JP5251328B2 - 線状光源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナ、バーコードリーダ等に使用する画像読取装置の照明用光源に用いられる線状光源装置に関する。
近年、パーソナルファクシミリ等の画像読取装置において、発光ダイオード(以下、LEDと言う)の出力向上と受光素子としてのCCD型センサの高感度化により、小型で低消費電力のLEDが読み取り光源装置の光源として使用されるようになってきている。このようなLEDを光源として備えた従来の線状光源装置は、光源の個数を低減させ、且つ均一な照明強度を得ることを目的として、光源から放射される光を導光部材に入射させて所望の方向に光を導光させる構成のものが知られている。
図8は、従来の線状光源装置として特開2004−95390号公報に開示された線状光源装置1の構成を示す図である。
線状光源装置1は、導光部材2と、光源4と、導光部材2と光源4との間に位置する接続部材3とからなる。接続部材3は、導光部材側端面31と、導光部材側端面31より小さい光源側端面32と、導光部材側端面31と光源側端面32との間の斜面33とを有する。光源4は接続部材3の光源側端面32に密着して配置され、導光部材2は接続部材3の導光部材側端面31に密着して配置され、光源4の発光部から導光部材2まで空気層を介さずに光が伝達するようになっている。
接続部材3の軸中心と平行な線と斜面33との間の角度は30°から45°の範囲となるように形成されている。接続部材3の導光部材側端面31と光源側端面32との間を斜面33とすることによって、光源4から外方に広がるように放射された光を、接続部材3と外部との屈折率の差を利用して斜面33で全反射させることができる。光源4から放射された光を接続部材3から突き抜けることを抑制して、導光部材2に取り込むことができる光の量を多くすることができる。
特開2004−95390公報
近年のLED光源の高出力化によりLED光源からの放熱が問題になっている。高出力LEDを使用し接続部材と光源が密着した状態では、光源からの放熱により接続部材の温度が上昇し溶融するため、光の利用効率が低下する。また、導光部材や接続部材の軸中心と、光源の光軸とが完全に一致するように設置することは難しく、導光部材や接続部材と、LEDとの設置角度が僅かにずれて設置されることがある。導光部材と接続部材との境界面や、接続部材と光源との境界面は平坦な面なので、導光部材と接続部材との設置角度がずれて、導光部材の軸中心と接続部材の軸中心とがずれた状態で設置されると、導光部材と接続部材との間や、接続部材と光源との間に隙間が生じる。隙間が空気層となるため、光源から大きな角度で出射した光は、導光部材に再び入射せずに抜け出てしまい、光の利用効率が低下する。
本発明は、上記の問題点に鑑み、導光部材や接続部材と、導光部材の軸中心と接続部材の軸中心とがずれた状態で設置されたとしても、またLEDからの放熱により接続部材の温度が上昇しても、照射面に照射する光の利用効率が維持できる線状光源装置を提供することを目的とする。
本願第1の発明は、一方の端部が光取込部となり、軸方向にのびる軸方向側面にローレット溝と、当該ローレット溝に対向する位置に光出射面とが形成された導光部材と、前記導光部材の光取込部に対向するように、接続部材を介して配置される光源とを備える線状光源装置において、
前記接続部材の前記導光部材との境界面が接続部材の軸中心まわりに回転対称な曲面となっており、前記導光部材の光取込部が、当該導光部材の軸中心まわりに回転対称な曲面となっており、前記接続部材の導光部材との境界面が前記導光部材の光取込部に対してヒンジのように滑ることを特徴とする。
また、本願第2の発明は、第1の発明において、前記接続部材の前記導光部材との境界面が半球曲面となっており、前記導光部材の光取込部が半球曲面となっていることを特徴とする。
また、本願第3の発明は、第1または第2の発明において、前記ローレット溝は、軸方向側面に帯状に2本設けられていることを特徴とする。
また、本願第4の発明は、第1の発明において、前記接続部材は耐熱性を有する部材により形成されていることを特徴とする。
また、本願第5の発明は、第1の発明において、前記接続部材の前記導光部材との境界面が前記導光部材に向かって突出する凸曲面となっており、前記導光部材の光取込部が当該導光部材の内方に向かって陥没する凹曲面となっており、前記接続部材を構成する部材の屈折率は、前記導光部材を構成する部材の屈折率より大きいことを特徴とする。
また、本願第6の発明は、第1の発明において、前記接続部材の前記導光部材との境界面が当該接続部材の内方に向かって陥没する凹曲面となっており、前記導光部材の光取込部が前記接続部材に向かって突出する凸曲面となっており、前記接続部材を構成する部材の屈折率は、前記導光部材を構成する部材の屈折率より小さいことを特徴とする。
また、本願第7の発明は、第1の発明において、前記接続部材は、光源との境界面となる光源側端面と導光部材との境界面となる導光部材側端面との間を、導光部材側端面に向かって広がる傾斜がつけられた斜面によって連接される錐体状に形成されていることを特徴とする。
また、本願第8の発明は、第1の発明において、前記接続部材の周囲に、当該接続部材の軸中心に平行な筒状に形成され一端が接続部材と導光部材との界面の近傍となるように構成された位置決め部材が配置されていることを特徴とする。
本願第1の発明によれば、接続部材の導光部材との境界面となる導光部材側端面を接続部材の軸中心まわりに回転対称な曲面とし、導光部材の接続部材との境界面となる光取込部を、導光部材の軸中心まわりに回転対称な曲面とすることによって、導光部材の軸中心と接続部材の軸中心とがずれた状態で設置されたとしても、接続部材の導光部材側端面が導光部材の光取込部に対してヒンジのように滑るため、接続部材と導光部材との間に隙間が生じないようにすることができ、また、導光部材の軸中心に対して接続部材の軸中心がずれても照射面に照射する光として利用できるため、光源から出射した光の利用効率を維持することができる。
本願第2の発明によれば、球面はあらゆる箇所において曲面の曲がり具合が等しくなるので、接続部材の導光部材との境界面となる導光部材側端面を半球曲面とし、導光部材の光取込部を半球曲面とすることによって、互いの軸中心がずれたときも球面ヒンジのように滑って、導光部材側端面と光取込部とが密着した状態を維持することができる。
本願第3の発明によれば、線状光源装置から2方向に光が出射するように、導光部材の軸方向側面にローレット溝を2つ形成し、これらのローレット溝に対向する位置に光出射面が形成されているので、導光部材の軸中心と接続部材の軸中心とがずれた状態が、接続部材の軸中心が光出射面に向かう方向かローレット溝に向かう方向となる場合が多くなり、より効率よく光を利用することができる。
本願第4の発明によれば、接続部材が耐熱性を有する部材により形成されているので、光源と密接して配置しても光源から放出される熱によって溶融することがなく、接続部材と光源との間に隙間が生じないように配置することができる。
本願第5の発明によれば、接続部材の導光部材との境界面を凸曲面とし、光取込部を凹曲面としているので、接続部材を構成する部材の屈折率が導光部材を構成する部材の屈折率より大きくなるように形成することによって、接続部材から導光部材に入射した光が集光する方向に導光するようになり、より効率よく光を利用することができる。
本願第6の発明によれば、接続部材の前記導光部材との境界面を凹曲面とし、光取込部を凸曲面としているので、接続部材を構成する部材の屈折率が導光部材を構成する部材の屈折率より小さくなるように形成することによって、接続部材から導光部材に入射した光が集光する方向に導光するようになり、より効率よく光を利用することができる。
本願第7の発明によれば、接続部材が導光部材側端面に向かって広がる傾斜がつけられた斜面によって連接される錐体状に形成されているので、斜面に対する光源から出射した光の入射角は、軸中心に平行な境界面に対する入射角より大きくなり、入射角が臨界角より大きくなるので、接続部材の空気層との界面から突き抜ける光が減少し、接続部材の内部に取り込まれる光を増大させることができる。
本願第8の発明によれば、接続部材の軸中心に平行な筒状に形成され一端が接続部材と導光部材との界面の近傍となるように構成された位置決め部材が配置されているので、位置決め部材の一端をガイドにして導光部材を組み合わせることによって、接続部材の軸中心に導光部材の軸中心を容易に合わせることができる。
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は本発明の線状光源装置1と凹面鏡7とを組み合わせたときの光路図を示す斜視図であり、図2は、本発明の線状光源装置1の構成を示す斜視図である。
本発明の線状光源装置1は凹面鏡7と組み合わせて使用される。線状光源装置1の導光部材2の光出射面21からは、照射面8の方向に出射する光Aと、凹面鏡7の方向に出射する光Bとが放射される。凹面鏡7は、導光部材2の光出射面21の長手方向の長さと同じ長さを有する樋状ミラーであり、導光部材2の光出射面21からの出射した光Bの進む向きを変え、照射面8に向かう光Cとする。このような構成から、1つの線状光源装置1で照射面8に2方向から光を照射することができる。
図2に示すように、線状光源装置1は透明樹脂よりなる導光部材2、LEDよりなる光源4、導光部材2と光源4との間に配置される接続部材3、および、導光部材2の周囲に配置される反射板5を備えて構成される。導光部材2は、略円柱状の部品で、軸方向に伸びる軸方向側面24に帯状にのびるローレット溝25a、25bが2本設けられており、ローレット溝25a、25bに対向する位置に光出射面21が設けられている。ローレット溝25a、25bは、切り込み方向が導光部材2の軸中心と直交する溝が複数形成されて構成されている。
光源4には、白色光を放射する白色LEDが用いられる。白色LEDとして現在、普及されている方式は、青色LEDと青色の光を吸収して黄色の光を放射するYAG蛍光体(YAG;Yttrium Aluminum Garnet)を組み合わせたCos配光のLEDであり、レンズが取り付けられているレンズタイプと樹脂にて封止れているフラットタイプがある。青色LEDチップの周辺にYAG系蛍光体を樹脂に混ぜ込んで覆うことにより、青色光と青色光源から発光した光がYAG粒子に衝突し、励起された黄色の光の混色で白色光が得られる。さらにYAG系蛍光体の蛍光色は、青色LEDの発光色に対し補色関係であり効率よく白色光が得ることが可能となる。
接続部材3は、錐体状の部品で、光源4に密着して配置されるので、接続部材3を耐熱性の透明部材により構成することが好ましい。例えば、接続部材3をシリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂もしくはガラス部材により形成し、導光部材2をポリメタクリル酸メチル樹脂で形成される。
反射板5は、導光部材2の光出射面21を除く軸方向側面24を覆うようにして配置され、導光部材2の軸方向にのびる軸方向側面24を覆う樋状に形成される。具体的には、導光部材2に対向する表面に凹凸が形成された薄板を樋状に曲げることにより形成される。また、導光部材2の他端に対向して略円状反射板6も配置される。
図3は、本発明の線状光源装置1を軸方向に切断した拡大断面図である。
導光部材1は、軸方向の一端に光取込部22が設けられ、他端は平滑面23となっている。導光部材2の軸方向に伸びる軸方向側面24には、光取込部22が形成された一端から平滑面23となっている他端に向かって光出射部21とローレット溝25a、25bとが形成されている。ローレット溝25a、25bは、導光部材2の軸方向に垂直で、ローレット溝25a、25bから光出射面21に進む径方向に切込みが入った溝部が複数設けられ、各溝部の頂部に平坦面26が形成されている。導光部材2内を導光する光量は、光取込部22から遠ざかるにしたがって減少するので、平坦面26の長さを光取込部22から遠ざかるにつれて短くして、軸方向全体にわたって、ローレット溝25a、25bで反射される光量を均一にしている。また、より光量を均一にするために、各溝部の高さを光取込部22近傍から平滑面4近傍に近づくに従って大きくなるように形成し、溝部の幅を広げることもできる。
光源4から入射した光は、導光部材2内壁を反射しながら、ローレット溝25a、25bに到達し、入射角が臨界角を越えた場合は全反射して光出射面21に進み、導光部材2から外部に出射する。
図4は、本発明の接続部材3の近傍を導光部材2の軸方向に沿って切断した拡大断面図である。図4(a)は、導光部材2の軸中心Aと接続部材3の軸中心Bとが一致したときを示し、図4(b)(c)は、導光部材2の軸中心Aと接続部材3の軸中心Bとがずれているときを示す。なお、導光部材2の軸中心Aを2点鎖線、接続部材3の軸中心Bを1点鎖線で示す。
接続部材3は、円形断面の導光部材側端面31と、導光部材側端面31より小さい径を有する円形断面の光源側端面32と、導光部材側端面31と光源側端面32との間をつなぐ斜面33とを有する錐体状の部品で、導光部材2との境界面となる導光部材側端面31が、導光部材2に向かって突出する接続部材3の軸中心まわりに回転対称な凸半球曲面となっている。導光部材2も接続部材3の導光部材側端面31に対応して、接続部材3との境界面となる光取込部22が導光部材2の内方に向かって陥没する導光部材2の軸中心まわりに回転対称な凹半球曲面となっている。
接続部材3を構成する部材の屈折率が、導光部材2を構成する部材の屈折率より大きくなるように形成される。例えば、接続部材3をポリカーボネート樹脂により形成し、導光部材2をポリメタクリル酸メチル樹脂により形成される。導光部材側端面31を軸中心まわりに回転対称な曲面とし、光取込部22を軸中心まわりに回転対称な曲面としているので、接続部材3を構成する部材の屈折率が導光部材2を構成する部材の屈折率より大きくなるように形成することによって、接続部材3から導光部材2に入射した光が集光する方向に導光するようになる。
導光部材2の光取込部22の軸中心まわりに回転対称な曲面の曲率は、接続部材3の導光部材側端面31の軸中心まわりに回転対称な曲面の曲率と同等、もしくはより大きく形成され、導光部材2の光取込部22に接続部材3の導光部材側端面31を挿入できるようになっている。接続部材3と導光部材2とは接着剤で接合され、接続部材3と導光部材2との間に空気層となる隙間が生じないようにしている。
また、光源4としてレンズタイプのLEDを採用しているので、光の放射面41に半球状のレンズが配置されている。光源4から放射される光を効率よく導光部材2に取り込むため、接続部材3との間に空気層となる隙間が生じないように配置している。具体的には、接続部材3の光源4との境界面となる光源側端面32が、接続部材3の内方に向かって陥没する接続部材3の軸中心まわりに回転対称な凹半球曲面となっている。接続部材3の光源側端面32の軸中心まわりに回転対称な曲面の曲率は、光源4のレンズの曲率と同等、もしくはより大きく形成され、接続部材3の光源側端面32に光源4のレンズを内部に挿入できるようになっている。
また、接続部材3が耐熱性を有する部材により形成されているので、光源4と密接して配置しても光源から放出される熱によって溶融することがない。したがって、接続部材3と光源4とは接着剤で接合して、接続部材3と光源4との間に空気層となる隙間が生じないように構成することができる。
このように光源4と接続部材3と導光部材2とを密接して配置することにより、光源4から放射された光が、接続部材3との境界面や導光部材2との境界面において漏れ出ることを防止し、接続部材3を介して導光部材2に効率よく取り込むことができる。
なお、接続部材3の光源側端面32の軸中心まわりに回転対称な曲面と、導光部材2の光取込部22の軸中心まわりに回転対称な曲面とは、曲面が形成される角度が、断面180°となる半球状が好ましいが、180°以下とすることもできる。曲面が形成される角度が断面180°以下のときは光の伝達効率が落ちるが、接続部材3と導光部材2とを密接して配置することができ、境界面において光が漏れ出ることを防止できる。
また、接続部材3を形成する透明樹脂の屈折率が空気の屈折率より大きいため、接続部材3の空気層との界面となる斜面33において、光の入射角が一定以上であれば全反射する。例えば、ポリカーボネートにより接続部材3を形成すると、屈折率は1.59になるので、臨界角は39°となる。斜面33に対して入射角が39°以上となる角度で入射する光は、斜面33で全反射し、接続部材3から突き抜けずに取り込むことができる。
接続部材3の空気層との界面となる斜面33が、光源4に近い光源側端面32から導光部材側端面31に向かって広がる傾斜がつけられている。接続部材3の軸線と平行な線と斜面33との間の角度をαとするとき、角度αは30°から45°の範囲となるように形成されている。このような傾斜がつけられた斜面33に対する光源4から出射した光の入射角は、軸中心に平行な境界面に対する入射角より大きくなる。したがって、入射角が臨界角より大きくなる光量が多くなるので、接続部材3の空気層との界面から突き抜ける光が減少し、接続部材3の内部に取り込まれる光を増大させることができる。
図4(b)に示す図は、光源4を有する接続部材3の軸中心Bが、導光部材2の軸中心Aに対して光出射面21に向かう方向にずれた状態を示す。
導光部材2の接続部材3との境界面となる光取込部22が半球曲面となっており、接続部材3の導光部材2との境界面となる導光部材側端面31が光取込部22の半球曲面に対応する半球曲面となっているため、光源4を有する接続部材3の軸中心Bが、導光部材2の軸中心Aに対してずれても、導光部材側端面31の半球曲面が光取込部22の半球曲面に対してヒンジのように滑るので、接続部材3と導光部材2との間に空気層となる隙間が生じないようにすることができる。
光源4からCos配光の均一な光が接続部材3に導光されているので、接続部材3の軸中心Bが光出射面21に向かう方向にずれると、光出射面21に向かって進む光量が増加する。また、接続部材3から出射する光の角度が同一でも、接続部材3の軸中心Bと導光部材2の軸中心Aとが一致する場合に比較して、光出射面21に対する入射角が小さくなる。したがって、接続部材3の軸中心Bと導光部材2の軸中心Aとが一致する場合では空気層との界面となる光出射面21で全反射された光が、接続部材3の軸中心Bが光出射面21に向かう方向にずれているために光出射面21で全反射されずに突き抜けてしまうことがある。しかしながら、光出射面21は一方の端部である光取込部22から始まって他端に向かって形成されているので、外方に向かう光は光出射面21から出射することになり、照射面8を照射する光として有効に利用できるので、照射面8に照射する光の利用効率は低下しない。
図4(c)に示す図は、光源4を有する接続部材3の軸中心Bが、導光部材2の軸中心Aに対してローレット溝25a、25bに向かう方向にずれた状態を示す。
接続部材3の軸中心Bがローレット溝25a、25bに向かう方向にずれると、ローレット溝25a、25bに向かって進む光量が増加する。また、接続部材3から出射する光の角度が同一でも、接続部材3の軸中心Bと導光部材2の軸中心Aとが一致する場合に比較して、ローレット溝25a、25bに対する入射角が小さくなる。
しかしながら、ローレット溝25a、25bに形成された溝部に照射された光は、入射角が僅かに小さくなったとしても突き抜けず、光出射面21に向かって反射される。また、たとえローレット溝25a、25bの平坦面26に光が入射したとしても、導光部材2を覆う反射板5に反射されて再び導光部材2の内部に取り込まれる。したがって、接続部材3の軸中心Bがローレット溝25a、25bに向かう方向にずれても、照射面8に照射する光の利用効率は低下しない。
接続部材3の軸中心Bが、光出射面21もローレット溝25a、25bも形成されていない導光部材2の軸方向側面24に向かう方向にずれたとしても、導光部材2の軸方向側面24が反射板5で覆われているので、導光部材2から突き抜けた光は反射板5で反射されて再び導光部材2の内部に取り込まれる。したがって、接続部材3の軸中心Bが光出射面21もローレット溝25a、25bも形成されていない方向にずれても、照射面8に照射する光の利用効率は低下しないことがいえる。
以上より、接続部材3の導光部材2との境界面となる導光部材側端面31を半球曲面とし、導光部材2の接続部材3との境界面となる光取込部22を、接続部材3の導光部材2との境界面である導光部材側端面31に対応する半球曲面とすることによって、導光部材2の軸中心Aと接続部材3の軸中心Bとがずれた状態で設置されたとしても、照射面8に照射する光の利用効率を維持することができる。
接続部材3の光源側端面32の軸中心まわりに回転対称な曲面と、導光部材2の光取込部22の軸中心まわりに回転対称な曲面とが半球状のときは、互いの軸中心がずれたときも球面ヒンジのように滑って、導光部材側端面31と光取込部22とが密着した状態を維持するので最も好ましい。しかし、光源側端面32の軸中心まわりに回転対称な曲面を回転放物面や楕円面とし、光取込部22を光源側端面32に対応する曲面とすることもできる。
回転放物面や楕円面では、接続部材3と導光部材2との軸中心がずれたときに導光部材側端面31と光取込部22との間に隙間が生じるので、接続部材3と導光部材2とをシリコーンなどの透光性接着剤により接合することが好ましい。透光性接着剤が凝固する前に導光部材2と接続部材3とを位置決めすれば、透光性接着剤が流動して隙間を埋めて導光部材側端面31と光取込部22との間に空気層が形成されることを防ぐ。また、回転放物面や楕円面は、半球面に比べて光の集光効果が高いので、導光部材2の軸中心に沿った光を増やし、光の利用効率を高めることができる。
また、図1に示すように、線状光源装置1から2方向に光が出射するように、導光部材2の軸方向側面24にローレット溝25a、25bを2つ形成し、これらのローレット溝に対向する位置に光出射面21が形成されているので、導光部材2の軸方向側面24の多くの領域にローレット溝25a、25bか光出射面21が形成されることになる。したがって、ローレット溝25a、25bが軸方向側面24に帯状に2本設けられた導光部材2を有する線状光源装置1において、接続部材3の導光部材2との境界面と、導光部材2の接続部材3との境界面とを半球曲面とすると、導光部材2の軸中心Aと接続部材3の軸中心Bとがずれた状態が、接続部材3の軸中心Bが光出射面21に向かう方向かローレット溝25a、25bに向かう方向となる場合が多くなり、導光部材2と接続部材3との軸中心がずれてもより効率よく光を利用することができる。
つづいて、第1の実施形態の変形例を示す。図5は第1の実施形態に示す導光部材2と接続部材3に、異なる形態の光源4を組み合わせた拡大断面図である。図5(a)は、いわゆるフラットタイプのLEDを適用した場合を示し、図5(b)は、フラットタイプのLEDに位置決め機構を設けた場合を示す。
図5(a)に示すように、光源4としてフラットタイプのLEDを用いることもできる。フラットタイプのLEDは、図3、4に示すレンズタイプのLEDのような半球状のレンズが配置されていないので、光の放射面41が平坦な面となる。パッケージ内に青色LEDチップを配置され、青色LEDチップの周辺にYAG系蛍光体が樹脂に混ぜ込んで覆われている。光源4の放射面41が平坦な面なので、接続部材3の光源4との境界面となる光源側端面32をフラットな面として形成し、接続部材3と光源4との間に空気層となる隙間が生じないようにしている。
図5(b)に示すように、光源4として光の放射面41に窪み42を設けたフラットタイプのLEDを用い、光源4の窪みの形状にあわせた凸部34が接続部材3の光源側端面32に設けられている。光源4の窪み42に接続部材3の凸部34を突き合わせることにより、接続部材3の軸中心に対する光源4の位置と、接続部材3の軸中心に対して垂直方向の光源4の位置とを容易に決めることができる。
第1の実施形態のさらなる変形例を示す。図6は第1の実施形態に示す導光部材2と接続部材3と光源4に、位置決め部材7を組み合わせた拡大断面図である。
位置決め部材7は、接続部材3と導光部材2との界面の近傍に配置された一端を開口とするすり鉢状に内部がくり貫かれた円柱状の部材であり、光源4と接続部材3との界面から接続部材3と導光部材2との界面までの間で、接続部材3の斜面33の周囲に配置されている。位置決め部材7の一端が、接続部材3と導光部材2との界面の近傍となるように構成され、導光部材2の外径よりわずかに大きい内径を有し、接続部材3の軸中心に平行な筒状の爪部72が形成されている。
光源4の基板43は、接続部材3の光源側端面32より径方向に突出するように形成され、位置決め部材7の他端となる底面71が光源4の基板43に当接して配置されている。図6に示すように、接続部材3が接続された光源4に位置決め部材7を組合せ、位置決め部材7の一端に形成された爪部72をガイドにして導光部材2を組み合わせることによって、接続部材3の軸中心に導光部材2の軸中心を容易に合わせることができる。接続部材3の軸中心を導光部材2の軸中心に合わせることによって、より効率よく光を利用することができる。
本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の接続部材3の近傍を導光部材2の軸方向に沿って切断した拡大断面図である。
接続部材3は、導光部材2との境界面となる導光部材側端面31が、接続部材3の内方に向かって陥没する半球状の凹半球曲面となっている。導光部材2も接続部材3の導光部材側端面31に対応して、接続部材3との境界面となる光取込部22が導光部材2に向かって突出する半球状の凸半球曲面となっている。接続部材3と導光部材2とをこのような形状で構成することにより、光源4を有する接続部材3の軸中心が導光部材2の軸中心に対してずれても、導光部材側端面31の半球曲面が光取込部22の半球曲面に対して滑るので、接続部材3と導光部材2との間に空気層となる隙間が生じないようにすることができる。
接続部材3を構成する部材の屈折率が、導光部材2を構成する部材の屈折率より小さくなるように形成される。例えば、接続部材3をシリコーン樹脂により形成し、導光部材2をポリメタクリル酸メチル樹脂により形成される。導光部材側端面31を凹半球曲面とし、光取込部22を凸半球曲面としているので、接続部材3を構成する部材の屈折率が導光部材2を構成する部材の屈折率より小さくなるように形成することによって、接続部材3から導光部材2に入射した光が集光する方向に導光するようになる。
また、光源4を有する接続部材3の軸中心が導光部材2の軸中心に対してずれた状態で設置されたとしても、照射面8に照射する光として利用でき、光源4から出射した光の利用効率が維持できる。具体的には、光出射面21に向かう方向にずれた場合には、光出射面21から抜け出す光を照射面8に照射する光として利用でき、ローレット溝25a、25bに向かう方向にずれた場合には、溝部によって光出射面21に向かって反射される。たとえ、光出射面21もローレット溝25a、25bも形成されていない導光部材2の周面に向かう方向にずれたとしても、導光部材2から突き抜けた光は反射板5で反射されて再び導光部材2の内部に取り込まれる。
また、第2の実施形態に示す線状光源装置1においても、図5に示すようなフラットタイプのLEDや位置決め機構を設けたものを光源4として適用することができる。
本発明の線状光源装置と凸面鏡とを組み合わせたときの光路図を示す斜視図 本発明の線状光源装置の構成を示す斜視図 本発明の線状光源装置を軸方向に切断した拡大断面図 本発明の接続部材の近傍を導光部材の軸方向に沿って切断した拡大断面図 本発明の接続部材の近傍を導光部材の軸方向に沿って切断した拡大断面図 本発明の導光部材と接続部材と光源に、位置決め部材を組み合わせた拡大断面図 本発明の接続部材の近傍を導光部材の軸方向に沿って切断した拡大断面図 従来の線状光源装置の構成を示す断面図
符号の説明
1 線状光源装置
2 導光部材
3 接続部材
4 光源
5 反射板
21 光出射面
22 光取込部
23 平滑面
24 軸方向側面
25a、25b ローレット溝
31 導光部材側端面
32 光源側端面
33 斜面

Claims (8)

  1. 一方の端部が光取込部となり、軸方向にのびる軸方向側面にローレット溝と、当該ローレット溝に対向する位置に光出射面とが形成された導光部材と、前記導光部材の光取込部に対向するように、接続部材を介して配置される光源とを備える線状光源装置において、
    前記接続部材の前記導光部材との境界面が当該接続部材の軸中心まわりに回転対称な曲面となっており、前記導光部材の光取込部が、当該導光部材の軸中心まわりに回転対称な曲面となっており、前記接続部材の導光部材との境界面が前記導光部材の光取込部に対してヒンジのように滑ることを特徴とする線状光源装置。
  2. 前記接続部材の前記導光部材との境界面が半球曲面となっており、前記導光部材の光取込部が半球曲面となっていることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  3. 前記ローレット溝は、軸方向側面に帯状に2本設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の線状光源装置。
  4. 前記接続部材は耐熱性を有する部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  5. 前記接続部材の前記導光部材との境界面が前記導光部材に向かって突出する凸曲面となっており、前記導光部材の光取込部が当該導光部材の内方に向かって陥没する凹曲面となっており、前記接続部材を構成する部材の屈折率は、前記導光部材を構成する部材の屈折率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  6. 前記接続部材の前記導光部材との境界面が当該接続部材の内方に向かって陥没する凹曲面となっており、前記導光部材の光取込部が前記接続部材に向かって突出する凸曲面となっており、前記接続部材を構成する部材の屈折率は、前記導光部材を構成する部材の屈折率より小さいことを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  7. 前記接続部材は、光源との境界面となる光源側端面と導光部材との境界面となる導光部材側端面との間を、導光部材側端面に向かって広がる傾斜がつけられた斜面によって連接される錐体状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
  8. 前記接続部材の周囲に、当該接続部材の軸中心に平行な筒状に形成され一端が接続部材と導光部材との界面の近傍となるように構成された位置決め部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の線状光源装置。
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