JP5247614B2 - 散薬分包機 - Google Patents

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Description

この発明は、散薬を振動フィーダから回転式環状受部材に均等配分し更に分割して区分包装する散薬分包機に関し、詳しくは、一の回転式環状受部材に複数の振動フィーダを配した散薬分包機に関する。
回転配分式の散薬分包機は、散薬を定量で又は量を変えながら少しずつ逐次供給する散薬フィーダと、前記散薬フィーダから供給された散薬を回転しながら受けることにより散薬を均等に分布させて保持する回転式環状受部材と、前記回転式環状受部材から一包分ずつ分割して排出された散薬を分包紙等に区分包装する包装装置とを備えている(例えば特許文献1〜5参照)。回転式環状受部材としては、多数の区画室すなわち分割マス体を環状に配列した散剤分割器や(例えば特許文献1参照)、環状の平坦な載置面(例えば特許文献2参照)を有するターンテーブル、R溝などと呼ばれる凹形弧状溝を環状にした環状受皿を有するターンテーブルが(例えば特許文献3〜5参照)、用いられる。
予め多数の分割マス体に区画されている散剤分割器を回転式環状受部材に用いた場合(例えば特許文献1参照)、散剤分割器に散薬を配分するのに随伴して分割がなされ、個々の分割マス体が底面を開くことで排出引き渡しがなされるので、分割精度を高め易い。
これに対し、予め区画されていない環状載置面や環状受皿を回転式環状受部材に用いた場合(例えば特許文献2〜5参照)、環状載置面や環状受皿の上に配分された散薬を切出装置にて環状載置面や環状受皿から任意の角度分ずつ切り出すことで分割がなされるので、分割数の変更が容易である。
散薬フィーダには、振動して散薬を送り出す振動フィーダが多用されており(例えば特許文献1〜5参照)、振動フィーダは(例えば特許文献4〜5参照)、送出を待っている散薬を一時貯留しておく散薬収容器と、前記散薬収容器から排出された散薬に振動を与えながら一定経路を流下させることで排出量・流量を安定させる散薬送出部と、前記散薬送出部を振動させる振動発生部材やその駆動回路からなる駆動部と、振動継続時間や振動強度さらには振動周波数などの振動状態を制御する制御装置とを具えている。
散薬送出部は、トラフとも呼ばれ、溝形樋状の部材からなり、水平な状態か或いは基端側を高くし先端側を低くして少し傾斜した状態に保持されており、支持部にて振動可能に支持されている基端側には、散薬収容器や駆動部が装備され、散薬を放出するため回転式環状受部材の上に突き出ている先端側には、必須ではないが大抵の場合、放出散薬の有無を検出する送出検出部材が装備されている。
散薬送出部と散薬収容器とを一体化した振動フィーダもあれば(例えば特許文献4参照)、散薬送出部と散薬収容器とを着脱自在な別体にした振動フィーダもある(例えば特許文献5参照)。
一の回転式環状受部材の外側に二個の振動フィーダを配した散薬分包機もあれば(例えば特許文献1参照)、一の回転式環状受部材の内側に二個の振動フィーダを配した散薬分包機もある(例えば特許文献2参照)。さらに、一の回転式環状受部材に一個の振動フィーダを配したユニットを複数並べた散薬分包機もある(例えば特許文献3〜5参照)。
回転式環状受部材の内側に配された振動フィーダでは、平面視で、散薬送出部の基端部や支持部が回転式環状受部材の内側に来ており、回転式環状受部材の外側に配された振動フィーダでは、散薬送出部の基端部や支持部が回転式環状受部材の外側に来ている。
特開昭61−273301号公報 特開昭62−260601号公報 特開2004−250000号公報 特開2001−097532号公報 特開2008−149036号公報 特願2008−199280号 特願2009−105733号
振動フィーダを一台だけ装備した散薬分包機は安価であるが、散薬分包機に組み込む振動フィーダを複数化すると、配分作業が能率良く行えるばかりか、種類の異なる薬剤の混合を斑なく均質に行うこともできるため、複数の振動フィーダを装備した散薬分包機も多用されている(例えば特許文献1〜5参照)。そして、装置が大形でも良く更に回転式環状受部材が大径でも良い場合は(例えば特許文献1〜2参照)、一の回転式環状受部材に二個の振動フィーダが設けられていた。しかも、その際、二個の振動フィーダは、散薬補充作業やフィーダ清掃作業がし易いよう、適度な離隔距離を保ちながら、ほぼ同じ方向を向けて並べられていた。すなわち、散薬送出部同士を平行にした状態か、散薬送出部が先端部同士の距離より基端部同士の距離を広げた状態で、並べられていた。
また、装置が或る程度は大きくても良いが回転式環状受部材は小径でなければならない場合は(例えば特許文献3〜5参照)、一の回転式環状受部材に一個の振動フィーダを配したユニットを複数並べることで、振動フィーダの複数化が実現されていた。
さらに、装置小形化と部材費低減の観点から、回転式環状受部材に小径のものを採用したうえで、一の回転式環状受部材に二個の振動フィーダを設けることが考えられるが、小形化の要請がさほど強くなければ、大径の場合のように回転式環状受部材の外側に二個の振動フィーダを単に並設することや(例えば特許文献1参照)、二個の振動フィーダを回転式環状受部材の外側で例えば左右に離隔配置することで実現可能と思われる。尚、この場合も、二個の振動フィーダの散薬送出部は先端部同士が近く基端部同士が遠くなる。
これに対し、更なる小形化が要請される場合、特に装置占有面積の低減のため平面視での小形化が強く要請されるような場合(例えば特許文献6〜7参照)、一の回転式環状受部材に二個の振動フィーダを設ける際に、振動フィーダを回転式環状受部材の外側でなく内側に配置することが求められる。
しかしながら、回転式環状受部材が小径の場合、回転式環状受部材の内側が狭いので、上述した従来装置のように複数の振動フィーダを単純に並設する訳にはいかない。
そこで、回転式環状受部材が小径であってもその内側に複数の振動フィーダが設置できるように、振動フィーダの配置や構造に工夫を凝らすことが、技術的な課題となる。
本発明の散薬分包機は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、回転式環状受部材の内側に配された複数の振動フィーダから散薬を前記回転式環状受部材に均等配分し更に分割して区分包装する散薬分包機において、前記振動フィーダがそれぞれの散薬送出部の基端部同士を近接させるとともに先端部同士を離隔させた状態で配設されていることを特徴とする。
また、本発明の散薬分包機は(解決手段2)、上記解決手段1の散薬分包機であって、前記振動フィーダが単一の又は少数の駆動部を共有状態で装備していることを特徴とする。ここで、共有状態とは、或る駆動部が複数の振動フィーダの散薬送出部を散薬送出可能に振動させうる状態を意味する。
さらに、本発明の散薬分包機は(解決手段3)、上記解決手段2の散薬分包機であって、前記駆動部の振動発生部材が平面視で前記回転式環状受部材の略中央に位置していることを特徴とする。
また、本発明の散薬分包機は(解決手段4)、上記解決手段1〜3の散薬分包機であって、前記振動フィーダが単一の又は少数の散薬収容器を共有状態で搭載していることを特徴とする。ここで、共有状態とは、或る散薬収容器から複数の振動フィーダの散薬送出部へ散薬を供給しうる状態を意味する。
このような本発明の散薬分包機にあっては(解決手段1)、複数の振動フィーダを回転式環状受部材の内側に配置するに際して、回転式環状受部材の上に位置なければならない散薬送出部の先端部については互いに離隔させるとしても、そのような位置制約のない散薬送出部の基端部については互いに近接させることにより、単純な並設に比べて実装密度が高まるので、複数の振動フィーダが回転式環状受部材の内側にこぢんまりと収まる。
したがって、この発明によれば、振動フィーダの配置に上述の工夫を凝らしたことにより、回転式環状受部材が小径であってもその内側に複数の振動フィーダを設置することができる。
また、本発明の散薬分包機にあっては(解決手段2)、振動フィーダの散薬送出部の基端側に装着される振動発生部材を複数の振動フィーダについて一つか少数個に纏めることが、振動フィーダの散薬送出部の基端部同士の近接配置を利用することにより、無理なく実現できる。しかも、振動発生部材と共に駆動部をなす駆動回路も、振動発生部材と同数個に纏めることにより、個数を減らして電気回路の規模を削減することが、やはり無理なく実現できる。このように複数の振動フィーダに駆動部を共有させることで、駆動部の原価が低減されるうえ、駆動部の稠密実装による実装密度の更なる向上も叶えられる。
したがって、この発明によれば、振動フィーダの配置に加えて駆動部の構造にまで工夫を凝らしたことにより、回転式環状受部材が小径であってもその内側に複数の振動フィーダを設置した散薬分包機を安価に実現することができる。
さらに、本発明の散薬分包機にあっては(解決手段3)、共有される駆動部の振動発生部材を平面視で回転式環状受部材の中央に位置させることにより、複数の散薬送出部が自然と回転式環状受部材の半径上に位置することになって、散薬送出部の長さ等の設置条件が無理なく揃うので、振動フィーダの二個実装はもちろん三個以上の実装も比較的容易に行えることとなる。
したがって、この発明によれば、回転式環状受部材が小径であってもその内側に複数・多数の振動フィーダを容易に設置することができる。
また、本発明の散薬分包機にあっては(解決手段4)、振動フィーダの散薬送出部の基端側に搭載される散薬収容器を複数の振動フィーダについて一つか少数個に纏めることが、振動フィーダの散薬送出部の基端部同士の近接配置を利用することにより、無理なく実現できる。そして、複数の振動フィーダに散薬収容器を共有させたことにより、散薬収容器の搭載個数が減少するので、散薬収容器を取り扱う作業が楽になる。
したがって、この発明によれば、振動フィーダの配置に加えて散薬収容器の構造にまで工夫を凝らしたことにより、小径の回転式環状受部材の内側に複数の振動フィーダが設置されて小形になっているうえ作業がし易い散薬分包機を実現することができる。
本発明の実施例1について、散薬分包機の構造を示し、(a)が装置の平面図、(b)が要部の側面図、(c)が振動フィーダの斜視図である。 散薬収容器の例を幾つか示し、(a)〜(c)何れも縦断模式図である。 本発明の実施例2について、散薬分包機の構造を示し、(a)が装置の平面図、(b)が要部の側面図、(c)が振動フィーダの斜視図である。 本発明の実施例3について、散薬分包機の構造を示し、(a)が装置の平面図、(b)が要部の側面図である。
このような本発明の散薬分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1,4(出願当初の請求項1,4)を具現化したものであり、図3に示した実施例2は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)を総て具現化したものであり、図4の実施例3は、その変形例である。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,タイミングベルト等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路(駆動回路),コントローラ等の電子回路(制御装置)などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の散薬分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が散薬分包機10の平面図、(b)が要部の側面図、(c)が振動フィーダ20の斜視図である。
散薬分包機10は、主流のR溝形ターンテーブル式のものなので(例えば特許文献3〜5参照)、筐体11に、環状受皿を有するターンテーブルを採用した回転式環状受部材12及びそれを回転させるテーブル駆動モータ14と、環状受皿の直ぐ上に位置する集塵ヘッド13と、散薬18を定量で又は量を変えながら少しずつ逐次供給する振動フィーダ20と、例えば回転掻出式の切出装置作用部16及びそれを昇降させる切出装置支持部15からなり回転式環状受部材12から一包分ずつ散薬18を分割して排出しホッパ17に投入する切出装置15+16と、ホッパ17を介して投入された散薬18を分包紙等に区分包装する図示しない包装装置とを備えている(例えば特許文献1〜5参照)。そして、振動フィーダ20から散薬18を回転式環状受部材12上に均等配分し、更に切出装置15+16にて散薬18を分割し、包装装置にて区分包装するようになっている。
振動フィーダ20は、二台が装備され、何れも、ベース板21の上方に板バネ等の振動部材23を介して振動可能に支持された散薬送出部24を具えており、電磁ソレノイド等の振動発生部材22によって散薬送出部24が振動させられるようになっている。振動発生部材22は散薬送出部24の基端部24bの下方でベース板21上に固定にされているが、振動発生部材22と共に駆動部をなす駆動回路は、振動発生部材22の近傍に実装しても離れたところに実装して配線接続しても良いので、図示を割愛した。制御装置も、振動フィーダ20毎に設けても良く、二台の振動フィーダ20で共用しても良く、散薬分包機10の制御装置と兼用でも良いので、図示を割愛した。
散薬送出部24は、散薬収容器26から排出された散薬18に振動を与えながら一定経路を流下させることで排出量・流量を安定させるために溝形樋状部材からなり、散薬送出部24の基端部24bには、散薬18を一時貯留しておく着脱式の散薬収容器26が載置されるようになっている。一方、散薬送出部24の先端部24aは、散薬18を回転式環状受部材12上に放出するために回転式環状受部材12の上方に位置しており、散薬18の放出の有無を検出する例えば光学式の送出検出部材25が付設されている。これに対し、基端部24bは何れも平面視で回転式環状受部材12のほぼ中央に位置している。
そのため、二台の振動フィーダ20,20は、それぞれの散薬送出部24,24の基端部24b,24b同士を近接させるとともに先端部24a,24a同士を離隔させた状態で配設されたものとなっている。また、二本の散薬送出部24,24が散薬送出方向を逆向きにして即ち180゜異なる向きで一直線状になっている。さらに、散薬送出部24,24の基端部24b,24b同士が近接しているので、振動発生部材22,22同士も近接して回転式環状受部材12のほぼ中央に位置している。
また、散薬送出部24,24の基端部24b,24bの両者に跨る形状の散薬収容器26を採用することで、二台の振動フィーダ20,20が単一の散薬収容器26を共有状態で搭載するものとなる。また、振動フィーダ20のうち散薬送出部24の基端部24bと振動部材23と振動発生部材22とベース板21が、集塵ヘッド13のホース及び支持部や,切出装置支持部15の基部とともに、平面視で回転式環状受部材12の内側に収まっているので、筐体11の占有面積が少ないものとなっている。
この実施例1の散薬分包機10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(a)〜(c)は、何れも縦断模式図であり、散薬分包機10に使用される散薬収容器26の例を幾つか示している。
一種類の薬剤を分包する単味調剤の場合(図2(a)参照)、仕切26aの低い散薬収容器26を用いるのが便利である。二台の振動フィーダ20,20の散薬送出部24,24の基端部24b,24bに跨る単一の散薬収容器26は平面視で従来より縦横比の大きい長方形になるので、散薬18の投入が遣りやすいうえ、例え二個の散薬送出部24,24の散薬送出量に差があったとしても、二台の振動フィーダ20,20で散薬供給の開始時期ばかりか終了時期もほぼ一致するので、配分作業がほぼ二倍で能率良く行えて、配分時間が半分近くに短縮される。
種類や量の異なる散薬18,18aの混合を斑なく均質に行う場合(図2(b)参照)、仕切26aの高い散薬収容器26を用いるのが便利である。この場合も、二台の振動フィーダ20,20に跨る単一の散薬収容器26は平面視で従来より縦横比の大きい長方形になるので、散薬18,18aの投入が遣りやすい。そして、量の多い散薬18を仕切26aの一方側(図では左側)に投入したら、量の少ない散薬18aは仕切26aの他方側(図では右側)に投入して、散薬18aが有るうちは比較的弱めの振動で精密配分を行い、散薬18aの配分を終えたら振動を強めにして散薬18を能率良く配分する。
なお、散薬18,18aが散薬収容器26内で例え少しと言えども混じるのを避けて完全分離したい場合は(図2(c)参照)、二分割した小形の散薬収容器26,26を二個用いて、散薬送出部24それぞれに散薬収容器26を一つずつ載置すると良い。
何れの場合も、人手で散薬収容器26に散薬18(18a)を投入してから、散薬分包機10を自動動作させると、回転式環状受部材12が連続回転するとともに二台の振動フィーダ20,20から回転式環状受部材12に散薬18(18a)が逐次供給されて、散薬18(18a)が回転式環状受部材12上に均等に分布する。振動周波数は一定でも可変でも良く、振動強度も一定でも可変でも良いが、最後は強振で付着薬剤を落とす。
こうして均等配分が行われ、それが終了すると、回転式環状受部材12が回転を止め、配分の済んだ散薬18(18a)は回転式環状受部材12によって保持される。
それから、回転式環状受部材12が分割数に対応した所定角度ずつ間欠回転し、その所定角回転の都度、散薬18(18a)が、切出装置15+16によって回転式環状受部材12から切り出されて一包分ずつホッパ17に投入され、包装装置によって分包紙に区分包装される。
このように、この散薬分包機10にあっては、二台の振動フィーダ20,20を回転式環状受部材12の内側に設置するに際して、散薬送出部の基端部24b,24b同士を近接させるとともに回転式環状受部材12の中央に寄せたことにより、散薬送出部24,24が回転式環状受部材12の直径上で一直線状になってコンパクト実装が叶うとともに、二台の振動フィーダ20,20で単一の散薬収容器26を共有することも二個の散薬収容器26,26を個別搭載することも可能になって多様な使い方ができる。
本発明の散薬分包機の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、(a)が散薬分包機30の平面図、(b)が要部の側面図、(c)が振動フィーダ31の斜視図である。
この散薬分包機30が上述した実施例1の散薬分包機10と相違するのは、振動フィーダ20が振動フィーダ31になって二台で単一の駆動部を共有状態で装備している点である。具体的には、二個の振動発生部材22,22が一個の振動発生部材32になって振動発生部材32が平面視で回転式環状受部材12の真ん中に来るとともに二個の散薬送出部24,24の双方に及んで何れとも重なることと、その振動発生部材32と共に駆動部をなす駆動回路も一つになっていることが、相違点である。
この場合、振動発生部材32の単一化・少数化によって該当箇所の稠密実装が叶うとともに、駆動回路の単一化・少数化によって回路規模の削減が叶うので、小形化とコストダウンが同時に達成される。
しかも、使用態様や動作状態は、上述した散薬分包機10とほとんど変わらず同様なので、繰り返しとなる説明は割愛するが、散薬配分の能率が良いうえ、多様な使い方ができる。
本発明の散薬分包機の実施例3について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、(a)が散薬分包機40の平面図、(b)が要部の側面図である。
この散薬分包機40が上述した実施例1,2の散薬分包機10,30と相違するのは、振動フィーダ20,31が振動フィーダ41になって三台で単一の駆動部を共有状態で装備している点である。
具体的には、三個の振動発生部材22,22,22又は二個の振動発生部材32,22が一個の振動発生部材42になって振動発生部材42が平面視で回転式環状受部材12の中央に位置していることである。その振動発生部材42と共に駆動部をなす駆動回路も一つになっている。
この場合も、振動発生部材42の単一化・少数化によって該当箇所の稠密実装が叶うとともに、駆動回路の単一化・少数化によって回路規模の削減が叶うので、小形化とコストダウンが同時に達成される。しかも、振動フィーダ41,41,41が三台に増えて、散薬配分能率も使い方の多様性も向上しているのに、三個の散薬送出部24,24,24が、平面視で、何れも回転式環状受部材12の中央で基端部24bを近接させるとともに先端部24aを回転式環状受部材12の上方で離隔させた状態で、90゜ずつ向きを変えて放射状になって、回転式環状受部材12からはみ出すことなく回転式環状受部材12の範囲内に収まっているので、散薬分包機40の占有面積は増えない。
[その他]
上記の各実施例で散薬送出部24を振動させるのに用いた振動発生部材22,32,42は、既述した電磁ソレノイドの他、ピエゾ素子や,偏心モータ等でも良い。
上記実施例3では、振動発生部材42等の駆動部が単一化されて三台の振動フィーダ41にて共有されていたが、駆動部は、二つでも良く、何れかが共有されていれば良い。
上記実施例3では、散薬収容器43も単一化されて三台の振動フィーダ41にて共有されていたが、散薬収容器は、二つでも良く、何れかが共有されるのでも良い。
本発明は、上述した散薬専用の散薬分包機に限らず、散薬に加えて他の粉粒体も分包する散薬分包機や、散薬に錠剤を混合する散薬分包機にも、適用することができる。
10…散薬分包機、11…筐体、
12…回転式環状受部材(環状受皿)、13…集塵ヘッド、
14…テーブル駆動モータ、15…切出装置支持部、
16…切出装置作用部、17…ホッパ、18,18a…散薬、
20…振動フィーダ、
21…ベース板(支持部)、22…振動発生部材(駆動部)、
23…振動部材(板バネ)、24…散薬送出部(トラフ)、
24a…先端部、24b…基端部、25…送出検出部材、
26…散薬収容器(フィーダホッパ)、26a…仕切、
30…散薬分包機、31…振動フィーダ、32…振動発生部材、
40…散薬分包機、41…振動フィーダ、
42…振動発生部材、43…散薬収容器、44…ベース板

Claims (1)

  1. 回転式環状受部材の内側に配された複数の振動フィーダから散薬を前記回転式環状受部材に均等配分し更に分割して区分包装する散薬分包機において、前記振動フィーダがそれぞれの散薬送出部の基端部同士を近接させるとともに先端部同士を離隔させた状態で配設されており、前記振動フィーダが単一の又は少数の駆動部を共有状態で装備しており、前記駆動部の振動発生部材が平面視で前記回転式環状受部材の略中央に位置していることを特徴とする散薬分包機。
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