JP5248789B2 - 緊張力検知装置の校正方法 - Google Patents

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本発明は、プレストレストコンクリートにおける緊張力付与や傾斜地の土留め等に使用するグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知装置の校正方法に関する。
地盤上に敷設されたプレストレストコンクリートにおける緊張力付与や、傾斜地の土留め等に、グラウンドアンカーが使用されている。
図23は、一般的なグラウンドアンカー100を示す。なお、図23中の符号101は、地表法面等に敷設されグラウンドアンカー100によって地盤側に押圧すべきコンクリート部材、102はコンクリート部材101の表面に設置されたアンカープレート、104は樹脂製のシース、106は緊張部材であるアンカーケーブル、108はアンカーケーブル106に固定されたアンカーヘッド、109はアンカーケーブル106の腐食等を防止する機能を有するキャップである。
上記コンクリート部材101及びアンカープレート102には、略同軸上に挿通穴が形成されている。これらの挿通穴には、シース104内に収容されたアンカーケーブル106が挿通されている。
このアンカーケーブル106の下端部は、コンクリート部材101の下方における地中の安定地盤に埋設されたアンカー体(図示せず)に固定されている。また、コンクリート部材101及びアンカープレート102の挿通穴から地上側に導出されたアンカーケーブル106の上端部には、アンカーヘッド108が固定されている。
このアンカーヘッド108は、アンカーケーブル106の上端部をジャッキ等によって牽引して、緊張状態にされたアンカーケーブル106に固定され、アンカーケーブル106を介して作用する緊張力によって、アンカープレート102側に押圧固定されている。
このようなグラウンドアンカー100においては、アンカーケーブル106に付与された緊張力が経年変化によって緩み、それによって、アンカーケーブル106による当初の支持強度が低下する虞がある。そこで、定期的にアンカーケーブル106の緊張力を点検する必要がある。
従来、設置済みのグラウンドアンカー100におけるアンカーケーブル106の緊張力を検出するため、各種の緊張力検知装置が提案されている。
例えば、図24に示すように、アンカーケーブル123の緊張力を受圧するアンカープレート133に、アンカープレート133の曲げ歪み量を検出する歪みセンサー141が設けられ、この歪みセンサー141で検出された曲げ歪み量からアンカーケーブル123の緊張力測定装置の緊張力低下を算出する緊張力モニター装置144を備えたグラウンドアンカー緊張力検知システム110が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、図24中の符号131はコンクリート、129は地盤、127はアンカー体、135はアンカーヘッド、139はアンカーケーブル123と、アンカーヘッド135間に挿入された楔、136はキャップである。
特開2006−162511号公報
しかしながら、従来の緊張力検知装置は、歪みセンサーの校正処理が適正に行われていないことがあり、緊張力を正確に検知できないおそれがあった。
例えば、特許文献1のグラウンドアンカー緊張力検知システム110を用いてグラウンドアンカーの緊張力を検知する場合、コンクリート131の表面に凹凸があると、アンカーケーブル123の緊張力によってアンカープレート133にかかる押圧力は、アンカープレート133の位置によって異なる。このため、アンカープレート133に発生する曲げ歪みは、アンカープレート133の位置によって相違する。
このため、アンカープレート133に取り付けられた歪みセンサー141によって検知された曲げ歪みは、歪みセンサー141の取付位置によって相違する。
また、グラウンドアンカー100の設置環境は、グラウンドアンカー100毎に異なるため、アンカーケーブル106の緊張力が同一であったとしても、歪みセンサー141によって検知される曲げ歪みは、グラウンドアンカー100毎に異なることが多い。
従って、グラウンドアンカー100の緊張力を測定する際に、グラウンドアンカー緊張力検知システム110などの校正処理を適切に行う必要があるが、上記のように、従来は、適切な校正処理が行われていなかった。
また、グラウンドアンカー緊張力検知システム110の校正処理は、足場が悪いところで行うことが多いため、校正処理を簡単にできるようにすることが望まれる。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、簡単な作業で適切な校正処理を行うことができる緊張力検知装置の校正方法の提供を課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、
地盤上に敷設された敷設部材に前記地盤に対する押圧力を与えるグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知装置の校正処理を行う校正方法であって、
前記グラウンドアンカーは、前記敷設部材を貫通して配置され、下端部が前記地盤内に埋設されると共に、上端部が前記敷設部材から突出して配置された緊張部材と、前記緊張部材の上端部に固定されたアンカーヘッドと、前記アンカーヘッドと前記敷設部材との間に配置されアンカープレートとを有し、
前記緊張力検知装置は、前記アンカーヘッドと前記敷設部材との間に配置される歪み検知用プレートと、前記歪み検知用プレートに発生する歪みを検知する歪み検知手段とを有し、
前記校正処理は、前記緊張部材にその長手方向に沿って引張力を加えて前記緊張力を変化させ、前記緊張部材から前記アンカーヘッドを介して前記歪み検知用プレートに作用する押圧力と、前記歪み検知用プレートに発生する歪みとの関係を検出することを特徴とする。
本発明では、例えば緊張力検知装置によって緊張部材の緊張力を検知する前に、緊張部材に引張力をかけて、緊張部材からアンカーヘッドを介して歪み検知用プレートに作用する押圧力と、歪み検知用プレートに発生する歪みとの関係を求めることにより、簡単且つ適切に校正処理を行うことができる。
そして、緊張力検知装置によって緊張部材の緊張力を検知するときには、緊張部材に引張力をかけ、歪み検知用プレートに発生する歪みを検知し、検知した歪みを校正処理で求めた押圧力と歪みとの関係に照合して、歪み検知用プレートに作用している押圧力を求める。この押圧力に基づいて、緊張部材の緊張力を正確に算出できる。
また、校正処理に際して、緊張部材に引張力をかける手段、及び歪み検知用プレートの歪みを検知する手段は、緊張力検知装置の各手段を用いることができるので、校正処理用として特別な設備及び作業が不要であり、校正処理を簡単に行うことができる。なお、緊張部材としては、緊張線材、緊張鋼棒、上側が緊張鋼棒で下側が緊張線材で形成される緊張部材などを例示できる。
ここで、前記歪みは、圧縮歪みまたは曲げ歪みを例示できる。
また、前記緊張力検知装置には前記歪み検知手段が複数設けられ、
前記校正処理は、前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みのうち、所定の範囲から外れた前記歪みを除いた前記歪みの平均値を算出し、この平均値を用いて前記歪みと前記押圧力との関係を求めることができる。
この場合は、歪み検知用プレートの複数の位置に歪み検知手段が設けられているので、歪み検知用プレートに作用する押圧力が位置によって異なる場合でも、歪みを適切に検知できる。
また、前記緊張部材に加える引張力を増大及び減少する場合の両方で、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることができる。
この場合は、歪み検知用プレートに作用する押圧力と歪みとの間にヒステリシスが発生する場合でも、適切な校正処理をすることができる。
また、前記アンカーヘッドを前記歪み検知用プレートに衝突させた後、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることができる。
この場合は、アンカーヘッドと歪み検知用プレート間の接触状態が不均一である場合に、アンカーヘッドを歪み検知用プレートに衝突させることにより、接触状態を改善できる。
また、前記緊張部材に加える引張力を所定値以下として、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることが好ましい。
この場合は、引張力が所定値を超える範囲での歪み検知を省略できるので、作業工数を低減できる。
また、前記アンカーヘッドが前記歪み検知用プレートから離れるまで前記緊張部材に前記引張力をかけ、
前記引張力と前記緊張部材の伸び量との関係における変曲点を求め、
前記変曲点における前記引張力を前記緊張部材にかけて前記歪み検知用プレートの歪みを検知し、
前記変曲点における前記引張力と前記歪みとの関係を示す点と、前記引張力及び前記歪みの原点とを結ぶ直線に基づいて、前記引張力と前記歪みとの関係を求めることができる。
この場合は、変曲点における引張力と歪みとの関係のみを求めればよいので、作業を短縮できる。
また、前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みのうち、所定の範囲から外れた前記歪みを除いて、前記引張力と前記歪みとの関係を求めることができる。
この場合は、複数の歪み検知手段によって検知された歪みのうち、特異な歪みを除き、妥当な歪みのみを使用するので、より正確な校正処理が可能になる。
また、前記所定の範囲から外れた前記歪みがある場合は、警報又は警告を発生することができる。
この場合は、何らかの不具合によって歪みが所定の範囲から外れた際に、警報又は警告を発生するので、不具合があることを直ちに認識でき、適切な処置を迅速に行うことができる。
また、前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みの平均値に基づいて、前記荷重と前記歪みとの関係を求めることができる。平均値としては、相加平均を例示できる。
この場合は、複数の歪み検知手段によって検知された歪みが異なる際に、歪みの平均値を用いるので、適切な校正処理ができる。
本発明によれば、緊張力検知装置によってグラウンドアンカーの緊張力を測定する前に、緊張力検知装置を用いて歪み検知用プレートに作用する押圧力及び歪みの関係を求めることにより校正処理を行うので、校正処理を簡単且つ適切に行うことができる。
また、複数の歪み検知手段を用いることにより、歪み検知用プレートの複数の位置の歪みを検知できるので、例えば敷設部材の表面に凹凸があり、歪み検知用プレートに作用する押圧力が位置によって異なる場合でも、歪み検知用プレートの歪みを適切に検知できる。
以下、本発明の実施の形態を添付した図1から図22に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明に係る第1実施形態の緊張力検知装置1の校正方法を説明する図である。なお、本実施形態では、法面に敷設されたコンクリートに緊張力を付与するグラウンドアンカーの緊張力検知装置に適用した場合について説明するが、本発明は、これに限らず、グラウンドアンカーの緊張力を検知する各種の緊張力検知装置の校正に適用できる。
グラウンドアンカー10は、地盤15上に敷設された敷設部材であるコンクリート12に地盤15側への押圧力を与えるべく、コンクリート12を貫通して配置され、下端部が地盤15内のアンカー体30に固定されると共に、上端部がコンクリート12より上側に突出したアンカーケーブル11と、コンクリート12より上側に配置されアンカーケーブル(緊張部材)11の上端部11aに固定されたアンカーヘッド13と、アンカーケーブル11による押圧力をアンカーヘッド13を介してコンクリート12に伝達すべく、アンカーヘッド13とコンクリート12との間に設けられたアンカープレート14とを有している。
アンカーケーブル11の上端部11aには、オイルキャップ61(図7参照)が嵌着されている。アンカー体30は、セメント系グラウト材の注入によって所定の大きさ、形状に造成されている。また、アンカーケーブル11は、所定の弾性特性を有する樹脂製のシース31に挿通されている。なお、緊張部材としては、緊張線材であるアンカーケーブル11以外に、緊張鋼棒、上側が緊張鋼棒で下側が緊張線材で形成されるものなどを例示できる。
アンカーケーブル11とアンカーヘッド13との固定は、アンカーヘッド13に形成された線材挿通孔13aにアンカーケーブル11を挿通し、テーパ管状の楔を線材挿通孔13aの内面とアンカーケーブル11との間に打ち込むことによって行われている。
緊張力検知装置1は、グラウンドアンカー10におけるアンカーケーブル11の緊張力を検知する。
すなわち、この緊張力検知装置1は、アンカーヘッド13とアンカープレート14との間に配置される歪み検知用プレートであるセンサープレート20と、このセンサープレート20に発生する圧縮歪みを検知する歪み検知手段である歪みセンサー21を有している。
センサープレート20は、図2に示すように、複数の分割プレート20aを有している。本実施形態では、3個の分割プレート20aを有している。これらの分割プレート20aは略長方形状に形成され、その外側の両角に比較的大きな面取りCが施されている。
3個の分割プレート20aは、グラウンドアンカー10の複数のアンカーケーブル11を囲むように(図5参照)、略C字状に配置されている。また、中央の分割プレート20aにおける略中央部には、制御部50(図6参照)から延びる電線22が接続されている。
更に、中央の分割プレート20a及び他の分割プレート20aは、線状の接続部材23によって接続されている。そして、両側の分割プレート20a,20a間に隙間Dが形成されている。
すなわち、3個の分割プレート20aが直列に接続されて、略C字状を形成するように配置され、その両端部が開放されている。これらの分割プレート20aは、磁石に吸着される防錆処理鋼板によって形成されている。
接続部材23は、弾性を有する材料によって線状に形成されている。この接続部材23の弾性によって、各分割プレート20aがC字形の内側に向けて付勢されている。
また、接続部材23に沿って電線24が設けられている。この電線24の両端部は、隣接する分割プレート20a,20aの歪みセンサー21,21に接続されている。
各分割プレート20aの略中央には、図3に示すように、矩形の孔20bが設けられている。この孔20b内には、図4に示すように、歪センサー21が設けられている。
本実施形態では、歪みセンサー21が、孔20bの内面20cに貼り付けられている。この歪みセンサー21によって、分割プレート20aの厚さt方向の圧縮歪みが検知される。
なお本実施形態では、一個の分割プレート20aに一個の歪みセンサー21が設けられている場合を示したが、一個の分割プレート20aに複数個の歪みセンサー21が設けられている場合も同様である。この歪みセンサー21は、市販の歪みゲージが使用されている。
また、歪みセンサー21は、外気や湿気等による汚損を防止するために、高度な耐候性(防水性)を付与しておく必要がある。そこで、本実施形態では、孔20b内に歪みセンサー21が取り付けられた後、孔20b内にコーティング剤(防水性樹脂)25がポッティングされて埋めている。また、孔20bの開口が、防水蓋で覆うなどの防水処置を施されていることもある。
センサープレート20の各分割プレート20aは、図5に示すように、アンカーヘッド13の外周縁13bと、全てのアンカーケーブル11の外端を通る円周11dとの間に収められて取り付けられている。
図6は、このグラウンドアンカーの緊張力検知装置1における制御部50を示す。この制御部50は、基板ボックス51と、緊張力モニター装置52とを有している。基板ボックス51と緊張力モニター装置52は、互いに別体で形成されている。
基板ボックス51は、歪みセンサー21の出力信号を読み取る平行回路53、及び記憶媒体54を有している。平行回路53は、分割プレート20aの歪みセンサー21に接続されている。また、記憶媒体54としては、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などを例示できる。
緊張力モニター装置52は、平行回路53からの受信信号を増幅する増幅回路等を有する歪センサー作動回路55、この歪みセンサ作動回路55から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路56、このA/D変換回路56の出力信号から分割プレート20aの圧縮歪量を算出し、CF(Compact Flash)などの記憶媒体
60へのデータ読み出し/書き込み処理等を行う演算処理回路(MPU:Micro Processing Unit)57、演算処理回路57で算出されたデータ等を画面表示する液晶ディスプレイ等を有する表示回路58、演算処理回路57による処理内容等を設定するキーボード等の入力操作回路59、入力操作回路59からの入力データや演算処理回路57による処理データを記憶する記憶媒体60を備えている。
なお、基板ボックス51は、図7に示すように、アンカーケーブル11の上端部を覆うべく、アンカープレート14に着脱自在に設けられたオイルキャップ61の内面にビスなどで取り付けられている。
そして、グラウンドアンカー10の緊張力を測定する際には、防水コネクタ用キャップ(図示せず)をオイルキャップ(樹脂製又はアルミ製)61から外して、コネクター62に緊張力モニター装置52を接続するだけで緊張力を測定できる。
〈緊張力検知装置の校正処理〉
緊張力検知装置1の校正処理は、図1に示すように、アンカーケーブル11に長手方向に沿って引張力を加えることにより、アンカーヘッド13を介してセンサープレート20に作用する押圧力(以下、荷重という)と、センサープレート20に発生する歪みとの関係を求める。
本実施形態では、アンカーヘッド13にアンカープレート14から離れる方向の力をかけることにより、アンカーケーブル11に引張力をかける。
また、本実施形態では、緊張力を検知する際、及び校正処理を行う際に、センターホールジャッキ70を用いて、アンカーヘッド13にアンカープレート14から離れる方向の力をかけて、センサープレート20に加わる荷重を変えることにより、荷重と歪みとの関係を検出する。このセンターホールジャッキ70は、アンカーケーブル11に固定されたアンカーヘッド13を直接吊揚げることができる。
すなわち、このセンターホールジャッキ70は、アンカーヘッド13上に被せられ、且つコンクリート表面12a上に設置されるラムチェア71と、ラムチェア71の上面に設けられた油圧ジャッキ74と、ラムチェア71内に配置されると共に、油圧ジャッキ74に取り付けられてアンカーヘッド13を把持するヨーク状のアタッチメント72と、油圧ジャッキ74に油圧を供給する油圧ポンプ75とを有している。
ラムチェア71は円筒状に形成され、その下端部が開口されている。また、ラムチェア71の下端部の側面には、適宜な大きさの開口部71bが設けられている。
また、ラムチェア71の下端部における側面には、開口部71bを除いた位置に、互いに適宜な間隔をあけて複数の位置調整ボルト76が螺入されている。これらの位置調整ボルト76は、ラムチェアの中心線に対して直交すると共に、アンカープレート14と略同じ高さに取り付けられている。
これらの位置調整ボルト76の螺入長さを調整することにより、アンカープレート14に対するラムチェア71の相対位置を調整できる。本実施形態では、位置調整ボルト76によって、アンカーヘッド13の中心とアンカープレート14の中心が一致するように調整する。
また、ラムチェア71には、油圧ジャッキ74の嵌合部74aを嵌め込む凹部71aが設けられている。この凹部71aに油圧ジャッキ74の嵌合部74aを嵌め込むことにより、ラムチェア71の中心と油圧ジャッキ74の中心を整合させることができる。
緊張力検知装置1の校正処理(以下、キャリブレーションという)は、緊張力検知装置1のセンサープレート20を取り付けた後、アンカーケーブル11の緊張力を検知する前に行う。
アンカーケーブル11の緊張力に基づくセンサープレート20に作用する荷重と、センサープレート20に発生する圧縮歪みとの関係は、アンカーヘッド13及びアンカープレート14のセンサープレート20との接触部における凹凸や、コンクリート表面12aの傾斜や凹凸などにより、グラウンドアンカー10毎に異なる。
すなわち、グラウンドアンカー10の設置場所が変われば、アンカーケーブル11の緊張力が同一であっても、センサープレート20に作用する荷重及びセンサープレート20に発生する圧縮歪み量が変わる。
このため、本実施形態では、上記のようにグラウンドアンカー10にグラウンドアンカーの緊張力検知装置1を取り付けた後、緊張力を測定する前にキャリブレーションを行う。これにより、センサープレート20に作用する荷重と歪みとの関係を把握しておく。
キャリブレーションに際しては、先ず、基板ボックス51に緊張力モニター装置52を接続する。
また、油圧ポンプ75と油圧ジャッキ74間の配管に、油圧を測定する圧力計77を取り付ける。更に、油圧ジャッキ74のストローク部74aにおけるストローク量Xを測定する変位計78、変位計78の出力を増幅するアンプ79を取り付ける。
圧力計77及び変位計78の出力は、アンプ79を介して緊張力モニター装置52に入力される。
次に、油圧ジャッキ74によってアンカーヘッド13にセンサープレート20から離れる方向の力(以下、ジャッキ荷重という)をかけることにより、アンカーケーブル11に引張力を加える。そして、油圧ジャッキ74のジャッキ荷重FJと、油圧ジャッキ74におけるストローク部74aの変位Xとを測定する。なお、ジャッキ加重FJは、油圧ジャッキ74に供給される油圧に基づいて算出する。
図8(a),(b)は、油圧ジャッキ74でアンカーヘッド13にアンカーケーブル11の長手方向にジャッキ荷重FJをかけることにより、アンカーケーブル11に引張力をかけた場合の各部に作用する荷重を示す。
図8(a)に示すように、アンカーヘッド13がセンサープレート20から離れた場合は、センサープレート20に荷重がかからないため、圧縮歪みが生じない。この場合、ジャッキ加重FJは、アンカーケーブル11の緊張力(ケーブル加重FC)と等しくなる。
図8(b)に示すように、アンカーヘッド13がセンサープレート20に当接している場合は、ケーブル荷重FCからジャッキ荷重FJを引いた押圧力であるセンサープレート荷重FSがセンサープレート20にかかる。
ここで、ジャッキ荷重FJが0の場合におけるケーブル荷重FCを、セット荷重FBという。すなわち、通常はセット荷重FBが各部に働いている。
図9は、ジャッキ荷重FJを徐々に上げていった場合の、各荷重のバランスを示す。また、図10,11は、図9における各時点t0〜t6における各部の状態、及び力のバランスを示す。
図9に示すように、ジャッキ荷重FJをゼロから徐々に上げていくと、ある時点t2でジャッキ荷重FJがアンカーケーブル11のセット荷重FBと等しくなる。
ジャッキ荷重FJを更に上げていくと、アンカーケーブル11が伸ばされて、アンカーヘッド13とセンサープレート20との間に隙間ができる。
次に、ジャッキ荷重FJを徐々に下げていくと、アンカーケーブル11が収縮し、アンカーヘッド13がセンサープレート20に接近する方向に移動する。
そして、ある時点t4でアンカーヘッド13がセンサープレート20に当接し、アンカーヘッド13の移動が停止する。これにより、アンカーケーブル11の収縮が停止する。
更に、ジャッキ荷重FJを下げていくと、センサープレート20には、セット荷重FBからジャッキ荷重FJを引いた荷重(以下、センサープレート荷重FSと呼ぶ)が加わる。
このように、ジャッキ荷重FJを上げ下げすることで、センサープレート荷重FSを変えることができる。センサープレート荷重FSが変化すると、センサープレート20に発
生する圧縮歪み量も変化する。
そこで、ジャッキ荷重FJを上げ下げすることにより、センサープレート荷重FSと、センサープレート20の圧縮歪み量との関係を求めることができる。
上記セット荷重(緊張力)FBは、次に説明するように、ジャッキ荷重FJと油圧ジャッキ74におけるストローク部74aの変位量Xとの関係から求めることができる。
図12は、アンカーヘッド13をセンサープレート20から離れるまで移動した後、ジャッキ荷重FJを徐々に下げた場合のジャッキ荷重FJとストローク部74aの変位量Xとの関係を示すFJ・X線図である。
このFJ・X線図から分かるように、ジャッキ荷重FJを下げると、アンカーケーブル11が伸びていた状態から収縮するため、ストローク部74aの変位が大きくなり、FJ・X線図の勾配が大きくなる。
そして、アンカーヘッド13がセンサープレート20に当接した後は、アンカーケーブル11は殆ど収縮しない。このため、変位量Xは、センサープレート20やアンカーヘッド13等の変形分となり、FJ・X線図の勾配が小さくなる。
FJ・X線図上には、勾配が大きく変化する変曲点Pができる。この変曲点Pにおけるジャッキ荷重FJが、セット荷重FBである。
図13は、センサープレート荷重FSとセンサープレート20の歪みεとの関係を示すキャリブレーションデータを示す。なお、図13の横軸はセンサープレート荷重FS、縦軸は歪みεを示す。
また、図13中の丸印は測定データ、実線は測定データを一般化して作成したFS換算線A、破線は測定データを取得できない範囲におけるFS換算線Bを示す。
FS換算線Bは、FS換算線Aを所定の処理によって上方に延長したものである。すなわち、センサープレート20の荷重FSを、油圧ジャッキ74によってセット荷重FBより高くすることはできないので、本実施形態では、FS換算線Aにおけるセット荷重FB付近の勾配(Δε/ΔFS)で、FS換算線Aを上方に延長することにより、FS換算線Bを作成する。
なお、FS換算線Aにおけるセット荷重FBのデータを解析し、高次な関数でFS換算線Bを発生することもできる。
このキャリブレーションデータは、セット荷重FB以下の範囲でジャッキ荷重FJを上げ下げすることにより得られる。
グラウンドアンカー10の緊張力を検知する際には、センターホールジャッキ70を用いて、ジャッキ荷重FJを変化させることにより、センサープレート20の圧縮歪みεを検知する。
次に、キャリブレーションデータのFS換算線A,Bを照合し、検知した圧縮歪みεに対応するセンサープレート荷重FSを求める。このセンサープレート荷重FSに基づいて、アンカーケーブル11の緊張力を算出する。
なお、センサープレート荷重FSが増加する場合の歪みεと、減少する場合の歪みεとの間に、ヒステリシスが発生することがある。
このようにヒステリシスが発生する場合は、センサープレート荷重FSが増加する場合、及び減少する場合の両方で歪みεを検知し、両方のデータからFS換算線A,Bを求めることが好ましい。
例えば、センサープレート20の圧縮歪みを検知する場合は、図14に示すように、ヒステリシスは殆ど発生しない。
これに対して、図15に示すように、センサープレートの曲げ歪みを検知する場合には、ヒステリシスが発生する。これは、センサープレートとアンカーヘッド間に滑りが発生するためと考えられる。
また、センサープレート20を挟み込むアンカーヘッド13とアンカープレート14の一方または両方に表面の凹凸や潰れ等がある場合には、センサープレート20とアンカーヘッド13又はアンカープレート14との接触状態が不均一となり、センサープレート荷重FSが不安定になることがある。
この場合、油圧ジャッキ74を上げ下げしてジャッキ荷重FJを増減することにより、センサープレート20とアンカーヘッド13又はアンカープレート14との接触状態を馴染ませることができる。
図1に示すように、油圧ジャッキ74に供給される油圧P(又は油圧Pから算出されるジャッキ荷重FJ)、油圧ジャッキ74におけるストローク部74aの変位量X、及びセンサープレート20の歪みεは、緊張力モニター装置52に自動的に入力される。
緊張力モニター装置52は、演算プログラムによって、入力されたデータからキャリブレーションデータのFS換算線A,Bを作成する。
図16は、キャリブレーションのロジックを示す(図16中の右の欄参照)。キャリブレーションに際しては、先ず基本情報設定が行われる。ここでは、グラウンドアンカー情報及びID入力、ジャッキの受圧面積AJ入力、キャリブレーションのサンプリング設定情報入力などが行われる。
次に、セット荷重FBが求められる。ここでは、ジャッキ油圧P、変位量Xが自動読み込みされてジャッキ荷重FJが算出され、FJ・X線図からセット荷重FBが算出される。
次に、キャリブレーションデータの収集が行われる。ここでは、スタートボタンが押されると、ジャッキ油圧P及び歪みεが自動的に読み込まれ、ジャッキ荷重FJが算出される。次に、センサー荷重FSが算出される。
上記ジャッキ油圧P及び歪みεの読み込みからセンサー荷重FSの算出は、繰り返し行われる。そして、エンドボタンが押されることにより、上記繰り返し処理が終了する。
次に、歪みεデータのエラー判定が行われる。本実施形態では、各歪みε/最大歪みε<0.2の場合に、歪みεがエラーと判定される。
次に、キャリブレーション演算式FS(ε)が作成される。ここでは、センサープレー
ト荷重FS及び歪みεの収集データに基づいて、キャリブレーション演算式FS(ε)又はマップが作成される。
このように、本発明によれば、グラウンドアンカー10の緊張力を測定する前に、アンカーヘッド13にジャッキ荷重FJをかけることにより、アンカーケーブル11に引張力を加え、センサープレート荷重FSとセンサープレート20に発生する歪みεとの関係を求め、この関係に基づいてFS換算線A,Bを作成するので、校正処理を適切に行うことができる。
また、センサープレート20に発生する歪みεは、緊張力を検知するためにセンサープレート20に設けられている歪みセンサー21を用いて行うことができるので、特別な設備を使用することなく、足場などの状態が悪い場所でも校正処理を簡単に行うことができる。
〈第2の実施の形態〉
図17に示すように、グラウンドアンカー10の設置場所によっては、緊張力モニター装置52に圧力計77などの計測機器を接続できない場合がある。
このような場合は、緊張力モニター装置52に、油圧P、変位量X、ジャッキ荷重FJを手動で入力することにより、FS換算線A,Bを作成することができる。
この場合のキャリブレーションのロジックを、図16の中央の欄に示す。なお、以下に説明する事項以外は第1実施形態と同様である。
ここでは、基本情報設定として、グラウンドアンカー情報及びID、ジャッキの受圧面積AJ入力、キャリブレーションのサンプリング設定情報が手動で入力される。
また、セット荷重FBの算出では、レコーダ80にジャッキ油圧P、変位量Xが手動で入力され、FJ・X線図からセット荷重FBが求められて、これがレコーダ80に手動で入力される。
また、キャリブレーションデータの収集では、緊張力モニター装置52にジャッキ油圧Pが手動で入力され、読み込みボタンが押されると、歪みεが自動で読み込まれる。
〈第3の実施の形態〉
グラウンドアンカー10の緊張力測定は、緊張力を正確に測定することよりも、極端に弛んでいるものや荷重が異常に高くなっているものがないかを管理することが主たる目的になることが多い。この場合には、測定精度よりも、作業性やコストを含めた性能が要求される。
キャリブレーション作業を簡略化する場合は、図18に示すように、ジャッキ荷重FJを上げ下げしてセット荷重FBを検知する。次に、セット荷重FBにおける歪みεを検知する。
次に、図19に示すように、セット荷重FBと歪みεとの測定データと、原点とを直線で結ぶことにより、FS換算線を作成する。
この場合は、センサープレート20の歪みεを、セット荷重FBが作用する一点だけ測定すればよいので、作業工数を低減できる。
〈第4の実施の形態〉
図20(a),(b)に示すように、アンカープレート14の表面に凹部66や、凸部67がある場合には、アンカープレート14とセンサープレート20との接触状態が不均一となり、接触圧力が過大又は過小になる。これは、アンカーヘッド13の表面に凹凸がある場合も同様である。
アンカープレート14とセンサープレート20との接触圧力が過小の場合は、センサープレート20に歪みが発生しなかったり、歪みセンサー21の感度が低下して歪みを検知できなくなることがある。
また、接触圧力が過大の場合は、センサープレート20の圧縮歪みが、歪みセンサー21の測定レンジをオーバーし、場合によっては歪みセンサー21が破損するおそれがある。
本実施形態では、センサープレート20とアンカーヘッド13又はアンカープレート14との接触圧力が低すぎる場合のデータ、及び高すぎる場合の異常データを、次の方法で排除する。
まず、接触圧力の適正範囲を設定する。ここでは、適正範囲の最小値を第1の所定値とし、適正範囲の最大値を第2の所定値とする。
そして、接触圧力が第1の所定値未満の場合は、キャリブレーション作業終了後、又はキャリブレーション作業中に、複数の歪みセンサー21によって検知された歪みεのうち、最大の歪みεを抽出する。
そして、各歪みεと最大歪みεとの比が、所定値例えば20%以下の歪みεを排除する。また、排除された歪みεがある場合は、緊張力モニター装置52に警告を表示し、又は警報を鳴らすことができる。
これにより、作業者が例えばセンサープレート20を取り外して再度セッティングすることにより、センサープレート20とアンカーヘッド13又はアンカープレート14との接触状態を改善して、キャリブレーションをやり直すことができる。これによって、全ての歪みセンサー21が正常な状態で作動するようにできる。
また、接触圧力が第2の所定値を超える場合は、歪みセンサー21によって検知された歪みεのうち、所要範囲をオーバーした歪みεを排除する。
キャリブレーション作業中に、歪みεが所要範囲をオーバーした場合は、直ちに緊張力モニター装置52に警告を表示し、又は警報を鳴らすことができる。
これにより、作業者が警告又は警報を認識でき、例えばセンサープレート20にそれ以上の荷重がかからないようにするなど適切な処理を行い、歪みセンサー21が破損するのを防止できる。
なお、警告又は警報は、歪みεが所要範囲をオーバーした場合だけでなく、歪みεが所定値を超えた場合に発生するようにできる。
また、各部の電線の断線や劣化等により、歪みセンサー21の出力信号が過小又は過大となった場合も、上記接触状態が不均一な場合と同様に処理することができる。
〈第5の実施の形態〉
図21に示すように、地盤15又はコンクリート12の変動により、コンクリート表面12aの傾斜が変化して、グラウンドアンカー10の緊張力が増加し又は減少する場合が考えられる。
このような場合、センサープレート20に作用する荷重分布が変化し、実際の緊張力に対して各歪みセンサー21によって検知された歪みεが、過大又は過小になることがある。
センサープレ−ト20に作用する荷重分布が変化する場合は、センサープレート20全体にかかる荷重によって緊張力を評価するのが好ましい。このためには、全ての歪みセンサー21による歪みεの平均値に基づいて、緊張力を求めることが有効である。
図22は、緊張力モニター装置52による緊張力算出処理を示すフローチャートである。ここでは、先ず、歪みセンサーで検知された歪みが読み込まれる(S1)。次に、異常な歪みが排除される(S2)。次に、有効な歪みの平均値が算出される(S3)。続いて、歪みの平均値に基づいて緊張力が算出される(S4)。
なお、上記実施形態では、緊張力測定装置1が、既にグラウンドアンカー10に設置されている場合について説明したが、本発明は緊張力検知装置1を新たにグラウンドアンカー10に設置する場合にも適用できる。
この場合は、アンカーケーブル11に引張力を加えてアンカーヘッド13とアンカープレート14との間に所定の隙間を設け、この隙間にセンサープレート20を挿入し、アンカーケーブル11に加える引張力を下げていき、その際の引張力と歪みεとの関係を求める。
また、上記実施形態では、センサープレート20の圧縮歪みを検知する緊張力検知装置1の校正処理を行う場合について説明したが、本発明は歪み検知用プレートの曲げ歪みを検知する緊張力検知装置に適用することもできる。
本発明に係る第1実施形態のグラウンドアンカーの緊張力検知装置の校正処理を説明する図である。 本発明に係る第1実施形態のセンサープレートを示す図である。 本発明に係る第1実施形態のセンサープレートの断面図であり、図2のA−A断面図である。 本発明に係る第1実施形態の歪みセンサーの取付状態を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態のセンサープレートの配置を示す図であり、図1のB−B断面図である。 本発明に係る第1実施形態の制御部を示す図である。 本発明に係る第1実施形態の制御部における基板ボックスの取付状態を示す断面図である。 図8(a)は本発明に係る第1実施形態のアンカーヘッドがセンサープレートから離れている場合の各荷重を示す図、図8(b)はアンカーヘッドがセンサープレートに当接している場合の各荷重を示す図である。 本発明に係る第1実施形態のジャッキ荷重を上下した場合の各荷重のバランス状態を示す図である。 本発明に係る第1実施形態のジャッキ荷重を上下した場合の各部の状態及び力のバランス状態を示す図であり、図9の各時点t0〜t4における状態及びバランスを示す図である。 本発明に係る第1実施形態のジャッキ荷重を上下した場合の各部の状態及び力のバランス状態を示す図であり、図9の各時点t4〜t6における状態及びバランスを示す図である。 本発明に係る第1実施形態のジャッキ荷重とストローク部の変位との関係を示す図である。 本発明に係る第1実施形態のセンサープレート荷重と歪みとの関係を示す図である。 本発明に係る第1実施形態のセンサープレート荷重と圧縮歪みとの関係を示す図である。 一般的なセンサープレート荷重と曲げ歪みとの関係を示す図である。 本発明に係る第1実施形態及び第2実施形態のキャリブレーションのロジックを説明する図である。 本発明に係る第2実施形態の校正処理を説明する図である。 本発明に係る第3実施形態のセット荷重FBを求める方法を説明する図である。 本発明に係る第3実施形態のセンサープレート荷重と歪みとの関係を示す図である。 図20(a)は本発明に係る第4実施形態のセンサープレートと凹部を有するアンカープレートとの接触状態を示す図、図20(b)はセンサープレートと凸部を有するアンカープレートとの接触状態を示す図である。 本発明に係る第5実施形態のコンクリート表面が変動した状態を示す図である。 本発明に係る第5実施形態の歪みの平均値算出処理を示すフローチャートである。 一般的なグラウンドアンカーを示す図である。 従来例に係るグラウンドアンカーの緊張力検出方法を示す断面図である。
符号の説明
1 緊張力検知装置
10 グラウンドアンカー
11 アンカーケーブル
11a 上端部
11d 円周
12 コンクリート
12a コンクリート表面
13 アンカーヘッド
13a 線材挿通孔
13b 外周縁
14 アンカープレート
14 アンカーヘッド
15 地盤
20 センサープレート(歪み検知用プレート)
20a 分割プレート
20b 孔
20c 内面
21 歪センサー
22 電線
23 接続部材
24 電線
30 アンカー体
31 シース
50 制御部
51 基板ボックス
52 緊張力モニター装置
53 平行回路
54 記憶媒体
55 センサ作動回路
55 歪センサー作動回路
56 変換回路
57 演算処理回路
58 表示回路
59 入力操作回路
60 記憶媒体
61 オイルキャップ
66 凹部
67 凸部
70 センターホールジャッキ
71 ラムチェア
71a 凹部
71b 開口部
72 アタッチメント
74 油圧ジャッキ
74a ストローク部
74a 嵌合部
75 油圧ポンプ
76 位置調整ボルト
77 圧力計
78 変位計
79 アンプ
80 レコーダ
100 グラウンドアンカー
101 コンクリート部材
102 アンカープレート
104 シース
106 アンカーケーブル
108 アンカーヘッド
110 グラウンドアンカー緊張力検知システム
123 アンカーケーブル
131 コンクリート
133 アンカープレート
135 アンカーヘッド
141 センサー
144 緊張力モニター装置

Claims (11)

  1. 地盤上に敷設された敷設部材に前記地盤に対する押圧力を与えるグラウンドアンカーの緊張力を検知する緊張力検知装置の校正処理を行う校正方法であって、
    前記グラウンドアンカーは、前記敷設部材を貫通して配置され、下端部が前記地盤内に埋設されると共に、上端部が前記敷設部材から突出して配置された緊張部材と、前記緊張部材の上端部に固定されたアンカーヘッドと、前記アンカーヘッドと前記敷設部材との間に配置されるアンカープレートとを有し、
    前記緊張力検知装置は、前記アンカーヘッドと前記敷設部材との間に配置される歪み検知用プレートと、前記歪み検知用プレートに発生する歪みを検知する歪み検知手段とを有し、
    前記校正処理は、前記緊張部材に前記アンカーヘッドを前記アンカープレートから離す方向の引張力を加えて前記緊張力を変化させた際の、前記歪検知手段の出力と前記緊張部材に加えた引張力との関係に基づき、前記緊張部材から前記アンカーヘッドを介して前記歪み検知用プレートに作用する押圧力と、前記歪み検知用プレートに発生する歪みとの関係を検出することを特徴とする緊張力検知装置の校正方法。
  2. 前記歪みは、圧縮歪みまたは曲げ歪みであることを特徴とする請求項1に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  3. 前記緊張力検知装置には前記歪み検知手段が複数設けられ、
    前記校正処理は、前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みのうち、所定の範囲から外れた前記歪みを除いた前記歪みの平均値を算出し、前記歪みの平均値と前記押圧力との関係を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  4. 前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みのうち、所定の範囲から外れた前記歪みを除いて、前記引張力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項3に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  5. 前記所定の範囲から外れた前記歪みがある場合は、警報又は警告を発生することを特徴とする請求項4に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  6. 前記複数の歪み検知手段によって検知された前記歪みの平均値に基づいて、前記引張力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  7. 前記緊張部材に加える引張力を増大及び減少する場合の両方で、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の緊張力測検知装置の校正方法。
  8. 前記アンカーヘッドを前記歪み検知用プレートに衝突させた後、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  9. 前記緊張部材に加える引張力を所定値以下の範囲で変化させて、前記押圧力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  10. 前記アンカーヘッドが前記歪み検知用プレートから離れるまで前記緊張部材に前記引張力をかけ、
    前記引張力と前記緊張部材の伸び量との関係における変曲点を求め、
    前記変曲点における前記引張力を前記緊張部材にかけて前記歪み検知用プレートの歪みを検知し、
    前記変曲点における前記引張力と前記歪みとの関係を示す点と、前記引張力及び前記歪みの原点とを結ぶ直線に基づいて、前記引張力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の緊張力検知装置の校正方法。
  11. 前記緊張部材に引張力を加えて前記アンカーヘッドと前記敷設部材との間に所定の隙間を設け、前記隙間に前記歪検知用プレートを挿入し、前記緊張部材に加える前記引張力を下げていき、その際の前記引張力と前記歪みとの関係を求めることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の緊張力検知装置の校正方法。
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