JP5258449B2

JP5258449B2 - 増毛セット

Info

Publication number: JP5258449B2
Application number: JP2008208632A
Authority: JP
Inventors: 正一崎山
Original assignee: 株式会社ケンコー
Priority date: 2008-08-13
Filing date: 2008-08-13
Publication date: 2013-08-07
Anticipated expiration: 2028-08-13
Also published as: JP2010043381A; KR20100020885A

Description

この発明は、微細なパウダー状の人工毛を頭部に振りかけて疑似増毛効果を得るための増毛セットに関する。

微細な人工毛を頭部に振りかけることにより、これらを静電気によって頭皮や地毛に付着させ疑似増毛効果を得る技術が公知である（非特許文献１）。

この場合、振りかけに際しては、人工毛を容器本体とこの容器本体に着脱自在に被蓋される人工毛の振り出し孔付きの蓋体からなる振りかけ容器に詰め、この振りかけ容器を手で振って人工毛を頭に振りかけていた（特許文献１）。また、モータ駆動による振動発生装置を内蔵した振りかけ容器も提案されていた。

実用新案登録第３１１７７５６号公報「増毛ウエブ」［平成２０年８月１２日検索］、インターネット＜http://www.zoumouweb.jp/word/zoumou-spray/＞

ところで、人工毛は非常に微細なパウダー状であり、静電気によって頭皮や地毛に付着しやすい性質を有していることは前記した通りであるが、これを言い換えれば、増毛のための振りかけ作業中に人工毛が頭部以外の例えば被服やカーペットに飛散するとこれらに付着し、容易に払い落とせないことを意味する。この場合、モータ駆動による振動発生装置を内蔵した振りかけ容器は効率よく、均等に人工毛を振りかけることが可能である反面、手で振るタイプのものに比べ、微妙な手加減による振りかけの停止・再開が難しく、人工毛が頭部以外に飛散した場合でも直ちにそれを中止することのできない問題があった。

また、振りかけ容器に人工毛を直に詰める従来技術においては、この段階において人工毛が飛散して被服やカーペットあるいは振りかけ容器の外側に付着しやすい問題もあった。

この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて創作されたものであり、特に人工毛が飛散して周囲を汚すことを防止することに意を払った増毛セットを提供することを目的とする。

すなわち、この発明の増毛セットは、振動発生装置を内蔵した増毛器本体と、上記増毛器本体の上方に設けた収容ポケット内に着脱自在に嵌め入れられる人工毛容器と、上記人工毛容器の容量を越えない量の人工毛を密封袋に充填した包装袋入り人工毛からなり、人工毛容器は容器本体とこの容器本体に着脱自在に被蓋される人工毛の振り出し孔付きの蓋体からなることを特徴とする。

また、前記の増毛セットにおいて、人工毛容器の蓋体に設けられる振り出し孔を、直径０．８mm〜１．２０ｍｍの複数個の細孔を直径８．００ｍｍ〜１５．００ｍｍの円状の範囲内に分布した構成とした増毛セットも第２発明として開示する。

また、前記の増毛セットにおいて、人工毛が充填される包装袋をスティック包装袋とした増毛セットも第３発明として開示する。

以上の構成からなるこの発明の増毛セットによれば、増毛器に動力機構による振動発生装置を内蔵しているので、手で振りかけるタイプのものに比べて、効率よく、均等に人工毛を振りかけることが可能となる。

この場合、第２発明によれば、振り出し孔を、直径０．８mm〜１．２０ｍｍの複数個の細孔を直径８．００ｍｍ〜１５．００ｍｍの円状の範囲内に分布した構成としているので、人工毛が広範囲に飛散することが防止され、動力機構による振動発生装置を採用していても頭部以外に人工毛が飛散することが防止される。

一方、人工毛は振りかけ容器に直に詰めるのでなく、増毛器本体の上方に設けた収容ポケット内に着脱自在に嵌め入れられる人工毛容器に詰めるが、この人工毛容器は振りかけのために手で持ったり、振動発生装置を内蔵する必要がないので最低限の大きさとすることができる。よって、この人工毛容器を増毛器本体から取り外して持てば、重量がある振りかけ容器に直に詰める場合に比べて持った時の重量バランスに優れ、手振れすることなく人工毛を正確に詰めることが可能となり、人工毛が飛散しにくくなる。また、この場合、人工毛容器は増毛器本体の上方に設けた収容ポケットに嵌め入れられているので、万が一誤って人工毛容器の外側に人工毛が付着しても、それを増毛器本体の収容ポケットに嵌め入れた段階では外部に露出せず、付着した人工毛が外部に飛散することが防止される。

さらに、この発明においては、人工毛は人工毛容器の容量を越えない量が密封袋に充填されているので、この密閉袋を開封して全量を人工毛容器内に注ぎ入れるだけで詰め込みが完了し、人工毛が余って不用意に飛散することがない。この場合、第３発明によれば人工毛が充填される包装袋はスティック包装袋としているので、鋏で斜めにカットして開封すれば切り口が鋭角となってより注ぎやすくなり、人工毛が外部に飛散することが可及的に防止される。

以下、この発明の具体的な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図１〜図３はこの発明の増毛セット中の増毛器を示す図であり、図中符号１は増毛器本体を指す。この増毛器本体１は手持ち可能な棒状に構成され、内部にはモータ（図示せず）およびその電源となる電池（図示せず）が収容され、モータの回転軸６に錘７が偏心して設けられることにより（図３参照）、モータの回転に伴って重心バランスが崩れた錘が回転することにより振動を発生する。なお、図中符号５はモータの回転の開始および停止を制御するためのスイッチである。

前記の増毛器本体１の上方には縦穴状の収容ポケット２が設けられ、この収容ポケット２には人工毛容器１０が着脱自在に嵌め入れられる。嵌め入れられた人工毛容器１０は、回転させることによりその周側に突設された係合突起１２が収容ポケット２の内周に凹設された係合溝３に係合されて増毛器本体１に固定される。

前記の人工毛容器１０は、容器本体１１と、この容器本体に着脱自在に被蓋される蓋体１４からなり、蓋体には人工毛が通過可能な多数の細孔の集合からなる振り出し孔１５が設けられる。人工毛が広範囲に飛散しないためには、前記の振り出し孔１５は直径０．８mm〜１．２０ｍｍの複数個の細孔を直径８．００ｍｍ〜１５．００ｍｍの円状の範囲内に分布することが好ましい。なお、この実施例においては直径１．００ｍｍの２０個の細孔を直径１０．００ｍｍ〜１２．００ｍｍの円状の範囲内に分布させている。

前記の人工毛容器１０の蓋体１４は回転させることによりその内周に突設された係合突起１６が容器本体１１の外周に凹設された係合溝１３に係合されて容器本体に固定される。

なお、前記の人工毛容器１０の容器本体１１は、内部に詰めた人工毛の残量を視認できるように透明素材で構成することが望ましい。

図２は増毛器本体１に人工毛容器１０を嵌め入れた状態を示す図であり、増毛器はこの状態で使用に供される。なお、図中符号２０は不使用時に増毛器本体１に被蓋される蓋体であり、回転させることによりその内周に突設された係合突起２１が増毛器本体１の外周に凹設された係合溝４に係合されて増毛器本体に固定される。

次に図４〜図５はこの発明の増毛セット中の包装袋入り人工毛を示す図であり、図中符号３０は包装袋を指す。この実施例においては包装袋３０は、ラミネートされた短冊状のプラスチックフィルムを背折りして長手辺をヒートシールして筒状にした後、内部に人工毛Ｈを充填した状態で短手辺をヒートシールしたスティック包装袋としている。

前記の包装袋３０の一端には鋏で斜めにカットして開封することを示唆する指示線３１が施され、図５に示すようにカットして鋭角となった切り口から人工毛Ｈが人工毛容器１０に注ぎ入れられる。

この発明の増毛セット中の増毛器の組み立前の斜視図。同上、使用状態の斜視図。同上、内部構造を示すための分解斜視図。この発明の増毛セット中の包装袋入り人工毛の平面図。同上、使用状態の斜視図。

符号の説明

１増毛器本体
２収容ポケット
１０人工毛容器
１１（人工毛容器の）容器本体
１４（人工毛容器の）蓋体
１５振り出し孔
３０包装袋

Claims

動力機構による振動発生装置を内蔵した増毛器本体と、上記増毛器本体の上方に設けた収容ポケット内に着脱自在に嵌め入れられる人工毛容器と、上記人工毛容器の容量を越えない量の人工毛を密封袋に充填した包装袋入り人工毛からなり、人工毛容器は容器本体と、この容器本体に着脱自在に被蓋される人工毛の振り出し孔付きの蓋体からなることを特徴とする増毛セット。
人工毛容器の蓋体に設けられる振り出し孔は、直径０．８mm〜１．２０ｍｍの複数個の細孔を直径８．００ｍｍ〜１５．００ｍｍの円状の範囲内に分布した構成よりなる請求項１記載の増毛セット。
人工毛が充填される包装袋はスティック包装袋である請求項１または２記載の増毛セット。