以下、本発明に係る情報処理プログラムを実行する情報処理装置及び画像形成装置を含む画像形成システムであって本発明に係る情報処理方法を用いる画像形成システムの各実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る画像形成システムは、図1に示したように、通信回線(本例では、ローカル・エリア・ネットワーク)10を介して互いに接続された画像形成装置20及び複数の情報処理装置(端末装置)30を備えている。
(画像形成装置)
画像形成装置20は、レーザプリンタである。画像形成装置20は、バスを介して互いに接続されたCPU21と、フラッシュ・メモリ22と、保持手段を構成するRAM23と、表示部24と、操作入力部25と、プリンタエンジン部26と、接続インターフェース部27と、受信手段を構成する通信インターフェース部28と、を備えている。
CPU21は、所定のプログラムを実行することにより、画像形成装置20の各構成部に種々の指示情報を送るようになっている。
フラッシュ・メモリ22は、電源がオン状態である間に情報を保持(記憶)するとともに保持された情報を消去することが可能(読み書き可能)な記憶媒体である。フラッシュ・メモリ22は、電源がオフ状態である間、保持している情報を保持し続けるようになっている。フラッシュ・メモリ22には、画像形成装置20を作動させるためのプログラム等が予め保持されている。
RAM23は、読み書き可能な記憶媒体である。RAM23は、電源がオン状態である間にのみ情報を保持できるようになっている。
表示部24は、図示しない表示用パネル(本例では、液晶パネル)を含んでいる。表示部24は、CPU21からの指示に応じて、ユーザに情報を通知するメッセージやユーザに情報を入力させる入力欄等を含む画像を表示用パネルに表示させるようになっている。
操作入力部25は、図示しない複数のボタンを備えている。操作入力部25は、ボタンが押されることにより、そのボタンに対応する情報が入力されるようになっている。各ボタンに対応する情報は、表示部24により表示される画像と関連づけて設定されている。なお、操作入力部25は、ユーザが表示部24の表示用パネルに直接触ることにより情報が入力されるように構成されていてもよい。
プリンタエンジン部26は、レーザ光が照射されることにより周面上に静電潜像が形成される感光体ドラムと、画像形成情報に基づいて感光体ドラムの周面を走査するレーザ光を生成するスキャナユニットと、帯電した現像剤を感光体ドラムの周面に供給する現像剤供給部と、を含んでいる。プリンタエンジン部26は、画像形成情報を受け取ると、受け取った画像形成情報に基づいて記録媒体としての用紙上に現像剤による画像を形成する画像形成処理を実行するようになっている。
接続インターフェース部27は、外部機器と通信可能に外部機器を接続(装着)可能なインターフェース(本例では、ユニバーサル・シリアル・バス・インターフェース(USBインターフェース))を備える。
通信インターフェース部28は、通信回線10に接続可能なインターフェース(本例では、通信ケーブルを介したインターフェース)を備える。通信インターフェース部28は、通信回線10に接続された状態にて情報処理装置30へ情報を送信するとともに情報処理装置30から情報を受信するようになっている。通信インターフェース部28は、受信した情報を一時的に保持する読み書き可能な記憶媒体であるバッファ用メモリ(図示省略)を備えている。なお、通信インターフェース部28は、通信ケーブルを介することなく無線方式にて通信回線10に接続されるように構成されていてもよい。
(認証装置)
更に、画像形成装置20には、認証手段としての認証装置29が着脱可能に装着されるとともにその状態において認証装置29が電気的に接続され得るようになっている。即ち、認証装置29は、画像形成装置20に装着及び接続された状態において、画像形成装置20の表示部24及び操作入力部25の極近傍に配置される。認証装置29は、操作入力部25を介したユーザの指示に応じて、通常モードと、登録モードと、に切り替わるようになっている。
認証装置29は、接続インターフェース部29aと、入力情報入力部29bと、認証用情報登録部29cと、認証用情報保持部29dと、識別情報特定部29eと、を備えている。
接続インターフェース部29aは、画像形成装置20の接続インターフェース部27に接続(装着)可能になっている。接続インターフェース部29aは、接続インターフェース部27に接続された状態において、認証装置29が接続されていることを画像形成装置20に通知するために、機器に固有の機器識別情報(認証装置29を表す機器識別情報)
を所定の時間が経過する毎に画像形成装置20へ送信するようになっている。
入力情報入力部29bは、所定の認証用入力情報が入力され得るようになっている。本例では、認証用入力情報は、ICチップを備えるカード(ICカード)に記録された情報である。即ち、本例の入力情報入力部29bは、ICカードが所定の位置に配置されると、そのICカードに記録されている情報を認証用入力情報として読み取るようになっている。入力情報入力部29bは、認証装置29が登録モードである場合に読み取った認証用入力情報を認証用情報登録部29cへ送り、一方、認証装置29が通常モードである場合に読み取った認証用入力情報を識別情報特定部29eへ送るようになっている。
認証用情報登録部29cは、認証装置29が登録モードである状態において、表示部24及び操作入力部25を利用してユーザにより入力される認証用識別情報(本例では、複数の文字及び数字を含む記号列からなるユーザID)を接続インターフェース部29aを介して受信し得るようになっている。なお、認証用情報登録部29cは、表示部24及び操作入力部25と独立した入力手段を備え、その入力手段から入力される認証用識別情報を受信し得るように構成されていてもよい。
認証用情報登録部29cは、認証用識別情報を受信すると、入力情報入力部29bから認証用入力情報を受け取ることを待機するようになっている。認証用情報登録部29cは、入力情報入力部29bから認証用入力情報が送られると、受け取った認証用入力情報と入力された認証用識別情報とを関連付けて認証用情報保持部29dに保持させるようになっている。
識別情報特定部29eは、認証装置29が通常モードである状態において、入力情報入力部29bから認証用入力情報を受け取ると、認証用情報保持部29dに保持されている認証用識別情報の中から、受け取った認証用入力情報に関連付けられて保持されている認証用識別情報を検索することにより同保持されている認証用識別情報の一つを特定するようになっている。
識別情報特定部29eは、認証用情報保持部29dに保持されている認証用識別情報の一つが特定された場合に特定された認証用識別情報を認証結果として出力し、一方、保持されている認証用識別情報の一つが特定されなかった場合に認証用識別情報を特定できなかった旨を表す情報を認証結果として出力するようになっている。識別情報特定部29eは、出力された認証結果を接続インターフェース部29aを介して画像形成装置20へ送るようになっている。
(情報処理装置)
情報処理装置30は、パーソナル・コンピュータである。情報処理装置30は、バスを介して互いに接続されたCPU31と、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)32と、RAM33と、表示部34と、操作入力部35と、通信インターフェース部36と、を備えている。
CPU31は、所定のプログラムを実行することにより、情報処理装置30に種々の動作を実行させるようになっている。
HDD32は、読み書き可能な記憶媒体である。HDD32は、電源がオフ状態である間、保持している情報を保持し続けるようになっている。HDD32には、情報処理装置30の各構成部が有する基本的な機能(例えば、キーボード及びマウスの操作による情報の入力やディスプレイによる画像の表示等)を実現するためのシステムプログラムを含む種々のプログラムやデータ等が保持されている。これらのプログラムはCPU31により実行される。
RAM33は、読み書き可能な記憶媒体である。RAM33は、電源がオン状態である間にのみ情報を保持できるようになっている。
表示部34は、表示用パネル(本例では、液晶パネル)を有する図示しないディスプレイを備えている。表示部34は、CPU31からの指示に応じて、ユーザに情報を通知するメッセージやユーザに情報を入力させる入力欄等を含む画像を表示用パネルに表示させるようになっている。
操作入力部35は、図示しないキーボード及びマウスを備えている。操作入力部25は、キーボードのキー又はマウスのクリック用ボタンが押される(マウスがクリックされる)ことにより、或いは、マウスが移動させられることにより、表示部34により表示されている画像に応じて各操作に設定されている情報が入力されるようになっている。操作入力部35は、入力された情報をCPU31へ送るようになっている。
(作動の概要)
次に、上記のように構成された画像形成システムの作動の概要について説明する。
この画像形成システムの情報処理装置30は、ユーザUAの指示に応じて画像形成情報を含むジョブ情報である通常ジョブ情報及びセキュアジョブ情報のいずれか一方を画像形成装置20へ送信する。
情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信するようにユーザUAにより指示された場合、セキュアジョブ情報の送信に先立って、判定要求情報を画像形成装置20へ送信する。画像形成装置20は、判定要求情報を受信すると、認証装置29が画像形成装置20に接続されているか否かを判定し、その判定結果に対応した判定結果情報を情報処理装置30へ送信する。
情報処理装置30は、認証装置29が画像形成装置20に接続されていることを判定結果情報が表すとき、セキュアジョブ情報を画像形成装置へ送信する。画像形成装置20は、セキュアジョブ情報を受信すると、受信したセキュアジョブ情報をRAM23に保持させる。その後、ユーザUAが適切な認証用入力情報を入力情報入力部29bを用いて認証装置29に入力すると、画像形成装置20は、RAM23に保持されているセキュアジョブ情報に基づく画像形成処理を実行する。これにより、セキュア印刷が実行される。
一方、情報処理装置30は、認証装置29が画像形成装置20に接続されていないことを判定結果情報が表すとき、セキュアジョブ情報を画像形成装置へ送信しない(送信することを禁止する)。これにより、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避することができる。従って、不特定のユーザが画像形成装置20から画像形成情報を不正に取得する可能性を極めて低くすることができる。
(作動の詳細)
以下、この画像形成システムの作動の詳細について、図2〜図10を参照しながら説明する。
先ず、この画像形成システムを利用するユーザUAは、この画像形成システムを利用してセキュア印刷を行う前に認証用入力情報と認証用識別情報とを認証装置29(認証用情報保持部29d)に登録しておく。
より具体的に述べると、認証装置29を画像形成装置20に装着及び接続した状態において、ユーザUAは、表示部24及び操作入力部25を利用して、認証装置29を登録モードに設定するとともに認証装置29の認証用情報登録部29cに認証用識別情報CIDA(本例では、複数の記号からなるユーザIDであって情報処理装置30の使用を開始する際にユーザUAにより入力されるユーザID)を入力する。次いで、ユーザUAは、ユーザUAが所有するICカードICAを認証装置29上の所定の位置に配置することにより、ICカードICAに記録されている情報CINAを認証用入力情報CINAとして入力情報入力部29bに読み取らせる。
認証装置29の認証用情報登録部29cは、入力情報入力部29bによって読み取られた認証用入力情報CINAと入力された認証用識別情報CIDAとを互いに関連付けて認証用情報保持部29dに保持(記憶)させる。このようにして、認証用入力情報CINAと認証用識別情報CIDAとが認証装置29に登録される。
また、画像形成装置20のCPU21は、図2にフローチャートにより示した印刷制御を行うための印刷制御ルーチンの処理を所定時間の経過毎であって同印刷制御ルーチンが実行中でない場合に開始するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPU21は、ステップ200から処理を開始し、ステップ205に進んでジョブ情報の受信を開始したか否かを判定する。この時点では、画像形成装置20はジョブ情報の受信を開始していない。従って、CPU21は、ステップ205にて「No」と判定してジョブ情報の受信を開始するまで同ステップ205にて待機する。
更に、CPU21は、図3にフローチャートにより示した判定結果情報を送信するための判定結果情報送信ルーチンの処理を所定時間の経過毎であって同判定結果情報送信ルーチンが実行中でない場合に開始するようになっている。なお、図3のルーチンの処理が実行されることは、第1結果送信手段の機能が達成されることに対応している。
従って、所定のタイミングになると、CPU21は、ステップ300から処理を開始し、ステップ305に進んで判定要求情報を受信したか否かを判定する。この時点では、画像形成装置20は判定要求情報を受信していない。従って、CPU21は、ステップ305にて「No」と判定して判定要求情報を受信するまで同ステップ305にて待機する。
加えて、CPU21は、図4にフローチャートにより示した確認結果情報を送信するための確認結果情報送信ルーチンの処理を所定時間の経過毎であって同確認結果情報送信ルーチンが実行中でない場合に開始するようになっている。なお、図4のルーチンの処理が実行されることは、第2結果送信手段の機能が達成されることに対応している。
従って、所定のタイミングになると、CPU21は、ステップ400から処理を開始し、ステップ405に進んで確認要求情報を受信したか否かを判定する。この時点では、画像形成装置20は確認要求情報を受信していない。従って、CPU21は、ステップ405にて「No」と判定して確認要求情報を受信するまで同ステップ405にて待機する。
一方、ユーザUAは、実行中のアプリケーションソフト(例えば、文書作成ソフトや図面作成ソフト等)において所望の画像を印刷するために、キーボード又はマウスを操作することにより印刷を指示する印刷指示情報を入力する(例えば、メニューから印刷を選択する。)。
情報処理装置30のCPU31は、印刷指示情報を受け取ると、図5にフローチャートにより示したジョブ情報を送信するためのジョブ情報送信ルーチンの実行を開始するようになっている。従って、CPU31は、ステップ500から処理を開始し、ステップ505に進んで図6に示した印刷実行ダイアログ600を表示部34の表示用パネルに表示させる。
印刷実行ダイアログ600には、セキュア印刷指定用チェックボックス601と、印刷ボタン602と、キャンセルボタン603と、が配置されている。
セキュア印刷指定用チェックボックス601は、マウスのカーソルが重なって表示された状態にてマウスがクリックされることにより選択状態(チェックされた状態)と非選択状態(チェックされていない状態)とに切り替わるようになっている。以下、表示部34により表示される後述するダイアログ内のチェックボックスも同様に動作する。
印刷ボタン602は、マウスのカーソルが重なって表示された状態にてマウスがクリックされることにより押し込まれる動作が表示される(以下、「印刷ボタン602が押し込まれる」とも言う。)ようになっている。キャンセルボタン603も同様に動作する。以下、表示部34により表示される後述するダイアログ内のボタンも同様に動作する。
印刷実行ダイアログ600は、印刷ボタン602が押し込まれることにより印刷を実行する旨を表す情報を生成するようになっている。更に、印刷実行ダイアログ600は、印刷ボタン602が押し込まれたとき、セキュア印刷指定用チェックボックス601が選択状態であるときにはセキュア印刷が指定されている旨を表す情報を生成し、一方、非選択状態であるときにはセキュア印刷が指定されていない旨を表す情報を生成するようになっている。
また、印刷実行ダイアログ600は、キャンセルボタン603が押し込まれることにより、印刷を実行しない旨を表す情報を生成するようになっている。
次いで、CPU31は、ステップ510に進んでユーザUAが印刷実行ダイアログ600に基づく情報の入力を完了したか否かを判定する。この時点では、印刷実行ダイアログ600が印刷を実行する旨を表す情報及び印刷を実行しない旨を表す情報のいずれも生成していないので、ユーザUAによる情報の入力は完了していない。従って、CPU31は、ステップ510にて「No」と判定してユーザUAによる情報の入力が完了するまで同ステップ510にて待機する。
(通常印刷)
先ず、ユーザUAが印刷開始時に所定の認証用入力情報の入力を要求しない印刷(通常印刷)を希望する場合から説明する。この場合、ユーザUAは、セキュア印刷指定用チェックボックス601を選択していない状態にて印刷ボタン602を押し込む。
これにより、CPU31は、セキュア印刷が指定されていない旨を表す情報と、印刷を実行する旨を表す情報と、を受け取る。このとき、CPU31は、ステップ510にて「Yes」と判定してステップ515に進み、印刷実行ダイアログ600の表示を終了させるとともに印刷実行ダイアログ600において印刷の実行が選択されたか否か(即ち、印刷ボタン602が押し込まれたのかキャンセルボタン603が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、印刷を実行する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、ステップ515にて「Yes」と判定してステップ520に進み、画像形成情報を生成する。この画像形成情報は、ユーザUAにより印刷が希望されている画像を表す情報(データ)であって画像形成装置20に同画像を印刷させるために必要な情報である。
次いで、CPU31は、ステップ525に進んでセキュア印刷が指定されているか否かを判定する。上述したように、この状態においては、セキュア印刷を指定していない旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、ステップ525にて「No」と判定してステップ530に進み、通常印刷用ヘッダ情報を生成する。
ここで、通常印刷用ヘッダ情報は、セキュア印刷が指定されていない旨を表すセキュアフラグオフ情報と、ジョブ情報を送信したユーザを識別するためのユーザ識別情報(本例では、情報処理装置30の使用を開始する際にユーザにより入力されるユーザID)と、ジョブ情報を識別するためのジョブ情報識別情報(本例では、情報処理装置30から送信されるジョブ情報に対して付与される一意の番号(シリアル番号))と、ジョブ情報を送信した情報処理装置を画像形成装置20に特定(識別)させるための端末装置識別情報(本例では、IPアドレス)と、からなる。
次いで、CPU31は、ステップ535に進んで上記ステップ530にて生成されたヘッダ情報(この場合、通常印刷用ヘッダ情報)の末尾に上記ステップ520にて生成された画像形成情報を付加することによりジョブ情報(この場合、通常ジョブ情報)を生成し、生成したジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。そして、CPU31はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信されたジョブ情報の受信を開始する。従って、画像形成装置20のCPU21は、図2の印刷制御ルーチンのステップ205にて「Yes」と判定してステップ210に進み、ジョブ情報の受信が完了したか否かを判定する。
この時点では、ジョブ情報の受信は完了していない。従って、CPU21は、ステップ210にて「No」と判定してジョブ情報の受信が完了するまで同ステップ210にて待機する。
そして、ジョブ情報の受信が完了すると、CPU21は、ステップ210にて「Yes」と判定してステップ215に進み、通信インターフェース部28のバッファ用メモリに保持されている受信したジョブ情報をRAM23に保持させるとともにバッファ用メモリに保持されている情報を消去する。
次いで、CPU21は、ステップ220に進んでセキュア印刷が指定されているか否かを判定する。この状態においては、セキュア印刷が指定されていない旨を表すセキュアフラグオフ情報がヘッダ情報に含まれている。
従って、CPU21は、ステップ220にて「No」と判定してステップ225に進み、上記ステップ215にてRAM23に保持させられたジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を実行させるための指示情報をプリンタエンジン部26に送る。これにより、プリンタエンジン部26は、その画像形成情報に基づく画像形成処理の実行(印刷)を開始する。
そして、CPU21は、ステップ230に進んで上記ステップ225にて開始させられた印刷が完了したか否かを判定する。この時点では、印刷は完了していない。従って、CPU21は、ステップ230にて「No」と判定して印刷が完了するまで同ステップ230にて待機する。
そして、印刷が完了すると、CPU21は、ステップ230にて「Yes」と判定してステップ235に進み、上記ステップ215にてRAM23に保持させられたジョブ情報(即ち、完了した印刷の基となった画像形成情報を含むジョブ情報)をRAM23から消去する。次いで、CPU21は、ステップ299に進んで本ルーチンを一旦終了する。
このように、セキュア印刷が指定されていないジョブ情報(通常ジョブ情報)が送信される(通常印刷が指示される)と、画像形成装置20はジョブ情報を受信した後、直ちに印刷を行う。
なお、ユーザUAが図6の印刷実行ダイアログ600のキャンセルボタン603を押し込んだ場合、情報処理装置30のCPU31は、図5のジョブ情報送信ルーチンのステップ515に進んだとき、同ステップ515にて「No」と判定してステップ599に直接進み、ジョブ情報を送信することなく本ルーチンを一旦終了する。これにより、ジョブ情報が送信されないので、印刷は行われない。
(セキュア印刷)
次に、ユーザUAがセキュア印刷を希望する場合であって認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合について説明を続ける。この場合、ユーザUAは、図6の印刷実行ダイアログ600が表示部34の表示用パネルに表示されているときに、セキュア印刷指定用チェックボックス601を選択状態に設定し、その状態にて印刷ボタン602を押し込む。
これにより、情報処理装置30のCPU31は、セキュア印刷が指定されている旨を表す情報と、印刷を実行する旨を表す情報と、を受け取る。従って、CPU31が図5のジョブ情報送信ルーチンのステップ525に進んだとき、CPU31は、同ステップ525にて「Yes」と判定してステップ540に進み、上記端末装置識別情報を含む判定要求情報を画像形成装置20へ送信する。なお、ステップ525の処理及びステップ540の処理が実行されることは、第1要求送信手段の機能が達成されることに対応している。
このように、セキュアジョブ情報が送信される場合にのみ判定要求情報が送信される。即ち、セキュアジョブ情報以外のジョブ情報であって画像形成処理の実行の開始時に認証装置29が必要とされない通常ジョブ情報が送信される場合に、判定要求情報が無駄に送信されることを防止することができる。
次いで、CPU31は、ステップ545に進んで判定結果情報を受信したか否かを判定する。この時点では、情報処理装置30は判定結果情報を受信していない。従って、CPU31は、ステップ545にて「No」と判定して判定結果情報を受信するまで同ステップ545にて待機する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信された判定要求情報を受信する。従って、画像形成装置20のCPU21は、図3の判定結果情報送信ルーチンのステップ305にて「Yes」と判定してステップ310に進み、認証装置29が画像形成装置20に接続されている(即ち、画像形成装置20が認証手段を備えている)か否かを判定する。
この状態においては、認証装置29は画像形成装置20に接続されているので、画像形成装置20は、認証装置29から認証装置29を表す機器識別情報を受け取っている。従って、CPU21は、ステップ310にて「Yes」と判定してステップ315に進み、接続判定情報を判定結果情報として、上記ステップ305にて受信した判定要求情報に含まれる端末装置識別情報に基づいて特定される情報処理装置30へ送信する。この接続判定情報は、認証装置29が画像形成装置20に接続されている旨を表す情報である。そして、CPU21はステップ399に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、情報処理装置30は判定結果情報を受信する。従って、情報処理装置30のCPU31は、上記ステップ545にて「Yes」と判定してステップ550に進み、認証装置29が画像形成装置20に接続されている旨を受信した判定結果情報が表しているか否かを判定する。なお、ステップ550の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
この状態においては、受信した判定結果情報が上記接続判定情報であるので、CPU31は、ステップ550にて「Yes」と判定してステップ555に進み、ユーザUAが予め認証装置29に登録した認証用識別情報CIDA(本例では、情報処理装置30の使用を開始する際にユーザにより入力されるユーザID)及び上記端末装置識別情報(本例では、情報処理装置30のIPアドレス)を含む確認要求情報を画像形成装置20へ送信する。なお、ステップ555の処理が実行されることは、第2要求送信手段の機能が達成されることに対応している。
次いで、CPU31は、ステップ560に進んで確認結果情報を受信したか否かを判定する。この時点では、情報処理装置30は確認結果情報を受信していない。従って、CPU31は、ステップ560にて「No」と判定して確認結果情報を受信するまで同ステップ560にて待機する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信された確認要求情報を受信する。従って、画像形成装置20のCPU21は、図4の確認結果情報送信ルーチンのステップ405にて「Yes」と判定してステップ410に進み、上記ステップ405にて受信した確認要求情報に含まれる認証用識別情報CIDAが認証装置29の認証用情報保持部29dに保持されている(認証用識別情報CIDAが登録されている)か否かを判定する。
この状態においては、上記認証用識別情報CIDAは認証用情報保持部29dに保持されている。従って、CPU21は、ステップ410にて「Yes」と判定してステップ415に進み、登録済確認情報を確認結果情報として、上記ステップ405にて受信した確認要求情報に含まれる端末装置識別情報に基づいて特定される情報処理装置30へ送信する。この登録済確認情報は、認証用識別情報が認証装置29に保持されている旨を表す情報である。そして、CPU21はステップ499に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、情報処理装置30は確認結果情報を受信する。従って、情報処理装置30のCPU31は、上記ステップ560にて「Yes」と判定してステップ565に進み、認証用識別情報が認証装置29に保持されているか否かを受信した確認結果情報に基づいて判定する。なお、ステップ565の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
この状態においては、受信した確認結果情報が上記登録済確認情報であるので、CPU31は、ステップ565にて「Yes」と判定してステップ570に進み、セキュア印刷用ヘッダ情報を生成する。
ここで、セキュア印刷用ヘッダ情報は、セキュア印刷が指定されている旨を表すセキュアフラグオン情報と、認証用識別情報CIDA(本例では、情報処理装置30の使用を開始する際にユーザにより入力されるユーザID)と、上記ユーザ識別情報(本例では、認証用識別情報と同一のユーザID)と、上記ジョブ情報識別情報(本例では、シリアル番号)と、上記端末装置識別情報(本例では、情報処理装置30のIPアドレス)と、からなる。なお、本例のようにユーザ識別情報が認証用識別情報と同一である場合には、ユーザ識別情報を省略してもよい。
次いで、CPU31は、ステップ575に進んで上記ステップ570にて生成されたヘッダ情報(この場合、セキュア印刷用ヘッダ情報)の末尾に上記ステップ520にて生成された画像形成情報を付加することによりジョブ情報(この場合、セキュアジョブ情報)を生成し、生成したジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。そして、CPU31はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信されたセキュアジョブ情報を受信する。従って、画像形成装置20のCPU21は、図2のステップ215に進んでセキュアジョブ情報をRAM23に保持させた後、ステップ220に進んだとき、ステップ220にて「Yes」と判定してステップ299に直接進み、印刷制御ルーチンを一旦終了する。
一方、画像形成装置20のCPU21は、図7にフローチャートにより示したセキュア印刷を制御するためのセキュア印刷制御ルーチンの処理を所定時間の経過毎であって同セキュア印刷制御ルーチンが実行中でない場合に開始するようになっている。
従って、所定のタイミングになると、CPU21は、ステップ700から処理を開始してステップ705に進み、認証装置29による認証用識別情報の特定が完了したか否かを判定する。この時点では、認証用識別情報の特定は完了していない。従って、CPU21は、ステップ705にて「No」と判定して認証用識別情報の特定が完了するまで同ステップ705にて待機する。なお、ステップ705の処理が実行されることは、実行決定手段の機能が達成されることに対応している。
いま、ユーザUAがジョブIDとして#351〜#355が付与された複数のセキュアジョブ情報を情報処理装置30から画像形成装置20へ送信させた状態において、ジョブIDとして#351〜#353が付与されたセキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に実行させたいと希望する場合について説明を続ける。
この場合、ユーザUAは、前記複数のセキュアジョブ情報を情報処理装置30から送信させた後、画像形成装置20に実際に画像形成処理を実行させるために、画像形成装置20に接続された認証装置29に対して認証用入力情報CINAを入力する。
より具体的に述べると、ユーザUAは、表示部24及び操作入力部25を利用して、認証装置29を通常モードに設定する。そして、ユーザUAは、ユーザUAが所有するICカードICAを認証装置29上の所定の位置に配置することによりICカードICAに記録されている情報CINAを認証用入力情報CINAとして認証装置29の入力情報入力部29bに読み取らせる。
認証装置29の識別情報特定部29eは、認証用情報保持部29dに保持されている認証用識別情報の中から、入力情報入力部29bによって読み取られた認証用入力情報CINAに関連付けて保持されている認証用識別情報を検索することにより同保持されている認証用識別情報の一つ(即ち、ユーザUAが登録した認証用識別情報としてのユーザID)CIDAを特定する。そして、識別情報特定部29eは、特定された認証用識別情報CIDAを認証結果として画像形成装置20へ送る。
これにより、画像形成装置20のCPU21は、認証装置29から送られた認証結果を受け取る。従って、CPU21は、図7のセキュア印刷制御ルーチンのステップ705にて「Yes」と判定してステップ710に進み、図8に示したジョブ情報選択ダイアログ800を表示部24の表示用パネルに表示させる。
ジョブ情報選択ダイアログ800には、ジョブ指定用チェックボックス801〜805と、選択完了ボタン806と、が配置されている。
ジョブ指定用チェックボックス801〜805は、ジョブ指定用チェックボックス801〜805の一つが指定された状態にて操作入力部25の所定のボタンが押されることにより選択状態(チェックされた状態)と非選択状態(チェックされていない状態)とに切り替わるようになっている。以下、表示部24により表示される後述するダイアログ内のチェックボックスも同様に動作する。
選択完了ボタン806は、選択完了ボタン806が指定された状態にて操作入力部25の所定のボタンが押されることにより押し込まれる動作が表示される(以下、「選択完了ボタン806が押し込まれる」とも言う。)ようになっている。以下、表示部24により表示される後述するダイアログ内のボタンも同様に動作する。
ジョブ情報選択ダイアログ800は、選択完了ボタン806が押し込まれることにより選択状態にあるジョブ指定用チェックボックス801〜805に対応するジョブIDが選択された旨を表す情報を生成するようになっている。
次いで、CPU21は、ステップ715に進んでユーザUAがジョブ情報選択ダイアログ800に基づく情報の入力を完了したか否かを判定する。この時点では、ジョブ情報選択ダイアログ800がジョブIDが選択された旨を表す情報を生成していないので、ユーザUAによる情報の入力は完了していない。従って、CPU21は、ステップ715にて「No」と判定してユーザUAによる情報の入力が完了するまで同ステップ715にて待機する。
一方、ユーザUAは、印刷の実行を希望するジョブID(#351〜#353)に対応するジョブ指定用チェックボックス801〜803を選択状態に設定した後、選択完了ボタン806を押し込む。
これにより、CPU21は、選択状態にあるジョブ指定用チェックボックス801〜803に対応するジョブID(#351〜#353)が選択された旨を表す情報を受け取る。従って、CPU21は、ステップ715にて「Yes」と判定してステップ720に進み、ジョブ情報選択ダイアログ800の表示を終了させるとともにRAM23に保持されているジョブ情報のうちの特定された認証用識別情報CIDAを含み且つ選択されたジョブID(#351〜#353)を含むセキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を実行させるための指示情報をプリンタエンジン部26に送る。これにより、プリンタエンジン部26は、その画像形成情報に基づく画像形成処理の実行(印刷)を開始する。
そして、CPU21は、ステップ725に進んでジョブID(#351〜#353)を含むセキュアジョブ情報に基づくすべての印刷が完了したか否かを判定する。この時点では、すべての印刷は完了していない。従って、CPU21は、ステップ725にて「No」と判定してすべての印刷が完了するまで同ステップ725にて待機する。
そして、すべての印刷が完了すると、CPU21は、ステップ725にて「Yes」と判定してステップ730に進み、RAM23に保持されているセキュアジョブ情報のうちの完了した印刷の基となった画像形成情報を含むセキュアジョブ情報(特定された認証用識別情報CIDAを含み且つ選択されたジョブID(#351〜#353)を含むセキュアジョブ情報)をRAM23から消去する。次いで、CPU21は、ステップ799に進んで本ルーチンを一旦終了する。
このように、認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合、ユーザUAがセキュア印刷を指示すると、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。画像形成装置20は、セキュアジョブ情報を受信し受信したセキュアジョブ情報を保持した状態にて待機する。そして、ユーザUAがICカードICAを用いて認証用入力情報CINAを認証装置29に入力し、その認証用入力情報CINAが認証装置29によって登録されていることが認識されると印刷が実行される。従って、ユーザUAが画像形成装置20の近傍にいるときにのみ、そのジョブ情報に基づく画像形成処理(印刷)が行われる(セキュア印刷が行われる)ので、記録媒体上に形成された画像が不特定のユーザにより閲覧されることを防止することができる。
(認証装置が接続されていない状態にてセキュアジョブ情報の送信が指示された場合)
次に、認証装置29が画像形成装置20に接続されていない状態においてユーザUAがセキュアジョブ情報を送信するように指示した場合について説明を続ける。
この場合、画像形成装置20のCPU21が図3の判定結果情報送信ルーチンのステップ310に進んだとき、画像形成装置20が認証装置29から認証装置29を表す機器識別情報を受け取っていないので、CPU21は、同ステップ310にて「No」と判定してステップ320に進む。
CPU21は、ステップ320にて非接続判定情報を判定結果情報として、上記ステップ305にて受信した判定要求情報に含まれる端末装置識別情報に基づいて特定される情報処理装置30へ送信する。この非接続判定情報は、認証装置29が画像形成装置20に接続されていない旨を表す情報である。そして、CPU21はステップ399に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、情報処理装置30は判定結果情報を受信する。従って、情報処理装置30のCPU31は、図5のステップ545にて「Yes」と判定してステップ550に進み、認証装置29が画像形成装置20に接続されている旨を受信した判定結果情報が表しているか否かを判定する。
この状態においては、受信した判定結果情報が上記非接続判定情報であるので、CPU31は、ステップ550にて「No」と判定してステップ580に進み、図9に示した第1エラーダイアログ900を表示部34の表示用パネルに表示させる。なお、ステップ580の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
第1エラーダイアログ900には、ジョブ情報が送信されない旨を表すメッセージ901と、OKボタン902と、が配置されている。第1エラーダイアログ900は、OKボタン902が押し込まれることによりユーザによりメッセージ901が確認された旨を表す情報を生成するようになっている。
CPU31は、ユーザによりメッセージ901が確認された旨を表す情報を受け取ると第1エラーダイアログ900の表示を終了させる。そして、CPU31はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。
このようにして、画像形成装置20が認証手段を備えていない場合(画像形成装置20に認証装置29が接続されていない場合)には、セキュアジョブ情報が送信されない。その結果、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避することができる。従って、不特定のユーザが画像形成装置20から画像形成情報を不正に取得する可能性を極めて低くすることができる。
更に、セキュアジョブ情報を送信しないことが決定された場合、セキュアジョブ情報の送信を行わない旨がユーザUAに通知される。これにより、ユーザUAは、その旨を知ることができるので、その状況に対して迅速に対処することができる。即ち、ユーザUAの利便性を向上させることができる。
(認証装置が接続されている状態において認証用識別情報を登録していないユーザによりセキュアジョブ情報の送信が指示された場合)
次に、認証装置29が画像形成装置20に接続されている状態において、認証用情報保持部29dに認証用識別情報CIDBを保持させていない(登録していない)ユーザUBがセキュアジョブ情報を送信するように指示した場合について説明を続ける。
この場合、画像形成装置20のCPU21が図4の確認結果情報送信ルーチンのステップ410に進んだとき、認証用識別情報CIDBが認証用情報保持部29dに保持されていないので、CPU21は、同ステップ410にて「No」と判定してステップ420に進む。
CPU21は、ステップ420にて未登録確認情報を確認結果情報として、上記ステップ405にて受信した確認要求情報に含まれる端末装置識別情報に基づいて特定される情報処理装置30へ送信する。この未登録確認情報は、認証用識別情報が認証装置29に保持されていない旨を表す情報である。そして、CPU21はステップ499に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、情報処理装置30は確認結果情報を受信する。従って、情報処理装置30のCPU31は、図5のステップ560にて「Yes」と判定してステップ565に進む。
この状態においては、受信した確認結果情報が上記未登録確認情報であるので、CPU31は、ステップ565にて「No」と判定してステップ585に進み、図10に示した第2エラーダイアログ1000を表示部34の表示用パネルに表示させる。なお、ステップ585の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
第2エラーダイアログ1000には、ジョブ情報が送信されない旨を表すメッセージ1001と、OKボタン1002と、が配置されている。これにより、ユーザは、セキュアジョブ情報が送信されない旨を知ることができるので、その状況に対して迅速に対処することができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
第2エラーダイアログ1000は、OKボタン1002が押し込まれることによりユーザによりメッセージ1001が確認された旨を表す情報を生成するようになっている。
CPU31は、ユーザによりメッセージ1001が確認された旨を表す情報を受け取ると第2エラーダイアログ1000の表示を終了させる。そして、CPU31はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。
このように、画像形成装置20が認証手段を備えている場合(画像形成装置20に認証装置29が接続されている場合)であってもセキュアジョブ情報に含まれる認証用識別情報が認証装置29に保持されていない場合には、セキュアジョブ情報は送信されない。その結果、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避することができる。
以上、説明したように、本発明に係る画像形成システムの第1実施形態によれば、画像形成装置20が認証手段を備えていない場合(認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合)、及び、画像形成装置20が認証手段を備えていてもセキュアジョブ情報に含まれる認証用識別情報が認証装置29に保持(登録)されていない場合には、情報処理装置30からセキュアジョブ情報が送信されない。その結果、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避することができる。従って、不特定のユーザが画像形成装置20から画像形成情報を不正に取得する可能性を極めて低くすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成システムについて説明する。第2実施形態に係る画像形成システムは、上記第1実施形態に係る画像形成システムに対して、セキュアジョブ情報を送信しないと一旦決定された場合、ユーザの指示に応じて認証装置29が画像形成装置20に備えられているか否かを再度判定するための再判定要求情報を画像形成装置20へ送信し、その再判定要求情報に基づく再判定結果に応じて情報処理装置30から画像形成装置20へセキュアジョブ情報を送信するか否かを再決定するように構成されている点のみにおいて相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
この第2実施形態に係る情報処理装置30のCPU31は、第1実施形態に係る図5のジョブ情報送信ルーチンに代えて、図11にフローチャートにより示したジョブ情報送信ルーチンを実行するようになっている。このジョブ情報送信ルーチンは、図5のジョブ情報送信ルーチンからステップ580の処理及びステップ585の処理を除くとともに図11に示したステップ1105〜ステップ1120の各処理を図5のジョブ情報送信ルーチンに追加したルーチンである。なお、ステップ1105〜ステップ1120の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
この画像形成システムを用いてユーザが通常印刷を行う場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31は、図11のステップ505〜ステップ535の各処理を実行することにより、通常ジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。これにより、画像形成装置20は、送信された通常ジョブ情報に基づく画像形成処理を直ちに実行する。
一方、この画像形成システムを用いてユーザがセキュア印刷を行う場合については、以下の4つの場合(1−1)〜(2−2)に分けてそれぞれ順に説明する。
(1)認証用識別情報CIDAを認証装置29に登録したユーザUAがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(1−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合;
(1−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合:
(2)認証用識別情報CIDBを認証装置29に登録していないユーザUBがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(2−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合;
(2−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合:
(1)認証用識別情報CIDAを認証装置29に登録したユーザUAがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(1−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31は、図11のステップ505〜ステップ525及びステップ540〜575の各処理を実行することにより、セキュアジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。これにより、画像形成装置20は、送信されたセキュアジョブ情報をRAM23に保持し、保持されたセキュアジョブ情報に含まれる認証用識別情報に対応する認証用入力情報が認証装置29に入力されたときにそのセキュアジョブ情報に基づく画像形成処理の実行を開始できる状態にて待機する。
(1−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図11)を実行することにより、情報処理装置30は判定要求情報を画像形成装置20へ送信する(ステップ540)。更に、画像形成装置20のCPU21は、図3の判定結果情報送信ルーチンを実行することにより、送信された判定要求情報に基づいて画像形成装置20に認証装置29が接続されているか否かを判定し(ステップ310)その判定結果に対応した判定結果情報(この場合、非接続判定情報)を情報処理装置20へ送信する(ステップ320)。
従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチンのステップ550に進んだとき、CPU31は、同ステップ550にて「No」と判定してステップ1105に進む。
CPU31は、ステップ1105にて図12に示した第1リトライ選択ダイアログ1200を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第1リトライ選択ダイアログ1200には、画像形成装置20に認証装置29が接続されていない旨及び認証装置29を接続することを促す旨を表すメッセージ1201と、リトライボタン1202と、印刷中止ボタン1203と、が配置されている。
このようにして、画像形成装置20の状態を認証手段を備えている状態(認証装置29が接続されている状態)へ変更することをユーザUAに促すための促進情報がユーザUAに通知される。これにより、ユーザUAは、画像形成装置20の状態を認証手段を備えている状態へ迅速に変更することができる。
第1リトライ選択ダイアログ1200は、リトライボタン1202が押し込まれることにより認証装置29の状態を再判定する旨(認証装置29の状態を再判定することを要求する旨)を表す情報を生成するようになっている。一方、第1リトライ選択ダイアログ1200は、印刷中止ボタン1203が押し込まれることにより、認証装置29の状態を再判定しない旨を表す情報を生成するようになっている。
次いで、CPU31は、ステップ1110に進んでユーザUAが第1リトライ選択ダイアログ1200に基づく情報の入力を完了したか否かを判定する。この時点では、第1リトライ選択ダイアログ1200がいずれの情報も生成していないので、ユーザUAによる情報の入力は完了していない。従って、CPU31は、ステップ1110にて「No」と判定してユーザUAによる情報の入力が完了するまで同ステップ1110にて待機する。
(リトライが選択された場合)
先ず、ユーザUAが、メッセージ1201を確認した後に画像形成装置20の状態を認証手段を備えている状態(認証装置29が接続されている状態)へ変更したために、認証装置29の状態が再判定されることを希望する場合から説明する。この場合、ユーザUAはリトライボタン1202を押し込む。
これにより、CPU31は、認証装置29の状態を再判定する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、ステップ1110にて「Yes」と判定してステップ1115に進み、第1リトライ選択ダイアログ1200の表示を終了させるとともに第1リトライ選択ダイアログ1200においてリトライが選択されたか否か(即ち、リトライボタン1202が押し込まれたのか印刷中止ボタン1203が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、認証装置29の状態を再判定する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1115にて「Yes」と判定してステップ540に進み、上述したように、再判定要求情報としての上記判定要求情報を画像形成装置20へ送信する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信された判定要求情報を受信する。従って、上述したように、画像形成装置20のCPU21は、図3の判定結果情報送信ルーチンを実行することにより、認証装置29が画像形成装置20に接続されている(即ち、画像形成装置20が認証手段を備えている)か否かを判定(再判定)し、その判定結果に対応した再判定結果情報としての判定結果情報(この場合、接続判定情報)を情報処理装置30へ送信する(ステップ315)。
従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図11)のステップ550に進んだとき、CPU31は、同ステップ550にて「Yes」と判定してステップ555以降のステップに進んで、セキュアジョブ情報を送信した後、上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。なお、リトライボタン1202が押し込まれた場合であっても、認証装置29が画像形成装置20に接続されていなければ、CPU31は、ステップ550にて「No」と判定してステップ1105に進み、再度第1リトライ選択ダイアログ1200を表示させる。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUAが、画像形成装置20に認証装置29を接続する予定がないために、認証装置29の状態が再判定されることを希望しない場合について説明を続ける。この場合、ユーザUAは図12に示した印刷中止ボタン1203を押し込む。
これにより、CPU31は、認証装置29の状態を再判定しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチンのステップ1115に進んだとき、CPU31はステップ1115にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、ジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合、ユーザの指示に応じて再判定要求情報を画像形成装置20へ送信する。更に、情報処理装置30は、送信した再判定要求情報に応答して画像形成装置20から送信された情報であって認証装置29が画像形成装置20に接続されているか否かについての再判定結果情報に基づいてセキュアジョブ情報を送信するか否かを再決定する。
これにより、認証装置29が画像形成装置20に接続されていないと判定されることによりセキュアジョブ情報を送信しないと決定された場合であっても、画像形成装置20の状態が認証装置29が接続された状態に変更されたときには、ユーザがセキュアジョブ情報を送信させるための操作を最初からやり直さなくてもセキュアジョブ情報を送信させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2)認証用識別情報CIDBを認証装置29に登録していないユーザUBがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(2−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図11)を実行することにより、情報処理装置30は認証用識別情報CIDBを含む確認要求情報を画像形成装置20へ送信する(ステップ555)。更に、画像形成装置20のCPU21は、図4の確認結果情報送信ルーチンを実行することにより、送信された確認要求情報に含まれる認証用識別情報CIDBが認証装置29の認証用情報保持部29dに保持されているか否かを判定し(ステップ410)その判定結果を表す(に対応した)確認結果情報(この場合、未登録確認情報)を情報処理装置20へ送信する(ステップ420)。
従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチンのステップ565に進んだとき、CPU31は、同ステップ565にて「No」と判定してステップ1120に進む。
CPU31は、ステップ1120にて図13に示した第2リトライ選択ダイアログ1300を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第2リトライ選択ダイアログ1300は、第1リトライ選択ダイアログ1200に対して、メッセージが相違する点のみにおいて相違している。第2リトライ選択ダイアログ1300には、認証装置29に認証用識別情報が登録されていない旨及び認証装置29に認証用識別情報を登録することを促す旨を表すメッセージ1301と、リトライボタン1302と、印刷中止ボタン1303と、が配置されている。
このようにして、認証装置29に認証用識別情報を登録することをユーザUBに促すための促進情報がユーザUBに通知される。これにより、ユーザUBは、認証装置29に認証用識別情報を迅速に登録することができる。
(リトライが選択された場合)
先ず、ユーザUBが、メッセージ1301を確認した後に認証用入力情報CINBと認証用識別情報CIDBとを認証装置29に登録したために、認証装置29の状態が再判定されることを希望する場合から説明する。この場合、ユーザUBはリトライボタン1302を押し込む。
これにより、CPU31は、認証装置29の状態を再判定する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、図11のステップ1110にて「Yes」と判定してステップ1115に進み、第2リトライ選択ダイアログ1300の表示を終了させるとともに第2リトライ選択ダイアログ1300においてリトライが選択されたか否か(即ち、リトライボタン1302が押し込まれたのか印刷中止ボタン1303が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、認証装置29の状態を再判定する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1115にて「Yes」と判定してステップ540〜ステップ550の各処理を実行した後、ステップ555に進み、上述したように、再確認要求情報としての上記確認要求情報を画像形成装置20へ送信する。
これにより、画像形成装置20は、情報処理装置30から送信された確認要求情報を受信する。従って、上述したように、画像形成装置20のCPU21は、図4の確認結果情報送信ルーチンを実行することにより、送信された確認要求情報に含まれる認証用識別情報CIDBが認証装置29の認証用情報保持部29dに保持されているか否かを判定し、その判定結果に対応した再確認結果情報としての確認結果情報(この場合、登録済確認情報)を情報処理装置30へ送信する(ステップ415)。
従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチンのステップ565に進んだとき、CPU31は、同ステップ565にて「Yes」と判定してステップ570以降のステップに進んで、セキュアジョブ情報を送信した後、上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。なお、リトライボタン1302が押し込まれた場合であっても、認証用識別情報CIDBが認証装置29の認証用情報保持部29dに保持されていなければ、CPU31は、ステップ565にて「No」と判定してステップ1120に進み、再度第2リトライ選択ダイアログ1300を表示させる。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUBが、認証用入力情報CINBと認証用識別情報CIDBとを認証装置29に登録する予定がないために、認証装置29の状態が再判定されることを希望しない場合から説明する。この場合、ユーザUBは図13に示した印刷中止ボタン1303を押し込む。
これにより、CPU31は、認証装置29の状態を再判定しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図11)のステップ1115に進んだとき、CPU31はステップ1115にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、ジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合、ユーザの指示に応じて再確認要求情報を画像形成装置20へ送信する。更に、情報処理装置30は、送信した再確認要求情報に応答して画像形成装置20から送信された情報であって認証装置29が認証用識別情報を保持しているか否かについての再確認結果情報に基づいてセキュアジョブ情報を送信するか否かを再決定する。
これにより、認証装置29が認証用識別情報を保持していないと判定されることによりセキュアジョブ情報を送信しないと決定された場合であっても、認証用識別情報が認証装置29に登録されたときには、ユーザがセキュアジョブ情報を送信させるための操作を最初からやり直さなくてもセキュアジョブ情報を送信させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合
この場合、上述した(1−2)の場合と同様に、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図11)のステップ550に進んだとき、CPU31は、ステップ550にて「No」と判定してステップ1105に進み、図12に示した第1リトライ選択ダイアログ1200を表示部34の表示用パネルに表示させる。以降の作動については、上述した(1−1)〜(2−1)の場合と同様に説明できるので省略する。
以上、説明したように、本発明に係る画像形成システムの第2実施形態によれば、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避しながら、ユーザの利便性を向上させることができる。即ち、ユーザは、セキュアジョブ情報を送信しないことが一旦決定されても、認証装置29の状態が変化した後にリトライボタン1202又は1302を押し込むだけで、セキュアジョブ情報を送信させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成システムについて説明する。第3実施形態に係る画像形成システムは、上記第1実施形態に係る画像形成システムに対して、セキュアジョブ情報を送信しないと一旦決定された場合であってもユーザの指示に応じて情報処理装置30から画像形成装置20へセキュアジョブ情報を強制的に送信し得るように構成されている点のみにおいて相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
この第3実施形態に係る情報処理装置30のCPU31は、第1実施形態に係る図5のジョブ情報送信ルーチンに代えて、図14にフローチャートにより示したジョブ情報送信ルーチンを実行するようになっている。このジョブ情報送信ルーチンは、図5のジョブ情報送信ルーチンからステップ580の処理及びステップ585の処理を除くとともに図14に示したステップ1405〜ステップ1420の各処理を図5のジョブ情報送信ルーチンに追加したルーチンである。なお、ステップ1405〜ステップ1420の処理が実行されることは、送信決定手段の機能の一部が達成されることに対応している。
以下、上記第2実施形態と同様に、4つの場合(1−1)〜(2−2)に分けてそれぞれ順に説明する。
(1)認証用識別情報CIDAを認証装置29に登録したユーザUAがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(1−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31は、図14のステップ505〜ステップ525及びステップ540〜575の各処理を実行することにより、セキュアジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。
(1−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチンの処理を開始してステップ550に進んだとき、CPU31は、同ステップ550にて「No」と判定してステップ1405に進む。
CPU31は、ステップ1405にて図15に示した第1強制送信選択ダイアログ1500を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第1強制送信選択ダイアログ1500には、画像形成装置20に認証装置29が接続されていない旨及びジョブ情報を強制的に送信するか否かを選択することを促す旨を表すメッセージ1501と、送信ボタン1502と、印刷中止ボタン1503と、が配置されている。
第1強制送信選択ダイアログ1500は、送信ボタン1502が押し込まれることによりジョブ情報を強制的に送信する旨を表す情報を生成するようになっている。一方、第1強制送信選択ダイアログ1500は、印刷中止ボタン1503が押し込まれることにより、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を生成するようになっている。
次いで、CPU31は、ステップ1410に進んでユーザUAが第1強制送信選択ダイアログ1500に基づく情報の入力を完了したか否かを判定する。この時点では、第1強制送信選択ダイアログ1500がいずれの情報も生成していないので、ユーザUAによる情報の入力は完了していない。従って、CPU31は、ステップ1410にて「No」と判定してユーザUAによる情報の入力が完了するまで同ステップ1410にて待機する。
(強制送信が選択された場合)
先ず、ユーザUAが、直ちに画像形成装置20の状態を認証装置29が接続された状態へ変更する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いと判断した場合から説明する。この場合、ユーザUAは送信ボタン1502を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を強制的に送信する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、図14のステップ1410にて「Yes」と判定してステップ1415に進み、第1強制送信選択ダイアログ1500の表示を終了させるとともに第1強制送信選択ダイアログ1500において強制送信が選択されたか否か(即ち、送信ボタン1502が押し込まれたのか印刷中止ボタン1503が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、ジョブ情報を強制的に送信する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1415にて「Yes」と判定してステップ570以降のステップに進んで、セキュアジョブ情報を送信した後、上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUAが、画像形成装置20に認証装置29を接続する予定がないために、セキュアジョブ情報が送信されないことを希望する場合について説明を続ける。この場合、ユーザUAは図15に示した印刷中止ボタン1503を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図14)のステップ1415に進んだとき、CPU31はステップ1415にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、セキュアジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合であってもユーザUAがセキュアジョブ情報を強制的に送信することを指示した場合にはセキュアジョブ情報を画像形成装置20へ送信すると再決定する。
これにより、認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合であっても、ユーザが直ちに画像形成装置20の状態を認証装置29が接続された状態へ変更する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いとユーザが判断した場合には、容易にセキュアジョブ情報を送信させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2)認証用識別情報CIDBを認証装置29に登録していないユーザUBがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(2−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図14)の処理を開始してステップ565に進んだとき、CPU31は、同ステップ565にて「No」と判定してステップ1420に進む。
CPU31は、ステップ1420にて図16に示した第2強制送信選択ダイアログ1600を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第2強制送信選択ダイアログ1600は、第1強制送信選択ダイアログ1500に対して、メッセージが相違する点のみにおいて相違している。第2強制送信選択ダイアログ1600には、認証装置29に認証用識別情報が登録されていない旨及びジョブ情報を強制的に送信するか否かを選択することを促す旨を表すメッセージ1601と、送信ボタン1602と、印刷中止ボタン1603と、が配置されている。
(強制送信が選択された場合)
先ず、ユーザUBが、直ちに認証用入力情報CINBと認証用識別情報CIDBとを認証装置29に登録する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いと判断した場合から説明する。この場合、ユーザUBは送信ボタン1602を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を強制的に送信する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、ステップ1410にて「Yes」と判定してステップ1415に進み、第2強制送信選択ダイアログ1600の表示を終了させるとともに第2強制送信選択ダイアログ1600において強制送信が選択されたか否か(即ち、送信ボタン1602が押し込まれたのか印刷中止ボタン1603が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、ジョブ情報を強制的に送信する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1415にて「Yes」と判定してステップ570以降のステップに進んで、セキュアジョブ情報を送信した後、上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUBが、認証用識別情報CIDBを認証装置29に登録する予定がないために、ジョブ情報が送信されないことを希望する場合について説明を続ける。この場合、ユーザUBは図16に示した印刷中止ボタン1603を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図14)のステップ1415に進んだとき、CPU31はステップ1415にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、ジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合であってもユーザUAがセキュアジョブ情報を強制的に送信することを指示した場合にはセキュアジョブ情報を画像形成装置20へ送信すると再決定する。
これにより、認証用識別情報が認証装置29に登録されていない場合であっても、ユーザが直ちに認証用識別情報を認証装置29に登録する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いとユーザが判断した場合には、容易にセキュアジョブ情報を送信させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合
この場合、上述した(1−2)の場合と同様に、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図14)のステップ550に進んだとき、CPU31は、ステップ550にて「No」と判定してステップ1405に進み、図15に示した第1強制送信選択ダイアログ1500を表示部34の表示用パネルに表示させる。以降の作動については、上述した(1−1)の場合と同様に説明できるので省略する。
以上、説明したように、本発明に係る画像形成システムの第3実施形態によれば、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態においてユーザが意図することなく画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避しながら、ユーザの利便性を向上させることができる。即ち、ユーザは、セキュアジョブ情報を送信しないことが一旦決定されても、送信ボタン1502又は送信ボタン1602を押し込むだけで、セキュアジョブ情報を強制的に送信させることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成システムについて説明する。第4実施形態に係る画像形成システムは、上記第1実施形態に係る画像形成システムに対して、セキュアジョブ情報を送信しないと決定された場合であってもユーザの指示に応じてセキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に実行させる通常ジョブ情報を情報処理装置30から画像形成装置20へ送信し得るように構成されている点のみにおいて相違している。従って、以下、かかる相違点を中心として説明する。
この第4実施形態に係る情報処理装置30のCPU31は、第1実施形態に係る図5のジョブ情報送信ルーチンに代えて、図17にフローチャートにより示したジョブ情報送信ルーチンを実行するようになっている。このジョブ情報送信ルーチンは、図5のジョブ情報送信ルーチンからステップ580の処理及びステップ585の処理を除くとともに図17に示したステップ1705〜ステップ1730の各処理を図5のジョブ情報送信ルーチンに追加したルーチンである。なお、ステップ1705〜ステップ1730の処理が実行されることは、ジョブ送信手段の機能が達成されることに対応している。
以下、上記第2実施形態と同様に、4つの場合(1−1)〜(2−2)に分けてそれぞれ順に説明する。
(1)認証用識別情報CIDAを認証装置29に登録したユーザUAがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(1−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図17)の処理を開始してステップ550に進んだとき、CPU31は、同ステップ550にて「No」と判定してステップ1705に進む。
CPU31は、ステップ1705にて図18に示した第1通常印刷選択ダイアログ1800を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第1通常印刷選択ダイアログ1800には、画像形成装置20に認証装置29が接続されていない旨及びセキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信するか否かを選択することを促す旨を表すメッセージ1801と、通常印刷ボタン1802と、印刷中止ボタン1803と、が配置されている。
第1通常印刷選択ダイアログ1800は、通常印刷ボタン1802が押し込まれることによりセキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信する旨を表す情報を生成するようになっている。一方、第1通常印刷選択ダイアログ1800は、印刷中止ボタン1803が押し込まれることにより、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を生成するようになっている。
次いで、CPU31は、ステップ1710に進んでユーザUAが第1通常印刷選択ダイアログ1800に基づく情報の入力を完了したか否かを判定する。この時点では、第1通常印刷選択ダイアログ1800がいずれの情報も生成していないので、ユーザUAによる情報の入力は完了していない。従って、CPU31は、ステップ1710にて「No」と判定してユーザUAによる情報の入力が完了するまで同ステップ1710にて待機する。
(通常印刷が選択された場合)
先ず、ユーザUAが、直ちに画像形成装置20の近傍へ移動する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いと判断した場合から説明する。この場合、ユーザUAは通常印刷ボタン1802を押し込む。
これにより、CPU31は、セキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、ステップ1710にて「Yes」と判定してステップ1715に進み、第1通常印刷選択ダイアログ1800の表示を終了させるとともに第1通常印刷選択ダイアログ1800において通常送信が選択されたか否か(即ち、通常印刷ボタン1802が押し込まれたのか印刷中止ボタン1803が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、セキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1715にて「Yes」と判定してステップ1720に進み、上記通常印刷用ヘッダ情報を生成する。
次いで、CPU31は、ステップ1725に進んで上記ステップ1720にて生成されたヘッダ情報(この場合、通常印刷用ヘッダ情報)の末尾に上記ステップ520にて生成された画像形成情報を付加することによりジョブ情報(この場合、通常ジョブ情報)を生成し、生成したジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。そして、CPU31はステップ599に進んで本ルーチンを一旦終了する。
これにより、上述したように、画像形成装置20は、通常ジョブ情報を受信し受信した通常ジョブ情報に基づく画像形成処理を直ちに実行する。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUAが、画像形成装置20の近傍へ移動する予定がないために、ジョブ情報が送信されないことを希望する場合について説明を続ける。この場合、ユーザUAは図18に示した印刷中止ボタン1803を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図17)のステップ1715に進んだとき、CPU31はステップ1715にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、ジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合であってもユーザUAがセキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信することを指示した場合には、セキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に強制的に実行させる通常ジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。
これにより、認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合であっても、ユーザが直ちに画像形成装置20の近傍へ移動する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いとユーザが判断した場合には、セキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に強制的に実行させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2)認証用識別情報CIDBを認証装置29に登録していないユーザUBがセキュアジョブ情報の送信を指示した場合、且つ、
(2−1)認証装置29が画像形成装置20に接続されている場合
この場合、上述したように、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図17)の処理を開始してステップ565に進んだとき、CPU31は、同ステップ565にて「No」と判定してステップ1730に進む。
CPU31は、ステップ1730にて図19に示した第2通常印刷選択ダイアログ1900を表示部34の表示用パネルに表示させる。
第2通常印刷選択ダイアログ1900は、第1通常印刷選択ダイアログ1800に対して、メッセージが相違する点のみにおいて相違している。第2通常印刷選択ダイアログ1900には、認証装置29に認証用識別情報が登録されていない旨及びセキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信するか否かを選択することを促す旨を表すメッセージ1901と、通常印刷ボタン1902と、印刷中止ボタン1903と、が配置されている。
(通常印刷が選択された場合)
先ず、ユーザUBが、直ちに画像形成装置20の近傍へ移動する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いと判断した場合から説明する。この場合、ユーザUBは通常印刷ボタン1902を押し込む。
これにより、CPU31は、セキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信する旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31は、ステップ1710にて「Yes」と判定してステップ1715に進み、第2通常印刷選択ダイアログ1900の表示を終了させるとともに第2通常印刷選択ダイアログ1900において通常送信が選択されたか否か(即ち、通常印刷ボタン1902が押し込まれたのか印刷中止ボタン1903が押し込まれたのか)を判定する。
この状態においては、セキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信する旨を表す情報が入力されているので、CPU31は、同ステップ1715にて「Yes」と判定してステップ1720以降のステップに進んで、通常ジョブ情報を送信した後、本ルーチンを一旦終了する。これにより、上述したように、画像形成装置20は、通常ジョブ情報を受信し受信した通常ジョブ情報に基づく画像形成処理を直ちに実行する。
(印刷中止が選択された場合)
次に、ユーザUBが、画像形成装置20の近傍へ移動する予定がないために、ジョブ情報が送信されないことを希望する場合について説明を続ける。この場合、ユーザUBは図19に示した印刷中止ボタン1903を押し込む。
これにより、CPU31は、ジョブ情報を送信しない旨を表す情報を受け取る。従って、CPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図17)のステップ1715に進んだとき、CPU31はステップ1715にて「No」と判定してステップ599へ直接進み、ジョブ情報を送信することなく上記ジョブ情報送信ルーチンを一旦終了する。
このように、情報処理装置30は、セキュアジョブ情報を送信しないと決定した場合であってもユーザUBがセキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信することを指示した場合には、セキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に強制的に実行させる通常ジョブ情報を画像形成装置20へ送信する。
これにより、認証用識別情報が認証装置29に登録されていない場合であっても、ユーザが直ちに画像形成装置20の近傍へ移動する予定である等の理由により不特定のユーザによって画像を閲覧される可能性が低いとユーザが判断した場合には、セキュアジョブ情報に含まれる画像形成情報に基づく画像形成処理を画像形成装置20に強制的に実行させることができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
(2−2)認証装置29が画像形成装置20に接続されていない場合
この場合、上述した(1−2)の場合と同様に、情報処理装置30のCPU31が上記ジョブ情報送信ルーチン(図17)のステップ550に進んだとき、CPU31は、ステップ550にて「No」と判定してステップ1705に進み、図18に示した第1通常印刷選択ダイアログ1800を表示部34の表示用パネルに表示させる。以降の作動については、上述した(1−1)の場合と同様に説明できるので省略する。
以上、説明したように、本発明に係る画像形成システムの第4実施形態によれば、セキュアジョブ情報に基づく画像形成処理が実行され得ない状態において画像形成情報が画像形成装置20に保持されることを回避しながら、ユーザの利便性を向上させることができる。即ち、ユーザは、セキュアジョブ情報を送信しないことが一旦決定されても、通常印刷ボタン1802又は通常印刷ボタン1902を押し込むだけで、セキュアジョブ情報に代えて通常ジョブ情報を送信させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記各実施形態の認証手段は、画像形成装置20に着脱可能に構成された認証装置29であったが、画像形成装置20に接続された状態においてその機能を達成可能な状態(オン状態)と同機能を達成不能な状態(オフ状態)とに切り替え可能に構成された認証装置であってもよい。
例えば、認証装置はスイッチを備えていてもよく、そのスイッチの状態に応じてオン状態とオフ状態とに切り替えられるようになっていてもよい。また、認証装置は所定のプログラムを実行することにより認証手段の機能を達成するように構成されていてもよく、そのプログラムを実行している状態(即ち、オン状態)と実行していない状態(即ち、オフ状態)とに切り替えられるようになっていてもよい。なお、オフ状態は、認証装置の故障によりその機能を達成不能な場合を含んでいてもよい。
このような場合、上記各実施形態の画像形成装置20は、認証装置がオン状態にあるときに画像形成装置20が認証手段を備えている状態であると判定し、認証装置がオフ状態にあるときに画像形成装置20が認証手段を備えていない状態であると判定するように構成される。
また、上記各実施形態の認証装置29は、画像形成装置20の一部(CPU21やRAM23等)を利用して情報の処理及び保持を行うように構成されていてもよい。
更に、上記各実施形態においては、認証用入力情報は、ICカードに記録された情報であったが、顔の形、指紋又は静脈の形状等の生体情報であってもよく、複数の文字及び数字を含む記号列からなるパスワードであってもよい。
加えて、上記各実施形態においては、図7及び図8を用いて説明したように、ユーザが認証用入力情報を入力することにより入力された認証用入力情報に対応する認証用識別情報を含むセキュアジョブ情報の一覧が表示され、表示されたセキュアジョブ情報の中から実際に印刷を開始するセキュアジョブ情報をユーザに選択させるように構成されていた。
これに代えて、上記各実施形態は、任意のユーザから送信され且つ保持されているセキュアジョブ情報のすべての一覧を表示し、表示したセキュアジョブ情報の中からユーザが実際に印刷を開始させたいセキュアジョブ情報をユーザに選択させ、選択されたセキュアジョブ情報に含まれる認証用識別情報に対応する認証用入力情報をユーザに入力させることにより印刷を開始するように構成されていてもよい。