JP5264647B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は空気調和機に関し、特に、運転周波数を変更可能な圧縮機が搭載されている空気調和機に関する。
近年の空気調和機の圧縮機は、一般的に、インバーター装置等の駆動手段によって運転周波数が変更可能となっている。このような空気調和機(の制御部)は、室内(空気調和対象空間)温度と設定温度の差とに基づいて、圧縮機の運転周波数を制御する。より詳しくは、圧縮機は、その運転周波数が予め設定された運転周波数範囲(最高運転周波数と最低運転周波数との間)となるように制御される。例えば、室内温度と設定温度との差が小さくなってくると、圧縮機の運転周波数を下げることにより、空気調和機は空気調和能力を下げる。そして、圧縮機の運転周波数を最低運転周波数まで下げても空気調和機の空気調和能力の方が室内の空調負荷よりも大きい場合、空気調和機は圧縮機を停止させる。その後、室内温度と設定温度との差が所定の温度差以上になると、空気調和装置は圧縮機を再度駆動させる。このように、空気調和機は、圧縮機の駆動・停止を繰り返すことにより、室内温度を設定温度付近に調整している。
このとき、圧縮機の駆動・停止を繰り返すことにより、室内温度の安定性が損なわれてしまう場合がある。また、圧縮機の駆動・停止を繰り返すことにより、空気調和機の運転騒音が変化してしまう場合がある。さらには、圧縮機の駆動開始時に大きな電力を消費してしまう。このため、圧縮機の駆動・停止はなるべく少なくする方が望ましい。つまり、空気調和機の最小空気調和能力はなるべく小さい方が望ましい。
また、最近の住宅は断熱性能が向上していることもあり、空気調和機の最小空気調和能力をさらに小さくすることが要求されている。
空気調和機の最小空気調和能力を小さくするためには、圧縮機の運転周波数の下限となる最低運転周波数を低くする必要がある。ここで、最低運転周波数を決定する際には、圧縮機の運転周波数に起因して発生する共振を考慮する必要がある。
圧縮機の運転周波数に起因して発生する共振の一例として、圧縮機支持部の系の共振モードと共振周波数の関係を図9に示す。この図9は、1馬力(0.736[kW])クラスのシングルロータリー圧縮機の下面部を防振部材で支持し、圧縮機支持部となるこれら防振部材の共振モードと共振周波数の関係を示している。また、図9では、共振モードの一例として、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、X軸周り、Y軸周り、及びZ軸周りの共振モードについて示している。図9からわかるように、図9に示す圧縮機支持部材の系の共振周波数は、4Hzから20Hzの周波数域にばらついて存在している。
このように共振周波数が存在する場合、従来の空気調和機は、圧縮機の運転周波数に起因する共振を抑制するため、圧縮機の運転周波数の下限となる最低運転周波数を共振周波数域よりも大きい周波数に設定していた。このため、圧縮機の運転周波数を低く設定することができなかった。
そこで、従来の空気調和機には、圧縮機の運転周波数を低く設定するため、例えば「圧縮機全体の系の固有振動数を予め実験により把握して空調制御部に記憶させ、該空調制御部により前記固有振動数と相関関係にある危険周波数域を演算し、この危険周波数も前記空調制御部に記憶させておき、前記空調制御部で、空調負荷により定まるインバータ出力周波数を計算し、危険周波数から外れたインバータ出力周波数を運転周波数として設定し、この運転周波数により圧縮機を回転数制御する」(例えば特許文献1参照)というものも提案されている。
特開平1−224484号公報(特許請求の範囲、第5図)
しかしながら、例えば特許文献1に記載の空気調和機は、圧縮機の運転周波数に起因する共振の大きさを考慮していなかった。このため、以下に示すような問題点があった。
例えば図9に示すような共振周波数が存在する場合、特許文献1に記載の空気調和機は図10に示す運転周波数範囲で圧縮機を駆動させることとなる。つまり、各共振周波数及びこれら共振周波数近傍の危険周波数域から外れた範囲に最低運転周波数を設定しようとした場合、実際には最低運転周波数を共振周波数域よりも大きな範囲にしか設定できないという問題点があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、圧縮機の振動に起因する共振周波数がばらついて存在するような場合でも圧縮機の最低運転周波数を共振周波数域に設定することが可能な空気調和装置を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、最低運転周波数と最高運転周波数との間で運転周波数を変更可能な圧縮機と、該圧縮機を所定の運転周波数で駆動させる駆動手段と、前記圧縮機が所定の運転周波数となるように、前記駆動手段へ指令する圧縮機周波数指令手段と、前記圧縮機の消費電力を算出する消費電力算出手段と、前記圧縮機を支持する支持部材と、を備え、前記圧縮機周波数指令手段は、前記最低運転周波数として、前記支持部材の共振周波数よりも大きな第1の最低運転周波数と、前記支持部材の共振周波数以下となる第2の最低運転周波数と、を記憶し、前記圧縮機の消費電力が所定値よりも大きい状態では、前記第1の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令し、前記圧縮機の消費電力が前記所定値以下となっている状態では、前記第2の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令するものであり、前記所定値は、前記圧縮機を駆動した際、前記圧縮機に接続された配管にかかる応力に基づいて決定されるものである。
また、本発明に係る空気調和機は、最低運転周波数と最高運転周波数との間で運転周波数を変更可能な圧縮機と、該圧縮機を所定の運転周波数で駆動させる駆動手段と、前記圧縮機が所定の運転周波数となるように、前記駆動手段へ指令する圧縮機周波数指令手段と、前記圧縮機の消費電力を算出する消費電力算出手段と、前記圧縮機を支持する支持部材と、を備え、前記圧縮機周波数指令手段は、前記最低運転周波数として、前記支持部材の共振周波数よりも大きな第1の最低運転周波数と、前記支持部材の共振周波数以下となる第2の最低運転周波数と、を記憶し、前記圧縮機の消費電力が所定値よりも大きい状態では、前記第1の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令し、前記圧縮機の消費電力が前記所定値以下となっている状態では、前記第2の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令するものであり、前記所定値と当該所定値に対応する前記第2の最低運転周波数とが、複数設けられているものである。
圧縮機の運転周波数に起因する共振の大きさは、圧縮機の加振力と比例関係にある。また、圧縮機の加振力は圧縮機の消費電力に比例する。つまり、圧縮機の消費電力が小さければ、圧縮機の運転周波数に起因する共振も小さい。
本発明は、圧縮機の消費電力に基づいて最低運転周波数を変更する。このため、例えば圧縮機の運転周波数に起因する共振が小さく、空気調和機を運転するうえで問題にならないような場合、圧縮機の最低周波数を共振周波数域に設定することができる。
本発明の一実施の形態に係る室外機の一例を示す外観斜視図である。 図1に係る室外機のカバー部を外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る圧縮機の一例を示す縦断面模式図である。 本発明の一実施の形態に係る空気調和機の一例を示す制御ブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る圧縮機の主軸回転角度と負荷トルクとの関係を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る最低運転周波数決定方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る空気調和機に搭載された圧縮機の運転周波数範囲の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る空気調和機に搭載された圧縮機の運転周波数範囲の別の一例を示す図である。 圧縮機支持部の系の共振モードと共振周波数の関係を示す図である。 従来の空気調和機に搭載された圧縮機の運転周波数範囲の一例を示す図である。
実施の形態.
図1は、本発明の一実施の形態に係る室外機の一例を示す外観斜視図である。また、図2は、この室外機のカバー部を外した状態を示す斜視図である。
本実施の形態に係る空気調和機は、室外機100と室内機200とに分離されたセパレート型の空気調和機である。この室外機100の筐体は、前面パネル1、天面パネル2、側面パネル3、底板4、及び熱交換器5等で構成されており、内部には圧縮機10、送風機6等が配設されている。
例えば金属板で形成された底板4の上面には、室外機100の後面から左側面にかけて、横断面略L字形状である例えばフィンチューブ型の熱交換器5が設けられている。熱交換器5を除く後面及び右側面には横断面略L字形状に成形された、例えば金属板製の側面パネル3が設けられている。室外機100の前面から左側面にかけて、前面部に吹き出し口1aを備えた、例えば金属板製の横断面略L字形状の前面パネル1が設けられている。また、室外機100の上部には、例えば金属板製の天面パネル2が設けられている。
室外機100の内部は、仕切板7によって分割されている。室外機100の右側の一室には、冷媒を圧縮し送出する圧縮機10が配置されている。この圧縮機10は、その下面部が防振ゴム等の防振部材11で支持されている。他方、室外機100の左側の一室には、送風機6が吹き出し口1aと対向する位置に設置されている。
なお、本実施の形態に係る圧縮機10は1馬力(0.736[kW])クラスのシングルロータリー圧縮機であり、防振部材11の共振周波数は図9に示す共振周波数となっている。
図3は、本発明の一実施の形態に係る圧縮機の一例を示す縦断面模式図である。この圧縮機10は、密閉容器12の内部に、電動機20と、電動機20に主軸13で連結される圧縮機構部30とが収納されている。
電動機20は、密閉容器12の側面内側に固定された固定子21と、主軸13に焼嵌め固定され、主軸13とともに回転する回転子22とを備えている。固定子21の内径と回転子22の外径との間には半径方向のすきまが全周に渡って形成されてる。
固定子21には巻線21aが巻かれており、この巻線21aに外部から電力が供給されることにより、回転子22が回転する。
圧縮機構部30は、上軸受31、シリンダー32及び下軸受33を軸方向に順に並んで備えている。シリンダー32は、その内部は圧縮室となっており、ローラー34を介して主軸13の偏心軸部13aと接続されている。また、シリンダー32の圧縮室は、吸入配管14を介してマフラー15と連通している。
主軸13が回転することで、偏心軸部13aが偏心運動し、圧縮室の空間体積が減じられる。これにより、マフラー15及び吸入配管14を介して圧縮室内に流入した冷媒が圧縮され、圧縮室外(密閉容器12内)に吐出される。圧縮室外(密閉容器12内)に吐出された高圧冷媒は、密閉容器12に接続された吐出管16から密閉容器12の外部へ吐出される。
このような室外機100を有する空気調和機は以下のような制御構成となっている。
図4は、本発明の一実施の形態に係る空気調和機の一例を示す制御ブロック図である。
室内機200は、運転指令部201及び室内温度検出部202を備えている。
室内温度検出部202は、空気調和空間となる室内の温度を検出し、運転指令部201へ室内温度データーを送信する。運転指令部201は、室内温度検出部202が検出した室内温度データーと、リモコン301で設定された設定温度のデーターを受信する。そして、運転指令部201は、これら室内温度データー及び設定温度データーを、室外機100の圧縮機周波数制御装置101へ送信する。
室外機100は、圧縮機周波数指令手段となる圧縮機周波数制御装置101、圧縮機10の駆動手段となるインバーター装置102、消費電力算出部103、及び実運転周波数検出部104を備えている。
圧縮機周波数制御装置101は、圧縮機10の運転周波数を決定するものであり、圧縮機10の運転周波数範囲を決定するための最高運転周波数と最低運転周波数を記憶している。この圧縮機周波数制御装置101は、室内機200の運転指令部201から受信した室内温度データー及び設定温度データーに基づいて、圧縮機10の運転周波数を決定し、この運転周波数で圧縮機10を駆動させるようにインバーター装置102へ指令する。なお、圧縮機10の運転周波数は、例えば圧縮機周波数制御装置101に記憶された運転周波数範囲内(最高運転周波数と最低運転周波数の間)の周波数である。
また、圧縮機周波数制御装置101は、最低周波数決定部101aを備えている。圧縮機周波数制御装置101は、圧縮機10の消費電力に基づいて最低運転周波数を決定する。
なお、最高運転周波数や最低運転周波数は、例えば最低周波数決定部101a等、圧縮機周波数制御装置101以外のものに記憶させておいてもよい。
インバーター装置102は、圧縮機10の運転周波数が圧縮機周波数制御装置101から指令された値となるよう、圧縮機10の巻線21aに交流電圧を印加する。消費電力算出部103は、圧縮機10の巻線21aに流れる電流の値と圧縮機10の巻線21aに印加された電圧の値に基づき、圧縮機10の消費電力を算出する。そして、消費電力算出部103は、算出した消費電力データーを、圧縮機周波数制御装置101の最低周波数決定部101aに送信する。
実運転周波数検出部104は、圧縮機10の巻線21aに流れる電流の周波数に基づき、圧縮機10の運転周波数を検出する。なお、実運転周波数検出部104は設けられていなくともよい。本実施の形態では、駆動している圧縮機の実際の運転周波数を確認するため、実運転周波数検出部104を設けている。
(最低運転周波数の決定方法)
続いて、最低周波数決定部101aでの最低運転周波数の決定方法について説明する。本実施の形態では、空気調和機の運転中に圧縮機10が駆動・停止を繰り返す回数をなるべく少なくするため、圧縮機10の消費電力に基づいて最低運転周波数を変更している。
以下では、まず図5を用いて、圧縮機10の消費電力に基づいて最低周波数を変更する理由について説明する。その後、図6を用いて、最低運転周波数を決定する具体的方法の一例を示す。
図5は、圧縮機10の主軸13回転角度とこのときに主軸13に作用する負荷トルクとの関係を示す図である。主軸13が回転するにつれて、圧縮機構部30の圧縮室体積が減少し、主軸13に作用する負荷トルクも増大する。このとき、主軸13に作用する負荷トルクに対応するため、圧縮機10の電動機20への入力も大きくなる。つまり、圧縮機10の消費電力も大きくなる。
その後、さらに主軸13が回転すると、圧縮機構部30の圧縮室から圧縮冷媒が吐出され、主軸13に作用する負荷トルクも減少する。このとき、電動機20への入力も減少する。つまり、圧縮機10の消費電力も減少する。
ここで、圧縮機10の運転周波数に起因して発生する共振の大きさは、圧縮機10の加振力に比例する。この圧縮機10の加振力は、圧縮機10の主軸13に作用する負荷トルクと比例する。また、図5で示したように、圧縮機10の主軸13に作用する負荷トルクと圧縮機10の消費電力も比例する。つまり、圧縮機10の運転周波数に起因して発生する共振の大きさは、圧縮機10の消費電力と比例することとなる。
したがって、例えば圧縮機10の運転周波数に起因する共振が小さく(つまり圧縮機10の消費電力が小さく)、空気調和機を運転するうえで共振が問題にならないような場合、圧縮機10の最低周波数を共振周波数域に設定することができる。
つまり、共振(つまり圧縮機の消費電力)の大きさを考慮していなかった従来の空気調和機では設定できないとされていた範囲に、圧縮機10の最低運転周波数を設定することが出来る。
次に、最低運転周波数を決定する具体的方法の一例について説明する。
図6は、本発明の一実施の形態に係る最低運転周波数決定方法の一例を示すフローチャートである。図6に示す最低運転周波数の決定方法は、圧縮機周波数制御装置101に2つの最低運転周波数(第1の最低運転周波数、第2の最低運転周波数)を記憶させ、圧縮機10の消費電力に基づいて第1の最低運転周波数と第2の最低運転周波数とを使い分けている。ここで、第1の最低運転周波数と第2の最低運転周波数とを使い分ける基準となる圧縮機10の消費電力(後述のステップS2及びS4で示す所定値)は、防振部材11の共振周波数域全域において圧縮機10を駆動させても、空気調和機を運転するうえで問題にならないような共振の大きさとなる消費電力である。また、第1の運転周波数は、防振部材11の共振周波数域よりも大きい値としている。第2の運転周波数は、防振部材11の共振周波数域内の値となっている。なお、第1の最低運転周波数と第2の最低運転周波数とを使い分ける基準となる圧縮機10の消費電力(所定値)の決定方法については、後述する。
リモコン301等により運転を指令されると、圧縮機周波数制御装置101がインバーター装置102に圧縮機10を駆動するように指令し、インバーター装置102を駆動させる(ステップS1)。なお、このとき、圧縮機周波数制御装置101は、圧縮機10の運転周波数が第1の最低運転周波数以上の値となるように、圧縮機10の運転周波数を決定している。
ステップS2では、圧縮機10の消費電力が所定値以下となっているか否かを判断する。圧縮機10の消費電力が所定値よりも大きい場合、ステップS2を繰り返す。圧縮機10の消費電力が所定値以下の場合、ステップS3に進む。
ステップS3では、圧縮機10の運転周波数を決定する際の下限を、第1の最低運転周波数から第2の最低運転周波数に変更する。つまり、圧縮機周波数制御装置101は、第2の最低運転周波数と最大運転周波数との間で、圧縮機10の運転周波数を決定する。
ステップS4では、圧縮機10の消費電力が所定値以下となっているか否かを判断する。圧縮機10の消費電力が所定値以下の場合、ステップS5に進み、再びステップS4に戻る。つまり、第2の最低運転周波数と最大運転周波数との間の運転周波数で、圧縮機10は駆動される。圧縮機10の消費電力が所定値よりも大きい場合、ステップS6に進む。
ステップS6では、圧縮機10の運転周波数を決定する際の下限を、第2の最低運転周波数から第1の最低運転周波数に変更する。つまり、圧縮機周波数制御装置101は、第1の最低運転周波数と最大運転周波数との間で、圧縮機10の運転周波数を決定する。その後、ステップS2に戻り、ステップS2〜ステップS6の工程を繰り返す。
したがって、圧縮機10の運転周波数範囲は図7のようになる。圧縮機10の消費電力が所定値以下の場合、つまり、従来の空気調和機では圧縮機を駆動させることができなかった防振部材11の共振周波数範囲でも圧縮機10を駆動させることができるようになる。このため、空気調和機の運転中における圧縮機10の駆動・停止回数を低減することができる。
(所定値の決定方法)
続いて、第1の最低運転周波数と第2の最低運転周波数とを使い分ける基準となる圧縮機10の消費電力(所定値)の決定方法について説明する。つまり、空気調和機を運転するうえで共振が問題にならないような消費電力(共振の大きさ)の決定方法について説明する。このような所定値は、種々の事項に基づいて決定することができる。
例えば、圧縮機10に接続された吐出管16等にかかる応力に基づいて、所定値を決定してもよい。具体的には、例えば図2に示すA位置等にストレインゲージを貼り付け、防振部材11の共振周波数域内のある周波数で圧縮機10を駆動させる。そして、圧縮機10の負荷等を調整して圧縮機10の消費電力を徐々に低下させていき、圧縮機10が振動することによって吐出管16等にかかる応力を測定する。このようにして、吐出管16等にかかる応力が吐出管16等の疲労限応力以下となるときの圧縮機10の消費電力を求める。
その後、圧縮機10の運転周波数を例えば所定量ずつ変更しながら、この工程を繰り返す。そして、各周波数において、吐出管16等にかかる応力が吐出管16等の疲労限応力以下となるときの圧縮機10の消費電力を求める。各周波数において求められたこれら消費電力のうち、最も小さい消費電力を例えば所定値とする。
このように所定値を決定することにより、圧縮機10を駆動させることにより防振部材11で共振が発生しても、吐出管16等の疲労破壊を防止することができる。
また、例えば、圧縮機10から生じる騒音(より詳しくは振動騒音)に基づいて、所定値を決定してもよい。具体的には、防振部材11の共振周波数域内のある周波数で圧縮機10を駆動させる。そして、圧縮機10の負荷等を調整して圧縮機10の消費電力を徐々に低下させていき、圧縮機10から生じる騒音を測定する。このようにして、圧縮機10から騒音が発生しなくなったときの圧縮機10の消費電力を求める。
その後、圧縮機10の運転周波数を例えば所定量ずつ変更しながら、この工程を繰り返す。そして、各周波数において、圧縮機10から騒音が発生しなくなったときの圧縮機10の消費電力を求める。各周波数において求められたこれら消費電力のうち、最も小さい消費電力を例えば所定値とする。
このように所定値を決定することにより、空気調和機の運転騒音や運転騒音の変化を抑制することができ、快適性が向上する。
なお、圧縮機10からの騒音が所定の大きさ以下となったときの消費電力に基づいて、所定値を決定してもよい。
また、例えば、圧縮機10が収容された筐体(本実施の形態では室外機100の筐体)に生じる振動に基づいて、所定値を決定してもよい。具体的には、例えば図1に示すB位置等に振動センサーや加速度センサーを貼り付け、防振部材11の共振周波数域内のある周波数で圧縮機10を駆動させる。そして、圧縮機10の負荷等を調整して圧縮機10の消費電力を徐々に低下させていき、室外機100の筐体に生じる振動を測定する。このようにして、室外機100の筐体に生じる振動が所定の大きさ以下となるときの圧縮機10の消費電力を求める。
その後、圧縮機10の運転周波数を例えば所定量ずつ変更しながら、この工程を繰り返す。そして、各周波数において、室外機100の筐体に生じる振動が所定の大きさ以下となるときの圧縮機10の消費電力を求める。各周波数において求められたこれら消費電力のうち、最も小さい消費電力を例えば所定値とする。
このように所定値を決定することにより、室外機100の筐体に生じる振動を抑制できる。このため、室外機100の設置箇所近傍に室外機100の筐体に生じる振動の伝達を抑制できる。
以上、このように構成された空気調和機においては、圧縮機の消費電力が所定値よりも大きい場合、圧縮機周波数制御装置101は、圧縮機10の運転周波数が第1の最低運転周波数以上の値となるように、圧縮機10の運転周波数を決定する。また、圧縮機の消費電力が所定値以下の場合、圧縮機周波数制御装置101は、第2の最低運転周波数と最大運転周波数との間で、圧縮機10の運転周波数を決定する。このため、圧縮機10の消費電力が所定値以下の場合、つまり、従来の空気調和機では圧縮機を駆動させることができなかった防振部材11の共振周波数範囲でも圧縮機10を駆動させることができるようになる。そして、空気調和機の運転中における圧縮機10の駆動・停止回数を低減することができる。したがって、室内温度が安定し、快適性が向上する。また、圧縮機の消費電力を削減することができる。
なお、本実施の形態では、防振部材11の共振周波数域の全域において共振が問題とならないような消費電力を所定値とした。これに限らず、防振部材11の共振周波数域の一部において共振が問題とならないような消費電力を所定値としてもよい。つまり、例えば図8に示すように、防振部材11の共振周波数域の一部に圧縮機10を駆動できない周波数範囲が存在していてもよい。例えばこの周波数範囲で圧縮機10を駆動できるようにする場合、所定値(第1の最低運転周波数と第2の最低運転周波数とを使い分ける基準となる圧縮機10の消費電力)が著しく小さくなってしまう場合がある。つまり、圧縮機10を防振部材11の共振周波数域で駆動させる条件になりにくくなる。このような場合、防振部材11の共振周波数域の一部に圧縮機10を駆動できない周波数範囲を設けることにより、圧縮機10を防振部材11の共振周波数域で駆動させる条件になりやすくなる。したがって、空気調和機の運転中における圧縮機10の駆動・停止回数を低減することができる。
また、本実施の形態では1つの所定値のみを設けていたが、複数の所定値を設けてもよい。より詳しくは、複数の所定値と、各所定値に対応する複数の第2の最低運転周波数と、各所定値に対応する圧縮機10の駆動不可領域とを設け、空気調和機の運転中における圧縮機10の駆動・停止回数を効率的に低減してもよい。
また、本実施の形態では、防振部材11での共振が空気調和機の運転中に問題とならないような消費電力を所定値とした。これに限らず、室外機100の筐体、圧縮機10自体、室外機100の取り付け構造等の共振に着目して、所定値を決定してもよい。
つまり、圧縮機10の運転周波数に起因していずれかの箇所で発生する共振が空気調和機の運転に対して問題とならないような圧縮機10の消費電力を求め、この消費電力に基づいて、最低運転周波数を変更すればよい。これにより、空気調和機の運転中における圧縮機10の駆動・停止回数を低減することができる。したがって、室内温度が安定し、快適性が向上する。また、圧縮機の消費電力を削減することができる。
1 前面パネル、1a 吹き出し口、2 天面パネル、3 側面パネル、4 底板、5 熱交換器、6 送風機、7 仕切板、10 圧縮機、11 防振部材、12 密閉容器、13 主軸、13a 偏心軸部、14 吸入配管、15 マフラー、16 吐出管、20 電動機、21 固定子、21a 巻線、22 回転子、30 圧縮機構部、31 上軸受、32 シリンダー、33 下軸受、34 ローラー、100 室外機、101 圧縮機周波数制御装置、101a 最低周波数決定部、102 インバーター装置、103 消費電力算出部、104 実運転周波数検出部、200 室内機、201 運転指令部、202 室内温度検出部、301 リモコン。

Claims (4)

  1. 最低運転周波数と最高運転周波数との間で運転周波数を変更可能な圧縮機と、
    該圧縮機を所定の運転周波数で駆動させる駆動手段と、
    前記圧縮機が所定の運転周波数となるように、前記駆動手段へ指令する圧縮機周波数指令手段と、
    前記圧縮機の消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記圧縮機を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記圧縮機周波数指令手段は、
    前記最低運転周波数として、前記支持部材の共振周波数よりも大きな第1の最低運転周波数と、前記支持部材の共振周波数以下となる第2の最低運転周波数と、を記憶し、
    前記圧縮機の消費電力が所定値よりも大きい状態では、前記第1の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令し、
    前記圧縮機の消費電力が前記所定値以下となっている状態では、前記第2の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令するものであり、
    前記所定値は、
    前記圧縮機を駆動した際、前記圧縮機に接続された配管にかかる応力に基づいて決定されることを特徴とする空気調和機。
  2. 最低運転周波数と最高運転周波数との間で運転周波数を変更可能な圧縮機と、
    該圧縮機を所定の運転周波数で駆動させる駆動手段と、
    前記圧縮機が所定の運転周波数となるように、前記駆動手段へ指令する圧縮機周波数指令手段と、
    前記圧縮機の消費電力を算出する消費電力算出手段と、
    前記圧縮機を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記圧縮機周波数指令手段は、
    前記最低運転周波数として、前記支持部材の共振周波数よりも大きな第1の最低運転周波数と、前記支持部材の共振周波数以下となる第2の最低運転周波数と、を記憶し、
    前記圧縮機の消費電力が所定値よりも大きい状態では、前記第1の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令し、
    前記圧縮機の消費電力が前記所定値以下となっている状態では、前記第2の最低運転周波数以上となる運転周波数を前記駆動手段へ指令するものであり、
    前記所定値と当該所定値に対応する前記第2の最低運転周波数とが、複数設けられていることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記所定値は、
    前記圧縮機を駆動した際、前記圧縮機から生じる騒音に基づいて決定されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の空気調和機。
  4. 前記圧縮機は筐体に収容され、
    前記所定値は、
    前記圧縮機を駆動した際、前記筐体に生じる振動に基づいて決定されることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の空気調和機。
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