JP5247221B2 - 放射線画像撮像システム及びその駆動方法 - Google Patents

放射線画像撮像システム及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、放射線画像の撮像(撮影)を行う放射線画像撮像システム及びその駆動方法に関するものである。
一般に、放射線画像撮像システム(放射線画像撮像装置を含む)は、医療用放射線撮影や工業用非破壊放射線撮影などで使用されている。ここで、その使用形態の一例について、図8を用いて説明する。
図8は、従来例を示し、放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。
図8に示す放射線画像撮像装置1100において、筐体1110の内部には、グリッド1111、蛍光体1112、光電変換部1113及び面状発光体1114が構成されている。ここで、蛍光体1112及び光電変換部1113は、放射線検出部1115を構成する。また、筐体1110の内部は、外光から遮光されている。また、光電変換部1113は、例えば、ガラス基板で形成されている。
放射線源1200から被写体1000に放射線1200Aが放射されると、放射線1200Aは、被写体1000との相互作用(散乱や吸収など)により当該被写体1000の構造に応じて強度変調かつ散乱され、放射線像として放射線検出部1115に入射する。
この放射線検出部1115に放射線(放射線像)が入射する前に、グリッド1111において、被写体1000から発生する不要な散乱放射線が除去され、その後、放射線検出部1115の蛍光体1112に放射線(放射線像)が入射する。蛍光体1112は、放射線の照射線量に比例した強度の蛍光を発する特性を有しているため、グリッド1111を介して入射した放射線像は、蛍光体1112において、可視光像に変換される。そして、この可視光像は、光電変換部1113によりアナログ信号からなる放射線画像(アナログ放射線画像)として検出されて撮像される。
その後、アナログ放射線画像は、A/D変換部1120においてデジタル信号(デジタル放射線画像)に変換されて、メモリ1130に記憶される。また、メモリ1130に記憶されたデジタル放射線画像は、画像処理部1140において、画像処理を施される。この際、画像処理としては、例えば、放射線検出部1115の特性を補正する処理として、ゲインのばらつきを補正する処理や、オフセットを補正する処理などが挙げられる。
画像処理部1140で画像処理されたデジタル放射線画像は、通信部1150から放射線画像撮像装置1100の外部へ出力される。また、制御部1160は、放射線検出部1115や面状発光体1114の動作全般を制御する。例えば、制御部1160は、放射線検出部1115の駆動方法や後述する較正作業の実施など、さまざまな制御を行う。
ここで、光電変換部1113を利用することの利点について、以下に説明する。
まず、画像を直接、デジタルデータとして取得できるので、画像処理が容易になり、不適切な撮影条件の補正や関心領域の画像強調などが容易にできる。また、インターネットなどの通信回線を使用することで、専門医師が不在の遠隔地の患者に対する診断を大病院にいる専門医師が行うことができる。また、画像のデジタルデータを光磁気ディスクなどに保存すれば、フィルムを保存するのに比べて保存スペースを減少することができる。また、データベースと連携することにより過去の画像を容易に検索することができるので、フィルムを検索するのに比べて容易に参照画像を提示することが可能となる。
また、図8において、面状発光体1114は、光電変換部1113に一様な照度分布を与えるための光を発する光源である。光電変換部1113のガラス基板裏面1113B側から面状発光体1114を発光させると、ガラス基板表面1113Aに形成されている複数の画素が照明される。以上、説明した構成の放射線画像撮像装置としては、例えば、下記の特許文献1が参考となる。
上述した構成の放射線画像撮像装置1100を所期の性能を維持した状態で使用するためには、経時的に変化する放射線検出部1115の特性を較正することが必要であり、この較正作業は、使用者(例えば、病院に勤務する放射線技師など)が通常実施する。また、較正作業の頻度は、その施設の運用ルールに任されているのが現状である。即ち、施設の運用ルールにより、毎日始業時に実施する施設もあれば、半年に一度の割合で実施する施設も存在する。
ここで、較正作業の一例として、放射線検出部1115のゲインのばらつきを補正するための補正用画像を取得する場合について説明する。
一般的に、ゲインのばらつきを補正するための補正用画像を取得する場合、まず、使用者は、放射線源1200と放射線画像撮像装置1100を適正な位置に配置する。この際、適正な位置とは、例えば、放射線源1200から放射される放射線1200Aが放射線検出部1115の全体に照射される位置である。次に、使用者は、放射線1200Aの発生に係る放射線源1200の管電圧や管電流を適切な値に設定し、実際に、放射線検出部1115に向かって放射線1200Aを照射する。この際、被写体1000は、配置せずに照射を行う。そして、この照射で得られた画像をデジタル化し、画像処理することにより、ゲインばらつきを補正するための補正用画像が取得される。
特許第3684010号公報
このように、較正作業は、使用者にとって手間のかかる作業であり、この較正作業を毎日始業時に実施することは使用者にとって大きな負担である。また、上述したように、較正作業は、経時的に変化する放射線検出部の特性を較正することが目的である。したがって、放射線検出部の経時変化が無い場合には実施する必要が無いにも拘わらず、使用者は運用ルールに従い、較正作業を実施しているのが現状である。
また、較正作業を行わずに放射線画像撮像装置を使用し続けている場合には、放射線検出部の特性が経時的に変化するので、放射線を照射して得られた放射線画像のコントラストが低下していくことになる。したがって、この場合、使用者は、コントラストの低下に気づいてから較正作業を行うことになる。即ち、使用者は、実際の撮影で得られた放射線画像を目視し、コントラストの低下に気づいてから較正作業を実施することになる。したがって、この場合、較正作業後に、正常な放射線画像を再度取得することになるため、被写体に対して放射線の再照射をしなければならず、被写体は無駄な被曝を被っていた。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、放射線検出部の特性に対する較正作業の有無を使用者が把握できるようにすることを目的とする。
本発明の放射線画像撮像システムは、入射した放射線を光に変換する変換手段と、複数の画素を有して構成され、前記変換手段で変換された光を前記複数の画素で電気信号に変換して前記放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線検出手段と、前記放射線検出手段と共に遮光用の筐体内に設けられ、前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照明手段と、前記照明手段によって照明された光に基づいて前記撮像手段で撮像された照明画像を取得する照明画像取得手段と、前記照明画像取得手段において異なるタイミングで取得された複数の照明画像を記憶する照明画像記憶手段と、前記複数の照明画像のうちの少なくとも2つの照明画像それぞれに含まれる全ての画素における画素値の差分が、所定の閾値の範囲内であり、かつ前記撮像手段で得られた前記放射線画像に不正な画素が含まれていた場合、前記変換手段が経時変化していると判断し、前記所定の閾値の範囲内でない場合、前記放射線検出手段が経時変化していると判断する判断手段とを有する。
本発明の放射線画像撮像システムの駆動方法は、入射した放射線を光に変換する変換手段と、複数の画素を有して構成され、前記変換手段で変換された光を前記複数の画素で電気信号に変換して前記放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線検出手段と、前記放射線検出手段と共に遮光用の筐体内に設けられ、前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照明手段とを含む放射線画像撮像システムの駆動方法であって、前記照明手段を用いて前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照射ステップと、前記照明手段によって照明された光に基づいて前記撮像手段で撮像された照明画像を取得する照明画像取得ステップと、前記照明画像取得ステップにおいて異なるタイミングで取得された複数の照明画像を照明画像記憶手段に記憶する照明画像記憶ステップと、前記複数の照明画像のうちの少なくとも2つの照明画像それぞれに含まれる全ての画素における画素値の差分が、所定の閾値の範囲内であり、かつ前記撮像手段で得られた前記放射線画像に不正な画素が含まれていた場合、前記変換手段が経時変化していると判断し、前記所定の閾値の範囲内でない場合、前記放射線検出手段が経時変化していると判断する判断ステップとを有する。
本発明によれば、放射線検出部の特性に対する較正作業の有無を使用者が把握することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する本発明の実施形態としては、主に医療用放射線撮影で使用される形態について述べるが、本発明は、医療用放射線撮影の使用だけに限らず、工業用非破壊放射線撮影時などにも適用することが可能である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。
図1に示す放射線画像撮像装置100において、筐体101の内部には、グリッド1011、蛍光体1012、光電変換部1013及び面状発光体1014が構成されている。ここで、蛍光体1012及び光電変換部1013は、放射線検出部1015を構成する。また、筐体101の内部は、外光から遮光されている。また、光電変換部1013は、例えば、ガラス基板で形成されている。
また、放射線画像撮像装置100は、図6に示す放射線画像撮像装置1100と同様に、A/D変換部102、メモリ103、画像処理部104、通信部105、及び、制御部106を備えている。更に、放射線画像撮像装置100は、照明画像取得部107、A/D変換部108、照明画像記憶部109、照明画像比較部110、及び、特性判断部111を有して構成されている。
放射線源201は、例えばX線等の放射線201Aを発生させるものであり、被写体1000の放射線撮影を行う際には、被写体1000に対して、放射線201Aを放射する。そして、放射線源1200から被写体1000に放射された放射線1200Aのうち、被写体1000を透過した放射線は、放射線像として放射線画像撮像装置100に入射する。
放射線画像撮像装置100に入射した放射線(放射線像)は、筐体101の内部に入射し、グリッド1011を介して放射線検出部1015に入射する。この際、グリッド1011では、被写体1000から発生する不要な散乱放射線が除去される。このグリッド1011は、例えば、鉛板やアルミニウム板などから構成されており、また、グリッド1011は、図1に示すように、筐体101の内部に内蔵される形態でも良いし、着脱可能な形態であっても良い。
蛍光体1012は、入射した放射線(放射線像)を光に変換する変換手段である。具体的に、蛍光体1012は、入射した放射線(放射線像)の照射線量に比例した強度の蛍光を発する特性を有しており、蛍光体1012は、この特性に基づいて、入射した放射線(放射線像)を可視光(可視光像)に変換するものである。この蛍光体1012は、例えば、増感紙またはCsI(ヨウ化セシウム)などから構成されている。
光電変換部1013は、例えば、複数の画素を有して構成されている。この光電変換部1013は、蛍光体1012によって変換された可視光(可視光像)を当該複数の画素で電気信号に変換して、放射線検出部1015に入射した放射線(放射線像)に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段である。具体的に、光電変換部1013は、蛍光体1012によって変換された可視光像をアナログ信号からなる放射線画像(アナログ放射線画像)として撮像する。この光電変換部1013は、例えば、ガラス基板にアモルファスシリコンなどの半導体が形成されて構成されている。
さらに、光電変換部1013は、後述の面状発光体1014によって照明された光を複数の画素で電気信号に変換して、当該照明された光に基づく、アナログ信号からなる照明画像(アナログ照明画像)を撮像する機能も有する。
面状発光体1014は、放射線検出部1015と共に遮光用の筐体内(筐体101内)に設けられ、光電変換部1013に構成されている複数の画素を照明する照明手段である。具体的に、面状発光体1014は、光電変換部1013の画素に一様な照度分布を与えるための光を発するものである。この面状発光体1014としては、EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)、及び、蛍光管のうちのいずれかを適用することが好適である。なお、この面状発光体1014としては、これに限定されるものではなく、他の構成で形成されていても良い。
面状発光体1014による画素の照明方法としては、光電変換部1013の画素が透明電極を有する場合には、ガラス基板裏面1013B側から当該ガラス基板を通じて直接、照明をすることが可能である。また、光電変換部1013の画素が透明電極を有さない場合には、隣接する画素との間の隙間を通過した光が蛍光体1012で拡散反射することによって、ガラス基板表面1013A側から間接的に照明をすることが可能である。また、仮に、面状発光体1014の照度分布が十分に一様でない場合には、ガラス基板裏面1013Bを拡散面にすることによって、照度分布を一様にすることも可能である。
A/D変換部102は、光電変換部1013によって撮像されたアナログ放射線画像を、デジタル信号からなる放射線画像(デジタル放射線画像)に変換する画像変換手段である。
メモリ103は、例えば、A/D変換部102で変換されたデジタル放射線画像を記憶する放射線画像記憶手段である。この際、メモリ103には、放射線画像の画像データとして記憶される。
画像処理部104は、例えば、メモリ103に記憶されているデジタル放射線画像に対して画像処理を施すものである。この際、画像処理としては、例えば、放射線検出部1015の特性を補正する処理として、ゲインのばらつきを補正する処理や、オフセットを補正する処理などが行われる。
通信部105は、例えば、メモリ103に記憶されているデジタル放射線画像や、後述の特性判断部111による判断の結果などの各種の情報を放射線画像撮像装置100の外部に送信する処理を行う。この際、通信部105における通信インターフェースとしては、例えば、イーサネット(登録商標)や、光ファイバ、カメラリンクなどの適用が考えられるが、これらのインターフェースに特に限定されるものではない。
制御部106は、放射線検出部1015や面状発光体1014を含む当該放射線画像撮像装置100の動作全般を制御する。
照明画像取得部107は、面状発光体1014によって照明された光に基づいて光電変換部1013で撮像されたアナログ照明画像を取得する処理を行う。
A/D変換部108は、照明画像取得部107で取得したアナログ照明画像を、デジタル信号からなる照明画像(デジタル照明画像)に変換する画像変換手段である。なお、このA/D変換部108は、A/D変換部102と同様の機能を有している場合には、当該A/D変換部108とA/D変換部102とを1つのA/D変換部で兼用して処理を行う形態であっても良い。
照明画像記憶部109は、照明画像取得部107において取得され、A/D変換部108で変換されたデジタル照明画像を記憶する。この照明画像記憶部109には、照明画像取得部107において異なるタイミングで取得されたアナログ照明画像に基づく複数のデジタル照明画像が記憶されている。この際、照明画像記憶部109には、照明画像の画像データとして記憶される。また、照明画像記憶部109は、上述したメモリ103と同様のデバイスであっても良いし、或いは、HDDなどの一般的な記憶デバイスでも良い。さらには、メモリ103を照明画像記憶部109の代替として使用する形態であっても良い。
照明画像比較部110は、照明画像記憶部109に記憶されている少なくとも2つのデジタル照明画像を比較する処理を行う。より具体的に、本実施形態では、照明画像比較部110は、照明画像記憶部109に記憶されている、基準となるデジタル照明画像(基準照明画像)と、ある任意のタイミングで取得された比較対象のデジタル照明画像(比較用照明画像)とを比較する処理を行う。
ここで、基準照明画像の取得タイミング(撮影タイミング)の一例について説明する。
照明画像取得部107によって取得される基準照明画像の取得タイミングは、制御部106の制御により決定される。この場合、例えば、基準照明画像は、放射線画像撮像装置100の工場出荷時や病院設置時などの、放射線検出部1015の特性変化の基準となるタイミングで取得され、照明画像記憶部109に記憶される。また、例えば、基準照明画像は、使用者が較正作業を実施した後のタイミングで取得されたものであっても良い。
また、基準照明画像の取得タイミングは、制御部106の制御により自動的に決定する形態であっても、使用者からの基準照明画像の撮影指示を契機として決定する形態のいずれであっても良い。ここで、使用者からの基準照明画像の撮影指示を契機として決定する形態の場合には、例えば、後述の図2に示す操作装置206から入力された基準照明画像撮影指示をCPU203が検知する。そして、CPU203から当該基準照明画像撮影指示を受けたことを契機として、制御部106が基準照明画像の取得タイミングを決定する。
次に、比較用照明画像の取得タイミング(撮影タイミング)の一例について説明する。
この比較用照明画像の取得タイミングも、基準照明画像の取得タイミングと同様に、制御部106の制御により決定される。例えば、比較用照明画像は、放射線画像撮像装置100の起動時や、或いは、病院内での使用であれば患者の放射線撮影の合間などのタイミングで取得され、照明画像記憶部109に記憶される。
特性判断部111は、照明画像比較部110による比較の結果に基づいて、放射線検出部1015の特性が変化したか否かを判断する処理を行う。
ここで、照明画像比較部110による比較方法、並びに、特性判断部111による放射線検出部1015の特性に係る判断処理の一例について説明する。
まず、第1の例について説明する。
第1の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の画素値の平均値と比較用照明画像の画素値の平均値とを比較し、その比較の結果算出された平均値の差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知された平均値の差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該平均値の差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
続いて、第2の例について説明する。
第2の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の画素値の分散値と比較用照明画像の画素値の分散値とを比較し、その比較の結果算出された分散値の差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知された分散値の差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該分散値の差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
続いて、第3の例について説明する。
第3の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の画素値の最大値及び最小値と比較用照明画像の画素値の最大値及び最小値とを比較し、その比較の結果算出された最大値及び最小値の差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知された最大値及び最小値の差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該最大値及び最小値の差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
続いて、第4の例について説明する。
第4の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の画素値の中央値と比較用照明画像の画素値の中央値とを比較し、その比較の結果算出された中央値の差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知された中央値の差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該中央値の差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
続いて、第5の例について説明する。
第5の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の全ての画素値と比較用照明画像の全ての画素値とを比較し、その比較の結果算出された全ての画素値の差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知された全ての画素値の差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該全ての画素値の差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
続いて、第6の例について説明する。
第6の例では、照明画像比較部110は、基準照明画像の画素値のヒストグラムと比較用照明画像の画素値のヒストグラムとを比較し、その比較の結果算出されたヒストグラムの差を特性判断部111に通知する。特性判断部111は、照明画像比較部110から通知されたヒストグラムの差が、予め設定された閾値の範囲内に収まっているか否かを判断する。この場合、特性判断部111は、当該ヒストグラムの差が、閾値の範囲内に収まっている場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していないと判断し、閾値の範囲内に収まっていない場合には放射線検出部1015の特性が経時変化していると判断する。
なお、上述した照明画像比較部110の比較方法、並びに、特性判断部111による放射線検出部1015の特性に係る判断処理は一例であり、これに限定されるものではない。
そして、特性判断部111による判断の結果は、通信部105を介して放射線画像撮像装置100の外部に送信される。
次に、図1に示す放射線画像撮像装置100を含む放射線画像撮像システムについて説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像システムの概略構成の一例を示す模式図である。なお、図2において、図1に示す構成と同様の構成については、同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図2に示す放射線画像撮像システム10には、図1に示す放射線画像撮像装置100を含み構成されている。また、放射線画像撮像システム10には、図1に示す放射線源201に関する構成として、放射線発生装置202と、撮影ボタン211が設けられている。さらに、放射線画像撮像システム10には、CPU203と、メモリ204と、記憶デバイス205と、操作装置206と、表示装置207と、バス208と、通信装置209と、通信インターフェース210を有して構成されている。
放射線発生装置202は、放射線源201から放射線を発生させるための装置である。撮影ボタン211は、放射線発生装置202に対して放射線の発生を指示するボタンである。
CPU203は、放射線画像撮像システム10の全体の動作を統括的に制御するものである。メモリ204には、例えば、CPU203が行う制御に必要なプログラムやデータ等が記憶されている。また、メモリ204は、必要に応じて、放射線画像撮像装置100で撮像(撮影)された放射線画像や照明画像、或いは、放射線画像撮像装置100から送信された各種の情報を記憶する。
記憶デバイス205は、放射線画像撮像装置100で撮像(撮影)された放射線画像や照明画像、或いは、放射線画像撮像装置100から送信された各種の情報を記憶する。
操作装置206は、使用者が当該放射線画像撮像システム10に対して入力指示を行う際に操作されるものである。例えば、操作装置206は、放射線撮影における種々の設定などを行う際に操作されるものである。
表示装置207は、例えば、放射線撮影で取得された被写体1000に係る放射線画像や、放射線撮影における種々の設定情報を含む各種の情報を表示するものである。
バス208は、放射線発生装置202、CPU203、メモリ204、記憶デバイス205、操作装置206、表示装置207及び通信装置209を通信可能に接続するためのバスである。
通信装置209は、放射線画像撮像装置100と通信を行うための装置である。通信インターフェース210は、放射線画像撮像装置100と通信装置209とを通信可能に接続するためのインターフェースである。例えば、通信インターフェース210は、放射線画像撮像装置100から出力される各種の画像データや各種の情報(コマンドを含む)を通信装置209へ通知すると共に、CPU203のコマンド等を通信装置209から放射線画像撮像装置100へ通知する。なお、通信インターフェース210は、例えば、イーサネットや、光ファイバ、カメラリンクなどの一般的なインターフェースの適用が考えられるが、これらのインターフェースに特に限定されるものではない。
被写体1000の放射線画像を撮影する場合について、以下に説明する。
まず、使用者が被写体1000を放射線画像撮像装置100へ整位させ、その後、撮影ボタン211を押下すると、CPU203は、撮影ボタン211が押下されたことを検知し、撮影動作の開始を指示する。
具体的に、CPU203は、撮影ボタン211の押下による使用者からの撮影動作開始要求により、放射線画像撮像装置100へ撮影準備指示を与える。この撮影準備指示を受けた放射線画像撮像装置100は、被写体1000の撮影準備を行う。その後、CPU203は、放射線発生装置202の動作制御を行うことで、放射線源201から放射線を発生させる。
被写体1000を透過した放射線(放射線像)は、放射線画像撮像装置100の放射線検出部1015で検出され、上述した方法によりデジタル放射線画像として放射線画像撮像装置100内で取得される。その後、放射線画像撮像装置100で取得された放射線画像は、通信装置209を介して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納される。
また、記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納されている放射線画像は、必要に応じて、バス208を介して表示装置207へ送信されて表示される。これにより、放射線画像撮像装置100によって撮像された放射線画像を使用者が閲覧することが可能となる。
本実施形態の放射線画像撮像システム10では、記憶デバイス205及びメモリ204は、放射線画像撮像装置100の通信部105から出力される放射線検出部1015の特性判断結果の情報を格納することも可能である。即ち、特性判断部111によって判断された放射線検出部1015の特性判断結果は、記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、表示装置207に表示することが可能である。したがって、使用者は、表示装置207を介して放射線検出部1015の特性が経時変化しているか否かの情報を得ることが可能である。これにより、使用者は、その情報提供に基づき、放射線検出部1015の特性に係る較正作業をするなどの適切な処置を行うことができる。
次に、第1の実施形態に係る放射線画像撮像システム10の駆動方法における処理手順について説明する。
図3−1及び図3−2は、本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、図3−1及び図3−2に示す処理は、図1に示す放射線画像撮像装置100において行われる。
まず、図3−1に示す基準照明画像の撮影に係るフローチャートについて説明する。
図3−1のステップS101において、制御部106は、上述した基準照明画像の撮影を実行するか否かを判断する。
ステップS101の判断の結果、基準照明画像の撮影を実行する場合には、ステップS102に進む。ステップS102に進むと、制御部106は、基準照明画像の撮影を実行する制御を行う。この場合、制御部106は、面状発光体1014を用いて光電変換部1013に構成されている複数の画素を照明する制御を行う。そして、制御部106は、光電変換部1013に、面状発光体1014によって照明された光に基づく基準照明画像を撮像(撮影)させる。この際、基準照明画像は、アナログ信号からなるものである。
続いて、ステップS103において、照明画像取得部107は、ステップS102で撮像(撮影)された基準照明画像を取得する処理を行う。その後、照明画像取得部107で取得された基準照明画像は、A/D変換部108においてデジタル化された後、照明画像記憶部109に記憶される。
ステップS103の処理が終了した場合、或いは、ステップS101で基準照明画像の撮影を実行しないと判断された場合には、図3−1に示すフローチャートを終了する。
次に、図3−2に示す比較用照明画像の撮影に係るフローチャートについて説明する。
図3−2のステップS201において、制御部106は、上述した比較用照明画像の撮影を実行するか否かを判断する。
ステップS201の判断の結果、比較用照明画像の撮影を実行する場合には、ステップS202に進む。ステップS202に進むと、制御部106は、比較用照明画像の撮影を実行する制御を行う。この場合、制御部106は、面状発光体1014を用いて光電変換部1013に構成されている複数の画素を照明する制御を行う。そして、制御部106は、光電変換部1013に、面状発光体1014によって照明された光に基づく比較用照明画像を撮像(撮影)させる。この際、比較用照明画像は、アナログ信号からなるものである。
続いて、ステップS203において、照明画像取得部107は、ステップS202で撮像(撮影)された比較用照明画像を取得する処理を行う。その後、照明画像取得部107で取得された比較用照明画像は、A/D変換部108においてデジタル化された後、照明画像記憶部109に記憶される。
続いて、ステップS204において、照明画像比較部110は、照明画像記憶部109に記憶されている、基準照明画像と比較用照明画像とを比較する処理を行う。この際の比較方法としては、例えば、上述した第1の例〜第6の例として示した各種の比較方法を適用することができる。さらには、例えば、ステップS202において複数の比較用照明画像を撮影し、基準照明画像と当該複数の比較用照明画像とを比較する形態であっても適用可能である。
続いて、ステップS205において、特性判断部111は、照明画像比較部110による比較の結果に基づいて、放射線検出部1015の特性が変化したか否かを判断する処理を行う。その後、特性判断部111による判断結果の情報は、通信部105を介して放射線画像撮像装置100の外部に送信される。具体的に、通信部105を介して送信された特性判断部111による判断結果の情報は、通信装置209を経由して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、その後、必要に応じて表示装置207に表示される。
ステップS205の処理が終了した場合、或いは、ステップS201で比較用照明画像の撮影を実行しないと判断された場合には、図3−2に示すフローチャートを終了する。
第1の実施形態によれば、特性判断部111において、照明画像比較部110による比較結果に基づいて放射線検出部1015の特性が変化したか否かを判断するようにしているため、放射線検出部の特性に対する較正作業の有無を使用者が把握することができる。例えば、特性判断部111による判断結果の情報を表示装置207に表示すれば、使用者は、その判断結果の情報を見て、較正作業が必要か否かを判断することができる。したがって、使用者は、例えば毎回始業時に較正作業を行う手間が省けるため、使用者の負担が軽減される。また、放射線検出部1015の特性が変化している旨の判断結果の情報が通知された場合に使用者が較正作業を実施することにより、被写体の放射線撮影後に当該放射線画像のコントラストの低下に気づくことが無くなり、被写体への放射線被曝の低減にも繋がる。さらに、放射線の照射による放射線画像の撮影を行うこと無く、照明画像から較正作業の時期を正確に判断することが可能であるため、使用者の介在を必要としない。そのため、例えば、毎回起動時などに、較正作業の時期を判断し、使用者へ適切な情報提供をすることで、常に、所期の性能を維持した状態で放射線画像撮像装置を使用することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。また、図5は、本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮像システムの概略構成の一例を示す模式図である。図4及び図5において、図1及び図2と同様の構成については、同じ符号を付している。
第1の実施形態では、放射線画像撮像装置100の内部に照明画像比較部110及び特性判断部111が構成され、特性判断部111の判断結果の情報を通信部105から出力する形態であったが、本発明では、必ずしもこの形態に限定されるわけではない。例えば、図4に示す放射線画像撮像装置200のように、その内部に照明画像比較部110及び特性判断部111を構成せず、図5に示す放射線画像撮像システム20のように、放射線画像撮像装置200の外部にこれらを構成する形態も適用可能である。
この第2の実施形態の場合には、照明画像記憶部109に記憶されている基準照明画像及び比較用照明画像が通信部105から出力され、例えば、記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納される。そして、照明画像比較部110は、バス208を介して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納されている基準照明画像及び比較用照明画像にアクセスし、第1の実施形態と同様に比較の処理を行う。さらに、照明画像比較部110による比較の結果が特性判断部111に通知され、特性判断部111は、第1の実施形態と同様に放射線検出部1015の特性判断を行う。そして、特性判断部111による判断結果の情報は、記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、その後、必要に応じて表示装置207に表示されて、使用者へ情報提供される。なお、本実施形態における照明画像比較部110及び特性判断部111が実行する処理は、例えば、CPU203でも代替可能である。
また、第2の実施形態に係る放射線画像撮像システム20の駆動方法における処理手順については、通信部105から出力する情報が異なる以外、第1の実施形態で説明した図3−1及び図3−2に示す処理と同様である。
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態における効果と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。ここで、図6において、図1と同様の構成については、同じ符号を付しており、その詳細な説明については省略する。
具体的に、図6に示す第3の実施形態に係る放射線画像撮像装置300は、図1に示す第1の実施形態に係る放射線画像撮像装置100の照明画像比較部110及び特性判断部111に替えて、画像比較部301及び不良判断部302が構成されている。
画像比較部301は、照明画像記憶部109に記憶されている照明画像と、メモリ103に記憶されている、蛍光体1012によって放射線から変換された光に基づいて光電変換部1013で撮像された放射線画像とを比較するものである。この際、照明画像と比較される放射線画像としては、例えば、被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全てを適用することができる。ここで、ゲイン画像は、上述したゲインのばらつきを補正する処理に使用するための画像(画像データ)であり、オフセット画像は、オフセットを補正する処理に使用するための画像(画像データ)である。
画像比較部301が、照明画像と、放射線画像(被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全て)とを比較する理由は、蛍光体1012の不良を見つけ出すためである。
そして、不良判断部302は、画像比較部301による比較の結果に基づいて、蛍光体1012に不良が生じているか否かを判断する。
ここで、画像比較部301による比較方法、並びに、不良判断部302による蛍光体1012の不良に係る判断処理の一例について説明する。
具体的に、画像比較部301は、照明画像の各画素値と、放射線画像(被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全て)の各画素値とを比較する。そして、不良判断部302は、照明画像の画素値は正常な値だが、当該放射線画像の各画素値が不正な値であった場合には、蛍光体1012が劣化し、不良が生じていると判断する。
また、第3の実施形態に係る放射線画像撮像システムの構成については、図1に示す第1の実施形態に係る放射線画像撮像システム10において、放射線画像撮像装置100に替えて、図6に示す放射線画像撮像装置300を適用したものとなる。
この場合、不良判断部302による判断結果の情報は、通信部105を介して放射線画像撮像装置300の外部に送信される。そして、通信部105を介して送信された不良判断部302による判断結果の情報は、通信装置209を経由して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、その後、必要に応じて表示装置207に表示される。したがって、使用者は、表示装置207を介して蛍光体1012の劣化状態を把握することが可能となり、蛍光体1012の交換などの適切な処置を行うことができる。
次に、第3の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順について説明する。
図7−1及び図7−2は、本発明の第3の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、図7−1及び図7−2に示す処理は、図6に示す放射線画像撮像装置300において行われる。
まず、図7−1に示す照明画像の撮影に係るフローチャートについて説明する。
図7−1のステップS301において、制御部106は、上述した照明画像の撮影を実行するか否かを判断する。
ステップS301の判断の結果、照明画像の撮影を実行する場合には、ステップS302に進む。ステップS302に進むと、制御部106は、照明画像の撮影を実行する制御を行う。この場合、制御部106は、面状発光体1014を用いて光電変換部1013に構成されている複数の画素を照明する制御を行う。そして、制御部106は、光電変換部1013に、面状発光体1014によって照明された光に基づく照明画像を撮像(撮影)させる。この際、照明画像は、アナログ信号からなるものである。
続いて、ステップS303において、照明画像取得部107は、ステップS302で撮像(撮影)された照明画像を取得する処理を行う。その後、照明画像取得部107で取得された照明画像は、A/D変換部108においてデジタル化された後、照明画像記憶部109に記憶される。
ステップS303の処理が終了した場合、或いは、ステップS301で照明画像の撮影を実行しないと判断された場合には、図7−1に示すフローチャートを終了する。
次に、図7−2に示す放射線画像の撮影に係るフローチャートについて説明する。
図7−2のステップS401において、制御部106は、上述した放射線画像の撮影を実行するか否かを判断する。この際、放射線画像の撮影としては、被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全ての撮影である。
ステップS401の判断の結果、放射線画像の撮影を実行する場合には、ステップS402に進む。ステップS402に進むと、制御部106は、放射線画像(被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全て)の撮影を実行する制御を行う。この場合、光電変換部1013は、放射線源201から放射された放射線に基づき蛍光体1012で変換された可視光(可視光像)に基づいて、上述した放射線画像の撮像(撮影)を行う。この際、放射線画像は、アナログ信号からなるものである。
続いて、ステップS403において、A/D変換部102は、ステップS402で撮像(撮影)された放射線画像を取得し、当該放射線画像のデジタル化を行う。その後、A/D変換部102は、デジタル化を行った放射線画像をメモリ103に記憶する。
続いて、ステップS404において、画像比較部301は、照明画像記憶部109に記憶されている照明画像と、メモリ103に記憶されている放射線画像とを比較する。
続いて、ステップS405において、不良判断部302は、画像比較部301による比較の結果に基づいて、蛍光体1012に不良が生じているか否かを判断する処理を行う。その後、不良判断部302による判断結果の情報は、通信部105を介して放射線画像撮像装置300の外部に送信される。具体的に、通信部105を介して送信された不良判断部302による判断結果の情報は、通信装置209を経由して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、その後、必要に応じて表示装置207に表示される。
ステップS405の処理が終了した場合、或いは、ステップS401で放射線画像の撮影を実行しないと判断された場合には、図7−2に示すフローチャートを終了する。
第3の実施形態によれば、上述した第1の実施形態における効果と同様に、放射線検出部1015の特性に対する較正作業の有無を使用者が把握することができる。特に、第3の実施形態によれば、放射線検出部1015の蛍光体1012に関する不良(経時劣化)を判断することが可能である。したがって、第3の実施形態では、蛍光体1012の経時劣化を判断することができるので、使用者は、その情報に基づいて、放射線検出部(蛍光体)のメンテナンスを依頼するなどの処置が可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、放射線画像撮像装置300の内部に画像比較部301及び不良判断部302が構成され、不良判断部302の判断結果の情報を通信部105から出力する形態であったが、本発明では、必ずしもこの形態に限定されるわけではない。例えば、第2の実施形態のように、画像比較部301及び不良判断部302を放射線画像撮像装置300の外部に設けるようにした形態も適用可能である。この場合、第4の実施形態に係る放射線画像撮像装置は、図6の画像比較部301及び不良判断部302を構成せずに、通信部105から、照明画像記憶部109に記憶されている照明画像とメモリ103に記憶されている放射線画像を外部に送信する形態を採る。また、この場合、第4の実施形態に係る放射線画像撮像システムの構成については、図5に示す照明画像比較部110及び特性判断部111に替えて、図6に示す画像比較部301及び不良判断部302を適用したものとなる。
この第4の実施形態の場合、照明画像記憶部109に記憶されている照明画像は、通信部105から出力されて記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納される。また、メモリ103に記憶されている放射線画像(被写体1000に係る画像、ゲイン画像及びオフセット画像のうちのいずれか、もしくは全て)は、通信部105から出力されて記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納される。
そして、画像比較部301は、バス208を介して記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納されている照明画像及び放射線画像にアクセスし、第3の実施形態と同様に比較の処理を行う。さらに、画像比較部301による比較の結果が不良判断部302に通知され、不良判断部302は、蛍光体1012の劣化状態を判断する。そして、不良判断部302による判断結果の情報は、記憶デバイス205(或いはメモリ204)に格納され、その後、必要に応じて表示装置207に表示されて、使用者へ情報提供される。なお、本実施形態における画像比較部301及び不良判断部302が実行する処理は、例えば、CPU203でも代替可能である。
また、第4の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順については、通信部105から出力する情報が異なる以外、第3の実施形態で説明した図7−1及び図7−2に示す処理と同様である。
第4の実施形態によれば、上述した第3の実施形態における効果と同様の効果を得ることができる。
前述した各実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法を示す図3−1、図3−2、図7−1及び図7−2の各ステップは、コンピュータのCPUがRAMやROMなどのメモリに記憶されたプログラムを実行することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
具体的に、前記プログラムは、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。前記プログラムを記録する記憶媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、前記プログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける通信媒体を用いることができる。また、この際の通信媒体としては、光ファイバ等の有線回線や無線回線などが挙げられる。
また、本発明は、コンピュータが供給されたプログラムを実行することにより各実施形態に係る放射線画像撮像システムの機能が実現される態様に限られない。そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して各実施形態に係る放射線画像撮像システムの機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て、或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて各実施形態に係る放射線画像撮像システムの機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発明に含まれる。
また、前述した本実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線画像撮像システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る放射線画像撮像システムの駆動方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 従来例を示し、放射線画像撮像装置の概略構成の一例を示す模式図である。
符号の説明
100 放射線画像撮像装置
101 筐体
1011 グリッド
1012 蛍光体
1013 光電変換部
1014 面状発光体
1015 放射線検出部
102 A/D変換部
103 メモリ
104 画像処理部
105 通信部
106 制御部
107 照明画像取得部
108 A/D変換部
109 照明画像記憶部
110 照明画像比較部
111 特性判断部
201 放射線源
201A 放射線
1000 被写体

Claims (7)

  1. 入射した放射線を光に変換する変換手段と、複数の画素を有して構成され、前記変換手段で変換された光を前記複数の画素で電気信号に変換して前記放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段と共に遮光用の筐体内に設けられ、前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照明手段と、
    前記照明手段によって照明された光に基づいて前記撮像手段で撮像された照明画像を取得する照明画像取得手段と、
    前記照明画像取得手段において異なるタイミングで取得された複数の照明画像を記憶する照明画像記憶手段と、
    前記複数の照明画像のうちの少なくとも2つの照明画像それぞれに含まれる全ての画素における画素値の差分が、所定の閾値の範囲内であり、かつ前記撮像手段で得られた前記放射線画像に不正な画素が含まれていた場合、前記変換手段が経時変化していると判断し、前記所定の閾値の範囲内でない場合、前記放射線検出手段が経時変化していると判断する判断手段と
    を有することを特徴とする放射線画像撮像システム。
  2. 前記判断手段による判断の結果を送信する通信手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮像システム。
  3. 前記放射線検出手段、前記照明手段、前記照明画像取得手段、前記照明画像記憶手段、前記判断手段、及び、前記通信手段は、放射線画像撮像装置の内部に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮像システム。
  4. 前記放射線検出手段、前記照明手段、前記照明画像取得手段、及び、前記照明画像記憶手段は、放射線画像撮像装置の内部に構成されており、更に、前記放射線画像撮像装置には、前記照明画像記憶手段に記憶されている照明画像を外部に送信する通信手段が構成されており、
    前記判断手段は、前記通信手段から送信された、少なくとも2つの照明画像を用いて、前記放射線検出手段が経時変化したか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮像システム。
  5. 前記撮像手段は、アナログ信号からなる画像の撮像を行うものであり、
    前記放射線画像撮像装置の内部には、
    前記放射線検出手段を制御する制御手段と、
    前記撮像手段で撮像されたアナログ信号からなる放射線画像及び照明画像を、それぞれ、デジタル信号からなる放射線画像及び照明画像に変換する画像変換手段と、
    前記画像変換手段で変換されたデジタル信号からなる放射線画像を記憶する放射線画像記憶手段と、
    前記放射線画像記憶手段に記憶されている放射線画像に対して画像処理を施す画像処理手段と
    が更に構成されており、
    前記照明画像記憶手段は、前記画像変換手段で変換されたデジタル信号からなる照明画像を記憶することを特徴とする請求項3又は4に記載の放射線画像撮像システム。
  6. 前記照明手段は、EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)、及び、蛍光管のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線画像撮像システム。
  7. 入射した放射線を光に変換する変換手段と、複数の画素を有して構成され、前記変換手段で変換された光を前記複数の画素で電気信号に変換して前記放射線に基づく放射線画像の撮像を行う撮像手段とを含む放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段と共に遮光用の筐体内に設けられ、前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照明手段と
    を含む放射線画像撮像システムの駆動方法であって、
    前記照明手段を用いて前記撮像手段の前記複数の画素を照明する照射ステップと、
    前記照明手段によって照明された光に基づいて前記撮像手段で撮像された照明画像を取得する照明画像取得ステップと、
    前記照明画像取得ステップにおいて異なるタイミングで取得された複数の照明画像を照明画像記憶手段に記憶する照明画像記憶ステップと、
    前記複数の照明画像のうちの少なくとも2つの照明画像それぞれに含まれる全ての画素における画素値の差分が、所定の閾値の範囲内であり、かつ前記撮像手段で得られた前記放射線画像に不正な画素が含まれていた場合、前記変換手段が経時変化していると判断し、前記所定の閾値の範囲内でない場合、前記放射線検出手段が経時変化していると判断する判断ステップと
    を有することを特徴とする放射線画像撮像システムの駆動方法。
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