JP5269636B2 - ケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット - Google Patents
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また、第2発明では、第1発明のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットにおいて、前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回および上昇可能に支持する複数の第1支持装置が間隔をおいて設けられていることを特徴とする。
また、第3発明では、第1発明又は第2発明に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットにおいて、前記プラットフォームの下面側に、旋回支持台を有する遠隔自走式台車における前記旋回支持台が固定されていることを特徴とする。
また、第4発明では、第1発明又は第2発明に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットにおいて、前記プラットフォームの下面側は、ステージを上昇可能に支持する遠隔自走式台車における前記ステージ上に載置可能にされていることを特徴とする。
また、第5発明では、第1発明〜第4発明のいずれかのケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットにおいて、前記プラットフォームには、ケーソン天井に圧着可能な伸縮式突っ張り装置を備えており、プラットフォームを位置保持可能にされていることを特徴とする。
また、第6発明では、第1発明のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットにおいて、補助走行体の車輪の側面には、天井走行用レールのウェブに圧着される圧着パッドを備えており、プラットフォームを位置保持可能にされていることを特徴とする。
作業用ロボットを天井走行用レール間の直下に位置させると、遠隔自走式無限軌道台車に搬送された遠隔作業用ロボット自身により、または、台車の昇降可能なステージの昇降動作と組み合わせることにより、容易に遠隔作業用ロボットを天井走行用レールに懸架させることができる。
また、一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回させて、平面視で一対の天井走行用レール間に位置させて前記天井走行用レールに干渉しない位置に配置した状態で上昇させて、一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平逆旋回させて、第1支持装置を短縮するか、または、台車の昇降可能なステージの下降動作と組み合わせることにより、容易に遠隔作業用ロボットを天井走行用レールに懸架させることができる。
また、前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の車輪を伸縮アームを介して備えた補助走行車体を昇降可能に支持する第2支持装置が設けられているので、車輪が天井走行用レールのレベルに達した状態でアームを伸長することにより、第2支持装置に支持された補助走行車体における車輪を天井走行用レール上に位置させて、第2支持装置の短縮または車の昇降可能なステージの昇降動作と組み合わせることにより、容易に補助走行車体の車輪を天井走行用レール上に載置することができる効果が得られる。
第2発明によると、前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回および上昇可能に支持する複数の第1支持装置が間隔をおいて設けられているので、一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回することにより、上昇させた場合に天井走行用レールに干渉しないように天井走行用レール間に位置させることができ、その状態で駆動車輪を備えた走行車体を逆旋回させることで、一対の駆動車輪を備えた走行車体における駆動車輪を天井走行用レール上の上位のレベルに配置させることができ、その状態で、第1支持装置短縮または台車におけるステージを降下させることで、一対の駆動車輪を備えた走行車体を天井走行用レール上に載置することができ、遠隔作業用ロボットを天
井走行用レールに懸架させることができる効果が得られる。
第3発明によると、前記プラットフォームの下面側に、旋回支持台を有する遠隔自走式台車における前記旋回支持台が固定されているので、遠隔自走式台車と一体となった遠隔作業用ロボットとすることができ、したがって、ケーソン作業室内の掘削地盤上を走行したり、ケーソン天井スラブ下の天井走行用レール直下に位置させて、第1支持装置の先端部の走行車体の旋回駆動および第1支持装置の伸長動作並びに走行車体の逆旋回駆動および第1支持装置の短縮動作により、また第2支持装置の伸長および短縮並びに補助走行車体におけるアームを伸長することにより、駆動車輪を有する走行車体における駆動車輪および補助走行車体における車輪を、天井走行用レールに載置させて、無限軌道台車と共に駆動車輪を有する走行装置または車輪を有する補助走行車体を天井走行用レールに懸架させることができる効果が得られる。
第4発明によると、前記プラットフォームの下面側は、ステージを上昇可能に支持する遠隔自走式台車における前記ステージ上に載置可能にされているので、遠隔自走式台車のステージ上に遠隔作業用ロボットを載置して無限軌道台車と一体となった作業用ロボットとすることができ、ケーソン作室内の掘削地盤上を走行可能な遠隔作業用ロボットとすることができる。また天井走行用レールに遠隔作業用ロボットを懸架する場合には、無限軌道台車を天井走行用レールに懸架することがないので、天井走行用レールに沿って移動する遠隔作業用ロボットの軽量化を図ることができ、ケーソンショベルと同じ天井走行用レール上に懸架しても、天井走行用レールを大型化する必要がなく、既存の天井走行用レールを使用して、ケーソン作業室内の保守・点検・組立・解体作業等を行う軽量化された遠隔作業用ロボットとすることができる。
また、無限軌道台車のステージ上に、遠隔作業用ロボットにおけるプラットフォームを載置して、無限軌道台車と一体化して、天井走行用レールから離脱してケーソン作業室内の掘削地盤上を走行する作業室内ロボットとしたり、天井走行用レールに懸架してこれに沿って移動可能な遠隔作業用ロボットとすることができ、ケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボットとしての走行の自由度を高めることができる。
また、ケーソン天井スラブ下の天井走行用レール直下に位置させて、第1支持装置の先端部の走行車体の旋回駆動および第1支持装置の伸長動作並びに走行車体の逆旋回駆動および第1支持装置の短縮動作により、また第2支持装置の伸長および短縮並びに補助走行車体におけるアームを伸長することにより、駆動車輪を有する走行車体における駆動車輪および補助走行車体における車輪を、天井走行用レールに載置させて、無限軌道台車から分離した状態で駆動車輪を有する走行装置を備えた遠隔作業用ロボットを天井走行用レールに懸架したり、離脱させることができる効果が得られる。
第5発明によると、前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに圧着可能な伸縮式突っ張り装置を備えており、プラットフォームを位置保持可能にされているので、ケーソン天井に圧着可能な伸縮式突っ張り装置を伸長させることで、ケーソン天井スラブに突っ張り装置の先端部を圧着させて、遠隔作業用ロボットの走行時から停止時のブレーキ作用あるいは保守・点検時等において、遠隔作業用ロボットを位置固定して安定した状態での保守点検作業等を容易に行うことができる等の効果が得られる。
第6発明によると、補助走行体の車輪の側面には、天井走行用レールのウェブに圧着される圧着パッドを備えており、プラットフォームを位置保持可能にされているので、伸縮アームを伸長させるだけで、補助走行体の車輪の側面の圧着パッドを天井走行用レールのウェブに圧着させて、遠隔作業用ロボットの走行時から停止時のブレーキ作用あるいは保守・点検時等において、遠隔作業用ロボットを位置固定して安定した状態での保守点検作業等を容易に行うことができる等の効果が得られる。
この状態で、ケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット2を天井走行用レール1に対する懸架位置下まで遠隔無限軌道台車5により搬送され、図6に示すように、第1旋回駆動装置16を駆動して第1走行車体17を天井走行用レール1と干渉しない傾斜した状態に所定の角度、水平旋回させ、前記ステージ4を上昇させ、第1支持装置20を伸長させることで、駆動車輪19を天井走行用レール1の下フランジ上面よりも上位のレベルまで上昇させ、図6および図7に示すように、前記第1旋回駆動装置16を逆旋回させて、平面視で、駆動車輪19を天井走行用レール1の下フランジ上に位置するようにする。
また、伸縮式の第2支持装置22を伸長して、補助走行車体21における補助車輪25を天井走行用レール1における下フランジよりも上位のレベルまで上昇させ、その状態で、補助走行車体21における伸縮式アーム24を伸長させることで、図9に示すように、平面視で、前記補助車輪25を前記下フランジ上に位置させる。
前記の状態で、遠隔自走式無限軌道台車5におけるステージ4を下降させるか、前記第1支持装置20および第2支持装置22を短縮させることで、図10に示すように、遠隔作業用ロボット2を天井走行用レール1に懸架させることができる。
前記の天井走行用レール1は、ケーソンショベル41が走行するための天井走行用レール1に懸架され、遠隔作業用ロボット2を同じレール上に走行可能にすることで、伸縮式作業用アーム13のケース先端側に固定の二股アーム先端内部に装備されている給脂装置、あるいは図示省略の各種保守点検、補修等のマニュピレータを作業用アーム13と置き換えたりこれに装備することで、ケーソン作業室内の各種設備の保守・点検作業を、地上の制御室(図示省略)で遠隔操作可能にされている。伸縮式作業用アーム13におけるピストンは角軸とされて、シリンダに対する回転が規制され、ピストンの先端には、係止フックの基端部が固定され、その係止フックを、ケーソンショベル41側の回動可能に連結しているピンに設けられている係止部に係止して、適宜作業用アーム13側をケーソンショベルに突き当てて反力をとりながら、ピンの引き抜きが可能にされている。
前記の給脂装置により、ケーソンショベル41に対する、軸部等の給脂(給油)を迅速に行うことが可能になる。なお、ケーソンショベル41の後部等には、各種の給脂口(図示を省略した)が位置している。
また、図示を省略するが、遠隔作業用ロボット2には、無線式受信装置および無線式発信装置が設けられ、制御回路を介して各種の駆動部に接続している。また、ケーソン作業室内の天井スラブ32には、無線式受信装置および無線式発信装置が装備され、各装置から地上の制御室には、信号線が配置されて、制御装置あるいは操作装置あるいはモニター等に接続している。また、ケーソン作業室内のテレビカメラと、地上の制御装置、モニター等は信号線により接続されている。
図11〜図16は、本発明の第2実施形態のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット2、またはそれを天井走行用レール1に懸架する状態が示されている。前記第1実施形態と相違する部分は、補助走行車体21が省略され、その代わりに、複数の伸縮可能な第1支持装置20が間隔をおいて凸部8から突出するように立設固定され、各第1支持装置20間において、凸部8に伸縮式突っ張り装置33が立設固定されている点が相違しているが、その他の部分は前記第1実施形態と同様であるので、同様な部分には、同様な符号を付し、相違する部分を主に説明する。
また、図16に示すように、ケーソンショベル41に対して、伸縮式作業用アーム13における給脂装置を、ケーソンショベル41側の給脂口に圧着させて接続することで給脂可能にすることができる。
図17〜図25には、本発明の第3実施形態のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット2、またはそれを天井走行用レール1に懸架する状態が示されている。
この形態では、遠隔自走式無限軌道台車5における旋回支持台36にプラットフォーム7が固定され、そのプラットフォーム7に、起伏可能な複数の第1支持装置20が、左右方向に対称位置に設けられ、各第1支持装置20における伸縮式シリンダのピストン先端部に、走行車体17がピストン長手方向の縦軸を中心として旋回可能に取付られ、その走行車体17に従動歯車が前記縦軸と同心状に固定され、その従動歯車に、第1支持装置20におけるピストン先端部側面に固定された旋回駆動装置37における駆動ピニオンが噛み合わされている。前記旋回駆動装置37を駆動することで、走行車体17を回動可能(水平旋回可能)に支持している。
また、玉掛け装置3は、遠隔自走式無限軌道台車5側の車体端部に設けられて、図17および図18に示すように、折りたたんだ状態で、玉掛け装置3に吊りワイヤーロープ6の端部を係止させることで、ケーソン作業室外に搬出したり、ケーソン作業室内に搬入可能にされている。なお、遠隔自走式無限軌道台車5の吊り下げ搬入(または搬出)時に、キャタピラの一端部(または下面全体)が作業室内地盤に接触した状態で、キャタピラを駆動して遠隔自走式無限軌道台車5を徐々に移動させることで、遠隔自走式無限軌道台車5をケーソン作業室内地盤に対して傾斜した状態から着地させたり(水平の状態から離反させたり)することができる(これらの場合、吊りワイヤーロープ6は、マテリアルシャフト下端の搬出入孔内周面に接触して、吊りワイヤーロープ6が損傷するのを防止できる。)。
前記第1支持装置20における伸縮式シリンダの基端部は、前記プラットフォーム7上の一対のブラケットに回転可能に支持された横軸38に固定され、前記横軸38の端部には従動歯車(図示を省略)が固定され、その従動歯車に係合する駆動ピニオンを備えた駆動装置39はボックス型のブラケットに固定され、前記駆動装置39を駆動することで、前記第1支持装置20は、前記横軸38を中心にして回動されて、起立または倒伏可能にされている。
補助走行車体21を水平旋回させる場合に、走行車体17と干渉する場合には、走行車体17と補助走行車体21とを同時に同じ方向に水平旋回させるようにすればよい。
2 遠隔作業用ロボット
3 玉掛け装置
4 ステージ
5 遠隔自走式無限軌道台車
6 吊りワイヤーロープ
7 プラットフォーム
8 凸部
9 伸縮式支柱
10 支柱起伏用シリンダ
11 ブラケット
12 取付部
13 伸縮式作業用アーム
14 アーム姿勢制御用伸縮式ジャッキ
15 第1伸縮式支柱
16 第1旋回駆動装置
17 走行車体
18 駆動装置
19 駆動車輪
20 第1支持装置
21 補助走行車体
22 第2支持装置
23 第2伸縮式支柱
24 伸縮式アーム
25 補助車輪
26 圧着用パッド
27 マテリアルシャフト
28 テレビカメラ支持アーム
29 ブラケット
30 駆動装置
31 テレビカメラ
32 天井スラブ
33 伸縮式突っ張り装置
34 伸縮式ジャッキ
35 圧着部
36 旋廻支持台
37 旋廻駆動装置
38 横軸
39 駆動装置
40 ケーソン
41 ケーソンショベル
42 ウェブ
Claims (6)
- ケーソン作業室内に搬入されて使用される遠隔作業用ロボットであって、前記遠隔作業用ロボットは、プラットフォームを備え、そのプラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回および昇降可能に支持する第1支持装置が設けられて、前記一対の駆動車輪を備えた走行車体は、天井走行用レールに係合および離脱可能に設けられ、前記プラットフォームは、天井走行用レールに吊り下げられた状態で移動可能にされ、
前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の車輪を伸縮アームを介して備えた補助走行車体を昇降可能に支持する第2支持装置が設けられていることを特徴とするケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。 - 前記プラットフォームには、ケーソン天井スラブに設けられる間隔をおいた一対の天井走行用レールに渡って載置される一対の駆動車輪を備えた走行車体を水平旋回および上昇可能に支持する複数の第1支持装置が間隔をおいて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。
- 前記プラットフォームの下面側に、旋回支持台を有する遠隔自走式台車における前記旋回支持台が固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。
- 前記プラットフォームの下面側は、ステージを上昇可能に支持する遠隔自走式台車における前記ステージ上に載置可能にされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。
- 前記プラットフォームには、ケーソン天井に圧着可能な伸縮式突っ張り装置を備えており、プラットフォームを位置保持可能にされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。
- 補助走行体の車輪の側面には、天井走行用レールのウェブに圧着される圧着パッドを備えており、プラットフォームを位置保持可能にされていることを特徴とする請求項1に記載のケーソン作業室内用の遠隔作業用ロボット。
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