JP5246087B2 - 広告出力制御装置、広告出力制御システム、広告出力制御方法、および、プログラム - Google Patents

Description

本発明は、ディスプレイ等の表示装置への広告の出力を制御する広告出力制御装置、広告出力制御システム、広告出力制御方法、および、プログラムに関する。

商品、サービス等の広告は、例えば、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等のマスメディアや、インターネット上のウェブページ等の媒体を利用して行われている。

近年は、広告の一形態として、屋外、店舗等に設置されているディスプレイに広告を配信して表示させるデジタルサイネージと呼ばれる広告配信システムもある。

また、このようなデジタルサイネージは、例えば、航空機、鉄道等の交通機関において、空港、駅等に設置されているディスプレイを用いて行われることもある（例えば、特許文献１参照）。

具体的には、特許文献１には、駅構内、ビル構内、及び空港ロビーに設置される大型ビジョンに、動画広告が、広告主企業の数社ローテーションの切り換えにより、表示されることが記載されている。

特開２００２−３０４５７４号公報

ところで、広告主は、できるだけ広告効果が高い形で広告を出したいと考える。具体的には、実際に商品の販売やサービスの提供等を行うための店舗を有している広告主であれば、来店する可能性が高いできるだけ多くの人に広告を認識してもらいたいと考え、例えば、来店可能な距離にあるできるだけ多くの人が集まる場所に、広告を出すことを考える。

交通機関における乗物の発着場所は、多くの人が乗物の乗り降りのために集まる場所であるため、広告主が広告を出す場所として利用される。

広告主は、複数の発着場所の中から広告を出す場所を選定する場合、例えば、店舗から最寄りの発着場所で乗物から降りる人が来店する可能性が高いと考え、店舗から最寄りの発着場所を、広告を出す場所として選定することが考えられる。

具体的には、航空機の発着場所である空港に広告を出す場合、広告主は、店舗に最も近い空港に広告を出すことが考えられる。
この場合、広告主が広告を認識させたい対象は、航空機から降りた人である。

一方で、空港において、航空機に乗る人を、広告を認識させる対象とすることも考え得る。

例えば、広告主は、最寄りの空港行きの航空機が出発する出発地点の空港に広告を出すことにより、最寄りの空港である到着地点の空港で航空機から降りる予定の人に対し、広告を認識させることができる。

ところで、多くの人が集まる空港からは、行き先の異なる複数の航空機が出発する。
そのため、出発地点の空港において、上記特許文献１に記載の技術等を利用して、単に広告を広告主企業の数社ローテーションで切り換えて表示するだけでは、切り換えのタイミングによっては、広告を実際に認識した人のほとんどが、店舗から最寄りの空港以外に向かう人であったというような事態も生じ得る。

このように、到着地点の空港に関連する広告を、出発地点の空港に出す場合、広告主が広告を認識させたいと考えている対象に的確に広告を認識させることは難しく、結果的に広告効果が低くなる場合があり、広告主としては広告を出しにくかった。

本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、乗物の発着場所で出力する広告の広告効果を適切に高めることのできる広告出力制御装置、広告出力制御システム、広告出力制御方法、および、プログラムを提供することを目的とする。

本発明の第１の観点に係る広告出力制御装置は、
乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続されており、前記広告出力装置に広告を出力させる広告出力制御装置であって、
発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成手段と、
前記広告枠生成手段により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得手段と、
前記便識別子と、前記広告情報取得手段により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶手段と、
実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得手段と、
前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。

本発明の第２の観点に係る広告出力制御システムは、
乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と、該広告出力装置に広告を出力させる広告出力制御装置とが通信ネットワークを介して接続された広告出力制御システムであって、
前記広告出力制御装置は、
発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成手段と、
前記広告枠生成手段により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得手段と、
前記便識別子と、前記広告情報取得手段により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶手段と、
実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得手段と、
前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に送信する送信手段と、を備え、
前記広告出力装置は、
前記広告出力制御装置から送信されるコンテンツデータを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したコンテンツデータに基づく映像を表示する表示手段と、を備える、
ことを特徴とする。

本発明の第３の観点に係る広告出力制御方法は、
乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続された、広告枠生成部、広告情報取得部、広告枠記憶部、発着確定情報取得部、及び、出力制御部を有する広告出力制御装置における広告出力制御方法であって、
前記広告枠生成部が、発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成ステップと、
前記広告情報取得部が、前記広告枠生成ステップにて生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得ステップと、
前記広告情報取得部が、前記便識別子と、前記広告情報取得ステップにて取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて前記広告枠記憶部に格納する広告枠格納ステップと、
前記発着確定情報取得部が、実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得ステップと、
前記出力制御部が、前記発着確定情報取得ステップにて取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶部に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御ステップと、
を備えることを特徴とする。

本発明の第４の観点に係るプログラムは、
乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続されたコンピュータを、
発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成部、
前記広告枠生成部により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得部、
前記便識別子と、前記広告情報取得部により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶部、
実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得部、
前記発着確定情報取得部により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶部に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御部、
として機能させることを特徴とする。

本発明によれば、乗物の発着場所で出力する広告の広告効果を適切に高めることができる。

本発明の第１の実施形態に係る広告出力制御システムの構成を示す模式図である。 広告枠の生成から広告スケジュールの設定までの様子を説明するための模式図である。 実際の運行状況に応じて広告の出力が制御される様子を説明するための模式図である。 出発する便の広告枠を生成する様子を説明するための模式図である。 到着する便の広告枠を生成する様子を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る広告枠処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る広告出力制御処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第２の実施形態に係る広告出力制御システムの構成を示す模式図である。 出発地の広告枠と到着地の広告枠との連携の様子を説明するための模式図である。

以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下では、一例として、空港におけるデジタルサイネージに、本発明を適用する場合について説明するが、以下の実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。

（実施例１）
図１は、本発明の第１の実施形態に係る広告出力制御システムの構成を示す模式図である。
図示するように、本実施形態に係る広告出力制御システムは、乗物（航空機）の運行を管理する運行管理装置１と、広告を出力する出力装置２（２−１〜２−ｎ）と、出力装置２に出力させる広告を制御する広告出力制御装置３と、を備える。

広告出力制御装置３は、通信ネットワーク９ａを介して運行管理装置１と接続されており、また、通信ネットワーク９ｂを介して出力装置２と接続されている。なお、通信ネットワーク９ａと通信ネットワーク９ｂとを、同一のネットワークとしても良い。

運行管理装置１は、空港から出発する航空機、及び、空港に到着する航空機の運行を管理する。
具体的に運行管理装置１は、サーバ等からなり、発着（出発／到着）する航空機の各便について、予め定められた発着の予定時刻（予定出発時刻／予定到着時刻）、及び、実際の運行にて確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）を管理する。
つまり、空港を出発する便については、予定出発時刻、及び、確定出発時刻を管理し、また、空港に到着する便については、予定到着時刻、及び、確定到着時刻を管理する。なお、発着の予定出発時刻や確定出発時刻の代わりに、搭乗を開始する予定時刻や確定時刻を管理するようにしても良い。
運行管理装置１は、発着の予定時刻（予定出発時刻／予定到着時刻）を、例えば、広告出力制御装置３からの要求に応じて送信する。また、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）については、確定した時点で、運行管理装置１から広告出力制御装置３へ即座に送信される。

出力装置２（２−１〜２−ｎ）は、例えば、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の比較的大型の表示装置と、スピーカ等の音響装置と、から構成され、航空機の利用者が待機若しくは移動する施設内に適宜配置されている。例えば、航空機に搭乗予定の利用者が搭乗前に待機する出発ゲートの近傍や、航空機から降りた利用者が移動する到着ゲートの近傍等に出力装置２が配置される。なお、各ゲートが複数設けられている場合には、各ゲートに対応して出力装置２がそれぞれ配置される。
出力装置２は、広告出力制御装置３から配信されるコンテンツデータを受信し、受信したコンテンツデータに含まれる広告等の映像を表示すると共に音声を放音して、航空機の利用者に提供する。

広告出力制御装置３は、広告配信部３１と、配信受付部３２とから構成される。
この広告出力制御装置３は、例えば、演算ユニット（一例として、ＣＰＵ等）、記憶ユニット（一例として、ＲＡＭ，ＲＯＭ，ハードディスク等）、及び、通信ユニット（一例として、ＮＩＣ等）を有するサーバ等からなる。そして、記憶ユニットに記憶されたプログラム等に基づいて動作する演算ユニット、この演算ユニットに制御される通信ユニット、及び、必要な情報を記憶する記憶ユニット等が、これら広告配信部３１、及び、配信受付部３２の各構成として機能する。
なお、広告配信部３１と配信受付部３２とが、それぞれ異なるサーバ等から構成されていても良い。

これら広告配信部３１、及び、配信受付部３２の概要について図２，３を参照して説明する。
まず、図２を参照して、広告枠の生成から広告スケジュールの設定までの様子を説明する。

広告配信部３１は、各便についての発着の予定情報を運行管理装置１から受信すると、例えば、行き先毎やゲート毎に、広告の表示可能時間を求める。そして、予定発着時刻、及び、表示可能時間を含む発着枠情報を配信受付部３２に供給する。

配信受付部３２は、広告配信部３１から供給された発着枠情報に基づいて、広告枠の情報を生成する。例えば、行き先、時間、表示社数／表示可能回数等を含んだ広告枠情報を生成する。
そして、配信受付部３２は、依頼主から広告の申し込みを受け付け、依頼主が申し込んだ広告枠について、登録されたコンテンツ（一例として、依頼主からアップロードされたコンテンツデータ）を対応付けて記憶する。
配信受付部３２は、このようにしてコンテンツが対応付けられた広告枠情報を、広告配信部３１に供給する。

広告配信部３１は、配信受付部３２から供給された広告枠情報に基づいて、広告スケジュールを設定する。つまり、出力装置２に配信するコンテンツとその時間とを定めた広告スケジュールを設定する。
なお、この広告スケジュールは、運行予定（予定情報）に沿ったものであり、後述するように、実際の運行状況に適合させて適宜変更される。

次に、図３を参照して、実際の運行状況に応じて広告の出力が制御される様子を説明する。
運行管理装置１は、各便について発着の時刻が確定すると、即座に、その確定情報を広告配信部３１に送信する。
広告配信部３１は、確定情報を受信すると、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、出力装置２へのコンテンツの配信を行う。
出発する便に対する広告枠に広告スケジュールが設定されている状態で、例えば、当初の広告スケジュールの配信時間より前に、確定出発時刻を受信した場合、広告配信部３１は、その確定出発時刻よりも所定時間遡った時刻から、出力装置２へのコンテンツの配信を行うように広告スケジュールを変更する。
一方、到着する便に対する広告枠に広告スケジュールが設定されている状態では、例えば、当初の広告スケジュールの配信時間が経過したかどうかに拘わらず、その便が実際に到着した後にコンテンツの配信を行う。つまり、広告配信部３１は、確定到着時刻を受信した後に、その確定到着時刻（若しくは、その数分後）から、出力装置２へのコンテンツの配信を行うように広告スケジュールを変更する。

図１に戻って、このような広告配信部３１、及び、配信受付部３２につて、構成等を詳細を説明する。
広告配信部３１は、発着枠提供部３１１と、配信管理部３１２と、コンテンツＤＢ３１３（３１３−１〜３１３−ｎ）とを含んで構成される。

発着枠提供部３１１は、各便についての発着の予定情報を運行管理装置１から事前に取得し、広告の表示可能時間を含めた発着枠情報を生成して配信受付部３２に供給する。例えば、航空機の各便の識別するための便識別子と、発着予定時刻と、広告表示可能枠時間と、予定ゲートとを含んだ発着枠情報を生成して、配信受付部３２に供給する。

配信管理部３１２は、広告のコンテンツが対応付けられた広告枠情報を配信受付部３２から取得すると、広告スケジュールを設定する。つまり、広告枠情報によって指定された時刻に、対象の出力装置２へ、コンテンツＤＢ３１３に登録されたコンテンツデータを配信するための広告スケジュールを設定する。
また、配信管理部３１２は、発着する便の確定情報を運行管理装置１から受信すると、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、出力装置２へのコンテンツの配信を行う。
つまり、確定出発時刻や確定到着時刻に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、対象の出力装置２へコンテンツの配信を行うことにより、実際に航空機に乗ろうとする利用者、若しくは、航空機から降りてきた利用者に、依頼された広告を提示する。

コンテンツＤＢ３１３（３１３−１〜３１３−ｎ）は、広告枠に対応付けられたコンテンツデータを記憶する。

一方、配信受付部３２は、広告枠生成部３２１と、広告枠情報記憶部３２２と、広告情報取得部３２３と、コンテンツ管理ＤＢ３２４とを含んで構成される。

広告枠生成部３２１は、航空機の各便に対応して、出力装置２に広告を出力させる時間を示す広告枠を生成する。例えば、広告枠生成部３２１は、発着枠提供部３１１から供給される発着枠情報に基づいて、便識別子に対応付けた広告枠をそれぞれ生成する。
具体的に広告枠生成部３２１が広告枠を生成する様子を、図４，５を参照して説明する。

まず、図４を参照して、出発する便の広告枠を生成する様子を説明する。
広告枠生成部３２１は、出発する各便（ゲート単位）の運行予定から、便識別子、予定出発時刻及び表示可能時間を抽出して広告枠を生成する。この場合、各便の予定出発時刻よりも前の時間帯が広告枠として生成される。
そして、広告枠生成部３２１は、例えば、これらの広告枠を各便の行き先別に分配して、行き先別の広告枠を生成する。
なお、このような広告枠を、複数の広告主へ販売可能となるように、一例として、所定時間毎に分割した小広告枠として販売しても良い。具体的には、図示するように、１５秒の広告を２分でローテーションして８社に販売する等である。その場合、表示時間、表示社数、表示回数等が適宜管理される。

次に、図５を参照して、到着する便の広告枠を生成する様子を説明する。
広告枠生成部３２１は、到着する各便（ゲート単位）の予定情報から、便識別子、予定到着時刻及び表示可能時間（一例として、滞留時間等）を抽出して広告枠を生成する。この場合、各便の予定到着時刻よりも後の時間帯が広告枠として生成される。
そして、広告枠生成部３２１は、例えば、これらの広告枠を各便の出発地別に分配して、出発地別の広告枠を生成する。
なお、このような広告枠も、上記と同様に、複数の広告主へ販売可能となるように、所定時間毎に分割した小広告枠として販売しても良い。

広告枠情報記憶部３２２は、広告枠生成部３２１が生成した広告枠の情報を記憶する。この広告枠の情報は、第三者が閲覧可能なように適宜公開される。例えば、インターネット等を介して公開して、広告の依頼主（広告主）による広告の申し込み（広告枠の購入）ができるようにする。
広告枠情報記憶部３２２は、後述するように、依頼主による広告の申し込みにより、コンテンツデータと対応付けられるようになっている。そして、所定のタイミング毎に、コンテンツデータの対応付けられた広告枠情報が、広告配信部３１に供給される。

図１に戻って、広告情報取得部３２３は、依頼主によって選択された広告枠と、依頼主による広告のコンテンツデータとを取得する。
例えば、依頼主は、上述した図３や図４に示すような行き先別や出発地別の広告枠の中から、広告を表示させたい広告枠を選択する。なお、広告枠が分割されている場合に、依頼主は、分割された広告枠（小広告枠）とその表示回数等を選択することになる。そして、広告に用いるコンテンツデータを、例えば、広告出力制御装置３にアップロードする。
広告情報取得部３２３は、このように取得したコンテンツデータをコンテンツ管理ＤＢ３２４に格納し、また、このコンテンツ（コンテンツデータ）を対応付けて広告枠情報記憶部３２２を更新する。

コンテンツ管理ＤＢ３２４は、広告情報取得部３２３が取得したコンテンツデータを格納する。
また、コンテンツの対応付けられ広告枠情報が広告配信部３１に供給される際に、このコンテンツ管理ＤＢ３２４から対象のコンテンツデータが読み出され、コンテンツＤＢ３１３に格納される。

なお、上述した広告枠生成部３２１は、広告枠情報記憶部３２２に記憶されていない広告枠の中で、コンテンツデータと未だに対応付けられていない広告枠を、空き広告枠として出力する。
そして、この空き広告枠が強調されるように公開するなどして、依頼主による広告の申し込みを促してもよい。

次に、このような構成の広告出力制御システムの動作について、図６，図７を参照して説明する。
この図６は、本発明の実施形態に係る広告枠処理を説明するためのフローチャートである。また、図７は、本発明の実施形態に係る広告出力制御処理を説明するためのフローチャートである。

最初に、図６の広告枠処理を参照して、運行管理装置１と広告出力制御装置３との動作について説明する。

まず、運行管理装置１は、各便についての発着の予定情報を広告出力制御装置３に送信する（ステップＳ１０１）。
例えば、運行管理装置１は、広告出力制御装置３からの要求に応じて、発着する各便の予定時刻（予定出発時刻／予定到着時刻）を広告配信部３１に送信する。なお、運行管理装置１は、一定のタイミング毎に、発着の予定情報を広告配信部３１に順次送信するようにしてもよい。

広告出力制御装置３は、運行管理装置１から送られた予定情報を受信する（ステップＳ１０２）。
すなわち、広告配信部３１は、各便についての発着の予定情報を運行管理装置１から受信すると、例えば、行き先毎やゲート毎に、広告の表示可能時間を求める。そして、予定発着時刻、及び、広告表示可能枠時間を含む発着枠情報を配信受付部３２に供給する。

広告出力制御装置３は、広告枠を生成する（ステップＳ１０３）。
すなわち、配信受付部３２は、広告配信部３１から供給された発着枠情報に基づいて、広告枠を生成する。例えば、上述した図４，図５に示すような、行き先別や出発地別の広告枠を生成する。

広告出力制御装置３は、依頼主から広告の申し込みを受け付け、広告スケジュールを設定する（ステップＳ１０４）。
すなわち、配信受付部３２は、依頼主から広告の申し込みを受け付け、依頼主が申し込んだ広告枠について、登録されたコンテンツを対応付けて記憶する。このようにコンテンツの対応付けられた広告枠情報は、所定のタイミング毎に、配信受付部３２から広告配信部３１へ供給される。
広告配信部３１は、このように供給された広告枠情報に基づいて、広告スケジュールを設定する。つまり、出力装置２に配信するコンテンツとその時間とを定めた広告スケジュールを設定する。

次に、図７の広告出力制御処理を参照して、運行管理装置１と広告出力制御装置３と出力装置２との動作について説明する。

まず、運行管理装置１は、各便について発着の時刻が確定すると、即座に、その確定情報を広告出力制御装置３に送信する（ステップＳ２０１）。
例えば、運行管理装置１は、実際の運行に応じて確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）を、広告配信部３１に送信する。

広告出力制御装置３は、運行管理装置１から送られた確定情報を受信する（ステップＳ２０２）。
すなわち、広告配信部３１は、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）を受信する。

広告出力制御装置３は、受信した確定情報に基づき、広告スケジュールを変更して出力装置２へのコンテンツの配信を行う（ステップＳ２０３）。
すなわち、広告配信部３１は、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）に基づいて、広告スケジュールを適宜変更し、出力装置２へのコンテンツの配信を行う。
例えば、出発する便に対する広告枠に広告スケジュールが設定されている状態で、当初の広告スケジュールの配信時間より前に、確定出発時刻を受信した場合、広告配信部３１は、その確定出発時刻から所定時間遡った時刻から、出力装置２へのコンテンツの配信を行うように広告スケジュールを変更する。
また、到着する便に対する広告枠に広告スケジュールが設定されている状態では、例えば、当初の広告スケジュールの配信時間に拘わらず、その便が実際に到着した後にコンテンツの配信を行う。つまり、広告配信部３１は、確定到着時刻を受信した後に、その確定到着時刻（若しくは、その数分後）から、出力装置２へのコンテンツの配信を行うように広告スケジュールを変更する。

出力装置２は、広告出力制御装置３から配信されたコンテンツデータに基づいて、広告を提示する（ステップＳ２０４）。
例えば、出力装置２は、配信されたコンテンツデータに含まれる広告等の映像を表示すると共に音声を放音して、航空機の利用者に提供する。

このように、まず、広告枠処理によって、各便に対する広告枠が生成され、依頼主は、行き先や出発地等を考慮しつつ、所望の便に対する広告枠に、広告を申し込むことができる。また、広告出力制御処理によって、際の運行状況に応じて申し込んだ広告が出力される。つまり、確定した発着の時刻（確定出発時刻／確定到着時刻）に基づき、広告スケジュールが適宜変更されて、出力装置２へコンテンツが配信される。
これにより、実際にその便から降りる人や、その便に乗る人に、広告を提示することができ、広告効果を適切に高めることができる。

（実施例２）
上記の第１の実施形態では、広告出力制御装置３が、確定情報に基づき広告スケジュールを適宜変更して、出力装置２へのコンテンツの配信を行う場合について説明したが、このような変更結果を含む配信実績（広告実績）を、依頼主に提供するようにしてもよい。
以下、広告実績を、依頼主に提供することを特徴とした広告出力制御システムについて図８を参照して説明する。

図８は、本発明の第２の実施形態に係る広告出力制御システムの構成を示す模式図である。
図示するように、本実施形態に係る広告出力制御システムは、運行管理装置１と、出力装置２（２−１〜２−ｎ）と、広告出力制御装置３と、ユーザ端末４（４−１〜４−ｎ）と、を備える。

広告出力制御装置３は、第１の実施形態と同様に、通信ネットワーク９ａを介して運行管理装置１と接続されており、また、通信ネットワーク９ｂを介して出力装置２と接続されている。そして、広告出力制御装置３は、通信ネットワーク９ｃを介してユーザ端末４と接続されている。
なお、通信ネットワーク９ａ，９ｂ，９ｃは、何れかの組、若しくは、全てを、同一のネットワークとしても良い。

運行管理装置１、及び、出力装置２は、上述した第１の実施形態と同じであるため、詳細な説明を省略する。

広告出力制御装置３は、ユーザ端末４に広告実績を送信する点において、上述した第１の実施形態と異なっている。
すなわち、広告出力制御装置３の広告配信部３１は、出力装置２へのコンテンツの配信実績を、ユーザ端末４に送信する。
例えば、広告配信部３１は、予定情報に基づいた配信時間（若しくは、予定された発着時刻）と、確定情報に基づいて実際に行われた配信時間（若しくは、確定された発着時刻）とを比較し、その時刻差が所定の閾値以上か否かを判別する。
そして、時刻差が閾値以上であると判別されると、広告配信部３１は、広告予定時刻から大きくずれて広告がなされたことを示す広告時刻変更情報をユーザ端末４に送信する。
その際、広告時刻が変更されたものの、依頼された便の利用者に、広告が提示されたことを示す情報を広告時刻変更情報に付加してユーザ端末４に送信してもよい。

また、広告料が例えば、時間帯によって異なる場合等では、広告時刻の変更に伴い、広告料金等を変更する旨の情報を広告時刻変更情報に付加してユーザ端末４に送信してもよい。
なお、広告料金の変更前後の値をユーザ端末４に送信可能なように、広告枠情報記憶部３２２において、広告主に課される当初の広告料金等を記憶するようにしてもよい。

更に、広告を表示する場所が、予定されたゲートの出力装置２と異なる場合も生じ得る。例えば、出発ゲートや到着ゲートが、運行状況に応じて変更された場合には、広告配信部３１は、変更されたゲートの近傍に配置された出力装置２にコンテンツデータを配信することになる。
この場合に広告配信部３１は、時刻差の大小に拘わらず、広告が出力された出力装置２が変更されたことを示す変更情報をユーザ端末４に送信する。
その際も、広告時刻が変更されたものの、広告枠の便に対する利用者に、広告が提示されたことを示す情報を変更情報に付加してユーザ端末４に送信してもよい。

ユーザ端末４は、例えば、汎用のコンピュータ（パーソナルコンピュータ等）からなり、広告出力制御装置３との間で必要な情報を送受信する。
このユーザ端末４は、広告の申し込みだけでなく、上述した広告時刻変更情報を広告配信部３１から受信して依頼主に向けて表示する。

このように変更結果を含む配信実績（広告実績）をユーザ端末４に送信することにより、依頼主は、申し込んだ広告枠の便に対する利用者に、広告が提示されたことを確認することができる。

（他の実施形態）
上記の第１，第２の実施形態では、１つの空港に広告出力制御システムを適用する場合について説明したが、複数の空港に広告出力制御システムを適用して、出発地と到着地の双方で連携した広告を提示できるようにしてもよい。
例えば、図９に示すような、出発地の広告枠（発側空港広告枠）と、到着地の広告枠（着側空港広告枠）を、配信受付部３２が、それぞれ連携させて生成する。また、配信受付部３２は、このような連携させた広告枠を依頼主に提示し、出発地と到着地の双方の広告枠の申し込み（広告枠の購入）を促進させる。
そして、双方の広告枠の申し込みを依頼主から受け付けると、配信受付部３２は、対応する空港（出発地及び到着地の空港）の広告配信部３１に、コンテンツが対応付けられた広告枠情報を供給する。
対応する空港では、上記と同様に、広告配信部３１が、運行管理装置１から確定情報を受信すると、確定した発着の時刻に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、出力装置２へのコンテンツの配信を行う。
つまり、出発地の空港の広告配信部３１では、確定出発時刻に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、その空港の対応する出力装置２へのコンテンツの配信を行う。また、到着地の空港の広告配信部３１では、確定到着時刻に基づいて、広告スケジュールを適宜変更して、その空港の対応する出力装置２へのコンテンツの配信を行う。

この場合、出発地と到着地の双方で連携した広告を同じ便の利用者に提示できるため、広告効果をより一層高めることができる。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能であり、上記の実施形態に限られるものではない。
例えば、空港におけるデジタルサイネージ以外に、鉄道や路線パス等におけるデジタルサイネージに、本発明を適用しても良い。

また、上記実施形態の説明に用いた模式図やフローチャート等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更しても良い。

また、上記実施の形態に係る広告出力制御装置３により実行される機能は、ソフトウェアに限らず、専用のハードウェアによって実現することもできる。また、広告出力制御装置３を、通常のコンピュータシステムによって実現することもできる。

例えば、上記実施の形態では、広告出力制御装置３において、動作プログラムがＲＯＭ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、上述の処理動作を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、ＣＤ−ＲＯＭ（Compact Disk Read-Only Memory）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）、ＭＯ（Magneto-Optical disk）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理動作を実行する装置を構成しても良い。

また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するようにしても良い。更に、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
また、上述の機能を、ＯＳ（Operating System）が分担して実現する場合又はＯＳとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、ＯＳ以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロード等しても良い。

本発明によれば、乗物の発着場所で出力する広告の広告効果を適切に高めることのできる広告出力制御装置、広告出力制御システム、広告出力制御方法、および、プログラムを提供することができる。

１ 運行管理装置
２（２−１〜２−ｎ） 出力装置
３ 広告出力制御装置
４（４−１〜４−ｎ） ユーザ端末
９ａ〜９ｃ 通信ネットワーク

Claims (9)

1. 乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続されており、前記広告出力装置に広告を出力させる広告出力制御装置であって、
   発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成手段と、
   前記広告枠生成手段により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得手段と、
   前記便識別子と、前記広告情報取得手段により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶手段と、
   実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得手段と、
   前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御手段と、
   を備えることを特徴とする広告出力制御装置。
2. 前記広告出力制御装置は、更に、
   前記依頼主により使用されるユーザ端末装置と通信ネットワークを介して接続されており、
   前記便識別子と、該便識別子で識別される便の発着予定時刻と、を関連付けて記憶する発着予定時刻記憶手段を備え、
   前記広告出力制御装置において、
   前記発着確定情報取得手段は、乗物が実際に発着したときに、該発着した乗物の便識別子と発着時刻とを取得し、
   前記広告出力制御装置は、更に、
   前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻と、前記発着予定時刻記憶手段に記憶されている同じ便識別子の発着予定時刻と、の差が所定の閾値以上であるか否かを判別する時刻差判別手段と、
   前記時刻差判別手段により差が前記所定の閾値以上であると判別されたときに、広告予定時刻が変更された旨を示す広告時刻変更情報を、前記依頼主の前記ユーザ端末装置に送信する広告時刻変更情報送信手段と、を備える、
   ことを特徴とする請求項１に記載の広告出力制御装置。
3. 前記広告枠記憶手段は、前記便識別子と前記広告枠と前記コンテンツデータとに関連付けて、更に、該広告枠で広告を出力させる場合に前記依頼主に課される広告料金を記憶し、
   前記広告時刻変更情報送信手段は、前記時刻差判別手段により差が前記所定の閾値以上であると判別されたときに、更に、広告料金が変更された旨を示す広告料金変更情報を、前記依頼主の前記ユーザ端末装置に送信する、
   ことを特徴とする請求項２に記載の広告出力制御装置。
4. 前記発着地は、発着する乗物の利用者が待機若しくは移動するための複数のゲートを有し、
   前記広告出力装置は、前記発着地が有する複数のゲートのそれぞれに設置されており、
   前記広告出力制御装置は、更に、
   前記依頼主により使用されるユーザ端末装置と通信ネットワークを介して接続されており、
   前記広告出力制御装置において、
   前記広告枠生成手段は、乗物の利用者が利用する予定ゲート単位に別けた広告枠を生成し、
   前記発着確定情報取得手段は、乗物が発着したときに、該発着した乗物の利用者が実際に利用する実ゲートを更に取得し、
   前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻、便識別子及び、実ゲートに基づいて広告スケジュールを変更し、該実ゲートに設置されている広告出力装置に、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを出力させ、
   前記広告出力制御装置は、更に、
   前記発着確定情報取得手段により取得された実ゲートと、前記広告枠生成手段により生成された広告枠の予定ゲートと、が一致するか否かを判別するゲート一致判別手段と、
   前記ゲート一致判別手段によりゲートが一致しないと判別されたときに、広告予定場所が変更された旨を示す広告場所変更情報を、前記依頼主の前記ユーザ端末装置に送信する広告場所変更情報送信手段と、を備える、
   ことを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の広告出力制御装置。
5. 前記広告枠生成手段は、生成した広告枠を複数の小広告枠に分割することにより、便識別子に対応付けて、複数の小広告枠を含む広告枠を生成し、
   前記広告情報取得手段は、前記広告枠生成手段により生成された小広告枠の中から広告の依頼主によって選択された小広告枠と、該依頼主が該小広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得し、
   前記広告枠記憶手段は、前記広告枠生成手段により生成された広告枠に、前記広告情報取得手段により取得された小広告枠及びコンテンツデータを関連付けて記録し、
   前記出力制御手段は、前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されている広告枠に含まれる小広告のコンテンツデータを、順次、前記広告出力装置に出力する、
   ことを特徴とする請求項１乃至４の何れか１項に記載の広告出力制御装置。
6. 前記広告枠生成手段は、同じ便の出発地の広告枠と到着地の広告枠とを連携させて生成し、
   前記広告情報取得手段は、前記広告枠生成手段により生成された連携する出発地及び到着地の双方の広告枠と、該依頼主が該双方の広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得し、
   前記出力制御手段は、前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、出発地及び到着地の前記広告出力装置にそれぞれ出力させる、
   ことを特徴とする請求項１乃至５の何れか１項に記載の広告出力制御装置。
7. 乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と、該広告出力装置に広告を出力させる広告出力制御装置とが通信ネットワークを介して接続された広告出力制御システムであって、
   前記広告出力制御装置は、
   発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成手段と、
   前記広告枠生成手段により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得手段と、
   前記便識別子と、前記広告情報取得手段により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶手段と、
   実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得手段と、
   前記発着確定情報取得手段により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶手段に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に送信する送信手段と、を備え、
   前記広告出力装置は、
   前記広告出力制御装置から送信されるコンテンツデータを受信する受信手段と、
   前記受信手段が受信したコンテンツデータに基づく映像を表示する表示手段と、を備える、
   ことを特徴とする広告出力制御システム。
8. 乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続された、広告枠生成部、広告情報取得部、広告枠記憶部、発着確定情報取得部、及び、出力制御部を有する広告出力制御装置における広告出力制御方法であって、
   前記広告枠生成部が、発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成ステップと、
   前記広告情報取得部が、前記広告枠生成ステップにて生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得ステップと、
   前記広告情報取得部が、前記便識別子と、前記広告情報取得ステップにて取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて前記広告枠記憶部に格納する広告枠格納ステップと、
   前記発着確定情報取得部が、実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得ステップと、
   前記出力制御部が、前記発着確定情報取得ステップにて取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶部に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御ステップと、
   を備えることを特徴とする広告出力制御方法。
9. 乗物の利用者が認識可能に設置される広告出力装置と通信ネットワークを介して接続されたコンピュータを、
   発着予定の乗物の便を識別するための便識別子に対応付けて、前記広告出力装置に広告を出力させる時間を示す広告枠を発着地別に分配して生成する広告枠生成部、
   前記広告枠生成部により生成された発着地別の広告枠の中から広告の依頼主によって選択された広告枠と、該依頼主が該広告枠にて出力を希望する広告のコンテンツデータとを取得する広告情報取得部、
   前記便識別子と、前記広告情報取得部により取得された広告枠及びコンテンツデータとを関連付けて記憶する広告枠記憶部、
   実際の運行において発着が確定した乗物の発着時刻及び便識別子を取得する発着確定情報取得部、
   前記発着確定情報取得部により取得された発着時刻及び便識別子に基づいて広告スケジュールを変更し、該便識別子に関連付けて前記広告枠記憶部に記憶されているコンテンツデータを、前記広告出力装置に出力させる出力制御部、
   として機能させることを特徴とするプログラム。

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