JP5258120B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5258120B2
JP5258120B2 JP2009551565A JP2009551565A JP5258120B2 JP 5258120 B2 JP5258120 B2 JP 5258120B2 JP 2009551565 A JP2009551565 A JP 2009551565A JP 2009551565 A JP2009551565 A JP 2009551565A JP 5258120 B2 JP5258120 B2 JP 5258120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming
film
gate
conductive film
semiconductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009551565A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009096470A1 (ja
Inventor
富士雄 舛岡
紳太郎 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd
Original Assignee
Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from PCT/JP2008/051305 external-priority patent/WO2009096002A1/ja
Application filed by Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd filed Critical Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd
Priority to JP2009551565A priority Critical patent/JP5258120B2/ja
Publication of JPWO2009096470A1 publication Critical patent/JPWO2009096470A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5258120B2 publication Critical patent/JP5258120B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に柱状半導体を有し、その側壁をチャネル領域とし、ゲート電極がチャネル領域を取り囲むように形成された縦型MOSトランジスタであるSGT(Surrounding Gate TranSistor)の構造およびその製造方法に関する。
半導体装置の高集積化、高性能化を実現するため、半導体基板の表面に柱状半導体を形成し、その側壁に柱状半導体層を取り囲むように形成されたゲートを有する縦型トランジスタSGTが提案された(特許文献1、特許文献2)。SGTはソース、ゲート、ドレインが垂直方向に配置されるため、従来のプレーナー型トランジスタに比べて占有面積を大幅に縮小することができる。また、ゲートがチャネル領域を取り囲んでいるため、柱状半導体寸法を縮小するにつれて、ゲートによるチャネル制御性を効果的に向上させることができ、急峻なサブスレッショルド特性が得られる。さらに、柱状半導体が完全空乏化するように柱状半導体濃度と寸法を設定することにより、チャネル領域の電界緩和によるモビリティーの向上が期待できる。このため、SGTを用いると従来のプレーナー型トランジスタに比べて、高集積化と高性能化を同時に実現することができる。
特許文献1のSGTを用いて構成されたCMOSインバーターの平面図を図177(a)に、図177(a)の平面図におけるA−A’のカットラインの断面構造を図177(b)に示す。
図177(a)、(b)を参照して、Si基板1301上にNウェル1302およびPウェル1303が形成され、Si基板表面にはNウェル領域にPMOSを形成する柱状シリコン層1305が形成され、Pウェル領域にNMOSを形成する柱状シリコン層1306が形成され、それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート1308が形成される。PMOSを形成する柱状半導体の下部に形成されるP+ドレイン拡散層1310およびNMOSを形成する柱状半導体の下部に形成されるN+ドレイン拡散層1312は出力端子Vout7に接続され、PMOSを形成する柱状シリコン層上部に形成されるソース拡散層1309は電源電位Vcc7に接続され、NMOSを形成する柱状シリコン層上部に形成されるソース拡散層1311は接地電位Vss7に接続され、PMOSとNMOSの共通のゲート1308は入力端子Vin7に接続され、柱状シリコン層下部の拡散層(1310、1312)は出力端子Vout7に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
特許文献1のSGTの柱状シリコン層およびゲート電極形成プロセスフローの概要を図178に示す。図178(a)において、シリコン基板をエッチングすることにより、柱状シリコン層1401を形成する。図178(b)において、ゲート絶縁膜1402を成膜する。図178(c)において、ゲート導電膜1403を成膜する。図178(d)において、ゲート配線パターンのレジスト1404を柱状シリコン層を取り囲むゲート導電膜と接するように形成する。図178(e)において、ゲート導電膜1403をエッチバックすることにより、SGTのゲート電極1403およびゲート配線1405を形成する。図178(f)において、レジストを剥離する。上記プロセスフローにおいては、ゲート電極1403が柱状シリコン層1401の周囲に所望の膜厚だけ自己整合的に形成されるため、異電位のゲート電極を持つ柱状シリコン層同士を狭い間隔で配置することができる。
しかし、上記プロセスフローにおいては、図178(d)においてレジスト1404を柱状シリコン層の側壁のゲート導電膜とちょうど接するように形成しなくてはいけないので、ゲート配線形成のリソグラフィー工程においてプロセスマージンが小さく、安定してゲート配線を製造することは困難である。この点について以下に説明する。
図179に図178(d)においてゲート配線レジスト1404が右にズレた場合の工程図を示す。図179(a)は露光のアライメント時にゲート配線パターンのレジスト1414が右にズレた場合である。このとき、レジスト1414と柱状シリコン層1411の側壁の間にスペースが生じる。図179(b)において、ゲートエッチを行う。図179(c)において、レジストを剥離する。この場合、SGTのゲート電極1413とゲート配線1415は断線してしまう。
続いて、図180に図178(d)においてゲート配線レジスト1404が左にズレた場合の工程図を示す。図180(a)は露光のアライメント時にゲート配線パターンのレジスト1424が左にズレた場合である。このとき、レジスト1424と柱状シリコン層1421上部のゲート電極の間で重なり部1426が生じる。図180(b)において、ゲートエッチを行う。図180(c)において、レジストを剥離する。この場合、SGTのゲート電極1423はレジストが形成される側で形状異常1427が生じてしまう。
上記のような、アライメント起因のレジストの位置ズレはウェハー上の位置やチップ内の位置によっても値が異なるため、ウェハー上のすべてのパターンにおいて上記の問題が発生しない範囲に位置ズレを小さく抑えることは不可能である。このため、このSGT形成方法においてはゲート配線形成のプロセスマージンが極端に小さくなり、集積回路を高歩留まりで製造することは不可能である。
上記のSGTのゲート配線形成方法に対して、プロセスマージンが改善されたSGTのゲート配線の形成方法が非特許文献1に示されている。非特許文献1のSGTの柱状シリコン層およびゲート電極形成プロセスフローの概要を図181に示す。以下にこのプロセスフローについて説明する。図181(a)において、シリコン基板をエッチングすることにより、柱状シリコン層1503を形成する。図181(b)において、ゲート絶縁膜1504を成膜する。図181(c)において、ゲート導電膜を成膜する。図181(d)において、ゲート導電膜および柱状シリコン層上部のゲート絶縁膜をCMPにて研磨する。図181(e)において、ゲート導電膜をエッチバックして、所望のゲート長になるように柱状シリコン層を囲むゲート導電膜を加工する。図181(f)において、リソグラフィーによりゲート配線パターンのレジストを形成する。図181(g)において、ゲート導電膜をエッチングして、ゲート電極およびゲート配線を形成する。
上記プロセスフローにおいては、特許文献1の場合に比べてゲート配線を形成するリソグラフィー工程のプロセスマージンは広くなるが、柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極は柱状シリコン層に対して自己整合的に形成されない。このため、ゲート電極は柱状シリコン層の周囲に広く形成されることになり、レジストパターンのアライメントのズレやレジストパターンの寸法の誤差によっても柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極の膜厚は変動することになる。したがって、異電位のゲート電極を持つの柱状シリコン層同士の間隔を狭くすると互いのゲート電極同士がショートしてしまうため、SGTを用いた回路の占有面積は大きくなってしまう。
特開平2−188966号公報 特開平7−99311号公報 Ruigang Li et al.、"50nm Vertical Surrounding Gate MOSFET with S−factor of 75mv/dec"、Device Reserch Conference、2001年、p.63
CPUなどの高集積かつ高性能なロジック回路を含む製品にSGTを適用するためには、ゲート形成プロセスにおいて以下のことが不可欠である。第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できること。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強いこと。第3に、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスであること。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたもので、上記の問題点を解決することができるSGTの製造方法を提案することを目的とする。
本発明の第1の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を異方的に除去し、前記柱状半導体層側面の前記導電膜及び第1の絶縁膜を所望の長さに形成し、ゲート電極を形成する工程と、その後に表面の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記保護膜サイドウォールによって前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記導電膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、ゲート電極及び該ゲート電極から基板側に延びるゲート配線を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
好ましくは、前記柱状半導体層側面の前記導電膜を所望の長さに形成し、ゲート電極を形成する工程は、前記導電膜上に、前記少なくとも1つの柱状半導体層が埋没するように第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜上面を平坦化する工程と、前記第1の絶縁膜、前記導電膜及び前記第2の絶縁膜を異方的に除去し、前記柱状半導体層側面の前記導電膜の所望の長さに形成し、ゲート電極を形成する工程とを含む。
本発明の第2の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、前記導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように第2の絶縁膜を形成する工程と、その後に上面を前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜及び前記導電膜を異方的に除去し、前記柱状半導体層側面の前記第1の絶縁膜、前記第2の絶縁膜及び前記導電膜を所望の長さに形成し、ゲート電極を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を除去する工程と、その後に表面の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記保護膜サイドウォールによって前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記導電膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、ゲート電極及び該ゲート電極から基板側に延びるゲート配線を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
本発明の第3の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように導電膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を所望の高さに形成する工程と、その後に表面の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の前記導電膜及び前記第1の絶縁膜の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記導電膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、一体化したゲート電極及びゲート配線を形成し、前記保護膜サイドウォールの保護によって、前記一体化したゲート電極及びゲート配線の少なくとも一部を前記所望の膜厚に形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
好ましくは、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を所望の高さに形成する工程の前処理工程として、前記導電膜上面を平坦化する工程を更に含む。
本発明の第4の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように導電膜を形成する工程と、その後に上面を前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜及び前記導電膜を所望の高さに形成する工程と、その後に表面に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の前記導電膜及び前記第1の絶縁膜の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記導電膜及び前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、一体化したゲート電極及びゲート配線を形成し、前記保護膜サイドウォールの保護によって、前記一体化したゲート電極及びゲート配線の少なくとも一部を前記所望の膜厚に形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
本発明の第5の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に薄い導電膜を形成する工程と、前記薄い導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するようにポリシリコン層を形成する工程と、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を所望の長さに形成する工程と、その後に表面に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を選択的に除去し、一体化したゲート電極及びゲート配線を形成し、前記保護膜サイドウォールの保護によって、前記一体化したゲート電極及びゲート配線の少なくとも一部を前記所望の膜厚に形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
好ましくは、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を所望の長さに形成する工程の前処理工程として、前記ポリシリコン層上面を平坦化する工程を更に含む。
本発明の第6の態様は、上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部を含む前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に薄い導電膜を形成する工程と、前記薄い導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するようにポリシリコン層を形成する工程と、その後に上面を前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を異方的に除去し、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を所望の長さに形成する工程と、その後に表面に保護膜を形成する工程と、前記保護膜を異方的に除去し、前記所望の長さに形成された柱状半導体層側面の前記導電膜及び前記第1の絶縁膜の上部に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層を選択的に除去し、一体化したゲート電極及びゲート配線を形成し、前記保護膜サイドウォールの保護によって、前記一体化したゲート電極及びゲート配線の少なくとも一部を前記所望の膜厚に形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供するものである。
好ましくは、前記異方的な除去は、エッチバックある。
好ましくは、前記保護膜は、シリコン窒化膜である。
好ましくは、前記保護膜及び前記ストッパー膜は、シリコン窒化膜である。
好ましくは、前記基板は、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された不純物領域をさらに有する。
好ましくは、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の上部に、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された不純物領域と同じ導電型の不純物領域を形成する工程をさらに含む。
好ましくは、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された不純物領域は、基板の表層部に形成されている。
この発明において、「上方」とは、直上のみならず半導体層、絶縁膜等を介した上部も含むものである。
上記のように本発明の製造方法によれば、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成でき、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強いので、従来問題となっていた、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。したがって、従来問題となっていた、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
図1は本発明を用いて形成されたNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図1を参照して、本実施例を用いて形成されたNMOS SGTについて説明する。
シリコン基板101上に柱状シリコン層102が形成され、柱状シリコン層102の周囲にゲート絶縁膜105およびゲート電極106aが形成されている。柱状シリコン層102の下部にはN+ドレイン拡散層103が形成され、柱状シリコン層102の上部にはN+ソース拡散層104が形成されている。N+ドレイン拡散層103上にはコンタクト107が形成され、N+ソース拡散層108上にはコンタクト108が形成され、ゲート電極106aより延在するゲート配線106b上にはコンタクト109が形成されている。
N+ソース拡散層104をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層103をVcc電位に接続し、ゲート電極106aに0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTの製造方法の一例を図2〜図16を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
図2を参照して、シリコン基板101上にハードマスクとなるシリコン窒化膜110を50nm〜150nm程度の膜厚で成膜する。
図3を参照して、ハードマスク110およびシリコン基板101をエッチングして、柱状シリコン層102を形成する。柱状シリコン層の高さは30nm〜300nm程度、柱状シリコン層の直径は5nm〜100nm程度とする。
図4を参照して、不純物注入等によりシリコン基板表面にPやAsなどの不純物を導入し、N+ドレイン拡散層103を形成する。このとき、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜110は柱状シリコン層上部への不純物注入防止用のストッパーとして働く。
図5を参照して、ゲート絶縁膜105およびゲート導電膜106をCVD法もしくはALD法により成膜する。ゲート導電膜106の膜厚は10nm〜100nm程度とする。
図6を参照して、シリコン酸化膜111を成膜して柱状シリコン層間を埋め込む。
図7を参照して、CMPによりシリコン酸化膜111、柱状シリコン層上部のゲート導電膜およびゲート絶縁膜を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜110をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜110をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。なお、CMPのストッパー膜としては、シリコン窒化膜以外にも、CMPのストッパー膜として機能するものであれば、他の膜を使用することができ、そのような膜をSOI層2a上に予め成膜しておくこともでき、これは以下の他の実施例においても同様である。
図8を参照して、ゲート導電膜106およびシリコン酸化膜111をエッチバックすることにより、ゲート導電膜106が加工され、ゲート長が決定される。このときに、ゲート導電膜106とシリコン酸化膜111をなるべく同じレートでエッチングし、なおかつ窒化膜110に対して高選択比を取るようなエッチング条件を使用する。ゲート導電膜106とシリコン酸化膜111を同じレートでエッチングすることにより、両者の上面段差を抑えることができるため、次工程におけるシリコン窒化膜サイドウォール112の形状が改善される。
図9を参照して、ゲート電極106と同じ膜厚分だけ、シリコン窒化膜112aを成膜する。続いて、図10より、シリコン窒化膜112aエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール112を形成する。このとき、ゲート導電膜106とシリコン窒化膜サイドウォール112の膜厚が同一になるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整して、さらにエッチバック量によって微調整を行う。シリコン窒化膜サイドウォール112で覆われる部分のゲート導電膜106は、後工程のゲート配線形成のエッチング時に保護されるため、ゲート電極を所望の膜厚で自己整合的に形成することができ、占有面積を縮小することができる。なお、ここでは、サイドウォール用の保護膜として、シリコン窒化膜を用いたが、これ以外にも、サイドウォール用の保護膜として機能する保護膜であれば、例えば、シリコン酸化膜のようなものも用いることができ、これは以下の他の実施例においても同様である。
図11を参照して、ゲート導電膜上に残存するシリコン酸化膜111をウェットエッチにて除去する。
図12を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト113により形成する。
図13を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極106aおよびゲート配線106bを形成する。
図14を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜110およびシリコン窒化膜サイドウォール112をウェット処理により除去する。
図15を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層102の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層104を形成する。
図16を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(107、108、109)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
上記のように、本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、ゲート導電膜の成膜膜厚により柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極の膜厚を調整することができる。このため、異電位のゲート電極を持つ二つの柱状シリコン層を狭い間隔で配置することができ、回路面積を縮小することができる。ゲート導電膜の膜厚が薄い場合には、その抵抗値が高くなってしまうため、本実施例においてはゲート導電膜は金属膜により構成されていることが望ましい。
本実施例のゲート形成方法は、実施例1のゲート形成方法より工程数を削減することができ、さらにプロセスマージンの大きいゲート形成方法である。
図17は本実施例により形成されたNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図17を参照して、本実施例により形成されたNMOS SGTについて説明する。
シリコン基板201上に柱状シリコン層202が形成され、柱状シリコン層202の周囲にゲート絶縁膜205およびゲート電極206aが形成されている。柱状シリコン層202の下部にはN+ドレイン拡散層203が形成され、柱状シリコン層の上部にはN+ソース拡散層204が形成されている。N+ドレイン拡散層203上にはコンタクト207が形成され、N+ソース拡散層208上にはコンタクト208が形成され、ゲート電極206aより延在するゲート配線206b上にはコンタクト209が形成されている。
本実施例においては、ゲート電極206aとゲート配線206bが同一の高さで形成されている。すなわち、ゲート電極とゲート配線が一体的に形成され、その一体的に形成されたゲート電極およびゲート配線の上面全面が基板に平行な面に形成されている。
N+ソース拡散層204をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層203をVcc電位に接続し、ゲート電極206aに0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図18〜図27を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例1と同一の製造工程であるため、ゲート導電膜の成膜工程より以下に示す。
図18を参照して、ゲート導電膜206をCVD法もしくはALD法により、柱状シリコン層202を埋め込むまで成膜する。
図19を参照して、CMPによりゲート導電膜206を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜210をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜210をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図20を参照して、ゲート導電膜206をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図21を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜212aを成膜する。続いて、図22より、シリコン窒化膜212aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール212を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール212の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図23を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト213により形成する。
図24を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極206aおよびゲート配線206bを形成する。
図25を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜210およびシリコン窒化膜サイドウォール212をウェット処理により除去する。
図26を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層202の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層204を形成する。
図27を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(207、208、209)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができる。実施例1においては、ゲート電極の膜厚はゲート導電膜の成膜膜厚によって制御していたが、本実施例においてはゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール212の膜厚により制御することができる。実施例1の場合と比べると、ゲート配線206bの膜厚が厚いため、ゲート導電膜は金属膜に限定されず、ポリシリコンなどの比較的抵抗の高い材料でも形成可能である。
また、実施例1においては、シリコン窒化膜サイドウォール112をゲート電極106とほぼ同じ膜厚になるように形成しなければならず、サイドウォール112がゲート電極106より極端に厚い場合や薄い場合に不具合が発生する可能性がある。すなわち、サイドウォール112がゲート電極106より極端に厚い場合、図28に示されるように、ゲート導電体膜厚より厚いシリコン窒化膜サイドウォール112が形成され(図28(a))、シリコン酸化膜111がウェットエッチで除去され(図28(b))、ゲート配線がリソグラフィーによりパターニングされ(図28(c))、エッチングによりゲート電極106aおよび配線106bが形成されるが(図28(d))、このとき、レジスト113で覆われていない部分のゲート電極の下部にはゲート電極の突き出し部106cが生じる。このような構造が顕著な場合には、ゲート−拡散層間の寄生容量の増加による回路特性の変動や、隣接するコンタクトとゲート電極突き出し部106cのショートなどの不具合が生じる可能性がある。また、サイドウォール112がゲート電極106より極端に薄い場合、図29に示されるように、ゲート導電体膜厚より薄いシリコン窒化膜サイドウォール112が形成され(図29(a))、シリコン酸化膜111がウェットエッチで除去され(図29(b))、ゲート配線がリソグラフィーによりパターニングされ(図29(c))、エッチングによりゲート電極106aおよび配線106bが形成されるが(図29(d))、このとき、レジスト113で覆われていない部分のゲート電極の上部はエッチングにさらされるため、ゲート膜厚が薄くなる。このような構造が顕著な場合には、ゲート絶縁膜へのエッチングダメージや、トランジスタ特性の変動などの不具合が生じる可能性がある。しかしながら、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール112の膜厚によって自己整合的に形成されるため、上記のような不具合が発生することはなく、実施例1よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例により形成されたNMOS SGTにおいては、ゲート電極およびゲート電極より延在するゲート配線が薄い金属膜とポリシリコンの積層構造になっている点において実施例2と異なる。本実施例のゲート形成方法においては、ゲート絶縁膜と接している薄い金属膜によりゲート電極の空乏化が抑制され、また、ゲート電極およびゲート配線の表面がポリシリコンであるため、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
図30は本実施例により形成されたNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図30を参照して、本実施例により形成されたNMOS SGTについて説明する。
シリコン基板301上に柱状シリコン層302が形成され、柱状シリコン層302の周囲にゲート絶縁膜305およびゲート電極が形成されている。ゲート電極は1nm〜10nm程度の薄い金属膜314と上記金属膜を覆うポリシリコン膜306aの積層構造である。柱状シリコン層302の下部にはN+ドレイン拡散層303が形成され、柱状シリコン層の上部にはN+ソース拡散層304が形成されている。N+ドレイン拡散層303上にはコンタクト307が形成され、N+ソース拡散層308上にはコンタクト308が形成され、ゲート電極306aより延在するゲート配線306b上にはコンタクト309が形成されている。
本実施例においては、実施例2と同様にゲート電極306aとゲート配線306bが同一の高さで形成されている。すなわち、ゲート電極とゲート配線が一体的に形成され、その一体的に形成されたゲート電極およびゲート配線の上面全面が基板に平行な面に形成されている。
N+ソース拡散層304をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層303をVcc電位に接続し、ゲート電極306aに0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図31〜図41を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例2と同一の製造工程であるため、ゲート導電膜の成膜工程より以下に示す。
図31を参照して、ゲート絶縁膜305を成膜後、薄い金属膜314を1nm〜10nm程度の膜厚で成膜し、さらにポリシリコン膜306を柱状シリコン層302を埋め込むまで成膜する。
図32を参照して、CMPによりポリシリコン306、柱状シリコン層上部の薄い金属膜314およびゲート絶縁膜305を研磨し、ポリシリコン306および薄い金属膜314の上面を平坦化する。ポリシリコン306および薄い金属膜314の上部をCMPによって平坦化することにより、ポリシリコン306および薄い金属膜314の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜310をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜310をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図33を参照して、ポリシリコン306および薄い金属膜314をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図34を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜312aを成膜する。続いて、図35を参照して、シリコン窒化膜312aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール312を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール312の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図36を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト313により形成する。
図37を参照して、レジストをマスクとして、ポリシリコン、薄い金属膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極306aおよびゲート配線306bを形成する。
図38を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜310およびシリコン窒化膜サイドウォール312をウェット処理により除去する。
図39を参照して、シリコン窒化膜を成膜し、エッチバックすることによりシリコン窒化膜315を形成する。このシリコン窒化膜によりゲート電極の金属膜314を覆い、金属膜314が表面に露出しないようにする。このようにすることで、ポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインにて製造することができる。
図40を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層302の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層304を形成する。
図41を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(307、308、309)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては、柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、実施例2と同様にゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール312の膜厚により制御することができる。
本実施例においては、ゲート構造を薄い金属膜とポリシリコンとの積層構造にすることにより、ゲートの空乏化が抑制され、また、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
また、実施例1においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール312の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例1よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、実施例1と同様のゲート形成プロセスを用いたCMOSインバーターの製造方法について示す。本実施例を用いることによって、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図42は本実施例により形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin1はNMOSであるQn1およびPMOSであるQp1のゲートに印加される。Vin1が“1”のとき、NMOSであるQn1はON状態、PMOSであるQp1はOFF状態となり、Vout1は“0”になる。逆に、Vin1が“0”のとき、NMOSであるQn1はOFF状態、PMOSであるQp1はON状態となり、Vout1は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin1の信号に対して、出力値であるVout1の信号は反対の値をとるように動作する。
図43は本実施例により形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図44(a)、(b)は図43におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図43および図44を参考にして本実施例について説明する。
シリコン基板401上にPウェル402およびNウェル403が形成され、シリコン基板表面にはPウェル領域にNMOSを形成する柱状シリコン層407が形成され、Nウェル領域にPMOSを形成する柱状シリコン層408が形成され、それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜409およびゲート電極(410a、410b)が形成される。また、ゲート電極410aと410bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線410cにより接続される。
NMOSを形成する柱状シリコン層407の下部にはN+ドレイン拡散層404が形成され、柱状シリコン層407の上部にはN+ソース拡散層411が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層408の下部にはP+ドレイン拡散層405が形成され、柱状シリコン層408の上部には+ソース拡散層412が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成されるN+ドレイン拡散層404およびP+ドレイン拡散層405はコンタクト(416a、416b)を経由して出力端子Vout1に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層407上部に形成されるN+ソース拡散層411はコンタクト414を経由して接地電位Vss1に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層408上部に形成されるP+ソース拡散層412はコンタクト415を経由して電源電位Vcc1に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線410cはコンタクト413を経由して入力端子Vin1に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図45〜図63を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
図45を参照して、シリコン基板401上にハードマスクとなるシリコン窒化膜417を50nm〜150nm程度の膜厚で成膜する。
図46を参照して、ハードマスク417およびシリコン基板401をエッチングして、素子分離領域406を形成する。
図47を参照して、素子分離領域406にシリコン酸化膜422を埋め込む。
図48を参照して、CMPを行い、ハードマスク417上のシリコン酸化膜422を研磨して、平坦化する。
図49を参照して、素子分離領域406に埋め込んだシリコン酸化膜422をエッチバックして、シリコン酸化膜422の高さが、後工程において形成されるドレイン拡散層が形成される高さと同じになるように調整する。
図50を参照して、ハードマスク417およびシリコン基板401をエッチングして、柱状シリコン層(407、408)を形成する。
図51を参照して、不純物注入等によりシリコン基板表面に不純物を導入し、N+ドレイン拡散層404およびP+ドレイン拡散層405を形成する。このとき、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜417は柱状シリコン層上部への不純物注入防止用のストッパーとして働く。
図52を参照して、ゲート絶縁膜409およびゲート導電膜410をCVD法もしくはALD法により成膜する。ゲート導電膜410の膜厚は10nm〜100nm程度とする。
図53を参照して、シリコン酸化膜418を成膜して柱状シリコン層間を埋め込む。
図54を参照して、CMPによりシリコン酸化膜418、柱状シリコン層上部のゲート導電膜およびゲート絶縁膜を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜417をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜417をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図55を参照して、ゲート導電膜410およびシリコン酸化膜418をエッチバックすることにより、ゲート導電膜410が加工され、ゲート長が決定される。このときに、ゲート導電膜410とシリコン酸化膜418をなるべく同じレートでエッチングし、なおかつ窒化膜417に対して高選択比を取るようなエッチング条件を使用する。ゲート導電膜410とシリコン酸化膜418を同じレートでエッチングすることにより、両者の上面段差を抑えることができるため、次工程におけるシリコン窒化膜サイドウォール419の形状が改善される。
図56を参照して、ゲート電極410の膜厚分だけシリコン窒化膜419aを成膜する。続いて、図57を参照して、シリコン窒化膜419aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール419を形成する。このとき、ゲート導電膜410とシリコン窒化膜サイドウォール419の膜厚が同一になるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整して、さらにエッチバック量によって微調整を行う。シリコン窒化膜サイドウォール419で覆われるゲート電極は、後工程のゲート配線形成のエッチング時に保護されるため、ゲート電極を所望の膜厚で自己整合的に形成することができ、占有面積を縮小することができる。
図58を参照して、ゲート導電膜上に残存するシリコン酸化膜418をウェットエッチにて除去する。
図59を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト420により形成する。
図60を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(410a、410b)およびゲート配線410cを形成する。
図61を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜417およびシリコン窒化膜サイドウォール419をウェット処理により除去する。
図62を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層(407、408)の上部に不純物を導入し、N+ソース拡散層411およびP+ソース拡散層412を形成する。
図63を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(413、414、415、416a、416b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、ゲート導電膜の成膜膜厚により柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極の膜厚を調整することができる。このため、柱状シリコン層(410a、410b)とドレイン拡散層上のコンタクト(416a、416b)の間隔を狭くすることができ、インバーター等の回路面積を縮小することができる。ゲート導電膜の膜厚が薄い場合には、その抵抗値が高くなってしまうため、本実施例においてはゲート導電膜は金属膜により構成されていることが望ましい。
本実施例においては、CMOSインバーターを例に挙げてSGTの構造および製造方法を説明したが、本実施例はCMOSインバーター以外の回路についても全く同様に適用することが可能である。
本実施例においては、実施例2と同様のゲート形成プロセスを用いたCMOSインバーターの製造方法について示す。本実施例を用いることによって、実施例2と同様の効果を得ることができる。
図64は本実施例により形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin2はNMOSであるQn2およびPMOSであるQp2のゲートに印加される。Vin2が“1”のとき、NMOSであるQn2はON状態、PMOSであるQp2はOFF状態となり、Vout2は“0”になる。逆に、Vin2が“0”のとき、NMOSであるQn2はOFF状態、PMOSであるQp2はON状態となり、Vout2は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin2の信号に対して、出力値であるVout2の信号は反対の値をとるように動作する。
図65は本実施例により形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図66(a)、(b)は図65におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図65および図66を参考にして本実施例について説明する。
シリコン基板501上にPウェル502およびNウェル503が形成され、シリコン基板表面にはPウェル領域にNMOSを形成する柱状シリコン層507が形成され、Nウェル領域にPMOSを形成する柱状シリコン層508が形成され、それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜509およびゲート電極(510a、510b)が形成される。また、ゲート電極510aと510bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線510cにより接続され、ゲート電極(510a、510b)とゲート配線510cは同一の高さで形成されている。NMOSを形成する柱状シリコン層507の下部にはN+ドレイン拡散層504が形成され、柱状シリコン層507の上部にはN+ソース拡散層511が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層508の下部には+ドレイン拡散層505が形成され、柱状シリコン層508の上部には+ソース拡散層512が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成されるN+ドレイン拡散層504およびP+ドレイン拡散層505はコンタクト(516a、516b)を経由して出力端子Vout2に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層507上部に形成されるN+ソース拡散層511はコンタクト514を経由して接地電位Vss2に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層508上部に形成されるP+ソース拡散層512はコンタクト515を経由して電源電位Vcc2に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線510cはコンタクト513を経由して入力端子Vin2に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図67〜図76を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。なお、本実施例においては、ゲート導電膜の成膜工程までは実施例と同一の製造工程であるため、ゲート導電膜の成膜工程より以下に示す。
図67を参照して、ゲート絶縁膜509およびゲート導電膜510をCVD法もしくはALD法により、柱状シリコン層(507、508)を埋め込むまで成膜する。
図68を参照して、CMPによりゲート導電膜510を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜517をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜517をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図69を参照して、ゲート導電膜510をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図70を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜519aを成膜する。続いて、図71を参照して、シリコン窒化膜519aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール519を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール519の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図72を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト520により形成する。
図73を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(510a、510b)およびゲート配線510cを形成する。
図74を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜517およびシリコン窒化膜サイドウォール519をウェット処理により除去する。
図75を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層(507、508)の上部に不純物を導入し、N+ソース拡散層511およびP+拡散層512を形成する。
図76を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(513、514、515、516a、516b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができる。実施例4においては、ゲート電極の膜厚はゲート導電膜の成膜膜厚によって制御していたが、本実施例においてはゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール519の膜厚により制御することができる。実施例4の場合と比べると、ゲート配線510cの膜厚が厚いため、ゲート導電膜は金属膜に限定されず、ポリシリコンなどの比較的抵抗の高い材料でも形成可能である。
また、実施例4においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール519の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例4よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、CMOSインバーターを例に挙げてSGTの構造および製造方法を説明したが、本実施例はCMOSインバーター以外の回路についても全く同様に適用することが可能である。
本実施例においては、実施例3と同様のゲート形成プロセスを用いたCMOSインバーターの製造方法について示す。本実施例を用いることによって、実施例3と同様の効果を得ることができる。
図77は本実施例により形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin3はNMOSであるQn3およびPMOSであるQp3のゲートに印加される。Vin3が“1”のとき、NMOSであるQn3はON状態、PMOSであるQp3はOFF状態となり、Vout3は“0”になる。逆に、Vin3が“0”のとき、NMOSであるQn3はOFF状態、PMOSであるQp3はON状態となり、Vout3は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin3の信号に対して、出力値であるVout3の信号は反対の値をとるように動作する。
図78は本実施例により形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図79(a)、(b)は図78におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図78および図79を参考にして本実施例について説明する。
シリコン基板601上にPウェル602およびNウェル603が形成され、シリコン基板表面にはPウェル領域にNMOSを形成する柱状シリコン層607が形成され、Nウェル領域にPMOSを形成する柱状シリコン層608が形成され、それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜609およびゲート電極(610a、610b)が形成される。ゲート電極は表面側のポリシリコンとゲート絶縁膜と接している薄い金属膜623の積層構造よりなっている。また、ゲート電極610aと610bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線610cにより接続され、ゲート電極(610a、610b)とゲート配線610cは同一の高さで形成されている。NMOSを形成する柱状シリコン層607の下部にはN+ドレイン拡散層604が形成され、柱状シリコン層607の上部にはN+ソース拡散層611が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層608の下部には+ドレイン拡散層605が形成され、柱状シリコン層608の上部には+ソース拡散層612が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成されるN+ドレイン拡散層604およびP+ドレイン拡散層605はコンタクト(616a、616b)を経由して出力端子Vout3に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層607上部に形成されるN+ソース拡散層611はコンタクト614を経由して接地電位Vss3に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層608上部に形成されるP+ソース拡散層612はコンタクト615を経由して電源電位Vcc3に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線610cはコンタクト613を経由して入力端子Vin3に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図80〜図90を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例と同一の製造工程であるため、ゲート絶縁膜の成膜工程より以下に示す。
図80を参照して、ゲート絶縁膜609を成膜後、薄い金属膜623を1nm〜10nm程度の膜厚で成膜し、さらにポリシリコン膜610を柱状シリコン層(607、608)が埋め込まれるまで成膜する。
図81を参照して、CMPによりポリシリコン610、柱状シリコン層上部の薄い金属膜623およびゲート絶縁膜609を研磨し、ポリシリコン610および薄い金属膜623の上面を平坦化する。ポリシリコン610および薄い金属膜623をCMPによって平坦化することにより、ポリシリコン610および薄い金属膜623の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜617をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜617をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図82を参照して、ポリシリコン610および薄い金属膜623をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図83を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜619aを成膜する。続いて、図84を参照して、シリコン窒化膜619aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール619を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール619の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図85を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト620により形成する。
図86を参照して、レジストをマスクとして、ポリシリコン、薄い金属膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(610a、610b)およびゲート配線610cを形成する。
図87を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜617およびシリコン窒化膜サイドウォール619をウェット処理により除去する。
図88を参照して、シリコン窒化膜を成膜し、エッチバックすることによりシリコン窒化膜624を形成する。このシリコン窒化膜によりゲート電極の金属膜623を覆い、金属膜623が表面に露出しないようにする。このようにすることで、ポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインにて製造することができる。
図89を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層(607、608)の上部に不純物を導入し、N+ソース拡散層611およびP+拡散層612を形成する。
図90を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(613、614、615、616a、616b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては、柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、実施例2と同様にゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール619の膜厚により制御することができる。
本実施例においては、ゲート構造を薄い金属膜とポリシリコンとの積層構造にすることにより、ゲートの空乏化が抑制され、また、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
また、実施例4においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール112の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例4よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、CMOSインバーターを例に挙げてSGTの構造および製造方法を説明したが、本実施例はCMOSインバーター以外の回路についても全く同様に適用することが可能である。
本実施例においては、実施例1と同様のゲート形成プロセスによって形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて示す。
図91は本実施例を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図91を参照して、本実施例を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて説明する。
埋め込み酸化膜層700上に平面状シリコン層701が形成され、平面状シリコン層701上にに柱状シリコン層702が形成され、柱状シリコン層702の周囲にゲート絶縁膜705およびゲート電極706aが形成されている。柱状シリコン層702の下部の平面状シリコン層701には、N+ドレイン拡散層703が形成され、柱状シリコン層の上部にはN+ソース拡散層704が形成されている。N+ドレイン拡散層703上にはコンタクト707が形成され、N+ソース拡散層704上にはコンタクト708が形成され、ゲート電極706aより延在するゲート配線706b上にはコンタクト709が形成されている。
N+ソース拡散層をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層をVcc電位に接続し、ゲート電極に0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図92〜図107を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
図92を参照して、埋め込み酸化膜層700上のシリコン層701a上にハードマスクとなるシリコン窒化膜710を50nm〜150nm程度の膜厚で成膜する。
図93を参照して、ハードマスク710およびシリコン701aをエッチングして、柱状シリコン層702を形成する。柱状シリコン層の高さは30nm〜300nm程度、柱状シリコン層の直径は5nm〜100nm程度とする。柱状シリコン層702の下部には平面状シリコン層701を10nm〜100nm程度の膜厚で形成する。
図94を参照して、平面状シリコン層701をエッチングして、分離する。
図95を参照して、不純物注入等により平面状シリコン層表面にPやAsなどの不純物を導入し、N+ドレイン拡散層703を形成する。このとき、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜710は柱状シリコン層上部への不純物注入防止用のストッパーとして働く。
図96を参照して、ゲート絶縁膜705およびゲート導電膜706をCVD法もしくはALD法により成膜する。ゲート導電膜706の膜厚は10nm〜100nm程度とする。
図97を参照して、シリコン酸化膜711を成膜して柱状シリコン層間を埋め込む。
図98を参照して、CMPによりシリコン酸化膜711、柱状シリコン層上部のゲート導電膜およびゲート絶縁膜を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜710をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜710をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図99を参照して、ゲート導電膜706およびシリコン酸化膜711をエッチバックすることにより、ゲート導電膜706が加工され、ゲート長が決定する。このときに、ゲート導電膜706とシリコン酸化膜711をなるべく同じレートでエッチングし、なおかつ窒化膜710に対して高選択比を取るようなエッチング条件を使用する。ゲート導電膜706とシリコン酸化膜711を同じレートでエッチングすることにより、両者の上面段差を抑えることができるため、次工程におけるシリコン窒化膜サイドウォール712の形状が改善される。
図100を参照して、ゲート電極706の膜厚分だけシリコン窒化膜712aを成膜する。続いて、図101を参照して、シリコン窒化膜712aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール712を形成する。このとき、ゲート導電膜706とシリコン窒化膜サイドウォール712の膜厚が同一になるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整して、さらにエッチバック量によって微調整を行う。シリコン窒化膜サイドウォール712で覆われる部分のゲート導電膜706は、後工程のゲート配線形成のエッチング時に保護されるため、ゲート電極を所望の膜厚で自己整合的に形成することができ、占有面積を縮小することができる。
図102を参照して、ゲート導電膜上に残存するシリコン酸化膜711をウェットエッチにて除去する。
図103を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト713により形成する。
図104を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極706aおよびゲート配線706bを形成する。
図105を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜710およびシリコン窒化膜サイドウォール712をウェット処理により除去する。
図106を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層702の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層704を形成する。
図107を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(707、708、709)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
上記のように、本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、ゲート導電膜の成膜膜厚により柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極の膜厚を調整することができる。このため、異電位のゲート電極を持つ二つの柱状シリコン層を狭い間隔で配置することができ、回路面積を縮小することができる。ゲート導電膜の膜厚が薄い場合には、その抵抗値が高くなってしまうため、本実施例においてはゲート導電膜は金属膜により構成されていることが望ましい。
本実施例においては、実施例2と同様のゲート形成プロセスによって形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて示す。
本実施例のゲート形成方法は、実施例7のゲート形成方法より工程数を削減することができ、さらにプロセスマージンの大きいゲート形成方法である。
図108は本実施例を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図108を参照して、本実施例を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて説明する。
埋め込み酸化膜層800上に平面状シリコン層801が形成され、平面状シリコン層801上に柱状シリコン層802が形成され、柱状シリコン層802の周囲にゲート絶縁膜805およびゲート電極806が形成されている。柱状シリコン層802の下部の平面状シリコン層801には、N+ドレイン拡散層803が形成され、柱状シリコン層の上部にはN+ソース拡散層804が形成されている。N+ドレイン拡散層803上にはコンタクト807が形成され、N+ソース拡散層804上にはコンタクト808が形成され、ゲート電極806aより延在するゲート配線806b上にはコンタクト809が形成されている。本実施例においては、ゲート電極806aとゲート配線806bが同一の高さで形成されている。
N+ソース拡散層をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層をVcc電位に接続し、ゲート電極に0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図109〜図118を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例7と同一の製造工程であるため、ゲート絶縁膜の成膜工程より以下に示す。
図109を参照して、ゲート絶縁膜805およびゲート導電膜806をCVD法もしくはALD法により、柱状シリコン層802を埋め込むまで成膜する。
図110を参照して、CMPによりゲート導電膜806を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜810をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜810をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図111を参照して、ゲート導電膜806をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図112を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜812aを成膜する。続いて、図113を参照して、シリコン窒化膜812aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール812を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール812の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図114を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト813により形成する。
図115を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極806aおよびゲート配線806bを形成する。
図116を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜810およびシリコン窒化膜サイドウォール812をウェット処理により除去する。
図117を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層802の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層804を形成する。
図118を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(807、808、809)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができる。実施例7においては、ゲート電極の膜厚はゲート導電膜の成膜膜厚によって制御していたが、本実施例においてはゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール812の膜厚により制御することができる。実施例7の場合と比べると、ゲート配線806bの膜厚が厚いため、ゲート導電膜は金属膜に限定されず、ポリシリコンなどの比較的抵抗の高い材料でも形成可能である。
また、実施例7においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール812の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例7よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、実施例3と同様のゲート形成プロセスによって形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて示す。
本実施例においては、ゲート電極およびゲート電極より延在するゲート配線が薄い金属膜とポリシリコンの積層構造になっている点において実施例8と異なる。本実施例のゲート形成方法においては、ゲート絶縁膜と接している薄い金属膜によりゲート電極の空乏化が抑制され、また、ゲート電極およびゲート配線の表面がポリシリコンであるため、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
図119は本発明を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTの平面図(a)および断面図(b)である。以下に図119を参照して、本実施例を用いて形成されたSOI基板上のNMOS SGTについて説明する。
埋め込み酸化膜層900上に平面状シリコン層901が形成され、平面状シリコン層901上に柱状シリコン層902が形成され、柱状シリコン層902の周囲にゲート絶縁膜905およびゲート電極906aが形成されている。柱状シリコン層902の下部の平面状シリコン層901には、N+ドレイン拡散層903が形成され、柱状シリコン層の上部にはN+ソース拡散層904が形成されている。N+ドレイン拡散層903上にはコンタクト907が形成され、N+ソース拡散層908上にはコンタクト908が形成され、ゲート電極906aより延在するゲート配線906b上にはコンタクト909が形成されている。本実施例においては、ゲート電極906aとゲート配線906bが同一の高さで形成されている。
N+ソース拡散層をGND電位に接続し、N+ドレイン拡散層をVcc電位に接続し、ゲート電極に0〜Vccの電位を与えることにより上記SGTはトランジスタ動作を行う。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図120〜図130を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例7と同一の製造工程であるため、ゲート絶縁膜の成膜工程より以下に示す。
図120を参照して、ゲート絶縁膜905を成膜後、薄い金属膜914を1nm〜10nm程度の膜厚で成膜し、さらにポリシリコン膜906を柱状シリコン層902が埋め込まれるまで成膜する。
図121を参照して、CMPによりポリシリコン906、柱状シリコン層上部の薄い金属膜914およびゲート絶縁膜905を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ポリシリコン906および薄い金属膜914をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜910をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜910をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図122を参照して、ポリシリコン906および薄い金属膜914をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図123を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜912aを成膜する。続いて、図124を参照して、シリコン窒化膜912aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール912を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール912の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図125を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト913により形成する。
図126を参照して、レジストをマスクとして、ポリシリコン、薄い金属膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極906aおよびゲート配線906bを形成する。
図127を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜910およびシリコン窒化膜サイドウォール912をウェット処理により除去する。
図128を参照して、シリコン窒化膜を成膜し、エッチバックすることによりシリコン窒化膜915を形成する。このシリコン窒化膜によりゲート電極の金属膜914を覆い、金属膜914が表面に露出しないようにする。このようにすることで、ポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインにて製造することができる。
図129を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層902の上部にPやAsなどの不純物を導入し、N+ソース拡散層904を形成する。
図130を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(907、908、909)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては、柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、実施例2と同様にゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール912の膜厚により制御することができる。
本実施例においては、ゲート構造を薄い金属膜とポリシリコンとの積層構造にすることにより、ゲートの空乏化が抑制され、また、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
また、実施例7においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール912の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例7よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、実施例7と同様のゲート形成プロセスを用いて形成されたSOI基板上のCMOSインバーターについて示す。本実施例を用いることによって、実施例7と同様の効果を得ることができる。
図131は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin4はNMOSであるQn4およびPMOSであるQp4のゲートに印加される。Vin4が“1”のとき、NMOSであるQn4はON状態、PMOSであるQp4はOFF状態となり、Vout4は“0”になる。逆に、Vin4が“0”のとき、NMOSであるQn4はOFF状態、PMOSであるQp4はON状態となり、Vout4は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin4の信号に対して、出力値であるVout4の信号は反対の値をとるように動作する。
図132は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図133(a)、(b)は図132におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図132および図133を参考にして本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターについて説明する。
埋め込み酸化膜層1000上に平面状シリコン層(1002、1003)が形成され、平面状シリコン層1002上に柱状シリコン層1007が形成され、平面状シリコン層1003上に柱状シリコン層1008が形成される。それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜1009およびゲート電極(1010a、1010b)が形成される。また、ゲート電極1010aと1010bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線1010cにより接続される。NMOSを形成する柱状シリコン層1007の下部の平面状シリコン層1002にはN+ドレイン拡散層1004が形成され、柱状シリコン層1007の上部にはN+ソース拡散層1011が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層1008の下部の平面状シリコン層1003には+ドレイン拡散層1005が形成され、柱状シリコン層1008の上部にはN+ソース拡散層1012が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成される+ドレイン拡散層1004およびP+ドレイン拡散層1005はそれぞれコンタクト1016a、1016bを経由して出力端子Vout4に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層1007上部に形成されるN+ソース拡散層1011はコンタクト1014を経由して接地電位Vss4に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層1008上部に形成されるP+ソース拡散層1012はコンタクト1015を経由して電源電位Vcc4に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線1010cはコンタクト1013を経由して入力端子Vin4に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図134〜図149を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。
図134を参照して、埋め込み酸化膜層1000上のシリコン層1001a上にハードマスクとなるシリコン窒化膜1017を50nm〜150nm程度の膜厚で成膜する。
図135を参照して、ハードマスク1017およびシリコン1001aをエッチングして、柱状シリコン層(1007、1008)を形成する。柱状シリコン層の高さは30nm〜300nm程度、柱状シリコン層の直径は5nm〜100nm程度とする。柱状シリコン層(1007、1008)の下部には平面状シリコン層1001を10nm〜100nm程度の膜厚で形成する。
図136を参照して、平面状シリコン層1001をエッチングして、平面状シリコン層である1002および1003に分離する。
図137を参照して、不純物注入等によりシリコン基板表面にPやAsなどの不純物を導入し、N+ドレイン拡散層1004、およびP+ドレイン拡散層1005を形成する。このとき、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜1017は柱状シリコン層上部への不純物注入防止用のストッパーとして働く。
図138を参照して、ゲート絶縁膜1009およびゲート導電膜1010をCVD法もしくはALD法により成膜する。ゲート導電膜1010の膜厚は10nm〜100nm程度とする。
図139を参照して、シリコン酸化膜1018を成膜して柱状シリコン層間を埋め込む。
図140を参照して、CMPによりシリコン酸化膜1018、柱状シリコン層上部のゲート導電膜およびゲート絶縁膜を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜1017をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜1017をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図141を参照して、ゲート導電膜1010およびシリコン酸化膜1018をエッチバックすることにより、ゲート導電膜1010が加工され、ゲート長が決定される。このときに、ゲート導電膜1010とシリコン酸化膜1018をなるべく同じレートでエッチングし、なおかつ窒化膜1017に対して高選択比を取るようなエッチング条件を使用する。ゲート導電膜1010とシリコン酸化膜1018を同じレートでエッチングすることにより、両者の上面段差を抑えることができるため、次工程におけるシリコン窒化膜サイドウォール1019の形状が改善される。
図142を参照して、ゲート電極1010の膜厚分だけシリコン窒化膜1019aを成膜する。続いて、図143を参照して、シリコン窒化膜1019aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール1019を形成する。このとき、ゲート導電膜1010とシリコン窒化膜サイドウォール1019の膜厚が同一になるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整して、さらにエッチバック量によって微調整を行う。シリコン窒化膜サイドウォール1019で覆われる部分のゲート導電膜1010は、後工程のゲート配線形成のエッチング時に保護されるため、ゲート電極を所望の膜厚で自己整合的に形成することができ、占有面積を縮小することができる。
図144を参照して、ゲート導電膜上に残存するシリコン酸化膜1018をウェットエッチにて除去する。
図145を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト1020により形成する。
図146を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(1010a、1010b)およびゲート配線1010cを形成する。
図147を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜1017よびシリコン窒化膜サイドウォール1019をウェット処理により除去する。
図148を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層1007の上部にPやAsなどの不純物を導入してN+ソース拡散層1011を形成し、同様に、不純物注入等により柱状シリコン層1008の上部にBやBF2などの不純物を導入してP+ソース拡散層1012を形成する。
図149を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(1013、1014、1015、1016a、1016b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を解決することが可能である。
上記のように、本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、ゲート導電膜の成膜膜厚により柱状シリコン層の周囲に形成されるゲート電極の膜厚を調整することができる。このため、異電位のゲート電極を持つ二つの柱状シリコン層を狭い間隔で配置することができ、回路面積を縮小することができる。ゲート導電膜の膜厚が薄い場合には、その抵抗値が高くなってしまうため、本実施例においては、ゲート導電膜は金属膜により構成されていることが望ましい。
本実施例においては、実施例8と同様のゲート形成プロセスを用いて形成されたSOI基板上のCMOSインバーターについて示す。本実施例を用いることによって、実施例8と同様の効果を得ることができる。
図150は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin5はNMOSであるQn5およびPMOSであるQp5のゲートに印加される。Vin5が“1”のとき、NMOSであるQn5はON状態、PMOSであるQp5はOFF状態となり、Vout5は“0”になる。逆に、Vin5が“0”のとき、NMOSであるQn5はOFF状態、PMOSであるQp5はON状態となり、Vout5は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin5の信号に対して、出力値であるVout5の信号は反対の値をとるように動作する。
図151は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図152(a)、(b)は図151におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図151および図152を参考にして本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターについて説明する。
埋め込み酸化膜層1100上に平面状シリコン層(1102、1103)が形成され、平面状シリコン層1102上に柱状シリコン層1107が形成され、平面状シリコン層1103上に柱状シリコン層1108が形成される。それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜1109およびゲート電極(1110a、1110b)が形成される。また、ゲート電極1110aと1110bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線1110cにより接続され、ゲート電極(1110a、1110b)とゲート配線1106cは同一の高さで形成されている。NMOSを形成する柱状シリコン層1107の下部の平面状シリコン層1102にはN+ドレイン拡散層1104が形成され、柱状シリコン層1107の上部にはN+ソース拡散層1111が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層1108の下部の平面状シリコン層1103には+ドレイン拡散層1105が形成され、柱状シリコン層1108の上部には+ソース拡散層1112が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成されるN+ドレイン拡散層1104およびP+ドレイン拡散層1105はそれぞれコンタクト1116a、1116bを経由して出力端子Vout5に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層1107上部に形成されるN+ソース拡散層1111はコンタクト1114を経由して接地電位Vss5に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層1108上部に形成されるP+ソース拡散層1112はコンタクト1115を経由して電源電位Vcc5に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線1110cはコンタクト1113を経由して入力端子Vin5に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図153〜図162を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例10と同一の製造工程であるため、ゲート絶縁膜の成膜工程より以下に示す。
図153を参照して、ゲート絶縁膜1109およびゲート導電膜1110をCVD法もしくはALD法により、柱状シリコン層(1107、1108)を埋め込むまで成膜する。
図154を参照して、CMPによりゲート導電膜1110を研磨し、ゲート導電膜の上面を平坦化する。ゲート導電膜の上部をCMPによって平坦化することにより、ゲート導電膜の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜1117をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜1117をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図155を参照して、ゲート導電膜1110をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図156を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜1119aを成膜する。続いて、図157を参照して、シリコン窒化膜1119aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール1119を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール1119の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図158を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト1120により形成する。
図159を参照して、レジストをマスクとして、ゲート導電膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(1110a、1110b)およびゲート配線1110cを形成する。
図160を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜1117およびシリコン窒化膜サイドウォール1119をウェット処理により除去する。
図161を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層(1107、1108)の上部に不純物を導入し、N+ソース拡散層1111およびP+拡散層1112を形成する。
図162を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(1113、1114、1115、1116a、1116b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができる。実施例10においては、ゲート電極の膜厚はゲート導電膜の成膜膜厚によって制御していたが、本実施例においてはゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール1119の膜厚により制御することができる。実施例10の場合と比べると、ゲート配線1110cの膜厚が厚いため、ゲート導電膜は金属膜に限定されず、ポリシリコンなどの比較的抵抗の高い材料でも形成可能である。
また、実施例10においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール1119の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例10よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、CMOSインバーターを例に挙げてSGTの構造および製造方法を説明したが、本実施例はCMOSインバーター以外の回路についても全く同様に適用することが可能である。
本実施例においては、実施例9と同様のゲート形成プロセスを用いて形成されたSOI基板上のCMOSインバーターについて示す。本実施例を用いることによって、実施例9と同様の効果を得ることができる。
図163は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの等価回路である。以下に、CMOSインバーターの回路動作について説明する。入力信号Vin6はNMOSであるQn6およびPMOSであるQp6のゲートに印加される。Vin6が“1”のとき、NMOSであるQn6はON状態、PMOSであるQp6はOFF状態となり、Vout6は“0”になる。逆に、Vin6が“0”のとき、NMOSであるQn6はOFF状態、PMOSであるQp6はON状態となり、Vout6は“1”になる。以上のように、CMOSインバーターは入力値であるVin6の信号に対して、出力値であるVout6の信号は反対の値をとるように動作する。
図164は本実施例を用いて形成されたCMOSインバーターの平面図であり、図165(a)、(b)は図164におけるカットラインA−A’とB−B’の断面図である。以下に、図164および図165を参考にして本実施例を用いて形成されたについて説明する。
埋め込み酸化膜層1200上に平面状シリコン層(1202、1203)が形成され、平面状シリコン層1202上に柱状シリコン層1207が形成され、平面状シリコン層1203上に柱状シリコン層1208が形成される。それぞれの柱状シリコン層を取り囲むようにゲート絶縁膜1209およびゲート電極(1210a、1210b)が形成される。ゲート電極は表面側のポリシリコンとゲート絶縁膜と接している薄い金属膜1221の積層構造よりなっている。また、ゲート電極1210aと1210bはそれぞれのゲート電極より延在するゲート配線1210cにより接続され、ゲート電極(1210a、1210b)とゲート配線1210cは同一の高さで形成されている。NMOSを形成する柱状シリコン層1207の下部の平面状シリコン層1202にはN+ドレイン拡散層1204が形成され、柱状シリコン層1207の上部にはN+ソース拡散層1211が形成される。PMOSを形成する柱状シリコン層1208の下部の平面状シリコン層1203には+ドレイン拡散層1205が形成され、柱状シリコン層1208の上部には+ソース拡散層1212が形成される。
柱状シリコン層の下部に形成されるN+ドレイン拡散層1204およびP+ドレイン拡散層1205はそれぞれコンタクト1216a、1216bを経由して出力端子Vout6に接続され、NMOSを構成する柱状シリコン層1207上部に形成されるN+ソース拡散層1211はコンタクト1214を経由して接地電位Vss6に接続され、PMOSを構成する柱状シリコン層1208上部に形成されるP+ソース拡散層1212はコンタクト1215を経由して電源電位Vcc6に接続され、PMOSとNMOSのゲート電極を接続するゲート配線1210cはコンタクト1213を経由して入力端子Vin6に接続されることによりCMOSインバーターを形成する。
以下に本実施例のSGTを形成するための製造方法の一例を図166〜図176を参照して説明する。各図において(a)は平面図、(b)はA−A’の断面図を示している。なお、本実施例においては、ゲート絶縁膜の成膜工程までは実施例10と同一の製造工程であるため、ゲート絶縁膜の成膜工程より以下に示す。
図166を参照して、ゲート絶縁膜1209を成膜後、金属膜1221を1nm〜10nm程度の膜厚で成膜し、さらにポリシリコン膜1210を柱状シリコン層(1207、1208)を埋め込むまで成膜する。
図167を参照して、CMPによりポリシリコン1210、柱状シリコン層上部の金属膜1221およびゲート絶縁膜1209を研磨し、ポリシリコン1210および金属膜1221の上面を平坦化する。ポリシリコン1210および薄い金属膜1221の上部をCMPによって平坦化することにより、ポリシリコン1210および薄い金属膜1221の形状が改善され、ゲート長の制御が容易になる。CMPにおいては、柱状シリコン層上部のシリコン窒化膜1217をCMPのストッパーとして使用する。シリコン窒化膜1217をCMPストッパーとして使用することにより、再現性よくCMP研磨量を制御することができる。
図168を参照して、ポリシリコン1210および金属膜1221をエッチバックすることにより、ゲート長を決定する。
図169を参照して、所望のゲート電極の膜厚分だけシリコン窒化膜1219aを成膜する。続いて、図170を参照して、シリコン窒化膜1219aをエッチバックすることによりシリコン窒化膜サイドウォール1219を形成する。シリコン窒化膜サイドウォール1219の膜厚がゲート電極の膜厚となるため、所望のゲート膜厚となるように、シリコン窒化膜の成膜膜厚を調整し、さらにエッチバック量で微調整することによって、最終的なシリコン窒化膜サイドウォール膜厚を調整する。
図171を参照して、レジストまたは多層レジストを塗布し、リソグラフィーによりゲート配線パターンをレジスト1220により形成する。
図172を参照して、レジストをマスクとして、ポリシリコン、薄い金属膜およびゲート絶縁膜エッチングして、ゲート電極(1210a、1210b)およびゲート配線1210cを形成する。
図173を参照して、柱状シリコン上部のシリコン窒化膜1217およびシリコン窒化膜サイドウォール1219をウェット処理により除去する。
図174を参照して、シリコン窒化膜を成膜し、エッチバックすることによりシリコン窒化膜1222を形成する。このシリコン窒化膜によりゲート電極の金属膜1221を覆い、金属膜1221が表面に露出しないようにする。このようにすることで、ポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインにて製造することができる。
図175を参照して、不純物注入等により柱状シリコン層(1207、1208)の上部に不純物を導入し、N+ソース拡散層1211およびP+拡散層1212を形成する。
図176を参照して、層間絶縁膜を成膜して、シリコン基板上のドレイン拡散層上、ゲート配線上および柱状シリコン層上部のソース拡散層上にコンタクト(1213、1214、1215、1216a、1216b)を形成する。
上記のように、ゲート長を決めるためのエッチング工程と、ゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、以下の特徴を持つゲート形成が可能である。
第1に、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に所望の膜厚にて形成できる。第2に、ゲート配線形成時の露光アラインメントのずれに強い。したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンや、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
さらに、ゲート長を決めるためのエッチング工程の前に、柱状シリコン層の上部にハードマスクであるシリコン窒化膜を形成した構造を用いて、ゲート上面をCMPによって平坦化する工程を用意することにより、その後にゲート電極保護用のシリコン窒化膜サイドウォールの形成工程と、ゲート配線のパターニング工程と、ゲート配線を形成するためのエッチング工程を順次行うことにより、ゲート長を正確に制御することができて、ゲート長のバラつきが小さく、プロセスマージンが大きいプロセスが得られる。
したがって、本発明を用いれば、特許文献1において問題であった、ゲート配線を形成するリソグラフィー工程に起因するゲート配線のオープンやゲート長の変動や、非特許文献1において問題であった、ゲート電極が柱状シリコン層の周囲に自己整合的に形成できない点を一挙に解決することが可能である。
本実施例においては、柱状シリコン層の周囲に所望の膜厚のゲート電極を自己整合的に形成することができ、実施例3と同様にゲート電極の膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール1219の膜厚により制御することができる。
本実施例においては、ゲート構造を薄い金属膜とポリシリコンとの積層構造にすることにより、ゲートの空乏化が抑制され、また、従来のポリシリコンゲートを持つトランジスタと同一の製造ラインで製造することが可能である。
また、実施例10においては、シリコン窒化膜サイドウォールの膜厚がゲート導電膜の膜厚と大きく異なる場合には、実施例2において述べたような不具合が生じる可能性があるが、実施例2と同様に、本実施例においては、ゲート膜厚はシリコン窒化膜サイドウォール1219の膜厚によって自己整合的に形成されるため、そのような不具合が発生することはなく、実施例10よりさらにゲート形成工程のプロセスマージンを拡大することができる。
本実施例においては、CMOSインバーターを例に挙げてSGTの構造および製造方法を説明したが、本実施例はCMOSインバーター以外の回路についても全く同様に適用することが可能である。
本発明の第1の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例において生じる可能性のある不具合を示す図である。 本発明の第1の実施例において生じる可能性のある不具合を示す図である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第2の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第1の実施例において生じる可能性のある不具合を示す図である。 本発明の第1の実施例において生じる可能性のある不具合を示す図である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第3の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第4の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第5の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第6の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第7の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第8の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの平面図および断面図である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第9の実施例の単体SGTの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第10の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第11の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの等価回路図である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの平面図である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの断面図である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 本発明の第12の実施例のCMOSインバーターの製造工程の一部である。 従来のSGTの平面図と断面図である。 従来のSGTの製造方法である。 従来のSGTの製造方法である。 従来のSGTの製造方法である。 従来のSGTの製造方法である。
101:シリコン基板
102:柱状シリコン層
103:N+ドレイン拡散層
104:N+ソース拡散層
105:ゲート絶縁膜
106a:ゲート電極
106b:ゲート配線
107〜109:コンタクト
110:シリコン窒化膜
111:シリコン酸化膜
112a:シリコン窒化膜
112:シリコン窒化膜サイドウォール
113:レジスト
201:シリコン基板
202:柱状シリコン層
203:N+ドレイン拡散層
204:N+ソース拡散層
205:ゲート絶縁膜
206a:ゲート電極
206b:ゲート配線
207〜209:コンタクト
210:シリコン窒化膜
211:シリコン酸化膜
212a:シリコン窒化膜
212:シリコン窒化膜サイドウォール
213:レジスト
301:シリコン基板
302:柱状シリコン層
303:N+ドレイン拡散層
304:N+ソース拡散層
305:ゲート絶縁膜
306a:ゲート電極
306b:ゲート配線
307〜309:コンタクト
310:シリコン窒化膜
311:シリコン酸化膜
312a:シリコン窒化膜
312:シリコン窒化膜サイドウォール
313:レジスト
314:薄い金属膜
315:シリコン窒化膜
401:シリコン基板
402:Pウェル
403:Nウェル
404:N+ドレイン拡散層
405:P+ドレイン拡散層
406:素子分離
407:NMOS柱状シリコン層
408:PMOS柱状シリコン層
409:ゲート絶縁膜
410:ゲート導電膜
410a、410b:ゲート電極
410c:ゲート配線
411:N+ソース拡散層
412:P+ソース拡散層
413、414、415、416a、416b:コンタクト
417:シリコン窒化膜
418:シリコン酸化膜
419a:シリコン窒化膜
419:シリコン窒化膜サイドウォール
420:レジスト
421:シリコン酸化膜
422:素子分離領域
501:シリコン基板
502:Pウェル
503:Nウェル
504:N+ドレイン拡散層
505:P+ドレイン拡散層
506:素子分離
507:NMOS柱状シリコン層
508:PMOS柱状シリコン層
509:ゲート絶縁膜
510:ゲート導電膜
510a、510b:ゲート電極
510c:ゲート配線
511:N+ソース拡散層
512:P+ソース拡散層
513、514、515、516a、516b:コンタクト
517:シリコン窒化膜
518:シリコン酸化膜
519a:シリコン窒化膜
519:シリコン窒化膜サイドウォール
520:レジスト
521:シリコン酸化膜
522:素子分離領域
601:シリコン基板
602:Pウェル
603:Nウェル
604:N+ドレイン拡散層
605:P+ドレイン拡散層
606:素子分離
607:NMOS柱状シリコン層
608:PMOS柱状シリコン層
609:ゲート絶縁膜
610:ゲート導電膜
610a、610b:ゲート電極
610c:ゲート配線
611:N+ソース拡散層
612:P+ソース拡散層
613、614、615、616a、616b:コンタクト
617:シリコン窒化膜
618:シリコン酸化膜
619a:シリコン窒化膜
619:シリコン窒化膜サイドウォール
620:レジスト
621:シリコン酸化膜
622:素子分離領域
623:薄い金属膜
624:シリコン窒化膜
700:埋め込み酸化膜層
701:平面状シリコン層
701a:シリコン層
702:柱状シリコン層
703:N+ドレイン拡散層
704:N+ソース拡散層
705:ゲート絶縁膜
706a:ゲート電極
706b:ゲート配線
707〜109:コンタクト
710:シリコン窒化膜
711:シリコン酸化膜
712a:シリコン窒化膜
712:シリコン窒化膜サイドウォール
713:レジスト
800:埋め込み酸化膜層
801:平面状シリコン層
801a:シリコン層
802:柱状シリコン層
803:N+ドレイン拡散層
804:N+ソース拡散層
805:ゲート絶縁膜
806a:ゲート電極
806b:ゲート配線
807〜809:コンタクト
810:シリコン窒化膜
812a:シリコン窒化膜
812:シリコン窒化膜サイドウォール
813:レジスト
900:埋め込み酸化膜層
901:平面状シリコン層
901a:シリコン層
902:柱状シリコン層
903:N+ドレイン拡散層
904:N+ソース拡散層
905:ゲート絶縁膜
906a:ゲート電極
906b:ゲート配線
907〜309:コンタクト
910:シリコン窒化膜
912a:シリコン窒化膜
912:シリコン窒化膜サイドウォール
913:レジスト
914:薄い金属膜
915:シリコン窒化膜
1000:埋め込み酸化膜層
1001:平面状シリコン層
1001a:シリコン層
1002、1003:平面状シリコン層
1004:N+ドレイン拡散層
1005:P+ドレイン拡散層
1007:NMOS柱状シリコン層
1008:PMOS柱状シリコン層
1009:ゲート絶縁膜
1010:ゲート導電膜
1010a、1010b:ゲート電極
1010c:ゲート配線
1011:N+ソース拡散層
1012:P+ソース拡散層
1013、1014、1015、1016a、1016b:コンタクト
1017:シリコン窒化膜
1018:シリコン酸化膜
1019a:シリコン窒化膜
1019:シリコン窒化膜サイドウォール
1020:レジスト
1100:埋め込み酸化膜層
1101:平面状シリコン層
1101a:シリコン層
1102、1103:平面状シリコン層
1104:N+ドレイン拡散層
1105:P+ドレイン拡散層
1107:NMOS柱状シリコン層
1108:PMOS柱状シリコン層
1109:ゲート絶縁膜
1110:ゲート導電膜
1110a、1110b:ゲート電極
1110c:ゲート配線
1111:N+ソース拡散層
1112:P+ソース拡散層
1113、1114、1115、1116a、1116b:コンタクト
1117:シリコン窒化膜
1119a:シリコン窒化膜
1119:シリコン窒化膜サイドウォール
1120:レジスト
1200:埋め込み酸化膜層
1201:平面状シリコン層
1201a:シリコン層
1202、1203:平面状シリコン層
1204:N+ドレイン拡散層
1205:P+ドレイン拡散層
1207:NMOS柱状シリコン層
1208:PMOS柱状シリコン層
1209:ゲート絶縁膜
1210:ゲート導電膜
1210a、1210b:ゲート電極
1210c:ゲート配線
1211:N+ソース拡散層
1212:P+ソース拡散層
1213、1214、1215、1216a、1216b:コンタクト
1217:シリコン窒化膜
1219a:シリコン窒化膜
1219:シリコン窒化膜サイドウォール
1220:レジスト
1221:薄い金属膜
1222:シリコン窒化膜
1301:シリコン基板
1302:Nウェル
1303:Pウェル
1305:PMOS柱状シリコン層
1306:NMOS柱状シリコン層
1308:ゲート
1309:P+ソース拡散層
1310:P+ドレイン拡散層
1311:N+ソース拡散層
1312:N+ドレイン拡散層
1401:柱状シリコン層
1402:ゲート絶縁膜
1403:ゲート導電膜
1404:レジスト
1405:ゲート配線
1502:シリコン基板
1503:柱状シリコン層
1504:ゲート絶縁膜
1505:ゲート導電膜
1506:レジスト

Claims (29)

  1. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記導電膜をエッチングにより除去する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線を形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線を形成する工程は、前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記レジストパターンをマスクとして、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線を形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線を形成する工程は、前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記レジストパターンをマスクとして、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記導電膜をエッチングにより除去する工程は、
    前記導電膜上に、前記少なくとも1つの柱状半導体層が埋没するように第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜上面を平坦化する工程と、
    前記導電膜及び前記第2の絶縁膜の上部をエッチングにより除去し、前記導電膜と前記第2絶縁膜の高さをほぼ同じ高さに形成する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記基板は、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の上部に、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域と同じ導電型の拡散領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように第2の絶縁膜を形成する工程と、 その後に上面を、前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、
    前記第2の絶縁膜及び前記導電膜の上部をエッチングにより除去し、前記導電膜と前記第2絶縁膜の高さをほぼ同じ高さに形成する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜を除去する工程と、
    前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の絶縁膜を除去する工程と前記ゲート配線を形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線を形成する工程は、前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記レジストパターンをマスクとして、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の絶縁膜を除去する工程と前記ゲート配線を形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線を形成する工程は、前記保護膜サイドウォールによって前記柱状半導体層側面の導電膜及び第1の絶縁膜を保護しつつ、前記レジストパターンをマスクとして、前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極及び該ゲート電極から延在するゲート配線を形成する工程であることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように導電膜を形成する工程と、 前記導電膜の上部をエッチングし、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記導電膜を除去する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の前記導電膜及び前記第1の絶縁膜の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記導電膜の上部をエッチングし、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記導電膜を除去する工程の前処理工程として、前記導電膜上面を平坦化する工程を更に含むことを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記基板は、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の上部に、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域と同じ導電型の拡散領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に、前記柱状半導体層が埋没するように導電膜を形成する工程と、 その後に、上面を、前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、
    前記導電膜の上部をエッチングし、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記導電膜を除去する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の前記導電膜及び前記第1の絶縁膜の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に薄い導電膜を形成する工程と、
    前記薄い導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するようにポリシリコン層を形成する工程と、
    前記薄い導電膜及びポリシリコン層を、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記薄い導電膜及びポリシリコン層除去され、前記薄い導電膜とポリシリコン層の高さほぼ同じに高さに形成されるように、エッチングにより除去する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記薄い導電膜及びポリシリコン層を、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の前記薄い導電膜及びポリシリコン層除去され、前記薄い導電膜とポリシリコン層の高さほぼ同じに高さに形成されるように、エッチングにより除去する工程の前処理工程として、前記ポリシリコン層上面を平坦化する工程を更に含むことを特徴とする請求項19ないし21のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記基板は、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項19ないし22のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の上部に、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域と同じ導電型の拡散領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項23に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 上方の少なくとも一部に、少なくとも1つの柱状半導体層が形成され、該少なくとも1つの柱状半導体層の上面にストッパー膜が形成された基板を用意する工程と、
    前記少なくとも1つの柱状半導体層の表面の少なくとも一部、及び前記基板の上方の少なくとも一部に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に薄い導電膜を形成する工程と、
    前記薄い導電膜上に、前記柱状半導体層が埋没するようにポリシリコン層を形成する工程と、
    その後に、上面を、前記ストッパー膜をストッパーとしてCMPにより平坦化する工程と、
    前記薄い導電膜及びポリシリコン層を、前記柱状半導体層の上面及び側面上部の薄い導電膜及びポリシリコン層除去され、前記薄い導電膜とポリシリコン層の高さほぼ同じに高さに形成されるように、エッチングにより除去する工程と、
    その後に、前記柱状半導体層の上方及び側面上部の側方の少なくとも一部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をエッチバックすることにより、前記柱状半導体層側面の前記第1の絶縁膜、薄い導電膜及びポリシリコン層の上面に所望の膜厚の保護膜サイドウォールを形成する工程と、
    前記ポリシリコン層、前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記保護膜サイドウォールを形成する工程と前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程との間に、レジストを塗布し、リソグラフィーを用いてゲート配線を形成するためのレジストパターンを、その少なくとも一部が前記保護膜サイドウォールの上面、又は前記柱状半導体層の上方に形成されるように形成する工程を更に含み、前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共にゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程は、前記レジストパターンをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることにより前記ゲート配線の少なくとも一部を形成すると共に、前記保護膜サイドウォールをマスクとして前記ポリシリコン層及び前記薄い導電膜を選択的にエッチングすることによりゲート電極の少なくとも一部を所望の膜厚に形成する工程であることを特徴とする請求項25に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 前記基板は、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域をさらに有することを特徴とする請求項7、8、9、16、17、18、25、26、27のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  29. 前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の上部に、前記少なくとも1つの柱状半導体層の各々の下部に形成された拡散領域と同じ導電型の拡散領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
JP2009551565A 2008-01-29 2009-01-29 半導体装置の製造方法 Active JP5258120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009551565A JP5258120B2 (ja) 2008-01-29 2009-01-29 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/051305 WO2009096002A1 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 半導体装置の製造方法
JPPCT/JP2008/051305 2008-01-29
PCT/JP2009/051465 WO2009096470A1 (ja) 2008-01-29 2009-01-29 半導体装置の製造方法
JP2009551565A JP5258120B2 (ja) 2008-01-29 2009-01-29 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009096470A1 JPWO2009096470A1 (ja) 2011-05-26
JP5258120B2 true JP5258120B2 (ja) 2013-08-07

Family

ID=49053069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009551565A Active JP5258120B2 (ja) 2008-01-29 2009-01-29 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5258120B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016077586A1 (en) * 2014-11-14 2016-05-19 Mankin Max N Fabrication of nanoscale vacuum grid and electrode structure with high aspect ratio dielectric spacers between the grid and electrode

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0271556A (ja) * 1988-09-06 1990-03-12 Toshiba Corp 半導体装置
JPH03154379A (ja) * 1989-11-11 1991-07-02 Takehide Shirato 半導体装置
JPH0621467A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06342883A (ja) * 1992-10-05 1994-12-13 Texas Instr Inc <Ti> Mosfetおよびcmosデバイス
JP2002057329A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Toshiba Corp 縦型電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2003503853A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト Mosトランジスタ、dramセル構成体、mosトランジスタの製造方法、およびdramセル構成体の製造方法
JP2006310651A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0271556A (ja) * 1988-09-06 1990-03-12 Toshiba Corp 半導体装置
JPH03154379A (ja) * 1989-11-11 1991-07-02 Takehide Shirato 半導体装置
JPH0621467A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH06342883A (ja) * 1992-10-05 1994-12-13 Texas Instr Inc <Ti> Mosfetおよびcmosデバイス
JP2003503853A (ja) * 1999-06-25 2003-01-28 インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト Mosトランジスタ、dramセル構成体、mosトランジスタの製造方法、およびdramセル構成体の製造方法
JP2002057329A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Toshiba Corp 縦型電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2006310651A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016077586A1 (en) * 2014-11-14 2016-05-19 Mankin Max N Fabrication of nanoscale vacuum grid and electrode structure with high aspect ratio dielectric spacers between the grid and electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009096470A1 (ja) 2011-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009096002A1 (ja) 半導体装置の製造方法
US11043572B2 (en) Metal gate structure and methods thereof
US9246001B2 (en) Semiconductor device
US8697511B2 (en) Method for producing semiconductor device and semiconductor device
US8476132B2 (en) Production method for semiconductor device
US9035384B2 (en) Semiconductor device
US11251183B2 (en) Semiconductor arrangement having continuous spacers and method of manufacturing the same
US11894238B2 (en) Method of fabricating semiconductor device with reduced trench distortions
TWI739187B (zh) 半導體裝置的形成方法
US10832972B2 (en) Semiconductor arrangement having continuous spacers and method of manufacturing the same
JP5258120B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2008186989A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110927

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160502

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5258120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250