JP5270203B2 - 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構 - Google Patents

高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5270203B2
JP5270203B2 JP2008073155A JP2008073155A JP5270203B2 JP 5270203 B2 JP5270203 B2 JP 5270203B2 JP 2008073155 A JP2008073155 A JP 2008073155A JP 2008073155 A JP2008073155 A JP 2008073155A JP 5270203 B2 JP5270203 B2 JP 5270203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating coil
screw
pin
male screw
ball screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008073155A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009230961A (ja
Inventor
潤二 己之上
昇 久保田
Original Assignee
富士電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電子工業株式会社 filed Critical 富士電子工業株式会社
Priority to JP2008073155A priority Critical patent/JP5270203B2/ja
Publication of JP2009230961A publication Critical patent/JP2009230961A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5270203B2 publication Critical patent/JP5270203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)

Description

本発明は、ワークの周囲を一様又は略一様に加熱するために、高周波加熱装置に備えた加熱コイルを、回転するワークの外形に応じて偏心回転移動させる高周波加熱装置の加熱コイル駆動装置に関するものである。
高周波加熱装置の環状の加熱コイルで、カムシャフト等の外形が歪なワークを加熱する際には、ワークを回転させながらワークの回転に併せて加熱コイルを偏心回転移動させる。
その際、加熱コイルは上下方向及び水平方向にそれぞれ往復駆動されて面運動を行い、ワークから加熱コイルまでの距離が適宜調整され、ワークの周面は略均一に加熱される。
このような高周波加熱装置の加熱コイルの駆動装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1には、加熱コイルを鉛直方向と水平方向に各々往復移動させる駆動機構が開示されている。
特開2002−167620号公報
ところで、特許文献1に開示されているような加熱コイルの駆動装置では、X−Yテーブルによって加熱コイルをX軸方向及びY軸方向に移動可能にしている。ここで、X−YテーブルのX軸方向及びY軸方向の移動は、サーボモータでボールネジが回転駆動されることによって実現されている。
加熱コイルは、ボールネジの回転駆動量に応じた距離を移動するが、その移動量(移動距離)は微小である。よってボールネジの雌ねじは、雄ねじに対して微小な範囲で往復回動する。
これにより、ボールネジの雄ねじの特定の部位には頻繁にボールが接触し、それ以外の部位には全くボールが接触しないという事態が生じる。このボールネジの雄ねじの特定の部位は、ボールが頻繁に接触するので潤滑油が切れ易くなる。潤滑油が切れた部位にボールが接触すると、その部位が削れ、削りカスが散乱して駆動装置の動作不良を引き起こす要因になると考えられる。
そこで本発明は、ボールネジが良好な状態で使用されると共に、ボールネジの寿命を延ばすことができる高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、ボールネジの雄ねじ側を回転させることによって雌ねじ側に設けられた高周波加熱装置の加熱コイルを往復移動させる高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構において、雌ねじと加熱コイルとがリンク機構を介して接続されており、前記リンク機構は、雌ねじと加熱コイルの間の部位に支点があるてこで構成されており、前記加熱コイルには連結部材が固定されており、前記連結部材は前記ボールネジの雄ねじの軸心と直交する長孔を有し、前記リンク機構は、ピンを介して前記連結部材の長孔と係合しており、前記ボールネジとリンク機構の組み合わせが二組あり、前記2つのボールネジの雄ねじの軸心は直交しており、高周波加熱装置の稼働時に、各ボールネジの雄ねじと雌ねじの間にあるボールが潤滑油切れを起こさない距離だけ雌ねじが往復移動することを特徴とする高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構である。
請求項1の発明では、ボールネジの雌ねじと加熱コイルとがリンク機構を介して接続されている。よって、雌ねじが移動すると、加熱コイルはリンク機構によって所定の動作を行う。その際、雄ねじと雌ねじの間にあるボールが潤滑油切れを起こさない距離だけ雌ねじが雄ねじに沿って往復移動する。
これにより、雌ねじと雄ねじの間に介在するボールが、ボールネジの特定の部位に偏って接触することを防止でき、雄ねじの表面の潤滑油が切れにくくなる。引いては、雄ねじと雌ねじの摩耗を低減することができる。すなわち、ボールは、雄ねじ上の潤滑油を絶えず纏うことができ、潤滑油が切れて雄ねじと雌ねじの摺動面が削れることを防止することができる。従って、ボールネジの寿命が延びる。
リンク機構としては、構造的に簡易なてこを採用するのが好ましい。
また、加熱コイルが異なる二方向に移動可能である。よって、加熱コイルは面運動が可能である。すなわち、加熱コイルが面運動できるようにボールネジが設けられる。
具体的には、2本のボールネジの軸心を直交するX軸方向とY軸方向に向け、加熱コイルを各ボールネジの雌ねじ側にリンク機構を介して接続する。そして各ボールネジを駆動すると、雄ねじに沿って雌ねじが移動する。その結果、X−Yテーブルと同様に加熱コイルがX軸方向とY軸方向に移動する。これにより、加熱コイルの面運動が可能になる。ここで、2本のボールネジの雌ねじの移動距離は、加熱コイルのX軸方向又はY軸方向への移動距離よりも大きい。これにより、X軸方向及びY軸方向に加熱コイルを移動させる各ボールネジの寿命が延びる。
請求項2の発明は、加熱コイルの移動量よりも前記雌ねじの移動量の方が大きくなるように前記リンク機構が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構である。
請求項2の発明では、加熱コイルの移動量よりも雌ねじの移動量の方が大きくなるようにリンク機構が構成されている。これにより雄ねじの雌ねじと接触する部位が従来の高周波加熱装置よりも広がり、雄ねじの表面の潤滑油が切れにくくなる。引いては、雄ねじと雌ねじの摩耗を低減することができ、ボールネジの寿命を延ばすことができるようになる。
本発明を実施すると、ボールネジの雄ねじと雌ねじの間に介在するボールが、雄ねじの特定の部位に偏って接触することを防止でき、雄ねじの表面の潤滑油が切れにくくなる。これにより雄ねじ及び雌ねじの摩耗を低減することができ、ボールネジの寿命を延ばすことができるようになる。
図1は、本発明を実施した高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。
加熱コイル2は中空導体を屈曲又は湾曲させることによって形成された環状コイルであり、図示しない電源(高周波発振器)とトランスを介して高周波電流が供給され、ワーク20を高周波加熱する。ワーク20は、例えばカムシャフトであり、カムシャフトのカム部(加熱部)の外側に加熱コイル2が配置される。そして、ワーク20は、符号20aで示す軸を中心に図示しない駆動モータによって回転駆動され、その回転に追従するように加熱コイル2を公転移動させ、ワーク周囲を均一に加熱する。
加熱コイル駆動機構1は、環状の加熱コイル2を水平方向に移動させる第1駆動装置3と加熱コイル2を上下方向に移動させる第2駆動装置21とを備えている。第1駆動装置3と第2駆動装置21は同じ構成を備えており、設置する向きが異なっている。
第1駆動装置3は、ボールネジの雄ねじ4,ボールネジのナット5(雌ねじ),モータ7(サーボモータ)等で構成されている。雄ねじ4は、軸受8,9で支持され、且つ、モータ7で回転駆動される。モータ7及び軸受8,9は、図示しないハウジングに固定されている。雄ねじ4にはナット5が螺合しており、両者の間には図示しない多数のボールが介在している。モータ7を駆動すると、軸受8,9によって支持された雄ねじ4はその場で回転し、後述する構成を備えたナット5がボールネジ4に沿って移動する。
ボールネジ4には潤滑油(グリース)が塗られており、特にネジの谷部には潤滑油が多めに付着している。ナット5が移動する(すなわち雄ねじ4が回転する)と、図示しない多数のボールがナット5と共に雄ねじ4に沿って移動する。その際、ボールには進行方向前方の潤滑油が付着すると共に、付着した潤滑油を後方に残して移動する。すなわち、各ボールには一定量以上の潤滑油は付着せず、ボールに付着しきれない潤滑油は雄ねじ4上に取り残される。
図1に示すように、ナット5には長孔10を有する連結部6が設けてある。この連結部6の長孔10にはピン11が挿通される。ピン11は、上下方向に配置された長尺状のリンク部材12(てこ)の先端(上端)に固定されている。よってピン11は、長孔10内を長手方向にのみ移動可能であると共に、ナット5の連結部6とリンク部材12とを互いに回動可能に連結する。このピン11はリンク部材12において力点となる。
また、リンク部材12には孔13が設けてある。孔13は、ピン11から距離A,ピン15からは距離Bの位置に設けられている。この孔13には、図示しないハウジングに固定されたピン14が挿通されている。すなわちリンク部材12は、ピン14(支点)を中心に回動可能である。そしてリンク部材12の下端にはピン15が固定されている。ピン15は、リンク部材12と、加熱コイル2に固定された連結部材16とを接続しており、リンク部材12の作用点となる。
連結部材16には、上下方向に延びる長孔17と水平方向に延びる長孔18とが設けられている。そのうちの上下方向に延びる長孔17にピン15が挿通されている。ピン15は、リンク部材12と連結部材16とを回動可能に連結すると共に、連結部材16の長孔17内を長手方向にのみ移動可能である。連結部材16(加熱コイル2)の、上下方向への往復移動可能な範囲は、長孔17と長孔10の長さで決まる。また、連結部材16(加熱コイル2)の、水平方向の往復移動可能な範囲は、長孔18と後述するリンク部材30(てこ)の長孔28の長さで決まる。
以上のように構成した結果、モータ7を駆動すると、ナット5が雄ねじ4に沿って移動し、リンク部材12はピン14を中心に回動する。すなわち、一方ではピン11が連結部6に押圧されてピン14を中心に回動しながら長孔10内を摺動し、他方ではピン15がピン14を中心に回動して連結部材16を押圧しながら長孔17内を摺動すると共に、連結部材16(加熱コイル2)を左右方向(水平方向)に移動させる。
次に、第2駆動装置21について説明する。
第2駆動装置21は、第1駆動装置3と同様にボールネジの雄ねじ22,ボールネジのナット23(雌ねじ),モータ27(サーボモータ)等で構成されている。雄ねじ22は、モータ27によって回転駆動可能に軸受25,26で支持される。
雄ねじ22は軸心が鉛直方向(上下方向)を向いており、雄ねじ22の重量は図示しないハウジングの底部で支持されている。モータ27及び軸受25,26は、図示しないハウジングに固定されている。
雄ねじ22にはナット23が螺合しており、雄ねじ22とナット23の間には図示しない多数のボールが介在している。モータ27を駆動すると、雄ねじ22はその場で回転し、ナット23が雄ねじ22に沿って上下に移動する。
ナット23には長孔28を有する連結部24が固定されており、長孔28にはピン29が挿通されている。ピン29は、水平に配置されたリンク部材30の先端(左端)に固着されている。また、リンク部材30の右端にもピン31が設けられている。そして、ピン29とピン31の間には、ピン29からは距離A,ピン31からは距離Bの位置に孔32が設けられている。孔32には、図示しないハウジングに固定されたピン33が挿通されている。
リンク部材30の右端に設けられたピン31は、加熱コイル2と一体の連結部材16に設けた長孔18に挿通されている。ピン31は、長孔18内を長手方向に移動可能であり、リンク部材30と連結部材16とを回動可能に連結している。
以上のように第2駆動装置21を構成した結果、モータ27を駆動すると、ナット23が雄ねじ22に沿って上下に移動し、リンク部材30はピン33を中心に回動する。その際、ピン29は連結部24に対して回動し且つ長孔28内を摺動する。同様にピン31は連結部材16(長孔18)を押圧して連結部材16(加熱コイル2)を上下方向に移動させると共に、長孔18内を摺動する。
以上説明したように構成された加熱コイル駆動機構1は、以下のように実施される。図2は、加熱コイルを図1に示す位置から時計回りに90度偏心回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。また、図3は図1に示す位置から180度回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。さらに図4は、図1に示す位置から時計回りに270度回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。
高周波加熱装置を稼働させ、ワーク20の加熱を開始する際、ワーク20を回転させると同時にモータ7,27を回転させる。ワーク20の回転とモータ7,27の回転は同期させる。
ワーク20が時計回りに90度回転すると、加熱コイル2も時計回りに90度公転移動し、図2に示す状態となる。図1に示す状態から図2に示す状態に移行する際、第1駆動装置3では雄ねじ4に沿ってナット5が左方へ移動する。その結果、リンク部材12がピン14を中心に反時計回りに回動し、ピン15が連結部材16(加熱コイル2)を右方に押圧し、加熱コイル2を右方へ移動させる。また、第2駆動装置21では、ナット23が上方へ移動する。その結果、リンク部材30がピン33を中心に回動し、ピン31が連結部材16(加熱コイル2)を下方へ押圧し、加熱コイル2を下方へ移動させる。
すなわち、ピン15が連結部材16(長孔17)を押圧すると、連結部材16は右方へ移動し、リンク部材30のピン31は相対的に左方へ移動して長孔18内を摺動する。また、ピン31が連結部材16(長孔18)を下方に押圧すると、連結部材16は下方へ移動し、リンク部材12のピン15は相対的に上方へ移動して長孔17内を摺動する。その結果、連結部材16(加熱コイル2)は、右方及び下方へ図2に示す位置まで移動する。
次に、図2に示す状態から図3に示す状態に移行する際には、ワーク20は引き続き時計回りに回転し、第2駆動装置21のモータ27も引き続き同じ方向に回転するが、第1駆動装置3のモータ7の回転方向は逆転する。すなわち、モータ7の回転方向が逆転すると、ナット5の移動方向が左方から右方に切り換わり、リンク部材12がピン14を中心に時計回りに回動し、連結部材16(長孔17)がリンク部材12のピン15によって左方へ押圧され、加熱コイル2は左方へ移動する。
すなわち加熱コイル2が90度の位置から180度の位置へ移動する際には、加熱コイル2の水平方向の移動は右方から左方へ切り換わり、上下方向には引き続き下方へ移動し、加熱コイル2は図3に示す位置に達する。
さらに図3に示す状態から図4に示す状態に移行する際には、ワーク20は引き続き図1に示す位置から時計回りに270度回転する。
その際、加熱コイル2は180度の位置から引き続き左方へ移動するが、第2駆動装置21のモータ27の回転方向が逆転して上下方向の移動は下方から上方へ切り換わる。すなわち、モータ27の回転方向が逆転するとナット23の移動方向が上方から下方に切り換わり、リンク部材30がピン33を中心に反時計回りに回動し、連結部材16(長孔18)がリンク部材30のピン31によって上方へ押圧され、加熱コイル2は180度の位置から270度の位置へと上昇する。
そして、図4に示す状態からさらに図1に示す状態へ移行すると、ワーク20は時計回りに1周する。図4に示す状態から図1に示す状態へ移行する際には、第2駆動装置21のモータ27の回転方向の切り換えはなく、第1駆動装置3のモータ7の回転方向が再度切り換わり、ナット5が左方へ移動する。その結果、リンク部材12がピン14を中心に反時計回りに回動し、連結部材16(長孔17)がピン15によって右方に押圧され、加熱コイル2は上昇しながら右方へ移動し図1に示す位置に達する。
以上、説明したようにワーク20の回転に合わせて加熱コイル2が公転移動するが、その左右方向の移動量は、リンク部材12の回動の中心となるピン14からピン11までの距離Aと、ピン14からピン15までの距離Bの比に大きく関連している。同様に、加熱コイル2の上下方向の移動量は、リンク部材30の回動中心のピン33からピン29までの距離Aと、ピン33からピン31までの距離Bの比に大きく関連している。
これを図3及び図4を参照しながら説明する。
図1に示すリンク部材30の位置は、図3では破線で示している。ワーク20が180度回転すると、第2駆動装置21は、リンク部材30を破線で示す位置から実線で示す位置まで回動させる。すなわち、加熱コイル2が下方に距離Dだけ移動する間に、ナット23は距離Cだけ移動する。ナット23は、破線で示す位置から実線で示す位置まで距離Cだけ移動するので、ナット23と共に移動する図示しない多数のボールも距離Cだけ雄ねじ22に沿って大きく移動することになる。
また、図4の破線は、加熱コイル2が90度の位置へ移動した際におけるリンク部材12とナット5とを示している。そして、図4において破線で示す位置から実線で示す位置まで距離Cだけナット5が移動すると、加熱コイル2は距離Dだけ左方へ移動する。
距離Dは、加熱コイル2の公転の直径に相当する。すなわち、加熱コイル2の公転の直径は、ワーク20との関係で一義的に決まり、ここでは距離Dである。
ところで、ナット5及びナット23の移動量Cは、距離Aと距離Bの比で変動する。図4に示す例では、ナット5がナット5自身の長さよりも大きく移動する例を示している。このようにナット5を移動させると、ナット5と共に雄ねじ4に沿って移動する図示しない多数のボールも距離C分だけ移動する。これにより、雄ねじ4上に塗布された潤滑油が図示しない多数のボールに付着し易くなり、雄ねじ4上において潤滑油が不足する部位が生じにくくなる。
図4では、説明の都合上、距離Cを大きく確保して理解の容易化を図ったが、潤滑油切れを防止するという効果は、距離Cが雄ねじ4,22の1ピッチ分以上であれば確実に奏することができる。また、図4では、リンク部材12,30の長さを必要以上に長く描写しているが、実際には、加熱コイル2がワーク20の回転に追従して公転移動することができ、且つ、ナット5,23の移動距離を少なくとも雄ねじ4,22の1ピッチ以上に確保することができる長さであればよい。逆に、リンク部材12,30の長さは、ナット5,23が移動した際に(つまり、力が作用したときに)撓まない程度の長さであるのが好ましい。
また、ワーク20の回転に合わせて加熱コイル2が円滑に公転移動するように、第1駆動装置3のモータ7と第2駆動装置21のモータ27の回転速度の調整と回転方向の切換とを行うのが好ましい。
さらに加熱コイル駆動装置1は、第1駆動装置3と第2駆動装置21のいずれか一方のみとし、加熱コイル2を上下方向又は水平方向等の直線上を往復移動させてワーク20を加熱してもよい。
図1〜図4では、リンク部材12を、距離A>距離Bとなるように孔13(ピン14)の位置を設定した例を示した。このように設定すれば、雄ねじ4上の油膜切れを確実に回避することができるが、ナット5は、雄ねじ4の1ピッチ以上の移動量が確保されていれば油膜切れを回避することができる。
よって、リンク部材12の長さや、距離Aと距離Bの割合を適宜調整し、ナット5の移動量を雄ねじ4の1ピッチ以上となるように確保すれば、雄ねじ4上の油膜切れが生じず局部的な摩耗を抑制することができる。
すなわち、加熱コイル駆動機構1によって、加熱コイル2がワーク20を誘導加熱するのに必要な動作を行うと共に、ナット5,23が雄ねじ4,22上を1ピッチ以上の距離を往復移動する。
ここで、加熱コイル2の移動量は、ワーク20の形状及び大きさに応じて設定されるべきものであるが、ナット5,23の移動量が、雄ねじ4,22の1ピッチ以上確保されていれば、加熱コイル2の移動量がナット5,23の移動量より小さくなっても差し支えない。
本発明を実施した高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。 加熱コイルを図1に示す位置から時計回りに90度偏心回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。 図1に示す位置から180度回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。 加熱コイルを図1に示す位置から時計回りに270度偏心回転させた状態の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構の正面図である。
1 加熱コイル駆動機構
2 加熱コイル
3 第1駆動装置
4 ボールネジの雄ねじ
5 ボールネジのナット
6 連結部
7 モータ
10 長孔
11 ピン(力点)
12 リンク部材(リンク機構)
13 孔
14 ピン(支点)
15 ピン(作用点)
16 連結部材
17 連結部材の上下方向の長孔
18 連結部材の水平方向の長孔
20 ワーク
21 第2駆動装置
22 ボールネジの雄ねじ
23 ボールネジのナット
24 連結部
27 モータ
28 長孔
29 ピン(力点)
30 リンク部材(リンク機構)
31 ピン(作用点)
32 孔
33 ピン(支点)

Claims (2)

  1. ボールネジの雄ねじ側を回転させることによって雌ねじ側に設けられた高周波加熱装置の加熱コイルを往復移動させる高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構において、雌ねじと加熱コイルとがリンク機構を介して接続されており、前記リンク機構は、雌ねじと加熱コイルの間の部位に支点があるてこで構成されており、前記加熱コイルには連結部材が固定されており、前記連結部材は前記ボールネジの雄ねじの軸心と直交する長孔を有し、前記リンク機構は、ピンを介して前記連結部材の長孔と係合しており、前記ボールネジとリンク機構の組み合わせが二組あり、前記2つのボールネジの雄ねじの軸心は直交しており、高周波加熱装置の稼働時に、各ボールネジの雄ねじと雌ねじの間にあるボールが潤滑油切れを起こさない距離だけ雌ねじが往復移動することを特徴とする高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構。
  2. 加熱コイルの移動量よりも前記雌ねじの移動量の方が大きくなるように前記リンク機構が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構。
JP2008073155A 2008-03-21 2008-03-21 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構 Active JP5270203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008073155A JP5270203B2 (ja) 2008-03-21 2008-03-21 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008073155A JP5270203B2 (ja) 2008-03-21 2008-03-21 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009230961A JP2009230961A (ja) 2009-10-08
JP5270203B2 true JP5270203B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=41246139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008073155A Active JP5270203B2 (ja) 2008-03-21 2008-03-21 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5270203B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110294219B (zh) * 2019-08-06 2024-03-26 无锡氟士德防腐科技有限公司 储存半导体超化学品的防冻储罐

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2927192B2 (ja) * 1994-10-03 1999-07-28 村田機械株式会社 パンチ駆動装置
JP2000355035A (ja) * 1999-06-16 2000-12-26 Meiki Co Ltd ボールネジ潤滑方法
JP3499486B2 (ja) * 2000-01-28 2004-02-23 富士電子工業株式会社 複数カム同時焼入装置
JP2002346750A (ja) * 2001-05-17 2002-12-04 Origin Electric Co Ltd 溶接方法及び溶接装置
JP2003073738A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Denki Kogyo Co Ltd 軸状部材の高周波焼入方法とその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009230961A (ja) 2009-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2669113B1 (en) Swiveling actuator
CN204490199U (zh) 盘管机用排线器
CN104329425B (zh) 直线往复运动机构
CN104708620A (zh) 水平多关节机械手臂
JP5270203B2 (ja) 高周波加熱装置の加熱コイル駆動機構
RU2014144616A (ru) Переносной сверлильный станок
CN106402305A (zh) 一种齿条机械方向切换机构
CN101602125B (zh) 往复锯
JP2011052709A (ja) アクチュエータ
EP0679471B1 (en) Mechanical drive for dual motion motor used in oscillating spindle sander
JP2012135790A (ja) 螺旋状波付け装置
CN106763600B (zh) 一种双凸轮双轴运动机构
JP2777694B2 (ja) コイリングマシンのピッチツール作動切替え装置
CN103894374B (zh) 铁屑自排装置
TWI759474B (zh) 刷子塞孔設備
JP2010151206A (ja) 回転直線運動変換機構
CN205806451U (zh) 一种电动amt选换挡执行机构
CN218223963U (zh) 一种循环清洗的等离子电路板清洗机
CN211501521U (zh) 滚动式往复丝杠传动机构
KR102521731B1 (ko) 정역 모터의 회전방향을 일정간격으로 변환시키는 스위치 장치
CN107939935A (zh) 行星齿轮传动装置
CN219986656U (zh) 用于散热翅片管的翅片间距调节装置
CN202388238U (zh) 铣床的垂直和横向进给操纵装置
JP2012187696A (ja) カッティングツールおよびカッティングツールを備えた切断装置
CN207807312U (zh) 一种用于磁性材料加工的毛坯去毛刺装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5270203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150