JP5262820B2 - 信号検出装置及び信号検出方法 - Google Patents

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本発明は、電波受信信号と受信機雑音が混在する受信信号から発射電波の信号成分を検出する信号検出装置及び信号検出方法に関する。
従来、プレストーク通信などの断続的な発射電波を受信して、この受信信号を所定の信号検出しきい値と比較することにより電波の発射期間に相当する信号だけを取り出す信号検出装置がある。この従来の信号検出装置では、所望の誤警報確率を確保するよう信号検出しきい値を適切に設定するために、まず受信機を無入力状態とし、この無入力状態における雑音電力を測定しておき、この測定された雑音電力の値に基づいて所要のSN比が得られる信号レベルにしきい値を設定している。
特開平6−148312号公報 特開平5−026999号公報 特開2005−318111号公報
しかしながら、上述の従来技術によれば、受信機を一旦無入力状態にする必要があることから、入力状態を切り替えるための回路を余分に必要とするという問題がある。
また、雑音電力は受信周波数や受信帯域幅などによって変化するため、これらの受信条件を変更する都度、雑音電力を測定する必要が生じ、この切り替えの期間では電波の受信が行えなくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、受信機を無入力状態とすることなく、受信機雑音を含むベースバンド信号から受信信号成分を安定的に検出することを可能とする信号検出装置及び信号検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る信号検出装置は、電波を受信してベースバンド信号を出力する受信手段と、前記ベースバンド信号の振幅包絡値の度数分布特性であって仲上−ライス分布に従う度数分布特性を求め、該度数分布特性の複数のピークを与える振幅包絡値の内、最も小さい振幅包絡値から前記ベースバンド信号に含まれる雑音電力を算出する雑音電力算出手段と、前記雑音電力を用いて、前記ベースバンド信号に含まれる受信信号成分と雑音信号成分とを判別するためのしきい値を、所定の誤警報確率を得るために必要なSN比の雑音の確率密度関数を用いて計算された係数を雑音電力の平方根に乗じることにより算出するしきい値算出手段と、前記しきい値と前記ベースバンド信号の振幅包絡値との大小関係に基づいて前記ベースバンド信号から前記受信信号成分を抽出する信号抽出手段とを備えた信号検出装置の構成を有する。
本発明に係る信号検出方法は、電波を受信してベースバンド信号を出力する受信段階と、前記ベースバンド信号の振幅包絡値の度数分布特性であって仲上−ライス分布に従う度数分布特性を求め、該度数分布特性の複数のピークを与える振幅包絡値の内、最も小さい振幅包絡値から前記ベースバンド信号に含まれる雑音電力を算出する雑音電力算出段階と、前記雑音電力を用いて、前記ベースバンド信号に含まれる受信信号成分と雑音信号成分とを判別するためのしきい値を、所定の誤警報確率を得るために必要なSN比の雑音の確率密度関数を用いて計算された係数を雑音電力の平方根に乗じることにより算出するしきい値算出段階と、前記しきい値と前記ベースバンド信号の振幅包絡値との大小関係に基づいて前記ベースバンド信号から前記受信信号成分を抽出する信号抽出段階とを含む信号検出方法の構成を有する。
本発明は、電波受信信号と受信機雑音とが混在する受信信号を入力として、受信信号の振幅包絡値の度数分布特性から雑音電力を求めることで受信信号のしきい値を算出し、所定の誤警報確率で受信信号を取り出す。
本発明によれば、受信機を無入力状態とすることなく、受信機雑音を含むベースバンド信号から電波の受信信号成分を安定的に検出することが可能になる。
本発明の第1実施形態による信号検出装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による信号検出装置の動作の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による信号検出装置が備える雑音電力算出回路の動作を説明するための波形図(度数分布特性)である。 本発明の第1実施形態による信号検出装置が備える雑音電力算出回路の動作を説明するための波形図(度数分布特性のシミュレーション結果)である。 本発明の第1実施形態による信号検出装置が備える雑音電力算出回路の動作(ピーク検出)を説明するための波形図である。 本発明の第2実施形態による信号検出装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<構成の説明>
図1に、本発明の第1の実施形態による信号検出装置100の全体構成を示す。
図1を参照すると、信号検出装置100は、アンテナ1、受信機2、AD変換器3、比較判定回路4、乗算器4A、誤警報確率算出回路5、雑音電力算出回路6、制御回路7、しきい値算出回路10を含んで構成される。また、上記の雑音電力算出回路6は、包絡線検波回路61と、度数分布生成回路62と、ピーク検出回路63と、演算回路64を含んで構成される。
ここで、アンテナ1は電波を受信するためのものであり、受信機2は、アンテナ1で受信された電波に含まれるRF信号を帯域制限されたベースバンド信号に変換するものである。AD変換器3は、受信機2によって変換されたベースバンド信号をディジタルベースバンド信号に変換するものである。これらアンテナ1、受信機2、AD変換器3は、電波を受信してベースバンド信号を出力する受信手段を構成する。
雑音電力算出回路6は、AD変換器3によって変換されたディジタルベースバンド信号に含まれる雑音電力(σ2)を算出するものである(雑音電力算出手段)。
雑音電力算出回路6の構成を更に詳細に説明すると、雑音電力算出回路6を構成する包絡線検波回路61は、AD変換器3から入力されたディジタルベースバンド信号の包絡線検波を行って振幅包絡値を生成するものであり、この振幅包絡値を比較判定回路4と度数分布生成回路62に出力するように構成される。
度数分布生成回路62は、上記振幅包絡値の度数分布特性を生成するものである。即ち、度数分布生成回路62は、制御回路7からスタート信号を受け取ると、包絡線検波回路61から振幅包絡値の取り込みを開始し、横軸を振幅包絡値とし縦軸を度数とする度数分布特性の生成を行う。そして、制御回路7からストップ信号を受け取ると度数分布特性の生成を停止し、生成した度数分布特性データについて前後3階級の移動平均を計算し、平滑化を行った度数分布の数値データをピーク検出回路63に出力するように構成される。
ピーク検出回路63は、度数分布生成回路62から入力された度数分布特性の数値データから振幅包絡値の最小値を検出するものである。即ち、ピーク検出回路63は、各階級における微分係数を算出し、横軸を振幅包絡値とし縦軸を微分係数とする微分係数曲線を生成する。そして、この微分係数曲線から、微分係数が0となる振幅包絡値のうち最小の振幅包絡値σ(>0)を判定し、この最小の振幅包絡値σを演算回路64と誤警報確率算出回路5に出力するように構成される。
演算回路64は、ピーク検出回路63から入力された振幅包絡値(σ)の2乗を計算し、これを雑音電力(σ2)として出力するものである。
上述の包絡線検波回路61、度数分布生成回路62、ピーク検出回路63、演算回路64により、ベースバンド信号の振幅包絡値の度数分布特性から雑音電力を算出する雑音電力算出手段としての雑音電力算出回路6が構成される。
制御回路7は、上述の度数分布生成回路62における度数分布特性の生成動作を制御するものである。制御回路7は、ユーザー入力による開始信号Sを受け取ると、度数分布特性の生成のスタートとストップを命令する制御信号を、予め設定された時間間隔で繰り返し度数分布生成回路62に出力するように構成される。
しきい値算出回路10は、演算回路64で算出された雑音電力(σ2)と、ユーザーが設定した所定の係数kとから、ベースバンド信号に含まれる受信信号成分と雑音信号成分とを判別するためのしきい値を算出するものである(しきい値算出手段)。このしきい値は、比較判定回路4と誤警報確率算出回路5に与えられる。なお、しきい値算出回路10が算出したしきい値に代えて、ユーザーが算出したしきい値を採用するように構成することも可能である。
比較判定回路4は、ベースバンド信号の振幅包絡値と上記しきい値とを比較するものである。即ち、比較判定回路4は、上記しきい値が入力されると、包絡線検波回路61から入力された振幅包絡値と上記しきい値の大きさとを比較し、振幅包絡値がしきい値を超えた時のみ論理1を出力し、それ以外は論理0を出力するように構成される。
乗算器4Aは、AD変換器3から出力されたディジタルベースバンド信号の振幅包絡値と比較判定回路4からの出力値との乗算(AND計算)を行うものである。即ち、乗算器4Aは、ディジタルベースバンド信号の振幅包絡値がしきい値を超えたときのみ、AD変換器3によって変換されたディジタルベースバンド信号を出力するものである。これにより、ディジタルベースバンド信号から電波の受信信号成分のみが抽出されることとなる。
上述の比較判定回路4と乗算器4Aにより、しきい値とベースバンド信号の振幅包絡値との大小関係に基づきベースバンド信号から受信信号成分を抽出する信号抽出手段が構成される。
誤警報確率算出回路5は、レイリー分布に基づいて誤警報確率を算出するものである(誤警報確率算出手段)。即ち、誤警報確率算出回路5は、ピーク検出回路63から入力された振幅包絡値で最大値をとるレイリー分布(横軸を振幅包絡値とし縦軸を確率密度とする)を生成する。そして、この確率密度分布についてしきい値以上の振幅包絡値をとる確率を計算して出力するように構成される。
<動作の説明>
次に、図2のフローチャートを参照して、本発明の第1の実施形態による信号検出装置の動作、即ち、信号検出方法について詳細に説明する。
まず、受信機2は、アンテナ1からのRF信号をベースバンド信号に変換してAD変換器3に供給する(ステップS1)。AD変換器3は、ベースバンド信号をディジタルベースバンド信号に変換し、このディジタルベースバンド信号を包絡線検波回路61と乗算器4Aに供給する(ステップS2)。
包絡線検波回路61は、ディジタルベースバンド信号の包絡線検波を行い、振幅包絡値を生成して出力する(ステップS3)。度数分布生成回路62は、制御回路7から制御信号の入力があるかどうかを判断する(ステップS4)。制御回路7からスタート信号を受け取ると(ステップS4;YES)、包絡線検波回路61から振幅包絡値を取り込こんで度数分布特性(ヒストグラム)の生成を開始する。そして、ストップ信号を受け取ると度数分布特性の生成を停止して度数分布特性の数値データをピーク検出回路63に出力する(ステップS5)。
ピーク検出回路63は、度数分布生成回路62から度数分布特性のデータを受け取ると、微分係数曲線を生成して度数分布特性におけるピークを判定する。そして、この度数分布特性のピークを与える振幅包絡値のうち、最小の振幅包絡値σを演算回路64に出力する(ステップS6)。演算回路64は、入力された振幅包絡値σの2乗を算出し、これを雑音電力σ2として出力する(ステップS7)。しきい値算出回路10は、雑音電力σ2と、ユーザーが設定した係数kから、受信信号成分と雑音成分とを判別するためのしきい値を算出し、比較判定回路4と誤警報確率算出回路5に設定する(ステップS7A)。
ここで演算回路64からの出力値である雑音電力σ2と係数kについて、式1〜4及び図3〜5を用いて詳細に説明する。
一般に、標準偏差σであるガウス雑音の、複素振幅包絡値ρに対する確率密度関数q0(ρ)はレイリー分布に従い、下記の式1で表される。また、このとき、雑音電力はσ2で表される。
Figure 0005262820
次に、振幅Aのキャリア信号にガウス雑音が含まれている場合を考える。この信号の振幅包絡値の確率密度関数q1(ρ)は仲上−ライス分布に従い、第1種0次変形ベッセル関数I0(z)を用いて下記の式2で表される。
Figure 0005262820
さらに、雑音に対するキャリア信号のデューティー比がDである信号について考える。この信号の振幅包絡値の確率密度関数qは、式1と式2とを用いて、下記の式3で表される。
Figure 0005262820
式3において、D = 0.5、σ=1.0、A=(2×10)1/2(SN=10 dB)の時の確率密度分布q(ρ)を図3に示す。図から、2つのピークうち左側(振幅包絡値の小さい方)はρ=σで最大値を取り、右側(振幅包絡値ρの大きい方)はρ=Aで最大値を取っている。即ち、左側のピークは式3の第1項、右側のピークは式3の第2項の寄与によるものであると分かる。そして、このピークにおける振幅包絡値の値ρ=σから雑音電力W=σ2が算出される。
図4に、度数分布生成回路62で生成される度数分布のシミュレーション結果を示す。このシミュレーションでは、ガウス雑音に対するキャリア信号のデューティー比が0.5、SN比が10 dBである受信信号を8,000個の離散データとして発生させた後、各データについて振幅包絡値を算出し、これを度数分布生成回路62への入力データとして用いた。図4に示すシミュレーション結果は、式4から算出された図3の確率密度分布とよく一致していることが分かる。
図5に、度数分布生成回路62で生成された度数分布のデータを、ピーク検出回路63に入力した場合に生成される微分係数曲線のシミュレーション結果を示す。図5より、微分係数が0となる振幅包絡値のうち最小の振幅包絡値(>0)はρ≒1.0であり、ピーク検出回路63の出力結果は、式3から算出される理論値ρ=σ=1.0にほぼ一致すると分かる。すなわち、ピーク検出回路63からσが演算回路64に入力されるため、演算回路64からの出力値は雑音電力W=σ2となる。
受信信号にガウス雑音と変調信号が混在する場合は、度数分布生成回路62の出力結果について定量的に議論することは困難である。しかしながら、図4から、度数分布の2つのピークのうち、変調の影響はキャリア信号の寄与である右側のピークに主に現れるため、雑音の寄与である左側のピークが受ける影響はほとんど無い。すなわち変調信号(受信信号成分)と雑音が混在していても、キャリア信号と雑音が混在している場合と比べてピーク検出回路63の出力結果が大きく変化する可能性は小さく、演算回路64は雑音電力σ2を適格に算出して出力することができる。
この雑音電力の平方根(σ)を基に、振幅包絡値ρ=kσを信号検出しきい値とし、ユーザーが所望の誤警報確率に応じて係数kの値を決定する。即ち、係数kは、所望の誤警報確率を得るために必要なSN比の雑音の確率密度関数を用いて予め計算された値である。
ここで、説明を図2のフローに戻す。
上述のように算出されたしきい値は、比較判定回路4及び誤警報確率算出回路5に入力設定される。しきい値が比較判定回路4に入力されると(ステップS8;YES)、包絡線検波回路61から振幅包絡値を取り込み、設定されたしきい値と比較を行ない、その大小関係を判別する(ステップS9)。そして、比較判定回路4は、ディジタルベースバンド信号の振幅包絡値がしきい値を超えたときのみ論理値1を出力し、この論理値1が出力されている期間だけ、乗算器4Aは、AD変換器3から入力されるディジタルベースバンド信号を出力する(ステップS10)。
また、誤警報確率算出回路5は、ピーク検出回路63から振幅包絡値σを入力すると(ステップS11;YES)、この値σを用いて、式1で表される確率密度関数q0(ρ)を算出する。そして、しきい値(kσ)が入力されると、式4を用いてρ=kσ〜∞での確率密度関数q0(ρ)の積分を実行し、結果を誤警報確率Eとして出力する(ステップS12)。
Figure 0005262820
ユーザーは、指定した係数kに対して誤警報確率算出回路5が出力した誤警報確率Eをモニタし、前述のように、所望の誤警報確率Eが得られるように係数kを調整する。これにより、所望の誤警報確率Eで受信信号成分が検出されるようになる。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態によれば、プレストーク通信などの断続的な発射電波を受信し、しきい値振幅との比較により電波の発射期間だけを取り出す信号検出装置において、受信機雑音信号とともに電波受信信号とが入力する条件で、この中の雑音信号の電力だけを測定することが可能になる。また、測定した雑音電力から電波の受信信号を取り出すためのしきい値を算出し、所定の誤警報確率で発射電波の受信信号を検出することが可能になる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
ここでは、上述の雑音電力算出回路6の機能を利用した例として、SN比算出機能を備えた信号検出装置を説明する。
なお、上述の第1の実施形態の構成要素と同一の要素については同一の符号を付す。
図6に、第2の実施形態による信号検出装置200の全体構成を示す。
図6を参照すると、信号検出装置200は、アンテナ1、受信機2、AD変換器3、比較判定回路4、乗算器4A、雑音電力算出回路6、制御回路7、平均電力算出回路8、SN比算出回路9、しきい値算出回路10を含んで構成される。
前述の第1の実施形態と比較すれば、第2の実施形態による信号検出装置200は、図1の構成において、誤警報確率算出回路5に代えて、新たに平均電力算出回路8とSN比算出回路9を備えている。ただし、誤警報確率算出回路5と併せて平均電力算出回路8及びSN比算出回路9を備えるものとしてもよい。平均電力算出回路8には、乗算器4Aの出力信号と、制御回路7からの制御信号が入力され、この平均電力算出回路8の出力信号はSN比算出回路9に与えられる。その他の構成は図1と同一である。
続いて、本実施形態による信号検出装置200の動作を説明する。
平均電力算出回路8とSN比算出回路9以外の回路については、図1に示す上述の第1の実施形態と同様である。すなわち、AD変換器3から入力されたディジタルベースバンド信号から雑音電力算出回路6が雑音電力(σ2)を算出し、この雑音電力の平方根(σ)を基に、しきい値算出回路10が受信信号成分と雑音成分とを判別するためのしきい値(kσ)を算出して比較判定回路4に設定する。
本実施形態では、上述のようにしきい値が設定された状態において、平均電力算出回路8が制御回路7からスタート信号を入力すると、この平均電力算出回路8は、乗算器4Aからディジタルベースバンド信号(受信信号成分)の取り込みを開始する。そして、制御回路7からストップ信号が入力されるとディジタルベースバンド信号の取り込みを止め、この取り込み期間におけるディジタルベースバンド信号の平均電力を算出してSN比算出回路9に出力する。
SN比算出回路9は、平均電力算出回路8から入力された平均電力と、雑音電力算出回路6の演算回路64から入力された雑音電力との除算を行い、その結果をSN比として出力する。これにより、適切なSN比を算出することが可能になる。
上述の平均電力算出回路8とSN比算出回路9によって実現されるSN比算出機能の応用例として、電波の自動受信システムを挙げることができる。このシステムは、受信信号のSN比の測定を常時行い、SN比がある値以上になると探査を行う装置であり、上述のSN比算出機能は、例えば違法無線局の探査を行う電波監視システム等への応用が可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変形が可能である。例えば、上述の第1の実施形態では、ユーザーが所望の誤警報確率Eが得られるように係数kを調整するものとしたが、これに限定されることなく、ユーザーによって指定された誤警報確率Eが得られるように係数kを自動設定する手段を備えてもよい。
また、上述の実施形態では、しきい値算出回路10を備えるものとしたが、これに限定されることなく、雑音電力算出回路6により得られた雑音電力から、ユーザーがしきい値を適切に設定するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、しきい値算出回路10は、雑音電力算出回路6の演算回路64から出力される雑音電力を用いてしきい値を算出するものとしたが、これに限定されることなく、ピーク検出回路63から出力される振幅包絡値(σ)を用いてしきい値を算出するものとしてもよい。
プレストーク通信などの電波を検出する技術に利用することができ、例えば、SN比がある値以上になると探査を行う装置などに適用可能である。
1;アンテナ、2;受信機、3;AD変換器、4;比較判定回路、4A;乗算器、5;誤警報確率算出回路、6;雑音電力算出回路、7;制御回路、8;平均電力算出回路、9;SN比算出回路、10;しきい値算出回路、100,200;信号検出装置。

Claims (6)

  1. 電波を受信してベースバンド信号を出力する受信手段と、
    前記ベースバンド信号の振幅包絡値の度数分布特性であって仲上−ライス分布に従う度数分布特性を求め、該度数分布特性の複数のピークを与える振幅包絡値の内、最も小さい振幅包絡値から前記ベースバンド信号に含まれる雑音電力を算出する雑音電力算出手段と、
    前記雑音電力を用いて、前記ベースバンド信号に含まれる受信信号成分と雑音信号成分とを判別するためのしきい値を、所定の誤警報確率を得るために必要なSN比の雑音の確率密度関数を用いて計算された係数を雑音電力の平方根に乗じることにより算出するしきい値算出手段と、
    前記しきい値と前記ベースバンド信号の振幅包絡値との大小関係に基づいて前記ベースバンド信号から前記受信信号成分を抽出する信号抽出手段と
    を備えた信号検出装置。
  2. 前記最も小さい振幅包絡値で最大値をとるレイリー分布について前記しきい値以上の振幅包絡値をとる確率を算出する誤警報確率算出手段を更に備えた請求項1に記載の信号検出装置。
  3. 前記信号抽出手段により抽出された信号の平均電力を算出する平均電力算出手段と、
    前記平均電力と前記雑音電力とからSN比を算出するSN比算出手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2の何れか1項記載の信号検出装置。
  4. 電波を受信してベースバンド信号を出力する受信段階と、
    前記ベースバンド信号の振幅包絡値の度数分布特性であって仲上−ライス分布に従う度数分布特性を求め、該度数分布特性の複数のピークを与える振幅包絡値の内、最も小さい振幅包絡値から前記ベースバンド信号に含まれる雑音電力を算出する雑音電力算出段階と、
    前記雑音電力を用いて、前記ベースバンド信号に含まれる受信信号成分と雑音信号成分とを判別するためのしきい値を、所定の誤警報確率を得るために必要なSN比の雑音の確率密度関数を用いて計算された係数を雑音電力の平方根に乗じることにより算出するしきい値算出段階と、
    前記しきい値と前記ベースバンド信号の振幅包絡値との大小関係に基づいて前記ベースバンド信号から前記受信信号成分を抽出する信号抽出段階と
    を含む信号検出方法。
  5. 前記最も小さい振幅包絡値で最大値をとるレイリー分布について前記しきい値以上の振幅包絡値をとる確率を算出する誤警報確率算出手段を更に備えた請求項4に記載の信号検出方法。
  6. 前記信号抽出段階で抽出された信号の平均電力を算出する平均電力算出段階と、
    前記平均電力と前記雑音電力とからSN比を算出するSN比算出段階と
    を更に含むことを特徴とする請求項4または5の何れか1項記載の信号検出方法。
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