JP5264990B2 - データ伝送の方法及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、通信に関し、特に、データ伝送の方法及びシステムに関する。
無線通信システムにおいて、チャネル容量は、アンテナの数と共に増加する。単一アンテナシステムのシステム容量よりも大きなシステム容量を取得するために、複数入力複数出力(MIMO)伝送システムは、送信機及び受信機のそれぞれにおいて配置された複数のアンテナを有し、これにより、無線リンクのスペクトル効率が増加し、リンクの信頼性が向上する。MIMOシステムのチャネルは、MIMOチャネルと呼ばれる。MIMOチャネルのより効率的な使用のために、研究者は、時空間符号化及びプリコーディングなどの、MIMOチャネル容量を取得するための様々な方法を提案している。
MIMO技術においては、空間多重及びダイバーシティがしばしば採用される。MIMO空間多重では、システム性能を向上させるために、チャネル状態情報を十分に使用することによってプリコーディングを実施する。MIMOプリコーディングでは、送信機において、チャネル状態情報を使用することによって、送信信号の前処理を行う。そのような技術は、プリコーディングを用いた時空間符号化、多重化、及びジョイント送受信技術(joint transmit and receive technology)を含む、閉ループMIMO技術である。実際によく見られる、MIMOブロードキャストの下りリンクのシナリオは、特に広く研究されている。
MIMOブロードキャストの下りリンクのシナリオでは、ダーティーペーパー符号化が、最大の合計容量を得ることが可能な最適な解決法である。しかし、ダーティーペーパー符号化は、まだ情報理論の結果にすぎない。最適なダーティーペーパー符号化は、実際的なシステム適用例を有さない、いまだに未解決の問題である。従って、ほとんどの研究は、実施がより容易なプリコーディングに集中している。
マルチユーザのプリコーディングは、様々な方法で実現可能であり、線形プリコーディング及び非線形プリコーディングに分類できる。
線形プリコーディングは、ゼロフォーシング及びブロック対角化などの、干渉除去(interference elimination)を含む。干渉除去方法(interference cancellation method)は、ゼロフォーシング及びブロック対角化を更に含む。ゼロフォーシングは、各受信機における、他の期待されていない信号の干渉を除去するために、送信機においてプリコーディングが採用されることを意味している。
マルチユーザのプリコーディングに加えて、無線通信システムにおけるガウスチャネルの容量も、注目を集める研究題目である。ガウス干渉チャネルの容量は、まだ効果的に解決されていない問題である。ガウス干渉チャネルは、全てのユーザが完全なチャネル情報を認識していても、異なるユーザの信号が相互に干渉して、ユーザ間でデータを共有することができず、データのジョイント伝送が不可能であることを意味している。
干渉チャネルから相互干渉を除去することができないため、次の2つの従来の解決法が存在する。1つは、干渉が弱い場合に、干渉を雑音として処理することである。もう1つは、直交化であり、しかしこれは、わずか1/K×log(SNR)+o(log(SNR))という小さな容量しか提供しない。
近年、ガウス干渉チャネルが継続的に研究されてきており、対称型のガウス干渉チャネルの、単一ユーザの容量境界は、1/2×log(SNR)+o(log(SNR))であることが見出された。干渉アライメントによって、容量限界に接近できるということも見出された。
干渉アライメントでは、完全なチャネル情報が既知の場合に、送信機における前処理によって、受信機における空間に関して有用信号を干渉信号から分離し、同時に、受信機における、異なる送信機の干渉が、1つの空間次元にアライメントされ、従って、干渉の影響が回避され、容量が増加する。
それにも関わらず、従来技術では、送信機が信号を前処理した後で、送信信号は、実部及び虚部に分布し、そして次に、受信機に送信される。受信機における有用部分は、受信信号の実部及び虚部に、又は受信信号の全空間に分布している可能性がある。干渉を阻止するには、実部及び虚部の両方の干渉を0(ゼロ)にアライメントする必要があり、従って、有用信号の制御ベクトルの空間が制約され、信号対雑音比(SNR)を向上させることは難しい。その結果、従来技術では、システム性能が制限される。
本発明の実施形態は、ユーザの数を増加させ、システム性能を向上させるための、データ伝送の方法及びシステムを提供する。
データ伝送の方法は、
送信機によって、送信機から受信機までのチャネル情報を取得し、
送信機によって、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得し、
送信機によって、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、
送信機によって、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、
送信機によって、送信データを1つ以上の受信機に送信し、
1つ以上の受信機によって、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信することを含む。
通信システムは、
送信機から受信機までのチャネル情報を取得し、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、送信信号を1つ以上の受信機に送信するように適合された、送信機と、
送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合された、受信機とを含む。
データ送信装置は、
データ送信装置から受信機までのチャネル情報を取得するように適合された、チャネル情報取得ユニットと、
チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得するように適合された、制御ベクトル取得ユニットと、
送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得するように適合された、データ処理ユニットと、
1つ以上の受信機にデータを送信するように適合された、データ送信ユニットとを含む。
データ受信装置は、
送信機とデータ受信装置との間のチャネル情報を取得するように適合された、取得ユニットと、
チャネル情報を送信機にフィードバックするように適合された、チャネル情報フィードバックユニットと、
送信機からの送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合された、データ受信ユニットとを含む。
実施形態では、送信機がデータを送信した後で、受信機は、データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。送信機は、送信データに対する一次元変調によって、変調されたシンボルを取得し、従って、変調されたシンボルは、実部又は虚部のみを占める。受信機は、実部及び虚部の両方の干渉を0にアライメントする必要はなく、従って、有用信号の選択空間が増加する。その結果、システム性能が向上する可能性があり、伝送システムはより多くのユーザをサポートできる可能性がある。
本発明の一実施形態におけるデータ伝送方法のシナリオを示す。 本発明の一実施形態における送信機の構成を示す。 本発明の一実施形態におけるデータ伝送方法を示す。 本発明の一実施形態におけるデータ伝送方法の別のシナリオを示す。 本発明の一実施形態におけるデータ伝送方法の更に別のシナリオを示す。 本発明の一実施形態における通信システムを示す。 本発明の一実施形態におけるデータ送信装置を示す。 本発明の一実施形態におけるデータ受信装置を示す。 本発明の一実施形態における性能曲線を示す。 本発明の一実施形態における他の性能曲線を示す。
本発明の実施形態は、ユーザの数を増加させ、システム性能を向上させるための、データ伝送の方法及びシステムを提供する。
本発明の一実施形態におけるデータ伝送方法は、以下を含む。
1.送信機が、送信機から受信機までのチャネル情報を取得する。
この実施形態では、送信機がデータを送信する前に、送信機は、送信機から受信機までのチャネル情報を取得する。具体的には、送信機は、受信機によってフィードバックされたチャネル情報を受信するか、又は、送信機は、チャネル情報を検知する。具体的なモードは、後続の実施形態において説明する。
2.送信機は、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得する。
送信機から受信機までのチャネル情報を送信機が取得した後で、送信機は、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得してもよい。
3.送信機は、送信されるデータを一次元変調モードで変調して、変調されたシンボルを取得する。
4.送信機は、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得する。
この実施形態では、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
5.送信機は、送信データを1つ以上の受信機に送信する。
6.受信機は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
この実施形態では、送信機がデータを送信した後で、1つ以上の受信機が、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。送信機は、送信されるデータに対する一次元変調によって、変調されたシンボルを取得し、従って、変調されたシンボルは、実部又は虚部のみに分布する。1つ以上の受信機は、実部及び虚部の両方の干渉を0にアライメントする必要はなく、従って、有用信号の選択空間が増加する。その結果、システム性能が向上する可能性があり、伝送システムはより多くのユーザをサポートできる可能性がある。
理解を容易にするために、本発明の上記の実施形態におけるデータ伝送方法の、集中型の解決法と分散型の解決法とについて、それぞれ説明する。
図1に示すように、この実施形態におけるデータ伝送方法のシナリオは、K個のユーザに基づいたビーム形成システム、すなわち、集中型データ伝送システムである。
集中型データ伝送システムにおいて、基地局は、NT本の受信アンテナと、K個のユーザのビーム形成システムとを有し、K個のユーザにK個のデータストリームを同時に送信するために、異なる制御ベクトルを使用する。K個のユーザに送信されるデータストリームの間の干渉を避けるために、この実施形態では、有用信号は、受信信号の実部又は虚部にアライメントされ、干渉は、受信信号の虚部又は実部にアライメントされる。受信信号を受信した後で、受信機は、虚部又は実部を直接廃棄し、かくして、虚部又は実部で運ばれる干渉を除去する。
有用信号が実部にアライメントされる場合、干渉は虚部にアライメントされ、有用信号が虚部にアライメントされる場合、干渉は実部にアライメントされる、ということに留意されたい。
同様に、受信機が、実部において有用信号を受信する場合、虚部における干渉が直接廃棄され、受信機が、虚部において有用信号を受信する場合、虚部における干渉が直接廃棄される。
以下の実施形態では、送信信号は実部に変調され、他のユーザとの干渉は虚部にアライメントされ、受信機は、受信信号を受信した後で、虚部を直接廃棄し、かくして、虚部において運ばれる干渉を除去する。実際には、送信機は、送信信号を虚部に変調し、干渉を実部にアライメントし、受信機は、有用信号を虚部から受信し、実部における干渉を直接廃棄してもよい、ということを理解できる。手順は同様であり、ここでは限定されない。
T本のアンテナからm番目のユーザまでのチャネルの状態情報を、
Figure 0005264990
と仮定する。上式で、
Figure 0005264990
は、ゼロ平均及び単位分散を有する独立した複素ガウス変数である。i番目のユーザの制御ベクトルは、
Figure 0005264990
であり、ここで、xTは、xの転置である。例えば、
Figure 0005264990
は、
Figure 0005264990
の転置である。
m番目のユーザの受信信号は、次のように表され得る。
Figure 0005264990
上式で、Slは、i番目のデータストリームの送信信号である。Slは、ゼロ平均及び単位分散を有する、互いに独立で同一の分布に従う(independent and identically distributed)変数であり、nmは、ゼロ平均及び分散2σn 2を有する複素付加ガウス雑音(complex additive Gaussian noise)であると仮定する。
すると、K個の受信機の受信信号は、次のように組み合わされ得る。
Figure 0005264990
上式で、R=[r12...rKT、S=[s12...sKT、N=[n12...nKTであり、
Rは、受信機の受信信号ベクトルを意味し、
Sは、送信機の送信信号ベクトルを意味し、
Nは、雑音を意味し、
Kは、送信機と受信機との間のチャネル係数ベクトルを意味する。
各受信機は、次のように表され得る、実部のみを検知する。
Figure 0005264990
第1項は、有用信号を表し、第2項は、他のデータストリームからの干渉を表し、最後の項は、雑音部分を表す。
受信機における検知は、次のように表されてもよい。
Figure 0005264990
上式で、
Figure 0005264990
及び、
Figure 0005264990
である。
受信機によって検知されるSINRは、次の通りである。
Figure 0005264990
ここで、
Figure 0005264990
は、HXの実部とHXの虚部とで構成された行列を表し、これは、
Figure 0005264990
及び
Figure 0005264990
を意味している。
上記の式は、次のように記載することができる。
Figure 0005264990
信号対漏れ比(SLR)アルゴリズムの原理を考慮して、各ストリームの送信制御ベクトルが、最適化されたSLRによって取得される。次の最適化された式が得られる。
Figure 0005264990
ここで、xHは、xの共役転置である。例えば、
Figure 0005264990
は、
Figure 0005264990
の共役転置であり、
Figure 0005264990
は、
Figure 0005264990
の共役転置であり、
Figure 0005264990
は、
Figure 0005264990
の共役転置である。
送信機における具体的な処理は、以下の通りである。
1.送信機は、データチャネル情報行列
Figure 0005264990
及び干渉チャネル情報行列
Figure 0005264990
を含む、送信機から受信機までのチャネル情報を取得する。
2.送信機は、
Figure 0005264990
に対して特異値分解(SVD)を実行して、
Figure 0005264990
におけるUとQとを取得する。
この実施形態では、行列に対してSVDを実行すると、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとが取得され、ここで、第3の行列UHは、第1の行列Uの共役転置である。
3.送信機は、UとQとを使用して、
Figure 0005264990
の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得する。
4.送信機は、SLRを最大化する
Figure 0005264990
すなわち、
Figure 0005264990
を取得する。
5.送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得する。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、対応する制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
6.送信機は、送信データを受信機に送信する。
7.受信機は、送信データを、受信信号の所定の空間方向において受信する。
この実施形態では、集中型データ伝送の解決法が採用されており、これは、1つのみの送信機と複数の受信機とが存在することを意味している、ということに留意されたい。具体的な送信機の構成は図2に示されており、ここで、送信機はデータの実部のみをプリコーディングする。具体的なプリコーディング手法は、ゼロフォーシングのような線形プリコーディング、最小平均二乗誤差(MMSE)、及びその他の非線形プリコーディング手法を含む。従って、送信機は、有用信号を、受信機の実部にアライメントする。この実施形態では、受信機は、送信データを、受信信号の所定の空間方向において受信し、送信データを受信した後で、虚部を直接廃棄し、従って、虚部で運ばれる干渉が除去される。
上記の実施形態における集中型データ伝送の解決法では、制御ベクトルは、SLRを最大化することによって取得される。実際には、制御ベクトルは、その他の手段によって、例えば、ゼロフォーシングアルゴリズムを介して制御ベクトルを選択することによって取得されてもよく、その具体的な処理は以下の通りである。
集中型データ伝送の解決法では、システム全体における受信信号は、次の行列で記載され得る。
Figure 0005264990
上式で、R=[r12...rKT、S=[s12...sKT、N=[n12...nKTであり、Rは、受信機の受信信号ベクトルを意味し、Sは、送信機の送信信号ベクトルを意味し、Nは、雑音を意味し、HKは、送信機と受信機との間のチャネル係数ベクトルを意味する。
Figure 0005264990
であり、上式で、
Figure 0005264990
及び、
Figure 0005264990
である。
具体的なデータ伝送処理は、以下を含む。
1.送信機は、送信機から受信機までのチャネル情報、すなわち、拡張チャネル情報行列(extended channel information matrix)Hsupを取得する。
2.送信機は、制御ベクトル行列を、ゼロフォーシングアルゴリズム、具体的には、
Figure 0005264990
を使用して計算し、これは、他の変調されたシンボルの干渉を最も良好に除去するための可能な方法がRe(R)をS+Re(N)に最も近づけること、すなわち、受信信号を、送信信号と雑音との組み合わせにすることである、ということを意味している。従って、制御ベクトル行列が
Figure 0005264990
である場合、
Figure 0005264990
であり、
Figure 0005264990
の各列が、対応する受信機の制御ベクトルである。
3.送信機は、受信機の情報に従って、制御ベクトル行列内の対応する制御ベクトル
Figure 0005264990
を探索する。
4.送信機は、送信データを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを使用して、各アンテナの送信信号を取得し、次に、信号を受信機に送信する。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、対応する制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
5.受信機は、受信信号の実部を直接検知する、すなわち、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
制御ベクトル行列
Figure 0005264990
を計算する処理において、実際には、しかし、雑音の効果的な制御のために、制御ベクトル行列はMMSE手法に従って計算されてもよく、これは、
Figure 0005264990
となるように、ゼロフォーシングアルゴリズムに基づいてパラメータを追加することを意味しており、上式で、σn 2は雑音の分散であり、Inは、単位行列である。そうすることによって、有効なデータに対する雑音の影響は、効果的に減らされることが可能である。
上記では、この実施形態における、集中型データ伝送の解決法について説明した。この実施形態における、分散型データ伝送の解決法について、以下で説明する。図3に示すように、分散型データ伝送の解決法は、以下を含む。
301.送信機は、受信機のチャネル情報を取得する。
この実施形態は、複数の送信機と複数の受信機とが存在する、分散型の解決法に固有である。K個の送信機が存在し、各送信機のアンテナの数はNTであり、K個の受信機が存在し、それぞれが送信機に対応しており、各送信機は、対応する受信機にデータストリームを送信すると仮定する。具体的には、m番目の送信機が、データストリームSmを、m番目の受信機に送信する。m番目の受信機にとって、データストリームSmは有用信号であるが、その他のK−1個の受信機にとって、そのデータストリームは干渉信号である。この実施形態では、m番目の送信機は、m番目の送信機からm番目の受信機までのデータチャネルの情報(有用データを送信するチャネルの情報)と、m番目の送信機からその他のK−1個の受信機までの干渉チャネルの情報とを取得する。
チャネル情報は、以下のモードで取得されてもよい。
A.周波数分割二重(FDD)モード
受信機は、送信機から受信機までのチャネル情報を、パイロットチャネル情報を介して取得してもよく、そして、受信機は、取得したチャネル情報を送信機に送信する。m番目の受信機は、データチャネル情報を送信機に送信し、その他の受信機は、干渉チャネル情報を送信機に送信する。
あるいは、受信機は、送信機から受信機までのチャネル情報を、ブラインド推定を介して取得してもよく、そして、受信機は、取得したチャネル情報を送信機に送信する。m番目の受信機は、データチャネル情報を送信機に送信し、その他の受信機は、干渉チャネル情報を送信機に送信する。
受信機がチャネル情報を取得する方法は、従来技術においてすでに利用可能であり、ここでは限定されない。
A.時分割二重(TDD)モード
現在の伝送チャネルが対称である場合(これは、それらの伝送チャネルが同じ送信リソースと同じ周波数とを有することを意味している)、送信機が、送信機から受信機までのチャネル情報を検知してもよい。
302.送信機は、チャネル情報に従って、SLRを最大化する制御ベクトルを取得する。
この実施形態では、受信機のチャネル情報を送信機が取得した後で、送信機は、チャネル情報に従って、SLRを最大化する制御ベクトルを計算してもよい。
理解を容易にするために、この実施形態における、SLRを推定する処理について簡単に説明する。
l番目の送信機とm番目の受信機との間の、NT本の送信アンテナのチャネル係数ベクトルは、
Figure 0005264990
1≦l,m≦N
であり、上式で、hlmkは、ゼロ平均を有する独立した複素ガウス変数であり、分散は1である。制御ベクトルは、
Figure 0005264990
であり、ここで、xTはxの転置である。
m番目の受信機の受信信号は、
Figure 0005264990
と表され得る。
mは、ゼロ平均を有する複素付加ガウス雑音であり、分散は2σn 2である。受信機は実部のみを検知するため、虚部を有さない検知される信号は、次の通りである。
Figure 0005264990
上式で、第1項は、有用信号であり、第2項は、他の送信機の干渉であり、最後の項は、雑音部分である。
受信機におけるSINRは、次の通りである。
Figure 0005264990
仮に
Figure 0005264990
及び
Figure 0005264990
とすると、SINRは、次のように表され得る。
Figure 0005264990
上式は、最大のSINRを取得するには完全なチャネル情報を知る必要があるということ、及び、解決法は複雑であるということを示す。解決法を単純にするために、SINRを最大化するという問題が、SLRを最大化するという問題に変更されてもよく、これは、受信機の有用信号電力と、受信機の干渉電力及び雑音電力の合計との比率を最適化することから、送信機から受信機までの有用信号電力と、送信機からその他のユーザまでの干渉の合計との比率を最適化することに、変更することを意味する。この実施形態では、SLRは、次のように表されてもよい。
Figure 0005264990
ここで、xHは、xの共役転置である。
Figure 0005264990
に対してSVDを実行して、
Figure 0005264990
が取得されてもよく、ここでν0は、
Figure 0005264990
の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルである。従って、SLRを最大化する
Figure 0005264990
は、
Figure 0005264990
である。
この実施形態では、行列に対してSVDを実行すると、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとが取得されてもよく、ここで、第3の行列は、第1の行列の共役転置である。
上記の推定は、データチャネル情報行列
Figure 0005264990
及び干渉チャネル情報行列
Figure 0005264990
を取得した後で、送信機が、干渉チャネル情報に対してSVDを実行して、
Figure 0005264990
の最大固有値に対応する固有ベクトルν0を計算してもよいということを示している。計算はソフトウェアによって実施されてもよい。
例えば、送信機は、ソフトウェアを使用して、
Figure 0005264990
の固有値と、各固有値に対応する固有ベクトルとを最初に計算し、次に、最大数値(maximum numerical value)の固有値を、最大固有値として選択し、最大固有値に対応する固有ベクトルを探索する。
その後、送信機は、固有ベクトル
Figure 0005264990
に従って、受信機に対応する制御ベクトルを計算する。
303.送信機は、制御ベクトルと、送信されるデータとを処理して、送信信号を取得する。
制御ベクトルを取得した後で、送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルに制御ベクトルを掛けて、各アンテナの送信信号を取得してもよい。
実際には、送信機は、制御ベクトルと送信されるデータとに対して、その他の操作を実行して送信信号を取得してもよい、ということを理解できよう。具体的な操作は、ここでは限定されない。
304.送信機は、送信データを受信機に送信する。
送信信号を取得した後で、送信機は、送信データを受信機に送信してもよい。この実施形態では、干渉を1つの空間方向にアライメントするために、各送信機は実信号を送信し、受信機は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
この実施形態では、有用信号に対する干渉信号の影響を回避するために、干渉アライメントの採用により、受信機の干渉は信号空間の虚部にアライメントされ、有用信号は送信データの実部に配置される。
また、送信機が送信データを送信した後で、受信機は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。送信機は、送信されるデータに対する一次元変調によって、変調されたシンボルを取得し、従って、変調されたシンボルは、実部又は虚部のみを占める。受信機は、実部及び虚部の両方の干渉を0にアライメントする必要はなく、従って、有用信号の選択空間が増加する。その結果、システム性能が向上する可能性があり、伝送システムはより多くのユーザをサポートできる可能性がある。
更に、この実施形態では、SLRを最大化する制御ベクトルが選択され、送信されるデータが、制御ベクトルに従って処理される。SLRは、送信機から受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率である。SLRを最大化することによって、チャネル容量も増加する。SLRの概念から、この実施形態では、チャネル容量の増加を実現するために、送信機は、受信機からフィードバックされたチャネル情報を取得する必要があるのみである、ということがわかる。送信機が取得する必要のある、チャネル情報のフィードバックの量はより少なく、データ伝送の効率は、従って、より高い。
図4に示す分散型データ伝送の解決法では、K個の送信機とK個の受信機とが存在し、各送信機はNT本のアンテナを有し、各受信機は1本のアンテナを有し、各送信機は1つの受信機に対応し、各送信機は、対応する受信機に、データストリームを送信し、これは、m番目の送信機が、m番目の受信機に、データストリームを送信することを意味し、電力はPである。
この実施形態における、SLRを推定する処理は、図3に示す実施形態における処理と同じであり、従って、ここでは省略する。この実施形態におけるデータ伝送方法は、以下を含む。
1.各送信機は、送信機から受信機までのチャネル情報、すなわち、データチャネル情報行列
Figure 0005264990
と干渉チャネル情報行列
Figure 0005264990
とを取得する。
2.送信機は、
Figure 0005264990
に対してSVDを実行して、
Figure 0005264990
におけるUとQとを取得する。
この実施形態では、行列に対してSVDを実行すると、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとが取得され、ここで、第3の行列は、第1の行列の共役転置である。
3.送信機は、UとQとを使用して、
Figure 0005264990
の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得する。
4.送信機は、SLRを最大化する
Figure 0005264990
を、すなわち、
Figure 0005264990
を取得する。
5.送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得する。
6.送信機は、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、全てのアンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機に送信する。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
7.受信機は、受信信号の実部を直接検知する、すなわち、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
この実施形態では、SLRを最大化する制御ベクトルが選択され、送信されるデータが、制御ベクトルに従って処理される。SLRは、送信機から受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率である。SLRを最大化することによって、チャネル容量も増加する。SLRの概念から、この実施形態では、チャネル容量の増加を実現するために、送信機は、受信機からフィードバックされたチャネル情報を取得する必要があるのみである、ということがわかる。送信機が取得する必要のあるデータの量はより少なく、データ伝送の効率は、従って、より高い。
この実施形態における、データ伝送の解決法は、図5に示す、セルラ通信システムにも適用可能であり、ここで、セル端部におけるユーザは、干渉システムを構成する。各端部ユーザの制御ベクトルは、上記の解決法に従って計算され、セル中心部におけるユーザに使用可能な制御ベクトルは、端部ユーザの制御ベクトルに従って計算される。セル内のユーザは、他のセルとは干渉せず、1つのセル内の端部ユーザと中心部ユーザとの制御ベクトルは直交しているため、システム容量はやはり増加する。
具体的には、セル1及びセル2の基地局は、複数の送信アンテナを有し、それらの端部ユーザは、第1の端部ユーザ及び第2の端部ユーザと規定され、それらの中心部ユーザは、第1の中心部ユーザ及び第2の中心部ユーザと規定される。第1の端部ユーザ及び第2の端部ユーザは、2ユーザ干渉システムを構成する。干渉を回避するために、第1の端部ユーザ及び第2の端部ユーザが、上記の技術的解決法に従って、制御ベクトルを別個に計算し、次に、ローカルセルの中心部ユーザのための制御ベクトルを、第1の端部ユーザ及び第2の端部ユーザの制御ベクトルに従って選択する。具体的なステップは、以下の通りである。
1.セル1及びセル2は、第1の端部ユーザ及び第2の端部ユーザまでのチャネルの、それぞれの関連する行列
Figure 0005264990
及び
Figure 0005264990
を取得する。
2.セル1及びセル2は、それらのそれぞれの
Figure 0005264990
に対してSVDを実行して、
Figure 0005264990
におけるU及びQを取得する。
この実施形態では、行列に対してSVDを実行すると、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとが取得され、ここで、第3の行列は、第1の行列の共役転置である。
3.セル1及びセル2は、それらのそれぞれの
Figure 0005264990
の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得する。
4.セル1及びセル2は、SLRを最大化する
Figure 0005264990
を、すなわち、
Figure 0005264990
を取得する。セル1から第1の端部ユーザまでの制御ベクトル
Figure 0005264990
は、ν1 eであり、セル2から第2の端部ユーザまでの制御ベクトル
Figure 0005264990
は、ν2 eである。
5.セル1及びセル2は、第1の中心部ユーザの制御ベクトルν1 c及び第2の中心部ユーザの制御ベクトルν2 cを、それぞれ、ν1 e及びν2 eに従って決定し、ここで、ν1 cとν1 eとは直交しており、ν2 cとν2 eとは直交している。これは、ν1 eのヌル空間内でν1 cを選択し、ν2 eのヌル空間内でν2 cを選択することを意味している。
6.送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得する。
7.送信機は、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、全てのアンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機に送信する。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
8.受信機は、受信信号の実部を直接検知する、すなわち、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
この実施形態では、SLRを最大化する制御ベクトルが選択され、送信されるデータが、制御ベクトルに従って処理される。SLRは、送信機から受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率である。SLRを最大化することによって、チャネル容量も増加する。SLRの概念から、この実施形態では、チャネル容量の増加を実現するために、送信機は、受信機によってフィードバックされたチャネル情報を取得する必要があるのみである、ということがわかる。送信機が取得する必要のあるデータの量はより少なく、データ伝送の効率は、従って、より高い。
以下に、本発明の一実施形態における通信システムについて記載する。図6に示すように、通信システムは、送信機601と、受信機602とを含む。
送信機601は、送信機から受信機までのチャネル情報を取得し、チャネル情報に従って、受信機の1つ以上の制御ベクトルを取得し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機602に送信するように適合される。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
受信機602は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合される。
理解を容易にするために、この実施形態における通信システムの、集中型の解決法と分散型の解決法とについて説明する。
分散型の解決法では、通信システムは、送信機と受信機とを含む。
送信機は、送信機から第1の受信機までのデータチャネル情報と、送信機からその他の受信機までの干渉チャネル情報とを取得し(ここで、第1の受信機は送信機に対応し)、データチャネル情報と干渉チャネル情報とに従って、SLRを最大化する制御ベクトルを取得し(ここで、SLRは、送信機から第1の受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率であり)、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機に送信するように適合される。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
受信機は、データチャネル情報と干渉チャネル情報とを取得して、データチャネル情報と干渉チャネル情報とを送信機に送信し、そして、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合される。
この実施形態における通信システムを説明するために、具体的なシナリオを示す。
送信機は、送信機から受信機までのチャネル情報、すなわち、データチャネル情報
Figure 0005264990
と干渉チャネル情報
Figure 0005264990
とを取得する。
送信機は、
Figure 0005264990
に対してSVDを実行して、
Figure 0005264990
におけるUとSとを取得する。
この実施形態では、行列に対してSVDを実行すると、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとが取得され、ここで、第3の行列は、第1の行列の共役転置である。
送信機は、UとQとを使用して、
Figure 0005264990
の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得する。送信機は、SLRを最大化する
Figure 0005264990
を、すなわち、
Figure 0005264990
を取得する。送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機に送信する。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
受信機は、受信信号の実部を直接検知する、すなわち、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
集中型の解決法では、通信システムは、送信機と受信機とを含む。
送信機は、送信機から受信機までのチャネル情報を受信し、チャネル情報に従って、制御ベクトル行列を取得し(ここで、制御ベクトル行列の各列は、1つの受信機の制御ベクトルに対応し)、受信機情報に従って、制御ベクトル行列内の対応する制御ベクトルを探索し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得し、送信データを受信機に送信するように適合される。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
受信機は、受信信号を、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合される。
この実施形態における通信システムでは、送信機は、有用信号を、受信機の実部にアライメントする。受信機は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信し、その後、虚部を直接廃棄する。従って、虚部で運ばれる干渉が除去される。
図7は、本発明の一実施形態におけるデータ送信装置を示し、この装置は、チャネル情報取得ユニット701と、制御ベクトル取得ユニット702と、データ処理ユニット703と、データ送信ユニット704とを含む。
チャネル情報取得ユニット701は、送信機から受信機までのチャネル情報を取得するように適合される。
制御ベクトル取得ユニット702は、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得するように適合される。
データ処理ユニット703は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得するように適合される。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
データ送信ユニット704は、1つ以上の受信機にデータを送信するように適合される。
理解を容易にするために、分散型のシナリオを以下に記載して、データ送信装置について説明する。分散型の解決法におけるデータ送信装置は、
送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、送信機からその他の受信機までの干渉チャネルの情報とを取得するように適合された、チャネル情報取得ユニットと(ここで、第1の受信機は送信機に対応し)、
チャネル情報取得ユニットによって取得された、データチャネル情報と干渉チャネル情報とに従って、SLRを最大化する制御ベクトルを取得するように適合された、制御ベクトル取得ユニットと(ここで、SLRは、送信機から第1の受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率であり)、
送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、変調されたシンボルと、制御ベクトル取得ユニットによって取得された制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得するように適合された、データ処理ユニットとを含む。
この実施形態では、変調されたシンボルと制御ベクトルとを処理することは、変調されたシンボルに、制御ベクトルを掛けることを含んでもよい。実際には、掛け算以外の操作が採用されてもよい、ということを理解できる。具体的な操作は、ここでは限定されない。
分散型の解決法におけるデータ送信装置は、データ処理ユニットによって取得された送信データを受信機に送信するように適合された、データ送信ユニットを更に含む。
この実施形態におけるチャネル情報取得ユニットは、チャネル情報を以下のように取得してもよいということに留意されたい。
第1の受信機によってフィードバックされたデータチャネル情報と、その他の受信機によってフィードバックされた干渉チャネル情報とを受信し、又は、
送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、送信機からその他の受信機までの干渉チャネルの情報とを検知する。
この実施形態では、制御ベクトル取得ユニットが、SLRを最大化する制御ベクトルを選択し、データ処理ユニットが、制御ベクトルに従って、送信されるデータを処理する。SLRは、送信機から受信機までの信号電力と、送信機からその他の受信機までの干渉電力との比率である。SLRを最大化することによって、チャネル容量も増加する。SLRの概念から、この実施形態では、チャネル容量の増加を実現するために、送信機は、受信機によってフィードバックされたチャネル情報を取得する必要があるのみである、ということがわかる。送信機が取得する必要のあるデータの量はより少なく、データ伝送の効率は、従って、より高い。
図8は、本発明の一実施形態におけるデータ受信装置を示し、この装置は、
送信機とデータ受信装置との間のチャネルの情報を取得するように適合された、取得ユニット801と、
チャネル情報を送信機にフィードバックするように適合された、チャネル情報フィードバックユニット802と、
送信機からの送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合された、データ受信ユニット803とを含む。
この実施形態では、送信機は、有用信号を、受信機の実部にアライメントし、データ受信ユニット803は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信し、その後、虚部を直接廃棄する。従って、虚部で運ばれる干渉が除去される。
上記の技術的解決法の利点を、図9及び図10に示す。
図9では、本発明の一実施形態における分散型データ伝送の解決法の性能を、従来技術におけるデータ伝送の解決法の性能と比較している。送信アンテナの数は4本である。従来技術では、2相位相シフトキーイング(BPSK)変調が採用されており、この実施形態では、2パルス振幅変調(2PAM)が採用されている。
曲線901は、従来技術における、5ユーザの性能曲線であり、曲線902は、従来技術における、4ユーザの性能曲線であり、曲線904は、従来技術における、3ユーザの性能曲線である。
曲線903は、この実施形態における、6ユーザの性能曲線であり、曲線905は、この実施形態における、5ユーザの性能曲線であり、曲線906は、この実施形態における、4ユーザの性能曲線であり、曲線907は、この実施形態における、3ユーザの性能曲線である。
図は、ユーザの数が同じならば、この実施形態におけるビット誤り率が、従来技術におけるビット誤り率よりも低いということを示しており、これは、ビット誤り率が同じならば、この実施形態における解決法が、より多くのユーザをサポートできるということを意味している。
図10では、本発明の一実施形態における集中型データ伝送の解決法の性能を、従来技術におけるデータ伝送の解決法の性能と比較している。送信アンテナの数は4本である。従来技術では、4相位相シフトキーイング(QPSK)変調が採用されており、この実施形態では、4PAM変調が採用されている。
曲線1001は、従来技術における、5ユーザの性能曲線であり、曲線1002は、従来技術における、4ユーザの性能曲線であり、曲線1005は、従来技術における、3ユーザの性能曲線である。
曲線1003は、この実施形態における、6ユーザの性能曲線であり、曲線1004は、この実施形態における、5ユーザの性能曲線であり、曲線1006は、この実施形態における、4ユーザの性能曲線であり、曲線1007は、この実施形態における、3ユーザの性能曲線である。
図は、ユーザの数が同じならば、この実施形態におけるビット誤り率が、従来技術におけるビット誤り率よりも低いということを示しており、これは、ビット誤り率が同じならば、この実施形態における解決法が、より多くのユーザをサポートできるということを意味している。
上述の実施形態のステップの又は一部は、プログラムによって命令されるハードウェアによって実施されてもよいということを、当業者は理解できる。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。実行された場合、プログラムは以下のステップを実行する。
送信機が、送信機から受信機までのチャネル情報を取得する。
送信機は、チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得する。
送信機は、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得する。
送信機は、変調されたシンボルと1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信信号を取得する。
送信機は、1つ以上の受信機にデータを送信する。
受信機は、送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信する。
記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、又はコンパクトディスクであってもよい。
共通チャネルのフルカバレージを実現する方法及び装置について、上記で詳細に説明した。本発明について、いくつかの例示的実施形態を介して説明してきたが、本発明はそのような実施形態に限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者が本発明に対して様々な修正及び変形を行うことができることは明白である。本発明は、それらの修正及び変形を、それらが特許請求の範囲又はその均等物によって規定される保護範囲に入るならば、包含することを意図するものである。

Claims (19)

  1. 送信機によって、前記送信機と複数の受信機との間のチャネルに対応するチャネル情報 sup を取得し、
    前記送信機によって、前記チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得し、
    前記送信機によって、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、
    前記送信機によって、前記変調されたシンボルと前記制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信データを取得し、
    前記1つ以上の受信機が、前記送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように、前記送信機によって、前記送信データを前記1つ以上の受信機に送信することであって、前記所定の空間方向とは、前記送信データの実部の方向または虚部の方向であること、
    を含み、
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの実部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの虚部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、
    ここで、H は前記送信器とl番目の前記受信機との間における前記チャネルの状態情報である、
    データ伝送の方法。
  2. 前記送信機によって、前記チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得することは、
    前記送信機によって、前記チャネル情報に従って、1つの受信機の前記制御ベクトルに対応する制御ベクトル行列を取得し、
    前記送信機によって、受信機情報に従って、前記制御ベクトル行列内の対応する制御ベクトルを探索すること
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記制御ベクトル行列
    Figure 0005264990

    は、式
    Figure 0005264990

    に従って計算され、上式で、前記Hsupは、前記送信機から前記受信機までの拡張チャネル情報行列であり、前記Hsup Hは、前記Hsupの共役転置である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記制御ベクトル行列
    Figure 0005264990

    は、式
    Figure 0005264990

    に従って計算され、上式で、前記Hsupは、前記送信機から前記受信機までの拡張チャネル情報行列であり、前記Hsup Hは、前記Hsupの共役転置であり、Inは、単位行列であり、前記σn 2は、雑音の分散である、請求項2に記載の方法。
  5. 送信機によって、前記送信機から受信機までのチャネル情報を取得することは、
    前記送信機によって、前記送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機からその他の受信機までの干渉チャネルの情報とを取得すること
    を更に含み、
    前記第1の受信機は、前記送信機に対応する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記送信機によって、前記チャネル情報に従って、前記1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得することは、
    前記送信機によって、前記データチャネル情報及び干渉チャネル情報に従って、信号対漏れ比(SLR)を最大化する1つ以上の制御ベクトルを取得することを更に含み、前記SLRは、前記送信機から前記第1の受信機までの信号電力と、前記送信機から前記その他の受信機までの干渉電力との比率である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記送信機によって、前記データチャネル情報及び干渉チャネル情報に従って、前記SLRを最大化する1つ以上の制御ベクトルを取得することは、
    前記送信機によって、行列に対して特異値分解(SVD)を実行して、第1の行列Uと、第2の行列Qと、第3の行列UHとを取得し、ここで、前記第3の行列UHは、前記第1の行列Uの共役転置であり、
    前記送信機によって、前記Uと前記Qとに従って、
    Figure 0005264990

    の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得し、ここで、
    Figure 0005264990

    は、
    Figure 0005264990

    の共役転置であり、
    Figure 0005264990

    は、行列Hmmの実部と、前記行列Hmmの虚部とから構成される行列であり、前記Hmmは、m番目の送信機とm番目の受信機との間のチャネル係数行列であり、及び、
    前記送信機によって、式
    Figure 0005264990

    に従って、制御ベクトル
    Figure 0005264990

    を取得すること
    を更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記送信機によって、前記送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機からその他の受信機までの前記干渉チャネルの情報とを取得することは、
    前記受信機によって、前記送信機から前記受信機までのチャネル情報を、パイロットチャネル又はブラインド推定を介して取得し、
    前記受信機によって、前記取得されたチャネル情報を前記送信機に送信すること
    を更に含む、請求項5に記載の方法。
  9. 前記送信機によって、前記送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機からその他の受信機までの前記干渉チャネルの情報とを取得することは、
    現在の上り及び下りチャネルが対称である場合に、前記送信機によって、前記送信機から前記第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機から前記その他の受信機までの前記干渉チャネルの情報とを検知すること
    を更に含む、請求項5に記載の方法。
  10. 前記送信機によって、前記Uと前記Qとに従って、
    Figure 0005264990

    の最大固有値λ0に対応する固有ベクトルν0を取得することは、
    前記送信機によって、最大数値の固有値を、前記最大固有値として選択し、
    前記送信機によって、前記最大固有値に対応する前記固有ベクトルを、前記ν0として
    取得すること
    を更に含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記変調されたシンボルが前記受信機によって受信される受信信号の実部にアライメントされ、干渉が虚部にアライメントされるか、又は、前記変調されたシンボルが前記受信機によって受信される受信信号の虚部にアライメントされ、干渉が実部にアライメントされる、ことを特徴とする、
    請求項1に記載の方法。
  12. 送信機と複数の受信機との間のチャネルに対応するチャネル情報 sup を取得し、前記チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、前記変調されたシンボルと前記1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信データを取得し、前記送信データを前記1つ以上の受信機に送信するように適合された、送信機と、
    前記送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合された、受信機であって、前記所定の空間方向とは、前記送信データの実部の方向または虚部の方向である、受信機
    を備え
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの実部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの虚部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、
    ここで、H は前記送信器とl番目の前記受信機との間における前記チャネルの状態情報である、
    通信システム。
  13. 前記送信機は、前記送信機から該送信機に対応する第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機からその他の受信機までの干渉チャネルの情報とを取得し、前記データチャネル情報及び干渉チャネル情報に従って、信号対漏れ比(SLR)を最大化する制御ベクトルを取得し、ここで、前記SLRは、前記送信機から前記第1の受信機までの信号電力と、前記送信機から前記その他の受信機までの干渉電力との比率であり、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、前記変調されたシンボルと前記制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信データを取得し、前記送信データを前記受信機に送信するように更に適合された、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記送信機は、前記送信機から受信機までのチャネル情報を受信し、前記チャネル情報に従って、制御ベクトル行列を取得し、ここで、前記制御ベクトル行列の各列は、1つの受信機の前記制御ベクトルに対応し、受信機情報に従って、前記制御ベクトル行列内の対応する制御ベクトルを探索し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、前記変調されたシンボルと前記1つ以上の制御ベクトルとを処理して、各アンテナの送信データを取得し、前記送信データを前記1つ以上の受信機に送信するように更に適合された、請求項12に記載のシステム。
  15. 前記変調されたシンボルが前記受信機によって受信される受信信号の実部にアライメントされ、干渉が虚部にアライメントされるか、又は、前記変調されたシンボルが前記受信機によって受信される受信信号の虚部にアライメントされ、干渉が実部にアライメントされる、ことを特徴とする、
    請求項12に記載のシステム。
  16. 送信機と複数の受信機との間のチャネルに対応するチャネル情報 sup を取得するように適合された、チャネル情報取得ユニットと、
    前記チャネル情報に従って、1つ以上の受信機に対応する1つ以上の制御ベクトルを取得するように適合された、制御ベクトル取得ユニットと、
    送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得し、前記変調されたシンボルと前記制御ベクトルとを使用して、各アンテナの送信データを取得するように適合された、データ処理ユニットと、
    前記1つ以上の受信機が、前記送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように、前記1つ以上の受信機に前記送信データを送信するように適合された、データ送信ユニットであって、前記所定の空間方向とは、前記送信データの実部の方向または虚部の方向である、データ送信ユニット
    を備え
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの実部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの虚部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、
    ここで、H は前記送信器とl番目の前記受信機との間における前記チャネルの状態情報である、
    データ伝送の装置。
  17. 前記チャネル情報取得ユニットは、前記送信機から第1の受信機までのデータチャネルの情報と、前記送信機からその他の受信機までの干渉チャネルの情報とを取得するように更に適合され、ここで、前記第1の受信機は、前記送信機に対応し、
    前記制御ベクトル取得ユニットは、前記チャネル情報取得ユニットによって取得された前記データチャネル情報及び干渉チャネル情報に従って、信号対漏れ比(SLR)を最大化する制御ベクトルを取得するように更に適合され、ここで、前記SLRは、前記送信機から前記第1の受信機までの信号電力と、前記送信機から前記その他の受信機までの干渉電力との比率である、請求項16に記載の装置。
  18. 前記制御ベクトル取得ユニットは、前記チャネル情報に従って、制御ベクトル行列を取得し、受信機情報に従って、前記制御ベクトル行列内の対応する制御ベクトルを探索し、送信されるデータを一次元変調によって変調して、変調されたシンボルを取得するように更に適合され、ここで、前記制御ベクトル行列の各列は、1つの受信機の前記制御ベクトルに対応する、請求項16に記載の装置。
  19. 請求項16に記載の装置を送信機として、前記送信機とデータ受信装置との間のチャネルの情報を取得するように適合された、取得ユニットと、
    前記チャネル情報を前記送信機にフィードバックするように適合された、チャネル情報フィードバックユニットと、
    前記送信機からの送信データを、受信シンボルの所定の空間方向において受信するように適合された、データ受信ユニットであって、前記所定の空間方向とは、前記送信データの実部の方向または虚部の方向である、データ受信ユニット
    を備え
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの実部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、前記所定の空間方向が、前記送信データの虚部の方向である場合は、
    Figure 0005264990

    であり、
    ここで、H は前記送信器とl番目の前記受信機との間における前記チャネルの状態情報である、
    データ伝送の装置。
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