JP5252407B1 - シェルターおよびシェルター構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シェルターに加えられた強大な破壊外力によっても耐えうる強固なシェルターを構築すること。
【解決手段】 コンクリートからなるシェルター外殼1と、そのシェルター外殻の内に設けられた金属板から成るシェルター内殻2と、そのシェルター内殻2内に設けられたコンクリートからなる耐力間仕切壁3、耐力柱4からなり、シェルター内殻2により、シェルター外殻1と、耐力間仕切壁3あるいは耐力柱4が完全に分離された構成において、耐力間仕切壁3の端部、または耐力柱4の端部がシェルター内殻に関連して設けられた水平方向位置規制凹部である内殻突出凹部7により位置規制している。
【選択図】図2

Description

本願発明は、有事災害や自然災害発生時に生じる大きな破壊外力に耐え得る事ができ、内部の人や物をより安全に防護することのできる、或いは、弾薬庫など保管する弾薬などの外部からの攻撃や誤爆発による悪影響を最小限に抑えることのできるシェルターに関する。
元来、シェルターは将来のあらゆる不測の脅威、最悪の事態に対して常に効果があるものでなければならず、万能性が求められる。
最悪の事態とは、多くの人命が失われる事態であり、これは第三者による武力攻撃やテロなどの有事災害、大規模な自然災害の発生を意味している。
例えば、津波の破壊力は強大なものであるが、この破壊的物理現象の原因は、大地震だけとは決して限らない。沿岸や湖中における核爆発や、ダム等の堤防を作為的に破壊するなど、同様の現象を作為的に引き起こすこともあり得る。
したがって、有事災害や自然災害からの防護は、これらを別個に捉えて対処するよりも、人の作為的、自然の偶発的に関わらず、総合的に捉え対処することが効果的であるということを暗示している。
つまり、将来における最悪の事態について検討するとき、有事災害、自然災害を別々の破壊効果として捉えるのではなく、平時から両者による災害に対応できる対策、すなわち総合的な防衛防災対策を事前準備することが最も効果的であると判断する。
有事災害に対する対策は、その破壊的効果をもたらす各種兵器について知らなければならない。そこから導き出される共通事項は、有事災害で使用される攻撃兵器といえども、結局は自然界の物理的、科学的法則、現象を利用しているに過ぎないということである。
具体的には、最も理想的な措置として地下にシェルターを建設する事があげられる。この措置によって、あくまでも完全な防護は保証し得ないにしても、例えば、NBCRや通常兵器による武力攻撃や、巨大地震やこれに伴う津波災害等にも対処できる可能性が極めて高い。これは、核シェルターとしての性能を有する地下空間は、即座に高台に逃げるという以外に効果的な対策がないとされる津波災害においても、対処できる可能性が高い。
また、津波は地震発生後、数分で到達する場合もあり、外部からの弾道ミサイル攻撃同様、避難するための時間は無きに等しい。つまり、シェルターが身近に存在していて、短時間で避難できることが非常に重要であり、万一の際、シェルターの中に避難すべき人がいないようではシェルターの意味は無い。
したがって、地域や国土のあらゆる場所にシェルターを建設する事が、最も適切なシェルターのあり方であり、効果的かつ経済的な防衛防災対策の具体策に他ならない。
出願人はこのような信念に基づいて「防護シェルター」という概念を創造した。すなわち、有事災害や自然災害の発生時に生じる大きな破壊外力に耐え得る事ができ、内部の人や物をより安全に防護するために、極めて高い耐震性、耐爆性、耐火性、耐熱性、電磁波遮蔽性、放射線遮蔽性、耐久性、防湿防水性、気密水密性、機能性、秘匿性等を常時且つ同時に確保できるシェルターであって、シェルター内においては常に安全性、快適性を確保できるシェルターを、特に「防護シェルター」としてとらえ、出願人はそのような防護シェルターを研究開発してきた。その成果として、特許4072734号(特許文献1)を取得した。
特許文献1の構成について図18を用いて説明する。図18(a)は垂直断面図であり、図18(b)は水平断面図である。特許文献1に記載されている地下シェルターの構成は、図18に示すように、コンクリートからなるシェルター外殻301(天井部301a、床部301b、壁部301c)と、シェルター外殻301の内部に形成された金属板からなるシェルター内殻302(天井部302a、床部302b、壁部302c、開口部密閉蓋304)と、シェルター内殻302の内部に形成されたコンクリートからなる耐力間仕切壁303とからなる地下シェルターであって、耐力間仕切壁303とシェルター外殻301とが天井部、壁部、床部のいずれにおいてもシェルター内殻302で完全に分離されている構成を特徴としている。
この特許文献1の地下シェルターは、それまでの鉄筋コンクリートのみからなる地下シェルターまたは金属のみからなる地下シェルターとは異なり、コンクリートと金属を独自に複合的に構成することで、高い防湿防水性、電磁シールド性を損なうことなく多区画化でき、且つ、高い耐震性、耐爆性、耐火性、耐熱性、電磁波遮蔽性、放射線遮蔽性、耐久性、防湿防水性、気密水密性、機能性、秘匿性等を常時且つ同時に確保することのできるシェルターの構成となっている。
特許4072734号公報
しかしながら、この特許文献1に示される地下シェルターの大きな特徴であるコンクリートからなる耐力間仕切壁303が、金属板からなるシェルター内殻302の内部側表面よりも内側に位置する形で、耐力間仕切壁303とシェルター外殻301とがシェルター内殻302で完全に分離されているという構成は、耐力間仕切壁303の位置規制が不十分な状態であることを示している。つまり、強大な破壊外力が地下シェルターの外部側に加わった場合、或いは、地下シェルター内部で耐力間仕切壁303の一方の面に強大な破壊外力が加わった場合、耐力間仕切壁303がシェルター内殻302内部で容易に移動(金属製蓋304の位置から移動)してしまい、地下シェルターの構造体が耐力間仕切壁303の部分から損なわれる可能性が非常に高いという問題点が存在している。
この特許文献1には、図18(a)における天井部と床部に図示されているように、シェルター内殻302の内部側に型枠ガイド305(天井部305a、床部305b)が設けられ、型枠ガイド305と耐力間仕切壁303とが一体的に形成された構成が記載されていて、型枠ガイドが耐力間仕切壁303を位置規制しているように見えるが、この型枠ガイド305が設けられているのはあくまでも施工時の型枠のガイドとして設けられているにすぎず、施工後は一体化させることによって耐力間仕切壁305の端部の見栄えをよくしているだけの構成であるので、強大な破壊外力が地下シェルターの外部側に加わった場合、或いは、地下シェルター内部で耐力間仕切壁303の一方の面に強大な破壊外力が加わった場合、型枠ガイド305は容易に変形し、あるいはシェルター内殻302から外れて耐力間仕切壁303がシェルター内殻302内部で容易に移動あるいは破損して、結果、地下シェルターの構造体が耐力間仕切壁303の部分から損なわれしまう可能性が高いのである。
本願発明は、このような課題を解決するために開発されたシェルターとシェルター構築方法である。
このような課題を解決するために、本願発明のシェルターは、コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであって、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と、該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されているシェルターにおいて、該耐力間仕切壁または該耐力柱の天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つが、該シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部により位置規制されていることを特徴としている。
また、本願発明のシェルターは、水平方向位置規制凹部において、水平方向位置規制凹部の部材と、該水平方向規制凹部に位置するコンクリートからなる該耐力間仕切壁または該耐力柱の端部との間に弾性部材を設けたことを特徴としている。
また、本願発明のシェルター構築方法は、コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであり、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と、該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されたシェルターの構築方法であって、最初に、シェルター外殻の床部を形成し、次に、該耐力間仕切壁または該耐力柱の、天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つを位置規制する水平方向位置規制凹部を設けるとともに、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部を天井部に備えたシェルター内殻を該シェルター外殻の床部の上に設置し、次に、該開口部に対応するよう組み立てたシェルター内殻内の耐力間仕切壁形成用型枠または耐力柱形成用型枠の中に該開口部から生コンクリートを流し込み、開口部密閉蓋で該開口部を塞いで耐力間仕切壁または耐力柱を形成するとともに、生コンクリートを流し込んでシェルター外殻の壁部を形成し、次に、生コンクリートを流し込んでシェルター外殻の天井部を形成することを特徴としている。
また、本願発明のシェルター構築方法は、コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであり、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されたシェルターの構築方法であって、シェルター外殻床部とシェルター内殻床部を一体的に形成した床ブロック、シェルター外殻壁部とシェルター内殻壁部を一体的に形成した壁ブロック、耐力間仕切壁ブロック、耐力柱ブロック、シェルター外殻天井部とシェルター内殻天井部を一体的に形成した天井ブロックからなり、該天井ブロック、該壁ブロック、該床ブロックの内面の少なくとも一つに、該耐力間仕切壁ブロックまたは耐力柱ブロックを位置規制するための水平方向位置規制凹部を設け、先ず、該床ブロックを設置し、次に、該壁ブロック、該耐力間仕切壁ブロックまたは該耐力柱ブロックを該床ブロックに据付固定し、次に、該天井ブロックを該壁ブロックと、該耐力間仕切壁ブロックの上端部または該耐力柱ブロックの上端部に据付け固定したことを特徴としている。
また、本願発明のシェルター構築方法は、該耐力間仕切壁ブロックまたは該耐力柱ブロックを該床ブロックに据付固定する際に、該天井ブロックを該耐力間仕切壁ブロックの上端部または該耐力柱ブロックの上端部に据付け固定する際に、該水平方向位置規制凹部の部材と、該水平方向位置規制凹部に位置する該耐力間仕切壁ブロックの端部または該耐力柱ブロックの端部との間に弾性部材を設けることを特徴としている。
本願発明は、耐力間仕切壁または耐力柱の、天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つが、シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部により位置規制されているので、耐力間仕切壁または耐力柱の端部がシェルター内殻側に食い込んだ状態となり、強力に耐力間仕切壁または耐力柱の位置規制を行うことができ、その結果、強大な破壊外力が地下シェルターの外部側に加わった場合や、或いは、地下シェルター内部で耐力間仕切壁の一方の面に強大な破壊外力が加わった場合でも、耐力間仕切壁がシェルター内殻内部で移動して、地下シェルターの構造体が耐力間仕切壁の部分から損なわれる可能性が極めて小さくなった。しかも、耐力間仕切壁や耐力柱の耐震性、耐爆性、耐圧性だけを大幅に高めることができるだけでなく、シェルター本体構造の耐震性、耐爆性、耐圧性も大幅に高めることができた。また、設計上、任意の位置に設定する必要がある耐力間仕切壁または耐力柱において、任意の位置に対応するように耐力間仕切壁または耐力柱のコンクリート端部を水平方向位置規制凹部に入り込ませて食い込ませることができるので、シェルターの内部レイアウトでの設計自由度は極めて大きいものであり、汎用性の高いシェルターを計画、構築することができるのである。
また、本願発明は、水平方向規制凹部において、水平方向規制凹部の部材と、水平方向規制凹部に位置するコンクリートからなる耐力間仕切壁や耐力柱の端部との間に弾性部材を設けたので、シェルターに外的圧力によって大きな衝撃を受けた場合でも、その衝撃力を弾性部材で吸収させることができ、耐力間仕切壁または耐力柱の端部が破壊されることを大幅に防ぐことができ、シェルター本体構造の耐震性、耐爆性、耐圧性をさらに高めることができるのである。
また、本願発明は、シェルター外殻の床部を形成した後、耐力間仕切壁または耐力柱の、天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つを位置規制する水平方向規制凹部を設けるとともに、水平方向規制凹部に対応させた開口部を天井部に備えたシェルター内殻をシェルター外殻の床部の上に設置し、開口部に対応するよう組み立てたシェルター内殻内の耐力間仕切壁形成用型枠または耐力柱形成用型枠の中に開口部から生コンクリートを流し込むようにしたので、耐力間仕切壁または耐力柱の上端部までコンクリートの打継目を生じることなく効率的、経済的に生コンクリートの打設ができ、また、耐力間仕切壁または耐力柱のコンクリート端部を水平方向規制凹部にしっかりと入り込ませて食い込ませることができ、水平方向規制凹部との高い一体性を確保することができる。さらに、生コンクリート打設後、開口部を開口部密閉蓋で蓋をしてシェルター外殻と耐力間仕切壁または耐力柱を完全に分離することができるので、耐力間仕切壁または耐力柱の位置規制を十分に達成しながら、高い防湿防水性、電磁シールド性を確実に確保することができるのである。
また、本願発明は、シェルター構築方法として、シェルター外殻床部とシェルター内殻床部を一体的に形成した床ブロック、シェルター外殻壁部とシェルター内殻壁部を一体的に形成した壁ブロック、耐力間仕切壁ブロック、耐力柱ブロック、シェルター外殻天井部とシェルター内殻天井部を一体的に形成した天井ブロックを採用して構築した場合には、以上に記載した効果に加えて、シェルター構築の施工性も優れたものとなる。
防護シェルターの基本構成を説明した断面概略図 本願発明の第1の実施の形態の断面構造図 第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の断面図 第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の天井部での変形例を示した断面図 第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の床部での変形例を示した断面図 第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の壁部での変形例を示した断面図 第1の実施の形態で弾性部材を設けた場合の断面図 第1の実施の形態の構築方法を説明した垂直断面図 第1の実施の形態の構築方向を説明した水平断面図 第1の実施の形態で型枠兼用金属板を使用した構築方法を説明した垂直断面図 第1の実施の形態で型枠兼用金属板を使用した構築方法を説明した水平断面図 第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の天井部について説明した断面図 本願発明の第2実施の形態の断面構造図 第2実施の形態の天井部の説明図 第2実施の形態の水平方向位置規制凹部の天井部について説明した断面図 第3実施の形態の構築方法を説明した断面図 第3実施の形態の構築方法を説明した拡大断面図 従来技術の耐力間仕切壁の断面図
先ず、本願発明に係る防護シェルターの基本構成について図1を用いて説明する。図1に記載されているシェルターは地下シェルターであって、コンクリートからなるシェルター外殻1と、シェルター外殻1の内部に形成する金属からなるシェルター内殻2と、シェルター内殻2の内部に形成するコンクリートからなる耐力間仕切壁Gや耐力柱Hからなり、耐力間仕切壁Gや耐力柱Hと、シェルター外殻1とは、シェルター内殻2で完全に分離されている構成になっている。
シェルター内殻2内は、耐力間仕切壁Gによって仕切られた部屋が形成されている。図1では、前室Aと退避室Bと機械室Cが形成されている。前室Aには、シェルターの外部からの前室への出入口D、地下に降りるための階段E、退避室への出入口F等があり、退避室Bには、必要に応じて耐力柱Hがあり、非常出口I、換気装置J等が設けられている。機械室Cには、地下シェルターで必要な装置等が設置され、図1の非常口近くに図示されている換気装置は機械室に設置される場合もある。
なお、図1はシェルターが地下に設けられた構成であるので前室Aには階段Eが設けられているが、シェルターが地上に設けられる場合には階段Eは必ずしも必要としない。
このようなシェルターにおいて、本願発明は耐力間仕切壁Gや耐力柱Hを、シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部によって位置規制するものである。シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部には、シェルター内殻をシェルター外殻側に突出させて形成した内殻突出凹部や、シェルター内殻に形成した開口部分を凹部とする内殻開口凹部や、シェルター内殻を補強するために設けられる軸材に凹部を設けて形成する内殻軸材凹部や、シェルターの床部分において打設する土間コンクリートによって形成する凹部である内殻土間凹部が考えられる。これらの水平方向位置規制凹部の形態については、以下、いくつかの実施例を用いて詳しく説明する。
図2には、本願発明の第1の実施の形態の断面構造図が図示され、図3には、第1の実施の形態に採用されている水平方向位置規制凹部の断面図が図示されている。
図2には、コンクリートからなるシェルター外殻1、そのシェルター外殻の内に設けられた金属板からなるシェルター内殻2からなる断面方形型のシェルターが図示されていて、シェルター内殻2内に、耐力間仕切壁3によって部屋が形成され、必要に応じて耐力柱4が設けられている。なお、耐力間仕切壁3と耐力柱4の構成は天井部と床部においては同じであるので、以下説明は耐力間仕切壁3で説明し、図面上は3(4)と記載し、壁部においては耐力間仕切壁3が関係しているだけなので、図面上は3のみを記載している。
先ず、第1の実施の形態の天井部の構成について説明すると、図2に図示されているように、第1の実施の形態のシェルター内殻2の天井部は、耐力間仕切壁3の天井端部を水平方向位置規制凹部である内殻突出凹部7に入り込ませている。図3(a)はその詳細図であり、天井部の垂直断面図である。内殻突出凹部7は耐力間仕切壁3を形成する位置において、シェルター内殻2のシェルター内殻(天井部)2aをシェルター外殻のシェルター外殻(天井部)1a側に突出させて形成した凹部であって、凹部の壁部7aとその壁部7aによって成形された開口部7bに金属製の密閉蓋7cで蓋をする方法によって凹部が形成されている。図3(a)では、内殻突出凹部7を設けた位置において、シェルター内殻2の室内側に型枠ガイド6(天井部6a)を設け、鉄筋入りのコンクリートからなる耐力間仕切壁3と型枠ガイド6aを一体的に形成するとともに、耐力間仕切壁3の天井端部3aを内殻突出凹部7に入り込ませている。このように、耐力間仕切壁3の天井端部3aを内殻突出凹部7に入り込ませて、シェルター内殻2でシェルター外殻1と耐力間仕切壁3とを完全に分離した状態で、耐力間仕切壁3の位置規制を実現しているのである。
次に、床部の構成について説明すると、図2に図示されているように、第1の実施の形態のシェルター内殻2の床部は、耐力間仕切壁3の床端部を水平方向位置規制凹部である内殻軸材凹部9に入り込ませている。図3(b)はその詳細図であり、床部の垂直断面図である。内殻軸材凹部9はシェルター内殻2のシェルター内殻(床部)2bの室内側にシェルター内殻の補強のために設けられた軸材8により形成された凹部であって、耐力間仕切壁3を設ける位置では軸材8を設けず、耐力間仕切壁3を入り込ませる方向に沿って軸材8に内殻軸材凹部9の壁部9aを設け、壁部9aとシェルター内殻(床部)2bとによって凹部を形成されている。図3(b)では、内殻軸材凹部9を設けた位置において、シェルター内殻2の室内側に型枠ガイド6(床部6b)を設け、鉄筋入りのコンクリートからなる耐力間仕切壁3と型枠ガイド6bを一体的に形成するとともに、耐力間仕切壁3の床端部3bを内殻軸材凹部9に入り込ませている。このように、耐力間仕切壁3の床端部3bを内殻軸材凹部9に入り込ませて、シェルター内殻2でシェルター外殻1と耐力間仕切壁3とを完全に分離した状態で、耐力間仕切壁3の位置規制を実現しているのである。
さらに、第1の実施の形態の床部では、軸材8の上から土間コンクリート5を打設して、土間コンクリート4によっても位置規制を実現している。土間コンクリート5による位置規制は耐力間仕切壁3を形成した後に、床部に土間コンクリート5を打設することによって実現するが、土間コンクリート5の打設によって耐力間仕切壁3と土間コンクリート5によって形成される凹部が水平方向位置規制凹部である内殻上間凹部10となっている。第1の実施の形態の床部の構成は、内殻軸材凹部9と内殻土間凹部10の2つの水平方向位置規制凹部で強固に位置規制されていることになる。床部において、特に土間コンクリートを含めた2つの水平方向位置規制凹部を設けるのは、床部にはシェルターの外部から常に土圧と水圧が作用していて、その結果、水圧によってシェルター内殻の床部が盛り上がってしまうことを防止しているのである。また、このように、水平方向位置規制凹部を1つではなく複数併用すれば、位置規制をより強固にすることができる。
次に、第1の実施の形態の壁部の構成について説明すると、図2に図示されているように、第1の実施の形態のシェルター内殻2の壁部は、耐力間仕切壁3の壁端部を水平方向位置規制凹部である内殻軸材凹部9に入り込ませている。図3(c)はその詳細図であり、壁部の水平断面図である。内殻軸材凹部9はシェルター内殻2のシェルター内殻(壁部)2cの室内側にシェルター内殻の補強のために設けられた軸材8により形成された凹部であって、耐力間仕切壁3を設ける位置では軸材8を除き、耐力間仕切壁3を入り込ませる方向に沿って軸材8に内殻軸材凹部9の壁部9aを設け、壁部9aとシェルター内殻(壁部)2cとによって凹部を形成している。図3(c)では、内殻軸材凹部9を設けた位置において、シェルター内殻2の室内側に型枠ガイド6(壁部6c)を設け、鉄筋入りのコンクリートからなる耐力間仕切壁3と型枠ガイド6cを一体的に形成するとともに、耐力間仕切壁3の壁端部3cを内殻軸材凹部9に入り込ませている。このように、耐力間仕切壁3の壁端部3cを内殻軸材凹部9に入り込ませて、シェルター内殻2でシェルター外殻1と耐力間仕切壁3とを完全に分離した状態で、耐力間仕切壁3の位置規制を実現しているのである。
第1の実施の形態では、水平方向位置規制凹部として、天井部は内殻突出凹部、壁部では内殻軸材凹部、床部では内殻軸材凹部と内殻土間凹部を採用した構成を説明したが、これらに限定されるものではない。図4から図6には第1の実施の形態で説明した以外の変形例を図示している。図4には天井部の水平方向位置規制凹部の変形例が、図5には床部の水平方向位置規制凹部の変形例が、図6には壁部の水平方向位置規制凹部の変形例を示している。
図4(a)に図示している水平方向位置規制凹部は、内殻開口凹部11であって、シェルター内殻(天井部)2aに開口を設け、その開口を凹部とする構成であり、図から分かるように、開口をシェルター外殻側から密閉蓋11aで閉じ、耐力間仕切壁3の天井端部3aがシェルター内殻の開口に食い込んだ状態になっている。開口を凹部とする構成によっても十分に耐力間仕切壁の位置規制ができるのである。図4(b)に図示している水平方向位置規制凹部は、水平方向位置規制凹部として内殻軸材凹部9を採用した構成である。天井部に設けられた構成であるので、金属製の密閉蓋9bによって開口部を密閉している構成となっている。
図5(a)に図示されている水平方向位置規制凹部は、シェルター内殻(床部)2bにシェルター外殻(床部)1b側に突出した内殻突出凹部7である。図5(b)に図示されている水平方向位置規制凹部は、シェルター内殻(床部)2bに開口を設けている内殻開口凹部11である。図5(a)(b)の水平方向位置規制凹部は床部であるので、水平方向位置規制凹部はシェルター内殻に直接形成されている構成となっている。図5(c)に図示されている水平方向位置規制凹部は、土間コンクリート5を打設することによって形成した内殻土間凹部10である。この変形例では内殻土間凹部だけで、耐力間仕切壁3の床部3bを位置規制している。
図6(a)に図示されている水平方向位置規制凹部は、シェルター内殻(壁部)2cにシェルター外殻(壁部)1c側に突出した内殻突出凹部7である。図6(b)に図示されている水平方向位置規制凹部は、シェルター内殻(壁部)2cに開口を設けている内殻開口凹部11である。図5(a)(b)の水平方向位置規制凹部は壁部であるので、シェルター内殻に直接形成されている構成となっている。
以上、第1の実施の形態の水平方向位置規制凹部の構成を説明してきたが、その場合、水平方向位置規制凹部を形成する部材と、耐力間仕切壁の端部とは直接接触している構成で説明している。しかし、実際に施工する際には、図7に図示しているように、水平方向位置規制凹部を形成する部材と、耐力間仕切壁の端部との間に弾性部材を設ける構成を採用するとよい。強大な破壊外力が地下シェルターの外部側に加わった場合や、或いは、地下シェルター内部で耐力間仕切壁の一方の面に強大な破壊外力が加わった場合でも、弾性部材を設けることによって耐力間仕切壁の端部を衝撃から保護できるからである。図7(a)は第1の実施の形態の天井部の構成であり、内殻突出凹部7と型枠ガイド6とを設けた構成であるが、内殻突出凹部7の壁部7aや密閉蓋7cと、耐力間仕切壁3の天井端部3aとの間には弾性部材12を設けている。この場合、弾性部材12は型枠ガイド6と耐力間仕切壁3の天井端部3aとの間にも設けている。以下、図7(b)では水平方向位置規制凹部を内殻開口凹部11にした場合の、(c)では水平方向位置規制凹部を内殻軸材凹部9にした場合の天井部の構成を、図7(d)では水平方向位置規制凹部を内殻突出凹部7にした場合の、(e)では水平方向位置規制凹部を内殻開口凹部11にした場合の、(f)では水平方向位置規制凹部を内殻軸材凹部9にした場合の床部の構成を図示している。壁部の構成は図示していないが、天井部や壁部と同様である。なお、弾性部材としては、ゴムや弾力性のある樹脂等が有効である。
次に、第1の実施の形態の耐力間仕切壁3、耐力柱4の構築方法について、図8、図9、を用いて説明する。図8には、第1の実施の形態の耐力間仕切壁の構築方法を説明するための垂直断面が図示され、図9には、第1の実施の形態の耐力間仕切壁の構築方法を説明するための水平断面が図示されている。なお、図8において、耐力柱4の構築方法は耐力間仕切壁3の構築方法と同じ説明になるので、天井部と床部については耐力間仕切壁3だけを説明し、耐力柱4は説明を省略し、図面上では3(4)と記載している。
図8(a)では、先ず、シェルター外殻(床部)1bを形成した後、シェルター内殻2をその上に設置する。シェルター内殻2は金属製であって、シェルター内殻(天井部)2a、シェルター内殻(床部)2b、シェルター内殻(壁部)2cで形成され、シェルター内殻(天井部)2aの耐力間仕切壁を形成する位置ではシェルター内殻(天井部)2aを開口し、その開口に内殻突出凹部7の壁7aがシェルター外殻側に設けられ、シェルター内殻(床部)2bとシェルター内殻(壁部)2cには室内側を補強のための軸材8がそれぞれ設けられるとともに、耐力間仕切壁を形成する位置では軸材を設けず、耐力間仕切壁に沿って位置するように内殻軸材凹部9の壁9aが軸材8に設けられている。そして、型枠ガイドが天井部では内殻突出凹部7の壁部7aと一体的に室内側に向かって型枠ガイド(天井部)6aが設けられ、壁部や床部では内殻軸材凹部9の壁部9aと一体的に室内側に向かって型枠ガイド(床部)6b、型枠ガイド(壁部)6cがそれぞれ設けられている構成である。このようなシェルター内殻2をシェルター外殻(床部)1bの上に設置した状態で、型枠ガイド(天井部)6a、型枠ガイド(壁部)6b、型枠ガイド(床部)6cに合わせて型枠13をそれぞれに設置し、内殻突出凹部7の開口部7bから型枠13内に生コンクリートを下向き方向に流し込む。(図8(a)、図9(a)参照)
図8(b)では、コンクリートの打継目を作ることなく生コンクリートを開口部7bまで一気に流し込んだ後、開口部7bを金属製の密閉蓋7cで蓋をして密閉し、内殻突出凹部7を形成する。タイミングを見て、型枠13は取り外される。(図8(b)、図9(b)参照)。また、図示していないが、シェルター外殻(壁部)1cを形成するために、シェルター内殻(壁部)2cの周りに生コンクリートを流し込む。
この結果、型枠13に流し込んだ生コンクリートは、床部において型枠ガイド(床部)6bと一体化し、壁部において型枠ガイド(壁部)6cと一体化し、天井部において型枠ガイド(天井部)6aと一体化するとともに、天井部においては内殻突出凹部7に、壁部と床部においては内殻軸材凹部9に耐力間仕切壁3の端部3a、3b、3cがそれぞれ入り込んだ構造の、すなわち天井部では内殻突出凹部7に、壁部と床部では内殻軸材凹部9に位置規制された状態で耐力間仕切壁3が形成される。
また、図8(c)では、耐力間仕切壁3aを形成した後に、内部の床部において土間コンクリート5を形成し、結果的に耐力間仕切壁3の床端部3cは土間コンクリート5に食い込んだ状態、すなわち内殻土間凹部10によっても位置規制されている状態が示されている。そして、シェルター内殻(天井部)2aの上から生コンクリート5を打設して、シェルター内殻の外部側(上側)にシェルター外殻(天井部)1aが形成されている状態が示されている。(図8(c)、図9(c)参照)
図10、図11には、図8、図9で説明した構築方法の変形例として、シェルター内殻2に型枠兼用金属板を設けた場合の構築方法が図示されている。図10では、第1の実施の形態で型枠兼用金属板を設けた時の耐力間仕切壁の構築方法を説明するための垂直断面が図示され、図11では、第1の実施の形態で型枠兼用金属板を設けた時の耐力間仕切壁の構築方法を説明するための水平断面が図示されている。なお、図10において、耐力柱4の構築方法は耐力間仕切壁3の構築方法と同じであるので、耐力間仕切壁3についてのみ説明し、耐力柱は省略し、図面では3(4)と記載している。
型枠兼用金属板14を設けた場合でも、図8、図9で説明した耐力間仕切壁3の構築方法と基本的には相違がなく、相違点は、シェルター内殻2において、壁面の型枠兼用金属板14が、天井部においては型枠ガイド6aと、床部においては型枠ガイド(床部)6bと一体的に形成されている構成となっているだけである。
施工においては、型枠兼用金属板8を形成しない壁面側に型枠13を設置した後、生コンクリートを流し込んで(図10(a)、図11(a)参照)、耐力間仕切壁3を形成する(図10(b)、図11(b)参照)。
その後、土間コンクリート5を打設し、続いて、シェルター外殻(天井部)1aを、形成する(図10(c)、図11(c)参照)。
なお、ここまでの説明では、生コンクリートを流し込むための構成としてシェルター内殻2の天井部2aに設けた内殻突出凹部7の開口部7bについて説明したが、はじめから密閉蓋7cをした状態で、密閉蓋7cにコンクリート打設用のための開口部を形成し、生コンクリート打設後はその開口部を密閉蓋で蓋をする耐力間仕切壁(または耐力柱)の構築方法を採用しても構わない。水平方向規制凹部として、内殻軸材凹部9や内殻開口凹部11の場合も同様である。
さらに、図8で説明した耐力間仕切壁3の構築方法で、図8(b)において、型枠内に生コンクリートを開口部7bまで一気に流し込んだ後、開口部7bを密閉蓋7cで蓋をして密閉し、耐力間仕切壁を生成した際に、生コンクリートのセメントと水の水和反応による硬化と共に生じる体積収縮の影響を受けてわずかな沈下が生じ、その結果、密閉蓋7cの内部側表面と耐力間仕切壁3の天井部3aとの間に隙間が生じ、互いが完全に密着できないという硬化収縮に伴う打設面沈下問題が生じる。そこで、開口部7bから内殻突出凹部7の壁部7aの上端部よりも任意の高さだけ低い位置まで生コンクリートを打設し(図12(a)参照)、次に密閉蓋7cで蓋をして耐力間仕切壁3aの天井端部と密閉蓋7cとの間に任意の厚さの隙間15を形成し(図12(b)参照)、密閉蓋7cの任意の位置に設けた無収縮コンクリート注入孔から無収縮コンクリート16を注入して隙間15を無収縮コンクリート16で完全に充填して耐力間仕切壁3aと一体化する(図12(c)参照)。このようにして、密閉蓋7cと耐力間仕切壁3の天井部3aとの間の隙間を完全に密着させて、硬化収縮に伴う打設面沈下問題を解決する。このことは、水平方向規制凹部として、内殻軸材凹部9や内殻開口凹部11を採用した場合も同様である。耐力柱を形成する場合にも採用する。
次に、本願発明の第2の実施の形態について、図13、図14を用いて説明する。図13は、第2の実施の形態である断面蒲鉾形のシェルターにおける断面構造図であり、図14は、図13の一部詳細図である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態で説明した内容と重複するところが多いので、以下重複する部分はなるべく省略し、相違している部分について詳述する。なお、第2の実施の形態を説明した図面では第1の実施の形態を説明した図面での符号に100番台の符号を付与して対比できるようにしている。
図13、図14には、シェルター外殻101、シェルター内殻102、耐力間仕切壁103、耐力柱104(図示していない)、上間コンクリート105で構成されている断面蒲鉾形のシェルターが図示されている。第1の実施の形態とは、天井部が円形である点で相違しているが、第1の実施の形態と同様、シェルター内殻102によって、シェルター外殻101と耐力間仕切壁103や耐力柱104等とは完全に分離されている構成である。
シェルター内殻102の天井部(円形部)では、耐力間仕切壁103や耐力柱104の天井端部が入り込んだ内殻突出凹部107並びに内殻軸材凹部109が設けられ、耐力間仕切壁103や耐力柱104の天井部は、シェルター内殻102によりシェルター外殻101とは完全に分離された形で、内殻突出凹部107と内殻軸材凹部109により2重に位置規制されている。
また、シェルター内殻102の壁部では、耐力間仕切壁103の壁端部103cが入り込んだ内殻突出凹部107並びに内殻軸材凹部109が設けられ(天井部とはつながった構成になっている)、耐力間仕切壁103の壁端部103cは、シェルター内殻102によりシェルター外殻101とは完全に分離された形で、内殻突出凹部107と内殻軸材凹部109により2重に位置規制されている。
また、シェルター内殻102の床部でも、耐力間仕切壁103の床端部103bや耐力柱104の床端部104bが入り込んだ内殻軸材凹部109と内殻土間凹部110が設けられ、耐力間仕切壁103や耐力柱104の床部は、シェルター内殻102によりシェルター外殻101とは完全に分離された形で、内殻軸材凹部109と内殻土間凹部110とにより2重に位置規制されている。
以上、第2の実施の形態の水平方向位置規制凹部として、天井部と壁部では内殻突出凹部と内殻軸材凹部の2重の構成を、床部では内殻軸材凹部と内殻土間凹部との2重の構成を説明したが、当然これらに限定されるものではない。シェルターの設置条件によって、第1の実施の形態で説明したいろいろな水平方向規制凹部のいずれかを採用することができ、また単独での採用も可能である。また、弾性部材114を設置することも第1の実施の形態で説明した内容が第2の実施の形態でも採用できる。
次に、第2の実施の形態の耐力間仕切壁3、耐力柱4の構築方法について説明する。第2の実施の形態の構築方法においても、第1の実施の形態で説明した構築方法の内容と重複するところが多いので、以下重複する部分は省略し、相違している部分について詳述する。第2の実施の形態の耐力間仕切壁3、耐力柱4の構築方法は、第1の実施の形態についての構築方法を説明した図8乃至図11での説明がそのまま援用できる。
第2の実施の形態である断面蒲鉾形のシェルターにおいても、硬化収縮に伴う打設面沈下問題が生じる。しかも、第2の実施の形態である断面蒲鉾形のシェルターでは、耐力間仕切壁103の天井部103aは水平面ではなく、断面蒲鉾形の天井部に対応する半円形曲面となっており、そのため第1の実施の形態に示す断面方形型のシェルターの耐力間仕切壁3のように、生コンクリートの一気に打設する高さを内殻突出凹部107の壁部107aの上端部よりも任意の高さだけ低い位置とするだけでは隙間の確保ができないという問題も生じる。
そこで、第2の実施の形態のように半円形曲面の上端面部を有する耐力間仕切壁103の形成においては、耐力間仕切壁103の天井端部103aに、図15に示すような、生コンクリートの水分や多少のセメントペースト、砂利を反対面側に通すが大部分の生コンクリートを堰き止めることのできる金属製網状蓋117を形成する。金属製網状蓋117を採用することによって、金属製網状蓋117と密閉蓋107cとの間に隙間115を確保することができ、最終的に隙間115を無収縮コンクリート116で充填して打設面沈下問題を解決する。
以下に、図15を用いて耐力間仕切壁103の上端面部が半円形曲面である場合の打設面沈下問題を解決する方法について詳述する。
図15は、断面蒲鉾形型のシェルターにおける耐力間仕切壁103の天井部での施工方法を(a)(b)(c)の順で示している図面である。
先ず、図15(a)のように、水平方向位置規制凹部である内殻突出凹部107の上端部より任意の高さだけ低い位置に、金属製網状蓋117が形成されており、内殻突出凹部107の開口部107bから生コンクリートを流し込んだ結果として、金属製網状蓋117の下方側にコンクリートからなる耐力間仕切壁103が形成されている状態が示されている。図14には、金属製網状蓋117の網状蓋本体117aと網状蓋用の蓋117bが図示されているが、シェルター内殻には最初網状蓋本体117aのみが形成され、網状蓋用の蓋117bの部分は開口されていて、その開口から生コンクリートが流し込まれ、生コンクリートの充填高さに応じて網状蓋用の蓋をしながら、最終的には金属製網状蓋の下方側にコンクリートからなる耐力間仕切壁103を形成する。
次に、図15(b)において、内殻突出凹部107の開口部107bを密閉蓋107cで蓋をした結果として、金属製網状蓋117と密閉蓋107cとの間に隙間115を確保している状態が示されている。
次に、図13(c)において、隙間115に無収縮コンクリート116を充填して、無収縮コンクリートにより、金属製網状蓋117と密閉蓋107cとの間が密着させている状態が示されている。
なお、図15(a)、図15(b)、図15(c)に示される耐力間仕切壁103の施工方法は、耐力柱104の上端部についても採用される。
以上、断面蒲鉾形のシェルターについて説明したが、シェルターの形状が断面円形または断面半円形のシェルターにおいても、コンクリートからなる耐力間仕切壁103または耐力柱104の天井端部と、密閉蓋107cとの間に隙間が生じ、互いが完全に密着できないという問題を解決することができる。
次に、本願発明の第の3実施の形態について、図16、図17を用いて説明する。第3の実施の形態は、これまで説明してきた第1の実施の形態、第2の実施の形態、とは全く異なる構築方法であって、シェルターをいくつかのブロックに分割し、ブロックを工場製作してから建設現場まで搬入し、建築現場でブロックを組み立てることによりシェルターを製造する方法であって、ブロック組立方式といえるシェルター構築方法である。
第3の実施の形態は、図2で説明した断面方形型のシェルターをブロック組立方式で施工するために、建設現場での組み立てに先立ち、シェルター外殻(天井部)201aとシェルター内殻(天井部)201bを天井ブロック201として、シェルター外殻(壁部)202aとシェルター内殻(壁部)202bを壁ブロック202として、シェルター外殻(床部)203aとシェルター内殻(床部)203bを床ブロック203として、また、耐力間仕切壁ブロック204a、耐力柱ブロック204bとして、工場製作することを前提としている。
図16には、ブロック組立方式による構築方法の一例を示している。
建設現場では、図16(a)、図16(b)、図16(c)の順で各ブロックが組み立てられる。これらの図はシェルターの製造方法の垂直断面を示している。
図16(a)では、床ブロック203を建設現場に据付設置した状態を示しており、床ブロック203には、耐力間仕切壁ブロック204aや耐力柱ブロック204bの下端部を位置規制するために、水平方向位置規制凹部である内殻突出凹部205が設けられている。第3実施の形態のブロック組立方式ではシェルター内殻がシェルター外殻側に突出した部分を水平方向位置規制凹部としていて、床ブロックにおいても、シェルター内殻がシェルター外殻側に突出した部分を水平方向位置規制凹部として形成している。
図16(b)では、壁ブロック202を床ブロック203に取り付けるとともに、耐力間仕切壁ブロック204aの下端部または耐力柱ブロック204bの下端部を、床ブロック203に形成された内殻突出凹部205に差し込んでいる状態を示している。図17(c)には耐力間仕切壁ブロック204aの下端部または耐力柱ブロック204bの下端部を、床ブロック203に形成された水平方向位置規制凹部205に差し込む前の状態を、図17(d)には耐力間仕切壁ブロック204aの下端部または耐力柱ブロック204bの下端部を床ブロック203に形成された内殻突出凹部205に差し込んだ後の状態を図示している。
図16(c)では、天井ブロック201を、壁ブロック202と、耐力間仕切壁ブロック204aまたは耐力柱ブロック204bの上に積載した状態を示していて、天井ブロック201に形成した内殻突出凹部205に耐力間仕切壁ブロック204aの上端部または耐力柱ブロック204bの上端部を入り込ませている。図17(a)には天井ブロックに形成した内殻突出凹部205に耐力間仕切壁ブロック204aの上端部または耐力柱ブロック204bの上端部を入り込ませる前の状態を、図(b)には天井ブロックに形成した内殻突出凹部205に耐力間仕切壁ブロック204aの上端部または耐力柱ブロック204bの上端部を入り込ませた状態を図示している。
図16(d)はシェルターの製造方法の水平断面を示している。図16(b)において説明した組立の際に、耐力間仕切壁ブロック204aの横端部は、壁ブロック202に形成された内殻突出凹部205に差し込んでいることを示している。
第3の実施の形態のブロック組立方式によるシェルターの製造方法における水平方向位置規制凹部はシェルター内殻がシェルター外殻側に突出した内殻突出凹部により形成した構成を説明したが、第1の実施の形態で説明した別の水平方向位置規制凹部を採用しても構わない。
また、水平方向位置規制凹部において、水平方向位置規制凹部の部材と、耐力間仕切壁ブロック204aの上端部または耐力柱ブロック204bの上端部との間に弾力性部材を挿入することにより耐力間仕切壁ブロック204aの上端部または耐力柱ブロック204bの上端部の破壊を防止できるので、例えば、工場において、水平方向位置規制凹部に挿入する耐力間仕切壁ブロック204aの上端部分または耐力柱ブロック204bの上端部分に弾性部材を設けておけばよい。
耐力間仕切壁ブロックまたは耐力柱ブロックは、必要に応じて金属板とコンクリートからなる耐力間仕切壁ブロック204aまたは耐力柱ブロック204bとしても構わない。
なお、天井ブロック201、壁ブロック202、床ブロック203、耐力間仕切壁ブロック204a、耐力柱ブロック204bは、互いを強力に接合固定でき、シェルターとして大きな外力に抵抗することができるように、コンクリート二次製品で使用されている既知のPC鋼線による固定方法やボルト金物等、様々な固定手段により互いを強力に固定する。
なお、図16、図17に示すブロック組立方式によるシェルター構築方法は、図2に示す断面方形だけではなく、断面蒲鉾形、断面半円形、断面円形のいずれの断面形状でも構わない。
以上、ブロック組立方式によるシェルター構築方法は、主要部分を工場内で製作するため、気候や天候の影響を受けることなく製作することができるとともに、ブロックを製作する工場から建設現場までの搬入路が十分に確保でき、現場で大型の作業機が使用できるなどの施工条件に問題がなければ、建設現場において短期間でシェルターを構築することができる。
以上、本願発明のシェルターは、耐力間仕切壁または耐力柱の端部を独自な構造とすることで、耐力間仕切壁または耐力柱を強力な拘束力で位置規制でき、また拘束力を受け止める耐力間仕切壁または耐力柱の一体性の確保ができているので、シェルターの外部側または内部側からの大きな破壊外力に対し効果的に抵抗できる構造であり、また、シェルターの断面形状は、断面方形、断面蒲鉾形、半円形断面、円形断面など、多彩な断面形状に対応することができるものであり、特に、断面方形型のシェルターは、他の断面形状の防護シェルターよりも空間の利用効率が高いので、個人分野、産業分野、公共分野に向けた機能性、汎用性の高いシェルターとして、防衛防災対策として広く採用するのに適しており、また、断面蒲鉾形型、半円形断面型、円形断面型の防護シェルターは、断面方形型と比べ、天井部の構造が強度的に有利な形状であるので、該シェルターの大型化して、戦闘機や戦闘車両格納用のシェルターや弾薬庫など、特殊で過酷な用途となり得る防衛分野に向けた防護性のより高いシェルターを構築するのに適している。
A 前室
B 退避室
C 機械室
D 出入口
E 階段
F 出入口
G 耐力間仕切壁
H 耐力柱
I 非常出口
J 換気装置
1 シェルター外殻
1a シェルター外殻(天井部)
1b シェルター外殻(床部)
1c シェルター外殻(壁部)
2 シェルター内殻
2a シェルター内殻(天井部)
2b シェルター内殻(床部)
2c シェルター内殻(壁部)
3 耐力間仕切壁
3a 天井端部
3b 床端部
3c 壁端部
4 耐力柱
4a 天井端部
ab 床端部
5 土間コンクリート
6 型枠ガイド
6a 型枠ガイド(天井部)
6b 型枠ガイド(床部)
6c 型枠ガイド(壁部)
7 内殻突出凹部
7a 壁部
7b 開口部
7c 密閉蓋
8 軸材
9 内殻軸材凹部
9a 壁
9b 密閉蓋
10 内殻土間凹部
11 内殻開口凹部
11a 密閉蓋
12 弾性部材
13 型枠
14 型枠兼用金属板
15 隙間
16 無収縮コンクリート
101 シェルター外殻
102 シェルター内殻
102a シェルター内殻(天井部)
103 耐力間仕切壁
104 耐力柱
105 土間コンクリート
106 型枠ガイド
106a 型枠ガイド(天井部)
107 内殻突出凹部
107a 壁部
107b 開口部
107c 密閉蓋
108 軸材
109 内殻軸材凹部
110 内殻土間凹部
115 隙間
116 無収縮コンクリート
117 金属製網状蓋
117a 網状蓋本体
117b 網状蓋用の蓋
201 天井ブロック
201a シェルター外殻(天井部)
201b シェルター内殻(天井部)
202 壁ブロック
202a シェルター外殻(壁部)
202b シェルター内殻(壁部)
203 床ブロック
203a シェルター外殻(床部)
203b シェルター内殻(床部)
204a 耐力間仕切壁ブロック
204b 耐力柱ブロック
205 内殻突出凹部
301 シェルター外殻
301a シェルター外殻(天井部)
301b シェルター外殻(床部)
301c シェルター外殻(壁部)
302 シェルター内殻
302a シェルター内殻(天井部)
302b シェルター内殻(床部)
302c シェルター内殻(壁部)
303 耐力間仕切壁
304 金属製蓋
305a 型枠ガイド(天井部)
305b 型枠ガイド(床部)

Claims (14)

  1. コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであって、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と、該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されているシェルターにおいて、該耐力間仕切壁または該耐力柱の天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つが、該シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部により位置規制されていることを特徴とするシェルター。
  2. シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部が、位置規制する位置において、シェルター内殻をシェルター外殻側に突出させて形成した凹部であることを特徴とする請求項1に記載のシェルター。
  3. シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部が、位置規制する位置において、シェルター内殻の室内側に設けた軸材により形成した凹部であることを特徴とする請求項1に記載のシェルター。
  4. シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部が、位置規制する位置において、シェルター内殻に設けた開口により形成した凹部であることを特徴とする請求項1に記載のシェルター。
  5. シェルター内殻に関連させて設けられた水平方向位置規制凹部が、位置規制する位置において、シェルター内殻の床部の上に流し込んだ土間コンクリートによって形成された凹部であることを特徴とする請求項1に記載のシェルター。
  6. 水平方向位置規制凹部において、水平方向位置規制凹部の部材と、該水平方向位置規制凹部に位置するコンクリートからなる該耐力間仕切壁または該耐力柱の端部との間に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシェルター。
  7. コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであり、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と、該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されたシェルターの構築方法であって、最初に、シェルター外殻の床部を形成し、次に、該耐力間仕切壁または該耐力柱の、天井端部、壁端部、床端部の少なくとも一つを位置規制する水平方向位置規制凹部を設けるとともに、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部を天井部に備えたシェルター内殻を該シェルター外殻の床部の上に設置し、次に、該開口部に対応するよう組み立てたシェルター内殻内の耐力間仕切壁形成用型枠または耐力柱形成用型枠の中に該開口部から生コンクリートを流し込み、開口部密閉蓋で該開口部を塞いで耐力間仕切壁または耐力柱を形成するとともに、生コンクリートを流し込んでシェルター外殻の壁部を形成し、次に、生コンクリートを流し込んでシェルター外殻の天井部を形成することを特徴とするシェルター構築方法。
  8. シェルター内殻は、耐力間仕切壁または耐力柱を位置規制する位置において、シェルター内殻をシェルター外殻側に突出させて形成した凹部を水平方向位置規制凹部とし、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部をその天井部に備えてあることを特徴とする請求項7に記載のシェルター構築方法。
  9. シェルター内殻は、耐力間仕切壁または耐力柱を位置規制する位置において、シェルター内殻の室内側に設けた軸材により形成した凹部を水平方向位置規制凹部とし、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部をその天井部に備えてあることを特徴とする請求項7に記載のシェルター構築方法。
  10. シェルター内殻は、耐力間仕切壁または耐力柱を位置規制する位置において、シェルター内殻に設けた開口を水平方向位置規制凹部とし、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部をその天井部に備えてあることを特徴とする請求項7に記載のシェルター構築方法。
  11. シェルター内殻は、耐力間仕切壁または耐力柱を位置規制する位置において、シェルター内殻の床部の上に流し込んだ土間コンクリートにより形成された凹部を水平方向位置規制凹部とし、水平方向位置規制凹部に対応させた開口部をその天井部に備えてあることを特徴とする請求項7に記載のシェルター構築方法。
  12. 請求項7において、該開口部に対応するよう組み立てたシェルター内殻内の耐力間仕切壁形成用型枠または耐力柱形成用型枠の中に該開口部から生コンクリートを流し込み、開口部密閉蓋で該開口部を塞いで耐力間仕切壁または耐力柱を形成する際に、水平方向位置規制凹部の部材と、該水平方向位置規制凹部に位置するコンクリートからなる該耐力間仕切壁または該耐力柱の端部との間に弾性部材を設けていることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のシェルター構築方法。
  13. コンクリートからなるシェルター外殻と、該シェルター外殻の内部に形成する金属からなるシェルター内殻と、該シェルター内殻の内部に形成する間仕切壁または柱とからなるシェルターであり、該間仕切壁または該柱はコンクリートからなる耐力間仕切壁または耐力柱であり、且つ、該耐力間仕切壁または該耐力柱と該シェルター外殻とが、該シェルター内殻で完全に分離されたシェルターの構築方法であって、シェルター外殻床部とシェルター内殻床部を一体的に形成した床ブロック、シェルター外殻壁部とシェルター内殻壁部を一体的に形成した壁ブロック、耐力間仕切壁ブロック、耐力柱ブロック、シェルター外殻天井部とシェルター内殻天井部を一体的に形成した天井ブロックからなり、該天井ブロック、該壁ブロック、該床ブロックの内面の少なくとも一つに、該耐力間仕切壁ブロックまたは耐力柱ブロックを位置規制するための水平方向位置規制凹部を設け、先ず、該床ブロックを設置し、次に、該壁ブロック、該耐力間仕切壁ブロックまたは該耐力柱ブロックを該床ブロックに据付固定し、次に、該天井ブロックを該壁ブロックと、該耐力間仕切壁ブロックの上端部または該耐力柱ブロックの上端部に据付け固定したことを特徴とするシェルターの構築方法。
  14. 請求項13において、該耐力間仕切壁ブロックまたは該耐力柱ブロックを該床ブロックに据付固定する際に、該天井ブロックを該耐力間仕切壁ブロックの上端部または該耐力柱ブロックの上端部に据付け固定する際に、水平方向位置規制凹部の部材と、該水平方向位置規制凹部に位置する該耐力間仕切壁ブロックの端部または該耐力柱ブロックの端部との間に弾性部材を設けていることを特徴とする請求項13に記載のシェルター構築方法。
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