JP5258785B2 - コーティングされたテキスタイル、より特に合成皮革の製造方法 - Google Patents

コーティングされたテキスタイル、より特に合成皮革の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5258785B2
JP5258785B2 JP2009541992A JP2009541992A JP5258785B2 JP 5258785 B2 JP5258785 B2 JP 5258785B2 JP 2009541992 A JP2009541992 A JP 2009541992A JP 2009541992 A JP2009541992 A JP 2009541992A JP 5258785 B2 JP5258785 B2 JP 5258785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
ethyl
butyl
ionic liquid
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009541992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010513735A (ja
Inventor
シュッテ,マルクス
マルツ,ハウケ
サルバシュ,ラスロ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2010513735A publication Critical patent/JP2010513735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5258785B2 publication Critical patent/JP5258785B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/37Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/564Polyureas, polyurethanes or other polymers having ureide or urethane links; Precondensation products forming them
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T442/00Fabric [woven, knitted, or nonwoven textile or cloth, etc.]
    • Y10T442/20Coated or impregnated woven, knit, or nonwoven fabric which is not [a] associated with another preformed layer or fiber layer or, [b] with respect to woven and knit, characterized, respectively, by a particular or differential weave or knit, wherein the coating or impregnation is neither a foamed material nor a free metal or alloy layer

Description

本発明は、テキスタイル基体、好ましくは織物、編物又は不織布を、ポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンを含む溶液(I)でコーティング又は含浸し、このポリウレタンをテキスタイル基体の中又は上に沈殿させるコーティングされたテキスタイル、特に擬革の製造方法であって、イオン液体中に溶解したポリウレタンを溶液(I)として使用することを特徴とする製造方法に関する。本発明は更に、この方法によって得られるコーティングされたテキスタイル、特に擬革に関する。
プラスチックでテキスタイルをコーティングすることによる擬革(imitation leather)の製造は、長い間公知である。擬革は、とりわけ、靴の甲の材料として、衣料品のため、ハンドバック(財布)製造材料として、又は例えば室内装飾品の分野において使用される。PVC等の他のプラスチックに加えて、特にポリウレタンはコーティング材料として使用される。ポリウレタンでのテキスタイルのコーティングのため一般的に知られている原理は、非特許文献1のp459-467に記載されている。凝固方法の記載が、更に非特許文献2に記載されている。
特に、直接コーティング法、リバース法(間接的コーティング)及び凝固法が、擬革の製造に用いられる。直接法とは異なり、リバース法では、コーティングを中間基体に施し、次いで積層工程において、これにより得られたフィルムとテキスタイル基体とを結合し、及び中間基体(剥離紙)を剥離する。コーティングの間に高い引張応力が認められないテキスタイル基体を使用する場合、又は特に密度の低い目の粗い織物が使用される場合に、リバース法が好ましく使用される。
凝固法では、テキスタイル基体を、DMF中で、ポリウレタン(以下、PUとも称する)、通常は熱可塑性ポリウレタン(以下、TPUとも称する)を含む溶液で通常はコーティングする。次の工程において、コーティングした基体をDMF/水浴に通し、水の割合を段階的に増加させる。これによりPUの沈殿及び微孔フィルムの形成が起こる。DMF及び水は優れた混和性を示し、DMF及び水がPUにとっての溶媒/非溶媒ペアとして作用するという事実がある。凝固したPUのコーティングは比較的良好な通気性及び手触りの特性を有するため、凝固したPUのコーティングは特に高品質の擬革のために使用される。凝固法の基本原理は、PUにとって好適な溶媒/非溶媒のペアの使用に基づく。凝固法の主な利点は、微小孔性で通気性のある優れた手触りの擬革が得られることである。擬革の銘柄の例は、Clarino(登録商標)又はAlcantara(登録商標)である。凝固法の欠点は、有機溶媒としてのDMFを大量使用することが不可欠なことである。製造中において、DMFの放射による従業員への暴露を最小限にするために追加的な設計が必要であり、これはより単純な方法と比較して更なる費用が少なくない。更に、大量のDMF/水混合物を処分又は処理することが必要である。これは、水及びDMFが共沸混合物を形成し、費用のかかる蒸留によってのみ分離することができるという理由で、問題となっている。
DE1110607 DE10202838A1
W.Schroer, Textilveredlung 1987,22(12) "New Materials Permeable to Water Vapor", Harro Traubel, Springer Verlag, Berlin, Heidelberg, New York, 1999, ISBN 3-540-64976-8, p42-63 K.Walter, U.Loose, G Hebestreit, "Herstellung von Polyurethanen in Losung fur die Kunstlederindustrie", Leder Schuhe Lederwaren, 1990, p172-1770 M.Stoll, "Verfahren zur Herstellung poroser Polymerschichten nach dem Koagulationsverfahren", Coating, 1994, p9-11 W.Schroer, "Die Beschichtung von Textilien mit Polyurethanen", Textilveredlung, 1987, p459-467 Angew. Chem. 2000, 112, p3926-3945
従って、本発明の目的は、可能な限り毒性学的に安全であり、取扱いに簡単且つ経済的な出発物質、特に溶媒を使用することができるテキスタイル基体のコーティング方法、特に擬革の製造方法を提供することにある。更に、この方法により規格外生成物の再利用が可能となるべきである。この方法は、可能な限り簡単且つ経済的に行うことができるべきである。
この目的は、序論で述べた方法及びこの方法で得られる生成物によって達成することができた。
溶媒としてのイオン液体の使用は、以下の利点を有する。
a.イオン液体は通常はDMFより毒性が小さいか、全く毒性がない。
b.低い蒸気圧のために、イオン液体は高温であっても周囲の空気を汚染しない。
c.以上の利点により、揮発性有機化合物の使用者への暴露を大幅に低減する。
d.共沸混合物が形成されないので、水の除去が非常に容易になる。
e.通常はイオン液体中に不純物が残り、これにより高純度の凝塊が生じ得る。
特に、(c)及び(d)で述べた利点は、処理中の重要な利点である。
イオン液体には、PUを溶解する能力があり、水を添加することによって再度沈澱させることができる。イオン液体は、水との共沸混合物を形成しないので蒸留によって容易に分離することができる。この溶液の特性と生分解性又はイオン液体の毒性は構造によって異なり、ある要求に合わせるために最適化することができる。
本発明の溶液(I)の生成は、イオン液体中でポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンを生成することによって好ましく行うことができる。ポリウレタン、好ましくは、熱可塑性ポリウレタンの生成は、特に、(a)イソシアネートと、(b)イソシアネートに対して反応性の化合物及び(c)鎖延長剤を、イオン液体中で反応させることによって行うことができる。
驚くべきことに、イオン液体は、すでに生成されたポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンでさえ、再度イオン液体中に溶解する良好な溶解特性を有することが判明した。従って、液体(I)は、ポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンをイオン液体に溶解することによっても生成することができる。ここで、好ましくは、ポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンをイオン液体に加え、50〜150℃、好ましくは70〜130℃で溶解するという手法が採用されている。また、(a)イソシアネートと、(b)イソイシアネートに対して反応性の化合物及び(c)鎖延長剤をそれ自体で、すなわち溶媒なしで、反応させることによってポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンを生成し、イオン液体と混合することが好ましい。このように、溶液(I)を好ましくは、ポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンをイオン液体中で溶解させることによって製造することもできる。
助剤(e)をポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンとイオン液体を含む混合物に添加してもよい。
溶液(I)中のポリウレタン及びイオン液体(I)の質量比は、広い範囲で選択することができ、粘度等の処理特性によって主に決定する。通常は、イオン液体とポリウレタンの比は、20:1〜1:10、好ましくは10:1〜1:1であり、特に好ましくは4:1〜2:1である。イオン液体に加えて、イオン液体と均一に好ましく混合する更なる溶媒を、溶媒として使用することができる。好ましくは、イオン液体のみを溶液(I)の生成のための溶媒として使用する。
(a)イソシアネートと、(b)イソシアネートに対して反応性の化合物(好ましくは数平均分子量が500〜10000)、(c)分子量が50〜499の鎖延長剤、適切な場合には(d)触媒及び/又は(e)助剤の存在下に反応させることによるポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンの生成は、通常は当業者に知られており、広く文献に記載されている。
イオン液体に溶解したポリウレタンを含む溶液(I)でのテキスタイル基体のコーティングは、通常は慣用及び公知の方法によって達成することができる。出発物質及び凝固皮革の生成方法は、例えば、非特許文献3〜5及び特許文献1に記載されている。
ポリウレタンの生成において通常使用される成分(a)、(b)、(c)及び適切な場合には(d)及び/又は(e)の例を以下に記載する。
使用してよい有機イソシアネート(a)は、通常は公知の脂肪族、脂環式、芳香脂肪族及び/又は芳香族イソシアネート、好ましくはジイソシアネートであり、例えば、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−又はヘプタ−及び/又はオクタメチレンジイソシアネート、2−メチルペンタメチレン−1,5−ジイソシアネート、2−エチルブチレン−1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン−1,5−ジイソシアネート、ブチレン−1,4−ジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、1,4−及び/又は1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、1−メチルシクロヘキサン−2,4−及び/又は2,6−ジイソシアネート及び/又はジシクロヘキシルメタン4,4'−、2,4'−及び/又は2,2'−ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,2'−、2,4'−及び/又は4,4'−ジイソシアネート(MDI)、ナフチレン1,5−ジイソシアネート(NDI)、トリレン2,4−及び/又は2,6−ジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチルジフェニルジイソシアネート、1,2−ジフェニルエタンジイソシアネート及び/又はフェニレンジイソシアネートである。4,4'−MDIを使用することが好ましい。
一般的に公知のイソシアネートに反応性の化合物をイソシアネートに反応性の化合物(b)として使用してよい。例えば、ポリエステルオール、ポリエーテルオール及び/又はポリカーボネートジオールであり、これらは、分子量が500〜4000、好ましくは1000〜3000、特に1500〜2000であり、且つ好ましくは平均官能価が1.8〜2.3、好ましくは1.9〜2.2、特に2であり、「ポリオール」と通常は総称される。
使用してよい鎖延長剤(c)は、通常は公知の分子量が50〜499の脂肪族、芳香脂肪族、芳香族及び/又は脂環式化合物、好ましくは2官能性化合物、例えばアルキル基に2〜10個の炭素原子を有するジアミン及び/又はアルカンジオール、特に1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び/又は3〜8個の炭素原子を有するジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−、オクタ−、ノナ−及び/又はデカアルキレングリコール、好ましくは対応するオリゴ−及び/又はポリプロピレングリコールであり、鎖延長剤の混合物を使用することもできる。特に好ましい鎖延長剤は、脂肪族ジアミン、特にエチレンジアミン若しくはプロピレンジアミン又はエチレンジアミンとプロピレンジアミンの混合物である。
ジイソシアネート(a)のNCO基と、成分(b)及び(c)のヒドロキシル基及び/又はアミノ基との間の反応を特に促進させる好適な触媒(d)は、従来技術で公知で慣用の第三級アミン、例えば、トリメチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N'−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノール、ジアザビシクロ(2,2,2)オクタン及びこれらの類似物、並びに有機金属化合物、例えば、チタン酸エステル、鉄(III)アセチルアセトネート等の鉄化合物、スズ化合物、例えば、スズジアセテート、スズジオクタノエート、スズジラウレート又は脂肪族カルボン酸のジアルキルスズ塩(例えばジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジラウレート又はこれらの類似物)である。触媒は、ポリヒドロキシ化合物(b)の100質量部に対して0.0001〜0.1質量部の量で通常は使用する。
触媒(d)に加えて、慣用の助剤及び/又は添加剤(e)を成分(a)〜(c)に添加することができる。発泡剤、界面活性剤、充填材、難燃剤、核剤、酸化安定剤、滑剤及び離型剤、染料及び顔料、適切な場合には、本発明の安定剤の混合物に加えて更なる安定剤、例えば加水分解、光又は熱に対する安定剤、変色防止のための安定剤、無機及び/又は有機充填材、強化剤及び可塑剤が、例として挙げられる。好ましい実施の形態では、成分(e)としてまた加水分解安定剤、例えば高分子及び低分子量のカルボジイミドが挙げられる。別の実施の形態では、TPUはリン化合物を含んでよい。好ましい実施の形態では、使用されるリン化合物は、三価リンの有機リン化合物、例えばホスファイト及びホスホナイトである。好適なリン化合物の例は、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリチルジホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリチルジホスファイト、ジ(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4'−ジフェニリレンジホスホナイト、トリイソデシルホスファイト、ジイソデシルフェニルホスファイト及びジフェニルイソデシルホスファイト又はこれらの混合物である。
前記成分(a)、(b)及び(c)並びに適切な場合には(d)及び(e)に加えて、通常は分子量が31〜499である鎖調節剤を使用してもよい。このような鎖調節剤は、イソシアネートに対して反応性の官能基を一つのみ有する化合物であり、例えば単官能性アルコール、単官能性アミン及び/又は単官能性ポリオールである。このような鎖調節剤を用いることで、特にTPUの場合に、制御された方法で流動挙動(flow behavior)を与えることができる。鎖調節剤は、通常は、成分(b)の100質量部に対して、0〜5質量部、好ましくは0.1〜1質量部で使用することができ、定義上、この鎖調節剤は成分(c)に含まれる。
本明細書で述べられる全ての分子量は、単位[g/mol]である。
ポリウレタンは、好ましくは、(a)イソシアネート、好ましくは4,4'−MDIと、(b)分子量が500〜10000であるイソシアネートに対して反応性の化合物及び(c)好ましくは分子量が50〜499である鎖延長剤、好ましくは脂肪族ジアミン、特に好ましくはエチレンジアミン及び/又はプロピレンジアミン、適切な場合には(d)触媒及び/又は(e)助剤の存在下での反応に基づく。
ポリウレタンに硬度をもたせるために、成分(b)及び(c)を比較的広いモル比で変えることができる。成分(b)と、完全に使用される鎖延長剤(c)のモル比は、10:1〜1:10、特に1:1〜1:4であるのが有用であると証明されており、(c)の含有量が増加するとポリウレタンの硬度が増加する。
反応は、通常の指数、好ましくは900〜1100の指数で、特に好ましくは950〜1050の指数で行うことができる。指数は、反応において完全に使用される成分(a)のイソシアネート基と、成分(b)及び(c)のイソシアネート基に対して反応性の基、すなわち活性水素との比によって定義される。指数が100の場合、成分(a)のイソシアネート基1つにつき、成分(b)と(c)の1つの活性水素原子、すなわち1つのイソシアネートに対して反応性の機能が存在する。指数が1000を超える場合、OH基よりも多いイソシアネート基が存在する。
イオン液体は通常は公知であり広く文献に記載されている。好ましくは「イオン液体」という表現は、化合物、好ましくは有機化合物であって、少なくとも1種のカチオン及び少なくとも1種のアニオン、有機基を含む、少なくとも1種のカチオン及び/又は少なくとも1種のアニオンを含む化合物を意味するものとして理解される。
好ましくは、イオン液体の融点は180℃未満である。特に好ましくは融点は、−50〜150℃、特に−20〜120℃、特に好ましくは100℃未満である。
本発明の文脈におけるイオン液体は、好ましくは次の一般式の塩、
(A)好ましくは一般式(I)の塩

[A]+ n[Y]n- (I)

(但し、nは、1、2、3又は4であり、[A]+は、第4級アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウムカチオン又はホスホニウムカチオンであり、そして[Y]n-は、一価、二価、三価又は四価のアニオンである);又は

(B)一般式(II)の混合塩

[A1+[A2+[Y]n- (IIa)、但し n=2;
[A1+[A2+[A3+[Y]n- (IIb)、但し n=3;又は
[A1+[A2+[A3+[A4+[Y]n- (IIc)、但し n=4;

(但し、[A1+、[A2+、[A3+及び[A4+は、[A]+のために記載した群から独立して選択され、そして[Y]n-は、(A)で定義したものである);又は

(C)一般式(III)の混合塩

[A1+[A2+[A3+[M1+[Y]n- (IIIa)、但し n=4;
[A1+[A2+[M1+[M2+[Y]n- (IIIb)、但し n=4;
[A1+[M1+[M2+[M3+[Y]n- (IIIc)、但し n=4;
[A1+[A2+[M1+[Y]n- (IIId)、但し n=3;
[A1+[M1+[M2+[Y]n- (IIIe)、但し n=3;
[A1+[M1+[Y]n- (IIIf)、但し n=2;
[A1+[A2+[M42+[Y]n- (IIIg)、但し n=4;
[A1+[M1+[M42+[Y]n- (IIIh)、但し n=4;
[A1+[M53+[Y]n- (IIIi)、但し n=4;又は
[A1+[M42+[Y]n- (IIIj)、但し n=3;

(但し、[A1+、[A2+及び[A3+は、[A]+のために記載した群から独立して選択され、そして[Y]n-は、(A)で定義したものであり、そして[M1+、[M2+、[M3+は、一価の金属カチオンであり、[M42+は、二価の金属カチオンであり、そして[M53+は、三価の金属カチオンである。)である。
イオン液体のカチオン[A]+を形成するのに適切な化合物は、例えば、特許文献2により公知である。従って、このような化合物は、酸素、リン、硫黄又は特に窒素原子、例えば少なくとも1個の窒素原子、好ましくは1〜10個の窒素原子、特に好ましくは1〜5個の窒素原子、極めて特に好ましくは1〜3個の窒素原子、及び特に1〜2個の窒素原子を含むことができる。適切な場合には、酸素、硫黄又はリン原子等の更なるヘテロ原子も存在可能である。窒素原子は、イオン液体のカチオン中の正電荷の好適なキャリヤであり、電気的に中性の分子を生成するために、平衡状態で、プロトン又はアルキル基はアニオンに移行することができる。
窒素原子がイオン液体のカチオン中の正電荷のキャリヤである場合、イオン液体の合成において、例えばアミン又は窒素ヘテロ環の窒素原子の4級化によってカチオンが最初に生成され得る。4級化は、窒素原子のアルキル化によって行うことができる。使用するアルキル化試薬に依存して、異なるアニオンを有する塩が得られる。4級化の間に、所望のアニオンを形成することができない場合には、更なる合成段階でこれを行うことができる。例えば、ハロゲン化アンモニウムから出発して、このハロゲン化物はルイス酸と反応することができ、ハロゲン化物とルイス酸から錯体アニオンが形成される。あるいは、ハロゲン化物イオンを所望のアニオンに替えることも可能である。これは、形成されるハロゲン化金属の沈殿を伴う金属塩の添加により、イオン交換体を用いることにより、又は強酸によるハロゲン化物イオンの置換によって(ハロゲン化水素酸が遊離して)、行うことができる。適切な方法は、例えば非特許文献6と、同文献において引用されている文献に記載されている。
アミン又は窒素ヘテロ環中の窒素を4級化することができる適切なアルキル基は、例えば、C1−C18−アルキル、好ましくはC1−C10−アルキル、特に好ましくはC1−C6−アルキル、極めて好ましくはメチルである。アルキル基は無置換でよいし、あるいは1個又は2個以上の同一の又は異なる置換基を有してもよい。
好ましい化合物は、少なくとも5員又は6員のヘテロ環、特に5員のヘテロ環(ヘテロ環は、少なくとも1個の窒素原子、及び適切であれば酸素又は硫黄原子をカチオンとして有する)を含む化合物であり、特に好ましい化合物は、1個、2個又は3個の窒素原子及び1個の硫黄又は1個の酸素原子を有する、少なくとも1種の5員又は6員のヘテロ環を含むものであり、極めて特に好ましくは、2個の窒素原子を有するものである。芳香族ヘテロ環が特に好ましい。
特に好ましい化合物は、分子量が1000未満、極めて特に好ましくは500未満である化合物である。
更に、好ましいカチオンは、式(IVa)〜(IVw)の化合物及びこれらの構造を含むオリゴマーの中から選択されるカチオンである。
Figure 0005258785
Figure 0005258785
Figure 0005258785
更に適切なカチオンは、一般式(IVx)及び(IVy)及びこれらの構造を含むオリゴマーである。
Figure 0005258785
上述した式(IVa)〜(IVy)の中で、
・基Rは、水素、炭素含有有機の、飽和又は不飽和の、非環式又は環式の、脂肪族、芳香族又は芳香脂肪族の基であり、これらの基は、1〜20個の炭素原子を有し、そして無置換であるか又は1〜5個のヘテロ原子又は好適な官能基によって中断又は置換されている。そして、
・基R1〜R9は、互いに独立して、水素、スルホ基又は炭素含有有機の、飽和又は不飽和の、非環式又は環式の、脂肪族、芳香族又は芳香脂肪族の基(これらの基は、1〜20個の炭素原子を有し、そして無置換であるか又は1〜5個のヘテロ原子又は好適な官能基によって中断又は置換されている)であり、そして、上述した式(IV)中の炭素原子と結合した(ヘテロ原子とは結合していない)基R1〜R9は、ハロゲン又は官能基であってよく;又は
・一連のR1〜R9の2個の隣接する基が、共に、2価の、炭素含有有機の、飽和又は不飽和の、非環式又は環式の、脂肪族、芳香族又は芳香脂肪族の基(これらの基は、1〜30個の炭素原子を有し、そして無置換であるか又は1〜5個のヘテロ原子又は好適な官能基によって中断又は置換されていて良い)を形成しても良い。
基R及びR1〜R9の定義中で、好適なヘテロ原子は、原則として、形式的に−CH2−、−CH=、−C≡又は=C=基を置換することができる全てのヘテロ原子である。炭素含有基がヘテロ原子を含む場合、酸素、窒素、硫黄、リン及びケイ素が好ましい。好ましい基として、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−NR´−、−N=、−PR´2及び−SiR´2 (但し、基R'はそれぞれの場合、炭素含有基の残りの部分である。)が特に挙げられる。上述した式(IV)中で、基R1〜R9が炭素原子と結合している(そしてヘテロ原子と結合していない)場合には、基R1〜R9は、ヘテロ原子を介して直接的に結合することができる。
好適な官能基は、原則として、炭素原子又はヘテロ原子と結合可能な全ての官能基である。適切な例として−NR'−及び−CN(シアノ)が挙げられる。官能基とヘテロ原子は、直接的に隣接してもよく、例えば、−O−(エーテル)、−S−(チオエーテル)、−COO−(エステル)又は−CONR'−(第3アミド)等の複数の隣接する原子の組み合わせ、例えば、ジ(C1−C4−アルキル)アミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル又はC1−C4−アルコキシも含まれる。基R'は、炭素含有基の残りの部分である。
ハロゲンとして、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
基Rは、好ましくは、
・合計で1〜20個の炭素原子を有し、無置換であるか又はハロゲン、フェニル又はシアノで1つ又は複数置換されている直鎖の又は分岐したC1−C18−アルキルであり、例えば、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−1−プロピル(イソブチル)、2−メチル−2−プロピル(tert−ブチル)、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、1−ヘプチル、1−オクチル、1−ノニル、1−デシル、1−ウンデシル、1−ドデシル、1−テトラデシル、1−ヘキサデシル、1−オクタデシル、ベンジル、2−シアノエチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(n−ブトキシカルボニル)エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヘプタフルオロイソプロピル、ノナフルオロブチル、ノナフルオロイソブチル、ウンデシルフルオロペンチル及びウンデシルフルオロイソペンチル;
・グリコール、ブチレングリコール、及び1〜100単位を有し且つ末端基としてC1−C8−アルキル基を有するこれらのオリゴマー、例えば、RAO−(CHRB−CH2−O)n−CHRB−CH2−又はRAO−(CH2CH2CH2CH2O)n−CH2CH2CH2CH2O−、(但し、RA及びRBが、好ましくはメチル又はエチルであり、nが好ましくは0〜3である)、特に、3−オキサブチル、3−オキサペンチル、3,6−ジオキサヘプチル、3,6−ジオキサオクチル、3,6,9−トリオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシル及び3,6,9,12−テトラオキサテトラデシル;
・ビニル;
・1−プロペン−1−イル、1−プロペン−2−イル及び1−プロペン−3−イル;及び
・N,N−ジメチルアミノ及びN,N−ジエチルアミノ等のN,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、
である。
基Rは、特に好ましくは、直鎖及び無置換のC1−C18−アルキルであり、例えば、メチル、エチル、1−プロピル、1−ブチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、1−ヘプチル、1−オクチル、1−デシル、1−ドデシル、1−テトラデシル、1−ヘキサデシル、1−オクタデシル、特にメチル、エチル、1−ブチル及び1−オクチル、並びにCH3O−(CH2CH2O)n−CH2CH2−及びCH3CH2O−(CH2CH2O)n−CH2CH2−(但し、nが0〜3である)である。
基R1〜R9は、互いに独立して、好ましくは、
・水素;
・ハロゲン;
・好適な官能基
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換された、及び/又は1個以上の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断されたC1−C18−アルキル;
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換された、及び/又は1個以上の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断されたC2−C18−アルケニル;
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC6−C12−アリール;
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC5−C12−シクロアルキル;
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC5−C12−シクロアルケニル;若しくは
・任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換され、酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を含む5員又は6員のヘテロ環;であるか、又は
共にその原子に結合する2個の隣接する基が、
・任意に好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換された、及び任意に1個以上の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断された不飽和又は飽和の芳香族環である。
任意に好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC1−C18−アルキルは、好ましくは、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−1−プロピル(イソブチル)、2−メチル−2−プロピル(tert−ブチル)、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−ノニル、1−デシル、1−ウンデシル、1−ドデシル、1−トリデシル、1−テトラデシル、1−ペンタデシル、1−ヘキサデシル、1−ヘプタデシル、1−オクタデシル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、3−シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、ベンジル(フェニルメチル)、ジフェニルメチル(ベンズヒドリル)、トリフェニルメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、α,α−ジメチルベンジル、p−トリルメチル、1−(p−ブチルフェニル)エチル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、p−メトキシベンジル、m−エトキシベンジル、2−シアノエチル、2−シアノプロピル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、2−ブトキシカルボニルプロピル、1,2−ジ−(メトキシカルボニル)エチル、メトキシ、エトキシ、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、6−ジメチルアミノヘキシル、2−フェノキシエチル、2−フェノキシプロピル、3−フェノキシプロピル、4−フェニキシブチル、6−フェノキシヘキシル、2−メトキシエチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、6−メトキシヘキシル、2−エトキシエチル、2−エトキシプロピル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル、6−エトキシヘキシル、Cn2(n-a)+(1-b)2a+b(但し、nが1〜30、0≦a≦n及びb=0又は1であり、例えば、CF3、C25、CH2CH2−C(n-2)2(n-2)+1、C613、C817、C1021、C1225)、クロロメチル、2−クロロエチル、トリクロロメチル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、メトキシメチル、2−ブトキシエチル、ジエトキシメチル、ジエトキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシプロピル、2−オクチルオキシエチル、2−メトキシイソプロピル、2−(メトキシカルボニル)メチル、2−(エトキシカルボニル)メチル、2−(n−ブトキシカルボニル)メチル、ブチルチオメチル、2−ドデシルチオエチル、2−フェニルチオエチル、5−メトキシ−3−オキサペンチル、8−メトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−メトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−メトキシ−4−オキサヘプチル、11−メトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−メトキシ−4,8,12−トリオキサペンタデシル、9−メトキシ−5−オキサノニル、14−メトキシ−5,10−ジオキサテトラデシル、5−エトキシ−3−オキサペンチル、8−エトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−エトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−エトキシ−4−オキサヘプチル、11−エトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−エトキシ−4,8,12−トリオキサペンタデシル、9−エトキシ−5−オキサノニル又は14−エトキシ−5,10−オキサテトラデシルである。
任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換され、及び/又は1個以上の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断されたC2−C18−アルケニルは、好ましくは、ビニル、2−プロペニル、3−ブテニル、シス−2−ブテニル、トランス−2−ブテニル又はCn2(n-a)-(1-b)2a-b(但し、n≦30、0≦a≦n及びb=0又は1である。)である。
任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC6−C12−アリールは、好ましくは、フェニル、トリル、キシリル、α−ナフチル、β−ナフチル、4−ビフェニリル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、ジエチルフェニル、イソプロピルフェニル、tert−ブチルフェニル、ドデシルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、エトキシフェニル、ヘキシルオキシフェニル、メチルナフチル、イソプロピルナフチル、クロロナフチル、エトキシナフチル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル、2,6−ジニトロフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−アセチルフェニル、メトキシエチルフェニル、エトキシメチルフェニル、メチルチオフェニル、イソプロピルチオフェニル又はtert−ブチルチオフェニル又はC6(5-a)a(但し、0≦a≦5である)である。
任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC5−C12−シクロアルキルは、好ましくは、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ジエチルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、メトキシシクロヘキシル、ジメトキシシクロヘキシル、ジエトキシシクロヘキシル、ブチルチオシクロヘキシル、クロロシクロヘキシル、ジクロロシクロヘキシル、ジクロロシクロペンチル、Cn2(n-a)-(1-b)2a-b(但し、n≦30、0≦a≦n及びb=0又は1である。)及び/又は例えばノルボルニル又はノルボルネリル等の飽和又は不飽和の二環系(bicyclic system)である。
任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されたC5−C12−シクロアルケニルは、好ましくは、3−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、2,5−シクロヘキサジエニル又はCn2(n-a)-3(1-b)2a-3b(但し、n≦30、0≦a≦n及びb=0又は1である。)である。
任意に、官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換された、酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を含む5員又は6員のヘテロ環は、好ましくは、フリル、チオフェニル、ピリル、ピリジル、インドリル、ベンズオキサゾリル、ジオキソリル、ジオキシリル、ジオキシル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ジメチルピリジル、メチルキノリル、ジメチルピリル、メトキシフリル、ジメトキシピリジル又はジフルオロピリジルである。
2個の隣接する基が一緒に、任意に好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換された、及び任意に1個以上の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断された、不飽和又は飽和の芳香族環を形成する場合、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキサ−1,3−プロピレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキサ−1,3−プロペニレン、3−オキサ−1,5−ペンチレン、1−アザ−1,3−プロペニレン、1−C1−C4−アルキル−1−アザ−1,3−プロペニレン、1,4−ブタ−1,3−ジエニレン、1−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレン又は2−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレンが好ましい。
上述した基が酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は置換された又は無置換のイミノ基を含む場合、酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又はイミノ基の数は、特に限定されない。通常、基中に5個以下、好ましくは4個以下、及び極めて特に好ましくは3個以下である。
上述した基が複数のヘテロ原子を含む場合、通常、少なくとも1個の炭素原子、好ましくは少なくとも2個の炭素原子が、2個のヘテロ原子の間に存在する。
基R1〜R9は、互いに独立して、特に好ましくは、
・水素;
・合計で1〜20個の炭素原子を有し、無置換であるか又はハロゲン、フェニル、シアノ及び/又はC1−C6−アルコキシカルボニルで1つ又は複数置換された、直鎖の又は分岐したC1−C18−アルキル、例えば、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−1−プロピル(イソブチル)、2−メチル−2−プロピル(tert−ブチル)、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、1−ヘプチル、1−オクチル、1−ノニル、1−デシル、1−ウンデシル、1−ドデシル、1−テトラデシル、1−ヘキサデシル、1−オクタデシル、ベンジル、3−フェニルプロピル、2−シアノエチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(n−ブトキシカルボニル)エチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヘプタフルオロイソプロピル、ノナフルオロブチル、ノナフルオロイソブチル、ウンデシルフルオロペンチル、ウンデシルフルオロイソペンチル;
・グリコール、ブチレングリコール、及び1〜100単位を有し且つ末端基として水素又はC1−C8−アルキル基を有するこれらのオリゴマー、例えば、RAO−(CHRB−CH2−O)n−CHRB−CH2−又はRAO−(CH2CH2CH2CH2O)n−CH2CH2CH2CH2O−(但し、RA及びRBが、好ましくは、メチル又はエチルであり、nが、好ましくは0〜3である)、特に3−オキサブチル、3−オキサペンチル、3,6−ジオキサヘプチル、3,6−ジオキサオクチル、3,6,9−トリオキサデシル、3,6,9−トリオキサウンデシル、3,6,9,12−テトラオキサトリデシル及び3,6,9,12−テトラオキサテトラデシル;
・ビニル;
・1−プロペン−1−イル、1−プロペン−2−イル及び1−プロペン−3−イル;並びに
・N,N−ジメチルアミノ及びN,N−ジエチルアミノ等のN,N−ジ−C1−C6−アルキルアミノ、
である。
極めて特に好ましくは、基R1〜R9は、互いに独立して、水素又はメチル、エチル、1−ブチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、1−ヘプチル、1−オクチル等のC1−C18−アルキル、フェニル、2−シアノエチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(n−ブトキシカルボニル)エチル、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、塩素及びCH3O−(CH2CH2O)n−CH2CH2−及びCH3CH2O−(CH2CH2O)n−CH2CH2−(但し、nは0〜3である。)である。但し、IIIwがIIIのときは、R3は水素ではない。
極めて特に好ましいピリジニウムイオン(IVa)は、
・基R1〜R5の一つは、メチル、エチル又は塩素であり、そして残りの基R1〜R5は、水素である;
・R3がジメチルアミノであり、そして残りの基R1、R2、R4及びR5は水素である;
・全ての基R1〜R5が水素である;
・R1とR2、又はR2とR3が一緒に、1,4−ブタ−1,3−ジエニレンを形成し、残りの基R1、R2、R4及びR5は水素である;
ものであり、特に、
・基R1〜R5が水素である;又は
・基R1〜R5のうち一つは、メチル又はエチルであり、そして残りの基R1〜R5は、水素である;
ものである。
極めて特に好ましいピリジニウムイオン(IVa)として、1−メチルピリジニウム、1−エチルピリジニウム、1−(1−ブチル)ピリジニウム、1−(1−ヘキシル)ピリジニウム、1−(1−オクチル)ピリジニウム、1−(1−ヘキシル)ピリジニウム、1−(1−オクチル)ピリジニウム、1−(1−ドデシル)ピリジニウム、1−(1−テトラデシル)ピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)ピリジニウム、1,2−ジメチルピリジニウム、1−エチル−2−メチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−オクチル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−2−メチルピリジニウム、1−メチル−2−エチルピリジニウム、1,2−ジエチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−オクチル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−2−エチルピリジニウム、1,2−ジメチル−5−エチルピリジニウム、1,5−ジエチル−2−メチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム及び1−(1−オクチル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム及び1−(1−ヘキサデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウムが挙げられる。
極めて特に好ましいピリダジニウムイオン(IVb)は、
・R1〜R4が水素である;又は
・基R1〜R4の一つがメチル又はエチルであり、残りの基R1〜R4は水素である、
ものである。
極めて特に好ましいピリジニウムイオン(IVc)は、
・R1が水素、メチル又はエチルであり、R2〜R4は、互いに独立して、水素又はメチルである;又は
・R1が水素、メチル又はエチルであり、R2とR4はメチルであり、R3が水素である、
ものである。
極めて特に好ましいピラジニウムイオン(IVd)は、
・R1が水素、メチル又はエチルであり、R2〜R4は、互いに独立して、水素又はメチルである;
・R1が水素、メチル又はエチルであり、R2とR4はメチルであり、R3が水素である;
・R1〜R4はメチルである;又は、
・R1〜R4はメチル又は水素である、
ものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVe)は、
・R1が水素、メチル、エチル、1−プロピル、1−ブチル、1−ペンチル、1−ヘキシル、1−オクチル又は2−シアノエチルであり、R2〜R4は、互いに独立して、水素、メチル又はエチルである、
ものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVe)として、1−メチルイミダゾリウム、1−エチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)イミダゾリウム、1−(1−オクチル)−イミダゾリウム、1−(1−ドデシル)イミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)イミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)イミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−3−ブチルイミダゾリウム、1−(1−オクチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−オクチル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−オクチル)−3−ブチルイミダゾリウム、1−(1−ドデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ドデシル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−ドデシル)−3−ブチルイミダゾリウム、1−(1−ドデシル)−3−オクチルイミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)−3−ブチルイミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)−3−オクチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)−3−エチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)−3−ブチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)−3−オクチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−(1−オクチル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,4−ジメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、1,4−ジメチル−3−エチルイミダゾリウム、3−ブチルイミダゾリウム、1,4−ジメチル−3−オクチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチルイミダゾリウム、1,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−エチル−イミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−ブチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−オクチルイミダゾリウム及び1−(プロパ−1−エン−3−イル)−3メチルイミダゾリウムが挙げられる。
極めて特に好ましいピラゾリウムイオン(IVf)、(IVg)又は(IVg')は、
・R1が水素、メチル又はエチルであり、R2〜R4が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいピラゾリウムイオン(IVh)は、
・R1〜R4が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましい1−ピラゾリウムイオン(IVi)は、
・R1〜R6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましい2−ピラゾリウムイオン(IVj)又は(IVj')は、
・R1が、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R2〜R6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましい3−ピラゾリウムイオン(IVk)又は(IVk')は、
・R1及びR2が、互いに独立して、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R3〜R6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVI)は、
・R1及びR2が、互いに独立して、水素、メチル、エチル、1−ブチル又はフェニルであり、R3及びR4が、互いに独立して、水素、メチル又はエチルであり、R5及びR6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVm)及び(IVm')は、
・R1及びR2が、互いに独立して、水素、メチル又はエチルであり、R3〜R6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVn)及び(IVn')は、
・R1〜R3が、互いに独立して、水素、メチル又はエチルであり、R4〜R6が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいチアゾリウムイオン(IVo)及び(IVo')並びに極めて特に好ましいオキサゾリウムイオン(IVp)は、
・R1が、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R2及びR3が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましい1,2,4−トリアゾリウムイオン(IVq)、(IVq')又は(IVq”)は、
・R1及びR2が、互いに独立して、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R3が水素、メチル又はフェニルであるものである。
極めて特に好ましい1,2,3−トリアゾリウムイオン(IVr)、(IVr')又は(IVr”)は、
・R1が、水素、メチル又はエチルであり、R2及びR3が、互いに独立して、水素又はメチルであるか、あるいはR2とR3とが共に1,4−ブタ−1,3−ジエニレンであるものである。
極めて特に好ましいピロリジニウムイオン(IVs)は、
・R1が、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R2〜R9が、互いに独立して、水素、メチルであるものである。
極めて特に好ましいイミダゾリウムイオン(IVt)は、
・R1及びR4が、互いに独立して、水素、メチル、エチル又はフェニルであり、R2及びR3及びR5〜R8が、互いに独立して、水素又はメチルであるものである。
極めて特に好ましいアンモニウムイオン(IVu)は、
・R1〜R3が、互いに独立して、C1−C18−アルキルである;又は
・R1及びR2が共に、1,5−ペンチレン又は3−オキサ−1,5−ペンタレンであり、R3がC1−C18−アルキル又は2−シアノエチルである、
ものである。
極めて特に好ましいアンモニウムイオン(IVu)として、メチルトリ(1−ブチル)アンモニウム、N,N−ジメチルピペリジニウム及びN,N−ジメチルモルホリニウムが挙げられる。
第3級アミン(この第3級アミンから、一般式(IVu)の第4級アンモニウムイオンが上述した基Rでの4級化により誘導される。)の例として、ジエチル−n−ブチルアミン、ジエチル−tert−ブチルアミン、ジエチル−n−ペンチルアミン、ジエチルヘキシルアミン、ジエチルオクチルアミン、ジエチル(2−エチルヘキシル)アミン、ジ−n−プロピルブチルアミン、ジ−n−プロピル−n−ペンチルアミン、ジ−n−プロピルヘキシルアミン、ジ−n−プロピルオクチルアミン、ジ−n−プロピル(2−エチルヘキシル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジイソプロピル−n−プロピルアミン、ジイソプロピルブチルアミン、ジイソプロピルペンチルアミン、ジイソプロピルヘキシルアミン、ジイソプロピルオクチルアミン、ジイソプロピル(2−エチルヘキシル)アミン、ジ−n−ブチルエチルアミン、ジ−n−ブチル−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン、ジ−n−ブチルヘキシルアミン、ジ−n−ブチルオクチルアミン、ジ−n−ブチル(2−エチルヘキシル)アミン、N−n−ブチルピロリジン、N−sec−ブチルピロリジン、N−tert−ブチルピロリジン、N−n−ペンチルピロリジン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジ−n−ブチルシクロヘキシルアミン、N−n−プロピルピペリジン、N−イソプロピルピペリジン、N−n−ブチルピペリジン、N−sec−ブチルピペリジン、N−tert−ブチルピペリジン、N−n−ペンチルピペリジン、N−n−ブチルモルホリン、N−sec−ブチルモルホリン、N−tert−ブチルモルホリン、N−n−ペンチルモルホリン、N−ベンジル−N−エチルアニリン、N−ベンジル−N−n−プロピルアニリン、N−ベンジル−N−イソプロピルアニリン、N−ベンジル−N−n−ブチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジエチル−p−トルイジン、N,N−ジ−n−ブチル−p−トルイジン、ジエチルベンジルアミン、ジ−n−プロピルベンジルアミン、ジ−n−ブチルベンジルアミン、ジエチルフェニルアミン、ジ−n−プロピルフェニルアミン及びジ−n−ブチルフェニルアミンである。
一般式(IVu)の好ましい第4級アンモニウム塩は、次の第3級アミンを、前記基Rでの4級化によって得られるものであり、その第3級アミンは、例えばジイソプロピルエチルアミン、ジエチル−tert−ブチルアミン、ジイソプロピルブチルアミン、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン、N,N−ジ−n−ブチルシクロヘキシルアミン及びペンチルの異性体の第三級アミンである。
特に好ましい第3級アミンは、ジ−n−ブチル−n−ペンチルアミン及びペンチルの異性体の第3級アミンである。更に好ましい第3級アミンは、3個の同一の基を有するトリアリルアミンである。
極めて特に好ましいグアニジニウムイオン(IVv)は、
・R1〜R5がメチルであるものである。
極めて特に好ましいグアニジニウムイオン(IVv)として、N,N,N',N',N”,N”−ヘキサメチルグアニジニウムが挙げられる。
極めて特に好ましいコリニウムイオン(IVw)は、
・R1及びR2が、互いに独立して、メチル、エチル、1−ブチル又は1−オクチルであり、R3がメチル又はエチル2である;
・R1が、メチル、エチル、1−ブチル又は1−オクチルであり、R2が、−CH2−CH2−OR4基であり、R3及びR4が、互いに独立して、メチル又はエチルである;又は
・R1が、−CH2−CH2−OR4基であり、R2が、−CH2−CH2−OR5基であり、R3〜R5が、互いに独立して、メチル又はエチルであるもの、
である。
特に好ましいコリニウムイオン(IVw)は、R3が、メチル、エチル、5−メトキシ−3−オキサペンチル、8−メトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−メトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−メトキシ−4−オキサヘプチル、11−メトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−メトキシ−4,8、12−トリオキサペンタデシル、9−メトキシ−5−オキサノニル、14−メトキシ−5,10−オキサテトラデシル、5−エトキシ−3−オキサペンチル、8−エトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−エトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−エトキシ−4−オキサヘプチル、11−エトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−エトキシ−4,8,12−トリオキサペンタデシル、9−エトキシ−5−オキサノニル又は14−エトキシ−5,10−オキサテトラデシルの中から選択されるものである。
極めて特に好ましいホスホニウムイオン(IVx)は、
・R1〜R3が、互いに独立して、C1−C18−アルキル、特にブチル、イソブチル、1−ヘキシル又は1−オクチルであるものである。
上述したヘテロ環カチオンの中で、ピリジニウムイオン、ピラゾリニウムイオン、ピラゾリウムイオン及びイミダゾリニウムイオン及びイミダゾリウムイオンが好ましい。アンモニウムイオンが更に好ましい。
1−メチルピリジニウム、1−エチルピリジニウム、1−(1−ブチル)ピリジニウム、1−(1−ヘキシル)ピリジニウム、1−(1−オクチル)ピリジニウム、1−(1−ヘキシル)ピリジニウム、1−(1−オクチル)−ピリジニウム、1−(1−ドデシル)ピリジニウム、1−(1−テトラデシル)ピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−ピリジニウム、1,2−ジメチルピリジニウム、1−エチル−2−メチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−オクチル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−メチルピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−2−メチルピリジニウム、1−メチル−2−エチルピリジニウム、1,2−ジエチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−オクチル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−2−エチル−ピリジニウム、1,2−ジメチル−5−エチルピリジニウム、1,5−ジエチル−2−メチルピリジニウム、1−(1−ブチル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−オクチル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−ドデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−テトラデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−(1−ヘキサデシル)−2−メチル−3−エチルピリジニウム、1−メチルイミダゾリウム、1−エチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)イミダゾリウム、1−(1−オクチル)イミダゾリウム、1−(1−ドデシル)イミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)イミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)イミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−オクチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ドデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−テトラデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキサデシル)−3−メチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−(1−ブチル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−(1−ヘキシル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム及び1−(1−オクチル)−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,4−ジメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、1,4−ジメチル−3−エチルイミダゾリウム、3−ブチルイミダゾリウム、1,4−ジメチル−3−オクチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチルイミダゾリウム、1,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−エチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−ブチルイミダゾリウム、1,4,5−トリメチル−3−オクチルイミダゾリウム及び1−(プロパ−1−エン−3−イル)−3−メチルイミダゾリウムが特に好ましい。
使用してよいアニオンは、原則として全てのアニオンである。
イオン液体のアニオン[Y]n-は、例えば、次から選択される。
・式:F-、Cl-、Br-、I-、BF4 -、PF6 -、AlCl4 -、Al2Cl7 -、Al3Cl10 -、AlBr4 -、FeCl4 -、BCl4 -、SbF6 -、AsF6 -、ZnCl3 -、SnCl3 -、CuCl2 -、CF3SO3 -、CF3CO2 -、CCl3CO2 -、CN-、SCN-、OCN-
のハロゲン又はハロゲン含有化合物からなる群、
・一般式:SO4 2-、HSO4 -、SO3 2-、HSO3 -、RaOSO3 -、RaSO3 -
の硫酸塩、亜硫酸塩およびスルホン酸塩からなる群、
・一般式:PO4 3-、HPO4 2-、H2PO4 -、RaPO4 2-、HRaPO4 -、RabPO4 -
のリン酸塩からなる群、
・一般式:RaHPO3 -、RabPO2 -、RabPO3 -
のホスホン酸塩及びホスフィン酸塩からなる群、
・一般式:PO3 3-、HPO3 2-、H2PO3 -、RaPO3 2-、RaHPO3 -、RabPO3 -
の亜リン酸塩からなる群、
・一般式:RabPO2 -、RaHPO2 -、RabPO-、RaHPO-
の亜ホスホン酸塩及び亜ホスフィン酸塩からなる群、
・一般式:RaCOO-
のカルボン酸からなる群、
・一般式:BO3 3-、HBO3 2-、H2BO3 -、RabBO3 -、RaHBO3 -、RaBO3 2-、B(ORa)(ORb)(ORc)(ORd-、B(HSO4-、B(RaSO4-
のホウ酸塩からなる群、
・一般式:RaBO2 2-、RabBO-
のボロン酸塩からなる群、
・一般式:HCO3 -、CO3 2-、RaCO3 -
の炭酸塩及び炭酸エステルからなる群
・一般式:SiO4 4-、HSiO4 3-、H2SiO4 2-、H3SiO4 -、RaSiO4 3-、RabSiO4 2-、RabcSiO4 -、HRaSiO4 2-、H2aSiO4 -、HRabSiO4 -
のケイ酸塩及びケイ酸エステルからなる群、
・一般式[MqHalr]s-(但し、Mは金属であり、Halはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、q及びrは正の整数であり、錯体の化学量論を示し、sは正の整数であり、錯体の電荷を示す。)
ここで、Ra、Rb、Rc及びRdは、それぞれ互いに独立して、水素、C1−C30−アルキル、任意に1個以上の非隣接の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換されたイミノ基によって中断されたC2−C18−アルキル、C6−C14−アリール、C5−C12−シクロアルキル、又は酸素原子、窒素原子及び/又は硫黄原子を含む5〜6員のヘテロ環であり、ここで、その中の2個が、共に、任意に1個以上の酸素及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の無置換の、又は置換されたイミノ基で中断された不飽和の、飽和の又は芳香族の環を形成することができ、またここで、上述した基は、それぞれ追加的に、好適な官能基、アリール、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換が可能である。
ここで、任意に、好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されるC1−C18−アルキルは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、2,4,4−トリメチルペンチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、ベンジル、1−フェニルエチル、α,α−ジメチルベンジル、ベンズヒドリル、p−トリルメチル、1−(p−ブチルフェニル)エチル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、p−メトキシベンジル、m−エトキシベンジル、2−シアノエチル、2−シアノプロピル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、2−ブトキシカルボニルプロピル、1,2−ジ(メトキシカルボニル)エチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、ジエトキシメチル、ジエトキシエチル、1,3−ジオキソラン−2−イル、1,3−ジオキサン−2−イル、2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、4−メチル−1,3−ジオキソラン−2−イル、2−イソプロポキシエチル、2−ブトキシプロピル、2−オクチルオキシエチル、クロロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、2−メトキシイソプロピル、2−エトキシエチル、ブチルチオメチル、2−ドデシルチオエチル、2−フェニルチオエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ジメチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、3−ジメチルアミノプロピル、4−ジメチルアミノブチル、6−ジメチルアミノヘキシル、2−フェノキシエチル、2−フェノキシプロピル、3−フェノキシプロピル、4−フェノキシブチル、6−フェノキシヘキシル、2−メトキシエチル、2−メトキシプロピル、3−メトキシプロピル、4−メトキシブチル、6−メトキシヘキシル、2−エトキシエチル、2−エトキシプロピル、3−エトキシプロピル、4−エトキシブチル又は6−エトキシヘキシルである。
任意に1個以上の非隣接の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又は1個以上の置換された又は無置換のイミノ基で中断されるC2−C18−アルキルは、例えば、5−メトキシ−3−オキサペンチル、8−メトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−メトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−メトキシ−4−オキサヘプチル、11−メトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−メトキシ−4,8,12−トリオキサペンタデシル、9−メトキシ−5−オキサノニル、14−メトキシ−5,10−オキサテトラデシル、5−エトキシ−3−オキサペンチル、8−エトキシ−3,6−ジオキサオクチル、11−エトキシ−3,6,9−トリオキサウンデシル、7−エトキシ−4−オキサヘプチル、11−エトキシ−4,8−ジオキサウンデシル、15−エトキシ−4,8,12−トリオキサペンタデシル、9−エトキシ−5−オキサノニル又は14−エトキシ−5,10−オキサテトラデシルである。
2個の基が1個の環を形成する場合、これら基は共に、結合した構成単位として、例えば、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキサ−1,3−プロピレン、2−オキサ−1,3−プロピレン、1−アザ−1,3−プロペニレン、1−C1−C4−アルキル−1−アザ−1,3−プロペニレン、1,4−ブタ−1,3−ジエニレン、1−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレン又は2−アザ−1,4−ブタ−1,3−ジエニレンであってよい。
非隣接の酸素原子及び/又は硫黄原子及び/又はイミノ基の数は、原則として制限されるものではなく、又は基若しくは環構成単位の大きさによって自動的に制限される。通常は、各基に5個以下、好ましくは4個以下、極めて特に好ましくは3個以下である。更に、通常は少なくとも1個の炭素原子、好ましくは少なくとも2個の炭素原子が、2個のヘテロ原子の間に存在する。
置換された又は無置換のイミノ基は、例えば、イミノ、メチルイミノ、イソプロピルイミノ、n−ブチルイミノ又はtert−ブチルイミノでよい。
「官能基(functional group)」という用語は、例えば次のもの;ジ(C1−C4−アルキル)アミノ、C1−C4−アルコキシカルボニル、シアノ又はC1−C4−アルコキシ、の意味として理解される。C1−C4−アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル又はtert−ブチルである。
任意に好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されるC6−C14−アリールは、例えば、フェニル、トリル、キシリル、α−ナフチル、β−ナフチル、4−ジフェニリル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、トリクロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、ジエチルフェニル、イソプロピルフェニル、tert−ブチルフェニル、ドデシルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、エトキシフェニル、ヘキシルオキシフェニル、メチルナフチル、イソプロピルナフチル、クロロナフチル、エトキシナフチル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニル、4−ブロモフェニル、2−又は4−ニトロフェニル、2,4−又は2,6−ジニトロフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−アセチルフェニル、メトキシエチルフェニル又はエトキシメチルフェニルである。
任意に好適な官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子及び/又はヘテロ環で置換されるC5−C12−シクロアルキルは、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル、シクロドデシル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、ジエチルシクロヘキシル、ブチルシクロヘキシル、メトキシシクロヘキシル、ジメトキシシクロヘキシル、ジエトキシシクロヘキシル、ブチルチオシクロヘキシル、クロロシクロヘキシル、ジクロロシクロヘキシル、ジクロロシクロペンチル、及びノルボニル又はノルボルネリル等の飽和又は不飽和の二環系(bicyclic system)である。
酸素原子、窒素原子、及び/又は硫黄原子を含む5〜6員のヘテロ環は、例えば、フリル、チオフェニル、ピリル、ピリジル、インドリル、ベンズオキサゾリル、ジオキソリル、ジオキシル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ジメチルピリジル、メチルキノリル、ジメチルピリル、メトキシフリル、ジメトキシピリジル、ジフルオロピリジル、メチルチオフェニル、イソプロピルチオフェニル又はtert−ブチルチオフェニルである。
好ましく使用されるイオン液体は、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロライド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメタンスルホネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロライド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメタンスルホネート、メチル−トリ−n−ブチルアンモニウムメチルスルフェート、1,2,4−トリメチルピラゾリウムメチルスルフェート、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムエチルスルフェート、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムメチルスルフェート、メチルイミダゾリウムクロライド、メチルイミダゾリウムヒドロゲンスルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヒドロゲンスルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヒドロゲンスルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラクロロアルミネート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムアセテート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムエチルスルフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムメチルスルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムチオシアネート、酢酸コリン、サリチル酸コリン、トリス(2−ヒドロキシエチル)メチルアンモニウムメチルスルフェート及び/又は1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェートである。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメタンスルホネート、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムエチルスルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート及び/又は1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロライドが特に好ましい。
本明細書において、用語「テキスタイル基体」とは、凝固によってポリウレタンでコーティングすることができると知られている公知の全ての2次元構造を意味するものと理解される。テキスタイル基体として好ましくは、天然繊維、例えばセルロースに基づくテキスタイル基体、例えばコットン、及び/又は合成繊維、例えばポリアミド、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン又はスパンデックスに基づくテキスタイル基体である。この基体は、好ましくは織物、編物又は不織布の状態で存在してよい。不織布が、溶液(I)でコーティングするテキスタイル基体として特に好ましく使用される。
コーティング(テキスタイル基体はまた含浸されてもよい)の後、コーティングされた基体を通常は、ポリウレタンが沈澱、すなわち凝固する凝固浴に通らせる。沈殿は記述したように、好ましくは水中で起こる。すなわち、ポリウレタン、好ましくは熱可塑性ポリウレタンが好ましくは、水を含む浴で、凝固、すなわち沈殿する。使用する凝固剤は混合物(II)が好ましい。混合物(II)は、水及び適切な場合にはイオン液体を含む。混合物(II)中の水とイオン液体の質量比は、広い範囲で選択することができる。この比は、この混合物中の水の凝集性によって、及び凝固浴から取り出した後のイオン液体からの水の分離可能性によって決定される。混合物中の水中のイオン液体の最大濃度は、この場合好ましくは、イオン液体の水の凝集性に依存する。水中のイオン液体の最小濃度は、好ましくは、水とイオン液体からの分離可能性に依存する。
凝固の後、コーティングされたテキスタイルは通常はまだ、イオン液体の残量を含んでいる。そのため、イオン液体を含むコーティングされたテキスタイル、特に擬革もまた好ましく、ポリウレタン中のイオン液体の量は、イオン液体を含むポリウレタンの全質量に対して、好ましくは10質量%未満である。
本発明のコーティングされたテキスタイルは、非特許文献1のp467、第6章に記載されている製品のために特に使用することができる。

Claims (11)

  1. テキスタイル基体を、熱可塑性ポリウレタンを含む溶液(I)でコーティング又は含浸し、次いで前記ポリウレタンをテキスタイル基体の中に又は上に沈殿させるコーティングされたテキスタイルの製造方法であって、
    イオン液体に溶解した熱可塑性ポリウレタンを溶液(I)として使用することを特徴とする製造方法。
  2. 溶液(I)を、イオン液体中で熱可塑性ポリウレタンを生成することにより製造することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 溶液(I)を、イオン液体中に溶解させることにより製造することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 熱可塑性ポリウレタンが、(a)イソシアネートと、(b)イソシアネートに対して反応性であり且つ分子量が500〜10000である化合物及び(c)鎖延長剤を、反応させることにより得られることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
  5. イオン液体が、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムメタンスルホネート、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムエチルスルフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムジエチルホスフェート及び/又は1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロライドであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. テキスタイル基体が、天然又は合成繊維に基づく織物、編物又は不織布であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. テキスタイル基体が、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 熱可塑性ポリウレタンが、水を含む浴で沈殿することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 請求項1〜8の何れか1項の方法に従って得られるコーティングされたテキスタイル。
  10. コーティングされたテキスタイルが、イオン液体を含むことを特徴とする請求項9に記載のコーティングされたテキスタイル。
  11. 擬革であることを特徴とする請求項9に記載のコーティングされたテキスタイル。
JP2009541992A 2006-12-22 2007-12-12 コーティングされたテキスタイル、より特に合成皮革の製造方法 Expired - Fee Related JP5258785B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06126971 2006-12-22
EP06126971.8 2006-12-22
PCT/EP2007/063788 WO2008077786A1 (de) 2006-12-22 2007-12-12 Verfahren zur herstellung von beschichteten textilien, insbesondere kunstleder

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010513735A JP2010513735A (ja) 2010-04-30
JP5258785B2 true JP5258785B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=39183161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009541992A Expired - Fee Related JP5258785B2 (ja) 2006-12-22 2007-12-12 コーティングされたテキスタイル、より特に合成皮革の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8449944B2 (ja)
EP (1) EP2126194B1 (ja)
JP (1) JP5258785B2 (ja)
KR (1) KR101540123B1 (ja)
CN (1) CN101568682A (ja)
ES (1) ES2625956T3 (ja)
WO (1) WO2008077786A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4756606B2 (ja) * 2006-04-25 2011-08-24 ビクターアドバンストメディア株式会社 光記録媒体
BRPI0908352A2 (pt) 2008-02-11 2015-07-28 Basf Se Processo para produzir estruturas porosas, estrutura porosa, e, uso da mesma
CN102712734B (zh) * 2009-11-23 2014-10-01 巴斯夫欧洲公司 聚氨酯涂料化合物的催化剂
WO2013056391A1 (en) * 2011-10-18 2013-04-25 Bayer Materialscience Ag Process for the coating of textiles
WO2013063724A1 (en) * 2011-11-04 2013-05-10 Bayer Materialscience Ag Process for the coating of textiles
CN103072346B (zh) * 2012-06-19 2015-06-03 厦门朝富人造革有限公司 热塑性发泡聚氨酯纤维板、其生产方法和用途
CN103012720B (zh) * 2012-12-14 2014-09-10 浙江华峰合成树脂有限公司 四甲基胍型离子液体改性水性合成革用聚氨酯树脂及制法
TWI597172B (zh) * 2013-10-04 2017-09-01 隆芳興業股份有限公司 可重覆塑型透氣織物總成
KR20160146870A (ko) * 2014-04-28 2016-12-21 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 캄파니 자가-접합형 셀룰로오스계 부직 웨브 및 이의 제조 방법
KR101645364B1 (ko) * 2014-12-12 2016-08-12 한국섬유소재연구원 해양 레저용 고내구성 복합직물의 제조방법
CN105040461B (zh) * 2015-07-24 2017-08-08 江苏尚科聚合新材料有限公司 一种隔热聚氨酯汽车内饰革的制备方法
CN104963212B (zh) * 2015-07-24 2017-08-08 江苏尚科聚合新材料有限公司 一种无溶剂聚氨酯汽车内饰革的制备方法
CN104963211B (zh) * 2015-07-24 2017-08-08 江苏尚科聚合新材料有限公司 一种定岛绒仿麂皮汽车内饰革的制备方法
MX2021001997A (es) 2018-08-21 2021-04-28 Dow Global Technologies Llc Proceso para formar un cuero sintetico.

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3000757A (en) 1957-01-28 1961-09-19 Du Pont Process for coating substrates with a vapor permeable polymeric coating
US3526531A (en) 1966-12-01 1970-09-01 Kanebo Ltd Method for making microporous sheet material
JPS4819704B1 (ja) 1970-04-13 1973-06-15
US5037864A (en) * 1989-07-11 1991-08-06 The Dow Chemical Company Semi-continuous process for the preparation of polyurethane-urea aqueous dispersions
US6824599B2 (en) * 2001-10-03 2004-11-30 The University Of Alabama Dissolution and processing of cellulose using ionic liquids
US6808557B2 (en) * 2001-10-03 2004-10-26 The University Of Alabama Cellulose matrix encapsulation and method
DE10202838A1 (de) 2002-01-24 2003-08-07 Basf Ag Verfahren zur Abtrennung von Säuren aus chemischen Reaktionsgemischen mit Hilfe von ionischen Flüssigkeiten
MY138064A (en) * 2002-01-24 2009-04-30 Basf Ag Method for the separation of acids from chemical reaction mixtures by means of ionic fluids
WO2004005391A1 (de) 2002-07-05 2004-01-15 Creavis Gesellschaft Für Technologie Und Innovation Mbh Polymerzusammensetzungen aus polymeren und ionischen flüssigkeiten
US6939453B2 (en) * 2002-08-14 2005-09-06 Large Scale Proteomics Corporation Electrophoresis process using ionic liquids
JP4780269B2 (ja) * 2004-03-11 2011-09-28 日清紡ホールディングス株式会社 無溶剤型液状組成物
US7888412B2 (en) * 2004-03-26 2011-02-15 Board Of Trustees Of The University Of Alabama Polymer dissolution and blend formation in ionic liquids
JP4452139B2 (ja) * 2004-07-28 2010-04-21 日華化学株式会社 皮革用材の製造方法
FR2874927B1 (fr) * 2004-09-03 2012-03-23 Kansai Paint Co Ltd Compositions de peintures, procedes d'application de ces peintures et pieces revetues de ces peintures.
DE102004053662A1 (de) * 2004-11-03 2006-05-04 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyisocyanaten
TWI326691B (en) * 2005-07-22 2010-07-01 Kraton Polymers Res Bv Sulfonated block copolymers, method for making same, and various uses for such block copolymers
US20080073622A1 (en) * 2006-09-22 2008-03-27 Inolex Investment Corporation Conductive polyurethane foam and methods for making same
US7943543B1 (en) * 2006-09-29 2011-05-17 Uop Llc Ionic liquid-solid-polymer mixed matrix membranes for gas separations

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008077786A1 (de) 2008-07-03
JP2010513735A (ja) 2010-04-30
KR20090098830A (ko) 2009-09-17
EP2126194A1 (de) 2009-12-02
ES2625956T3 (es) 2017-07-21
KR101540123B1 (ko) 2015-07-28
CN101568682A (zh) 2009-10-28
US20090311929A1 (en) 2009-12-17
US8449944B2 (en) 2013-05-28
EP2126194B1 (de) 2017-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5258785B2 (ja) コーティングされたテキスタイル、より特に合成皮革の製造方法
US20100090365A1 (en) Method for the production of fibers
CN112424253B (zh) 聚噁唑烷酮的本体聚合
JP5260276B2 (ja) イオン性液体中のセルロース溶液
JP7317707B2 (ja) ポリオキサゾリドン及びその製造方法
EP1893651B1 (de) Löslichkeit von cellulose in ionischen flüssigkeiten unter zugabe von aminbase
JP5758198B2 (ja) タイヤ補強コード用のセルロース繊維紡糸用セルロース溶液の製造方法
DE102006031810A1 (de) Verfahren zur Darstellung von Celluloseacetalen
JP2013014652A (ja) セルロース溶液およびその製造方法
DE102009027094A1 (de) Verfahren zur Zementation von Nickel und/oder Kobalt auf Kupfer
BR112019015243B1 (pt) Polímero termoplástico polioxazolidona, processos para a produção de um polímero termoplástico polioxazolidona e uso de um polímero termoplástico polioxazolidona
DE102006054213A1 (de) Verfahren zur Darstellung von Celluloseacetalen
DE102006042890A1 (de) Verfahren zur Silylierung von Cellulose

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120628

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5258785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees