JP5251696B2 - Rfidシステム - Google Patents

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本発明は、物品に添付されるRFIDタグと、RFIDタグと非接触の交信を行うための交信処理装置と、この交信処理装置を介してRFIDタグに対する情報の読み書き処理を実行する制御装置とにより、物品に対して実行すべき処理の内容や既に実行された処理の履歴などを管理するシステムに関する。
近年、種々の分野でRFIDタグを用いた情報管理が行われている。一般的なRFIDシステムは、管理対象の物品またはその物品を支持もしくは収容する物体(パレット、コンテナなど)に取り付けられたRFIDタグと、アンテナ部を含むリーダライタと、パーソナルコンピュータやPLCなどによる上位制御装置とが含まれており、上位制御装置から出力された読み書きコマンドがリーダライタを介してRFIDタグに送信される。RFIDタグからの応答信号も、同様にリーダライタで受け付けられた後に上位制御装置に送信される。
また、物品によって処理内容を変更する必要がある現場向きのRFIDシステムとして、各物品に添付するRFIDタグに、それぞれその物品に対する処理に関する情報を書き込んでおき、RFIDタグから読み出した情報に基づいて処理を実行するものが提案されている(たとえば、特許文献1を参照。)。
特開2007−47970号公報
特許文献1に記載されているように、各物品に対する処理を必要に応じて変更するには、あらかじめ処理対象の物品の1つ1つに対し、実行すべき処理に関する情報を書き込んだRFIDタグを準備し、添付する必要がある。また、バックアップ処理やライトプロテクト処理などの定義を必要に応じて切り替える場合にも、あらかじめ各RFIDタグに適用する定義を書き込む必要がある。
しかしながら、大半の物品に対して同内容の読み書き処理を実行し、例外的に通常とは異なる処理を行う場合や、単に2通りの処理を条件に応じて切り替えて実行するだけの場合には、ユーザが手操作で処理を切り替えられるようにする方が、簡単で、また効率良く処理を進められる可能性がある。
本発明は、上記の点に着目し、簡単な手法でRFIDタグに対する読み書き処理の内容を変更できるようにすることを、課題とする。
本発明によるRFIDシステムは、物品に添付されるRFIDタグと、このRFIDタグと非接触の交信を行うための交信処理装置と、この交信処理装置を介してRFIDタグに対する情報の読み書き処理を実行する制御装置とにより、物品に関する情報を管理するもので、RFIDタグとして、特定の種別情報が書き込まれ、管理対象の物品に常時添付される第1のRFIDタグと、第1のRFIDタグとは異なる特定の種別情報が書き込まれ、管理対象の物品に任意に添付される第2のRFIDタグとが準備される。また、制御装置は、交信領域内のRFIDタグから種別情報を読み取り、その読み取り結果に基づき交信が可能なRFIDタグの種類を識別し、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合と、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合とで、内容が異なる読み書き処理を第1のRFIDタグに対して実行する。
上記において、管理対象の物品へのRFIDタグの添付は、物品そのものにRFIDタグを取り付けるほか、物品を支持する物体や包装容器などの付属物にRFIDタグを取り付けることにより行われる場合もある。第1および第2のRFIDタグの種別情報は、それぞれ当該RFIDタグが第1および第2のRFIDタグのいずれであるかを示すもので、制御装置から交信処理装置を介して交信領域内のRFIDタグに種別情報の送信を要求するコマンドを送信し、RFIDタグからの応答を受け付けることによって、取得することができる。
上記の構成によれば、第1のRFIDタグは、常に物品に関する情報の読み書き処理の対象となるが、第1のRFIDタグのみが物品に添付された場合と、第1および第2のRFIDタグが物品に添付された場合とでは、読み書き処理の内容が異なるものになる。したがって、たとえば大半の物品に対して同内容の読み書き処理を適用できる場合であれば、これらの物品には第1のRFIDタグのみを添付し、異なる読み書き処理が必要になる物品にのみ第1および第2のRFIDタグを添付すればよい。この場合、いずれの物品でも、第1のRFIDタグとして同一仕様のRFIDタグを添付することができ、またこの第1のRFIDタグにより物品に関する情報を管理することができる。
以下、上記のRFIDシステムについて、5つの実施態様を説明する。
(1)第1の実施態様
この実施態様では、第1のRFIDタグには物品に対して実行すべき基本の処理に関する情報があらかじめ書き込まれ、第2のRFIDタグには基本の処理に追加して実行される処理に関する情報があらかじめ書き込まれる。制御装置は、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、このRFIDタグから保存されている情報を読み出す処理を実行する一方、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、第2のRFIDタグから追加の処理に関する情報を読み出す処理と、読み出した情報を第1のRFIDタグに追加情報として書き込む処理とを実行した後に、第1のRFIDタグから保存されている情報を読み出す処理を実行する。
上記の態様によれば、基本の処理を実行するだけで良い物品には、第1のRFIDタグのみを配備することにより、対応することができる。
一方、基本の処理と追加の処理とを実行する必要がある物品には、第1のRFIDタグに加えて、追加の処理に関する情報が書き込まれた第2のRFIDタグを配備することにより対応することができる。この場合、第2のRFIDタグから追加の処理に関する情報を読み出し、これを第1のRFIDタグに書き込むので、以後は、第1のRFIDタグのみで物品を管理することが可能になる。よって、第2のRFIDタグから読み出された情報が第1のRFIDタグに書き込まれた後は、第2のRFIDタグを取り外して別の物品に取り付けることが可能になる。これにより、追加の処理を行う対象の物品の数分、第2のRFIDタグを準備しなくとも対応することができ、また各物品に対する管理も支障なく行うことができる。
(2)第2の実施態様
この態様では、第1のRFIDタグには物品に関する所定の情報があらかじめ書き込まれる一方、第2のRFIDタグは物品に関する情報が書き込まれない状態で物品に添付される。また、制御装置では、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグ内の情報を書き換える処理を実行し、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、第1のRFIDタグから物品に関する情報を読み出す処理と、読み出した情報を第2のRFIDタグに書き込む処理とを実行した後に、第1のRFIDタグ内の情報を書き換える処理を実行する。
上記の態様によれば、物品に関する情報の書き換えを伴う処理が行われる場合に、書き換え前の情報を保存する必要のない物品には第1のRFIDタグのみを配備し、書き換え前の情報を保存する必要がある物品には第1および第2のRFIDタグを配備することにより、対応することができる。このようにすれば、各RFIDタグに、書き換え前の情報を保存するか否かの定義を書き込む必要がない。また、書き換え前の情報を保存する場合には、第2のRFIDタグに情報が保存されるので、情報を保存する処理を容易に行うことができる。
(3)第3の実施態様
この態様でも、第1のRFIDタグには物品に関する所定の情報があらかじめ書き込まれ、第2のRFIDタグは物品に関する情報が書き込まれていない状態で物品に添付される。また、制御装置では、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグから物品に関する情報を読み出す処理のみを実行する。一方、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、第1のRFIDタグ内の情報を所定の内容に書き換える処理を実行する。
上記の態様によれば、情報の読み出しを実行するだけで良い物品と、情報の読み出しおよび書き換えが必要な物品とがある場合に、前者の物品には第1のRFIDタグのみを配備し、後者の物品には第1および第2のRFIDタグを配備することにより、対応することができる。またこの態様の第2のRFIDタグは、情報の書き換えを行うか否かを判断するための指標として使用されるだけで、物品に関する情報を書き込む必要がないから、事前の準備を簡単にすることができる。また、第1のRFIDタグに対する読み書き処理が終了した後は、第2のRFIDタグを取り外して、書き換え処理が必要な別の物品に添付して、再利用することができる。
(4)第4の実施態様
この態様では、第1のRFIDタグは物品に関する情報を書き込むことを前提として準備される一方、第2のRFIDタグは前記物品に関する情報を書き込まないことを前提として準備される。また制御装置は、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグに対して前記物品に関する特定の情報Iを書き込む処理を実行し、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記情報Iとは内容が異なる特定の情報Jを前記第1のRFIDタグに書き込む処理を実行する、
上記の態様によれば、第2のRFIDタグを添付するか否かによって、第1のRFIDタグに書き込む情報を切り替えることができる。よって、たとえば、大半の物品に対しては、2種類の情報I,Jのうちの情報Iを書き込むが、例外的に情報Jを書き込む場合には、通常は、第1のRFIDタグのみを添付し、書き込み対象の情報を変更する必要が生じた物品にのみ第1および第2のRFIDタグを添付することにより、対応することができる。
(5)第5の実施態様
この態様では、管理対象の物品は工業製品であって、第1のRFIDタグは物品の生産時の履歴情報を書き込むための記憶媒体として、第2のRFIDタグは物品の出荷後の履歴情報を書き込むための記憶媒体として、それぞれ物品に添付されると共に、交信処理装置が物品の生産ラインの検査工程の下流に設けられる。また制御装置は、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、第1のRFIDタグに物品が不良品である旨の情報を書き込む。一方、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、第1のRFIDタグに物品が良品である旨の情報を書き込む。
上記の態様は、たとえば、工業製品の生産ラインにおいて、製品の本体またはコンテナ、パレットなどの付属物に第1および第2のRFIDタグを取り付けた状態にして処理を進めた後に、検査を実行し、検査結果を第1のRFIDタグに書き込むケースに適用することができる。この検査で良品と判定された場合には、各RFIDタグを添付したままにすることによって、製品が良品である旨の情報を第1のRFIDタグに書き込むことができる。一方、検査で不良と判定された場合には、第2のRFIDタグを取り外すことによって、製品が不良品である旨の情報を第1のRFIDタグに書き込むことができる。
上記によれば、検査装置などから検査結果を入力しなくとも、製品の良・不良に関する情報を正しく書き込むことができる。また、RFIDタグの数によって、人の目でも良品と不良品とを見分けることができるから、出荷可能な製品と出荷できない製品とを容易に分別することができる。また、不良と判定された製品から取り外された第2のRFIDタグを別の製品に添付して再利用することができる。
本発明のRFIDシステムによれば、物品に関する情報を読み書きする処理の対象となる第1のRFIDタグに加えて第2のRFIDタグを添付するか否かにより、第1のRFIDタグに対する読み書き処理の内容を切り替えることができる。また、読み書き処理の内容が違っても、各物品に共通に設けられる第1のRFIDタグにより各物品の情報を管理することができ、管理の仕組みが複雑になるおそれがない。
RFIDシステムの適用例を示す説明図である。 RFIDシステムの構成を示すブロック図である。 第1実施例における制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施例における制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施例における制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 第4実施例が適用される生産ラインで実行される処理の流れを模式的に示す図である。 第4実施例における制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
図1は、本発明が適用されたRFIDシステムの設置例を、図2はシステムの電気構成を、それぞれ示す。
このRFIDシステムは、工場内の生産ラインにおいて、個々の製品に対する工程の管理に使用されるもので、カード状のRFIDタグ(以下、単に「タグ」という場合もある。)1A,1B、交信処理装置としてのリーダライタ2、およびパーソナルコンピュータなどによる上位制御装置3により構成される。
図1中のPは、処理対象のワークWを搬送するためのパレットであり、Cは、パレットPの搬送路である。RFIDタグ1A,1BはパレットPの側面に配備されたホルダ4内に挿入される。
リーダライタ2は、アンテナ部21と、送受信回路23および制御部24を含む交信制御装置22とにより構成される。アンテナ部21は、パレットPが搬送される間にRFIDタグ1A,1Bとの交信が可能になる位置に配備される。交信制御装置22は、上位制御装置3から供給された読み書き処理用のコマンドを、アンテナ部21からRFIDタグ1A,1Bに送信する。また、アンテナ部21からコマンドに対するRFIDタグ1A,1Bからの応答信号を受け付けると、その信号の内容を復号して上位制御装置3に出力する。
上記のパレットPのホルダ4は、2個のRFIDタグ1A,1Bを支持することができる。一方のタグ1Aは、工程を実行するのに必要な生産情報(たとえば、ワークWの種類、実行する工程の種類、使用する治具、部品など)や、実行された処理の履歴情報を保存するためのもので、すべてのワークWのパレットPに取り付けられ、処理が完了するまでパレットPと共に搬送される。以下、このRFIDタグ1Aを「第1タグ1A」という。
他方のRFIDタグ1Bは、第1タグ1Aに対する読み書き処理の内容を変更する目的で使用されるもので、この変更の必要があるワークWのパレットPにのみ取り付けられ、またRFIDタグ1Bについては、目的の処理が終了した後に、ホルダ4から抜き取ることもできる。以下、このRFIDタグ1Bを「第2タグ1B」という。
第1タグ1Aおよび第2タグ1Bには、それぞれ個々のタグに固有の識別コードが格納されるほか、タグの種別を示す種別コード(第1タグ1Aを示す種別コードおよび第2タグ1Bを示す種別コード)が格納される。また、作業者が添付するタグを間違えることがないように、各タグ1A,1Bの表面には、それぞれの種別を示す文字やマーク等が印刷されている。
上位制御装置3は、リーダライタ2を介して、交信領域内のRFIDタグに識別コードおよび種別コードの送信を要求するコマンドを送信し、このコマンドに対するタグからの応答信号を受信することによって、交信領域内のタグを検出する。以下、この処理を「タグの検出処理」という。
上位制御装置3は、タグの検出処理を所定時間毎に実行するとともに、その検出結果を一段階前の検出結果と照合することによって、交信領域に新たに入ったタグを識別する。そして、新規のタグを検出すると、以後は、このタグの識別コード付のコマンドを送信することにより、交信対象を特定して情報の読み出しや書き換えのための交信処理を行う。また、検出されたタグが第1タグ1Aのみの場合と、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bとの場合とで、内容の異なる読み書き処理を実行する。
以下、上記のRFIDシステムにおける情報処理の例を4つあげて、具体的な処理について説明する。
<第1実施例>
この実施例のシステムは、処理対象の全てのワークWに対して同内容の工程(以下、「基本の工程」という。)を実行し、さらに一部のワークWに対してオプションの工程を実行する現場に適用される。各ワークWに添付される第1タグ1Aには、基本の工程用の生産情報が格納されると共に、実行された工程の履歴情報を書き込むための領域が設定されている。一方、第2タグ1Bには、オプションの工程用の生産情報が格納される。
図3は、上記の第1タグ1Aおよび第2タグ1Bを対象に上位制御装置3により実行される処理の手順を示す。以下、このフローチャートに沿って説明すると、まず、識別コードや種別コードを取得していない新規のタグが検出されるまでは、タグの検出処理を繰り返す(ST1,2)。新規のタグがアンテナ部21の交信領域に入り、検出されると(ST2が「YES」)、ST3以下の処理に進む。
この実施例では、基本の工程のみを実行するワークWのパレットPには、第1タグ1Aのみを取り付ける。この場合には、新規のタグとして第1タグ1Aのみが検出され(ST3,4が「NO」、ST7が「YES」)、これに応じて第1タグ1Aから生産情報を読み出す(ST8)。さらに、読み出された情報を用いて工程を実行し(ST9)、その処理結果を第1タグ1Aの履歴情報に追加する(ST10)。
上記に対し、基本の工程およびオプションの工程を実行するワークWのパレットPには、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bが取り付けられる。この場合には、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bが検出され(ST3が「NO」、ST4が「YES」)、これに応じて、第2タグ1Bからオプション用の生産情報を読み出すステップ(ST5)と、読み出した生産情報を第1タグ1Aに書き込むステップ(ST6)とを実行する。
この後は、ST8に進んで、第1タグ1Aから生産情報を読み出すが、この場合には基本の工程の生産情報のほか、オプションの工程の生産情報が読み出される。これに応じてつぎのST9では、基本の工程を実行した後に、オプションの工程を実行する。さらにST10では、基本の工程の処理結果およびオプションの工程の処理結果を履歴情報に追加する。
なお、この実施例では、パレットP毎にタグを検出できるように、パレットP間の間隔や搬送速度を調整しているが、何らかのトラブルで新規のタグを3個以上検出した場合(ST3が「YES」)、または第2タグ1Bのみを検出した場合(ST7が「NO」)には、処理を中断し、エラー処理に進む。また、一連の読み書き処理が終了してST1に戻ったときに、再度、処理済のタグを検出した場合には、そのタグは処理対象外として無視する。これらタグの検出に関する処理手順については、第2実施例以下の各実施例でも同様である。
第1実施例において、オプションの工程を実行すること自体は、第2タグ1Bから生産情報を読み出すだけでも可能である。しかし、この実施例では、第2タグ1Bから読み出した生産情報を第1タグ1Aに書き込むことによって、ワークWに関する全ての情報を第1タグ1Aに保存し、第1タグ1AのみでワークWを管理できるようにしている。第2タグ1Bは、ワークWに特有の情報が書き込まれることがないので、オプションの生産情報の読み出しが終了した後は、パレットPから取り外して、オプションの工程が必要な別のワークWのパレットPに取り付けることができる。
<第2実施例>
この実施例では、各ワークWに所定の工程を実行した後に、その処理結果により履歴情報を更新するが、履歴情報を更新するだけの場合と、更新前の情報のバックアップをとってから履歴情報を更新する場合とがある。
図4は、上位制御装置3により実行される処理の手順を示す。
この実施例でも、第1実施例と同様に、新規のタグが検出されるまでタグの検出処理を実行し(ST11,12)、さらにどのようなタグが検出されたかを判別する(ST13,14,17)。ここで、第1タグ1Aのみが検出された場合(ST13,ST14が「NO」、ST17が「YES」)には、第1タグ1A内の履歴情報を書き換える処理(ST18)を実行する。
一方、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bが検出された場合(ST14が「YES」)には、第1タグ1Aから識別コードおよび種別コードを含む全ての情報を読み出し(ST15)、読み出した情報を第2タグ1Bに書き込み(ST16)、しかる後に第1タグ1Aの情報を更新する(ST18)。
従来のRFIDシステムでRFIDタグ内の情報のバックアップを条件付で行う場合には、事前に、タグ内にバックアップをするか否かを示す定義情報を書き込んでおく必要があった。これに対し、上記の実施例では、第2タグ1Bが添付されているか否かによってバックアップの有無を判断することができるから、定義情報を書き込む必要がない。また、当初はバックアップを不要としたが、途中でバックアップを行うように方針を変更した場合にも、第2タグ1Bを取り付けることにより容易に対応することができる。
<第3実施例>
この実施例では、第1実施例と同様に、第1タグ1Aに基本の工程の生産情報を書き込み、この生産情報を読み出して処理を実行するが、必要に応じて第1タグ1Aに書き込まれた生産情報を書き換えて処理を行う現場に適用される。図5は、上位制御装置3が実行する処理の手順を示す。
具体的にこの実施例では、第1タグ1Aの生産情報を書き換える必要がないワークWのパレットPには、第1タグ1Aのみを取り付ける。この場合には、新規のタグとして第1タグ1Aのみが検出される(ST23,ST24が「NO」、ST26が「YES」)ので、これに応じて第1タグ1Aから生産情報を読み取り(ST27)、読み取った情報を用いて工程を実行する(ST28)。
一方、第1タグ1Aの生産情報を書き換えてから工程を実行する必要がある場合には、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bを添付する。この場合には、新規のタグとして第1タグ1Aおよび第2タグ1Bの双方が検出される(ST23が「NO」、ST24が「YES」)ので、これに応じて第1タグ1Aの生産情報を書き換え(ST25)、しかる後にST27およびST28を実行する。これにより、書き換えられた生産情報に基づき工程を実行することができる。
なお、ST25で第1タグ1Aの情報を書き換える場合に、新たに書き込まれる情報は、あらかじめ上位制御装置3に登録されている。したがって、第2タグ1Bには、識別コードおよび種別コードを保存するだけで良く、この第2タグ1Bの有無により第1タグ1Aの情報の書換えを行うか否かを定めることができる。また、読み書き処理が終了した後は、第2タグ1Bを取り外して、他の書き換え処理が必要なワークWに添付することができる。
<第4実施例>
図6は、この実施例が適用される生産ラインで実行される処理を模式的に示す。
この生産ラインでは、個々の製品につき1つずつパレットPを用意し、各パレットPにそれぞれ製品を構成する複数の部品を搭載して搬送し、塗装工程(イ)および組立工程(ヘ)を実行することにより、製品を完成させる。また、これらの工程を実行した後は、それぞれその工程で実施された処理について検査(ロ)(ト)を実行し、検査の結果をタグに書き込む処理(ニ)(リ)を実行する。
この実施例では、第1タグ1Aを、上記の検査の結果など、生産過程で生じた情報(以下、「生産履歴」という。)を書き込む目的に使用し、第2タグ1Bは、製品を出荷した後に生じた情報(出荷日、流通経路、販売価格など。以下、「出荷後履歴」という。)を保存する目的に使用する。これらの目的からすれば、生産時のパレットPには第1タグ1Aのみを添付し、出荷時に第1タグ1Aに加えて第2タグ1Bを添付すれば良いが、この実施例では、すべてのパレットPを、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bを添付した状態で生産ラインに送り込むようにしている。
生産が順調に行われた場合には、(イ)(ロ)(ニ)(へ)(ト)(リ)の順に処理が実行され、完成した製品を第1タグ1Aおよび第2タグ1Bを添付した状態にして出荷する(図6の(ル))。
しかし、塗装工程(イ)の後の検査(ロ)で塗装不良が検出された場合には、対象のパレットPから第2タグ1Bを取り外す処理(ハ)を実行してから、第1タグ1Aに検査結果を書き込む処理(ニ)を実行し、しかる後に対象のパレットPをラインから除外する処理(ホ)を実行する。
また組立工程(ヘ)の後の検査(ト)で不良が検出された場合にも、対象のパレットPから第2タグ1Bを取り外す処理(チ)を実行してから、第1タグ1Aに検査結果を書き込む処理(リ)を実行し、しかる後に対象のパレットPをラインから除外する処理(ヌ)を実行する。
なお、(ロ)(ト)の検査は作業者の目視により行っても良いが、検査装置を使用してもよい。一方、第2タグを取り外す処理(ハ)(チ)や、不良判定されたワークを載せたパレットPをラインから除外する処理(ホ)(ヌ)は作業者により行われる。また、第1タグ1Aに検査結果を書き込む処理(ニ)(リ)は、上位制御装置3およびリーダライタ2により実行される。
図7は、上記の生産ラインにおいて、第1タグ1Aに検査結果を書き込む場合(図6の(ニ)(リ))に上位制御装置3が実行する処理の手順を示す。
このケースでも、先の第1〜第3の実施例と同様に、タグの検出や新規のタグの種別を判断する処理を実行し(ST31〜34,ST36)、第1タグ1Aおよび第2タグ1Bを検出した場合(ST34が「YES」)には、第1タグ1Aに「良品」の検査結果を書き込む。一方、第1タグ1Aのみを検出した場合(ST34が「NO」、ST36が「YES」)には、第1タグ1Aに「不良品」の検査結果を書き込む。
上記の処理によれば、第2タグ1Bが添付されているか否かによって検査の結果を判別し、第1タグ1Aに書き込む情報を決定することができるので、上位制御装置3に検査結果を入力したり、検査結果に対応するワークWを特定するために第1タグ1Aとの交信処理を繰り返すなどの必要がなく、検査結果を正しく書き込む処理を容易に行うことができる。また、第2タグ1Bが添付されているか否かにより、ラインから除外すべきパレットPを容易に認識することができるので、検査の工程を担当する作業者と不良品のパレットPをラインから除外する作業者とが異なる場合でも、ラインから除外すべきパレットPを取り違えるおそれがない。
1A 第1タグ
1B 第2タグ
2 リーダライタ(交信処理装置)
3 上位制御装置
W ワーク
P パレット

Claims (6)

  1. 物品に添付されるRFIDタグと、前記RFIDタグと非接触の交信を行うための交信処理装置と、この交信処理装置を介して前記RFIDタグに対する情報の読み書き処理を実行する制御装置とにより、前記物品に関する情報を管理するシステムであって、
    前記RFIDタグとして、特定の種別情報が書き込まれ、管理対象の物品に常時添付される第1のRFIDタグと、第1のRFIDタグとは異なる特定の種別情報が書き込まれ、前記管理対象の物品に任意に添付される第2のRFIDタグとが準備され、
    前記制御装置は、交信領域内のRFIDタグから前記種別情報を読み取って、その読み取り結果に基づき交信が可能なRFIDタグの種類を識別し、第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合と、第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合とで、内容が異なる読み書き処理を第1のRFIDタグに対して実行する、
    ことを特徴とする、RFIDシステム
  2. 前記第1のRFIDタグには前記物品に対して実行すべき基本の処理に関する情報があらかじめ書き込まれ、前記第2のRFIDタグには前記基本の処理に追加して実行される処理に関する情報があらかじめ書き込まれており、
    前記制御装置は、前記第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、このRFIDタグから保存されている情報を読み出す処理を実行する一方、前記第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記第2のRFIDタグから前記追加の処理に関する情報を読み出す処理と、読み出した情報を第1のRFIDタグに追加情報として書き込む処理とを実行した後に、第1のRFIDタグから保存されている情報を読み出す処理を実行する、
    請求項1に記載されたRFIDシステム。
  3. 前記第1のRFIDタグには前記物品に関する所定の情報があらかじめ書き込まれる一方、前記第2のRFIDタグは前記物品に関する情報が書き込まれない状態で前記物品に添付され、
    前記制御装置は、前記第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグ内の情報を書き換える処理を実行し、前記第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記第1のRFIDタグから前記物品に関する情報を読み出す処理と、読み出した情報を第2のRFIDタグに書き込む処理とを実行した後に、前記第1のRFIDタグ内の情報を書き換える処理を実行する、
    請求項1に記載されたRFIDシステム。
  4. 前記第1のRFIDタグには前記物品に関する所定の情報があらかじめ書き込まれる一方、前記第2のRFIDタグは前記物品に関する情報が書き込まれていない状態で前記物品に添付され、
    前記制御装置は、前記第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグから前記物品に関する情報を読み出す処理のみを実行し、前記第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記第1のRFIDタグ内の情報を所定の内容に書き換える処理を実行する、
    請求項1に記載されたRFIDシステム。
  5. 前記第1のRFIDタグは物品に関する情報を書き込むことを前提として準備される一方、前記第2のRFIDタグは前記物品に関する情報を書き込まないことを前提として準備され、
    前記制御装置は、前記第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、この第1のRFIDタグに対して前記物品に関する特定の情報Iを書き込む処理を実行し、前記第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記情報Iとは内容が異なる特定の情報Jを前記第1のRFIDタグに書き込む処理を実行する、
    請求項1に記載されたRFIDシステム。
  6. 前記物品は工業製品であって、前記第1のRFIDタグは前記物品の生産時の履歴情報を書き込むための記憶媒体として、第2のRFIDタグは前記物品の出荷後の履歴情報を書き込むための記憶媒体として、それぞれ前記物品に添付されると共に、前記交信処理装置は、前記物品の生産ライン中の検査工程の下流に設けられ、
    前記制御装置は、前記第1のRFIDタグのみとの交信が可能と判断した場合には、第1のRFIDタグに前記物品が不良品である旨の情報を書き込み、前記第1および第2のRFIDタグとの交信が可能と判断した場合には、前記第1のRFIDタグに前記物品が良品である旨の情報を書き込む、
    請求項1に記載されたRFIDシステム。
JP2009098840A 2009-04-15 2009-04-15 Rfidシステム Active JP5251696B2 (ja)

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