JP5248335B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動領域を遊技媒体が通過したことにもとづいて識別情報の可変表示を開始し表示結果を導出表示する可変表示手段と、可変表示手段に特定表示結果が導出表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させるとともに、所定条件が成立したときに通常状態であるときに比べて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させるパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態(遊技機の状態。よって、具体的には、遊技機が制御されている状態。)を、所定の遊技価値を遊技者に与える状態にするように構成されたものがある。
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示装置において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄(最終停止図柄)を最終的に停止表示させることである。また、始動入賞口に遊技球が入賞したときに、既に可変表示が行われていたり大当り遊技が行われているときなど新たな可変表示を開始できない場合には、所定数を限度として、始動入賞口に遊技球が入賞したことが記憶される。その記憶を保留記憶(始動入賞記憶)という。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば、10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば、15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば、29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。また、ラウンドにおける遊技をラウンド遊技ということがある。
また、可変表示装置において、最終停止図柄(例えば、左中右図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態(リーチとなった状態)で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。
また、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果のうちの特別な特定表示結果(特別表示結果)となる等の特別の条件が成立すると、以後、大当りが発生する確率が高くなる高確率状態(確変状態ともいう。)に移行するように構成されたものもある。また、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果となる等の条件が成立すると、大入賞口を所定回(例えば、2回)開放する特殊遊技状態(小当り遊技状態)に移行させるように構成された遊技がある。なお、特殊遊技状態に移行する場合に、遊技状態が変化(例えば、通常状態から高確率状態に変化)することはない。
さらに、遊技機には、遊技終了後に高確率状態に制御されることになる特定遊技状態(以下、第2特定遊技状態という。)が生じた後に実行される演出と、特殊遊技状態が生じた後に実行される演出とを類似させるとともに、演出の内容を発展させ、第2特定遊技状態が生じた後では、特殊遊技状態が生じた後には到達しない段階にまで演出を発展させることによって、高確率状態に制御されていることを遊技者に分かりづらくするとともに、ある程度は把握可能にする遊技機がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−151970号公報(段落0351−0359)
しかし、特許文献1に記載された遊技機では、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者に分かりづらくするとともに、遊技状態が高確率状態に制御されていることを推測可能にするための演出として、単一の方向(発展していく方向)に変化していく演出が実行されるだけであるから、遊技者にとっては、単調な興趣しか提供できていない可能性がある。
そこで、本発明は、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者に分かりづらくするとともに遊技状態が高確率状態に制御されていることを推測可能にするための演出によって高確率状態に対する遊技者の期待感を向上させることができる上に、そのような演出によって遊技者に与えられる興趣を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明による遊技機は、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば、特別図柄や飾り図柄)を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば、特別図柄表示器や演出表示装置9)と、可変表示手段に特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に移行させるとともに、所定条件が成立したときに通常状態であるときに比べて遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、確変状態)に移行させる遊技機であって、識別情報の表示結果の決定に用いられる数値データを所定の数値範囲で更新する数値データ更新手段と、識別情報の可変表示の実行条件が成立したことにもとづいて、数値データ更新手段から抽出された数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、識別情報の可変表示を開始する場合に、保留記憶手段に記憶されている保留記憶にもとづいて、特定遊技状態に移行させるか否かを決定するとともに特別遊技状態に移行させるか否かを識別情報の表示結果が導出表示されるよりも前に決定する事前決定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560において、ステップS73の処理を実行する部分)と、遊技機に設けられている演出装置(例えば、演出表示装置9)を用いて、特別遊技状態に移行されているときと通常状態であるときとで共通に実行される共通演出(例えば、図25に示すパターンA,B,Cの背景の演出)を複数回の識別情報の可変表示に亘って実行する共通演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS832の処理で選択した特別モードの背景による演出に応じたプロセステーブルにもとづいてステップS841〜S844の処理を実行する部分)と、共通演出実行手段により実行されている共通演出の演出態様を切り替える共通演出切替手段((例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS869の処理を実行する部分)と、所定の終了条件が成立すると共通演出を終了させる共通演出終了手段とを備え、共通演出は、各々演出態様が異なる第1演出態様(例えば、図25に示すモード1)と第2演出態様(例えば、図25に示すモード2)と第3演出態様(例えば、図25に示すモード3)とを含み、共通演出切替手段は、少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に共通演出の演出態様を第1演出態様から第2演出態様に切り替え、さらに、少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に第2演出態様から第3演出態様に切り替える第1演出切替手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS682の処理で図25に示すパターンAが選択された場合に、ステップS869の処理を実行する部分)と、第1演出切替手段が共通演出の演出態様を切り替える順番とは異なる順番で共通演出の演出態様を切り替える第2演出切替手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS682の処理で図25に示すパターンCが選択された場合に、ステップS869の処理を実行する部分)とを含み、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合で第2演出切替手段により共通演出の演出態様を切り替え図41参照)、共通演出終了手段は、特定遊技状態に移行させることに対応する保留記憶が保留記憶手段に記憶されている場合には、所定の終了条件が成立しても共通演出を終了させないことを特徴とする。
特定遊技状態において遊技者にとって有利な第1状態(例えば、開放状態)と遊技者にとって不利な第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化する特別可変入賞装置(例えば、特別可変入賞球装置20)を備え、特定遊技状態には、特別可変入賞装置を第1期間(例えば、15ラウンド)に亘って第1状態に変化させる第1特定遊技状態(例えば、通常大当りにもとづく大当り遊技状態)と、特別可変入賞装置を第1期間よりも短い第2期間(例えば、2ラウンド)に亘って第1状態に変化させる第2特定遊技状態(例えば、突然確変大当りにもとづく大当り遊技状態)とがあり、事前決定手段は、遊技状態を第2特定遊技状態に移行させ、かつ、特別遊技状態に移行させることに決定可能であるとともに、特別可変入賞装置を所定期間(例えば、2ラウンド)に亘って第1状態に変化させ、かつ、遊技状態を変化させない特殊遊技状態(例えば、小当り遊技状態)に移行させることに決定可能であり、共通演出実行手段は、事前決定手段が第2特定遊技状態または特殊遊技状態に移行させることに決定したことを条件に、共通演出を開始させる(例えば、ステップS872,S873の処理を実行する)ように構成されていてもよい。
可変表示手段は、第1の始動領域(例えば、第1始動口13)を遊技媒体が通過したことにもとづいて第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示を開始し表示結果を導出表示する第1可変表示手段(例えば、第1特別図柄表示器8a)と、第2の始動領域(例えば、第2始動口14)を遊技媒体が通過したことにもとづいて第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を開始し表示結果を導出表示する第2可変表示手段(例えば、第2特別図柄表示器8b)とを含み、事前決定手段は、第1の始動領域を遊技媒体が通過したことにもとづく場合と第2の始動領域を遊技媒体が通過したことにもとづく場合とで、特殊遊技状態に移行させることに決定する割合を異ならせる(図9(B),(C)参照)ように構成されていてもよい。
遊技者が操作可能な操作手段(例えば、操作ボタン150)と、操作手段に対する操作に応じて演出装置を用いて所定演出を実行する操作対応演出実行手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS831C,S831Dの処理を実行する部分)と、操作対応演出実行手段による所定演出を実行するか否かを決定する所定演出決定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS831Aの処理を実行する部分)とを備え、所定演出決定手段は、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合で所定演出を実行することに決定する(図56参照)ように構成されていてもよい。
識別情報の可変表示状態を所定のリーチ状態にするか否かを決定するリーチ決定手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560において、ステップS95〜S101の処理を実行する部分:変動パターンをリーチの変動パターンに決定することによってリーチ状態にするか否かを決定する)と、リーチ状態における停止識別情報であるリーチ識別情報を決定するリーチ識別情報決定手段(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100において、ステップS827の処理を実行する部分)とを備え、リーチ識別情報決定手段は、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合でリーチ識別情報を特定の識別情報(例えば、「7」)とすることに決定する(図38(A)および図39(A)参照)ように構成されていてもよい。
請求項1記載の発明では、遊技機が、共通演出実行手段により実行されている共通演出の演出態様を切り替える共通演出切替手段と、所定の終了条件が成立すると共通演出を終了させる共通演出終了手段とを備え、共通演出は、各々演出態様が異なる第1演出態様と第2演出態様と第3演出態様とを含み、共通演出切替手段は、少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に共通演出の演出態様を第1演出態様から第2演出態様に切り替え、さらに、少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に第2演出態様から第3演出態様に切り替える第1演出切替手段と、第1演出切替手段が共通演出の演出態様を切り替える順番とは異なる順番で共通演出の演出態様を切り替える第2演出切替手段とを含み、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合で第2演出切替手段により共通演出の演出態様を切り替え、共通演出終了手段は、特定遊技状態に移行させることに対応する保留記憶が保留記憶手段に記憶されている場合には、所定の終了条件が成立しても共通演出を終了させないので、共通演出によって特別遊技状態に対する遊技者の期待感を向上させることができる上に、共通演出によって遊技者に与えられる興趣を向上させることができる。
前決定手段が、遊技状態を第2特定遊技状態に移行させ、かつ、特別遊技状態に移行させることに決定可能であるとともに、特別可変入賞装置を所定期間に亘って第1状態に変化させ、かつ、遊技状態を変化させない特殊遊技状態に移行させることに決定可能であり、共通演出実行手段が、事前決定手段が第2特定遊技状態または特殊遊技状態に移行させることに決定したことを条件に共通演出を開始させるように構成されることによって、ともに特別可変入賞装置を所定期間に亘って第1状態に変化させる第2特定遊技状態と特殊遊技状態とを契機にして第1演出実行手段または第2演出実行手段による共通演出を含む演出が開始され、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者に分かりづらくすることができる。
前決定手段が、第1の始動領域を遊技媒体が通過したことにもとづく場合と第2の始動領域を遊技媒体が通過したことにもとづく場合とで、特殊遊技状態に移行させることに決定する割合を異ならせるように構成されることによって、いずれの始動領域を遊技媒体が通過したかに応じて、第1演出実行手段または第2演出実行手段による共通演出を含む演出が開始される割合が異なり、遊技状態が高確率状態に制御されていることに対する遊技者の期待感について新たな興趣を提供することができる。
作手段に対する操作に応じて演出装置を用いて所定演出を実行する操作対応演出実行手段と、操作対応演出実行手段による所定演出を実行するか否かを決定する所定演出決定手段とを備え、所定演出決定手段が、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合で所定演出を実行することに決定するように構成されることによって、所定演出の実行頻度にもとづいて、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者が推測できるようにすることができる。
ーチ識別情報決定手段が、遊技状態が特別遊技状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合でリーチ識別情報を特定の識別情報とすることに決定するように構成されることによって、特定の識別情報によるリーチ状態の出現頻度にもとづいて、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者が推測できるようにすることができる。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示すブロック図である。 演出制御基板、ランプドライバ基板および音声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。 主基板におけるCPUが実行するメイン処理を示すフローチャートである。 2msタイマ割込処理を示すフローチャートである。 可変表示結果がはずれ図柄またはチャンス目になる場合の飾り図柄の変動パターンを示す説明図である。 可変表示結果が大当り図柄になる場合の飾り図柄の変動パターンを示す説明図である。 各乱数を示す説明図である。 大当り判定テーブル、小当り判定テーブル、大当り種別判定テーブルおよび確変終了判定テーブルを示す説明図である。 大当り時変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。 はずれ時変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である 大当り変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 はずれ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 保留記憶バッファの保存領域を示す説明図である。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 表示結果特定コマンド送信処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動中処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 演出表示装置の表示画面における背景による演出を説明するための説明図である。 飾り図柄の変動例を示す説明図である。 飾り図柄の他の変動例を示す説明図である。 飾り図柄のさらに他の変動例を示す説明図である。 飾り図柄の別の変動例を示す説明図である。 飾り図柄の別の変動例を示す説明図である。 飾り図柄のさらに別の変動例を示す説明図である。 飾り図柄のさらに別の変動例を示す説明図である。 飾り図柄の変動例であってボタン演出を伴う演出を示す説明図である。 演出制御用CPUが実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。 演出制御用マイクロコンピュータが用いる乱数を示す説明図である。 最終停止図柄決定テーブルを示す説明図である。 左右出目判定テーブルおよび突確チャンス目決定テーブルを示す説明図である。 最終停止図柄決定テーブルを示す説明図である。 最終停止図柄決定テーブルを示す説明図である。 最終停止図柄決定テーブルおよび停止図柄決定テーブルを示す説明図である。 特別モード決定テーブルを示す説明図である。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 コマンド解析処理を示すフローチャートである。 保留記憶制御処理を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 変動パターンコマンド受信待ち処理を示すフローチャートである。 飾り図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 飾り図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 プロセステーブルの構成例を示す説明図である。 プロセステーブルの内容に従って実行される演出を説明するための説明図である。 飾り出図柄変動中処理を示すフローチャートである。 飾り図柄変動停止処理を示すフローチャートである。 変更演出決定処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における演出制御用マイクロコンピュータが用いる乱数を示す説明図である。 第2の実施の形態におけるボタン演出決定テーブルを示す説明図である。 ボタン演出決定処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における 第2の実施の形態における飾り図柄変動中処理を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、スロット機等の他の遊技機であってもよい。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板(図示せず)と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打ち込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
遊技盤6における演出表示装置9の上部の左側には、識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器(第1可変表示手段)8aが設けられている。この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。遊技盤6における演出表示装置9の上部の右側には、識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器(第2可変表示手段)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
この実施の形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bは、それぞれ、例えば、00〜99の数字(または、2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器と総称することがある。
第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示は、可変表示の実行条件である第1始動条件または第2始動条件が成立(例えば、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞したこと(遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14を通過することでもよい))した後、可変表示の開始条件(例えば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことにもとづいて開始され、可変表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、入賞とは、入賞口などのあらかじめ入賞領域として定められている領域に遊技球が入ったことである。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示装置(LCD)で構成された演出表示装置9が設けられている。演出表示装置9では、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示に同期した演出図柄(飾り図柄)の可変表示(変動)が行われる。よって、演出表示装置9は、識別情報としての飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置に相当する。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出制御用マイクロコンピュータが、第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9を用いて演出表示を実行し、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の可変表示が実行されているときに、その可変表示に伴って演出表示装置9を用いて演出表示を実行するので、遊技者は、遊技の進行状況を把握しやすくなる。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の可変表示時間中、および第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の可変表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄(飾り図柄)の可変表示を行う。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の可変表示と、演出表示装置9における飾り図柄の可変表示とは同期している。同期とは、可変表示の開始時点および終了時点がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であって、可変表示の期間がほぼ同じ(全く同じでもよい。)であることをいう。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当りを想起させるような飾り図柄の組み合わせが停止表示される。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開放状態とされる。可変入賞球装置15が開放状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開放状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉鎖状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口14に入賞しない。なお、可変入賞球装置15が閉鎖状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
可変入賞球装置15が開放状態に制御されているときには可変入賞球装置15に向かう遊技球は第2始動入賞口14に極めて入賞しやすい。そして、第1始動入賞口13は演出表示装置9の直下に設けられているが、演出表示装置9の下端と第1始動入賞口13との間の間隔をさらに狭めたり、第1始動入賞口13の周辺で釘を密に配置したり、第1始動入賞口13の周辺での釘配列を遊技球を第1始動入賞口13に導きづらくして、第2始動入賞口14の入賞率の方を第1始動入賞口13の入賞率よりもより高くするようにしてもよい。
第1特別図柄表示器8aの下部には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器(例えば、LED)からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
第2特別図柄表示器8bの下部には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器(例えば、LED)からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの可変表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、演出表示装置9の表示画面には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を表示する領域(以下、合算保留記憶表示部18cという。)が設けられている。合計数を表示する合算保留記憶表示部18cが設けられているので、可変表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。なお、第1特別図柄保留記憶表示器18aおよび第2特別図柄保留記憶表示器18bのみを設けるようにし、演出表示装置9の表示画面上には合算保留記憶表示部18cを設けないようにしてもよい。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、および第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
遊技盤6の右側方下部には、普通図柄表示器10が設けられている。普通図柄表示器10は、普通図柄と呼ばれる複数種類の識別情報(例えば、「○」および「×」)を可変表示する。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に左側のランプが点灯すれば当りとなる。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開放状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(第2始動入賞口14に遊技球が入賞可能な状態)に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つの表示器(例えば、LED)を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯する表示器を1増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始される毎に、点灯する表示器を1減らす。さらに、通常状態に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態では、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間が長くなり、かつ、開放回数が増加される。すなわち、遊技球が始動入賞しやすくなる(つまり、特別図柄表示器8bや演出表示装置9における可変表示の実行条件が成立しやすくなる)ように制御された遊技状態である高ベース状態に移行する。また、この実施の形態では、時短状態(特別図柄の可変表示時間が短縮される遊技状態)においても、可変入賞球装置15の開放時間が長くなり、かつ、開放回数が増加される。高ベース状態でない状態を低ベース状態という。
なお、可変入賞球装置15が開放状態となる時間を延長する(開放延長状態ともいう)のでなく、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる普通図柄確変状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)となると、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ開放状態になる。この場合、普通図柄確変状態に移行制御することによって、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められ、可変入賞球装置15が開放状態となる頻度が高まる。従って、普通図柄確変状態に移行すれば、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められ、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。すなわち、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数は、普通図柄の停止図柄が当り図柄であったり、特別図柄の停止図柄が確変図柄である場合等に高められ、遊技者にとって不利な状態から有利な状態(始動入賞しやすい状態)に変化する。なお、開放回数が高められることは、閉鎖状態から開放状態になることも含む概念である。
また、普通図柄表示器10における普通図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される普通図柄時短状態に移行することによって、高ベース状態に移行してもよい。普通図柄時短状態では、普通図柄の変動時間が短縮されるので、普通図柄の変動が開始される頻度が高くなり、結果として普通図柄が当りとなる頻度が高くなる。従って、普通図柄が当りとなる頻度が高くなることによって、可変入賞球装置15が開放状態となる頻度が高くなり、始動入賞しやすい状態(高ベース状態)となる。
また、特別図柄や飾り図柄の変動時間(可変表示期間)が短縮される時短状態に移行することによって、特別図柄や飾り図柄の変動時間が短縮されるので、特別図柄や飾り図柄の変動が開始される頻度が高くなり(換言すれば、保留記憶の消化が速くなる。)、結果として、始動入賞しやすくなり大当り遊技が行われる可能性が高まる。
さらに、上記に示した全ての状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。また、上記に示した各状態(開放延長状態、普通図柄確変状態、普通図柄時短状態および特別図柄時短状態)のうちのいずれか複数の状態に移行させることによって、始動入賞しやすくなる(高ベース状態に移行する)ようにしてもよい。
遊技盤6の遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾LED25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球が取り込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する2つのスピーカ27R,27Lが設けられている。遊技領域7の外周上部、外周左部および外周右部には、前面枠に設けられた天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cが設けられている。また、左枠LED28bの近傍には賞球残数があるときに点灯する賞球LED51が設けられ、右枠LED28cの近傍には補給球が切れたときに点灯する球切れLED52が設けられている。天枠LED28a、左枠LED28bおよび右枠LED28cおよび装飾用LED25は、パチンコ遊技機1に設けられている演出用の発光体の一例である。なお、上述した演出用(装飾用)の各種LEDの他にも演出のためのLEDやランプが設置されている。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および飾り図柄の可変表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の可変表示を開始できる状態であれば(例えば、特別図柄の可変表示が終了し、第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の可変表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において飾り図柄の可変表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および飾り図柄の可変表示は、第2始動入賞口14への入賞に対応する。第2特別図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
また、打球供給皿3を構成する部材に、遊技者が操作可能な操作手段としての操作ボタン150が設けられている。操作ボタン150には、遊技者が押圧操作することが可能な押圧操作部が設けられている。なお、操作ボタン150には、押圧操作部だけでなく、遊技者による回転操作が可能な回転操作部も設けられていてもよい。
図2は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図2には、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態では、ROM54およびRAM55は遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されている。すなわち、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1チップマイクロコンピュータである。1チップマイクロコンピュータには、少なくともCPU56のほかRAM55が内蔵されていればよく、ROM54は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、外付けであってもよい。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU56がプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の可変表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(例えば、0)と上限値(例えば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則に従って更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることにもとづいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。
乱数回路503は、数値データの更新範囲の選択設定機能(初期値の選択設定機能、および、上限値の選択設定機能)、数値データの更新規則の選択設定機能、および数値データの更新規則の選択切換え機能等の各種の機能を有する。このような機能によって、生成する乱数のランダム性を向上させることができる。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。例えば、ROM54等の所定の記憶領域に記憶された遊技制御用マイクロコンピュータ560のIDナンバ(遊技制御用マイクロコンピュータ560の各製品ごとに異なる数値で付与されたIDナンバ)を用いて所定の演算を行なって得られた数値データを、乱数回路503が更新する数値データの初期値として設定する。そのような処理を行うことによって、乱数回路503が発生する乱数のランダム性をより向上させることができる。
遊技制御用マイクロコンピュータ560は、第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aへの始動入賞が生じたときに乱数回路503から数値データをランダムRとして読み出し、ランダムRにもとづいて特定の表示結果としての大当り表示結果にするか否か、すなわち、大当りとするか否かを判定する。そして、大当りとすると判定したときに、遊技状態を遊技者にとって有利な特定遊技状態としての大当り遊技状態に移行させる。
RAM55は、その一部または全部が電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグや合算保留記憶数カウンタの値など)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。なお、この実施の形態では、RAM55の全部が、電源バックアップされているとする。
遊技制御用マイクロコンピュータ560の入力ポートには、電源基板からの電源電圧が所定値以下に低下したことを示す電源断信号が入力される。すなわち、電源基板には、遊技機において使用される所定電圧(例えば、DC30VやDC5Vなど)の電圧値を監視して、電圧値があらかじめ定められた所定値にまで低下すると(電源電圧の低下を検出すると)、その旨を示す電源断信号を出力する電源監視回路が搭載されている。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560の入力ポートには、RAMの内容をクリアすることを指示するためのクリアスイッチが操作されたことを示すクリア信号(図示せず)が入力される。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23からの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令に従って駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。さらに、大当り遊技状態の発生を示す大当り情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路(図示せず)も主基板31に搭載されている。
この実施の形態では、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータで構成される。)が、中継基板77を介して遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、飾り図柄を可変表示する演出表示装置9との表示制御を行う。
図3は、中継基板77、演出制御基板80、ランプドライバ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示すブロック図である。なお、図3に示す例では、ランプドライバ基板35および音声出力基板70には、マイクロコンピュータは搭載されていないが、マイクロコンピュータを搭載してもよい。また、ランプドライバ基板35および音声出力基板70を設けずに、演出制御に関して演出制御基板80のみを設けてもよい。
演出制御基板80は、演出制御用CPU101およびRAMを含む演出制御用マイクロコンピュータ100を搭載している。なお、RAMは外付けであってもよい。演出制御基板80において、演出制御用CPU101は、内蔵または外付けのROM(図示せず)に格納されたプログラムに従って動作し、中継基板77を介して入力される主基板31からの取込信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ102および入力ポート103を介して演出制御コマンドを受信する。また、演出制御用CPU101は、演出制御コマンドにもとづいて、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)109に演出表示装置9の表示制御を行わせる。
この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行うVDP109が演出制御基板80に搭載されている。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100とは独立したアドレス空間を有し、そこにVRAMをマッピングする。VRAMは、VDPによって生成された画像データを展開するためのバッファメモリである。そして、VDP109は、VRAM内の画像データを演出表示装置9に出力する。
演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに従ってキャラクタROM(図示せず)から必要なデータを読み出す。キャラクタROMは、演出表示装置9に表示されるキャラクタ画像データ、具体的には、人物、文字、図形または記号等(飾り図柄を含む)をあらかじめ格納しておくためのものである。演出制御用CPU101は、キャラクタROMから読み出したデータをVDP109に出力する。VDP109は、演出制御用CPU101から入力されたデータにもとづいて表示制御を実行する。
演出制御コマンドおよび演出制御INT信号は、演出制御基板80において、まず、入力ドライバ102に入力する。入力ドライバ102は、中継基板77から入力された信号を演出制御基板80の内部に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80の内部から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路でもある。
中継基板77には、主基板31から入力された信号を演出制御基板80に向かう方向にしか通過させない(演出制御基板80から中継基板77への方向には信号を通過させない)信号方向規制手段としての単方向性回路74が搭載されている。単方向性回路として、例えばダイオードやトランジスタが使用される。図3には、ダイオードが例示されている。また、単方向性回路は、各信号毎に設けられる。さらに、単方向性回路である出力ポート571を介して主基板31から演出制御コマンドおよび演出制御INT信号が出力されるので、中継基板77から主基板31の内部に向かう信号が規制される。すなわち、中継基板77からの信号は主基板31の内部(遊技制御用マイクロコンピュータ560側)に入り込まない。なお、出力ポート571は、図2に示されたI/Oポート部57の一部である。また、出力ポート571の外側(中継基板77側)に、さらに、単方向性回路である信号ドライバ回路が設けられていてもよい。
演出制御用CPU101は、入力ポート107を介して、遊技者による操作ボタン150に対する押圧操作に応じた操作信号(押下信号)を操作ボタン150から入力する。
さらに、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してランプドライバ基板35に対してLEDを駆動する信号を出力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート104を介して音声出力基板70に対して音番号データを出力する。
ランプドライバ基板35において、LEDを駆動する信号は、入力ドライバ351を介してLEDドライバ352に入力される。LEDドライバ352は、駆動信号を天枠LED28a、左枠LED28b、右枠LED28cなどの枠側に設けられている各LEDに供給する。また、遊技盤側に設けられている装飾LED25に駆動信号を供給する。なお、LED以外の発光体が設けられている場合には、それを駆動する駆動回路(ドライバ)がランプドライバ基板35に搭載される。
音声出力基板70において、音番号データは、入力ドライバ702を介して音声合成用IC703に入力される。音声合成用IC703は、音番号データに応じた音声や効果音を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した音声信号をスピーカ27R,27Lに出力する。音声データROM704には、音番号データに応じた制御データが格納されている。音番号データに応じた制御データは、所定期間(例えば飾り図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様を時系列的に示すデータの集まりである。
次に、遊技機の動作について説明する。図4は、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が実行するメイン処理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投入され電力供給が開始されると、リセット信号が入力されるリセット端子の入力レベルがハイレベルになり、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、プログラムの内容が正当か否か確認するための処理であるセキュリティチェック処理を実行した後、ステップS1以降のメイン処理を開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必要な初期設定を行う。
初期設定処理において、CPU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS3)。そして、内蔵デバイスの初期化(内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化など)を行った後(ステップS4)、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS5)。なお、割込モード2は、CPU56が内蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)とから合成されるアドレスが、割込番地を示すモードである。
次いで、CPU56は、入力ポートを介して入力されるクリアスイッチ(例えば、電源基板に搭載されている。)の出力信号(クリア信号)の状態を確認する(ステップS6)。その確認においてオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期化処理(ステップS10〜S15)を実行する。
クリアスイッチがオンの状態でない場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバックアップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か確認する(ステップS7)。そのような保護処理が行われていないことを確認したら、CPU56は初期化処理を実行する。バックアップRAM領域にバックアップデータがあるか否かは、例えば、電力供給停止時処理においてバックアップRAM領域に設定されるバックアップフラグの状態によって確認される。
電力供給停止時処理が行われたことを確認したら、CPU56は、バックアップRAM領域のデータチェックを行う(ステップS8)。この実施の形態では、データチェックとしてパリティチェックを行う。よって、ステップS8では、算出したチェックサムと、電力供給停止時処理で同一の処理によって算出され保存されているチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存されているはずであるから、チェック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック結果が正常でないということは、バックアップRAM領域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なっていることを意味する。そのような場合には、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を実行する。
チェック結果が正常であれば、CPU56は、遊技制御手段の内部状態と演出制御手段等の電気部品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すための遊技状態復旧処理(ステップS41〜S43の処理)を行う。具体的には、ROM54に格納されているバックアップ時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS41)、バックアップ時設定テーブルの内容を順次作業領域(RAM55内の領域)に設定する(ステップS42)。作業領域はバックアップ電源によって電源バックアップされている。バックアップ時設定テーブルには、作業領域のうち初期化してもよい領域についての初期化データが設定されている。ステップS41およびS42の処理によって、作業領域のうち初期化してはならない部分については、保存されていた内容がそのまま残る。初期化してはならない部分とは、例えば、電力供給停止前の遊技状態を示すデータ(特別図柄プロセスフラグ、確変フラグなど)、出力ポートの出力状態が保存されている領域(出力ポートバッファ)、未払出賞球数を示すデータが設定されている部分などである。
また、CPU56は、電力供給復旧時の初期化コマンドとしての停電復旧指定コマンドを送信する(ステップS43)。そして、ステップS14に移行する。なお、この実施の形態では、CPU56は、ステップS43の処理において、バックアップRAMに保存されていた合算保留記憶数カウンタの値を設定した合算保留記憶数指定コマンドも演出制御基板80に対して送信する。
なお、この実施の形態では、バックアップフラグとチェックデータとの双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存されているか否か確認しているが、いずれか一方のみを用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェックデータとのいずれかを、遊技状態復旧処理を実行するための契機にしてもよい。
初期化処理では、CPU56は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS10)。なお、RAMクリア処理によって、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)は0に初期化されるが、任意の値またはあらかじめ決められている値に初期化するようにしてもよい。また、RAM55の全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば、普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータ)をそのままにしてもよい。また、ROM54に格納されている初期化時設定テーブルの先頭アドレスをポインタに設定し(ステップS11)、初期化時設定テーブルの内容を順次作業領域に設定する(ステップS12)。
ステップS11およびS12の処理によって、例えば、普通図柄当り判定用乱数カウンタ、特別図柄バッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラグなど制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグが初期値に設定される。
また、CPU56は、サブ基板(主基板31以外のマイクロコンピュータが搭載された基板。)を初期化するための初期化指定コマンド(遊技制御用マイクロコンピュータ560が初期化処理を実行したことを示すコマンドでもある。)をサブ基板に送信する(ステップS13)。例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、初期化指定コマンドを受信すると、演出表示装置9において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示、すなわち初期化報知を行う。
また、CPU56は、乱数回路503を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS14)。CPU56は、例えば、乱数回路設定プログラムに従って処理を実行することによって、乱数回路503にランダムRの値を更新させるための設定を行う。
そして、ステップS15において、CPU56は、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行なう。すなわち、初期値として例えば2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。この実施の形態では、2ms毎に定期的にタイマ割込がかかるとする。
初期化処理の実行(ステップS10〜S15)が完了すると、CPU56は、メイン処理で、表示用乱数更新処理(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステップS18)を繰り返し実行する。表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理を実行するときには割込禁止状態に設定し(ステップS16)、表示用乱数更新処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割込許可状態に設定する(ステップS19)。この実施の形態では、表示用乱数とは、大当りとしない場合の特別図柄の停止図柄を決定するための乱数や大当りとしない場合にリーチとするか否かを決定するための乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理である。この実施の形態では、初期値用乱数とは、普通図柄に関して当りとするか否か決定するための乱数を発生するためのカウンタ(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタ)のカウント値の初期値を決定するための乱数である。後述する遊技の進行を制御する遊技制御処理(遊技制御用マイクロコンピュータ560が、遊技機に設けられている演出表示装置、可変入賞球装置、球払出装置等の遊技用の装置を、自身で制御する処理、または他のマイクロコンピュータに制御させるために指令信号を送信する処理、遊技装置制御処理ともいう)において、普通図柄当り判定用乱数のカウント値が1周(普通図柄当り判定用乱数の取りうる値の最小値から最大値までの間の数値の個数分歩進したこと)すると、そのカウンタに初期値が設定される。
なお、この実施の形態では、リーチ演出は、演出表示装置9において可変表示される飾り図柄を用いて実行される。また、特別図柄の表示結果を大当り図柄にする場合には、リーチ演出は常に実行される。特別図柄の表示結果を大当り図柄にしない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数を用いた抽選によって、リーチ演出を実行するか否か決定する。ただし、実際にリーチ演出の制御を実行するのは、演出制御用マイクロコンピュータ100である。
タイマ割込が発生すると、CPU56は、図5に示すステップS20〜S34のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(ステップS20)。電源断信号は、例えば電源基板に搭載されている電源監視回路が、遊技機に供給される電源の電圧の低下を検出した場合に出力する。そして、電源断検出処理において、CPU56は、電源断信号が出力されたことを検出したら、必要なデータをバックアップRAM領域に保存するための電力供給停止時処理を実行する。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッチ処理:ステップS21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行う表示制御処理を実行する(ステップS22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、ステップS32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通当り図柄決定用の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行う(判定用乱数更新処理:ステップS23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行う(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:ステップS24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理を実行する。CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行う(演出制御コマンド制御処理:ステップS28)。
さらに、CPU56は、例えばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う(ステップS29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号にもとづく賞球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップS30)。具体的には、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23のいずれかがオンしたことにもとづく入賞検出に応じて、払出制御基板37に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータに賞球個数を示す払出制御コマンド(賞球個数信号)を出力する。払出制御用マイクロコンピュータは、賞球個数を示す払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(ステップS31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行うための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行う(ステップS32)。CPU56は、例えば、特別図柄プロセス処理でセットされる開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、変動速度が1コマ/0.2秒であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値を+1する。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bにおける第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示を実行する。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行うための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行う(ステップS33)。CPU56は、例えば、普通図柄の変動に関する開始フラグがセットされると終了フラグがセットされるまで、普通図柄の変動速度が0.2秒ごとに表示状態(「○」および「×」)を切り替えるような速度であれば、0.2秒が経過する毎に、出力バッファに設定される表示制御データの値(例えば、「○」を示す1と「×」を示す0)を切り替える。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、ステップS22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(ステップS34)、処理を終了する。
以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。なお、遊技制御処理は、タイマ割込処理におけるステップS21〜S33(ステップS29を除く。)の処理に相当する。また、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにしてもよい。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態にならずに、リーチにならない所定の飾り図柄の組み合わせが停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示態様を、可変表示結果がはずれ図柄になる場合における「非リーチ」(「通常はずれ」ともいう)の可変表示態様という。
第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび演出表示装置9にはずれ図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示が開始されてから、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となったことに応じて、リーチ演出が実行された後に、大当りにならない所定の飾り図柄の組み合わせが停止表示されることがある。このような飾り図柄の可変表示結果を、可変表示結果が「はずれ」となる場合における「リーチ」(「リーチはずれ」ともいう)の可変表示態様という。
この実施の形態では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに大当り図柄が停止表示される場合には、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態になった後にリーチ演出が実行され、演出表示装置9における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに、飾り図柄が揃って停止表示される。
図6は、可変表示結果がはずれ図柄になる場合における飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応してあらかじめ用意された飾り図柄の変動パターンを示す説明図である。なお、可変表示結果が小当りまたは突然確変大当りなるとき(以下、「チャンス目」ともいう。)にも使用される可変表示態様も図6に示されている。図6に示すように、この実施の形態では、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチA11〜非リーチA16の変動パターンおよび特殊A,B,Cの変動パターンが用意されている。また、飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルA21〜ノーマルA22、スーパーA31〜スーパーA34、スーパーB31〜スーパーB34の変動パターンが用意されている。
なお、この実施の形態では、リーチ演出を伴わない非リーチA11〜非リーチA16の変動パターンは、いわゆる通常変動の変動パターンである。特殊A,B,Cの変動パターンは、「滑り」や「擬似連」等の特殊演出の変動パターンである。「滑り」は、左中右の図柄表示エリア9L、9C、9Rのうち例えば2つの図柄表示エリアで飾り図柄を仮停止表示させた後、図柄が滑るように変動して表示図柄が変化する変動パターンである。「擬似連」は、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて飾り図柄を仮停止表示させた後、全ての図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて飾り図柄を再び変動(擬似連変動)させる演出表示を、所定回行う変動パターンである。なお、特殊A,B,Cの変動パターンは、可変表示結果が「チャンス目」になる場合に使用される。
図7は、可変表示結果が大当り図柄になる場合に対応してあらかじめ用意された飾り図柄の変動パターンを例示する説明図である。図7に示すように、この実施の形態では、特別図柄の可変表示結果が大当り図柄になる場合に対応した変動パターンとして、ノーマルA23〜ノーマルA24、スーパーA41〜スーパーA44、スーパーB41〜スーパーB44の変動パターンが用意されている。
図8は、各乱数を示す説明図である。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダムR:大当りまたは小当りとするか否か決定する(大当り判定用)
(2)ランダム2(MR2):大当り/小当りの種類(確変大当たり、突然確変大当り(突確大当りまたは2ラウンド(2R)大当りともいう。)、通常大当り、小当り)を決定する(大当り種別判定用)
(3)ランダム3(MR3):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)
(4)ランダム4(MR4):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)
(5)ランダム5(MR5):普通図柄にもとづく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)
(6)ランダム6(MR6):ランダム5の初期値を決定する(ランダム5初期値決定用)
図5に示された遊技制御処理におけるステップS23では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、(2)の大当り種別判定用乱数、および(5)の普通図柄当り判定用乱数を生成するためのカウンタのカウントアップ(1加算)を行う。すなわち、それらが判定用乱数であり、それら以外の乱数が表示用乱数(ランダム3、ランダム4)または初期値用乱数(ランダム6)である。なお、遊技効果を高めるために、上記の乱数以外の乱数も用いてもよい。また、この実施の形態では、大当り判定用乱数として、遊技制御用マイクロコンピュータ560に内蔵されたハードウェア(遊技制御用マイクロコンピュータ560の外部のハードウェアでもよい。)が生成する乱数を用いる。
図9(A)〜(C)は、当り判定テーブルを示す説明図である。当り判定テーブルは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値および小当り判定値が設定されているテーブルである。また、当り判定テーブルとして、図9(A)に示す大当り判定テーブル130Aと、図9(B),(C)に示す小当り判定テーブル130Bとがある。大当り判定テーブル130Aには、通常状態(確変状態でない遊技状態)において用いられる通常時大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。通常時大当り判定テーブルには、図9(A)の左欄に記載されている各数値が設定され、確変時大当り判定テーブルには、図9(A)の右欄に記載されている各数値が設定されている。小当り判定テーブル130Bには、図9(B),(C)に記載されている各数値が設定されている。図9(A),(B),(C)に記載されている数値が大当り判定値または小当り判定値である。
なお、図9(B)に示す小当り判定テーブル130Bは、第1特別図柄の変動開始時に使用され、図9(C)に示す小当り判定テーブル130Bは、第2特別図柄の変動開始時に使用される。図9(B),(C)に示すように、第1特別図柄の変動が行われる場合の方が、第2特別図柄の変動が行われる場合に比べて、小当り判定値の数が多い。すなわち、小当りが発生しやすい。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値とするのであるが、大当り判定用乱数値が図9(A)〜(C)に示すいずれかの大当り判定値または小当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(確変大当り、通常大当りもしくは突確大当り)または小当りにすることに決定する。なお、図9(A)〜(C)に示す「確率」は、大当りまたは小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りまたは小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りまたは小当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態または小当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける停止図柄を大当り図柄または小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
図9(D),(E)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブル131を示す説明図である。大当り種別判定テーブル131は、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用乱数(ランダム2)にもとづいて、大当りの種別を「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り種別判定テーブル131には、ランダム2の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。CPU56は、ランダム2の値が大当り種別判定値のいずれかに一致した場合に、大当りの種別を、一致した大当り種別判定値に対応する種別に決定する。
なお、この実施の形態では、第1始動入賞が生じたときには、図9(D)に示す大当り種別判定テーブル131を使用し、第2始動入賞が生じたときには、図9(E)に示す大当り種別判定テーブル131を使用する。図9(D),(E)に示すように、第1特別図柄の変動が行われる場合の方が、第2特別図柄の変動が行われる場合に比べて、突然確変大当りの判定値の数が多い。すなわち、突然確変大当りが発生しやすい。
なお、この実施の形態では、小当りとは、大当りと比較して大入賞口の開放回数が少ない回数(例えば、0.1秒間の開放を2回)まで許容される当りである。小当り遊技が終了した場合、遊技状態は変化しない。すなわち、確変状態から通常状態に移行したり通常状態から確変状態に移行したりすることはない。また、突然確変大当りとは、大当り遊技状態において大入賞口の開放回数が少ない回数(例えば、0.1秒間の開放を2回)まで許容されるが大入賞口の開放時間が極めて短い大当りであり、かつ、大当り遊技後の遊技状態を確変状態に移行させるような大当りである(すなわち、そのようにすることにより、遊技者に対して突然に確変状態となったかのように見せるものである)。つまり、突然確変大当りと小当りとは、大入賞口の開放パターンが同じである。そのように制御することによって、大入賞口の0.1秒間の開放が2回行われると、突然確変大当りであるか小当りであるかまでは認識できないので、遊技者に対して高確率状態(確変状態)を期待させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。なお、突然確変大当りが発生して遊技状態が確変状態に移行する場合には、大当りが発生する確率は高くなるが、普通図柄の当りに関して確率は変化しない。また、普通図柄の変動時間や可変入賞球装置15の開放態様は、遊技状態が通常状態である場合と同じである。
また、第2始動入賞が生じたときに使用されるテーブルにおいて、突然確変大当りに対応する判定値が設定されていないようにしてもよい。第2始動入賞が生じたときに使用されるテーブルにおいて、少ない数の判定値が設定されていたり、突然確変大当りに対応する判定値が設定されていないので、確変状態(第2始動口14が開放されやすい)における払出性能が高くなり、遊技の興趣を向上させることができる。
図10(A),(B),(C)は、大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Cを示す説明図である。大当り用変動パターン種別判定テーブル132A〜132Cは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、この実施の形態では、遊技状態の相違に関わらず、大当りの種類に応じて、それぞれ1つの大当り用変動パターン種別判定テーブルが使用されるが、遊技状態(確変状態、時短状態を除く通常状態、時短状態)に応じて、異なる大当り用変動パターン種別判定テーブルを使用してもよい。
各大当り時変動パターン種別判定テーブル132A,132B,132Cには、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、ノーマル、スーパーα、スーパーβ、特殊1、特殊2の変動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
大当り種別が「通常大当り」である場合に用いられる図10(A)に示す通常大当り時変動パターン種別判定テーブル132Aと、大当り種別が「確変大当り」である場合に用いられる図10(B)に示す確変大当り時変動パターン種別判定テーブル132Bとで、ノーマル、スーパーα、スーパーβの変動パターン種別に対する判定値の割り当てが異なっている。また、大当り種別が「突然確変大当り」である場合に用いられる図10(C)に示す突確大当り時変動パターン種別判定テーブル132Cには、「特殊1」の変動パターン種別に対応する判定値が設定されている。
このように、大当り種別に応じて選択される大当り時変動パターン種別判定テーブル132A,132B,132Cを比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する判定値の割り当てが異なっている。また、大当り種別を複数種類のうちのいずれにするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
図10(D)は、ROM54に記憶されている小当り用変動パターン種別判定テーブル133を示す説明図である。小当り用変動パターン種別判定テーブル133は、可変表示結果を小当り図柄にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。小当り用変動パターン種別判定テーブル133には、「特殊2」の変動パターン種別に対応する判定値が設定されている。なお、この実施の形態では、遊技状態の相違に関わらず、1つの小当り用変動パターン種別判定テーブル133が使用されるが、遊技状態(確変状態、時短状態を除く通常状態、時短状態)に応じて、異なる小当り用変動パターン種別判定テーブルを使用してもよい。
図11(A),(B)は、ROM54に記憶されているはずれ時変動パターン種別判定テーブル134A,134Bを示す説明図である。はずれ時変動パターン種別判定テーブル134A,134Bは、可変表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用乱数(ランダム3)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。CPU56は、遊技状態が通常状態であるときにははずれ時変動パターン種別判定テーブル134Aを使用し、確変状態または時短状態であるときにははずれ時変動パターン種別判定テーブル134Bを使用を使用する。なお、確変状態と時短状態とで別のはずれ時変動パターン種別判定テーブルを使用するようにしてもよい。
はずれ時変動パターン種別判定テーブル134Aにおいて、保留記憶数が「0」〜「2」である場合に対応して、「1」〜「201」の範囲の値が非リーチ1に割り当てられている。また、「202」〜「221」の範囲の値がノーマルに割り当てられ、「222」〜「231」の範囲の値がスーパーαに割り当てられ、「232」〜「241」の範囲の値がスーパーβに割り当てられている。
また、保留記憶数が「3」,「4」である場合に対応して、「1」〜「221」の範囲の値が非リーチ2に割り当てられている。また、「222」〜「230」の範囲の値がノーマルに割り当てられ、「231」〜「236」の範囲の値がスーパーαに割り当てられ、「237」〜「241」の範囲の値がスーパーβに割り当てられている。
そして、保留記憶数が「5」〜「8」である場合に対応して、「1」〜「231」の範囲の値が非リーチ3に割り当てられている。また、「232」〜「234」の範囲の値がノーマルに割り当てられ、「235」〜「238」の範囲の値がスーパーαに割り当てられ、「239」〜「241」の範囲の値がスーパーβに割り当てられている。
はずれ時変動パターン種別判定テーブル134Bにおいて、保留記憶数が「0」〜「2」である場合に対応して、「1」〜「101」の範囲の値が非リーチ1に割り当てられ、「102」〜「201」の範囲の値が非リーチ4に割り当てられている。また、「202」〜「221」の範囲の値がノーマルに割り当てられ、「222」〜「231」の範囲の値がスーパーαに割り当てられ、「232」〜「241」の範囲の値がスーパーβに割り当てられている。
また、保留記憶数が「3」〜「8」である場合に対応して、「1」〜「231」の範囲の値が非リーチ4に割り当てられている。また、「232」〜「234」の範囲の値がノーマルに割り当てられ、「235」〜「238」の範囲の値がスーパーαに割り当てられ、「239」〜「241」の範囲の値がスーパーβに割り当てられている。
図11に示されたような設定によって、保留記憶数が所定数(例えば、「3」)以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、飾り図柄の可変表示状態をリーチ状態にする旨の判定がなされる割合が低くなる。また、「非リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間が「リーチ」に対応した変動パターンにおける平均的な特別図柄の変動時間に比べて短くなるように設定されているので、保留記憶数が所定数以上であるときには、所定数未満であるときに比べて、平均的な特別図柄の変動時間を短縮することができる。
なお、この実施の形態では、変動パターン種別判定用乱数とはずれ時変動パターン種別判定テーブル134A,134Bとによってリーチにするか否か決定されることになるが、リーチ判定用乱数を用い、リーチ判定用乱数の値が所定の判定値と一致した場合に、リーチすることに決定するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、はずれ時変動パターン種別判定テーブル134Aにおいて、確変大当りの期待度が高い(図10(A),(B)参照)スーパーβの変動パターン種別に対して、保留記憶数が「0」〜「2」である場合と、保留記憶数が「3」,「4」である場合と、保留記憶数が「5」〜「8」である場合とで異なる判定値数が割り当てられ、はずれ時変動パターン種別判定テーブル134Bにおいて、スーパーβの変動パターン種別に対して、保留記憶数が「0」〜「2」である場合と、保留記憶数が「5」〜「8」である場合とで異なる判定値数が割り当てられているが、それらにおいて、同数の判定値を割り当てるようにしてもよい。同数の判定値を割り当てる場合、判定値そのものも同じであって、かつ、それらの判定値が共通の数値範囲に連続して存在しているように構成されていることが好ましい。そのように構成されている場合には、CPU56は、保留記憶数の値に関わらず、乱数の値が数値範囲に入っているか否か判定するだけで、スーパーβの変動パターン種別になるか否かを判定することができる。
図12(A),(B)は、ROM54に記憶されている大当り変動パターン判定テーブル137A,137Bを示す説明図である。大当り変動パターン判定テーブル137A,137Bは、可変表示結果を「大当り」にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別の決定結果に応じて、変動パターン判定用乱数(ランダム4)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。大当り変動パターン判定テーブル137A,137Bには、変動パターン種別毎に、変動パターン判定用乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、飾り図柄の可変表示結果が「大当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに対応するデータ(判定値)が設定されている。なお、突然確変大当りにすることに決定されている場合には、大当り変動パターン判定テーブル137Bが使用され、それ以外の種類の大当りの場合には、大当り変動パターン判定テーブル137Aが使用される。
図12(C)は、ROM54に記憶されている小当り変動パターン判定テーブル137Cを示す説明図である。小当り変動パターン判定テーブル137Cは、可変表示結果を「小当り」にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別の決定結果に応じて、変動パターン判定用乱数(ランダム4)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。小当り変動パターン判定テーブル137Cには、変動パターン種別毎に、変動パターン判定用乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、複数種類の変動パターンのいずれかに対応するデータ(判定値)が設定されている。
図13(A),(B)は、ROM54に記憶されているはずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bを示す説明図である。はずれ変動パターン判定テーブル138A、138Bは、可変表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、リーチ状態にするか否かと変動パターン種別の決定結果とに応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
はずれ変動パターン判定テーブル138Aには、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、飾り図柄の可変表示結果が「はずれ」であり可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに決定するためのデータ(判定値)が設定されている。はずれ変動パターン判定テーブル138Bには、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム4)の値と比較される数値(判定値)であって、飾り図柄の可変表示結果が「はずれ」であり可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに決定するためのデータ(判定値)が設定されている。
図14は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図14に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して演出表示装置9において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図6〜図7に示された使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド80XX(H)を受信すると、演出表示装置9において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C05(H)は、大当りにするか否か、および大当り遊技の種類を示す演出制御コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド8C01(H)〜8C05(H)の受信に応じて飾り図柄および飾り図柄の表示結果を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C05(H)を表示結果特定コマンドという。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図柄の可変表示を開始するのか第2特別図柄の可変表示を開始するのかを示す情報を、変動パターンコマンドに含めるようにしてもよい。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1図柄変動指定コマンドおよび第2図柄変動指定コマンドを用いて、例えば、第1特別図柄の可変表示時と第2特別図柄の可変表示時とで演出内容を異ならせることができる。
コマンド8F00(H)は、飾り図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果(停止図柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出制御用マイクロコンピュータ100は、図柄確定指定コマンドを受信すると、飾り図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001〜A003(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち大当り遊技の開始または小当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンドまたは突確/小当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。大当り開始指定コマンドには、大当りの種類に応じた大当り開始1指定コマンド(通常大当り時に送信される。)と大当り開始指定2指定コマンド(確変大当り時に送信される。)とがある。また、突確/小当り開始指定コマンドは、突確大当り時と小当り時とで共通に使用される。コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。
コマンドA301(H)は、通常大当り時での大当り終了画面を表示することを指定する演出制御コマンド(大当り終了1指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。コマンドA302(H)は、確変大当り時での大当り終了画面を表示することを指定する演出制御コマンド(大当り終了2指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。コマンドA303(H)は、突確大当りまたは小当り終了画面を表示すること、すなわち突然確変大当り遊技または小当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(突確/小当り終了指定コマンド:エンディング3指定コマンド)である。
コマンドC400(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC500(H)は、第2始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、第1始動入賞指定コマンドおよび第2始動入賞指定コマンドを送信せず、合算保留記憶数を示す合算保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、コマンドE400(H)は、高確率状態(確変状態)から低確率状態(通常状態)になったときに送信されるコマンドであり、コマンドE401(H)は、低確率状態から高確率状態になったときに送信されるコマンドである。コマンドE402(H)は、時短状態になったときに送信されるコマンドである。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、コマンドE400(H)、コマンドE401(H)およびコマンドE402(H)を、遊技状態が変化したときに送信するが、飾り図柄の変動開始の度に送信してもよい。
演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、主基板31に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ560から上述した演出制御コマンドを受信すると、図14に示された内容に応じて画像表示装置9の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更したり、音声出力基板70に対して音番号データを出力したりする。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、始動入賞があり第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて特別図柄の可変表示が開始される度に、飾り図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラレル信号線で1バイトずつ主基板31から中継基板77を介して演出制御基板80に演出制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータの取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図14に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果特定コマンドを、第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動に対応した飾り図柄の可変表示(変動)と第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動に対応した飾り図柄の可変表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に伴って演出を行う画像表示装置9などの演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
図15は、主基板31に搭載される遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が実行する特別図柄プロセス処理(ステップS26)のプログラムの一例を示すフローチャートである。上述したように、特別図柄プロセス処理では第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理において、CPU56は、始動口スイッチ通過処理を実行する(ステップS320)。そして、ステップS300〜S311のうちのいずれかの処理を行う。
ステップS300〜S311の処理は、以下のような処理である。
特別図柄通常処理(ステップS300):特別図柄プロセスフラグの値が0であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数(合算保留記憶数)を確認する。保留記憶バッファに記憶される数値データの記憶数は合算保留記憶数カウンタのカウント値により確認できる。また、合算保留記憶数カウンタのカウント値が0でなければ、第1特別図柄または第2特別図柄の可変表示の表示結果を大当りとするか否かを決定する。大当りとする場合には大当りフラグをセットする。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS301に応じた値(この例では1)に更新する。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。
変動パターン設定処理(ステップS301):特別図柄プロセスフラグの値が1であるときに実行される。また、変動パターンを決定し、その変動パターンにおける変動時間(可変表示時間:可変表示を開始してから表示結果を導出表示(停止表示)するまでの時間)を特別図柄の可変表示の変動時間とすることに決定する。また、特別図柄の変動時間を計測する変動時間タイマをスタートさせる。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS302に対応した値(この例では2)に更新する。
表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302):特別図柄プロセスフラグの値が2であるときに実行される。演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果特定コマンドを送信する制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS303に対応した値(この例では3)に更新する。
特別図柄変動中処理(ステップS303):特別図柄プロセスフラグの値が3であるときに実行される。変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過(ステップS301でセットされる変動時間タイマがタイムアウトすなわち変動時間タイマの値が0になる)すると、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS304に対応した値(この例では4)に更新する。
特別図柄停止処理(ステップS304):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける可変表示を停止して停止図柄を導出表示させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に、図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う。そして、大当りフラグまたは小当りフラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS305またはステップS309に対応した値(この例では5または9)に更新する。大当りフラグも小当りフラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。なお、演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する図柄確定指定コマンドを受信すると演出表示装置9において飾り図柄が停止されるように制御する。
大当り表示処理(ステップS305):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100が大当りの発生を報知するための制御を行っている時間が経過したら、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。
大入賞口開放前処理(ステップS306):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。大入賞口開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS307に対応した値(この例では7)に更新する。なお、大入賞口開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、大入賞口開放前処理は大当り遊技を開始する処理でもある。
大入賞口開放中処理(ステップS307):特別図柄プロセスフラグの値が7であるときに実行される。大当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS306に対応した値(この例では6)に更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS308に対応した値(この例では8)に更新する。
大当り終了処理(ステップS308):特別図柄プロセスフラグの値が8であるときに実行される。大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。また、遊技状態を示すフラグ(例えば、確変フラグや時短フラグ)をセットする処理を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
小当り開放前処理(ステップS309):特別図柄プロセスフラグの値が9であるときに実行される。小当り開放前処理では、大入賞口を開放する制御を行う。具体的には、カウンタ(例えば、大入賞口に入った遊技球数をカウントするカウンタ)などを初期化するとともに、ソレノイド21を駆動して大入賞口を開放状態にする。また、タイマによって大入賞口開放中処理の実行時間を設定し、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS310に対応した値(この例では10(10進数))に更新する。なお、小当り開放前処理は各ラウンド毎に実行されるが、第1ラウンドを開始する場合には、小当り開放前処理は小当り遊技を開始する処理でもある。
小当り開放中処理(ステップS310):特別図柄プロセスフラグの値が10であるときに実行される。小当り遊技状態中のラウンド表示の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御や大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行う。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS309に対応した値(この例では9)に更新する。また、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS311に対応した値(この例では11)に更新する。
小当り終了処理(ステップS311):特別図柄プロセスフラグの値が11であるときに実行される。小当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行わせるための制御を行う。そして、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)をステップS300に対応した値(この例では0)に更新する。
図16は、ステップS320の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、第1始動口スイッチ13aがオンしたか否かを確認する(ステップS211A)。第1始動口スイッチ13aがオンしていれば、CPU56は、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が上限値である4であるか否かを確認する(ステップS212A)。第1保留記憶数カウンタの値が4であれば、ステップS211Bに移行する。
第1保留記憶数カウンタの値が4でなければ、CPU56は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS213A)。また、CPU56は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合算保留記憶数を示す合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS214A)。そして、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS215A)。なお、ステップS215Aの処理では、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数(ランダム2,3,4:図8参照)を生成するためのカウンタから値を抽出する。図17に示すように、第1保留記憶バッファには、保留記憶数の上限値と同数の保存領域が確保されている。CPU56は、ステップS215Aの処理において、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数カウンタの値に対応する保存領域に値を格納する。なお、ソフトウェア乱数を生成するためのカウンタや第1保留記憶バッファおよび保留記憶数カウンタは、RAM55に形成されている。「RAMに形成されている」とは、RAM内の領域であることを意味する。
次いで、CPU56は、第1特別図柄保留記憶表示器18aの点灯個数を1増やす(ステップS216A)。また、第1始動入賞指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS217A)。
演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送信する場合には、CPU56は、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブル(あらかじめROMにコマンド毎に設定されている)のアドレスをポインタにセットする。そして、演出制御コマンドに応じたコマンド送信テーブルのアドレスをポインタにセットして、演出制御コマンド制御処理(ステップS28)において演出制御コマンドを送信する。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオンしたか否かを確認する(ステップS211B)。第2始動口スイッチ14aがオンしていれば、CPU56は、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が上限値である4であるか否かを確認する(ステップS212B)。第2保留記憶数カウンタの値が4であれば、処理を終了する。
第2保留記憶数カウンタの値が4でなければ、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS213B)。また、CPU56は、合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップS214B)。そして、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップS215B)。なお、ステップS215Bの処理では、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数(ランダム2,3,4:図8参照)を生成するためのカウンタから値を抽出する。図17に示すように、第2保留記憶バッファには、保留記憶数の上限値と同数の保存領域が確保されている。CPU56は、ステップS215Bの処理において、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数カウンタの値に対応する保存領域に値を格納する。
次いで、CPU56は、第2特別図柄保留記憶表示器18bの点灯個数を1増やす(ステップS216B)。また、第2始動入賞指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS217B)。
なお、ステップS212A〜217Aの処理とステップS212B〜217Bの処理とを、1つの共通ルーチンで実現してもよい。その場合、CPU56は、第1始動口スイッチ13aがオン状態になったことを検出した場合に「第1」を示すデータをRAM55の所定領域にセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態になったことを検出した場合に「第2」を示すデータをセットし、共通ルーチンで、セットされているデータに応じて、保留記憶バッファ(第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファ)を選択したり始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)を選択する。
図18および図19は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップS51)。具体的には、合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0であれば処理を終了する。
合算保留記憶数が0でなければ、CPU56は、第2保留数カウンタの値が0であるか否かを確認する(ステップS52)。第2保留数カウンタの値が0でなければ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータを設定する(ステップS53)。第2保留数カウンタの値が0であれば、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップS54)。
ステップS52〜S54の処理が実行されることによって、第2保留記憶バッファに記憶されている保留記憶にもとづく処理(特別図柄の変動)が優先して実行されることになる。つまり、第2保留数カウンタの値が0でない場合には、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されて、第2始動入賞に応じた保留記憶にもとづいて可変表示が開始されることになる。第1始動入賞に応じた保留記憶にもとづいて可変表示が開始されるのは、第2保留数カウンタの値が0であるとき(第2始動入賞にもとづく保留記憶がないとき)に限られる。
次に、CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する(ステップS55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM55の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップS56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU56は、合算保留記憶数カウンタのカウント値をRAM55の所定の領域に保存した後(ステップS57)、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップS58)。また、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタの値を−1する(ステップS59)。
以上のように、特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、ステップS300〜S311の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次に、CPU56は、乱数バッファ領域からランダムR(大当り判定用乱数)を読み出し、ランダムRと大当り判定テーブルに設定されている大当り判定値(図9(A)参照)とを比較し(ステップS73)、それらが一致したら、大当りにすることに決定し大当りフラグをセットする(ステップS74)。ステップS73の処理では、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行い、遊技状態が非確変状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行う。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
また、遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行われる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的には、確変大当りまたは突然確変大当りとすることに決定され、大当り遊技を終了する処理においてセットされ、大当りとすることに決定されている場合に、大当り遊技を開始するときにリセットされる。
また、CPU56は、乱数バッファ領域からランダム2(大当り種別判定用乱数)を読み出し、大当りの種別(通常大当りまたは確変大当り)を、大当り種別判定テーブル131においてランダム2の値に一致する大当り種別判定値(図9(D),(E)参照)に応じた種別に決定する(ステップS75)。なお、第1特別図柄の変動を開始するときには図9(D)に示す大当り種別判定テーブル131を使用し、第2特別図柄の変動を開始するときには図9(E)に示す大当り種別判定テーブル131を使用する。
そして、CPU56は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM55における大当り種別バッファに設定する(ステップS76)。例えば、大当り種別が「通常」の場合には大当り種別を示すデータとして「01」が設定され、大当り種別が「確変」の場合には大当り種別を示すデータとして「02」が設定され、大当り種別が「突確」の場合には大当り種別を示すデータとして「03」が設定される。
ランダムRの値が大当り判定値に一致しない場合には、ランダムRの値が図9(B),(C)に示す小当り判定値のいずれかと一致するか否か確認する(ステップS79)。なお、第1特別図柄の変動を開始するときには図9(B)に示す小当り判定テーブル130Bを使用し、第2特別図柄の変動を開始するときには図9(C)に示す小当り判定テーブル130Bを使用する。小当り判定値のいずれにも一致しない場合には、ステップS77に移行する。一致した場合には、小当りフラグをセットした後(ステップS80)、ステップS77に移行する。
ステップS77では、CPU56は、特別図柄の停止図柄を決定する。具体的には、大当りフラグおよび小当りフラグがセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄に決定する。小当りフラグがセットされている場合には、小当り図柄となる「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当りフラグがセットされて場合には、大当り種別の決定結果に応じて、大当り図柄となる「1」、「3」、「7」のいずれかを特別図柄の停止図柄に決定する。すなわち、大当り種別を「突確」に決定した場合には、2ラウンド大当り図柄となる「1」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当り種別を「通常」または「確変」に決定した場合には、「3」または「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS301)に対応した値に更新する(ステップS78)。
図20は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS301)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、CPU56は、保存領域からランダム3を読み出す(ステップS90)。そして、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS91)。大当りフラグがセットされている場合には、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、決定されている大当りの種類に応じて、大当り時変動パターン種別判定テーブル132A,132B,132C(図10(A),(B),(C)参照)のいずれかを選択する(ステップS92)。
小当りフラグがセットされている場合には、CPU56は、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、小当り時変動パターン種別判定テーブル133(図10(D)参照)を選択する(ステップS93,S94)。
そして、ステップS92の処理またはステップS94の処理で選択した大当り時変動パターン種別判定テーブル132A,132B,132Cまたは小当り時変動パターン種別判定テーブル133に設定されている判定値におけるランダム3に一致する値に対応する変動パターン種別を決定する(ステップS102)。また、大当り変動パターン判定テーブル、突確大当り変動パターン判定テーブルまたは小当り変動パターン判定テーブル(図12参照)における変動パターン種別に応じたテーブル(ノーマル、スーパーα、スーパーβ、特殊1、特殊2の部分)を選択する(ステップS103)。
次いで、CPU56は、保存領域からランダム4を読み出し(ステップS104)、ステップS103の処理で選択したテーブルに設定されている判定値におけるランダム4の値に一致する値に対応する変動パターンを決定する(ステップS105)。そして、ステップS106に移行する。
大当りフラグも小当りフラグもがセットされていない場合には、CPU56は、はずれ時変動パターン種別判定テーブル134A,134B(図11参照)を選択する(ステップS95)。なお、遊技状態が通常状態であるときにははずれ時変動パターン種別判定テーブル134Aを選択し、確変状態または時短状態であるときにははずれ時変動パターン種別判定テーブル134Bを選択する。また、CPU56は、保存領域からランダム3を読み出し、はずれ時変動パターン種別判定テーブル134A,134Bにおける合算保留記憶数(合算保留記憶数カウンタの値)に応じた領域において、ランダム3の値と一致する値に対応した変動パターン種別を決定する(ステップS96)。
そして、CPU56は、また、保存領域からランダム4の値を読み出す(ステップS97)。リーチすることに決定した場合(リーチの変動パターン種別が選択された場合)には、はずれ変動パターン判定テーブル(リーチ)138B(図13(B)参照)における変動パターン種別に応じたテーブル(ノーマル、スーパーαまたはスーパーβの部分)を選択し(ステップS98,S99)、リーチしないことに決定した場合(非リーチの変動パターン種別が選択された場合)には、はずれ変動パターン判定テーブル(非リーチ)138A(図13(A)参照)における変動パターン種別に応じたテーブル(非リーチ1、非リーチ2、非リーチ3または非リーチ4の部分)を選択する(ステップS100)。そして、ランダム4の値にもとづいて、選択したテーブルを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(ステップS101)。その後、ステップS106に移行する。
ステップS106では、CPU56は、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行う。
また、特別図柄の変動を開始する(ステップS107)。例えば、ステップS32の特別図柄表示制御処理で参照される特別図柄に対応した開始フラグをセットする。また、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(ステップS108)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302)に対応した値に更新する(ステップS109)。
図21は、表示結果特定コマンド送信処理(ステップS302)を示すフローチャートである。表示結果特定コマンド送信処理において、CPU56は、決定されている大当りの種類、小当り、はずれに応じて、表示結果1指定〜表示結果5指定のいずれかの演出制御コマンド(図14参照)を送信する制御を行う。具体的には、CPU56は、まず、大当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS110)。セットされていない場合には、ステップS116に移行する。大当りフラグがセットされている場合には、決定されている大当り種別が「確変」である場合には、表示結果3指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS111,S112)。決定されている大当り種別が「突確」である場合には、表示結果4指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS113,S114)。「確変」でも「突確」でもない場合には、表示結果2指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS115)。なお、CPU56は、大当りの種別を、大当り種別バッファに設定されているデータによって判定できる。
CPU56は、ステップS116の処理で小当りフラグがセットされていることを確認したときには、表示結果5指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS117)。小当りフラグがセットされていないときには、表示結果1指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS118)。
そして、特別図柄ポインタに設定されている値に対応する特別図柄保留記憶表示器の点灯個数を1減らす(ステップS119)。
その後、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動中処理(ステップS303)に対応した値に更新する(ステップS120)。
図22は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動中処理(ステップS303)を示すフローチャートである。特別図柄変動中処理において、CPU56は、変動時間タイマを1減算し(ステップS125)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップS126)、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS304)に対応した値に更新する(ステップS127)。変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、そのまま処理を終了する。
図23は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS304)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU56は、ステップS32の特別図柄表示制御処理で参照される終了フラグをセットして特別図柄の変動を終了させ、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bに停止図柄を導出表示する制御を行う(ステップS131)。なお、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されている場合には第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動を終了させ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されている場合には第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動を終了させる。また、演出制御用マイクロコンピュータ100に図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS132)。そして、大当りフラグがセットされていない場合には、ステップS138に移行する(ステップS133)。
大当りフラグがセットされている場合には、CPU56は、セットされていれば、確変状態であることを示す確変フラグ、時短状態であることを示す時短フラグをリセットし(ステップS134)、演出制御用マイクロコンピュータ100に大当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS135)。具体的には、通常大当りとすることに決定されている場合には大当り開始1指定コマンドを送信し、確変大当りとすることに決定されている場合には大当り開始2指定コマンドを送信し、突然確変大当りとすることに決定されている場合には突確/小当り開始指定コマンドを送信する。なお、いずれの種類の大当りとすることに決定されているかは、大当り種別を示すデータで判定される。
また、大当り表示時間タイマに大当り表示時間(大当りが発生したことを、例えば、演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS136)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を大入賞口開放前処理(ステップS306)に対応した値に更新する(ステップS137)。
ステップS138では、CPU56は、時短状態であることを示す時短フラグがセットされているか否か確認する。時短フラグがセットされている場合には(すなわち、確変状態をともなわず時短状態にのみ制御されている場合には)、時短状態における特別図柄の変動可能回数を示す時短回数カウンタの値を−1する(ステップS139)。また、CPU56は、時短回数カウンタの値が0になった場合には(ステップS140)、時短フラグをリセットする(ステップS141)。そして、演出制御用マイクロコンピュータに通常状態指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS142)。
また、CPU56は、小当りフラグがセットされているか否か確認する(ステップS143)。小当りフラグがセットされている場合には、演出制御用マイクロコンピュータ100に突確/小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップS144)。また、小当り表示時間タイマに小当り表示時間(小当りが発生したことを例えば演出表示装置9において報知する時間)に相当する値を設定する(ステップS145)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理(ステップS309)に対応した値に更新する(ステップS146)。小当りフラグがセットされていない場合には、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS147)。
図24は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS308)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU56は、CPU56は、大当り終了時間タイマの値を−1する(ステップS450)。大当り終了時間タイマの値が0でない場合には(ステップS451)、処理を終了する。大当り終了時間タイマの値が0になった場合には、大当り種別を示すデータが確変大当りまたは突然確変大当りを示すデータであるときには、確変フラグをセットして遊技状態を確変状態に移行させる(ステップS452,S453)。また、高確率状態指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信する制御を行う(ステップS454)。そして、ステップS458に移行する。
大当り種別を示すデータが確変大当りを示すデータでなく突然確変大当りを示すデータでもないときには、遊技状態を時短状態に移行させるために時短フラグをセットし(ステップS455)、時短回数カウンタに100を設定する(ステップS456)。また、時短状態指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信する制御を行う(ステップS457)。そして、ステップS458に移行する。
ステップS458では、大当りフラグをリセットする。また、RAM55における大当り種別を示すデータをクリア(0にする)する(ステップS459)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS300)に対応した値に更新する(ステップS460)。
なお、大当り種別を示すデータが突然確変大当りである場合には、CPU56は、その旨を示すフラグをセットしておく。そして、CPU56は、確変フラグがセットされているが突然確変大当りであったことを示すフラグがセットされていない場合に、普通図柄の当り確率を向上させたり可変入賞球装置15の開放時間を長くしたり開放回数を増やしたりする。
また、CPU56は、確変フラグがセットされて突然確変大当りであったことを示すフラグがセットされている場合には、普通図柄の当り確率を向上させない。また、可変入賞球装置15の開放時間を長くしたり開放回数を増やしたりすることもない。つまり、通常状態と同様の制御を行う。換言すれば、確変大当りであった場合には高ベース状態に移行するが、突然確変大当りであった場合には、高ベース状態に移行しない。なお、確変大当りであった場合に移行した高ベース状態は、次に大当り(具体的には、通常大当りまたは突確大当り)が発生するまで継続する。
ただし、遊技状態が確変状態であるときに突然確変大当りが発生したときには、普通図柄の当り確率を向上させたり可変入賞球装置15の開放時間を長くしたり開放回数を増やしたりしてもよい。すなわち、高ベース状態を維持するようにしてもよい。
次に、演出表示装置9において実行される演出について説明する。
図25は、演出表示装置9の表示画面における背景による演出を説明するための説明図である。図25には、パターンA,B,Cの3つのパターンが例示されている。パターンA(図25(a1),(a2),(a3)参照)は、晴天を想起させる背景(モード1の背景)→曇天を想起させる背景(モード2の背景)→雨天を想起させる背景(モード3の背景)の順に変化するパターンである。なお、モード3の背景からはモード1の背景に移行する。すなわち、図25(a3)に示す背景から、図25(a1)に示す背景に変化する。
パターンB(図25(b1),(b2),(b3)参照)は、晴天を想起させる背景(モード1の背景)→雨天を想起させる背景(モード3の背景)→晴天を想起させる背景(モード1の背景)の順に変化するパターンである。すなわち、モード1の背景とモード3の背景とが交互に現れる。つまり、図25(a3)に示す背景から、図25(a1)に示す背景に変化する。
パターンC(図25(c1),(c2),(c3)参照)は、晴天を想起させる背景(モード1の背景)→雨天を想起させる背景(モード3の背景)→曇天を想起させる背景(モード2の背景)の順に変化するパターンである。なお、モード2の背景からはモード1の背景に移行する。すなわち、図25(c3)に示す背景から、図25(c1)に示す背景に変化する。
なお、パターンA,B,Cの演出は、高確率状態に移行されているときと通常状態(具体的には、通常状態において小当りが発生した後)であるときとで共通に実行される共通演出である。
図26は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄の変動例を示す説明図である。図26(A)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図26(B)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図26(C),(D)参照)、はずれ図柄の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図26(E)参照)。なお、図26〜図33おいて、下向き矢印は、飾り図柄が変動(可変表示)していることを示す。また、図26には、図25に示された背景とは異なる背景が示されている。
図27は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄の他の変動例を示す説明図である。図27(A)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図27(B)参照)、左右の飾り図柄が停止したときにリーチになり(図27(C),(D)参照)、はずれ図柄の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図27(E)参照)。なお、図27には、図25に示された背景とは異なる背景が示されている。
図28は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄のさらに他の変動例を示す説明図である。図28(A)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図28(B)参照)、左右の飾り図柄が停止したときにリーチになり(図28(C),(D)参照)、中図柄の特殊変動によるリーチ演出が実行された後(図28(E)〜(I)参照)、大当りになったことが示されている(図28(J)参照)。なお、図28には、図25に示された背景とは異なる背景が示されている。
図29および図30は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄の別の変動例を示す説明図である。図29(A)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図29(B)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図29(C),(D)参照)、小当りまたは突然確変大当りが生じたことが示されている(図29(E)参照)。なお、「1」「3」「5」の最終停止図柄の組合せは、小当り時または突然確変大当り時に用いられる組合せである(「チャンス目」)。
そして、図29(F)に例示するような報知画面が演出表示装置9に表示される。図29(F)に示されている「特別モード」は、図25に例示された背景の演出が実行されるモードを意味する。従って、以後、晴天、曇天または雨天を想起させるような背景の演出が実行される。
図29および図30に示す例は、図25に示されたパターンAによる演出が実行される例である。すなわち、まず、晴天を想起させるような背景が表示されている状態で、図29(G)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図29(H)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図29(I),(J)参照)、あらかじめ決められている第1の特定のはずれ図柄の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図29(K)参照)。この例では、第1の特定のはずれ図柄の組合せは、「2」「4」「6」である。そして、晴天を想起させるような背景から曇天を想起させるような背景に切り替えられる。
次いで、図29(L)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図30(M)参照)、第1の特定のはずれ図柄の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図30(N)参照)。そして、曇天を想起させるような背景から雨天を想起させるような背景に切り替えられる。
次いで、図30(O)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図30(P)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図30(Q)参照)、第2の特定のはずれ図柄の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図30(R)参照)。この例では、第2の特定のはずれ図柄の組合せは、「4」「5」「4」である。
この実施の形態では、はずれ図柄のうちで特定の組合せ(第2の特定の組合せ)が定められている。そして、第2特定の組合せによる飾り図柄が最終停止表示されたときに特別モードは終了する。従って、以後、演出表示装置9の表示画面における背景は、晴天、曇天および雨天を想起させるような背景から、それら以外の背景(以下、通常背景という。)に戻る(図30(T)参照)。なお、通常背景が表示される演出態様を通常モードといい、晴天、曇天および雨天を想起させるような背景が表示される演出態様を特別モードという。また、図30に示す例では、「4」「5」「4」は、第2特定の組合せのうちの1つである。また、通常背景に戻るときに、通常背景に戻ることを遊技者に想起させるようなキャラクタ画像(変更用画像)9aが演出表示装置9に表示される(図30(S)参照)。
また、特別モードにおいて、第1の特定の組合せが最終停止表示された場合に(図29(K)および図30(O)参照)、背景(モード1、モード2およびモード3の背景:図25参照)の切替が行われる。
なお、図29および図30に示す例では、晴天を想起させる背景→曇天を想起させる背景→雨天を想起させる背景と変化した後に、第2の特定の組合せ(「4」「5」「4」)が停止表示されたが、そのような態様は一例であって、より多数回の飾り図柄の変動が実行された後に、第2の特定の組合せが停止表示されることもある。また、図29および図30に示す例では、各変動毎に第1の特定の組合せ(「2」「4」「6」)が停止表示されたが(図29(K)および図30(O)参照)、そのような態様は一例であって、より多数回の飾り図柄の変動が実行された後に、第1の特定の組合せが停止表示されることもある。すなわち、モードの切替は、少なくとも1回の飾り図柄の可変表示が行われたことを条件にするが、モードが切り替えられるまでに実行される可変表示の回数は不定である。
図31および図32は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄のさらに別の変動例を示す説明図である。図31(A)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図31(B)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図31(C),(D)参照)、小当りまたは突然確変が生じたことが示されている(図31(E)参照)。
そして、図31(F)に例示するような報知画面が演出表示装置9に表示される。以後、晴天、曇天または雨天を想起させるような背景の演出が実行される。
図31および図32に示す例は、図25に示されたパターンCによる演出が実行される例である。すなわち、まず、晴天を想起させるような背景が表示されている状態で、図31(G)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図31(H)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図31(I),(J)参照)、第1の特定の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図31(K)参照)。そして、晴天を想起させるような背景から雨天を想起させるような背景に切り替えられる。
次いで、図31(L)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図32(M)参照)、第1の特定の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図32(N)参照)。そして、雨天を想起させるような背景から曇天を想起させるような背景に切り替えられる。
次いで、図32(O)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図32(P)参照)、左右の飾り図柄が停止した後(図32(Q)参照)、第2の特定の組合せで左中右の飾り図柄が最終停止表示されたことが示されている(図32(R)参照)。しかし、図32に示す例では、特別モードは終了されていない。
例えば、次に実行される可変表示(図32(S)〜(U)に示す可変表示)の表示結果が大当り図柄になる場合には、飾り図柄が第2の特定の組合せで最終停止表示しても特別モードは終了されない。そのような制御を実現するには、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)が、あらかじめ次に実行される可変表示に対応する保留記憶の内容にもとづいて大当りになるか否か判定し、大当りになると判定したときには、特別モードを終了させないようにすればよい。また、次に実行される可変表示が終了したときに小当りになる場合には特別モードを終了させ、次に実行される可変表示が終了したときに突確大当りになる場合には特別モードを継続するようにしてもよい。
従って、この例では、図32(R)に示す停止状態から左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行され(図32(S)参照)、左右の飾り図柄が停止してリーチになった後(図32(T)参照)、大当りになったことが示されている(図32(U),(V)参照)。その後、大当り遊技中の演出が実行される(図32(W)参照)。
図33は、演出表示装置9の表示画面における左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示される飾り図柄の変動例であってボタン演出を伴う演出を示す説明図である。左中右の図柄表示エリア9L,9C,9Rにおいて可変表示が実行されているときに(図33(A)参照)、操作ボタン150の操作を促す画像9bが演出表示装置9に表示される。そして、飾り図柄の変動中に操作ボタン150が押下されると、飾り図柄の停止図柄が第1の特定の組合せに決定されていない場合には、文字が存在しない字幕の画像9cが演出表示装置9に表示される(図33(B)参照)。そして、左右の飾り図柄が停止した後(図33(C)参照)、第1の特定の組合せではない最終停止表示されたことが示されている(図33(D)参照)。図33(A)〜(D)に示す例では、背景画像は変更されない。
また、操作ボタン150の操作を促す画像9bが演出表示装置9に表示されているときに(図33(E)参照)、飾り図柄の変動中に操作ボタン150が押下されると、飾り図柄の停止図柄が第1の特定の組合せに決定されている場合には、背景変化を予告する字幕の画像9dが演出表示装置9に表示される(図33(F)参照)。そして、左右の飾り図柄が停止した後(図33(G)参照)、第1の特定の組合せで最終停止表示されたことが示されている(図33(H)参照)。そして、そのときに、背景画像が変更される(図33(I)参照)。
なお、この実施の形態では、操作ボタン150を用いるボタン演出はモード(モード1,2,3)の変更を伴う演出であるが、ボタン演出として他の演出を用いてもよい。例えば、特定のリーチの発生を予告するような演出であってもよい。
また、図26〜図33に示された演出表示装置9の表示画面における演出は、演出制御用マイクロコンピュータ100によって実行される。また、演出制御用マイクロコンピュータ100は、表示画面における演出に併せて音声等による演出も実行する。
次に、演出制御手段の動作を説明する。図34は、演出制御基板80に搭載されている演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行するメイン処理を示すフローチャートである。演出制御用CPU101は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(例えば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行うための初期化処理を行う(ステップS701)。その後、演出制御用CPU101は、所定の乱数を生成するためのカウンタのカウンタ値を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS702)。そして、タイマ割込フラグの監視(ステップS703)を行う。タイマ割込フラグがセットされていない場合には、ステップS702に移行する。なお、タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(ステップS704)、ステップS705〜S707の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行う(コマンド解析処理:ステップS705)。次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行う(ステップS706)。演出制御プロセス処理では、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出表示装置9の表示制御を実行する。
次いで、合算保留記憶表示部18cの表示状態の制御を行う保留記憶制御処理を実行する(ステップS707)。その後、ステップS702に移行する。
図35は、演出制御用マイクロコンピュータ100が用いる乱数を示す説明図である。図35に示すように、この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1〜第3最終停止図柄決定用乱数SR1−1〜SR1−3、および特別モード決定用乱数SR2を用いる。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数を用いてもよい。
第1〜第3最終停止図柄決定用乱数SR1−1〜SR1−3は、飾り図柄の可変表示結果となる停止図柄として、演出表示装置9の表示領域における「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rに停止表示される飾り図柄(最終停止図柄)を決定するために用いられる乱数である。なお、最終停止図柄は、飾り図柄の可変表示が終了する時点で「左」、「中」、「右」の図柄表示エリア9L、9C、9Rそれぞれにおいて最終的に停止表示される3つの飾り図柄のことである。
特別モード決定用乱数SR2は、通常モードから特別モードに切り替える場合に、特別モードの種類(図25に示すパターンA、パターンBまたはパターンC)を決定するための乱数である。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、所定の非リーチの組み合わせになる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば、図36(A)〜(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160A〜160Cが記憶されている。図36(A)に示す最終停止図柄決定テーブル160Aは、所定の非リーチの組み合わせとなる確定飾り図柄(最終停止表示される飾り図柄)のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ1−1を、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Aは、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図36(B)に示す最終停止図柄決定テーブル160Bは、所定の非リーチの組み合わせとなる確定飾り図柄のうち、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ1−2を、左最終停止図柄FZ1−1や第2最終停止図柄決定用乱数SR1−2にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル160Bは、左最終停止図柄FZ1−1として決定された飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に応じて、第2最終停止図柄決定用乱数SR1−2の値と比較される数値(判定値)であって、右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図36(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cは、所定の非リーチの組み合わせとなる確定飾り図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ1−3を、左最終停止図柄FZ1−1や右最終停止図柄FZ1−2、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、図37(A)に示すような左右出目判定テーブル161が記憶され、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組み合わせから、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR14のいずれに該当するかの判定が行われる。図36(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cは、左右出目タイプDC1−1がLR0、LR11〜LR14のいずれに該当するかの判定結果に応じて、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)であって、中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。
図37(B)は、突確チャンス目を示す説明図である。突確チャンス目は、突確(突然確変大当り)にすることに決定されている場合に実行される飾り図柄の変動における最終停止図柄である。「左図柄」は「左」の図柄表示エリア9Lに表示(停止表示または仮停止表示(最終停止ではなく、例えば左中右図柄が揺れ変動している状態))される飾り図柄であり、「中図柄」は「中」の図柄表示エリア9Cに表示される飾り図柄であり、「右図柄」は「右」の図柄表示エリア9Rに表示される飾り図柄である。なお、この実施の形態では、小当りにする場合にも、最終停止図柄として、図37(B)に示すチャンス目を使用する。
なお、図36(C)に示す最終停止図柄決定テーブル160Cでは、左最終停止図柄FZ1−1、右最終停止図柄FZ1−2、中最終停止図柄FZ1−3の組み合わせが、突確チャンス目の組み合わせになる部分には、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3の値と比較される数値(判定値)が割り当てられていない。
演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、リーチはずれの組み合わせとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば、図38(A)および図38(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162A1,162B1が記憶されている。最終停止図柄決定テーブル162A1,162B1は、遊技状態が通常状態(時短状態を含む。)である場合に使用される。
図38(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162A1は、リーチはずれ組み合わせとなる確定飾り図柄のうち、「左」の図柄表示エリア9Lにおいて停止表示される確定飾り図柄となる左最終停止図柄FZ2−1と、「右」の図柄表示エリア9Rにおいて停止表示される確定飾り図柄となる右最終停止図柄FZ2−2とを、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル162A1は、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左最終停止図柄FZ2−1および右最終停止図柄FZ2−2として同一になる飾り図柄(左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2)の図柄番号「1」〜「8」に対応するデータ(判定値)を含む。図38(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162B1は、リーチはずれ組み合わせとなる確定飾り図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、リーチはずれの組み合わせとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば、図39(A)および図39(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162A2,162B2が記憶されている。最終停止図柄決定テーブル162A2,162B2は、遊技状態が確変状態である場合に使用される。図39(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162B2は、リーチはずれ組み合わせとなる確定飾り図柄のうち、「中」の図柄表示エリア9Cにおいて停止表示される確定飾り図柄となる中最終停止図柄FZ2−3を、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。なお、最終停止図柄決定テーブル162B2の内容は、図38(B)に示す最終停止図柄決定テーブル162B1の内容と同じである。従って、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、実際には、1つの最終停止図柄決定テーブルのみが格納されている。
図38(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162A1と図39(A)に示す最終停止図柄決定テーブル162A2とを比較すると、確変状態の方が、「7」でリーチになる割合が高いことが分かる。この実施の形態では遊技状態が確変状態であるのか非確変状態であるのかを明確に報知しないが、通常状態に比べて、確変状態では「7」でリーチになる割合が高いことから、遊技者は、「7」によるリーチの発生頻度にもとづいて遊技状態を推測することができる。
また、演出制御用マイクロコンピュータ100におけるROMには、大当り組み合わせや突確チャンス目TC1〜TC6のいずれかとなる確定飾り図柄を決定するためのテーブルとして、例えば、図40(A),(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163A,163Bが記憶されている。図40(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aは、大当り図柄となる確定飾り図柄として、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rにおいて停止表示される左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3を、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1にもとづいて決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Aは、通常大当りにするときに用いられるテーブル(図40(A)における左欄)と、確変大当りにするときに用いられるテーブル(図40(A)における右欄)とを含む。最終停止図柄決定テーブル163Aにおける通常大当りにするときに用いられるテーブルには、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「2」、「4」、「6」、「8」(通常大当り図柄)に対応するデータ(判定値)を含む。最終停止図柄決定テーブル163Aにおける確変大当りにするときに用いられるテーブルには、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、左中右最終停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3として同一になる通常図柄の図柄番号「1」、「3」、「5」、「7」(確変大当り図柄)に対応するデータ(判定値)を含む。
また、図40(B)に示す最終停止図柄決定テーブル163Bは、「左」、「中」、「右」の各図柄表示エリア9L、9C、9Rでの左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3となる確定飾り図柄の組み合わせを、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1にもとづいて突確チャンス目TC1〜TC6のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。最終停止図柄決定テーブル163Bは、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値と比較される数値(判定値)であって、突確チャンス目TC1〜TC6に対応するデータ(判定値)を含む。
図41(A),(B)は、ROMに記憶されている特別モード決定テーブルを示す説明図である。特別モード決定テーブルには、特別モード決定用乱数SR2と比較される数値であって、特別モードにおけるパターン(パターンA,B,Cの)それぞれに対応する判定値が設定されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技状態が通常状態(低確率状態)であるときには図41(A)に示す特別モード決定テーブルを使用し、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるときには図41(B)に示す特別モード決定テーブルを使用して、特別モードにおけるパターンを決定する。
図41に示すように、通常状態である場合には、パターンAが選択されやすく、次いで、パターンBが選択されやすい。また、確変状態である場合には、パターンCが選択されやすく、次いで、パターンBが選択されやすい。よって、通常状態ではパターンAによる演出が実行されやすく、確変状態ではパターンCによる演出が実行されやすい。よって、遊技者は、特別モードにおいて実行される演出のパターンにもとづいて遊技状態を推測することができる。すなわち、確変状態ではパターンCによる背景演出の実行頻度が高いので、遊技者は、パターンCによる背景演出の実行頻度にもとづいて、いわゆる確変潜伏状態である可能性が高いと推測することができ、背景が変化する場合に常に確変状態に対する期待を持って遊技を行うことができる。
なお、この実施の形態では、通常モードから特別モードに移行する条件が成立したときに、必ず、いずれかのパターンが選択されるが、いずれのパターンも選択されない(すなわち、特別モードに移行しない)場合があるようにしてもよい。
図42〜図44は、コマンド解析処理(ステップS705)の具体例を示すフローチャートである。主基板31から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU101は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU101は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップS614)、演出制御用CPU101は、その変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果特定コマンドであれば(ステップS617)、演出制御用CPU101は、その表示結果特定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果5指定コマンド)を、RAMに形成されている表示結果特定コマンド格納領域に格納する(ステップS618)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(ステップS621)、演出制御用CPU101は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップS622)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始1指定コマンドまたは大当り開始2指定コマンドであれば(ステップS623)、演出制御用CPU101は、大当り開始1指定コマンド受信フラグまたは大当り開始2指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS624)。
受信した演出制御コマンドが突確/小当り開始指定コマンドであれば(ステップS625)、演出制御用CPU101は、突確/小当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS626)。
受信した演出制御コマンドが電源投入指定コマンド(初期化指定コマンド)であれば(ステップS631)、演出制御用CPU101は、初期化処理が実行されたことを示す初期画面を演出表示装置9に表示する制御を行う(ステップS632)。初期画面には、あらかじめ決められている飾り図柄の初期表示が含まれる。
また、受信した演出制御コマンドが停電復旧指定コマンドであれば(ステップS633)、あらかじめ決められている停電復旧画面(遊技状態が継続していることを遊技者に報知する情報を表示する画面)を表示する制御を行う(ステップS634)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口開放中指定コマンドであれば(ステップS641)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放中指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS642)。また、受信した演出制御コマンドが大入賞口開放後指定コマンドであれば(ステップS643)、演出制御用CPU101は、大入賞口開放後フラグをセットする(ステップS644)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了1指定コマンドまたは大当り終了2指定コマンドであれば(ステップS645)、演出制御用CPU101は、大当り終了1指定コマンド受信フラグまたは大当り終了2指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS646)。
受信した演出制御コマンドが突確/小当り終了指定コマンドであれば(ステップS647)、演出制御用CPU101は、突確/小当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS648)。
受信した演出制御コマンドが第1始動入賞指定コマンドであれば(ステップS651)、演出制御用CPU101は、第1始動入賞指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS652)。受信した演出制御コマンドが第2始動入賞指定コマンドであれば(ステップS653)、演出制御用CPU101は、第2始動入賞指定コマンド受信フラグをセットする(ステップS654)。
受信した演出制御コマンドが確変状態指定コマンドである場合には(ステップS661)、確変状態フラグをセットする(ステップS662)。また、時短状態フラグがセットされていたら時短状態フラグをリセットする(ステップS663)。受信した演出制御コマンドが時短状態指定コマンドである場合には(ステップS664)、時短状態フラグをセットする(ステップS665)。また、確変状態フラグがセットされていたら確変状態フラグをリセットする(ステップS666)。
受信した演出制御コマンドが通常状態指定コマンドである場合には(ステップS667)、時短フラグをリセットする(ステップS668)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU101は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップS670)。そして、ステップS611に移行する。
図45は、ステップS707の保留記憶制御処理を示すフローチャートである。保留記憶制御処理において、演出制御用CPU101は、第1始動入賞指定コマンドを受信したか否か確認する(ステップS951)。すなわち、第1始動入賞指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。第1始動入賞指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、第1保留数カウンタの値を+1する(ステップS952)。また、合算保留記憶表示部18cにおける最右の表示を第1保留記憶に応じた色にする(ステップS953)。そして、第1始動入賞指定コマンド受信フラグをリセットする(ステップS954)。
また、演出制御用CPU101は、第2始動入賞指定コマンドを受信したか否か確認する(ステップS955)。すなわち、第2始動入賞指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。第2始動入賞指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、第2保留数カウンタの値を+1する(ステップS956)。また、合算保留記憶表示部18cにおける最右の表示を第2保留記憶に応じた色にする(ステップS957)。そして、第2始動入賞指定コマンド受信フラグをリセットする(ステップS958)。
なお、この実施の形態では、合算保留記憶表示部18cにおいて、第1保留記憶に応じた表示と第2保留記憶に応じた表示とが始動入賞の発生順に表示されることになるが、始動入賞の発生順によらず、第1保留記憶に応じた表示と第2保留記憶に応じた表示とを、それぞれ、集中させて表示するようにしてもよい。例えば、[第2保留記憶に応じた表示][第2保留記憶に応じた表示][第1保留記憶に応じた表示][第1保留記憶に応じた表示][第1保留記憶に応じた表示](合算保留記憶数が5の場合の例)のように並べて表示するようにしてもよい。すなわち、この実施の形態では第2保留記憶にもとづく可変表示が第1保留記憶にもとづく可変表示に優先して実行されるので、優先される方の第2保留記憶を、合算保留記憶表示部18cにおける左側(右側でもよい)に集中させて遊技者が視認しやすいように表示するようにしてもよい。
図46は、図34に示されたメイン処理における演出制御プロセス処理(ステップS706)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値に応じてステップS800〜S807のうちのいずれかの処理を行う。各処理において、以下のような処理を実行する。なお、演出制御プロセス処理では、演出表示装置9の表示状態が制御され、演出図柄(飾り図柄)の可変表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄(飾り図柄)の可変表示に関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄(飾り図柄)の可変表示に関する制御も、一つの演出制御プロセス処理において実行される。
変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に変更する。
飾り図柄変動開始処理(ステップS801):飾り図柄および飾り図柄の変動が開始されるように制御する。そして、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理(ステップS802)に対応した値に更新する。
飾り図柄変動中処理(ステップS802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。そして、変動時間が終了したら、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)に対応した値に更新する。
飾り図柄変動停止処理(ステップS803):全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことにもとづいて、飾り図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)、小当り表示処理(ステップS808)または変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(ステップS804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(ステップS805):ラウンド中の表示制御を行う。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(ステップS806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了演出処理(ステップS807)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(ステップS806):ラウンド間の表示制御を行う。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(ステップS805)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(ステップS807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
小当り表示処理(ステップS808):変動時間の終了後、演出表示装置9に小当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を小当り遊技中処理(ステップS809)に対応した値に更新する。
小当り遊技中処理(ステップS809):小当り遊技中の表示制御を行う。そして、小当りの最終ラウンドが終了したら、演出制御プロセスフラグの値を小当り終了演出処理(ステップS810)に対応した値に更新する。
小当り終了演出処理(ステップS810):演出表示装置9において、小当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に対応した値に更新する。
図47は、図46に示された演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS811)。変動パターンコマンド受信フラグがセットされていれば、変動パターンコマンド受信フラグをリセットする(ステップS812)。そして、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動開始処理(ステップS801)に対応した値に更新する(ステップS813)。
図48および図49は、図46に示された演出制御プロセス処理における飾り図柄変動開始処理(ステップS801)を示すフローチャートである。飾り図柄変動開始処理において、演出制御用CPU101は、RAMの変動パターンコマンド格納領域から、受信した変動パターンコマンドを読み出す(ステップS820)。そして、演出制御用CPU101は、はずれにすることに決定されているか否か確認する(ステップS821)。はずれにすることに決定されているか否かは、例えば、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果1指定コマンドが格納されているか否かによって判定される。はずれにすることに決定されている場合には、演出制御用CPU101は、変動パターンコマンドとして、非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否か確認する(ステップS826)。非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否かは、例えば、変動パターンコマンド格納領域に格納されていたデータによって判定される。
非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したと判定した場合には、演出制御用CPU101は、リーチにならない飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS828)。ステップS828の処理では、図36(A)に示された最終停止図柄決定テーブル160Aを使用テーブルとして選択する。次いで、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値にもとづいて、最終停止図柄決定テーブル160Aを参照することによって左最終停止図柄FZ1−1となる飾り図柄を決定する。次に、図36(B)に示された最終停止図柄決定テーブル160Bを使用テーブルとして選択する。続いて、第2最終停止図柄決定用乱数SR1−2の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−2の値にもとづいて、最終停止図柄決定テーブル160Bを参照することによって右最終停止図柄FZ1−2となる飾り図柄を決定する。また、左最終停止図柄FZ1−1と右最終停止図柄FZ1−2との組み合わせにもとづいて、図37に示された左右出目判定テーブル161を参照することによって、左右出目タイプDC1−1が複数種類のいずれになるか判定する。次いで、図36(C)に示された最終停止図柄決定テーブル160Cを使用テーブルとして選択する。また、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−3の値と左右出目タイプDC1−1とにもとづいて、最終停止図柄決定テーブル160Cを参照することによって中最終停止図柄FZ1−3となる飾り図柄を決定する。そして、ステップS832に移行する。
ステップS826の処理で非リーチ変動パターンではないと判定した場合には、演出制御用CPU101は、リーチの組み合わせを構成する飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS827)。ステップS827の処理では、図38(A)に示された最終停止図柄決定テーブル162A1または図39(A)に示された最終停止図柄決定テーブル162A2を使用テーブルとして選択する。なお、確変状態フラグがセットされている場合には最終停止図柄決定テーブル162A2を選択し、確変状態フラグがセットされていない場合には最終停止図柄決定テーブル162A1を選択する。
また、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値にもとづいて、最終停止図柄決定テーブル162A1または最終停止図柄決定テーブル162A2を参照することによって左最終停止図柄FZ2−1と右最終停止図柄FZ2−2になる同一の飾り図柄を決定する。次に、図38(B)に示された最終停止図柄決定テーブル162B1または図39(B)に示された最終停止図柄決定テーブル162B2を使用テーブルとして選択する(この実施の形態では、最終停止図柄決定テーブル162B1の内容と最終停止図柄決定テーブル162B2の内容は同じ。)。また、第3最終停止図柄決定用乱数SR1−3の値を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−3の値にもとづいて、最終停止図柄決定テーブル162B1または最終停止図柄決定テーブル162B2を参照することによって左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄と中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄との図柄差を決定する。演出制御用CPU101は、決定した図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄を決定する。
以上のように、ステップS827の処理では、演出制御用CPU101は、まず、最終停止図柄決定テーブル162A1,162A2を用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9C以外の「左」および「右」の図柄表示エリア9L、9Rに停止表示される左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄を決定する。次いで、最終停止図柄決定テーブル162B1,162B2を用いて、最後に飾り図柄が停止表示される「中」の図柄表示エリア9Cにおける中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄と、左右最終停止図柄FZ2−1、FZ2−2となる飾り図柄との図柄差を決定し、決定された図柄差に応じて、中最終停止図柄FZ2−3となる飾り図柄を決定する。そして、ステップS832に移行する。
はずれにすることに決定されていない場合には(ステップS821)、演出制御用CPU101は、突確大当りまたは小当りに決定されているか否か判定する(ステップS822)。突確大当りまたは小当りに決定されているか否かは、例えば、表示結果特定コマンド格納領域に表示結果4指定コマンドまたは表示結果5指定コマンド(図14参照)が格納されているか否かによって判定される。突確大当りまたは小当りに決定されている場合には、突確チャンス目TC1〜TC6のいずれかを構成する飾り図柄の停止図柄を決定する(ステップS823)。ステップS823の処理では、図40(B)に示された最終停止図柄決定テーブル163Bを使用テーブルとして選択する。また、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1を抽出する。そして、抽出した乱数SR1−1の値にもとづいて、最終停止図柄決定テーブル163Bを参照することによって突確チャンス目TC1〜TC6のいずれかとなる左中右最終停止図柄FZ4−1、FZ4−2、FZ4−3の組み合わせを飾り図柄の停止図柄として決定する。そして、ステップS832に移行する。
突確大当りおよび小当りに決定されていない場合には(ステップS822)、最終停止図柄としての大当り図柄を決定する(ステップS825)。具体的には、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1を抽出し、第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1にもとづいて左中右の飾り図柄の停止図柄を決定する。その際に、確変大当りとしない(通常大当りとする)ことに決定されている場合には、図40(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aにおける通常大当り時のテーブルに設定されている判定値と第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1とを比較し、一致した判定値に対応する左中右停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3とすることに決定する。また、確変大当りとすることに決定されている場合には、図40(A)に示す最終停止図柄決定テーブル163Aにおける確変大当り時のテーブルに設定されている判定値と第1最終停止図柄決定用乱数SR1−1とを比較し、一致した判定値に対応する左中右停止図柄FZ3−1、FZ3−2、FZ3−3とすることに決定する。そして、ステップS832に移行する。
ステップS832では、演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンおよび背景等の演出(通常モードの背景による演出や特別モードの背景による演出)に応じたプロセステーブルを選択する。
図50は、プロセステーブルの構成例を示す説明図である。プロセステーブルとは、演出制御用CPU101が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU101は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って演出表示装置9等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データおよびランプ制御実行データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の飾り図柄以外の演出態様を構成する多数の短期間の演出(それらを連続させることによって演出態様が実現される。)を表すデータが記載されている。具体的には、演出表示装置9の表示画面の変更(飾り図柄の変動を除く。)に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その演出での演出時間が設定されている。演出制御用CPU101は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている態様で表示画面に表示されるキャラクタ画像や背景を表示させる制御を行う。また、ランプ制御実行データに設定されている態様で発光体の点滅を制御する。
図50に示すプロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。また、プロセステーブルは、背景等の違いにも応じて用意されている。
図51は、プロセステーブルの内容に従って実行される演出を説明するための説明図である。図51に示すように、演出制御用CPU101は、プロセステーブルにおける演出制御実行データに従って演出制御を実行する。すなわち、プロセスタイマ設定値に設定されたタイマ値に応じた時間が経過すると、プロセステーブルにおける次の演出制御実行データに従って、演出表示装置9やLED等の発光体を制御する処理を繰り返すことによって、1回の飾り図柄の変動中の背景等の演出が実現される。
なお、この実施の形態では、飾り図柄の変動に関わる画像データは、プロセステーブルには設定されていない。また、音演出に関わる音番号データは、プロセステーブルには設定されていない。飾り図柄の変動自体は、演出制御用CPU101によって、プロセステーブルを使用せずに直接制御される。
図49に示すステップS832において、演出制御用CPU101は、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターンに応じて、また、背景の種類に応じてプロセステーブルを選択する。
すなわち、図25に示すモード1、モード2およびモード3の背景のそれぞれに応じたプロセステーブルがROMに格納されている。そして、演出制御用CPU101が、飾り図柄変動中処理において、モード1、モード2またはモード3に応じたプロセステーブルに設定されているデータに従って表示制御を実行することによって、モード1、モード2またはモード3に応じた背景演出(例えば雨が降るような動きがある背景の演出)が実現される。
演出制御用CPU101は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップS833)。また、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ)の制御を実行する(ステップS834,S835)。すなわち、表示制御実行データに従って、演出表示装置9において変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDP109に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、演出制御用CPU101は、変動パターンおよび背景等に応じた音番号データ(1回の変動期間中の音演出を指定するデータ)を音声出力基板70に出力する(ステップS836)。
そして、演出制御用CPU101は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップS837)。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(ステップS838)。
なお、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU101は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、VDP109がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を演出表示装置9に出力し、演出表示装置9が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の変動が実現される。その後、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動中処理(ステップS802)に対応した値にする(ステップS839)。
また、演出制御用CPU101は、画像データをVRAMの所定領域に書き込む場合に、実際には、例えば、Vブランク割込にもとづくVブランク割込処理で画像データをVRAMに書き込む制御を行う。従って、演出制御用CPU101は、RAMの所定領域にVRAMに書き込むデータを一時保存し、Vブランク割込処理でRAMの所定領域のデータをVRAMに書き込む制御を行う。Vブランク割込は、演出表示装置9に供給される垂直同期信号の周期と同周期でVDP109が発生する割込である。例えば、演出表示装置9の画面変更周波数(フレーム周波数)が30Hzである場合にはVブランク割込の発生周期は33.3msであり、フレーム周波数が60Hzである場合にはVブランク割込の発生周期は16.7msである。この例では、Vブランク割込処理でVRAMにデータを書き込むが、他の処理において、VRAMにデータを書き込むようにしてもよい。他の処理は、例えば、演出制御用が内蔵するタイマにもとづくタイマ割込や、飾り図柄変動中処理である。なお、他の処理においてVRAMにデータを書き込む処理を実行する場合には、例えば定期的に、実行周期とVブランク割込の周期との同期を取るための処理を実行することが好ましい。
図52は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動中処理(ステップS802)を示すフローチャートである。飾り図柄変動中処理において、演出制御用CPU101は、プロセスタイマ、変動時間タイマ、変動制御タイマのそれぞれの値を−1する(ステップS840A,S840B,S840C)。
また、演出制御用CPU101は、プロセスタイマがタイムアウトしたか否か確認する(ステップS841)。プロセスタイマがタイムアウトしていたら、プロセスデータの切替を行う(ステップS842)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをあらためてスタートさせる(ステップS843)。また、その次に設定されている表示制御実行データおよびランプ制御実行データにもとづいて演出装置(演出用部品)に対する制御状態を変更する(ステップS844)。
また、変動制御タイマがタイムアウトしている場合には(ステップS845)、演出制御用CPU101は、左中右の飾り図柄の次表示画面(前回の飾り図柄の表示切替時点から30ms経過後に表示されるべき画面)の画像データを作成し、VRAMの所定領域に書き込む(ステップS846)。そのようにして、演出制御装置9において、飾り図柄の変動制御が実現される。VDP109は、所定領域の画像データと、プロセステーブルに設定されている表示制御実行データにもとづく画像データとを重畳したデータに基づく信号を演出表示装置9に出力する。そのようにして、演出制御装置9において、飾り図柄の変動における背景画像、キャラクタ画像および飾り図柄が表示される。また、変動制御タイマに所定値(例えば、30msに相当する値)を再セットする(ステップS847)。
また、演出制御用CPU101は、変動時間タイマがタイムアウトしているか否か確認する(ステップS851)。変動時間タイマがタイムアウトしていれば、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)に応じた値に更新する(ステップS853)。変動時間タイマがタイムアウトしていなくても、図柄確定指定コマンドを受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされていたら(ステップS852)、演出制御プロセスフラグの値を飾り図柄変動停止処理(ステップS803)に応じた値に更新する(ステップS853)。変動時間タイマがタイムアウトしていなくても図柄確定指定コマンドを受信したら変動を停止させる制御に移行するので、例えば、基板間でのノイズ等に起因して長い変動時間を示す変動パターンコマンドを受信したような場合でも、正規の変動時間経過時(特別図柄の変動終了時)に、飾り図柄の変動を終了させることができる。なお、飾り図柄の変動制御に用いられているプロセステーブルには、飾り図柄の変動表示中のプロセスデータが設定されている。つまり、図50に例示されたプロセステーブルにおけるプロセスデータ1〜nのプロセスタイマ設定値の和は飾り図柄の変動時間に相当する。よって、ステップS841の処理において最後のプロセスデータnのプロセスタイマがタイムアウトしたことを確認した時点で、切り替えるべきプロセスデータ(表示制御実行データおよびランプ制御実行データ)はなく、プロセステーブルにもとづく飾り図柄の演出制御は終了する。
図53は、演出制御プロセス処理における飾り図柄変動停止処理(ステップS803)を示すフローチャートである。飾り図柄変動停止処理において、まず、演出制御用CPU101は、飾り図柄の変動停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことを示す確定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップS861)。確定コマンド受信フラグがセットされている場合には、決定されている停止図柄(はずれ図柄、小当りもしくは突確大当り時のチャンス目または大当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップS862)。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU101が、遊技制御用マイクロコンピュータ560から図柄確定指定コマンドを受信したことに応じて飾り図柄を停止表示する制御を行うが、変動時間タイマがタイムアップしたことにもとづいて飾り図柄を停止表示するようにしてもよい。
次に、演出制御用CPU101は、特別モードであることを示す特別モードフラグがセットされているか否か確認する(ステップS863)。特別モードフラグがセットされていなければ、ステップS871に移行する。特別モードフラグがセットされている場合には、停止図柄が第2の特定の組合せであるか否か確認する(ステップS864)。
第2の特定の組合せは、図30に示された例では、「4」「5」「4」である。第2の特定の組合せが最終停止表示されたことは特別モードの終了条件を成立させるので、演出制御用CPU101は、特別モードを終了させるために特別モードフラグをリセットし(ステップS865)、通常背景に戻ることを遊技者に想起させるようなキャラクタ画像(変更用画像)9a(図30(S)参照)を演出表示装置9に表示する(ステップS866)。また、演出表示装置9の表示画面における背景を通常モードの背景(図30(T)参照)に変更する(ステップS867)。
なお、図53に示された処理では、ステップS866の処理に続いてステップS867の処理が実行されるが、実際には、演出制御用CPU101は、変更用画像9aを所定期間表示した後に通常モードの背景に変更する。
停止図柄が第2の特定の組合せでない場合には、演出制御用CPU101は、停止図柄が第1の特定の組合せであるか否か確認する(ステップS868)。
第1の特定の組合せは、図29や図30に示された例では、「2」「4」「6」である。第1の特定の組合せが最終停止表示されたことはパターン(パターンA、パターンB、パターンC)におけるモード(図25参照)の変更条件を成立させるので、演出制御用CPU101は、現在の背景のパターン(図54に示されたステップS683の処理でパターン保存領域に格納されたデータで特定される。)における次のモード(現在のモードは、モード保存領域に格納されたデータで特定される。)の背景を演出表示装置9に表示する(ステップS869)。そして、モード保存領域に、演出表示装置9に表示した背景を示すデータを格納する(ステップS870)。そして、ステップS871に移行する。
ステップS868〜S870の処理によって、晴天の背景から曇天の背景に変更する等のモードの変更が実現される。また、ステップS864〜S867の処理によって、特別モードの背景から通常モードの背景に戻す制御が実現される。
チャンス目または大当り図柄を演出表示装置9に導出表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップS871)、演出制御用CPU101は、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(ステップS800)に応じた値に更新する(ステップS881)。
チャンス目または大当り図柄を停止表示した場合には、演出制御用CPU101は、突確大当りまたは小当りであったか否か確認する(ステップS872)。突確大当りまたは小当りであった場合には、変更演出決定処理を実行する(ステップS873)。
図54は、ステップS873の変更演出決定処理を示すフローチャートである。変更演出決定処理において、演出制御用CPU101は、特別モード決定用乱数SR2を抽出する(ステップS681)。そして、抽出した特別モード決定用乱数SR2と特別モード決定テーブルとを用いて、特別モードのパターン(パターンA、パターンBまたはパターンC)を決定する(ステップS682)。なお、演出制御用CPU101は、確変状態フラグがセットされている場合には図41(B)に示す特別モード決定テーブルを使用し、確変状態フラグがセットされていない場合には図41(A)に示す特別モード決定テーブルを使用する。
そして、決定したパターンを示すデータをRAMにおけるパターン保存領域に格納し、決定したパターンにおける最初のモード(図25参照)を示すデータをモード保存領域に格納する(ステップS683)。また、最初のモードの背景を演出表示装置9に表示する(ステップS684)。そして、特別モードあることを示す特別モードフラグをセットする(ステップS685)。
次いで、演出制御用CPU101は、ファンファーレ演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップS874)。なお、演出制御用CPU101は、大当り開始1指定コマンド受信フラグ、大当り開始2指定コマンド受信フラグまたは突確/小当り指定コマンド受信フラグがセットされていた場合には、セットされていたフラグをリセットする。
また、演出制御用CPU101は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップS875)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ)の制御を実行する(ステップS876)。また、ファンファーレ演出に応じた音番号データを音声出力基板70に出力する(ステップS877)。その後、大当りであった場合には(ステップS878)、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(ステップS804)に応じた値に更新し(ステップS879)、小当りであった場合には、演出制御プロセスフラグの値を小当り表示処理(ステップS808)に応じた値に更新する(ステップS880)。なお、演出制御用CPU101は、大当り表示処理および小当り表示処理では、ステップS874の処理で選択したプロセステーブルに設定されているデータに従って表示制御等を行う。
また、演出制御用CPU101は、飾り図柄変動停止処理において、第1図柄変動指定コマンド受信フラグおよび第2図柄変動指定コマンド受信フラグをリセットしておく。
実施の形態2.
上記の実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図29および図30に例示されたような演出を実行したが、第2の実施の形態(実施の形態2)では、図33に例示されたような演出も実行する。
図55は、第2の実施の形態において、演出制御用マイクロコンピュータ100が用いる乱数を示す説明図である。図55に示すように、第2の実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、第1〜第3最終停止図柄決定用乱数SR1−1〜SR1−3および特別モード決定用乱数SR2に加えて、ボタン演出決定用乱数SR3を用いる。
ボタン演出決定用乱数SR3は、図33に示されたように、操作ボタン150に対する操作に関連して実行される演出(ボタン演出)を実行するか否か決定するための乱数である。
図56(A),(B)は、ROMに記憶されているボタン演出決定テーブルを示す説明図である。ボタン演出決定テーブルには、ボタン演出決定用乱数SR3と比較される数値であって、ボタン演出する/しないのそれぞれに対応する判定値が設定されている。演出制御用マイクロコンピュータ100は、遊技状態が通常状態(低確率状態)であるときには図56(A)に示すボタン演出決定テーブルを使用し、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるときには図56(B)に示すボタン演出決定テーブルを使用して、ボタン演出を実行するか否か決定する。
図56に示すように、確変状態では、通常状態である場合に比べて、ボタン演出が実行されやすい。よって、遊技者は、ボタン演出の発生頻度にもとづいて遊技状態を推測することができる。
図57は、第2の実施の形態における演出制御用マイクロコンピュータ100が実行する飾り図柄変動開始処理の一部を示すフローチャートである。第2の実施の形態では、図48および図49に示された第1の実施の形態における飾り図柄変動開始処理に対して、ステップS831A,S831B,S831C,S831Dの処理が追加されている。すなわち、演出制御用CPU101は、特別モードフラグがセットされている場合には(ステップS831A)、ボタン演出決定処理を実行する(ステップS831B)。そして、ボタン演出実行フラグがセットされた場合には(ステップS831C)、操作ボタン150の操作を促す画像9b(図33(A),(E)参照)を演出表示装置9に表示する(ステップS831D)。
図58は、ステップS831Bのボタン演出決定処理を示すフローチャートである。ボタン演出決定処理において、演出制御用CPU101は、ボタン演出決定用乱数SR3を抽出する(ステップS691)。そして、抽出したボタン演出決定用乱数SR3とボタン演出決定テーブルとを用いて、ボタン演出を実行するか否か決定する(ステップS692)。なお、演出制御用CPU101は、確変状態フラグがセットされている場合には図56(B)に示すボタン演出決定テーブルを使用し、確変状態フラグがセットされていない場合には図56(A)に示すボタン演出決定テーブルを使用する。
そして、ボタン演出を実行することに決定した場合には、ボタン演出実行フラグをセットする(ステップS693,S694)。
図59は、第2の実施の形態における演出制御用マイクロコンピュータ100が実行する飾り図柄変動中処理を示すフローチャートである。第2の実施の形態では、図52に示された第1の実施の形態における飾り図柄変動中処理に対して、ステップS848A〜S850Bの処理が追加されている。
すなわち、演出制御用CPU101は、ボタン演出実行フラグがセットされている場合には(ステップS848A)、操作ボタン150が押下されたか否か確認する(ステップS848B)。操作ボタン150が押下された場合には、演出制御用CPU101は、決定されている飾り図柄の停止図柄が第1の特定の組合せ(例えば、「2」「4」「6」:図33(H)参照)であるか否か確認する(ステップS849A)。第1の特定の組合せである場合には、背景変化を予告する字幕の画像9d(図33(F)参照)を演出表示装置9に表示する(ステップS849B)。また、ボタン演出実行フラグをリセットする(ステップS849C)。
決定されている飾り図柄の停止図柄が第1の特定の組合せでない場合には、文字が存在しない字幕の画像9c(図33(B)参照)を演出表示装置9に表示する(ステップS850A)。また、ボタン演出実行フラグをリセットする(ステップS850B)。
なお、操作ボタン150の操作を促す画像9bが演出表示装置9に表示されている状態において遊技者が操作ボタン150を押下しなかった場合には、演出制御用CPU101は、例えば、ボタン演出実行フラグをリセットする。その場合には、画像9c,9dを表示しない。
実施の形態3.
上記の各実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図29、図30および図33に例示されたような演出を実行したが、第3の実施の形態(実施の形態3)では、図31および図32に例示されたような演出も実行する。
第3の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560(具体的には、CPU56)は、例えば、特別図柄の変動を開始するときに、合算保留記憶数カウンタの値が0でない場合には、第1保留記憶数カウンタの値が示す分の第1保留記憶バッファの保存領域および第2保留記憶数カウンタの値が示す分の第2保留記憶バッファの保存領域に保存されているランダムRの値を確認する。そして、ランダムRの値に一致する大当り判定値があった(保留記憶中に大当りになるものがある。)場合には、その旨を示す演出制御コマンド(変動開始時判定大当り指定コマンドという。)を演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)は、飾り図柄変動停止処理(図53参照)において、特別モードフラグがセットされている場合に、停止図柄が第2の特定の組合せであっても、変動開始時判定大当り指定コマンドを受信していた場合には、特別モードを終了させない(図32(R),(S)参照)。
以上のような制御によって、直後に大当りが発生するにも関わらず特別モードが終了してしまうことによって遊技者が不審感を抱くことを防止することができる。
なお、CPU56は、変動開始時に保留記憶を確認したが、始動口スイッチ通過処理(図16参照)において保留記憶を確認し、保留記憶中に、ランダムRの値に一致する大当り判定値があった場合には、あらかじめ変動開始時判定大当り指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信しておくようにしてもよい。
また、CPU56は、第1保留記憶バッファの保存領域および第2保留記憶バッファの保存領域における直後に変動が開始されることに対応する保留記憶のみを対象にして、ランダムRの値が大当り判定値に一致するか否か判定するようにしてもよい。
以上に説明したように、上記の各実施の形態では、高確率状態に移行されているときと通常状態であるときとで共通に実行される共通演出(パターンA,B,C)があり、共通演出が複数種類の演出(モード1,2,3の背景演出)を含み、複数種類の演出をあらかじめ決められた順番で実行し、順番には少なくとも第1の順番(例えば、図25に示すパターンA)と第2の順番(例えば、図25に示すパターンC)とがあり、遊技状態が高確率状態であるときに、通常状態であるときに比べて高い割合で第2の順番によって演出を実行するので、共通演出によって高確率状態に対する遊技者の期待感を向上させることができる上に、共通演出によって遊技者に与えられる興趣を向上させることができる。
また、通常大当りにもとづく大当り遊技状態と、確変大当りにもとづく大当り遊技状態と、突然確変大当りにもとづく大当り遊技状態(2ラウンド)と、小当り遊技状態(2ラウンド)とがあり、演出制御用マイクロコンピュータ100は、突然確変大当りまたは小当りに決定されたことを条件に、共通演出を開始させるように構成されているので、共通演出によって、遊技状態が高確率状態に制御されていることを遊技者に分かりづらくすることができる。
また、突然確変大当りが発生した場合に高い割合でボタン演出を実行したり、高確率状態では特定の飾り図柄(例えば、「7」)によるリーチが発生する頻度が高いので、遊技者は、ボタン演出の発生頻度や特定の飾り図柄の発生頻度にもとづいて遊技状態を推測することが可能になる。
なお、上記の各実施の形態では、確変図柄の一つである「7」(図40(A)参照)によるリーチが発生する頻度を高くしたが、他の確変図柄(例えば、「1」、「3」または「5」)によるリーチが発生する頻度を高くしたり、通常大当り図柄(上記の各実施の形態では、偶数図柄:図40(A)参照)によるリーチが発生する頻度を高くしてもよい。
また、上記の各実施の形態では、突然確変大当りまたは小当りに決定された場合に、共通演出を開始させるようにしたが、通常大当りや突確ではない確変大当りを契機にしても共通演出を開始させるようにしてもよい。
なお、上記の各実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(例えば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35など、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、または例えば、簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行うのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行うことができる。
本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に適用可能であり、特に、高確率状態に移行可能な遊技機に好適に適用される。
1 パチンコ遊技機
8a 第1特別図柄表示器
8b 第2特別図柄表示器
9 演出表示装置
13 第1始動入賞口
14 第2始動入賞口
20 特別可変入賞球装置
31 遊技制御基板(主基板)
56 CPU
560 遊技制御用マイクロコンピュータ
80 演出制御基板
100 演出制御用マイクロコンピュータ
101 演出制御用CPU
109 VDP

Claims (1)

  1. 各々を識別可能な複数種類の識別情報を可変表示して表示結果を導出表示する可変表示手段と、該可変表示手段に特定表示結果が導出表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させるとともに、所定条件が成立したときに通常状態であるときに比べて遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行させる遊技機であって、
    識別情報の表示結果の決定に用いられる数値データを所定の数値範囲で更新する数値データ更新手段と、
    識別情報の可変表示の実行条件が成立したことにもとづいて、前記数値データ更新手段から抽出された数値データを保留記憶として記憶する保留記憶手段と、
    識別情報の可変表示を開始する場合に、前記保留記憶手段に記憶されている保留記憶にもとづいて、前記特定遊技状態に移行させるか否かを決定するとともに前記特別遊技状態に移行させるか否かを識別情報の表示結果が導出表示されるよりも前に決定する事前決定手段と、
    技機に設けられている演出装置を用いて、前記特別遊技状態に移行されているときと前記通常状態であるときとで共通に実行される共通演出を複数回の識別情報の可変表示に亘って実行する共通演出実行手段と、
    前記共通演出実行手段により実行されている前記共通演出の演出態様を切り替える共通演出切替手段と
    所定の終了条件が成立すると前記共通演出を終了させる共通演出終了手段とを備え、
    前記共通演出は、各々演出態様が異なる第1演出態様と第2演出態様と第3演出態様とを含み、
    前記共通演出切替手段は、
    少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に前記共通演出の演出態様を前記第1演出態様から前記第2演出態様に切り替え、さらに、少なくとも1回の識別情報の可変表示が行われたことを条件に前記第2演出態様から前記第3演出態様に切り替える第1演出切替手段と、
    前記第1演出切替手段が前記共通演出の演出態様を切り替える順番とは異なる順番で前記共通演出の演出態様を切り替える第2演出切替手段とを含み、
    遊技状態が前記特別遊技状態であるときに、前記通常状態であるときに比べて高い割合で前記第2演出切替手段により前記共通演出の演出態様を切り替え
    前記共通演出終了手段は、前記特定遊技状態に移行させることに対応する保留記憶が前記保留記憶手段に記憶されている場合には、前記所定の終了条件が成立しても前記共通演出を終了させない
    ことを特徴とする遊技機。
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