JP5253313B2 - 旋削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工具を旋回させて静止した被削材を旋削加工又はネジ切り加工する旋削装置に関し、例えば長尺、非軸対称等の理由で回転させられない被削材を旋削加工するのに好適な旋削装置に関する。
被削材に対して工具を旋回させる旋削装置において、回転主軸上に径方向に自動移動可能なバイトホルダを搭載することで、主軸を停止させずにバイト突き出し量を調整可能としたものがある(特許文献1参照)。
特開2005−349544号公報
しかしながら、特許文献1に記載された旋削装置は、主軸回転に伴ってバイトとともに被削材の周囲を公転する歯車状のダイヤルに静止体側に取り付けたピンを当ててダイヤルを回転させることでバイトが突き出し方向(主軸の径方向)に移動する機構である。そのため、最高でも主軸1回転毎にしかバイトが突き出し方向に動かず、バイトの切り込み動作は連続的とは言い難い。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、主軸の連続回転中、主軸の回転動作に制約されずに任意かつ連続的にバイトの切り込み量を調整することができる旋削装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、の発明は、主軸モータと、前記主軸モータにより駆動される駆動軸と、中空の主軸と、前記主軸の内部に当該主軸と同心状に配置された伝達軸と、前記駆動軸から前記主軸に回転動力を伝達する主軸駆動伝達系と、前記駆動軸から差動機構を介して前記伝達軸に回転動力を伝達する伝達軸駆動伝達系と、前記主軸の一端に設けられた面板と、前記面板に当該面板の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダと、前記主軸に対する前記伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換するバイト駆動伝達系と、前記差動機構を駆動して前記バイトホルダを移動させる切込用モータとを備え、前記バイトホルダは、前記面板の回転中心を挟んで対向するように配置された2つを対として、前記面板上に複数組備えられており、各バイトホルダのバイト駆動伝達系は、前記主軸に対して前記伝達軸が相対回転したとき、当該相対回転方向に応じ、少なくとも一対のバイトホルダを前記面板の半径方向の同じ側にスライドさせるとともに、残りのバイトホルダを先の少なくとも一対のバイトホルダと反対側にスライドさせるように構成されていることを特徴とする。
の発明は、主軸モータと、前記主軸モータにより駆動される駆動軸と、中空の主軸と、前記主軸の内部に当該主軸と同心状に配置された伝達軸と、前記駆動軸から前記主軸に回転動力を伝達する主軸駆動伝達系と、前記駆動軸から差動機構を介して前記伝達軸に回転動力を伝達する伝達軸駆動伝達系と、前記主軸の一端に設けられた面板と、前記面板に当該面板の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダと、前記主軸に対する前記伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換するバイト駆動伝達系と、前記差動機構を駆動して前記バイトホルダを移動させる切込用モータとを備え、前記バイトホルダは、前記面板の回転中心を挟んで対向するように配置された2つを対として、前記面板上に複数組備えられており、各バイトホルダのバイト駆動伝達系は、前記主軸に対して前記伝達軸が相対回転したとき、当該相対回転方向に応じて各対のバイトホルダの一方と他方とを前記面板の半径方向の異なる側にスライドさせるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、主軸の連続回転中、主軸の回転動作に制約されずに任意かつ連続的にバイトの切り込み量を調整することができる。
図1(a)は本発明の第1実施形態に係る旋削装置の正面図、図1(b)は図1(a)中のI−I矢視による断面図である。 図2は本発明の第1実施形態に係る旋削装置の背面図である。 図3は図2中のIII−III矢視による断面図である。 図4は図2中のIV−IV矢視による断面図である。 図5(a)は本発明の第2実施形態に係る旋削装置の正面図、図5(b)は図5(a)中のV−V矢視による断面図である。 図6は本発明の第2実施形態に係る旋削装置の背面図である。 図7は左半分に図5中のVIIL−VIIL矢視、右半分に図6中のVIIR−VIIR矢視による断面図を表した図である。 図8は図6中のVIII−VIII矢視による断面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は本発明の第1実施形態に係る旋削装置の正面図、図1(b)は図1(a)中のI−I矢視による断面図、図2は本発明の第1実施形態に係る旋削装置の背面図、図3は図2中のIII−III矢視による断面図、図4は図2中のIV−IV矢視による断面図である。但し、駆動伝達系を表すために図2では後述するプーリ6やベルト7等を図示省略している。また、以下の説明において、図3中の左右を旋削装置の前後とする。
図1−図4に示した旋削装置は、主軸モータ9と、主軸モータ9により駆動される駆動軸5と、中空の主軸2と、主軸2の内部に主軸2と同心状に配置された伝達軸12と、駆動軸5から主軸2に回転動力を伝達する主軸駆動伝達系40と、駆動軸5から差動機構(デファレンシャルユニット)15を介して伝達軸12に回転動力を伝達する伝達軸駆動伝達系50と、主軸2の一端に設けられた面板1と、面板1に面板1の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダ21a−21dと、主軸2に対する伝達軸12の相対回転運動を面板1の半径方向に沿ったバイトホルダ21a−21dの直線運動に変換するバイト駆動伝達系60と、差動機構15を駆動してバイトホルダ21a−21dを移動させる切込用モータ19(図4参照)とを備えている。
主軸モータ9は、旋削装置の本体をなすケーシング27上に設けられており、主軸モータ9の出力軸34にはプーリ8が設けられている。
旋削装置のケーシング27は、基台(図示せず)に敷設されたレール32に摺動するガイド28と、基台側に設けられたボールネジ30に螺合するボールネジ用ナット29を底部に備えている。レール32とボールネジ30は主軸2の中心線と平行に延在しており、ボールネジ駆動用の駆動装置(図示せず)によりボールネジ30が回転駆動すると、ガイド28をレール32に摺動させて主軸2の軸方向にケーシング27が走行移動するようになっている。このケーシング27の被削材Wに対する動作が送り動作であり、面板1を回転させてケーシング27を走行させつつ、バイトホルダ21a−21dに装着したバイトを被削材に切り込ませることで被削材Wが切削される。バイトホルダ21a−21dの切込動作、主軸2の回転数、ケーシング27の送り動作はそれぞれ任意に調整可能であり、所望の加工線に応じてプログラムを与えれば複雑な形状に被削材Wを自動旋削加工することも可能である。
駆動軸5は、ケーシング27内に主軸2と平行に設けられており、ケーシング27に対して複数のベアリング33で支持されている。ケーシング27の後部に突き出た駆動軸5の軸後端部にはプーリ6が設けられている。このプーリ6と主軸モータ9のプーリ8にはベルト7が巻き回されている。
主軸2は、ケーシング27に収容され、ケーシング27に対して複数のベアリング31で支持されている。この主軸2に駆動軸5の回転動力を伝達する主軸駆動伝達系40は、主軸2の後部に設けたギヤ3(歯数:Z3)と、このギヤ3に噛合する駆動軸5のギヤ4(歯数:Z4)とからなる。
伝達軸12は、中空軸であり、ケーシング27の走行(送り)に伴って被削材W(図3参照)を内部に通せるようになっている。この伝達軸12は中空の主軸2に通され、主軸2の内壁に対してベアリング10,11で支持されている。
伝達軸駆動伝達系50は、図2−図4に示したように、伝達軸12の後端部に設けたギヤ13(歯数:Z13)と、ケーシング27に対して回転自在に支持された差動機構(デファレンシャルユニット)15と、差動機構15の前後のロータにそれぞれ設けたギヤ16,14(歯数:Z16,Z14)と、ケーシング27に対して回転自在に設けられた軸35のギヤ17(歯数:Z17)と、駆動軸5に設けたギヤ18(歯数:Z18)とからなる。駆動軸5、軸35、差動機構15、伝達軸12は軸が平行な関係にあり、ギヤ17,18、ギヤ17,16、ギヤ14,13がそれぞれ噛合していて、駆動軸5→軸35→差動機構15→伝達軸12と駆動力が伝達される。
詳細には図示していないが、差動機構15は、上記ギヤ16,14をそれぞれ取り付けた前後のロータを有しており、前後のロータ間で波動歯車装置を介して動力が伝達される構成としてある。波動歯車装置のウェーブジェネレータには、前述した切込用モータ19の出力軸が連結されており、切込用モータ19の駆動速度を調整(停止を含む)することによってギヤ14,16の回転数比が変化する。なお、本実施形態では差動機構15に波動歯車装置を使用した場合を例示したが、方式は特に限定されず、例えば遊星歯車機構を用いたもの等、他の差動伝達機構で代替することもできる。
ここで、主軸駆動伝達系40と伝達軸駆動伝達系50で使用されるギヤ3,4,13,14,16,17,18の各歯数Z3,Z4,Z13,Z14,Z16,Z17,Z18は、次の(式1)が成り立つように定められている。
Z3/Z4=Z17/Z18×Z16/Z17×i×Z13/Z14・・・(式1)
ここで、i:切込用モータ19の入力回転数N19が0のときの差動機構15におけるギヤ16側のロータ回転数N16とギヤ14側のロータ回転数N14の比N14/N16である。
本実施形態では、切込用モータ19が停止した状態では、主軸2と伝達軸12が同一方向に同一回転数で回転駆動する。つまり主軸2と伝達軸12が共回りする状態に等しく、このときの主軸2に対する伝達軸12の相対回転数は0(ゼロ)である。
なお、先に例示したギヤ3,4,13,14,16−18の歯数は一例に過ぎず、例示した数値にギヤ3,4,13,14,16−18の歯数を限定する趣旨ではない。例えば切込用モータ19が特定の方向に特定の回転数で駆動した状態で主軸2と伝達軸12の相対回転数が0(ゼロ)になるようにしても良い。
前述したバイト駆動伝達系60は、伝達軸12の前端部に設けたベベルギヤ20と、面板1内で面板1の径方向に延在した姿勢でベアリングによって回転自在に支持されたネジ(例えば台形ネジ)23a−23dと、ネジ23a−23dの主軸回転中心側の先端に各取り付けられていて伝達軸12のベベルギヤ20に噛合したベベルギヤ24a−24dと、バイトホルダ21a−21dに接続されていてネジ23a−23dに各噛合したナット22a−22dとからなる。
バイトホルダ21a−21dは、それぞれ面板1上に回転中心から放射状(ネジ23a−23dと平行)に設けたガイド25a及び26a、25b及び26b、25c及び26c、25d及び26dにガイドされて、面板1の径方向にスライド可能な構成である。したがって、主軸2に相対して伝達軸12が回転すると、バイトホルダ21a−21dが面板1の径方向にスライドする。
前述したように、主軸2と伝達軸12との回転数の差は切込用モータ19を駆動させることによって発生させる。本実施形態では、N19:バイト切込用モータ19回転数とした場合、以下の(式2)が成り立つこととする。
N14=i×N16±(i−1)×N19・・・(式2)
つまり、切込用モータ19の停止時に対し、±(i−1)×N19の回転数差が生じる仕組みである。なお、(式2)の関係も一例であり、N19と回転数差の関係は旋削装置の仕様に応じて適宜変更可能である。
このとき、ナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向を左にした場合、正面から見て(図1で見て)主軸2に対して伝達軸12が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ21a−21dは面板1の径方向外側に移動し、伝達軸12が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向内側に移動する。ナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向を右にした場合、主軸2に対して伝達軸12が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ21a−21dは面板1の径方向内側に移動し、伝達軸12が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向外側に移動する。
したがって、ナット22a−22d及びネジ23a−23dに右ネジ及び左ネジを適宜組み合わせて用いることでバイトホルダ21a−21dの動きのパターンを変更することができ、またパターンを変更することで旋削装置の運用方法に幅を持たせることができる。以下に幾つかの構成例を例示する。
(構成例1)
○ネジの巻き方向
・ナット22a及びネジ23a:左ネジ
・ナット22b及びネジ23b:右ネジ
・ナット22c及びネジ23c:左ネジ
・ナット22d及びネジ23d:右ネジ
○主軸2に対して伝達軸12が時計回りに回転したときの動作方向
・バイトホルダ21a:外周側
・バイトホルダ21b:中心側
・バイトホルダ21c:外周側
・バイトホルダ21d:中心側
つまり、本例では、バイトホルダ21a,21cは対をなし、回転中心を挟んで対向し、かつ伝達軸12の相対回転方向に応じて面板半径方向の同一方向に移動する。同様に、バイトホルダ21b,21dは対をなし、回転中心を挟んで対向し、かつ伝達軸12の相対回転方向に応じて面板半径方向の同一方向(バイトホルダ21a,21cと逆方向)に移動する。
この場合、例えば、図1に示したように、
バイトホルダ21aに旋削バイト36a、
バイトホルダ21bにネジ切りバイト36b、
バイトホルダ21cに旋削バイトと同程度の重量のウェイト36c、
バイトホルダ21dにネジ切りバイトと同程度の重量のウェイト36d
を装着することにより、面板1上の重量分布が回転中心について点対称となって回転中心に重心が重なるので、回転時の重量のアンバランスが抑制され、ベアリング31等への負荷が軽減され、主軸2及び面板1を高速回転させさせることができる。
また、伝達軸12の相対回転方向に応じて互いに反対方向にスライドするバイトホルダ21a,21bに異なるバイト36a,36bを取り付けたことにより、主軸2に対する伝達軸12の相対回転方向に応じてバイト36a,36bのいずれかで選択的に被削材を加工することができる。すなわち、段取りを変えずに異なる工具を用いた複数の加工工程(例えば旋削バイト36aによる旋削加工とネジ切りバイト36bによるネジ切り加工)を連続して行うことができる。
本構成例では、面板1の回転中心を挟んで対向する対のバイトホルダが2組、すなわち面板1上に合計4つのバイトホルダ21a−21dを設けた場合を例に挙げて説明したが、3組6つ以上のバイトホルダを面板1上に設ける構成も考えられる。
すなわち、本構成例は、(i)面板1の回転中心を挟んで対向するように配置された2つのバイトホルダを一対として、面板1上に複数対のバイトホルダを配置し、(ii)各バイトホルダのバイト駆動伝達系を、主軸2に対して伝達軸12が相対回転したときに、伝達軸12の相対回転方向に応じて少なくとも一対のバイトホルダを面板1の半径方向の互いに同じ側(揃って内側又は揃って外側)にスライドさせ、かつ(iii)これら少なくとも一対のバイトホルダと反対側に残りのバイトホルダをスライドさせる点が条件であり、この条件下で、(iv)面板1上のバイトホルダのうち互いに面板半径方向の異なる方向に動作する2つのバイトホルダにそれぞれ異なるバイトを取り付け、(V)残りのバイトホルダに、これと対をなすバイトホルダに取り付けたバイトと同程度の重量のウェイトを取り付けることで、主軸2に対する伝達軸12の相対回転方向に応じて2つの異なるバイトのいずれかで選択的に被削材を加工することができる。
なお、本構成例では、4つのバイトホルダ21a−21dを90度ピッチで等間隔に配置しているが、対をなす2つのバイトホルダ同士が回転中心を挟んで対向してさえいれば、回転方向に隣接するバイトホルダの間隔が不等間隔であっても構わない。また、ナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向は逆にしても良い。
(構成例2)
○ネジの巻き方向
・ナット22a及びネジ23a:左ネジ
・ナット22b及びネジ23b:右ネジ
・ナット22c及びネジ23c:左ネジ
・ナット22d及びネジ23d:右ネジ
○主軸2に対して伝達軸12が時計回りに回転したときの動作方向
・バイトホルダ21a:外周側
・バイトホルダ21b:中心側
・バイトホルダ21c:外周側
・バイトホルダ21d:中心側
つまり、本例のナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向とバイトホルダ21a−21dの挙動は先の構成例1と同様である。異なる点はバイトの装着態様にあり、本構成例では、対向する一対のバイトホルダ、例えばバイトホルダ21a,21cに同じバイトを取り付ける。残りのバイトホルダ、例えばバイトホルダ21b,21dには、互いに同程度の重量のウェイト又はバイトを別途取り付けるか、或いはバイトもウェイトも取り付けない。これにより、構成例1と同じく回転時の重量のアンバランスがなくなり、主軸2及び面板1の高速回転に好適となる。
また、伝達軸12の相対回転方向に応じて回転中心を挟んで互いに半径方向の同じ側にスライドする一対のバイトホルダ21a,21cに同じバイトを取り付けたことにより、主軸2に対する伝達軸12の相対回転方向に応じて2本のバイトが同期して被削材に切り込む。したがって、回転中心を挟んで対向する2本のバイトで被削材を180度の位相差で同時加工することができる。この場合、一方のバイトの突き出し量を、その切り込み量だけ他方のバイトの突き出し量よりも多くする必要がある。本例の場合、2条の螺旋状に被削材を旋削するため、1度の送り当たりの切削量が1本のバイトで旋削する場合の2倍となり、加工時間を短縮することができる。また、回転中心を挟んで対向関係にある2本のバイトで被削材の外径を切削する場合、2本のバイトが対向して被削材に切り込むので切削中の被削材の撓みを抑制することができ、加工精度の向上も期待される。
また、バイトホルダ21a,21cに装着したものとは異なるが互いに同一のバイトを残りのバイトホルダ21b,21dに装着することにより、本構成例の加工量が倍増する特質と、構成例1のように伝達軸12の相対回転方向に応じて異なるバイトを使い分ける特質を両立させることができる。
本構成例では、面板1の回転中心を挟んで対向する対のバイトホルダが2組、すなわち面板1上に合計4つのバイトホルダ21a−21dを設けた場合を例に挙げて説明したが、構成例1と同じく3対(6つ)以上のバイトホルダを面板1上に設ける構成にしても良いし、対向する2つのバイトで同時加工する限りにおいては1対(2つ)に減じても良い。
すなわち、本構成例は、(i)面板1の回転中心を挟んで対向するように配置された2つのバイトホルダを一対として、面板1上に少なくとも1対のバイトホルダを配置し、(ii)各バイトホルダのバイト駆動伝達系は、主軸2に対して伝達軸12が相対回転したときに、当該相対回転方向に応じて対をなすバイトホルダ同士を面板半径方向の同じ側にスライドさせる点が条件であり、この条件下で、(iii)対をなすバイトホルダの双方にバイトを取り付けることで、回転中心を挟んで対向する2本のバイトで被削材を同時加工することができる。
なお、本構成例では、4つのバイトホルダ21a−21dを90度ピッチで等間隔に配置しているが、対をなす2つのバイトホルダ同士が回転中心を挟んで対向してさえいれば、回転方向に隣接するバイトホルダの間隔が不等間隔であっても構わない。また、ナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向は逆にしても良い。
(構成例3)
構成例1,2では主軸2の高速回転化のために複数のバイトホルダを回転中心について点対称となるように配置したが、高速回転化が不要で面板1を含む回転体の重心が回転中心から若干ずれても回転時のアンバランスの影響が無視できる場合には、バイトホルダの配置は特に限定されない。例えば、バイトホルダ21c,21d及びそのバイト駆動伝達系60(ナット22c,22d、ネジ23c,23d、ベベルギヤ24c,24d等)を省略しても良い。このようにして部品点数を減少させることによって低価格化が可能となる。
(構成例4)
また、構成例1,2では主軸2の高速回転化のために回転中心を挟んで対向する2つのバイトホルダ同士が回転中心について対称(半径方向の同じ方向)に動くようにバイト駆動伝達系60を構成したが、高速回転化が不要で面板1を含む回転体の重心が回転中心から若干ずれても回転時のアンバランスの影響が無視できる場合には、対向するバイトホルダが互いに半径方向の反対側に動く(例えば一方が外側に他方が中心側に動く)構成であっても良い。例えば、図1−図4の旋削装置において、ネジの巻き方向、バイトホルダ21a−21dの挙動を次のようにする。
○ネジの巻き方向
・ナット22a及びネジ23a:左ネジ
・ナット22b及びネジ23b:右ネジ
・ナット22c及びネジ23c:右ネジ
・ナット22d及びネジ23d:左ネジ
○主軸2に対して伝達軸12を時計回りに回転させたときの挙動
・バイトホルダ21a:外周側
・バイトホルダ21b:中心側
・バイトホルダ21c:中心側
・バイトホルダ21d:外周側
つまり、本例では、対をなすバイトホルダ21a,21cは回転中心を挟んで対向するが、伝達軸12の相対回転方向に応じて面板半径方向の異なる側に移動する。同様に、もう一つの対をなすバイトホルダ21b,21dは回転中心を挟んで対向するが、伝達軸12の相対回転方向に応じて面板半径方向の異なる側に移動する。
本例の場合、対向するバイトホルダ同士は伝達軸12の相対回転方向に応じて逆の挙動を示すが、回転方向に隣接するバイトホルダ21a及び21dが同じ挙動を示す。バイトホルダ21b,21cは、バイトホルダ21a,21dとは逆の挙動であるが、互いに同じ挙動を示す。したがって、隣接するバイトホルダ21a,21bは互いに逆の挙動を示すため、この場合にはバイトホルダ21a−21dに構成例1と同様にバイト及びウェイトを装着すれば、構成例1に比べて重心は回転中心からずれるが、構成例1と同じように異なるバイトを伝達軸12の相対回転方向を変えることで異なるバイトを使い分けることができる。
本構成例でも、面板1の回転中心を挟んで対向する対のバイトホルダが2組、つまり面板1上に合計4つのバイトホルダ21a−21dを設けた場合を例に挙げて説明したが、3組6つ以上のバイトホルダを面板1上に設ける構成も考えられる。また、対をなすバイトホルダ同士も逆に動くので、バイトホルダ21a,21c又は21b,21dに異なるバイトを装着しても良い。
すなわち、本構成例は、(i)面板1の回転中心を挟んで対向するように配置された2つのバイトホルダを一対として、面板1上に複数対のバイトホルダを配置し、(ii)各バイトホルダのバイト駆動伝達系を、主軸2に対して伝達軸12が相対回転したときに、伝達軸12の相対回転方向に応じて各対のバイトホルダのそれぞれを面板1の半径方向の異なる側(例えば一方が内側で他方が外側)にスライドさせる点が条件であり、この条件下で、(iii)面板1上のバイトホルダのうち互いに面板半径方向の異なる方向に動作する2つのバイトホルダにそれぞれ異なるバイトを取り付け、(iv)残りのバイトホルダに、対をなすバイトホルダに取り付けたバイトと同程度の重量のウェイトを取り付けることで、主軸2に対する伝達軸12の相対回転方向に応じて2つの異なるバイトのいずれかで選択的に被削材を加工することができる。
なお、本構成例では、4つのバイトホルダ21a−21dを90度ピッチで等間隔に配置しているが、対をなす2つのバイトホルダ同士が回転中心を挟んで対向してさえいれば、回転方向に隣接するバイトホルダの間隔が不等間隔であっても構わない。また、ナット22a−22d及びネジ23a−23dのネジの巻き方向は逆にしても良い。
(構成例5)
構成例1−4においては、各バイトホルダには回転中心を挟んで他の(対をなす)バイトホルダが対向するため、面板1上には基本的に偶数のバイトホルダが配置される。しかしながら、面板1上のバイトホルダの設置数は奇数でも良い。この場合、回転のアンバランスを抑制する上では、(i)面板1の回転方向に等間隔にバイトホルダを配置し、(ii)主軸2に対して伝達軸12が相対回転したとき、この相対回転方向に応じて各バイトホルダを面板1の半径方向の同じ側(揃って内側又は揃って外側)にスライドさせるように各バイトホルダのバイト駆動伝達系を構成することが好ましい。さらに、バイトを装着するバイトホルダの数は1つに限られず、複数(全てを含む)のバイトホルダに同時にバイトを取り付けても良いが、回転のアンバランスを抑制する上では、残り(ゼロを含む)のバイトホルダにバイトと同程度の重量のウェイトを取り付けることが好ましい。
以上の構成例1−5を含め、本実施形態によれば次のような効果が得られる。
(1)連続的な切込動作の実現
本実施形態は、主軸2と同心に主軸2に相対して回転する伝達軸12を設け、主軸2に対する伝達軸12の相対回転によってバイトホルダ21a−21dを面板半径方向に移動させる構成である。そして、回転する主軸2に対する伝達軸12の相対回転を差動機構15によって調整することにより、主軸2が回転している最中であってもバイトホルダ21a−21dの面板1の半径方向位置を容易に微調整することができる。また、バイトホルダ21a−21dを動かすバイト駆動伝達系60や切込用モータ19は主軸2に直接係り合うことがないので、主軸2に対する伝達軸12の相対回転の有無や大きさは切込用モータ19によって任意に調整することができる。よって、主軸2の連続回転中であっても、主軸2の回転動作とは無関係にバイトホルダ21a−21dを移動させることができ、バイトの切り込み量を連続的に調整することができる。
(2)切込動作の適時化
特許文献1に記載された旋削装置では、バイトを動かすにあたって被削材周りを公転するダイヤルの軌道にピンを係脱させる機構であるため、ダイヤルの軌道にピンを干渉させるのに主軸の回転動作に合わせてピンを伸長させる必要があり、厳密にはバイトの動作タイミングに制約があった。
それに対し本実施形態では、前述したようにバイトホルダ21a−21dを動かすバイト駆動伝達系60や切込用モータ19は主軸2に直接係り合うことがないので、主軸2に対する伝達軸12の相対回転を生じさせるタイミング及び時間はいずれも切込用モータ19によって任意に調整することができる。よって、主軸2の回転動作にタイミングを制約されることなく任意のタイミングでバイトホルダ21a−21dを移動させてバイトを切り込ませることができる。
(3)回転アンバランスの解消
特許文献1に記載された旋削装置では、ダイヤル等といったバイトの送り機構の設置により面板を含む回転体の重心が軸心からずれるため、主軸を高速回転させるのには不向きであった。
それに対し本実施形態では、主軸2の内部に同心状に通した伝達軸12を介してバイトホルダ21a−21dに動力を伝達するので、バイトホルダ21a−21dの配置や動作パターン、装着するバイトやウェイトの重量を調整することによって面板を含む回転体の重心を回転中心にほぼ一致させることができる。よって、回転アンバランスが解消され、高速回転にも好適な構成となる(例えば構成例1,2,5参照)。また、バイトホルダ21a−21dが回転中心いついて点対称に動作するようにすれば、バイトホルダ21a−21dの面板半径方向へのスライドストロークを大きくとっても高速回転に耐え得る。また、回転アンバランスが抑えられるので、回転振動に起因する加工精度の低下を抑制することもできる。
(4)段取り替えの労力軽減
本実施形態によれば、上記の通り例えば構成例1,4等のように伝達軸12の相対回転の方向又は速度を調整するだけで複数のバイトで選択的に被削材を加工することができるので、被削材を他の加工機に移したり、或いは同一の加工機でも工具交換等の段取り替えをしたりする必要がなく、工数低減にも寄与する。また、1本の主軸2で複数のバイトを使い分けられるので、主軸を2本設けた特許文献1の旋削装置に比べて装置を低廉化することができる。
(5)加工効率の向上
また、構成例2のように、伝達軸12の相対回転方向に応じて回転中心を挟んで互いに半径方向の同じ側にスライドする一対のバイトホルダ21a,21cに同じバイトを取り付けることで、二条螺旋状に被削材を旋削することができる。この場合、1度の送り当たりの切削量が1本のバイトで旋削する場合の2倍となり、加工時間を短縮することができる。また、回転中心を挟んで対向関係にある2本のバイトで被削材の外径を切削する場合、2本のバイトが対向して被削材に切り込むので切削中の被削材の撓みを抑制することができ、加工精度の向上も期待される。
<第2実施形態>
図5(a)は本発明の第2実施形態に係る旋削装置の正面図、図5(b)は図5(a)中のV−V矢視による断面図、図6は本発明の第1実施形態に係る旋削装置の背面図、図7は左半分に図5中のVIIL−VIIL矢視、右半分に図6中のVIIR−VIIR矢視による断面図を表した図、図8は図6中のVIII−VIII矢視による断面図である。但し、駆動伝達系を表すために図6では後述するプーリ106やベルト107等を図示省略している。また、以下の説明において、図7中の左右を旋削装置の前後とする。
図5−図8に示した旋削装置が第1実施形態と相違する点は、伝達軸、伝達軸駆動系を2組備え、2本の伝達軸で、それぞれ対応するバイトホルダを動かす点である。すなわち、本実施形態の旋削装置は、主軸モータ109と、主軸モータ109により駆動される駆動軸105と、中空の主軸102と、主軸102内部に主軸102と同心状に配置された第1伝達軸112と、第1伝達軸112の内部に第1伝達軸112と同心状に配置された第2伝達軸212と、駆動軸105から第1差動機構115を介して第1伝達軸112に回転動力を伝達する第1伝達軸駆動伝達系150と、駆動軸105から第2差動機構215を介して第2伝達軸212に回転動力を伝達する第2伝達軸駆動伝達系250と、主軸102の一端に設けられた面板101と、面板101に面板101の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダ121a−121dと、主軸102に対する第1伝達軸112の相対回転運動を面板の半径方向に沿ったバイトホルダ121a,12cの直線運動に変換する第1バイト駆動伝達系160と、主軸102に対する第2伝達軸212の相対回転運動を面板101の半径方向に沿ったバイトホルダ121b,121dの直線運動に変換する第2バイト駆動伝達系260と、第1差動機構115を駆動して第1バイト駆動伝達系160に対応するバイトホルダバイトホルダ121a,121cを移動させる第1切込用モータ119(図8参照)と、第2差動機構215を駆動して第2バイト駆動伝達系260に対応するバイトホルダ121b,121dを移動させる第2切込用モータ219(図8参照)とを備えている。
主軸モータ109は、旋削装置の本体をなすケーシング127上に設けられており、主軸モータ109の出力軸134にはプーリ108が設けられている。
旋削装置のケーシング127は、基台(図示せず)に敷設されたレール132に摺動するガイド128と、基台側に設けられたボールネジ130に螺合するボールネジ用ナット129を底部に備えている。レール132とボールネジ130は主軸102の中心線と平行に延在しており、ボールネジ駆動用の駆動装置(図示せず)によりボールネジ130が回転駆動すると、ガイド128をレール132に摺動させて主軸102の軸方向にケーシング127が走行移動するようになっている。このケーシング127の被削材Wに対する動作が送り動作であり、面板1を回転させてケーシング127を走行させつつ、バイトホルダ21a−21dに装着したバイトを被削材に切り込ませることで被削材Wが切削される。バイトホルダ21a−21dの切込動作、主軸102の回転数、ケーシング127の送り動作はそれぞれ任意に調整可能であり、所望の加工線に応じてプログラムを与えれば複雑な形状に被削材Wを自動旋削加工することも可能である。
駆動軸105は、ケーシング127内に主軸102と平行に設けられており、ケーシング127に対して複数のベアリング133で支持されている。ケーシング127の後部に突き出た駆動軸105の軸後端部にはプーリ106が設けられている。このプーリ106と主軸モータ109のプーリ108にはベルト107が巻き回されている。
主軸102は、ケーシング127に収容され、ケーシング127に対して複数のベアリング131で支持されている。この主軸102に駆動軸105の回転動力を伝達する主軸駆動伝達系140は、主軸102の後部に設けたギヤ103(歯数:Z103)と、このギヤ103に噛合する駆動軸105のギヤ104(歯数:Z104)とからなる。
第1伝達軸112は、中空の主軸102に通され、主軸102の内壁に対してスライドブッシュ110,111で支持されている。
第1伝達軸駆動伝達系150は、図6−図8に示したように、第1伝達軸112の後端部に設けたギヤ113(歯数:Z113)と、ケーシング127に対して回転自在に支持された第1差動機構(デファレンシャルユニット)115と、第1差動機構115の前後のロータにそれぞれ設けたギヤ116,114(歯数:Z116,Z114)と、ケーシング127に対して回転自在に設けられた軸135のギヤ117(歯数:Z117)と、駆動軸105に設けたギヤ118(歯数:Z118)とからなる。駆動軸105、軸135、第1差動機構115、第1伝達軸112は軸が平行な関係にあり、ギヤ117,118、ギヤ117,116、ギヤ114,113がそれぞれ噛合していて、駆動軸105→軸135→第1差動機構115→第1伝達軸112と駆動力が伝達される。
詳細には図示していないが、第1差動機構115は、上記ギヤ116,114をそれぞれ取り付けた前後のロータを有しており、前後のロータ間で波動歯車装置を介して動力が伝達される構成としてある。波動歯車装置のウェーブジェネレータには、前述した切込用モータ119の出力軸が連結されており、切込用モータ119の駆動速度を調整(停止を含む)することによってギヤ114,116の回転数比が変化する。なお、本実施形態では第1差動機構115に波動歯車装置を使用した場合を例示したが、方式は特に限定されず、例えば遊星歯車機構を用いたもの等、他の差動伝達機構で代替することもできる。
ここで、主軸駆動伝達系140と第1伝達軸駆動伝達系150で使用されるギヤ103,104,113,114,116,117,118の各歯数Z103,Z104,Z113,Z114,Z116,Z117,Z118は、次の(式11)が成り立つように定められている。
Z103/Z104=Z117/Z118×Z116/Z117×i1×Z113/Z114・・・(式11)
ここで、i1:切込用モータ119の入力回転数N119が0のときの第1差動機構115におけるギヤ116側のロータ回転数N116とギヤ114側のロータ回転数N114の比N114/N116である。
本実施形態では、切込用モータ119が停止した状態では、主軸102と第1伝達軸112が同一方向に同一回転数で回転駆動する。つまり主軸102と第1伝達軸112が共回りする状態に等しく、このときの主軸102に対する第1伝達軸112の相対回転数は0(ゼロ)である。
なお、先に例示したギヤ103,104,113,114,116−118の歯数は一例に過ぎず、例示した数値にギヤ103,104,113,114,116−118の歯数を限定する趣旨ではない。例えば切込用モータ119が特定の方向に特定の回転数で駆動した状態で主軸102と第1伝達軸112の相対回転数が0(ゼロ)になるようにしても良い。
前述した第1バイト駆動伝達系160は、第1伝達軸112の前端部に設けたベベルギヤ120と、面板1内で面板1の径方向に延在した姿勢でベアリングによって回転自在に支持されたネジ(例えば台形ネジ)123a,123cと、ネジ123a,123cの主軸回転中心側の先端に各取り付けられていて第1伝達軸112のベベルギヤ120に噛合したベベルギヤ124a,124cと、バイトホルダ121a,121cに接続されていてネジ123a,123cに各噛合したナット122a,122cとからなる。
バイトホルダ121a,121cは、それぞれ面板101上に回転中心から放射状(ネジ123a,123cと平行)に設けたガイド125a及び126a、125c及び126cにガイドされて、面板101の径方向にスライド可能な構成である。したがって、主軸102に相対して第1伝達軸112が回転すると、バイトホルダ121a,121cが面板101の径方向にスライドする。
前述したように、主軸102と第1伝達軸112との回転数の差は切込用モータ119を駆動させることによって発生させる。本実施形態では、N119:バイト切込用モータ119回転数とした場合、以下の(式12)が成り立つこととする。
N114=i1×N116±(i1−1)×N119・・・(式12)
つまり、切込用モータ119の停止時に対し、±(i1−1)×N119の回転数差が生じる仕組みである。なお、(式12)の関係も一例であり、N119と回転数差の関係は旋削装置の仕様に応じて適宜変更可能である。
このとき、ナット122a,122c及びネジ123a,123cのネジの巻き方向を左にした場合、正面から見て(図5で見て)主軸102に対して第1伝達軸112が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ121a,121cは面板101の径方向内側に移動し、第1伝達軸112が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向外側に移動する。ナット122a,122c及びネジ123a,123cのネジの巻き方向を右にした場合、主軸102に対して第1伝達軸112が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ121a,121cは面板101の径方向外側に移動し、第1伝達軸112が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向内側に移動する。
第2伝達軸212は、中空の第1伝達軸112に通され、第1伝達軸112の内壁に対してスライドブッシュ210,211で支持されている。
第2伝達軸駆動伝達系250は、図6−図8に示したように、第2伝達軸212の後端部に設けたギヤ213(歯数:Z213)と、ケーシング127に対して回転自在に支持された第2差動機構(デファレンシャルユニット)215と、第2差動機構215の前後のロータにそれぞれ設けたギヤ216,214(歯数:Z216,Z214)と、ケーシング127に対して回転自在に設けられた軸235のギヤ217(歯数:Z217)と、駆動軸105に設けたギヤ118(歯数:Z118)とからなる。駆動軸105、軸235、第2差動機構215、第2伝達軸212は軸が平行な関係にあり、ギヤ217,118、ギヤ217,216、ギヤ214,213がそれぞれ噛合していて、駆動軸105→軸235→第2差動機構215→第2伝達軸212と駆動力が伝達される。
詳細には図示していないが、第2差動機構215は、上記ギヤ216,214をそれぞれ取り付けた前後のロータを有しており、前後のロータ間で波動歯車装置を介して動力が伝達される構成としてある。波動歯車装置のウェーブジェネレータには、前述した切込用モータ219の出力軸が連結されており、切込用モータ219の駆動速度を調整(停止を含む)することによってギヤ214,216の回転数比が変化する。なお、本実施形態では第2差動機構215に波動歯車装置を使用した場合を例示したが、方式は特に限定されず、例えば遊星歯車機構を用いたもの等、他の差動伝達機構で代替することもできる。
ここで、主軸駆動伝達系140と第2伝達軸駆動伝達系250で使用されるギヤ103,104,118,213,214,216,217の各歯数Z103,Z104,Z118,Z213,Z214,Z216,Z217は、次の(式21)が成り立つように定められている。
Z103/Z104=Z217/Z118×Z216/Z217×i2×Z213/Z214・・・(式21)
ここで、i2:切込用モータ219の入力回転数N219が0のときの第2差動機構215におけるギヤ216側のロータ回転数N216とギヤ214側のロータ回転数N214の比N214/N216である。
本実施形態では、切込用モータ219が停止した状態では、主軸102と第2伝達軸212が同一方向に同一回転数で回転駆動する。つまり主軸102と第2伝達軸212が共回りする状態に等しく、このときの主軸102に対する第2伝達軸212の相対回転数は0(ゼロ)である。
なお、先に例示したギヤ103,104,118,213,214,216,217の歯数は一例に過ぎず、例示した数値にギヤ103,104,118,213,214,216,217の歯数を限定する趣旨ではない。例えば切込用モータ219が特定の方向に特定の回転数で駆動した状態で主軸102と第2伝達軸212の相対回転数が0(ゼロ)になるようにしても良い。
前述した第2バイト駆動伝達系260は、第2伝達軸212の前端部に設けたベベルギヤ220と、面板1内で面板1の径方向に延在した姿勢でベアリングによって回転自在に支持されたネジ(例えば台形ネジ)123b,123dと、ネジ123b,123dの主軸回転中心側の先端に各取り付けられていて第2伝達軸212のベベルギヤ220に噛合したベベルギヤ124b,124dと、バイトホルダ121b,121dに接続されていてネジ123b,123dに各噛合したナット122b,122dとからなる。
バイトホルダ121b,121dは、それぞれ面板101上に回転中心から放射状(ネジ123b,123dと平行)に設けたガイド125b及び126b、125d及び126dにガイドされて、面板101の径方向にスライド可能な構成である。したがって、主軸102に相対して第2伝達軸212が回転すると、バイトホルダ121b,121dが面板101の径方向にスライドする。
前述したように、主軸102と第2伝達軸212との回転数の差は切込用モータ219を駆動させることによって発生させる。本実施形態では、N219:バイト切込用モータ219回転数とした場合、以下の(式22)が成り立つこととする。
N214=i2×N216±(i2−1)×N219・・・(式22)
つまり、切込用モータ219の停止時に対し、±(i2−1)×N219の回転数差が生じる仕組みである。なお、(式22)の関係も一例であり、N219と回転数差の関係は旋削装置の仕様に応じて適宜変更可能である。
このとき、ナット122b,122d及びネジ123b,123dのネジの巻き方向を右にした場合、正面から見て(図5で見て)主軸102に対して第2伝達軸212が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ121b,121dは面板101の径方向内側に移動し、第2伝達軸212が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向外側に移動する。ナット122b,122d及びネジ123b,123dのネジの巻き方向を左にした場合、主軸102に対して第2伝達軸212が時計回り(右回り)に回転したときバイトホルダ121b,121dは面板101の径方向外側に移動し、第2伝達軸212が反時計回り(左回り)に回転したとき径方向内側に移動する。
かかる構成の本実施形態の場合、主軸102に対する伝達軸112,212の相対回転数が0(ゼロ)の場合、バイトホルダ121a−121cは動作しないが、主軸102に対して伝達軸112が相対回転するとバイトホルダ121a,121cが動作する。また、主軸102に対して伝達軸212が相対回転するとバイトホルダ121b,121dが動作する。
第1実施形態では、伝達軸が1本であったため、動作パターンは別として面板1上の全てのバイトホルダ21a−21dが、主軸2に対する伝達軸12の相対回転に応じて動作し、主軸2に対する伝達軸12の回転方向と回転総量によって面板1上のバイトホルダ21a−21dのポジションが定まった。それに対し、本実施形態では、2本の互いに独立した伝達軸112,212を備えているので、面板1上のバイトホルダ121a−121dを2つのグループに分け、一方のグループのバイトホルダを、他方のグループのバイトホルダの動きとは無関係に独立して動作させることができる。
第1バイト駆動伝達系160のネジ123a,123cを左ネジ、第2バイト駆動伝達系260のネジ123b,123dを右ネジにした先の例では、主軸102に対する伝達軸112,212の相対回転方向とバイトホルダ121a−121dの移動方向が同じであるため、例えば伝達軸112,212を相互間では相対回転せずに主軸102に対してのみ相対回転させると、第1実施形態においてネジ23a−23dの巻き方向を統一した場合と同様にバイトホルダ121a−121dを移動させることができる(ネジ123a−123dのネジピッチが同一とする)。逆に主軸102に対する第1伝達軸112と第2伝達軸212の相対回転方向を逆にして、なおかつ相対回転数の絶対値を等しくすると第1実施形態の構成例1と同じようにバイトホルダ121a−121dを移動させることができる(ネジ123a−123dのネジピッチが同一とする)。加えて、バイトホルダ121b,121dは停止した状態でバイトホルダ121a,121cのみ移動させたり、バイトホルダ121a,121cは停止した状態でバイトホルダ121b,121dのみ移動させたりすることも可能である。
よって、主軸102の回転中に任意のタイミングで連続的にバイトホルダ121a−121dを移動させることができる等の効果が第1実施形態と同様に得られるのに加え、2本の伝達軸112,212を用いることにより、バイトホルダ121a−121dの動作パターンを第1実施形態に比べてさらに多様化することができ、より様々な形状・材質の被削材に対してより柔軟に対応することができる。
なお言うまでもないが、本実施形態においても、第1実施形態と同様、ネジ123a−123dの巻き方向の組み合わせを適宜変更することで、多種多様なバイトホルダ121a−121dの動作パターンを実現することができる。また、4つのバイトホルダ121a−121dを面板101上に設けた場合を例に挙げて説明したが、バイトホルダの設置数も限定されない。回転のアンバランス、1回の段取りで使用し得るバイトの種類等を考慮した上で設置数を設定すれば足りる。仕様によって、バイトホルダが1つで足り、なおかつカウンタウェイトも必要ない場合には、バイトホルダの設置数を1にする場合もあり得る。但し、バイトホルダの設置数が1の場合は、伝達軸も1本で足りる。
1 面板
2 主軸
3,4 ギヤ(主軸駆動伝達系)
5 駆動軸
9 主軸モータ
12 伝達軸
13,14 ギヤ(伝達軸駆動伝達系)
15 差動機構(伝達軸駆動伝達系)
16−18 ギヤ(伝達軸駆動伝達系)
19 切込用モータ
20 ベベルギヤ(バイト駆動伝達系)
21a−d バイトホルダ
22a−d ナット(バイト駆動伝達系)
23a−d ネジ(バイト駆動伝達系)
24a−d ベベルギヤ(バイト駆動伝達系)
27 ケーシング
35 軸(伝達軸駆動伝達系)
36a 旋削バイト
36b ネジ切りバイト
36c,d ウェイト
40 主軸駆動伝達系
50 伝達軸駆動伝達系
60 バイト駆動伝達系
101 面板
102 主軸
103,104 ギヤ(主軸駆動伝達系)
105 駆動軸
109 主軸モータ
112 第1伝達軸
113、114 ギヤ(第1伝達軸駆動伝達系)
115 第1差動機構(第1伝達軸駆動伝達系)
116−118 ギヤ(第1伝達軸駆動伝達系)
119 第1切込用モータ
120 ベベルギヤ(第1バイト駆動伝達系)
121a−d バイトホルダ
122a,c ナット(第1バイト駆動伝達系)
122b,d ナット(第2バイト駆動伝達系)
123a,c ネジ(第1バイト駆動伝達系)
123b,d ネジ(第2バイト駆動伝達系)
124a,c ベベルギヤ(第1バイト駆動伝達系)
124b,d ベベルギヤ(第2バイト駆動伝達系)
135 軸(第1伝達軸駆動伝達系)
150 第1伝達軸駆動伝達系
160 第1バイト駆動伝達系
212 第2伝達軸
213,214 ギヤ(第2伝達軸駆動伝達系)
215 第2差動機構(第2伝達軸駆動伝達系)
216−218 ギヤ(第2伝達軸駆動伝達系)
219 第2切込用モータ
220 ベベルギヤ(第2バイト駆動伝達系)
235 軸(第2伝達軸駆動伝達系)
250 第2伝達軸駆動伝達系
260 第2バイト駆動伝達系
W 被削材

Claims (4)

  1. 主軸モータと、
    前記主軸モータにより駆動される駆動軸と、
    中空の主軸と、
    前記主軸の内部に当該主軸と同心状に配置された伝達軸と、
    前記駆動軸から前記主軸に回転動力を伝達する主軸駆動伝達系と、
    前記駆動軸から差動機構を介して前記伝達軸に回転動力を伝達する伝達軸駆動伝達系と、
    前記主軸の一端に設けられた面板と、
    前記面板に当該面板の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダと、
    前記主軸に対する前記伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換するバイト駆動伝達系と、
    前記差動機構を駆動して前記バイトホルダを移動させる切込用モータとを備え、
    前記バイトホルダは、前記面板の回転中心を挟んで対向するように配置された2つを対として、前記面板上に複数組備えられており、
    各バイトホルダのバイト駆動伝達系は、前記主軸に対して前記伝達軸が相対回転したとき、当該相対回転方向に応じ、少なくとも一対のバイトホルダを前記面板の半径方向の同じ側にスライドさせるとともに、残りのバイトホルダを先の少なくとも一対のバイトホルダと反対側にスライドさせるように構成されている
    ことを特徴とする旋削装置。
  2. 主軸モータと、
    前記主軸モータにより駆動される駆動軸と、
    中空の主軸と、
    前記主軸の内部に当該主軸と同心状に配置された伝達軸と、
    前記駆動軸から前記主軸に回転動力を伝達する主軸駆動伝達系と、
    前記駆動軸から差動機構を介して前記伝達軸に回転動力を伝達する伝達軸駆動伝達系と、
    前記主軸の一端に設けられた面板と、
    前記面板に当該面板の半径方向にスライド可能に設けたバイトホルダと、
    前記主軸に対する前記伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換するバイト駆動伝達系と、
    前記差動機構を駆動して前記バイトホルダを移動させる切込用モータとを備え、
    前記バイトホルダは、前記面板の回転中心を挟んで対向するように配置された2つを対として、前記面板上に複数組備えられており、
    各バイトホルダのバイト駆動伝達系は、前記主軸に対して前記伝達軸が相対回転したとき、当該相対回転方向に応じて各対のバイトホルダの一方と他方とを前記面板の半径方向の異なる側にスライドさせるように構成されている
    ことを特徴とする旋削装置。
  3. 請求項又はの旋削装置において、
    前記面板上のバイトホルダのうち互いに前記面板の半径方向の異なる方向に動作する2つのバイトホルダにそれぞれ異なるバイトを取り付け、
    残りのバイトホルダに、対をなすバイトホルダに取り付けたバイトと同程度の重量のウェイトを取り付け、
    前記主軸に対する前記伝達軸の相対回転方向に応じて2つの異なるバイトのいずれかで選択的に被削材を加工する
    ことを特徴とする旋削装置。
  4. 請求項1−のいずれかの旋削装置において、
    前記伝達軸として、前記主軸内部に当該主軸と同心状に配置された第1伝達軸と、前記第1伝達軸の内部に当該第1伝達軸と同心状に配置された第2伝達軸とを設け、
    前記伝達軸駆動系として、前記駆動軸から第1差動機構を介して前記第1伝達軸に回転動力を伝達する第1伝達軸駆動伝達系と、前記駆動軸から第2差動機構を介して前記第2伝達軸に回転動力を伝達する第2伝達軸駆動伝達系とを設け、
    前記バイト駆動伝達系として、前記主軸に対する前記第1伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換する第1バイト駆動伝達系と、前記主軸に対する前記第2伝達軸の相対回転運動を前記面板の半径方向に沿った前記バイトホルダの直線運動に変換する第2バイト駆動伝達系とを設け、
    前記切込用モータとして、前記第1差動機構を駆動して前記第1バイト駆動伝達系に対応するバイトホルダを移動させる第1切込用モータと、前記第2差動機構を駆動して前記第2バイト駆動伝達系に対応するバイトホルダを移動させる第2切込用モータとを設けた
    ことを特徴とする旋削装置。
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