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群(CK(1)〜CK(n−1))によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して、所定の論理演算(例えば論理和演算)を施して合成した第1の信号(FCLK1)を出力する(請求項1の「第1の回路ユニット」に対応)。
保持回路群(23_1〜23_n)では、第2の入力信号(CLK2)を、第1の入力信号(CLK1)及び前記第1の入力信号(CLK1)を、第2の遅延入力信号群の単位遅延時間と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群(D(1)〜D(n−1))によってそれぞれサンプルし、サンプルされた信号(Q(1)〜Q(n))に対して所定の論理演算(例えば論理和演算)を施して合成した第2の信号(FCLK2)を出力する(請求項1の「第2の回路ユニット」に対応)。上記第1、第2の回路ユニットを総称して「時間デジタル変換器」ともいう。
遅延素子を複数段縦列接続した遅延素子列(52_1〜52_m)で、第2の信号(FCLLK2)を等間隔に遅延させた第2の遅延信号群(CK(1)〜CK(m))を生成し、遅延素子列(51_1〜51_m)で、第1の信号(FCLK1)を、第2の信号(FCLK2)の遅延信号群(CK(1)〜CK(m))とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第1の遅延信号群(D(1)〜D(m))を生成し、保持回路群(53_1〜53_m)において、第1の遅延信号群(D(1)〜D(m))の各遅延信号を、第2の遅延信号群(CK(1)〜CK(m))の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする(請求項1の「第3の回路ユニット」に対応)。上記第3の回路ユニットを総称して「時間デジタル変換器」ともいう。保持回路群(23_1〜23_n)でサンプルされた信号(Q(1)〜Q(n))と、保持回路群(53_1〜53_m)でサンプルされた信号(Q(1)〜Q(m))が、第1の入力信号(CLK1)と第2の入力信号(CLK2)の位相差を表す値として用いられ、それぞれ論理回路(4)と論理回路(5)に入力される。
前記第1の回路ユニットは、前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成する遅延素子列(21_1〜21_n)を備えている。前記第2の回路ユニットは、前記第1の入力信号を前記第2の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群を生成する遅延素子列(11_1〜11_n)を備えている(請求項2に対応)。
あるいは、本発明の別の態様において、図1を参照すると、前記第1の回路ユニットは、第2の入力信号を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成する遅延素子列(21_1〜21_n)を備えている。遅延素子列(11_1〜11_n−1)で第1の入力信号(CLK1)を等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群(D(1)〜D(n)を生成し、保持回路群(12_1〜12_n)は、第1の入力信号(CLK1)とその遅延信号群(D(1)〜D(n−1))を、第2の入力信号(CLK2)によってサンプルする。保持回路群(12_1〜12_n)でのサンプル結果(Q(1)〜Q(n)と、保持回路群(53_1〜53_m)でのサンプル結果(Q(1)〜Q(m))とが、第1の入力信号(CLK1)と第1の入力信号(CLK2)の位相差を表す値として用いられる(請求項3)。上記遅延素子列(11_1〜11_n−1)と保持回路群(12_1〜12_n)を総称して「時間デジタル変換器」ともいう。
すなわち、図1を参照すると、保持回路群(23_1〜23_n)では、第2の入力信号(CLK2)を、第1の遅延入力信号(D(1)〜D(n))によってそれぞれサンプルする。OR回路(25)は、保持回路群(23_1〜23_n)でそれぞれサンプルされた複数の信号のOR演算結果を、信号(FCLK2)として出力する。遅延素子列(21_1〜21_n−1)で第2の入力信号(CLK2)を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群(CK(1)〜CK(n−1))を生成する。保持回路群(22_1〜22_n)は、第1の入力信号(CLK1)を、遅延信号群(CK(1)〜CK(n−1))によってそれぞれサンプルする。OR回路(24)は、保持回路群(22_1〜22_n)によってそれぞれサンプルされた信号のOR演算結果を、第1の信号(FCLK1)として出力する。上記回路群を総称して「小位相差検出器」ともいう。
また、遅延素子列(51_1〜51_m−1)で、第1の信号(FCLK1)を等間隔に遅延させた第1の遅延信号群(D(1)〜D(m))を生成し、遅延素子列(52_1〜52_m)で、第2の信号(FCLK2)を、遅延素子列(51_1〜51_m−1)の単位遅延時間とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延信号群(CK(1)〜CK(m))を生成する。保持回路群(53_1〜53_m)では、第1の遅延信号群(D(1)〜D(m))の各遅延信号を、第2の遅延信号群(CK(1)〜CK(m))の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルし、サンプル結果(Q(1)〜Q(m))を出力する。上記回路群を総称して「時間デジタル変換器」ともいう。
本発明のさらに別の態様において、第1の入力信号(CLK1)として基準信号(REF)を用い、第2の入力信号(CLK2)として前記第1の入力信号を発振器(VCO)の出力に応答して保持回路(102)でサンプルした出力を用いる構成としてもよい(請求項4、図7参照)。
あるいは、本発明のさらに別の態様において、入力信号(CLK1)をクロック発振器の発振周波数の半周期毎にサンプルし二つの信号を生成する回路を備え、前記入力信号と前記二つの信号の一方をそれぞれ前記第1、第2の入力信号として入力する第1、第2の回路ユニットと、前記第3の回路ユニットの組と、前記入力信号と前記二つの信号の他方をそれぞれ前記第1、第2の入力信号として入力する前記第1、第2の回路ユニットと、前記第3の回路ユニットの別の組と、を備えた構成としてもよい(請求項5)。
本発明においては、図9を参照すると、前記入力信号と前記二つの信号の一方を前記第1、第2の入力信号として入力する小位相差検出器(20)と時間デジタル変換器(50)を備え、前記入力信号と前記二つの信号の他方を前記第1、第2の入力信号として入力する小位相差検出器(30)と時間デジタル変換器(60)を備え、前記二つの信号を前記第1、第2の入力信号として入力する時間デジタル変換器(10’)を備えた構成としてもよい(請求項6、図9参照)。
すなわち、第1の入力信号(REF)をクロック発振器(101)の発振周波数の半周期毎にサンプルし、第2、第3入力信号(REFT、REFC)を生成する。時間デジタル変換器(10’)においては、遅延素子列(11_1〜11_n−1)で、前記第1の入力信号(REF)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成する。保持回路群(12_1〜12_n)では、前記第1の入力信号(REF)及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群を、前記第2の入力信号(REFT)の一の遷移エッジ(例えば立ち上がりエッジ)に応答して、共通にサンプルする。また、保持回路群(13_1〜13_n)では、前記第1の入力信号(REF)及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群を、前記第3の入力信号(REFC)の他の遷移エッジ(例えば立ち下がりエッジ)に応答して、共通にサンプルする。
第1及び第2の入力信号(REF、REFT)の組に対して、小位相差検出器(20)においては、遅延素子列(図1の21_1〜21_n−1)で、前記第2の入力信号(REFT)を前記第1の入力信号と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成する。保持回路群(図1の22_1〜22_n)では、前記第1の入力信号(REF)を、前記第2の入力信号(REFT)及び前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(図1の24)で合成し第1の信号(TFCLK1)を生成する。また、保持回路群(図1の23_1〜23_n)では、前記第2の入力信号(REFT)を、前記第1の入力信号(REF)及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(図1の25)合成し第2の信号(TFCLK2)を生成する。
時間デジタル変換回路(50)において、遅延素子列(図9の51_1〜51_m)では、前記第1の信号(TFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、遅延素子列(図9の52_1〜52_m)では、前記第2の信号(TFCLK2)を、前記第1の信号(TFCLK1)とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成する。保持回路群(図9の53_1〜53_m)では、前記第1の信号(TFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群の各遅延信号を、前記第2の信号(TFCLK2)を等間隔に遅延させた遅延信号群の対応する各遅延信号によってそれぞれサンプルする。
また、第1及び第3の入力信号(REF、REFC)の組に対して、小位相差検出器(30)において、遅延素子列(図1の21_1〜21_n−1)は、前記第3の入力信号(REFC)を前記第1の入力信号と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、保持回路群(図1の22_1〜22_n)では、前記第1の入力信号(REF)を、前記第3の入力信号(REFC)及び前記第3の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(図1の24)で合成し第3の信号(CFCLK1)を生成する。また、保持回路群(図1の23_1〜23_n)では、前記第3の入力信号(REFC)を、前記第1の入力信号(REF)及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(図1の25)合成し第4の信号(CFCLK2)を生成する。
時間デジタル変換回路(60)において、遅延素子列(図9の61_1〜61_m)は、前記第3の信号(CFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、遅延素子列(図9の62_1〜62_m)は、前記第4の信号(CFCLK2)を、前記第3の信号(CFCLK1)とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群を生成する。保持回路群(図9の63_1〜63_m)では、前記第3の信号(CFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群の各遅延信号を、前記第4の信号(CFCLK2)を等間隔に遅延させた遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする。
さらに、時間デジタル変換回路(70)では、第1の入力信号(REF)を、前記第1の入力信号の前記遅延信号群(遅延素子列11_1〜11_n−1の遅延出力)よりも、さらに単位遅延時間遅延させた第5の信号(遅延素子11_nの出力D(n))と、前記第5の信号を単位遅延時間遅延させた第6の信号(遅延素子11_n+1の出力D(n+1))とに対して、遅延素子列(図9の71_1〜71_m)で前記第6の信号(D(n+1))を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFD(1)〜DFD(m))を生成する。遅延素子列(図9の72_1〜72_m)では、前記第5の信号(D(n))を、前記第6の信号とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFD(1)〜CKFD(m))を生成する。保持回路群(図9の73_1〜73_m)では、前記第6の信号(D(n+1))を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFD(1)〜DFD(m))の各遅延信号を、前記第5の信号(D(n))を等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFD(1)〜CKFD(m))の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする。
あるいは、本発明のさらに別の態様において、入力信号(CLK1)をクロック発振器の発振周波数の半周期毎にサンプルし二つの信号を生成する回路を備え、前記入力信号と前記二つの信号の一方を前記第1、第2の入力信号として入力する第1、第2の時間デジタル変換器を備え、前記入力信号と前記二つの信号の他方を前記第1、第2の入力信号として入力する第1、第2の時間デジタル変換器を備えた構成としてもよい(請求項7、図14参照)。すなわち、第1の入力信号(REF)を、クロック発振器(例えば電圧制御発振器101)の発振周波数の半周期毎にサンプルした第2、第3入力信号(REFT、REFC)を生成する回路を備えている。さらに、前記第1及び第2の入力信号(REF、REFT)の組に対して、遅延素子列(21_1〜21_n)では、第2の入力信号(REFT)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成する。保持回路群(22_1〜22_n)では、前記第1の入力信号(REF)を、前記第2の入力信号(REFT)及び前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号を、OR回路(24)で合成し第1の信号(TFCKL1)を生成する。遅延素子列(11_1〜11_n)では、第1の入力信号(REF)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、保持回路群(23_1〜23_n)では、前記第2の入力信号(REFT)を、前記第1の入力信号及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(25)で合成し、第2の信号(TFCLK2)を生成する。遅延素子列(51_1〜51_m)では、前記第1の信号(TFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFT(1)〜DFT(m))を生成する。遅延素子列(52_1〜52_m)では、前記第2の信号(TFCLK2)を、前記第1の信号TFCLK1)とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFC(1)〜CKFC(m))を生成する。保持回路群(53_1〜53_m)では、前記第1の信号(TFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFT(1)〜DFT(m))を、前記第2の信号(TFCLK2)を等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFC(1)〜CKFC(m))の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする。
さらに、前記第1及び第3の入力信号(REF、REFC)の組に対して、遅延素子列(41_1〜41_n)では、前記第3の入力信号(REFC)を等間隔に遅延させた遅延信号群を生成し、保持回路群(42_1〜42_n)では、前記第1の入力信号(REF)を、前記第3の入力信号(REFC)及び前記第3の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(44)で合成し第3の信号(CFCLK1)を生成する。保持回路群(43_1〜43_n)では、前記第3の入力信号(REFC)を、前記第1の入力信号(REF)及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた遅延信号群によってサンプルし、サンプルされた複数の信号をOR回路(45)で合成し、第4の信号(CFCLK2)を生成する。遅延素子列(61_1〜61_m)では、前記第3の信号(CFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFC(1)〜DFC(m))を生成する。遅延素子列(62_1〜62_m)では、前記第4の信号(CFCLK2)を、前記第3の信号(CFCLK1)とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFC(1)〜CKFC(m))を生成する。保持回路群(42_1〜42_n)では、前記第3の信号(CFCLK1)を等間隔に遅延させた遅延信号群(DFC(1)〜DFC(m))の各遅延信号を、前記第4の信号(CFCLK2)を等間隔に遅延させた遅延信号群(CKFC(1)〜CKFC(m))の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする。
あるいは、本発明の別の態様において、図23を参照すると、図1又は3の論理回路(OR回路24、25)から出力される信号(FCLK1、FCLK2)を入力する第2の時間デジタル変換回路(50)における前記第4の遅延素子列(52_1〜52_m)の各段の遅延信号(CK(1)〜CK(m))を、第2の時間デジタル変換回路(50)における前記第3の遅延素子列(51_1〜51_m)の対応する段の遅延信号(D(1)〜D(m))の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第5の保持回路群(54_1〜54_m)と、
前記第5の保持回路群(54_1〜54_m)の出力(QF2(1)〜QF2(m))を受ける第3の論理和演算回路(55)と、第2の時間デジタル変換回路(50)の前記第3の保持回路群(53_1〜53_m)の出力を受ける第4の論理和演算回路(56)と、を備えている。さらに、遅延素子を複数段縦列接続し、前記第3の論理和演算回路(55)の出力(F2CLK1)を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号(DF2(1)〜DF2(l))を出力する第5の遅延素子列(81_1〜81_l)と、
前記第5の遅延素子列(81_1〜81_l)とは異なる遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第4の論理和演算回路(56)の出力(F2CLK2)を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号(CKF2(1)〜CKF2(l))を出力する第6の遅延素子列(82_1〜82_l)と、
前記第5の遅延素子列(81_1〜81_l)の各段の遅延信号を、前記第6の遅延素子列(82_1〜82_l)の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第6の保持回路群(83_1〜83_l)と、
を備える第3の時間デジタル変換器(80)を備えている。第6の保持回路群(83_1〜83_l)の出力(QF3(1)〜QF3(m))は、前記第6の保持回路群の出力が前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として論理回路(8)に入力される。第5の遅延素子列(81_1〜81_l)と第6の遅延素子列(82_1〜82_l)における各単位遅延時間の遅延時間差は、前記第3の遅延素子列(51_1〜51_m)および前記第4の遅延素子列(52_1〜52_m)の単位遅延時間の遅延時間差よりもさらに小さくなるように設定されている。以下、各実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器は、
(A)インバータ列(遅延素子列)11_1〜11_n、複数のデータ保持回路(保持回路群)12_1〜12_nを備えた時間デジタル変換器10と、
(B)論理回路1と、
(C)インバータ列(遅延素子列)21_1〜21_n、複数のデータ保持回路(保持回路群)22_1〜22_n、複数のデータ保持回路(保持回路群)23_1〜23_nを備えた小位相差検出器20と、
(D)インバータ列(遅延素子列)51_1〜51_m+1、インバータ列(遅延素子列)52_1〜52_m+1、複数のデータ保持回路(保持回路群)53_1〜53_mを備えた時間デジタル変換器50と、
(E)論理回路5と、
を備えている。
時間デジタル変換器10では、第1の入力信号CLK1がn段の縦列接続されたインバータ列11_1〜11_nで順次遅延される。第1の入力信号CLK1、インバータ列11_1、11_2、・・・、11_(n−1)の出力は、それぞれ、対応するデータ保持回路12_1、12_2、12_3、・・・、12_nのデータ入力端子に入力され、それぞれのクロック端子に共通に入力される第2の入力信号CLK2のタイミング(立ち上がりエッジ)で取り込まれ、データ保持回路12_1〜12_nより、第1の入力信号CLK1と第2の入力信号CLK2の位相差が、デジタル信号Q(1)〜Q(n)として論理回路1に入力される。論理回路1は、Q(1)〜Q(n)の値の変化(隣接ビットの変化)を検出し、デジタルコードを出力する。
なお、データ保持回路12_1〜12_nは、出力信号の論理を整合させるため、奇数段のデータ保持回路12_1〜12_3、・・・は正論理で、偶数段のデータ保持回路12_2、12_4、・・・は負論理(データ出力端子の反転信号)で出力を取り出している。
小位相差検出器20では、第1の入力信号CLK1がデータ保持回路22_1〜22_nのデータ入力端子に共通に入力され、データ保持回路22_1〜22_nは、第1の入力信号CLK1を、第2の入力信号CLK2及び第2の入力信号CLK2をn段のインバータ列21_1〜21_nで順次遅延された信号CK(1)〜CK(n−1)のエッジ(立ち上がりエッジ)でそれぞれ取り込む。データ保持回路22_1〜22_nの出力はn入力のOR回路24に入力され、OR回路24の出力はFCLK1として出力される。
第2の入力信号CLK2は、データ保持回路23_1〜23_nのデータ入力端子に共通に入力され、データ保持回路23_1〜23_nは、時間デジタル変換器10のインバータ列11_1〜11_nの各段の入力信号D(1)〜D(n−1)をクロック端子に入力してCLK2を取り込む。データ保持回路23_1〜23_nの出力はn入力OR回路25に入力され、OR回路25の出力がFCLK2として出力される。
なお、データ保持回路22_1〜22_n及びデータ保持回路23_1〜23_nは、データ取り込みの論理を整合させるため、各クロック端子の入力を、奇数段は正論理で、偶数段は負論理で入力している。データ保持回路22_1、22_3・・・等奇数段目のデータ保持回路は、CLK2及びその遅延信号(インバータ21_2、・・・の出力)の立ち上がりエッジで取り込み、データ保持回路22_2、22_4・・・等偶数段目のデータ保持回路は、CLK2及びその遅延信号(インバータ21_1、・・・の出力)の立ち下がりエッジで取り込む。データ保持回路23_1、23_3・・・等奇数段目のデータ保持回路は、CLK1及びその遅延信号(インバータ11_2、・・・の出力)の立ち上がりエッジで取り込み、データ保持回路23_2、23_4・・・等偶数段目のデータ保持回路は、CLK2及びその遅延信号(インバータ11_1、・・・の出力)の立ち下がりエッジで取り込む。
インバータ列21_1〜21_nの各段の遅延時間はインバータ列11_1〜11_nの遅延時間と同一になるように設定されている。インバータ列11_1〜11_n、21_1〜21_nの最終段インバータ11_n、21_nの出力はオープンとされる。
時間デジタル変換器50では、FCLK1は、m段の縦列接続されたインバータ列51_1〜51_mの初段に入力され、FCLK2はm段の縦列接続されたインバータ列52_1〜52_mの初段に入力される。インバータ列51_1〜51_m、52_1〜52_mの最終段インバータ51_m、52_mの出力はオープンとされる。
データ保持回路53_1〜53_mは、インバータ列51_1〜51_m+1の各入力信号であるFCLK1及びD(1)〜D(m)をそれぞれのデータ入力端子に入力し、インバータ列52_1〜52_mの各入力信号であるFCLK2及びCK(1)〜CK(m−1)をクロック端子に入力し、データ入力端子の信号をクロック端子のエッジで取り込む。FCLK1とFCLK2の位相差が、データ保持回路53_1〜53_mからの出力デジタル信号Q(1)〜Q(m)として論理回路5に入力される。論理回路1はQ(1)〜Q(m)の値の変化(隣接ビットの変化)を検出し、デジタルコードを出力する。
なお、データ保持回路53_1〜53_mは、出力信号及びクロック端子入力信号の論理を整合させるため、出力及びクロック端子の論理を、奇数段は負論理とし、偶数段は正論理としている。奇数段のデータ保持回路53_1は、FCLK2の立ち下がりエッジで、D(1)を取り込み、データ出力端子の反転出力をQ(1)として出力する。偶数段のデータ保持回路53_2は、FCLK2の立ち上がりエッジで、D(2)を取り込み、データ出力端子の出力データをQ(2)として出力する。
また、このときのインバータ列51_1〜51_mの各段の位相差ΔTF1とインバータ列52_1〜52_mの各段の位相差ΔTF2は、
ΔTF1>ΔTF2
の関係となっている。
[実施例]
次に本発明の実施の形態に関する具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図2は、図1において、n=4、m=4とした場合のタイミングチャートを示している。このとき、第1の入力信号CLK1と第2の入力信号CLK2の位相差をTとする。本実施例のデジタル位相比較器は、図1において、時間デジタル変換器10は、インバータ列11_1〜11_4、データ保持回路12_1〜12_4を備え、小位相差検出器20はインバータ列21_1〜21_4、データ保持回路22_1〜22_4、23_1〜23_4を備え、時間デジタル変換器50は、インバータ列51_1〜51_4、52_1〜52_4、データ保持回路53_1〜53_4を備えた構成とされる。なお、図2において、CLK1を入力して反転出力するインバータ11_1の出力D(1)はCLK1の立ち上がりからΔTの後に立ち上がる信号として図示されているが、前述したように、負論理(正論理の0、1を、それぞれ1、0として扱う)で扱っているためである。インバータ11_1の出力D(1)の立ち下がりエッジでデータ保持回路23_2はサンプルし、データ保持回路12_2は、インバータ11_1の出力D(1)のLowをCLK1の立ち上がりエッジでサンプルしたとき論理1を出力する。CK(1)〜CK(3)も同様である。
時間デジタル変換器10において、データ保持回路12_1〜12_4はデータ端子への入力信号CLK1、D(1)、D(2)、D(3)、D(4)がクロック端子への入力信号CLK2(サンプリング用クロック)よりも時間的に先に遷移する場合に、論理「1」を出力する。このとき、インバータ列11_1〜11_4の各遅延時間をΔTとする。第1の入力信号CLK1に対する、インバータ列11_1〜11_4の各出力DC(1)〜DC(3)の出力はそれぞれ、ΔT〜3ΔTだけ遅延し、3段目のインバータ11_3の出力時点で、第2の入力信号CLK2との位相関係が逆転する。
よって、データ保持回路12_1〜12_4の出力Q(1)〜Q(4)には、3段目までは論理「1」が出力され、4段目で論理「0」が出力される。このとき、インバータ列としては、インバータ列11_1〜11_4のうち、3段を経由して位相関係の逆転が起こっていることから、位相差Tは、インバータ列の遅延2段分と3段分の間であることがわかり(2ΔT<T<3ΔT)、CLK2信号と、インバータの出力D(3)との位相差TFを用いて、
=3ΔT−T
と表される。
小位相差検出器20において、データ保持回路23_1〜23_4は第2の入力信号CLK2をデータ端子に共通に入力し、時間デジタル変換器10のインバータ列11_1〜11_4への入力信号CLK1、D(1)、D(2)、・・・D(n−1)をクロック端子にそれぞれ入力する構成となっているため、データ端子への入力信号とクロック端子への入力信号の位相関係は、時間デジタル変換器10のデータ保持回路12_1〜12_4と逆の関係になっている。
よって、3段目のインバータ11_3の出力信号D(3)の立ち下がりエッジ(図2では立ち上がり)に同期して論理「1」が出力される。データ保持回路23_1〜23_4の出力は、4入力OR回路25に入力され、その出力FCLK2からは、時間デジタル変換器10の第2の入力信号CLK2入力直後のインバータ列11_1〜11_4出力の反転タイミングが抽出されることになる。
また、インバータ列21_1〜21_4と、データ保持回路22_1〜22_4は、データ保持回路23_1〜23_4と、時間デジタル変換器10のインバータ列11_1〜11_4で構成される回路と同様の構成とされ、入力信号を入れ替えたものとなっている。すなわち、データ保持回路22_1では、CLK2の立ち上がりエッジのタイミング、データ保持回路22_2、22_3、22_4では、インバータ列21_1〜21_3でCLK2を反転遅延させた立ち上がり、立ち上がり、立ち下がりエッジのそれぞれタイミングでCLK1をサンプルした結果を4入力OR回路24でORした結果がFCLK1として出力される。第1の入力信号CLK1は、第2の入力信号CLK2に対し位相が進んでいるため、データ保持回路22_1〜22_4からは、順次論理「1」が出力され、4入力OR回路24の出力FCLK1は、第2の入力信号CLK2の立ち上がりタイミングが抽出されることになる。このとき、経由する回路の構成や負荷の状態が等しくなることから、第2の入力信号CLK2からOR回路24で出力されるFCLK1までの遅延と、第2の入力信号CLK2の入力直後のインバータ列11_1〜11_4出力の反転信号から、OR回路25で出力されるFCLK2までの回路の遅延時間は等しくなる。小位相差検出器20は、第2の入力信号CLK2とCLK2信号入力直後のインバータ列11_1〜11_4出力の反転信号との位相差T(図2のCLK2の立ち上がりとD(3)の立ち上がりエッジの位相差)を保った出力信号FCLK1及びFCLK2を出力する。
時間デジタル変換器50では、データ保持回路53_1〜53_4で、小位相差検出器20から出力される信号FCLK1をインバータ列51_1〜51_4を経由して順次遅延させた信号D(1)〜D(4)を、小位相差検出器20の出力信号FCLK2をインバータ列52_1〜52_4を経由して順次遅延させた信号CK(1)〜CK(4)をクロック信号として、順次取り込む。データ保持回路53_1〜53_4は、データ端子への入力信号D(1)〜D(4)の位相がクロック端子への入力信号CKF(1)〜CKF(4)よりも進んでいる場合に、論理「1」を出力する。
小位相差検出器20の出力時点で、FCLK1はFCLK2よりもTだけ位相が進んだ関係にあるが、インバータ列51_1〜51_4の各段の位相差ΔTF1とインバータ列52_1〜52_4の各段の位相差ΔTF2は、
ΔTF1>ΔTF2
の関係となっている。このため、インバータ列52_1〜52_4の各段を通過するたびに、その位相差は、ΔTF1−ΔTF2ずつ小さくなっていく。
図2では、2段目のデータ保持回路53_2までは、データ入力D(2)がクロック入力C(2)に対して位相が進んでいる状態のため、論理「1」を出力するが、3段目のインバータ51_3を通過した段階で、位相関係の逆転が起こる。すなわち、D(3)はC(3)よりも位相が遅れる。このため、3段目以降のデータ保持回路の出力は論理「0」となり、位相差TFはインバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF2の2段分と3段分の間であることがわかる。すなわち、2(ΔTF1−ΔTF2)<T<3(ΔTF1−ΔTF2)の関係が成り立つ。
論理回路1、論理回路5でのデコード結果から、
=3ΔT−Tは、
3ΔT−3(ΔTF1−ΔTF2)<T<3ΔT−2(ΔTF1−ΔTF2
であることがわかる。
以上のようにして、小位相差検出器20と時間デジタル変換器50を用いることで、時間デジタル変換器10で検出しきれない微小な位相差を検出することが可能となる。特許文献1に記載の従来構成よりも高分解能なデジタル位相比較器が実現可能となる。
また、本実施例における時間デジタル変換器50は、時間デジタル変換器10のインバータ遅延1段分以下の位相差のみを比較する構成となっているため、特許文献2に記載の他の従来構成に対して、全体としてインバータ列及びデータ保持回路群の段数削減による、消費電力及び回路面積の大幅な削減が可能となる。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図3を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器は、図1に示したデジタル位相比較器から、時間デジタル変換器10のデータ保持回路12_1〜12_nをなくし、小位相差検出器20のデータ保持回路23_1〜23_nからの出力を論理回路4に接続する構成とすることで、時間デジタル変換器40で、入力信号CLK1とCLK2の位相差検出と、インバータ列の遅延時間による分解能以下の微小な位相差の検出を兼ねる構成となっている。
[実施例]
次に、第2の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図4は、図3の第2の実施の形態において、n=4、m=4とした場合のタイミングチャートを示している。このとき、第1の入力信号CLK1と第2の入力信号CLK2の位相差をTとする。時間デジタル変換器40において、データ保持回路23_1〜23_4は、図1に示した第1の実施例同様、データ端子への入力信号の位相がクロック端子への入力信号よりも進んでいる場合に、論理「1」を出力する。
このとき、インバータ列11_1〜11_4の各遅延時間をΔTとする。第1の入力信号CLK1に対する、インバータ列11_1〜11_4の各出力D(1)〜D(3)の出力はそれぞれ、ΔT〜3ΔTだけ遅延し、3段目のインバータ11_3の出力時点で、第2の入力信号CLK2との位相関係が逆転する。
即ち、データ保持回路23_1〜23_4の出力Q(1)〜Q(4)には、3段目までは論理「0」が出力され、4段目で論理「1」が出力される。このとき、インバータ列としては、4段のインバータ11_1〜11_4のうち、3段を通過して位相関係の逆転が起こっていることから、論理「0」の段数を数えることで位相差Tはインバータ列の遅延2段分と3段分の間であることがわかり、この構成でもCLK2信号とD(3)との位相差Tを用いて、
=3ΔT−T
と表される。
データ保持回路23_1〜23_4の出力Q(1)〜Q(4)は、論理回路4に接続されると同時に、OR回路25にも接続されており、3段目のインバータ11_3の出力信号D(3)の立ち下がりエッジ(図4では立ち上がりエッジ)に同期して論理「1」が出力された結果として、OR回路25の出力FCLK2からは、入力信号CLK2の立ち上がりタイミング直後のインバータ列11_1〜11_4の出力の反転タイミングが抽出されることになる。また、インバータ列21_1〜21_4とデータ保持回路22_1〜22_4は、図1に示したデジタル位相比較器における小位相差検出器20と同様の構成となっていることから、OR回路24の出力FCLK1は第2の入力信号CLK2の経ち上がりタイミングが抽出されることになる。
よって、本実施例の構成でも、第2の入力信号CLK2とCLK2信号入力直後のインバータ列11_1〜11_4出力の反転信号との位相差Tを保った出力信号FCLK1及びFCLK2が出力される。
時間デジタル変換器50は、図1に示したデジタル位相比較器における小位相差検出器20と同様の構成となっているため、図2に示した構成と同一の結果が得られる。3段目以降のデータ保持回路の出力は論理「0」となり、位相差Tはインバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF2の2段分と3段分の間であることがわかる。すなわち、
2(ΔTF1−ΔTF2)<T<3(ΔTF1−ΔTF2
の関係が成り立つ。
論理回路4、5でのデコード結果から、
=3ΔT−Tは、
3ΔT−3(ΔTF1−ΔTF2)<T<3ΔT−2(ΔTF1−ΔTF2
であることがわかる。
以上のようにして、本実施例によるデジタル位相比較器でも、従来構成に対して消費電力及び回路面積を大幅な削減した高分解能なデジタル位相比較器が実現可能となる。さらに、本実施例では、第1の実施例におけるデータ保持回路12_1〜12_nを用いない分だけ、さらに消費電力及び回路面積の削減が可能となる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図5を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器では、VCO101からの信号CLKVと基準信号REFを入力する。基準信号REFはデータ保持回路102により、VCO出力信号CLKVの立ち上がりエッジでそれぞれ取り込まれ、リタイミングされた信号REFTをそれぞれ出力する。
リタイミング信号REFTは、VCO101の出力信号CLKVの立ち上がりの位相情報を保持する。よって、基準信号REFに対するリタイミング信号REFTの位相差情報を用いることで、基準信号REFと、VCO101の出力信号CLKVの位相比較が可能となる。
この基準信号REFとリタイミング信号REFTが、時間デジタル変換器10に入力され、図1に示した第1の実施例に記載のデジタル位相比較器と同様の動作が行われる。
[実施例]
次に、第3の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図6は、図5の第3の実施の形態において、n=4、m=4とした場合のタイミングチャートを示している。このとき、VCO101の出力信号CLKVと基準信号REFの位相差をTとすると、基準信号REFは、データ保持回路102にてVCO101の出力信号CLKVをクロックとして立ち上がりエッジのタイミングで取り込まれるので、リタイミング信号REFTは、VCO101の出力信号CLKVに同期した信号となり、基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相比較により、基準信号REFとVCO101の出力信号CLKVの位相比較が可能となる。時間デジタル変換器10以降における基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相比較動作に関しては、図2に示した第1の実施例のデジタル位相比較器における動作と同様となるため省略する。
以上のようにして、本実施例によるデジタル位相比較器でも、従来構成に対して消費電力及び回路面積を大幅な削減した高分解能なデジタル位相比較器が実現可能となる。また、VCOからの信号CLKVのような高速な信号と基準信号REFを比較するような場合においても、高速動作するのは、リタイミング回路として動作するデータ保持回路(FF)102のみとなり、回路全体としては、基準信号REF程度の低速信号を用いた比較しか行われないため、全体として低消費電力化が可能となる。
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図7を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器は、図5に示した前記第3の実施形態のデジタル位相比較器と同様に、VCO101の出力信号CLKVと基準信号REFを入力し、基準信号REFはデータ保持回路102により、VCO101の出力信号CLKVの立ち上がりエッジでそれぞれ取り込まれ、リタイミングされた信号REFTをそれぞれ出力する。この基準信号REFとリタイミング信号REFTが、時間デジタル変換器40に入力され、図3に示した第2の実施例に記載のデジタル位相比較器と同様の動作が行われる。
[実施例]
次に、第4の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図8は、図7の第4の実施の形態において、n=4、m=4とした場合のタイミングチャートを示している。このとき、VCO101の出力信号CLKVと基準信号REFの位相差をTとすると、基準信号REFは、データ保持回路102にてVCO101の出力信号CLKVをクロックとして立ち上がりエッジのタイミングで取り込まれるので、リタイミング信号REFTは、VCO101の出力信号CLKVに同期した信号となり、基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相比較により、基準信号REFとVCO101の出力信号CLKVの位相比較が可能となる。時間デジタル変換器40以降における基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相比較動作に関しては、図4に示した第2の実施例のデジタル位相比較器における動作と同様となるため省略する。
以上のようにして、本実施例によるデジタル位相比較器でも、従来構成に対して消費電力及び回路面積を大幅に削減した高分解能なデジタル位相比較器が実現可能となる。さらに本実施例では、第2の実施例と同様、第3の実施例におけるデータ保持回路12_1〜12_nを用いない分だけ、さらに消費電力及び回路面積の削減が可能となる。また、VCOからの信号CLKVのような高速な信号と基準信号REFを比較するような場合においても、高速動作するのはリタイミング回路102のみとなり、回路全体として基準信号REF程度の低速信号を用いた比較しか行われないため、全体として低消費電力化が可能となる。
[第5の実施の形態]
図9は、本発明の第5の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図9を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器では、VCO101からの信号CLKVと基準信号REFを入力する。基準信号REFはデータ保持回路102及び103により、VCO101の出力信号CLKVの立ち上がり及び立ち下がりエッジでそれぞれ取り込まれ、リタイミングされた信号REFT及びREFCをそれぞれ出力する。リタイミング信号REFT及びREFCはそれぞれVCO101の出力信号CLKVの立ち上がり及び立ち下がりの位相情報を保持しており、リタイミング信号REFTとREFCの位相差は、VCO101の出力信号CLKVの半周期分の位相差情報を保持する。
よって基準信号REFに対するリタイミング信号REFT及びREFCの位相差情報を用いることで、基準信号REFとVCO出力CLKVの位相比較及び、位相比較結果のVCO出力信号周期での正規化することが可能となる。
基準信号REF及びリタイミング信号REFT、REFCは時間デジタル変換器10’に入力される。時間デジタル変換器10’は、図1に示した時間デジタル変換器10に、データ保持回路13_1〜13_nを追加した構成となっている。データ保持回路12_1〜12_nは、基準信号REF、及び基準信号REFをインバータ列11_1〜11_(n−1)で順次遅延させた信号(Dc(1)〜Dc(n−1))をリタイミング信号REFTをクロック信号として取り込む。データ保持回路13_1〜13_nは、基準信号REF、及び基準信号REFをインバータ列11_1〜11_(n−1)で順次遅延させた信号(Dc(1)〜Dc(n−1))を、リタイミング信号REFCをクロック信号として取り込む。
データ保持回路12_1〜12_nでは、基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相差をデジタル信号TQ(1)〜TQ(n)として出力し、データ保持回路13_1〜13_nでは基準信号REFとリタイミング信号REFCの位相差をデジタル信号CQ(1)〜CQ(n)として出力し、その結果は、それぞれ論理回路1’に入力される。
小位相差検出器20には、基準信号REF、リタイミング信号REFT及び時間デジタル変換器10’のインバータ列11_1〜11_(n−1)の出力D(1)〜D(n−1)が入力され、リタイミング信号REFTとREFT信号入力直後のインバータ列11_1〜11_(n−1)での反転出力との位相差を保った出力信号TFCLK1及びTFCLK2を出力する。
同様にして、小位相差検出器30には、基準信号REF、リタイミング信号REFC及び時間デジタル変換器10’のインバータ列の出力D(1)〜D(n−1)が入力され、リタイミング信号REFCとREFC信号入力直後のインバータ列11_1〜11_(n−1)での反転出力信号との位相差を保った出力信号CFCLK1及びCFCLK2を出力する。なお、小位相差検出器20と小位相差検出器30は同一の回路構成となっており、インバータ列における遅延時間が同一となっている。
時間デジタル変換器50では、第1の実施例と同様にインバータ列51_1〜51_mと52_1〜52_mの遅延時間差の分解能でTFCLKとTFCLK2の位相比較が行われる。
同様に、時間デジタル変換器60では、第1の実施例と同様にインバータ列61_1〜61_mと62_1〜62_mの遅延時間差の分解能でCFCLKとCFCLK2の位相比較が行われる。
また、時間デジタル変換器70では、時間デジタル変換器10’におけるインバータ列11_nと11_n+1の出力信号が入力され、インバータ列1段分の遅延時間差の計測が行われる。なお、時間デジタル変換器50、60、70は同一の回路構成となっており、インバータ列の遅延時間差が同一となっている。
[実施例]
次に、第5の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図10乃至図13は、図9の第5の実施の形態において、n=8、m=8とした場合のタイミングチャートを示している。
図10は、時間デジタル変換器10’のタイミングチャートを示している。このとき、基準信号REFとリタイミング信号REFTとの位相差をT、基準信号REFとリタイミング信号REFCとの位相差をTCCとする。
時間デジタル変換器10’におけるインバータ列11_1〜11_8の各遅延時間をΔTとすると、インバータ列11_1〜11_7における入出力信号の位相は、インバータを通過するごとにΔTだけ遅延していく。インバータ列11_1〜11_7で順次遅延された信号D(1)〜D(7)に対するリタイミング信号REFTの位相関係は3段目のインバータ11_3の出力時点で逆転し、データ保持回路12_1〜12_8の出力TQ(1)〜TQ(8)には、3段目までは論理「1」が出力され、4段目以降は論理「0」が出力される。
即ち、位相差TCTはインバータ列の遅延2段分と3段分の間であることがわかり、リタイミング信号REFTとD(3)との位相差TFTを用いて、
CT=3ΔT−TFT
と表される。
同様に、インバータ列11_1〜11_7で順次遅延された信号D(1)〜D(7)に対するリタイミング信号REFCの位相関係は7段目のインバータ11_7の出力時点で逆転し、データ保持回路13_1〜13_8の出力CQ(1)〜CQ(8)には、7段目までは論理「1」が出力され、8段目は論理「0」が出力される。
即ち、位相差TCCはインバータ列の遅延6段分と7段分の間であることがわかり、リタイミング信号REFTとD(7)との位相差TFCを用いて、
CT=7ΔT−TFC
と表される。
図11は、小位相差検出器20及び時間デジタル変換器50におけるタイミングチャートを示している。
小位相差検出器20においては、第1の実施例と同様にして、リタイミング信号REFTとREFT入力直後のインバータ11_3の出力信号D(3)との位相差TFTを保った出力信号TFCLK1及びTFCLK2を出力する。
時間デジタル変換器50では、TFCLK1とTFCLK2の位相差がインバータ列51_1〜51_8と、インバータ列52_1〜52_8の遅延時間差精度で計測される。このとき2段目のデータ保持回路53_2まではデータ入力がクロック入力に対し位相が進んでいる状態のため、論理「1」を出力するが、3段目のインバータを通過した段階で位相関係の逆転が起こるため、3段目以降のデータ保持回路の出力は論理「0」となり、位相差TFTはインバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF22段分と3段分の間であることがわかる。
図12は、小位相差検出器30及び時間デジタル変換器60におけるタイミングチャートを示している。
小位相差検出器30では、小位相差検出器20と同様にして、リタイミング信号REFCと、REFC入力直後のインバータ11_7の出力信号D(7)との位相差TFCを保った出力信号CFCLK1及びCFCLK2を出力する。時間デジタル変換器60では、CFCLK1とCFCLK2の位相差が、インバータ列61_1〜61_8と、インバータ列62_1〜62_8の遅延時間差精度で計測される。このとき、1段目のデータ保持回路63_2までは、データ入力がクロック入力に対し位相が進んでいる状態のため、論理「1」を出力するが、2段目のインバータ列を通過した段階で、位相関係の逆転が起こるため、2段目以降のデータ保持回路53_2、・・・53_8の出力QFC(2)〜QFC(8)は、論理「0」となり、位相差TFCは、インバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF21段分と2段分の間であることがわかる。
図13は、時間デジタル変換器70におけるタイミングチャートを示している。
時間デジタル変換器70には、時間デジタル変換器10’のインバータ列11_8と11_9の出力信号D(8)とD(9)が入力され、該インバータ列の遅延時間ΔTが計測される。このとき、5段目のデータ保持回路73_5までは、データ入力がクロック入力に対し位相が進んでいる状態のため、論理「1」を出力するが、6段目のインバータ列11_6を通過した段階で、位相関係の逆転が起こるため、6段目以降のデータ保持回路73_6、73_7_73_8の出力は論理「0」となり、位相差TFCはインバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF25段分と6段分の間であることがわかる。
以上より、基準信号REFとリタイミング信号REFTとの位相差TCTは以下のような式で表される。
CT=3ΔT−TFT
=3×5(ΔTF1−ΔTF2)−2(ΔTF1−ΔTF2
=13(ΔTF1−ΔTF2) ・・・(式1)
同様に、基準信号REFとリタイミング信号REFCとの位相差TCCは以下のような式で表される。
CC=7ΔT−TFC
=7×5(ΔTF1−ΔTF2)−(ΔTF1−ΔTF2
=34(ΔTF1−ΔTF2) ・・・(式2)
よって、この場合のVCO出力信号周期で正規化した位相差は、以下のように表される。
CT−2×(TCC−TCT)=13/34 ・・・(式3)
よって、本実施例のデジタル位相比較器では、基準信号REFに対するリタイミング信号REFT及びREFCの位相差を計測し、基準信号REFとVCO出力CLKVの位相比較及び、位相比較結果のVCO出力信号周期での正規化することが可能であることがわかる。
さらに、このような構成を用いることで、VCO101からの信号CLKVのような高速な信号と基準信号REFを比較するような場合においても、高速動作するのは、リタイミング回路(データ保持回路)102、103のみとなり、回路全体として基準信号REF程度の低速信号を用いた比較しか行われないため、全体として低消費電力化が可能となる。
[第6の実施の形態]
図14は、本発明の第6の実施の形態のデジタル位相比較器の構成を示す図である。図7を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器も、図10に示した第5の実施例のデジタル位相比較器と同様、VCO101からの信号CLKVと基準信号REFが入力とを入力し、基準信号REFに対するリタイミング信号REFT及びREFCの位相差情報を用いることで、基準信号REFとVCO出力CLKVの位相比較及び、位相比較結果のVCO出力信号周期での正規化を行う。
また、時間デジタル変換器40’では、図3に示した時間デジタル変換器40と同様の構成により、基準信号REFとリタイミング信号REFTの位相差検出と、インバータ列の遅延時間による分解能以下のREFT信号入力直後のインバータ列11_1〜11_nでの反転タイミングの検出を兼ねた動作を行う。さらに、インバータ列41_1〜41_n、データ保持回路42_1〜42_n及びデータ保持回路43_1〜43_n、OR回路44及びOR回路45を追加することにより、基準信号REFとリタイミング信号REFCの位相差検出と、インバータ列の遅延時間による分解能以下のREFC信号入力直後のインバータ列11_1〜11_nでの反転タイミングの検出を兼ねた動作を行う。
[実施例]
次に、第6の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図15乃至図18は、図14に示した第6の実施の形態において、n=8、m=8とした場合のタイミングチャートを示している。
図15は、時間デジタル変換器40’のタイミングチャートを示している。このとき、基準信号REFとリタイミング信号REFTとの位相差をT、基準信号REFとリタイミング信号REFCとの位相差をTCCとする。時間デジタル変換器10’におけるインバータ列11_1〜11_8の各遅延時間をΔTとすると、時間デジタル変換器40’において、データ保持回路23_1〜23_8は、データ端子への入力信号の位相がクロック端子への入力信号よりも遅れている場合に、論理「1」を出力するので、インバータ列11_1〜11_8の各遅延時間をΔTとすると、基準信号REFに対する、インバータ列11_1〜11_7の各出力D(1)〜D(7)の出力は、それぞれ、ΔT〜7ΔTだけ遅延し、3段目のインバータ11_3の出力時点で、リタイミング信号REFTとの位相関係が逆転する。
即ち、データ保持回路23_1〜23_8の出力Q(1)〜Q(8)には、3段目までは論理「0」が出力され、4段目以降は論理「1」が出力される。このとき、インバータ列としては、7段のインバータ11_1〜11_7のうち、3段を通過して位相関係の逆転が起こっていることから、論理「0」の段数を数えることで位相差TCTはインバータ列の遅延2段分と3段分の間であることがわかり、リタイミング信号REFTとDC(3)との位相差TFTを用いて
CT=3ΔT−TFT
と表される。
それと同時に、OR回路24及び25からは、第2の実施構成と同様にして、リタイミング信号REFTと、REFT入力直後のインバータ11_3の出力信号D(3)との位相差TFTを保った出力信号TFCLK1及びTFCLK2が出力される。
同様に、インバータ列11_1〜11_7で順次遅延された信号D(1)〜D(7)に対するリタイミング信号REFCの位相関係は7段目のインバータ11_7の出力時点で逆転し、データ保持回路43_1〜43_8の出力CQ(1)〜CQ(8)には、7段目までは論理「0」が出力され、8段目は論理「1」が出力される。
即ち、位相差TCCはインバータ列の遅延6段分と7段分の間であることがわかり、リタイミング信号REFTとDC(7)との位相差TFCを用いて、
CT=7ΔT−TFC
と表される。
また、OR回路44、45からはリタイミング信号REFCとREFC入力直後のインバータ列11_7の出力信号D(7)との位相差TFCを保った出力信号CFCLK1及びCFCLK2が出力される。
図16乃至図18はそれぞれ時間デジタル変換回路50、60、70のタイミングチャートを示している。時間デジタル変換回路50、60、70は、図9に示した第5の実施例と同様の構成となっており、その動作については、図11乃至図13に示したものと同様になっているため、説明は省略する。
以上の動作により、本実施例のデジタル位相比較器でも、基準信号REFに対するリタイミング信号REFT及びREFCの位相差を計測し、基準信号REFとVCO101の出力信号CLKVの位相比較、及び、位相比較結果のVCO出力信号周期での正規化が可能である。VCO101からの出力信号CLKVのような高速な信号と基準信号REFを比較するような場合においても、高速動作するのは、リタイミング回路102、103のみとなり、回路全体として、基準信号REF程度の低速信号を用いた比較しか行われないため、全体として低消費電力化が可能となる。
さらに、本実施例では、前記第3の実施例における、データ保持回路(12_1〜12_n)を用いない分だけ、さらに消費電力及び回路面積の削減が可能となる。
[第7の実施の形態]
図23は、本発明の第7の実施の形態の構成を示す図である。なお、図23において、図1又は図3の第1の時間デジタル変換器40は省略されており、図23の第2の時間デジタル変換器50は、図1又は図3の第2の時間デジタル変換器50に対応している。図23を参照すると、本実施の形態のデジタル位相比較器は、図1又は図3に示したデジタル位相比較器の第2の時間デジタル変換器50(OR回路24、25からの出力信号FCLK1、FCLK2を入力する)において、データ保持回路54_1〜54_m、m入力のOR回路55および56を追加した構成となっている。OR回路55には、データ保持回路53_1〜53_mの出力が入力され、その出力がF2CLK2として出力される。データ保持回路54_1〜54_mは、インバータ列52_1〜52_mの各出力CK(1)〜CK(m)をそれぞれのデータ入力端子に入力し、インバータ列51_1〜51_mの各出力D(1)〜D(m)をクロック端子に入力し、データ入力端子の信号をクロック端子のエッジで取り込み、データ保持回路54_1〜54_mの出力はOR回路56に入力され、OR回路56の出力がF2CLK2として出力される。OR回路55とOR回路56の出力信号F2CLK1、F2CLK2の位相差は、時間デジタル変換器50と同様の構成で、インバータ列51_1〜51_mとインバータ列52_1〜52_mよりもさらに遅延時間差の小さいインバータ列、81_1〜81_lおよび82_1〜82_lを持つ時間デジタル変換器80により検出され、デジタルコード化される。
なお、データ保持回路53_1〜53_mの出力信号は、論理を整合させるため、データ端子の正転出力としている。また、データ保持回路54_1〜54_mは、出力信号及びクロック端子入力信号の論理を整合させるため、出力及びクロック端子の論理を、奇数段は負論理とし、偶数段は正論理としている。奇数段iのデータ保持回路53_iは、CCK(i)の立ち下がりエッジで、D(i)を取り込み、データ出力端子の反転出力をQF1(i)として出力する。偶数段jのデータ保持回路53_jは、CK(j)の立ち上がりエッジで、D(j)を取り込み、データ出力端子の出力データをQF1(j)として出力する。
[実施例]
次に、第7の実施の形態の具体的な実施例について図面を参照して詳細に説明する。図24、図25は、図23に示した本発明の第7の実施の形態において、n=4、m=4、l=4とした場合のタイミングチャートを示している。図24は、データ保持回路54_1〜54_mの出力QF2(1)〜QF2(4)を入力とするOR回路55から信号F2CLK1を生成する動作、図25は、データ保持回路53_1〜53_mの出力QF1(1)〜QF1(4)を入力とするOR回路56から信号F2CLK2を生成する動作の一例が示されている。
図24、図25のタイミング動作において、時間デジタル変換器80の動作は、図2に示した第1の実施形態のデジタル位相比較器の時間デジタル変換器50における動作と同様となるため省略する。すなわち、時間デジタル変換器80の動作は、図2において、図1のFCLK1、FCLK2、CK(1)〜CK(4)、D(1)〜D(4)、Q(1)〜Q(4)のタイミング波形を、図23のF2CLK1、F2CLK2、CKF2(1)〜CKF2(4)、DF2(1)〜DF2(4)、QF3(1)〜QF3(4)に置き換えればよい。
図23の時間デジタル変換器50は、図1、図2に示した構成例と出力が反転している以外は、同一の結果が得られ、1段目及び2段目のデータ保持回路53_1、53_2の出力(QF1(1)、QF1(2))は論理「0」となり、3段目以降のデータ保持回路53_3、53_4の出力(QF1(3)、QF1(4))は論理「1」となりことから、位相差TFはインバータ列の遅延差ΔTF1−ΔTF2の2段分と3段分の間であることがわかる。すなわち、
2(ΔTF1−ΔTF2)<TF<3(ΔTF1−ΔTF2)
の関係が成り立つ。
データ保持回路54_1〜54_4の出力QF2(1)〜QF2(4)は、OR回路55に接続されており、3段目のインバータ51_3の出力D(3)の立ち下がり(図24では立ち上がりエッジ)に同期して論理「1」が出力された結果として、OR回路55の出力F2CLK1からは、D(3)の立ち上がりタイミングが抽出されることになる。また、データ保持回路53_1〜53_4の出力は、論理回路5に接続されるとともに、4入力のOR回路56にも接続されており、3段目のインバータ52_3の出力信号CK(3)の立ち下がりエッジ(図24では立ち上がりエッジ)に同期して論理「1」が出力された結果として、出力F2CLK2はCK(3)の経ち上がりタイミングが抽出されることになる。これら2つの抽出された出力F2CLK1、F2CLK2を時間デジタル変換器80により比較を行うことで、時間デジタル変換器50で検出しきれないさらに微小な位相差を検出することが可能となる。
また、言い換えれば、本実施の形態により、時間デジタル変換器80より前段の、時間デジタル変換器10、時間デジタル変換器50における時間分解能の設定を緩和することが可能となるため、インバータ列およびフリップフロップの段数を減らすことが可能となり、結果として回路面積の低減および消費電力化が可能となる。
さらに、時間デジタル変換器80の構成を本実施の形態のデジタル位相比較器における時間デジタル変換器50と同様の構成として、時間デジタル変換器80で検出しきれないさらに微小な位相差を、検出可能な構成としてもよいことは明らかである。なお、時間デジタル変換器80の動作は、位相関係の逆転が起こる段数が異なる以外は、図2に示した時間デジタル変換器50の動作と同様となるため省略する。
なお、上記の特許文献、非特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施例ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1、1’、4、4’、5、6、7、8 論理回路
10、10’、40、40’、50、60、70、80 時間デジタル変換器
20、30 小位相差検出器
11_1〜11_n、11_n+1、11_n+2、21_1〜21_n、41_
1〜41_n、51_1〜51_m+1、52_1〜52_m+1、61_1〜6
1_m+1、62_1〜62_m+1、71_1〜71_m+1、72_1〜72_m+1、81_1〜81_l+1、82_1〜82_l+1 インバータ(遅延素子)
12_1〜12_n、13_1〜13_n、22_1〜22_n、23_1〜23
_n、42_1〜42_n、43_1〜43_n、53_1〜53_m、54_1
〜54_m、63_1〜63_m、73_1〜73_m、83_1〜83_l データ保持回路(フリップフロップ)
24、25、44、45、55、56 OR回路(論理和演算回路)
101 VCO(電圧制御発振器)
102、103 リタイミング回路(データ保持回路)

Claims (29)

  1. 第1の入力信号を、第2の入力信号及び前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群によって、それぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第1の信号を生成する第1の回路ユニットと、
    前記第2の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の入力信号を前記第2の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群によって、それぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第2の信号を生成する第2の回路ユニットと、
    前記第1、第2の回路ユニットでそれぞれ生成された前記第1、第2の信号を受け、前記第1の信号を等間隔に遅延させた第1の遅延信号群を生成し、前記第2の信号を前記第1の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延信号群を生成し、前記第1の遅延信号群と、前記第2の遅延信号群とのうち一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によって、それぞれサンプルする第3の回路ユニットと、
    を備え、
    前記第1の回路ユニット又は前記第2の回路ユニットにおいてサンプルされた信号と、前記第3の回路ユニットにおいてサンプルされた信号とが、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号の位相差に対応する値として用いられる、デジタル位相比較器。
  2. 前記第1の回路ユニットは、前記第2の入力信号を入力し、前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた前記第2の遅延入力信号群を生成する回路を備え、
    前記第2の回路ユニットは、前記第1の入力信号を入力し、前記第1の入力信号を前記第2の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた前記第1の遅延入力信号群を生成する回路を備えている、請求項1記載のデジタル位相比較器。
  3. 前記第1の回路ユニットは、前記第2の入力信号を入力し、前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成する回路を備え、
    前記第1の入力信号を入力し、前記第1の入力信号を前記第2の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群を、前記第2の入力信号で共通にサンプルする第4の回路ユニットをさらに備え、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号の位相差に対応する値として、前記第1又は第2の回路ユニットにおいてサンプルされた信号の代わりに、前記第4の回路ユニットにおいてサンプルされた信号と、前記第3の回路ユニットにおいてサンプルされた信号とが用いられる、請求項1記載のデジタル位相比較器。
  4. 前記第3の回路ユニットにおいて前記一方の遅延信号群の各遅延信号のサンプリング信号として用いられた前記他方の遅延信号群の各遅延信号を、前記一方の遅延信号群の対応する遅延信号によって、それぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第3の信号を生成する第5の回路ユニットと、
    前記第3の回路ユニットにおいてサンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第4の信号を生成する回路と、
    前記第3、第4の信号を受け、前記第3の信号を等間隔に遅延させた第3の遅延信号群を生成し、前記第4の信号を前記第3の回路ユニットにおける前記第1、第2の遅延信号群の単位遅延時間の差よりも単位遅延時間の差が小さい、前記第3の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第4の遅延信号群を生成し、前記第3の遅延信号群と、前記第4の遅延信号群とのうち一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする第6の回路ユニットと、
    を備え、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号の位相差に対応する値として、さらに前記第6の回路ユニットにおいてサンプルされた信号がさらに用いられる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  5. 前記第1の入力信号として基準信号を用い、
    前記第2の入力信号として、前記第1の入力信号を発振器の出力に応答して保持回路でサンプルした出力信号を用いる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  6. 入力信号をクロック発振器の発振周波数の半周期毎にサンプルし二つの信号を生成する回路を備え、
    前記入力信号と前記二つの信号の一方をそれぞれ前記第1、第2の入力信号として入力する前記第1、第2の回路ユニットと、前記第3の回路ユニットの組と、
    前記入力信号と前記二つの信号の他方をそれぞれ前記第1、第2の入力信号として入力する前記第1、第2の回路ユニットと、前記第3の回路ユニットの別の組と、
    を備えている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  7. 入力信号をクロック発振器の発振周波数の半周期毎にサンプルし二つの信号を生成する回路を備え、
    前記入力信号を第1の入力信号とし、前記二つの信号の一方を第2の入力信号とし、前記二つの信号の他方を第3の入力信号として、
    前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群を、前記第2の入力信号の第1の遷移エッジで共通にサンプルする回路と、
    前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群を、前記第3の入力信号の第2の遷移エッジで共通にサンプルする回路と、
    を備え、
    前記第1及び第2の入力信号の組に対して、
    前記第2の入力信号を、前記第1の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第2の入力信号及び前記第2の遅延入力信号群によって、それぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第1の信号を生成する回路と、
    前記第2の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群によって、それぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第2の信号を生成する回路と、
    前記第1の信号を等間隔に遅延させた第1の遅延信号群を生成し、前記第2の信号を、前記第1の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延信号群を生成し、前記第1の遅延信号群と、前記第2の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする回路と
    を備え、
    前記第1及び第3の入力信号の組に対して、
    前記第3の入力信号を、前記第1の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第3の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第3の入力信号及び前記第3の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第3の信号を生成する回路と、
    前記第3の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に所定の論理演算を施して第4の信号を生成する回路と、
    前記第3の信号を等間隔に遅延させた第3の遅延信号群を生成し、前記第4の信号を、前記第3の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第4の遅延信号群を生成し、前記第3の遅延信号群と、前記第4の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする回路と
    を備えている、請求項1記載のデジタル位相比較器。
  8. 入力信号をクロック発振器の発振周波数の半周期毎にサンプルし二つの信号を生成する回路を備え、
    前記入力信号を第1の入力信号とし、前記二つの信号の一方を第2の入力信号とし、前記二つの信号の他方を第3の入力信号として、
    前記第1及び第2の入力信号の組に対して、
    前記第2の入力信号を等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第2の入力信号及び前記第2の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第1の信号を生成する回路と、
    前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群を生成し、前記第2の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第2の信号を生成する回路と、
    前記第1の信号を等間隔に遅延させた第1の遅延信号群を生成し、前記第2の信号を、前記第1の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延信号群を生成し、前記第1の遅延信号群と、前記第2の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号でそれぞれサンプルする回路と、
    を備え、
    前記第1及び第3の入力信号の組に対して、
    前記第3の入力信号を等間隔に遅延させた第3の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第3の入力信号及び前記第3の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第3の信号を生成する回路と、
    前記第3の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第4の信号を生成する回路と、
    前記第3の信号を等間隔に遅延させた第3の遅延信号群を生成し、前記第4の信号を、前記第3の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第4の遅延信号群を生成し、前記第3の遅延信号群と、前記第4の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号によってそれぞれサンプルする回路と
    を備えている、請求項1記載のデジタル位相比較器。
  9. 前記第1の入力信号を、前記第1の入力信号の前記遅延信号群よりもさらに単位遅延時間遅延させた第5の信号と、前記第5の信号を単位遅延時間遅延させた第6の信号と、を受け、前記第5の信号を等間隔に遅延させた第5の遅延信号群を生成し、前記第6の信号を、前記第5の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第6の遅延信号群を生成し、前記第5の遅延信号群と、前記第6の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号でそれぞれサンプルする回路を備えている、請求項7又は8に記載のデジタル位相比較器。
  10. (a)第1の入力信号を等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群を生成し、第2の入力信号を、前記第1の入力信号及び前記第1の入力信号を等間隔に遅延させた第1の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、前記サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第1の信号を生成し、
    (b)前記第2の入力信号を、前記第1の遅延入力信号群と同一の単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延入力信号群を生成し、前記第1の入力信号を、前記第2の入力信号及び前記第2の遅延入力信号群によってそれぞれサンプルし、前記サンプルされた複数の信号に対して所定の論理演算を施して第2の信号を生成し、
    (c)前記第1の信号を等間隔に遅延させた第1の遅延信号群を生成し、前記第2の信号を、前記第1の遅延信号群とは異なる単位遅延時間で等間隔に遅延させた第2の遅延信号群を生成し、前記第1の遅延信号群と、前記第2の遅延信号群のうち、一方の遅延信号群の各遅延信号を、他方の遅延信号群の対応する遅延信号でそれぞれサンプルし、
    (d)前記(a)又は(b)でサンプルされた信号と、前記(c)でサンプルされた信号を、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号の位相差を表す値として用いる、位相比較方法。
  11. 遅延素子を複数段縦列接続し、第1のパルス入力信号を初段に入力し各段で順次遅延させた複数の遅延信号からなる第1の遅延信号群を出力する第1の遅延素子列と、
    前記第1の遅延素子列から出力される前記第1の遅延信号群をそれぞれクロック入力とし、第1のパルス入力信号を、前記第1の遅延信号群の遷移タイミングに従って順次取り込む複数の保持回路を備えた第1の保持回路群と、
    前記第1の保持回路群の出力を受ける第1の論理和演算回路と、
    前記第1の遅延素子列の遅延素子と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、第2のパルス入力信号を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号からなる第2の遅延信号群を出力する第2の遅延素子列と、
    前記第2の遅延素子列から出力される第2の遅延信号群をそれぞれクロック入力とし、前記第1のパルス入力信号を、前記第2の遅延信号群の遷移タイミングに従って順次取り込む複数の保持回路を備えた第2の保持回路群と、
    前記第2のデータ保持回路群の出力を受ける第2の論理和演算回路と、
    を備え、
    前記第1の保持回路群の出力を、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示す値として出力する第1の時間デジタル変換回路と、
    遅延素子を複数段縦列接続し、前記第1の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号からなる第3の遅延信号群を出力する第3の遅延素子列と、
    前記第3の遅延素子列とは異なる遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第2の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号からなる第4の遅延信号群を出力する第4の遅延素子列と、
    前記第3の遅延素子列からの前記第3の遅延信号群の各段の遅延信号を、前記第4の遅延素子列からの前記第4の遅延信号群の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第3の保持回路群と、
    を備え、
    前記第3の保持回路群の出力から、前記第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を、前記第3の遅延素子列の遅延信号と前記第4の遅延素子列の遅延信号の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第3の遅延素子列と前記第4の遅延素子列の遅延時間差精度で出力する第2の時間デジタル変換回路と、
    を備える、ことを特徴とするデジタル位相比較器。
  12. 前記第1の論理和演算回路は、前記第1の保持回路群の出力の論理和演算により、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミング直後に最初に前記第1の遅延素子列から出力された遅延信号の出力タイミングを抽出し、
    前記第2の論理和演算回路は、前記第2のデータ保持回路群の出力の論理和演算により、前記第1の論理和演算回路の出力に対して、前記第2のパルス入力信号と、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミング直後の最初の遅延信号の出力タイミングとの位相関係を保った信号を出力する、ことを特徴とする請求項11に記載のデジタル位相比較器。
  13. 前記第1の時間デジタル変換回路において、
    前記第2のパルス入力信号をクロックとし、前記第1の遅延素子列により順次遅延された第1の遅延信号群を、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路を含む第4の保持回路群を備え、前記第4の保持回路群の出力を、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する、ことを特徴とする請求項11に記載のデジタル位相比較器。
  14. 前記第1の時間デジタル変換回路において、
    前記第1の保持回路群の出力を、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する、ことを特徴とする請求項11に記載のデジタル位相比較器。
  15. 前記第1の時間デジタル変換回路は、前記第2のパルス入力信号に代わり、前記第1のパルス入力信号を前記第2の信号によるリタイミング動作より得られる、前記第2のパルス入力信号の遷移タイミングに同期した第3のパルス入力信号を入力する、ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  16. 前記第2の時間デジタル変換回路の前記第4の遅延素子列の各段の遅延信号を、前記第3の遅延素子列の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第5の保持回路群と、
    前記第5の保持回路群の出力を受ける第3の論理和演算回路と、
    前記第3の保持回路群の出力を受ける第4の論理和演算回路と、
    を備え、さらに、
    遅延素子を複数段縦列接続し、前記第3の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号からなる第5の遅延信号群を出力する第5の遅延素子列と、
    前記第5の遅延素子列とは異なる遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第4の論理和演算回路の出力を初段に入力し順次遅延させた複数の遅延信号からなる第6の遅延信号群を出力する第6の遅延素子列と、
    前記第5の遅延素子列からの前記第5の遅延信号群の各段の遅延信号を、前記第6の遅延素子列からの前記第6の遅延信号群の対応する段の遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数の保持回路を備えた第6の保持回路群と、
    を備える第3のデジタル時間変換回路を備え、
    前記第6の保持回路群の出力が前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として用いられる、ことを特徴とする請求項11記載のデジタル位相比較器。
  17. 前記第5、第6の遅延素子列の単位遅延時間は、前記第3の遅延素子列と前記第4の遅延素子列の遅延時間差よりもさらに小さい遅延時間差を持つことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  18. 前記第1の遅延素子列の少なくとも1段の遅延素子の入出力信号を取り出し、
    前記第3の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記出力信号を順次遅延させる第5の遅延素子列と、
    前記第4の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記入力信号を順次遅延させる第6の遅延素子列と、
    前記第5の遅延素子列の遅延出力を、前記第6の遅延素子列の遅延出力の遷移タイミングに従って順次取り込む、複数段の保持回路を含む第5の保持回路群と、
    を備え、
    前記第1の遅延素子列における遅延素子の入出力信号における相対的な位相差を、
    前記第5の遅延素子列の遅延出力と前記第6の遅延素子列の遅延出力の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第5の遅延素子列と前記第6の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する第3の時間デジタル変換回路を備える、ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  19. 前記第1の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第1の論理回路と、
    前記第2の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第2の論理回路と、
    前記第3の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1の遅延素子列における遅延素子の入出力信号における相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第3の論理回路と、
    を備え、
    前記第2及び第3の論理回路の数値化結果を基に、前記第1の論理回路で数値化された、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を補正する、ことを特徴とする請求項11乃至15、17のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  20. 前記第1の時間デジタル変換回路が、
    第4のパルス入力信号を、前記第1の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力として前記遅延信号の遷移タイミングに従って順次取り込む複数段の保持回路を含む第6の保持回路群と、
    前記第6のデータ保持回路群の出力を論理和演算することにより、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミング直後に最初に出力された遅延出力タイミングを抽出する第3の論理和演算回路と、
    前記第1の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続し、前記第4のパルス入力信号を順次遅延させる第7の遅延素子列の各遅延信号をクロック入力とし、遅延信号の遷移タイミングに従って前記第1のパルス入力信号を順次取り込む複数段の保持回路を含む第7のデータ保持回路群と、
    前記第7のデータ保持回路群からの複数の出力を論理和演算することにより、前記第3の論理和演算回路の出力に対して、前記第4のパルス入力信号と、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミング直後の最初の遅延出力との位相関係を保った信号を出力する第4の論理和演算回路と、
    をさらに備え、
    前記第1の遅延素子の遅延時間精度で前記第1のパルス入力信号と第4のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値を出力し、
    前記第3の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第3の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第8の遅延素子列と、
    前記第4の遅延素子列と同一の遅延時間を持つ遅延素子を複数段縦列接続することにより、前記第4の論理和演算回路の出力を順次遅延させる第9の遅延素子列と、
    前記第8の遅延素子列の遅延出力を、前記第9の遅延素子列の遅延出力の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路を含む第8の保持回路群と、
    前記第3の論理和演算回路の出力と前記第4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を、前記第8の遅延素子列の遅延出力と前記第9の遅延素子列の遅延出力の位相関係が反転するまでに要した段数に基づき、前記第8の遅延素子列と前記第9の遅延素子列の遅延時間差精度でデジタル値として出力する第4の時間デジタル変換回路と、
    を備える、ことを特徴とする請求項11乃至15、17のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  21. 前記第1の時間デジタル変換回路において、
    前記第4のパルス入力信号をクロックとし、前記第1の遅延素子列により順次遅延された遅延出力を、前記第4のパルス入力信号の遷移タイミングに従って取り込む、複数段の保持回路を含む第9の保持回路群を備え、前記第9の保持回路の出力を、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値として出力する、ことを特徴とする請求項19に記載のデジタル位相比較器。
  22. 前記第1の時間デジタル変換回路において、
    前記第6の保持回路群の出力を、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号との相対的な位相差を示すデジタル値として出力する、ことを特徴とする請求項19に記載のデジタル位相比較器。
  23. 前記第4のパルス入力信号が、前記第1のパルス入力信号を前記第2のパルス入力信号の反転信号によるリタイミング動作から得られ、前記第2のパルス入力信号の反転信号の遷移タイミングに同期した信号である、ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  24. 前記第1の論理回路が、
    前記第1の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値をさらに数値化し、
    前記第4の時間デジタル変換回路から出力される、前記第3の論理和演算回路の出力と前記第4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第4の論理回路と、
    を備え、
    前記第3及び第4の論理回路の数値化結果を基に、前記第1の論理回路で数値化された、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号との相対的な位相差を補正する、ことを特徴とする請求項19乃至22のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  25. 前記第1のパルス入力信号と前記第3のパルス入力信号との相対的な位相差と、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号との相対的な位相差の差により、前記第2のパルス入力信号の半周期を求め、
    前記第1のパルス入力信号と前記第3のパルス入力信号との相対的な位相差、又は、前記第1のパルス入力信号と前記第4のパルス入力信号との相対的な位相差を正規化する、ことを特徴とする請求項23記載のデジタル位相比較器。
  26. 前記第1の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1のパルス入力信号と前記第2のパルス入力信号の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第1の論理回路と、
    前記第2の時間デジタル変換回路から出力される、前記第1の論理和演算回路の出力と前記第2の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第2の論理回路と、
    前記第3の時間デジタル変換回路から出力される、前記第3の論理和演算回路の出力と前記第4の論理和演算回路の出力の相対的な位相差を示すデジタル値を数値化する第3の論理回路と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項17に記載のデジタル位相比較器。
  27. 前記遅延素子列における遅延素子がインバータである、ことを特徴とする請求項11乃至25のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  28. 前記保持回路群における保持回路がフリップフロップである、ことを特徴とする請求項11乃至26のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器。
  29. 請求項1乃至28のいずれか1項に記載のデジタル位相比較器を備えた半導体装置。
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