JP5253107B2 - リアアタッチメントレンズ及びそれを有する撮影光学系 - Google Patents

リアアタッチメントレンズ及びそれを有する撮影光学系 Download PDF

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Description

本発明は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、放送用カメラなどに用いられる撮影レンズ(主レンズ系)の像側に着脱可能に装着して、全系の焦点距離を主レンズ系の本来の焦点距離に比べて長い方へ変化させるリアアタッチメントレンズに関する。
従来より、撮影レンズ(撮影光学系)である主レンズ系の像面側に着脱可能に装着し、主レンズ系単独の焦点距離に比べて全系の焦点距離を長い方へ変化させるリアアタッチメントレンズが知られている(特許文献1〜3)。
リアアタッチメントレンズは、主レンズ系の物体側に装着して全系の焦点距離を長い方へ変化させるフロント方式のアタッチメントレンズに比べて光学系全体が小型になるという特徴がある。
このため、リアアタッチメントレンズは近年全体が小型化されているデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置の撮影光学系に多用されている。
特公昭58−34813号 特開昭63−106715号公報 特開平11−183800号公報
一般にリアアタッチメントレンズは、それ自身が無収差となるように設計されていたとしても、倍率が大きくなるほど主レンズ系の残存収差が拡大し、画質を劣化させる傾向がある。
例えば、倍率が2倍であった場合は、単純に、コマ収差や倍率色収差等の横収差は2倍に拡大され、画質が劣化する。また、球面収差や像面湾曲、そして軸上色収差等の縦収差は、倍率の自乗倍、つまり4倍に拡大される。 リアアタッチメントレンズを使用することの多い望遠レンズでは、焦点距離が長くなるに従って、諸収差のうち色収差が悪化する傾向にある。その為、リアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着した場合は、拡大された倍率色収差が画質を劣化させる主原因となっている。

本発明は、主レンズ系の像側に装着し、全系の焦点距離を長い方へ変移したときの諸収差の変動が少なく、特に色収差の変動が小さく、全系として高い光学性能を維持することができるリアアタッチメントレンズを提供することを目的とする。
本発明のリアアタッチメントレンズは、主レンズ系の像面側に着脱可能に装着され、該主レンズ系単独の焦点距離に比べて長い方へ焦点距離を変化させるリアアタッチメントレンズにおいて、該リアアタッチメントレンズは、樹脂により形成された屈折光学素子GNLを有し、該屈折光学素子GNLの材料のアッベ数、部分分散比を各々ν、θgF、該屈折光学素子GNLの2つの屈折面が共に空気に面するときのd線に対する屈折力をφ、リアアタッチメントレンズの拡大倍率をβ、該屈折光学素子GNLの異常部分分散比ΔθgF
ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×ν +5.213×10−5
×νG−5.656×10−3×ν+0.7278)
とするとき、
|ΔθgF|>0.0272
0.0005<|φ・β|<0.0500
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明のリアアタッチメントレンズによれば、主レンズ系の像側に装着し、全系の焦点距離を長い方へ変化させたときの諸収差の変動が少なく、特に色収差の変動が小さく、全系として高い光学性能を維持することができる。
以下、本発明のリアアタッチメントレンズ及びそれを主レンズ系に装着したときの撮影光学系及び該撮影光学系を用いた撮像装置について説明する。
本発明のリアアタッチメントレンズは、主レンズ系の像面側に着脱可能に装着され、主レンズ系単独の焦点距離に比べて長い方へ焦点距離を変化させる。
ここで主レンズ系としては、例えば望遠レンズ、望遠型のズームレンズ等が適用できる。
望遠レンズとは、光軸と瞳近軸光線の交わる点より前方での、近軸軸上光線がレンズ面を通過する光軸からの高さの最大値が、光軸と瞳近軸光線の交わる点より後方での近軸軸上光線がレンズ面を通過する光軸からの高さの最大値よりも大きい光学系である。
望遠型のズームレンズとは、広角端のズーム位置において前述の条件を満足する光学系である。
図1は、本発明のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときの近軸屈折力配置における光路を示す近軸配置概略図である。
図2、図3は本発明のリアアタッチメントレンズを装着する、例として選んだ主レンズ系の一例としてのレンズ断面図と収差図である。
図4、図5は本発明の実施例1のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときのレンズ断面図と収差図である。
図6、図7は本発明の実施例2のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときのレンズ断面図と収差図である。
図8、図9は本発明の実施例3のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときのレンズ断面図と収差図である。
図10、図11は本発明の実施例4のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときのレンズ断面図と収差図である。
図12、図13は本発明の実施例5のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着したときのレンズ断面図と収差図である。
図14は、本発明のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着した撮影光学系を有する撮像装置の説明図である。
近軸配置概略図及びレンズ断面図において、左方が物体側で、右方が像側である。OLは撮影光学系である。RAはリアアタッチメントレンズ、Mは主レンズ系(マスターレンズ)である。
リアアタッチメントレンズRAは、樹脂を光重合又は熱重合により形成した屈折光学素子GNLとそれ以外の部分光学系Aより成っている。
SPは開口絞りである。Gは光学フィルター、フェースプレート等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルカメラの撮影光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が、銀塩フィルム用カメラの撮像光学系とし使用する際にはフィルム面に相当する。
Pは軸上近軸光線である。Qは瞳近軸光線である。
収差図において、d、g、C、Fはd線、線g、C線、F線である。ΔM、ΔSはメリジオナル像面、サジタル像面である倍率色収差はg線によって表している。FはFナンバー、Yは像高である。
各実施例のリアアタッチメントレンズRAは、樹脂を光重合又は熱重合により形成した1以上の屈折光学素子GNLを有している。
ここで、屈折光学素子GNLの材料のアッベ数、部分分散比、異常部分分散比を各々ν、θgF、ΔθgFとする。
屈折光学素子GNLの2つ屈折面が共に空気に面するとしたときのd線に対する屈折力をφとする。そしてリアアタッチメントレンズRAの拡大倍率をβとする。そして異常部分分散比ΔθgF
ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×ν +5.213×10−5
×ν −5.656×10−3×ν+0.7278)
とする。
このとき、
|ΔθgF|>0.0272 ・・・(1)
0.0005<|φ・β|<0.0500 ・・・(2)
なる条件式を満足している。
又、屈折光学素子GNLの材料のアッベ数νは、
ν<45 ・・・(3)
なる条件を満足している。
本発明の撮影光学系では、主レンズ系Mの像側に着脱可能に装着されるリアアタッチメントレンズRAを設けている。
このときリアアタッチメントレンズRAを構成する屈折光学系GNLへ入射する軸上近軸光線Pの光軸からの高さをhとする。又、屈折光学系GNLへ入射する瞳近軸光線Qの光軸からの高さをHとする。
このとき、
|H/h|>1.2 ・・・(4)
なる条件を満足している。
ここで、屈折光学素子GNLの材料のアッベ数ν、部分分散比θgFは次のとおりである。
g線、F線、d線、C線に対する屈折率をそれぞれN、N、N、Nとしたとき
ν=(N−1)/(N−N
θgF=(N−N)/(N−N
である。
また、軸上近軸光線及び瞳近軸光線は、次のように定義する光線である。
軸上近軸光線は、光学系全系の焦点距離を1に正規化し、光学系に光軸と平行に、光軸からの高さを1として入射させた近軸光線である。
また、瞳近軸光線は、光学系全系の焦点距離を1に正規化し、光軸に対して−45°で入射する光線の内、光学系の入射瞳と光軸との交点を通過する近軸光線である。
物体は光学系の左側にあるものとし、物体側から光学系に入射する光線は左から右へ進むものとする。
光学系への入射角度は、光軸から測って時計回りを正、半時計回りを負とする。また、物体は光学系の左側にあるものとし、物体側から光学系に入射する光線は左から右へ進むものと定義する。
まず、本発明のリアアタッチメントレンズ及びそれを有する撮影光学系の光学作用について説明する。
最初に、撮影光学系に用いる光学材料の分散特性の一般的な特徴について述べる。
光学材料の屈折率の波長特性(分散特性)において、アッベ数の逆数1/νdの増加に伴い、分散特性曲線におけるF線〜C線間の全体の傾きが大きくなる。
又、部分分散比θgFの増加に伴い、分散特性曲線のF線〜C線間の傾きに対するg線〜F線間の傾き(短波長側の曲がり具合)が大きくなる。
一般的に光学材料は、短波長側の屈折率が長波長側の屈折率よりも高く(アッベ数が正の値)、分散特性曲線は下に凸状(部分分散比が正の値)の軌跡を描き、短波長側になるほど波長の変化に対する屈折率の変化は大きくなる。
そして、アッベ数の小さい高分散な光学材料ほど部分分散比が大きくなり、分散特性曲線は下に凸状が強まる傾向にある。
部分分散比が大きな光学材料では、その材料を用いたレンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線は、部分分散比が小さな光学材料を用いた場合に比べて短波長側でより大きな曲がりを示す。
一方、部分分散比が小さな光学材料では、その材料を用いたレンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線は、使用波長域全体でより直線に近い形状を示す。
硝材など一般的な光学材料の部分分散比は、アッベ数に対してほぼ直線的な分布を示し、この直線から外れた特性を持つものが異常部分分散性を示す光学材料である。
異常部分分散を持つ光学材料として、低分散側では蛍石やUDガラスなどのフッ素系の比較的高部分分散比の材料、そして、高分散側では、クルツフリント系や一部のランタン系の比較的低部分分散比の材料が一般的に知られている。これらの硝材の部分分散比もほぼこの直線の近傍に位置している。
次に、これらの一般的な異常部分分散材料の撮影光学系への一般的な適用方法について述べる。
望遠レンズを始め多くの撮影光学系では、光学系全体として正の屈折力を持たせることから、負レンズの枚数よりも正レンズの枚数の方が多くなるのが一般的である。
望遠レンズを例にとると、特に光学系全体の色収差の発生量のほとんどを占める絞りより物体側のレンズ群の構成として、正レンズ(レンズ枚数が多い)に対しては、色収差係数の波長特性曲線全体の傾き成分を軽減するために低分散の材料を選択する。そして、負レンズ(レンズ枚数が少ない)には、高分散の材料を選択しつつ適切な屈折力を与え、個々の低分散材料より成る正レンズによって積算された色収差係数の波長特性曲線全体の傾き成分を打ち消すように構成している。
更に、色収差係数の波長特性の曲がり成分に関しては、低分散材料より成る正レンズに一般の低分散材料よりも比較的高部分分散比の材料を選択する。
又、高分散材料より成る負レンズには、一般の高分散材料よりも比較的低部分分散比の材料を選択し、個々の低分散材料より成る正レンズによって積算された色収差係数の波長特性曲線の曲がり成分を打ち消すように構成している。
つまり、正レンズに蛍石やUDガラスなどのフッ素系の低分散かつ比較的高部分分散比の材料を選択し、負レンズにクルツフリント系や一部のランタン系の高分散かつ比較的低部分分散比の材料を選択する。これによって光学系全体の色収差波長特性曲線の傾き成分と曲がり成分をバランスさせる構成となっている。
しかしながら、一般的な異常部分分散材料の組み合わせのままでは、多くの撮影光学系において、負レンズの分散特性の大きな曲がり成分に起因した色収差係数の波長特性の曲がり成分が、正レンズで積算された曲がり成分に対して補正過剰ぎみとなる。
そのため、光学系全体の軸上色収差係数の波長特性曲線でみると、上に凸状の所謂アクロマートの曲線として色収差が残存することになる。
この残存した色収差は、光学系を構成するレンズの屈折力を強め、レンズ全長を短くするほど拡大し、一般的な異常部分分散材料を使用して前述の一般的な適用方法を用いる限り、色収差を補正することは困難な傾向にある。
以上述べたことは、主レンズ系(マスターレンズ)にリアアタッチメントレンズを装着した際の光学系全系に対しても当てはまる。
主レンズ系に残存した色収差をリアアタッチメントレンズが拡大するため、リアアタッチメントレンズとしては、主レンズ系の残存色収差を打ち消す構成が必要となってくる。これを色収差係数の波長特性を用いて言いかえると、主レンズ系の色収差係数の波長特性曲線の全体の傾き成分と曲がり成分を同時に打ち消す色収差係数の波長特性をリアアタッチメントレンズに与えることに他ならない。
次に、主レンズMの色収差係数の波長特性曲線のF線〜C線間の傾き(全体の傾き成分)に対するg線〜F線間の傾き(短波長側の曲がり成分)を打ち消す色収差係数の波長特性をリアアタッチメントレンズに与るための構成について説明する。
屈折光学素子GNLの材料のアッベ数と屈折力をそれぞれν、φとする。アッベ数νを示す一般硝材の部分分散比を基準とした屈折光学素子GNLの部分分散比θgFの差分(異常部分分散比)を△θgFとする。このとき、屈折光学素子GNLのg線〜F線間の色消し効果は、概ね下記に比例する。即ち、
△θgF・φ/ν
に比例する。
つまり、異常部分分散比△θgF及び屈折力φが大きく、アッベ数νが小さいほど屈折光学素子GNLの色消し効果は大きくなる傾向を持つ。
主レンズM及び部分光学系Aとg線〜F線間の色収差係数を打ち消すためには、主レンズM及び部分光学系Aを構成する通常の硝種の部分分散比θgFの分布幅を考慮すると、条件式(1)を満足することが重要となる。
条件式(1)を満足させることにより、全系の倍率色収差係数の波長特性曲線の曲がり成分(g線〜F線間)を良好に補正することが容易となる。
条件式(1)の数値範囲を超えて屈折光学素子GNLの材料を定めると、悪化したg線〜F線間の色収差を補正する自由度としては屈折力φを大きくするしかない。その結果、屈折光学素子GNLの樹脂厚が厚くなり、次の問題が懸念される。
・製造時の樹脂の硬化収縮ムラによる面精度の悪化、及び複屈折や屈折率分布の発生
・温度変化、湿度変化に対する面精度、屈折率の変化
従って、条件式(1)の数値範囲を超えないことが重要である。
条件式(2)は、屈折光学素子GNLのパワーφとリアアタッチメントレンズRAの拡大倍率の積に関する。
条件式(2)は、拡大倍率に比例する傾向にある屈折光学素子GNLのパワーを規定し、g線〜F線間の色収差を良好に補正しつつ、樹脂厚の増加を抑えて前記製造上の諸問題や耐環境性の諸問題を緩和するためのものである。
条件式(2)の下限を超えて屈折光学素子GNLのパワーφが小さくなると、樹脂厚は薄くなるが、g線〜F線間の色収差補正効果が弱まるので良くない。
逆に、条件式(2)の上限を超えて屈折光学素子GNLのパワーφが大きくなると、g線〜F線間の色収差補正が過剰となるばかりでなく、樹脂厚が厚くなるので良くない。
従って、条件式(2)の数値範囲を超えないことが重要である。
条件式(3)は、屈折光学素子GNLのアッべ数νを規定し、更にg線〜F線間の色収差を良好に補正しつつ、樹脂厚の増加を抑えて前記製造上の諸問題や耐環境性の諸問題を緩和するためのものである。
条件式(3)の数値範囲を超えて屈折光学素子GNLのアッベ数νが大きくなると、g線〜F線間の色収差補正効果が弱まるのとともに、樹脂厚が厚くなるので良くない。
従って、条件式(3)の数値範囲を超えないことが望ましい。
g線〜F線間の色収差を更に良好に補正するためには、条件式(1)の数値範囲を次の様にするのが、より望ましい。
即ち、
|ΔθgF|>0.05 ・・・(1a)
とすることである。
また、主レンズM及びリアアタッチメントレンズRAを構成する通常の硝種のθgFが有限の値であるが故、大きすぎる値をとることは、逆に色収差の悪化を招く場合もあるので、望ましくは、下記の条件式を満足するのがよい。
即ち、
|ΔθgF|<0.5 ・・・(1b)
g線〜F線間の色収差を良好に補正しつつ、樹脂厚の増加を抑えて前記製造上の諸問題や耐環境性の諸問題を緩和するためには、条件式(2)の数値範囲を次の様にするのが望ましい。
即ち、
0.001<|φ ・β |<0.030 ・・・(2a)
g線〜F線間の色収差を良好に補正しつつ、樹脂厚の増加を抑えて製造上の諸問題や耐環境性の諸問題を緩和するためには、条件式(3)の数値範囲を次の様にするのが望ましい。
即ち、
ν <30 ・・・(3a)
とするのが良い。
以下、本発明のリアアタッチメントレンズ及びそれを有する撮影光学系の構成と各条件式について説明する。
最初に、主レンズ系の色収差係数の波長特性曲線の全体の傾き成分を打ち消す色収差係数の波長特性をリアアタッチメントレンズに与えたときの構成について説明する。
まず、図1に示した主レンズ系MにリアアタッチメントレンズRAを装着した撮影光学系OLの近軸配置概略図を用いて説明する。
ここでは、問題を簡単に扱う為、屈折光学素子GNLは部分光学系Aの像面側に配置されているものとし、それぞれ薄肉単レンズとして考える。
まず、リアアタッチメントレンズRAに屈折光学素子GNLが無い場合を考える。このとき部分光学系AがリアアタッチメントRAを構成する。主レンズMとリアアタッチメントレンズRA(A)について、F線〜C線間の軸上色収差の収差係数(LFC)及び倍率色収差の各収差係数(TFC)の式を立てると、
FC = h φ/ν+h φ/ν ・・・(a1)
FC = hφ/ν+hφ/ν ・・・(a2)
となる。
但し、
φ:主レンズ系Mのd線に対する屈折力
φ:リアアタッチメントレンズRA(A)のd線に対する屈折力
ν:主レンズM(薄肉単レンズ)の材料のアッべ数
ν:リアアタッチメントレンズRA(A)(薄肉単レンズ)の材料のアッべ数
:主レンズ系Mへ入射する近軸軸上光線Pの高さ
:リアアタッチメントレンズRA(A)へ入射する近軸軸上光線Pの高さ
:主レンズ系mへ入射する瞳近軸光線Qの高さ
:リアアタッチメントレンズRA(A)へ入射する瞳近軸光線Qの高さ
である。
(a1)式で、第1項の主レンズ系Mの軸上色収差の収差係数は、
φ>0,ν>0 より h φ/ν>0
となる。
また、第2項のリアアタッチメントレンズRA(A)の軸上色収差の収差係数は、
φ<0,ν>0 より h φ/ν<0
である。
従って、軸上色収差に関しては、主レンズ系Mの軸上色収差の収差係数をリアアタッチメントレンズRA(A)の軸上色収差の収差係数で打ち消して、全系の軸上色収差の収差係数を小さくすることが可能である。
一方、(a2)式で、第1項の主レンズ系Mの倍率色収差の収差係数は、
>0, H<0,φ>0,ν>0 より h φ/ν<0
となる。
また、第2項のリアアタッチメントレンズRA(A)の倍率色収差の収差係数は、
>0, H>0,φ<0,ν>0 より h φ/ν<0
である。
従って、倍率色収差に関しては、主レンズ系Mの倍率色収差の収差係数をリアアタッチメントレンズRA(A)の倍率色収差の収差係数で打ち消して、全系の倍率色収差の収差係数を小さくすることは困難といえる。
実際は、主レンズ系M及びリアアタッチメントレンズRA(A)は複数のレンズ面(m面、n面)で構成されているので、(a1)式及び(a2)式の各項の値はそれぞれ、各面毎の収差係数の和となり、詳しくは次の様に表せられる。
Figure 0005253107

まず、(a3)式及び(a4)式の主レンズ系Mに関する第1項目は、主レンズ系Mが全体として本質的に正の屈折力を有している。このことから、(a3)式及び(a4)式の第1項目の値の符号は、多くの場合、前記単レンズモデルのときの符号と同一である。
そして、(a3)式及び(a4)式のリアアタッチメントレンズRA(A)に関する第2項目も同様に、リアアタッチメントレンズRA(A)が全体として本質的に負の屈折力を有している。
このことから、(a3)式及び(a4)式の第2項目の値の符号も、多くの場合、単レンズモデルのときの符号と同一となり、前述の単レンズモデルで議論しても特に差し支えない。
次に、リアアタッチメントレンズRAに屈折光学素子GNLがある場合を考える。主レンズ系MとリアアタッチメントレンズRAの部分光学系A及び屈折光学素子GNLについて、F線〜C線間の軸上色収差の収差係数(LFC)及び倍率色収差の各収差係数(TFC)の式を立てると、次のようになる。
FC=h φ/ν+h φ/ν+h φ/ν・・(a5)
FC=hφ/ν+hφ/ν+hφν・・(a6)
但し、
φ:屈折光学素子GNLのd線に対する屈折力
ν:屈折光学素子GNL(薄肉単レンズ)の材料のアッべ数
:屈折光学素子GNLへ入射する近軸軸上光線Pの高さ
:屈折光学素子GNLへ入射する瞳近軸光線Qの高さ
である。
まず、(a6)式の第3項に着目する。図1の様に、屈折光学素子GNLを部分光学系Aの比較的後方に高さHが比較的大きくなる様な位置に屈折光学素子GNLの屈折力を
φ >0
として配置すれば、(a6)式の第3項は、
>0, H>0,ν>0
より
φ/ν>0
となり、屈折光学素子GNLで、前述の主レンズMと光学系部分Aの倍率色収差の収差係数(共に負の値)をキャンセルすることができる。
このとき、(a5)式の第3項も正の値となり、前述の主レンズMと光学系部分Aの軸上色収差の収差係数(正の値)をキャンセルできず、全系の軸上色収差の収差係数を増加することになる。
しかしながら図1からもわかる様に、
> h > h より h ≫ h ≫ h
となり、屈折光学素子GNLが軸上色収差の収差係数へ与える影響(全系の軸上色収差の収差係数を増加する方向)は比較的少なくなる。
即ち、屈折光学素子GNLが配置される位置として、少なくとも条件式(4)を満足する様に配置されることが必要となる。
また更に、リアアタッチメントレンズRAの拡大倍率に比例して、主レンズMのFナンバーも拡大される為、単位焦点深度当たりの屈折光学素子GNLの軸上色収差の増加分は緩和される。このため、結局、屈折光学素子GNLが軸上色収差へ与える影響はほとんど無いとみなすことができる。
従って、屈折光学素子GNLに、正の屈折力を与え、その配置を条件式(4)が満足されるよう設定する。
これによれば、全系の倍率色収差係数の波長特性曲線の全体の傾き(F線〜C線間)を、全系の軸上色収差係数にほとんど影響を与えずに良好に補正することができる。
条件式(4)の数値範囲を超えると軸上色収差が悪化するので良くない。
更に、F線〜C線間の倍率色収差と軸上色収差の双方を良好にバランス良く補正するためには、条件式(4)の数値範囲を次の様にするのが、より望ましい。
即ち、
|H/h|> 1.5 ・・・(4a)
とすることである。
次に、屈折光学素子GNLの材料の具体例について述べる。
GNL材料の具体例としては、樹脂が挙げられる。樹脂としては、特に、UV硬化樹脂(nd=1.635,νd=22.7,θgF=0.69)、N−ポリビニルカルバゾール(nd=1.696,νd=17.7,θgF=0.69)が挙げられる。また、下記の無機酸化物微粒子を合成樹脂中に分散させた混合体がある。
すなわち、TiO2(nd=2.304,νd=13.8,θgF=0.87),Nb2O5(nd=2.367,νd=14.0),ITO(nd=1.8581,νd=5.53),Cr2O3(nd=2.2178,νd=13.4)がある。この他、BaTiO3(nd=2.4362,νd=11.3)を樹脂に分散させた混合体などが挙げられるが、これに限定するものではない。
無機微粒子の平均径は、散乱などの影響を考えると2nm〜50nm程度がよく、凝集を抑えるために分散剤などを添加しても良い。
また、微粒子を混合する樹脂の光学定数の特性としても、上記に掲げた樹脂意外ではスチレン、ポリメタクリル酸メチル(アクリル)などでも良い。
ナノ微粒子を分散させた混合体の分散特性N(λ)は、良く知られたDrudeの式から導きだされた次式によって簡単に計算することができる。
即ち、
N(λ)=[1+V{NITO (λ)−1}+(1−V)
{N (λ)−1}]1/2
ここで、λは任意の波長、NITOはITOの屈折率、Nはポリマーの屈折率、Vはポリマー体積に対するITO微粒子の総体積の分率である。
成形に際しては、成形型等を用いて光重合成形または熱重合成形とすることにより、高い量産性を得ることができる。
本実施形態では、屈折光学素子GNLの屈折面は球面であるが、非球面とすれば、色の球面収差などの色収差フレアを補正することができる。
また、本実施例では、屈折光学素子GNLを光学系中のレンズに挟み込んだ層に適用している。この他、空気などの雰囲気とで界面を形成したり、比較的低屈折率な材料とで界面を形成したりすれば、界面の僅かな曲率変化で色収差を比較的大きく変化させることができるため好ましい。
以上のように本実施例によれば、色収差を始めとする諸収差を良好に補正された、高い光学性能を有するリアアタッチメントレンズが得られる。
次に屈折光学素子GNLを具体的な撮影光学系に応用した実施例1乃至5について説明する。
ここでは、屈折光学素子GNLの材料として、UV硬化樹脂(nd=1.635,νd=22.7,θgF=0.69)を用いている。この他、これとは別のUV硬化性樹脂にITO無機微粒子を分散させた混合体材料(nd=1.524,νd=13.9,θgF=0.346)を用いている。
図2は主レンズである望遠レンズの断面図である。
図4は実施例1のリアアタッチメントレンズRAは、主レンズ系Mの拡大倍率が1.4倍である。UV硬化性樹脂にITO無機微粒子を分散させた混合体材料を用いた屈折光学素子GNLに、正の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズRA中の比較的後方(像側)に配置している。
図6の実施例2のリアアタッチメントレンズRAは、主レンズ系Mの拡大倍率が1.4倍である。UV硬化性樹脂を用いた屈折光学素子GNLに、負の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズRA中の比較的後方に配置している。
図8の実施例3のリアアタッチメントレンズRAは、主レンズ系Mの拡大倍率が2倍である。UV硬化性樹脂にITO無機微粒子を分散させた混合体材料を用いた屈折光学素子GNLに、正の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズRA中の比較的後方に配置している。
図10の実施例4のリアアタッチメントレンズRAは、主レンズ系Mの拡大倍率が2倍である。UV硬化性樹脂を用いた屈折光学素子GNLに、負の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズRA中の比較的後方に配置している。
図12の実施例5のリアアタッチメントレンズRAは、主レンズ系Mの拡大倍率が2倍である。UV硬化性樹脂を用いた屈折光学素子GNL1に、正の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズの比較的前方に配置している。
更にUV硬化性樹脂にITO無機微粒子を分散させた混合体材料を用いた屈折光学素子GNL2に、正の屈折力を与え、リアアタッチメントレンズRA中の比較的後方に配置している。
各実施例では、以上の如く屈折光学素子GNL(GNL1、GNL2)を用いることにより、撮影光学系OLにおける軸上色収差と倍率色収差を共に良好に補正している。
以下、主レンズ系及び実施例1乃至5に対応する数値実施例1乃至5の具体的な数値データを示す。各数値実施例において、jは物体側から数えた順序を示す。Rjは第j番目の光学面の曲率半径、Djは第j面と第j+1面との間の軸上間隔、Nj,νjはそれぞれd線に対する第j番目と第(j+1)面との間の媒質の屈折率、アッベ数を示す。
主レンズ系の最も物体側及び最も像側の平面(曲率半径∞の面)は、フィルター等に相当するものである。
屈折光学素子GNL(GNL1、GNL2)のd線、g線、C線及びF線に対する屈折率及びアッベ数、部分分散比を表1に示す。
また、表2に各数値実施例の条件式に対する数値を示す。
(主レンズ系)
焦点距離 293.3
Fナンバー 2.9
画角 4.2
像高 21.6
レンズ全長 195.6
BF 77.4

j Rj Dj Nj νj
物面 ∞ ∞
1 ∞ 6.0 1.5163 64.1
2 ∞ 1.0
3 131.303 15.5 1.4338 95.2
4 -472.660 0.7
5 109.103 18.2 1.4970 81.6
6 -450.650 3.5
7 -345.086 5.6 1.7205 34.7
8 274.876 31.3
9 47.161 6.1 1.5891 61.2
10 41.324 17.1
11 -214.529 6.0 1.8052 25.4
12 -72.608 2.5 1.6134 43.8
13 84.898 33.2
14 172.436 2.5 1.6968 55.5
15 55.380 8.0 1.6180 63.4
16 -280.316 3.0
17(絞り)∞ 33.5
18 ∞ 2.0 1.5163 64.1
19 ∞ 77.4
像面 ∞
(数値実施例1)
焦点距離 413.6
Fナンバー 4.1
画角 3.0
像高 21.6
レンズ全長 255.2
BF 40.0

j Rj Dj Nj νj
物面 ∞ ∞
1 ∞ 6.0 1.5163 64.1
2 ∞ 1.0
3 131.303 15.5 1.4338 95.2
4 -472.660 0.7
5 109.103 18.2 1.4970 81.6
6 -450.650 3.5
7 -345.086 5.6 1.7205 34.7
8 274.876 31.3
9 47.161 6.1 1.5891 61.2
10 41.324 17.1
11 -214.529 6.0 1.8052 25.4
12 -72.608 2.5 1.6134 43.8
13 84.898 33.2
14 172.436 2.5 1.6968 55.5
15 55.380 8.0 1.6180 63.4
16 -280.316 3.0
17(絞り) ∞ 33.5
18 ∞ 2.0 1.5163 64.1
19 ∞ 28.4
20 159.634 1.8 1.8850 41.0
21 27.668 6.4 1.6836 29.5
22 -61.869 2.7
23 -23.895 2.1 1.4870 70.4
24 -24.264 0.2
25 -113.846 1.8 1.8850 41.0
26 56.948 0.2
27 37.706 6.4 1.5508 45.2
28(GNL) -44.718 7.8 1.5963 13.9
29 -36.486 1.8 1.8628 27.5
30 292.907 40.0
像面 ∞
(数値実施例3)
焦点距離 585.0
Fナンバー 5.9
画角 2.1
像高 21.6
レンズ全長 277.7
BF 55.9

j Rj Dj Nj νj
物面 ∞ ∞
1 ∞ 6.0 1.5163 64.1
2 ∞ 1.0
3 131.303 15.5 1.4338 95.2
4 -472.660 0.7
5 109.103 18.2 1.4970 81.6
6 -450.650 3.5
7 -345.086 5.6 1.7205 34.7
8 274.876 31.3
9 47.161 6.1 1.5891 61.2
10 41.324 17.1
11 -214.529 6.0 1.8052 25.4
12 -72.608 2.5 1.6134 43.8
13 84.898 33.2
14 172.436 2.5 1.6968 55.5
15 55.380 8.0 1.6180 63.4
16 -280.316 3.0
17(絞り)∞ 33.5
18 ∞ 2.0 1.5163 64.1
19 ∞ 28.4
20 52.218 1.5 1.8850 41.0
21 23.696 0.8
22 32.540 3.8 1.5991 37.0
23 -58.161 0.2
24 -329.971 3.7 1.8414 44.1
25 -19.802 1.6 1.8834 39.6
26 17.133 4.5 1.7550 25.9
27 -503.907 1.0
28 -61.205 1.8 1.8850 41.0
29(GNL)-220.145 27.4 1.5963 13.9
30 -187.127 5.6 1.4870 70.4
31 -26.227 0.2
32 -95.556 1.8 1.8549 24.6
33 104.418 55.9
像面 ∞
(数値実施例4)
焦点距離 585.0
Fナンバー 5.9
画角 2.1
像高 21.6
レンズ全長 292.1
BF 48.4

j Rj Dj Nj νj
物面 ∞ ∞
1 ∞ 6.0 1.5163 64.1
2 ∞ 1.0
3 131.303 15.5 1.4338 95.2
4 -472.660 0.7
5 109.103 18.2 1.4970 81.6
6 -450.650 3.5
7 -345.086 5.6 1.7205 34.7
8 274.876 31.3
9 47.161 6.1 1.5891 61.2
10 41.324 17.1
11 -214.529 6.0 1.8052 25.4
12 -72.608 2.5 1.6134 43.8
13 84.898 33.2
14 172.436 2.5 1.6968 55.5
15 55.380 8.0 1.6180 63.4
16 -280.316 3.0
17(絞り)∞ 33.5
18 ∞ 2.0 1.5163 64.1
19 ∞ 28.4
20 59.196 1.5 1.8850 41.0
21 27.574 10.4
22 54.365 3.8 1.5653 42.2
23 -43.886 0.2
24 -107.084 3.7 1.6724 55.9
25 -25.969 1.6 1.8850 41.0
26 24.164 4.5 1.8500 23.0
27 634.729 23.8
28 -102.818 4.6 1.8850 41.0
29(GNL) 495.482 1.8 1.6356 22.7
30 50.599 10.4 1.5506 45.2
31 -31.906 0.2
32 -576.849 1.8 1.8500 23.0
33 180.689 48.4
像面 ∞
(数値実施例5)
焦点距離 585.0
Fナンバー 5.9
画角 2.1
像高 21.6
レンズ全長 296.9
BF 40.0

j Rj Dj Nj νj
物面 ∞ ∞
1 ∞ 6.0 1.5163 64.1
2 ∞ 1.0
3 131.303 15.5 1.4338 95.2
4 -472.660 0.7
5 109.103 18.2 1.4970 81.6
6 -450.650 3.5
7 -345.086 5.6 1.7205 34.7
8 274.876 31.3
9 47.161 6.1 1.5891 61.2
10 41.324 17.1
11 -214.529 6.0 1.8052 25.4
12 -72.608 2.5 1.6134 43.8
13 84.898 33.2
14 172.436 2.5 1.6968 55.5
15 55.380 8.0 1.6180 63.4
16 -280.316 3.0
17(絞り)∞ 33.5
18 ∞ 2.0 1.5163 64.1
19 ∞ 28.4
20 78.375 1.8 1.8850 41.0
21(GNL1) 20.374 2.8 1.6356 22.7
22 32.176 4.0 1.5582 43.6
23 -99.700 0.2
24 1279.156 6.1 1.8358 44.5
25 -14.434 1.8 1.8329 39.8
26 19.243 16.7 1.6564 31.4
27 -3000.000 2.4
28 -70.281 16.7 1.8850 41.0
29(GNL2) 94.938 10.0 1.5963 13.9
30 248.581 8.6 1.5100 60.6
31 -28.578 0.2
32 -143.010 1.8 1.7723 25.3
33 145.286 40.0
像面 ∞
Figure 0005253107

次に本発明のリアアタッチメントレンズを主レンズ系の像側に装着し、撮影光学系として用いたデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例を図14を用いて説明する。
図14において、20はカメラ本体、21は本発明のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着した撮影光学系である。
22はカメラ本体に内蔵され、撮影光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
23は固体撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記憶するメモリである。24は液晶ディスプレイパネル等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダーである。
このように本発明の撮影光学系をデジタルスチルカメラ等の撮像装置に適用することにより、小型で高い光学性能を有する撮像装置を実現している。
本発明の光学作用を説明する為の近軸配置概略図 主レンズ系の断面図 主レンズ系のみの縦収差図(無限遠合焦状態) 本発明の実施例1のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときのレンズ断面図 本発明の実施例1のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときの収差図 本発明の実施例2のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときのレンズ断面図 本発明の実施例2のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときの収差図 本発明の実施例3のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときのレンズ断面図 本発明の実施例3のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときの収差図 本発明の実施例4のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときのレンズ断面図 本発明の実施例4のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときの収差図 本発明の実施例5のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときのレンズ断面図 本発明の実施例5のリアアタッチメントレンズを主レンズ系に装着したときの収差図 本発明の撮像装置の概略図
符号の説明
OL 撮影光学系
M 主レンズ系
RA リアアタッチメントレンズ
GNL 屈折光学素子
A 部分光学系
SP 開口絞り
G ガラスブロック
IP 像面
d d線
g g線
C C線
F F線
ΔM メリジオナル像面
ΔS サジタル像面
Y 像高
F Fナンバー

Claims (5)

  1. 主レンズ系の像面側に着脱可能に装着され、該主レンズ系単独の焦点距離に比べて長い方へ焦点距離を変化させるリアアタッチメントレンズにおいて、該リアアタッチメントレンズは、樹脂により形成された屈折光学素子GNLを有し、該屈折光学素子GNLの材料のアッベ数、部分分散比を各々ν、θgF、該屈折光学素子GNLの2つの屈折面が共に空気に面するときのd線に対する屈折力をφ、リアアタッチメントレンズの拡大倍率をβ、該屈折光学素子GNLの異常部分分散比ΔθgF
    ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×ν +5.213×10−5
    ×νG−5.656×10−3×ν+0.7278)
    とするとき、
    |ΔθgF|>0.0272
    0.0005<|φ・β|<0.0500
    なる条件式を満足することを特徴とするリアアタッチメントレンズ。
  2. 前記アッベ数νは、
    ν<45
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のリアアタッチメントレンズ。
  3. 主レンズ系と、該主レンズ系の像側に着脱可能に装着された請求項1又は2のリアアタッチメントレンズと、を有することを特徴とする撮影光学系。
  4. 前記屈折光学素子GNLへ入射する軸上近軸光線の光軸からの高さをh、該屈折光学素子GNLへ入射する瞳近軸光線の光軸からの高さをHとするとき、
    |H/h|>1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項3の撮影光学系。
  5. 請求項3又は4の撮影光学系と該撮影光学系によって形成された像を受光する固体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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