JP5217898B2 - 位置計測装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、位置計測装置、プログラムに関する。
対象物の位置を計測する手段として、2台のカメラで対象物を撮影し、カメラ同士の間の距離を基線とした三角測量によって対象物の位置座標を算出する方法がよく用いられる。
特許文献1には、2点の座標から幾何的に一意に決定される座標集合上の画像のパターン分布を獲得し、それを距離について正規化した明度分布ベクトル獲得部と、予め認識対象の画像に対して明度分布ベクトル獲得部を適用して得られた複数の明度分布ベクトルから照合情報を作成する照合情報作成部と、入力した画像から明度分布ベクトル獲得部で得られた明度分布ベクトルと、照合情報作成部で作成した照合情報を用いて明度分布ベクトルの照合を行って対象物を認識する認識部を備えた物体認識装置が開示されている。
また、特許文献2には、物体に固有の、複数の特徴点より構成される物体識別情報コードと物体識別コードに対応する第1の幾何学的不変量を生成し、画像入力装置によって、複数の視点から、物体識別情報コードが付加された物体の複数の画像を取得し、複数の画像の中から、独立な複数の画像を発生し、独立な複数の画像のそれぞれに対して、物体識別情報コードを構成する特徴点位置を抽出し、抽出された特徴点位置から、第2の幾何学的不変量を計算し、計算された第2の幾何学的不変量に最も近い、第2の幾何学的不変量に対応する物体識別情報コードを検出する物体識別情報認識システムが開示されている。
特開平11−283031号公報 特開2003−223639号公報
対象物の位置を計測する装置においては、対象物の三次元位置や三次元角度を高精度で計測することが望まれる。
本発明の目的は、対象物に備えられた点光源を撮影し、撮影された画像における点光源の位置を高精度に計測することで、対象物の位置計測を高精度に行うことができる位置計測装置等を提供することにある。
請求項1に係る発明は、対象物に設けられた3点以上の第1基準点と1点以上の第2基準点からなる点光源の像を撮影する撮影部と、前記撮影部により撮影された前記第1基準点の像と前記第2基準点の像とを識別する識別部と、前記第1基準点の位置関係を取得する位置関係取得部と、前記位置関係取得部により取得された前記第1基準点の位置関係と前記識別部により識別された当該第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置を求め、当該第1基準点および当該第2基準点の位置関係より当該対象物の位置を求める演算部と、を備え、前記演算部は、前記識別部により識別された前記第1基準点の像の組を複数取得し、前記組毎に前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置候補を複数算出し、算出された前記位置候補の中から、前記第2基準点の位置の正解を求めることを特徴とする位置計測装置である。
請求項に係る発明は、前記正解は、算出された前記位置候補の中から前記組毎の変動が最も少ないものを選択することで求めることを特徴とする請求項に記載の位置計測装置である。
請求項に係る発明は、前記第1基準点の像の組は、前記撮影部が撮影するフレーム毎に取得することを特徴とする請求項またはに記載の位置計測装置である。
請求項に係る発明は、前記第1基準点は、3点の発光点からなり、前記第2基準点は、1点の発光点からなることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の位置計測装置である。
請求項に係る発明は、コンピュータに、撮影部により撮影された第1基準点の像と第2基準点の像とを識別する識別機能と、前記第1基準点の位置関係を取得する位置関係取得機能と、前記第1基準点の位置関係と前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の対象物における位置を求め、当該第1基準点および当該第2基準点の位置関係より当該対象物の位置を求める演算機能と、を実現させ、前記演算機能は、前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置候補を複数算出し、算出された前記位置候補の中から、前記第2基準点の位置の正解を求めることを特徴とするプログラムである。
請求項に係る発明は、前記正解は、算出された前記位置候補の中から前記第2基準点の位置に関する参照値との差が最も少ないものを選択することで求めることを特徴とする請求項に記載のプログラムである。
請求項に係る発明は、前記識別機能は、前記第1基準点および前記第2基準点の位置関係により算出されるアフィン不変量を用いて、前記第1基準点の像と前記第2基準点の像とを識別することを特徴とする請求項5または6に記載のプログラムである。
請求項1の発明によれば、対象物の位置計測を高精度に行うことができる位置計測装置が実現できる。また第2基準点の対象物における位置が不明であっても、第1基準点の対象物における位置関係と第1基準点の像の位置関係から第2基準点の対象物における位置を求めることができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第2基準点の対象物における位置を、より高精度に求めることができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第1基準点の像の組を複数取得することが、より簡単にできる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、対象物の位置計測を行うことができる位置計測装置が、より簡易な構成で実現できる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、対象物の位置計測を高精度に行うことができる機能を、コンピュータにより実現できる。また本構成を採用しない場合に比較して、第1基準点の対象物における位置関係と第1基準点の像の位置関係から第2基準点の対象物における位置を、より高速に求めることができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、第2基準点の対象物における位置を、より高精度に求めることができる。
請求項の発明によれば、本構成を採用しない場合に比較して、撮影部により撮影された第1基準点の像と第2基準点の像との識別を、より簡単に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態が適用される位置計測装置、および位置計測を行う対象物を含んだ位置計測システムを説明した図である。
図1に示した位置計測システムでは、位置計測対象である対象物100と、対象物100の三次元位置および三軸角度を計算する位置計測装置300とを有する。そして、位置計測装置300は、対象物100に設けられた3点の第1基準点と1点の第2基準点からなる点光源の像を撮影する撮影部の一例としてのカメラ30と、カメラ30により撮影された画像に基づいて対象物100の三次元位置および三軸角度を演算する演算装置40とを備える。
図2(A)〜(B)は、本実施の形態が適用される対象物100の構成を示す図である。
図2(A)に示すように、対象物100には、対象物100の三次元位置および三軸角度を計算するために用いられる第1基準点11〜13と第2基準点14とが設けられている。ここで、第1基準点11〜13は、対象物100上での互いの位置関係が予め定義されているが、第2基準点14の対象物100上での位置は不明である。そして、第1基準点11〜13および第2基準点14は、LED(Light Emitting Diode)により構成される発光点で構成される。また対象物100は、このLEDの発光を制御する発光制御装置16を内部に備える。
第1基準点11〜13および第2基準点14は、対象物100の表面に設けられる。
第1基準点11〜13により形成される三角形の形状は、例えば直角二等辺三角形とすることができる。図2に示す例では、第1基準点11と第1基準点12の間の長さ(即ち、a1a2の長さ)が50mmであり、第1基準点12と第1基準点13の間の長さ(即ち、a2a3の長さ)が同様に50mmである。そして、この間の角度が直角である直角二等辺三角形を形成するように第1基準点11〜13を配置している。
また、第2基準点14は、後に詳述する第1基準点11〜13と第2基準点14との識別の必要性から、配置に対し一定の条件を満たす必要がある。
例えば、第1基準点11〜13および第2基準点14で形成される四角形(a1a2a3b1)の対角線の交点をp(図示せず)とし、線分の比a1p/a1a3=t、a2p/a2b1=sを考える。このとき、a1p=t、a2p=s、a3p=1−t、b1p=1−sとなる。そして、第2基準点14を、s<0.47かつt<0.47を満たす位置に配置する。このとき線分の比の値であるs、t、1−s、1−tの値は、アフィン変換の前後で保存されるアフィン不変量である。
図3は、対象物100上に第2基準点14を配置可能な領域を示した例である。
図3に示した対象物100は、横70mm、縦65mmのカード状であり、説明の便宜上、対象物100上のx方向位置とy方向位置を示す目盛りを付加している。ここで、第1基準点11は、(x,y)=(50,0)の位置に配置し、この位置を基準として、第1基準点12を、(0,0)の位置に、第1基準点13を、(0,50)の位置に設置しており、第1基準点11〜13により直角二等辺三角形が形成される。また第2基準点14は、上述した条件、即ち、s<0.47かつt<0.47を満たす条件で配置される。そして、図3における領域Aがこの条件を満たす領域である。
なお、図1および図2には、対象物100として第1基準点11〜13、第2基準点14が設けられた直方体状のものが記載されている。しかし、本実施形態では、カメラ30により撮影された第1基準点11〜13および第2基準点14の点光源の画像に基づいて対象物100の三次元位置および三軸角度を計算するものであるから、第1基準点11〜13および第2基準点14が上記の位置関係をなすのであればよく、対象物100自体の形状は何ら限定されない。
図4は、カメラ30の構成例を示す図である。
カメラ30は、第1基準点11〜13(図2参照)から出射された光を収束する光学系31と、光学系31により収束された光を検出する撮像素子の一例であるイメージセンサ32とを備える。
光学系31は、単一のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される。例えば、2つの半球レンズを使用し、その球面側を向かい合わせに組み合わせたツインレンズが用いられる。
イメージセンサ32は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を配列して構成される。このイメージセンサ32の表面がカメラ30の撮像面となる。イメージセンサ32の前面に、第1基準点11〜13および第2基準点14の発光波長に応じたフィルタを設置することにより、余計な光が排除され、第1基準点11〜13および第2基準点14(図2参照)の像のみが撮影されることとなる。本実施の形態の場合、フィルタとして、赤外光を透過させるものを使用し、イメージセンサ32により赤外光を撮影することが好ましい。このようにすることで、撮影された画像中で背景と第1基準点11〜13および第2基準点14の像とのコントラストの差が生じやすく、点画像をより抽出しやすくなる。具体的には例えば、第1基準点11〜13および第2基準点14の発光波長を900nmとした場合、イメージセンサ32の前面に850nmよりも長い波長だけを透過するフィルタを設置する。
図5は、演算装置40の構成を説明した図である。
演算装置40は、図5に示したように、第1基準点11〜13(図2参照)の位置関係を記憶する記憶部41、記憶部41から第1基準点11〜13の位置関係を取得する位置関係取得部42、撮影部により撮影された入力画像を取り込み、第1基準点11〜13の像と第2基準点14の像との位置関係に基づき、第1基準点11〜13の像と第2基準点14の像とを識別する識別部43、位置関係取得部42により取得された第1基準点11〜13の位置関係と、識別部43により識別された第1基準点11〜13の像の位置関係から第2基準点14の対象物100における位置を求め、第1基準点11〜13および第2基準点14の位置関係より対象物100の位置を求め、位置計測結果を出力する演算部44とからなる。
また、図6は、演算装置40の動作を説明したフローチャートである。
以下、図5と図6に基づき、演算装置40の動作の概略を説明する。
演算装置40は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現される。識別部43は、カメラ30により撮影された点光源の入力画像を取得し(ステップ101)、入力画像中の各点光源の像が、第1基準点11〜13と第2基準点14のうちどちらかに該当する像かをまず識別する(ステップ102)。
次に、位置関係取得部42が、第1基準点11〜13の位置関係を記憶部41から読み出す(ステップ103)。そして、演算部44は、位置関係取得部42から第1基準点11〜13の位置関係を受け取り、第1基準点11〜13の位置関係と、識別部43により識別された第1基準点11〜13の像の位置関係から第2基準点14の対象物100における位置を求める(ステップ104)。更に、演算部44は、対象物100上の第1基準点11〜13の位置関係および第2基準点14の位置関係より対象物100の三次元位置、三軸角度を求める(ステップ105)。
なお、図5に示した演算装置40では、記憶部41はこの演算装置40の内部に設けられていたが、これに限られるものではなく、例えば、演算装置40の外部ではあるが、位置計測装置300中に設けるようにしてもよい。また、位置計測装置300の外部に設けるようにしてもよい。この場合、位置関係取得部42は、予め用意された通信手段を通じ、第1基準点11〜13の位置関係を取得することができる。
<画像における第1識別点と第2識別点の識別>
次に、カメラ30により撮影された画像から、第1基準点および第2基準点の各々の画像を識別する方法を説明する。
図7は、3点の第1基準点と1点の第2基準点を備える対象物の第1の例である。
図7に示した対象物100の第1基準点11〜13および第2基準点14は、図2で説明した場合と同様の配置を採る。即ち、第1基準点11〜13により形成される三角形の形状は、直角二等辺三角形である。そして、第1基準点11と第1基準点12の間の長さ(即ち、a1a2の長さ)が50mmであり、第1基準点12と第1基準点13の間の長さ(即ち、a2a3の長さ)が同様に50mmである。そして、この間の角度が直角である。また、第1基準点11〜13および第2基準点14で形成される四角形(a1a2a3b1)の対角線の交点をpとし、線分の比a1p/a1a3=t、a2p/a2b1=s、とする。このとき、a1p=t、a2p=s、a3p=1−t、b1p=1−sとなる。そして、第2基準点14は、s<0.47かつt<0.47を満たす位置に配置する。但し、第2基準点14の位置は、対象物100の表面に配されるということ以外は、不明である。
ここで、第1基準点11〜13が配される平面にx軸とy軸を配し、この平面に対し、垂直な方向をz軸とする対象物100を基準とする座標系を考える。このとき第1基準点11は、(50,0,0)に位置し、第1基準点12は、(0,0,0)に位置し、第1基準点13は、(0,50,0)に位置するものとして定義することができる(単位はmm)。また第2基準点14のz座標は0であるが、x座標、y座標はこの時点では不明である。
このとき線分の比の値であるs、t、1−s、1−tの値は、アフィン変換の前後で保存されるアフィン不変量である。
よって、カメラ30により撮影された第1基準点11〜13および第2基準点14の点光源の像の位置関係においても保存される。したがって、この幾何学的特徴に基づいて各点光源の像が第1基準点11〜13および第2基準点14のいずれのものかを特定すればよい。
次に、カメラ30により撮影された画像から第1基準点11〜13および第2基準点14を識別する際の処理手順を説明する。
カメラ30により撮影された画像には、第1基準点11〜13および第2基準点14の点光源の像が4点撮影されている。
まず各像の交点で分けられる線分比を求める。このとき、線分比が、0.5より小さい線分であるa2pとa1pが検出できる。ここで、a2の位置にある第1基準点12、a1の位置にある第1基準点11、b1の位置にある第2基準点14は反時計回りに順に配置する。よって、この検出された2本の線分を基準にして反時計回りに辿っていったときに、最初に検出される線分は、b1pである。即ち、このb1pの線分の端点であるb1に位置するのが第2基準点14であることが検出できる。あとは、更に反時計回りに辿っていき次に検出される線分が、a3pである。よって、a3pの線分の端点であるa3に位置するのが第1基準点13であることが検出できる。
<対象物100の三次元位置、三軸角度の計算>
次に、第1基準点11〜13および第2基準点14の位置に基づいて対象物100の三次元位置および三軸角度を計算する方法について説明する。
図8は、対象物100の三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。
まず、図8に示すように、カメラ30により撮影された画像上(イメージセンサ32上)の第1基準点11〜13の像に基づいて、カメラ30の光学中心Oから第1基準点11〜13の各々への方向ベクトルdi(i=1、2、3)を算出する。方向ベクトルdiは、カメラ30の撮像面における第1基準点11〜13の像と光学中心Oとを結ぶ直線上にあり、光学中心Oを始点とする規格化された単位ベクトルである。また、第1基準点11への方向を方向ベクトルd1(=[x1,y1,z1])、第1基準点12への方向を方向ベクトルd2(=[x2,y2,z2])、第1基準点13への方向を方向ベクトルd3(=[x3,y3,z3])とする。
カメラ30の光学中心Oを基準として、第1基準点11の位置ベクトルをp1、第1基準点12の位置ベクトルをp2、第1基準点13の位置ベクトルをp3とする。これらの位置ベクトルpi(i=1、2、3)は、それぞれ上記の方向ベクトルdiと重なる。そこで、各位置ベクトルpiの長さを表す係数をt1、t2、t3とすると、各位置ベクトルpiは次式で表せる。
Figure 0005217898
第1基準点11〜13が形成する三角形の形状は予めわかっているので、三角形の各辺の長さ(各第1基準点11〜13間の長さ)を、a1a2=L1、a2a3=L2、a3a1=L3とすると、次式が得られる。
Figure 0005217898
これを整理すると、次式が得られ、
Figure 0005217898
さらに次式が得られる。
Figure 0005217898
ただし、
A1=x1x2+y1y2+z1z2、
A2=x2x3+y2y3+z2z3、
A3=x3x1+y3y1+z3z1
である。
実数解を持つために、次式の条件を満たす実数t1、t2、t3をそれぞれ上記の数4式に代入し、数4式が成立する全てのt1、t2、t3を求める。
Figure 0005217898
次に、この数5式を満たすt1、t2、t3の組を数4式に代入し、数4式が成立する全てのt1、t2、t3の組を算出する。そして数1式からp1、p2、p3を算出する。即ち、第1基準点11〜13の三次元位置を算出する。
以上の方法により算出した結果、明らかに正解でない虚数解を除去すると、2つの解が得られた。この2つの解であるQ11、Q12をそれぞれ表1および表2に示す。
Figure 0005217898
Figure 0005217898
これらの解Q11、Q12から第2基準点14の対象物100における座標を算出した。解Q11から算出した第2基準点14の対象物100における座標をM11とし、解Q12から算出した第2基準点14の対象物100における座標をM12とする。この2つの解が第2基準点14の位置候補となる。ここで、カメラ30が撮影するフレーム毎に順次第2基準点14の対象物100における座標を算出した。第1フレームにおける解は、上記のM11、M12であるが、本実施の形態では、第5フレームまでの解を算出した。このとき第2フレームにおける解を、M21、M22とし、第3フレームにおける解を、M31、M32とし、第4フレームにおける解を、M41、M42とし、第5フレームにおける解を、M51、M52とした。フレーム数をiとし、算出された合計10個の解を表3に示す。なおここでは、Z座標は0であることがわかっているので、x座標とy座標について(x,y)の書式で示している。
Figure 0005217898
撮影された各フレームにおいて、いつも正解は1つ入っており、不正解の値は、ばらばらの値として出てくる。この場合、Mi1の各解は、各フレーム毎にいつも同じ値を示すのに対し、Mi2は、各フレーム毎に異なった値を示す。よって正解は(70.00,50.00)であり、これが第2基準点14の対象物100におけるx座標およびy座標となる。
なお、表3においてMi1の解は、全て(70.00,50.00)となって一致したが、測定誤差等によって、一致しないものも算出されることがある。その場合は、組毎の解の変動の少ない方を正解とすることができる。
このようにして、識別部43(図5参照)により識別された第1基準点11〜13の像の組を複数取得し、この組毎に第1基準点11〜13の像の位置関係から第2基準点14の対象物100における位置候補を複数算出し、算出された位置候補の中から、第2基準点14の位置の正解を求めることができる。そして、この正解は、算出された位置候補の中から組毎の変動が最も少ないものを選択することで求めることができる。
以上のように、Mi1の解が正解であったので、第1基準点11〜13の三次元位置は、表1に示した座標値が正解となる。また第1基準点11〜13および第2基準点14の三次元位置が求まったので対象物100の三軸角度も求めることが可能となり、対象物100の位置計測ができることになる。
また、上記のように算出された第2基準点14の位置に、種々の情報を付与することができる。例えば、認識情報として用いることが考えられる。対象物100をID(identification)番号を付与したカードとし、ID番号とそれに対応した第2基準点14の位置が対応付けられているIDテーブルを参照することで、ID番号を認識することができる。
図9は、3点の第1基準点と1点の第2基準点を備える対象物の第2の例である。
図9に示した対象物100上の第1基準点11〜13は、第1基準点11〜13により形成される三角形の形状が、二等辺三角形になるように配置される。具体的には、第1基準点11は、(30,0,0)に位置し、第1基準点12は、(0,0,0)に位置し、第1基準点13は、(15,50,0)に位置する(単位はmm)。この場合、第1基準点11と第1基準点13の間の長さ(即ち、a1a3の長さ)と、第1基準点12と第1基準点13の間の長さ(即ち、a2a3の長さ)が同じとなる。また、第2基準点14は、この、第1基準点11〜13により形成される二等辺三角形の内部に配置するが、そのx座標とy座標は不明である。但し、z座標は、15であることがわかっているものとする。よって、第2基準点14の座標は(g,h,15)と表すことができる。この場合、第2基準点14は第1基準点11〜13により構成される平面上にない。このようにするには、例えば、対象物100に脚を設けその脚の先端に、第2基準点14を設けるようにすればよい。
この対象物100をカメラ30により撮影する。そして撮影された4つの像からまず、第2基準点14の像を識別する。この方法として、例えば、第2基準点14を、第1基準点11〜13により形成される三角形の重心付近に設けておく。この場合、三角形の重心は、アフィン変換の前後で保存される量、即ちアフィン不変量である。よってカメラ30により撮影された4つの像の重心の位置を算出し、その位置から最も近い像を第2基準点14の像とすることができる。
次に、残った3つの像が第1基準点11〜13の像であるが、この画像情報からは、どの像が第1基準点11〜13の像であるかは、図7で説明したような方法では、識別できない。
本実施の形態では、撮影された第1基準点11〜13の像を反時計回りに仮にc1、c2、c3(図示せず)とする。a1、a2、a3も反時計回りに配置するので、このc1、c2、c3に対応し得るa1、a2、a3の組み合わせは3通りとなる。そして、これら3通りの場合について、それぞれ第1基準点11〜13の三次元位置を上述した方法で算出する。その結果、明らかに正解でない虚数解を除去すると、各々の場合に2つの解が第2基準点14の位置候補として算出された。その計算結果を表4に示す。
Figure 0005217898
ここで、M11〜M16は、a1、a2、a3の三次元位置を表す解である。
これら6つの計算結果に対して、上述した場合と同様に、第2基準点14の像の位置から、第2基準点14の三次元位置を計算した。これを例えば、カメラ30の6フレーム毎にそれぞれ計算し、常に同じ値を示す第2基準点14の座標を正解とした。よって、表4に示したM11〜M16の中から、この正解に対応する第1基準点11〜13の三次元位置の解が同様に正解となる。なお、表4において正解は、測定誤差等によって、常に同じ値を示すとは限らず一致しないものも算出されることがある。その場合は、解の変動の少ないものを正解とすることができる。
このようにして、識別部43(図5参照)により識別された第1基準点11〜13の像の組を複数取得し、この組毎に第1基準点11〜13の像の位置関係から第2基準点14の対象物100における位置候補を複数算出し、算出された位置候補の中から、第2基準点14の位置の正解を求めることができる。そして、この正解は、算出された位置候補の中から組毎の変動が最も少ないものを選択することで求めることができる。
以上のようにして、第1基準点11〜13および第2基準点14の三次元位置が求まったので対象物100の三軸角度も求めることが可能となり、対象物100の位置計測ができることになる。
また、本実施の形態において、第2基準点14は、第1基準点11〜13により形成される三角形の重心付近に設けていたが、他には、例えば、第2基準点14を、第1基準点11〜13および第2基準点14の4点の重心位置より最も遠い位置に設けるようにしてもよい。
また、第2基準点14の対象物100を基準とした位置は、上述した例では、不明であることになっていた。ここで、この座標値を参照値として用意し、それと照合することにより第2基準点14の位置候補の中から第2基準点14の正解を求め、それにより第1基準点11〜13の正解を求めることもできる。
表5は、参照値の一例を示した表である。ここでは、第2基準点14をIDとして利用することを想定し、ID番号1〜6についてそれぞれ第2基準点14の対象物100を基準とした位置が用意されているものとする。ここでは、その位置を(x1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3,z3)、(x4,y4,z4)、(x5,y5,z5)、(x6,y6,z6)としている。
Figure 0005217898
ここで、例えば、図7や図8で示した対象物100を使用し、同様にまず第1基準点11〜13および第2基準点14の画像を識別した後、第2基準点14の三次元位置を算出する。算出された複数の解について、その結果を、表5に示したような参照値と比較し、算出された解の中で一致したものが、正解となる。
この場合、カメラ30により撮影するフレーム数が1回であっても、第2基準点14の対象物100における位置を予め定めたディスクリートな値に設定することで、正しい計測値を決定することができる。
なお、算出された解は、測定誤差等によって、常に参照値と一致するとは限らず一致しないものも算出されることがある。その場合は、参照値との差が最も少ない解を正解とすることができる。
このようにして、第1基準点11〜13の像の位置関係から第2基準点14の対象物100における位置候補を複数算出し、算出された位置候補の中から、第2基準点14の位置の正解を求めることができる。そして、正解は、算出された位置候補の中から第2基準点14の位置に関する参照値との差が最も少ないものを選択することで求めることができる。
以上のようにして、第1基準点11〜13および第2基準点14の三次元位置が求まったので対象物100の三軸角度も求めることが可能となり、対象物100の位置計測ができることになる。
そして、この場合、表5のような参照値をIDテーブルとして、ID番号を取得することができる。
なお、本実施の形態では、第1基準点11〜13および第2基準点14をLEDにより構成される発光点としたが、これに限定するものではない。例えば、第1基準点11〜13および第2基準点14としてLEDの代わりに再帰反射板を設け、カメラ30の近くに設けられた照明装置から光を照射し、再帰反射板による反射光をカメラ30により撮影するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第1基準点11〜13は、3点であったが、3点以上であれば特に制限はない。但し、そのうち少なくとも3点の位置関係が予めわかっていることが必要である。この場合、位置関係が予めわかっている3点を抽出し、今まで詳述した方法を用いて対象物100の位置計測を行うことができる。
更に、第2基準点14は、1点であったが、これに限られるものでなく1点以上であってもよい。この場合、対象物100をID番号を付与したカードとし、ID番号とそれに対応した2点以上の第2基準点14の位置の組み合わせが対応付けられている参照値を参照することで、ID番号を認識することができる。
本実施形態が適用される位置計測装置、および位置計測を行う対象物を含んだ位置計測システムを説明した図である。 本実施の形態が適用される対象物の構成を示す図である。 対象物上に第2基準点を配置可能な領域を示した例である。 カメラの構成例を示す図である。 演算装置の構成を説明した図である。 演算装置の動作を説明したフローチャートである。 3点の第1基準点と1点の第2基準点を備える対象物の第1の例である。 対象物の三次元位置および三軸角度を計算する方法を説明する図である。 3点の第1基準点と1点の第2基準点を備える対象物の第2の例である。
符号の説明
11〜13…第1基準点、14…第2基準点、30…カメラ、31…光学系、32…イメージセンサ、40…演算装置、41…記憶部、42…位置関係取得部、43…識別部、44…演算部、100…対象物、300…位置計測装置

Claims (7)

  1. 対象物に設けられた3点以上の第1基準点と1点以上の第2基準点からなる点光源の像を撮影する撮影部と、
    前記撮影部により撮影された前記第1基準点の像と前記第2基準点の像とを識別する識別部と、
    前記第1基準点の位置関係を取得する位置関係取得部と、
    前記位置関係取得部により取得された前記第1基準点の位置関係と前記識別部により識別された当該第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置を求め、当該第1基準点および当該第2基準点の位置関係より当該対象物の位置を求める演算部と、
    を備え
    前記演算部は、
    前記識別部により識別された前記第1基準点の像の組を複数取得し、
    前記組毎に前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置候補を複数算出し、
    算出された前記位置候補の中から、前記第2基準点の位置の正解を求めることを特徴とする位置計測装置。
  2. 前記正解は、算出された前記位置候補の中から前記組毎の変動が最も少ないものを選択することで求めることを特徴とする請求項に記載の位置計測装置。
  3. 前記第1基準点の像の組は、前記撮影部が撮影するフレーム毎に取得することを特徴とする請求項またはに記載の位置計測装置。
  4. 前記第1基準点は、3点の発光点からなり、前記第2基準点は、1点の発光点からなることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の位置計測装置。
  5. コンピュータに、
    撮影部により撮影された第1基準点の像と第2基準点の像とを識別する識別機能と、
    前記第1基準点の位置関係を取得する位置関係取得機能と、
    前記第1基準点の位置関係と前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の対象物における位置を求め、当該第1基準点および当該第2基準点の位置関係より当該対象物の位置を求める演算機能と、
    を実現させ
    前記演算機能は、
    前記第1基準点の像の位置関係から前記第2基準点の前記対象物における位置候補を複数算出し、
    算出された前記位置候補の中から、前記第2基準点の位置の正解を求めることを特徴とするプログラム。
  6. 前記正解は、算出された前記位置候補の中から前記第2基準点の位置に関する参照値との差が最も少ないものを選択することで求めることを特徴とする請求項に記載のプログラム。
  7. 前記識別機能は、前記第1基準点および前記第2基準点の位置関係により算出されるアフィン不変量を用いて、前記第1基準点の像と前記第2基準点の像とを識別することを特徴とする請求項5または6に記載のプログラム。
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