JP5259261B2 - 重量計 - Google Patents

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Description

本発明は、体重計等の重量計に関する。
特許文献1には、人の両足が載置される載置部を有するマット状測定部と、このマット状測定部に着脱自在に接続されて体重等のデータを表示する表示部とを備える携帯用体重計が記載されており、上記の載置部として、当初の内圧が大気圧と等しい気密室が例えば5mmピッチで面状に配列された構造の気密構造式載置部(例えば5mm厚)を採用可能であることが記載されている。各気密室は半導体圧力センサを内蔵している。また、特許文献1には、面積×内圧なる式により垂直方向の荷重を算出することによって体重を測定可能である旨の記載や、マット状測定部と表示部とを切り離してポケット等に収納して携帯可能である旨の記載がある。
特開平5−18810号公報
一見すると、特許文献1には、十分に薄く、高い精度で体重を計測可能な体重計が記載されているように見える。しかし、特許文献1には、各半導体圧力センサからの出力信号を気密構造式載置部外へ伝送するための構成が記載されていない。したがって、特許文献1に記載の体重計を実施するためには、この構成を推定せねばならない。特許文献1の記載から推定可能な構成としては、半導体圧力センサからの出力信号を気密構造式載置部外へ伝送する信号線(導電体)と半導体圧力センサとが同数の構成が挙げられるが、計測の精度を十分に高くするためには、多数の半導体センサを密に配置せねばならず、多数の信号線を引き回すためのスペースを確保せねばならないから、マット状測定部を十分に薄くすることが困難となる。以上より、十分に薄く、高い精度で体重を計測可能な体重計は特許文献1に開示されていない、ということが解る。
ところで、十分に折り曲げ易い重量計があれば、例えば携帯の際に便利である。しかし、特許文献1には、体重計を折り曲げることに関する記載がない。仮に、特許文献1に記載の体重計が折り曲げ可能であったとしても、上述のようにマット状測定部を十分に薄くすることは困難であるから、マット状測定部の厚さが増すほどマット状測定部の折り曲げ易さが低下することに鑑みれば、十分に折り曲げ易い体重計は特許文献1に開示されていない、ということが解る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、十分に薄く、折り曲げ易く、高い精度で重量を計測可能な重量計を提供することを解決課題とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、被計測物の重量を計測する重量計であって、前記被計測物が載置される載置面を有し、前記載置面内の互いに重ならない複数の単位領域に加わっている圧力を前記単位領域毎に示す圧力分布信号を出力する面圧シートと、前記圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を推定する演算部と、前記演算部に推定された重量を表示する表示部とを備え、前記面圧シートは、前記複数の単位領域にそれぞれ重なる複数の圧力計測部と、前記載置面に沿って第1方向に延在し、各々には前記複数の圧力計測部のうちの少なくとも一つが電気的に接続される複数の第1導電体と、前記載置面に沿って前記第1方向と異なる第2方向に延在し、各々には前記複数の圧力計測部のうちの少なくとも一つが電気的に接続される複数の第2導電体と、前記複数の第1導電体から前記第1導電体を択一的に選択する処理と前記複数の第2導電体から前記第2導電体を択一的に選択する処理とを繰り返し行うことにより、前記複数の圧力計測部の一部または全部から前記圧力計測部を順次択一的に選択し、選択中の前記圧力計測部を駆動する選択駆動部とを備え、前記複数の第1導電体のうちの一つは、2以上の前記圧力計測部と電気的に接続され、前記複数の第2導電体のうちの一つは、2以上の前記圧力計測部と電気的に接続され、前記圧力計測部は、駆動されると、重なる前記単位領域に加わっている圧力に応じた計測信号を、選択中の前記第1導電体または前記第2導電体へ出力し、前記面圧シートは、前記一部または全部から順次出力される前記計測信号を用いて前記圧力分布信号を生成し、当該重量計は、前記演算部を含む制御回路を備え、前記制御回路は、前記選択駆動部を制御して前記面圧シートから複数の前記圧力分布信号を取得し、前記演算部は、前記複数の圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を推定し、前記制御回路は、前記選択駆動部を制御して、前記一部または全部に係る前記圧力分布信号を取得する第1処理と、前記第1処理で取得した前記圧力分布信号に基づいて、前記一部または全部のうち、圧力が加わっている前記圧力計測部を特定する第2処理と、前記選択駆動部を制御して、前記第2処理で特定した前記圧力計測部に係る前記圧力分布信号を取得する第3処理とを実行し、前記演算部は、前記第1処理で取得された前記圧力分布信号と前記第3処理で取得された前記圧力分布信号とを用いた演算によって前記被計測物の重量を推定する、ことを特徴とする重量計を提供する。この重量計によれば、圧力計測部の選択が、第1導電体の選択と第2導電体の選択とで実現される。したがって、圧力測定部の配置のピッチを十分に短く定めても、面圧シートを厚くせずに済む。よって、本発明は、上述した課題を解決している。
また、この重量計によれば、生成時点が互いに異なる複数の圧力分布信号を用いた演算によって被計測物の重量が推定されるから、被計測物の重量の計測精度を向上させることが可能である。
また、この重量計によれば、第3処理で圧力分布信号を取得する際に駆動される圧力計測部の数が、第1処理で圧力分布信号を取得する際に駆動される圧力計測部の数よりも少なくなりうるから、重量計全体の消費電力を低減可能である。
上記の重量計において、前記制御回路は、前記第3処理において、前記一部または全部のうち、前記第2処理で特定した前記圧力計測部のみが一定時間間隔で順次選択されるように、前記選択駆動部を制御する、ようにしてもよい。この重量計によれば、第3処理において、第2処理で特定した圧力計測部とは異なる圧力計測部を選択するための時間が削減されるから、重量の推定(計測)に要する時間を短縮可能である。
上記の重量計において、前記載置面は互いに重ならない複数の計測領域を有し、前記複数の計測領域の各々は2以上の前記単位領域を含み、前記演算部は、前記圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を前記計測領域毎に推定する、ようにしてもよい。この重量計によれば、一つの圧力分布信号を用いて計測領域毎の推定値を一挙に得ることができるから、一つの被計測物の重量の分布を計測可能であるとともに、複数の被計測物の重量を計測する場合には計測時間を短縮可能である。
上記の重量計において、前記一部または全部は、互いに面積が異なる二つの前記単位領域にそれぞれ重なる二つの前記圧力計測部を含み、前記演算部は、前記圧力分布信号を用いて、前記単位領域毎の面積と圧力との積についての前記一部または全部にわたる総和を算出することにより、前記被計測物の重量を推定する、ようにしてもよい。この重量計によれば、複数の圧力計測部の一部または全部に、互いに面積が異なる二つの単位領域にそれぞれ重なる二つの圧力計測部が含まれているにも関わらず、十分に正確な推定値を得ることができる。つまり、設計の自由度が高くなる
図1は、本発明の一実施形態に係る重量計100の外観を示す斜視図である。重量計100は、人等の被計測物の重量を計測するものであり、図1に示すように、被計測物が載置される載置面111を有する面圧シート110と、重量計100全体を制御し、載置面111に載置された被計測物の重量の推定値を表示する制御ユニット120と、両者を相互に電気的かつ着脱自在に接続するケーブル130とを備える。
図2は、制御ユニット120の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、制御ユニット120は、液晶ディスプレイ等の表示部121と、表示部121及び面圧シート110を制御する制御回路122とを備える。制御回路122は、いわゆるマイコンやCPU等の演算部を含み、面圧シート110を制御するための制御信号CSを面圧シート110へ供給するとともに面圧シート110から後述の圧力分布信号Dを受け取り、この圧力分布信号Dを用いた演算によって被計測物の重量を推定し、この推定値を表示部121に表示させる。両信号はデジタル信号である。
図1の載置面111は、X方向(第1方向)およびY方向(第2方向)に延在しており、載置面111の周縁の計測領域Aと、非計測領域Bに囲まれた矩形の非計測領域Bとを含む。被計測物は、計測領域Aに接触するように、かつ、非計測領域に接触しないように、載置面111の中央付近に載置される。面圧シート110は、折り曲げ可能な薄く柔らかいシートであり、計測領域Aに加わる圧力を、計測領域A内の互いに重ならない後述の単位領域U毎に示す圧力分布信号Dを出力する。なお、「折り曲げ可能」とは、折ったり曲げたり巻いたりすることが可能であることを意味する。
図3は、面圧シート110の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、面圧シート110は、n個の行電極R1〜Rnと、m個の列電極C1〜Cmと、行駆動回路112と、列駆動回路113と、信号処理回路114と、m×n個の圧力計測部Pとを内蔵する。n個の行電極R1〜Rnは、載置面111に沿ってX方向に延在しており、一定の行間隔(L1)で配列されている。m個の列電極C1〜Cmは、載置面111に沿ってY方向に延在しており、一定の列間隔(L2)で配列されている。L1およびL2は、本実施形態では共に数mmであるが、適宜、要求される計測精度や被計測物の寸法に応じて定められるべきである。
計測領域AのX方向の長さをL4としたとき、L4=m×L2である。また、計測領域AのY方向の長さをL3としたとき、L3=n×L1である。つまり、計測領域Aは、互いに重ならないm×n個の単位領域Uに分けられる。一方、iをn以下の自然数とし、jをm以下の自然数としたとき、行電極Riおよび列電極Rjは、第i行第j列の単位領域Uに重なる位置で互いに立体交差し、この位置で第i行第j列の圧力計測部Pを構成している。つまり、m×n個の圧力計測部Pは、それぞれm×n個の単位領域Uに重なっている。圧力計測部Pは、静電容量方式で圧力を電気的に計測し、計測した圧力に応じた計測信号dを出力する。
図4は、圧力計測部Pの断面図である。この図に示す断面は、第i行第j列の圧力計測部Pを、行方向に並行で計測領域A(載置面111)に直交する面で切断した場合のものである。この図に示すように、圧力計測部Pは、十分な弾性を有する誘電体DSと、誘電体DSを挟持する一対の電極とを有する。つまり、圧力計測部Pは容量素子である。一対の電極のうち、一方は行電極Riの一部であり、他方は列電極Cjの一部である。つまり、第i行第j列の圧力計測部Pは、行電極Ri及び列電極Cjと電気的に接続されている。このことから解るように、行電極R1〜Rnの各々にはm個の圧力計測部Pが、列電極C1〜Cmの各々にはn個の圧力計測部Pが電気的に接続されている。
図3の信号処理回路114は、制御ユニット120に制御され、行駆動回路112と列駆動回路113を制御する。具体的には、信号処理回路114は、制御信号CSを受け取り、この制御信号CSを用いて、行駆動回路112へ行選択信号RSELを供給するともに列駆動回路113へ列選択信号CSELと読み出し信号READとを供給する。詳しくは後述するが、これらの信号はアナログ信号である。また、信号処理回路114は、列駆動回路113から後述の圧力分布信号(アナログ信号)pd2を受け取り、この圧力分布信号pd2をA/D変換して圧力分布信号Dを生成し、制御ユニット120へ供給する。
行駆動回路112は、行選択信号RSELを受け取り、この行選択信号RSELに従って、行電極R1〜Rnを一つずつ順次選択する行選択処理を1垂直走査期間(1V)毎に繰り返し実行する。以降、一つの行電極が選択される期間を1水平走査期間(1H)と呼ぶ。1V=n×1Hである。一方、列駆動回路113は、列選択信号CSELと読み出し信号READとを受け取り、これらの信号に従って、列電極C1〜Cmを一つずつ順次選択する列選択処理を1H毎に繰り返し実行する。以降、一つの列電極が選択される期間を1選択期間(1S)と呼ぶ。1H=m×1Sである。なお、1Sは、一つの圧力計測部が駆動される期間でもある。
図5は、行駆動回路112の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、行駆動回路112は、n入力のマルチプレクサ回路21である。マルチプレクサ回路21のn個の入力端子は、それぞれ、行電極R1〜Rnと電気的に接続されており、唯一の出力端子は接地電位(GND)に維持される。マルチプレクサ回路21は、行選択信号RSELに従って、その出力端子と電気的に接続する一つの入力端子を1H毎に順次切り換える。つまり、GNDの供給先となる唯一の行電極が1H毎に順次選択される。
図6は、列駆動回路113の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、列駆動回路113は、スイッチ31と、m入力のマルチプレクサ回路32と、電流源33と、サンプルホールド回路34とを有する。スイッチ31は、第1端子31a、第2端子31bおよび第3端子31cを有し、第2端子31bおよび第3端子31cのうち、列選択信号CSELのレベルに応じた端子のみを、第1端子31aと電気的に接続する。第3端子31cの電位はGNDに維持される。
第1端子31aには、マルチプレクサ回路32の出力端子が電気的に接続されている。マルチプレクサ回路32のm個の入力端子は、それぞれ、列電極C1〜Cmと電気的に接続されている。マルチプレクサ回路32は、列選択信号CSELに従って、その出力端子と電気的に接続する一つの入力端子を1S毎に順次切り換える。この切り換えにより、択一的に選択される列電極が1S毎に順次切り換わる。
第2端子31bには、電流源33の出力端子とサンプルホールド回路34の入力端子とが電気的に接続されている。電流源33は、電流Iaを出力する定電流回路であり、電流Iaの値が所期の電流値を基準とした所定の誤差範囲内に収まるように設計されている。所定の誤差範囲は、必要とする計測の精度に応じて定まる。サンプルホールド回路34は、スイッチ31の第2端子31bから供給される信号(圧力分布信号pd1)を標本化して一定時間だけ保持する一方、保持中の標本に応じた信号(圧力分布信号pd2)を出力する。この一定時間は、読み出し信号READで定められる。
図7は、面圧シート110の動作を示すタイミングチャートである。この図に示すように、行選択信号RSELは2値の信号であり、その周期は1Hである。行選択信号RSELの立ち上がりは、行選択のトリガとなっている。ある1Vに注目すると、行駆動回路112のマルチプレクサ回路21は、行選択信号RSELが最初に立ち上がると(最初の1Hが開始すると)、その出力端子と第1行の行電極R1とを電気的に接続して当該行電極を選択し、行選択信号RSELが次に立ち上がると(次の1Hが開始すると)、上記出力端子と第2行の行電極R2とを電気的に接続して当該行電極を選択し、…、行選択信号RSELが最後に立ち上がると(最後の1Hが開始すると)、上記出力端子と第n行の行電極Rnとを電気的に接続して当該行電極を選択する。選択中の行電極の電位はGNDとなる。
一方、列選択信号CSELは2値の信号であり、その周期は1Sである。列選択信号CSELの立ち上がりは、1H毎の列選択処理における各選択のトリガとなっている。ある1Hに注目すると、列駆動回路113のマルチプレクサ回路32は、列選択信号CSELが最初に立ち上がると(最初の1Sが開始すると)、その出力端子と第1列の列電極C1とを電気的に接続して当該列電極を選択し、列選択信号CSELが次に立ち上がると(次の1Sが開始すると)、上記出力端子と第2列の列電極C2とを電気的に接続して当該列電極を選択し、…、列選択信号CSELが最後に立ち上がると(最後の1Sが開始すると)、上記出力端子と第m列の列電極Cmとを電気的に接続して当該列電極を選択する。
このように、n行m列の容量素子(圧力計測部P)が一つずつ1S毎に順次選択される。列選択信号CSELのレベルは、1Sの前半のリセット期間(長さ1Rの期間)において第1レベルとなり、1Sの後半の蓄積期間(長さ1Cの期間)において第2レベルとなる。列選択信号CSELのレベルが第1レベルとなると(リセット期間が開始すると)、選択中の列電極と図6の第3端子31cとが電気的に接続される。第3端子31cの電位はGNDに保持されているから、リセット期間では、選択中の行電極の電位がGNDとなり、選択中の列電極の電位がGNDとなる。つまり、リセット期間では、選択中の容量素子(圧力計測部P)の保持電圧(V)がリセットされる。
列選択信号CSELのレベルが第2レベルとなると(蓄積期間が開始すると)、選択中の列電極と図6の第2端子31bとが電気的に接続される。これにより、電流源33から選択中の列電極へ電流Iaが流れ込む。電流Iaの所期の電流値をiaとし、電流Iaが流れ始めてからの経過時間をtとすると、選択中の列電極に蓄積される電荷(Q)は、(1)式で表される。
Q=ia×t …… (1)
また、選択中の容量素子の静電容量をCcとすると、選択中の容量素子の保持電圧(V)は、(2)式で表される。
V=Q/Cc=(ia×t)/Cc …… (2)
つまり、選択中の容量素子の保持電圧(V)は、蓄積期間において、この蓄積期間からの経過時間(t)に比例し、この容量素子の静電容量(Cc)に反比例する。容量素子の静電容量(Cc)は変化し得るが、蓄積期間は十分に短いから、蓄積期間においてCcは一定と考えてよい。また、選択中の行電極の電位はGNDとなるから、選択中の容量素子の保持電圧(V)は選択中の列電極の電位と等しくなる。よって、図7に例示するように、列電極C1の電位V1は、列電極C1が選択されている1S内の蓄積期間においてtに比例して上昇し、列電極C2の電位V2は、列電極C2が選択されている1S内の蓄積期間においてtに比例して上昇し、…、列電極Cmの電位Vmは、列電極Cmが選択されている1S内の蓄積期間においてtに比例して上昇する。
図8は、圧力の計測原理を説明するための図である。この図に示すように、計測領域Aに被計測物が載置され、圧力計測部Pに重なる単位領域Uに圧力が加わると、この圧力計測部Pにおいて、誘電体DSが、加えられた圧力に応じて薄くなる。容量素子の静電容量は誘電体の厚み(電極間の距離)に反比例するから、圧力計測部Pの静電容量(Cc)は、この圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わる圧力に反比例する。前述のように、圧力計測部Pの保持電圧(V)は、その静電容量(Cc)に反比例するから、その圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わる圧力に比例する。よって、蓄積期間(1C)における、選択中の圧力計測部Pの保持電圧(V)の上昇率(図中の傾き)は、その圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わる圧力に比例する。したがって、選択中の圧力計測部Pの保持電圧(V)の推移、すなわち選択中の列電極の電位の推移は、この圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わっている圧力に応じたものとなる。つまり、圧力計測部Pは、選択中の列電極へ計測信号dを出力する。
前述したように、列駆動回路113のマルチプレクサ回路32は、その出力端子に電気的に接続される列電極を1S毎に切り換える。したがって、マルチプレクサ回路32の出力端子の電位は、選択中の容量素子の一方の電極(列電極)の電位となる。つまり、マルチプレクサ回路32の出力端子からは、図7に例示するような圧力分布信号pd1が出力される。圧力分布信号pd1は、m行n列の圧力計測部Pから順次出力された計測信号dを連ねた信号であり、m×n個の単位領域Uに加わっている圧力を単位領域U毎に電位の推移で示す。
以上の説明から明らかなように、図3の行駆動回路112、列駆動回路113、及び信号処理回路114は、制御ユニット120に制御され、行電極R1〜Rnから行電極を択一的に選択する処理を繰り返すとともに、列電極C1〜Cmから列電極を択一的に選択する処理を繰り返すことにより、n行m列の圧力計測部Pから圧力計測部Pを順次択一的に選択し、選択中の圧力計測部Pを駆動する選択駆動部として機能する。
一方、図7に示すように、読み出し信号READは2値の信号であり、1Sの開始から一定時間(Δt)が経過すると立ち上がり、1Sの終了とともに立ち下がる。1R<Δt<1Sであるから、読み出し信号READは蓄積期間(1C)において立ち上がることになる。読み出し信号READが立ち上がると、列駆動回路113のサンプルホールド回路34は、スイッチ31の第2端子31bから供給される圧力分布信号pd1を標本化して保持する一方、保持中の標本に応じた圧力分布信号pd2を出力する。この保持は、次に読み出し信号READが立ち上がるまで継続する。
圧力分布信号pd1と圧力分布信号pd2との関係は、図8に例示する通りである。図中のVaまたはVbに注目すれば明らかなように、読み出し信号READの立ち上がり時点(t1)から次の立ち上がり時点(t2)までの圧力分布信号pd2の電位は、t1における圧力分布信号pd1の電位と等しくなる。列駆動回路113は、n行m列の圧力計測部Pから順次出力される計測信号dをこのように用いて圧力分布信号pd2を生成している。つまり、圧力分布信号pd2は、m×n個の単位領域Uに加わっている圧力を単位領域U毎に電位で示す信号である。
前述のように、蓄積期間(1C)における、選択中の圧力計測部Pの保持電圧(V)の上昇率は、その圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わる圧力に比例するから、選択中の圧力計測部Pの保持電圧(V)は、蓄積期間(1C)の開始後から終了前までの任意の時点において、その圧力計測部Pに重なる単位領域Uに加わる圧力に応じた電圧となる。したがって、Δtは、1R<Δt<1Sであれば足りる。しかし、実際には、1Cにおいて、電流Iaの電流値にはブレが生じ得るし、誘電体DSの厚みは僅かに変化し得るから、計測の精度を高めるためには、Δtとして、可能な限り、1Sに近い時間を採用することが望ましい。
前述したように、図3の信号処理回路114は、圧力分布信号pd2をA/D変換して圧力分布信号Dを生成する。圧力分布信号pd2はm×n個の単位領域Uに加わっている圧力を単位領域U毎に電位で示す信号であるから、圧力分布信号Dは、m×n個の単位領域Uに加わっている圧力を単位領域U毎に示す信号となる。結局、信号処理回路114は、n行m列の圧力計測部Pから順次出力された計測信号dを用いて生成された圧力分布信号pd2を用いて圧力分布信号Dを生成し、これを面圧シート110外へ出力する。
図2の制御回路122は、圧力分布信号Dを受け取り、これを用いて、単位領域U毎の面積と圧力との積の総和(W)を算出する。このWが、被計測物の重量の推定値となる。必須の積は、圧力が加わっている単位領域Uに係る積のみであるが、本実施形態では、処理を簡素とするために、圧力が加わっていない単位領域Uに係る積をも含めてWを求めている。具体的には、制御回路122の演算部は、第i行第j列の単位領域Uの面積をS(i,j)とし、第i行第j列の単位領域Uに加わっている圧力をP(i,j)とし、重力加速度をgとしたとき、次式の演算を実行する。
Figure 0005259261
P(i,j)は、大気圧と等しい場合に零となる。なお、本実施形態のように、単位回路Uの面積がn×m個の単位領域U間で共通の場合には、n×m個の単位領域Uについて圧力の総和を算出し、これに計測領域Aの面積を乗じてWを求めるようにしてもよい。そして、制御回路122は、求めたWを、被計測物の重量の推定値として表示部121に表示させる。なお、Wが被計測物の重量に近い値となることは、図1の行間隔L1および列間隔L2を所期の被計測物の寸法に比較して十分に短く定めることで担保されている。
以上説明したように、重量計100は、被計測物が載置される載置面111を有し、載置面111内の互いに重ならないn行m列の単位領域Uに加わっている圧力を単位領域U毎に示す圧力分布信号Dを出力する面圧シート110と、制御回路122と、表示部121とを備える。面圧シート110は、n行m列の単位領域Uにそれぞれ重なるn行m列の圧力計測部Pと、行電極R1〜Rnと、列電極C1〜Cmと、複数の圧力計測部Pを択一的に順次選択する選択駆動部とを備える。面圧シート110では、選択された圧力計測部Pが、重なる単位領域Uに加わっている圧力に応じた計測信号を、電気的に接続された列電極へ出力する。そして、面圧シート110は、n行m列の圧力計測部Pから列電極C1〜Cmへ順次出力される計測信号dを用いて圧力分布信号Dを生成する。そして、重量計100では、制御回路122が、圧力分布信号Dを用いた演算によって被測定物の重量を推定し、表示部121に表示させる。
また、重量計100では、圧力計測部Pの選択が、行駆動回路112による行電極の選択と列駆動回路113による列電極の選択とで実現される。よって、圧力測定部Pの配置のピッチを十分に短く定めても、面圧シート110を厚くせずに済む。また、面圧シート110は、折り曲げ可能かつ巻き取り可能な程度に柔らかいシートである。また、行駆動回路112、列駆動回路113及び信号処理回路114は、面圧シート110の折り曲げや巻き取りを妨げない位置(面圧シート110の端部(図1では角))に配置されている。以上より、重量計100は、十分に薄く、折り曲げ易く、高い精度で重量を計測可能である。加えて、一般的な重量計では、被計測物が載置される載置面がほとんど変形しないため、被計測物を載置する位置によって計測誤差が生じうるが、重量計100には、そのような虞がない。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示する変形例を含む各種の変形をその範囲に含みうる。
<変形例1>
上述の実施形態では、m×n個の単位領域Uに加わる圧力を単位領域U毎に示す一つの圧力分布信号Dを用いて推定された重量が表示部121に表示されるが、これを変形し、複数の圧力分布信号Dを用いて推定された重量が表示部121に表示されるようにしてもよい(変形例1)。
図9は、変形例1に係る制御回路の動作を示すフローチャートである。この図に示すように、制御回路は、まず、面圧シート110を制御して面圧シート110から一つの圧力分布信号Dを取得する(ステップS1)。具体的には、制御回路は、一つの圧力分布信号Dを取得するための制御信号CSを面圧シート110へ供給し、これに応じて面圧シート110から出力される一つの圧力分布信号Dを受け取る。なお、一つの圧力分布信号Dとは、1垂直走査期間(1V)にわたる信号であり、m×n個の単位領域Uに加わる圧力を単位領域U毎に示す。
次に制御回路は、終了条件が充たされたか否かを判定する(ステップS2)。この判定結果が「NO」の場合、処理はステップS1に戻る。つまり、制御回路は、終了条件が充たされるまで、一つの圧力分布信号pd2を取得する処理を繰り返し実行する。上記の終了条件としては、少なくとも1回は充たされない任意の条件を採用可能である。そのような条件としては、圧力分布信号pd2を2以上の一定数だけ受け取ると充たされる条件が挙げられる。
ステップS2の判定結果が「YES」の場合、制御回路の演算部は、取得した複数の圧力分布信号Dを用いた演算によって被計測物の重量を推定する(ステップS3)。この演算および推定の内容は任意である。例えば、圧力分布信号D毎に上述の実施形態と同様の演算を行って複数のWを算出し、複数のWの統計値(例えば平均値)を推定値としてもよいし、複数の圧力分布信号D間で圧力計測部P毎に統計値(例えば平均値)を求めて一つの圧力分布信号Dを生成し、この圧力分布信号Dについて上述の実施形態と同様の演算を行って推定値を算出するようにしてもよい。そして、制御回路は、ステップS3で得られた推定値を表示部121に表示させる(ステップS4)。
上述した変形例1によれば、生成時点が互いに異なる複数の圧力分布信号Dを用いた演算によって被計測物の重量が推定されるから、被計測物の重量の計測精度を向上させることが可能である。
<変形例2>
上述した変形例1では、k個の圧力分布信号Dを取得する場合には、k×m×n個の計測信号dが必要となるが、これを変形し、k×m×nよりも少ない数の計測信号dを用いてk個の圧力分布信号を取得可能としてもよい(変形例2)。換言すれば、ある垂直走査期間(1V)において、n行m列の圧力計測部の全部ではなく、n行m列の圧力計測部の一部のみが選択および駆動されうるようにしてもよい。
図10は、変形例2に係る制御回路の動作を示すフローチャートである。この図に示すように、制御回路は、まず、有効領域を初期化する(ステップS5)。具体的には、制御回路は、n行m列の単位領域Uの総てを有効領域とする。次に制御回路は、ステップS6にて、面圧シート110を制御して面圧シート110から有効領域に係る一つの圧力分布信号を取得する(第1処理)。ここでは、総ての単位領域Uが有効領域であるから、ステップS6の処理内容は、変形例1のステップS1の処理内容と同様となる。
次に制御回路は、終了条件が充たされたか否かを判定する(ステップS2)。この終了条件は、変形例1に係る終了条件と同様である。この判定結果が「NO」の場合、処理はステップS7へ進む。ステップS7では、制御回路は、直前のステップS6で取得した一つの圧力分布信号に基づいて有効領域を特定する(第2処理)。具体的には、制御回路は、圧力計測部P毎に、圧力分布信号が示す圧力と予め定められた閾値とを比較し、比較結果に基づいて、総ての単位領域Uのうち、被計測物が圧力を加えている単位領域Uのみを、有効領域として特定する。
制御回路は、ステップS7の処理を終えると、ステップS6にて、面圧シート110を制御して面圧シート110から有効領域に係る一つの圧力分布信号を取得する(第3処理)。ここでは、総ての単位領域Uが有効領域とは限らないから、ステップS6の処理内容(制御信号および圧力分布信号の内容)は、変形例1のステップS1の処理内容と相違しうる。なお、総ての単位領域Uのうち、一部の単位領域Uのみが有効領域となった場合、ステップS6にて制御回路から面圧シート110へ供給される制御信号は、有効領域である単位領域Uに重なる圧力計測部Pを選択して駆動する一方、有効領域でない単位領域Uに重なる圧力計測部Pを選択も駆動もしない信号となる。
そのような制御信号の一例としては、n行m列の圧力計測部Pのうち、有効領域の単位領域Uに重なる圧力計測部Pのみが一定時間間隔で順次選択されるように、面圧シート110を制御する信号が挙げられる。この制御信号を用いる場合、圧力分布信号の取得に要する時間が短縮されるとともに、重量計全体の消費電力が低減される。また、制御信号の他の一例としては、図7の列選択信号CSELが有効領域でない単位領域Uに係る1Sにわたって第1レベルを維持するように、面圧シート110を制御する信号が挙げられる。この制御信号を用いる場合、圧力分布信号の取得に要する時間は短縮されないが、重量計全体の消費電力は低減される。
ステップS2の判定結果が「YES」の場合、制御回路の演算部は、取得した複数の圧力分布信号を用いた演算によって被計測物の重量を推定する(ステップS8)。ステップS8の処理内容が変形例1のステップS3の処理内容と異なる点は、演算に使用する複数の圧力分布信号に、m×nよりも少ない数の単位領域Uに加わる圧力を単位領域U毎に示す圧力分布信号が含まれうる点である。そして、制御回路は、ステップS8で得られた推定値を表示部121に表示させる(ステップS4)。
上述した変形例2によれば、2個目以降の圧力分布信号を取得する際に駆動される圧力計測部Pの数が、1個目の圧力分布信号を取得する際に駆動される圧力計測部Pの数よりも少なくなりうるから、重量計全体の消費電力を低減可能であり、ステップS6において有効領域の単位領域Uに重なる圧力計測部Pのみが一定時間間隔で順次選択されるように面圧シート110を制御する制御信号を用いることにより、有効領域でない単位領域Uに重なる圧力計測部Pを選択するための時間が削減されるから、重量の推定(計測)に要する時間を短縮可能である。なお、変形例2をさらに変形し、ステップS2の判定結果が「NO」となる度にステップS7の処理を行うのではなく、ステップS2の判定結果がf回目に「NO」となった場合にのみステップS7の処理を行うようにしてもよい。fは任意の自然数である。
<変形例3>
上述の実施形態では、一つの重量が計測および表示されるが、これを変形し、複数の重量を一挙に計測および表示可能としてもよい(変形例3)。
図11は、変形例3に係る重量計200の外観を示す斜視図である。この図に示すように、重量計200は、被計測物が載置される載置面211を有する面圧シート210と、重量計200全体を制御し、X方向およびY方向に延在する載置面211に載置された被計測物の重量の推定値を表示する制御ユニット220と、両者を相互に電気的かつ着脱自在に接続するケーブル130とを備える。制御ユニット220は、表示部221と、図示しない制御回路とを備える。
面圧シート210の載置面211は互いに重ならない計測領域A1及びA2を有する。図示を略するが、面圧シート210内では、計測領域A1およびA2にわたってX方向にn個の行電極が延在しており、計測領域A1に沿ってY方向にm個の行電極が延在しており、計測領域A2に沿ってY方向にm個の行電極が延在している。つまり、計測領域A1およびA2はそれぞれm×n個の単位領域Uを含み、面圧シート210は2×m×n個の圧力計測部Pを有する。なお、面圧シート210の電気的構成が面圧シート110の電気的構成と異なる点は、列電極の数の差に起因した点のみである。
図12は、制御ユニット220の制御回路の動作を示すフローチャートである。この図に示すように、制御回路は、まず、被計測物が2×m×n個の単位領域Uに加えた圧力を単位領域U毎に示す圧力分布信号を取得する(ステップS9)。次に制御回路は、取得した圧力分布信号を用いた演算によって、載置面211に載置された被計測物の重量を計測領域毎に推定する(ステップS10)。そして、制御回路は、ステップS10で得られた二つの推定値を、表示部221に表示させる(ステップS11)。この表示の形態は、推定値と計測領域との対応関係を人が把握可能な形態であればよく、二つの推定値が同時に表示される形態であってもよいし、交互に表示される形態であってもよい。
上述した変形例3によれば、一つの圧力分布信号を用いて計測領域毎の推定値を一挙に得ることができる。したがって、変形例3によれば、一つの被計測物の重量の分布を計測可能であるとともに、二つの被計測物の重量を計測する場合には計測時間を短縮可能である。つまり、設計の自由度が高くなる。なお、変形例3を変形し、計測領域の数を3以上としてもよい。
<他の変形例>
上述の実施形態および変形例では、列選択処理が行選択処理よりも短い時間間隔で行われるが、これを変形し、行選択処理が列選択処理よりも短い時間間隔で行われるようにしてもよい。また、上述の実施形態および変形例では、静電容量方式で圧力を電気的に計測する圧力計測部を採用しているが、これを変形し、電気抵抗方式等の他の方式で圧力を電気的に計測する圧力計測部を採用してもよい。また、上述の実施形態および変形例では、圧力計測部がマトリクス状に並ぶが、これを変形し、圧力計測部が非マトリクス状に並ぶようにしてもよい。ただし、いずれの形態であっても、十分に薄く、折り曲げ易く、高い精度で重量を計測可能とするためには、重量計は、載置面に沿って第1方向に延在する複数の第1導電体と、載置面に沿って第1方向と異なる第2方向に延在する複数の第2導電体とを備え、複数の第1導電体は、複数の圧力計測部が電気的に接続される一つの第1導電体を含み、複数の第2導電体は、複数の圧力計測部が電気的に接続される一つの第2導電体を含む必要がある。
上述の実施形態および変形例は、計測領域内の総ての単位領域U間で面積が等しいことを前提としているが、これを変形し、計測領域内の複数の単位領域に、面積が互いに異なる二以上の単位領域が含まれる形態としてもよい。この形態で、十分に正確な推定値を得るためには、単位領域毎の面積と圧力との積について計測領域内の総ての単位領域にわたる総和を算出することによって被計測物の重量を推定することが望ましい。
上述の実施形態および変形例では、制御ユニットと面圧シートとが別体であるが、これを変形し、面圧シートが制御ユニットを内蔵する形態としてもよい。この形態では、両者を接続するケーブルは不要となる。この形態では、制御ユニット内の表示部として、折り曲げ可能な表示部を採用するのが望ましい。
本発明の一実施形態に係る重量計100の外観を示す斜視図である。 重量計100の制御ユニット120の電気的構成を示すブロック図である。 重量計100の面圧シート110の電気的構成を示すブロック図である。 面圧シート110の圧力計測部Pの断面図である。 面圧シート110の行駆動回路112の電気的構成を示すブロック図である。 面圧シート110の列駆動回路113の電気的構成を示すブロック図である。 面圧シート110の動作を示すタイミングチャートである。 圧力の計測原理を説明するための図である。 本発明の変形例1に係る制御回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の変形例2に係る制御回路の動作を示すフローチャートである。 本発明の変形例3に係る重量計200の外観を示す斜視図である。 重量計200の制御ユニット220の制御回路の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100…重量計、110…面圧シート、111…載置面、121…表示部、122…制御回路、C1〜Cm…列電極、d…計測信号、D…圧力分布信号、P…圧力計測部、R1〜Rn…行電極、U…単位領域。

Claims (4)

  1. 被計測物の重量を計測する重量計であって、
    前記被計測物が載置される載置面を有し、前記載置面内の互いに重ならない複数の単位領域に加わっている圧力を前記単位領域毎に示す圧力分布信号を出力する面圧シートと、
    前記圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を推定する演算部と、
    前記演算部に推定された重量を表示する表示部とを備え、
    前記面圧シートは、
    前記複数の単位領域にそれぞれ重なる複数の圧力計測部と、
    前記載置面に沿って第1方向に延在し、各々には前記複数の圧力計測部のうちの少なくとも一つが電気的に接続される複数の第1導電体と、
    前記載置面に沿って前記第1方向と異なる第2方向に延在し、各々には前記複数の圧力計測部のうちの少なくとも一つが電気的に接続される複数の第2導電体と、
    前記複数の第1導電体から前記第1導電体を択一的に選択する処理と前記複数の第2導電体から前記第2導電体を択一的に選択する処理とを繰り返し行うことにより、前記複数の圧力計測部の一部または全部から前記圧力計測部を順次択一的に選択し、選択中の前記圧力計測部を駆動する選択駆動部とを備え
    前記複数の第1導電体のうちの一つは、2以上の前記圧力計測部と電気的に接続され、
    前記複数の第2導電体のうちの一つは、2以上の前記圧力計測部と電気的に接続され、
    前記圧力計測部は、駆動されると、重なる前記単位領域に加わっている圧力に応じた計測信号を、選択中の前記第1導電体または前記第2導電体へ出力し、
    前記面圧シートは、前記一部または全部から順次出力される前記計測信号を用いて前記圧力分布信号を生成し、
    当該重量計は、
    前記演算部を含む制御回路を備え、
    前記制御回路は、前記選択駆動部を制御して前記面圧シートから複数の前記圧力分布信号を取得し、
    前記演算部は、前記複数の圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を推定し、
    前記制御回路は、
    前記選択駆動部を制御して、前記一部または全部に係る前記圧力分布信号を取得する第1処理と、
    前記第1処理で取得した前記圧力分布信号に基づいて、前記一部または全部のうち、圧力が加わっている前記圧力計測部を特定する第2処理と、
    前記選択駆動部を制御して、前記第2処理で特定した前記圧力計測部に係る前記圧力分布信号を取得する第3処理とを実行し、
    前記演算部は、前記第1処理で取得された前記圧力分布信号と前記第3処理で取得された前記圧力分布信号とを用いた演算によって前記被計測物の重量を推定する、
    ことを特徴とする重量計。
  2. 前記制御回路は、前記第3処理において、前記一部または全部のうち、前記第2処理で特定した前記圧力計測部のみが一定時間間隔で順次選択されるように、前記選択駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の重量計。
  3. 前記載置面は互いに重ならない複数の計測領域を有し、
    前記複数の計測領域の各々は2以上の前記単位領域を含み、
    前記演算部は、前記圧力分布信号を用いた演算によって前記被計測物の重量を前記計測領域毎に推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の重量計。
  4. 前記一部または全部は、互いに面積が異なる二つの前記単位領域にそれぞれ重なる二つの前記圧力計測部を含み、
    前記演算部は、前記圧力分布信号を用いて、前記単位領域毎の面積と圧力との積についての前記一部または全部にわたる総和を算出することにより、前記被計測物の重量を推定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の重量計。
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