JP5261268B2 - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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本発明は、液晶装置および電子機器に関する。
横電界方式の液晶表示装置として、IPS(In-Plane Switching)方式、FFS(Fringe Field Switching)方式等の液晶表示装置が知られている。IPS方式は横電界を発生させる画素電極と共通電極とが同一層上に形成されており、液晶層には基板面に略平行な方向に電界(いわゆる横電界)が生じる。これにより、IPS方式の液晶表示装置は、縦電界方式の一つであるTN(Twisted Nematic)方式等と比較して視角特性の向上が図れる、という利点を有している。その反面、画素電極の直上に位置する液晶分子が十分に駆動されにくいため、光透過率の低下を招くという欠点を有している。
一方、FFS方式の液晶表示装置は、画素電極と共通電極とが絶縁層を挟んで異なる層に形成されており、液晶層に生じる電界の方向がIPS方式と異なるため、画素電極の直上に位置する液晶分子にも電界が印加され、この箇所の液晶分子を十分に駆動することができる。その結果、FFS方式の液晶表示装置は、上述のIPS方式に比べて光透過率の向上が図れる、という利点を有している。特にFFS方式において横電界を発生させる2つの電極の下層側に平坦化用の絶縁膜を形成した液晶装置が、下記の特許文献1に開示されている。また、FFS方式において上層側の電極は複数の細長い開口部(スリット)を有する形状とするが、表示品位の向上のために開口部間の電極部分の幅と開口部の幅との関係を最適化した液晶装置が、下記の特許文献2に開示されている。
特開2007−226175号公報 特開2008−116484号公報
しかしながら、例えば特許文献2では、駆動電圧と最大透過率との関係から最も好ましい電極部分の幅と開口部の幅の寸法を求めているものの、本発明者は、これらの寸法を単に最適化しただけでは画素内で明るさムラが生じていることを見出した。画素内で明るさが不均一であるということは、結局のところ、光透過率の低下につながる。したがって、従来の構造では、FFS方式の特徴の一つである光透過率の向上が図れ、明るい表示が得られる、という特性を生かし切れていなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、画素内での明るさの均一化が図れ、光透過率が向上することで明るい表示が得られる液晶装置、およびこれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の液晶装置は、素子基板と対向基板とからなる一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、を備え、前記素子基板にデータ線と走査線とが互いに交差して設けられるとともに、前記データ線および前記走査線に電気的に接続されたスイッチング素子を有する複数の画素がマトリクス状に配置された液晶装置であって、前記素子基板上に、第1電極と、前記第1電極を覆うように形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、前記第1電極との間に生じる電界を前記液晶層に印加する第2電極と、が設けられ、前記第1電極に、前記データ線からの画像信号電位が前記スイッチング素子を介して供給されるとともに、前記第2電極には、共通電位が供給される構成とされ、前記第2電極は、互いに平行な方向に延在する複数の開口部を有し、前記複数の開口部のうち、前記複数の開口部の配列方向における最も外側の前記開口部の前記配列方向の幅が、残りの前記開口部の前記配列方向の幅よりも小さい。
本発明の液晶装置は、素子基板上に、第1電極と、第1電極を覆うように形成された絶縁膜と、絶縁膜上に形成され、第1電極との間に生じる電界を液晶層に印加する第2電極と、が設けられた液晶装置、いわゆるFFS方式の液晶装置を発明の対象としている。本発明者は、FFS方式の液晶装置において、第2電極(上層側電極)の複数の開口部の幅が一定である従来の場合、最も外側の開口部の縁の部分では他の部分よりも横電界成分が強く発生し、光透過率が上昇する結果、他の部分とのバランスが悪くなり、明るさムラが生じることを発見した。そして、最も外側の開口部の配列方向の幅を他の開口部の配列方向の幅よりも小さくすることにより他の部分との透過率の均一性が向上し、画素内の明るさムラが低減できることを見出した。詳細は後述する。
本発明の液晶装置において、前記最も外側の開口部の前記配列方向の幅をS1[μm]、前記残りの開口部の前記配列方向の幅をS2[μm]とした場合、S2−S1≧0.5であることが望ましい。
この構成によれば、実際の製造プロセス上安定して製造が可能であり、本発明の効果を確実に得ることができる。
本発明の電子機器は、上記本発明の液晶装置を表示部として備える。
本発明によれば、上記本発明の液晶装置を備えているので、明るい表示部を備えた電子機器を提供することができる。
本発明の第1実施形態の液晶装置の平面図である。 図1のH−H’線に沿う断面図である。 同液晶装置の等価回路図である。 同液晶装置の表示部を構成する画素の平面図である。 図5のC−C’線に沿う断面図である。 1画素分の共通電極のみを取り出して示す平面図である。 FFS方式における電界印加時の等電位線および光透過率の分布を示す図である。 両端の開口部の幅を変えたときの光透過率の変化の様子を示す図である。 両端の開口部の幅と最大輝度との関係を示すグラフである。 図8と条件(開口部幅、電極部幅)を変えたときの光透過率の変化の様子を示す図である。 図10に対応して両端の開口部の幅と最大輝度との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の液晶装置の表示部を構成する画素の平面図である。 図12のA−A’線に沿う断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態を示す斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図11を参照しつつ説明する。
本実施形態の液晶装置は、FFS方式の透過型液晶装置の例である。
図1〜図11の各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
図1、図2に示すように、本実施形態の液晶装置1は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor, 以下、TFTと略記する)アレイ基板2と対向基板3とがシール材4によって貼り合わされ、このシール材4によって区画された領域内に液晶層5が封入されている。液晶層5は、正の誘電率異方性を有する液晶材料から構成されている。シール材4の形成領域の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)6が形成されている。シール材4の外側の周辺回路領域には、データ線駆動回路7および外部回路実装端子8がTFTアレイ基板2の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路9が形成されている。TFTアレイ基板2の残る一辺には、表示領域Rの両側に設けられた走査線駆動回路9の間を接続するための複数の配線10が設けられている。また、対向基板3の角部においては、TFTアレイ基板2と対向基板3との間で電気的導通をとるための基板間導通材11が配設されている。
なお、表示領域Rの水平方向を矢印H、表示領域Rの垂直方向を矢印Vで表す。水平方向Hは矩形状の表示領域Rの一辺(図1における横方向の辺)に沿う方向であり、垂直方向Vは前記一辺に隣り合う一辺(図1における縦方向の辺)に沿う方向である。
本実施形態の液晶装置1の表示領域を構成すべくマトリクス状に配置された複数の画素には、図3に示すように、画素電極13がそれぞれ形成されている。また、画素電極13の側方には、当該画素電極13への通電制御を行うための画素スイッチング素子であるTFT14が形成されている。このTFT14のソースには、データ線15が電気的に接続されている。各データ線15には画像信号S1、S2、…、Snがそれぞれ供給される。なお、画像信号S1、S2、…、Snは、各データ線15に対してこの順に線順次で供給してもよく、相隣接する複数のデータ線15に対してグループ毎に供給してもよい。
また、TFT14のゲートには、走査線16が電気的に接続されている。走査線16には、所定のタイミングでパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmが供給される。なお、走査信号G1、G2、…、Gmは、各走査線16に対してこの順に線順次で印加される。また、TFT14のドレインには、画素電極13が電気的に接続されている。そして、走査線16から供給された走査信号G1、G2、…、Gmにより、スイッチング素子であるTFT14を一定期間だけオン状態にすると、データ線15から供給された画像信号S1、S2、…、Snが、TFT14を介して各画素の液晶に所定のタイミングで書き込まれる。
液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極13と共通電位が与えられる共通電極との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。なお、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防止するため、画素電極13と容量配線17との間に蓄積容量18が形成され、液晶容量と並列に配置されている。このように、液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶分子の配向状態が変化する。これにより、液晶に入射した光が変調されて階調表示がなされる。
次に、本実施形態の液晶装置1の画素構成について図4、図5を用いて説明する。
本実施形態の液晶装置1は、画像を構成する1個の画素がR(赤)、G(緑)、B(青)の3個のサブ画素から構成されている。ここで、図4はデータ線15の延在方向(図における上下方向)の2個、走査線16の延在方向(図における左右方向)の2個、の計4個のサブ画素を示している。なお、本明細書では各サブ画素に割り当てられる電極を「画素電極」と称しているため、構成要素によっては、本来は「サブ画素」に相当するものを「画素」と称することもある。
まず、各サブ画素の平面的な構成について説明する。
TFTアレイ基板2上に、図4に示すように、複数のデータ線15が所定の間隔をおいて配置されるとともに、複数の走査線16が所定の間隔をおいてデータ線15と直交するように配置されている。隣接する2本のデータ線15と隣接する2本の走査線16とによって囲まれた領域がサブ画素領域となる。各サブ画素領域の角部(図4における各サブ画素領域の左下の角部)に、TFT14が配置されている。本実施形態のTFT14は、例えば低温プロセスで形成した多結晶シリコンからなる半導体層20を有する、低温poly−SiTFTである。半導体層20には、ソース電極として機能するデータ線15から突出した部分と、ドレイン電極25とが一部重なるように配置されている。
本実施形態の場合、共通電極には全てのサブ画素にわたって共通電位が供給されるため、全てのサブ画素にわたるベタ状の共通電極が設けられている。なお、共通電極はサブ画素毎に分割して設けられていても良い。後述するように、画素電極13が下層側、共通電極21が上層側に配置されている。各サブ画素領域の内部に、略矩形状の画素電極13が設けられている。各サブ画素領域内の共通電極21には、データ線の延在方向と略平行に延在する複数の開口部23a,23bが形成されている。なお、符号25は半導体層のドレイン領域と画素電極とを接続するためのドレイン電極、符号26はドレインコンタクトホール、である。
次に、断面構造について説明する。
TFTアレイ基板2は、図5に示すように、ガラス等からなる基板本体33の上面に走査線16が形成されており、走査線16のうち、半導体層20のチャネル領域の下方にあたる部分はそのままゲート電極として機能する。走査線16を覆うように基板本体33の全面に、例えばシリコン酸化膜等からなるゲート絶縁膜34が形成されている。ゲート絶縁膜34上の一部には半導体層20が形成されており、半導体層20のソース領域に接するようにデータ線15が形成されている。データ線15のうち、図4に示すデータ線15から半導体層20上に平面的に重なるように突出した部分はソース電極として機能する。半導体層20のドレイン領域に接するようにドレイン電極25が形成されている。これらのTFT14の各構成要素を覆うように、ゲート絶縁膜34上の全面には例えばシリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁膜35が形成されている。
第1層間絶縁膜35上に画素電極13が形成されており、画素電極13は第1層間絶縁膜35を貫通するドレインコンタクトホール26を介してドレイン25と電気的に接続されている。この構成により、画素電極13はドレイン電極25を介してTFT14の半導体層20のドレイン領域と電気的に接続されている。画素電極13を覆うように第1層間絶縁膜35上の全面に例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等からなる第2層間絶縁膜36が形成されている。第2層間絶縁膜36上には共通電極21が形成されている。共通電極21上にはラビング処理が施された配向膜(図示略)が形成されている。
一方、対向基板3は、ガラス等からなる基板本体40の下面にカラーフィルターを構成するR,G,Bの着色層41が形成され、TFT14やデータ線15、走査線16等と重なる領域にブラックマトリクスBM(遮光層)が形成されている。着色層41やブラックマトリクスBMを覆うようにカラーフィルターの保護膜となるオーバーコート層42が形成され、オーバーコート層42上にラビング処理が施された配向膜(図示略)が形成されている。
以上説明したTFTアレイ基板2と対向基板3との間に液晶層5が挟持されている。また、TFTアレイ基板2の外面側、対向基板3の外面側にはそれぞれ偏光板44,45が設けられている。TFTアレイ基板2側の偏光板44の外側には、バックライト46(照明装置)が設置されている。
図6は、1つのサブ画素に対応する共通電極21の一部のみを抜き出して示す平面図である。また、図6ではTFT14の図示は省略する。上述したように、各サブ画素領域内の共通電極21には、複数の細長の開口部23a,23bが走査線16の延在方向に所定の間隔をおいて形成されている。また、各開口部23a,23bはデータ線15の延在方向と略平行に延在しており、複数の開口部23a,23b同士は略平行に配置されている。複数の開口部23a,23bのうち、開口部の配列方向(走査線16の延在方向)における最も外側の開口部23aの配列方向の幅(短手方向の寸法)が、それ以外の開口部23bの配列方向の幅(短手方向の寸法)よりも小さく設定されている。以下、「開口部(または電極部)の配列方向における幅」のことを単に「開口部(または電極部)の幅」と称する。
本実施形態の場合、最も外側の開口部23aの幅をS1[μm]、それ以外の開口部23bの幅をS2[μm]とすると、S2−S1≧0.5である。具体的には、例えば最外部の開口部23aの幅S1が4μm、それ以外の開口部23bの幅S2が4.5μmである。また、隣接する2本の開口部23a,23b間の電極部21aの幅Lは3.5μmである。
FFS方式の液晶装置では、同じ横電界で液晶を駆動するモードであってもIPS方式の場合とは異なり、液晶層内での電位変化が大きい場所が対向基板側よりもTFTアレイ基板側に集中している。この電位分布の上下非対称性が、第2(上層側電極)の開口部(スリット)のピッチ、第2電極−第1電極(下層側電極)間の誘電体膜厚、液晶層厚、第2電極上の配向膜厚などのパラメータの最適化の際に考慮されている。しかしながら、本発明者は、従来考慮されていなかったサブ画素の最外部の開口部近傍の電位分布にもIPS方式にない特徴がある点に着目した。
そこで、本発明者は、FFS方式の電極構成において液晶層内の電位分布と透過率分布をシミュレーションにより求めた。そのシミュレーション結果を図7に示す。図7において、等電位線を1点鎖線、透過率分布を実線で示す。また、符号51は第1電極、符号52a,52bは第2電極、符号53は誘電体であり、本実施形態では第1電極51が画素電極13、第2電極52a,52bが共通電極21a,21b、誘電体53が第3層間絶縁膜37に相当する。符号54aで示した箇所がサブ画素の最外部の開口部であり、これよりも右側の箇所では第2電極が長く延在した部分52bである。また、このシミュレーションにおいては、全ての開口部54a,54bの幅を等しく設定した。
図7の結果から、サブ画素の中央側(図7の中央から左側)では等電位線が略同じような形状を示すのに対し、最外部の開口部54aの外側の縁の近傍で等電位線が急激に縦方向に立ち上がっており、横電界成分が強くなっていることが判る。横電界モードでは横電界成分が強くなる程、光透過率が高くなる傾向にあるため、光透過率はサブ画素の中央側で略一定の周期で変化しているが、最外部の開口部54aの外側の縁の近傍で高いピークを示している。したがって、このシミュレーションのように、開口部の幅を均等にするとサブ画素内で明るさが不均一になることが判った。また、明るさが不均一であることは液晶層への印加電圧を変化させても調整が不可能であることを示しており、明るい表示が得られないことにつながる。このことから、本発明者は、最外部の開口部の幅をその他の開口部の幅よりも小さくすることに想到した。
図8はサブ画素内の各位置の透過率分布を示すシミュレーション結果であり、図8の横軸がサブ画素内の位置[μm]、縦軸が透過率[%]である。実線で示したグラフは、最外部の開口部の幅S1が4μm、残りの開口部の幅S2が4.5μm、電極部の幅Lが3.5μmの本実施形態の液晶装置における透過率分布であり、破線で示したグラフは、全ての開口部の幅Sが4.5μm、電極部の幅Lが3.5μmの比較例の液晶装置における透過率分布である。なお、このシミュレーションにおいて、液晶層への印加電圧は中間調電圧で一定とした。
比較例の場合、最外部では最大透過率を示すピークが中央部よりも高くなっており、同じ電圧を印加しても早く明るくなる様子がわかる。これに対して、本実施形態の場合、最外部の開口部の幅S1を4μmと小さくしたことで最外部のピークの高さが中央部のピークの高さと近くなり、全体にわたって均一な透過率分布が得られることがわかった。
また、図8のシミュレーションでは液晶層への印加電圧を一定としたが、印加電圧を変化させて開口部の各幅における最大輝度(最大透過率)を求めたのが図9である。図9の横軸が開口部の幅[μm]、縦軸が最大輝度[相対値]である。縦軸の最大輝度は、全ての開口部の幅Sを4.5μmとした比較例での最大輝度を1としたときの相対値で示している。
このように、最外部の開口部の幅を4μm、3.5μmと他の開口部の幅よりも小さくすることによって最大輝度を向上できることが判った。
通常、電極部や開口部の幅は2〜6μm程度に設定しているが、少なくともこの範囲で見る限り、上記の結果は電極部や開口部の幅に依存しない。
図10は、開口部の幅Sを4μm、電極部の幅Lを3μmとしたときの透過率分布を示すシミュレーション結果であり、実線で示したグラフは、最外部の開口部の幅S1を3.5μm、残りの開口部の幅S2を4μmとしており、破線で示したグラフは、全ての開口部の幅Sを4μmとしている。
この場合も、図8の結果と同様、全体にわたって均一な透過率分布が得られることがわかった。
また、図10のシミュレーション条件において、印加電圧を変化させたときの最大輝度を求めたものが図11である。
この場合も、図9の結果と同様、最外部の開口部の幅を他の開口部の幅よりも小さくすることによって最大輝度を向上できることが判った。
以上説明したように、本実施形態の液晶装置1によれば、各サブ画素の共通電極21における最外部の開口部23aの幅を他の開口部23bの幅よりも小さくしたため、サブ画素内での光透過率の均一性が向上し、サブ画素内の明るさムラが低減できる。これにより、視角特性に優れ、明るい表示が可能な液晶装置を実現できる。また、サブ画素内の最外部の開口部23aの幅S1[μm]と残りの開口部23bの幅S2[μm]とが、S2−S1≧0.5を満たすように設定されているため、製造工程上、安定して製造が可能であり、本発明の効果を確実に得ることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について図12〜図13を用いて説明する。
本実施形態の液晶装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、電極構成が異なるのみである。
図12は本実施形態の液晶装置の表示部を構成する画素の平面図である。図13は図12のA−A’線に沿う断面図である。図12、図13において図4、図5と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の液晶装置61は、図13に示すように、上下の電極の位置関係が第1実施形態と逆であり、下層側に共通電極62が形成されており、上層側に画素電極63が形成されている。より具体的には、第2層間絶縁膜36上に共通電極62が形成されており、共通電極62を覆うように第3層間絶縁膜37が形成されている。第3層間絶縁膜37上に複数の開口部65を有する画素電極63が形成されている。TFT14のドレイン領域に電気的に接続された中継電極25を有する点は第1実施形態と同様であるが、本実施形態の場合は、TFTアレイ基板2の最上層に位置する画素電極63が、第3層間絶縁膜37および第2層間絶縁膜36を貫通する画素電極コンタクトホール64を介して中継電極25と電気的に接続されている。
本実施形態の場合、共通電極62が全てのサブ画素にわたって設けられており、第1実施形態のようにサブ画素毎に分割されていないため、図12に示すように、第1実施形態における共通電極線22は設けられていない。また、画素電極コンタクトホール64の部分で画素電極63と共通電極62との短絡が生じないように、共通電極62のうち、画素電極コンタクトホール64とその周辺の部分には開口部が形成されている。サブ画素の平面パターンとしては、以上の点が異なるのみである。
本実施形態の特徴として、各サブ画素領域内の画素電極63には、図12に示すように、複数の細長の開口部65が走査線16の延在方向に所定の間隔をおいて形成されている。また、各開口部65はデータ線15の延在方向と略平行に延在しており、複数の開口部65同士は互いに略平行に配置されている。複数の開口部65が設けられたことにより画素電極63自体も複数の細長の電極部63a,63bを有することになるが、複数の電極部63a,63bのうち、電極部63a,63bの配列方向(走査線の延在方向)における最も外側の電極部63aの配列方向の幅(短手方向の寸法)が、それ以外の電極部63bの配列方向の幅(短手方向の寸法)よりも小さく設定されている。
本実施形態の場合、最も外側の電極部63aの幅をL1[μm]、残りの電極部63bの幅をL2[μm]とすると、L2−L1≧0.5である。具体的には、例えば最外部の電極部63aの幅L1が3μm、残りの電極部63bの幅L2が3.5μmである。また、開口部65の幅Sは4.5μmで一定である。
第1実施形態では第1電極(下層側電極)を画素電極、第2電極(上層側電極)を共通電極としたときに、各サブ画素の共通電極の最外部の開口部の幅を他の開口部の幅よりも小さくする構成とした。これに対して、本実施形態のように第1電極(下層側電極)を共通電極62、第2電極(上層側電極)を画素電極63とした場合には、各サブ画素の画素電極63の最外部の電極部63aの幅を他の電極部63bの幅よりも小さくすることが第1実施形態の構成と等価であると考えられる。したがって、本実施形態においても、各サブ画素の画素電極63における最外部の電極部63aの幅を他の電極部63bの幅よりも小さくしたことにより、サブ画素内での光透過率の均一性が向上し、サブ画素内の明るさムラが低減できる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[電子機器]
以下、本発明の電子機器の一実施形態について説明する。
本実施形態の電子機器は、上記実施形態の液晶装置を携帯電話機の液晶表示部に用いた例である。
図14は、携帯電話機の構成を示す斜視図である。この図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721の他、受話口722、送話口723とともに、上記実施形態の液晶装置を用いた液晶表示部724を備えている。
本実施形態によれば、上記実施形態の液晶装置を備えているので、明るい液晶表示が可能な電子機器を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態では、第2電極に設ける開口部として、周囲が電極に囲まれた閉じた形状の開口部の例を示したが、一端が開放された開口部であっても良い。すなわち、第2電極が櫛歯形状であっても良い。また、上記実施形態では開口部の延在方向がデータ線の延在方向と平行(図4、図12における縦方向)である例を示したが、開口部の延在方向が走査線の延在方向と平行(図4、図12における横方向)であっても良い。その他、液晶装置を構成する各種構成要素の具体的な構成については、上記実施形態の他、適宜変更が可能である。
1,61…液晶装置、2…TFTアレイ基板(素子基板)、3…対向基板、5…液晶層、13,63…画素電極、14…TFT(スイッチング素子)、15…データ線、16…走査線、21,62…共通電極、23a,23b,65…開口部、21a,63a,63b…電極部。

Claims (3)

  1. 素子基板と対向基板とからなる一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層と、を備え、前記素子基板にデータ線と走査線とが互いに交差して設けられるとともに、前記データ線および前記走査線に電気的に接続されたスイッチング素子を有する複数の画素がマトリクス状に配置された液晶装置であって、
    前記素子基板上に、第1電極と、前記第1電極を覆うように形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、前記第1電極との間に生じる電界を前記液晶層に印加する第2電極と、が設けられ、
    前記第1電極に、前記データ線からの画像信号電位が前記スイッチング素子を介して供給されるとともに、前記第2電極には、共通電位が供給される構成とされ、
    前記第2電極は、互いに平行な方向に延在する複数の開口部を有し、前記複数の開口部のうち、前記複数の開口部の配列方向における最も外側の前記開口部の前記配列方向の幅が、残りの前記開口部の前記配列方向の幅よりも小さい液晶装置。
  2. 前記最も外側の開口部の前記配列方向の幅をS1[μm]、前記残りの開口部の前記配列方向の幅をS2[μm]とすると、S2−S1≧0.5である請求項1に記載の液晶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液晶装置を表示部として備えた電子機器。
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