JP5245345B2 - 対象物認識装置、認識対象物およびプログラム - Google Patents

対象物認識装置、認識対象物およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、対象物を認識する対象物認識装置等に関する。
近年、セキュリティの確保のため特定の管理区画に係わる利用者の入退室の管理を行う等の目的で、例えば、ID(Identification)などの識別情報を付与したカード等を利用し、個人認識を行うシステムが用いられている。IDなどの識別情報をカメラ等により撮影した画像から認識するシステムでは、この識別情報を付与したカード等の3次元位置や角度を計測する必要がある。
所定の対象物の3次元位置を計測する手段としては、2台のカメラで対象物を撮影し、カメラ同士の間の距離を基線とした三角測量によって対象物の位置座標を算出する方法がよく用いられる。また、三次元空間中に配置される6点の位置関係が予めわかっている場合は、これらの点をカメラで撮影して得られた画像から、6点により形成される対象物の三次元空間での位置(以下、三次元位置)および角度(ロール角、ピッチ角およびヨー角:以下、三軸角度)を計算することが可能である。
特許文献1には、2点の座標から幾何的に一意に決定される座標集合上の画像のパターン分布を獲得し、それを距離について正規化した明度分布ベクトル獲得部と、予め認識対象の画像に対して明度分布ベクトル獲得部を適用して得られた複数の明度分布ベクトルから照合情報を作成する照合情報作成部と、入力した画像から明度分布ベクトル獲得部で得られた明度分布ベクトルと、照合情報作成部で作成した照合情報を用いて明度分布ベクトルの照合を行って対象物を認識する認識部を備えた物体認識装置が開示されている。
また、特許文献2には、物体に固有の、複数の特徴点より構成される物体識別情報コードと物体識別コードに対応する第1の幾何学的不変量を生成し、画像入力装置によって、複数の視点から、物体識別情報コードが付加された物体の複数の画像を取得し、複数の画像の中から、独立な複数の画像を発生し、独立な複数の画像のそれぞれに対して、物体識別情報コードを構成する特徴点位置を抽出し、抽出された特徴点位置から、第2の幾何学的不変量を計算し、計算された第2の幾何学的不変量に最も近い、第2の幾何学的不変量に対応する物体識別情報コードを検出する物体識別情報認識システムが開示されている。
また更に、特許文献3には、物体のIDコードを認識するための個体標識となるIDマーカを幾何学的不変量に基づいて生成するIDマーカ生成手段と、任意の視点から撮影して得られる前記IDマーカが貼付された物体の画像を画像入力装置により取り込み、その画像に対して画像処理を行なって該IDマーカの領域を抽出するIDマーカ領域抽出手段と、IDマーカ領域の画像から複数の特徴点の位置を抽出する特徴点位置抽出手段と、複数の特徴点の位置から少なくとも1つの幾何学的不変量を算出する幾何学的不変量算出手段と、幾何学的不変量と対応付けられる物体のIDコードを、予め幾何学的不変量と物体IDコードとを対応付けて格納しているデータベースから選出するIDコード認識手段と、を有する物体IDコード認識装置が開示されている。
特開平11−283031号公報 特開2003−223639号公報 特開2004−192342号公報
この種の対象物認識装置においては、簡単な構成で対象物の位置や角度を精度よく計測し、対象物を認識することが望まれる。
本発明の目的は、対象物の位置や角度を簡易かつ高精度に測定することができ、精度よく対象物を認識することができる対象物認識装置等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明の対象物認識装置は、対象物に配置された平面上の3つの点である第1基準点の互いの位置関係、当該平面から一定の距離にある1つの点である第2基準点の当該第1基準点との位置関係、および当該平面上に配置された第3基準点の当該第1基準点との位置関係を記憶する記憶部と、前記対象物の基準点を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、アフィン不変量を用いることで前記第1基準点の画像と前記第2基準点の画像と前記第3基準点の画像とを識別する識別部と、前記記憶部より前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、第3基準点の第1基準点との位置関係を演算する演算部と、前記記憶部に記憶された前記第3基準点の前記第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記演算部により演算された第3基準点の第1基準点との位置関係とを比較し、前記対象物を認識する認識部と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記演算部は、前記記憶部より読み出された前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点の位置関係と、前記識別部により識別された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像との位置関係から、前記対象物の三次元位置および三軸角度を特定し、特定された前記対象物の三次元位置、三軸角度および前記撮影部により撮影された第3基準点の画像から、当該第3基準点の当該第1基準点との位置関係を特定することが好ましい。
また、前記第2基準点は、前記第1基準点よりも当該第1基準点により形成される三角形の重心に近い位置に配置され、前記識別部は、撮影された基準点の画像から当該基準点の重心を算出し、当該重心から最も近い位置にある基準点の画像を前記第2基準点と特定することが好ましい。
更に、前記第3基準点は、前記第2基準点を除いた基準点の画像を頂点として形成される四角形の対角線の交点をはさんで当該第3基準点と対角にある第1基準点とを結ぶ対角線の長さを1としたときの当該対角にある第1基準点と当該交点を結ぶ線分の長さの比をsとし、当該対角にある第1基準点と隣接し前記平面上で反時計回り方向にある第1基準点と当該対角にある第1基準点と隣接し当該平面上で時計回り方向にある第1基準点とを結ぶ対角線の長さを1としたときの当該反時計回り方向にある第1基準点と当該交点とを結ぶ線分の長さの比をtとしたときに、下記(a)〜(c)の少なくとも1つの関係を満たように配置され、前記識別部は、前記第2基準点を除いた基準点の画像を頂点として形成される四角形の対角線の交点と当該頂点とを結ぶ線分が前記関係を満たすことに基づき前記第3基準点の画像を特定することが好ましい。
(a)s>0.5かつt>0.5
(b)s>tかつs>1−t
(c)s<tかつs<1−t
そして、本発明の認識対象物は、基準点が配置される認識対象物であって、平面上に配置された3つの点からなり当該3つの点の互いの位置関係が特定されている第1基準点と、前記第1基準点で特定される平面から一定の距離にある1つの点からなり当該第1基準点との位置関係がアフィン不変量を用いることで特定されている第2基準点と、前記第1基準点で特定される平面上に配置され当該第1基準点との位置関係がアフィン不変量を用いることで特定されている第3基準点と、を有することを特徴とする。
ここで、前記第2基準点の前記第1基準点との位置関係を特定するために用いるアフィン不変量は、当該第1基準点により形成される三角形の重心位置であることが好ましく、前記第3基準点の前記第1基準点との位置関係を特定するために用いるアフィン不変量は、当該第1基準点および当該第3基準点を頂点として形成される四角形の対角線の長さと当該対角線の交点と当該頂点とを結ぶ線分の長さとの比であることが好ましい。
また更に、前記第1基準点、前記第2基準点および前記第3基準点は、発光点により構成されることが好ましい。
そして、本発明のプログラムは、コンピュータに、撮影部により撮影された基準点の画像の位置関係から、アフィン不変量を用いることで第1基準点の画像と第2基準点の画像と第3基準点の画像とを識別する機能と、メモリから前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、第3基準点の当該第1基準点との位置関係を演算する機能と、メモリから前記第3基準点の前記第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記演算された第3基準点の第1基準点との位置関係とを比較し、対象物を認識する機能と、を実現させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、簡単な構成で対象物の位置や角度を精度よく計測し、対象物を精度よく認識できる対象物認識装置が得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、少ない基準点で対象物の位置や角度を精度よく演算することができる対象物認識装置を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第2基準点を第1基準点との識別がより容易な位置に配置できるため、より高精度に対象物を認識できる対象物認識装置を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第3基準点を第1基準点との識別がより容易な位置に配置できるため、より高精度に対象物を認識できる対象物認識装置を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、少ない基準点で構成が可能な認識対象物を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第2基準点を第1基準点との識別がより容易な位置に配置できるため、対象物認識装置により高精度な認識が可能な認識対象物を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第3基準点を第1基準点との識別がより容易な位置に配置できるため、対象物認識装置により高精度な認識が可能な認識対象物を得ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、より簡易に認識対象物を作成することができる。
請求項9に記載の発明によれば、対象物の位置や角度を精度よく計測し、対象物を精度よく認識できる機能をコンピュータにより実現できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<対象物認識装置および認識対象物の構成>
図1は、本実施形態が適用される対象物認識装置および認識対象物を含む対象物認識システムの全体構成を示す図である。
図1に示す対象物認識システムは、撮影対象であるターゲット(対象物、認識対象物)100と、ターゲット100を認識する対象物認識装置200から構成されている。そして、対象物認識装置200は、ターゲット100を撮影する撮影部の一例としてのカメラ20と、カメラ20により撮影された画像に基づいてターゲット100の三次元位置および三軸角度等を計算する演算装置30とを備える。
図2は、ターゲット100の構成を示す図である(図2(A))。
図2に示すように、ターゲット100には、ターゲット100の三次元位置および三軸角度を計算するために用いられる基準マーカ11〜14と、所定の情報を付加するために用いられる符号マーカ15(第3基準点)とが設けられている。基準マーカ11〜14および符号マーカ15は、互いの位置関係が予め定義されており、LED(Light Emitting Diode)で構成される。またターゲット100は、このLEDの発光を制御する発光制御装置16を備える。
基準マーカ11〜14は、同一平面上にある3つの基準マーカ11〜13(第1基準点)と、この平面から一定の高さに位置する1つの基準マーカ14(第2基準点)とからなる。以下、前者の3点と後者の1点を区別する必要がある場合、前者を第1基準マーカ11〜13(第1基準点)と呼び、後者を第2基準マーカ14(第2基準点)と呼ぶ。第1基準マーカ11〜13は、ターゲット100の表面に設けられる。第2基準マーカ14は、第1基準マーカ11〜13により形成される三角形の重心付近に設けられた脚の先端に設けられる。
第1基準マーカ11〜13により形成される三角形の形状は、特に限定されないが、例えば正三角形としても良い。図2に示す例では、正三角形の一辺が50mmとなっている。また、底辺の中点から14mmの位置に設けられた長さ6mmの脚の先端に第2基準マーカ14が設けられている。
第2基準マーカ14が設けられる脚の長さは任意であるが、ターゲット100がカメラ20の撮像面に対して傾いた場合でも、第2基準マーカ14のマーカ画像(カメラ20(図1参照)により撮影されたマーカの画像、以下、他のマーカについても同じ)が第1基準マーカ11〜13のマーカ画像により形成される三角形の重心に最も近い位置を保持できることが条件となる。したがって、実際の使用において、ターゲット100がカメラ20の撮像面に対してどの程度傾けることがあり得るかに応じて定めれば良い。
さらに、第2基準マーカ14が設けられる脚の位置は、第1基準マーカ11〜13により形成される三角形の重心付近としたが、必ずしもこれに限定されない。実際には、ターゲット100がカメラ20の撮像面に対して傾いた場合でも、第2基準マーカ14のマーカ画像が、基準マーカ11〜14のマーカ画像のうちで、第1基準マーカ11〜13のマーカ画像により形成される三角形の重心に最も近くなる位置であれば良い。厳密には、第2基準マーカ14が設けられる脚の長さとの関係を考慮する必要があるが、脚の長さが十分に短ければ、ターゲット100がカメラ20の撮像面に対して傾いても第2基準マーカ14のマーカ画像はそれほど大きくは動かない。したがって、現実的には、第2基準マーカ14が第1基準マーカ11〜13により形成される三角形の重心に最も近い位置となるように配置されれば良いと考えられる。
符号マーカ15は、第1基準マーカ11〜13と同一の平面上(ターゲット100の表面)であって、第1基準マーカ11〜13により形成される三角形の外に設けられている。符号マーカ15の位置は、第1基準マーカ11〜13との関係で特定され、いくつかの態様がある。その詳細については後述する。また、符号マーカ15には、ターゲット100であるデバイスの用途に応じて所定の情報が付加され任意の役割が与えられる。例えば、認識情報として用いることが考えられる。ターゲット100をID(identification)を付与したカードとし、符号マーカ15の位置によりIDを認識することができる。また、ターゲット100であるデバイスのスイッチのオン・オフやマウスクリック等の意味を、符号マーカ15の点滅で表現することが可能である。
なお、図1および図2には、ターゲット100として第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14、および符号マーカ15が設けられたカード状の対象物が記載されている。しかし、本実施形態は、カメラ20により撮影された基準マーカ11〜14のマーカ画像に基づいてターゲット100の三次元位置および三軸角度を計算するものであるから、基準マーカ11〜14および符号マーカ15が上記の位置関係をなすのであれば良く、ターゲット100自体の形状は何ら限定されない。また、第2基準マーカ14は、第1基準マーカ11〜13が含まれる平面に対して一定の高さに配置されれば良いので、必ずしも図2(B)に示すような脚を設けて配置しなくても良い。例えば、ターゲット100の表面が、第1基準マーカ11〜13が含まれる平面に対して凸状に隆起した形状を有するならば、ターゲット100の表面に直接第2基準マーカ14を配置しても良い。
図3は、カメラ20の構成例を示す図である。
カメラ20は、基準マーカ11〜14および符号マーカ15から発射された光を収束する光学系21と、光学系21により収束された光を検出する撮像手段であるイメージセンサ22とを備える。
光学系21は、単一のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される。レンズの組み合わせおよびレンズ表面に施されたコーティング等により、各種の収差を適切に除去されている。
イメージセンサ22は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を配列して構成される。このイメージセンサ22の表面がカメラ20の撮像面となる。イメージセンサ22の前面に、基準マーカ11〜14および符号マーカ15に用いられるLEDの発光波長に応じたフィルタを設置することにより、余計な光が排除され、基準マーカ11〜14および符号マーカ15のみが撮影されることとなる。具体的には例えば、基準マーカ11〜14および符号マーカ15に用いられるLEDの発光波長を900nmとした場合、イメージセンサ22の前面に850nmよりも長い波長だけを透過するフィルタを設置する。
図4は、演算装置30の構成を説明した図である。
演算装置30は、図4に示したように、第1基準マーカ11〜13(図2参照)の互いの位置関係、第2基準マーカ14(図2参照)の第1基準マーカ11〜13との位置関係、および符号マーカ15(図2参照)の第1基準マーカ11〜13との位置関係を記憶する記憶部31、撮影部により撮影された入力画像中を取り込み、第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14、および符号マーカ15の画像の位置関係に基づき、アフィン不変量を用いることで第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14、符号マーカ15の画像を識別する識別部32、記憶部31より第1基準マーカ11〜13の互いの位置関係および第2基準マーカ14の第1基準マーカ11〜13との位置関係を読み出し、この位置関係と識別部32により識別された第1基準マーカ11〜13の画像および第2基準マーカ14の画像の位置関係とに基づき、ターゲット100の三次元位置、三軸角度、および符号マーカ15の第1基準マーカ11〜13との位置関係を演算する演算部33と、記憶部31に記憶された符号マーカ15の第1基準マーカ11〜13との位置関係を読み出し、この位置関係と演算部33により演算された符号マーカ15の第1基準マーカ11〜13との位置関係に基づき、ターゲット100を認識し、認識結果を出力する認識部34とからなる。
また、図5は、演算装置30の動作を説明したフローチャートである。
以下、図4と図5に基づき、演算装置30の動作の概略を説明する。
演算装置30は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現される。識別部32は、カメラ20により撮影された入力画像を取得し(ステップ101)、入力画像中の各マーカの画像が、第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14、符号マーカ15のうちどれに該当する画像かを後に詳述するアフィン不変量を用いてまず識別する(ステップ102)。
次に、演算部33が、第1基準マーカ11〜13の互いの位置関係、および第2基準マーカ14の第1基準マーカ11〜13との位置関係を記憶部31から読み出す(ステップ103)。そして、演算部33は、これらの位置関係と撮影された第1基準マーカ11〜13の画像と第2基準マーカ14の画像との位置関係に基づき、ターゲット100の三次元位置、三軸角度を求め(ステップ104)、ターゲット100上の符号マーカ15の三次元位置を計算し、第1基準マーカ11〜13との位置関係を求める(ステップ105)。
また、認識部34は、記憶部31から符号マーカ15と第1基準マーカ11〜13との位置関係を記憶部31から読み出し(ステップ106)、演算部33で算出された符号マーカ15の第1基準マーカ11〜13との位置関係に基づき、ターゲット100を認識する(ステップ107)。
以下、識別部32で行う画像におけるマーカの識別、演算部33で行うターゲット100の三次元位置、三軸角度の算出、および符号マーカ15の第1基準マーカ11〜13との位置関係の算出の具体的な方法について詳述する。
<画像におけるマーカの識別>
まず、カメラ20により撮影された画像から、基準マーカ11〜14の画像および符号マーカ15の画像の各々のマーカ画像を識別する方法を説明する。
本実施形態では、特定の幾何学的特徴を満足するように基準マーカ11〜14および符号マーカ15をターゲット100に配置し、この幾何学的特徴に基づいて各マーカ画像が基準マーカ11〜14および符号マーカ15のいずれに対応するかを判断する。ここで、幾何学的特徴としては、アフィン変換の前後で保存される量(アフィン不変量)が用いられる。カメラ20により撮影される各マーカ画像により形成される形状は、基準マーカ11〜14および符号マーカ15により形成される形状をアフィン変換したものに相当するためである。
図6は、基準マーカ11〜14および符号マーカ15の第1の配置例を示す図である。
図6に示す例では、第1基準マーカ11〜13が正三角形(a1a2a3)を形成し、第2基準マーカ14がこの正三角形の重心(a4)に配置されている。三角形の重心は、アフィン変換の前後で保存される量である。すなわち、ターゲット100に配置された第1基準マーカ11〜13により構成される三角形の重心位置は、この三角形がアフィン変換により変換された場合、変換後の三角形の重心位置に対応する。また、第2基準マーカ14は、第1基準マーカ11〜13が含まれる平面から一定の高さだけ高い位置(例えば図6における紙面の手前方向)に配置されている。ただし、図6は第1基準マーカ11〜13が含まれる平面に垂直な方向から見た図なので、第2基準マーカ14の高さは図示されていない。
また、符号マーカ15は、次の関係を満たすように配置される。
第1基準マーカ11〜13および符号マーカ15で形成される四角形(a1a2a5a3)の対角線の交点をpとし、線分の比a1p/a1a5=s、a2p/a2a3=tを考える。このとき、a1p=s、a2p=t、a3p=1−t、a5p=1−sとなる。そして、符号マーカ15は、s>0.5かつt>0.5を満たす位置に配置する。このとき線分の比の値であるs、t、1−s、1−tの値は、アフィン変換の前後で保存されるアフィン不変量である。
よって、カメラ20により撮影された画像上のマーカ画像の位置関係においても保存される。したがって、この幾何学的特徴に基づいて各マーカ画像が基準マーカ11〜14および符号マーカ15のいずれのものかを特定すれば良い。
次に、カメラ20により撮影された画像から各マーカ画像を識別する際の処理手順を説明する。
カメラ20により撮影された画像には、第1基準マーカ11〜13の画像と第2基準マーカ14の画像、および符号マーカ15の画像の5つのマーカ画像が撮影されている。
まず、これら5つのマーカ画像の重心点を求める。第2基準マーカ14は、三角形(a1a2a3)の重心に最も近い位置にあるので、これら5つのマーカ画像の重心位置に対しても最も近い位置にあると言える。そこで、任意の4つのマーカ画像により形成される5つのマーカ画像の重心位置を計算して、これと他の1つのマーカ画像の位置を比較する。そして、計算された重心位置とマーカ画像の位置との距離が最も短いものを選択し、選択されたマーカ画像を第2基準マーカ14のマーカ画像と特定する。
次に、第2基準マーカ14を除いた4つのマーカ画像より形成される四角形とその対角線を考える。カメラ20の光学中心をOとしたときにOと対角線の交点pとを結ぶベクトルをOp、Oと第1基準マーカ11〜13とを結ぶ各ベクトルをOa1〜Oa3、Oと符号マーカ15を結ぶベクトルをOa5とする。また、第1基準マーカ11〜13と符号マーカ15をある平面上に投影した点(例えば、カメラ20のイメージセンサ22上(図3参照)のマーカ画像)の座標を(a1x,a1y)、(a2x,a2y)、(a3x,a3y)、(a5x,a5y)とすると、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005245345
この式より、以下の式が導かれる。
Figure 0005245345
更に式を変形すると、
Figure 0005245345
よって、
Figure 0005245345
結局、tとsは次式で表すことができる。
Figure 0005245345
以上の関係とs>0.5、t>0.5の関係より、第2基準マーカ14に対応するマーカ画像を除いた4つのマーカ画像の対角線の交点と各マーカ画像を結ぶ4つの線分について、前述の比の値が大きい方2つを求めれば、これがsとtの比を持つ線分に対応する。そして、対角線の交点を中心にして反時計回りにこの2本の線分の次の線分を探索する。その線分の対角線の交点とは反対側にあるマーカ画像が、符号マーカ15が撮影されたマーカ画像であると特定できる。
なお、第2基準マーカ14は上述のように、第1基準マーカ11〜13により形成される三角形(a1a2a3)の重心ではなく、重心から一定の高さの位置にある。そのため、厳密には、第1基準マーカ11〜13に対する第2基準マーカ14の位置の幾何学的特徴は、対応するマーカ画像の位置において保存されない。しかし、第1基準マーカ11〜13を含む平面と第2基準マーカ14との間の距離が十分に短ければ、ターゲット100の三軸角度が変化しても、第2基準マーカ14の位置は三角形(a1a2a3)の重心からそれほど大きくは離れない。したがって、三角形(a1a2a3)の重心に最も近い位置にあるマーカ画像を第2基準マーカ14のマーカ画像として良い。
図7は、基準マーカ11〜14および符号マーカ15の第2の配置例を示す図である。
第1基準マーカ11〜13および符号マーカ15で形成される四角形の対角線の交点をpとし、a1p/a1a5=s、a2p/a2a3=tとしたとき、a1p=s、a2p=t、a3p=1−t、a5p=1−sとする点は、図6に示した第1の配置例と同様である。しかし、図7に示した配置例では、符号マーカ15をs>tかつs>1−tを満たす位置に配置している。
この場合も上述の方法によりsとtの比を持つ線分を特定することができるので、同様にどのマーカ画像が符号マーカ15に対応するものであるかを特定できる。しかし、sとtの比を持つ線分を特定するのに下記の方法を使用することもできる。
まず、第1基準マーカ11から第1基準マーカ12と第1基準マーカ13を結ぶ線に垂線をおろし、その長さをds1とする。また同様に符号マーカ15から第1基準マーカ12と第1基準マーカ13を結ぶ線に垂線をおろし、その長さをds2とする。そして、第1基準マーカ12から第1基準マーカ11と符号マーカ15を結ぶ線に垂線をおろし、その長さをdt1とし、第1基準マーカ13から第1基準マーカ11と符号マーカ15を結ぶ線に垂線をおろし、その長さをdt2とする。
このとき、
Figure 0005245345
であるので、この式より次の式が導かれる。
Figure 0005245345
また、ds1とds2はベクトルの外積を使い次のようにも表わすことができる。
Figure 0005245345
なお数8において、a2a3は点a2から点a3へのベクトルを表し、同様に、a2a1は点a2から点a1へのベクトルを、a2aは点a2から点aへのベクトルを表す。
同様にして、t、dt1、dt2の関係は、
Figure 0005245345
となる。
これらの関係からds1、ds2、dt1、dt2を求め、それからsとtの比を持つ線分を特定することができる。
図8は、基準マーカ11〜14および符号マーカ15の第3の配置例を示す図である。
第3の配置例では、符号マーカ15は、sとtの定義は、上述の場合と同様であるが、t>sかつt>1−sを満たす位置に配置している。
この場合も上述の方法によりsとtの比を持つ線分を特定することができるので、同様にどのマーカ画像が符号マーカ15に対応するものであるかを特定できる。
以上、基準マーカ11〜14および符号マーカ15の配置例を説明したが、ターゲット100に設けられるこれらのマーカの配置は、上記の例に限定されるものではない。アフィン変換の前後で保存される幾何学的特徴等を用いて、カメラ20により撮影された画像における個々のマーカ画像が基準マーカ11〜14および符号マーカ15のいずれに対応するかを一意に決定できる配置であれば良い。
ところで、上述のように第2基準マーカ14は、上述したように第1基準マーカ11〜13が含まれる平面から一定の高さに位置する。その高さは、ターゲット100がカメラ20の撮像面に対して傾いた場合でも、第2基準マーカ14のマーカ画像が第1基準マーカ11〜13のマーカ画像により形成される三角形の重心に最も近い位置を保持できる範囲で任意に決めて良い。ただし、カメラ20から見て第1基準マーカ11〜13が含まれる平面よりも手前に第2基準マーカ14が来るように配置される必要があり、同平面の奥に第2基準マーカ14が位置してはならない。後者の場合、カメラ20の撮像面に対するターゲット100の傾きが異なるにも関わらず、画像上は同じ位置に第2基準マーカ14のマーカ画像が位置してしまう場合があるためである。
図9は、ターゲット100上に符号マーカ15を配置可能な領域を示した第1の例である。
図9に示したターゲット100は、横70mm、縦55mmのカード状であり、説明の便宜上、ターゲット100上のx方向位置とy方向位置を示す目盛りを付加している。ここで、第1基準マーカ11は、(x,y)=(0,0)の位置に配置し、この位置を基準として、第1基準マーカ12を、(50,0)の位置に、第1基準マーカ13を、(25,43.3)の位置に設置しており、第1基準マーカ11〜13により一辺50mmの正三角形が形成される。また第2基準マーカ14は、第1基準マーカ11〜13により形成される正三角形の重心位置の位置から高さ6mmの位置に配置される。
ここで、符号マーカ15は、図7に示した条件、即ち、s>tかつs>1−tを満たす条件で配置されるが、ここでは、誤動作の防止のため余裕をとり、s>t+0.05かつs>(1−t)+0.05であって、各基準マーカから30mm以上離れた位置となる条件で、符号マーカ15を配置することにし、図9において符号マーカ15を配置できる領域を図示した。図9における領域Aがその領域である。この領域Aで識別可能なピッチを1mmとすると、127通りの位置で、符号マーカ15が配置できる。
また、図10は、ターゲット100上に符号マーカ15を配置可能な領域を示した第2の例である。
ターゲット100の大きさ、第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14の位置は、図9の場合と同様である。
ここで、符号マーカ15は、図8に示した条件、即ち、t>sかつt>1−sを満たす条件で配置されるが、ここでも誤動作の防止のため余裕をとり、t>s+0.02、t>1−sであって、各基準マーカから30mm以上離れた位置となる条件で、符号マーカ15を配置することにし、図10に符号マーカ15を配置できる領域を図示した。図10における領域Bがその領域である。この領域Bで識別可能なピッチを1mmとすると、246通りの位置で、符号マーカ15が配置できる。
また、図11は、ターゲット100上に符号マーカ15を配置可能な領域を示した第3の例である。
ターゲット100の大きさ、第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14の位置は、図9の場合と同様である。
ここで、符号マーカ15は、図8に示した条件、即ち、t>sかつt>1−sを満たす条件で配置されるが、ここでも誤動作の防止のため余裕をとり、t>s+0.05、t>1−sであって、各基準マーカから30mm以上離れた位置となる条件で、符号マーカ15を配置できる領域を図示した。図11における領域Cがその領域である。この領域Cで識別可能なピッチを1mmとすると、214通りの位置で、符号マーカ15が配置できる。
<ターゲット100の三次元位置および三軸角度の計算>
次に、上記の方法により抽出された基準マーカ11〜14の位置に基づいてターゲット100の三次元位置および三軸角度を計算する方法について説明する。
図12は、ターゲット100の三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。
まず、図12に示すように、カメラ20により撮影された画像上(イメージセンサ22上)の第1基準マーカ11〜13のマーカ画像に基づいて、カメラ20の光学中心Oから第1基準マーカ11〜13の各々への方向di(i=1、2、3)を算出する。diは、カメラ20の撮像面における第1基準マーカ11〜13のマーカ画像と光学中心Oとを結ぶ直線上にあり、光学中心Oを始点とする規格化された単位ベクトルである。また、第1基準マーカ11への方向をベクトルd1(=[x1,y1,z1])、第1基準マーカ12への方向をベクトルd2(=[x2,y2,z2])、第1基準マーカ13への方向をベクトルd3(=[x3,y3,z3])とする。
カメラ20の光学中心Oを基準として、第1基準マーカ11の位置ベクトルをa1、第1基準マーカ12の位置ベクトルをa2、第1基準マーカ13の位置ベクトルをa3とする。これらの位置ベクトルaiは、それぞれ上記のベクトルdiと重なる。そこで、各位置ベクトルaiの長さを表す係数をt1、t2、t3とすると、各位置ベクトルaiは次式で表せる。
Figure 0005245345
第1基準マーカ11〜13が形成する三角形の形状は予めわかっているので、三角形の各辺の長さ(各第1基準マーカ11〜13間の長さ)を、a1a2=L1、a2a3=L2、a3a1=L3とすると、次式が得られる。
Figure 0005245345
これを整理すると、次式が得られ、
Figure 0005245345
さらに次式が得られる。
Figure 0005245345
ただし、
A1=x1x2+y1y2+z1z2、
A2=x2x3+y2y3+z2z3、
A3=x3x1+y3y1+z3z1
である。
実数解を持つために、次式の条件を満たす実数t1、t2、t3をそれぞれ上記の数13式に代入し、数13式が成立する全てのt1、t2、t3を求める。
Figure 0005245345
通常、数13式が成立するt1、t2、t3の組は複数存在する。そこで、第2基準マーカ14の位置に基づいて、複数のt1、t2、t3の組(候補)の中から特定の係数t1、t2、t3の組を選択する。
具体的には、まず、算出した全ての係数t1、t2、t3の組に対応する位置ベクトルa1、a2、a3の組をそれぞれ算出し、a1、a2、a3の組で構成される三角形の三次元位置と三軸角度を求める。そして、各三角形の三次元位置および三軸角度に基づき、各三角形に対する第2基準マーカ14の位置を計算し、位置ベクトルa4とする。次に、位置ベクトルa4の点をカメラ20で撮影した場合の画像上の位置(画像位置)を計算し、計算値と実際に撮影された第2基準マーカ14の画像位置とを比較する。そして、実際の画像位置との差が最も小さい位置ベクトルa4に対応する三角形を抽出し、この三角形に対応するt1、t2、t3の組を正解とする。
以上のようにして、第1基準マーカ11〜13の方向d1、d2、d3および距離t1、t2、t3が特定されたため、第1基準マーカ11〜13で形成される三角形(およびこれを含むターゲット100)の三次元位置および三軸角度が求まることとなる。
なお、基準マーカ11〜14を用いたターゲット100の三次元位置および三軸角度の計算方法は、上記の手順に限定されるものではない。例えば、上記の手順では複数のt1、t2、t3の組を求めた後に第2基準マーカ14の画像位置に基づいて1つの解を抽出したが、初めから第1基準マーカ11〜13の各々の画像位置と第2基準マーカ14の画像位置との関係を考慮して各基準マーカ11〜14までの距離t1、t2、t3、t4を求めるようにしても良い。
<符号マーカ15の3次元位置、および第1基準マーカ11〜13との位置関係の計算>
符号マーカ15の3次元位置の特定は、カメラ20により撮影された画像上(イメージセンサ22上)の符号マーカ15のマーカ画像に基づいて、カメラ20の光学中心Oから符号マーカ15への方向ベクトルを決定し、この方向ベクトルと第1基準マーカ11〜13により形成される平面との交点を算出する。その交点から符号マーカ15の3次元位置が導出できる。そして、この符号マーカ15の3次元位置から、ターゲット100上における第1基準マーカ11〜13との位置関係を求めることができる。
本実施形態において、ターゲット100については、上述したように基準マーカ11〜14および符号マーカ15が配置されていれば良く、ターゲット100自体の形状等は特に限定されない。例えば、図7に示したように基準マーカ11〜14および符号マーカ15を細長い領域に配置するようにすれば、ターゲット100自体も細長い指示具等とすることができる。この場合、基準マーカ11〜14に基づいて特定されるターゲットの三次元位置および三軸角度によって指示具の指示方向を特定することが可能となる。
また、本実施形態では、基準マーカ11〜14および符号マーカ15をLEDにより構成される発光点としたが、これに限定するものではない。例えば、基準マーカ11〜14および符号マーカ15としてLEDの代わりに再帰反射板を設け、カメラ20の近くに設けられた照明装置から光を照射し、再帰反射板による反射光をカメラ20により撮影するようにしても良い。
以上詳述したように、本実施形態では、符号マーカ15の位置をアフィン不変量により直接求めるのではなく、第1基準マーカ11〜13、第2基準マーカ14、符号マーカ15の画像を識別する処理に用い、符号マーカ15の位置を求めるのは他の方法を使用することを1つの特徴とする。これにより、符号マーカ15の位置をアフィン不変量により直接求める場合は求められた位置の精度は低いが、本実施形態では、高い精度で符号マーカ15の位置を求めることができる。また、ターゲット100上に配置可能な符号マーカ15の数も多くとることができる。そして、射影不変量等の他の不変量を用いる場合に対し、簡易な計算手段を採用することができる。また射影不変量を用いる場合は、位置が特定される基準点が少なくとも5点必要になるので、本実施形態のターゲット100の方がより簡便な構成をとることができる。
本実施形態が適用される対象物認識装置および認識対象物の全体構成を示す図である。 本実施形態におけるターゲットの構成を示す図である。 カメラの構成例を示す図である。 演算装置の構成を説明した図である。 演算装置の動作を説明したフローチャートである。 本実施形態における基準マーカおよび符号マーカの第1の配置例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第2の配置例を示す図である。 本実施形態による基準マーカおよび符号マーカの第3の配置例を示す図である。 ターゲット上に符号マーカを配置可能な領域を示した第1の例である。 ターゲット上に符号マーカを配置可能な領域を示した第2の例である。 ターゲット上に符号マーカを配置可能な領域を示した第3の例である。 ターゲットの三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。
符号の説明
11〜13…第1基準マーカ、14…第2基準マーカ、15…符号マーカ、20…カメラ、21…光学系、22…イメージセンサ、30…演算装置、31…記憶部、32…識別部、33…演算部、34…認識部、100…ターゲット、200…対象物認識装置

Claims (7)

  1. 対象物に配置された平面上の3つの点である第1基準点の互いの位置関係、当該平面から一定の距離にある1つの点である第2基準点の当該第1基準点との位置関係、および当該平面上に配置された第3基準点の当該第1基準点との位置関係を記憶する記憶部と、
    前記対象物の基準点を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、アフィン不変量を用いることで前記第1基準点の画像と前記第2基準点の画像と前記第3基準点の画像とを識別する識別部と、
    前記記憶部より前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、第3基準点の第1基準点との位置関係を演算する演算部と、
    前記記憶部に記憶された前記第3基準点の前記第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記演算部により演算された第3基準点の第1基準点との位置関係とを比較し、前記対象物を認識する認識部と、
    を備えることを特徴とする対象物認識装置。
  2. 前記演算部は、前記記憶部より読み出された前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点の位置関係と、前記識別部により識別された前記第1基準点の画像および前記第2基準点の画像との位置関係から、前記対象物の三次元位置および三軸角度を特定し、特定された前記対象物の三次元位置、三軸角度および前記撮影部により撮影された第3基準点の画像から、当該第3基準点の当該第1基準点との位置関係を特定することを特徴とする請求項1に記載の対象物認識装置。
  3. 前記第2基準点は、前記第1基準点よりも当該第1基準点により形成される三角形の重心に近い位置に配置され、
    前記識別部は、撮影された前記第1基準点、前記第2基準点および前記第3基準点の画像から当該第1基準点、当該第2基準点および当該第3基準点の重心を算出し、当該第1基準点、当該第2基準点および当該第3基準点の重心から最も近い位置にある基準点の画像を当該第2基準点と特定することを特徴とする請求項1に記載の対象物認識装置。
  4. 前記第3基準点は、前記第2基準点を除いた基準点の画像を頂点として形成される四角形の対角線の交点をはさんで当該第3基準点と対角にある第1基準点とを結ぶ対角線の長さを1としたときの当該対角にある第1基準点と当該交点を結ぶ線分の長さの比をsとし、当該対角にある第1基準点と隣接し前記平面上で反時計回り方向にある第1基準点と当該対角にある第1基準点と隣接し当該平面上で時計回り方向にある第1基準点とを結ぶ対角線の長さを1としたときの当該反時計回り方向にある第1基準点と当該交点とを結ぶ線分の長さの比をtとしたときに、下記(a)〜(c)の少なくとも1つの関係を満たように配置され、
    前記識別部は、前記第2基準点を除いた基準点の画像を頂点として形成される四角形の対角線の交点と当該頂点とを結ぶ線分が前記関係を満たすことに基づき前記第3基準点の画像を特定することを特徴とする請求項1に記載の対象物認識装置。
    (a)s>0.5かつt>0.5
    (b)s>tかつs>1−t
    (c)s<tかつs<1−t
  5. 基準点が配置される認識対象物であって、
    平面上に配置された3つの点からなり当該3つの点の互いの位置関係が特定されている第1基準点と、
    前記第1基準点で特定される平面から一定の距離にある1つの点からなり当該第1基準点との位置関係がアフィン不変量を用いることで特定されている第2基準点と、
    前記第1基準点で特定される平面上に配置され当該第1基準点との位置関係がアフィン不変量を用いることで特定されている第3基準点と、
    を有し、
    前記第2基準点の前記第1基準点との位置関係を特定するために用いるアフィン不変量は、当該第1基準点により形成される三角形の重心位置であり、当該第2基準点は、当該第1基準点よりも当該第1基準点により形成される三角形の重心に近い位置に配置され、
    前記第3基準点の当該第1基準点との位置関係を特定するために用いるアフィン不変量は、当該第1基準点および当該第3基準点を頂点として形成される四角形の対角線の長さと当該対角線の交点と当該頂点とを結ぶ線分の長さとの比である
    ことを特徴とする認識対象物。
  6. 前記第1基準点、前記第2基準点および前記第3基準点は、発光点により構成されることを特徴とする請求項5に記載の認識対象物。
  7. コンピュータに、
    撮影部により撮影された基準点の画像の位置関係から、アフィン不変量を用いることで第1基準点の画像と第2基準点の画像と第3基準点の画像とを識別する機能と、
    メモリから前記第1基準点の互いの位置関係および前記第2基準点の当該第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記撮影部により撮影された前記基準点の画像の位置関係から、第3基準点の当該第1基準点との位置関係を演算する機能と、
    メモリから前記第3基準点の前記第1基準点との位置関係を読み出し、当該位置関係と前記演算された第3基準点の第1基準点との位置関係とを比較し、対象物を認識する機能と、
    を実現させるプログラム。
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