JP5257249B2 - 受信装置、受信方法、およびプログラム、並びに受信システム - Google Patents

受信装置、受信方法、およびプログラム、並びに受信システム Download PDF

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Description

本発明は、受信装置、受信方法、およびプログラム、並びに受信システムに関し、特に、DVB-T2(Digital Video Broadcasting - Terrestrial 2)規格のP1信号などの到来間隔が不明な信号を検出して復号化することができるようにした受信装置、受信方法、およびプログラム、並びに受信システムに関する。
地上デジタル放送の規格としては、例えばDVB-T2規格の策定が進められている(例えば、非特許文献1参照)。
図1は、DVB-T2規格に準拠したデジタル信号の構成例を示す図である。
図1に示すように、DVB-T2規格に準拠したデジタル信号(以下、DVB-T2信号という)のフレームの種類としては、DVB-T2規格に準拠したフレーム(以下、T2フレームという)と、将来規格化される、DVB-T2規格以外の規格に準拠したフレーム(以下、FEF(Future Extension Frame)パート(part)という)がある。
各フレームの先頭にはP1信号が配置される。P1信号は、フレームのFFT(Fast Fourier Transform)サイズ、通信方式がMISO(Multiple Input Single Output)であるか、SISO(Single Input Single Output)であるかを表す通信方式情報、および、フレームがFEFパートであるかどうかを表す種類情報を表している。T2フレームでは、P1信号の後、P2信号とデータ信号が配置される。即ち、T2フレームには、P1信号とP2信号がプリアンブルとして配置される先頭部と、データ信号が配置されるデータ部が設けられる。
以上のように、P1信号はフレームの情報を表すので、DVB-T2信号を復号化する装置は、まず、P1信号を検出し、即座に復号化する必要がある。
Frame structure channel coding and modulation for a second generation digital terrestrial television broadcasting system (DVB-T2) 平成20年6月30日、DVBのホームページ、[平成21年5月27日検索]、インターネット<URL:http://www.dvb.org/technology/dvbt2/a122.tm3980r5.DVB-T2.pdf>
しかしながら、各フレームの受信開始直後において、そのフレームのサイズは不明である。例えば、T2フレームのサイズは、P2信号を解析するまで不明である。従って、P1信号の到来間隔は不明であり、P1信号の検出範囲を設定することが困難である。よって、例えば、相関値が検出範囲内で最大となる位置を検出位置とする検出方法を用いてP1信号を検出することはできない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、DVB-T2規格のP1信号などの到来間隔が不明な信号を検出して復号化することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の受信装置は、フレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段とを備える受信装置である。
本発明の第1の側面の受信方法およびプログラムは、上述した本発明の第1の側面の受信装置に対応する。
本発明の第1の側面においては、フレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、第1の区間と第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号が復調信号から抽出され、これら2つの区間の信号間の相関値が算出され、その相関値の最大値が検出され、最大値が検出されたタイミングに基づいて、デジタル信号に対してFFT演算処理が行われ、最大値が検出されるたびに、そのFFT演算処理がリセットされる。
本発明の第2の側面の受信システムは、伝送路より信号を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段とを備え、前記伝送路復号化処理手段は、前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段とを備える受信システムである。
本発明の第2の側面においては、伝送路より信号が取得され、その信号に対して伝送路復号化処理が行われる。伝送路復号化処理では、信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、第1の区間と第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号が復調信号から抽出され、これら2つの区間の信号間の相関値が算出され、その相関値の最大値が検出され、最大値が検出されたタイミングに基づいて、デジタル信号に対してFFT演算処理が行われ、最大値が検出されるたびに、そのFFT演算処理がリセットされる。
本発明の第3の側面の受信システムは、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号に対して情報源復号化処理を行う情報源復号化処理手段とを備え、前記伝送路復号化処理手段は、前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段とを備える受信システムである。
本発明の第3の側面においては、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理が行われ、伝送路復号化処理後の信号に対して情報源復号化処理が行われる。伝送路復号化処理では、信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、第1の区間と第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号が復調信号から抽出され、これら2つの区間の信号間の相関値が算出され、その相関値の最大値が検出され、最大値が検出されたタイミングに基づいて、デジタル信号に対してFFT演算処理が行われ、最大値が検出されるたびに、そのFFT演算処理がリセットされる。
本発明の第4の側面の受信システムは、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号に基づいて画像または音声を出力する出力手段とを備え、前記伝送路復号化処理手段は、前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段とを備える受信システムである。
本発明の第4の側面においては、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理が行われ、伝送路復号化処理後の信号に基づいて画像または音声が出力される。伝送路復号化処理では、信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、第1の区間と第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号が復調信号から抽出され、これら2つの区間の信号間の相関値が算出され、その相関値の最大値が検出され、最大値が検出されたタイミングに基づいて、デジタル信号に対してFFT演算処理が行われ、最大値が検出されるたびに、そのFFT演算処理がリセットされる。
本発明の第5の側面の受信システムは、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号の記録を制御する記録制御手段とを備え、前記伝送路復号化処理手段は、前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段とを備える受信システムである。
本発明の第5の側面においては、伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理が行われ、伝送路復号化処理後の信号の記録が制御される。伝送路復号化処理では、信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、第1の区間と第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号が復調信号から抽出され、これら2つの区間の信号間の相関値が算出され、その相関値の最大値が検出され、最大値が検出されたタイミングに基づいて、デジタル信号に対してFFT演算処理が行われ、最大値が検出されるたびに、そのFFT演算処理がリセットされる。
以上のように、本発明によれば、DVB-T2規格のP1信号などの到来間隔が不明な信号を検出して復号化することができる。
DVB-T2規格に準拠したデジタル信号の構成例を示す図である。 DVB-T2信号を送信する送信システムの構成例を示すブロック図である。 情報送信用キャリアを説明する図である。 P1信号の構成例を示す図である。 送信システムによるP1信号送信処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用した受信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。 P1復号化処理部の詳細構成例を示すブロック図である。 相関器の詳細構成例を示すブロック図である。 遅延前の相関値Bおよび相関値Cを説明する図である。 遅延後の相関値B、相関値C、および出力相関値を示す図である。 最大探索器の詳細構成例を示すブロック図である。 P1検出フラグを説明する図である。 図7のP1復号化処理部による処理の流れを示すタイミングチャートである。 受信システムによるP1復調処理を説明するフローチャートである。 受信システムによるP1復調処理を説明するフローチャートである。 図14のステップS37のP1検出処理を説明するフローチャートである。 最大相関器の他の詳細構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した受信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示す図である。
<本発明の前提>
[送信システムの構成例]
図2は、DVB-T2信号を送信する送信システム10の構成例を示すブロック図である。
図2の送信システム10は、P1符号化処理部11、データ符号化処理部12、直交変調部13、D/A変換部14、周波数変換部15、およびアンテナ16により構成される。送信システム10は、例えば、地上デジタル放送、衛星デジタル放送などのDVB-T2信号を送信する。
P1符号化処理部11は、384ビット信号生成部21、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)変調部22、スクランブル部23、1Kキャリア生成部24、CDSテーブル25、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算部26、およびP1信号生成部27により構成され、P1信号を生成する。
384ビット信号生成部21には、フレームのFFTサイズ、通信方式情報、および種類情報のいずれかを表すS1信号およびS2信号が入力される。384ビット信号生成部21は、S1信号およびS2信号を、所定の0,1系列にマッピングし、384ビットの信号を生成する。
DBPSK変調部22は、384ビット信号生成部21により生成された384ビットの信号に対してDBPSK変調を行い、その結果得られるI成分とQ成分からなるDBPSK変調信号をスクランブル部23に供給する。
スクランブル部23は、DBPSK変調部22から供給されるDBPSK変調信号をM系列で暗号化する。
1Kキャリア生成部24は、CDSテーブル25に記憶されている有効キャリア番号を読み出し、その有効キャリア番号を参照して、スクランブル部23により暗号化されたI成分とQ成分からなるDBPSK変調信号を1Kのキャリアにマッピングする。CDSテーブル25は、1Kのキャリアのうちの有効キャリアの番号を記憶している。
IFFT演算部26は、1Kキャリア生成部24により1Kのキャリアにマッピングされた結果得られるI成分とQ成分からなる1K信号に対してIFFT演算を行い、その結果得られるI成分とQ成分からなるIFFT信号をP1信号生成部27に供給する。
P1信号生成部27は、IFFT演算部26から供給されるIFFT信号を用いて、I成分とQ成分からなるP1信号を生成し、直交変調部13に供給する。
データ符号化処理部12は、外部から入力されるフレームサイズなどを表す信号や放送信号に対して、DBPSK変調、暗号化、1Kのキャリアへのマッピング、IFFT演算などの符号化処理を行い、P2信号やデータ信号のI成分およびQ成分を生成する。そして、データ符号化処理部12は、I成分およびQ成分からなるP2信号やデータ信号を直交変調部13に供給する。
直交変調部13は、P1信号生成部27から供給されるP1信号、および、データ符号化処理部12から供給されるP2信号やデータ信号からなるDVB-T2信号に対して直交変調を行う。
D/A変換部14は、直交変調部13による直交変調の結果得られるDVB-T2信号に対してD/A変換を行い、その結果得られるアナログ信号を周波数変換部15に供給する。
周波数変換部15は、D/A変換部14から供給されるアナログ信号に対して周波数変換を行い、RF(Radio Frequency)信号を得る。このRF信号は、アンテナ16を介して地上波や衛星波といった伝送路を用いて送信される。
[有効キャリアの説明]
図3は、1Kキャリア生成部24により生成される1K信号のキャリアのうちの情報送信用キャリアを説明する図である。
図3に示すように、1K信号の1024本のキャリアのうち、853本のキャリアが、情報送信用キャリアとして割り当てられる。そして、この情報送信用キャリアのうちの384本のキャリアが有効キャリアとして割り当てられ、実質的な情報を送信するキャリアとして使用される。
[P1信号の説明]
図4は、P1信号の構成例を示す図である。
図4に示すように、P1信号はC−A−B構造となっており、P1信号の実情報部Aの前に、実情報部Aの一部分が重複して重複部Cとして配置され、実情報部Aの後に、実情報部Aの重複部C以外の部分が重複して重複部Bとして配置される。即ち、P1信号には、実情報部Aの区間と、その実情報部Aの区間と相関を有する重複部BおよびCの区間が設けられている。なお、重複部Cおよび重複部Bは、実情報部Aに対して周波数fSHだけ周波数を高くして、挿入される。
[送信システムの処理の説明]
図5は、送信システム10によるP1信号送信処理を説明するフローチャートである。
図5のステップS11において、384ビット信号生成部21は、外部から入力されるS1信号およびS2信号を、所定の0,1系列にマッピングし、384ビットの信号を生成する。
ステップS12において、DBPSK変調部22は、384ビット信号生成部21により生成された384ビットの信号に対してDBPSK変調を行い、その結果得られるDBPSK変調信号をスクランブル部23に供給する
ステップS13において、スクランブル部23は、DBPSK変調部22から供給されるDBPSK変調信号をM系列で暗号化する。
ステップS14において、1Kキャリア生成部24は、CDSテーブル25に記憶されている有効キャリア番号を読み出し、その有効キャリア番号を参照して、スクランブル部23により暗号化されたDBPSK変調信号を1Kのキャリアにマッピングする。
ステップS15において、IFFT演算部26は、1Kキャリア生成部24により1Kのキャリアにマッピングされた結果得られる1K信号に対してIFFT演算を行い、その結果得られるIFFT信号をP1信号生成部27に供給する。
ステップS16において、P1信号生成部27は、IFFT演算部26から供給されるIFFT信号を用いて、C−A−B構造のP1信号を生成し、直交変調部13に供給する。
ステップS17において、直交変調部13は、P1信号生成部27から供給されるP1信号に対して直交変調を行う。
ステップS18において、D/A変換部14は、直交変調部13による直交変調の結果得られる信号に対してD/A変換を行い、その結果得られるアナログ信号を周波数変換部15に供給する。
ステップS19において、周波数変換部15は、D/A変換部14から供給されるアナログ信号に対して周波数変換を行い、RF信号を得る。
ステップS20において、アンテナ16は、周波数変換部15により得られたP1信号のRF信号を送信し、処理を終了する。
<第1実施の形態>
[受信システムの第1実施の形態の構成例]
図6は、本発明を適用した受信システムの第1実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図6の受信システム50は、アンテナ51、周波数変換部52、局部発振部53、A/D変換部54、直交復調部55、局部発振部56、P1復号化処理部57、データ復号化処理部58、および出力部59により構成される。
アンテナ51は、図2の送信システム10から送信されてくるDVB-T2信号のRF信号を取得し、そのRF信号を周波数変換部52に供給する。
周波数変換部52は、アンテナ51から供給されるRF信号と、局部発振部53から供給される発振周波数(FNC+BW)の搬送波を乗算し、RF信号を中心周波数FNCのIF信号に変換する。周波数変換部52は、このIF信号をA/D変換部54に供給する。
局部発振部53は、発振周波数(FNC+BW)の搬送波を生成し、その搬送波を周波数変換部52に供給する。
A/D変換部54は、周波数変換部52から供給されるIF信号に対してA/D変換を行い、その結果得られるデジタル化されたIF信号を直交復調部55に供給する。
直交復調部55は、A/D変換部54から供給されるIF信号を、局部発振部56から供給される発振周波数BWの搬送波を用いて直交復調する。直交復調部55は、直交復調の結果得られるI成分とQ成分からなる信号をP1復号化処理部57とデータ復号化処理部58に供給する。局部発振部56は、発振周波数BWの搬送波を生成し、その搬送波を直交復調部55に供給する。
P1復号化処理部57は、直交復調部55から供給される信号からP1信号を検出し、そのP1信号を復号化する。P1復号化処理部57の詳細については、後述する図7を参照して説明する。
データ復号化処理部58は、P1復号化処理部57による復号化の結果得られるS1信号およびS2信号を用いて、直交復調部55から供給される信号からP2信号やデータ信号を検出し、復号化する。データ復号化処理部58は、復号化の結果得られる放送信号を出力部59に供給する。
出力部59は、ディスプレイ、スピーカなどにより構成される。出力部59は、データ復号化処理部58から供給される放送信号に基づいて、画像を表示したり、音声を出力したりする。
[P1復号化処理部の詳細構成例]
図7は、P1復号化処理部57の詳細構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、P1復号化処理部57は、相関器71、最大探索器72、遅延部73、キャリア誤差補正部74、FFT演算部75、CDS相関器76、およびデコード部77により構成される。
相関器71は、図6の直交復調部55から供給される信号のI成分およびQ成分それぞれの相関値を求める。具体的には、相関器71は、I成分およびQ成分それぞれについて、直交復調部55から供給される信号の重複部Cと実情報部Aの一部分の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号の相関値と、重複部Bと実情報部Aの他の部分の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号の相関値の乗算値を求める。そして、相関器71は、求められた相関値を最大探索器72に供給する。相関器71の詳細については、後述する図8等を参照して説明する。
最大探索器72は、相関器71から供給されるI成分の相関値およびQ成分の相関値を用いてP1信号の検出処理を行い、その処理結果を表すP1検出フラグをキャリア誤差補正部74とFFT演算部75に供給する。また、最大探索器72は、相関器71から供給されるI成分の相関値とQ成分の相関値が表す位相を用いて、正常な各キャリアの周波数に対する、実際にP1復号化処理部57に入力された信号の各キャリアの周波数のキャリア単位より小さい単位のずれ量(以下、小単位オフセット量という)を求める。そして、最大探索器72は、小単位オフセット量をキャリア誤差補正部74に供給する。最大探索器72の詳細については、後述する図11等を参照して説明する。
遅延部73は、直交復調部55から供給される信号のI成分およびQ成分を、相関器71における遅延分だけ遅延させ、キャリア誤差補正部74に供給する。
キャリア誤差補正部74は、最大探索器72からのP1検出フラグがP1信号の検出の有りを表す場合、小単位オフセット量に基づいて、遅延部73から供給される信号のキャリアの周波数誤差を補正し、FFT演算部75に供給する。また、キャリア誤差補正部74は、P1検出フラグがP1信号の検出の無しを表す場合、直前のP1信号の検出の有りを表すP1検出フラグとともに供給されてきた小単位オフセット量に基づいて、遅延部73からの信号のキャリアの周波数誤差を補正し、FFT演算部75に供給する。
FFT演算部75は、最大探索器72から供給されるP1検出フラグに基づいて、キャリア誤差補正部74から供給される1024個のデータの信号のI成分およびQ成分に対してFFT演算を行い、その結果得られる1024個のデータの信号のI成分およびQ成分をCDS相関器76に供給する。また、FFT演算部75は、FFT演算結果の出力開始時にシンボルスタート信号をCDS相関器76に供給する。
CDS相関器76は、FFT演算部75からのシンボルスタート信号に応じて、図示せぬメモリに記憶されている有効キャリア番号を参照して、FFT演算部75から供給される1024個のデータの信号のI成分およびQ成分から、有効キャリアの384個のデータの信号のI成分およびQ成分を抽出し、デコード部77に供給する。また、CDS相関器76は、384個のデータの信号の出力開始時にシンボルスタート信号をデコード部77に供給する。
また、CDS相関器76は、FFT演算部75からのシンボルスタート信号に応じて、FFT演算部75から供給される1024個のデータの信号どうしのI成分およびQ成分の相関値を求める。CDS相関器76は、その相関値に基づいて、キャリア単位のオフセット量Foffset(以下、大単位オフセット量という)を求める。この大単位オフセット量Foffsetは、局部発振部53(図6)に供給される。これにより、局部発振部53で生成される搬送波の中心周波数FNCが、FNC+Foffsetに変更される。その結果、P1復号化処理部57に入力される信号のキャリアのキャリア単位の周波数誤差が補正される。
以上のようにして、相関器71、最大探索器72、遅延部73、キャリア誤差補正部74、FFT演算部75、およびCDS相関器76は、伝送路に関する復号化処理である伝送路復号化処理を行う。
デコード部77は、CDS相関器76からのシンボルスタート信号に基づいて、CDS相関器76から供給される384個のデータの信号のI成分およびQ成分に対して、復号化、DBPSK復調、並びに、S1信号およびS2信号の抽出処理を行う。なお、デコード部77による復号化は、図2のスクランブル部23による暗号化に対応するものであり、DBPSK復調は、図2のDBPSK変調部22によるDBPSK変調に対応するものであり、S1信号およびS2信号の抽出処理は、図2の384ビット信号生成部21によるマッピングに対応するものである。
また、デコード部77は、抽出されたS1およびS2を出力するとともに、最大探索器72のレジスタ113(後述する図11)のリセットをイネーブルにするイネーブルフラグをレジスタ113に出力する。
以上のようにして、デコード部77は、信号が表す情報に関する復号化処理である情報源復号化処理を行う。
[相関器の説明]
図8は、相関器71の詳細構成例を示すブロック図である。
なお、図8では、相関器71のうちのI成分の相関値を求める部分の構成例について示している。相関器71のうちのQ成分の相関値を求める部分の構成は、図8に示す構成と同様であるので、図示は省略する。
図8において、相関器71は、周波数シフト器91、遅延回路92、乗算器93、移動平均回路94、遅延回路95、遅延回路96、乗算器97、移動平均回路98、および乗算器99により構成される。
周波数シフト器91は、直交復調部55から供給される所定の区間の信号のI成分と、eの(−j2πfSH )乗を乗算することにより、そのI成分の周波数が周波数fSHだけ低くなるように周波数変換を行う。これにより、直交復調部55から供給される信号がP1信号である場合、そのP1信号の重複部Cおよび重複部Bの周波数が、実情報部Aの元の周波数と同一となる。周波数シフト器91は、周波数fSHだけ周波数が低くされたI成分を遅延回路92に供給する。
遅延回路92は、周波数シフト器91から供給されるI成分を、P1信号の重複部Cの長さTc分だけ遅延し、乗算器93に供給する。
乗算器93には、直交復調部55から直交復調の結果得られる信号のI成分が入力されるとともに、遅延回路92により遅延されたI成分が入力される。乗算器93は、入力されたI成分どうしを乗算し、その乗算結果を移動平均回路94に供給する。即ち、乗算器93は、直交復調の結果得られる信号の所定の区間のI成分と、その区間と異なる区間の周波数変換後の信号のI成分との相関値を求め、移動平均回路94に供給する。
移動平均回路94は、乗算器93から供給される乗算結果の移動平均値を求め、その結果を相関値Cとして遅延回路95に供給する。
遅延回路95は、遅延回路95からの相関値Cが移動平均回路98からの相関値Bと同時に乗算器99に入力されるように、移動平均回路94から供給される相関値Cを遅延させる。遅延回路95は、遅延後の相関値Cを乗算器99に供給する。
遅延回路96は、直交復調部55から供給される所定の区間の信号のI成分を、P1信号の重複部Bの長さTb分だけ遅延させ、乗算器97に供給する。
乗算器97は、周波数シフト器91から供給されるI成分と遅延回路96からのI成分を乗算し、乗算結果を移動平均回路98に供給する。即ち、乗算器97は、直交復調の結果得られる信号の所定の区間のI成分と、その区間と異なる区間の周波数変換後の信号のI成分との相関値を求め、移動平均回路98に供給する。
移動平均回路98は、乗算器97から供給される乗算結果の移動平均値を求め、その結果を相関値Bとして乗算器99に供給する。
乗算器99は、遅延回路95からの相関値Cと移動平均回路98からの相関値Bを乗算し、乗算結果をI成分の相関値として最大探索器72に供給する。
図9は、直交復調部55から入力される信号がP1信号である場合の遅延前の相関値Bおよび相関値Cを説明する図であり、図10は、この場合の遅延後の相関値B、相関値C、および出力相関値を示す図である。
図9に示すように、直交復調部55から入力される信号がP1信号である場合、遅延回路92から出力されるP1信号は、直交復調部55から入力されるP1信号の実情報部Aの開始時刻から開始される。また、遅延回路92から出力されるP1信号の重複部Cと重複部Bの周波数は、直交復調部55から入力されるP1信号の実情報部Aの周波数と同一となる。
また、遅延回路96から出力されるP1信号は、直交復調部55から入力されるP1信号の実情報部Bの終端位置と、遅延回路96から出力されるP1信号の重複部Bの開始位置とが一致する信号となる。
以上により、図9に示すように、相関値Cは、直交復調部55から入力されるP1信号の実情報部Aの開始位置から長さTcの間所定の傾きで増加し、その後長さTr−Tcの間一定となり、その後長さTcの間所定の傾きで減少する。なお、長さTrとは、実情報部Aの長さである。
また、図9に示すように、相関値Bは、直交復調部55から入力されるP1信号の重複部Bの開始位置から長さTbの間所定の傾きで増加し、その後長さTr−Tbの間一定となり、その後長さTbの間所定の傾きで減少する。
以上のような相関値Cは遅延回路95で遅延されることにより、図10に示すように、相関値Bと増加開始タイミングが同一となる。従って、相関値71から出力される相関値は、図10に示すように、長さTbの間増加し、その後所定の傾きで2K(=Tc−Tb)の間増加する。その後、相関値71から出力される相関値は、長さTbの間一定となり、その後長さTbの間減少する。
[最大探索器の説明]
図11は、最大探索器72の詳細構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、最大探索器72は、絶対値演算部111、選択部112、レジスタ113、比較部114および115、AND回路116、並びにオフセット検出部117により構成される。
絶対値演算部111は、相関器71から供給されるI成分およびQ成分の相関値が表すベクトルの絶対値Xを求め、選択部112並びに比較部114および115に供給する。
選択部112は、AND回路116から供給されるP1検出フラグに基づいて、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、レジスタ113から出力される現時点で最大の絶対値Yのうちのいずれか一方を選択し、レジスタ113に供給する。
レジスタ113は、選択部112から供給される絶対値を、現時点で最大の絶対値Yとして記憶する。また、レジスタ113は、保持している絶対値Yを選択部112と比較部114に供給する。さらに、レジスタ113は、デコード部77(図7)から出力されるイネーブルフラグに応じて、保持している絶対値Yを0にリセットする。
比較部114は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、レジスタ113から供給される基準値としての現時点で最大の絶対値Yとを比較し、比較結果をAND回路116に供給する。
比較部115は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、外部から入力される閾値Zとを比較し、比較結果をAND回路116に供給する。閾値Zは、例えば、P1復号化処理部57に内蔵する図示せぬメモリに予め保持されている。
AND回路116は、比較部114からの比較結果が、絶対値Xが現時点での最大の絶対値Y以上であることを表し、かつ、比較部115からの比較結果が、絶対値Xが閾値Z以上であることを表す場合、P1信号の検出の有りを表すHレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。即ち、AND回路116は、絶対値Xが現時点での最大の絶対値となり、かつ、絶対値Xが閾値Z以上である場合、Hレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。
一方、AND回路116は、それ以外の場合、P1信号の検出の無しを表すLレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。
オフセット検出部117は、相関器71から供給されるI成分の相関値とQ成分の相関値が表す位相を用いて小単位オフセット量を求め、キャリア誤差補正部74(図7)に供給する。
図12は、P1検出フラグを説明する図である。
図12の例では、図12Aに示すように、相関器71から出力されるI成分の相関値とQ成分の相関値が、それぞれ、図10で説明したI成分の相関値と同一となっている。即ち、相関器71から出力されるI成分の相関値とQ成分の相関値は、それぞれ、長さTbの間増加し、その後所定の傾きで2Kの間増加し、長さTbの間一定となり、長さTbの間減少する。
この場合、相関器71から出力されるI成分の相関値とQ成分の相関値の増加開始時から長さTb+2Kの間、I成分の相関値とQ成分の相関値は増加するので、図12Bに示すように、P1検出フラグのレベルはHレベルとなる。その後、長さTbの間、I成分の相関値とQ成分の相関値は一定となるが、ノイズなどの影響により、P1検出フラグのレベルはHレベルになったり、Lレベルになったりする。そして、次の長さTbの間では、I成分の相関値とQ成分の相関値は減少するので、P1検出フラグはLレベルとなる。
[P1復号化処理部による処理の流れ]
図13は、図7のP1復号化処理部57による処理の流れを示すタイミングチャートである。
図13Aに示すように、遅延部73からキャリア誤差補正部74に出力されるi番目のI成分の信号をIiと表し、Q成分の信号をQiと表す。
キャリア誤差補正部74は、最大探索器72から供給されるP1検出フラグがHレベルである場合、そのP1検出フラグとともに最大探索器72から供給された小単位オフセット量Fを用いて、遅延部73から入力される信号のキャリアの周波数誤差を補正するための位相を表す信号Pを生成する。一方、キャリア誤差補正部74は、最大探索器72から供給されるP1検出フラグがLレベルである場合、直前のHレベルのP1検出フラグとともに最大探索器72から供給された小単位オフセット量Fを用いて信号Pを生成する。
具体的には、図13の例では、図13Bに示すように、最大探索器72から出力されるP1検出フラグが、3番目乃至5番目、7番目、9番目、10番目、および12番目の信号に対してHレベルとなり、それ以外の信号に対してLレベルとなっている。
従って、例えば、キャリア誤差補正部74は、遅延部73からの3番目乃至5番目の信号に対して、それぞれ、3番目乃至5番目の信号に対する小単位オフセット量F3乃至F5に対応する位相を表す信号P3乃至P5を生成する。また、キャリア誤差補正部74は、遅延部73からの6番目の信号に対して、直前のHレベルのP1検出フラグに対応する5番目の信号に対する小単位オフセット量F5を用いて信号P6を生成する。即ち、信号P6は信号P5と同一である。
キャリア誤差補正部74は、以上のようにして生成された信号Pに基づいて、遅延部73から入力される信号のキャリアの周波数誤差を補正し、FFT演算部75に供給する。
FFT演算部75は、最大探索器72から供給されるP1検出フラグがHレベルである場合、キャリア誤差補正部74からの信号を0番目の信号とする。そして、FFT演算部75は、P1検出フラグがLレベルになった場合、キャリア誤差補正部74からの信号を1番目の信号とする。それ以降、P1検出フラグがLレベルのままである場合、キャリア誤差補正部74からの信号の番号が2から順に増加される。一方、番号が1023になるまでにP1検出フラグがHレベルとなった場合、番号が0にリセットされる。
具体的には、図13Eに示すように、キャリア誤差補正部74から3番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を0番目の信号とする。そして、キャリア誤差補正部74から4番目、5番目の信号が供給される場合も、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を0番目の信号とする。
次に、キャリア誤差補正部74から6番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を1番目の信号とする。そして、キャリア誤差補正部74から7番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を再度0番目の信号とする。
次に、キャリア誤差補正部74から8番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を1番目の信号とする。そして、キャリア誤差補正部74から9番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を再度0番目の信号とする。次に、キャリア誤差補正部74から10番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を再度0番目の信号とする。
そして、キャリア誤差補正部74から11番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を1番目の信号とする。次に、キャリア誤差補正部74から12番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがHレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を再度0番目の信号とする。
そして、キャリア誤差補正部74から13番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を1番目の信号とする。次に、キャリア誤差補正部74から14番目の信号が供給される場合、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、その信号を2番目の信号とする。以降、P1検出フラグのレベルがLレベルであるので、FFT演算部75は、キャリア誤差補正部74からの信号の番号を増加させる。
番号が1023になった場合、FFT演算部75は、0から1023までの番号が付与されたキャリア誤差補正部74からの信号に対してFFT演算を行い、1024個のデータの信号を得る。以上のように、FFT演算部75は、P1検出フラグを後ろを優先して用いてFFT演算を行う。
[受信システムの処理の説明]
図14および図15は、受信システム50によるP1復調処理を説明するフローチャートである。
ステップS31において、図6の局部発振部53および56は、帯域幅BWを選択する。ステップS32において、局部発振部53は、中心周波数FNCを選択する。ステップS33において、周波数変換部52は、アンテナ51により受信されたRF信号と、局部発振部53から供給される発振周波数(FNC+BW)の搬送波を乗算し、RF信号を中心周波数FNCのIF信号に変換する。周波数変換部52は、このIF信号をA/D変換部54に供給する。
ステップS34において、A/D変換部54は、周波数変換部52から供給されるIF信号に対してA/D変換を行い、その結果得られるデジタル化されたIF信号を直交復調部55に供給する。
ステップS35において、直交復調部55は、A/D変換部54から供給されるIF信号を、局部発振部56から供給される搬送波を用いて直交復調する。直交復調部55は、直交復調の結果得られるI成分とQ成分からなる信号をP1復号化処理部57とデータ復号化処理部58に供給する。
ステップS36において、P1復号化処理部57の相関器71(図7)は、直交復調部55から供給される信号のI成分およびQ成分それぞれの相関値を求め、最大探索器72に供給する。また、遅延部73は、直交復調部55から供給される信号のI成分およびQ成分それぞれの相関値を所定の時間だけ遅延させ、キャリア誤差補正部74に供給する。
ステップS37において、最大探索器72は、P1信号を検出するP1検出処理を行う。このP1検出処理の詳細は、後述する図16を参照して説明する。
ステップS38において、FFT演算部75は、ステップS37のP1検出処理により最大探索器72から供給されるP1検出フラグのレベルがHレベルであるかどうかを判定する。ステップS38でP1検出フラグのレベルがHレベルであると判定された場合、ステップS39において、キャリア誤差補正部74は、最大探索器72から供給される現在の信号に対する小単位オフセット量に基づいて、遅延部73から供給される信号のキャリアの周波数誤差を補正し、FFT演算部75に供給する。
ステップS40において、FFT演算部75は、キャリア誤差補正部74から供給される信号に付与する番号の値Nを0に設定する。即ち、FFT演算部75はFFT演算処理をリセットする。そして、処理はステップS44に進む。
ステップS38でP1検出フラグのレベルがLレベルであると判定された場合、ステップS41において、キャリア誤差補正部74は、直前のHレベルのP1検出フラグに対応する信号に対する小単位オフセット量に基づいて、遅延部73から供給される信号のキャリアの周波数誤差を補正し、FFT演算部75に供給する。
ステップS42において、FFT演算部75は、値Nが設定されているかどうかを判定し、値Nがまだ設定されていないと判定された場合、処理はステップS37に戻る。そして、P1検出フラグのレベルがHレベルになるまで、ステップS37,S38、およびS42の処理が繰り返される。
ステップS42において、値Nが設定されていると判定された場合、ステップS43において、FFT演算部75は、Nを1だけインクリメントし、処理をステップS44に進める。
ステップS44において、FFT演算部75は、値Nが1023であるかどうかを判定する。ステップS44で値Nが1023ではないと判定された場合、処理はステップS37に戻り、値Nが1023になるまでステップS37乃至S43の処理が繰り返される。
以上のように、FFT演算部75は、値Nが1023になるまでにP1検出フラグのレベルがHレベルになる場合、FFT演算処理をリセットする。従って、プリエコーが存在するようなマルチパス環境でP1信号が送信されてくる場合であっても、P1信号の主波に対してFFT演算を行うことができる。
ステップS44で値Nが1023であると判定された場合、図15のステップS45において、FFT演算部75は、0乃至1023の番号が付与された信号のI成分およびQ成分に対してFFT演算を行い、その結果得られる1024個のデータの信号のI成分およびQ成分をCDS相関器76に供給する。また、FFT演算部75は、FFT演算結果の出力開始時にシンボルスタート信号をCDS相関器76に供給する。
ステップS46において、CDS相関器76は、内蔵するメモリに記憶されている有効キャリア番号を参照して、FFT演算部75から供給される1024個のデータの信号から384個のデータの信号を抽出する。CDS相関器76は、シンボルスタート信号と384個のデータの信号をデコード部77に供給する。
ステップS47において、CDS相関器76は、FFT演算部75から供給される1024個のデータの信号のI成分およびQ成分の相関値を求める。
ステップS48において、CDS相関器76は、相関値のピークを検出したかどうかを判定し、相関値のピークを検出したと判定した場合、処理をステップS49に進める。
ステップS49において、CDS相関器76は、相関値のピークに基づいて大単位オフセット量Foffsetを検出し、局部発振部53に供給する。
ステップS50において、局部発振部53は、大単位オフセット量Foffsetを用いて中心周波数FNCをFNC+Foffsetに変更し、P1復号化処理部57に入力される信号のキャリアの周波数誤差を補正する。
ステップS51において、デコード部77は、CDS相関器76から供給される384個のデータの信号のI成分およびQ成分に対して、復号化、DBPSK復調、並びに、S1信号およびS2信号の抽出処理を行う。
ステップS52において、デコード部77は、S1信号およびS2信号を出力するとともに、イネーブルフラグを出力する。このイネーブルフラグに応じて、最大探索器72のレジスタ113(図11)の値が0にリセットされる。そして処理はステップS53に進む。
一方、ステップS48で相関値のピークを検出していないと判定された場合、処理はステップS53に進む。
ステップS53において、最大探索器72は、アンテナ51による受信が終了したか、即ち相関器71からI成分およびQ成分の相関値が入力されなくなったかどうかを判定する。ステップS53でアンテナ51による受信が終了していないと判定された場合、処理は図14のステップS37に戻り、アンテナ51による受信が終了するまで、ステップS37乃至S53の処理が繰り返される。
一方、ステップS53でアンテナ51による受信が終了したと判定された場合、処理は終了する。
図16は、図14のステップS37のP1検出処理を説明するフローチャートである。
ステップS71において、最大探索器72のオフセット検出部117(図11)は、相関器71から供給されるI成分の相関値およびQ成分の相関値が表す位相を用いて小単位オフセット量を求め、キャリア誤差補正部74に供給する。
ステップS72において、絶対値演算部111は、相関器71から供給されるI成分およびQ成分の相関値が表すベクトルの絶対値Xを求め、選択部112並びに比較部114および115に供給する。
ステップS73において、比較部114は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、レジスタ113から供給される現時点で最大の絶対値Yとを比較し、比較結果をAND回路116に供給する。
ステップS74において、比較部115は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、外部から入力される閾値Zとを比較し、比較結果をAND回路116に供給する。
ステップS75において、AND回路116は、比較部114および115からの比較結果に基づいて、絶対値Xが現時点での最大の絶対値Y以上であり、かつ、絶対値Xが閾値Z以上であるかどうかを判定する。
ステップS75で絶対値Xが現時点での最大の絶対値Y以上であり、かつ、絶対値Xが閾値Z以上であると判定された場合、ステップS76において、AND回路116は、Hレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。
ステップS77において、選択部112は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xを選択してレジスタ113に供給し、処理をステップS80に進める。
一方、ステップS75で絶対値Xが現時点での最大の絶対値Y以上ではないか、または、絶対値Xが閾値Z以上ではないと判定された場合、ステップS78において、AND回路116は、Lレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。
ステップS79において、選択部112は、レジスタ113から供給される現時点での最大の絶対値Yを選択してレジスタ113に供給し、処理をステップS80に進める。
ステップS80において、レジスタ113は、選択部112から供給される絶対値を、現時点で最大の絶対値Yとして記憶する。この絶対値Yは選択部112と比較部114に供給される。ステップS80の処理後、図14のステップS37に戻り、ステップS38以降の処理が行われる。
以上のように、受信システム50は、DVB-T2信号のI成分およびQ成分の相関値を算出して、そのI成分およびQ成分の相関値が表すベクトルの絶対値の現時点での最大値を検出し、最大値が検出されるたびに、DVB-T2信号のI成分およびQ成分を用いたFFT演算処理をリセットするので、相関値がDVB-T2信号内で最大となる位置をP1信号の検出位置としてP1信号を検出し、復号化することができる。
[最大相関器の他の詳細構成例]
図17は、最大相関器72の他の詳細構成例を示すブロック図である。
図17に示す構成のうち、図11の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図17の最大相関器72の構成は、主に、選択部112、レジスタ113、比較部114、およびAND回路116が設けられていない点、および、比較部115の代わりに比較部131が設けられている点が図11の構成と異なる。
比較部131は、絶対値演算部111から供給される絶対値Xと、基準値としての閾値Rを比較する。そして、比較部131は、絶対値Xが閾値R以上である場合、絶対値Xを現時点での最大値と判定し、Hレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。一方、絶対値Xが閾値Rより小さい場合、比較部131は、絶対値Xが現時点での最大値ではないと判定し、Lレベルの信号をP1検出フラグとして出力する。
最大相関器72の構成が図17に示す構成である場合、図11に示す構成である場合に比べて構成および処理を簡略化することができる。
<第2実施の形態>
[受信システムの第2実施の形態の構成例]
図18は、本発明を適用した受信システムの第2実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図18に示す構成のうち、図6の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図18の受信システム150の構成は、主に、出力部59の代わりに記録制御部151および記録部152が設けられている点が図6の構成と異なる。受信システム150は、データ信号に対応する画像や音声を出力せず、データ信号を記録する。
詳細には、記録制御部151は、データ復号化処理部58から出力されるデータ信号を記録部152に記録させる。記録部152は、ハードディスク、または、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
なお、放送信号はIP-TV放送の放送信号であってもよい。この場合、送信システム10および受信システム50(150)では、DVB-T2信号の送受信用にネットワークインターフェースが設けられ、伝送路としてインターネットが用いられる。また、放送信号は、CATV放送の放送信号であってもよい。この場合、送信システム10および受信システム50(150)では、DVB-T2信号の送受信用にケーブルが接続された端子が設けられ、伝送路としてケーブルが用いられる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることができる。
この場合、上述した受信システムの少なくとも一部として、例えば、図19に示すパーソナルコンピュータを採用してもよい。
図19において、CPU(Central Processing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202に記録されているプログラム、または記憶部208からRAM(Random Access Memory)203にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203にはまた、CPU201が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス204を介して相互に接続されている。このバス204にはまた、入出力インタフェース205も接続されている。
入出力インタフェース205には、キーボード、マウスなどよりなる入力部206、ディスプレイなどよりなる出力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部208、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部209が接続されている。通信部209は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース205にはまた、必要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア211が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部208にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図19に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),ブルーレイディスクを含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)211により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM202や、記憶部208に含まれるハードディスクなどで構成される。
本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序
に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並
列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
50 受信システム、 51 アンテナ、 57 P1復号化処理部、 59 出力部、 71 相関器、 72 最大探索器、 75 FFT演算部、 77 デコード部、 113 レジスタ、 150 受信システム、 151 記録制御部

Claims (15)

  1. フレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段と
    を備える受信装置。
  2. 前記最大値検出手段は、前記絶対値と基準値を比較し、前記絶対値が前記基準値以上である場合、その絶対値を前記最大値として検出する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記基準値は、1つ前に検出された前記最大値である
    請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記最大値を記憶する記憶手段
    をさらに備え、
    前記デジタル信号処理手段は、前記タイミングに基づいて、前記フレームの先頭部のデジタル信号に対してFFT演算処理を行い、
    前記記憶手段は、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理が開始してから新たな前記最大値が検出されずに少なくとも前記先頭部に対するFFT演算処理が終了した後、前記最大値をリセットする
    請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記記憶手段は、新たな前記最大値が検出されずに所定の個数のデータの前記デジタル信号に対するFFT演算処理が終了した後、前記最大値をリセットする
    請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記デジタル信号処理手段は、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理が開始してから新たな前記最大値が検出されずに少なくとも前記先頭部に対するFFT演算処理が終了した後、前記記憶手段のリセットをイネーブルにするイネーブル信号を前記記憶手段に出力し、
    前記記憶手段は、前記イネーブル信号に応じて前記最大値をリセットする
    請求項4に記載の受信装置。
  7. 前記FFT演算処理の結果得られるデジタル信号どうしの相関値のピークに基づいて、前記フレームの先頭部のデジタル信号のキャリアの周波数誤差を補正する周波数誤差補正手段
    をさらに備える
    請求項に記載の受信装置。
  8. 前記フレームの先頭部のデジタル信号は、DVB-T2規格のP1信号である
    請求項1に記載の受信装置。
  9. 前記第1の区間のデジタル信号の周波数は、前記第2の区間のデジタル信号の周波数と異なり、
    前記相関値算出手段は、前記2つの区間のうちの一方の区間の前記デジタル信号の周波数を前記第1の区間または前記第2の区間の周波数に変換し、周波数変換された区間の前記デジタル信号と、周波数変換されない区間の前記デジタル信号の相関値を算出する
    請求項に記載の受信装置。
  10. 受信装置が、
    フレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出ステップと、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出ステップと、
    前記最大値検出ステップで最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理ステップと、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理ステップにおけるFFT演算処理をリセットするリセット処理ステップと
    を含む受信方法。
  11. フレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号に対して処理を実行するコンピュータに、
    前記デジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出ステップと、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出ステップと、
    前記最大値検出ステップで最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理ステップと、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理ステップにおけるFFT演算処理をリセットするリセット処理ステップと
    を含む処理を実行させるプログラム。
  12. 伝送路より信号を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と
    を備え、
    前記伝送路復号化処理手段は、
    前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段と
    を備える
    受信システム。
  13. 伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、
    前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号に対して情報源復号化処理を行う情報源復号化処理手段と
    を備え、
    前記伝送路復号化処理手段は、
    前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段と
    を備える
    受信システム。
  14. 伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、
    前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号に基づいて画像または音声を出力する出力手段と
    を備え、
    前記伝送路復号化処理手段は、
    前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段と
    を備える
    受信システム。
  15. 伝送路より取得した信号に対して伝送路復号化処理を行う伝送路復号化処理手段と、
    前記伝送路復号化処理手段による伝送路復号化処理後の前記信号の記録を制御する記録制御手段と
    を備え、
    前記伝送路復号化処理手段は、
    前記信号のフレーム単位で送信されてくる、各フレームの先頭部においてそれぞれ所定期間を占める第1の区間と第2の区間との間で相関を有するデジタル信号について、前記第1の区間と前記第2の区間の時間間隔だけ離れた2つの区間の信号を復調信号から抽出し、これら2つの区間の信号間の相関値を算出する相関値算出手段と、
    前記相関値の最大値を検出する最大値検出手段と、
    前記最大値検出手段で最大値が検出されたタイミングに基づいて、前記デジタル信号に対してFFT演算処理を行うデジタル信号処理手段と、
    前記最大値が検出されるたびに、前記デジタル信号処理手段におけるFFT演算処理をリセットするリセット処理手段と
    を備える
    受信システム。
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