JP5267762B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関するものである。
画像処理の際に、色彩や濃度など(これらを色と総称する)が漸次変化する、例えばグラデーションの存在を判定したいという要求がある。例えば、画像中あるいはこれから描画するオブジェクト単位でグラデーションが存在するか否かを判定し、グラデーションが存在する場合には対応する処理を施したり、あるいはグラデーションが存在する場合には所定の処理を施さない、といったことが考えられている。
画像中の領域がグラデーションのように色が漸次変化する領域であるか否かを判断する技術として、従来は1次元方向に色が変化する場合について、そのような領域を検出する方法がいくつか考えられている。例えば特許文献1に記載されている方法では、カラー画像の画素間の色差に基づいて求められたグラデーション領域判定値と、連続する分割領域群の各境界における色変化の連続性とによって、連続する分割領域群がグラデーション領域であるかを判定する。その後に、グラデーション領域と判定された連続する分割領域群を統合することにより、グラデーション領域全体を求めている。
また別の技術として、例えば特許文献2に記載されている方法では、入力画像を格子状のブロックに分割し、ブロックの特徴量及び該ブロックに隣接するブロックの特徴量の類似度を算出し、その類似度の差が所定の閾値を越えるとき、ブロックと隣接ブロックを統合する。この処理によって、グラデーションが存在する領域の各ブロックを統合している。
さらに、例えば特許文献3に記載されている方法では、入力画像の隣接データの一次差分と二次差分を算出し、隣接データの規則性があるかどうかによりグラデーションの存在を検出している。なおこの文献では、規則性がある場合にはグラデーション用の可逆圧縮方式で圧縮し、規則性がない場合には不可逆圧縮方式で圧縮して、圧縮した場合の画像品質を保つようにしている。
さらにまた、例えば特許文献4では画像データから空間周波数特性を算出し、その空間周波数特性からグラデーション領域を識別している。
特開2000−67244号公報 特開2004−272510号公報 特許第3792600号公報 特開2005−267119号公報
本発明は、簡単な処理で高速かつ高精度に所定の色変化を有する画像オブジェクトを検出する画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、画像オブジェクトを複数の方向に走査して画素値の変化量を算出する変化量算出手段と、算出した変化量に基づいて前記画像オブジェクトが所定の色変化を有しているか否かを判定する色変化判定手段を有し、複数の方向への走査は、ある方向での走査と前記画像オブジェクトの射影を分析した結果から文字が存在する確率が低い領域での走査を含み、ある方向で走査して画素値の変化量を算出し、前記色変化判定手段が所定の色変化を有していないと判定した場合に前記射影の分析により得られた領域での走査を行うことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、各方向について複数の位置で走査することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、1回の走査において各画素と該画素に隣接する画素との画素値の変化量が所定量以上の色変化領域とそれ以外の非変化領域に分類する領域分類手段を含み、前記色変化判定手段が、前記走査の画素数に占める前記非変化領域の画素数の割合に基づいて前記走査が所定の色変化を有しているか否かを判定する走査判定手段を含み、1ないし複数の走査に対する前記走査判定手段による判定結果をもとに前記画像オブジェクトが所定の色変化を有しているか否かを判定することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項4に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、走査における所定数の連続する各画素について該画素と該画素に隣接する画素との画素値の差を加算し、加算結果に基づいて前記変化量を算出することを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項5に記載の発明は、本願請求項4に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、前記画素と該画素に隣接する画素との画素値の差が所定値以上である場合には前記差の加算をせず、かつ、該画素に隣接する画素を跨いで連続する画素についての差の加算を行わないことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項6に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、前記画像オブジェクトの端部から所定画素だけ内側の画素を開始点とした走査を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項7に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が走査する方向として前記画像オブジェクトの中心を通る複数の方向を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項8に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置における前記変化量算出手段が、走査する方向として前記画像オブジェクトに対して走査距離が最大となる方向を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項9に記載の発明は、本願請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置において、さらに前記画像オブジェクトについて所定の色変化を有するか否かの判定の要否を判断する要否判断手段を有し、前記要否判断手段で判定不要と判断された画像オブジェクトについては前記変化量算出手段および前記色変化判定手段の処理を行わないことを特徴とする画像処理装置である。
本願請求項10に記載の発明は、コンピュータに、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
本願請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、簡単な処理で高速かつ高精度に所定の色変化を有する画像オブジェクトを検出することができき、複数の方向についてすべて判定を行う場合に比べて処理時間を短縮することができる。
本願請求項2に記載の発明によれば、色変化の方向によらず、所定の色変化を有する画像オブジェクトを検出することができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、所定の色変化を有する領域に色が変化しない部分が存在していても、所定の色変化を有する画像オブジェクトを確実に検出することができる。
本願請求項4に記載の発明によれば、ノイズなどの影響を抑えて、所定の色変化を有する画像オブジェクトを確実に検出することができる。
本願請求項5に記載の発明によれば、本願請求項4に記載の発明における分類を、非変換領域の影響を抑えて確実に行うことができる。
本願請求項6に記載の発明によれば、画像オブジェクトの色の傾向が安定している領域で確実に判定を行うことができる。
本願請求項7に記載の発明によれば、2次元的に色変化を有している場合でも、所定の色変化を有する画像オブジェクトを確実に検出することができる。
本願請求項8に記載の発明によれば、色変化を生じているであろう方向について、所定の色変化を有するか否かを判定することができる。
本願請求項9に記載の発明によれば、全ての画像オブジェクトに対して処理を行う場合に比べて処理時間を短縮することができる。
本願請求項10に記載の発明によれば、本願請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置の効果として記載した効果を得ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は画像オブジェクト抽出部、2は要否判定部、3は変化量算出部、4は色変化判定部、11は領域分類部、12は走査判定部である。画像オブジェクト抽出部1は、入力された画像からひとまとまりの領域を画像オブジェクトとして抽出する。例えば画像読取装置等によって読み取った画像から、1ないし複数の画像領域を抽出すればよい。なお、画像オブジェクトを単位として入力される場合には、この画像オブジェクト抽出部1を設けなくてもよい。
要否判定部2は、各画像オブジェクトについて、所定の色変化を有するか否かの判定の要否を判断する。所定の色変化を有するか否かの判定が不要と判断された画像オブジェクトについては、変化量算出部3以降の処理を行わない。例えば文字オブジェクトなどについては、以降の処理を行わないものと判断すればよい。入力された画像から複数の画像オブジェクトが抽出されていた場合や、複数の画像オブジェクトが入力された場合には、一部の画像オブジェクトでも変化量算出部3以降の処理を行わなければ、全体としての処理時間は短縮される。
変化量算出部3は、画像オブジェクトを複数の方向に走査して画素値の変化量を算出する。変化量としては、画素値の差分や微分値などを用いるとよい。また走査は、例えば画像オブジェクトの端部から所定画素だけ内側の画素を開始点として行うとよい。例えば画像読取装置などで読み取られた画像では、端部においては色が安定していないことがあり、所定画素だけ内側の画素位置から走査すれば、色が安定した領域で変化量が算出されることになる。また、走査を行う際には、各方向について複数の位置で行うとよい。さらに、走査を行う方向としては、画像オブジェクトの中心を通る複数の方向に走査するとよい。あるいは、画像オブジェクトに対して走査距離が最大となる方向を含むとよい。または、例えば後述するように色変化を有している背景上に文字などが描かれた場合などでは、文字などが存在する確率が低い領域で走査を行うとよい。このために、画像オブジェクトの射影を分析すれば、そのような領域が得られる。
なお、複数の方向への走査は、ある方向で走査して算出した変化量を用いて次の色変化判定部4で判定した結果、所定の色変化を有していないと判定された場合に、他の方向での走査を行うように構成するとよい。走査を行う順番は任意であるが、高速化のため、例えば端部から数画素の位置での走査、中心を通る走査、射影分析などにより得られた走査位置、等の順で行うとよい。
また変化量算出部3は、所定の色変化の上に文字などが所定の色で描画されている場合などに対応するため、領域分類部11を有している。領域分類部11は、1回の走査において、各画素と該画素に隣接する画素との画素値の変化量が所定量以上の色変化領域とそれ以外の非変化領域に分類する。
さらに変化量算出部3は、変化量の算出の際には、走査における所定数の連続する各画素について、ある画素とその画素に隣接する画素との画素値の差を求めて所定数の画素について加算し、加算結果に基づいて例えば平均を取るなどして変化量を算出するように構成するとよい。これにより、ノイズなどの影響を軽減した変化量が算出される。なお、上述のように所定の色変化の上に所定の色で描画されている場合などでは、所定の色部分についてまで差を加算すると確実な色変化を検出できなくなる。そのため、ある画素とその画素に隣接する画素との画素値の差が所定値以上である場合には、その差の加算をせず、かつ、その画素に隣接する画素を跨いで連続する画素、すなわち、所定数の画素のうち、差が所定以上となった画素以降の画素について、差の加算を行わないように構成するとよい。
色変化判定部4は、変化量算出部3で算出した変化量に基づいて、画像オブジェクトが所定の色変化を有しているか否かを判定する。例えば、色変化が所定の幅の範囲で推移している場合に、当該画像オブジェクトは所定の色変化を有していると判定すればよい。この判定は、変化量算出部3における走査ごとに行い、所定の色変化を有していない場合に、変化量算出部3に対して他の走査方向での走査を行わせ、いくつかの走査方向について所定の色変化を有していないと判定した場合に、当該画像オブジェクトについては所定の色変化を有していないと判定するとよい。
また色変化判定部4は、所定の色変化の上に文字などが所定の色で描画されている場合などに対応するため、走査判定部12を設けておくとよい。走査判定部12は、変化量算出部3の領域分類部11による色変化領域と非変化領域への分類結果を受け、走査の画素数に占める非変化領域の画素数の割合に基づいて、走査が所定の色変化を有しているか否かを判定する。非変化領域の画素数が多い場合、その画像オブジェクトとして所定の色変化とは判定し難い。そのため、当該走査に関しては所定の色変化を有していないと判定して、変化量算出部3に対して他の走査を行わせるとよい。
以下、具体例を用いながら、本発明の動作の一例について説明する。例えば画像読取装置等で読み取られた画像が入力される場合には、画像オブジェクト抽出部1において画像オブジェクトに分割される。なお、画像オブジェクトを単位として入力される場合もあり、その場合には画像オブジェクト抽出部1は不要である。画像オブジェクトは、要否判定部2において所定の色変化の判定を行うか否かを判定し、行うと判定した場合に、変化量算出部3による変化量の算出と色変化判定部4による所定の色変化を有しているか否かの判定を行う。
変化量算出部3および色変化判定部4の動作について説明する。図2は、所定の色変化を有する画像オブジェクトの第1の例と走査方向の第1の例の説明図である。図2(A)には、一方向に色が変化している例を示している。図示の都合上、色の変化は斜線の粗密や種類等によって示しており、実際には色はなだらかに変化しているものとする。走査(1)と(2)は方向は変わらないが位置が異なる走査である。また、走査(3)と(4)も方向は変わらないが位置が異なる走査であるが、走査(1)、(2)とは方向が異なる。また、各走査とも、端部から所定画素だけ離れた画素を開始点として走査を行っている。
図2(B)には、図2(A)に示した画像オブジェクトの例において、走査(1)または(2)における色の変化のうち輝度について示したものである。このように画像オブジェクトが、図2(B)に示すように輝度が漸減するものである場合、色の変化量を取ると、その変化量は図2(C)に示すように所定の範囲内に収まる。これを検出すれば、画像オブジェクトは所定の色変化を有しているといえる。この実施の形態では、変化量算出部3において例えば図2(C)に示した変化量を算出し、その変化量が所定の範囲内であるか否かを色変化判定部4において判定すればよい。
なお、図2(A)において走査(3)、(4)については色変化はほとんどなく、これらの走査については色変化判定部4において所定の色変化はないと判断されることになる。図2(A)に示しているように、複数の方向に走査することによって、いずれかの走査で所定の色変化が存在すると判定されれば、その画像オブジェクトには所定の色変化が存在すると判定してよい。また、いずれかの走査で所定の色変化が検出されたら、それ以降の走査および所定の色変化の判定は行わなくてよい。例えば、この例では走査(3)、(4)を先に行った場合には走査(1)または(2)を行うことになるが、先に走査(1)または(2)について所定の色変化の有無を判定した場合には、所定の色変化が検出されるのでそれ以降の走査は行わなくてもよい。
図3は、所定の色変化を有する画像オブジェクトの第2の例と走査方向の第2、第3の例の説明図である。図3には画像オブジェクト中に2次元的に色変化が存在する例を示している。この例では、中心に向かうに従って色が薄くなる例を示している。この例の場合には、例えば図2(A)に示した走査方向の例のように走査を行っても、画像オブジェクト中に存在する所定の色変化は検出されない。そのため、例えば図3(A)に示すように、走査(1)、(2)と方向は変わらないが画像オブジェクトの中心を通過する走査(5)と、走査(3)、(4)と方向は変わらないが、画像オブジェクトの中心を通過する走査(6)について、変化量の算出と所定の色変化の検出を行う。すると、走査(5)または走査(6)のいずれでも、所定の色変化が検出されることになる。
図3(B)に示した例では、走査(1)〜(4)は図2に示したものであるが、そのほかに、画像オブジェクトの中心を通り、画像オブジェクトの走査距離が最大となる走査(7)、(8)について、変化量の算出と所定の色変化の検出を行う例を示している。この場合にも、走査(7)、(8)のいずれでも、画像オブジェクトが所定の色変化を有することが検出される。
ここでは図2および図3(A)に示した2方向に走査する例、および、図3(B)に示した4方向に走査する例を示している。本願発明では、これらの例に限られるものでないことは言うまでもない。
図4は、所定の色変化を有する画像オブジェクトの第3の例の説明図である。図4(A)に示した例では、色変化を有する背景の上に所定の色(ここでは黒)の文字が描かれた例を示している。また、ここでは矢線で示した位置で走査を行ったものとして説明する。この走査を行った際に得られる各画素の色について、輝度を示すと図4(B)に示すように変化する。図2に示した例と比較してわかるように、輝度が漸次減少するのではなく、文字部分について輝度の変化が大きくなっている。
このような場合には、色の変化量は図4(C)に示したようになる。文字部分については色の変化量は小さいが、背景の部分では所定の変化量が得られる。例えば変化量の頻度分布をとると図4(D)に示すように、所定の変化量の部分に頻度値のピークが現れる。頻度分布を解析してピークの高さや広がりなどを取得したり、より簡単には変化量の中央値により、画像オブジェクトに所定の色変化が存在しているか否かを判断すればよい。
また、変化量算出部3の領域分類部11によって色変化領域と非変化領域に分類している場合には、図4(C)に示したグラフのうち色変化領域の部分について参照して、画像オブジェクトに所定の色変化が存在しているか否かを判断してもよい。非変化領域は図4(C)において変化量が小さい領域であり、その非変化領域の変化量の情報を除いて、色変化の有無が判断されることになる。あるいは、画像オブジェクト中の色変化領域と非変化領域の画素数を比較し、非変化領域の画素数の割合が多い場合には、画像オブジェクトとして所定の色変化を有していないと判断してもよい。
図5は、所定の色変化を有する画像オブジェクトの第4の例の説明図である。図5(A)に示す画像オブジェクトは、図2(A)に示した画像オブジェクトに、ノイズが含まれている場合を想定している。例えば図5(A)に矢線で示した位置で走査するものとして輝度をグラフで示すと図5(B)に実線で示すようになる。なお、ノイズがない場合の輝度の変化を破線で示している。
画像オブジェクトに含まれているノイズが小さければ、例えば隣接する画素の値の差を変化量としても、その影響は小さい。しかし、ノイズが大きい場合には隣接する画素の差に含まれるノイズの影響が無視できなくなる。図5(C)において細線で示した上下に振れているグラフが、大きなノイズを含む場合に隣接する画素の差を変化量として求めた場合のものである。
このような場合には、変化量算出部3において所定範囲(画素数)の画素について隣接画素間の色の差の平均値を変化量として算出する。これによって、変化量はこの例の場合、図5(C)において太線で示すグラフとなる。ノイズはランダムであるので、加算して平均値を算出することでノイズの影響は低減される。この平均値により色変化判定部4が所定の色変化を有する画像オブジェクトであるか否かを判定すればよい。
図6は、所定の色変化を有する画像オブジェクトの第5の例の説明図である。この例では、図4に示したように色変化を有する背景の上に所定の色の文字が描かれ、さらにノイズを含む場合を想定している。なお、図6(A)に矢線で示した走査における輝度の変化は図6(B)に示すようになったものとする。
第4の例でも述べたように、ノイズの影響を軽減するためには所定範囲の画素について、隣接画素間の平均値を算出すればよいが、この範囲に所定の色で描かれた領域が含まれていると平均値は大きく変動してしまう。この影響を排除するため、色の変化がない部分については平均値の算出範囲から除外するとよい。より具体的には、変化量算出部3の領域分類部11によって色変化領域に分類された領域において隣接画素間の色の差を加算して平均値を算出し、非変化領域に分類された領域については、平均値の算出範囲から除外する。走査中の画素から見れば、色変化領域と非変化領域との境界では隣接する画素との画素値の差が所定値以上となるので、その場合の隣接画素間の差を加算せず、それ以降の、隣接画素を跨いで連続する画素についても、差の加算は行わない。
このようにして得られた隣接画素間の画素値の差の平均値は、図6(C)に示すようになる。このようにして得られた平均値を変化量として用い、色変化判定部4が当該画像オブジェクトについて所定の色変化を有しているか否かを判定すればよい。
なお、上述の図4〜図6に示した例では1本の走査についての説明を行ったが、このような処理を、方向が異なる複数の走査について行うことになる。複数の走査は、ある走査で所定の色変化を有すると判定されなかった場合に他の位置あるいは方向の走査を対象として処理を行うようにすればよい。また、上述の各例において変化量を算出する際には隣接画素間の画素値の差をそのまま用いるか、あるいは加算して平均値を算出して変化量としたが、これに限らず、例えば画素値の変化の微分値を変化量とするなど、他の方法により変化量を算出してもよい。
図7は、本発明の実施の形態の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、21はプログラム、22はコンピュータ、31は光磁気ディスク、32は光ディスク、33は磁気ディスク、34はメモリ、41はCPU、42は内部メモリ、43は読取部、44はハードディスク、45はインタフェース、46は通信部である。
上述の本発明の実施の形態で説明した各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム21によって実現してもよい。その場合、そのプログラム21およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶させておいてもよい。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部43に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部43にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク31,光ディスク32(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク33,メモリ34(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム21を格納しておき、例えばコンピュータ22の読取部43あるいはインタフェース45にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム21を読み出し、内部メモリ42またはハードディスク44に記憶し、CPU41によってプログラム21を実行することによって、実施の形態で説明した機能が実現される。あるいは、ネットワークなどを介してプログラム21をコンピュータ22に転送し、コンピュータ22では通信部46でプログラム21を受信して内部メモリ42またはハードディスク44に記憶し、CPU41によってプログラム21を実行することによって、実施の形態で説明した機能を実現してもよい。なお、コンピュータ22には、このほかインタフェース45を介して様々な装置と接続してもよい。例えば、処理対象の画像を読み込む画像読取装置が接続されていてもよい。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成してもよいし、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他の構成とともに本発明も含めたプログラムとして構成してもよい。例えばプリンタや複写機などのように画像読取装置および画像形成装置を含む装置において、制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成してもよい。もちろん、本発明において出力される判定結果を利用する様々なプログラムと一体化してもよい。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 所定の色変化を有する画像オブジェクトの第1の例と走査方向の第1の例の説明図である。 所定の色変化を有する画像オブジェクトの第2の例と走査方向の第2、第3の例の説明図である。 所定の色変化を有する画像オブジェクトの第3の例の説明図である。 所定の色変化を有する画像オブジェクトの第4の例の説明図である。 所定の色変化を有する画像オブジェクトの第5の例の説明図である。 本発明の実施の形態の機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。
符号の説明
1…画像オブジェクト抽出部、2…要否判定部、3…変化量算出部、4…色変化判定部、11…領域分類部、12…走査判定部、21…プログラム、22…コンピュータ、31…光磁気ディスク、32…光ディスク、33…磁気ディスク、34…メモリ、41…CPU、42…内部メモリ、43…読取部、44…ハードディスク、45…インタフェース、46…通信部。

Claims (10)

  1. 画像オブジェクトを複数の方向に走査して画素値の変化量を算出する変化量算出手段と、算出した変化量に基づいて前記画像オブジェクトが所定の色変化を有しているか否かを判定する色変化判定手段を有し、複数の方向への走査は、ある方向での走査と前記画像オブジェクトの射影を分析した結果から文字が存在する確率が低い領域での走査を含み、ある方向で走査して画素値の変化量を算出し、前記色変化判定手段が所定の色変化を有していないと判定した場合に前記射影の分析により得られた領域での走査を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変化量算出手段は、各方向について複数の位置で走査することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変化量算出手段は、1回の走査において各画素と該画素に隣接する画素との画素値の変化量が所定量以上の色変化領域とそれ以外の非変化領域に分類する領域分類手段を含み、前記色変化判定手段は、前記走査の画素数に占める前記非変化領域の画素数の割合に基づいて前記走査が所定の色変化を有しているか否かを判定する走査判定手段を含み、1ないし複数の走査に対する前記走査判定手段による判定結果をもとに前記画像オブジェクトが所定の色変化を有しているか否かを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記変化量算出手段は、走査における所定数の連続する各画素について該画素と該画素に隣接する画素との画素値の差を加算し、加算結果に基づいて前記変化量を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記変化量算出手段は、前記画素と該画素に隣接する画素との画素値の差が所定値以上である場合には前記差の加算をせず、かつ、該画素に隣接する画素を跨いで連続する画素についての差の加算を行わないことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記変化量算出手段は、前記画像オブジェクトの端部から所定画素だけ内側の画素を開始点とした走査を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記変化量算出手段は、走査する方向として前記画像オブジェクトの中心を通る複数の方向を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記変化量算出手段は、走査する方向として前記画像オブジェクトに対して走査距離が最大となる方向を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. さらに、前記画像オブジェクトについて所定の色変化を有するか否かの判定の要否を判断する要否判断手段を有し、前記要否判断手段で判定不要と判断された画像オブジェクトについては前記変化量算出手段および前記色変化判定手段の処理を行わないことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. コンピュータに、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置の機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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