JP5262401B2 - 半導体装置の設計方法、プログラム及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置の設計方法、プログラム及び半導体装置 Download PDF

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Description

半導体装置の電源配線を決定する設計方法及び設計装置に関する。
従来、半導体装置のパターンは、コンピュータを用いた設計装置により行われる。設計装置は、半導体装置の仕様に従って電源配線を構成し、セルを配置し、信号配線の配線処理を行い、半導体装置のパターンデータを生成する。
電源配線は多層構造であり、所定の配線層(例えば第6配線層)に所定方向(例えばX方向)に沿って並行に形成された複数の第1電源配線と、上記配線層と異なる配線層(例えば第4配線層)に第1電源配線と直交する方向(例えばY方向)に沿って並行に形成された複数の第2電源配線とを含む。これら第1及び第2電源配線は、平面視(チップを配線が形成された側から見て)格子状(メッシュ状:網目状)に形成されている。更に、電源配線は、各電源配線の交点に形成され、異なる配線層に形成された2つの電源配線を電気的に接続するビアと、上記の電源配線と素子の電源配線とを接続するビアを含む。
上記のビアは例えばスタックビアである。スタックビアは、配線層の積層方向に沿って積み上げるように形成された複数のビアにより形成されている。スタックビアは、例えば第1配線層と第4配線層のように離間した配線層にそれぞれ形成された配線を接続する。
半導体装置の信号配線は、上記複数の配線層のうち、基板に近い下位の配線層に形成されている。しかし、信号配線の配線数が多い半導体装置では、上記の第2電源配線が形成された第4配線層より下方の配線層のみではすべての信号配線を形成することができないことがある。従って、設計装置は、電源配線が形成された第4配線層や、その配線層より上方の第5配線層に信号配線を形成する場合がある。しかし、ビアは信号配線を形成するチャネル上に形成されているため、信号配線を形成するチャネルが不足する場合がある。チャネルが不足した場合、チップ面積を大きくしたり、配線層数を増やす等の仕様変更を行う。仕様変更を行う場合には、設計処理の初期工程である電源配線の構成まで戻る。配線チャネルを増加するために、電源配線同士を接続するビアを削減する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−196627号公報
しかし、ビアを削減することは、電源電圧を供給する電源物量(電源配線、ビアの断面積)を小さくする。外部電源が供給されるパッドから所定位置のセルまでの間における電源電圧の降下量、即ちIRドロップは、電源物量に反比例するため、従来技術には、所定位置のセルにおいて所望の電源電圧が得られなくなるという問題がある。
この半導体装置の設計方法は、半導体装置のコア領域に対して所定領域を設定し、前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、前記消費電流値、及び前記第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する、ことを要件とする。
このプログラムは、前記設計装置が、コア領域に対して所定領域を設定し、前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、前記消費電流値、及び前記第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する第1のステップを含む。
この半導体装置は、 第1配線層に含まれる第1電源線と、前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線と、前記第1電源線と前記第2電源線とを電気的に接続する複数のビアとを有し、前記複数のビアのビア数は、前記コア領域に対して所定領域を設定し、前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、前記消費電流値、及び前記第1電源線の抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域に対応して算出される。
開示の半導体装置の設計方法、プログラム、半導体装置で、信号配線チャネルを確保するとともに処理のやり直しを抑制するという効果を奏する。
以下、一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、半導体装置10は、矩形状に形成された基板11の周辺に沿って複数のパッド12が形成され、そのパッド12の内側には環状に形成された電源配線13,14が形成されている。電源配線13,14は、半導体装置10の外部から電源電圧VDD,VSSが供給される所定のパッド12とそれぞれ電気的に接続されている。
両電源配線13,14は、それぞれ所定の方向(図1において左右方向)に沿って延びるように形成された電源配線13a,14aと、その電源配線13a,14aと直交する方向に沿って延びるように形成された電源配線13b,14bとを含む。電源配線13a,14aと電源配線13b,14bは、それぞれ異なる配線層に形成されている。本実施形態において、半導体装置10は、7つの配線層を有し、電源配線13a,14aは上位層(最上層であって基板11から数えて7層目、メタルトップ層)に形成され、電源配線13b,14bは中間層(4層目)に形成されている。そして、電源配線13aは図示しないビアにより電源配線13bと電気的に接続され、電源配線14aは図示しないビアにより電源配線14bと電気的に接続されている。
電源配線13,14より内側には矩形状のコア領域15が設定されている。図2に示すように、このコア領域15において基板11には複数のセルSCが形成されている。更に、コア領域15の上方には、各セルに電源電圧VDD,VSSを供給するための第1電源線としての電源配線16,17と、セル間を接続する信号配線が形成されている(図示略)。電源配線16,17は電源配線13a,14aと同様に最上層(第7層)に形成されている。電源配線16,17の下方には、両電源配線16,17と直交する方向に沿って延びる第2電源線としての電源配線18,19(図3参照)が形成されている。そして、電源配線16は、電源配線13と図示しないビアにより電気的に接続されるとともに、電源配線18とビア21を介して電気的に接続されている。電源配線17は、電源配線14と図示しないビアにより電気的に接続されるとともに、電源配線19とビア22を介して電気的に接続されている。
ビア21は、第7層に形成された電源配線16と第4層に形成された電源配線18とを接続する。つまり、ビア21は、図2に示すように、配線層の積層方向に沿ってビアを積み上げるように形成されたスタックビアである。詳述すると、ビア21は、第4層の配線と第5層の配線を接続するビアと、第5層の配線と第6層の配線を接続するビアと、第6層の配線と第7層の配線を接続するビアとを、積み上げて接続するように形成されている。同様に、ビア22は、第6層に形成された電源配線17と第3層に形成された電源配線19とを接続する。つまり、ビア22は、図2に示すように、配線層の積層方向に沿ってビアを積み上げるように形成されたスタックビアである。
図2に示すように、セルSCの直上には電源配線23,24が形成されている。電源配線23,24は最下層(第1層)に形成された金属配線である。電源配線23,24は、セルSCに付属する電源配線として、セルSCに含まれる素子(例えばトランジスタ)の定義情報(形状、配置位置)とともにライブラリに含まれている。各セルSCの電源配線23,24のパターンデータは、セルSCを所定の方向に沿って並列して形成することにより互いに接続され、図5に示すように、セルSCの配列方向に沿って延びる電源配線となるように形成されている。
そして、電源配線23,24は、中間層に形成された電源配線18,19と、それぞれビア25,26を介して接続されている。ビア25,26は、ビア21と同様に形成されたスタックビアである。
図2に示すように、最上層に形成された電源配線16,17は、その断面形状が配線層に沿って延びる長方形状に形成されている。即ち、電源配線16,17は帯状に形成されている。そして、電源配線16,17の幅は、コア領域15に含まれる全てのセルSCに必要な電流を、最上層の電源配線16,17により供給可能に形成されている。これにより、電源配線16,17が形成された配線層より下位の配線層を信号配線領域として利用することができ、信号配線を形成しやすくなる、即ち配線効率が向上する。
そして、図2に示す右側のセルSCのように、電源電圧VDDを供給する電源配線16の下方にセルSCの電源配線23が存在する場合には、電源配線16と電源配線23とをスタックビアにより接続することが可能である。しかし、図2に示す左側のセルSCのように、電源配線16の直下にセルSCの電源配線23が存在しない場合がある。このような場合にも対応可能とするため、電源配線16が形成された配線層と、電源配線23が形成された配線層との間の配線層(中間層であって本実施形態では第4層)に電源配線18を形成し、この電源配線18を経由することにより、任意の位置に電源電圧を供給することが可能となる。電源電圧VSSを供給する電源配線17についても同様であるため、説明を省略する。
図3に示すように、ビア21は、最上層の形成された電源配線16と中間層に形成された電源配線18との交点のうち、一部の交点に形成されている。同様に、ビア22は、最上層の形成された電源配線17と中間層に形成された電源配線19との交点のうち、一部の交点に形成されている。ビア21,22の数は、後述する電源配線処理において、当該ビア21,22の抵抗値と、コンタクト抵抗値との比較に応じて設定されている。コンタクト抵抗値は、所定の単位領域において、ビア21により接続される2つの配線群間の抵抗値である。図2に示すように、ビア21は、電源配線16と電源配線18とを接続する。従って、コンタクト抵抗は、単位領域において、電源配線16と、電源配線18及びその電源配線18より下層の電源配線からなる配線群との間の抵抗であり、コンタクト抵抗値はその抵抗の値である。そして、コンタクト抵抗値は、単位領域に含まれるセルSCにおける電源電圧値を決定する。このセルにおける電源電圧値と、半導体装置10において電源電圧の供給元であるパッド12における電源電圧値との差が電源電圧の電圧降下量、即ちIRドロップ量である。従って、コンタクト抵抗値に応じてビア21,22の個数を設定することにより、IRドロップ量の仕様を満たすことができる。そして、電源配線16〜19の全ての交点にビア21,22を形成する場合に比べてビア21,22の数が少なくなる。図4において、十字で示す位置は、配線等を形成するチャネルである。図4の右に示す拡大図において、左右方向に沿って信号配線を形成する場合、ビア21が1つのチャネルを使用している。このように、ビア21によるチャネルの欠損を少なくする、即ち信号配線を形成するチャネルを確保することができ、配線性を向上させることができる。
次に、上記のような半導体装置10の電源構造の設計について説明する。
図6は、半導体装置10の電源構造を設計する設計装置30の概略構成図である。
設計装置30は一般的なCAD(Computer Aided Design )装置からなり、中央演算装置(以下、CPU)31、主記憶(=メモリ)32、記憶装置33、表示装置34、入力装置35、及びドライブ装置36を備え、それらはバス37を介して相互に接続されている。
CPU31は、メモリ32を利用してプログラムを実行し、配線設計処理に必要な処理を実現する。メモリ32には、配線設計機能を提供するために必要となるプログラムとデータが格納され、メモリ32としては、通常、キャッシュ・メモリ、システム・メモリ、及びディスプレイ(グラフィック)・メモリを含む。
表示装置34は、設計結果表示、設計条件入力画面等の表示に用いられ、これには通常、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等が用いられる。入力装置35は、ユーザからの要求や指示、処理条件の入力に用いられ、これらにはキーボード及びマウス等が用いられる。
記憶装置33は、通常、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、半導体ディスク装置(SSD:Solid State Drive)等を含む。記憶装置33には、配線設計のためのプログラムデータ(以下、プログラム)及び各種のデータファイル(以下、ファイル)が格納される。CPU31は、入力装置35による指示に応答してプログラムや各種ファイルに格納されるデータを適宜メモリ32へ転送し、それを逐次実行する。この記憶装置33はデータベースとしても使用される。
CPU31が実行するプログラム及びレイアウトデータは、記録媒体38にて提供される。ドライブ装置36は記録媒体38からプログラムを読出し、それを記憶装置33にインストールする。
記録媒体38としては、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスク(CD-ROM,DVD-ROM,…)、光磁気ディスク(MO,MD,…)等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体を使用することができる。この記録媒体38に、前述のプログラムを格納しておき、必要に応じて、メモリ32にロードして使用することもできる。また、記録媒体38はプログラムファイルやデータファイルを提供するものであればよく、ネットワークを介して接続された他のコンピュータやサーバ等の記憶装置又はドライブ装置に挿入された記録媒体を含む。
上記のように構成される設計装置30は、図7に示すフローチャートに従って配線設計処理を実行し、図1の半導体装置10のレイアウトデータを生成する。このレイアウトデータは、コア領域15に含まれる電源配線及び信号配線を形成するためのデータを含む。
先ず、設計装置30は、図6の記憶装置33に記憶されたデータを読み込み、電源配線構造と電源ビアの見積もり処理を行う(ステップ41)。記憶装置33には、半導体装置10の仕様情報、チップ形状等のライブラリ、半導体装置10のネットリスト、等が記憶されている。設計装置30は、記憶装置33から読み出したデータに従って半導体装置10の消費電流量を算出し、その消費電流量に応じて半導体装置10の最上層に形成する電源配線の構造(本数)を決定する。更に、設計装置30は、コア領域15の単位領域における電源配線の合成抵抗モデルを作成し、合成抵抗モデルに基づいて、コンタクト抵抗値を算出する。そして、設計装置30は、コンタクト抵抗値とビアの抵抗値との比較結果に基づいて単位領域におけるビアの数を設定する。
次に、設計装置30は、見積り処理の結果に基づいて、電源配線の構成処理を行う(ステップ42)。設計装置30は、記憶装置33のライブラリから読み出したチップの形状、パッドの形状、等に基づいて、半導体装置10のパターンデータを生成し、そのパターンデータを記憶装置33に格納する。このパターンデータは、半導体装置10の基板11の外形形状、パッドの形状及び配置位置、電源配線13,14,16〜18の位置及び形状、を含む。
次に、設計装置30は、コア領域15に対するセル配置処理を行い(ステップ43)、セル間を接続する信号配線の配線経路の見積り処理を行う(ステップ44)。
次に、設計装置30は、信号配線経路の見積り結果に従って電源ビアの最適化処理を行い(ステップ45)、電源ビアの配置位置を決定する。
次に、設計装置30は、信号配線の配線処理を行い(ステップ46)、半導体装置10のレイアウトデータを生成し、レイアウトデータを記憶装置33に格納する。このレイアウトデータは、半導体装置10を構成するセルの種類及び配置位置のデータ、信号配線,電源配線,ビアの形状及び配置位置のデータを含む。
次に、設計装置30は、電源電圧降下量(IRドロップ)の判定を行い(ステップ47)、IRドロップ量が仕様を満足すればこの配線設計処理を終了する。一方、IRドロップ量が仕様を満足しない場合、ステップ45に戻って電源ビアの最適化を実行する。
このように、電源配線構造及び電源ビアの最適化処理によって信号配線チャネルを確保しているため、信号配線の配線処理において全ての信号配線を配線することができるため、信号配線のための工程戻りがなくなり、設計時間を従来に比べて短縮することができる。
次に、各ステップにおける処理の詳細を説明する。
尚、本実施形態では、電源電圧VDDを供給する電源配線に対する処理を主に説明するが、電源電圧VSSを供給する電源配線に対する処理も同様であるためその説明を省略する。
ステップ41において、設計装置30は、電源配線構造と電源ビアの見積り処理を行う。
先ず、設計装置30は、半導体装置10のチップ形状を決定し、コア領域15に対する電源配線16〜19の本数及び配置位置を決定する。
次に、設計装置30は、図8(a)に示すように、コア領域15を複数の単位領域PUに分割する。この単位領域PUをパワーユニットと呼ぶ。一例として、縦方向及び横方向を5分割する。
次に、設計装置30は、1つのパワーユニットPUに含まれる電源配線の構造に対応する合成抵抗モデルを作成する。図8(b)に示すように、1つのパワーユニットPUは3本の電源配線16と2本の電源配線18を含む。図8(c)に示すように、電源配線16の配線方向に沿って、3つの電源配線16の配線抵抗を2つの抵抗R1で示す。同様に、電源配線18の配線方向に沿って、2つの電源配線18の配線抵抗を2つの抵抗R2で示す。1つのパワーユニットPUに含まれる電源配線16の物理量と電源配線18の物理量に従い、抵抗R1は抵抗R2よりも低い抵抗値を持つ。
次に、設計装置30は、半導体装置10のコア領域15全体の消費電流量をパワーユニットPUの個数で除算し、その演算結果を1つのパワーユニットPUにおける消費電流量とする。そして、設計装置30は、1つのパワーユニットPUにおける消費電流量と等しい電流量を流す電流源I1を、合成抵抗モデルの交点に接続する。
上記コア領域15の分割数は、基幹とする電源配線16,17における電圧降下量を算出する処理に応じて設定されている。詳しくは、各電源配線16,17の中央における電圧降下量を算出するため、電源配線16,17の中央と、電源配線16,17の配線方向に沿って分割した複数のパワーユニットPUのうちの中央のパワーユニットPUにおける合成抵抗モデルの交点となるように設定する。即ち、電源配線16,17の配線方向に沿ってコア領域15を奇数個のパワーユニットPUに分割する。電源配線16,17の配線方向と直交する方向には、条件がないため、奇数個又は偶数個のパワーユニットPUに分割する。
次に、設計装置30は、電源配線16の両端に対して電源ソース(電源電圧VDD1)を配置する。電源配線16の合成抵抗モデルは、図8(c)に示すパワーユニットPUにおいて抵抗R1である。従って、設計装置30は、図9に示すように、コア領域15のパワーユニットPUに対し、各抵抗R1の列の両端に電源電圧VDD1を設定する。そして、電源配線16の端部に対する中央の電圧降下量、即ち、中央のパワーユニットPUaの交点であるノードNO における電圧と電源電圧VDD1との差を算出する。
ここで、電源配線16の配線方向におけるコア領域15の分割数をn、電源配線16と直交する方向におけるコア領域15の分割数をmとする。各パワーユニットPUの電流源I1の電流量を同じ符号を用いてI1とし、抵抗R1の抵抗値を同じ符号を用いてR1とすると、コア領域15の総消費電流Itは、
It=I1*m*n …(1)
となる。そして、コア領域15の端部から中央のノードNO までの基幹配線の抵抗値Rcは、
Rc=R1*n
となる。そして、ノードNO における電圧Vnは、
Vn=(n/2*It*Rc/(n*n*m))+Σ((n/2-1)*It*Rc/(n*n*m)) …(2)
となり、ノードNO における電圧降下量IRDは、
IRD=VDD1-Vn
=VDD1-(n/2*It*Rc/(n*n*m))-Σ((n/2-1)*It*Rc/(n*m*n)) …(3)
となる。
次に、設計装置30は、電源配線16の配線方向におけるコア領域15の中央のパワーユニットPU、即ちノードNO を設定したパワーユニットPUaに対し、ビア21の抵抗モデルをコンタクト抵抗(Rcontact )として配置する。即ち、図10(a)に示すように、平面的はパワーユニットPUの合成抵抗モデルにおいて、ノードNO にビア21の抵抗モデルをコンタクト抵抗(Rcontact )として配置することにより、図10(b)に示すように、最上層の抵抗R1と中間層より下の電源構造による抵抗R2及び電流源I1とをコンタクト抵抗(Rcontact )により接続した立体的なパワーユニットPUaを生成する。このパワーユニットPUaにおいて、コンタクト抵抗(Rcontact )の上端はノードNO であり、コンタクト抵抗(Rcontact )の下端をノードNOcとする。このノードNOcにおける電圧Vnc は、ノードNO の電圧Vnからコンタクト抵抗(Rcontact )の両端子間の電圧分だけ降下した電圧となる。即ち、コンタクト抵抗(Rcontact )の抵抗値をRcとすると、ノードNOcにおける電圧Vncは、
Vnc =Vn-Rct*I1 …(4)
となる。
ノードNOcから各セルSCまでの電圧降下量は、電源電圧VDD1の供給元であるパッド12からノードNOcまでの電圧降下量(IRドロップ)に比べて極めて小さく、演算上無視することができる。従って、パッド12の電源電圧VDD1に対するセルSCにおける電圧降下量の目標値(許容電圧降下量)をターゲットIRドロップTdとすると、このターゲットIRドロップTdの値は、
Td=VDD1-Vnc
=VDD1-(Vn-Rct*I1)
=(n/2*It*Rc/(n*n*m))+Σ((n/2-1)*It*Rc/(n*n*m)+Rcontact*I/(n*m)) …(5)
となる。
従って、コンタクト抵抗(Rcontact )の抵抗値Rct は、
Rct =Td*n*m/It-(n/2*Rc/n)-Σ((n/2-1)*Rc/n) …(6)
により求められる。
1つのビア21の抵抗値をRvとすると、1つのパワーユニットPUに必要なビア21の個数Xは、ビア21の抵抗値Rvとコンタクト抵抗(Rcontact )の抵抗値Rct とから、
X=Rv/Rct …(7)
により求められる。
次に、ステップ42において、設計装置30は、電源配線とビアの見積り結果に基づいて、電源配線を構成し、その電源配線を含む半導体装置10のレイアウトデータを記憶装置33に格納する。このとき、設計装置30は、1つのパワーユニットPUに必要なビア21の個数Xが、同パワーユニットPUにおいて電源配線16と電源配線18との交差数以下の場合、設計装置30は、パワーユニットPU内に個数Xのビア21を均等に配置する。そして、X個のビア21により電源配線16と電源配線18とを電気的に接続する。例えば、ビア21の個数Xが6の場合、図11に示すように、電源配線16と電源配線18の各交点にビア21を配置する。また、ビア21の個数Xが3の場合、図12に示すように、パワーユニットPUにおいて、3個のビア21を均等に配置する。この配置は、他のパワーユニットPUについても同様である。
一方、個数Xが交差数よりも大きい場合、設計装置30は、個数Xが交差数以下となるように、ビア21の形状を変更する。ビア21の断面積を増加させることにより、ビア21の抵抗値Rvが小さくなり、必要なビア21の個数Xが少なくなる。尚、交差数を増加させる、即ち電源配線18の本数を増加させるようにしてもよい。
次に、ステップ43において、設計装置30は、コア領域15に対するセルの配置位置を決定し、その決定した配置情報を記憶装置33のレイアウトデータに格納する。
次に、ステップ44において、設計装置30は、セルの配置情報と記憶装置33に格納されたネットリストに基づいて、セル間を接続する信号配線の配線経路を見積る。この処理において、設計装置30は、各パワーユニットPUに対して配置したセルに対応する数のビア21をパワーユニットPU内に仮配置する。
詳述すると、設計装置30は、先ず、セルの配置情報に基づいて、各パワーユニットPUにおける消費電流量を算出する。セルの消費電流量は、記憶装置33のライブラリに格納されている。設計装置30は、各パワーユニットPUに含まれるセルの消費電流量をライブラリからそれぞれ読み出し、パワーユニットPU毎にそのユニットに含まれるセルの消費電流量の合計値を算出し、各パワーユニットPUに対応付けて記憶装置33(又はメモリ32)に記憶する。次に、設計装置30は、各パワーユニットPUの中心ノードNO における電源電圧を算出する。
一例として、図14に示すように、パワーユニットPU1〜PU5の中心ノードN1〜N5における電源電圧の算出を説明する。
パワーユニットPU1〜PU5に含まれるセルSCの消費電流量の合計値をユニット毎に算出し、各パワーユニットPU1〜PU5に含まれる電流源I1〜I5の電流量I1〜I5とする。各パワーユニットPU1〜PU5に含まれる電源配線16の等価抵抗値はR1である。従って、各パワーユニットPU1〜PU5の中心ノードN1〜N5における電源電圧Vn1〜Vn5は、
Vn1=VDD1-(I1+I2+I3)*R1
Vn2=Vn1-(I2+I3)*2*R1
Vn3=Vn2-I3*2*R1
(or Vn3=Vn4-I3*2*R1)
Vn4=Vn5-(I3+I4)*2*R1
Vn5=VDD1-(I3+I4+I5)*R1
により求められる。
次に、設計装置30は、各パワーユニットPU1〜PU5におけるコンタクト抵抗(Rcontact )の値を上記式(2)〜(6)と同様にして求める。そして、設計装置30は、各パワーユニットPU1〜PU5について算出したコンタクト抵抗(Rcontact )の値と、ビア21の抵抗値Rvとに基づいて、上記式(7)により各パワーユニットPU1〜PU5に必要なビア21の個数Xを算出する。そして、設計装置30は、個数Xのビア21をパワーユニットPU内に仮配置する。図13(a)は、パワーユニットPUについて算出したビアの個数が「6」の場合の配置例を示す。
次に、設計装置30は、図13(b)に示すように、各パワーユニットPUを所定サイズ(例えば配線チャネル間隔の整数倍)の領域に分割し、個々の領域をモジュールMJとする。そして、設計装置30は、パワーユニットPUに含まれるセルSCの接続点を、各セルSCの配置位置とセルSCのライブラリデータから求め、その接続点が含まれるモジュールMJを特定する。そして、設計装置30は、記憶装置33に格納されたネットリストのネット毎に、同一ネットのモジュールMJ間の結線経路を抽出する。図13(b)において、モジュールMJaとモジュールMJbが同じネットである。従って、設計装置30は、両モジュールMJa,MJbを接続する結線経路SPを抽出する。そして、設計装置30は抽出した結線経路SP中の全てのモジュールMJの情報(モジュールを識別するための情報であって、例えばモジュールの座標)を記憶装置33に記憶する。
次に、設計装置30は、結線経路として抽出されたモジュールMJのうち、結線経路の通過頻度、結線経路として設定されたネット数が所定のしきい値以上のモジュールを抽出する。例えば、図15においてハッチングを付したモジュールMJcが、通過頻度の高いモジュールを示す。
通過頻度の高いモジュールは、多くの信号配線が形成されうるモジュールであり、信号配線が混雑するモジュールである。従って、通過頻度が高いモジュールが形成する領域A1(一点鎖線で囲む領域)は、信号配線が混雑する領域である。このため、設計装置30は、この領域A1を非配置領域とし、このように信号配線が混雑する領域A1内に仮配置したビア21が存在するパワーユニットPUについて、ビア21によるチャネルの欠損を防ぐように、ビア21の配置位置を最適化する。
例えば、設計装置30は、仮配置したビア21の配置を取り消し、図16に示すように、上記により求めた個数Xのビア21を、信号配線が混雑しない領域、即ち通過頻度がしきい値未満のモジュールMJからなる領域A2(図15においてハッチングを付していない領域)を配置領域とし、この配置領域内にビア21を均等に配置する。これにより、信号配線が混雑する領域にビア21を形成しないため、信号配線のチャネルを確保することができる。そして、パワーユニットPUに必要な個数のビア21を、そのパワーユニットPU内に配置することにより、見積り通りの電源配線を形成する、つまりIRドロップ値がターゲットIRドロップ値を越えないように電源配線及び信号配線の設計を行うことができる。
1つのパワーユニットPUにおいて、通過頻度が高いモジュールの数が多い(例えばパワーユニットPUを構成する複数のモジュールのうちの半数以上が、通過頻度が高いモジュールである)場合、設計装置30は、隣接するパワーユニットPUを含めてビア21の配置位置の最適化を行う。即ち、隣接する複数のパワーユニットPUに必要な数のビア21を、隣接する複数のパワーユニットPUにおいて通過頻度の低いモジュールによる形成される領域に均等配置する。これにより、上記の通過頻度が高いモジュールを多く含むパワーユニットPUについては、ビア21の数が必要数よりも少なくなるが、その分のビア21を隣接するパワーユニットPUに配置することにより、当該パワーユニットPUに必要な電流量を確保することが可能となる。
そして、設計装置30は、上記のようにしてビア21の配置位置を決定すると、その決定したビア21の配置位置を、記憶装置33のレイアウトデータに格納する。
次に、ステップ46において、設計装置30は、セルを接続する信号配線の配線処理を行い、配線層における信号配線の配置位置、ビアの配置位置を決定し、半導体装置のレイアウトデータを生成する。
次に、ステップ47において、設計装置30は、生成したレイアウトデータに基づき、電源網解析を実行し、IRドロップ値がターゲットIRドロップ値を超えていないかどうかを検証する。そして、設計装置30は、IRドロップ値がターゲットIRドロップ値を超えていない場合、この配線設計処理を終了する。
一方、IRドロップ値がターゲットIRドロップ値を超えている場合、設計装置30は、ステップ45に移行する。そして、このステップ45において、設計装置30は、ビア21の配置位置の最適化処理を再実行する。この再実行に際して、設計装置30は、上記した最適化の際の条件を変更する。
一例として、設計装置30は、通過頻度が高いモジュールと判断するしきい値の値を大きくする。例えば、上記の処理において通過するネット数が3以上のモジュールを通過頻度が高いモジュールと判断した場合、再実行に際してネット数が5以上のモジュールを通過頻度が高いモジュールと判断するように、条件を変更する。これにより、パワーユニットPUにおいて、通過頻度が高いモジュールMJから構成される領域A1の面積が小さくなる。言い換えれば、通過頻度が低いモジュールMJから構成される領域A2の面積が大きくなる。その結果、隣接するパワーユニットPUにビア21を配置しなければならなかったパワーユニットについて、そのパワーユニット内にビア21を配置することができるようになる。このように、設計装置30は、ビア21の配置位置を最適化することにより、IRドロップ値がターゲットIRドロップ値を超えないようにすることができる。
別の例として、設計装置30は、ビア21の形状を最適化する。つまり、設計装置30は、ビア21の断面積を大きくする。本実施形態において、ビア21は、信号配線の通過頻度が低いモジュール、つまり信号配線を形成するチャネルに余裕があるモジュールにより構成される領域に配置されている。従って、ビア21の断面積を大きくしても、信号配線のチャネルに対する影響(チャネルの欠損)は少ない。このように、設計装置30は、ビア21の形状を最適化することにより、IRドロップ値がターゲットIRドロップ値を超えないようにすることができる。
以上説明したように、本実施形態は以下の効果を奏する。
(1)設計装置30は、ステップ41において、半導体装置10のコア領域15に対してパワーユニットPUを設定し、パワーユニットPUに含まれるセルSCの消費電流値に基づいて当該パワーユニットPUにおける消費電流値を算出する。そして、消費電流値、及び第1電源配線16の抵抗モデルR1の抵抗値に基づいて、電源電圧VDDの供給元から第1電源配線16のパワーユニットPUに対応するノードNO (N1〜N5)までの第1電圧降下量を算出する。そして、消費電流値、第1電圧降下量、及び第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源配線18のパワーユニットPUに対応するノードNOcに設定されるターゲットIRドロップに基づいて、ノードNOcに対応するコンタクト抵抗値を算出し、第1電源配線16と第2電源配線18とを接続するビア21の抵抗値、及びコンタクト抵抗値の比較に基づいて、パワーユニットPUにおけるビア数を算出する。従って、パワーユニットPUに必要な個数のビア21を、そのパワーユニットPU内に配置することにより、見積り通りの電源配線を形成する、つまりIRドロップ値がターゲットIRドロップ値を越えないように電源配線及び信号配線の設計を行うことができ、工程の後戻りを少なくすることができる。
(2)半導体装置10は、最上層に形成された電源配線16,17と、この電源配線16と直交する方向に沿って延び、且つ電源配線16,17と異なる配線層(第4層)に形成された電源配線18,19を有する。電源配線16と電源配線18はビア21により電気的に接続され、電源配線17と電源配線19はビア22により電気的に接続されている。電源電圧VDDは、電源配線16,ビア21,電源配線18,ビア25を介してセルSCの電源配線23に接続されている。ビア21の数は、当該ビア21の抵抗値と、コンタクト抵抗値との比較に応じて設定されている。コンタクト抵抗値は、所定の単位領域において、ビア21により接続される2つの配線群間の抵抗値であり、単位領域において、電源配線16による電圧降下量と、単位領域の消費電流値と、単位領域における許容電圧降下量に基づいて算出される。このように、コンタクト抵抗値に応じてビア21の個数を設定することにより、IRドロップ量の仕様を満たすことができる。
(3)コンタクト抵抗値と、ビア21の抵抗値との比較に応じて設定されたビア21の数は、電源配線16,18の全ての交点にビア21を形成する場合に比べて少なくなる。従って、ビア21によるチャネルの欠損を少なくする、即ち信号配線を形成するチャネルを確保することができ、配線性を向上させることができる。
(4)最上層に形成された電源配線16,17は、その断面形状が配線層に沿って延びる長方形状であり、平面視帯状に形成されている。そして、電源配線16,17の幅は、コア領域15に含まれる全てのセルSCに必要な電流を、最上層の電源配線16,17により供給可能に形成されている。これにより、電源配線16,17が形成された配線層より下位の配線層を信号配線領域として利用することができ、信号配線を形成しやすくなる、即ち配線効率が向上する。
(5)設計装置30は、各パワーユニットPUにおいて信号配線の配線経路を見積り、信号配線が混雑する領域に仮配置したビア21の配置を取り消し、各パワーユニットPUに対応して設定した個数Xのビア21を、信号配線が混雑しない領域、即ち通過頻度がしきい値未満のモジュールMJからなる領域A2に均等に配置する。これにより、信号配線が混雑する領域にビア21を形成しないため、信号配線のチャネルを確保することができる。そして、パワーユニットPUに必要な個数のビア21を、そのパワーユニットPU内に配置することにより、見積り通りの電源配線を形成する、つまりIRドロップ値がターゲットIRドロップ値を越えないように電源配線及び信号配線の設計を行うことができる。
尚、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施の形態では、ビア21,22の抵抗値と、コンタクト抵抗値との比較に応じてビア21,22の数を設定したが、ビア21,22の形状を変更するようにしてもよい。ビア21,22の断面積(基板11と並行な面における断面積)を変更することで、ビア21,22の数を低減し、信号配線のためのチャネルを確保することができる。
・上記実施形態では、最上層に電源配線16,17を形成するようにしたが、基幹となる電源配線を複数層に形成するようにしてもよい。この場合においても、ビア21,22の数を上記のように設定することにより、信号配線のチャネルを確保し、IRドロップを満足する半導体装置の電源配線構造を設計することができる。
以上に述べた実施形態は、信号配線チャネルの領域を増加するためにビア数を削減しても、所定のセルにおいて所望の電源電圧が得られるので、所定のセルにおいて所望の電源電圧が得られなくなることにより発生する電源配線の構造の見直しが抑制される。即ち、設計処理の手戻りが減少し、設計期間が短縮する。
上記各実施形態に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の配線層が設定され、コア領域に含まれるセルに電源電圧を供給する電源線とセル間を接続する信号配線が形成された半導体装置のデータを設計装置により生成する半導体装置の設計方法であって、
前記コア領域に対して所定領域を設定し、
前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、
前記消費電流値、及び第1配線層に含まれる第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、
前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、
前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する、
ことを特徴とする半導体装置の設計方法。
(付記2)
前記所定領域内の電源配線構造に対応する合成抵抗モデルを生成し、前記合成抵抗モデルの2つのノードに前記第1設定位置と前記第2設定位置とを設定し、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
ことを特徴とする付記1に記載の半導体装置の設計方法。
(付記3)
前記合成抵抗モデルは、
前記所定領域内の前記第1電源線から2つの抵抗を直列接続した第1の抵抗モデルと、前記所定領域内の前記第2電源線から2つの抵抗を直列接続した第2の抵抗モデルと、
前記第1の抵抗モデルの中点と前記第2の抵抗モデルの中点との間に接続したコンタクト抵抗と、
前記第2の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点に接続され所定領域における消費電流値が設定された電流源と
から構成され、
前記第1の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点を前記第1設定位置とし、前記コンタクト抵抗と前記第2の抵抗モデルの接続点を前記第2設定位置とし、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
ことを特徴とする付記2に記載の半導体装置の設計方法。
(付記4)
前記第1電源線は、所定方向に沿って延びる複数の電源配線から構成され、
前記第2電源線は、前記第1の電源線を構成する複数の第1電源配線と直交する方向に沿って延びる複数の第2電源配線から構成され、
前記第1電源線の抵抗モデルは前記所定領域に含まれる複数の前記第1電源配線の合成抵抗モデルであり、
前記第2電源線の抵抗モデルは前記所定領域に含まれる複数の前記第2電源配線の合成抵抗モデルである、
ことを特徴とする付記3に記載の半導体装置の設計方法。
(付記5)
前記第1配線層は、前記半導体装置に設定された複数の配線層のうちの最上層であり、
第1電源線を構成する複数の電源配線は、前記コア領域に必要な電流を供給可能な形状に形成されてなる、
ことを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一つに記載の半導体装置の設計方法。
(付記6)
前記ビア数の前記ビアを前記所定領域内に均等配置した後、前記半導体装置のネットリストに基づいて、前記信号配線の配線経路をネット毎に見積り、見積り結果に応じて前記ビアの配置位置及び形状の少なくとも一方を調整する、
ことを特徴とする付記1〜5のうちの何れか一つに記載の半導体装置の設計方法。
(付記7)
前記信号配線の配線経路の見積り処理において、
前記所定領域を複数のモジュールに領域分割し、
各モジュール間の結線経路をネット毎に抽出し、
前記抽出した結線経路に従って、結線経路の通過頻度が高いモジュールを抽出し、その抽出したモジュールにより形成される領域を信号配線が混雑する非配置領域とし、その非配置領域以外の信号配線が混雑しない領域に前記ビア数のビアを配置する、
ことを特徴とする付記6に記載の半導体装置の設計方法。
(付記8)
前記結線経路の通過頻度が高いとして抽出されたモジュールの数が所定数以上の場合には、当該所定領域内の信号配線が混雑しない領域と、当該所定領域に隣接する他の所定領域に含まれる信号配線が混雑しない領域とを含む領域に、当該所定領域のビアと隣接する他の所定領域のビアとを均等配置する、
ことを特徴とする付記7に記載の半導体装置の設計方法。
(付記9)
複数の配線層が設定され、コア領域に含まれるセルに電源電圧を供給する電源線とセル間を接続する信号配線が形成された半導体装置のデータを生成する設計装置が実行するプログラムであって、
前記プログラムは、
前記設計装置が、前記コア領域に対して所定領域を設定し、前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、前記消費電流値、及び第1配線層に含まれる第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する第1のステップを含む、
ことを特徴とするプログラム。
(付記10)
前記第1のステップにおいて、前記設計装置は、前記所定領域内の電源配線構造に対応する合成抵抗モデルを生成し、前記合成抵抗モデルの2つのノードに前記第1設定位置と前記第2設定位置とを設定し、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
ことを特徴とする付記9に記載のプログラム。
(付記11)
前記合成抵抗モデルは、
前記所定領域内の前記第1電源線から2つの抵抗を直列接続した第1の抵抗モデルと、前記所定領域内の前記第2電源線から2つの抵抗を直列接続した第2の抵抗モデルと、
前記第1の抵抗モデルの中点と前記第2の抵抗モデルの中点との間に接続したコンタクト抵抗と、
前記第2の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点に接続され所定領域における消費電流値が設定された電流源と
から構成され、
前記第1のステップにおいて、前記設計装置は、前記第1の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点を前記第1設定位置とし、前記コンタクト抵抗と前記第2の抵抗モデルの接続点を前記第2設定位置とし、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
ことを特徴とする付記10に記載のプログラム。
(付記12)
前記プログラムは、
前記設計装置が、前記ビア数の前記ビアを前記所定領域内に均等配置し、前記半導体装置のネットリストに基づいて、前記信号配線の配線経路をネット毎に見積り、見積り結果に応じて前記ビアの配置位置及び形状の少なくとも一方を調整する第2のステップを含む、
ことを特徴とする付記9〜11のうちの何れか一つに記載のプログラム。
(付記13)
前記第2のステップにおいて、前記設計装置は、
前記所定領域を複数のモジュールに領域分割し、
各モジュール間の結線経路をネット毎に抽出し、
前記抽出した結線経路に従って、結線経路の通過頻度が高いモジュールを抽出し、その抽出したモジュールにより形成される領域を信号配線が混雑する非配置領域とし、その非配置領域以外の信号配線が混雑しない領域に前記ビア数のビアを配置する、
ことを特徴とする付記12に記載のプログラム。
(付記14)
前記第2のステップにおいて、前記設計装置は、
前記結線経路の通過頻度が高いとして抽出されたモジュールの数が所定数以上の場合には、当該所定領域内の信号配線が混雑しない領域と、当該所定領域に隣接する他の所定領域に含まれる信号配線が混雑しない領域とを含む領域に、当該所定領域のビアと隣接する他の所定領域のビアとを均等配置する、
ことを特徴とする付記13に記載のプログラム。
(付記15)
第1配線層に含まれる第1電源線と、
前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線と、
前記第1電源線と前記第2電源線とを電気的に接続する複数のビアと
を有し、
前記複数のビアのビア数は、
コア領域に対して所定領域を設定し、
前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、
前記消費電流値、及び前記第1電源線の抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、
前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、
前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域に対応して算出される、
ことを特徴とする半導体装置。
(付記16)
前記第1配線層は、前記半導体装置に設定された複数の配線層のうちの最上層であり、
第1電源線を構成する複数の電源配線は、前記コア領域に必要な電流を供給可能な形状に形成されてなる、
ことを特徴とする付記15に記載の半導体装置。
(付記17)
前記ビア数のビアは、前記所定領域において配線が混雑していない領域に均等配置された、
ことを特徴とする付記15又は16に記載の半導体装置。
半導体装置の概略平面図である。 半導体装置の概略断面図である。 コア領域の電源配線構造の概略図である。 電源配線構造を示す斜視図である。 電源配線構造を示す拡大図である。 設計装置の概略構成図である。 配線設計処理のフローチャートである。 (a)〜(c)パワーユニットの説明図である。 コア領域の電源抵抗モデルを示す説明図である。 (a)(b)パワーユニットの電源抵抗モデルを示す説明図である。 ビアの配置例を示す説明図である。 ビアの配置位置を示す説明図である。 (a)(b)モジュール間の結線経路の説明図である。 コア領域の電源抵抗モデルを示す説明図である。 ビアの最適化処理の説明図である。 ビアの最適化処理の説明図である。
符号の説明
10 半導体装置
11 基板
16〜19 電源配線
21,22 ビア
30 設計装置
MJ モジュール(領域)
PU パワーユニット(領域)
SC セル

Claims (10)

  1. 複数の配線層が設定され、コア領域に含まれるセルに電源電圧を供給する電源線とセル間を接続する信号配線が形成された半導体装置のデータを設計装置により生成する半導体装置の設計方法であって、
    前記コア領域に対して所定領域を設定し、
    前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、
    前記消費電流値、及び第1配線層に含まれる第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、
    前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、
    前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する、
    ことを特徴とする半導体装置の設計方法。
  2. 前記所定領域内の電源配線構造に対応する合成抵抗モデルを生成し、前記合成抵抗モデルの2つのノードに前記第1設定位置と前記第2設定位置とを設定し、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の設計方法。
  3. 前記合成抵抗モデルは、
    前記所定領域内の前記第1電源線から2つの抵抗を直列接続した第1の抵抗モデルと、前記所定領域内の前記第2電源線から2つの抵抗を直列接続した第2の抵抗モデルと、
    前記第1の抵抗モデルの中点と前記第2の抵抗モデルの中点との間に接続したコンタクト抵抗と、
    前記第2の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点に接続され所定領域における消費電流値が設定された電流源と
    から構成され、
    前記第1の抵抗モデルと前記コンタクト抵抗の接続点を前記第1設定位置とし、前記コンタクト抵抗と前記第2の抵抗モデルの接続点を前記第2設定位置とし、前記第1電圧降下量、前記コンタクト抵抗値、及び前記ビア数を算出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の設計方法。
  4. 前記第1電源線は、所定方向に沿って延びる複数の電源配線から構成され、
    前記第2電源線は、前記第1の電源線を構成する複数の第1電源配線と直交する方向に沿って延びる複数の第2電源配線から構成され、
    前記第1電源線の抵抗モデルは前記所定領域に含まれる複数の前記第1電源配線の合成抵抗モデルであり、
    前記第2電源線の抵抗モデルは前記所定領域に含まれる複数の前記第2電源配線の合成抵抗モデルである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の設計方法。
  5. 前記第1配線層は、前記半導体装置に設定された複数の配線層のうちの最上層であり、
    第1電源線を構成する複数の電源配線は、前記コア領域に必要な電流を供給可能な形状に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちの何れか一つに記載の半導体装置の設計方法。
  6. 前記ビア数の前記ビアを前記所定領域内に均等配置した後、前記半導体装置のネットリストに基づいて、前記信号配線の配線経路をネット毎に見積り、見積り結果に応じて前記ビアの配置位置及び形状の少なくとも一方を調整する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちの何れか一つに記載の半導体装置の設計方法。
  7. 前記信号配線の配線経路の見積り処理において、
    前記所定領域を複数のモジュールに領域分割し、
    各モジュール間の結線経路をネット毎に抽出し、
    前記抽出した結線経路に従って、結線経路の通過頻度が高いモジュールを抽出し、その抽出したモジュールにより形成される領域を信号配線が混雑する非配置領域とし、その非配置領域以外の信号配線が混雑しない領域に前記ビア数のビアを配置する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の設計方法。
  8. 前記結線経路の通過頻度が高いとして抽出されたモジュールの数が所定数以上の場合には、当該所定領域内の信号配線が混雑しない領域と、当該所定領域に隣接する他の所定領域に含まれる信号配線が混雑しない領域とを含む領域に、当該所定領域のビアと隣接する他の所定領域のビアとを均等配置する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の設計方法。
  9. 複数の配線層が設定され、コア領域に含まれるセルに電源電圧を供給する電源線とセル間を接続する信号配線が形成された半導体装置のデータを生成する設計装置が実行するプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記設計装置が、前記コア領域に対して所定領域を設定し、前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、前記消費電流値、及び第1の配線層に含まれる第1電源線の抵抗モデルの抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域におけるビア数を算出する第1のステップを含む、
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 第1配線層に含まれる第1電源線と、
    前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線と、
    前記第1電源線と前記第2電源線とを電気的に接続する複数のビアと
    を有し、
    前記複数のビアのビア数は、
    コア領域に対して所定領域を設定し、
    前記所定領域に含まれるセルの消費電流値に基づいて当該所定領域における消費電流値を算出し、
    前記消費電流値、及び前記第1電源線の抵抗値に基づいて、前記電源電圧の供給元から前記第1電源線の前記所定領域に対応する第1設定位置までの第1電圧降下量を算出し、
    前記消費電流値、前記第1電圧降下量、及び前記第1配線層とは異なる第2配線層に含まれる第2電源線の前記所定領域に対応する第2設定位置に設定される許容電圧降下量に基づいて、前記第2設定位置に対応するコンタクト抵抗値を算出し、
    前記第1電源線と前記第2電源線とを接続するビアの抵抗値、及び前記コンタクト抵抗値の比較に基づいて、前記所定領域に対応して算出される、
    ことを特徴とする半導体装置。
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